(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111381
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20230803BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013214
(22)【出願日】2022-01-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】増田 光洋
(72)【発明者】
【氏名】川名 弘志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが店舗等の特定の場所において商品やサービスの提供を受けるまでに掛かる時間を把握できるようにする情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置1と、ユーザ端末2と、提供場所装置3と、を含む情報処理システムSにおいて、一又は複数のサーバである情報処理装置1は、ユーザが利用するユーザ端末2から、ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報を受信する受信部131と、場所識別情報に対応する場所で提供される一又は複数の商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得する取得部132と、実績時間を用いて、一又は複数の商品それぞれがユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出する算出部133と、一又は複数の商品を示す商品情報と、一又は複数の商品それぞれの所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、ユーザ端末2に送信する送信部134と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用するユーザ端末から、前記ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報を受信する受信部と、
前記場所識別情報に対応する前記場所で提供される一又は複数の前記商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得する取得部と、
前記実績時間を用いて、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出する算出部と、
前記一又は複数の商品を示す商品情報と、前記一又は複数の商品それぞれの前記所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、前記ユーザ端末に送信する送信部と、
を有する、情報処理装置。
【請求項2】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザが前記場所から前記商品を持ち帰るか否かを示す情報を受信し、
前記算出部は、前記実績時間と、前記ユーザが前記場所から前記商品を持ち帰るか否かと、を用いて、前記所要時間を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受信部は、前記ユーザ端末の現在位置を示す情報を受信し、
前記算出部は、前記ユーザが前記現在位置から前記場所に移動し、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる前記所要時間を算出する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受信部は、前記ユーザ端末の現在位置を示す情報を受信し、
前記算出部は、前記ユーザが前記現在位置から前記場所に移動し、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供され、前記ユーザが前記場所から前記現在位置に戻るまでに掛かる前記所要時間を算出する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記一又は複数の商品それぞれの前記実績時間の統計値を、当該商品の前記所要時間として算出する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出部は、現在日時から遡って所定の長さの期間における前記実績時間の前記統計値を、前記所要時間として算出する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出部は、時間帯と、曜日と、月と、季節と、のうち少なくとも1つが現在日時と共通する期間における前記実績時間の前記統計値を、前記所要時間として算出する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記算出部は、注文された後であって提供される前の前記一又は複数の商品の注文日時からの経過時間と、注文された後であって提供される前の前記一又は複数の商品の数と、の少なくとも一方を用いて、前記場所の混雑度を算出し、
前記送信部は、前記混雑度を前記ユーザ端末に送信する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記算出部は、前記実績時間と、前記混雑度と、を用いて、前記所要時間を算出する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、前記場所を利用するための予約を示す予約情報を取得し、
前記算出部は、前記実績時間と、前記予約情報と、を用いて、前記所要時間を算出する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザが同伴している人数を示す情報を受信し、
前記算出部は、前記実績時間と、前記人数と、を用いて、前記所要時間を算出する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザによって指定された、前記ユーザが注文した前記一又は複数の商品を提供する順序又はタイミングを示す順序情報を受信し、
前記送信部は、前記場所識別情報に関連付けられた装置に、前記順序情報を送信する、
請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記送信部は、所定の規則に従って決定した、前記ユーザが注文した前記一又は複数の商品を提供する順序又はタイミングを示す提案情報を、前記ユーザ端末に送信し、
前記受信部は、前記提案情報を表示した前記ユーザ端末から、前記順序情報を受信する、
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
プロセッサが実行する、
ユーザが利用するユーザ端末から、前記ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報を受信するステップと、
前記場所識別情報により識別される前記場所で提供される一又は複数の前記商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得するステップと、
前記実績時間を用いて、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出するステップと、
前記一又は複数の商品を示す商品情報と、前記一又は複数の商品それぞれの前記所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、前記ユーザ端末に送信するステップと、
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗等の特定の場所において提供される商品やサービスの情報を処理するための情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが利用するユーザ端末からの要求に応じてメニューを生成し、生成したメニューをユーザ端末に出力するシステムが記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、ユーザは、例えば、メニューに記載された商品やサービスの内容から、商品やサービスの提供に掛かる時間を考えて注文をしていた。しかしながら、商品やサービスの提供に掛かる時間は店舗によって異なるため、ユーザが商品やサービスの提供を受けるまでに想定とは大幅に異なる時間が掛かる場合があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザが店舗等の特定の場所において商品やサービスの提供を受けるまでに掛かる時間を把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置は、ユーザが利用するユーザ端末から、前記ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報を受信する受信部と、前記場所識別情報に対応する前記場所で提供される一又は複数の前記商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得する取得部と、前記実績時間を用いて、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出する算出部と、前記一又は複数の商品を示す商品情報と、前記一又は複数の商品それぞれの前記所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、前記ユーザ端末に送信する送信部と、を有する。
【0007】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザが前記場所から前記商品を持ち帰るか否かを示す情報を受信し、前記算出部は、前記実績時間と、前記ユーザが前記場所から前記商品を持ち帰るか否かと、を用いて、前記所要時間を算出してもよい。
【0008】
前記受信部は、前記ユーザ端末の現在位置を示す情報を受信し、前記算出部は、前記ユーザが前記現在位置から前記場所に移動し、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる前記所要時間を算出してもよい。
【0009】
前記受信部は、前記ユーザ端末の現在位置を示す情報を受信し、前記算出部は、前記ユーザが前記現在位置から前記場所に移動し、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供され、前記ユーザが前記場所から前記現在位置に戻るまでに掛かる前記所要時間を算出してもよい。
【0010】
前記算出部は、前記一又は複数の商品それぞれの前記実績時間の統計値を、当該商品の前記所要時間として算出してもよい。
【0011】
前記算出部は、現在日時から遡って所定の長さの期間における前記実績時間の前記統計値を、前記所要時間として算出してもよい。
【0012】
前記算出部は、時間帯と、曜日と、月と、季節と、のうち少なくとも1つが現在日時と共通する期間における前記実績時間の前記統計値を、前記所要時間として算出してもよい。
【0013】
前記算出部は、注文された後であって提供される前の前記一又は複数の商品の注文日時からの経過時間と、注文された後であって提供される前の前記一又は複数の商品の数と、の少なくとも一方を用いて、前記場所の混雑度を算出し、前記送信部は、前記混雑度を前記ユーザ端末に送信してもよい。
【0014】
前記算出部は、前記実績時間と、前記混雑度と、を用いて、前記所要時間を算出してもよい。
【0015】
前記取得部は、前記場所を利用するための予約を示す予約情報を取得し、前記算出部は、前記実績時間と、前記予約情報と、を用いて、前記所要時間を算出してもよい。
【0016】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザが同伴している人数を示す情報を受信し、前記算出部は、前記実績時間と、前記人数と、を用いて、前記所要時間を算出してもよい。
【0017】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザによって指定された、前記ユーザが注文した前記一又は複数の商品を提供する順序又はタイミングを示す順序情報を受信し、前記送信部は、前記場所識別情報に関連付けられた装置に、前記順序情報を送信してもよい。
【0018】
前記送信部は、所定の規則に従って決定した、前記ユーザが注文した前記一又は複数の商品を提供する順序又はタイミングを示す提案情報を、前記ユーザ端末に送信し、前記受信部は、前記提案情報を表示した前記ユーザ端末から、前記順序情報を受信してもよい。
【0019】
本発明の第2の態様の情報処理方法は、プロセッサが実行する、ユーザが利用するユーザ端末から、前記ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報を受信するステップと、前記場所識別情報により識別される前記場所で提供される一又は複数の前記商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得するステップと、前記実績時間を用いて、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出するステップと、前記一又は複数の商品を示す商品情報と、前記一又は複数の商品それぞれの前記所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、前記ユーザ端末に送信するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザが店舗等の特定の場所において商品やサービスの提供を受けるまでに掛かる時間を把握できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの模式図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理システムのブロック図である。
【
図3】ユーザが提供場所に来た後又は来る前に注文をする場合の処理を説明するための模式図である。
【
図5】例示的な注文画面を表示しているユーザ端末の模式図である。
【
図6】例示的な注文一覧画面を表示しているユーザ端末の模式図である。
【
図7】例示的な注文一覧画面を表示しているユーザ端末の模式図である。
【
図8】実施形態に係る情報処理システムが実行する例示的な情報処理方法のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[情報処理システムSの概要]
図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの模式図である。情報処理システムSは、情報処理装置1と、ユーザ端末2と、提供場所装置3と、を含む。情報処理システムSは、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。
【0023】
情報処理装置1は、店舗等の提供場所における商品の注文に関する情報を処理するためのコンピュータである。情報処理装置1は、例えば、一又は複数のサーバである。提供場所は、ユーザが注文した商品を当該ユーザに対して提供するための場所である。商品は、ユーザに対して提供される物品と、ユーザに対して提供されるサービスと、の少なくとも一方を含む。物品は、例えば、飲食店で提供される飲食物等である。サービスは、例えば、美容院や床屋で提供される散髪サービス等である。
【0024】
ユーザ端末2は、ユーザが利用するコンピュータである。ユーザ端末2は、ユーザによる入力を受け付けるとともに、情報処理装置1から受信した情報をユーザに対して出力する。ユーザ端末2は、ユーザによって提供場所に持ち込まれ、又は提供場所に配置されている。ユーザは、提供場所において商品の提供を受ける人間である。ユーザ端末2は、当該ユーザ端末2を利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報(以下、ユーザID)に関連付けられている。
【0025】
ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータである。ユーザ端末2は、ユーザによる操作を受け付けるためのタッチパネルやキーボード等の操作部と、情報を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部と、撮像をするための撮像素子を含む撮像部と、を有する。ユーザ端末2は、有線通信又は無線通信の少なくとも一方によって、情報処理装置1と通信する。
【0026】
提供場所装置3は、提供場所の従業員が利用するコンピュータである。提供場所装置3は、情報処理装置1から受信した情報を提供場所の従業員に対して出力する。提供場所装置3は、ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報(以下、場所ID)に関連付けられている。提供場所装置3は、例えば、POS(Point of Sales)装置、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータである。提供場所装置3は、情報を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部を有する。提供場所装置3は、有線通信又は無線通信の少なくとも一方によって、情報処理装置1と通信する。
【0027】
本実施形態に係る情報処理システムSが実行する処理の概要を以下に説明する。ユーザが提供場所に来た後に注文をする場合に、ユーザ端末2は、例えば、提供場所においてユーザが着席した場所に配置されたコードCを読み取ることによって、ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所IDを取得する。コードCは、例えば、バーコード又は2次元コードである。また、ユーザが提供場所に来る前に注文をする場合に、ユーザ端末2は、例えば、ユーザが来る予定の提供場所の指定を受け付けることにより、指定された提供場所に対応する場所IDを取得する。ユーザ端末2は、場所IDと、ユーザ端末2を利用するユーザを識別するためのユーザIDと、を情報処理装置1に送信する。
【0028】
情報処理装置1は、ユーザ端末2から、場所ID及びユーザIDを受信する。情報処理装置1は、場所IDに対応する場所で提供される商品が過去に提供された際に掛かった実績時間を取得する。情報処理装置1は、取得した実績時間を用いて、商品がユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出する。情報処理装置1は、場所IDに対応する場所で提供される一又は複数の商品を示す商品情報(メニューともいう)と、算出した所要時間を示す時間情報と、を関連付けてユーザ端末2に送信する。
【0029】
ユーザ端末2は、情報処理装置1から商品情報及び時間情報を受信し、表示部上に表示する。ユーザ端末2は、商品情報が示す一又は複数の商品のうちユーザが注文する一又は複数の商品の指定を受け付ける。ユーザ端末2は、ユーザが注文する一又は複数の商品を示す注文情報と、場所IDと、を情報処理装置1に送信する。
【0030】
情報処理装置1は、ユーザ端末2から、注文情報及び場所IDを受信する。情報処理装置1は、場所IDに関連付けられた提供場所装置3に、注文情報及び場所IDを送信する。提供場所装置3は、情報処理装置1から注文情報及び場所IDを受信し、表示部上に表示する。提供場所の従業員は、注文情報が示す一又は複数の商品を、場所IDに対応する場所にいるユーザに提供する。
【0031】
このように、情報処理システムSは、店舗等の提供場所で商品が過去に提供された際に掛かった実績時間に基づいて、商品がユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出し、商品と所要時間とを関連付けてユーザに提示する。これにより、情報処理システムSは、ユーザに対して、提供場所において商品やサービスの提供を受けるまでに掛かる時間を把握させることができる。
【0032】
[情報処理システムSの構成]
図2は、本実施形態に係る情報処理システムSのブロック図である。
図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、
図2に示したもの以外のデータの流れがあってもよい。
図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、
図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
【0033】
情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有する。情報処理装置1は、2つ以上の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されてもよい。また、情報処理装置1は、コンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成されてもよい。
【0034】
通信部11は、ネットワークを介してユーザ端末2及び提供場所装置3との間でデータを送受信するための通信コントローラを有する。通信部11は、ユーザ端末2からネットワークを介して受信したデータを制御部13に通知する。また、通信部11は、ネットワークを介して、制御部13から出力されたデータをユーザ端末2及び提供場所装置3に送信する。
【0035】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを予め記憶している。また、記憶部12は、提供場所で提供される一又は複数の商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を示す実績情報を予め記憶している。また、記憶部12は、提供場所で提供される一又は複数の商品を示す商品情報を、当該場所を識別するための場所IDと関連付けて予め記憶している。記憶部12は、情報処理装置1の外部に設けられてもよく、その場合にネットワークを介して制御部13との間でデータの授受を行ってもよい。
【0036】
制御部13は、受信部131と、取得部132と、算出部133と、送信部134と、を有する。制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、受信部131、取得部132、算出部133及び送信部134として機能する。制御部13の機能の少なくとも一部は、電気回路によって実行されてもよい。また、制御部13の機能の少なくとも一部は、ネットワーク経由で実行されるプログラムによって実行されてもよい。
【0037】
情報処理システムSが本実施形態に係る処理を実行するための構成を以下に説明する。ユーザ端末2は、ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所IDを取得する。場所IDは、例えば、ユーザが商品の提供を受ける場所として、提供場所である店舗と、店舗内でユーザが着席した場所(テーブル、カウンター等)と、の少なくとも一方を示す。ユーザ端末2は、ユーザが提供場所に来た後に注文をする場合と、ユーザが提供場所に来る前に注文をする場合と、で異なる処理により場所IDを取得する。
【0038】
図3(a)は、ユーザが提供場所に来た後に注文をする場合の処理を説明するための模式図である。ユーザは、例えば、提供場所である店舗に来ると、店舗内のいずれかの場所に着席する。ユーザが着席した店舗内の場所には、当該場所を識別するための場所IDを示すコードCが配置されている。
【0039】
コードCは、例えば、場所IDを所定の規則に従って符号化することによって生成されたバーコード又は2次元コードであり、紙等に印刷されている。コードCは、ユーザが着席した場所に付され、又はユーザが着席した場所に応じて提供場所の従業員からユーザに手渡される。
【0040】
ユーザ端末2は、ユーザにより所定の操作が行われたことに応じて、撮像部を用いてコードCを撮像する。ユーザ端末2は、コードCの撮像画像を所定の規則に従って復号することによって、コードCが示す場所IDを取得する。本実施形態において、場所IDは、例えば、店舗を識別するための識別情報と、テーブル又はカウンターを識別するための識別情報と、を含む。場所IDは、店舗を識別するための識別情報と、テーブル又はカウンターを識別するための識別情報と、の一方のみを含んでもよい。
【0041】
図3(b)は、ユーザが提供場所に来る前に注文をする場合の処理を説明するための模式図である。ユーザが提供場所に来る前に、ユーザ端末2は、ユーザが来る予定の提供場所の指定を受け付ける。ユーザ端末2は、例えば、複数の店舗それぞれと当該店舗に対応する場所IDとを関連付けた情報を記憶部に予め記憶している。ユーザ端末2は、例えば、表示部上に表示した地図上に表示した複数の店舗の中から店舗の指定を受け付け、又は表示部上に表示した複数の店舗のリストの中から店舗の指定を受け付ける。ユーザ端末2は、記憶部において、指定された店舗に関連付けられた場所IDを取得する。
【0042】
ユーザ端末2は、取得した場所IDを、記憶部に記憶させる。以降の処理では、ユーザ端末2は、コードCを都度読み取ることなく、記憶部に記憶された場所IDを用いる。ユーザ端末2は、取得した場所IDと、ユーザ端末2を利用するユーザを識別するためのユーザIDと、を情報処理装置1に送信する。ユーザIDは、ユーザ端末2に予め設定されている。ユーザIDは、例えば、提供場所である店舗と、ユーザが利用する決済サービスを提供する決済事業者と、ユーザ端末2が利用する通信サービスを提供する通信事業者と、のいずれかによってユーザに付与された識別情報である。
【0043】
情報処理装置1において、受信部131は、ユーザ端末2から、場所ID及びユーザIDを受信し、場所ID及びユーザIDを関連付けて記憶部12に記憶させる。また、受信部131は、ユーザ端末2から、ユーザ端末2の現在位置を示す位置情報を受信してもよい。この場合に、ユーザ端末2は、例えば、GPS(Global Positioning System)によって、ユーザ端末2の現在位置を特定し、特定した現在位置を示す位置情報を情報処理装置1に送信する。
【0044】
また、受信部131は、ユーザ端末2から、ユーザが提供場所から商品を持ち帰るか否かを示す情報を受信してもよい。この場合に、ユーザ端末2は、ユーザが提供場所から商品を持ち帰るか否か(すなわち、ユーザが提供場所内で商品を利用するか否か)の選択を受け付け、選択結果を情報処理装置1に送信する。
【0045】
また、受信部131は、ユーザ端末2から、ユーザが同伴している人間(以下、同伴者)の数を示す情報を受信してもよい。この場合に、ユーザ端末2は、同伴者の数の選択を受け付け、指定された人数を情報処理装置1に送信する。また、受信部131は、ユーザ端末2から受信した場所IDと同じ場所IDを他の情報端末から所定期間内(例えば、ユーザ端末2から最初に当該場所IDを受信した時刻から2時間以内)に受信した場合に、当該他の情報端末の数を、ユーザが同伴者の数として特定してもよい。受信部131は、場所IDと、ユーザ及び一又は複数の同伴者のユーザIDと、を関連付けて記憶部12に記憶させる。
【0046】
取得部132は、受信部131が受信した場所IDに対応する場所で提供される一又は複数の商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得する。記憶部12は、場所IDと、当該場所IDに対応する場所で提供される一又は複数の商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を示す実績情報と、を関連付けて予め記憶している。
【0047】
図4は、例示的な実績情報の模式図である。実績情報は、例えば、場所IDに対応する場所で提供された商品と、当該商品の注文日時と、当該商品の提供日時と、を関連付けた情報である。また、実績情報は、提供日時に代えて又は加えて、商品の完成日時(調理の完了時刻等)を含んでもよい。実績情報において、注文日時から提供日時又は完成日時までの時間は、商品が過去に提供された際に掛かった実績時間を示す。また、実績情報は、注文日時及び提供日時に代えて又は加えて、実績時間を含んでもよい。実績情報は、ここに示した具体的な情報に限られず、その他の情報を含んでもよい。
【0048】
取得部132は、記憶部12に予め記憶された一又は複数の実績情報の中から、受信部131が受信した場所IDに関連付けられた実績情報を抽出し、抽出した実績情報が示す実績時間を取得する。
【0049】
また、取得部132は、受信部131が受信した場所IDに対応する場所を利用するための予約を示す予約情報を取得してもよい。予約情報は、例えば、客が提供場所に来る予定の日時と、人数と、を含む。
【0050】
算出部133は、取得部132が取得した実績時間を用いて、一又は複数の商品それぞれがユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出する。算出部133は、例えば、一又は複数の商品それぞれの実績時間の平均値、中央値、最頻値等の統計値を、当該商品の所要時間として算出する。これにより、情報処理装置1は、提供場所において商品が過去に提供された際の実績が反映された所要時間をユーザに提示できる。
【0051】
また、算出部133は、現在日時から遡って所定の長さの期間における実績時間の統計値を、所要時間として算出してもよい。算出部133は、例えば、取得部132が取得した実績時間の中から現在日時から遡って所定の長さ(例えば、1時間)の期間に注文日時又は提供日時が含まれている商品の実績時間を抽出し、抽出した実績時間の統計値を、所要時間として算出する。これにより、情報処理装置1は、提供場所における直近の状況における実績時間を、所要時間に反映しやすくできる。
【0052】
また、算出部133は、時間帯と、曜日と、月と、季節と、のうち少なくとも1つが現在日時と共通する期間における実績時間の統計値を、所要時間として算出してもよい。算出部133は、例えば、現在日時が平日のランチタイムである場合に、取得部132が取得した実績時間の中から過去の平日のランチタイムに注文日時又は提供日時が含まれている商品の実績時間を抽出し、抽出した実績時間の統計値を、所要時間として算出する。これにより、情報処理装置1は、提供場所の現在の状況と類似した状況における実績時間を、所要時間に反映しやすくできる。
【0053】
ユーザが提供場所に来る前に注文をする場合に、算出部133は、ユーザが現在位置から提供場所に移動し、一又は複数の商品それぞれがユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出してもよい。この場合に、算出部133は、例えば、受信部131が受信した位置情報が示す現在位置から提供場所までの移動時間を既知の経路探索方法によって算出し、算出した移動時間と、実績時間の統計値と、の合計値を所要時間として算出する。これにより、情報処理装置1は、ユーザが会社や家から提供場所に移動してから商品の提供を受けるための所要時間をユーザに提示できる。
【0054】
ユーザが提供場所に来る前に注文をする場合に、算出部133は、ユーザが現在位置から提供場所に移動し、一又は複数の商品それぞれがユーザに提供され、ユーザが提供場所から現在位置に戻るまでに掛かる所要時間を算出してもよい。この場合に、算出部133は、例えば、受信部131が受信した位置情報が示す現在位置から提供場所までの移動時間を既知の経路探索方法によって算出し、算出した移動時間を2倍にした値と、実績時間の統計値と、の合計値を所要時間として算出する。これにより、情報処理装置1は、ユーザが会社や家から提供場所に移動してから商品の提供を受け、さらに会社や家に戻るための所要時間をユーザに提示できる。
【0055】
算出部133は、実績時間に加えて、その他の情報を用いて、所要時間を算出してもよい。算出部133は、例えば、実績時間に加えて、提供場所を利用するための予約を示す予約情報と、ユーザが提供場所から商品を持ち帰るか否かと、同伴者の数と、提供場所にいる従業員数と、提供場所を含む地域の天気と、のうち少なくとも1つの情報を用いて、所要時間を算出してもよい。
【0056】
算出部133は、例えば、取得部132が取得した予約情報に基づいて現在日時を基準とした含む所定の期間(現在日時から2時間以内等)に来店する予定の人数を集計し、集計した人数が多いほど所要時間を長くし、集計した人数が少ないほど所要時間を短くする。これにより、情報処理装置1は、来店予定の人数が多いと注文数が多くなるため商品提供に時間が掛かりやすいような傾向を、所要時間に反映できる。
【0057】
算出部133は、例えば、ユーザが提供場所から商品を持ち帰る場合に、そうでない場合よりも所要時間を長くする。これにより、情報処理装置1は、商品の持ち帰りを可能にするための梱包に時間が掛かることを、所要時間に反映できる。算出部133は、例えば、ユーザが同伴している人数が多いほど所要時間を長くし、同伴者の数が少ないほど所要時間を短くする。これにより、情報処理装置1は、同伴者の数が多いと注文数が多くなるため商品提供に時間が掛かりやすいような傾向を、所要時間に反映できる。
【0058】
算出部133は、例えば、現在日時において提供場所にいる従業員数が少ないほど所要時間を長くし、提供場所にいる従業員数が多いほど所要時間を短くする。これにより、情報処理装置1は、提供場所にいる従業員数が少ないと商品提供に時間が掛かりやすいような傾向を、所要時間に反映できる。算出部133は、例えば、現在日時において提供場所を含む地域の天気が良い場合(晴れの場合等)に、そうでない場合よりも所要時間を長くする。これにより、情報処理装置1は、天気が良い場合に提供場所が混雑し、天気が悪い場合に提供場所が空いているような傾向を、所要時間に反映できる。
【0059】
算出部133は、例えば、現在日時の天気と同じ天気の過去の日付における来店人数に基づいて、現在日時を基準とした含む所定の期間(現在日時から2時間以内等)に来店する予定の人数を予測してもよい。過去の日付は、当日の曜日と同じ曜日(平日又は休日)の日付であることが望ましい。算出部133は、予測した人数が多いほど所要時間を長くし、予測した人数が少ないほど所要時間を短くする。これにより、情報処理装置1は、当日と状況が類似している過去の日付の来店人数を、所要時間に反映できる。
【0060】
算出部133は、提供場所が混雑している程度を示す混雑度を算出してもよい。算出部133は、記憶部12に記憶された後述の注文情報に基づいて、注文された後であって提供される前の一又は複数の商品の注文日時からの経過時間と、注文された後であって提供される前の一又は複数の商品の数と、の少なくとも一方を用いて、提供場所の混雑度を算出する。
【0061】
算出部133は、例えば、注文された後であって提供される前の一又は複数の商品の注文日時からの経過時間が、算出部133が算出した所要時間よりも長い場合に、そうでない場合よりも混雑度を高くする。また、算出部133は、例えば、注文された後であって提供される前の一又は複数の商品の数が所定の閾値以上である場合に、そうでない場合よりも混雑度を高くする。これにより、情報処理装置1は、所要時間に加えて、提供場所の現在の混雑の程度をユーザに提示できる。
【0062】
また、算出部133は、時系列の実績時間に基づいて、混雑度を算出してもよい。算出部133は、例えば、1つの商品について現在日時から遡って所定の長さ(例えば、1時間)の期間における複数の実績時間が時系列で増加している場合に、そうでない場合よりも混雑度を高くする。これにより、情報処理装置1は、提供場所がこれから混む傾向にあるか又はこれから空く傾向にあるかを予測し、混雑度に反映できる。
【0063】
また、算出部133は、店舗において所定期間内に読み取られた場所IDの数(当該場所IDを送信した情報端末の数)に基づいて、混雑度を算出してもよい。さらに、算出部133は、店舗において所定期間内に読み取られた場所IDの数に加えて、注文された後であって提供される前の一又は複数の商品の数に基づいて、混雑度を算出してもよい。これにより、情報処理装置1は、店舗にいる顧客の数を推定し、混雑度に反映できる。
【0064】
さらに算出部133は、取得部132が取得した実績時間と、算出した混雑度と、を用いて、所要時間を算出してもよい。算出部133は、例えば、実績時間を用いて算出した所要時間に、混雑度が高いほど大きく混雑度が低いほど小さい係数を乗算する。これにより、情報処理装置1は、商品が過去に提供された際に掛かった実績時間と、提供場所の現在の混雑の程度と、の両方を考慮した所要時間をユーザに提示できる。
【0065】
また、算出部133は、例えば、店舗内の顧客数又は注文数に基づいて混雑度(高、中、小の程度等)を算出し、従業員の数に基づいて提供できるリソース(高、中、小の程度等)を算出し、商品又は商品種別ごとに予め設定された基準又は目安となる提供目安時間に対して商品がユーザに提供されるまでに掛かる時間が増加又は減少すること、又はおおよその時間を算出してもよい。
【0066】
送信部134は、記憶部12に予め記憶された商品情報の中から、受信部131が受信した場所IDに関連付けられた商品情報を取得する。商品情報は、例えば、提供場所で提供される一又は複数の商品それぞれの画像、名称及び価格のうち少なくとも1つを含む。
【0067】
送信部134は、取得した商品情報が示す一又は複数の商品のうち、ユーザの退店予定時刻までに提供できる商品のみを注文可能にしてもよい。ユーザの退店予定時刻は、例えば、ユーザが提供場所に来た時刻から所定時間(2時間等)経過した時刻である。この場合に、送信部134は、現在日時から算出部133が算出した所要時間だけ経過した時刻が、退店予定時刻以前である商品を注文可能にし、退店予定時刻よりも後である商品を注文不可能にする。送信部134は、注文不可能な商品を、商品情報から削除し、又はユーザ端末2において選択不可能に設定する。これにより、情報処理装置1は、退店予定時刻までに提供できる商品をユーザに把握させることができる。
【0068】
送信部134は、取得した商品情報が示す一又は複数の商品の中から、ユーザに勧める提案商品を選択してもよい。送信部134は、例えば、取得した商品情報の中で、提案商品とそれ以外の商品との表示態様を異ならせる。送信部134は、例えば、ユーザの属性(年齢、家族、趣向、アレルギー有無、健康数値等)を所定のサーバから取得し、取得した属性に対応する商品(若者に人気の商品等)を、提案商品として選択する。
【0069】
また、送信部134は、例えば、ユーザ端末2において当日のユーザの来店が1店目か2店目以降かの入力を受け付け、1店目か2店目以降かに対応する商品(2店目以降であれば飲み物等)を、提案商品として選択する。また、送信部134は、例えば、同伴者の数に対応する商品(複数人であれば大皿料理等)を、提案商品を選択する。送信部134は、選択した提案商品に応じて、ユーザに特典(割引クーポン等)を付与してもよい。
【0070】
送信部134は、ユーザにより注文された後であって提供される前の一又は複数の商品がある場合であって、次の商品が提供されるまでの時間が所定の閾値以上である場合に、次の商品よりも早く提供可能な商品(すなわち、次の商品の提供予定時刻までの時間よりも所要時間が短い商品)を、提案商品として選択してもよい。
【0071】
送信部134は、取得した商品情報と、算出部133が算出した所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、ユーザ端末2に送信する。また、送信部134は、算出部133が算出した混雑度を、ユーザ端末2に送信してもよい。ユーザ端末2は、情報処理装置1から受信した商品情報、時間情報及び混雑度を表示部上に表示する。
【0072】
図5は、例示的な注文画面Aを表示しているユーザ端末2の模式図である。注文画面Aは、商品情報A1と、時間情報A2と、混雑度A3と、注文ボタンA4と、を含む。商品情報A1は、店舗で提供される一又は複数の商品それぞれの画像、名称及び価格を表している。商品情報A1が示す一又は複数の商品のうち、提案商品の表示態様(
図5に例示した「オススメ」という表示の有無)は、その他の商品の表示態様とは異なっている。ユーザ端末2は、ユーザによる操作部の操作に応じて、注文する一又は複数の商品の選択を受け付ける。
【0073】
時間情報A2は、算出部133が算出した一又は複数の商品それぞれの所要時間を表している。所要時間は、提供予定時間(何分後)として表されてもよく、提供予定時刻(何時何分)として表されてもよい。提供予定時刻は、商品の注文日時から所要時間だけ経過した時刻である。
【0074】
また、時間情報A2は、商品の提供が所要時間よりも遅くなる傾向があること(
図5に例示した上向き矢印記号)、又は商品の提供が所要時間よりも早くなる傾向があること(例えば下向き矢印記号)を示す情報を含んでもよい。この場合に、算出部133は、例えば、1つの商品について現在日時から遡って所定の長さ(例えば、1時間)の期間における複数の実績時間が時系列で増加している場合に所要時間よりも遅くなる傾向があると判定し、時系列で減少している場合に所要時間よりも早くなる傾向があると判定し、判定結果を送信部134がユーザ端末2に送信する。
【0075】
混雑度A3は、算出部133が算出した提供場所の混雑度を表している。混雑度は、混雑の程度を表す数値であってもよく、混雑の程度に対応する文字又は記号であってもよい。
【0076】
ユーザ端末2は、ユーザによる操作部の操作に基づいて、商品情報A1が示す一又は複数の商品のうちユーザが注文する一又は複数の商品の選択を受け付ける。ユーザにより注文ボタンA4が選択されると、ユーザ端末2は、選択された一又は複数の商品を示す注文情報を、場所ID及びユーザIDとともに情報処理装置1に送信する。ユーザ端末2は、注文情報とともに、ユーザIDを送信し、場所IDを送信しなくてもよい。
【0077】
情報処理装置1において、受信部131は、ユーザ端末2から、注文情報、場所ID及びユーザIDを受信し、受信した注文情報、場所ID及びユーザIDを関連付けて記憶部12に記憶させる。受信部131は、ユーザ端末2から場所IDを受信しない場合に、記憶部12においてユーザIDに関連付けられた場所IDを特定してもよい。
【0078】
受信部131は、記憶部12において受信した場所IDに関連付けられた注文情報に対する決済が完了するまでの間は、記憶部12において受信した場所IDに関連付けられたユーザID以外のユーザIDとともに受信した注文情報を受け付けなくてもよい。これにより、情報処理装置1は、例えば、ユーザ及び同伴者とは異なる第三者が、コードCの写真を予め撮っておくこと等により取得した場所IDを用いて不正に注文をすることを防ぐことができる。
【0079】
送信部134は、受信部131が受信した場所IDに関連付けられた提供場所装置3に、受信部131が受信した注文情報及び場所IDを送信する。
【0080】
提供場所装置3は、情報処理装置1から注文情報及び場所IDを受信し、表示部上に表示する。提供場所の従業員は、注文情報が示す一又は複数の商品の準備を開始し、提供可能になった商品を場所IDに対応する場所にいるユーザに提供する。例えばユーザが店内で商品の提供を受ける場合に、従業員は、場所IDに対応するテーブル又はカウンターにいるユーザに商品を提供する。例えばユーザが商品を持ち帰る場合に、従業員は、場所IDに対応する店舗に来店したユーザに商品を提供する。
【0081】
商品がユーザに提供された後に、提供場所装置3は、ユーザに商品が提供された提供日時を情報処理装置1に送信する。情報処理装置1において、受信部131は、提供場所装置3から商品が提供された提供日時を受信した場合に、当該商品の注文情報を記憶部12において削除又は無効化するとともに、当該商品の実績情報を記憶部12に記憶させる。
【0082】
送信部134は、記憶部12から、ユーザにより注文された後であって提供される前の一又は複数の商品を含む注文情報を抽出する。また、送信部134は、ユーザに加えて、当該ユーザの同伴者により注文された後であって提供される前の一又は複数の商品を含む注文情報を抽出してもよい。送信部134は、所定の規則に従って、抽出した注文情報が示す一又は複数の商品を提供する順序又はタイミングを決定する。所定の規則は、例えば、商品のカテゴリ(前菜、メイン料理、デザート等)と、複数のカテゴリ間の順序と、を示す情報である。送信部134は、例えば、前菜、メイン料理、デザートの順序になるように、一又は複数の商品を提供する順序又はタイミング(提供予定時刻)を決定する。
【0083】
送信部134は、抽出した注文情報と、決定した順序又はタイミングを示す提案情報と、をユーザ端末2に送信する。送信部134は、ユーザのみの注文情報を送信してもよく、ユーザ及び当該ユーザの同伴者の注文情報を送信してもよい。この場合に、同伴者は、同伴者が利用する情報端末を用いて、ユーザ端末2と同様に商品の注文を行っている。ユーザ端末2は、情報処理装置1から受信した注文情報及び提案情報を表示部上に表示する。
【0084】
図6、
図7は、例示的な注文一覧画面Bを表示しているユーザ端末2の模式図である。注文一覧画面Bは、商品情報B1と、時間情報B2と、提案情報B3と、変更ボタンB4と、利用済ボタンB5と、を含む。商品情報B1は、注文情報が示す一又は複数の商品それぞれの画像、名称及び価格を表している。ユーザ端末2は、商品情報B1においてユーザがいずれかの商品を選択する操作に応じて、選択された商品の材料や栄養表示等の情報を表示してもよい。
【0085】
時間情報B2は、算出部133が算出した一又は複数の商品それぞれの所要時間を表している。所要時間は、提供予定時間(何分後)として表されてもよく、提供予定時刻(何時何分)として表されてもよい。
【0086】
提案情報B3は、送信部134が決定した商品を提供する順序又はタイミングを表している。複数の商品を提供する順序は、例えば、順序を示す番号によって表される。複数の商品を提供するタイミングは、例えば、時刻によって表される。これにより、ユーザは、商品を提供する好ましい順序又はタイミングを知ることができる。
【0087】
変更ボタンB4は、商品情報B1が示す一又は複数の商品それぞれについて、順序又はタイミングを変更する操作、又はキャンセルする操作を受け付ける。
【0088】
ユーザ端末2は、現在日時から提供予定時刻までの時間が所定の閾値以上である商品の変更ボタンB4を選択可能にし、そうでない商品の変更ボタンB4を選択不可能にしてもよい。これにより、情報処理システムSは、提供間近の商品の提供順序が変更されたり、キャンセルされたりすることを防ぐことができる。
【0089】
ユーザ端末2は、ユーザ及び同伴者の注文情報を表示している場合に、ユーザの注文情報が示す商品の変更ボタンB4を選択可能にし、同伴者の注文情報が示す商品の変更ボタンB4を選択不可能にしてもよい。これにより、情報処理システムSは、ユーザ端末2が同伴者の注文情報を表示する場合であっても、ユーザはユーザ自身の注文のみを変更可能にできる。
【0090】
また、ユーザ端末2は、同伴者が予め承諾している場合(例えば、同伴者が情報端末において承諾する操作を行った場合)に、同伴者の注文情報が示す商品の変更ボタンB4を選択可能にしてもよい。また、ユーザ端末2は、同伴者の注文情報が示す商品が所定のカテゴリである場合(例えば、大皿料理である場合)に、当該商品の変更ボタンB4を選択可能にしてもよい。これにより、情報処理システムSは、特定の条件が満たされた場合に、ユーザが同伴者の注文を変更可能にできる。
【0091】
ユーザ端末2は、ユーザ端末2による操作部の操作に基づいて、注文情報上で順序又はタイミングの指定を受け付け、又はキャンセルする注文の指定を受け付ける。ユーザ端末2は、ユーザによって指定された順序又はタイミングを示す順序情報、又はキャンセルする注文を示すキャンセル情報を、場所IDとともに情報処理装置1に送信する。
【0092】
情報処理装置1において、受信部131は、ユーザ端末2から、順序情報又はキャンセル情報を、場所IDとともに受信する。受信部131は、キャンセル情報を受信した場合に、キャンセル情報が示す注文に対応する注文情報を記憶部12において削除又は無効化する。
【0093】
送信部134は、順序情報を受信した場合に、受信した場所IDに関連付けられた提供場所装置3に、受信部131が受信した順序情報及び場所IDを送信する。提供場所装置3は、情報処理装置1から順序情報及び場所IDを受信し、表示部上に表示する。これにより、情報処理システムSは、商品を提供する順序又はタイミングをユーザが容易に指定できるようにし、提供場所の従業員が当該順序又はタイミングで商品を提供しやすくできる。
【0094】
ユーザは、既に提供された商品の利用を終えた場合(商品を食べ終わった場合等)に、ユーザ端末2の操作部を用いて、利用済ボタンB5を選択する操作を行う。利用済ボタンB5が選択された場合に、ユーザ端末2は、
図7に例示した確認領域B6を表示する。確認領域B6は、ユーザにより注文された後であって提供される前の商品を早く提供することを希望するか否かの選択を受け付ける。商品を早く提供することを希望することが選択された場合に、ユーザ端末2は、商品を早く提供することを希望することを示す情報を、場所ID及びユーザIDとともに情報処理装置1に送信する。
【0095】
情報処理装置1において、受信部131は、ユーザ端末2から、商品を早く提供することを希望することを示す情報を受信する。送信部134は、受信した場所IDに関連付けられた提供場所装置3に、商品を早く提供することを希望することを示す情報を送信する。提供場所装置3は、情報処理装置1から商品を早く提供することを希望することを示す情報を受信し、表示部上に表示する。これにより、情報処理システムSは、提供した商品の利用を終えたユーザに、次の商品を早期に提供しやすくできる。
【0096】
[情報処理方法のシーケンス]
図8は、本実施形態に係る情報処理システムSが実行する例示的な情報処理方法のシーケンス図である。ユーザ端末2は、ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所IDを取得する(S11)。ユーザが提供場所に来た後に注文をする場合に、ユーザ端末2は、例えば、提供場所に配置されたコードCを撮像することによって、コードCが示す場所IDを取得する。ユーザが提供場所に来る前に注文をする場合に、ユーザ端末2は、例えば、表示部上に表示した地図上に表示した複数の店舗の中から店舗の指定を受け付け、又は表示部上に表示した複数の店舗のリストの中から店舗の指定を受け付け、指定された店舗に関連付けられた場所IDを取得する。ユーザ端末2は、場所ID及びユーザIDを情報処理装置1に送信する。
【0097】
情報処理装置1において、受信部131は、ユーザ端末2から、場所ID及びユーザIDを受信する。取得部132は、受信部131が受信した場所IDに対応する場所で提供される一又は複数の商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得する(S12)。算出部133は、取得部132が取得した実績時間を用いて、一又は複数の商品それぞれがユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出する(S13)。また、算出部133は、提供場所が混雑している程度を示す混雑度を算出してもよい。
【0098】
送信部134は、記憶部12に予め記憶された商品情報の中から、受信部131が受信した場所IDに関連付けられた商品情報を取得する。送信部134は、取得した商品情報と、算出部133が算出した所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、ユーザ端末2に送信する(S14)。また、送信部134は、算出部133が算出した混雑度を、ユーザ端末2に送信してもよい。
【0099】
ユーザ端末2は、情報処理装置1から受信した商品情報及び時間情報を表示部上に表示する(S15)。ユーザ端末2は、情報処理装置1から受信した混雑度を表示部上に表示してもよい。ユーザ端末2は、ユーザによる操作部の操作に基づいて、商品情報が示す一又は複数の商品のうちユーザが注文する一又は複数の商品の選択を受け付ける。ユーザ端末2は、選択された一又は複数の商品を示す注文情報を、場所ID及びユーザIDとともに情報処理装置1に送信する。
【0100】
情報処理装置1において、受信部131は、ユーザ端末2から、注文情報、場所ID及びユーザIDを受信し、受信した注文情報、場所ID及びユーザIDを関連付けて記憶部12に記憶させる。送信部134は、受信部131が受信した場所IDに関連付けられた提供場所装置3に、受信部131が受信した注文情報及び場所IDを送信する(S16)。
【0101】
提供場所装置3は、情報処理装置1から注文情報及び場所IDを受信し、表示部上に表示する(S17)。提供場所の従業員は、注文情報が示す一又は複数の商品の準備を開始し、提供可能になった商品を場所IDに対応する場所にいるユーザに提供する。商品がユーザに提供された後に、提供場所装置3は、ユーザに商品が提供された提供日時を情報処理装置1に送信する。情報処理装置1において、受信部131は、提供場所装置3から商品が提供された提供日時を受信した場合に、当該商品の注文情報を記憶部12において削除又は無効化するとともに、当該商品の実績情報を記憶部12に記憶させる。
【0102】
送信部134は、記憶部12から、ユーザにより注文された後であって提供される前の一又は複数の商品を含む注文情報を抽出する。また、送信部134は、ユーザに加えて、当該ユーザの同伴者により注文された後であって提供される前の一又は複数の商品を含む注文情報を抽出してもよい。送信部134は、所定の規則に従って、抽出した注文情報が示す一又は複数の商品を提供する順序又はタイミングを決定する。
【0103】
送信部134は、抽出した注文情報と、決定した順序又はタイミングを示す提案情報と、をユーザ端末2に送信する(S18)。ユーザ端末2は、情報処理装置1から受信した注文情報及び提案情報を表示部上に表示する(S19)。
【0104】
ユーザ端末2は、ユーザ端末2による操作部の操作に基づいて、注文情報上で順序又はタイミングの指定を受け付ける(S20)。ユーザ端末2は、ユーザによって指定された順序又はタイミングを示す順序情報を、場所IDとともに情報処理装置1に送信する。
【0105】
情報処理装置1において、受信部131は、ユーザ端末2から、順序情報を、場所IDとともに受信する。送信部134は、順序情報を受信した場合に、受信した場所IDに関連付けられた提供場所装置3に、受信部131が受信した順序情報及び場所IDを送信する(S21)。提供場所装置3は、情報処理装置1から順序情報及び場所IDを受信し、表示部上に表示する(S22)。
【0106】
[実施形態の効果]
本実施形態に係る情報処理システムSは、店舗等の提供場所で商品が過去に提供された際に掛かった実績時間に基づいて、商品がユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出し、商品と所要時間とを関連付けてユーザに提示する。これにより、情報処理システムSは、ユーザに対して、提供場所において商品やサービスの提供を受けるまでに掛かる時間を把握させることができる。
【0107】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0108】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0109】
情報処理装置1、ユーザ端末2及び提供場所装置3のプロセッサは、
図8に示す情報処理方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、情報処理装置1、ユーザ端末2及び提供場所装置3のプロセッサは、記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって、
図8に示す情報処理方法を実行する。
図8に示す情報処理方法に含まれるステップは一部省略されてもよく、ステップ間の順番が変更されてもよく、複数のステップが並行して行われてもよい。
【符号の説明】
【0110】
S 情報処理システム
1 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 受信部
132 取得部
133 算出部
134 送信部
2 ユーザ端末
3 提供場所装置
【手続補正書】
【提出日】2022-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用するユーザ端末から、前記ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報を受信する受信部と、
前記場所識別情報に対応する前記場所で提供される一又は複数の前記商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得する取得部と、
前記実績時間を用いて、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出する算出部と、
前記一又は複数の商品を示す商品情報と、前記一又は複数の商品それぞれの前記所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、前記ユーザ端末に送信する送信部と、
を有し、
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記一又は複数の商品のうち前記ユーザが注文する商品を示す注文情報を受信し、
前記送信部は、前記受信部が前記注文情報を受信した後に、前記一又は複数の商品の中から、前記ユーザが注文した商品のうち前記ユーザに対して次に提供される予定の商品の提供予定時刻までの時間よりも前記所要時間が短い商品を提案商品として選択し、選択した前記提案商品を示す情報を前記ユーザ端末に送信する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザが前記場所から前記商品を持ち帰るか否かを示す情報を受信し、
前記算出部は、前記実績時間と、前記ユーザが前記場所から前記商品を持ち帰るか否かと、を用いて、前記所要時間を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受信部は、前記ユーザ端末の現在位置を示す情報を受信し、
前記算出部は、前記ユーザが前記現在位置から前記場所に移動し、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる前記所要時間を算出する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受信部は、前記ユーザ端末の現在位置を示す情報を受信し、
前記算出部は、前記ユーザが前記現在位置から前記場所に移動し、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供され、前記ユーザが前記場所から前記現在位置に戻るまでに掛かる前記所要時間を算出する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記一又は複数の商品それぞれの前記実績時間の統計値を、当該商品の前記所要時間として算出する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出部は、現在日時から遡って所定の長さの期間における前記実績時間の前記統計値を、前記所要時間として算出する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出部は、時間帯と、曜日と、月と、季節と、のうち少なくとも1つが現在日時と共通する期間における前記実績時間の前記統計値を、前記所要時間として算出する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記算出部は、注文された後であって提供される前の前記一又は複数の商品の注文日時からの経過時間と、注文された後であって提供される前の前記一又は複数の商品の数と、の少なくとも一方を用いて、前記場所の混雑度を算出し、
前記送信部は、前記混雑度を前記ユーザ端末に送信する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記算出部は、前記実績時間と、前記混雑度と、を用いて、前記所要時間を算出する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、前記場所を利用するための予約を示す予約情報を取得し、
前記算出部は、前記実績時間と、前記予約情報と、を用いて、前記所要時間を算出する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザが同伴している人数を示す情報を受信し、
前記算出部は、前記実績時間と、前記人数と、を用いて、前記所要時間を算出する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記受信部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザによって指定された、前記ユーザが注文した前記一又は複数の商品を提供する順序又はタイミングを示す順序情報を受信し、
前記送信部は、前記場所識別情報に関連付けられた装置に、前記順序情報を送信する、
請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記送信部は、所定の規則に従って決定した、前記ユーザが注文した前記一又は複数の商品を提供する順序又はタイミングを示す提案情報を、前記ユーザ端末に送信し、
前記受信部は、前記提案情報を表示した前記ユーザ端末から、前記順序情報を受信する、
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
プロセッサが実行する、
ユーザが利用するユーザ端末から、前記ユーザが商品の提供を受ける場所を識別するための場所識別情報を受信するステップと、
前記場所識別情報により識別される前記場所で提供される一又は複数の前記商品それぞれが過去に提供された際に掛かった実績時間を取得するステップと、
前記実績時間を用いて、前記一又は複数の商品それぞれが前記ユーザに提供されるまでに掛かる所要時間を算出するステップと、
前記一又は複数の商品を示す商品情報と、前記一又は複数の商品それぞれの前記所要時間を示す時間情報と、を関連付けて、前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末から、前記一又は複数の商品のうち前記ユーザが注文する商品を示す注文情報を受信するステップと、
前記注文情報を受信するステップにおいて前記注文情報を受信した後に、前記一又は複数の商品の中から、前記ユーザが注文した商品のうち前記ユーザに対して次に提供される予定の商品の提供予定時刻までの時間よりも前記所要時間が短い商品を提案商品として選択するステップと、
前記選択するステップにおいて選択した前記提案商品を示す情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、
を有する、情報処理方法。