(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023011189
(43)【公開日】2023-01-24
(54)【発明の名称】支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機。
(51)【国際特許分類】
B66B 9/02 20060101AFI20230117BHJP
【FI】
B66B9/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021114885
(22)【出願日】2021-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】502145830
【氏名又は名称】美藤 雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤町子
(72)【発明者】
【氏名】北村知世
(72)【発明者】
【氏名】横畑直世
【テーマコード(参考)】
3F301
【Fターム(参考)】
3F301BA07
(57)【要約】
【課題】本発明は、鉄筋コンクリート構築物の課題が解決できる梯子状に固定した成型部材で造るコンクリート構築物を提供する。
【解決手段】
昇降箱1を上下移動させるシャフトの基礎床盤2の壁側に、支持柱3を挿し込む脱落防止ソケット4を複数のボルト5で固定して成る支持柱の架台6、該支持柱の架台6に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱3に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプ7を捻じ込んで昇降箱1の支持柱3を成し、対面の壁側に振れ止め防止レール8を壁に固定して、ねじ加工をした支持柱3の上部に歯車9を装着して成る支持柱3を、前記脱落防止ソケット4に挿し込み、該支持柱3の上部を振れ止め防止金具10で壁に固定して成る支持柱3の歯車9を、屋上の床盤11下にボルト5で固定した歯車付きモーター12で正逆回転させて、昇降箱1を上下移動させる小型昇降機。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機であって、昇降箱を上下移動させるシャフトの基礎床盤の壁側に、支持柱を挿し込む脱落防止ソケットを複数のボルトで固定して成る支持柱の架台、該支持柱の架台に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプを捻じ込んで昇降箱の支持柱を成し、対面の壁側に振れ止め防止レールを壁に固定して、ねじ加工をした支持柱の上部に歯車を装着して成る支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込み、該支持柱の上部を振れ止め防止金具で壁に固定して成る支持柱の歯車を、屋上の床盤下にボルトで固定した歯車付きモーターで正逆回転させて、昇降箱を上下移動させることを特徴とする、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機。
【請求項2】
昇降箱を上下移動させるシャフトの基礎床盤の壁側に、支持柱を挿し込む脱落防止ソケットを複数のボルトで固定して成る支持柱の架台、該支持柱の架台に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプを捻じ込んで昇降箱の支持柱を成し、対面の壁側に振れ止め防止レールを壁に固定して、ねじ加工をした支持柱の上部に歯車を装着して成る支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込み、該支持柱の上部を振れ止め防止金具で壁に固定して成る支持柱の歯車を、屋上の床盤下にボルトで固定した、歯車付きモーターで正逆回転させる制御盤・受電盤を屋上の床盤下に設置することを特徴とする、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機。
【請求項3】
支持柱を挿し込む脱落防止ソケットの内部中央に、球状の突起を設けて油層を成し、前記支持柱の下部に球状の凹溝を設けた鋼材を挿入固定して成る支持柱、該支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込んで、前記歯車付きモーターで正逆回転させて、昇降箱を上下移動させることで、支持柱が円滑に回転することを特徴とする、請求項1又は2に記載の支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機。
【請求項4】
パイプの外周にねじ加工をした支持柱を、下部の支持柱と中央の支持柱と上部の支持柱に分割をして、支持柱の接続部材で連結して一体の支持柱にすることを特徴とする、請求項1~3に記載の支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の小型昇降機は、巻上機を用いてロープで昇降箱を移動させているものが大半である。
【0003】
従来の小型昇降機は、油圧で昇降箱を移動させているものも存在する。
【0004】
何れも軌道部は下部のピット内に設けられているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【0006】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の小型昇降機には次の問題があった。
〇軌道部を下部のピット内に設けことで浸水等の被害を受ける問題。
〇在来のロープや油圧式の小型昇降機は設置費用が高額である問題。
〇巻上機を用いてロープで移動させ方法はメンテナンス費用が高額。
〇巻上機を用いてロープで移動させ方法はロープ破損での落下問題。
また、従来の小型昇降機には耐用年数が短い問題もあった。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みて、短工期且つ低価格、さらに、容易な施工性に優れた支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機であって、昇降箱を上下移動させるシャフトの基礎床盤の壁側に、支持柱を挿し込む脱落防止ソケットを複数のボルトで固定して成る支持柱の架台、該支持柱の架台に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプを捻じ込んで昇降箱の支持柱を成し、対面の壁側に振れ止め防止レールを壁に固定して、ねじ加工をした支持柱の上部に歯車を装着して成る支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込み、該支持柱の上部を振れ止め防止金具で壁に固定して成る支持柱の歯車を、屋上の床盤下にボルトで固定した歯車付きモーターで正逆回転させて、昇降箱を上下移動させることを特徴とする、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機(請求項1)を提供する。
【0010】
昇降箱を上下移動させるシャフトの基礎床盤の壁側に、支持柱を挿し込む脱落防止ソケットを複数のボルトで固定して成る支持柱の架台、該支持柱の架台に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプを捻じ込んで昇降箱の支持柱を成し、対面の壁側に振れ止め防止レールを壁に固定して、ねじ加工をした支持柱の上部に歯車を装着して成る支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込み、該支持柱の上部を振れ止め防止金具で壁に固定して成る支持柱の歯車を、屋上の床盤下にボルトで固定した、歯車付きモーターで正逆回転させる制御盤・受電盤を屋上の床盤下に設置することを特徴とする、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機(請求項2)を提供する。
【0011】
支持柱を挿し込む脱落防止ソケットの内部中央に、球状の突起を設けて油層を成し、前記支持柱の下部に球状の凹溝を設けた鋼材を挿入固定して成る支持柱、該支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込んで、前記歯車付きモーターで正逆回転させて、昇降箱を上下移動させることで、支持柱が円滑に回転することを特徴とする、請求項1又は2に記載の支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機(請求項3)を提供する。
【0012】
パイプの外周にねじ加工をした支持柱を、下部の支持柱と中央の支持柱と上部の支持柱に分割をして、支持柱の接続部材で連結して一体の支持柱にすることを特徴とする、請求項1~3に記載の支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機(請求項4)を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の特筆すべき大きな効果を列挙する。
イ)昇降箱が落下する恐れがなく安全である。
ロ)昇降箱の停止位置を微調整する必要がない。
ハ)浸水災害による被害を最小限にできる。
二)短納期低価格でメンテナンスが容易にできる。
ホ)設置費とメンテナンス費用が削減できる。
【0014】
以上で説明したように、請求項1に係る発明によれば、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機であって、昇降箱を上下移動させるシャフトの基礎床盤の壁側に、支持柱を挿し込む脱落防止ソケットを複数のボルトで固定して成る支持柱の架台、該支持柱の架台に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプを捻じ込んで昇降箱の支持柱を成し、対面の壁側に振れ止め防止レールを壁に固定して、ねじ加工をした支持柱の上部に歯車を装着して成る支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込み、該支持柱の上部を振れ止め防止金具で壁に固定して成る支持柱の歯車を、屋上の床盤下にボルトで固定した歯車付きモーターで正逆回転させて、昇降箱を上下移動させることで、安全な小型昇降機となる効果が得られる。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、昇降箱を上下移動させるシャフトの基礎床盤の壁側に、支持柱を挿し込む脱落防止ソケットを複数のボルトで固定して成る支持柱の架台、該支持柱の架台に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプを捻じ込んで昇降箱の支持柱を成し、対面の壁側に振れ止め防止レールを壁に固定して、ねじ加工をした支持柱の上部に歯車を装着して成る支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込み、該支持柱の上部を振れ止め防止金具で壁に固定して成る支持柱の歯車を、屋上の床盤下にボルトで固定した、歯車付きモーターで正逆回転させる制御盤・受電盤を屋上の床盤下に設置することで、災害に強い小型昇降機となる効果が得られる。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、支持柱を挿し込む脱落防止ソケットの内部中央に、球状の突起を設けて油層を成し、前記支持柱の下部に球状の凹溝を設けた鋼材を挿入固定して成る支持柱、該支持柱を、前記脱落防止ソケットに挿し込んで、前記歯車付きモーターで正逆回転させて、昇降箱を上下移動させることで、支持柱が円滑に回転する効果が得られる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、パイプの外周にねじ加工をした支持柱を、下部の支持柱と中央の支持柱と上部の支持柱に分割をして、支持柱の接続部材で連結して一体の支持柱にすることで、組立作業が容易になる大きな効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明の実施形態は添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】
【0020】
本発明の実施形態を図面で説明すれば、
図1は、昇降箱1を上下移動させるシャフトの基礎床盤2の壁側に、支持柱3を挿し込む脱落防止ソケット4を複数のボルト5で固定して成る支持柱の架台6、該支持柱の架台6に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱3に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプ7を捻じ込んで昇降箱1の支持柱3を成し、対面の壁側に振れ止め防止レール8を壁に固定して、ねじ加工をした支持柱3の上部に歯車9を装着して成る支持柱3を、前記脱落防止ソケット4に挿し込み、該支持柱3の上部を振れ止め防止金具10で壁に固定して成る支持柱3の歯車9を、屋上の床盤11下にボルト5で固定した歯車付きモーター12で正逆回転させて、昇降箱1を上下移動させることを特徴とする、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機を示した本発明に係る
図2のB部の断面図。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
図7は、パイプの外周にねじ加工をした支持柱3を、下部の支持柱15と中央の支持柱16と上部の支持柱17に分割をして、支持柱の接続部材18で連結して一体の支持柱3にすることを特徴とする、請求項1~3に記載の支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機を説明する支持柱の図面である。
【0027】
以上、図面について説明したが、本発明は、従来の小型昇降機の欠点が改善できるとともに高度な技能を必要とすることなく、自然災害に強い小型昇降機で低価格の実現を目的としたものである。
【0028】
また、本発明の小型昇降機の量産化で低下価格を実現して、住宅の多層階のバリアフリーを実現する貢献ができる。
【実施例0029】
「小型昇降機の実施例」
住宅の多層階のバリアフリーを実現するために、昇降箱1を上下移動させるシャフトの基礎床盤2の壁側に、支持柱3を挿し込む脱落防止ソケット4を複数のボルト5で固定して成る支持柱の架台6、該支持柱の架台6に、パイプの外周にねじ加工をした支持柱3に、パイプの内周にねじ加工して成る昇降箱取付パイプ7を捻じ込んで昇降箱1の支持柱3を成し、対面の壁側に振れ止め防止レール8を壁に固定して、ねじ加工をした支持柱3の上部に歯車9を装着して成る支持柱3を、前記脱落防止ソケット4に挿し込み、該支持柱3の上部を振れ止め防止金具10で壁に固定して成る支持柱3の歯車9を、屋上の床盤11下にボルト5で固定した歯車付きモーター12で正逆回転させて、昇降箱1を上下移動させることを特徴とする、支持柱を回転させて昇降箱を上下移動させる小型昇降機。