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  • 特開-生成装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111835
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】生成装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/461 20230101AFI20230803BHJP
【FI】
C02F1/461 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185756
(22)【出願日】2022-11-21
(62)【分割の表示】P 2022013390の分割
【原出願日】2022-01-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】506310050
【氏名又は名称】株式会社アクト
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】内海 洋
【テーマコード(参考)】
4D061
【Fターム(参考)】
4D061DA03
4D061DB07
4D061DB08
4D061DB09
4D061EA02
4D061EB01
4D061EB04
4D061EB13
4D061EB37
4D061EB39
4D061ED13
4D061FA08
4D061GA30
4D061GC20
(57)【要約】
【課題】酸性電解水、アルカリ性電解水、及び、混合水を容易に個別に得ることができる生成装置を提供する。
【解決手段】生成装置1は、酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する電解槽5と、酸性電解水とアルカリ性電解水との排出と合流とを調整する一方及び他方の調整手段10,11とを備える。生成装置1は、調整手段10,11が合流する酸性電解水及びアルカリ性電解水の流量を調整する一方及び他方の流量調整手段20,21と、この流量調整手段20,21の流量調整で生じる酸性電解水及びアルカリ性電解水の余剰分を排出する一方及び他方の余剰排出部23,24とを備える。生成装置1は、酸性電解水とアルカリ性電解水と混合水とを排出可能な排出部13,14,17を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する電解槽と、
前記電解槽で生成される前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との排出と合流とを調整する一方及び他方の調整手段と、
前記調整手段により合流される前記酸性電解水及び前記アルカリ性電解水の流量を調整する一方及び他方の流量調整手段と、
前記流量調整手段により流量が調整されて生じる前記酸性電解水及び前記アルカリ性電解水の余剰分を排出する一方及び他方の余剰排出部と、
前記酸性電解水と、前記アルカリ性電解水と、前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との合流により生成される混合水とをそれぞれ別個に排出可能な排出部と
を備えることを特徴とする生成装置。
【請求項2】
前記酸性電解水を排出可能な前記排出部は、前記一方の調整手段に接続され、
前記アルカリ性電解水を排出可能な前記排出部は、前記他方の調整手段に接続され、
前記混合水を排出可能な前記排出部は、前記一方の流量調整手段と前記他方の流量調整手段との間の流路に接続され、
前記一方の余剰排出部は、前記一方の調整手段と前記一方の流量調整手段との間の流路に接続され、
前記他方の余剰排出部は、前記他方の調整手段と前記他方の流量調整手段との間の流路に接続されている
ことを特徴とする請求項1記載の生成装置。
【請求項3】
前記混合水における前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との混合比率は、任意に設定可能である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸性水とアルカリ性水とを生成する電解槽を備える生成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1及び2に記載された電解水生成装置が知られている。
【0003】
この従来の電解水生成装置は、電解槽で生成された酸性電解水とアルカリ性電解水とをそれぞれ配管によって排出する。また、生成された酸性電解水とアルカリ性電解水とを合流させることで混合水(中性水)を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-5679号公報
【特許文献2】特開2021-169084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような電解水生成装置は、酸性電解水とアルカリ性電解水と混合水とを個別に得ようとすると、酸性電解水とアルカリ性電解水とを排出する配管と、それらを合流させるためのバルブやタンク等と、が別途必要となり、配置スペースを要する。また、生成装置を設置した後で、配管やバルブ、タンク等の外付けの手間が掛かる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、酸性電解水、アルカリ性電解水、及び、混合水を容易に個別に得ることができる生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の生成装置は、酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する電解槽と、前記電解槽で生成される前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との排出と合流とを調整する一方及び他方の調整手段と、前記調整手段により合流される前記酸性電解水及び前記アルカリ性電解水の流量を調整する一方及び他方の流量調整手段と、前記流量調整手段により流量が調整されて生じる前記酸性電解水及び前記アルカリ性電解水の余剰分を排出する一方及び他方の余剰排出部と、前記酸性電解水と、前記アルカリ性電解水と、前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との合流により生成される混合水とをそれぞれ別個に排出可能な排出部とを備えるものである。
【0008】
請求項2記載の生成装置は、請求項1記載の生成装置において、前記酸性電解水を排出可能な前記排出部は、前記一方の調整手段に接続され、前記アルカリ性電解水を排出可能な前記排出部は、前記他方の調整手段に接続され、前記混合水を排出可能な前記排出部は、前記一方の流量調整手段と前記他方の流量調整手段との間の流路に接続され、前記一方の余剰排出部は、前記一方の調整手段と前記一方の流量調整手段との間の流路に接続され、前記他方の余剰排出部は、前記他方の調整手段と前記他方の流量調整手段との間の流路に接続されているものである。
【0009】
請求項3記載の生成装置は、請求項1又は2記載の生成装置において、前記混合水における前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との混合比率は、任意に設定可能であるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、酸性電解水、アルカリ性電解水、及び、混合水を容易に個別に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施の形態に係る生成装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施の形態について、図1を参照して説明する。
【0013】
図1において、1は電解水を生成する生成装置(電解水生成装置)を示す。生成装置1は、例えば電解液である食塩水の電解によって電解水を生成する装置(次亜塩素酸水生成装置)である。
【0014】
この生成装置1は、本体部3を備える。本体部3には、電解槽(電解セル)5が配置されている。電解槽5は、室、室内に配置された電極(陰極、陽極)及びイオン交換膜を有し、内部の電解液を電気分解して酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する。本実施の形態において、電解槽5は、本体部3の外部から連続的に供給される電解原水である水(例えば軟水器を通った水道水等)と電解液とを用い、電解水を連続的に生成する連続式のものである。本体部3の外部にある水や電解液の供給源からの水や電解液を電解槽5へと汲み上げるポンプ等の給水部は、本体部3の外部にあってもよいし、本体部3の内部にあってもよい。電極には、電源部が接続されている。電源部により、陰極には負電圧が印加され、陽極には正電圧が印加される。
【0015】
電解槽5で生成された電解水は、電解槽5から配管部7,8を通って排出される。配管部7,8は、本体部3に配置される。一方の配管部7は、陽極室に接続され、酸性電解水を電解槽5から排出する。他方の配管部8は、陰極室に接続され、アルカリ性電解水を電解槽5から排出する。
【0016】
配管部7,8には、調整手段10,11が接続されている。調整手段10,11は、本体部3に配置される。調整手段10,11は、電解槽5で生成される酸性電解水とアルカリ性電解水との排出と合流とをそれぞれ調整する。調整手段10,11は、酸性電解水とアルカリ性電解水との排出の割合と合流の割合とを任意に設定するものとしてよいが、本実施の形態では、酸性電解水とアルカリ性電解水との排出と合流とを択一的に設定する切替手段(切替バルブ)である。すなわち、調整手段10,11は、電解水を本体部3から外部に排出する排出部13,14、及び、電解水を合流させる合流部15,16と接続され、配管部7,8を通過した電解水を排出部13,14と合流部15,16とに択一的に送るように切り替える。排出部13は、酸性電解水用排出部であり、排出部14は、アルカリ性電解水用排出部である。合流部15,16は、互いに接続されているとともに、互いの接続位置で、電解水の合流により生成される混合水を本体部3から外部に排出する排出部17と接続されている。排出部17は、混合水用排出部である。したがって、本実施の形態では、調整手段10,11により、排出部13,14,17に対し択一的に電解水が送られる。
【0017】
好ましくは、合流部15,16には、調整手段10,11により合流される電解水の流量(単位時間当たりの流量)を調整する流量調整手段(流量調整バルブ)20,21が配置される。流量調整手段20,21は、本体部3に配置される。流量調整手段20,21により合流される電解水の流量、すなわち酸性電解水とアルカリ性電解水との混合比率は、所定量(所定比率)に固定されていてもよいし、使用者等が任意に設定可能としてもよい。
【0018】
また、好ましくは、合流部15,16には、調整手段10,11と流量調整手段20,21との間に、電解水の余剰分を本体部3の外部に排出する余剰排出部23,24が接続されている。余剰排出部23,24は、流量調整手段20,21によって排出部17に流さない電解水をオーバーフローさせるオーバーフロー排水管である。
【0019】
排出部13,14,17の下流端の排水口30,31,32は、本体部3の外面部に配置されて外部に露出している。排水口30,31,32には、例えば蛇口等の弁体を配置してもよい。排水口30,31,32の近傍には、センサ35,36,37が配置されている。つまり、排出部13,14,17毎に対応するセンサ35,36,37を有する。センサ35,36,37は、使用者の手や容器等の物体(被供給部)を検出する。センサ35,36,37は、非接触型のセンサでも接触型のセンサでもよい。
【0020】
センサ35,36,37は、制御部40と電気的に接続される。制御部40は、センサ35,36,37の検出をトリガとして、少なくとも調整手段10,11の動作を制御する信号を生成して、被供給部を検出したセンサ35,36,37の近傍に位置する排水口30,31,32から水を供給するように調整手段10,11を動作させる。本実施の形態では、制御部40は、電解槽5の給水部、電源部、調整手段10,11、流量調整手段20,21の動作を制御する信号を生成し、これらを、被供給部を検出したセンサ35,36,37の近傍に位置する排水口30,31,32から水を供給するように動作させる。制御部40は、本体部3に配置されている。
【0021】
次に、一実施の形態の生成装置1の動作について説明する。
【0022】
生成装置1は、給水部から電解原水及び電解液が電解槽5に供給されると、電極に電源部から電源が供給されることで電解液を電気分解する。
【0023】
具体的に、電解槽5では、陰極が配置される室において、以下の通り水が分解されてアルカリ性電解水、例えば苛性ソーダ水を得る。
【0024】
O+2e → 1/2H+OH
Na+e → Na
Na+OH → NaOH+e
【0025】
また、陽極が配置される室において、以下の通り塩素イオンが還元され塩素ガスが発生し、水と反応して酸性電解水、例えば次亜塩素酸水(電解除菌水)を生じる。
【0026】
O → 2H+1/2O+2e
2Cl → Cl+2e
Cl+HO ⇔ HClO+HCl
【0027】
そして、電解槽5で生成された酸性電解水及びアルカリ性電解水は、配管部7,8及び調整手段10,11を経由して排出部13,14から本体部3の外部に排出される。また、酸性電解水とアルカリ性電解水とが混合された混合水は、排出部17から本体部3の外部に排出される。本実施の形態において、混合水は、例えば中性付近にpH制御された次亜塩素酸水(中性水)である。
【0028】
本実施の形態では、被供給部をセンサ35,36,37のいずれかが検出することにより、この検出に応じて制御部40で信号が生成され、その生成された信号に基づいて給水部、調整手段10,11及び流量調整手段20,21が動作し、給水部から電解槽5に電解原水及び電解液を供給して電解液を電気分解し、この電気分解により生成された電解水を、被供給部を検出したセンサ35,36,37に対応する排水口30,31,32から排出するように、調整手段10,11と、流量調整手段21と、が動作する。
【0029】
例えば、酸性電解水を供給する場合、使用者が排水口30の近傍に被供給部を翳すと、センサ35がそれを検出し、この検出に応じて制御部40から信号が生成されて、その信号に応じて、電解槽5に電解原水及び電解液を供給するように給水部が動作するとともに、電解槽5の電極に電源を供給するように電源部が動作する。電解槽5では、上記のような電気分解によって酸性電解水及びアルカリ性電解水が生成されて、配管部7,8により酸性電解水及びアルカリ性電解水が電解槽5から排出される。酸性電解水については、制御部40で生成された信号に応じて、調整手段10が酸性電解水を排出部13に流すように動作することで、排水口30から被供給部に供給される。一方、アルカリ性電解水については、制御部40で生成された信号に応じて、調整手段11がアルカリ性電解水を合流部16に流すように動作し、かつ、流量調整手段21が閉じるように動作することで、余剰排出部24から排出される。
【0030】
同様に、アルカリ性電解水を供給する場合、使用者が排水口31の近傍に被供給部を翳すと、センサ36がそれを検出し、この検出に応じて制御部40から信号が生成されて、その信号に応じて、電解槽5に電解原水及び電解液を供給するように給水部が動作するとともに、電解槽5の電極に電源を供給するように電源部が動作する。電解槽5では上記のような電気分解によって酸性電解水及びアルカリ性電解水が生成されて、配管部7,8により酸性電解水及びアルカリ性電解水が電解槽5から排出される。アルカリ性電解水については、制御部40で生成された信号に応じて、調整手段11がアルカリ性電解水を排出部14に流すように動作することで、排水口31から被供給部に供給される。一方、酸性電解水については、制御部40で生成された信号に応じて、調整手段10が酸性電解水を合流部15に流すように動作し、かつ、流量調整手段20が閉じるように動作することで、余剰排出部23から排出される。
【0031】
さらに、混合水を供給する場合、使用者が排水口32の近傍に被供給部を翳すと、センサ37がそれを検出し、この検出に応じて制御部40から信号が生成されて、その信号に応じて、電解槽5に電解原水及び電解液を供給するように給水部が動作するとともに、電解槽5の電極に電源を供給するように電源部が動作する。電解槽5では、上記のような電気分解によって酸性電解水及びアルカリ性電解水が生成されて、配管部7,8により酸性電解水及びアルカリ性電解水が電解槽5から排出される。制御部40で生成された信号に応じて、調整手段10,11が酸性電解水及びアルカリ性電解水を合流部15,16に流すように動作し、流量調整手段20,21が所定の開状態となるように動作することで、酸性電解水及びアルカリ性電解水が、それぞれ流量が調整されて合流して排出部17に流れることで、排水口32から被供給部に混合水が供給される。流量調整手段20,21の流量調整により生じた酸性電解水及びアルカリ性電解水の余剰分は、それぞれ余剰排出部23,24から排出される。
【0032】
なお、制御部40は、センサ35,36,37により被供給部を検出しなくなってから所定時間が経過した後、あるいは、停止ボタンの操作等の所定の操作がされた後等に、酸性電解水、アルカリ性電解水、あるいは混合水の供給を停止させるように電解槽5の給水部、電源部、調整手段10,11、流量調整手段20,21を停止させる信号を生成して、これらを停止させる。
【0033】
このように、上記の一実施の形態によれば、電解槽5と、電解槽5で生成される酸性電解水とアルカリ性電解水との排出と合流とを切り替える調整手段10,11と、を本体部3に配置し、酸性電解水と、アルカリ性電解水と、酸性電解水とアルカリ性電解水との合流により生成される混合水と、を本体部3からそれぞれ別個の排出部13,14,17により排出可能とすることにより、混合水を得るために電解水を貯留する外付けのタンク、電解水を合流させるバルブ、配管等を本体部3の外部に別途備える必要がなく、省スペースで、生成装置1を設置するだけで、排出部13,14,17から、酸性電解水、アルカリ性電解水、及び、混合水を容易に個別に得ることができる。つまり、酸性電解水、アルカリ性電解水、及び、混合水を個別に得られる生成装置1をコンパクトに実現できる。
【0034】
また、調整手段10,11により合流される各電解水の流量を、本体部3に配置した流量調整手段20,21で調整することにより、合流させる電解水の流量に応じて、所望のpHの混合水を生成できる。
【0035】
流量調整手段20,21により流量が調整された酸性電解水とアルカリ性電解水との余剰分を余剰排出部23,24により排出することにより、排出部13,14,17から直接的に使用しない酸性電解水やアルカリ性電解水を別用途等に利用することも可能となる。
【0036】
制御部40が、排出部13,14,17の少なくともいずれかから水を排出させるように調整手段10,11の動作を制御することで、酸性電解水とアルカリ性電解水と混合水とのうち、所望する水を容易に得ることができる。
【0037】
各排出部13,14,17に対応してセンサ35,36,37を配置し、センサ35,36,37の検出に応じて、制御部40が、そのセンサ35,36,37に対応する排出部13,14,17から水を排出させるように電解槽5及び調整手段10の動作を制御することにより、センサ35,36,37の前に手等の被供給部を翳すだけで、酸性電解水とアルカリ性電解水と混合水とのうち、所望する水を容易に得ることができる。
【0038】
なお、上記の一実施の形態において、流量調整手段20,21、余剰排出部23,24、及び、センサ35.36.37は、必須の構成ではない。
【0039】
また、制御部40は、センサ35,36,37による物体(被供給部)の検出に応じて排出部13,14,17のいずれかから水を排出させるように調整手段10,11の動作を制御するものに限らず、例えばボタンやリモコン等の操作手段により入力される信号あるいは音声等により入力される信号等、外部から入力される信号の受信に応じて排出部13,14,17のいずれかから水を排出させるように調整手段10,11の動作を制御してもよい。
【0040】
さらに、調整手段10,11を、酸性電解水とアルカリ性電解水との排出の割合と合流の割合とを任意に設定するものとする場合には、制御部40により、排出部13,14,17から、酸性電解水と、アルカリ性電解水と、合流水と、のうちのいずれか二つ以上を同時に排出させるように制御することも可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 生成装置
3 本体部
5 電解槽
10,11 調整手段
13,14,17 排出部
20,21 流量調整手段
23,24 余剰排出部
35,36,37 センサ
40 制御部
図1
【手続補正書】
【提出日】2023-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する電解槽と、
前記電解槽で生成される前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との排出と合流とを調整する一方及び他方の調整手段と、
前記調整手段により合流される前記酸性電解水及び前記アルカリ性電解水の流量を調整する一方及び他方の流量調整手段と、
前記流量調整手段により流量が調整されて生じる前記酸性電解水及び前記アルカリ性電解水の余剰分を排出する一方及び他方の余剰排出部と、
前記酸性電解水と、前記アルカリ性電解水と、前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との合流により生成される混合水とをそれぞれ別個に排出可能な排出部とを備え、
前記酸性電解水を排出可能な前記排出部は、前記一方の調整手段に接続され、
前記アルカリ性電解水を排出可能な前記排出部は、前記他方の調整手段に接続され、
前記混合水を排出可能な前記排出部は、前記一方の流量調整手段と前記他方の流量調整手段との間の流路に接続され、
前記一方の余剰排出部は、前記一方の調整手段と前記一方の流量調整手段との間の流路に接続され、
前記他方の余剰排出部は、前記他方の調整手段と前記他方の流量調整手段との間の流路に接続されている
ことを特徴とする生成装置。
【請求項2】
前記混合水における前記酸性電解水と前記アルカリ性電解水との混合比率は、任意に設定可能である
ことを特徴とする請求項1記載の生成装置。