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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111723
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】ハーネス型安全帯
(51)【国際特許分類】
   A62B 35/00 20060101AFI20230803BHJP
【FI】
A62B35/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013723
(22)【出願日】2022-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】391009372
【氏名又は名称】ミドリ安全株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101236
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100166914
【弁理士】
【氏名又は名称】山▲崎▼ 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】三橋 綾史
【テーマコード(参考)】
2E184
【Fターム(参考)】
2E184JA03
2E184KA11
2E184LA23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】腿水平型のハーネス型安全帯であって、腿ベルトの緩みを防止し、落下時において胸ベルトが大きく上昇することを防止したハーネス型安全帯を提供する。
【解決手段】右肩から前側へ右腿まで延び後側へ左腿まで延びる第1ベルトと、左肩から前側に左腿まで延び後側へ右腿まで延びる第2ベルトと、第1ベルトと第2ベルトの背中の交差部を固定するD環止めと、第1ベルトの前側の下端部と第2ベルトの後側の下端部とに接続される右腿ベルトと、第2ベルトの前側の下端部と前記第1ベルトの後側の下端部とに接続される左腿ベルトと、第1ベルトと第2ベルトとを胸前で連結する胸ベルトとを具備し、左右の腿ベルトは、第1ベルトと第2ベルトとの接続部の間に一回捩って上に凸状となった捻り部を具備し、捻り部の両側で第1ベルト及び第2ベルトと接続され、第1ベルト及び第2ベルトは、左右の腿ベルトに対して捻り部側に傾斜して接続されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
右肩から前側へ右腿までに延びると共に後側へ左腿まで延びる第1ベルトと、左肩から前側に左腿まで延びると共に後側へ右腿まで延びる第2ベルトと、前記第1ベルトと前記第2ベルトの背中の交差部を固定するD環止めと、前記第1ベルトの前側の下端部と前記第2ベルトの後側の下端部とに接続される右腿ベルトと、前記第2ベルトの前側の下端部と前記第1ベルトの後側の下端部とに接続される左腿ベルトと、前記第1ベルトと前記第2ベルトとを胸前で連結する胸ベルトとを具備し、前記右腿ベルト及び前記左腿ベルトは、前記第1ベルトと前記第2ベルトとの接続部の間に一回捩って上に凸状となった捻り部を具備し、捻り部の両側で前記第1ベルト及び前記第2ベルトと接続され、前記第1ベルト及び前記第2ベルトは、前記右腿ベルト及び前記左腿ベルトに対して前記捻り部側に傾斜して接続されていることを特徴とするハーネス型安全帯。
【請求項2】
前記右腿ベルト及び前記左腿ベルトの前記捻り部の両側のベルトの成す角は、120°~170°であることを特徴とする請求項1記載のハーネス型安全帯。
【請求項3】
前記右腿ベルト及び前記左腿ベルトと、前記第1ベルト及び前記第2ベルトとの成す角は、それぞれ125°~175°であることを特徴とする請求項1又は2記載のハーネス型安全帯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所における作業者の落下防止のために使用されるハーネス型安全帯に関する。
【背景技術】
【0002】
高所作業において、作業者の落下防止のためにハーネス型安全帯が用いられている。ハーネス型安全帯は、左右の肩ベルト部と左右の腿ベルトと左右の肩ベルト同士を接続する胸ベルトとを具備する。
このようなハーネス型安全帯は、背中のベルトの形状でX型とY型とに区分され、また、一対の腿ベルトの着用時の形態から、V字型と水平型とに区分される。
【0003】
ここで、背中がX型で腿ベルトがV字型のものが最も安全性が高いとされている。このタイプは、例えば、特許文献1に記載されているように、着用状態において一対の腿ベルトがV字状をなすタイプのものをいう(例えば、特許文献1参照)。
一方、一対の腿ベルトが大腿部の付け根部を一巻きするタイプのものを水平型と称され、デザイン的な観点から近年人気が高まっている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
V字型や水平型のいずれのハーネス型安全帯も肩部に掛かるループ部や大腿部に掛かるループ部のそれぞれにおいて落下時の衝撃力が分散されるため、胴ベルト型安全帯に比較して着用者への負荷が小さいという特徴を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-321562号公報
【特許文献2】特開2006-223639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、腿水平型のハーネス型安全帯では、腿ベルトを緩めに装着し易い、又は装着後の足の屈伸などによって腿ベルトが緩んでしまい、落下などによりぶら下がった時に腿ベルトが股までずれてV字になってしまい、胸ベルトが大きくずり上がるという欠点があった。そして、ずり上がりが激しい場合には、胸ベルトにより首が締め付けられるという危険もあった。因みに、V字型ではこのような問題は生じない。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑み、腿水平型のハーネス型安全帯であって、腿ベルトの緩みを防止し、落下時において胸ベルトが大きく上昇することを防止したハーネス型安全帯を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明の態様は、右肩から前側へ右腿までに延びると共に後側へ左腿まで延びる第1ベルトと、左肩から前側に左腿まで延びると共に後側へ右腿まで延びる第2ベルトと、前記第1ベルトと前記第2ベルトの背中の交差部を固定するD環止めと、前記第1ベルトの前側の下端部と前記第2ベルトの後側の下端部とに接続される右腿ベルトと、前記第2ベルトの前側の下端部と前記第1ベルトの後側の下端部とに接続される左腿ベルトと、前記第1ベルトと前記第2ベルトとを胸前で連結する胸ベルトとを具備し、前記右腿ベルト及び前記左腿ベルトは、前記第1ベルトと前記第2ベルトとの接続部の間に一回捩って上に凸状となった捻り部を具備し、捻り部の両側で前記第1ベルト及び前記第2ベルトと接続され、前記第1ベルト及び前記第2ベルトは、前記右腿ベルト及び前記左腿ベルトに対して前記捻り部側に傾斜して接続されていることを特徴とするハーネス型安全帯にある。
【0009】
本発明の第2の態様は、前記右腿ベルト及び前記左腿ベルトの前記捻り部の両側のベルトの成す角は、120°~170°であることを特徴とする第1の態様のハーネス型安全帯にある。
【0010】
本発明の第3の態様は、前記右腿ベルト及び前記左腿ベルトと、前記第1ベルト及び前記第2ベルトとの成す角は、それぞれ125°~175°であることを特徴とする第1又は第2の態様のハーネス型安全帯にある。
【発明の効果】
【0011】
本発明のハーネス型安全帯は、腿ベルトの緩みを防止し、落下時において胸ベルトが大きく上昇することを防止することができるものである。
すなわち、本発明のハーネス型安全帯では、上述したように、腿ベルトは、筋肉で抑えなくてよいので、動き易く、作業性が大幅に向上するという利点があり、装着した状態で椅子に座ったり立ったりしても、筋肉の腿ベルトが緩んだりせず、装着状態が保持されることになるので、従来の腿水平型と比較して安全性が大幅に向上し、安全性はV字型に匹敵するようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係るハーネス型安全帯の背面図である。
図2】本発明の実施形態に係るハーネス型安全帯の部分拡大図である。
図3】本発明の実施形態に係るハーネス型安全帯の正面写真である。
図4】本発明の実施形態に係るハーネス型安全帯の装着状態を示す正面及び背面写真である。
図5】本発明の実施形態に係るハーネス型安全帯の実験結果を示す写真である。
図6】本発明の実施形態に係るハーネス型安全帯の実験結果を示す写真である。
図7】従来技術に係るハーネス型安全帯の実験結果を示す写真である。
図8】従来技術に係るハーネス型安全帯の実験結果を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るハーネス型安全帯の背面図、図2は、その部分拡大図、図3は、正面からの写真、図4は装着状態を示す正面写真及び背面写真である。
【0015】
図1に示すように、ハーネス型安全帯10は、2本のベルト11、12を具備する。2本のベルト11、12は、肩掛け部11a、12aを有し、装着者の背面上部においてD環止め13によって交差された状態で保持されている
【0016】
このような2本のベルト11、12の肩から前側に延びたベルトの先端部11b、12bは、脇腹から後ろ側に回り込み一対の腿ベルト14、15にそれぞれ連結され、後側に延びたベルトは背中のD環止め13で交差して反対側の脇腹から前側に回り込んで先端部11c、12cは、一対の腿ベルト14、15にそれぞれ連結されている。詳細には、右肩用のベルト11の前側の先端部11bと、左肩用のベルト12の後側の先端部12cとが右足用の腿ベルト14に縫い合わされて連結部16、17が形成され、左肩用のベルト12の前側の先端部12bと、右肩用のベルト11の後側の先端部11cとが左足用の腿ベルト15に縫い合わされて連結部18、19が形成されている。
【0017】
腿ベルト14、15は、それぞれ一回捻った捻り部14a、15aを具備する。捻り部14a、15aは、腿ベルト14、15を一回捻って折り返した状態で縫い合わされた縫い合わせ部14b、15bで固定されて捻り部14a、15aを形成している。
【0018】
この結果、捻り部14aの両側の一端部14cと他端部14dとは、互いに傾斜した状態となる。一端部14cと他端部14dとの両者の成す角θ1は、120°~170°、好ましくは、130°~160°である。また、捻り部15aの両側の一端部15cと他端部15dとは、互いに傾斜した状態となる。一端部15cと他端部15dとの両者の成す角θ1は、120°~170°、好ましくは、130°~160°である。
【0019】
一方、腿ベルト14と、右肩用のベルト11の前側の先端部11bとの連結部16では、ベルト11が腿ベルト14の捻り部14a側に傾斜して縫い合わされている。また、腿ベルト11と、左肩用のベルト12の後側の先端部12cとの連結部17では、ベルト12が腿ベルト14の捻り部14a側に傾斜して縫い合わされている。腿ベルト14と、ベルト11又はベルト12との成す角θ2、θ3は、それぞれ125°~175°である。なお、成す角θ2とθ3とは、同じでもよいが、異なってもよい。
【0020】
また、腿ベルト15と、左肩用のベルト12の前側の先端部12bとの連結部18では、ベルト12が腿ベルト15の捻り部15a側に傾斜して縫い合わされている。また、腿ベルト15と、右肩用のベルト11の後側の先端部11cとの連結部19では、ベルト11が腿ベルト15の捻り部15a側に傾斜して縫い合わされている。こちらにおいても、腿ベルト15と、ベルト11又はベルト12との成す角は、それぞれ125°~175°である。
【0021】
さらに、腿ベルト14の両端には、それぞれ連結具21a、21bが設けられ、腿ベルト15の両端には、それぞれ連結具22a、22bが設けられている。連結具21a、21b並びに連結具22a、22bは、それぞれ互いに着脱可能に連結できるものであり、連結具21a、22aは、係合凸部を有するものであり、連結具21b、22bは、係合凸部と係合可能な係合凹部を有するものである。なお、腿ベルト14、15の連結具21b、22b側の接続は、端部を折り返して連結具21a、22aの長さ調節用リング部に送通し、端部を固定リング23、24で固定するようになっており、これにより腿ベルト14,15の長さはそれぞれ調節可能となっている。
このような腿ベルト14、15は、それぞれ連結具21a、21b、並びに連結具22a、22bを連結することにより腿の周囲に環状に保持されるものである。
【0022】
なお、連結具21a、21b、並びに連結具22a、22bの材料は特に限定されず、例えば、樹脂製や金属製のものを用いることができる。
【0023】
また、ベルト11、12がD環止め13で交差して形成された背中側の開口には、ベルト11、12を連結して開口の一部を塞ぐように設けられた背当て布25が縫い付けられている。背当て布25は、本実施形態では、例えば、メッシュ生地で形成されているが、もちろん、背当て布25は、メッシュ生地に限定されるものではない。
【0024】
右側のベルト11の前側の胸に相当する位置には右胸ベルト26の一端が固定されており、左側のベルト12の胸に相当する位置には、左胸ベルト27の一端が固定されている。右胸ベルト26及び左胸ベルト27のそれぞれのベルト11及びベルト12への固定は、縫い付けにより行われているが、端部を折り返して環状になるように縫い付け、環状部にベルト11、12を挿通するようにして移動可能としてもよい。
【0025】
また、右胸ベルト26の他端及び左胸ベルト27の他端のそれぞれには、互いに着脱可能な連結具28a、28bが設けられている。すなわち、右胸ベルト26と左胸ベルト27とは、連結具28a、28bによって接続及び分離することができる。本実施形態では、連結具28a、28bによって接続された右胸ベルト26及び左胸ベルト27を胸ベルトと称する。連結具28a、28bは、それぞれ互いに着脱可能に連結できるものであり、連結具28aは、係合凸部を有するものであり、連結具28bは、係合凸部と係合可能な係合凹部を有するものである。なお、右胸ベルト26の連結具28a側の接続は、端部を折り返して連結具28aの長さ調節用リング部に送通し、固定リング29で端部を固定するようになっており、これにより胸ベルトの長さは調節可能となっている。
なお、連結具28a、28bの材料は特に限定されず、例えば、樹脂製や金属製のものを用いることができる。
【0026】
さらに、ベルト11、12は、それぞれ胸側に設けられた長さ調節用リング31、32及び固定リング33、34で全体の長さが調節できるようになっている。すなわち、ベルト11の肩から伸びる肩掛け部11aの端部は長さ調節用リング31の固定側リング部に固定され、胸前ベルト部11dの上端部は、長さ調節用リング31の調節用リング部に送通されて折り返されて、固定リング33で固定され、これにより長さが調節可能となっている。また、ベルト12の肩から伸びる肩掛けベルト部12aの端部は長さ調節用リング32の固定側リング部に固定され、胸前ベルト部12dの上端部は、長さ調節用リング32の調節用リング部に送通されて折り返されて、固定リング34で固定され、これにより長さが調節可能となっている。
【0027】
以上説明したハーネス型安全帯10では、ベルト11、12を交差させるためのD環止め13には、安全ロープであるランヤードを固定するD環35が設けられている。また、腿ベルト14、15の連結具21b、22bが設けられた端部には、腿パッド36、37が設けられている。これはバックルが腿に食い込む痛みを軽減するためのものである。
【0028】
このように腿ベルト14、15には、それぞれ捻り部14a、15aが設けられ、これを挟んだ連結部16、17、並びに連結部18、19において、ベルト11、12が捻り部14a、15a側に傾斜して連結されている。
かかる捻り部14a、15aは、それぞれ右腿、左腿の外側に位置するように設けられている。そして、捻り部14a、15aは、それぞれ上に凸になるように設けられている。また、捻り部14a、15aをそれぞれ挟んだ連結部16、17、並びに連結部18、19において、ベルト11、12が捻り部14a、15a側に傾斜して連結されているので、腿の周囲に装着された腿ベルト14、15は、外腿側が内腿側より上に位置するように傾斜した状態で安定して装着される。これにより、腿水平型のデザイン性を保持したまま、外腿側はV字型と同様な位置になる。
なお、捻り部14a、15aの捻り方向は特に限定されず、連結部16,17の何れ側が表側になるように捩っても問題ない。また、腿ベルト14、15に対するベルト11、12の縫製位置は、図示のように裏側でなく、表側に縫製してもよい。
【0029】
従来の腿水平型は腿ベルトで腿回りを抑えるように装着するが、腿の筋肉はしゃがむと膨張する。このため腿水平型は立った状態でサイズ調整をするとしゃがみ作業の時にきつくなるため、例外なく緩めに装着される。腿水平型は構造上きちんとサイズ調整をしても、万一の墜落時に胸ベルトが大きくずり上がる構造のため、緩くつけると余計に胸ベルトが大きくずり上がり、結果として危険性が増す。
【0030】
これに対し、本発明のハーネス型安全帯10では、上述したように、腿ベルト14、15は、従来の腿水平型と異なり、ベルトを筋肉で抑えなくてよいので、動き易く、作業性が大幅に向上するという利点がある。さらに、装着した状態で椅子に座ったり立ったりしても、筋肉の腿ベルト14、15が緩んだりせず、装着状態が保持されることになるので、従来の腿水平と比較して安全性が大幅に向上し、安全性はV字型に匹敵するようになる。
図4は、本発明のハーネス型安全帯10を装着した状態を示す写真であるが、腿ベルト14、15は、水平状態L1より外側が上に位置するV字型状態L2、L3となる。
【0031】
(実験例)
上述した実施形態のハーネス型安全帯10を装着し、D環35を介してロープでぶら下げた状態を観察した。図5(a)がぶら下がり前であり、図5(b)がぶら下がり後であり、点線は、胸ポケットの位置である。図6は他の被験者の場合であり、状態は図5と同一である。
図5図6から明らかなように、ぶら下がり後の胸ベルトの位置は、ぶら下がり前より多少上昇した感じではあるが、ほとんど変化なしであった。
一方、従来の腿水平型のハーネス型安全帯を用いた場合のぶら下がり前とぶら下がり後の状態を観察した。従来の腿水平型は、腿ベルトの捻り部がなく、腿ベルトとベルトとは直交状態で固定されているもの(特許文献2参照)である。
図7図8は2人の被験者の観察結果であり、点線は胸ポケットの位置である。
この場合、ぶら下がり後は、ぶら下がり前と比較して胸ベルトはかなり上昇してしまうことが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、ハーネス型安全帯に関し、特に、背中がX型を例にとって説明したが、Y型も場合も同様に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0033】
10…ハーネス型安全帯、11、12…ベルト、13…D環止め、14、15…
腿ベルト、21a、21b、22a、22b、28a、28b…連結具、25…背当て布、26…右胸ベルト、27…左胸ベルト、29…固定リング、31、32…長さ調節用リング、33、34…固定リング、35…D環、36、37…腿パッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8