(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111685
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用のコンポーネント
(51)【国際特許分類】
B62M 25/08 20060101AFI20230803BHJP
B62M 9/122 20100101ALI20230803BHJP
B62M 9/132 20100101ALI20230803BHJP
【FI】
B62M25/08
B62M9/122
B62M9/132
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013661
(22)【出願日】2022-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】沼田 史英
(72)【発明者】
【氏名】光成 一雅
(72)【発明者】
【氏名】道川 慧太
(57)【要約】
【課題】数のコンポーネントを好適に制御できる人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用のコンポーネントを提供する。
【解決手段】人力駆動車用の制御装置は、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントを制御するように構成されるマスタ制御部を備え、前記第1コンポーネントは、前記マスタ制御部および第1スレーブ制御部の少なくとも1つによって制御されるように構成され、前記マスタ制御部は、前記第1スレーブ制御部によって前記第1コンポーネントが制御される場合、前記第1スレーブ制御部から送信される第1動作信号に基づいて、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つの動作を制限するように構成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人力駆動車用の制御装置であって、
第1コンポーネントおよび第2コンポーネントを制御するように構成されるマスタ制御部を備え、
前記第1コンポーネントは、前記マスタ制御部および第1スレーブ制御部の少なくとも1つによって制御されるように構成され、
前記マスタ制御部は、前記第1スレーブ制御部によって前記第1コンポーネントが制御される場合、前記第1スレーブ制御部から送信される第1動作信号に基づいて、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つの動作を制限するように構成される、制御装置。
【請求項2】
前記マスタ制御部は、前記第1スレーブ制御部によって前記第1コンポーネントが動作する場合、前記第1コンポーネントが動作を完了すると、または、前記第1スレーブ制御部によって前記第1コンポーネントが動作する場合、前記第1コンポーネントが動作を開始してから第1期間が経過すると、前記第2コンポーネントの動作を許容するように構成される、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記第1コンポーネントの動作が完了する場合、前記第1スレーブ制御部は、前記マスタ制御部に第1完了信号を送信し、
前記マスタ制御部は、前記第1完了信号に基づいて、前記第2コンポーネントの動作を許容するように構成される、請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記第2コンポーネントは、前記マスタ制御部および第2スレーブ制御部の少なくとも1つによって制御されるように構成され、
前記マスタ制御部は、前記第2スレーブ制御部によって前記第2コンポーネントが制御される場合、前記第2スレーブ制御部から送信される第2動作信号に基づいて、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つの動作を制限するように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記マスタ制御部は、前記第2スレーブ制御部によって前記第2コンポーネントが動作する場合、前記第2コンポーネントが動作を完了すると、または、前記第2スレーブ制御部によって前記第2コンポーネントが動作する場合、前記第2コンポーネントが動作を開始してから第2期間が経過すると、前記第1コンポーネントの動作を許容するように構成される、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記第2コンポーネントが動作を完了する場合、前記第2スレーブ制御部は、前記マスタ制御部に第2完了信号を送信し、
前記マスタ制御部は、前記第2完了信号に基づいて、前記第1コンポーネントの動作を許容するように構成される、請求項4または5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記マスタ制御部は、前記第2コンポーネントの動作を制限する場合、前記第2スレーブ制御部に、前記第2コンポーネントの動作の開始を制限する第2コンポーネント制限信号を送信するように構成される、請求項5または6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記第2スレーブ制御部をさらに備え、
前記第2スレーブ制御部は、前記第2コンポーネントの動作を開始するための第2コンポーネント動作条件が成立し、かつ、前記マスタ制御部から前記第2コンポーネント制限信号を受信しない場合、前記第2コンポーネントが動作を開始するように前記第2コンポーネントを制御するように構成される、請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記第2スレーブ制御部は、前記第2コンポーネント動作条件が成立し、かつ、前記マスタ制御部から前記第2コンポーネント制限信号を受信する場合、前記第2コンポーネントが動作を開始しないように前記第2コンポーネントを制御するように構成される、請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記マスタ制御部は、前記第1コンポーネントの動作を制限する場合、前記第1スレーブ制御部に、前記第1コンポーネントの動作の開始を制限する第1コンポーネント制限信号を送信するように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項11】
前記第1スレーブ制御部をさらに備え、
前記第1スレーブ制御部は、前記第1コンポーネントの動作を開始するための第1コンポーネント動作条件が成立し、かつ、前記マスタ制御部から前記第1コンポーネント制限信号を受信しない場合、前記第1コンポーネントが動作を開始するように前記第1コンポーネントを制御するように構成される、請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記第1スレーブ制御部は、前記第1コンポーネント動作条件が成立し、かつ、前記マスタ制御部から前記第1コンポーネント制限信号を受信する場合、前記第1コンポーネントが動作を開始しないように前記第1コンポーネントを制御するように構成される、請求項11に記載の制御装置。
【請求項13】
前記第1スレーブ制御部は、
制御状態を、第1制御状態と第2制御状態との間において切り替え可能に構成され、
前記制御状態が前記第1制御状態の場合、前記第1コンポーネント動作条件が成立すると、前記第1動作信号を前記マスタ制御部に送信し、
前記制御状態が前記第2制御状態の場合、前記第1コンポーネント動作条件が成立すると、前記第1動作信号を前記マスタ制御部に送信せずに、前記第1コンポーネントが動作を開始するように前記第1コンポーネントを制御するように構成される、請求項11または12に記載の制御装置。
【請求項14】
前記マスタ制御部は、前記第1スレーブ制御部の前記制御状態を前記第1制御状態と前記第2制御状態との間において切り替える切替信号を前記第1スレーブ制御部に送信し、
前記第1スレーブ制御部は、前記切替信号に基づいて、前記制御状態を、前記第1制御状態と前記第2制御状態との間において切り替えるように構成される、請求項13に記載の制御装置。
【請求項15】
前記第1スレーブ制御部は、前記第1コンポーネントに設けられる、請求項1から14のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項16】
前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つは、変速装置を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項17】
前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つは、人力駆動車に推進力を付与するモータを含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項18】
前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントは、人力駆動車に推進力を付与するモータを含むドライブユニットを介してバッテリからの電力が供給されるように構成される、請求項1から15のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項19】
前記マスタ制御部は、前記ドライブユニットと、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントとを通信可能に接続する人力駆動車用のコンポーネントに設けられる、請求項18に記載の制御装置。
【請求項20】
人力駆動車用のコンポーネントであって、
請求項1から16のいずれか一項に記載の制御装置を備える、コンポーネント。
【請求項21】
前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントは、人力駆動車に推進力を付与するモータを含むドライブユニットを介してバッテリからの電力が供給されるように構成され、
前記ドライブユニットと、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントとを通信可能に接続する接続部を備える、請求項20に記載のコンポーネント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用のコンポーネントに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示される人力駆動車用は、複数のコンポーネントを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的の1つは、複数のコンポーネントを好適に制御できる人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用のコンポーネントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントを制御するように構成されるマスタ制御部を備え、前記第1コンポーネントは、前記マスタ制御部および第1スレーブ制御部の少なくとも1つによって制御されるように構成され、前記マスタ制御部は、前記第1スレーブ制御部によって前記第1コンポーネントが制御される場合、前記第1スレーブ制御部から送信される第1動作信号に基づいて、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つの動作を制限するように構成される。
第1側面の制御装置によれば、マスタ制御部は、第1スレーブ制御部によって第1コンポーネントが制御される場合、第1スレーブ制御部から送信される第1動作信号に基づいて、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントの少なくとも1つの動作を制限できるため、複数のコンポーネントを好適に制御できる。
【0006】
本開示の第1側面に従う第2側面の制御装置において、前記マスタ制御部は、前記第1スレーブ制御部によって前記第1コンポーネントが動作する場合、前記第1コンポーネントが動作を完了すると、または、前記第1スレーブ制御部によって前記第1コンポーネントが動作する場合、前記第1コンポーネントが動作を開始してから第1期間が経過すると、前記第2コンポーネントの動作を許容するように構成される。
第2側面の制御装置によれば、マスタ制御部は、第1コンポーネントが動作を完了すると、または、第1スレーブ制御部によって第1コンポーネントが動作する場合、第1コンポーネントが動作を開始してから第1期間が経過すると、第2コンポーネントの動作を許容するため、第2コンポーネントを好適に動作させられる。
【0007】
本開示の第1または第2側面に従う第3側面の制御装置において、前記第1コンポーネントの動作が完了する場合、前記第1スレーブ制御部は、前記マスタ制御部に第1完了信号を送信し、前記マスタ制御部は、前記第1完了信号に基づいて、前記第2コンポーネントの動作を許容するように構成される。
第3側面の制御装置によれば、第1コンポーネントの動作が完了する場合、第1スレーブ制御部がマスタ制御部に第1完了信号を送信するため、マスタ制御部が第1完了信号に基づいて、第2コンポーネントを好適に制御できる。
【0008】
本開示の第1から第3側面のいずれか1つに従う第4側面の制御装置において、前記第2コンポーネントは、前記マスタ制御部および第2スレーブ制御部の少なくとも1つによって制御されるように構成され、前記マスタ制御部は、前記第2スレーブ制御部によって前記第2コンポーネントが制御される場合、前記第2スレーブ制御部から送信される第2動作信号に基づいて、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つの動作を制限するように構成される。
第4側面の制御装置によれば、マスタ制御部は、第2スレーブ制御部によって第2コンポーネントが制御される場合、第2スレーブ制御部から送信される第2動作信号に基づいて、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントの少なくとも1つの動作を制限できるため、複数のコンポーネントを好適に制御できる。
【0009】
本開示の第4側面に従う第5側面の制御装置において、前記マスタ制御部は、前記第2スレーブ制御部によって前記第2コンポーネントが動作する場合、前記第2コンポーネントが動作を完了すると、または、前記第2スレーブ制御部によって前記第2コンポーネントが動作する場合、前記第2コンポーネントが動作を開始してから第2期間が経過すると、前記第1コンポーネントの動作を許容するように構成される。
第5側面の制御装置によれば、マスタ制御部は、第2コンポーネントが動作を完了すると、または、第2スレーブ制御部によって第2コンポーネントが動作する場合、第2コンポーネントが動作を開始してから第2期間が経過すると、第1コンポーネントの動作を許容するため、第1コンポーネントを好適に動作させられる。
【0010】
本開示の第4または第5側面に従う第6側面の制御装置において、前記第2コンポーネントが動作を完了する場合、前記第2スレーブ制御部は、前記マスタ制御部に第2完了信号を送信し、前記マスタ制御部は、前記第2完了信号に基づいて、前記第1コンポーネントの動作を許容するように構成される。
第6側面の制御装置によれば、第2コンポーネントの動作が完了する場合、第2スレーブ制御部がマスタ制御部に第2完了信号を送信するため、マスタ制御部が第2完了信号に基づいて、第1コンポーネントを好適に制御できる。
【0011】
本開示の第5または第6側面に従う第7側面の制御装置において、前記マスタ制御部は、前記第2コンポーネントの動作を制限する場合、前記第2スレーブ制御部に、前記第2コンポーネントの動作の開始を制限する第2コンポーネント制限信号を送信するように構成される。
第7側面の制御装置によれば、第2スレーブ制御部がマスタ制御部から送信される第2コンポーネント制限信号に応じて、第2コンポーネントの動作を好適に制限できる。
【0012】
本開示の第7側面に従う第8側面の制御装置において、前記第2スレーブ制御部をさらに備え、前記第2スレーブ制御部は、前記第2コンポーネントの動作を開始するための第2コンポーネント動作条件が成立し、かつ、前記マスタ制御部から前記第2コンポーネント制限信号を受信しない場合、前記第2コンポーネントが動作を開始するように前記第2コンポーネントを制御するように構成される。
第8側面の制御装置によれば、第2スレーブ制御部は、第2コンポーネント動作条件が成立し、かつ、第2コンポーネント制限信号を受信しない場合、第2コンポーネントの動作をすぐに開始できる。
【0013】
本開示の第8側面に従う第9側面の制御装置において、前記第2スレーブ制御部は、前記第2コンポーネント動作条件が成立し、かつ、前記マスタ制御部から前記第2コンポーネント制限信号を受信する場合、前記第2コンポーネントが動作を開始しないように前記第2コンポーネントを制御するように構成される。
第9側面の制御装置によれば、第2コンポーネント動作条件が成立し、かつ、第2コンポーネント制限信号を受信する場合、第2スレーブ制御部が第2コンポーネントの動作を制限できる。
【0014】
本開示の第1から第9側面のいずれか1つに従う第10側面の制御装置において、前記マスタ制御部は、前記第1コンポーネントの動作を制限する場合、前記第1スレーブ制御部に、前記第1コンポーネントの動作の開始を制限する第1コンポーネント制限信号を送信するように構成される。
第10側面の制御装置によれば、第1スレーブ制御部がマスタ制御部から送信される第1コンポーネント制限信号に応じて、第1コンポーネントの動作を好適に制限できる。
【0015】
本開示の第10側面に従う第11側面の制御装置において、前記第1スレーブ制御部をさらに備え、前記第1スレーブ制御部は、前記第1コンポーネントの動作を開始するための第1コンポーネント動作条件が成立し、かつ、前記マスタ制御部から前記第1コンポーネント制限信号を受信しない場合、前記第1コンポーネントが動作を開始するように前記第1コンポーネントを制御するように構成される。
第11側面の制御装置によれば、第1スレーブ制御部は、第1コンポーネント動作条件が成立し、かつ、第1コンポーネント制限信号を受信しない場合、第1コンポーネントの動作をすぐに開始できる。
【0016】
本開示の第11側面に従う第12側面の制御装置において、前記第1スレーブ制御部は、前記第1コンポーネント動作条件が成立し、かつ、前記マスタ制御部から前記第1コンポーネント制限信号を受信する場合、前記第1コンポーネントが動作を開始しないように前記第1コンポーネントを制御するように構成される。
第12側面の制御装置によれば、第1コンポーネント動作条件が成立し、かつ、第1コンポーネント制限信号を受信する場合、第1スレーブ制御部が第1コンポーネントの動作を制限できる。
【0017】
本開示の第11または第12側面に従う第13側面の制御装置において、前記第1スレーブ制御部は、制御状態を、第1制御状態と第2制御状態との間において切り替え可能に構成され、前記制御状態が前記第1制御状態の場合、前記第1コンポーネント動作条件が成立すると、前記第1動作信号を前記マスタ制御部に送信し、前記制御状態が前記第2制御状態の場合、前記第1コンポーネント動作条件が成立すると、前記第1動作信号を前記マスタ制御部に送信せずに、前記第1コンポーネントが動作を開始するように前記第1コンポーネントを制御するように構成される。
第13側面の制御装置によれば、制御状態が第1制御状態の場合、マスタ制御部が、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントの少なくとも1つの動作を制限できる。第13側面の制御装置によれば、制御状態が第2制御状態の場合、第1コンポーネント動作条件が成立すると、第1動作信号をマスタ制御部に送信せずに、第1コンポーネントが動作を開始できるため、マスタ制御部および第1スレーブ制御部における通信負荷を低減できる。
【0018】
本開示の第13側面に従う第14側面の制御装置において、前記マスタ制御部は、前記第1スレーブ制御部の前記制御状態を前記第1制御状態と前記第2制御状態との間において切り替える切替信号を前記第1スレーブ制御部に送信し、前記第1スレーブ制御部は、前記切替信号に基づいて、前記制御状態を、前記第1制御状態と前記第2制御状態との間において切り替えるように構成される。
第14側面の制御装置によれば、切替信号に基づいて、制御状態を、第1制御状態と第2制御状態との間において好適に切り替えできる。
【0019】
本開示の第1から第14側面のいずれか1つに従う第15側面の制御装置において、前記第1スレーブ制御部は、前記第1コンポーネントに設けられる。
第15側面の制御装置によれば、第1スレーブ制御部が第1コンポーネントに設けられるため、電気配線を簡便にできる。
【0020】
本開示の第1から第15側面のいずれか1つに従う第16側面の制御装置において、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つは、変速装置を含む。
第16側面の制御装置によれば、マスタ制御部が変速装置を好適に制御できる。
【0021】
本開示の第1から第15側面のいずれか1つに従う第17側面の制御装置において、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントの少なくとも1つは、人力駆動車に推進力を付与するモータを含む。
第17側面の制御装置によれば、マスタ制御部がモータを好適に制御できる。
【0022】
本開示の第1から第15側面のいずれか1つに従う第18側面の制御装置において、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントは、人力駆動車に推進力を付与するモータを含むドライブユニットを介してバッテリからの電力が供給されるように構成される。
第18側面の制御装置によれば、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントにドライブユニットを介してバッテリからの電力を供給できるため、容量の大きい単一のバッテリの電力によって第1コンポーネントおよび第2コンポーネントが動作できる。
【0023】
本開示の第18側面に従う第19側面の制御装置において、前記マスタ制御部は、前記ドライブユニットと、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントとを通信可能に接続する人力駆動車用のコンポーネントに設けられる。
第19側面の制御装置によれば、マスタ制御部がドライブユニットと、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントとの両方と通信できるため、マスタ制御部が第1コンポーネントおよび第2コンポーネントを好適に制御できる。
【0024】
本開示の第20側面に従うコンポーネントは、人力駆動車用のコンポーネントであって、第1から第16側面のいずれか1つの制御装置を備える。
第20側面のコンポーネントによれば、複数のコンポーネントを好適に制御できる。
【0025】
本開示の第20側面に従う第21側面のコンポーネントにおいて、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントは、人力駆動車に推進力を付与するモータを含むドライブユニットを介してバッテリからの電力が供給されるように構成され、前記ドライブユニットと、前記第1コンポーネントおよび前記第2コンポーネントとを通信可能に接続する接続部を備える。
第21側面のコンポーネントによれば、ドライブユニットと、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントとの両方と通信できる接続部を備えるコンポーネントによって、複数のコンポーネントを好適に制御できる。
【発明の効果】
【0026】
本開示の人力駆動車用の制御装置、および、人力駆動車用のコンポーネントは、複数のコンポーネントを好適に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】実施形態の人力駆動車用の制御装置、および、人力駆動車用のコンポーネントを含む人力駆動車の側面図である。
【
図2】
図1の人力駆動車の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図3】
図2のマスタ制御部によって実行される、制御状態を第1制御状態と第2制御状態との間において切り替える処理のフローチャートである。
【
図4】
図2の第1スレーブ制御部によって実行される、制御状態を第1制御状態と第2制御状態との間において切り替える処理のフローチャートである。
【
図5】
図2のマスタ制御部によって実行される、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントを制御する処理のフローチャートの第1部分である。
【
図6】
図2のマスタ制御部によって実行される、第1コンポーネントおよび第2コンポーネントを制御する処理のフローチャートの第2部分である。
【
図7】
図2の第1スレーブ制御部によって実行される、第1コンポーネントの制御の処理のフローチャートである。
【
図8】
図2の第2スレーブ制御部によって実行される、第2コンポーネントの制御の処理のフローチャートである。
【
図9】
図2のマスタ制御部によって実行される、異常の発生に応じた第1コンポーネントおよび第2コンポーネントを制御する処理のフローチャートである。
【
図10】
図2の第1スレーブ制御部によって実行される、異常の発生に応じた第1コンポーネントおよび第2コンポーネントを制御する処理のフローチャートである。
【
図11】
図2のマスタ制御部によって実行される、識別情報を更新する処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
<実施形態>
図1から
図11を参照して、本開示の人力駆動車用の制御装置60、および、人力駆動車用のコンポーネント40が説明される。
【0029】
人力駆動車は、少なくとも1つの車輪を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。人力駆動車は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、ハンドバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車が有する車輪の数は限定されない。人力駆動車は、例えば1輪車および2輪以上の車輪を有する乗り物も含む。人力駆動車は、人力駆動力のみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するE-bikeを含む。E-bikeは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車を、電動アシスト自転車として説明する。
【0030】
図1に示されるように、人力駆動車10は、人力駆動力が入力されるクランク12を備える。人力駆動車10は、車輪14と、車体16と、をさらに備える。車輪14は、後輪14Aと、前輪14Bと、を含む。車体16は、フレーム18、フロントフォーク20、ハンドルバー22、および、ステム24を含む。車体16は、サスペンション、および、荷台の少なくとも1つをさらに含んでいてもよい。フレーム18は、例えば、トップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブ、シートステイ、および、チェーンステイの少なくとも1つを含む。車体16は、シートチューブに取り付けられるシートポストをさらに含む。
【0031】
クランク12は、フレーム18に対して回転可能な入力軸12Aと、入力軸12Aの軸方向の端部にそれぞれ設けられるクランクアーム12B,12Cとを含む。入力軸12Aは、クランク軸である。それぞれのクランクアーム12B,12Cには、ペダル26A,26Bがそれぞれ連結される。
【0032】
後輪14Aは、クランク12が回転することによって駆動される。後輪14Aは、フレーム18に支持される。クランク12は、駆動機構28によって後輪14Aと連結される。駆動機構28は、入力軸12Aに連結される第1回転体30を含む。入力軸12Aは、第1回転体30と一体回転するように連結されてもよく、第1ワンウェイクラッチを介して連結されていてもよい。第1ワンウェイクラッチは、クランク12が前転した場合に、第1回転体30を前転させ、クランク12が後転した場合に、クランク12と第1回転体30との相対回転を許容するように構成される。第1回転体30は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。駆動機構28は、第2回転体32と、連結部材28Aとをさらに含む。連結部材28Aは、第1回転体30の回転力を第2回転体32に伝達する。連結部材28Aは、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。
【0033】
第2回転体32は、後輪14Aに連結される。第2回転体32は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。第2回転体32と後輪14Aとの間には、好ましくは、第2ワンウェイクラッチが設けられている。第2ワンウェイクラッチは、第2回転体32が前転した場合に、後輪14Aを前転させ、第2回転体32が後転した場合に、第2回転体32と後輪14Aとの相対回転を許容するように構成される。
【0034】
フレーム18には、フロントフォーク20を介して前輪14Bが取り付けられる。フロントフォーク20には、ハンドルバー22がステム24を介して連結される。本実施形態では、後輪14Aが駆動機構28によってクランク12に連結される。後輪14Aおよび前輪14Bの少なくとも1つが、駆動機構28によってクランク12に連結されてもよい。
【0035】
図1および
図2に示されるように、例えば、人力駆動車10は、ドライブユニット34を含む。ドライブユニット34は、人力駆動車10に推進力を付与するモータ34Aを含む。モータ34Aは、例えば、ブラシレスモータである。モータ34Aは、ペダル26A,26Bから後輪14Aまでの人力駆動力の動力伝達経路、および、前輪14Bの少なくとも1つに回転力を伝達するように構成される。ペダル26A,26Bから後輪14Aまでの人力駆動力の動力伝達経路には、後輪14Aも含まれる。本実施形態では、モータ34Aは、人力駆動車10のフレーム18に設けられ、第1回転体30に回転力を伝達するように構成される。
【0036】
ドライブユニット34は、ハウジング34Bをさらに備える。モータ34Aは、ドライブユニット34のハウジング34Bに設けられる。ハウジング34Bは、フレーム18に設けられる。ハウジング34Bは、例えばフレーム18に着脱可能に取り付けられる。ドライブユニット34には、モータ34Aの出力軸に接続される減速機が設けられてもよい。本実施形態では、ハウジング34Bは、入力軸12Aを回転可能に支持する。本実施形態では、モータ34Aと入力軸12Aとの間の動力伝達経路には、好ましくは、入力軸12Aを人力駆動車10が前進する方向に回転させた場合にクランク12の回転力のモータ34Aへの伝達を抑制する第3ワンウェイクラッチが設けられる。後輪14Aおよび前輪14Bの少なくとも1つにモータ34Aを設ける場合、モータ34Aは、ハブに設けられて、ハブと共にハブモータを構成してもよい。
【0037】
例えば、ドライブユニット34は、制御部を含む。制御部は、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。制御部に含まれる演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部に含まれる演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。制御部は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。
【0038】
例えば、制御部は、記憶部をさらに含む。記憶部には、予め定める制御プログラムおよび制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)を含む。
【0039】
例えば、人力駆動車10は、バッテリ36をさらに含む。例えば、バッテリ36は、バッテリである。バッテリ36は、1または複数のバッテリ素子を含む。バッテリ素子は、充電池を含む。例えば、バッテリ36は、ドライブユニット34の制御部電力を供給するように構成される。例えば、バッテリ36は、ドライブユニット34の制御部と有線または無線によって通信可能に接続されるバッテリ36は、例えば電力線搬送通信(PLC;power line communication)、CAN(Controller Area Network)、または、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)によってドライブユニット34の制御部と通信可能である。
【0040】
例えば、人力駆動車10は、人力駆動車用の制御システムを備える。人力駆動車用の制御システムは、人力駆動車用のコンポーネント40と、第1コンポーネント44と、第2コンポーネント46と、を備える。例えば、人力駆動車用のコンポーネント40は、制御装置60を備える。例えば、人力駆動車用のコンポーネント40は、制御装置60の少なくとも一部を備える。例えば、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46は、ドライブユニット34を介してバッテリ36からの電力が供給されるように構成される。例えば、人力駆動車用のコンポーネント40は、ドライブユニット34と、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46とを通信可能に接続する。例えば、コンポーネント40は、ドライブユニット34と、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46とを通信可能に接続する接続部42を備える。例えば、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46は、人力駆動車10に推進力を付与するモータ34Aを含むドライブユニット34を介してバッテリ36からの電力が供給されるように構成される。
【0041】
例えば、接続部42は、第1電気ケーブルを介してドライブユニット34と接続可能に構成される。例えば、第1電気ケーブルは、着脱可能に接続部42に取り付けられる。例えば、接続部42は、第2電気ケーブルを介して第1コンポーネント44および第2コンポーネント46と接続可能に構成される。例えば、第2電気ケーブルは、着脱可能に接続部42に取り付けられる。
【0042】
例えば、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の少なくとも1つは、変速装置50を含む。本実施形態では、第1コンポーネント44は、変速装置50を含み、かつ、第2コンポーネント46は、変速装置50を含む。
【0043】
例えば、変速装置50は、人力駆動車10において人力駆動力の伝達経路に設けられ、かつ、変速比を変更するように構成される。変速装置50は、複数の変速ステージを有する。各変速ステージに対応する変速比は、相互に異なる。変速ステージの数は、例えば3から30の範囲である。変速比は、入力軸12Aの回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率である。本実施形態では、駆動輪は後輪14Aである。
【0044】
例えば、変速装置50は、第1変速装置50Aおよび第2変速装置50Bの少なくとも1つを含む。例えば、第2変速装置50Bは、人力駆動力の伝達経路において、第1変速装置50Aよりも駆動輪に近い位置に設けられる。例えば、第1変速装置50Aは、クランク12の近傍に設けられ、第2変速装置50Bは、駆動輪の近傍に設けられる。
【0045】
変速装置50は、例えばディレイラおよび内装変速機の少なくとも1つを含む。変速装置50が内装変速機を含む場合、内装変速機は、例えば、後輪14Aのハブに設けられる。内装変速機は、CVT(Continuously Variable Transmission)を含んでいてもよい。
【0046】
第1変速装置50Aがディレイラを含む場合、例えば、第1変速装置50Aは、フロントディレイラを含む。第2変速装置50Bがディレイラを含む場合、例えば、第2変速装置50Bは、リアディレイラを含む。
【0047】
第1変速装置50Aがフロントディレイラを含む場合、第1変速装置50Aは、第1回転体30を含み、第1回転体30は、複数のフロントスプロケットを含む。第2変速装置50Bがリアディレイラを含む場合、第2変速装置50Bは、第2回転体32を含み、第2回転体32は、複数のリアスプロケットを含む。変速装置50は、アクチュエータによって動作するように構成される電動変速機を含む。アクチュエータは、電気アクチュエータを含む。アクチュエータは、例えば、電気モータを含む。変速比と、駆動輪の回転速度と、入力軸12Aの回転速度との関係は、式(1)によって表される。
式(1):変速比=駆動輪の回転速度/入力軸の回転速度
【0048】
駆動輪の回転速度と、入力軸12Aの回転速度とは、それぞれ単位時間あたりの回転数であってもよい。駆動輪の回転速度を、フロントスプロケットの歯数に置き換え、入力軸12Aの回転速度を、リアスプロケットの歯数に置き換えてもよい。
【0049】
例えば、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の一方は、第1変速装置50Aを含み、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の他方は、第2変速装置50Bを含む。例えば、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の一方は、フロントディレイラを含み、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の他方は、リアディレイラを含む。第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の一方は、ディレイラを含み、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の他方は、内装変速機を含んでもよい。本実施形態では、第1コンポーネント44は、第1変速装置50Aを含み、第2コンポーネント46は、第2変速装置50Bを含む。本実施形態では、第1コンポーネント44は、フロントディレイラを含み、第2コンポーネント46は、リアディレイラを含む。
【0050】
コンポーネント40は、ドライブユニット34とは別体に構成される。例えば、コンポーネント40は、ドライブユニット34から独立して設けられる。例えば、コンポーネント40は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46と、電力線搬送通信(PLC)を行うように構成される。コンポーネント40は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46と、CAN通信を行うように構成されてもよい。
【0051】
例えば、コンポーネント40は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46に電力を供給するように構成される。第1コンポーネント44および第2コンポーネント46は、コンポーネント40に並列接続されてもよい。例えば、コンポーネント40は、バッテリ36からの電力を入力するように構成される。例えば、コンポーネント40は、ドライブユニット34を介してバッテリ36からの電力を入力するように構成される。
【0052】
例えば、コンポーネント40は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46と第1通信規格によって通信する。例えば、コンポーネント40とドライブユニット34とは、第2通信規格によって通信する。第1通信規格は、第2通信規格と異なっていてもよく、等しくてもよい。例えば、第1通信規格は、電力線搬送通信(PLC)、CAN、および、UARTの1つである。例えば、第2通信規格は、電力線搬送通信(PLC)、CAN、および、UARTの1つである。
【0053】
制御装置60は、マスタ制御部62を備える。例えば、マスタ制御部62は、人力駆動車用のコンポーネント40に設けられる。例えば、マスタ制御部62は、コンポーネント40のハウジングに設けられる。マスタ制御部62は、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。マスタ制御部62に含まれる演算処理装置は、例えばCPUまたはMPUを含む。マスタ制御部62に含まれる演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。マスタ制御部62は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。
【0054】
例えば、制御装置60は、マスタ記憶部64をさらに備える。例えば、マスタ記憶部64は、人力駆動車用のコンポーネント40に設けられる。例えば、マスタ記憶部64は、コンポーネント40のハウジングに設けられる。マスタ記憶部64には、予め定める制御プログラムおよび制御処理に用いられる情報が記憶される。マスタ記憶部64は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAMを含む。
【0055】
例えば、制御装置60は、第1マスタ通信部66をさらに備える。例えば、第1マスタ通信部66は、人力駆動車用のコンポーネント40に設けられる。例えば、第1マスタ通信部66は、コンポーネント40のハウジングに設けられる。第1マスタ通信部66は、第1通信規格に応じた信号の送受信を行う。
【0056】
例えば、制御装置60は、第2マスタ通信部68をさらに備える。例えば、第2マスタ通信部68は、人力駆動車用のコンポーネント40に設けられる。例えば、第2マスタ通信部68は、コンポーネント40のハウジングに設けられる。第2マスタ通信部68は、第2通信規格に応じた信号の送受信を行う。
【0057】
例えば、制御装置60は、第1スレーブ制御部70をさらに備える。例えば、第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント44に設けられる。例えば、第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント44のハウジングに設けられる。第1スレーブ制御部70は、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。第1スレーブ制御部70に含まれる演算処理装置は、例えばCPUまたはMPUを含む。第1スレーブ制御部70に含まれる演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。第1スレーブ制御部70は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。
【0058】
例えば、制御装置60は、第1スレーブ記憶部72をさらに備える。例えば、第1スレーブ記憶部72は、第1コンポーネント44に設けられる。例えば、第1スレーブ記憶部72は、第1コンポーネント44のハウジングに設けられる。第1スレーブ記憶部72には、予め定める制御プログラムおよび制御処理に用いられる情報が記憶される。第1スレーブ記憶部72は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAMを含む。
【0059】
例えば、制御装置60は、第1スレーブ通信部74をさらに備える。例えば、第1スレーブ通信部74は、第1コンポーネント44に設けられる。例えば、第1スレーブ通信部74は、第1コンポーネント44のハウジングに設けられる。第1スレーブ通信部74は、第2マスタ通信部68と第2通信規格に応じた信号の送受信を行う。
【0060】
例えば、制御装置60は、第2スレーブ制御部76をさらに備える。例えば、第2スレーブ制御部76は、第2コンポーネント46に設けられる。例えば第2スレーブ制御部76は、第2コンポーネント46のハウジングに設けられる。第2スレーブ制御部76は、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。第2スレーブ制御部76に含まれる演算処理装置は、例えばCPUまたはMPUを含む。第2スレーブ制御部76に含まれる演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。第2スレーブ制御部76は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。
【0061】
例えば、制御装置60は、第2スレーブ記憶部78をさらに備える。例えば、第2スレーブ記憶部78は、第2コンポーネント46に設けられる。例えば、第2スレーブ記憶部78は、第2コンポーネント46のハウジングに設けられる。第2スレーブ記憶部78には、予め定める制御プログラムおよび制御処理に用いられる情報が記憶される。第2スレーブ記憶部78は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAMを含む。
【0062】
例えば、制御装置60は、第2スレーブ通信部80をさらに備える。例えば、第2スレーブ通信部80は、第2コンポーネント46に設けられる。例えば、第2スレーブ通信部80は、第2コンポーネント46のハウジングに設けられる。第2スレーブ通信部80は、第2マスタ通信部68と第2通信規格に応じた信号の送受信を行う。
【0063】
マスタ制御部62は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御するように構成される。第1コンポーネント44は、マスタ制御部62および第1スレーブ制御部70の少なくとも1つによって制御されるように構成される。マスタ制御部62は、第1スレーブ制御部70によって第1コンポーネント44が制御される場合、第1スレーブ制御部70から送信される第1動作信号に基づいて、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の少なくとも1つの動作を制限するように構成される。
【0064】
第1スレーブ制御部70によって第1コンポーネント44が制御される場合は、例えば、第1スレーブ制御部70が、第1コンポーネント動作条件が成立したと判定した場合である。例えば、マスタ制御部62は、第1スレーブ制御部70によって第1コンポーネント44が制御される場合、第1コンポーネント44の動作が開始される前に、第1コンポーネント44の動作を制限するか否かを判定可能に構成される。
【0065】
例えば、第1スレーブ制御部70は、自律制御可能に構成される。例えば、第2スレーブ制御部76は、自律制御可能に構成される。自律制御は、マスタ制御部62および操作装置等からの制御指令に依らずに、第1コンポーネント動作条件の成立の判定に基づく制御である。例えば、第1スレーブ制御部70の自律制御は、第1コンポーネント44の調整を行うための制御を含む。例えば、第2スレーブ制御部76の自律制御は、第2コンポーネント46の調整を行うための制御を含む。
【0066】
例えば、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の動作の制限は、動作の開始の遅延および禁止の少なくとも1つを含む。例えば、マスタ制御部62は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が同時に動作しないように第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御するように構成される。例えば、マスタ制御部62は、第1コンポーネント44の動作によって消費される電力および第2コンポーネント46の動作によって消費される電力の和が、所定電力以下になるように、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の動作を制御するように構成される。
【0067】
例えば、第1コンポーネント44の動作は、第1コンポーネント44に含まれる電動アクチュエータの駆動と対応する。例えば、第2コンポーネント46の動作は、第2コンポーネント46に含まれる電動アクチュエータの駆動と対応する。例えば、第1コンポーネント44がディレイラを含む場合、第1コンポーネント44の動作は、ディレイラの位置を調整するための動作を含む。例えば、第2コンポーネント46がディレイラを含む場合、第2コンポーネント46の動作は、ディレイラの位置を調整するための動作を含む。
【0068】
例えば、マスタ制御部62は、第1スレーブ制御部70によって第1コンポーネント44が動作する場合、第1コンポーネント44が動作を完了すると、または、第1スレーブ制御部70によって第1コンポーネント44が動作する場合、第1コンポーネント44が動作を開始してから第1期間が経過すると、第2コンポーネント46の動作を許容するように構成される。例えば、第1期間は、第1コンポーネント44の動作が完了するまでの期間に応じて設定される。
【0069】
例えば、第1コンポーネント44の動作が完了する場合、第1スレーブ制御部70は、マスタ制御部62に第1完了信号を送信する。マスタ制御部62は、第1完了信号に基づいて、第2コンポーネント46の動作を許容するように構成される。
【0070】
例えば、第2コンポーネント46は、マスタ制御部62および第2スレーブ制御部76の少なくとも1つによって制御されるように構成される。マスタ制御部62は、第2スレーブ制御部76によって第2コンポーネント46が制御される場合、第2スレーブ制御部76から送信される第2動作信号に基づいて、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の少なくとも1つの動作を制限するように構成される。
【0071】
第2スレーブ制御部76によって第2コンポーネント46が制御される場合は、例えば、第2スレーブ制御部76が、第2コンポーネント動作条件が成立したと判定した場合である。例えば、マスタ制御部62は、第2スレーブ制御部76によって第2コンポーネント46が制御される場合、第2コンポーネント46の動作が開始される前に、第2コンポーネント46の動作を制限するか否かを判定可能に構成される。
【0072】
例えば、マスタ制御部62は、第2スレーブ制御部76によって第2コンポーネント46が動作する場合、第2コンポーネント46が動作を完了すると、または、第2スレーブ制御部76によって第2コンポーネント46が動作する場合、第2コンポーネント46が動作を開始してから第2期間が経過すると、第1コンポーネント44の動作を許容するように構成される。例えば、第2期間は、第2コンポーネント46の動作が完了するまでの期間に応じて設定される。
【0073】
例えば、第2コンポーネント46が動作を完了する場合、第2スレーブ制御部76は、マスタ制御部62に第2完了信号を送信する。マスタ制御部62は、第2完了信号に基づいて、第1コンポーネント44の動作を許容するように構成される。
【0074】
例えば、マスタ制御部62は、第2コンポーネント46の動作を制限する場合、第2スレーブ制御部76に、第2コンポーネント46の動作の開始を制限する第2コンポーネント46制限信号を送信するように構成される。
【0075】
例えば、第2スレーブ制御部76は、第2コンポーネント46の動作を開始するための第2コンポーネント動作条件が成立し、かつ、マスタ制御部62から第2コンポーネント制限信号を受信しない場合、第2コンポーネント46が動作を開始するように第2コンポーネント46を制御するように構成される。
【0076】
例えば、第2スレーブ制御部76は、第2コンポーネント動作条件が成立し、かつ、マスタ制御部62から第2コンポーネント制限信号を受信する場合、第2コンポーネント46が動作を開始しないように第2コンポーネント46を制御するように構成される。
【0077】
例えば、マスタ制御部62は、第1コンポーネント44の動作を制限する場合、第1スレーブ制御部70に、第1コンポーネント44の動作の開始を制限する第1コンポーネント制限信号を送信するように構成される。
【0078】
例えば、第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント44の動作を開始するための第1コンポーネント動作条件が成立し、かつ、マスタ制御部62から第1コンポーネント制限信号を受信しない場合、第1コンポーネント44が動作を開始するように第1コンポーネント44を制御するように構成される。
【0079】
例えば、第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント動作条件が成立し、かつ、マスタ制御部62から第1コンポーネント制限信号を受信する場合、第1コンポーネント44が動作を開始しないように第1コンポーネント44を制御するように構成される。
【0080】
例えば、第1スレーブ制御部70は、制御状態を、第1制御状態と第2制御状態との間において切り替え可能に構成される。第1スレーブ制御部70は、制御状態が第1制御状態の場合、第1コンポーネント動作条件が成立すると、第1動作信号をマスタ制御部62に送信する。第1スレーブ制御部70は、制御状態が第2制御状態の場合、第1コンポーネント動作条件が成立すると、第1動作信号をマスタ制御部62に送信せずに、第1コンポーネント44が動作を開始するように第1コンポーネント44を制御するように構成される。
【0081】
例えば、マスタ制御部62は、第1スレーブ制御部70の制御状態を第1制御状態と第2制御状態との間において切り替える切替信号を第1スレーブ制御部70に送信する。第1スレーブ制御部70は、切替信号に基づいて、制御状態を、第1制御状態と第2制御状態との間において切り替えるように構成される。
【0082】
図3を参照して、マスタ制御部62が、制御状態を第1制御状態と第2制御状態との間において切り替える処理が説明される。例えば、マスタ制御部62に電力が供給されると、マスタ制御部62は処理を開始して
図3に示すフローチャートのステップS11に移行する。マスタ制御部62は、
図3のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後に
図3のステップS11からの処理を繰り返す。
【0083】
マスタ制御部62は、ステップS11において、第1制御状態と対応する制御を実行中か否かを判定する。例えば、マスタ制御部62は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が第1制御状態の場合、第1制御状態と対応する制御を実行中と判定する。例えば、マスタ制御部62は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が第1制御状態になるように制御している場合、第1制御状態と対応する制御を実行中と判定する。マスタ制御部62は、第1制御状態と対応する制御を実行中ではない場合、ステップS12に移行する。
【0084】
マスタ制御部62は、ステップS12において、第2制御状態から第1制御状態への切り替えが必要か否かを判定する。例えば、マスタ制御部62は、人力駆動車10に設けられる操作装置からの操作信号および外部装置からの信号の少なくとも1つに基づいて、第2制御状態から第1制御状態への切り替えが必要と判定する。例えば、マスタ制御部62は、バッテリ36の残量に基づいて、第2制御状態から第1制御状態への切り替えが必要と判定する。マスタ制御部62は、第2制御状態から第1制御状態への切り替えが必要の場合、ステップS13に移行する。
【0085】
マスタ制御部62は、ステップS13において、第2制御状態から第1制御状態への切替信号を送信し、ステップS14に移行する。例えば、マスタ制御部62は、第1スレーブ制御部70および第2スレーブ制御部76に、第2制御状態から第1制御状態への切替信号を送信する。
【0086】
マスタ制御部62は、ステップS14において、第1制御状態と対応する制御を実行し、処理を終了する。マスタ制御部62は、ステップS14以降において、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が同時に動作することを制限するように第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御するように構成される。
【0087】
マスタ制御部62は、ステップS12において、第2制御状態から第1制御状態への切り替えが必要ではない場合、ステップS15に移行する。マスタ制御部62は、ステップS15において、第2制御状態と対応する制御を継続し、処理を終了する。マスタ制御部62は、ステップS15以降において、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が同時に動作することを制限しないように第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御するように構成される。
【0088】
マスタ制御部62は、ステップS11において、第1制御状態と対応する制御を実行中の場合、ステップS16に移行する。マスタ制御部62は、ステップS16において、第1制御状態から第2制御状態への切り替えが必要か否かを判定する。例えば、マスタ制御部62は、人力駆動車10に設けられる操作装置からの操作信号および外部装置からの信号の少なくとも1つに基づいて、第1制御状態から第2制御状態への切り替えが必要と判定する。例えば、マスタ制御部62は、バッテリ36の残量に基づいて、第1制御状態から第2制御状態への切り替えが必要と判定する。マスタ制御部62は、第1制御状態から第2制御状態への切り替えが必要の場合、ステップS17に移行する。
【0089】
マスタ制御部62は、ステップS17において、第1制御状態から第2制御状態への切替信号を送信し、ステップS18に移行する。例えば、マスタ制御部62は、第1スレーブ制御部70および第2スレーブ制御部76に、第1制御状態から第2制御状態への切替信号を送信する。
【0090】
マスタ制御部62は、ステップS18において、第2制御状態と対応する制御を実行し、処理を終了する。マスタ制御部62は、ステップS18以降において、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が同時に動作することを制限しないように第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御するように構成される。
【0091】
マスタ制御部62は、ステップS16において、第1制御状態から第2制御状態への切り替えが必要ではない場合、ステップS19に移行する。マスタ制御部62は、ステップS19において、第1制御状態と対応する制御を継続し、処理を終了する。マスタ制御部62は、ステップS19以降において、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が同時に動作することを制限するように第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御するように構成される。
【0092】
図4を参照して、第1スレーブ制御部70が制御状態を第1制御状態と第2制御状態との間において切り替える処理が説明される。例えば、第1スレーブ制御部70に電力が供給されると、第1スレーブ制御部70は処理を開始して
図4に示すフローチャートのステップS21に移行する。第1スレーブ制御部70は、
図4のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後に
図4のステップS21からの処理を繰り返す。
【0093】
第1スレーブ制御部70は、ステップS21において、第1制御状態か否かを判定する。第1スレーブ制御部70は、第1制御状態ではない場合、ステップS22に移行する。
【0094】
第1スレーブ制御部70は、ステップS22において、第2制御状態から第1制御状態への切替信号を受信したか否かを判定する。例えば、第1スレーブ制御部70は、
図3のステップS13においてマスタ制御部62から送信された切替信号を受信した場合、第2制御状態から第1制御状態への切替信号を受信したと判定する。第1スレーブ制御部70は、第2制御状態から第1制御状態への切替信号を受信していない場合、処理を終了する。第1スレーブ制御部70は、第2制御状態から第1制御状態への切替信号を受信した場合、ステップS23に移行する。
【0095】
第1スレーブ制御部70は、ステップS23において、第1制御状態から第2制御状態へ切り替えて、処理を終了する。第1スレーブ制御部70は、ステップS23以降において、マスタ制御部62との通信を行わずに第1コンポーネント44が動作させることができる。
【0096】
第1スレーブ制御部70は、ステップS21において、第1制御状態の場合、ステップS24に移行する。
【0097】
第1スレーブ制御部70は、ステップS24において、第1制御状態から第2制御状態への切替信号を受信したか否かを判定する。例えば、第1スレーブ制御部70は、
図3のステップS17においてマスタ制御部62から送信された切替信号を受信した場合、第1制御状態から第2制御状態への切替信号を受信したと判定する。第1スレーブ制御部70は、第1制御状態から第2制御状態への切替信号を受信していない場合、処理を終了する。第1スレーブ制御部70は、第1制御状態から第2制御状態への切替信号を受信した場合、ステップS25に移行する。
【0098】
第1スレーブ制御部70は、ステップS25において、第2制御状態から第1制御状態へ切り替えて、処理を終了する。第1スレーブ制御部70は、ステップS25以降において、第1コンポーネント44を動作させる場合、マスタ制御部62との通信に基づいて、第1コンポーネント44を動作させる。
【0099】
第2スレーブ制御部76が制御状態を第1制御状態と第2制御状態との間において切り替える処理は、
図4に示すフローチャートと同様に実行される。第2スレーブ制御部76が第1制御状態と第2制御状態との間において変更される処理は、
図4に示すフローチャートの説明における第1スレーブ制御部70が、第2スレーブ制御部76に読み替えられ、かつ、第1コンポーネント44が第2コンポーネント46に読み替えられる。
【0100】
図5および
図6を参照して、第1制御状態においてマスタ制御部62が第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御する処理が説明される。例えば、マスタ制御部62に電力が供給されると、マスタ制御部62は処理を開始して
図5に示すフローチャートのステップS31に移行する。マスタ制御部62は、
図5および
図6のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後に
図5のステップS31からの処理を繰り返す。
【0101】
マスタ制御部62は、ステップS31において、第1制御状態と対応する制御を実行中か否かを判定する。マスタ制御部62は、第1制御状態と対応する制御を実行中ではない場合、処理を終了する。マスタ制御部62は、第1制御状態と対応する制御を実行中の場合、ステップS32に移行する。
【0102】
マスタ制御部62は、ステップS32において、第1動作信号を受信したか否かを判定する。マスタ制御部62は、第1動作信号を受信した場合、ステップS33に移行する。マスタ制御部62は、ステップS33において、第1コンポーネント動作制限中か否かを判定する。例えば、マスタ制御部62は、第2コンポーネント46から第2動作信号を受信し、かつ、第2コンポーネント46から第2完了信号を受信せず、かつ、第2動作信号を受信してから第2期間が経過していない場合、第1コンポーネント動作制限中と判定する。マスタ制御部62は、第1コンポーネント動作制限中ではない場合、ステップS34に移行する。マスタ制御部62は、ステップS34において、第1コンポーネント許可信号を送信し、処理を終了する。
【0103】
マスタ制御部62は、ステップS33において、第1コンポーネント動作制限中の場合、ステップS35に移行する。マスタ制御部62は、ステップS35において、第1コンポーネント制限信号を送信し、ステップS36に移行する。
【0104】
マスタ制御部62は、ステップS36において、第2完了信号を受信したか否かを判定する。マスタ制御部62は、第2完了信号を受信した場合、ステップS38に移行する。マスタ制御部62は、第2完了信号を受信していない場合、ステップS37に移行する。マスタ制御部62は、ステップS37において、第2期間が経過したか否かを判定する。マスタ制御部62は、第2期間が経過していない場合、ステップS36に移行する。マスタ制御部62は、第2期間が経過した場合、ステップS38に移行する。
【0105】
ステップS36の処理とステップS37の処理とは順番を入れ替えてもよい。ステップS36の処理およびステップS37の処理の一方は省略されてもよい。ステップS36の処理およびステップS37の処理の一方を省略する場合、マスタ制御部62は、ステップS36の処理およびステップS37の処理の他方がYESの場合、ステップS38に移行する。ステップS36の処理およびステップS37の処理の一方を省略する場合、マスタ制御部62は、ステップS36の処理およびステップS37の処理の他方がNOの場合、ステップS36の処理およびステップS37の処理の他方を繰り返す。
【0106】
マスタ制御部62は、ステップS38において、第1コンポーネント許可信号を送信し、処理を終了する。
【0107】
マスタ制御部62は、ステップS32において、第1動作信号を受信していない場合、ステップS39に移行する。マスタ制御部62は、ステップS39において、第2動作信号を受信したか否かを判定する。マスタ制御部62は、第2動作信号を受信した場合、ステップS40に移行する。マスタ制御部62は、ステップS40において、第2コンポーネント動作制限中か否かを判定する。例えば、マスタ制御部62は、第1コンポーネント44から第1動作信号を受信し、かつ、第1コンポーネント44から第1完了信号を受信せず、かつ、第1動作信号を受信してから第1期間が経過していない場合、第2コンポーネント動作制限中と判定する。マスタ制御部62は、第2コンポーネント動作制限中ではない場合、ステップS41に移行する。マスタ制御部62は、ステップS41において、第2コンポーネント許可信号を送信し、処理を終了する。
【0108】
マスタ制御部62は、ステップS40において、第2コンポーネント動作制限中の場合、ステップS42に移行する。マスタ制御部62は、ステップS42において、第2コンポーネント制限信号を送信し、ステップS43に移行する。
【0109】
マスタ制御部62は、ステップS43において、第1完了信号を受信したか否かを判定する。マスタ制御部62は、第1完了信号を受信した場合、ステップS45に移行する。マスタ制御部62は、第1完了信号を受信していない場合、ステップS44に移行する。マスタ制御部62は、ステップS44において、第1期間が経過したか否かを判定する。マスタ制御部62は、第1期間が経過していない場合、ステップS43に移行する。マスタ制御部62は、第1期間が経過した場合、ステップS45に移行する。
【0110】
ステップS43の処理とステップS44の処理とは順番を入れ替えてもよい。ステップS43の処理およびステップS44の処理の一方は省略されてもよい。ステップS43の処理およびステップS44の処理の一方を省略する場合、マスタ制御部62は、ステップS36の処理およびステップS37の処理の他方がYESの場合、ステップS45に移行する。ステップS43の処理およびステップS44の処理の一方を省略する場合、マスタ制御部62は、ステップS43の処理およびステップS44の処理の他方がNOの場合、ステップS43の処理およびステップS44の処理の他方を繰り返す。
【0111】
マスタ制御部62は、ステップS45において、第2コンポーネント許可信号を送信し、処理を終了する。
【0112】
図7を参照して、第1スレーブ制御部70が第1コンポーネント44を制御する処理が説明される。例えば、第1スレーブ制御部70に電力が供給されると、第1スレーブ制御部70は処理を開始して
図7に示すフローチャートのステップS51に移行する。第1スレーブ制御部70は、
図7のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後に
図7のステップS51からの処理を繰り返す。
【0113】
第1スレーブ制御部70は、ステップS51において、第1コンポーネント動作条件が成立したか否かを判定する。第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント動作条件が成立していない場合、処理を終了する。第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント動作条件が成立した場合、ステップS52に移行する。
【0114】
第1スレーブ制御部70は、ステップS52において、第1制御状態か否かを判定する。第1スレーブ制御部70は、第1制御状態の場合、ステップS53に移行する。第1スレーブ制御部70は、ステップS53において、第1動作信号をマスタ制御部62に送信し、ステップS54に移行する。
【0115】
第1スレーブ制御部70は、ステップS54において、マスタ制御部62から第1コンポーネント制限信号を受信したか否かを判定する。第1スレーブ制御部70は、マスタ制御部62から第1コンポーネント制限信号を受信していない場合、ステップS56に移行する。第1スレーブ制御部70は、マスタ制御部62から第1コンポーネント制限信号を受信した場合、ステップS55に移行する。
【0116】
第1スレーブ制御部70は、ステップS55において、マスタ制御部62から第1コンポーネント許可信号を受信したか否かを判定する。第1スレーブ制御部70は、マスタ制御部62から第1コンポーネント許可信号を受信した場合、ステップS56に移行する。
【0117】
第1スレーブ制御部70は、ステップS56において、第1コンポーネント44の動作を開始させ、ステップS57に移行する。第1スレーブ制御部70は、ステップS57において、第1コンポーネント44の動作を完了したか否かを判定する。第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント44の動作を完了していない場合、ステップS57の処理を再び実行する。第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント44の動作を完了した場合、ステップS58に移行する。
【0118】
第1スレーブ制御部70は、ステップS58において、第1完了信号をマスタ制御部62に送信し、処理を終了する。
【0119】
第1スレーブ制御部70は、ステップS55において、マスタ制御部62から第1コンポーネント許可信号を受信していない場合、ステップS59に移行する。第1スレーブ制御部70は、ステップS59において、動作中止条件が成立するか否かを判定する。動作中止条件は、例えば、第1コンポーネント動作条件が成立してから、第1所定時間が経過した場合に成立する。第1スレーブ制御部70は、動作中止条件が成立していない場合、ステップS55に移行する。第1スレーブ制御部70は、動作中止条件が成立した場合、処理を終了する。
【0120】
第1スレーブ制御部70は、ステップS52において、第1制御状態ではない場合、ステップS60に移行する。第1スレーブ制御部70は、ステップS60において、第1コンポーネント44の動作を開始し、処理を終了する。
【0121】
図8を参照して、第2スレーブ制御部76が第2コンポーネント46を制御する処理が説明される。例えば、第2スレーブ制御部76に電力が供給されると、第2スレーブ制御部76は処理を開始して
図8に示すフローチャートのステップS71に移行する。第2スレーブ制御部76は、
図8のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後に
図8のステップS71からの処理を繰り返す。
【0122】
第2スレーブ制御部76は、ステップS71において、第2コンポーネント動作条件が成立したか否かを判定する。第2スレーブ制御部76は、第2コンポーネント動作条件が成立していない場合、処理を終了する。第2スレーブ制御部76は、第2コンポーネント動作条件が成立した場合、ステップS72に移行する。
【0123】
第2スレーブ制御部76は、ステップS72において、第1制御状態か否かを判定する。第2スレーブ制御部76は、第1制御状態の場合、ステップS73に移行する。第2スレーブ制御部76は、ステップS73において、第2動作信号をマスタ制御部62に送信し、ステップS74に移行する。
【0124】
第2スレーブ制御部76は、ステップS74において、マスタ制御部62から第2コンポーネント制限信号を受信したか否かを判定する。第2スレーブ制御部76は、マスタ制御部62から第2コンポーネント制限信号を受信していない場合、ステップS76に移行する。第2スレーブ制御部76は、マスタ制御部62から第2コンポーネント制限信号を受信した場合、ステップS75に移行する。
【0125】
第2スレーブ制御部76は、ステップS75において、マスタ制御部62から第2コンポーネント許可信号を受信したか否かを判定する。第2スレーブ制御部76は、マスタ制御部62から第2コンポーネント許可信号を受信した場合、ステップS76に移行する。
【0126】
第2スレーブ制御部76は、ステップS76において、第2コンポーネント46の動作を開始させ、ステップS77に移行する。第2スレーブ制御部76は、ステップS77において、第2コンポーネント46の動作を完了したか否かを判定する。第2スレーブ制御部76は、第2コンポーネント46の動作を完了していない場合、ステップS77の処理を再び実行する。第2スレーブ制御部76は、第2コンポーネント46の動作を完了した場合、ステップS78に移行する。
【0127】
第2スレーブ制御部76は、ステップS78において、第2完了信号をマスタ制御部62に送信し、処理を終了する。
【0128】
第2スレーブ制御部76は、ステップS75において、マスタ制御部62から第2コンポーネント許可信号を受信していない場合、ステップS79に移行する。第2スレーブ制御部76は、ステップS79において、動作中止条件が成立するか否かを判定する。動作中止条件は、例えば、第2コンポーネント動作条件が成立してから、第2所定時間が経過した場合に成立する。第2スレーブ制御部76は、動作中止条件が成立していない場合、ステップS75に移行する。第2スレーブ制御部76は、動作中止条件が成立した場合、処理を終了する。
【0129】
第2スレーブ制御部76は、ステップS72において、第1制御状態ではない場合、ステップS80に移行する。第2スレーブ制御部76は、ステップS80において、第2コンポーネント46の動作を開始し、処理を終了する。
【0130】
制御装置60は、
図3から
図8の処理によって、第1制御状態において、第1コンポーネント44と第2コンポーネント46とが同時に動作することを制限できる。したがって、制御装置60は、第1コンポーネント44の動作によって消費される電力および第2コンポーネント46の動作によって消費される電力の和が、所定電力以下になるように、第1コンポーネント44と第2コンポーネント46とを制御できる。
【0131】
例えば、マスタ制御部62は、異常の発生に応じて第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御するように構成される。例えば、マスタ制御部62は、ドライブユニット34の温度が所定温度になった場合、異常が発生したと判定する。例えば、マスタ制御部62は、バッテリ36の残量が所定残量以下になった場合、異常が発生したと判定する。
【0132】
例えば、マスタ制御部62は、異常が発生すると、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が動作しないように第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御するように構成される。例えば、マスタ制御部62は、異常が発生すると、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46が動作しないように第1スレーブ制御部70および第2スレーブ制御部76に、動作中止信号を送信するように構成される。
【0133】
図9を参照して、マスタ制御部62が異常の発生に応じて第1コンポーネント44および第2コンポーネント46を制御する処理が説明される。例えば、マスタ制御部62に電力が供給されると、マスタ制御部62は処理を開始して
図9に示すフローチャートのステップS91に移行する。マスタ制御部62は、
図9のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後に
図9のステップS91からの処理を繰り返す。
【0134】
マスタ制御部62は、ステップS91において、異常が発生したか否かを判定する。マスタ制御部62は、異常が発生していない場合、処理を終了する。マスタ制御部62は、異常が発生した場合、ステップS92に移行する。マスタ制御部62は、ステップS92において、動作中止信号を送信し、ステップS93に移行する。
【0135】
マスタ制御部62は、ステップS93において、認知信号を受信したか否かを判定する。マスタ制御部62は、認知信号を受信した場合、処理を終了する。マスタ制御部62は、認知信号を受信していない場合、ステップS94に移行する。マスタ制御部62は、ステップS94において、第3期間が経過したか否かを判定する。例えば、マスタ制御部62は、ステップS91において異常が発生してからの期間が第3期間以上になった場合、第3期間が経過したと判定する。マスタ制御部62は、第3期間が経過していない場合、ステップS92に移行する。マスタ制御部62は、第3期間が経過した場合、ステップS95に移行する。
【0136】
マスタ制御部62は、ステップS95において異常発生時制御を実行し、処理を終了する。異常発生時制御において、マスタ制御部62は、例えば、第1スレーブ制御部70および第2スレーブ制御部76のシャットアウトを行う。異常発生時制御において、マスタ制御部62は、例えば、第1スレーブ制御部70および第2スレーブ制御部76への電力の供給を停止する。
【0137】
図10を参照して、第1スレーブ制御部70が異常の発生に応じて第1コンポーネント44を制御する処理が説明される。例えば、第1スレーブ制御部70に電力が供給されると、第1スレーブ制御部70は処理を開始して
図10に示すフローチャートのステップS101に移行する。第1スレーブ制御部70は、
図10のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後に
図10のステップS101からの処理を繰り返す。
【0138】
第1スレーブ制御部70は、ステップS101において、動作中止信号を受信したか否かを判定する。第1スレーブ制御部70は、動作中止信号を受信していない場合、処理を終了する。第1スレーブ制御部70は、動作中止信号を受信した場合、ステップS102に移行する。
【0139】
第1スレーブ制御部70は、ステップS102において、第1コンポーネント44が動作中か否かを判定する。第1スレーブ制御部70は、第1コンポーネント44が動作中の場合、ステップS103に移行する。第1スレーブ制御部70は、ステップS103において、第1コンポーネント44の動作を終了させ、ステップS104に移行する。第1スレーブ制御部70は、ステップS104において、動作途中信号および認知信号をマスタ制御部62に送信し、処理を終了する。
【0140】
第1スレーブ制御部70は、ステップS102において、第1コンポーネント44が動作中ではない場合、ステップS105に移行する。第1スレーブ制御部70は、ステップS105において、第1コンポーネント44の動作を禁止し、認知信号をマスタ制御部62に送信し、処理を終了する。
【0141】
第2スレーブ制御部76が異常の発生に応じて第2コンポーネント46を制御する処理は、
図10に示すフローチャートと同様に実行される。第2スレーブ制御部76が第1制御状態と第2制御状態との間において変更される処理は、
図10に示すフローチャートの説明における第1スレーブ制御部70が、第2スレーブ制御部76に読み替えられ、かつ、第1コンポーネント44が第2コンポーネント46に読み替えられる。
【0142】
制御装置60は、
図9および
図10の処理によって、マスタ制御部62が、異常の発生時に第1スレーブ制御部70および第2スレーブ制御部76の動作を制限できる。
【0143】
例えば、マスタ制御部62、第1スレーブ制御部70、および、第2スレーブ制御部76には、それぞれ通信および制御のために識別情報が設定される。例えば、マスタ制御部62は、外部装置からの信号に応じて、マスタ制御部62、第1スレーブ制御部70、および、第2スレーブ制御部76の少なくとも1つの識別情報を更新可能に構成される。
【0144】
識別情報は、例えば、通信規格に応じて、自動的に各スレーブ制御部に割り振られるIDである。例えば、CANのようにIDの最大数が少ない場合、識別情報を手動で更新することによって、IDが重複することが抑制される。
【0145】
図11を参照して、マスタ制御部62が識別情報を更新する処理が説明される。例えば、マスタ制御部62に電力が供給されると、マスタ制御部62は処理を開始して
図11に示すフローチャートのステップS111に移行する。マスタ制御部62は、
図11のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後に
図11のステップS111からの処理を繰り返す。
【0146】
マスタ制御部62は、ステップS111において、識別情報の更新要求があるか否かを判定する。マスタ制御部62は、識別情報の更新要求がない場合、処理を終了する。マスタ制御部62は、識別情報の更新要求がある場合、ステップS112に移行する。マスタ制御部62は、ステップS112において、識別情報を更新し、処理を終了する。
【0147】
<変更例>
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置、および、人力駆動車用のコンポーネントが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置、および、人力駆動車用のコンポーネントは、例えば以下に示される実施形態の変更例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変更例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変更例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0148】
・第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の少なくとも1つは、人力駆動車10に推進力を付与するモータ34Aを含んでもよい。
【0149】
・第1コンポーネント44および第2コンポーネント46の少なくとも1つは、電動アジャスタブルシートポスト、電動ブレーキ、電動サスペンション、および、照明装置の少なくとも1つを含んでもよい。
【0150】
・制御装置60は、3つ以上のスレーブ制御部を備えてもよい。制御装置60が3つ以上のスレーブ制御部を含む場合、マスタ制御部62は、3つ以上のスレーブ制御部の動作を制限するように構成されてもよい。制御装置60が3つ以上のスレーブ制御部を含む場合、マスタ制御部62は、2つ以上のスレーブ制御部が同時に動作することを制限するように構成されてもよく、3つ以上のスレーブ制御部が同時に動作することを制限するように構成されてもよい。
【0151】
・コンポーネント40は、第1コンポーネント44および第2コンポーネント46と無線通信可能に構成されてもよい。コンポーネント40が第1コンポーネント44および第2コンポーネント46と無線通信可能に構成される場合、例えば、第2マスタ通信部68、第1スレーブ通信部74、および、第2スレーブ通信部80は、それぞれ無線通信部を含んでいてもよい。
【0152】
・コンポーネント40は、ドライブユニット34と無線通信可能に構成されてもよい。コンポーネント40は、ドライブユニット34と無線通信可能に構成される場合、例えば、第1マスタ通信部66は、無線通信部を含んでいてもよい。
【0153】
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
【符号の説明】
【0154】
10…人力駆動車、34…ドライブユニット、34A…モータ、36…バッテリ、40…コンポーネント、42…接続部、44…第1コンポーネント、46…第2コンポーネント、50…変速装置、60…制御装置。62…マスタ制御部、70…第1スレーブ制御部、76…第2スレーブ制御部。