(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111310
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】ゲーム機、それに用いるコンピュータプログラム、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
A63F 9/30 20060101AFI20230803BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013107
(22)【出願日】2022-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000169477
【氏名又は名称】株式会社コナミアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】100099645
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 晃司
(74)【代理人】
【識別番号】100161090
【弁理士】
【氏名又は名称】小田原 敬一
(72)【発明者】
【氏名】中山 翔太
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼森 文子
(72)【発明者】
【氏名】中村 和輝
(57)【要約】
【課題】景品獲得のために動作手段が実行する一連の動作のうちの少なくとも一部の動作に関する実際の動作を、その実際の動作を見ていないユーザにも共有することができるゲーム機を提供する。
【解決手段】ゲーム機1は、捕獲対象PSの位置を変化させる一連の動作を順に実行するクレーン13を、入力装置IPを介して入力される操作に応じて動作させるとともに、捕獲対象PSが排出口12まで移動した場合にユーザに景品を付与するクレーンゲームを提供する。また、ゲーム機1は、クレーン13の動作状況に基づいて、少なくとも捕獲動作、運搬動作、及び解放動作をクレーン13が実行した時期の情報を取得し、それらの動作を撮影範囲に含むように接続されるカメラCAの撮影結果、及びそれらの動作の時期の情報に基づいて、その時期にカメラCAによって撮影された撮影結果としての第1録画映像RV1~第3録画映像RV3を含むプレイ動画50を生成する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理的な遊技体の位置を変化させるための一連の動作を順に実行する動作手段を、入力装置を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、前記一連の動作を通じて前記遊技体が所定位置まで移動した場合にユーザに景品を付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機であって、
前記動作手段の動作状況に基づいて、前記一連の動作の少なくとも一部の動作を前記動作手段が実行した時期としての特定実行時期の情報を取得する情報取得手段と、
前記一部の動作を撮影範囲に含むように接続される撮影装置の撮影結果、及び前記特定実行時期の情報に基づいて、前記特定実行時期に前記撮影装置によって撮影された撮影結果としての特定撮影結果を含むプレイ動画を生成する動画生成手段と、
を備える、ゲーム機。
【請求項2】
前記撮影装置は、前記特定実行時期を含む一定期間において継続的に撮影を実行し、
前記動画生成手段は、前記プレイ動画を生成するために、前記特定実行時期の情報に基づいて前記撮影装置の撮影結果から前記特定撮影結果を切り出す編集を実行する、請求項1に記載のゲーム機。
【請求項3】
前記動画生成手段は、前記一部の動作として二以上の動作が利用され、前記特定実行時期に対応する撮影結果として前記二以上の動作にそれぞれ対応する二以上の撮影結果が生じる場合に、当該二以上の撮影結果の結合が前記特定撮影結果として前記プレイ動画に含まれるように、前記二以上の撮影結果を結合する編集を実行する、請求項1又は2に記載のゲーム機。
【請求項4】
前記撮影装置は、前記二以上の動作をそれぞれ含む別々の撮影結果が生じるように当該二以上の動作を前記特定実行時期の情報に基づいて別々に撮影し、
前記動画生成手段は、前記別々の撮影結果が前記二以上の撮影結果として機能するように、当該別々の撮影結果を結合する編集を実行する、請求項3に記載のゲーム機。
【請求項5】
前記撮影装置は、前記二以上の動作をそれぞれ撮影範囲に含み、当該二以上の動作をそれぞれ撮影する二以上の撮影装置を含んでいる、請求項4に記載のゲーム機。
【請求項6】
前記景品獲得ゲームの提供を待機している待機時間において前記プレイ動画を表示する表示装置を更に備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のゲーム機。
【請求項7】
前記動画生成手段は、前記プレイ動画を再生する機能を有するユーザ端末装置が接続される場合に当該ユーザ端末装置に提供されるように前記プレイ動画を生成する、請求項1~6のいずれか一項に記載のゲーム機。
【請求項8】
前記動画生成手段は、複数の演出候補のうち前記ユーザによって選択された演出候補に対応する演出が前記プレイ動画に含まれるように、前記特定撮影結果に前記演出を追加する編集を実行する、請求項1~7のいずれか一項に記載のゲーム機。
【請求項9】
前記動作手段として、前記遊技体を掴んで運搬するクレーンが利用され、
前記一連の動作は、前記クレーンの前記遊技体を掴む動作、当該掴む動作を実行すべき位置まで移動する移動動作、前記掴む動作の後に前記所定位置まで前記遊技体を運搬する運搬動作、及び前記所定位置において前記遊技体を離す解放動作を含み、
前記一部の動作は、前記掴む動作、前記運搬動作、及び前記解放動作のいずれか二つの動作を少なくとも含んでいる、請求項1~8のいずれか一項に記載のゲーム機。
【請求項10】
前記一連の動作は、所定の条件によって特定される複数回の一連の動作を含み、
前記一部の動作として、前記複数回の一連の動作における各一連の動作の一部ずつが利用される、請求項1~9のいずれか一項に記載のゲーム機。
【請求項11】
前記遊技体が前記所定位置に移動したか否か検出する検出手段を備え、
前記一連の動作は、所定の条件によって特定される複数回の一連の動作を含み、
各一連の動作の一部ずつとして、前記遊技体の前記所定位置への移動が検出された一連の動作としての成功動作から複数の動作と、前記複数回の一連の動作のうち前記成功動作よりも前の各一連の動作から前記複数の動作よりも少ない数の動作と、がそれぞれ利用される、請求項10に記載のゲーム機。
【請求項12】
前記景品獲得ゲームは、前記所定の条件として一回のプレイが利用されるように、当該一回のプレイとして前記複数回の一連の動作をそれぞれ提供する複数の獲得機会を提供する、請求項10又は11に記載のゲーム機。
【請求項13】
前記動作手段、及び前記入力装置に接続されるコンピュータを、請求項1~12のいずれか一項に記載のゲーム機の各手段として機能させるように構成されたコンピュータプログラム。
【請求項14】
物理的な遊技体の位置を変化させるための一連の動作を順に実行する動作手段を、入力装置を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、前記一連の動作を通じて前記遊技体が所定位置まで移動した場合にユーザに景品を付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機に組み込まれるコンピュータに、
前記動作手段の動作状況に基づいて、前記一連の動作の少なくとも一部の動作を前記動作手段が実行した時期としての特定実行時期の情報を取得する情報取得手順と、
前記一部の動作を撮影範囲に含むように接続される撮影装置の撮影結果、及び前記特定実行時期の情報に基づいて、前記特定実行時期に前記撮影装置によって撮影された撮影結果としての特定撮影結果を含むプレイ動画を生成する動画生成手順と、
を実行させる、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物理的な遊技体の位置を変化させるための一連の動作を順に実行する動作手段を、入力装置を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、その一連の動作を通じて遊技体が所定位置まで移動した場合にユーザに景品を付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機等に関する。
【背景技術】
【0002】
物理的な遊技体の位置を変化させるための一連の動作を順に実行する動作手段を、入力装置を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、その一連の動作を通じて遊技体が所定位置まで移動した場合にユーザに景品を付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機が存在する。例えば、このような動作手段としてクレーンを模したキャッチャを利用したクレーンゲームを提供するゲーム機が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のゲーム機では、遊技体、及び入力装置として、景品自体、及び操作レバーをそれぞれ利用する景品取得ゲーム(景品獲得ゲーム、或いはプライズゲームと呼ばれる場合もある)が提供されている。このようなゲームでは、景品はそれを排出するための排出口までキャッチャで掴まれて運搬されるが、どのようにすればキャッチャで景品を掴めるか不明な場合も多い。また、キャッチャの動作によって景品を押すことにより景品を獲得する手法も存在し、このような手法の方がキャッチャで景品を掴むよりも景品獲得の可能性が高い場合もある。つまり、キャッチャの適切な動作のさせ方は景品の状態等に応じて変化する場合が多く、そのような適切な動作を初心者等の一部のユーザは認識できない可能性がある。このため、キャッチャを適切に動作させれば景品を獲得できる状況であったとしても、それが認識されず、獲得不可の状況と認識され、ゲームの利用の低下を招いてしまう可能性がある。また、熟練者と初心者との間等、ユーザ間で景品獲得率に差が生じてしまう場合も多く、結果的にやはり一部のユーザの利用の低下を招いてしまう可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、景品獲得のために動作手段が実行する一連の動作のうちの少なくとも一部の動作に関する実際の動作を、その実際の動作を見ていないユーザにも共有することができるゲーム機等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のゲーム機は、物理的な遊技体の位置を変化させるための一連の動作を順に実行する動作手段を、入力装置を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、前記一連の動作を通じて前記遊技体が所定位置まで移動した場合にユーザに景品を付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機であって、前記動作手段の動作状況に基づいて、前記一連の動作の少なくとも一部の動作を前記動作手段が実行した時期としての特定実行時期の情報を取得する情報取得手段と、前記一部の動作を撮影範囲に含むように接続される撮影装置の撮影結果、及び前記特定実行時期の情報に基づいて、前記特定実行時期に前記撮影装置によって撮影された撮影結果としての特定撮影結果を含むプレイ動画を生成する動画生成手段と、を備えるものである。
【0007】
一方、本発明のコンピュータプログラムは、前記動作手段、及び前記入力装置に接続されるコンピュータを、上述のゲーム機の各手段として機能させるように構成されたものである。
【0008】
また、本発明の制御方法は、物理的な遊技体の位置を変化させるための一連の動作を順に実行する動作手段を、入力装置を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、前記一連の動作を通じて前記遊技体が所定位置まで移動した場合にユーザに景品を付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機に組み込まれるコンピュータに、前記動作手段の動作状況に基づいて、前記一連の動作の少なくとも一部の動作を前記動作手段が実行した時期としての特定実行時期の情報を取得する情報取得手順と、前記一部の動作を撮影範囲に含むように接続される撮影装置の撮影結果、及び前記特定実行時期の情報に基づいて、前記特定実行時期に前記撮影装置によって撮影された撮影結果としての特定撮影結果を含むプレイ動画を生成する動画生成手順と、を実行させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一形態に係るゲーム機の構成を示す図。
【
図2】ゲーム機の制御系の要部を示す機能ブロック図。
【
図4】録画映像の作成の流れを説明するための説明図。
【
図5】プレイ動画が一回の獲得機会に基づいて生成される場合の流れを説明するための説明図。
【
図6】プレイ動画が三回の獲得機会に基づいて生成される場合の流れを説明するための説明図。
【
図8】時期記録処理の手順の一例を示すフローチャート。
【
図9】編集映像作成処理の手順の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一形態に係るゲーム機の一例を説明する。まず、
図1を参照して、本発明の一形態に係るゲーム機の構成を説明する。ゲーム機1は、景品獲得ゲーム(プライズゲーム)を提供するゲーム装置として構成される。景品獲得ゲームは、物理的な遊技体を収容する収容部においてその遊技体の位置を変化させる動作手段を、入力装置を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、動作手段の動作を通じてその遊技体が所定位置まで移動した場合にユーザに景品を付与するタイプのゲームである。ゲーム機1は、遊技体、及び動作手段を遠隔的に操作する単なるコンピュータ装置(据置型又はブック型のパーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯電話、据置型の家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、或いは携帯型タブレット端末装置といったユーザ端末装置を含む)であってもよいが、
図1の例では商業用(業務用)のゲーム機として構成されている。
【0011】
ゲーム機1は、アーケードゲーム機と呼ばれることがある。アーケードゲーム機は、多数のユーザにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として所定の施設に設置されるタイプのコンピュータ装置である。例えばユーザ端末装置として構成される場合、或いは所定の施設への入場料等により別途対価が徴収される場合等、ゲーム機1は適宜に無料で景品獲得ゲームを提供してもよいが、一例として有料で景品獲得ゲームを提供する。つまり、ゲーム機1は、所定のプレイ料金の支払いと引き換えに、そのプレイ料金に対応した範囲でユーザに景品獲得ゲームをプレイさせるタイプの商業用(業務用)のゲーム機として構成されている。
【0012】
ゲーム機1は遊技体を搬送するベルトコンベア等の各種の動作手段を使用する適宜の景品獲得ゲームを提供してよいが、
図1の例では景品獲得ゲームの一例としてクレーンゲームを提供している。つまり、ゲーム機1は、クレーンゲームを提供するクレーンゲーム機として構成されている。クレーンゲーム機では、動作手段の一例としてクレーンが利用される。クレーンは、物理的な捕獲対象(例えば遊技体)を捕獲(取得)するための装置の一種であり、捕獲対象を掴んで運搬するタイプの動作手段である。クレーンは、捕獲対象を挟むための複数の爪(多くの場合2つ)を有し、この爪で挟むことによって捕獲対象を掴む(捕獲する)ように構成される。また、このようなクレーンは捕獲対象を収容する収容部の上方に配置され、捕獲対象を掴むための捕獲動作をする位置が左右方向及び奥行方向の二軸方向に関するユーザの操作を通じて決定される。クレーンは、そのユーザの操作に基づく位置において下降し、捕獲動作を実行する。捕獲対象は、景品自体である場合が多いが、景品に関連付けられる代替物である場合もある。そして、このような捕獲対象がクレーンによって捕獲され、所定位置まで運搬された場合に景品がユーザに付与される。
【0013】
具体的には、ゲーム機1は、筐体10を有している。筐体10には、収容部11と、排出口12と、入力装置IPと、が設けられている。排出口12は、遊技体としての捕獲対象PSを排出するための開口である。収容部11は、捕獲対象PSを収容するための空間である。収容部11は、アクリル或いはガラス等の内部を視認可能な透明な素材によって外部と内部とが仕切られ、外部から内部が視認可能なように構成される。また、収容部11は、多くの捕獲対象PSを収容可能に構成される。
【0014】
収容部11の内部には、動作手段としてのクレーン13、撮影装置としてのカメラCA、モニタMO、及び解放口14が設けられる。クレーン13は、収容部11の内部に収容される捕獲対象PSを捕獲するための装置である。クレーン13は、左右方向XD及び奥行方向YDをそれぞれX軸及びY軸とした場合のXY平面において各座標位置に配置されるように左右方向XD及び奥行方向YDの二軸方向に移動可能に構成される。そして、クレーン13は、このような各座標位置において所定の高さ(所定の下降位置)まで下降する下降動作を実行するとともに、その所定の高さにおいて捕獲対象PSを掴む捕獲動作(掴む動作)、及び掴んだ捕獲対象PS(実際には掴んでいなくてもよい)を所定位置まで運搬する運搬動作を順に実行可能に構成される。また、運搬動作は、所定位置において掴んだ捕獲対象PSを解放する解放動作を含んでいる。つまり、クレーン13は、下降動作の位置まで移動する移動動作、下降動作、捕獲動作、運搬動作、及び解放動作の一連の動作を順に実行する。
【0015】
入力装置IPは、ユーザのプレイ行為を入力するための入力装置である。入力装置IPには各種のプレイ行為が適宜に実行されてよいが、
図1の例ではそのようなプレイ行為として操作が実行される場合を示している。また、入力装置IPには、各種の操作が適宜に実行されてよく、そのような操作に応じた各種の操作部が設けられ得るが、
図1の例では決定操作部IP2が設けられている。決定操作部IP2は、ユーザによる各種決定を指示する押す操作が実行される操作部である。決定操作部IP2には、押す操作を通じて各種の指示が入力されてよいが、一例としてXY平面においてクレーン13が下降動作を実行すべき位置が指示される。このような指示は適宜に実現され得るが、一例として一度目の押す操作によりX軸方向への移動開始が指示され、その押す操作の継続時間により移動時間が指示される。一方、二度目の押す操作によりY軸方向への移動開始が、その押す操作の継続時間により移動時間が指示される。そして、X軸方向、及びY軸方向の移動が停止した位置においてクレーン13は自動的に下降動作を実行する。
【0016】
なお、下降位置の指示は適宜に実現されてよく、例えば入力装置IPには方向操作部が設けられ、この方向操作部を通じて下降動作が実行されるべき位置が指示されてもよい。具体的には、方向操作部によってXY平面におけるクレーン13の移動方向が指示され、決定操作部IP2への決定操作により下降動作の位置が決定されてもよい。
【0017】
解放口14は、解放口14と排出口12とを接続する接続通路15に開口している。つまり、収容部11の内部は、解放口14を介して排出口12と接続されている。そして、解放口14は、クレーン13によって解放動作が実行されるべき所定位置として機能する。このため、実際にクレーン13によって捕獲対象PSが掴まれていた場合には、解放動作に伴いその捕獲対象PSは解放口14の上方で解放されて落下し、解放口14を介して排出口12から排出される。捕獲対象PSは上述のとおり景品の代替物であってもよいが、一例として景品自体が利用される。具体的には、捕獲対象PSは、景品を内包するカプセルとして構成される。このため、捕獲対象PSが排出口12から排出された場合、その捕獲対象PS、換言すればそこに内包する景品がクレーンゲームをプレイするユーザに付与される。つまり、捕獲対象PSが解放口14の上方で解放された場合、その捕獲対象PSの排出を通じて直接的に景品がユーザに付与される。
【0018】
カメラCAは、周知の光学機器である。カメラCAの撮影範囲は適宜に設定されてよいが、一例として収容部11の内部の状況を含むように設定される。また、カメラCAは収容部11の内部の状況としてクレーン13の状況、或いは一部の捕獲対象PSの状況といった各種の状況を適宜に撮影してよいが、一例としてクレーン13の一連の動作を撮影するように設置される。つまり、カメラCAは、一連の動作を撮影範囲(画角等の変更不要な広角レンズで包括的に撮影される場合、及び一連の動作を適宜撮影するように撮影アングル等の撮影条件が調整される場合の両方を含む)に含むように設置される。ゲーム機1には、クレーン13の一連の動作を撮影するために複数台等の適宜の数のカメラCAが設置されてよいが、
図1の例では一つのカメラCAが示されている。また、カメラCAは、ゲーム機1に撮影結果を提供可能なように、必要に応じてゲーム機1に後から別途接続されてもよく、この場合収容部11に限定されず、一連の動作を撮影範囲に含むように適宜に設置されてよいが、
図1の例ではゲーム機1に予め設けられている。
【0019】
モニタMOは周知の表示装置である。モニタMOは適宜にゲーム機1に設けられていてよく、例えば入力装置IP(例えば決定操作部IP2の隣等、決定操作部IP2が設けられるコントロールパネル部分)に設けられていてもよいが、
図1の例では表示面がクレーンゲームをプレイするユーザの正面に位置するように正面側の反対側に相当する収容部11の内壁(入力装置IPが設けられる側とは反対側の内壁)に設けられている。また、ゲーム機1には適宜の数のモニタMOが設けられていてよいが、
図1の例では一台のモニタMOが示されている。モニタMOは、クレーンゲームに関連する各種の画像等を適宜に表示し得るが、一例として広告動画を表示する。広告動画は、クレーンゲームの利用を促すための広告として機能する動画である。広告動画は各種の動画を適宜に含んでいてよいが、一例としてプレイ動画を含んでいる。プレイ動画は、カメラCAの撮影結果として過去のプレイを録画した映像を含む動画である。このようなプレイ動画は適宜の時期にモニタMOに表示されてよいが、一例としてクレーンゲームの提供を待機している待機時間(前回のプレイ機会から次回のプレイ機会までの間に生じる、クレーンゲームがプレイされていない時間)に表示される。プレイ動画の詳細は更に後述する。
【0020】
次に、
図2を参照してゲーム機1の制御系の要部を説明する。ゲーム機1には、コンピュータとしての制御ユニット31と、記憶手段としての記憶部32と、景品検出装置DDと、上述のクレーン13、入力装置IP、カメラCA、及びモニタMOが設けられる。記憶部32、検出手段としての景品検出装置DD、クレーン13、入力装置IP、カメラCA、及びモニタMOはいずれも制御ユニット31に接続される。
【0021】
入力装置IP、カメラCA、及び景品検出装置DDは、ゲーム機1に設けられる入力装置の一例である。ゲーム機1にはプレイ行為を入力するための各種の入力装置が適宜に設けられ得るが、
図2の例では入力装置IPが示されている。入力装置IPは、決定操作部IP2への押す操作に応じた信号を制御ユニット31に入力する。カメラCAは、上述のとおり周知の光学機器である。カメラCAは撮影結果に従った信号を制御ユニット31に入力する。また、カメラCAは、制御ユニット31からの出力信号に従って動作する。このため、カメラCAは出力装置に分類されてもよい。
【0022】
景品検出装置DDは、捕獲対象PS(景品)の獲得(排出)を検出するための周知の検出装置である。景品検出装置DDとして捕獲対象PSの獲得の有無を検出可能な適宜の検出装置が利用されてよく、例えば解放口14に捕獲対象PSの落下により開閉する蓋等が設けられている場合、その蓋等の開閉を検出するセンサが利用されてもよいし、或いはカメラが利用されてもよいが、一例として赤外線センサが利用される。赤外線センサは、接続通路15を通過する捕獲対象PS(運搬動作により捕獲対象PSが解放口14まで移動したか否か)を検出するように設置される。つまり、景品検出装置DDはクレーン13の一連の動作を通じて捕獲対象PSが解放口14まで運搬され、排出口12から排出された場合にその排出を検出するように構成される。そして、景品検出装置DDは捕獲対象PSの排出(接続通路15の通過)を検出すると、その検出結果に対応する信号を制御ユニット31に入力する。
【0023】
一方、モニタMO、及びクレーン13は、ゲーム機1に設けられる出力装置の一例である。ゲーム機1には各種の出力装置が適宜に設けられ得るが、
図2の例ではこれらが示されている。これらは制御ユニット31によってその動作が制御される。具体的には、モニタMOは上述のとおり周知の表示装置であるが、制御ユニット31から出力される出力信号に従ってプレイ動画を含む各種の画像等を表示する。
【0024】
クレーン13は上述のとおり動作手段の一例である。クレーン13には、モータDSが設けられる。モータDSは、クレーン13に移動動作、捕獲動作、運搬動作、及び解放動作といった各種の動作を実行させるための駆動源である。モータDSは、制御ユニット31からの出力信号に従って動作する。つまり、クレーン13は、制御ユニット31によるモータDSの制御を介して各種の動作を実行する。
【0025】
制御ユニット31は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサの一例としてのCPUと、その動作に必要な内部メモリその他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。制御ユニット31には、制御ユニット31のハードウエア資源とソフトウエア資源としてのゲームプログラムPGとの組合せによって実現される論理的装置が設けられる。制御ユニット31には、このような論理的装置が適宜に設けられ得るが、
図2の例ではクレーン制御部35、カメラ制御部36、映像作成部37、及び表示制御部38が示されている。
【0026】
クレーン制御部35、カメラ制御部36、及び表示制御部38は、クレーン13の動作、カメラCAの動作、及びモニタMOの表示を、それぞれ制御するための各種の処理を実行する論理的装置である。クレーン制御部35が実行する処理には、例えば入力装置IPへの各種操作に応じて移動動作、下降動作、捕獲動作、運搬動作、或いは解放動作といった各種の動作をクレーン13に実行させるための処理が含まれる。カメラ制御部36が実行する処理には、例えばカメラCAに撮影を実行させる処理、その撮影結果を取得する処理といった処理が含まれる。また、カメラCAはクレーン13の一連の動作を適宜に撮影してよく、例えば一連の動作の開始から終了まで継続的に撮影しても、一連の動作の適宜の一部の動作のみを撮影してもよく、一部の動作のみが撮影される場合、カメラ制御部36が実行する処理にはその撮影時期を制御するための処理も含まれる。さらに、カメラ制御部36が実行する処理には、カメラCAの撮影アングル、画角(拡大、縮小等)、或いは撮影範囲といった撮影条件の調整が必要な場合はその調整を、カメラCAが複数台のカメラを含む場合にはそれらの複数台のカメラに関する各種制御を、それぞれ実現するための処理も含まれる。同様に、表示制御部38が実行する処理には、例えばプレイ動画を含む広告動画等の各種の画像等をモニタMOに表示させる処理が含まれる。
【0027】
映像作成部37は、カメラCAの撮影結果(以下、録画映像と呼ぶ場合がある)を利用してプレイ動画を作成するための各種の処理を実行する論理的装置である。プレイ動画として録画映像がそのまま使用されてもよいが、一例として録画映像に適宜の編集(加工)が実行された動画が使用される。このため、映像作成部37には、このような編集を実行する処理が含まれる。また、このような編集は適宜に実行されてよく、例えば録画映像の適宜の切り出し、或いは各種画や音楽の追加といった加工を含み得るが、そのような編集にはクレーン13が実行する各動作の実行時期が利用される。同様に、録画映像の編集にはクレーン13の一連の動作の結果としての景品獲得の有無が利用される場合もある。この場合、映像作成部37には景品検出装置DDの検出結果が入力される。このため、映像作成部37が実行する処理には、クレーン制御部35からクレーン13の各動作の実行時期を取得したり、その結果としての景品獲得の有無を判別したりする処理が含まれる場合もある。具体的には、これらの処理の一例として、映像作成部37は、時期記録処理、及び編集映像作成処理を実行する。時期記録処理、及び編集映像作成処理の詳細は後述する。
【0028】
記憶部32は、ハードディスク、半導体記憶装置といった不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって実現される外部記憶装置である。記憶部32には、上述したゲームプログラムPGとともに、各種のデータが記録され得るが、
図2の例ではゲームデータGDが示されている。ゲームデータGDは、ゲームプログラムPGに従ってユーザにクレーンゲームをプレイさせるためデータである。ゲームデータGDは、例えばクレーン13の動作に関するパラメータ等の各種設定を管理する設定データ、或いはBGM等の各種音声を再生するための音声データといったクレーンゲームの提供に必要な各種のデータを適宜に含み得るが、
図2の例では動作時期データTD、動画データMD、及び編集素材データEDを含んでいる。
【0029】
動画データMDは各種動画を再生するためのデータである。このような動画には広告動画、及び録画映像(動画)が含まれる。また、広告動画はプレイ動画を含んでいるため、動画データMDの動画にはプレイ動画(編集後の動画)も含まれる。編集素材データEDは、録画映像の編集に使用される各種素材を実現するデータである。編集素材データEDは各種の素材を適宜に含んでいてよいが、例えばプレイ動画に各種の音声が追加される場合には音声を含み、各種の演出画像が追加される場合には画像を含んでいる。これらの場合、編集素材データEDは、それらの素材に対応する音声データ及び画像データとして機能する。また、録画映像の編集に使用される素材として、例えば複数の音声、或いは複数の画像といった複数の候補が用意されていてよく、その場合、編集素材データEDはそれらの複数の候補を含んでいる。一方、動作時期データTDは、各プレイにおいてクレーン13が実行した各動作の実行時期を管理するためのデータである。動作時期データTDは録画映像の編集に使用される。動作時期データTDの詳細は後述する。
【0030】
次に、
図3を参照して、プレイ動画の一例について説明する。
図3は、プレイ動画の概要を説明するための説明図である。
図3の例は、一連の動作の一部の動作を示すゲーム機1と、その一部の動作を表示するプレイ動画50とを模式的に示している。具体的には、クレーン13はクレーンゲームにおいて上述のとおり一連の動作を実行し、プレイ動画50はそれらの一連の動作を適宜に含み得るが、
図3の例はプレイ動画50が一連の動作のうち捕獲動作、運搬動作、及び解放動作の三つの動作を少なくとも含む場合を示している。この場合、
図3に示すように、入力装置IPへの操作に応じてクレーン13は一連の動作を実行するが、カメラCAはそれらのうち少なくとも捕獲動作、運搬動作、及び解放動作を撮影する。結果として、それらの捕獲動作、運搬動作、及び解放動作にそれぞれ対応する録画映像RVとして、第1録画映像RV1~第3録画映像RV3が生成される。
【0031】
プレイ動画50は、第1録画映像RV1~第3録画映像RV3を含むように生成される。プレイ動画50には、これらが適宜に含まれていてよく、例えば捕獲動作、運搬動作、及び解放動作の時系列等の適宜の順番に第1録画映像RV1、第2録画映像RV2、及び第3録画映像RV3が一つずつ個別に表示されるように含まれていてもよいが、
図3の例ではそれらが同時に表示されるように含まれている。この場合において第1録画映像RV1~第3録画映像RV3は同時に再生されてもよいが、一例として時系列の順番で順に再生される。
【0032】
また、プレイ動画50は録画映像RV(ゲーム機1には、例えばカメラCAの一部等としてマイクが設けられていてよく、録画映像RVはそのマイクによって録音された音声を適宜に含んでいてよい)のみで構成されてもよいが、一例として録画映像RVの他に編集で追加される適宜の演出を含んでいる。このような演出は適宜に構成されてよく、例えば演出音声等、音声的な演出を含んでいてもよいが、
図3の例では視覚的な演出として演出画像51を含んでいる。このような演出画像51は各種の場所及び時期に適宜に追加されてよく、例えば第1録画映像RV1等の録画映像RVの上のレイヤとして録画映像RVの上に各録画映像RVの再生中等に重複的に表示されてもよいが、
図3の例では景品獲得を強調する“景品ゲット!”の文字を表示するように録画映像RVとは別の領域に表示されている。
【0033】
プレイ動画50は適宜に活用されてよく、例えばプレイ動画50を再生する機能を有するユーザ端末装置(据置型又はブック型のパーソナルコンピュータ、据置型の家庭用ゲーム機、スマートフォン等の携帯電話、携帯型ゲーム機、携帯型タブレット端末装置といったユーザの個人用途に供されるコンピュータ装置)がゲーム機1に無線LAN等の適宜の手段により接続される場合にそのユーザ端末装置に送信されても、インタネット等のネットワークを介してゲーム機1に接続されるサーバ装置にアップロードされ、そこに接続されるユーザ端末装置において参照されてもよいが、一例としてモニタMOに表示される。また、プレイ動画50は適宜の時期にモニタMOに表示されてよく、例えば特定のユーザ(プレイ動画50を生成したユーザ、或いは所定の会員登録を行ったユーザ等)のプレイ時等に限定的に表示されてもよいが、一例として上述のとおりクレーンゲームの待機時間に表示される。なお、プレイ動画50は複数のゲーム機1間において共有されてもよい。具体的には、例えば同じ施設に設置される複数のゲーム機1のうちの一台のゲーム機1で生成されたプレイ動画50が、その施設(他の施設のゲーム機1であってもよい)の他のゲーム機1に提供され、その他のゲーム機1のモニタMOに表示されてもよい。
【0034】
次に、
図4を参照して、録画映像RVの作成について説明する。
図4は、録画映像RVの作成の流れを説明するための説明図である。
図4の例は、クレーン13の各動作の時期、入力装置(決定操作部IP2)への操作時期、景品検出装置DDの検出時期、及びカメラCAの撮影時期の関係を時系列に示している。
図4の例において、縦方向にはクレーン13等の各装置が示され、横方向は時間経過に対応する。この場合、
図4に示すように、クレーン13はクレーンゲームのプレイが開始されると、入力装置IPへのプレイ行為に応じて一連の動作を実行する。
【0035】
具体的には、決定操作部IP2に押す操作が実行される(“ON”が検出される)と、クレーン13は移動動作を開始する。この移動動作は、まずX軸に関して実行される。また、X軸に関する移動動作は決定操作部IP2の押す操作が継続されている間(“ON”が検出されている間)は継続される。つまり、クレーン13は、決定操作部IP2への押す操作が終了するまでX軸方向への移動動作を継続する。一方、決定操作部IP2への押す操作が終了する(“OFF”が検出される)と、クレーン13はX軸方向への移動動作を停止する。次に決定操作部IP2に押す操作が実行される(“ON”が検出される)と、今度はY軸方向への移動動作をクレーン13は開始する。このY軸方向への移動動作も、X軸方向への移動動作と同様に、決定操作部IP2の押す操作が継続されている間(“ON”が検出されている間)は継続される。そして、決定操作部IP2に対する二度目の押す操作が終了する(二度目の“OFF”が検出される)と、X軸の場合と同様にクレーン13はY軸方向への移動動作を停止する。このように移動動作はX軸方向、及びY軸方向の二軸に関して実行されるが、X軸方向と、Y軸方向とに分けられて実行され、それらの間には一度停止状態(停止動作)が介在する。このため、決定操作部IP2に対する二度の押す操作が終了するまでの期間が、クレーン13のXY軸に関する移動中に相当する。
【0036】
一方、Y軸方向への移動動作が停止される(クレーン13のXY軸に関する移動が終了する)と、クレーン13は開放動作を開始する。つまり、クレーン13は、捕獲対象PSを掴むことができるように爪部を開放する(開く)動作を実行する。開放動作を終えると、クレーン13は下降動作、及び捕獲動作を順に実行する。また、クレーン13は、捕獲動作の後に元の高さ(下降動作を開始した高さ)まで上昇する上昇動作を実行する。続いてクレーン13は、解放口14に向かってXYの両方向に移動する運搬動作を実行する。捕獲動作において捕獲対象PSが捕獲されている(爪部で掴まれている)場合、この運搬動作によって捕獲対象PSが解放口14まで運搬される。解放口14の位置(解放口14の上方)まで到達すると、クレーン13は解放動作を実行する。クレーンゲームにおいて下降動作の開始から解放動作の終了までは、景品(捕獲対象PS)を獲得するためのアタック(挑戦)を実行するアタック中に相当する。
【0037】
捕獲動作において捕獲対象PSが捕獲されている場合、解放動作の開始に伴い爪部が捕獲対象PSの捕獲を維持できないほど開かれると、捕獲対象PSは解放口14の上方にて解放され、解放口14に落下する。捕獲対象PSは解放口14に落下すると、接続通路15を介して排出口12から排出され、ユーザに獲得(付与)される。接続通路15には景品検出装置DDが設けられ、接続通路15を捕獲対象PSが通過した場合、景品検出装置DDはその通過時に“ON”の信号を、通過後に再び“OFF”の信号を、それぞれ出力する。このため、接続通路15を捕獲対象PSが通過した場合、つまりユーザが捕獲対象PS(景品)を獲得した場合、その獲得の有無は景品検出装置DDの“ON”及び“OFF”の信号によって検出される。そして、クレーン13は、解放動作の後に、プレイ開始時に位置すべき元の位置(移動動作の開始時の位置)まで戻るようにXYの両方向に移動する終了動作を実行する。クレーン13は一連の動作として各種の動作を適宜に実行し得るが、一例として開放動作、捕獲動作、上昇動作、運搬動作、及び解放動作を含む、これらの動作を決定操作部IP2等の信号に基づいて順に実行する。この例において、これらの動作が一連の動作として機能する。
【0038】
カメラCAは、上述のようなクレーン13の一連の動作の全部、若しくは一部を一定期間において継続的に録画(撮影)する。具体的には、例えば、一連の動作の全部が録画される場合、“(A)全動作を録画”に示すように、カメラCAは移動動作の開始から終了動作の終了まで全動作を録画する。この場合において移動開始等のクレーン13の動作状況は適宜に判別されてよく、例えば移動動作の開始はクレーン13と同様に決定操作部IP2が出力する一度目の“ON”の信号に基づいて判別されてもカメラCAの撮影結果に基づいて判別されてもよい(この場合、カメラCAとは別のカメラがフォトセンサとして設けられていてもよい)が、一例としてその“ON”の信号によるクレーン13の実際の動作開始に基づいて判別される。換言すれば、クレーン13の移動動作の開始は、移動動作を開始するように動作するモータDSの動作の開始により判別される。他の動作の動作状況も同様であり、例えば終了動作の終了も適宜に判別され得るが、一例として移動動作の開始と同様にモータDSの動作の終了により判別される。
【0039】
一連の動作の一部が録画される場合、一連の動作の適宜の一部が録画され得るが、一例として“(B)一部動作を録画する”に示すように、カメラCAは、移動動作(XY移動中)の期間、及び下降動作から解放動作の終了まで(景品アタック中、及び景品獲得)の期間を含むように録画を実行する。移動動作の開始及び終了、下降動作の開始、並びに解放動作の終了は、クレーン13の動作状況に基づいて判別される。また、クレーン13の動作状況は、上述のとおり適宜に判別されてよく、例えば決定操作部IP2の出力信号、或いは景品検出装置DDの出力信号等に基づいて判別されてもよいが、一例として一連の動作の全部が録画される場合と同様にクレーン13の実際の動作に基づいて判別される。つまり、クレーン13が実際に移動動作を開始した(モータDSが移動動作を開始した)時期及び終了した(モータDSが移動動作を終了した)時期が、移動動作の開始時期、及び終了時期としてそれぞれ判別される。同様に、クレーン13が実際に下降動作を開始した(下降動作のためにクレーン13に設けられるワイヤを緩める動作をモータDSが開始した)時期、及び解放動作を終了した(開放された爪部を閉じる動作をモータDSが終了した)時期が、下降動作の開始時期、及び解放動作の終了時期としてそれぞれ判別される。
【0040】
次に、
図5、及び
図6を参照して、プレイ動画50の生成(録画映像RVの編集)について説明する。
図5、及び
図6は、いずれもプレイ動画50の生成(録画映像RVの編集)の流れの一例を説明するための説明図である。プレイ動画50は、クレーン13の一連の動作が一回の獲得機会としてカウントされる場合の一回の獲得機会を対象に生成されても、適宜の複数回の獲得機会を対象に生成されてもよい。
図5の例は、プレイ動画が一回の獲得機会に基づいて生成される場合の流れを説明するための説明図である。この場合、
図5に示すように、プレイ動画50は、カメラCAの録画結果(動画)から一部が切り出されるように編集され、作成される。この編集は映像作成部37によって実行される。また、映像作成部37はその編集においてプレイ動画50の一部として各種演出を追加するが、
図5の例では盛り上げ演出、及び獲得演出を追加している。そして、映像作成部37は、このような編集を通じてプレイ動画50を作成する。
【0041】
具体的には、映像作成部37は、録画映像RV(カメラCAの録画結果)からその動画の一部として下降動作から解放動作までの動作を切り出す(抽出する)編集を実行する。この場合において下降動作は、その開始から終了までの全部が切り出されてもよいが、
図5の例では下降動作の途中(例えばおおよそ中間時期に相当する所定時期、或いはクレーン13が収容部11の底部についたり捕獲対象PSにあったりして下降動作を終了した時期から逆算して得られる時期)から切り出される。この切り出しは、下降動作の途中から解放動作の終了までをそのまま時系列に含む一つの動画を作成するように実行されてもよいし、
図3の例の第1録画映像RV1(下降動作の途中から捕獲動作までを含む録画映像RV)、第2録画映像RV2(上昇動作、及び運搬動作を含む録画映像RV)、及び第3録画映像RV3(解放動作を含む録画映像RV)といった、動作毎に分割された複数の録画映像RVを作成するように実行されてもよい。一方、カメラCAによって下降動作の途中から解放動作の終了までの動作のみが撮影される場合には、このような切り出しは省略されてもよい。
【0042】
また、切り出す編集は撮影結果に応じて適宜に実現され得る。例えばカメラCAが一連の動作(少なくとも下降動作から解放動作までの動作)を撮影条件の変更なく撮影範囲に含む広角レンズを使用している場合、録画映像RVの下降動作から解放動作までを含む領域(動作毎に別々に切り出される場合は各動作の領域)を切り出すことにより実現される。この場合、例えば各動作(少なくとも下降動作から解放動作までの動作)に相当する領域を管理するデータが用意され、そのデータ及び動作時期データTDに基づいて切り出す編集が実行されてよい。あるいは、カメラCAが各動作に撮影範囲を一致させるように撮影アングル(角度、或いは方向)や画角といった撮影条件を変更して一連の動作を撮影する場合、下降動作から解放動作までの動作の動作時期(動作時期データTD)に基づいて切り出す編集が実行される。この場合、各動作を撮影するための撮影条件を管理するデータが別途用意されてもよいし、適宜の検出装置(センサ)の出力信号等に応じて撮影条件(カメラCAの動作)が制御されてもよい。このように切り出す編集はカメラCAの撮影方法等に応じて適宜に実現され得るが、一例として各動作を撮影するように適宜撮影条件が調整された撮影結果に対して各動作に対応する時間を切り出すように実現される。
【0043】
また、複数の録画映像RVを作成する(第1録画映像RV1等の複数の録画映像RVを切り出す)場合、カメラCAが時差的に第1録画映像RV1等の複数の録画映像RVを時差的に撮影した場合、若しくは複数のカメラCAによって別々の撮影結果が生じるように並行的に撮影された場合等、複数の録画映像RVが生じる場合、映像作成部37は、これらを一つの動画につなげる(結合する)編集も実行する。同様に、プレイ動画50の再生時間は固定的で出会っても可変的であってもよく、再生時間が固定的である場合、或いは5秒から10秒の間といった具合に可変的であっても時間が限定される場合等、再生時間の調整が必要な場合には映像作成部37は再生時間を調整する編集(例えば下降動作や捕獲動作の動作時間はある程度一定と考えられるため、主として動作時間を変化させる要素となり得る運搬動作の途中を省略する処理等)も実行する。この例において、下降動作から解放動作までの動作が本発明の一部の動作、及び二以上の動作として機能する。また、そこに含まれる捕獲動作、運搬動作、及び解放動作が本発明の少なくとも二つの動作(三つの動作)として機能する。さらに、第1録画映像RV1~第3録画映像RV3が本発明の二以上の撮影結果として機能する。同様に、第1録画映像RV1~第3録画映像RV3が複数のカメラCAによって別々に撮影される場合に、これらが本発明の別々の撮影結果として機能する。
【0044】
さらに、映像作成部37は、切り出し後の動画に盛り上げ演出、及び獲得演出を追加する編集も実行する。盛り上げ演出は、ゲームの展開を盛り上げるための演出である。このような演出は適宜に実現されてよいが、一例として音声的な演出を含んでいる。具体的には、映像作成部37は、ゲーム展開を盛り上げるためのBGM演出を追加する編集を実行する。編集素材データEDが複数のBGMの候補(演出候補)を含む場合、プレイ前、或いは編集時等の適宜の時期にユーザにそれらの候補のうち編集に使用されるべきBGMを選択する機会が付与される。そして、そこで選択された演出候補(BGM)に対応するBGM演出がプレイ動画50に含まれるように編集は実行される。また、盛り上げ演出は適宜の期間に追加されてよいが、
図5の例では上昇動作の開始時から解放動作の途中(所定時期)の期間に追加されている。
【0045】
獲得演出は、景品獲得を盛り上げるための演出である。このような演出は適宜に実現されてよいが、例えば
図3の例の演出画像51(アニメーション等の各種動画を含む)の追加が含まれる。盛り上げ演出と同様に、編集素材データEDが複数の獲得演出の候補を含む場合、適宜の時期にユーザに付与される選択機会において選択された獲得演出がプレイ動画50に含まれるように編集は実行される。このような獲得演出の候補(盛り上げ演出の候補も含む編集素材データED)は、例えばゲーム機1が設置される施設の運営者等によって適宜に追加等されてよく、ゲーム機1毎、施設毎、或いは系列施設毎等の適宜の単においてオリジナルの候補が用意されてよい。また、獲得演出も適宜の期間に追加されてよく、例えば盛り上げ演出と一部の期間等において重複するように追加されてもよいが、
図5の例では盛り上げ演出の期間と区別されるように解放動作の途中(盛り上げ演出の終了時)から解放動作の終了時までの期間に追加されている。なお、このような演出は景品獲得を盛り上げるBGMの追加等、音声的な演出を含んでいてもよい。さらに、獲得演出は、景品が獲得できなかった場合に失敗を慰める等の演出として実行されてもよい。
【0046】
映像作成部37は下降動作の中間時期等のクレーン13の動作状況を適宜に判別してよく、例えば決定操作部IP2の出力信号、或いは景品検出装置DDの出力信号等に基づいて判別してもよいが、一例としてクレーン13の実際の実行時期に基づいて判別する。例えば、下降動作の中間時期の場合、モータDSがクレーン13を中間位置まで下降させるように動作した時期(下降動作は、例えばクレーン13を下降させるためのワイヤにかかる荷重や負荷を検出するセンサによって弛みが検出された場合に底部についたと判別され、終了されてよいが、その場合の終了時期から逆算的に算出される時期)が、クレーン制御部35から映像作成部37に提供され、その時期が下降動作の中間時期として判別される。解放動作の終了も同様である。つまり、モータDSの解放動作としての動作が実際に終了した時期が、解放動作の終了時期として判別される。プレイ動画50は一連の動作の適宜の一部を含むように作成されてよいが、一例としてこのように下降動作から解放動作までの動作、及びそれらの演出を含むように作成される。この例において下降動作の中間時期から解放動作の終了時期までの期間が本発明の特定実行時期として機能する。また、これらの期間における撮影結果としての第1録画映像RV1~第3録画映像RV3、若しくはこれらを含む録画映像RV(これらが結合された録画映像RVを含む)が本発明の特定撮影結果として機能する。
【0047】
一方、
図6の例は、プレイ動画50が三回の獲得機会に基づいて生成される場合の流れを説明するための説明図である。三回の獲得機会は所定の条件に基づいて適宜に特定されてよく、例えばユーザによって指定された三回の獲得機会(同じユーザの獲得機会に限定されず、他のユーザの獲得機会が含まれていてもよい)であっても、単に連続する三回のプレイ機会であってもよいが、例えば所定の対価と引き換えに提供される一回のプレイ機会に三回の獲得機会が含まれる場合のその三回の獲得機会が一つのプレイ動画50の対象として特定される。つまり、所定の条件としてユーザの選択、或いは連続プレイ等が適宜に利用されてよいが、一例として一回のプレイが利用される。また、複数の獲得機会を一つのプレイ動画50につなげる(結合する)編集は、ユーザの指示に基づく二回の獲得機会等の所定の条件に応じて一回のプレイ機会に含まれる適宜の一部に実行されてよいが、一例として景品が獲得されたプレイ機会においてその獲得を実現した獲得機会、及びそれ以前の獲得機会を対象に実行される。
図6の例は、このような場合において三回目の獲得機会において景品が獲得された場合を示している。
【0048】
図6に示すように、クレーン13は三回の獲得機会において
図5の例と同様の一連の動作を繰り返し実行するが、それらの各一連の動作の一部に対応する録画結果が編集において切り出され、一つにつなぎ合わされた動画がプレイ動画50として生成される。また、このような編集は獲得の正否にかかわらず実行されてもよく、例えば失敗例のプレイ動画50を生成するように獲得失敗の場合に実行されてもよいが、一例として成功例のプレイ動画50を生成するように獲得成功の場合に実行される。
【0049】
具体的には、三回目の獲得機会において景品の獲得に成功した場合、三回目の獲得機会に対応する録画結果(録画映像RV)からは
図5の例と同様に下降動作から解放動作までの動作を含む部分が切り出される。一方、一回目の獲得機会、及び二回目の獲得機会に対応する録画結果(録画映像RV)からは、いずれも同じ捕獲動作に対応する部分のみが切り出される。これらの景品の獲得に失敗した獲得機会から切り出される対象は適宜でよく、例えば下降動作から捕獲動作まで、或いは捕獲動作から運搬動作までといった、いずれも同じ適宜の一部であってもよいし、一回目と二回目との間で相違する部分であってもよいが、一例としていずれも同じ捕獲動作の部分のみが切り出される。
【0050】
映像作成部37は、各獲得機会の録画結果から一部を切り出した後に、一回目、及び二回目の捕獲動作に対応する録画結果と、三回目の下降動作から解放動作までの動作に対応する録画結果とが一つの動画となるように、これらを順に結合する編集を実行する。つまり、映像作成部37は、一回目の捕獲動作、二回目の捕獲動作、及び三回目の下降動作から解放動作までの動作が順に再生されるように、一つの動作を生成する。そして、映像作成部37は、
図5の例の場合と同様に、盛り上げ演出、或いは獲得演出といった適宜の演出を追加する編集を実行し、プレイ動画50を生成する。複数の獲得機会に基づいてプレイ動画50が生成される場合、一例としてこのような編集が実行される。この例において、三回目の獲得機会が本発明の複数の獲得機会として機能する。また、その三回の獲得機会においてそれぞれ提供される三回の一連の動作が本発明の複数回の一連の動作として機能する。同様に、三回目の獲得機会(景品獲得に成功した獲得機会)において提供される一連の動作が本発明の成功動作として機能する。さらに、その三回目よりも前の一回目の獲得機会において提供される一連の動作、及び二回目の獲得機会において提供される一連の動作が本発明の成功動作よりも前の一連の動作として機能する。
【0051】
次に、動作時期データTDの詳細について説明する。
図7は、動作時期データTDの構成の一例を示す図である。動作時期データTDはクレーン13の動作状況(一連の動作の状況)に関連する各種の時期の情報を適宜に含み得るが、
図7の例は
図5及び
図6の例の編集に関連する部分を示している。
図7に示すように、動作時期データTDは、クレーン13の動作を撮影した機会毎にその機会におけるクレーン13の動作状況に関連する各時期を管理する動作時期レコードTDRを含んでいる。また、動作時期レコードTDRは、このような管理を実現するために、“機会ID”、“下降開始時期”、“下降中間時期”、“捕獲開始時期”、“上昇開始時期”、“運搬開始時期”、“解放開始時期”、“獲得正否”、“獲得時期”及び“セット”の情報を含んでいる。そして、動作時期レコードTDRには、これらの情報が相互に関連付けられるように記録されている。
【0052】
“機会ID”は、プレイ機会毎にユニークに付与される機会IDを示す情報である。一度のプレイ機会に複数の獲得機会が含まれる場合でも、それらの複数の獲得機会に対応する一度のプレイ機会にはいずれも同じ機会IDが使用される。“下降開始時期”、“下降中間時期”、“捕獲開始時期”、“上昇開始時期”、“運搬開始時期”、“解放開始時期”、及び“獲得時期”は、下降動作の開始時期、下降動作の中間時期、捕獲動作の開始時期、上昇動作の開始時期、運搬動作の開始時期、解放動作の開始時期、及び景品獲得の時期をそれぞれ示す情報である。景品獲得の時期は景品検出装置DDが景品の獲得を検出した時期(“ON”の信号を出力した時期)に対応するが、それ以外はいずれもクレーン13が実際に各動作を実行した時期に対応する。また、これらの時期は録画映像RVにおける時間と対応するように録画開始(複数の録画映像RVに分かれる場合は録画映像RV毎)から計測される。そして、そのような録画映像RVにおける経過時間に対応する時間が、各時期として記述される。
【0053】
一方、“セット”は、一度のプレイ機会に複数の獲得機会が含まれる場合に、それらの獲得機会を識別するための情報である。“セット”には、例えば一回目、或いは二回目といった各獲得機会を識別する情報が記述される。なお、動作時期レコードTDRには、これらに限定されず、プレイ動画50の編出の都合等に応じて適宜の情報が含まれていてよい。あるいは、上述の各情報が適宜に省略されてもよい。例えば、“セット”は、一度のプレイ機会として一回の獲得機会のみが提供される場合には、省略されてもよい。同様に、例えば、下降動作がプレイ動画50に含まれない場合の下降動作の開始時期等、プレイ動画50の生成に不要な動作の動作時期は適宜に省略されてよい。
【0054】
次に、
図8、及び
図9を参照して、時期記録処理、及び編集映像作成処理について説明する。時期記録処理は、クレーン13の一連の動作に関連する各時期を記録するための処理である。動作状況は上述のとおり入力装置IPの入力結果、或いは各種センサ(検出装置)の検出結果等に基づいて判別されてもよいが、一例としてモータDS等を通じてクレーン13が動作した実際の実行時期に基づいて判別される。また、これらの実行時期は、一例として上述のとおり動作時期データTDにて管理される。このため、動作時期データTDは時期記録処理を通じて生成される。また、カメラCAはクレーン13の一連の動作を適宜に撮影してよく、例えば第1録画映像RV1~第3録画映像RV3といった切り出し後の動画にそれぞれ対応する複数の録画映像をカメラCAは撮影してもよい。この場合、プレイ動画50はクレーン13の動作と並行的に生成されてもよい。このようにプレイ動画50は適宜の時期に作成されてよく、例えばクレーン13の動作と並行的に生成される場合には動作時期データTDの生成は省略されてもよいが、
図6の例の時期記録処理はプレイ動画50がクレーン13の一連の動作が終了した後に事後的に生成される場合を示している。
【0055】
映像作成部37は、クレーン13が各動作を実行する毎に
図8の時期記録処理を開始し、まずクレーン13の動作状況(一連の動作の実行状況)に関する動作情報を取得する(ステップS101)。この動作情報には各動作に関連する各種の情報が適宜に含まれていてよいが、一例として移動動作、開放動作、下降動作、捕獲動作、上昇動作、運搬動作、或いは解放動作といったクレーン13が実行する動作の種類が含まれる。同様に、動作情報には、各動作の動作時期(実行時期)の情報が含まれる。また、動作情報には、クレーン13の動作に関連する時期の情報も適宜に含まれる。具体的には、クレーン13の解放動作に伴い景品検出装置DDが景品の獲得を検出した場合には、その検出時期(獲得時期)の情報が動作情報に含まれる。つまり、映像作成部37は、開放動作等のクレーン13の動作毎に各動作の開始時期、或いは終了時期といった動作時期、及び解放動作に伴い景品が獲得された場合の獲得時期の情報を動作情報として取得する。この例において動作情報が本発明の特定実行時期の情報として機能する。
【0056】
続いて映像作成部37は、ステップS101で取得した動作情報に基づいて動作時期データTDを生成する(ステップS102)。具体的には、映像作成部37は、動作情報に含まれる下降動作の開始時期の情報に基づいて、その開始時期に対応する“下降開始時期”の情報を含む動作時期レコードTDRを生成することにより、その動作時期レコードTDRを含む動作時期データを生成(更新)する。その他の動作についても同様である。そして、動作時期データTDの生成の後に映像作成部37は今回の時期記録処理を終了する。これにより、クレーン13の各動作の実際の時期を記録する動作時期データTDが生成される。
【0057】
編集映像作成処理は、カメラCAの録画結果(録画映像RV)を編集するための処理である。つまり、編集映像作成処理によってプレイ動画50(編集映像)が生成される。録画映像RVの編集(プレイ動画50の生成)は適宜に実行されてよく、例えば各ユーザがプレイする毎に実行されても、特定のユーザに限定されて実行されてもよいが、一例としてプレイ動画50の生成が指示された場合に実行される。このような指示は適宜に実現されてよく、例えば所定の対価の徴収によって実現されてもよいが、一例としてプレイ動画50を生成するための特定のモードの選択により実現される。また、このような特定のモードの選択はクレーンゲームをプレイする一般的なユーザに解放されていてもよいが、一例としてゲーム機1が設置される施設の運営者としてのユーザに限定される。つまり、プレイ動画50の生成は、運営者によって特定のモードが選択された場合に実行される。
図9の例は、このような場合の編集映像作成処理を示している。
【0058】
映像作成部37は、特定のモードにおいてプレイ機会が終了する毎に
図9の編集映像作成処理を開始し、まず今回のプレイ結果が特別編集条件を満たすか否か判別する(ステップS201)。特別編集条件は、複数回の獲得機会を一回のプレイ機会が含む場合においてそれらの獲得機会の録画映像RVを一つのプレイ動画50に編集するための条件である。特別編集条件は適宜に満たされてよく、例えば複数回の獲得機会を含む一回のプレイ機会においていずれかの獲得機会で景品が獲得された場合に満たされてもよいが、一例としてユーザ(運営者)の指示によって満たされる。つまり、運営者によって特別編集が指示された場合に特別編集条件が満たされる。
【0059】
特別編集条件が満たされない場合、つまり特別編集が指示されていない場合(ステップS201:NO)、映像作成部37はカメラCAの録画結果を取得する(ステップS202)。カメラCAの録画結果は、録画映像RVに対応する動画データMDとして保存される。このため、映像作成部37は、今回のプレイ機会(直前の獲得機会)の録画結果に対応する録画映像RVを再生するための動画データMDを取得する。
【0060】
続いて映像作成部37は、ステップS202で取得した録画映像RVのうち、プレイ動画50に含まれるべき対象の部分を判別する(ステップS203)。プレイ動画50にはクレーン13による一連の動作の適宜の一部が含まれてよいが、一例として下降動作の途中から解放動作の終了までの動作が含まれる場合、それらの動作に対応する部分を判別する。具体的には、映像作成部37は、まず動作時期データTDの“下降中間時期”等の情報を参照し、下降動作の途中から解放動作の終了までの動作の期間を判別する。そして、映像作成部37は、その判別した期間に該当する録画映像RVの部分を対象の部分として判別する。
【0061】
次に映像作成部37は、通常編集によりプレイ動画50を生成する(ステップS204)。通常編集は適宜に実現され得るが、一例として
図5の例の編集として実現される。つまり、映像作成部37はステップS204において、ステップS203で判別した部分を下降動作の途中から解放動作の終了までの動作に対応する動画として切り出したり、第1録画映像RV1~第3録画映像RV3として切り出して一つの動画につなぎ合わせたりする。また、映像作成部37は、盛り上げ演出、或いは獲得演出といった各種演出を追加する編集も実行する。そして、映像作成部37はそれらの編集後の動画をプレイ動画50(それを再生するための動画データMD)として生成する。この生成(編集)の後に映像作成部37は今回の編集映像作成処理を終了する。
【0062】
一方、特別編集条件が満たされる場合、つまり特別編集が指示されている場合(ステップS201:Yes)、映像作成部37は録画結果を取得する(ステップS205)。この取得はステップS202と同様に実行されるが、その取得対象は複数回のプレイ機会にそれぞれ対応する複数の録画結果となる。続いて映像作成部37は対象の部分を判別する(ステップS206)。この判別もステップS206と同様に実行されるが、その対象は景品を獲得した獲得機会における下降動作の途中から解放動作の終了までの動作に対応する部分、及びそれ以前の捕獲動作に対応する部分となる。
【0063】
次に映像作成部37は、特別編集によりプレイ動画50を生成する(ステップS207)。特別編集は適宜に実現され得るが、一例として
図6の例の編集として実現される。つまり、映像作成部37は、ステップS207においてステップS206で判別した部分を各録画映像RVから切り出して一つの動画につなぎ合わせたり、盛り上げ演出、或いは獲得演出といった各種演出を追加したりする編集を実行する。そして、映像作成部37はそれらの編集後の動画をプレイ動画50(それを再生するための動画データMD)として生成し、この生成(編集)の後に今回の編集映像作成処理を終了する。
【0064】
図9の手順により、クレーン13の各動作の少なくとも一部を録画した録画映像RVが編集され、プレイ動画50が生成される。具体的には、下降動作の途中から解放動作の終了までの動作等の適宜の一部が切り出されて一つの動画として生成されたり、一つの動画となるように結合されたり、或いは盛り上げ演出等の各種の演出が追加されたりする編集が実行される。そして、そのような編集後の動画(映像)がプレイ動画50として生成される。
【0065】
以上に説明したように、この形態によれば、下降動作の途中から解放動作の終了までの時期に撮影された録画映像RV(撮影結果)を含むプレイ動画50が生成される。カメラCAの撮影範囲にはその下降動作から解放動作までの動作を含む一連の動作が含まれるため、下降動作の途中から解放動作の終了までの時期に撮影された録画映像RVにはそれらの動作に関する実際の動作が含まれる。これにより、そのプレイ動画50を通じて、景品獲得のためにクレーン13が実行する一連の動作のうちの少なくとも捕獲動作から解放動作までの動作に関する実際の動作を、その実際の動作を見ていないユーザにも共有することができる。特に、プレイ動画50は、例えばこれからユーザがプレイしようとしているゲーム機1等、実際のゲーム機1の動作に基づいて生成されるため、撮影用に特別に設けられた環境で撮影された動画が予め用意される場合に比べて、プレイ動画50の内容に関する信ぴょう性を向上させることができ、ひいてはユーザのプレイに対する意欲を向上させることができる。
【0066】
以上の形態において、ゲーム機1の映像作成部37が、
図8のステップS101の手順(各動作の時期を参照するために動作時期データTDを取得する、
図9のステップS203或いはS204の手順であってもよい)を実行することにより本発明の情報取得として機能する。また、ゲーム機1の映像作成部37が、
図9のステップS204、或いはステップS207を実行することにより本発明の動画生成手段として機能する。
【0067】
本発明は上述した形態に限定されず、適宜の変形又は変更が施された形態にて実施されてよい。また、本発明は、上述の形態、及び以下の変形等が施された形態に含まれる各種の技術的手段が適宜に組み合わされて得られる形態にて実施されてもよい。例えば、上述の形態では、モニタMOはゲーム機1に設けられている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、モニタMOはゲーム機1が設置される施設に設けられていてもよい。そして、そのようなモニタMOによってプレイ動画50が表示されてもよい。同様に、プレイ動画50は、ユーザ端末装置等の他の装置に提供され、その他の装置において表示されてもよい。この場合、映像作成部37はプレイ動画50が他の装置に再生可能に提供されるように、
図9のステップS204、或いはステップS207において(例えば所定のアプリケーションの規格に準じた形式の動作として)プレイ動画50を生成する。
【0068】
上述の形態では、動作手段としてクレーンが利用されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、動作手段として、ベルトコンベア、或いは遊技体の落下を支える状態から落下させる(位置が変化する)状態に動作する支持体が利用されてもよい。例えば動作手段としてベルトコンベアが利用される場合、そのベルトコンベアの動作時期(複数のベルトコンベアが設けられる場合はベルトコンベア毎の動作時期)、及び遊技体が所定の位置に到達した時期等が一部の動作の時期として利用されてよい。動作手段として支持体が利用される場合も同様である。
【0069】
上述した実施の形態及び変形例のそれぞれから導き出される本発明の各種の態様を以下に記載する。なお、以下の説明では、本発明の各態様の理解を容易にするために添付図面に図示された対応する部材を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0070】
本発明のゲーム機は、物理的な遊技体(PS)の位置を変化させるための一連の動作を順に実行する動作手段(13)を、入力装置(IP)を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、前記一連の動作を通じて前記遊技体が所定位置(14)まで移動した場合にユーザに景品(PS)を付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機(1)であって、前記動作手段の動作状況に基づいて、前記一連の動作の少なくとも一部の動作を前記動作手段が実行した時期としての特定実行時期の情報を取得する情報取得手段(37)と、前記一部の動作を撮影範囲に含むように接続される撮影装置(CA)の撮影結果、及び前記特定実行時期の情報に基づいて、前記特定実行時期に前記撮影装置によって撮影された撮影結果としての特定撮影結果(RV1~RV3)を含むプレイ動画(50)を生成する動画生成手段(37)と、を備えるものである。
【0071】
本発明によれば、特定実行時期に撮影された撮影結果を含むプレイ動画が生成される。撮影装置の撮影範囲にはその一部の動作が含まれるため、特定実行時期に撮影された撮影結果にはその一部の動作に関する実際の動作が含まれる。これにより、そのプレイ動画を通じて、景品獲得のために動作手段が実行する一連の動作のうちの少なくとも一部の動作に関する実際の動作を、その実際の動作を見ていないユーザにも共有することができる。
【0072】
撮影装置は一部の動作を適宜に撮影してよい。例えば、撮影装置は、一部の動作を含む一連の動作の全部を撮影してもよいし、一部の動作を含む一連の動作の適宜の一部分を撮影してもよい。また、そのような一部分として、撮影装置は一部の動作のみを撮影してもよい。このため、特定撮影結果は、一部の動作のみが撮影された撮影結果であっても、他の動作を含む撮影結果であってもよい。特定撮影結果が他の動作を含む撮影結果である場合、その撮影結果がそのまま使用されても、一部の動作のみが撮影された撮影結果等に適宜に編集されてもよい。具体的には、例えば、本発明のゲーム機の一態様において、前記撮影装置は、前記特定実行時期を含む一定期間において継続的に撮影を実行し、前記動画生成手段は、前記プレイ動画を生成するために、前記特定実行時期の情報に基づいて前記撮影装置の撮影結果から前記特定撮影結果を切り出す編集を実行してもよい。
【0073】
また、一部の動作として二以上の動作が実行される場合、撮影装置はそれらの二以上の動作を別々に撮影してもよい。あるいは、二以上の動作にそれぞれ対応する二つの撮影結果が撮影装置の撮影結果から切り出されてもよい。これらの場合、二以上の動作にそれぞれ対応する二以上の撮影結果は、プレイ動画に適宜に含まれていてよく、例えばそれぞれ別々の撮影結果としてプレイ動画に含まれていてもよいし、一つに結合されてプレイ動画に含まれていてもよい。さらに、二以上の動作にそれぞれ対応する二以上の撮影結果は適宜に生じてよく、例えば一台の撮影装置によって時差的に撮影された撮影結果として生じても、一連の動作を含む撮影結果から二つの撮影結果として切り出されて生じてもよい。あるいは、二以上の撮影結果は、二以上の動作を撮影する複数の撮影装置(動作と撮影装置とが1対1で対応する場合、及び適宜の多対多で対応する場合の両方を含む)にそれぞれ対応する撮影結果として生じてもよい。
【0074】
具体的には、例えば、本発明のゲーム機の一態様において、前記動画生成手段は、前記一部の動作として二以上の動作が利用され、前記特定実行時期に対応する撮影結果として前記二以上の動作にそれぞれ対応する二以上の撮影結果(RV1~RV3)が生じる場合に、当該二以上の撮影結果の結合が前記特定撮影結果として前記プレイ動画に含まれるように、前記二以上の撮影結果を結合する編集を実行してもよい。また、この態様において、前記撮影装置は、前記二以上の動作をそれぞれ含む別々の撮影結果(RV1~RV3)が生じるように当該二以上の動作を前記特定実行時期の情報に基づいて別々に撮影し、前記動画生成手段は、前記別々の撮影結果が前記二以上の撮影結果として機能するように、当該別々の撮影結果を結合する編集を実行してもよい。さらに、この態様において、前記撮影装置は、前記二以上の動作をそれぞれ撮影範囲に含み、当該二以上の動作をそれぞれ撮影する二以上の撮影装置を含んでいてもよい。
【0075】
プレイ動画は適宜にユーザに提供されてよい。例えば、プレイ動画はゲーム機、あるいはそのゲーム機が設置される施設等に設けられる適宜の表示装置を通じてユーザに提供されてもよい。あるいは、ゲーム機に適宜のコンピュータ装置等が接続される場合には、そのようなコンピュータ装置等を通じてユーザに提供されてもよい。具体的には、例えば、本発明のゲーム機の一態様として、前記景品獲得ゲームの提供を待機している待機時間において前記プレイ動画を表示する表示装置(MO)を更に備える態様が採用されてもよい。あるいは、本発明のゲーム機の一態様において、前記動画生成手段は、前記プレイ動画を再生する機能を有するユーザ端末装置が接続される場合に当該ユーザ端末装置に提供されるように前記プレイ動画を生成してもよい。
【0076】
プレイ動画は撮影装置の撮影結果のみによって構成されても、各種の編集を含んでいてもよい。つまり、プレイ動画には各種の編集が適宜に実行されてよい。例えば、プレイ動画には演出のための楽曲、画像、或いは文字等が適宜に追加されてよく、それらを追加するための適宜の編集が実行されてよい。また、このような演出は固定的であっても可変的であってもよい。演出が可変的である場合、その演出は、プレイ状況、ランダム、或いはユーザの選択等に応じて適宜に変化してよい。例えば、本発明のゲーム機の一態様において、前記動画生成手段は、複数の演出候補のうち前記ユーザによって選択された演出候補に対応する演出が前記プレイ動画に含まれるように、前記特定撮影結果に前記演出を追加する編集を実行してよい。
【0077】
動作手段として各種の手段が適宜に利用されてよい。例えば、動作手段として、遊技体を搬送するベルトコンベア、或いは遊技体の落下を支える状態から落下させる(位置が変化する)状態に動作する支持体等が利用されてもよい。そして、これらの動作手段によって各種の一連の動作が実行されてよく、それらの適宜の一部が一部の動作として機能してよい。例えば、本発明のゲーム機の一態様において、前記動作手段として、前記遊技体を掴んで運搬するクレーン(13)が利用され、前記一連の動作は、前記クレーンの前記遊技体を掴む動作、当該掴む動作を実行すべき位置まで移動する移動動作、前記掴む動作の後に前記所定位置まで前記遊技体を運搬する運搬動作、及び前記所定位置において前記遊技体を離す解放動作を含み、前記一部の動作は、前記掴む動作、前記運搬動作、及び前記解放動作のいずれか二つの動作を少なくとも含んでいてもよい。
【0078】
一部の動作は一回の一連の動作における一部の動作であっても、複数回の一連の動作における一部の動作であってもよい。つまり、別々に実行される複数回の一連の動作の一部ずつが適宜に組み合わされて一部の動作として利用されてもよい。具体的には、例えば、本発明のゲーム機の一態様において、前記一連の動作は、所定の条件によって特定される複数回の一連の動作を含み、前記一部の動作として、前記複数回の一連の動作における各一連の動作の一部ずつが利用されてもよい。
【0079】
複数回の一連の動作の各一連の動作から一部ずつが一部の動作として利用される場合、各一連の動作から一部として利用される動作の数は適宜であってよい。例えば、複数回の一連の動作に景品獲得に成功した一連の動作としての成功動作が含まれている場合、そのような成功動作は他の一連の動作(景品獲得に失敗した一連の動作)と区別されてもされなくてもよい。具体的には、成功動作から一部の動作として利用される動作の数は失敗動作のそれより多くても少なくてもよい。また、複数の失敗動作が存在する場合、それらの失敗動作から一部の動作として利用される動作の数は失敗動作間で一致していてもいなくてもよい。例えば、複数回の一連の動作の各一連の動作から一部ずつが一部の動作として利用される態様において、前記遊技体が前記所定位置に移動したか否か検出する検出手段を備え、前記一連の動作は、所定の条件によって特定される複数回の一連の動作を含み、各一連の動作の一部ずつとして、前記遊技体の前記所定位置への移動が検出された一連の動作としての成功動作から複数の動作と、前記複数回の一連の動作のうち前記成功動作よりも前の各一連の動作から前記複数の動作よりも少ない数の動作と、がそれぞれ利用されてもよい。
【0080】
また、一部の動作が複数回の一連の動作の一部である場合において、その複数回の一連の動作は適宜に特定されてよい。例えば、プレイ動画化の対象となる複数回の一連の動作は、ユーザによって指定された複数回の一連の動作(他のユーザによってプレイされた一連の動作を含む)であっても、連続的にプレイされた複数回の一連の動作であってもよい。あるいは、一回のプレイにおいて複数回の一連の動作が提供される場合においてその一回のプレイにおける複数回の一連の動作であってもよい。つまり、プレイ動画化の対象となる複数回の一連の動作は、例えばユーザの選択(指定)、連続プレイ、或いは一回のプレイによって特定されてもよい。具体的には、例えば、複数回の一連の動作の一部が一部の動作として利用される本発明の態様において、前記景品獲得ゲームは、前記所定の条件として一回のプレイが利用されるように、当該一回のプレイとして前記複数回の一連の動作をそれぞれ提供する複数の獲得機会を提供してもよい。
【0081】
一方、本発明のコンピュータプログラム(PG)は、前記動作手段、及び前記入力装置に接続されるコンピュータ(31)を、上述のゲーム機の各手段として機能させるように構成されたものである。
【0082】
また、本発明の制御方法は、物理的な遊技体(PS)の位置を変化させるための一連の動作を順に実行する動作手段(13)を、入力装置(IP)を介して入力されるプレイ行為に応じて動作させるとともに、前記一連の動作を通じて前記遊技体が所定位置(14)まで移動した場合にユーザに景品(PS)を付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機(1)に組み込まれるコンピュータ(31)に、前記動作手段の動作状況に基づいて、前記一連の動作の少なくとも一部の動作を前記動作手段が実行した時期としての特定実行時期の情報を取得する情報取得手順と、前記一部の動作を撮影範囲に含むように接続される撮影装置の撮影結果、及び前記特定実行時期の情報に基づいて、前記特定実行時期に前記撮影装置によって撮影された撮影結果としての特定撮影結果(RV1~RV3)を含むプレイ動画(50)を生成する動画生成手順と、を実行させるものである。本発明のコンピュータプログラム、或いは制御方法が実行されることにより、本発明のゲーム機を実現することができる。
【符号の説明】
【0083】
1 ゲーム機
11 収容部
13 クレーン(動作手段)
14 解放口(所定位置)
31 制御ユニット(コンピュータ)
37 映像作成部(情報取得手段、動画生成手段)
50 プレイ動画
RV 録画映像(撮影結果)
CA カメラ(撮影装置)
DD 景品検出装置(検出手段)
IP 入力装置
PG ゲームプログラム(コンピュータプログラム)
PS 捕獲対象(遊技体)
RV1 第1録画映像(特定撮影結果)
RV2 第2録画映像(特定撮影結果)
RV3 第3録画映像(特定撮影結果)