(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023112085
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、方法及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230803BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101871
(22)【出願日】2023-06-21
(62)【分割の表示】P 2021128149の分割
【原出願日】2019-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】230126125
【弁護士】
【氏名又は名称】後藤 未来
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】安川 貴志
(57)【要約】
【課題】 配信されるコンテンツをより簡単に把握することが可能なシステムを提供すること。
【解決手段】 一実施形態に係るコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、通信回線を介してサーバ装置に送信し、前記1つの配信枠に対して前記応募情報を送信した少なくとも1人の配信ユーザの中から少なくとも1人の当選配信ユーザを選択する前記サーバ装置から、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の当選配信ユーザとして前記少なくとも1つのプロセッサのユーザに付与されること又は付与されないことを示す付与情報を受信する、ように前記プロセッサを機能させる、ものである。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、
予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、通信回線を介してサーバ装置に送信し、
前記1つの配信枠に対して前記応募情報を送信した少なくとも1人の配信ユーザの中から少なくとも1人の当選配信ユーザを選択する前記サーバ装置から、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の当選配信ユーザとして前記少なくとも1つのプロセッサのユーザに付与されること又は付与されないことを示す付与情報を受信する、ように前記プロセッサを機能させる、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件出願に開示された技術は、配信ユーザの操作又は動作に基づいて生成される音楽及び動画等を含むコンテンツを複数のユーザに配信するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
音楽及び動画等を含むコンテンツを複数のユーザに配信するサービスとして、「IRIAM」(非特許文献1)及び「Mirrativ」(非特許文献2)が知られている。なお、上記非特許文献1及び2の各々は、引用によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0003】
これらのサービスでは、各視聴ユーザは、各コンテンツに対応するアバター等がサムネイル形式により表示された画面において、いずれかのコンテンツに対応するアバター等をタッピング等することによりそのコンテンツを選択して視聴することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】”IRIAM”、[online]、株式会社ZIZAI、[2019年12月10日検索]、インターネット(URL: https://iriam.com/)
【非特許文献2】”Mirrativ”、[online]、株式会社ミラティブ、[2019年12月10日検索]、インターネット(URL: https://www.mirrativ.com/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した各コンテンツに対応するアバター等がサムネイル形式により表示された画面では、ユーザの所望するコンテンツ(に対応するアバター等)に辿り着くことが困難であるという問題がある。この問題は、配信されるコンテンツの数が多い場合に特に顕著なものとなる。
【0006】
そこで、本件出願に開示された技術は、配信されるコンテンツをより簡単に把握することが可能なシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、通信回線を介してサーバ装置に送信し、前記1つの配信枠に対して前記応募情報を送信した少なくとも1人の配信ユーザの中から少なくとも1人の当選配信ユーザを選択する前記サーバ装置から、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の当選配信ユーザとして前記少なくとも1つのプロセッサのユーザに付与されること又は付与されないことを示す付与情報を受信する、ように前記プロセッサを機能させる」ものである。
【0008】
一態様に係る方法は、「コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、通信回線を介してサーバ装置に送信する工程と、前記1つの配信枠に対して前記応募情報を送信した少なくとも1人の配信ユーザの中から少なくとも1人の当選配信ユーザを選択する前記サーバ装置から、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の当選配信ユーザとして前記少なくとも1つのプロセッサのユーザに付与されること又は付与されないことを示す付与情報を受信する工程と、を含む」ものである。
【0009】
一態様に係るサーバ装置は、「少なくとも1つのプロセッサを具備し、該プロセッサが、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、少なくとも1人の配信ユーザの端末装置から通信回線を介して受信し、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の配信ユーザのうちの少なくとも1人の当選配信ユーザに付与されること、又は、前記1つの配信枠がいずれの配信ユーザにも付与されないことを示す付与情報を生成する」ものである。
【0010】
一態様に係る方法は、「コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、少なくとも1人の配信ユーザの端末装置から通信回線を介して受信する工程と、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の配信ユーザのうちの少なくとも1人の当選配信ユーザに付与されること、又は、前記1つの配信枠がいずれの配信ユーザにも付与されないことを示す付与情報を生成する工程と、を含む」ものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る動画配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1に示した端末装置10(サーバ装置20)のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図3】
図3は、
図1に示した端末装置10の機能の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図4】
図4は、
図1に示したサーバ装置20の機能の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図5】
図5は、
図1に示した動画配信システム1において行われる動作の一例を示すフロー図である。
【
図6】
図6は、
図1に示した動画配信システム1において用いられる複数の配信枠の一例を示す模式図である。
【
図7】
図7は、
図1に示した動画配信システム1において複数の配信枠を表現及び記憶するために用いられる情報の一例を示す模式図である。
【
図8】
図8は、
図1に示した動画配信システム1において用いられる入札情報の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、
図1に示した動画配信システム1において各配信ユーザの端末装置10により表示される画面の一例を示す模式図である。
【
図10】
図10は、
図1に示した動画配信システム1においてサーバ装置20により保持される情報の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、
図1に示した動画配信システム1においてサーバ装置20により保持される情報の別の例を示す図である。
【
図12】
図12は、
図1に示した動画配信システム1において用いられる記憶テーブルの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、
図1に示した動画配信システム1において各視聴ユーザの端末装置10により表示される画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通した構成要素には同一の参照符号が付されている。また、或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面が必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。
【0013】
1.動画配信システムの例
本件出願において開示される動画配信システムでは、簡潔にいえば、以下のような動作が行われる。まず、動画配信サーバが、少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められる或る配信枠(1又はそれ以上の配信枠)について、少なくとも1人の動画を配信するユーザ(以下「配信ユーザ」という。)からの応募を受け付ける。この動画配信サーバは、応募をした少なくとも1人の配信ユーザのうち、少なくとも1人の配信ユーザを当選配信ユーザとして選択する。さらに、この動画配信サーバは、複数の配信枠の各々について同様の手法により配信を行う少なくとも1人の配信ユーザを選択する。これにより、動画配信サーバは、このような複数の配信枠を少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルに従って示す番組情報を、少なくとも1人の動画を視聴するユーザ(以下「視聴ユーザ」という。)に配信する。各視聴ユーザは、この番組情報から所望の配信枠を選択し、選択した配信枠を介して少なくとも1人の当選配信ユーザにより配信される動画を、動画配信サーバを介して受信する。
【0014】
図1は、一実施形態に係る動画配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、動画配信システム1は、通信網(通信回線)2に接続される1又はそれ以上の端末装置10と、通信回線2に接続される1又はそれ以上のサーバ装置20と、を含むことができる。各端末装置10は、通信回線2を介して、1又はそれ以上のサーバ装置20に接続される。なお、
図1には、1又はそれ以上の端末装置10として、例えば、端末装置10A~10Cが示されているが、これら以外の1又はそれ以上の端末装置10が同様に用いられ得る。同様に、
図1には、1又はそれ以上のサーバ装置20として、例えば、サーバ装置20A~20Cが示されているが、これら以外の1又はそれ以上のサーバ装置20が同様に用いられ得る。なお、通信回線2は、携帯電話網、無線LAN、固定電話網、インターネット、イントラネット及び/又はイーサネット(登録商標)等をこれらに限定することなく含むことができるものである。
【0015】
さらに、一実施形態では、動画配信システム1は、通信回線2に接続される1又はそれ以上のスタジオユニット30を含むこともできる。各スタジオユニット30は、通信回線2を介して、1又はそれ以上のサーバ装置20に接続される。なお、
図1には、1又はそれ以上のスタジオユニット30として、例えば、スタジオユニット30A及び30Bが示されているが、これら以外の1又はそれ以上のスタジオユニット30が同様に用いられ得る。各スタジオユニット30は、後述する端末装置10、及び/又は、後述するサーバ装置20と同様の機能を有することが可能なものである。
【0016】
以下、説明を簡単にするために、サーバ装置20が、配信枠の設定、配信枠の抽選、番組表の作成、及び、番組進行情報の作成等を行い、配信ユーザの端末装置10が、配信枠に対する応募、落札した配信枠を用いた動画の配信等を行い、視聴ユーザの端末装置10が、配信枠を介して配信された番組の視聴、配信ユーザに対するギフトの付与等を行う場合に着目する。これに代えて、スタジオユニット30が、サーバ装置20と同様の機能を実行することも可能である。さらに、スタジオユニット30は、配信ユーザの端末装置10及び/又は視聴ユーザの端末装置10と同様の機能を実行することも可能である。
【0017】
1-1.端末装置10
複数の端末装置10は、1又はそれ以上の配信ユーザの端末装置10と、1又はそれ以上の視聴ユーザの端末装置10と、を含むことができる。各端末装置10は、共通した構成を有することにより、動画を配信するための端末装置10及び動画を視聴するための端末装置10のいずれにもなり得るものである。
【0018】
各端末装置10は、動画を配信するための端末装置(配信ユーザの端末装置)として動作する場合には、インストールされた動画配信用アプリケーション(ミドルウェア、又は、アプリケーションとミドルウェアとを組み合わせたものであってもよい。以下同様。)を実行することにより、サーバ装置20により提示された或る配信枠に対して応募(入札)を行うことができる。
【0019】
各端末装置10は、その配信枠を落札することができた場合には、上記動画配信用アプリケーションを実行することにより、その配信ユーザの動作に関する動作データを取得し、取得したデータに従って変化させたアバターオブジェクトのアニメーションを含む動画を、その落札した配信枠を利用して、通信回線2を介してサーバ装置20に送信することができる。このような動画は、サーバ装置20により通信回線2を介して、インストールされた動画視聴用アプリケーション(ミドルウェア、又は、アプリケーションとミドルウェアとを組み合わせたものであってもよい。以下同様。)を実行する、動画を受信するための端末装置(視聴ユーザの端末装置)10に配信される。
【0020】
また、各端末装置10は、配信ユーザの端末装置として動作する場合には、上記動画配信用アプリケーションを実行することにより、(この配信ユーザの端末装置10により配信された)動画を視聴する視聴ユーザの端末装置10からサーバ装置20を介して、この配信ユーザに対してギフトを付与する旨を示すギフト情報、及び/又は、この配信ユーザに対してコメントを送信する旨を示すコメント情報を受信することができる。
【0021】
一方、各端末装置10は、動画を視聴するための端末装置(視聴ユーザの端末装置)として動作する場合には、インストールされた動画視聴用アプリケーションを実行することにより、複数の配信枠を少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルに従って示す番組情報を、サーバ装置20から受信することができる。また、各端末装置10は、上記動画視聴用アプリケーションを実行することにより、番組情報から選択した配信枠を用いて配信される動画を、サーバ装置20を介して受信することができる。
【0022】
さらに、各端末装置10は、上記動画視聴用アプリケーションを実行することにより、上記配信枠を用いて配信される動画を受信している間において、この動画を配信している配信ユーザに対してギフトを付与する旨を示すギフト情報、及び/又は、この配信ユーザに対してコメントを送信する旨を示すコメント情報を、サーバ装置20を介して、この配信ユーザの端末装置に送信することができる。
【0023】
なお、上述した動画配信用アプリケーション及び動画視聴用アプリケーションは、統合された1つのアプリケーション(ミドルウェア、又は、ミドルウェアとアプリケーションとを組み合わせたものであってもよい)として、又は、それぞれ別々のアプリケーション(ミドルウェア、又は、ミドルウェアとアプリケーションとを組み合わせたものであってもよい)として、各端末装置10にインストール及び実行されるものとすることができる。
【0024】
各端末装置10は、このような動作を実行することができる任意の端末装置であって、スマートフォン、タブレット、携帯電話(フィーチャーフォン)及び/又はパーソナルコンピュータ等を、これらに限定することなく含むことができるものである。
【0025】
1-2.サーバ装置20
各サーバ装置20は、或る配信枠に対する少なくとも1人の配信ユーザ(の端末装置10)からの入札を受け付け、その配信枠に入札した少なくとも1人の配信ユーザのうち少なくとも1人の当選配信ユーザを選択し、その配信枠をその少なくとも1人の当選配信ユーザに割り当てることができる。
【0026】
さらに、各サーバ装置20は、複数の配信枠を少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルに従って示す番組情報であって、対応する配信枠が少なくとも1人の当選配信ユーザに割り当てられた旨を示す番組情報を、複数の視聴ユーザの端末装置10に送信することができる。
【0027】
さらにまた、各サーバ装置20は、各配信ユーザの端末装置10により上記配信枠を用いて送信された動画を、各視聴ユーザの端末装置10に配信することができる。各視聴ユーザの端末装置10により送信された、或る配信ユーザに対してギフトを付与する旨を示すギフト情報、及び/又は、或る配信ユーザに対してコメントを送信する旨を示すコメント情報を、その配信ユーザの端末装置10に送信することができる。
【0028】
なお、一実施形態では、配信枠の割り当てに関連する動作、動画の配信に関連する動作、ギフト情報に関連する動作、及び、コメント情報に関連する動作、のすべてが、各サーバ装置20により実行されるものとすることができる。別の実施形態では、これらの動作が、複数のサーバ装置20により分担して実行され(ることにより、各サーバ装置20にかかる負担を分散す)るものとすることができる。
【0029】
1-3.スタジオユニット30
スタジオユニット30は、演者が動画を配信する場所であるスタジオ、部屋、ホール等に配置され得る。スタジオユニット30は、上述したように、端末装置10及び/又はサーバ装置20と同様の機能を果たすことが可能なものである。
【0030】
2.各装置のハードウェア構成
次に、端末装置10及びサーバ装置20の各々が有するハードウェア構成の一例について説明する。
【0031】
2-1.端末装置10のハードウェア構成
各端末装置10のハードウェア構成例について
図2を参照して説明する。
図2は、
図1に示した端末装置10(サーバ装置20)のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である(なお、
図2において、括弧内の参照符号は、後述するようにサーバ装置20に関連して記載されたものである。)
【0032】
図2に示すように、各端末装置10は、主に、中央処理装置11と、主記憶装置12と、入出力インタフェイス装置13と、入力装置14と、補助記憶装置15と、出力装置16と、を含むことができる。これら装置同士は、データバス及び/又は制御バスにより接続されている。
【0033】
中央処理装置11は、「CPU」と称されるものであり、主記憶装置12に記憶されている命令及びデータに対して演算を行い、その演算の結果を主記憶装置12に記憶させるものである。さらに、中央処理装置11は、入出力インタフェイス装置13を介して、入力装置14、補助記憶装置15及び出力装置16等を制御することができる。端末装置10は、1又はそれ以上のこのような中央処理装置11を含むことが可能である。
【0034】
主記憶装置12は、「メモリ」と称されるものであり、入力装置14、補助記憶装置15及び通信回線2(サーバ装置20等)から、入出力インタフェイス装置13を介して受信した命令及びデータ、並びに、中央処理装置11の演算結果を記憶するものである。主記憶装置12は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)及び/又はフラッシュメモリ等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0035】
補助記憶装置15は、主記憶装置12よりも大きな容量を有する記憶装置である。上述した特定のアプリケーション(動画配信用アプリケーション、動画視聴用アプリケーション等)やウェブブラウザアプリケーション等を構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を記憶しておき、中央処理装置11により制御されることにより、これらの命令及びデータ(コンピュータプログラム)を入出力インタフェイス装置13を介して主記憶装置12に送信することができる。補助記憶装置15は、磁気ディスク装置及び/又は光ディスク装置等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0036】
入力装置14は、外部からデータを取り込む装置であり、タッチパネル、ボタン、キーボード、マウス及び/又はセンサ等をこれらに限定することなく含むものである。センサは、後述するように、1又はそれ以上のカメラ等及び/又は1又はそれ以上のマイク等を含むセンサをこれらに限定することなく含むことができる。
【0037】
出力装置16は、ディスプレイ装置、タッチパネル及び/又はプリンタ装置等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0038】
このようなハードウェア構成にあっては、中央処理装置11が、補助記憶装置15に記憶された特定のアプリケーションを構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を順次主記憶装置12にロードし、ロードした命令及びデータを演算することにより、入出力インタフェイス装置13を介して出力装置16を制御し、或いはまた、入出力インタフェイス装置13及び通信回線2を介して、他の装置(例えばサーバ装置20及び他の端末装置10等)との間で様々な情報の送受信を行うことができる。
【0039】
これにより、端末装置10は、インストールされた特定のアプリケーション(ミドルウェア、又は、アプリケーションとミドルウェアとを組み合わせたもの)を実行することにより、例えば、以下の動作のうちの少なくとも1つの動作を実行することができる。
・サーバ装置20に提示された配信枠に対して入札するために必要な動作
・番組情報の受信するために必要な動作
・割り当てられた配信枠を用いて動画を配信するために必要な動作
・他の端末装置10により自端末装置10宛てに送信されたギフト情報及び/又はコメント情報を受信するために必要な動作
・他の端末装置10により配信された動画を受信するために必要な動作
・他の端末装置10に対してギフト情報及び/又はコメント情報を送信するために必要な動作等(後に詳述する様々な動作を含む)
【0040】
なお、端末装置10は、中央処理装置11に代えて又は中央処理装置11とともに、1又はそれ以上のマイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含むものであってもよい。
【0041】
2-2.サーバ装置20のハードウェア構成
各サーバ装置20のハードウェア構成例について同じく
図2を参照して説明する。各サーバ装置20のハードウェア構成としては、例えば、上述した各端末装置10のハードウェア構成と同一のものを用いることが可能である。したがって、各サーバ装置20が有する構成要素に対する参照符号は、
図2において括弧内に示されている。
【0042】
図2に示すように、各サーバ装置20は、主に、中央処理装置21と、主記憶装置22と、入出力インタフェイス装置23と、入力装置24と、補助記憶装置25と、出力装置26と、を含むことができる。これら装置同士は、データバス及び/又は制御バスにより接続されている。
【0043】
中央処理装置21、主記憶装置22、入出力インタフェイス装置23、入力装置24、補助記憶装置25及び出力装置26は、それぞれ、上述した各端末装置10に含まれる、中央処理装置11、主記憶装置12、入出力インタフェイス装置13、入力装置14、補助記憶装置15及び出力装置16と略同一なものとすることができる。
【0044】
このようなハードウェア構成にあっては、中央処理装置21が、補助記憶装置25に記憶された特定のアプリケーションを構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を順次主記憶装置22にロードし、ロードした命令及びデータを演算することにより、入出力インタフェイス装置23を介して出力装置26を制御し、或いはまた、入出力インタフェイス装置23及び通信回線2を介して、他の装置(例えば各端末装置10等)との間で様々な情報の送受信を行うことができる。
【0045】
これにより、サーバ装置20は、以下の動作のうちの少なくとも1つの動作を実行することができる。
・複数の配信枠を設定するために必要な動作
・設定した複数の配信枠のうち、少なくとも1つの配信枠について入札及び落札を行うために必要な動作
・各配信ユーザの端末装置10により配信枠を用いて送信された動画を、各視聴ユーザの端末装置10に配信するために必要な動作
・各視聴ユーザの端末装置10により或る配信ユーザの端末装置10宛てに送信されたギフト情報及び/又はコメント情報を、その配信ユーザの端末装置10に送信するために必要な動作等(後に詳述する様々な動作を含む)
【0046】
なお、サーバ装置20は、中央処理装置21に代えて又は中央処理装置21とともに、1又はそれ以上のマイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含むものであってもよい。
【0047】
2-3.スタジオユニット30のハードウェア構成
スタジオユニット30は、上述したように、端末装置10及び/又はサーバ装置20と同様の機能を果たすことが可能なものである。したがって、スタジオユニット30は、上述した端末装置10又はサーバ装置20と同様のハードウェア構成を有することができる。
【0048】
3.各装置の機能
次に、端末装置10及びサーバ装置20の各々が有する機能の一例について説明する。
3-1.端末装置10の機能
端末装置10の機能の一例について
図3を参照して説明する。
図3は、
図1に示した端末装置10の機能の一例を模式的に示すブロック図である。
【0049】
図3に示すように、端末装置10は、主に、配信枠処理部100と、動画生成部110と、通信部120と、表示部130と、記憶部140と、ユーザインタフェイス部150と、ギフト処理部160と、台本処理部170と、を含むことができる。
【0050】
(1)配信枠処理部100
配信枠処理部100は、サーバ装置20により提示された配信枠に対する入札に関連する動作を実行することができる。例えば、配信枠処理部100は、少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報をサーバ装置20に送信し、上記1つの配信枠に対して応募情報を送信した少なくとも1人の配信ユーザの中から少なくとも1人の当選配信ユーザを選択するサーバ装置20から、上記1つの配信枠が上記少なくとも1人の当選配信ユーザとして当該ユーザに付与されること又は付与されないことを示す付与情報を受信することができる。
【0051】
さらに、配信枠処理部100は、複数の配信枠を時間帯及び/又はジャンルに従って示す入札情報をサーバ装置20から受信することができる。さらにまた、配信枠処理部100は、複数の配信枠を時間帯及び/又はジャンルに従って示す番組情報をサーバ装置20から受信することができる。
【0052】
(2)動画生成部110
動画生成部110は、配信ユーザの動作に関する動作データに基づいて、この配信ユーザのアバターオブジェクトのアニメーションを含む動画を生成することができる。これを実現するために、動画生成部110は、例えば、取得部112(図示せず)と、処理部114(図示せず)と、を含むことができる。
【0053】
取得部112は、配信ユーザの顔に関するデータを取得する1又はそれ以上の第1のセンサ112a(図示せず)と、配信ユーザにより発せられた発話及び/又は歌唱に関する音声データを取得する1又はそれ以上の第2のセンサ112b(図示せず)と、を含むことができる。
【0054】
第1のセンサ112aは、好ましい実施形態では、可視光線を撮像するRGBカメラと、近赤外線を撮像する近赤外線カメラと、を含むことができる。このようなカメラとしては、例えばiphone X(登録商標)のトゥルーデプス(True Depth)カメラに含まれたものを用いることが可能である。第2のセンサ112bは、音声を記録するマイクロフォンを含むことができる。
【0055】
まず、第1のセンサ112aに関して、取得部112は、配信ユーザの顔に近接して配置された第1のセンサ112aを用いて配信ユーザの顔を撮像する。これにより、取得部112は、RGBカメラにより取得された画像をタイムコード(取得した時間を示すコード)に対応付けて単位時間にわたって記録したデータ(例えばMPEGファイル)を生成することができる。さらに、取得部112は、近赤外線カメラにより取得された所定数(例えば51個)の深度を示す数値(例えば浮動小数点の数値)を上記タイムコードに対応付けて単位時間にわたって記録したデータ(例えばTSVファイル[データ間をタブで区切って複数のデータを記録する形式のファイル])を生成することができる。
【0056】
近赤外線カメラに関して、具体的には、ドットプロジェクタがドット(点)パターンをなす赤外線レーザーを演者の顔に放射し、近赤外線カメラが、演者の顔に投影され反射した赤外線ドットを捉え、このように捉えた赤外線ドットの画像を生成する。取得部112は、予め登録されているドットプロジェクタにより放射されたドットパターンの画像と、近赤外線カメラにより捉えられた画像とを比較して、両画像における各ポイント(各特徴点)(例えば51個のポイント・特徴点の各々)における位置のずれを用いて各ポイント(各特徴点)の深度(各ポイント・各特徴点と近赤外線カメラとの間の距離)を算出することができる。取得部112は、このように算出された深度を示す数値を上記のようにタイムコードに対応付けて単位時間にわたって記録したデータを生成することができる。
【0057】
次に、第2のセンサ112bに関して、取得部112は、配信ユーザに近接して配置された第2のセンサ112bを用いて配信ユーザにより発せられた発話及び/又は歌唱に関する音声を取得する。これにより、取得部112は、タイムコードに対応付けて単位時間にわたって記録したデータ(例えばMPEGファイル)を生成することができる。一実施形態では、取得部112は、第1のセンサ112aを用いて配信ユーザの顔に関するデータを取得することと同時に、第2のセンサ112bを用いて配信ユーザにより発せられた発話及び/又は歌唱に関する音声データを取得することができる。この場合には、取得部112は、RGBカメラにより取得された画像と、第2のセンサ112bを用いて配信ユーザにより発せられた発話及び/又は歌唱に関する音声データとを、同一のタイムコードに対応付けて単位時間にわたって記録したデータ(例えばMPEGファイル)を生成することができる。
【0058】
取得部112は、このように生成した、配信ユーザの顔に関するデータ(MPEGファイル及びTSVファイル等)、及び/又は、配信ユーザにより発せられた発話及び/又は歌唱に関する音声データ(MPEGファイル等)を、処理部114に出力することができる。
【0059】
なお、ここでは、第1のセンサ112aがRGBカメラ及び赤外線カメラを含む場合について説明したが、第1のセンサ112aは、例えば、(A)赤外線レーザーにより放射され演者の顔に反射した赤外線を検出するカメラ、(B)可視光線を撮像する複数のRGBカメラ、及び、(C)可視光線を撮像する単一のカメラ、のうちのいずれかを含むものであってもよい。上記(A)の場合には、取得部112は、上述したものと同様の手法により、配信ユーザの顔における各特徴点について深度を算出することができる。上記(B)の場合には、取得部112は、複数のRGBカメラにより撮像された複数の画像を用いて、配信ユーザの顔における各特徴点について奥行(深度)を計算することができる。上記(C)の場合には、取得部112は、単一のカメラにより撮像された画像から、配信ユーザの顔における各特徴点の奥行(深度)を、ディープラーニング等を利用して算出することができる。また、上記(C)の場合には、取得部112は、単一のカメラにより撮像された画像に対する分析処理(画像処理等)により、演者の顔における各特徴点の奥行(深度)を算出してもよい。
【0060】
処理部114は、取得部112からの、配信ユーザの顔に関するデータに基づいて、仮想的なキャラクター(配信ユーザのアバターオブジェクト)のアニメーションを含む動画を生成することができる。仮想的なキャラクターの動画自体については、処理部114は、図示しないキャラクターデータ記憶部に記憶された様々な情報(例えば、ジオメトリ情報、ボーン情報、テクスチャ情報、シェーダ情報及びブレンドシェイプ情報等)を用いて、図示しないレンダリング部にレンダリングを実行させることにより、仮想的なキャラクターの動画を生成することができる。
【0061】
さらに、処理部114は、取得部112からの配信ユーザの顔に関するデータ(演者の顔における各特徴点の深度に関するデータ)を用いてアバターオブジェクトの表情を変化させた動画(例えば、アバターオブジェクトの表情が演者の口及び両目の動きに同期して変化した動画、すなわち、アバターオブジェクトの表情が演者の顔に対してリップシンク及び視線追従して変化した動画)を、様々な周知な技術を利用して生成することができる。
【0062】
なお、配信ユーザの動作に関する動作データに基づいてこの配信ユーザのアバターオブジェクトのアニメーションを含む動画を生成するために、他の任意の周知な技術を利用することも可能である。
【0063】
(3)通信部120
通信部120は、配信枠に対する入札、入札情報の受信、番組情報の受信、動画の配信及び/又は視聴に必要とされる様々な情報を、サーバ装置20との間において通信することができる。また、通信部120は、端末装置10が配信ユーザの端末装置として動作する場合には、割り当てられた配信枠を用いて動画をサーバ装置20に送信し、この配信ユーザ宛てに送信されたギフト情報及び/又はコメント情報をサーバ装置20から受信することができる。さらに、通信部120は、端末装置10が視聴ユーザの端末装置として動作する場合には、配信ユーザの端末装置10により配信枠を用いて送信された動画をサーバ装置20から受信し、配信ユーザに対してギフト情報及び/又はコメント情報をサーバ装置20に送信することができる。
【0064】
(4)表示部130
表示部130は、配信枠に対する入札、動画の配信及び/又は視聴に必要とされる様々な情報を表示することができる。例えば、表示部130は、サーバ装置20から受信した入札情報・番組情報、当該配信ユーザに割り当てられた配信枠を用いて当該端末装置10によりサーバ装置20に対して送信される画像、及び/又は、他の配信ユーザにより配信枠を用いて配信されサーバ装置20を介して受信した動画等を、表示することができる。
【0065】
(5)記憶部140
記憶部140は、配信枠に対する入札、動画の配信及び/又は視聴に必要とされる様々な情報を記憶することができる。
【0066】
(6)ユーザインタフェイス部150
ユーザインタフェイス部150は、配信枠に対する入札、動画の配信及び/又は視聴に必要とされる様々な情報をユーザの操作を介して入力することができる。
【0067】
(7)ギフト処理部160
ギフト処理部160は、動画の配信及び/又は視聴に関して送受信されるギフト情報を処理することができる。例えば、ギフト処理部160は、端末装置10が配信ユーザの端末装置10として動作する場合には、この配信ユーザ宛てに送信されたギフト情報を処理することができる。また、ギフト処理部160は、端末装置10が視聴ユーザの端末装置10として動作する場合には、この視聴ユーザが送信するギフト情報を処理することができる。
【0068】
(8)台本処理部170
台本処理部170は、配信される動画に関する少なくとも1つの登録情報と、この少なくとも1つの登録情報に基づいて設定された番組進行情報と、を対応付ける記憶テーブルを保持するサーバ装置20に、当該配信ユーザに割り当てられた配信枠を用いて配信される動画に関する登録情報を送信し、上記記憶テーブルに含まれる該登録情報に対応する番組進行情報をサーバ装置20から受信し、受信した上記番組進行情報を表示部130に表示することができる。
【0069】
或いはまた、台本処理部170は、配信される動画に関する少なくとも1つの登録情報と、この少なくとも1つの登録情報に基づいて設定された番組進行情報と、を対応付ける記憶テーブルを、サーバ装置20等から受信して記憶部140等に記憶させておき、当該配信ユーザに割り当てられた配信枠を用いて配信される動画に関する登録情報を検索キーとして、上記記憶テーブルから、この登録情報に対応する番組進行情報を読み出して表示部130に表示することもできる。
【0070】
3-2.サーバ装置20の機能
サーバ装置20の機能の一例について
図4を参照して説明する。
図4は、
図1に示したサーバ装置20の機能の一例を模式的に示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ装置20は、主に、配信枠処理部200と、通信部210と、記憶部220と、ギフト処理部230と、を含むことができる。
【0071】
配信枠処理部200は、少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められる複数の配信枠を設定し、これらの複数の配信枠のうちいずれか少なくとも1つの配信枠をいずれか少なくとも1人の配信ユーザに割り当てる、という配信枠に関連する様々な動作を行うことができる。例えば、配信枠処理部200は、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、少なくとも1人の配信ユーザの端末装置から通信回線を介して受信し、上記1つの配信枠が上記少なくとも1人の配信ユーザのうちの少なくとも1人の当選配信ユーザに付与されること、又は、上記1つの配信枠がいずれの配信ユーザにも付与されないことを示す付与情報を生成することができる。
【0072】
このような配信枠に関連する様々な動作には、複数の配信枠を時間帯及び/又はジャンルに従って示す入札情報、及び/又は、複数の配信枠を時間帯及び/又はジャンルに従って示す番組情報を作成及び更新する動作等が含まれる。
【0073】
通信部210は、配信枠の割り当て、動画の配信及び/又は視聴に必要とされる様々な情報を、配信ユーザの端末装置10及び/又は視聴ユーザの端末装置10との間において通信することができる。
【0074】
記憶部220は、配信枠の割り当て、動画の配信及び/又は視聴に必要とされる様々な情報を記憶することができる。
【0075】
ギフト処理部230は、各視聴ユーザから各配信ユーザ宛てに送信されたギフト情報を処理することができる。
【0076】
3-3.スタジオユニット30の機能
スタジオユニット30は、上述したように、端末装置10及び/又はサーバ装置20と同様の機能を果たすことが可能なものである。したがって、スタジオユニット30は、
図3を参照して説明した端末装置10の機能、及び/又は、
図4を参照して説明したサーバ装置30の機能を有することが可能なものである。
【0077】
4.動画配信システム1の動作
図5は、
図1に示した動画配信システム1において行われる動作の一例を示すフロー図である。なお、
図5において、左側部分には、少なくとも1人の配信ユーザの端末装置10により行われる動作が示され、中央部分には、サーバ装置20(ここでは1つのサーバ装置20)により行われる動作が示され、右側部分には、少なくとも1人の視聴ユーザの端末装置10により行われる動作が示されている。
【0078】
まず、ステップ(以下「ST」という。)300において、サーバ装置20は、複数の配信枠を設定する。
図6は、
図1に示した動画配信システム1において用いられる複数の配信枠の一例を示す模式図である。
図6に例示されるように、サーバ装置20は、少なくとも1つの時間帯及び少なくとも1つのジャンルにより定められ、動画を配信するために設けられた複数の配信枠400A~400Pを設定する。
図6に示した例では、少なくとも1つの時間帯として、「18時~19時」、「19時~20時」、「20時~21時」及び「21時~22時」という4つの時間帯が示されているが、時間帯の総数は任意に設定可能なものである。同様に、
図6に示した例では、少なくとも1つのジャンルとして、「ゲーム実況」、「雑談」、「歌ってみた」及び「その他」というジャンルが示されているが、ジャンルの総数及び各ジャンルの内容は任意に設定可能なものである。
【0079】
例えば、「18時~19時」という時間帯及び「ゲーム実況」というジャンルにより定められる配信枠400Aに着目すると、配信枠400Aは、一実施形態では、複数の配信枠、例えば、4つの配信枠400A1、400A2、400A3、400A4を含むことができる。これは、「18時~19時」という時間帯において「ゲーム実況」というジャンルでは、4人の配信ユーザが、それぞれ配信枠400A1、400A2、400A3、400A4を用いて、ゲーム実況に関する動画を配信することができる、ことを意味する。
【0080】
各配信枠400A~400Pは、同一の数の配信枠を含む必要はなく、例えば、配信枠400Iは、配信枠400Aとは異なり、3つの配信枠400I1、400I2、400I3のみを含むことができる。同様に、例えば、配信枠400Kは、配信枠400A及び配信枠400Iとは異なり、2つの配信枠K1、K2のみを含むことができる。
【0081】
一実施形態では、
図6に示すように、同一の時間帯及び同一のジャンルにより定められる複数の配信枠が設定され得る。別の実施形態では、複数の配信枠のうち、少なくとも1つの配信枠は1つの配信枠のみを含むようにしてもよい。
【0082】
このように設定された複数の配信枠は、例えば、
図7に示すような、複数の時間帯及び複数のジャンルに従って示す情報により、表現及び記憶され得るものである。
図7は、
図1に示した動画配信システム1において複数の配信枠を表現及び記憶するために用いられる情報の一例を示す模式図である。
【0083】
図7に例示されるように、配信枠400A~400P(に固有の識別番号等)の各々に対して、例えば、時間帯、ジャンル、その配信枠に含まれる配信枠の総数(すなわち、配信ユーザの上限)、及び、入札条件の識別番号(ID)等が対応付けて記憶され得る。配信枠の総数とは、この配信枠が含む配信枠の総数、すなわち、この配信枠を用いて同時に配信を行うことが可能な配信ユーザの総数の上限を意味する。また、入札条件の識別番号とは、この配信枠を入札するために各配信ユーザが満たさなければならない各入札条件の識別番号を意味する(この入札条件については後述する)。
【0084】
例えば、配信枠400Aに着目すると、識別番号「100001」に対して、時間帯「18:00~19:00」、ジャンル「ゲーム実況」、配信枠の総数「4」、並びに、適用される例えば3つの入札条件の識別番号「CD1002」、「CD1004」及び「CD1012」が、対応付けられて記憶される。同様に、配信枠400Kに着目すると、識別番号「100011」に対して、時間帯「20:00~21:00」、ジャンル「歌ってみた」、配信枠の総数「2」、並びに、適用される例えば3つの入札条件の識別番号「CD1008」、「CD1043」及び「CD1068」が、対応付けられて記憶される。
【0085】
なお、利用可能なジャンルとして例示された、「ゲーム実況」、「雑談」、「歌ってみた」及び「その他」は、単なる例にすぎない。利用可能なジャンルは、イベント、ゲーム、雑談、歌唱、ダンス、お笑い、スポーツ、料理、ファッション、化粧、健康、グルメ、アニメ、映画、書籍、ペット、旅行、勉強、及び/又は、その他をこれらに限定せずに含むことができる。なお、「イベント」というジャンルでは、様々なイベントに関する番組が配信される。これらのイベントには、例えば、複数の配信ユーザが例えば4つのグループに分かれ、各グループが、その番組が視聴された時間の長さ、及び/又は、視聴ユーザから獲得したギフティングポイント(視聴ユーザから付与されたギフトに基づくポイント)等を相互に競うイベントが含まれ得る。また、「ゲーム」というジャンルにおいて、特に、本動画配信システム1を運用及び管理する企業がゲームを販売しているか又はゲームに関するサービスを提供している場合には、この企業が提供しているゲーム専用のジャンルを設けることにより、この企業のゲームをユーザに効率的にかつ迅速に広めることができる。
【0086】
また、利用可能な時間帯は、15分単位、30分単位、45分単位、60分単位、90分単位、及び/又は、120分単位等を含む任意のものとすることができる。特に、15分単位を用いた場合、話す内容が僅かしかないユーザにとって特に有効である。
【0087】
各時間帯は、相互に同一の長さを有するものあってもよいし、相互に異なる長さを有するものであってもよい。或いはまた、一部の複数の時間帯が相互に同一(又は相互に異なる)の長さを有するものであってもよい。
【0088】
このように
図7に例示された情報は、サーバ装置20の記憶部220に記憶され得る。
【0089】
図5に戻り、次に、ST302において、サーバ装置20は、配信枠に対するオークションに関連した動作を実行する。具体的には、まず、サーバ装置20は、動画配信用アプリケーションを実行している各端末装置10に対して、入札の対象となる複数の配信枠を少なくとも1つの時間帯及び少なくとも1つのジャンルに従って示す入札情報を、送信することができる。入札情報としては、例えば、
図8に示した情報を用いることが可能である。
【0090】
図8は、
図1に示した動画配信システム1において用いられる入札情報の一例を示す図である。
図8に示すように、入札情報は、配信枠400A~400P(に固有の識別番号等)の各々に対して、例えば、時間帯、ジャンル、その配信枠に含まれる配信枠の総数(すなわち、配信ユーザの上限)、入札条件の識別番号(ID)、現時点での応募数(入札数)、応募した配信ユーザの識別番号(ID)、落札した配信ユーザの識別番号(ID)を用いることができる。ここで、現時点での応募数とは、その配信枠に応募した配信ユーザの総数を示す情報(応募総数情報)を意味する。また、その配信枠に含まれる配信枠の総数とは、その配信枠が付与される配信ユーザの総数を示す情報(付与総数情報)を意味する。なお、
図8に示す例では、配信枠400A~400Dは既に落札されているため、これらの配信枠の各々の識別情報に対応付けて、落札した配信ユーザの識別番号が記憶されている。
【0091】
また、一実施形態では、複数の配信枠のうちの少なくとも1つの配信枠は、この配信枠を割り当てられる配信ユーザの数を無制限に設定するものとすることができる。この場合、入札情報において、そのような配信枠に対応する付与総数情報は、「無制限」又は「-」に設定され得る。
【0092】
図5に戻り、ST304において、このような入札情報を受信した各配信ユーザの端末装置10は、この入札情報を用いて、
図9に示すような入札表を表示部130に表示することができる。
図9は、
図1に示した動画配信システム1において各配信ユーザの端末装置10により表示される画面の一例を示す模式図である。
【0093】
図9に示すように、既に落札された配信枠400A~400Dの各々には、各配信枠を落札した配信ユーザに関する情報が表示されている。例えば、配信枠400Aについては、この配信枠400Aを落札した各配信ユーザの名称、すなわち、「ユーザ10」、「ユーザ50」、「ユーザ25」及び「ユーザ85」が表示されている。このような表示は、
図8に例示した入札情報のうち、配信枠400Aの識別番号「100001」に対応付けて記憶された「落札した配信ユーザのID」(すなわち、「U0010」、「U0050」、「U0025」及び「U0085」)という情報に基づいて実現され得る。
【0094】
一方、入札の対象とされている各配信枠には、その配信枠が有する配信枠の総数、及び、その配信枠に対して現時点において応募をした配信ユーザの総数が表示されている。例えば、配信枠400Eについては、この配信枠400Eが4個の配信枠を有すること(矩形状の枠が4個表示されている)、及び、この配信枠400Eに対して現時点において応募をした配信ユーザの総数が2人であること(×が2個表示されている)が、示されている。このような表示は、
図8に例示した入札情報のうち、配信枠400Eの識別番号「100005」に対応付けて記憶された、「配信枠の総数」(すなわち「4」)及び「応募数」(すなわち「2」)という情報に基づいて実現され得る。
【0095】
さらに、例えば、配信枠400Iについては、この配信枠400Iが3個の配信枠を有すること(矩形状の枠が3個表示されている)、及び、この配信枠400Iに対して現時点において応募をした配信ユーザの総数が3人以上であること(×が3個表示されている)が、示されている。このような表示は、
図8に例示した入札情報のうち、配信枠400Iの識別番号「100009」に対応付けて記憶された、「配信枠の総数」(すなわち「3」)及び「応募数」(すなわち「55」)という情報に基づいて実現され得る。
【0096】
このような入札表を閲覧する各配信ユーザは、自己が希望する配信枠をタップ等することにより選択すると、この配信枠に入札するために必要な条件(入札条件)が表示部130に表示されるものとすることができる。入札条件としては、例えば、以下に列挙する条件のうち少なくとも1つの条件を用いることが可能である。
・過去に動画を配信した時間の合計が所定値を上回っていること
・フォロワー数及び/又はフォロー数が所定値を上回っていること
・配信ユーザのランキングが所定の順位以上又は以下であること
・他のユーザから評価を受けた回数が所定値を上回っていること
・過去に配信した動画の数が所定値を上回っていること
・ゲームにおいて獲得したスコアが所定値を上回っていること
・ギフティングにより得られたポイント数が所定値を上回っていること(ここで、ギフティングとは、他のユーザからギフトの付与を受ける場合、及び/又は、他のユーザに対してギフトを付与する場合を意味する)
・使用するアバターが特定の条件を満たすこと
・年齢が特定の条件(例えば20歳未満等)を満たすこと
・性別が特定の条件(例えば女性であること等)を満たすこと
・居住地域が特定の条件(例えば日本国に在住であること等)を満たすこと
・この配信枠の対価として定められた金額を支払うことができること
【0097】
これらの入札条件の各々には固有の識別番号が割り当てられており、各識別番号とこれに対応する入札条件の内容は、サーバ装置20から各端末装置10に送信され記憶され得る。これにより、各端末装置10は、受信した入札情報(
図8に例示した入札情報等)から、その配信ユーザにより選択された配信枠に対応付けて記憶された「入札条件のID」を読み出すことにより、その入札条件のIDに対応する入札条件を特定することができる。
図8に例示した入札情報に含まれた各配信枠に対応付けられた「入札条件のID」は、その配信枠に対する応募に必要とされる条件を示す情報であるといえる。
【0098】
なお、一実施形態では、複数の配信枠のうちの少なくとも1つの配信枠は、無条件かつ無審査で自動的に各配信ユーザに落札されるものとすることができる。この場合、
図8に例示した入札情報は、そのような配信枠に対応付けて何らの入札条件(入札条件に固有の識別番号)を含まないものとすることができる。このような入札情報を受信した各配信ユーザの端末装置10は、入札条件を含まないそのような配信枠については、「登録ボタン」又は「配信ボタン」等を表示部130に表示することができる。配信ユーザがこのボタン等をタッピングした場合に、端末装置10は、その配信枠について応募情報をサーバ装置20に送信することができる。これに応答して、サーバ装置20は、その配信枠をその配信ユーザに無条件かつ無審査で割り当てることができる。
【0099】
図5に戻り、同じくST304において、表示部130に表示された入札条件をすべて満たすことを認識した各配信ユーザは、端末装置10により提供される任意のユーザインタフェイスを介して、所望の配信枠に対して応募する。これにより、端末装置10は、その配信枠に応募する旨を示す応募情報をサーバ装置20に送信することができる。この応募情報は、この応募情報を送信した配信ユーザの識別番号(ID)が含まれ得る。
【0100】
これにより、サーバ装置20は、各端末装置10に送信した入札情報(
図8)に対して、各配信枠の識別情報に対応付けられた「応募した配信ユーザのID」を追加した情報を、保持することができる。このような情報の一例が
図10に例示されている。
【0101】
図10は、
図1に示した動画配信システム1においてサーバ装置20により保持される情報の一例を示す図である。
図10に例示されるように、サーバ装置20は、入札の対象とされている各配信枠の識別番号に対応付けて、その配信枠に現時点で応募している配信ユーザの総数(応募数)と、その配信枠に応募した配信ユーザの識別番号と、を記憶することができる。例えば、サーバ装置20は、配信枠400Eについては、配信枠400Eに対する応募数として「2」を記憶し、配信枠400Eに応募した2人の配信ユーザの識別番号として「U0101」及び「U0134」を記憶することができる。
【0102】
次に、ST306において、サーバ装置20は、入札の対象とされている各配信枠について、その配信枠に対して応募情報を送信したすべての配信ユーザの中から、その配信枠に対応する数の当選配信ユーザを抽選により選択することができる。具体的には、サーバ装置20は、入札の対象とされている各配信枠について、まず、その配信枠に対して応募情報を送信したすべての配信ユーザのうち、その配信枠に対して設定されている入札条件を満たす配信ユーザのみを抽出する。次に、サーバ装置20は、各配信枠について、そのように抽出されたすべての配信ユーザの中から、その配信枠に対応する数の当選配信ユーザを、ランダム方式により選択することができる。このように各配信枠について選択された当選配信ユーザ(すなわち、その配信枠を落札した配信ユーザ)の識別番号が、
図11に示すように、各配信枠の識別番号に対応付けて記憶され得る。
【0103】
また、一実施形態では、その配信枠に対して設定されている入札条件を満たす複数の配信ユーザの中からランダム方式により当選配信ユーザを選択する際には、その入札条件を満たす度合いが高い配信ユーザほど、当選する確率が高くなるようにしてもよい。例えば、配信枠が3人の配信ユーザに割り当てられるものであり、その配信枠に対して「過去に配信した動画の個数が10以上である」という入札条件が設定されている場合を考える。さらに、配信ユーザA、B、C、D及びEが過去に配信した動画の個数がそれぞれ200、150、10、100及び5であるとする。この場合、入札条件を満たす配信ユーザA~Dの当選する確率は、過去に配信した動画の個数に応じて、配信ユーザA、B、D及びCの順に高くなるように設定され得る。
【0104】
図11は、
図1に示した動画配信システム1においてサーバ装置20により保持される情報の別の例を示す図である。
図11に示す情報は、
図10に示した情報に対して、各配信枠の識別番号に対応付けられた「落札した配信ユーザの識別番号」が追加され、
図10に示した情報から、各配信枠の識別番号に対応付けられた「応募数」、「応募した配信ユーザの識別番号」及び「入札条件の識別番号」が削除されたものに相当する。
【0105】
図10と
図11と比較すると明らかであるように、配信枠400Nには、4個の配信枠が割り当てられ、20人の配信ユーザが応募をしたにも関わらず、この配信枠を落札した配信ユーザは2人(U0051、U0100)のみである。これは、応募をした20人の配信ユーザのうちこの配信枠400Nに設定された入札条件を満たした配信ユーザが、2人だけであったからである。
【0106】
また、
図11に示すように、配信枠400Fの識別番号に対応付けて、落札した配信ユーザの識別番号が何ら含まれていないのは、この配信枠400Fに対して応募した配信ユーザが居なかったためである。
【0107】
なお、ST306において各配信枠について実行される抽選は、一実施形態では、その配信枠に対応する時間帯より前に、例えばその時間帯よりも所定時間(例えば、24時間、12時間又は6時間等)前に実行され得る。
【0108】
サーバ装置20はこのような抽選を完了させた後、各配信枠について、落選した配信ユーザの端末装置10にはその配信枠が付与されないことを示す付与情報を送信し、当選した配信ユーザの端末装置10にはその配信枠が付与されることを示す付与情報を送信することができる。当選した配信ユーザに送信される付与情報には、その配信枠を用いた配信を行うために必要な情報(例えば、配信枠のID及びパスワードのセット)が含まれ得る。なお、各配信枠について、応募した各配信ユーザが、落選又は当選した配信ユーザであるかについては、サーバ装置20は、例えば、
図10及び
図11に例示した情報を用いることにより認識することが可能である。
【0109】
図5に戻り、ST308において、当選した配信ユーザの端末装置10は、サーバ装置20から、応募した配信枠が付与される旨を示す付与情報を受信することができる。一方、落選した配信ユーザの端末装置10は、サーバ装置20から、応募した配信枠が付与されない旨を示す付与情報を受信することができる。
【0110】
次に、ST310において、当選した配信ユーザは、その端末装置10を利用して、サーバ装置20により付与された配信枠を用いて配信しようとする番組(動画)に関連したタグ(登録情報)を入力することができる。上記タグ(登録情報)としては、例えば、以下に例示する情報を含むことができる。
・動画の具体的なジャンル
・動画の配信に費やされる時間
・年齢
・性別
・言語
・居住地域
・番組のダイジェスト
【0111】
このようなタグ(登録情報)に関する情報は、端末装置10からサーバ装置20に送信される。サーバ装置20は、本動画配信システム1において動画を配信するすべての配信ユーザからこのようなタグ(登録情報)を収集することができる。これにより、本動画配信システムを運用及び管理する企業は、動画の配信のトレンドに関する情報を簡単かつ迅速に収集することができる。
【0112】
次に、ST312において、サーバ装置20は、
図11に例示したような複数の配信枠を少なくとも1つの時間帯及び少なくとも1つのジャンルに従って示す番組表に関する情報を作成することができる。なお、
図11には示されていないが、番組表に関する情報は、各配信枠の識別番号に対応付けられたコンテンツ情報を含むことができる。コンテンツ情報は、例えば以下の情報のうちの少なくとも1つの情報を含むことができる。
・その配信枠を付与された配信ユーザに関する情報(氏名、ハンドルネーム、年齢、及び/又は、性別等)
・この配信ユーザのアバターに関する情報(例えばアバターに付与された識別情報等)
・その配信枠を用いて配信される番組のダイジェストに関する情報等
なお、このようなコンテンツ情報は、ST310において配信ユーザにより入力されたタグ(登録情報)等を用いて生成されるようにしてもよい。
このように生成された番組表に関する情報(番組情報)は、動画視聴アプリケーションを実行している各視聴ユーザの端末装置10に送信することができる。
【0113】
次に、サーバ装置20は、ST310においてタグ(登録情報)を入力した配信ユーザについて、このタグに基づいて番組進行情報を自動的に生成することができる。番組進行情報とは、当該配信枠を用いて番組(動画)を配信する配信ユーザに対してこの番組をどのように進行させるのかに関する助言又はヒントを示す情報(構成台本と呼ばれることもある)である。なお、ある配信枠を用いて配信される番組において、複数の配信ユーザ(演者)が出演する場合には、その配信枠に設定された番組進行情報は、その番組の経過時間に対応付けて出演する配信ユーザを示す情報を含むものであってもよい。
【0114】
具体的には、サーバ装置20は、複数のタグ(登録情報)の組み合わせと、この組み合わせに基づいて予め設定された番組進行情報と、を対応付けて記憶する記憶テーブルを有することができる。記憶テーブルの一例が
図12に示されている。
【0115】
図12は、
図1に示した動画配信システム1において用いられる記憶テーブルの一例を示す図である。
図12に示すように、1行目には、ジャンル「お笑い」と時間「15分」と言語「日本語」との組み合わせに対応付けて、経過時間0分、経過時間5分、経過時間10分、経過時間13分等の各々に関して配信ユーザに提示される番組進行情報が記憶されている。同様に、2行目には、ジャンル「お笑い」と時間「15分」と年齢「30歳以上」との組み合わせに対応付けて、経過時間0分、経過時間5分、経過時間10分、経過時間13分等の各々に関して配信ユーザに提示される番組進行情報が記憶されている。
【0116】
図12には省略されているが、その他の組み合わせに対応付けて、任意の番組進行情報が記憶され得る。
【0117】
図5に戻り、同じくST314において、サーバ装置20は、上記のように生成した記憶テーブルを配信ユーザの端末装置10に送信することができる。これにより、ST316において、配信ユーザの端末装置10は、ST310で入力したタグ(登録情報)に対応する記憶テーブルを、ST316においてサーバ装置20から受信して記憶部140に記憶することができる。
【0118】
次に、ST318において、当選した配信ユーザは、動画配信用アプリケーションを実行する端末装置10を用いて、付与された配信枠において番組(動画)を配信することができる。この場合、配信ユーザは、ST308においてサーバ装置20から受信した付与情報に含まれた配信枠のID及びパスワードのセットを、端末装置10を用いてサーバ装置20に送信することにより、その配信枠を用いた番組の配信について認証を得ることができる。
【0119】
配信ユーザの端末装置10は、番組を配信している間において、上述したST316において受信した記憶テーブルに記憶された番組進行情報を用いて、番組を配信する配信ユーザを支援することができる。例えば、端末装置10は、番組の経過時間に同期して、
図12に示した番組進行情報を表示部130に表示することができる。具体的には、端末装置10は、番組の配信直前には、
図12に示した「経過時間0分」に対応する情報を表示し、番組が5分経過したときには、「経過時間5分」に対応する情報を表示する(以後同様。)ことができる。なお、記憶テーブルに記憶された番組進行情報は、番組の配信前にまとめて配信ユーザに提示されるようにしてもよい。
【0120】
これにより、配信ユーザは、番組の作成及び提供等を熟知していない初心者であったとしても、番組の構成、台本及びタイムキーピングに関する助言及び/又は指示を端末装置10の表示部130を介して受けることができる。これにより、配信ユーザは、番組作り及び配信をより簡単にかつ効率的に行うことができる。
【0121】
図5に戻り、他方、視聴ユーザに着目すると、ST320において、動画視聴用アプリケーションを実行する端末装置10が、サーバ装置20から、複数の配信枠を少なくとも1つの時間帯及び少なくとも1つのジャンルに従って示す番組情報(例えば、
図11に例示した情報等)を受信することができる。
【0122】
これにより、視聴ユーザの端末装置10は、受信した番組情報に基づいて、例えば
図13に例示するような番組表を表示部130に表示することができる。
図13は、
図1に示した動画配信システム1において各視聴ユーザの端末装置10により表示される画面の一例を示す模式図である。
【0123】
図13に示すように、番組表は、時間帯及びジャンルにより定められる各配信枠について、動画の配信を行っている又は動画の配信を予定している各配信ユーザに関する情報が示されている。各配信ユーザに関する情報(
図11に例示した番組情報においてコンテンツ情報として含まれている)は、
図13に示すように、その配信ユーザの氏名等であってもよいし、その配信ユーザのアバター等であってもよいし、これらの組み合わせ(配信枠400E参照)であってもよい。
【0124】
なお、
図13には示されていないが、各配信ユーザに対応付けて、その配信ユーザの熟練度を示すアイコン等が表示されるようにしてもよい。このような熟練度は、その配信ユーザに関する例えば以下の要素のうちの少なくとも1つに基づいて定められ得る。
・これまでに配信した動画の個数の合計
・これまでに動画を配信した時間の合計
・これまでに各視聴ユーザから獲得したギフトに基づくポイントの合計
・配信者ランキング
このような熟練度に基づくアイコン等が表示されることにより、特に初心者等は、熟練度の高い配信ユーザと同じ時間帯及び/又はジャンルにより定められる配信枠を避け、熟練度の低い配信ユーザと同じ時間帯及び/又はジャンルにより定められる配信枠を利用することができる。これにより、上記初心者等は、自己の番組をより多くの視聴ユーザに視聴してもらう可能性を高めることができる。
【0125】
また、
図13に例示された番組表において、各配信枠を利用して配信される番組には、端末装置10により配信される番組、及び/又は、スタジオユニット30により配信される番組が含まれ得る。すなわち、一実施形態では、
図13に例示された番組表には、端末装置10により配信される番組とスタジオユニット30により配信される番組とが混在して表示され得る。別の実施形態では、
図13に例示された番組表には、端末装置10により配信される番組のみ、又は、スタジオユニット30により配信される番組のみが表示され得る。いずれの場合であっても、端末装置10により配信される番組は、一般的な個人の配信ユーザにより配信されるものであってもよく、スタジオユニット30により配信される番組は、動画配信システム1を運営及び管理される企業等によって公式に認められた企業(個人であってもよい)により配信されるものであってもよい。
【0126】
図5に戻り、視聴ユーザは、興味のある配信枠をタッピング等により選択すると、その配信枠により配信されている又は配信が予定されている番組に関する情報(番組に関するダイジェスト等)が、ポップアップウィンドウ等により表示されるようにしてもよい。このような番組に関する情報は、
図11に例示した番組情報においてコンテンツ情報として含まれている。
【0127】
視聴ユーザは、所望する配信枠をタッピング等により選択すると、サーバ装置20は、その配信枠を用いて配信ユーザにより配信されている番組(動画)を、その視聴ユーザの端末装置10に送信することができる。これにより、その視聴ユーザは、ST322において、端末装置10を用いて所望する番組を視聴することができる。
【0128】
なお、一実施形態では、各視聴ユーザは、ST322において選択した番組を無料で視聴することができる。別の実施形態では、これに代えて又はこれに加えて、各視聴ユーザは、ST322において選択した番組を、例えばペイパービュー(PPV)方式等により、その番組に対する対価を支払うことにより、視聴することができる。この場合、各視聴ユーザは、事前決済を利用して、所定の範囲内の複数の番組に対する対価を支払った後に、これら複数の番組を視聴することができる。或いはまた、各視聴ユーザは、都度決済を利用して、視聴しようとする番組に対してその番組に対する対価を支払った後に、その番組を視聴することができる。
【0129】
次に、ST324において、視聴ユーザは、ST322において選択した番組を視聴している間に、その番組に対応する配信ユーザに対してギフティングを行うことができる。具体的には、例えば、視聴ユーザは、図示しないユーザインタフェイスを介して、上記配信ユーザに付与すべきギフト(ここではギフトX)を選択すると、この視聴ユーザの端末装置10は、配信ユーザに対してギフトXを付与する旨を示すギフト情報を、サーバ装置20を介して、その配信ユーザの端末装置10に送信することができる。なお、このギフト情報は、例えば、ギフトXを識別するギフト識別情報、配信ユーザを識別する配信ユーザ識別情報、及び、視聴ユーザを識別する視聴ユーザ識別情報を含むことができる。
【0130】
番組の配信を行っている配信ユーザの端末装置10は、このようなギフト情報を受信したときには、ギフト情報に含まれたギフト識別情報に対応するギフトオブジェクトを記憶部140から読み出し、配信している動画において上記ギフト情報を表示することができる。
【0131】
次に、ST326において、サーバ装置20は、配信ユーザが付与された配信枠を利用した番組の配信を終了した後、その配信ユーザに対応付けて、番組の配信実績を記録することができる。具体的には、例えば、サーバ装置20は、その配信ユーザに対応付けて記憶される、過去に動画を配信した時間の合計に関する情報、及び、過去に配信した動画の数に関する情報等を更新することができる。なお、このような配信実績は、上記配信ユーザがST304において配信枠に応募した場合に、ST306においてこの配信ユーザが入札条件を満たすか否かについての判断が行われる局面において、利用され得る。
【0132】
この後、ST328において、付与された配信枠を用いて番組を配信した配信ユーザは、例えばサーバ装置20により、様々なランキングの更新を受けることができる。例えば、この配信ユーザの端末装置10が上記番組の配信中にギフト情報を視聴ユーザの端末装置10から受信した場合には、ギフティングに基づくランキングが上昇し得る。或いはまた、上記番組がゲームの実況に関するものである場合には、そのゲームにおいて取得したスコアに基づくランキングが上昇し得る。
【0133】
なお、上述したように、スタジオユニット30は、端末装置10及び/又はサーバ装置20と同様の機能を果たすことが可能なものである。したがって、スタジオユニット30が端末装置10と同様の機能を実行する場合には、
図5に関連して説明した端末装置10の動作をスタジオユニット30にそのまま適用することが可能である。同様に、スタジオユニット30がサーバ装置20と同様の機能を実行する場合には、
図5に関連して説明したサーバ装置20の動作をスタジオユニット30にそのまま適用することが可能である。
【0134】
5.変形例
上述した様々な実施形態では、複数の配信枠が、少なくとも1つの時間帯及び少なくとも1つのジャンルによって定められる場合について説明した。別の実施形態では、複数の配信枠が、複数の時間帯及び複数のジャンルのうちの一方のみによって定められるようにしてもよい。
【0135】
また、複数の時間帯及び少なくとも1つのジャンルにより複数の配信枠が形成され得るが、そのように形成された複数の配信枠を、1つの配信枠として1人の配信ユーザに割り当てることも可能である。例えば、「映画」というジャンルについて設けられた「19時~20時」という1つの時間帯と「20時~21時」という1つの時間帯とが、まとめて1つの時間帯として、抽選により選ばれた1人の配信ユーザに割り当てることも可能である。
【0136】
さらに、上述した様々な実施形態では、1つの配信枠に応募(入札)した複数の配信ユーザのうち、その配信枠に対して設けられた少なくとも1つの入札条件を満たす配信ユーザの中から、所定数の当選配信ユーザを選択する場合について説明した。しかし、別の実施形態では、入札条件を課さないようにすることも可能である。すなわち、1つの配信枠に応募(入札)した複数の配信ユーザの中から、所定数の当選配信ユーザを選択することも可能である。
【0137】
また、ある配信枠に対して設定された少なくとも1つの入札条件は、その配信枠による番組の配信時間までに残された時間が少なくなるのに伴って、変更(緩和又は強化)されるようにしてもよい。特に、募集した或る配信枠に入札が行われないことにより、その配信枠が無駄になることを防止するために、その配信枠による番組の配信時間までに残された時間が少なくなるのに伴って、その配信枠に対して設定された少なくとも1つの入札条件が緩和されることが好ましい。ここでいう、少なくとも1つの入札条件が緩和されることは、少なくとも1つの入札条件の総数が減少する(例えば、設定されていた4つの入札条件が2つの入札条件に減少する)こと、及び/又は、少なくとも1つの入札条件のうちのいずれか少なくとも1つの入札条件の内容が緩和される(例えば、30歳以上という入札条件が10歳以上という入札条件に緩和される)こと、を含むことができる。
【0138】
さらにまた、
図6等に例示された複数の配信枠の中には、入札、抽選及び落札という手順でいずれかの配信ユーザに付与される配信枠ではなく、企業又は個人に対して先着順に販売される少なくとも1つの配信枠が含まれていてもよい。このような販売される配信枠に対しても、この配信枠を購入する企業又は個人に何らかの条件を課すことも課さないことも可能である。
【0139】
また、各配信枠により配信される番組は、録画され、例えば一定期間保存され得る。この場合、各番組は、オンデマンド方式等により他のユーザからの要求に応じて動画配信アプリケーションを利用して再配信可能なものである。このような番組の再配信(いわゆる「見逃し配信」)は、その番組の配信ユーザが本動画配信システム1を運営及び管理する企業から再配信の権利を有償で購入することにより許容されるようにしてもよい。これにより、本動画配信システム1において配信された番組が、その番組の配信ユーザにより録画され他の動画配信サービスに流出させられることを防止することができる。
【0140】
なお、上述した様々な実施形態は、矛盾の生じない限りにおいて、相互に組み合わせて実装することが可能なものである。
【0141】
このように、本件出願において開示された様々な実施形態では、各視聴ユーザは、複数の配信枠を時間帯及び/又はジャンルに従って示す番組表を用いて、視聴の対象となる番組(配信枠)を決定する。よって、各視聴ユーザは、視聴の対象となる番組を視聴したい時間帯及び/又はジャンルに従って検索することができるので、所望する番組の有無をより早くかつより簡単に認識することができる。
【0142】
特に、各視聴ユーザは、ターゲットとされる時間帯及び/又はジャンルを把握している場合(例えば、20時から1時間空いているため、その時間帯に配信される番組をチェックしたい場合、又は、ゲームに関する番組を集中的に視聴したい場合等)には、その時間帯及び/又はジャンルに対応する少なくとも1つの配信枠のみを直接調べることにより、より迅速に所望の番組に辿り着くことができる。
【0143】
また、配信枠の付与がその配信枠を用いた番組の配信の前に行われる場合には、各視聴ユーザは、番組の配信が行われる前に、どのような番組が何時に配信されるのかを認識することができる。これにより、各視聴ユーザは、自己の都合及び予定を考慮して、事前に視聴したい番組を決定することができるので、各視聴ユーザに対して利便性の高い動画配信サービスを提供することができる。
【0144】
さらに、本動画配信システム1を運営及び管理する企業等は、時間帯及び/又はジャンルに基づいて、各配信枠に対して入札条件を設定することにより、人気の高い(又は低い)複数の番組を特定の時間帯及び/又はジャンルにより定められる配信枠に設定することができる。これにより、各視聴ユーザは、例えば、面白い又は人気のある番組を素早く探すにはいずれの時間帯及び/又はジャンルを直接チェックすればよいのか等を、認識することができる。
【0145】
さらにまた、番組を配信する時間帯、及び/又は、番組を配信する回数等に関する制限が比較的に緩い場合には、各配信ユーザは自由に番組を配信することができてしまうため、番組のクオリティが低下する問題が考えられる。ところが、本件出願に開示された様々な実施形態では、時間帯及びジャンルにより定められる複数の配信枠の少なくとも一部の配信枠に対して入札条件を設定することが可能である。これにより、一定の基準を満たした配信ユーザしか、番組を配信することができなくなるようにすることも可能である。なお、勿論、入札条件を緩和して初心者等によるクオリティの低い番組を専用に配信するための配信枠を別途設けることも可能である。
【0146】
上述した様々な実施形態では、配信ユーザの端末装置10が、配信ユーザの動作に関する動作データ及び配信ユーザの音声に関する音声データに基づいてこの配信ユーザのアバターオブジェクトを含むアニメーションを含む動画を生成し、この動画をサーバ装置20に送信する場合について説明した。しかし、配信ユーザの端末装置10は、配信ユーザの動作に関する動作データ及び配信ユーザの音声に関する音声データをサーバ装置20に送信し、サーバ装置20がこの動作データ及び音声データに基づいて動画を生成して各視聴ユーザの端末装置10に配信してもよい。これにより、配信ユーザの端末装置10からサーバ装置20に送信される情報の量を削減することができる。
或いはまた、配信ユーザの端末装置10は、配信ユーザの動作に関する動作データ及び配信ユーザの音声に関する音声データを別途設けられたサーバ装置に送信し、この別途のサーバ装置が動作データ及び音声データに基づいて動画を生成して配信ユーザの端末装置10に返し、配信ユーザの端末装置10が、受信した動画をサーバ装置20に送信するようにしてもよい。これにより、配信ユーザの端末装置10から上記別途設けられたサーバ装置20に送信される情報の量を削減することができる。
さらにまた、配信ユーザの端末装置10は、配信ユーザの動作に関する動作データ及び配信ユーザの音声に関する音声データを、サーバ装置20若しくは上記別途設けられたサーバ装置を介して、各視聴ユーザの端末装置10に送信し、各視聴ユーザの端末装置10が、受信した動作データ及び音声データに基づいて動画を生成(レンダリング)及び表示するようにしてもよい。これにより、サーバ装置20又は上記別途設けられたサーバ装置から各視聴ユーザの端末装置10に送信される情報の量を削減することができる。
【0147】
また、上記いずれかの場合において、配信ユーザの端末装置10により送信された動作データ及び音声データに基づいて動画を生成することは、サーバ装置20、上記別途のサーバ装置及び各視聴ユーザの端末装置10のうちの少なくとも2つの装置において分担されるようにしてもよい。いずれの場合であっても、動画の生成を担う装置は、動作させるべきアバターオブジェクトに関する情報(画像等)を例えばサーバ装置20等から受信して記憶しておくことができる。
【0148】
さらにまた、いずれの場合であっても、各視聴ユーザの端末装置10により送信されたギフト情報及び/又はコメント情報は、サーバ装置20、上記別途のサーバ装置及び各視聴ユーザの端末装置10のうち、動画の生成を担う装置に対して、任意の方法により伝達されるものとすることができる。これにより、上記動画を生成する装置は、受信したギフト情報に基づいた処理(例えばギフトオブジェクトを動画に表示すること)を実行し、及び/又は、受信したコメント情報に基づいた処理(例えばコメントを動画に表示すること)を実行することができる。また、いずれの場合であっても、動画の生成を担う装置は、用いられる様々なギフトに対応する情報(画像等)を例えばサーバ装置20等から受信して記憶しておくことができる。
【0149】
以上説明した様々な実施形態において、上述した各端末装置10の動作は、この端末装置10と同様の構成を有するスタジオユニット30によっても同様に実行可能なものである。さらに、上述した各サーバ装置20の動作もまた、このサーバ装置20と同様の構成を有するスタジオユニット30によっても同様に実行可能なものである。
【0150】
以上のように、本件出願に開示された様々な実施形態によれば、配信されるコンテンツ(番組)をより簡単に把握することが可能なシステムを提供することが可能である。
【0151】
6.様々な態様
第1の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、通信回線を介してサーバ装置に送信し、前記1つの配信枠に対して前記応募情報を送信した少なくとも1人の配信ユーザの中から少なくとも1人の当選配信ユーザを選択する前記サーバ装置から、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の当選配信ユーザとして前記少なくとも1つのプロセッサのユーザに付与されること又は付与されないことを示す付与情報を受信する、ように前記プロセッサを機能させる」ことができる。
第2の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様において、「前記1つの配信枠が付与される前記少なくとも1人の当選配信ユーザは、前記少なくとも1人の配信ユーザのうち前記1つの配信枠に設定された少なくとも1つの入札条件を満たす少なくとも1人の配信ユーザの中から選択され」得る。
第3の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第2の態様において、「前記1つの配信枠が付与される前記少なくとも1人の当選配信ユーザは、前記少なくとも1つの入札条件を満たした少なくとも1人の配信ユーザの中から抽選で選択され」得る。
第4の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第2の態様又は上記第3の態様において「前記少なくとも1つの入札条件は、過去に動画を配信した時間の合計、フォロワー数、フォロー数、配信ユーザランキング、評価を受けた回数、過去に配信した動画の数、ゲームにおいて獲得したスコア、ギフティングにより得られたポイント数、使用するアバター、年齢、性別、及び/又は、居住地域に関する条件であ」り得る。
第5の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第4の態様のいずれかにおいて「前記1つの配信枠は、前記少なくとも1つの時間帯を利用して動画を配信するためのものであり、前記1つの配信枠は、前記少なくとも1つの時間帯よりも前に、前記少なくとも1人の当選配信ユーザに付与され」得る。
第6の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第2の態様から上記第4の態様のいずれかにおいて「前記少なくとも1つの入札条件が時間の経過に伴って変更され」得る。
第7の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第6の態様において「前記少なくとも1つの入札条件が時間の経過に伴って緩和され」得る。
第8の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第7の態様のいずれかにおいて「同一の時間帯及び同一のジャンルにより定められる複数の配信枠が設定され」得る。
第9の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第8の態様のいずれかにおいて「前記少なくとも1つのジャンルが、ゲーム、雑談、歌唱、ダンス、お笑い、スポーツ、料理、ファッション、化粧、健康、グルメ、アニメ、映画、書籍、ペット、旅行、勉強、及び/又は、その他を含む」ことができる。
第10の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第9の態様のいずれかにおいて「前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の当選配信ユーザとして前記少なくとも1つのプロセッサのユーザに付与されることを示す前記付与情報を受信した場合、前記1つの配信枠を用いて動画を配信する間に、前記ユーザに対してギフトを付与する旨を示すギフト情報を、視聴ユーザの端末装置から受信し、前記ギフト情報に対応するギフトオブジェクトが表示された前記動画を、前記1つの配信枠を用いて配信する」ことができる。
上記第11の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第10の態様のいずれかにおいて「前記1つの配信枠は、少なくとも1人の配信ユーザの端末装置が、該少なくとも1人の配信ユーザの動作に基づいて生成されるアバターのアニメーションを含む動画を配信するためのものであ」り得る。
第12の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第11の態様のいずれかにおいて「各々が前記1つの配信枠と同様に構成された複数の配信枠を時間帯及び/又はジャンルに従って示す入札情報を、前記サーバ装置から受信する」ことができる。
第13の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第12の態様において「前記入札情報が、前記複数の配信枠の各々について、該各配信枠に応募した配信ユーザの総数を示す応募総数情報を含む」ことができる。
第14の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第12の態様又は上記第13の態様において「前記入札情報が、前記複数の配信枠の各々について、該各配信枠が付与される配信ユーザの総数を示す付与総数情報を含む」ことができる。
第15の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第12の態様から上記第14の態様のいずれかにおいて「前記入札情報が、前記複数の配信枠の各々について、該各配信枠に対する応募に必要とされる条件に関する情報を含む」ことができる。
第16の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第15の態様のいずれかにおいて「各々が前記1つの配信枠と同様に構成された複数の配信枠を時間帯及び/又はジャンルに従って示す番組情報を、前記サーバ装置から受信する」ことができる。
第17の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第16の態様において「前記番組情報が、前記複数の配信枠の各々について、該各配信枠において配信される動画に関するコンテンツ情報を含む」ことができる。
第18の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第17の態様において「前記コンテンツ情報が、配信ユーザに関する情報、該配信ユーザのアバターに関する情報、及び/又は、前記動画のダイジェストに関する情報を含む」ことができる。
第19の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第18の態様のいずれかにおいて「配信される動画に関する少なくとも1つの登録情報と、該少なくとも1つの登録情報に基づいて設定され、前記動画をどのように進行させるかに関する助言又はヒントを示す番組進行情報と、を対応付ける記憶テーブルを保持する前記サーバ装置に、前記1つの配信枠を用いて配信される動画に関する登録情報を送信し、前記記憶テーブルに含まれる前記登録情報に対応する番組進行情報を前記サーバ装置から受信し、受信した前記番組進行情報を表示部に表示する」ことができる。
第20の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第19の態様において「前記少なくとも1つの登録情報が、動画のジャンル、動画の配信に費やされる時間、年齢、性別、言語、及び/又は、居住地域に関する情報を含む」ことができる。
第21の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第19の態様又は上記第20の態様において「前記番組進行情報が、経過時間毎に定められた行動に関する情報を含む」ことができる。
第22の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第21の態様において「前記番組進行情報は、当該端末装置により前記1つの配信枠において配信される動画の経過時間に同期して、前記表示部に表示され」得る。
第23の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第22の態様のいずれかにおいて「前記通信回線がインターネットを含む」ことができる。
第24の態様に係るコンピュータプログラムにあっては、上記第1の態様から上記第23の態様のいずれかにおいて「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ及び/又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
第25の態様に方法は、「コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、通信回線を介してサーバ装置に送信する工程と、前記1つの配信枠に対して前記応募情報を送信した少なくとも1人の配信ユーザの中から少なくとも1人の当選配信ユーザを選択する前記サーバ装置から、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の当選配信ユーザとして前記少なくとも1つのプロセッサのユーザに付与されること又は付与されないことを示す付与情報を受信する工程と、を含む」ことができる。
第26の態様に係る方法にあっては、上記第25の態様において「前記通信回線がインターネットを含む」ことができる。
第27の態様に係る方法にあっては、上記第25の態様又は上記第26の態様において「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ及び/又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
第28の態様に係るサーバ装置は、「少なくとも1つのプロセッサを具備し、該プロセッサが、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、少なくとも1人の配信ユーザの端末装置から通信回線を介して受信し、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の配信ユーザのうちの少なくとも1人の当選配信ユーザに付与されること、又は、前記1つの配信枠がいずれの配信ユーザにも付与されないことを示す付与情報を生成する」ことができる。
第29の態様に係るサーバ装置にあっては、上記第28の態様において「前記通信回線がインターネットを含む」ことができる。
第30の態様に係るサーバ装置にあっては、上記第28の態様又は上記第29の態様において「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ及び/又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
第31の態様に係る方法は、「コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、予め設定された少なくとも1つの時間帯及び/又は少なくとも1つのジャンルにより定められ動画を配信するために設けられた1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、少なくとも1人の配信ユーザの端末装置から通信回線を介して受信する工程と、前記1つの配信枠が前記少なくとも1人の配信ユーザのうちの少なくとも1人の当選配信ユーザに付与されること、又は、前記1つの配信枠がいずれの配信ユーザにも付与されないことを示す付与情報を生成する工程と、を含む」ことができる。
第32の態様に係る方法にあっては、上記第31の態様において「前記通信回線がインターネットを含む」ことができる。
第33の態様に係る方法にあっては、上記第31の態様又は上記第32の態様において「前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ及び/又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む」ことができる。
【符号の説明】
【0152】
1 動画配信システム
2 通信網(通信回線)
10(10A~10C) 端末装置
20(20A~20C) サーバ装置
100 配信枠処理部
110 動画生成部
120 通信部
130 表示部
140 記憶部
150 ユーザインタフェイス部
160 ギフト処理部
170 台本処理部
200 配信枠処理部
210 通信部
220 記憶部
230 ギフト処理部
【手続補正書】
【提出日】2023-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、
動画を配信するために設けられた複数の配信枠を含み、各配信枠群が該配信枠群において同一の開始時刻及び同一の終了時刻を有する1つの時間帯と1つのジャンルとにより定められる、少なくとも1つの配信枠群を、表示部に表示し、
前記少なくとも1つの配信枠群のうちのいずれか1つの配信枠群に含まれるいずれか1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、通信回線を介してサーバ装置に送信する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
各配信枠群に対応付けて、該配信枠群に入札した配信ユーザの総数を表示する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
各配信枠群に対応付けて、該配信枠群を落札した配信ユーザに関する情報を表示する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、請求項1又は請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
各配信枠群に対応付けて、該配信枠群に入札するために必要な情報を表示する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、請求項1から請求項3のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの配信枠群のうち或る1つの配信枠群に対応付けて、
第1の時間において、該或る1つの配信枠群に入札するために必要な第1の条件を表示し、
第1の時間の後に生ずる第2の時間において、該或る1つの配信枠群に入札するために必要な第2の条件であって前記第1の条件を緩和又は強化した条件を表示する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、請求項1から請求項3のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの配信枠群のうちのいずれか1つの配信枠群が、企業又は個人に対して販売される少なくとも1つの配信枠を含む、請求項1から請求項5のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
動画を配信するために設けられた少なくとも1つの配信枠を含み、各配信枠群が1つの時間帯と1つのジャンルとにより定められる、少なくとも1つの配信枠群を含む番組表を、表示部に表示する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、請求項1から請求項6のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記少なくとも1つの配信枠のうちのいずれかの配信枠に対応付けて、該配信枠を使用して動画の配信を行っている又は動画の配信を予定している配信ユーザに関する情報を表示する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記配信ユーザに関する情報が、
該配信ユーザの氏名、
該配信ユーザのアバター、又は、
該配信ユーザの熟練度、
を含む、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの配信枠群に含まれるいずれか1つの配信枠を介して動画を配信する間に、前記少なくとも1つのプロセッサのユーザに対してギフトを付与する旨を示すギフト情報を視聴ユーザの端末装置から受信し、該ギフト情報に対応するギフトオブジェクトが表示された前記動画を、前記いずれか1つの配信枠を介して配信する、
ように前記少なくとも1つのプロセッサを機能させる、請求項1から請求項9のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの配信枠群に含まれる前記複数の配信枠が、それぞれ別々のユーザに対して割り当てられる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記通信回線がインターネットを含む、請求項1から請求項11のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ及び/又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項1から請求項12のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記命令を実行することにより、
動画を配信するために設けられた複数の配信枠を含み、各配信枠群が該配信枠群において同一の開始時刻及び同一の終了時刻を有する1つの時間帯と1つのジャンルとにより定められる、少なくとも1つの配信枠群を、表示部に表示すること、及び、
前記少なくとも1つの配信枠群のうちのいずれか1つの配信枠群に含まれるいずれか1つの配信枠に応募する旨を示す応募情報を、通信回線を介してサーバ装置に送信すること、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの配信枠群に含まれる前記複数の配信枠が、それぞれ別々のユーザに対して割り当てられる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記通信回線がインターネットを含む、請求項14又は請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ及び/又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項14から請求項16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つのプロセッサを具備し、
該少なくとも1つのプロセッサが、
少なくとも1つの配信枠群の各々に対応付けて、該配信枠群に対応する1つの時間帯を識別する情報と、該配信枠群に対応する1つのジャンルを識別する情報と、該配信枠群に含まれる、動画を配信するための配信枠の総数を識別する情報と、を含む、入札情報を記憶し、
該入札情報を配信ユーザの端末装置に通信回線を介して送信することにより、
動画を配信するために設けられた複数の配信枠を含み、各配信枠群が該配信枠群において同一の開始時刻及び同一の終了時刻を有する1つの時間帯と1つのジャンルとにより定められる、前記少なくとも1つの配信枠群を、前記配信ユーザの端末装置に表示させる、
ように構成されることを特徴とするサーバ装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記配信ユーザの端末装置が前記少なくとも1つの配信枠群に含まれるいずれか1つの配信枠を介して動画を配信する間に、前記配信ユーザに対してギフトを付与する旨を示すギフト情報を、視聴ユーザの端末装置から受信して前記配信ユーザの端末装置に対して送信し、該配信ユーザの端末装置により前記いずれか1つの配信枠を用いて配信された、該ギフト情報に対応するギフトオブジェクトが表示された前記動画を、該配信ユーザの端末装置から受信する、
ように構成される、請求項18に記載のサーバ装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つの配信枠群に含まれる前記複数の配信枠が、それぞれ別々のユーザに対して割り当てられる、請求項18に記載のサーバ装置。
【請求項21】
前記通信回線がインターネットを含む、請求項18から請求項20のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ及び/又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項18から請求項21のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項23】
コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する少なくとも1つのプロセッサにより実行される方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記命令を実行することにより、
少なくとも1つの配信枠群の各々に対応付けて、該配信枠群に対応する1つの時間帯を識別する情報と、該配信枠群に対応する1つのジャンルを識別する情報と、該配信枠群に含まれる、動画を配信するための配信枠の総数を識別する情報と、を含む、入札情報を記憶すること、及び、
該入札情報を配信ユーザの端末装置に通信回線を介して送信することにより、
動画を配信するために設けられた複数の配信枠を含み、各配信枠群が該配信枠群において同一の開始時刻及び同一の終了時刻を有する1つの時間帯と1つのジャンルとにより定められる、前記少なくとも1つの配信枠群を、前記配信ユーザの端末装置に表示させること、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの配信枠群に含まれる前記複数の配信枠が、それぞれ別々のユーザに対して割り当てられる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記通信回線がインターネットを含む、請求項23又は請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つのプロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ及び/又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含む、請求項23から請求項25のいずれかに記載の方法。