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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111648
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】ホイールローダー
(51)【国際特許分類】
   E01H 5/06 20060101AFI20230803BHJP
【FI】
E01H5/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013592
(22)【出願日】2022-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】522043677
【氏名又は名称】有限会社ウツミ重機
(71)【出願人】
【識別番号】303051396
【氏名又は名称】オノデラ製作所株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】弁理士法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宇積 義文
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 博
【テーマコード(参考)】
2D026
【Fターム(参考)】
2D026CD04
(57)【要約】
【課題】アタッチメントの交換なしで、良好に除雪とアイスバーンの粉砕とを切り換えることができるホイールローダーを提供する。
【解決手段】ホイールローダー11は、地面GDの雪を掻き退けるブレード41と、ブレード41の下端に沿って延びブレード41の下端から下方に突き出て、地面GDの雪をこそぐエッジ43と、エッジ43の後方に配置されて、エッジ43に比べて地面GDに近づく作動位置、および、エッジ43に比べて地面GDから遠ざかる非作動位置に位置決めされる粉砕爪47とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面の雪を掻き退けるブレードと、
前記ブレードの下端に沿って延び前記ブレードの下端から下方に突き出て、地面の雪をこそぐエッジと、
前記エッジの後方に配置されて、前記エッジに比べて地面に近づく作動位置、および、前記エッジに比べて地面から遠ざかる非作動位置に位置決めされる粉砕爪と
を備えることを特徴とするホイールローダー。
【請求項2】
請求項1に記載のホイールローダーにおいて、前記作動位置の前記粉砕爪に構造的に接続され、アイスバーンの粉砕時に前記アイスバーンから前記粉砕爪に作用する反力を支持するストッパーを備えることを特徴とするホイールローダー。
【請求項3】
請求項1または2に記載のホイールローダーにおいて、前記粉砕爪に連結されてシリンダーケースに対して出し入れされるロッドを有し、前記非作動位置と前記作動位置との間で前記粉砕爪を駆動する油圧シリンダーを備えることを特徴とするホイールローダー。
【請求項4】
請求項3に記載のホイールローダーにおいて、
前記ブレードに固定され、第1水平軸線回りに回転自在にリフトアームに連結され、第2水平軸線回りに回転自在に前記油圧シリンダーの前記シリンダーケースを支持するアタッチメントフレームと、
前記エッジに並列に延びて前記エッジに並列に一列に前記粉砕爪を支持し、第3水平軸線回りで回転自在に前記アタッチメントフレームに連結される支持体と、
前記支持体に固定されて、前記第3水平軸線から離れた位置で前記油圧シリンダーの前記ロッドに連結される駆動アームと
を備えることを特徴とするホイールローダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地面の雪を掻き退けるブレードと、ブレードの下端に沿って延びブレードの下端から下方に突き出て、地面の雪をこそぐエッジと、エッジの後方に配置される粉砕爪とを備えるホイールローダーに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、バケットの底板にボルトで固定されて除雪時に地面の雪をこそぐカッティングエッジを開示する。カッティングエッジには、カッティングエッジの前端に比べて地面に近づく下向き先端を有する可動切削体が固定される。特許文献1には、可動切削体の下向き先端は地面のアイスバーンを掘削することができると記述される。ここでは、カッティングエッジで路上の雪がこそげられると同時に、可動切削体で路面のアイスバーンは掘削されると考えられるかもしれない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-7449号公報
【特許文献2】特開平6-17410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、可動切削体はピン回りで後方に倒れることから、可動切削体の先端がカッティングエッジよりも下方に位置しても、路面の損傷は回避されることができると記述される。とはいえ、アイスバーンが固いと、可動掘削体の倒れに応じてアイスバーンの切削は実現されることはできない。その一方で、固いアイスバーンを切削するほどにバネの耐荷重が大きくなってしまうと、可動切削体の先端はカッティングエッジよりも下方に位置し続けることから、路面の損傷は回避されることはできない。結局のところ、特許文献1に記載のホイールローダーは、除雪またはアイスバーンの切削のいずれかにしか用いられることはできない。したがって、除雪とアイスバーンの切削との切り換えにあたって車両の交換やアタッチメントの交換は避けられない。
【0005】
本発明は、アタッチメントの交換なしで、良好に除雪とアイスバーンの粉砕とを切り換えることができるホイールローダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態によれば、地面の雪を掻き退けるブレードと、前記ブレードの下端に沿って延び前記ブレードの下端から下方に突き出て、地面の雪をこそぐエッジと、前記エッジの後方に配置されて、前記エッジに比べて地面に近づく作動位置、および、前記エッジに比べて地面から遠ざかる非作動位置に位置決めされる粉砕爪とを備えるホイールローダーが提供される。
【0007】
路上に積もった雪に対してホイールローダーがブレードを押し進めると、ブレードは路上の雪を掻き退ける。雪の掻き退けにあたってエッジは路上の雪をこそぐ。このとき、粉砕爪は非作動位置に設定されることから、粉砕爪はエッジに比べて路面から遠ざかる。良好に雪の掻き退けは実現されることができる。アイスバーンの粉砕にあたって粉砕爪は非作動位置から作動位置に切り替えられる。粉砕爪はエッジに比べて路面に近づく。粉砕爪は地面のアイスバーンに食い込むことができる。こうして良好にアイスバーンは粉砕されることができる。アタッチメントの交換なしで、良好に除雪とアイスバーンの粉砕とは切り替えられることができる。除雪の作業性は著しく高められることができる。
【0008】
ホイールローダーは、前記作動位置の前記粉砕爪に構造的に接続され、アイスバーンの粉砕時に前記アイスバーンから前記粉砕爪に作用する反力を支持するストッパーを備えてもよい。粉砕時の反力はストッパーで良好に受け止められることができる。その結果、アイスバーンの粉砕は良好に実現されることができる。
【0009】
ホイールローダーは、前記粉砕爪に連結されてシリンダーケースに対して出し入れされるロッドを有し、前記非作動位置と前記作動位置との間で前記粉砕爪を駆動する油圧シリンダーを備えてもよい。油圧シリンダーでは非作動位置であっても作動位置であっても油圧を保持することができることから、粉砕爪は非作動位置および作動位置でそれぞれ固定されることができる。粉砕爪に外力が作用しても粉砕爪の位置は良好に維持されることができる。
【0010】
ホイールローダーは、前記ブレードに固定され、第1水平軸線回りに回転自在にリフトアームに連結され、第2水平軸線回りに回転自在に前記油圧シリンダーの前記シリンダーケースを支持するアタッチメントフレームと、前記エッジに並列に延びて前記エッジに並列に一列に前記粉砕爪を支持し、第3水平軸線回りで回転自在に前記アタッチメントフレームに連結される支持体と、前記支持体に固定されて、前記第3水平軸線から離れた位置で前記油圧シリンダーの前記ロッドに連結される駆動アームとを備えてもよい。支持体の回転動作に応じて粉砕爪は非作動位置および作動位置との間で変位することができる。簡単な構造で粉砕爪の変位は実現されることができる。ブレード、粉砕爪および油圧シリンダーは共通にアタッチメントフレームに支持されることから、アタッチメントフレームの取り付け取り外しに応じて、ブレード、粉砕爪および油圧シリンダーは一括で取り扱われることができる。アタッチメントの交換にあたって良好な作業性は実現されることができる。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明によれば、アタッチメントの交換なしで、良好に除雪とアイスバーンの粉砕とを切り換えることができるホイールローダーは提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係るホイールローダーの構成を概略的に示す図である。
図2】アタッチメントの拡大側面図である。
図3】アタッチメントの正面図である。
図4】アタッチメントの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態に係るホイールローダーの構成を概略的に示す。ホイールローダー11は、左右の前輪12および左右の後輪13で地面(路面)GDに支持される車体14を備える。車体14は、水平軸線回りに回転自在に前輪12を支持する前体14aと、前体14aの後端に垂直軸線Vx回りに回転自在に連結され、水平軸線回りに回転自在に後輪13を支持する後体14bとを有する。垂直軸線Vx回りに前体14aおよび後体14bが相対変位することでホイールローダー11は旋回する。
【0015】
前体14aには、水平軸線15回りに起伏自在に左右のリフトアーム16が取り付けられる。前体14aとリフトアーム16との間には油圧シリンダー(図示されず)が組み込まれる。油圧シリンダーの伸張に応じてリフトアーム16の起伏動作は実現されることができる。油圧シリンダーには油圧源からの油圧を分配する油圧回路が接続される。油圧シリンダーの伸縮にあたって油圧源の油圧は油圧回路から油圧シリンダーに供給される。
【0016】
リフトアーム16の前端には、水平軸線18回りにチルト自在にアタッチメント19が連結される。アタッチメント19にはチルト機構21が接続される。チルト機構21は、水平軸線22回りに回転自在に中間位置でリフトアーム16に支持されるベルクランク23と、ベルクランク23にアタッチメント19を連結するチルトリンク部材24と、ベルクランク23および前体14aとの間に組み込まれる油圧シリンダー25とを備える。チルトリンク部材24は、第1方向に中間位置から離れた位置で水平軸線26回りに回転自在にベルクランク23に連結される第1端と、リフトアーム16に対するアタッチメント19の回転軸線から離れた位置で水平軸線27回りに回転自在にアタッチメント19に連結される第2端とを有する。油圧シリンダー25は、水平軸線28回りに回転自在に前体14aに連結されて油圧室を区画するシリンダーケース25aと、第1方向に反対向きの第2方向に中間位置から離れた位置で水平軸線29回りに回転自在にベルクランク23に連結され、油圧の供給に応じてシリンダーケース25aに対して出し入れされるロッド25bとを備える。油圧シリンダー25の伸張に応じてアタッチメント19のチルト動作は実現されることができる。油圧シリンダー25の伸縮にあたって油圧源の油圧は油圧回路から油圧シリンダー25に供給される。
【0017】
後体14bには、後輪13よりも前方に運転台33が設置される。運転台33の後方には、前輪12および後輪13に伝達される駆動力を生成する動力源34と、動力源34に接続されて、動力源34から供給される動力に応じて油圧を生成する油圧源(図示されず)とが搭載される。運転台33に作業者は乗車する。作業者の操作に応じてホイールローダー11は走行する。作業者の操作に基づきアタッチメント19のチルトの角度や高さは制御されることができる。
【0018】
図2および図3に示されるように、アタッチメント19は、地面GDの雪を掻き退けるブレード41と、ブレード41に固定されて、リフトアーム16にブレード41を連結するアタッチメントフレーム42と、ブレード41の下端に沿って延びブレード41の下端から下方に突き出て、地面GDの雪をこそぐエッジ43とを備える。ブレード41は、ホイールローダー11の車幅方向に広がって、直立しながら下端に向かうにつれて前方に変位するとともに上端に向かうにつれて前方に変位する湾曲面41aを形成する。ホイールローダー11の前進時にブレード41は湾曲面41aで路上に積もった雪を掻き退ける。ブレード41の下端は1水平線で仕切られる。
【0019】
図4に示されるように、アタッチメントフレーム42は、左右のリフトアーム16ごとに個々に支持される軸を受け入れる左右の第1軸受け体45と、チルトリンク部材24の先端に支持される軸を受け入れる1対の第2軸受け体46とを有する。個々の第1軸受け体45は、水平軸線(第1水平軸線)18回りに回転自在に個別にリフトアーム16に連結される。第2軸受け体46は水平軸線27回りに回転自在にチルトリンク部材24に連結される。2つの第2軸受け体46は協働で1つのチルトリンク部材24を支持する。
【0020】
アタッチメントフレーム42にはエッジ43の後方に配置される複数個の粉砕爪47が取り付けられる。粉砕爪47は、エッジ43に比べて地面GDに近づく作動位置、および、エッジ43に比べて地面GDから遠ざかる非作動位置に位置決めされることができる。粉砕爪47はエッジ43に並列に一列に配列される。粉砕爪47の下端は1水平線で揃えられる。個々の粉砕爪47は同一形状に形成されることができる。全ての粉砕爪47はエッジ43に並列に延びる1つの支持体48に共通に支持される。全ての粉砕爪47は1つの部材に一体化されてもよい。
【0021】
アタッチメントフレーム42には、水平軸線(第3水平軸線)49回りに回転自在に支持体48を支持する連結体51が固定される。水平軸線49は水平軸線18に平行に設定される。粉砕爪47は水平軸線49回りに前後方向に駆動される。作動位置の粉砕爪47は、水平軸線49回りに変位範囲の最後方に位置し、地面GDから起立する姿勢に保持される。粉砕爪47は、水平軸線49回りに作動位置から前回りに前方に跳ね上がり、非作動位置に格納される。
【0022】
アタッチメントフレーム42には支持体48に固定される揺動アーム52を受け止めるストッパー53が形成される。揺動アーム52は水平軸線49から遠ざかるように延びる。ストッパー53は、作動位置から前回りに反対向きの後回りに支持体48の回転を阻止する。したがって、ホイールローダー11の前進に伴って地面GDから粉砕爪47に作用する反力はストッパー53で良好に受け止められることができる。
【0023】
支持体48には油圧シリンダー55が連結される。油圧シリンダー55は、水平軸線49の上方で、水平軸線(第2水平軸線)56回りに回転自在にアタッチメントフレーム42に支持されるシリンダーケース55aと、油圧の供給に応じてシリンダーケース55aに対して出し入れされるロッド55bとを備える。ロッド55bの先端は水平軸線49から離れた位置で水平軸線57回りに回転自在に揺動アーム52に連結される。油圧シリンダー55が短縮すると、粉砕爪47は水平軸線49回りに作動位置に位置決めされる。揺動アーム52はストッパー53に受け止められる。油圧シリンダー55が伸張すると、粉砕爪47は水平軸線49回りに前回りに変位し作動位置に格納されることができる。
【0024】
次にホイールローダー11の作用を説明する。ホイールローダー11は動力源34の駆動力に応じて前進することができる。除雪に先立ってブレード41は位置決めされる。リフトアーム16の起伏動作とアタッチメント19のチルト動作とが制御されることでブレード41は決められた位置に固定されることができる。位置の固定にあたって、関連する油圧シリンダーでは油圧の流通は制止される。
【0025】
路上に積もった雪に対してホイールローダー11がブレード41を押し進めると、ブレード41は路上の雪を掻き退ける。雪の掻き退けにあたってエッジ43は路上の雪をこそぐ。このとき、粉砕爪47は非作動位置に格納される。油圧シリンダー55は最大限に伸張する。粉砕爪47は水平軸線49から前方に延びる。油圧シリンダー55で油圧の流通は制止されることから、粉砕爪47は非作動位置で固定されることができる。油圧の制止にあたって油圧シリンダー55の油圧室にはチェックバルブが接続されてもよい。
【0026】
非作動位置の粉砕爪47はエッジ43に比べて路面から遠ざかる。エッジ43が路上の雪をこそぐ間に粉砕爪47は雪面から遠ざかることができる。良好に雪の掻き退けは実現されることができる。
【0027】
アイスバーンの粉砕にあたって粉砕爪47は位置決めされる。油圧シリンダー55は最大限に収縮する。粉砕爪47は水平軸線49回りに非作動位置から作動位置に駆動される。油圧シリンダー55で油圧の流通は制止されることから、粉砕爪47は作動位置で固定されることができる。油圧の制止にあたって前述のチェックバルブは利用されることができる。
【0028】
アイスバーンに対してアタッチメント19は位置決めされる。リフトアーム16の起伏動作とアタッチメント19のチルト動作とが制御される。こうして粉砕爪47は決められた位置に固定される。粉砕爪47はエッジ43に比べて地面GDに近づく。粉砕爪47はアイスバーンの表面から起立する状態に保持される。ホイールローダー11が前進すると、粉砕爪47はアイスバーンに表面から食い込む。こうしてアイスバーンは粉砕爪47の働きで粉砕される。粉砕時にアイスバーンから粉砕爪47に作用する反力は水平軸線49回りにストッパー53で良好に受け止められることができる。
【0029】
アイスバーンの粉砕が完了すると、粉砕爪47は再び非作動位置に格納されることができる。ホイールローダー11の機能は再び除雪に切り換えられることができる。除雪に先立ってブレード41は位置決めされる。路上に積もった雪に対してホイールローダー11がブレード41を押し進めると、ブレード41は路上の雪を掻き退ける。このようにアタッチメントの交換なしで、良好に除雪とアイスバーンの粉砕とは切り替えられることができる。除雪の作業性は著しく高められることができる。
【0030】
本実施形態に係るホイールローダー11では、油圧シリンダー55の働きで粉砕爪47は非作動位置と作動位置との間で駆動される。油圧シリンダー55では非作動位置であっても作動位置であっても油圧を保持することができることから、粉砕爪47は非作動位置および作動位置でそれぞれ固定されることができる。粉砕爪47に外力が作用しても粉砕爪47の位置は良好に維持されることができる。
【0031】
本実施形態では、支持体48の回転動作に応じて粉砕爪47は非作動位置および作動位置との間で変位することができる。簡単な構造で粉砕爪47の変位は実現されることができる。ブレード41、粉砕爪47および油圧シリンダー55は共通にアタッチメントフレーム42に支持されることから、アタッチメントフレーム42の取り付け取り外しに応じて、ブレード41、粉砕爪47および油圧シリンダー55は一括で取り扱われることができる。アタッチメント19の交換にあたって良好な作業性は実現されることができる。
【0032】
本実施形態では、粉砕時にアイスバーンから粉砕爪47に作用する反力は水平軸線49回りにストッパー53で良好に受け止められることができる。こうして粉砕時の反力は構造的に支持されることができる。油圧シリンダー55は反力の支持から解放されることができる。したがって、油圧シリンダー55の小型化は実現されることができる。その一方で、水平軸線49回りに後方に粉砕爪47が格納される場合には、粉砕時に油圧シリンダー55が粉砕爪47の後方から反力を支持しなければならないことから、油圧シリンダー55の強力化すなわち大型化は回避されることはできない。
【符号の説明】
【0033】
11…ホイールローダー、16…リフトアーム、18…第1水平軸線(水平軸線)、41…ブレード、42…アタッチメントフレーム、43…エッジ、47…粉砕爪、48…支持体、49…第3水平軸線(水平軸線)、52…駆動アーム(揺動アーム)、55…油圧シリンダー、55a…シリンダーケース、55b…ロッド、56…第2水平軸線(水平軸線)、GD…地面。
図1
図2
図3
図4