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特開2023-111875接続アセンブリ、コネクタ、およびコネクタアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111875
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】接続アセンブリ、コネクタ、およびコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/6581 20110101AFI20230803BHJP
   H01R 4/34 20060101ALI20230803BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20230803BHJP
【FI】
H01R13/6581
H01R4/34
H01R13/52 301H
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023009089
(22)【出願日】2023-01-25
(31)【優先権主張番号】202220244755.6
(32)【優先日】2022-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】イーチェン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】シィアオ ニッチ ヂォウ
(72)【発明者】
【氏名】カァイシュアン エヴァン ヂィアン
(72)【発明者】
【氏名】リィーミィン リリー リウ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ サマー シィア
【テーマコード(参考)】
5E012
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E012BA13
5E021FA02
5E021FB07
5E021FC21
5E021LA09
5E087EE06
5E087FF12
5E087FF18
5E087JJ09
5E087LL04
5E087LL12
5E087MM05
5E087RR03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シールド効果を向上できるコネクタを提供する。
【解決手段】接続アセンブリは、ケーブルアセンブリを端子アセンブリに固定的に接続するためのねじ部品31、32と、電磁シールド部材33、34を回転させることによりねじ部品を締めるまたは緩めることが可能であるようにねじ部品と接続されている電磁シールド部材とを備える。電磁シールド部材は、接続アセンブリを設置するためのコネクタハウジングの装着ポートに外装されるように適合されているシールドキャップ34と、シールドキャップをねじ部品から電気的に隔離するためにシールドキャップとねじ部品との間に接続されている第1の絶縁部材33とを備える。シールドキャップは端壁34aと、端壁の周囲に接続されている周壁34bとを備える。周壁は、コネクタハウジングの装着ポートの外壁と電気的に接触するように適合され、コネクタハウジングの装着ポートがシールドキャップにより覆われる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルアセンブリ(10)を端子アセンブリ(20)に固定的に接続するためのねじ部品(31、32)と、
前記ねじ部品(31、32)と接続されている電磁シールド部材(33、34)であって、前記電磁シールド部材(33、34)を回転させることにより前記ねじ部品(31、32)を締めるまたは緩めることが可能である、電磁シールド部材(33、34)と
を備える接続アセンブリであって、
前記電磁シールド部材(33、34)は、
前記接続アセンブリ(30)を設置するためのコネクタハウジング(100)の装着ポート(101)に外装されるように適合されているシールドキャップ(34)と、
前記シールドキャップ(34)を前記ねじ部品(31、32)から電気的に隔離するために前記シールドキャップ(34)と前記ねじ部品(31、32)との間に接続されている第1の絶縁部材(33)と
を備え、
前記シールドキャップ(34)は、
端壁(34a)と、
前記端壁(34a)の周囲に接続されている周壁(34b)と
を備え、
前記周壁(34b)は、前記コネクタハウジング(100)の前記装着ポート(101)の外壁と電気的に接触するように適合されている、
接続アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の絶縁部材(33)は、埋め込み射出成形により前記シールドキャップ(34)に形成され、したがって、前記第1の絶縁部材(33)および前記シールドキャップ(34)は、一体部品として形成されている、
請求項1に記載の接続アセンブリ。
【請求項3】
係合孔(342)が前記シールドキャップ(34)に形成され、前記第1の絶縁部材(33)は、前記第1の絶縁部材(33)と前記シールドキャップ(34)との間の係合強度を向上させるために前記係合孔(342)に埋め込まれている係合部(332)を含む、
請求項2に記載の接続アセンブリ。
【請求項4】
前記係合孔(342)および前記係合部(332)は、円錐形状であり、前記係合孔(342)および前記係合部(332)の直径は、前記シールドキャップ(34)の内側から外側へと徐々に増大する、
請求項3に記載の接続アセンブリ。
【請求項5】
前記シールドキャップ(34)は、
前記端壁(34a)の内面に形成されている凸部(34c)と、
前記端壁(34a)の外側に形成され、部分的に前記凸部(34c)へと延びる止まり溝穴(341)と
をさらに備え、
前記止まり溝穴(341)は、外部器具と係合するように適合され、したがって、前記電磁シールド部材(33、34)を前記外部器具により回転駆動させることが可能である、
請求項1に記載の接続アセンブリ。
【請求項6】
係合孔(342)が前記シールドキャップ(34)に形成され、前記第1の絶縁部材(33)は、前記第1の絶縁部材(33)と前記シールドキャップ(34)との間の係合強度を向上させるために前記係合孔(342)に埋め込まれている係合部(332)を含み、
前記係合孔(342)の少なくとも一部が、前記止まり溝穴(341)の穴壁を通過する、
請求項5に記載の接続アセンブリ。
【請求項7】
前記第1の絶縁部材(33)の一端部には、前記シールドキャップ(34)の前記凸部(34c)と接続されている止まり穴(331)が形成されている、
請求項5に記載の接続アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の絶縁部材(33)に外装され、前記装着ポート(101)を封止するために前記第1の絶縁部材(33)と前記コネクタハウジング(100)の前記装着ポート(101)の内壁との間で径方向に圧縮されるように適合されているシールリング(35)
をさらに備える、請求項1に記載の接続アセンブリ。
【請求項9】
前記第1の絶縁部材(33)の一端部には、前記シールリング(35)の一端部を位置決めするために前記シールリング(35)の前記一端部に当接する、径方向に延びるフランジ部(33a)が形成されている、
請求項8に記載の接続アセンブリ。
【請求項10】
前記ねじ部品(31、32)は、
導電性のねじ接続部材(31)と、
前記ねじ接続部材(31)と前記第1の絶縁部材(33)との間に接続されている第2の絶縁部材(32)と
を備え、
前記ねじ接続部材(31)および前記シールドキャップ(34)は、前記第1の絶縁部材(33)および前記第2の絶縁部材(32)により電気的に分離されている、
請求項1に記載の接続アセンブリ。
【請求項11】
前記第2の絶縁部材(32)は、埋め込み射出成形により前記ねじ接続部材(31)に形成され、したがって、前記第2の絶縁部材(32)および前記ねじ接続部材(31)は、一体部品として形成されている、
請求項10に記載の接続アセンブリ。
【請求項12】
前記第2の絶縁部材(32)は、前記ねじ接続部材(31)と前記電磁シールドキャップ(34)との間の沿面距離を増大させるために前記第1の絶縁部材(33)の周囲に配置されている周方向絶縁部(322)を備え、
前記第2の絶縁部材(32)は、中央凸部(321)をさらに備え、前記周方向絶縁部(322)は、前記中央凸部(321)を取り囲み、前記中央凸部(321)に接続され、
前記第1の絶縁部材(33)は、前記第2の絶縁部材(32)の前記周方向絶縁部(322)と前記中央凸部(321)との間に係合し、したがって、前記第1の絶縁部材(33)は、前記第2の絶縁部材(32)に対して回転不可能であり、
前記ねじ接続部材(31)は、前記第2の絶縁部材(32)の前記中央凸部(321)に係合し、したがって、前記ねじ接続部材(31)は、前記第2の絶縁部材(32)に対して回転不可能である、
請求項10に記載の接続アセンブリ。
【請求項13】
装着ポート(101)を有する導電性ハウジング(100)と、
前記ハウジング(100)に設けられ、ケーブル(11)、および前記ケーブル(11)と接続されているケーブル端子(12)を備えるケーブルアセンブリ(10)と、
請求項1から12のいずれか一項に記載の前記接続アセンブリ(30)と
を備えるコネクタであって、
前記接続アセンブリ(30)は、前記装着ポート(101)を通して前記ハウジング(100)に入り、前記ケーブルアセンブリ(10)と端子アセンブリ(20)との間の電気的接続を実現するために前記ケーブル端子(12)を前記端子アセンブリ(20)に固定的に接続する、
コネクタ。
【請求項14】
前記接続アセンブリの前記シールドキャップ(34)は、前記ハウジング(100)の前記装着ポート(101)を覆うように前記装着ポート(101)に外装されている、
請求項13に記載のコネクタ。
【請求項15】
請求項13または14に記載の前記コネクタと、
相手側ハウジング(110)、および前記相手側ハウジング(110)に設けられている端子アセンブリ(20)を備える相手側コネクタと
を備えるコネクタアセンブリであって、
前記接続アセンブリ(30)は、前記ケーブルアセンブリ(10)と前記端子アセンブリ(20)との間の電気的接続を実現するために前記ケーブル端子(12)を前記端子アセンブリ(20)に固定的に接続する、
コネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において2022年1月29日に出願された中国特許出願第CN202220244755.6号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本発明は、接続アセンブリ、接続アセンブリを備えるコネクタ、およびコネクタを備えるコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、高電圧コネクタは通常、ハウジング、導電端子および接続アセンブリを含む。導電端子は、ハウジングに配置される。接続アセンブリは、導電端子とケーブル端子との間の電気的接続を実現するために導電端子をケーブル端子に固定的に接続するために用いられる。
【0004】
従来技術においては、通常、接続アセンブリを装着および操作するための装着ポートがハウジングに形成される。従来技術において、装着ポートは閉じておらず、そのため電磁漏洩が生じ、結果としてコネクタの電磁シールド効果が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の難点のうちの少なくとも1つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、接続アセンブリが提供される。接続アセンブリは、ケーブルアセンブリを端子アセンブリに固定的に接続するためのねじ部品と、電磁シールド部材を回転させることによりねじ部品を締めるまたは緩めることが可能であるようにねじ部品と接続されている電磁シールド部材とを備える。電磁シールド部材は、接続アセンブリを設置するためのコネクタハウジングの装着ポートに外装されるように適合されているシールドキャップと、シールドキャップをねじ部品から電気的に隔離するためにシールドキャップとねじ部品との間に接続されている第1の絶縁部材とを備える。シールドキャップは、端壁と、端壁の周囲に接続されている周壁とを備える。周壁は、コネクタハウジングの装着ポートの外壁と電気的に接触するように適合される。
【0007】
本発明の例示的実施形態によれば、第1の絶縁部材は、埋め込み射出成形(embedding injection molding)によりシールドキャップに形成され、したがって、第1の絶縁部材およびシールドキャップは、一体部品として形成される。
【0008】
本発明の別の例示的実施形態によれば、係合孔がシールドキャップに形成され、第1の絶縁部材は、第1の絶縁部材とシールドキャップとの間の係合強度を向上させるために係合孔に埋め込まれている係合部を含む。
【0009】
本発明の別の例示的実施形態によれば、係合孔および係合部は、円錐形状であり、係合孔および係合部の直径は、シールドキャップの内側から外側へと徐々に増大する。
【0010】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シールドキャップは、端壁の内面に形成されている凸部と、端壁の外側に形成され、部分的に凸部へと延びる止まり溝穴(blind slot hole)とをさらに備える。止まり溝穴は、外部器具と係合するように適合され、したがって、電磁シールド部材を外部器具により回転駆動させることが可能である。
【0011】
本発明の別の例示的実施形態によれば、係合孔がシールドキャップに形成され、第1の絶縁部材は、第1の絶縁部材とシールドキャップとの間の係合強度を向上させるために係合孔に埋め込まれている係合部を含み、係合孔の少なくとも一部が、止まり溝穴の穴壁を通過する。
【0012】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の絶縁部材の一端部には、シールドキャップの凸部と接続されている止まり穴が形成される。
【0013】
本発明の別の例示的実施形態によれば、接続アセンブリは、第1の絶縁部材に外装され、装着ポートを封止するために第1の絶縁部材とコネクタハウジングの装着ポートの内壁との間で径方向に圧縮されるように適合されているシールリングをさらに備える。
【0014】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の絶縁部材の一端部には、シールリングの一端部を位置決めするためにシールリングの一端部に当接する、径方向に延びるフランジ部が形成される。
【0015】
本発明の別の例示的実施形態によれば、ねじ部品は、導電性のねじ接続部材と、ねじ接続部材と第1の絶縁部材との間に接続されている第2の絶縁部材とを備える。ねじ接続部材およびシールドキャップは、第1の絶縁部材および第2の絶縁部材により電気的に分離される。
【0016】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2の絶縁部材は、埋め込み射出成形によりねじ接続部材に形成され、したがって、第2の絶縁部材およびねじ接続部材は、一体部品として形成される。
【0017】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2の絶縁部材は、ねじ接続部材と電磁シールドキャップとの間の沿面距離を増大させるために第1の絶縁部材の周囲に配置されている周方向絶縁部を備え、第2の絶縁部材は、中央凸部をさらに備え、周方向絶縁部は、中央凸部を取り囲み、中央凸部に接続され、第1の絶縁部材は、第2の絶縁部材の周方向絶縁部と中央凸部との間に係合し、したがって、第1の絶縁部材は、第2の絶縁部材に対して回転不可能であり、ねじ接続部材は、第2の絶縁部材の中央凸部に係合し、したがって、ねじ接続部材は、第2の絶縁部材に対して回転不可能である。
【0018】
本発明の別の態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、装着ポートを有する導電性ハウジングと、ハウジングに設けられ、ケーブルおよびケーブルと接続されているケーブル端子を備えるケーブルアセンブリと、上記の接続アセンブリとを備える。接続アセンブリは、装着ポートを通してハウジングに入り、ケーブルアセンブリと端子アセンブリとの間の電気的接続を実現するためにケーブル端子を端子アセンブリに固定的に接続する。
【0019】
本発明の例示的実施形態によれば、接続アセンブリのシールドキャップは、ハウジングの装着ポートを覆うように装着ポートに外装される。
【0020】
本発明の別の態様によれば、コネクタアセンブリが提供される。コネクタアセンブリは、上記のコネクタと、相手側ハウジングおよび相手側ハウジングに配置されている端子アセンブリを備える相手側コネクタとを備える。接続アセンブリは、ケーブルアセンブリと端子アセンブリとの間の電気的接続を実現するためにケーブル端子を端子アセンブリに固定的に接続する。
【0021】
本発明に係る上述の例示的実施形態においては、コネクタハウジングの装着ポートがシールドキャップにより覆われ、したがって、装着ポートを閉じることができ、コネクタの電磁シールド効果が向上する。
【0022】
本発明の上記および他の特徴が、添付の図面を参照してその例示的実施形態を詳細に説明することによって、より明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの断面図である。
図2】本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明分解図である。
図3】本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの接続アセンブリ、ケーブルアセンブリおよび端子アセンブリの説明斜視図である。
図4】本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの接続アセンブリ、ケーブルアセンブリおよび端子アセンブリの断面図である。
図5】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの接続アセンブリの説明分解図である。
図6】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの接続アセンブリの断面図である。
図7】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの端子アセンブリの説明斜視図である。
図8】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの端子アセンブリの説明分解図である。
図9】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの端子アセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付の図面を参照して、本開示の例示的実施形態を以下で詳細に説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供されており、本開示の概念を当業者に十分に伝達するであろう。
【0025】
以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示の実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態がこれらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。他の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。
【0026】
本発明の一般概念によれば、接続アセンブリが提供される。接続アセンブリは、ケーブルアセンブリを端子アセンブリに固定的に接続するためのねじ部品と、電磁シールド部材を回転させることによりねじ部品を締めるまたは緩めることが可能であるようにねじ部品と接続されている電磁シールド部材とを備える。電磁シールド部材は、接続アセンブリを設置するためのコネクタハウジングの装着ポートに外装されるように適合されているシールドキャップと、シールドキャップをねじ部品から電気的に隔離するためにシールドキャップとねじ部品との間に接続されている第1の絶縁部材とを備える。シールドキャップは、端壁と、端壁の周囲に接続されている周壁とを備える。周壁は、コネクタハウジングの装着ポートの外壁と電気的に接触するように適合される。
【0027】
本発明の別の一般概念によれば、コネクタが提供される。コネクタは、装着ポートを有する導電性ハウジングと、ハウジングに設けられ、ケーブルおよびケーブルと接続されているケーブル端子を備えるケーブルアセンブリと、上記の接続アセンブリとを備える。接続アセンブリは、装着ポートを通してハウジングに入り、ケーブルアセンブリと端子アセンブリとの間の電気的接続を実現するためにケーブル端子を端子アセンブリに固定的に接続する。
【0028】
本発明の別の一般概念によれば、コネクタアセンブリが提供される。コネクタアセンブリは、上記のコネクタと、相手側ハウジングおよび相手側ハウジングに配置されている端子アセンブリを備える相手側コネクタとを備える。接続アセンブリは、ケーブルアセンブリと端子アセンブリとの間の電気的接続を実現するためにケーブル端子を端子アセンブリに固定的に接続する。
【0029】
図1は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの断面図を示す。図2は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明分解図を示す。図3は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの接続アセンブリ30、ケーブルアセンブリ10および端子アセンブリ20の説明斜視図を示す。図4は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの接続アセンブリ30、ケーブルアセンブリ10および端子アセンブリ20の断面図を示す。
【0030】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、コネクタアセンブリは主に、コネクタ2と、コネクタ2と嵌合するのに好適な相手側コネクタ1と、コネクタ2および相手側コネクタ1を接続するための接続アセンブリ30とを含む。相手側コネクタ1は主に、相手側ハウジング110および端子アセンブリ20を備える。コネクタ2は主に、ハウジング100およびケーブルアセンブリ10を備える。ハウジング100は、導電性材料から作製され、装着ポート101を有する。相手側ハウジング110は、ハウジング100に適合してよい。端子アセンブリ20の一部分は、相手側ハウジング110に配される。ケーブルアセンブリ10は、ケーブル11と、ケーブル11の一端部に電気的に接続されるケーブル端子12とを含む。
ケーブル端子12は、ハウジング100に配置される。接続アセンブリ30は、ハウジング100の装着ポート101を通してハウジング100に入り、端子アセンブリ20の導電端子21をケーブルアセンブリ10のケーブル端子12に固定的に接続する。
【0031】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、接続アセンブリ30は、コネクタ2および相手側コネクタ1とは分離している別個の構成要素である。ただし、本発明は例示の実施形態に限定されず、接続アセンブリ30は、コネクタ2または相手側コネクタ1の一部とみなされてもよい。
【0032】
図5は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの接続アセンブリ30の説明分解図を示す。図6は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの接続アセンブリ30の断面図を示す。
【0033】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、接続アセンブリ30は、ねじ部品31、32および電磁シールド部材33、34を含む。ねじ部品31、32は、ケーブルアセンブリ10を端子アセンブリ20に安定的に接続するために用いられる。電磁シールド部材33、34は、ねじ部品31、32と接続され、したがって、電磁シールド部材33、34を回転させることにより、ねじ部品31、32を締めるまたは緩めることができる。
【0034】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、電磁シールド部材33、34は、シールドキャップ34および第1の絶縁部材33を含む。シールドキャップ34は、接続アセンブリ30を設置するためのハウジング100の装着ポート101に外装されるのに好適である。第1の絶縁部材33は、シールドキャップ34をねじ部品31、32から電気的に分離するために、シールドキャップ34とねじ部品31、32との間に係合する。
【0035】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、第1の絶縁部材33は、埋め込み射出成形によりシールドキャップ34に形成され、したがって、第1の絶縁部材33およびシールドキャップ34は、一体部品として形成される。
【0036】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、係合孔342がシールドキャップ34に形成される。第1の絶縁部材33は、第1の絶縁部材33とシールドキャップ34との間の係合強度を向上させるために係合孔342に埋め込まれる係合部332を含む。
【0037】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、係合孔342および係合部332は円錐形状であり、係合孔342および係合部332の直径は、シールドキャップ34の内側から外側へと徐々に増大する。
【0038】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、シールドキャップ34は、端壁34aおよび周壁34bを含む。周壁34bは、端壁34aの周囲に接続される。周壁34bは、ハウジング100の装着ポート101の外壁との電気的接触に好適である。例えば、装着ポート101の外壁との電気的接触に好適な環状膨出部が、周壁34bの内面に形成されてよい。
【0039】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、シールドキャップ34は、凸部34cおよび止まり溝穴341をさらに含む。凸部34cは、端壁34aの内側面に形成される。止まり溝穴341は、端壁34aの外面に形成され、部分的に凸部34cへと延びる。止まり溝穴341は、外部器具と係合するのに好適であり、したがって、電磁シールド部材33、34を外部器具により回転駆動させることができる。止まり溝穴341の断面形状は、5点形、または正多角形などの他の好適な形状であってよい。
【0040】
図1図6に示すように、本発明の例示的実施形態において、係合孔342がシールドキャップ34に形成される。第1の絶縁部材33は、第1の絶縁部材33とシールドキャップ34との間の係合強度を向上させるために係合孔342に埋め込まれる係合部332を含む。図示はしないが、本発明の別の例示的実施形態においては、係合孔342のうちの少なくとも1つが、止まり溝穴341の穴壁を通過する。
【0041】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、シールドキャップ34の凸部34cと接続される第1の止まり穴331が、第1の絶縁部材33の一端部に形成される。
【0042】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、接続アセンブリ30は、第1の絶縁部材33に外装され、装着ポート101を封止するために第1の絶縁部材33とハウジング100の装着ポート101の内壁との間で径方向に圧縮されるのに好適であるシールリング35をさらに含む。本発明は例示の実施形態に限定されず、接続アセンブリ30がシールリング35を含まなくてもよく、例えばシールリング35がコネクタ2の構成要素であってもよいことに留意されたい。このとき、シールリング35は、ハウジング100の装着ポート101に別個に設置されてよい。
【0043】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、第1の絶縁部材33の一端部には、径方向に延びるフランジ部33aが形成され、フランジ部33aは、シールリング35の一端部を位置決めするためにシールリング35の一端部に押しかかるのに好適である。
【0044】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、ねじ部品31、32は、ねじ接続部材31および第2の絶縁部材32を含む。ねじ接続部材31は、鉄または鋼などの導電性材料から作製される。第2の絶縁部材32は、ねじ接続部材31と第1の絶縁部材33との間に係合する。ねじ接続部材31およびシールドキャップ34は、第1の絶縁部材33および第2の絶縁部材32により電気的に分離される。
【0045】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、第2の絶縁部材32は、埋め込み射出成形によりねじ接続部材31に形成され、したがって、第2の絶縁部材32およびねじ接続部材31は、一体部品として形成される。
【0046】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、第2の絶縁部材32は、周方向絶縁部322を含む。周方向絶縁部322は、ねじ接続部材31と電磁シールドキャップ34との間の沿面距離を増大させるために、第1の絶縁部材33の周囲に配置される。
【0047】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、第2の絶縁部材32は、中央凸部321をさらに含む。周方向絶縁部322は、中央凸部321を取り囲み、中央凸部321に接続される。
【0048】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、第1の絶縁部材33は、第2の絶縁部材32の周方向絶縁部322と中央凸部321との間に接続され、したがって、第1の絶縁部材33を第2の絶縁部材32に対して回転させることができない。例示の実施形態において、第2の絶縁部材32の中央凸部321と係合するのに好適な第2の止まり穴333が、第1の絶縁部材33に形成される。中央凸部321および第2の止まり穴333の断面形状は、5点形または他の好適な形状である。
【0049】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、ねじ接続部材31は、第2の絶縁部材32の中央凸部321に係合し、したがって、ねじ接続部材31を第2の絶縁部材32に対して回転させることができない。
【0050】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、ねじ接続部材31は、頭部311およびねじ部分312を含む。ねじ接続部材31の頭部311は、第2の絶縁部材32に係合する。ねじ部分312は、端子アセンブリ20とのねじ接続に好適である。例示の実施形態において、ねじ接続部材31はボルトである。
【0051】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、接続アセンブリ30は、絶縁キャップ36をさらに含む。絶縁キャップ36は、頭部311とは反対側のねじ接続部材31の端部313との接触を防止するために、ねじ接続部材31の端部313に外装される。
【0052】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、接続アセンブリのシールドキャップ34は、ハウジング100の装着ポート101を覆うように装着ポート101に外装される。装着ポート101の内壁と第1の絶縁部材33との間の間隙を封止するために用いられる接続アセンブリのシールリング35は、装着ポート101の内壁と第1の絶縁部材33との間で径方向に圧縮される。
【0053】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、相手側ハウジング110の一部は、装着パネルの装着孔に挿入するためにハウジング100から突出する。相手側コネクタは、相手側ハウジング110に外装され、相手側ハウジング110と装着パネルの装着孔の内壁との間の間隙を封止するために相手側ハウジング110の内壁と装着パネルの装着孔との間で径方向に圧縮されるのに好適である封止スリーブ102をさらに備える。
【0054】
図1図6に示すように、例示の実施形態において、封止スリーブ102の一部は、ハウジング100へと延び、相手側ハウジング110の外壁とハウジング100の内壁との間の間隙を封止するために相手側ハウジング110の外壁とハウジング100の内壁との間で径方向に圧縮される。
【0055】
図7は、本発明の例示的実施形態に係る相手側コネクタの端子アセンブリ20の説明斜視図を示す。図8は、本発明の例示的実施形態に係る相手側コネクタの端子アセンブリ20の説明分解図を示す。図9は、本発明の例示的実施形態に係る相手側コネクタの端子アセンブリ20の断面図を示す。
【0056】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、導電端子21は、本体部213および管状端部211を含む。管状端部211は、本体部213の一端部に接続される。管状端部211の前端面211aは、電気的接続のための電気接触面であり、本体部213は、管状端部211の後端部から管状端部211に沿って軸方向に延びる。例示の実施形態において、導電端子21は、一体部品である。例えば、導電端子21は、一体のスタンピング部品または一体の機械加工部品であってよい。
【0057】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、導電端子21は、平坦端部212をさらに含む。平坦端部212は、本体部213の他端部に接続される。平坦端部212の外面は、電気的接続のための電気接続面であり、平坦端部212は、管状端部211に沿って軸方向に延びる。例えば、平坦端部212は、バスバーにボルト留めされてもよく、またはバスバーに直接溶接されてもよい。
【0058】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、本体部213の一端部は、半環状であり、管状端部211の後端面211bに接続される。本体部213の他端部は、平坦であり、平坦端部212に接続される。本体部213の断面形状は、一端部における半環形状から他端部における平坦形状へと徐々に変化する。
【0059】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、導電端子21は、一枚の金属薄膜をスタンピングすることにより作製される一体部品である。これにより、製造コストを低減することができる。
【0060】
図1図4および図7図9に示すように、本発明の例示的実施形態においては、導電端子21、接続部材22および電気接続部品23を含む端子アセンブリも開示される。接続部材22は、ねじ接続部材31との接続のために導電端子21の管状端部211に係合する。電気接続部品23は、導電端子21およびケーブル端子12を電気的に接続するために用いられる。
【0061】
本発明は例示の実施形態に限定されず、端子アセンブリ20が接続部材22を含まなくてもよく、例えば接続部材22が接続アセンブリ30の一部であってもよいことに留意されたい。加えて、本適用例においては、端子アセンブリ20が電気接続部品23を含まなくてもよく、例えば電気接続部品23がコネクタ2の構成要素として用いられてもよい。
【0062】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、ねじ接続部材31が接続アセンブリ22に締め込まれると、電気接続部品23が、導電端子21およびケーブル端子12を電気的に接続するように樽状端部211の前端面211aとケーブル端子12の表面との間に押し付けられる。
【0063】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、電気接続部品23は、円筒形であり、2つの端面を有する。電気接続部品23の2つの端面は、それぞれ管状端部211の前端面211aおよびケーブル端子12の表面との電気的接触に好適である。ねじ接続部材31が接続部材22に締め込まれると、電気接続部品23の2つの端面が、それぞれ樽状端部211の前端面211aおよびケーブル端子12の表面と接触する。
【0064】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、接続部材22は、柱状部分221および位置決め部分222を含む。柱状部分221は、軸方向に沿って管状端部211の内孔を通過し、柱状部分221には、ねじ接続部材31と接続するのに好適なねじ接続部分225が形成される。位置決め部分222は、柱状部分221に接続され、接続部材22が導電端子21に対して回転することを防止するために管状端部211の後端部の外側に配置される。
【0065】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、ねじ接続部分225は、接続部材22の柱状部分221に形成されるねじ孔または雄ねじである。例示の実施形態において、接続部材22は、ねじ孔を有するねじ付きスリーブである。
【0066】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、接続部材22の柱状部分221は、接続部材22を管状端部211に固定するために管状端部211の内孔と締り嵌めしている。
【0067】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、位置決め部分222は、管状端部211に沿って径方向に延び、接続部材22が電気接続部品23に向かう方向に管状端部211から引き抜かれることを防止するために管状端部211の後端面211bに載る第1の位置決め面223を含む。
【0068】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、位置決め部分222は、管状端部211に沿って軸方向に延びる第2の位置決め面224をさらに含む。第2の位置決め面224と適合するのに好適な第3の位置決め面213aが、導電端子21の本体部213に形成され、第3の位置決め面213aは、接続部材22が導電端子21に対して回転するのを防止するために第2の位置決め面224に載る。
【0069】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、接続部材22の位置決め部分222は、半環状であり、接続部材22の柱状部分221の後端部の周面に接続される。
【0070】
図1~4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、接続部材22の前端部26は、管状端部211から突出する。端子アセンブリ20は、接続部材22の前端部26との接触を防止するために接続部材22の前端部26に外装される絶縁エンドキャップ25をさらに含む。
【0071】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、端子アセンブリ20は、絶縁スリーブ24をさらに含む。絶縁スリーブ24は、導電端子21の本体部213との接触を防止するために導電端子21の本体部213に外装される。本発明の例示的実施形態において、絶縁スリーブ24は、導電端子21の本体部213に外装される熱収縮チューブであってよい。
【0072】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、導電端子21および電気接続部品23は、第1の導電性材料から作製され、接続部材22は、第1の導電性材料とは異なる第2の導電性材料から作製される。第1の導電性材料の導電性は第2の導電性材料よりも優れ、第2の導電性材料の機械的性質は第1の導電性材料よりも優れる。本発明の例示的実施形態において、導電端子21および電気接続部品23は、限定されるものではないが銅から作製されてよく、接続部材22は、限定されるものではないが鋼から作製されてよい。
【0073】
図1図4および図7図9に示すように、本発明の例示的実施形態はまた、相手側コネクタを開示する。相手側コネクタは、相手側ハウジング110および端子アセンブリ20を備える。相手側ハウジング110は、コネクタ2のハウジング100に適合するのに好適である。端子アセンブリ20は、相手側ハウジング110に配置される。ねじ接続部材31は、端子アセンブリ20の導電端子21をコネクタ2のケーブル端子12に固定的に接続するために用いられる端子アセンブリ20の接続部材22と螺合する。
【0074】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、相手側ハウジング110の一部は、装着パネルの装着孔に挿入されるようにハウジング100から突出する。相手側コネクタは、相手側ハウジング110に外装され、相手側ハウジング110と装着パネルの装着孔の内壁との間の間隙を封止するために相手側ハウジング110の内壁と装着孔との間で径方向に圧縮されるのに好適である封止スリーブ102をさらに備える。
【0075】
図1図4および図7図9に示すように、例示の実施形態において、封止スリーブ102の一部は、ハウジング100へと延び、相手側ハウジング110の外壁とハウジング100の内壁との間の間隙を封止するために相手側ハウジング110の外壁とハウジング100の内壁との間で径方向に圧縮される。
【0076】
図1図9に示すように、本発明の例示的実施形態において、相手側ハウジング110には、第1のポート111および第2のポート112が設けられる。端子アセンブリ20は、相手側ハウジング110に配置される。端子アセンブリ20の管状端部211は、コネクタ2との電気的接続のために第1のポート111へと延びる。端子アセンブリ20の本体部213は、電気的接続のために第2のポート112から延出する。
【0077】
図1図9に示すように、本発明の例示的実施形態においては、コネクタ2も開示される。コネクタ2は、導電性ハウジング100、ケーブルアセンブリ10および接続アセンブリ30を備える。ハウジング100は、装着ポート101を有する。ケーブルアセンブリ10は、ハウジング100に配置され、ケーブルアセンブリ10は、ケーブル11、およびケーブル11と接続されるケーブル端子12を含む。接続アセンブリ30は、装着ポート101を通してハウジング100に入り、ケーブルアセンブリ10と端子アセンブリ20との間の電気的接続を実現するためにケーブル端子12を端子アセンブリ20に固定的に接続する。接続アセンブリのシールドキャップ34は、ハウジング100の装着ポート101を覆うように装着ポート101に装着される。
【0078】
図1図9に示すように、本発明の例示的実施形態においては、コネクタおよび相手側コネクタを含むコネクタアセンブリも開示される。相手側コネクタは、相手側ハウジング110、および相手側ハウジング110に配置される端子アセンブリ20を含む。接続アセンブリ30は、ケーブルアセンブリ10と端子アセンブリ20との間の電気的接続を実現するためにケーブル端子12を端子アセンブリ20に固定的に接続する。
【0079】
上記の実施形態は、限定ではなく例示を意図したものであることが、当業者には理解されるべきである。例えば、多数の修正が当業者により上記の実施形態に対してなされてよく、種々の実施形態において説明されている様々な特徴は、構成または原理において矛盾しない限り互いに自由に組み合わされてよい。
【0080】
いくつかの例示的実施形態を示して説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱しない限り、これらの実施形態において様々な変更または修正がなされてよいことが、当業者には理解されるであろう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物において定められる。
【0081】
本明細書において用いられる場合、単数形で記載され「a」または「an」の語に続く要素は、複数の当該要素またはステップを除外することが明示されていない限り、そのような除外をしないものとして理解されるべきである。さらに、本発明の「一実施形態」という記載は、記載されている特徴を同様に組み込むさらなる実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。加えて、そうでないことが明示されていない限り、特定の性質を有する要素または複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その性質を有しないさらなるそのような要素を含み得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】