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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111503
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】管理機
(51)【国際特許分類】
   A01B 33/02 20060101AFI20230803BHJP
   A01B 63/16 20060101ALI20230803BHJP
   A01B 63/10 20060101ALI20230803BHJP
【FI】
A01B33/02 Z
A01B63/16 B
A01B63/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013379
(22)【出願日】2022-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】原 竜太郎
(72)【発明者】
【氏名】富久 聡
(72)【発明者】
【氏名】宮内 正男
(72)【発明者】
【氏名】米田 彩美
(72)【発明者】
【氏名】黒田 恭正
【テーマコード(参考)】
2B033
2B041
2B304
【Fターム(参考)】
2B033AA06
2B033AB01
2B033AB11
2B033AC04
2B033BA20
2B033CA32
2B033DA05
2B033DB32
2B033DB48
2B033ED14
2B033ED15
2B041AA07
2B041AA11
2B041AB04
2B041AC03
2B041DA04
2B041DB02
2B041DB06
2B041DC02
2B041HA02
2B041HA16
2B041HA23
2B304KA08
2B304KA11
2B304LA01
2B304LA06
2B304LB05
2B304MC06
2B304PA02
2B304PB06
2B304QA15
2B304QA22
2B304QB02
2B304QC01
2B304RA23
(57)【要約】
【課題】
簡素な構成で耕耘深さを自動調節可能な歩行型耕耘機を提供する。
【解決手段】
機体1に、制御装置Pと、耕耘装置3を備える耕耘機において、耕耘装置3には耕耘装置3を覆うロータリカバー50を備え、ロータリカバー50の後部には前後回動する後部カバー53を備え、後部カバー53には後部カバー53の回動を検出する角度センサKを備え、上下移動可能な抵抗棒51を備え、抵抗棒51を上下移動させるアクチュエータAを備え、抵抗棒51には抵抗棒51の上部に抵抗棒51の位置を検出する上部センサS1を備え、抵抗棒51の下部に抵抗棒51の位置を検出する下部センサS2を備え、角度センサKは制御装置Pに検出信号を入力し、制御装置PがアクチュエータAに出力することで抵抗棒51を上下させることで耕耘深さを制御する構成とする。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体(1)に、制御装置(P)と、耕耘装置(3)を備えた耕耘機において、前記耕耘装置(3)には耕耘深さを検出するセンサ(S)と、上下移動可能な抵抗棒(51)を備え、前記抵抗棒(51)を上下移動させるアクチュエータ(A)を備え、前記センサ(S)は前記制御装置(P)に検出信号を入力し、前記制御装置(P)が前記アクチュエータ(A)に出力することで前記抵抗棒(51)を上下させることで耕耘深さを制御することを特徴とする歩行型耕耘機。
【請求項2】
前記耕耘装置(3)を覆うロータリカバー(50)を備え、前記ロータリカバー(50)に前記センサ(S)を備えることを特徴とする請求項1に記載の歩行型耕耘機。
【請求項3】
前記ロータリカバー(50)の後部に前後回動する後部カバー(53)を備え、前記後部カバー(53)の回動を検出する角度センサ(K)を備えることを特徴とする請求項2に記載の歩行型耕耘機。
【請求項4】
前記抵抗棒(51)の上部に前記抵抗棒(51)の位置を検出する上部センサ(S1)を備え、前記抵抗棒(51)の下部に前記抵抗棒(51)の位置を検出する下部センサ(S2)を備え、前記上部センサ(S1)または前記下部センサ(S2)のいずれか一方が検出状態になると、前記制御装置(P)は、前記アクチュエータ(A)を停止させる制御が可能なことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の歩行型耕耘機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩行型耕耘機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される技術のように、従来、圃場を耕耘し、畝立作業等を行う耕耘機が知られている。
【0003】
従来の歩行型耕耘機には、移動走行時等に耕耘爪を地面に接触させることなく走行を可能にする尾輪が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-310001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の歩行型耕耘機の構成によれば、耕耘深さの調整に当たって耕耘装置を動かしており、その構成が複雑であった。
【0006】
そこで、本発明では抵抗棒を上下させる簡素な構成で、耕耘深さの自動調節を行うことが可能な歩行型耕耘機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
【0008】
請求項1に係る発明は、機体(1)に、制御装置(P)と、耕耘装置(3)を備えた耕耘機において、前記耕耘装置(3)には耕耘深さを検出するセンサ(S)と、上下移動可能な抵抗棒(51)を備え、前記抵抗棒(51)を上下移動させるアクチュエータ(A)を備え、前記センサ(S)は前記制御装置(P)に検出信号を入力し、前記制御装置(P)が前記アクチュエータ(A)に出力することで前記抵抗棒(51)を上下させることで耕耘深さを制御することを特徴とする歩行型耕耘機である。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記耕耘装置(3)を覆うロータリカバー(50)を備え、前記ロータリカバー(50)に前記センサ(S)を備えることを特徴とする請求項1に記載の歩行型耕耘機である。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記ロータリカバー(50)の後部に前後回動する後部カバー(53)を備え、前記後部カバー(53)の回動を検出する角度センサ(K)を備えることを特徴とする請求項2に記載の歩行型耕耘機である。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記抵抗棒(51)の上部に前記抵抗棒(51)の位置を検出する上部センサ(S1)を備え、前記抵抗棒(51)の下部に前記抵抗棒(51)の位置を検出する下部センサ(S2)を備え、前記上部センサ(S1)または前記下部センサ(S2)のいずれか一方が検出状態になると、前記制御装置(P)は、前記アクチュエータ(A)を停止させる制御が可能なことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の歩行型耕耘機である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の本発明によれば、センサ(S)で耕耘深さを検出し、検出結果に基づいて制御装置(P)がアクチュエータ(A)を作動させて抵抗棒(51)を上下移動させることで耕耘深さ制御を行うため、作業者は手動で耕耘深さを調節しなくて良く、快適な農作業が可能になる。
【0013】
請求項2記載の本発明によれば、ロータリカバー(50)にセンサ(S)を備えることによって、簡素な構成で耕耘深さを自動調節できる。
【0014】
請求項3記載の本発明によれば、後部カバー(53)の前後回動する動きを角度センサ(K)で検出する簡素な構成で耕耘深さを検出し、耕耘深さを自動調節できる。
【0015】
請求項4記載の本発明によれば、抵抗棒(51)に上部センサ(S1)と下部センサ(S2)を備え、上部センサ(S1)または下部センサ(S2)のいずれか一方が反応する時は抵抗棒(51)が上限位置や下限位置に到達していると検出することができ、上部センサ(S1)及び下部センサ(S2)が反応しない区間内で抵抗棒(51)を自動調節することで、抵抗棒(51)の脱落を防止し、アクチュエータ(A)の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の歩行型耕耘機の側面図
図2】本発明の歩行型耕耘機の側面図
図3】本発明の歩行型耕耘機の抵抗棒の斜視図。
図4】本発明の歩行型耕耘機の抵抗棒の斜視図。
図5】本発明の歩行型耕耘機の抵抗棒の斜視図。
図6】本発明の歩行型耕耘機の抵抗棒の斜視図。
図7】本発明の歩行型耕耘機の抵抗棒の斜視図。
図8】本発明の歩行型耕耘機の抵抗棒の斜視図。
図9】本発明の歩行型耕耘機の耕耘装置の要部の斜視図。
図10】本発明の歩行型耕耘機の耕耘装置の要部の斜視図。
図11】本発明の歩行型耕耘機の斜視図。
図12】本発明の制御ブロック図。
図13】本発明のフローチャート図。
図14】本発明のフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を、1実施の形態である歩行型車軸耕耘作業機の機体1の基本構成について、その構成と動作を具体的に説明する。
【0018】
なお、実施例の説明においては、機体1の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後というが、本発明の構成を限定するものではない。
【0019】
図1に基づいて説明する。
【0020】
歩行型耕耘機の機体1は、前方側にはフロントブラケット10を備え、フロントブラケット10上にエンジンE等を備え、機体1の中間部にはエンジンEの駆動を各部に伝える伝動ケースDを備え、伝動ケースD前方には左右それぞれに走行車輪2Lと2Rを備え、後方側には耕耘装置3を備える。エンジンEの上方には、エンジンEに燃料を供給する燃料タンクを備え、エンジンE等を上部から覆うフード11を備え、フード11には燃料の残量を確認する燃料ゲージ12や燃料タンクに燃料を注油する燃料給油口13を備える。
【0021】
エンジンEの駆動はベルトを介して伝動ケースDの入力軸4に伝わり、入力軸4から、走行車輪2を駆動する車輪軸20や耕耘装置3を駆動する耕耘軸30に動力を伝える。
【0022】
伝動ケースDの上部には、操作ハンドル6のハンドル根元部61を備える。
【0023】
機体1の操作を行う操作ハンドル6は、ハンドル根元部61,ハンドル本体部62,ハンドル持手部63等からなり、ハンドル持手部63付近には、各部位を操作するための操作装置を備える。操作装置には、主クラッチレバー64やロータリクラッチレバー65,サイドクラッチ66や緊急停止レバー67等が含まれ、これらの操作を伝動ケースDに伝えるためのケーブル68(一部図示省略)をハンドル本体部62やハンドル根元部61で支持する。
【0024】
機体1には、操作ハンドル6や、操作ハンドル6や機体1の所定位置に備えられるセンサSからの信号を受信し、各部の制御を行う制御装置Pを備える。
【0025】
制御装置PはセンサSからの反応を検出し、作業部を駆動する車輪軸20や耕耘軸30といった駆動軸を制御する。
【0026】
図1に示すように、耕耘装置3は左右横軸周りに回転する耕耘軸30に複数の耕耘爪31を備える構成で、耕耘爪31の回転軌跡上方を覆うようにロータリカバー50を備える。
【0027】
また、ロータリカバー50の後方部には、抵抗棒51や尾輪52、後部カバー53を備える。
【0028】
左右軸である軸59で上下回転する後部カバー53は、耕耘装置3の耕耘深さが浅くなると上向き回動し、深くなると下向き回動する。
【0029】
なお、図1に示している状態は耕耘作業を行っていない場合の状態であり、尾輪52は通常耕耘作業中には使用しないが、状況によっては使用しても良い。
【0030】
抵抗棒51は、図1のように抵抗棒ホルダ54に抵抗棒51を挿入し、調整ハンドル55によって上下調節自在に操作できる。
【0031】
調整ハンドル55には、アクチュエータAを備え、調整ハンドル55はアクチュエータAの動作で回転する(アクチュエータAに関する電装部品は図示しない)。
【0032】
図1の抵抗棒51と抵抗棒ホルダ54はねじ式になっており、調整ハンドル55を回転させることで抵抗棒51が調節する。
【0033】
抵抗棒51の上部側には上部センサS1を備え、下部側には下部センサS2を備える。
【0034】
上部センサS1および下部センサS2は、抵抗棒ホルダ54の上下の端部に接近するように上昇しすぎるまたは下降しすぎると、反応する。
【0035】
アクチュエータAは、上部センサS1または下部センサS2が反応しない区間内で抵抗棒51の上下移動を行うことで、抵抗棒51や抵抗棒ホルダ54、アクチュエータAの破損を防止できる。上方向に際限なく作動した場合には抵抗棒51の下端部が抵抗棒ホルダ54に引っ掛かり、抵抗棒51や抵抗棒ホルダ54が変形・破損することや、アクチュエータAが過負荷によって破損する恐れがあるが、上記構成によって防止できる。また、下方向に際限なく作動した場合は抵抗棒51が脱落・変形したり、アクチュエータAが過負荷によって破損する恐れがあるが、上記構成によって防止できる。
【0036】
以下、図1の耕耘機における別の構成について説明する。
【0037】
ロータリカバー50の左右壁に穴を開けて、センサをボルト留めするといった構成(図示しない)で、抵抗棒51が一定位置を超える上下移動をするとセンサが反応する構成とする。
【0038】
また、取付穴にセンサをボルト留めする構成において、この取付穴を長穴とし、ボルト締結位置を任意で調節できるものとしても良い。
【0039】
センサの反応によってアクチュエータAは自動的に抵抗棒51の上下調整を行うが、この制御をオンオフ切り替えられるようにしても良く、その場合の制御操作具は操作ハンドル6に備えるのが望ましい。
【0040】
以下、図2の耕耘機について説明する。
【0041】
図2の耕耘機の基本構成は概ね図1の耕耘機と同様であるが、抵抗棒51の構成が異なる。
【0042】
抵抗棒51と抵抗棒ホルダ54に調節用穴58を設け、任意の位置にピン57を止めることによって抵抗棒51の上下調節を行うものがある。
【0043】
抵抗棒51の上下調節を行う構成において、図1のハンドル操作式や図2のピン留め式でなくても良い。
【0044】
図9図10の構成について説明する。
【0045】
ロータリカバー50の後端部の左右横軸周りに、後部カバー53を上下回動自在に吊り下げ支持している。
【0046】
後部カバー53は、軸59によって横軸回動することで上下方向に回動する。
【0047】
ロータリカバー50には、後部カバー53の回動を検出するセンサを備える。
【0048】
図9では角度センサKを備えている。図9の構成による制御は、図14のフローチャートのようになる。
【0049】
後部カバー53の回動によって耕耘深さを検出する構成は、図10のような構成であっても良い。
【0050】
ロータリカバー50の外側左側面には、センサ支持部34を備える。
【0051】
センサ支持部34はコの字形状で、コの字の内側にセンサを備える。
【0052】
センサは、センサ支持部内上側34aには上内センサ32を備え、センサ支持部内下側34bには下内センサ33を備える。また、後部カバー53の左側に蝶板35を備える。蝶板35は、中央の軸を中心に開閉できる構成であり、蝶板35の左側は、後部カバー53左端面より内側に折りたたむことができる。耕耘作業開始前には、蝶板35を折りたたみ、センサ支持部内部上34aとセンサ支持部内部下34bの間で開いておく。耕耘作業時、耕耘深さが浅くなりすぎたり深くなりすぎると、後部カバー53が回動すると共に蝶板35も動き、上内センサ32や下内センサ33が反応する。これによって、耕耘深さを検出し、制御装置PはアクチュエータAに出力することで、耕耘深さを適切にすべく抵抗棒51の高さを調整することができる。
【0053】
図10の構成による制御は、図13のフローチャートのようになる。
【0054】
操作ハンドル6には、エンジンEの回転数を表示するモニタMを備え、エンジン回転数から耕耘負荷を目視できる構成とする。また、目標となる耕耘負荷をあらかじめ設定することができる設定装置を備え、設定した負荷値以上の耕耘装置3の駆動が行われないよう制御する。この設定装置も、作業者が操作しやすいよう操作ハンドル6に備えるのが望ましい。
【0055】
抵抗棒51を上下させるアクチュエータAについて、あらかじめ規定量だけ駆動するように設定しておく。アクチュエータAの駆動後、あらかじめ設定した規定量まで動いた場合、アクチュエータAを停止する。
【0056】
この構成によって、アクチュエータAが駆動しすぎ、抵抗棒51が上下いずれか一方に動きすぎてホルダ54からはみ出てしまうといった不具合を回避できる。
【0057】
図3に示す抵抗棒51を備える耕耘機において、抵抗棒51を以下のような構成としても良い。
【0058】
以下の記載における前後左右方向は、機体進行方向を基準とする。
【0059】
図4のように抵抗棒51の下端部T2に溶接される板状部材I、つまり、圃場面と接する板状部材Iの外端G側の形状をフォーク状にする。この形状によって抵抗棒51は従来通りの抵抗棒として扱えるが、作業後等に抵抗棒51を引き抜くことで、耕耘爪31等についた泥を落とす清掃道具としても利用できる。なお板状部材Iの外端G側の形状は、フォーク状でなくても、図5のような平面部に複数の溝を設ける構成であっても、熊手状の形状であっても。その他の形状であっても良い。
【0060】
そして、抵抗棒51は以下のような構成としても良い。図6のように抵抗棒51の上端部T1側を棒状部T3の途中から上端部T1に向かうにつれ左右幅が狭くなる形状としても良い。抵抗棒51の板状部材Iを鑿状にしても良く、板状部材Iの外端G側を、棒状部材T3との接合部から外端Gに向かうにつれ上下の厚みが薄くなる形状であっても良いこれによって、抵抗棒51は従来通り扱えるが、作業後等に抵抗棒51を引き抜くことで、耕耘爪についた泥を落とす清掃道具としても利用できる。
【0061】
図7のように、上端部T1側の左右幅が狭く外端G側の上下厚みが薄い形状でも良い。これによって、抵抗棒51は従来通り扱えるが、作業後等に抵抗棒51を引き抜くことで、耕耘爪についた泥を落とす清掃道具としても利用できる。
【0062】
図8のように、上端部T1側の左右幅が狭く、外端G側に溝を備える形状でも良い。これによって、抵抗棒51は従来通り扱えるが、作業後等に抵抗棒51を引き抜くことで、耕耘爪についた泥を落とす清掃道具としても利用できる。
【0063】
上記のような上端部T1側の左右幅を狭くしたり、外端G側の厚みを薄くした鑿状の形状と、板状部材Iの外端Gに溝や切込みを備える構成を適宜組み合わせる構成であっても良い。
【0064】
これによって、抵抗棒51は従来通り扱えるが、作業後等に抵抗棒51を引き抜くことで、耕耘爪についた泥を落とす清掃道具としても利用できる。
【0065】
上記構成によって、作業者は別途清掃道具を持ち歩かなくてよくなり、農作業の快適さが向上する。
【0066】
フード11を以下のような構成としても良い。フード11の内側に収納スペースを備え、収納スペース内にネットやロープといった道具を収納できるようにする。
【0067】
操作ハンドル6に以下の構成を加えても良い。図2および図11のように、操作ハンドル6のハンドル本体部62に、フックを備える。フック36の代わりに、穴開きステーやピンを備えても良い。フック36等を備えることによって、ネットやロープを操作ハンドル6にかけることができ、農作業の効率が良くなる。
【符号の説明】
【0068】
1 耕耘機
2 走行車輪
3 耕耘装置
4 入力軸
6 操作ハンドル
10 フロントブラケット
11 フード
12 燃料ゲージ
13 燃料給油口
20 車輪軸
30 耕耘軸
31 耕耘爪
32 上内センサ
33 下内センサ
34 センサ支持部材
35 蝶板
36 フック
50 ロータリカバー
51 抵抗棒
52 尾輪
53 後部カバー
54 抵抗棒ホルダ
55 調整ハンドル
57 ピン
58 調節穴
59 軸
61 ハンドル根元部
62 ハンドル本体部
63 ハンドル持手部
64 主クラッチレバー
65 ロータリクラッチレバー
66 サイドクラッチ
67 緊急停止レバー
68 ケーブル
D 伝動ケース
E エンジン
G 外端
I 板状部材
K 角度センサ
S センサ
S1 上部センサ
S2 下部センサ
T1 上端部
T2 下端部
T3 棒状部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14