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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111362
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】ブラケット
(51)【国際特許分類】
   B60K 13/04 20060101AFI20230803BHJP
   F01N 13/08 20100101ALI20230803BHJP
【FI】
B60K13/04 C
F01N13/08 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013179
(22)【出願日】2022-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】391002498
【氏名又は名称】フタバ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】藤川 典孝
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 友慈
【テーマコード(参考)】
3D038
3G004
【Fターム(参考)】
3D038BA13
3D038BC24
3G004AA01
3G004DA13
3G004FA04
3G004GA06
(57)【要約】
【課題】汎用性の高いブラケットを提供する。
【解決手段】本開示の一態様は、排気が導入される排気部品を車体に取り付けるためのブラケットであって、部品取付部と、少なくとも1つのロッド取付部と、を備える。部品取付部は、排気部品が取り付けられるように構成される。ロッド取付部は、車体に接続されるロッドが取り付けられるように構成される。また、ロッド取付部は、ロッドを異なる複数の態様で取付可能に構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気が導入される排気部品を車体に取り付けるためのブラケットであって、
前記排気部品が取り付けられるように構成される少なくとも1つの部品取付部と、
前記車体に接続されるロッドが取り付けられるように構成される少なくとも1つのロッド取付部と、
を備え、
前記ロッド取付部は、前記ロッドを異なる複数の態様で取付可能に構成される
ブラケット。
【請求項2】
請求項1に記載のブラケットであって、
前記ロッド取付部は、前記ロッドを排他的に取付可能に構成される
ブラケット。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のブラケットであって、
前記ロッド取付部は、
第1のロッドの外周の少なくとも一部と第1態様で接合するように構成される第1接合面と、
第1のロッドとは接合される向き及び外面形状の少なくとも一方が異なる第2のロッドの外周の少なくとも一部と前記第1態様とは異なる第2態様で接合するように構成される第2接合面と、
を備えるブラケット。
【請求項4】
請求項3に記載のブラケットであって、
前記ロッド取付部は、溝部を有し、前記溝部が延びる方向を長手方向として、
前記溝部は、前記長手方向に直交する断面において、第1曲率半径の円弧形状、及び前記第1曲率半径の形状と異なる第2曲率半径の円弧形状を有し、かつ前記第1曲率半径の円弧形状が前記長手方向に延びて構成されている第1曲面と、前記第2曲率半径の円弧形状が前記長手方向に延びている第2曲面とを有し、
前記第1接合面は、前記第1曲面であり、
前記第2接合面は、前記第2曲面である、
ブラケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両が備える排気部品を車体に取り付けるためのブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
下記引用文献1には、異なる外径を有する排気部品としての排気管を取り付け可能に構成されたブラケットが開示されている。上記のブラケットは、ロッドを用いて排気管とともに車体に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-083469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のブラケットでは、所定のロッドを所定の方向でブラケットに装着する必要があり、排気部品周囲の空間に余裕がない場合、ロッドをブラケットに装着できないという問題がある。また、上記のブラケットでは、所定のロッドを用いる必要があり、このロッド以外のロッドを利用したい場合、ブラケットを交換しなければならないという問題がある。
【0005】
本開示の1つの局面は、上記事情を鑑み、汎用性の高いブラケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、排気が導入される排気部品を車体に取り付けるためのブラケットであって、少なくとも1つの部品取付部と、少なくとも1つのロッド取付部と、を備える。部品取付部は、排気部品が取り付けられるように構成される。ロッド取付部は、車体に接続されるロッドが取り付けられるように構成される。また、ロッド取付部は、ロッドを異なる複数の態様で取付可能に構成される。
【0007】
このような構成によれば、ロッドを複数の態様で取り付け可能であるので、ロッドの取付態様毎に複数のブラケットを準備しなくてもよい。よって、汎用性の高いブラケットとすることができる。
【0008】
本開示の一態様では、ロッド取付部は、ロッドを排他的に取付可能に構成されてもよい。
このような構成によれば、複数のロッドが同時に取り付け可能な構成よりもブラケットを小型化することができる。
【0009】
本開示の一態様では、ロッド取付部は、第1接合面と、第2接合面と、を備えてもよい。第1接合面は、第1のロッドの外周の少なくとも一部と第1態様で接合するように構成されてもよい。第2接合面は、第1のロッドとは接合される向き及び外面形状の少なくとも一方が異なる第2のロッドの外周の少なくとも一部と第1態様とは異なる第2態様で接合するように構成されてもよい。
このような構成によれば、異なる態様でロッドと接合する複数の接合面を用いてロッドを良好に取り付けることができる。
【0010】
本開示の一態様では、第1接合面は、第1方向に向けられたロッドの外周と接合するように構成されてもよい。第2接合面は、第1方向とは異なる第2方向に向けられたロッドの外周と接合するように構成されてもよい。
このような構成によれば、異なる方向に向けられたロッドを取り付けることができる。
【0011】
本開示の一態様では、第1接合面は、第1態様のロッドの外周と接合するように構成されてもよい。第2接合面は、第1態様のロッドとは外面形状が異なる第2態様のロッドの外周と接合するように構成されてもよい。
このような構成によれば、例えば、太さや外周等、形状が異なる態様に構成されたロッドを、異なる接合面を用いて良好に取り付けることができる。
【0012】
本開示の一態様では、第1接合面及び第2接合面は、共通する溝部において、それぞれ異なる曲率半径を有する曲面として構成されてもよい。
このような構成によれば、異なる曲率半径を有するロッドを取り付けることができる。
【0013】
本開示の一態様では、ロッド取付部は、溝部を有してもよい。溝部が延びる方向を長手方向とする。溝部は、長手方向に直交する断面において、第1曲率半径の円弧形状、及び第1曲率半径の形状と異なる第2曲率半径の円弧形状を有してもよい。かつ溝部は、第1曲率半径の円弧形状が長手方向に延びて構成されている第1曲面と、第2曲率半径の円弧形状が長手方向に延びている第2曲面とを有してもよい。第1接合面は、第1曲面であり、第2接合面は、第2曲面であってもよい。
このような構成によれば、異なる曲率半径を有するロッドを取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1実施形態のブラケットの斜視図である。
図2】第1方向に向けたロッドをブラケットに取り付けた状態の斜視図である。
図3】第2方向に向けたロッドをブラケットに取り付けた状態の斜視図である。
図4】第1方向に向けたロッドをブラケットに取り付けた状態の正面図である。
図5】第2方向に向けたロッドをブラケットに取り付けた状態のV-V断面図である。
図6】第2実施形態のブラケットの斜視図である。
図7】外径3Rのロッドをブラケットに取り付けた状態の正面図である。
図8】外径3Rのロッドをブラケットに取り付けた状態のVIII-VIII断面図である。
図9図8におけるA部拡大図である。
図10図8において外径4Rのロッドをブラケットに取り付けた状態のA部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
本実施形態のブラケット1は、排気が導入される排気部品50を車体に取り付けるための部材である。排気部品50は、例えば、車両のエンジン等の内燃機関で発生する排気を車外に向けて流下させる排気管である。なお、排気部品50には、消音器、エキゾーストマニホールド、触媒コンバータ、排気熱回収器等が含まれる。
【0016】
ブラケット1は、図1に示すように、複数の部品取付部10と、少なくとも1つのロッド取付部20と、を備える。ブラケット1は、1枚の金属板を変形させることで構成され、板の中央部分がロッド取付部20として機能し、板の両側部分が複数の部品取付部10として機能するように形成される。
【0017】
複数の部品取付部10は、排気部品50が取り付けられるように構成される。複数の部品取付部10は、ブラケット1の端部の複数個所(例えば、本実施形態では2箇所)に位置し、協働して1つの排気部品50を保持する。ただし、部品取付部10は、複数備えられる必要はなく1つのみ備えられてもよい。
【0018】
複数の部品取付部10は、それぞれ、排気部品50の軸方向、換言すれば排気部品50における排気の流れ方向に沿って、直線的に排気部品50と接合する。なお、本実施形態では、排気部品50の軸方向を第1方向と呼ぶ。第1方向は、後述する第1接合面21を構成する溝部が延びる方向である。また、第1方向に直交する方向の1つを第2方向と呼ぶ。第2方向は、後述する第2接合面22を構成する溝部が延びる方向である。複数の部品取付部10は、例えば、溶接により排気部品50に対して固定される。また、本開示において「接合」とは、少なくとも線接触することを示す。ただし、本実施形態では後述するように、ロッド取付部20は、第1接合面21又は第2接合面22において、ロッド60と面接触するように構成される。ロッド取付部20は、第1接合面21又は第2接合面22において、ロッド60と線接触するように構成されてもよい。
【0019】
ロッド取付部20は、車体に接続されるロッド60が取り付けられるように構成される。なお、以下にはロッド61~64を示すが、これらをまとめてロッド60とも表記する。
ロッド取付部20は、第1接合面21と、第2接合面22と、を備える。第1接合面21及び第2接合面22は、それぞれ断面が円形であるロッド61,62の外周面に沿う溝部として形成される。第1接合面21を構成する溝部は、排気部品50の軸方向に沿って形成され、この溝部と第2接合面22を構成する溝部とは、概ねブラケット1の中央で互いに直角に交差し、融合されるように構成される。
【0020】
第1接合面21は、図2に示すように、ロッド61の外周の少なくとも一部と第1態様で接合するように構成される。また、本開示において、「態様」とは、ロッド61がブラケット1に取り付けられている状態のことであり、ロッド61の取り付け向きや形状によって、多数の態様がある。換言すれば、「態様」とは、ロッド61とブラケット1との接触の仕方、取付方法等とも言える。
【0021】
「態様」には、例えば、取り付けられる2つのロッド60の向きが直交又は交差する態様、取り付けられる2つのロッド60の断面形状が共に円形状であるが直径の異なる態様が挙げられる。また例えば、取り付けられる2つのロッド60の断面形状が円形状と多角形形状の態様、取り付けられる2つのロッド60の断面形状が互いに異なる多角形状の態様が挙げられる。本実施形態では、第1接合面21は、第1態様の一例として、第1方向に向けられたロッド61の外周と面接触するように構成される。
【0022】
第2接合面22は、図3に示すように、ロッド62の外周の少なくとも一部と第1態様とは異なる第2態様で接合するように構成される。第2接合面22は、第2態様の一例として、第2方向に向けられたロッド62の外周と面接合するように構成される。なお、第1方向と第2方向とは直交するように構成されるが、第2方向は第1方向と異なる方向であれば、直交する必要はない。
【0023】
ここで、第1接合面21と、第2接合面22とは、異なる態様のロッド61,62と面接合できるように構成される。例えば、第1接合面21は、図5に示すように、曲率半径が1Rに設定された曲面として構成され、図4に示すように、半径1Rのロッド61と組み付けられる。
【0024】
また、第2接合面22は、図4に示すように、曲率半径が2Rに設定された曲面として構成され、図5に示すように、半径2Rのロッド62と組み付けられる。なお、第1接合面21及び第2接合面22は、曲面である必要はなく、ロッド61,62と面接触可能であれば、例えば平面、或いは複数の平面又は複数の曲面の組み合わせであってもよい。
【0025】
また、ロッド取付部20は、1本のロッド60のみを排他的に取付可能に構成される。換言すれば、第1接合面21及び第2接合面22は、選択的に利用可能である。すなわち、ロッド取付部20は、例えば、第1接合面21を用いてロッド61を取り付けたとき、第2接合面22を用いて別のロッド62を取り付けようとすると、ロッド61,62同士が衝突して第2接合面22を利用したロッド60の取付が不可能になる。また同様に、第2接合面22,28を用いてロッド60を取り付けたとき、第2接合面22,28を利用したロッド60の取付が不可能になる。
【0026】
[1-2.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)本開示の一態様は、排気が導入される排気部品50を車体に取り付けるためのブラケット1である。ブラケット1は、部品取付部10と、少なくとも1つのロッド取付部20と、を備える。部品取付部10は、排気部品50が取り付けられるように構成される。
【0027】
ロッド取付部20は、車体に接続されるロッド60が取り付けられるように構成される。また、ロッド取付部20は、ロッド60を異なる複数の態様で取付可能に構成される。
このような構成によれば、ロッド60を複数の態様で取り付け可能であるので、ロッド60の取付態様毎に複数のブラケットを準備しなくてもよい。よって、汎用性の高いブラケット1とすることができる。
【0028】
(1b)本開示の一態様では、ロッド取付部20は、ロッド60を排他的に取付可能に構成される。
このような構成によれば、複数のロッド60が取り付け可能な構成よりもブラケット1を小型化することができる。
【0029】
(1c)本開示の一態様では、ロッド取付部20は、第1接合面21と、第2接合面22と、を備える。第1接合面21は、ロッド61の外周の少なくとも一部と第1態様で接合するように構成される。第2接合面22は、ロッド62の外周の少なくとも一部と第1態様とは異なる第2態様で接合するように構成される。
このような構成によれば、異なる態様でロッド61,62と接合する複数の接合面21,22を用いてロッド61,62を良好に取り付けることができる。
【0030】
(1d)本開示の一態様では、第1接合面21は、第1方向に向けられたロッド61の外周と接合するように構成される。第2接合面22は、第1方向とは異なる第2方向に向けられたロッド62の外周と接合するように構成される。
このような構成によれば、異なる方向に向けられたロッド61,62を取り付けることができる。
【0031】
(1e)本開示の一態様では、第1接合面21は、第1態様の外面形状を有するロッド61の外周と接合するように構成される。第2接合面22は、第1態様のロッド61とは異なる第2態様の外面形状を有するロッド62の外周と接合するように構成される。
このような構成によれば、例えば、太さや外周の形状が異なる態様のロッド61,62を、異なる接合面21,22を用いて良好に取り付けることができる。
【0032】
[1-3.第1実施形態の変形例]
上記第1実施形態では、第1接合面21及び第2接合面22が、異なる形状のロッド61,62のそれぞれに対応する形状に構成されたが、この構成に限られない。例えば、第1接合面21及び第2接合面22は、同じ形状のロッド61,62に対応する形状に構成されていてもよい。
【0033】
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0034】
前述した第1実施形態のブラケット1では、異なる方向に向けられたロッド61,62に対応するロッド取付部20を備えた。これに対し、第2実施形態のブラケット2では、同じ方向に向けられ、かつ異なる曲率半径に構成されたロッド63,64を取付可能なロッド取付部26を備える点で、第1実施形態と相違する。
【0035】
[2-2.構成]
第2実施形態のブラケット2は、図6に示すように、1つの溝部として構成されるロッド取付部26を備える。ロッド取付部26は、図7及び図8に示すように、例えば、排気部品50の軸方向と平行にロッド63が配置される。
【0036】
ここで、ロッド取付部26は、図9及び図10に示すように、曲率半径が異なる複数の接合面であって、第1接合面27及び第2接合面28が接続された断面形状を備える。より詳細には、図9図10のように、溝部の長手方向に沿う視線で見たときに、第1曲率半径3Rを有する第1接合面27が第1曲率半径3Rよりも大きな曲率半径4Rを有する2つの第2接合面28に挟まれるように構成される。
【0037】
第1接合面27は、図9に示すように、半径3Rのロッド63と面接合可能なように、曲率半径が3Rに設定された曲面を有する。第2接合面28は、図10に示すように、半径4Rのロッド64と面接合可能なように、曲率半径が4Rに設定された曲面を有する。
【0038】
[2-3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
【0039】
(2a)本開示の一態様では、第1接合面27及び第2接合面28は、共通する溝部において、それぞれ異なる曲率を有する曲面として構成される。
このような構成によれば、異なる曲率半径を有するロッド63,64を取り付けることができる。
【0040】
(2b)本開示の一態様では、ロッド取付部26は、溝部を有してもよい。上記の例では、ロッド取付部26が溝部として構成される。溝部が延びる方向を長手方向とする。溝部は、長手方向に直交する断面において、第1曲率半径3Rの円弧形状、及び第1曲率半径3Rの形状と異なる第2曲率半径4Rの円弧形状を有している。かつ溝部は、第1曲率半径3Rの円弧形状が長手方向に延びて構成されている第1曲面である第1接合面27と、第2曲率半径4Rの円弧形状が長手方向に延びている第2曲面である第2接合面28とを有している。
このような構成によれば、異なる曲率半径を有するロッドを取り付けることができる。
【0041】
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は前述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0042】
(3a)上記実施形態では、ロッド取付部20は、1本のロッド60のみを排他的に取付可能に構成されたが、この構成に限られない。ロッド取付部20は、複数のロッド60を同時利用可能に構成されてもよい。同時利用可能とは、第1接合面21,27又は第2接合面22,28にロッド60を取り付けた際に、第2接合面22,28又は第1接合面21,27にも別のロッド60を取り付け可能な状態を示す。
【0043】
(3b)また、ロッド取付部20は、複数の第1接合面21,27を有していてもよく、複数の第2接合面22,28を有していてもよく、複数の第1接合面21,27と複数の第2接合面22,28の両方を有していてもよい。これにより、ロッド60の形状やブラケット1に対するロッド60の取り付けのバリエーションが増加する。
【0044】
(3c)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0045】
(3d)前述したブラケット1,2の他、当該ブラケット1,2を構成要素とするシステム、当該ブラケット1,2を備える車両など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0046】
1,2…ブラケット、10…部品取付部、20,26…ロッド取付部、21,27…第1接合面、22,28…第2接合面、50…排気部品、60~64…ロッド。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10