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特開2023-112031個人用の再充電可能かつ持ち運び可能なイオン空気浄化機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023112031
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】個人用の再充電可能かつ持ち運び可能なイオン空気浄化機
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/22 20060101AFI20230803BHJP
   F24F 8/30 20210101ALI20230803BHJP
   F24F 8/24 20210101ALI20230803BHJP
【FI】
A61L9/22
F24F8/30
F24F8/24
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023099132
(22)【出願日】2023-06-16
(62)【分割の表示】P 2020546157の分割
【原出願日】2019-03-05
(31)【優先権主張番号】15/914,036
(32)【優先日】2018-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】509076074
【氏名又は名称】ヘッドウォーターズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ ジェイ. ジェネルー
(72)【発明者】
【氏名】ルディ エー. バンデンベルト
(72)【発明者】
【氏名】アダム ティー. クラーク
(57)【要約】
【課題】個人用の再充電可能かつ持ち運び可能なイオン空気浄化機の提供。
【解決手段】個人用空気空間を活性化し、そこからの粒子性汚染物質を清浄する、持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機は、磁気引力による、イオンエミッタおよび筐体サブアセンブリの除去可能な取付を提供し、ラニヤードまたは装飾的囲繞物を含む衣類を取外可能にクリップ留めする、筐体の外部にある、電気的に接地された伝導性部材を提供し、卓上搭載物、腕バンド、または他の付属品との併用のための外部接地プレートを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人用空気空間清浄機であって、
装着されると快適であるような寸法および重量である装着可能な筐体サブアセンブリであって、前記装着可能な筐体サブアセンブリは、外側表面と、励起電位を提供するバッテリ電力によって給電されている電子回路とを有する、装着可能な筐体サブアセンブリと、
前記装着可能な筐体の前記表面のうちの1つに搭載された第1の部材と、
外側表面と、イオンエミッタとを有するイオンエミッタサブアセンブリであって、前記イオンエミッタは、前記励起電位に活性化されると、励起され、イオンを放出する、イオンエミッタサブアセンブリと、
前記イオンエミッタサブアセンブリの前記表面のうちの1つに搭載された第2の部材と
を備え、
前記第1および第2の部材のうちの少なくとも一方は、前記第1および第2の部材の他方を磁気的に誘引し、
前記イオンエミッタサブアセンブリの前記表面のうちの1つに搭載された前記第2の部材は、前記装着可能な筐体サブアセンブリの前記表面のうちの1つに搭載された前記第1の部材と協働し、前記第1および第2の部材の磁気引力の作用によって、前記イオンエミッタサブアセンブリを前記装着可能な筐体サブアセンブリに除去可能に搭載する、個人用空気空間清浄機。
【請求項2】
前記第1および前記第2の部材は、伝導性材料であり、伝導性材料の前記第1の部材は、前記電子回路によって提供される前記励起電位を受容するように接続され、伝導性材料の前記第2の部材は、前記イオンエミッタに接続され、前記第1および第2の伝導性部材は、前記イオンエミッタサブアセンブリが、前記第1および第2の部材の磁気引力の作用によって前記装着可能な筐体サブアセンブリに搭載されると、前記第1および第2の部材を通した伝導によって、前記イオンエミッタに前記イオン化電位を供給する、請求項に記載の個人用空気空間清浄機。
【請求項3】
前記筐体サブアセンブリの前記表面は、対向する、表側および裏側を含み、その前記裏側は、前記装着可能な筐体サブアセンブリを装着する人の向合表面上に着座するように適合され、前記表側は、前記イオンエミッタサブアセンブリを受容するように適合された周壁によって画定されている、陥凹を含み、前記第1の部材は、前記陥凹の中に搭載されている、請求項に記載の個人用空気空間清浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、それぞれが参照することによって本明細書に組み込まれる、2017年8月22日に発行され、「Personal Rechargeable Portable Ionic Air Purifier」と題された、Genereux et al.による、米国特許第9,737,895号、2007年5月8日に発行され、「Ion Generator with Open Emitter and Safety Feature」と題された、Joannouによる、米国特許第7,215,526号、および2005年7月19日に発行され、「Portable Ion Generator and Dust Collector」と題された、Joannouによる、米国特許第6,919,053号に関する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、イオン発生器に関し、より具体的には、個人的使用および空気浄化のための、バッテリによって動作される持ち運び可能なイオン発生器に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
持ち運び可能なイオン空気浄化機は、活性化し、個人の感電のリスクを殆どまたは全く課すことなく、タクシーもしくは飛行機の客室、またはウイルス、花粉、煙、カビ、イエダニ、もしくは他の粒子性汚染物質の他の環境のもの等の、汚染された個人的空気空間を清浄するために、イオンを制御可能に提供し、とりわけ、長いバッテリ寿命を呈し、少ない費用で製造可能であるように要求される。Genereux et al.による、「Personal Rechargeable Portable Ionic Air
Purifier」と題された、米国特許第9,737,895号は、高効率のイオン化回路、持ち運び可能な筐体にプラグ式に差し込まれ、それらを接地電位に確立させる、ラニヤード、および異なる保護可能なイオンエミッタの実施形態を開示する。Joannouによる、「Ion Generator with Open Emitter and Safety Feature」と題された、米国特許第7,215,526号は、イオンエミッタ、安全回路、およびアナログイオン化回路を開示し、Joannouによる、「Portable Ion Generator and Dust Collector」と題された、米国特許第6,919,053号は、とりわけ、筐体上のペンダントピンエミッタ、ならびに活性化回路を開示する。
【0004】
Genereux et al.のプラグ差込型ラニヤードは、その両端部のそれぞれにおいて、それを用いてラニヤードが筐体に除去可能に取り付けられ、電気的に接地される、その持ち運び可能な筐体上にそのために提供される、噛合受器の中にプラグ式に差し込む、プラグを含む。しかしながら、ラニヤードおよび/またはそれらの噛合受器によって搬送されるプラグは、取扱ならびに使用からの汚れおよび/または変形を受け、これは、不十分な接続性もしくは必要な機械的取付を達成する、またはラニヤードを接地電位に確立させることの失敗をもたらし得る。加えて、特殊なプラグおよび受器ハードウェアは、材料コストを増加させるたけではなく、プラグ端部を有する特殊なラニヤードを除く、いかなるラニヤードの使用も除外する。
【0005】
Genereux et al.の保護可能なイオンエミッタ実施形態は、使用時に消耗されるイオンエミッタの交換を可能にし、非使用時にイオンエミッタを保護し、損傷および/または減損される動作性をもたらし得る、イオンエミッタとの不要な接触を防止するための異なる可動カバーならびにスライドの実施形態を含む。しかしながら、そこに開示される、異なる可動カバーおよびスライドの実施形態は、取扱ならびに使用から変形を受け、これは、不十分な、または失敗したイオンエミッタの保護の結果を伴う、粘着もしくは他の機能損失をもたらし得る。加えて、そこに開示される、可動カバーおよびスライドの実施形態は、材料ならびに製造費用を増加させ、望ましくないことに、全体的な製品費用を増大させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第9,737,895号公報
【特許文献2】米国特許第7,215,526号公報
【特許文献3】米国特許第6,919,053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
(発明の要約)
本発明の1つの目的は、プラグレスであり、汚れおよび/または変形によって誘発される機械的取付もしくは電気的接地の支障を受けない、それによって装着されるラニヤードを有する、個人用の再充電可能かつ持ち運び可能なイオン空気浄化機を開示することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書によると、本発明の個人用空気空間清浄機は、外側表面を有し、装着されると快適であるような寸法および重量である、装着可能な筐体と、バッテリ電力によって給電され、接地電位および励起電位の両方を提供する、電子回路と、該電子回路に接続される、イオンエミッタであって、イオンエミッタは、該励起電位に活性化されると、励起され、イオンを放射する、イオンエミッタと、伝導性のラニヤードと、該接地電位に電気的に接続され、該装着可能筐体に機械的に接続される、伝導性部材であって、伝導性部材は、その該外側表面まで外部に延在し、該ラニヤードを受容し、これを、該伝導性部材が機械的に接続される該装着可能な筐体に除去可能に取り付け、それによって、ラニヤードがそれによって受容されると、該接地電位に電気的に接続される該伝導性部材との接触によってラニヤードを電気的に接地するように適合される、伝導性部材とを含む。
【0009】
1つの本好ましい実施形態では、伝導性部材は、筐体に取り付けられる、弾性的に付勢された顎状部であり、顎状部は、これと筐体の向合表面との間でラニヤードを受容するように弾性的に開放し、顎状部と筐体の向合表面との間でこれを捕捉するように弾性的に閉鎖し、それによって、装着可能な筐体が、該接地電位に電気的に接続される該伝導性部材によって提供される、該顎状部によって捕捉される該ラニヤードによって、頸部を中心として支持されると、装着者の身体を電気的に接地するように適合される。
【0010】
該装着可能な筐体の外部にある伝導性部材の本好ましい実施形態の顎状部はまた、衣類に取り付けるためにも使用され得る。
【0011】
筐体の外部にあるラニヤードを捕捉し、電気的に接地し、頭部および頸部の周囲に筐体を支持し、ならびに/もしくは衣服および同等物への筐体の取付を提供する限り、いかなる伝導性部材の幾何学形状も、採用され得る。
【0012】
本発明の別の目的は、非使用時におけるイオンエミッタ保護と、可動カバーまたはスライドもしくは他の可動部品を要求することのない、イオンエミッタ交換とを提供し、変形または粘着を受けない、個人用の再充電可能かつ持ち運び可能なイオン空気浄化機を開示することである。
【0013】
本明細書によると、本発明の個人用空気空間清浄機は、装着されると快適であるような寸法および重量である、装着可能な筐体サブアセンブリであって、装着可能な筐体サブアセンブリは、外側表面を有し、励起電位を提供するバッテリ電力によって給電される、電子回路を含む、装着可能な筐体サブアセンブリと、該装着可能な筐体の該表面のうちの1つに搭載される、第1の部材と、外側表面と、イオンエミッタとを有する、イオンエミッタサブアセンブリであって、イオンエミッタは、該励起電位に活性化されると、励起され、イオンを放出する、イオンエミッタサブアセンブリと、該イオンエミッタサブアセンブリの該表面のうちの1つに搭載される、第2の部材とを含み、該第1および第2の部材のうちの少なくとも一方は、該第1および第2の部材の他方を磁気的に誘引し、該イオンエミッタサブアセンブリの該表面のうちの1つに搭載される該第2の部材は、該装着可能な筐体サブアセンブリの該表面のうちの1つに搭載される該第1の部材と協働し、第1および第2の部材の磁気引力の作用によって、該イオンエミッタサブアセンブリを該装着可能な筐体サブアセンブリに除去可能に搭載する。
【0014】
1つの本好ましい実施形態では、該第1および該第2の部材は、伝導性材料であり、伝導性材料の該第1の部材は、該電子回路によって提供される該励起電位を受容するように接続され、伝導性材料の該第2の部材は、該イオンエミッタに接続され、該第1および第2の伝導性部材は、該イオンエミッタサブアセンブリが、第1および第2の伝導性部材の磁気引力の作用によって該装着可能な筐体サブアセンブリに搭載されると、該第1および第2の部材を通した伝導によって、該イオンエミッタに該イオン化電位を供給する。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
個人用空気空間清浄機であって、
外側表面を有し、装着されると快適であるような寸法および重量である、装着可能な筐体と、
バッテリ電力によって給電され、接地電位および励起電位の両方を提供する、電子回路と、
前記電子回路に接続されたイオンエミッタであって、前記イオンエミッタは、前記励起電位に活性化されると、励起され、イオンを放射する、イオンエミッタと、
伝導性のラニヤードと、
前記接地電位に電気的に接続され、前記装着可能筐体に機械的に接続されている、伝導性部材であって、前記伝導性部材は、前記装着可能筐体の前記外側表面まで外部に延在し、前記ラニヤードを受容し、これを、前記伝導性部材が機械的に接続されている前記装着可能な筐体に除去可能に取り付け、それによって、前記ラニヤードがそれによって受容されると、前記接地電位に電気的に接続された前記伝導性部材との接触によって前記ラニヤードを電気的に接地するように適合されている、伝導性部材と
を備える、個人用空気空間清浄機。
(項目2)
前記伝導性部材は、前記筐体に取り付けられている弾性的に付勢された顎状部であり、前記顎状部は、これと前記筐体の向合表面との間で前記ラニヤードを受容するように弾性的に開放し、前記顎状部と前記筐体の向合表面との間でこれを捕捉するように弾性的に閉鎖し、それによって、前記装着可能な筐体が、前記接地電位に電気的に接続されている前記伝導性部材によって提供されている、前記顎状部によって捕捉される前記ラニヤードによって、頸部を中心として支持されると、装着者の身体を電気的に接地するように適合されている、項目1に記載の個人用空気空間清浄機。
(項目3)
前記伝導性部材は、前記筐体に取り付けられている弾性的に付勢された顎状部であり、前記顎状部は、これと前記筐体の向合表面との間で衣類を除去可能に受容するように適合され、前記衣類に向合する前記身体部分に接触し、それによって、前記装着可能な筐体が、前記顎状部によって前記衣類に搭載され、前記顎状部が、前記衣類に向合する前記身体部分と接触すると、前記身体を電気的に接地するように適合されている、項目1に記載の個人用空気空間清浄機。
(項目4)
前記電子回路は、前記筐体内に搭載されている、項目1に記載の個人用空気空間清浄機。
(項目5)
前記接地電位に電気的に接続され、前記筐体の外側表面に搭載されている、第2の伝導性部材をさらに含む、項目1に記載の個人用空気空間清浄機。
(項目6)
前記第2の伝導性部材がユーザの腕に向合する状態で、前記筐体を前記腕に搭載するように適合されている、腕バンドをさらに含み、それによって、前記装着可能な筐体が、前記腕バンドによって前記腕上に装着されると、前記接地電位に電気的に接続される前記第2の伝導性部材との接触によって、前記腕を電気的に接地する、項目5に記載の個人用空気空間清浄機。
(項目7)
個人用空気空間清浄機であって、
装着されると快適であるような寸法および重量である装着可能な筐体サブアセンブリであって、前記装着可能な筐体サブアセンブリは、外側表面と、励起電位を提供するバッテリ電力によって給電されている電子回路とを有する、装着可能な筐体サブアセンブリと、
前記装着可能な筐体の前記表面のうちの1つに搭載された第1の部材と、
外側表面と、イオンエミッタとを有するイオンエミッタサブアセンブリであって、前記イオンエミッタは、前記励起電位に活性化されると、励起され、イオンを放出する、イオンエミッタサブアセンブリと、
前記イオンエミッタサブアセンブリの前記表面のうちの1つに搭載された第2の部材と
を備え、
前記第1および第2の部材のうちの少なくとも一方は、前記第1および第2の部材の他方を磁気的に誘引し、
前記イオンエミッタサブアセンブリの前記表面のうちの1つに搭載された前記第2の部材は、前記装着可能な筐体サブアセンブリの前記表面のうちの1つに搭載された前記第1の部材と協働し、前記第1および第2の部材の磁気引力の作用によって、前記イオンエミッタサブアセンブリを前記装着可能な筐体サブアセンブリに除去可能に搭載する、個人用空気空間清浄機。
(項目8)
前記第1および前記第2の部材は、伝導性材料であり、伝導性材料の前記第1の部材は、前記電子回路によって提供される前記励起電位を受容するように接続され、伝導性材料の前記第2の部材は、前記イオンエミッタに接続され、前記第1および第2の伝導性部材は、前記イオンエミッタサブアセンブリが、前記第1および第2の部材の磁気引力の作用によって前記装着可能な筐体サブアセンブリに搭載されると、前記第1および第2の部材を通した伝導によって、前記イオンエミッタに前記イオン化電位を供給する、項目7に記載の個人用空気空間清浄機。
(項目9)
前記筐体サブアセンブリの前記表面は、対向する、表側および裏側を含み、その前記裏側は、前記装着可能な筐体サブアセンブリを装着する人の向合表面上に着座するように適合され、前記表側は、前記イオンエミッタサブアセンブリを受容するように適合された周壁によって画定されている、陥凹を含み、前記第1の部材は、前記陥凹の中に搭載されている、項目7に記載の個人用空気空間清浄機。
(項目10)
個人用空気空間清浄機であって、
重量が軽く、装着されると、快適である、装着可能な第1の筐体と、
前記装着可能な第1の筐体に搭載されたイオンエミッタと、
前記イオンエミッタを、イオンを放出するための電位に活性化させ、接地電位を画定するための、前記装着可能な第1の筐体に搭載された活性化回路と、
それを装着する人の頸部の周囲に前記装着可能な第1の筐体を懸吊するように適合されている、伝導性のラニヤードであって、前記伝導性のラニヤードは、前記伝導性のラニヤードとの接触によって前記装着可能な第1の筐体を装着する人の身体を接地するために前記接地電位に接続され、前記イオンエミッタと、前記装着可能な第1の筐体を装着する前記人の身体との間に電位差を提供し、前記電位差は、微粒子を同伴する個人用空気空間を通して前記イオン化電位に活性化されると、接地電位における前記身体に前記イオンエミッタによって放出される前記イオンを引き込み、それによって、前記装着可能な第1の筐体を装着する前記人によって呼吸されている前記空気を清浄する、伝導性のラニヤードと、
装飾的または情報的特徴を画定する第1の壁部分と、前記装着可能な第1の筐体を除去可能に受容するように適合された第2の壁部分とを有する、第2の筐体と
を備える、個人用空気空間清浄機。
(項目11)
前記第2の壁部分は、中心開口部を画定し、前記中心開口部は、前記装着可能な第1の筐体を前記中心開口部内に受容し、それを除去可能に保定するように適合され、装飾的または情報的特徴を画定する前記第2の筐体の前記第1の壁部分は、前記中心開口部を囲繞する、項目10に記載の個人用空気空間清浄機。
(項目12)
前記イオンエミッタは、前記装着可能な第1の筐体に除去可能に搭載され、グラフィックまたは文字を露出させるように適合されている、暴露された前表面を含む、項目10に記載の個人用空気空間清浄機。
【0015】
本発明のこれらおよび他の目的、利点、特徴、ならびに発明の側面は、本発明が、その本好ましい実施形態の以下の発明を実施するための形態および図を参照することによってより深く理解されるにつれて、明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明による、持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機の正面絵画図である。
図2図2は、図1の線2-2に沿って得られる、本発明による、持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機の分解断面図である。
図3図3は、本発明による、持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機の背面絵画図である。
図4A図4は、その図4Aおよび4Bにおいて、本発明による、例示的な装飾的囲繞物を伴う持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機の正面および後方絵画図を示す。
図4B図4は、その図4Aおよび4Bにおいて、本発明による、例示的な装飾的囲繞物を伴う持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機の正面および後方絵画図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(現在の好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明が、その用途において、以下の説明に記載される、または図に図示される、構築物の詳細もしくは構成要素の配列に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態を受け入れる余地があり、種々の方法で実践および実行されることが可能である。また、本明細書に採用される語法および専門用語が、説明の目的のためのものであり、限定するものとして見なされるべきではないことを理解されたい。
【0018】
ここで説明のために図に目を向けると、図1において、概して、10において図示されるものは、本発明の持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機10である。浄化機10は、いかなる顕著な負担も伴わずに快適に装着される、および/または自分自身で搬送されるように適合される材料、重量、構築、ならびに寸法の、概して、12と指定される、装着可能な筐体サブアセンブリを含む。概して、14と指定されるイオンエミッタサブアセンブリが、説明されるような様式で、装着可能な筐体サブアセンブリ12に除去可能に搭載される。イオンエミッタサブアセンブリ14は、カーボンブラシ16を含む。ユーザは、説明されるような様式で装着可能な筐体サブアセンブリ12に搭載される伝導性コードまたはラニヤード18を使用して、彼らの頸部の周囲に浄化機10を吊下し、示されていないスイッチを使用して、浄化機10を「オン」にする。また示されていない、イオンの雲が、それによって、示されていない、顔面積に向かって指向される、カーボンブラシ16または他のイオンエミッタから生成され、個人的空気空間をイオンで活性化させ、そこから微粒子を除去する。これらのイオンは、空気中の逆荷電粒子を誘引し、次いで、再近傍の接地源に向かってともに誘引される。伝導性コード18は、接地源が、ユーザの身体であり、呼吸可能な空気流ではないことを確実にし、したがって、空気中の汚染物質の呼吸可能な空気流を効果的に清浄する、および/または負イオンを生成する。
【0019】
浄化機10は、ウイルス、花粉、煙、カビ、イエダニ、および他の粒子性汚染物質の空気を清浄し、典型的には、浄化機が、ラニヤード18を使用して頸部を中心として装着されると、頭部を中心として約3フィートの圏域を清浄する。浄化機はまた、例えば、枕面積の周囲の空気が、汚染物質から浄化されるようにナイトスタンド上に設置される、または負イオンによる活性化ならびに/もしくは浄化が、所望される、または必要とされ得る、テーブル、座席、もしくは他の任意の場所の近傍に位置することもできる。腕バンド、手首バンド、および同等物が、説明される様式で、ラニヤードの代わりに本デバイス10を身体に搭載するために使用され得る。
【0020】
高電圧イオン源に近接する接地表面がイオンの生成を増加させることが、米国特許第6,919,053号から公知である。理想的には、電気的接続が、高電圧源の接地端子と当該表面との間に形成される。個人用空気浄化機の場合では、本接続は、ユーザの皮膚と接触する、伝導性の布帛ラニヤードを通して達成され得る。布帛は、理想的には、織り交ぜられた伝導性要素を伴う、通常の布帛から構成される。伝導性要素は、ユーザと高電圧出力回路出力の片側との間に電気的接続を生成し、イオン化電位において活性化信号を提供する。布帛の伝導性は、多数の方法を使用して達成されることができ、そのいくつかは、望ましくは、他のものよりも快適なユーザ体験を提供するであろう。下記により完全に出現するであろうように、本発明の浄化機10はまた、別様に、説明されるような様式で、金または銀のもの等の通常の金属ネックレスを採用してもよい。
【0021】
伝導性の接地頸部ストラップは、本デバイスが、浄化機を着用する人の身体を接地源として使用することを可能にする。これは、大きい接地平面および浄化機からのイオン出力の有意の増加を提供する効果を有する。ストラップは、概して、織り交ぜられた伝導性材料の層を伴う、綿構築物である。これは、頸部の周囲に吊下する、および/または露出する皮膚に接触しながら、本デバイス内の浮動接地に直接接続され、同時に、個々のユーザにも接続される。
【0022】
接地コードは、任意のタイプの伝導性材料から構築されてもよい。説明されるようなユーザの身体と接触する、接地プレートが、卓上搭載物またはベッドの枠組、腕もしくは手首バンド、または他の搭載物の実施形態において使用され得る。他の接地手段もまた、採用され得る。
【0023】
ここで図2を参照すると、概して、30において指定されるものは、図1の線2-2に沿って得られる、本発明による、持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機の分解断面図である。装着可能な筐体サブアセンブリ12は、バッテリ32と、その内部に搭載される、プリント回路基板34とを含む。バッテリ32は、回路基板34によって担持される、電気回路に電力を供給する。回路は、電気的接地を画定し、イオン化電位において出力信号を提供する。参照することによって本明細書に組み込まれる、USP第9,737,895号に示され、説明される、安全かつ高効率の電気回路等の、バッテリ電力をイオン化電位に変換するための任意の好適な電気回路が、採用され、イオンエミッタ16を制御可能に活性化させ、イオン化電位において安全にイオンを放出してもよい。再充電不可能なバッテリ源もまた、本浄化機の動作のために使用されてもよい。
【0024】
装着可能な筐体サブアセンブリ12は、概して、40と指定される、陥凹を画定する周壁38(図1に最も詳細に図示される)と、その陥凹状表面40と同一平面上にある筐体12に搭載される、高電圧磁石42とを有する、概して、36と指定される、前表面を含む。高電圧ワイヤコネクタ44は、高電圧回路34によって生成される、イオン化電位において、信号を高電圧磁石42に接続する。磁石46が、磁石42と離間関係にある陥凹状表面40と同一平面上にある、筐体12に搭載される。接地プレート48が、概して、装着可能な筐体サブアセンブリ12の50と指定される、裏面に搭載される。
【0025】
接地プレート48は、伝導性材料であり、接地電位に電気的に接続される。接地プレート48は、好ましくは、筐体12が、腕バンドまたは手首バンドもしくは他の付属品の中に受容され、これを身体と接触するように保持すると、接地が容易にアクセス可能になるように突出する。接地を卓上またはベッド搭載部等の他の付属品に移すこともまた、効果的な方法である。
【0026】
ここで図1および2を参照すると、イオンエミッタサブアセンブリ14は、装着可能な筐体サブアセンブリ12の陥凹40の中に嵌入するように定寸される、略平坦なカバー部材52を含む。伸長カーボンブラシワイヤ54が、ブラシ16がカバー部材52の上部におけるその遠位端において暴露されるように、カバー部材52に搭載される。伸長カーボンブラシワイヤ54の近接する端部は、はんだまたは溶接58によって磁気材料の伝導性接触プレート56に機械的かつ電気的に接続される。磁気材料の伝導性接触プレート56は、それ自体が接着的に、または別様にカバー部材52の内側表面に締結される。
【0027】
サブアセンブリ14が、装着可能な筐体サブアセンブリ12の中にそのために提供される、陥凹40の中に挿入されると、伝導性の磁性部材42、46は、伝導性の磁性部材56に接触する。当業者によって容易に理解されるであろうように、一方では、イオンエミッタサブアセンブリ14は、それによって、その間に存在する磁気引力の作用によって装着可能な筐体サブアセンブリ12に除去可能に取り付けられ、他方では、イオンエミッタ16は、プリント回路基板34によって担持されるイオン活性化回路の高電圧出力において、イオン化電位に、高電圧ワイヤコネクタ44を介して接続される、ブラシ16と、圧着58と、伝導性の磁性プレート56と、伝導性磁石42との間に画定される、電気回路の完成によって、イオン化電位に活性化される。
【0028】
カーボンブラシ16が、消耗された状態になるときにはいつも、イオンエミッタサブアセンブリ14が、係脱の磁性作用による、1つのイオンエミッタサブアセンブリ14の除去と、別のものとの交換との単純な便法により、交換サブアセンブリによって交換され得る。カーボンブラシ16は、陥凹40内で、取扱および/または保管に起因する損傷から保護される。
【0029】
イオンエミッタサブアセンブリを受容する陥凹が、現在好ましいが、他の手段も、カーボンブラシの意図される整合を提供するために採用され得る。例えば、磁石の設置が、整合を提供し得る、または別の例示的実施形態をとるために、示されていない、丸みを帯びた身体上での丸みを帯びたプレートが、採用され、カーボンブラシエミッタを任意の所望の方向に向けてもよい。
【0030】
本好ましい実施形態では、イオンエミッタおよび装着可能な筐体サブアセンブリ12、14はそれぞれ、磁性の伝導性部材を含み、除去可能な取付、およびカーボンブラシエミッタとイオン化回路との間の電気回路の完成の両方を提供する。本発明による代替の実施形態では、示されていない、電気プラグおよび受器または他の接続配列が、磁性部材と別個に提供され、電気回路を完成させ得る。本発明による代替の実施形態では、異なる数および配列の磁性的に伝導性ならびに/もしくは磁性の部材が、磁気作用によってイオンエミッタおよび装着可能な筐体サブアセンブリを除去可能に取り付けるために好適な任意の配列によって提供され得る。
【0031】
ここで図3を参照すると、概して、70と指定されるものは、本発明による、持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機の背面絵画図である。伸長伝導性部材72が、装着可能な筐体サブアセンブリ12の背面50に取り付けられ、電気的接地に電気的に接続される。本好ましい実施形態では、伸長伝導性部材72は、接地電位における筐体12の外部にある、弾性の伝導性顎状部を提供するように成形されるが、これは、本発明の概念から逸脱することなく、異なるように構成され得る。ラニヤード18は、伝導性部材72によって捕捉され、伝導性部材が、電気的に接地されるため、これもまた、電気的に接地され、これは、ラニヤード18が頸部を中心として装着されると、示されていない、ユーザの身体を、接地電位と同一の電位に確立させる。ラニヤード18は、弾性顎状部の中に挿入される場合と同程度に容易に除去される。
【0032】
特殊なプラグ端部および噛合プラグが、要求されていないため、ラニヤード18は、伝導性材料の単純なループであり得る。ラニヤード18はまた、例えば、ユーザ自身の銀および/または金のネックウェアであってもよい。本好ましい実施形態の伝導性部材72によって提供される、弾性顎状部は、これと装着可能な筐体12の向合表面50との間で衣服を受容することが可能であり、これは、示されていない、Tシャツまたは袖もしくは他の衣類等の衣類上への持ち運び可能で装着可能な筐体12の搭載を可能にする。いかなる多様性の衣服も、伝導性部材72によって提供される弾性顎状部によって除去可能に受容されると、接地プレート48は、ユーザの身体の表面の向合部分に接触し、これは、示されていない、ユーザの身体を接地電位と同一の電位に確立させる。衣類は、伝導性部材72によって提供される、弾性顎状部の中に挿入される場合と同程度に容易に除去される。伝導性部材は、本発明の概念から逸脱することなく、ラニヤードおよび/または衣類を取外可能に握持するように、種々に構成され得る。
【0033】
代替の実施形態における接地プレート48は、接地を卓上搭載物またはベッドスタンドに移すために採用され得る、もしくはさらに、装着可能な筐体を全て示されていない、意図される身体部分に取り付けるために、手首バンド、または腕バンド、もしくは他のデバイスと併用され得る。
【0034】
ここで図4Aを参照すると、概して、90と指定されるものは、本発明による、シリコーンまたは他の柔軟物もしくは他の材料の、概して、92と指定される、例示的装飾的囲繞物を伴う、持ち運び可能かつ再充電可能な個人用イオン空気浄化機10の正面絵画図である。装飾的囲繞物92は、色鮮やかに作製されることができ、示されるように、熊に類似するように、または任意の所望の形状に、もしくはロゴを画定するように、またはあるパターンもしくはグラフィックを帯びるように、または文字特徴を有するように成形されることができる。色鮮やかで審美的に成形されたシリコーンまたは他の囲繞物が、本デバイスを、子供達等の種々の集団に対してより魅力的にし、囲繞物はまた、マーケティングツールとしての役割も果たし得る。
【0035】
装飾的囲繞物90は、概して、94および96と指定される(図4Bに最も詳細に図示される)、開放した表側と、裏側とを有する。開放した表面94は、除去可能なエミッタブラシサブアセンブリ14にアクセスすることを可能にする。開放した背面96は、クリップ72、ラニヤード18、または接地プレート48によって提供される、外部接地に干渉しない。
【0036】
容易に理解されるであろうように、イオンエミッタサブアセンブリ14のカバー部材52の表上の文字およびグラフィックと、装飾的囲繞物92の形状ならびに色および情報コンテンツとの組み合わせは、本発明の概念から逸脱することなく、統合され、協働可能である、または独立的であることができる。
【0037】
本開示される実施形態の多くの修正は、本発明の概念から逸脱することなく、当業者に明白となるであろう。
図1
図2
図3
図4A
図4B
【外国語明細書】