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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023112265
(43)【公開日】2023-08-14
(54)【発明の名称】寝袋
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/08 20060101AFI20230804BHJP
【FI】
A47G9/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013935
(22)【出願日】2022-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】391036404
【氏名又は名称】株式会社ロゴスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】浜西 千尋
(57)【要約】      (修正有)
【課題】寝袋本体の開口部の縁部に少なくとも一つの延長部が連接された新規な寝袋を提供する。
【解決手段】寝袋S1は、袋状の寝袋本体100と、第1延長部200a及び第2延長部200bとを備えている。寝袋本体100は、Y方向の一方に開口した開口部Oと、開口部Oの縁部とを有している。第1延長部200a及び第2延長部200bは、寝袋本体100の縁部に連接されており且つY方向に延びたクッション、布地又はシートである。第1延長部200a及び第2延長部200bは、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋状の寝袋本体と、
少なくとも一つの延長部とを備えており、
前記寝袋本体は、前記寝袋本体の長手方向の一方に開口した開口部と、
前記開口部の縁部とを有しており、
前記少なくとも一つの延長部は、前記寝袋本体の前記縁部に連接されており且つ前記長手方向の一方に延びたクッション、布地又はシートである寝袋。
【請求項2】
請求項1記載の寝袋において、
前記寝袋本体は、下側部と、上側部とを有しており、
前記寝袋本体の前記縁部は、前記下側部の前記開口部の下側縁部と、前記上側部の前記開口部の上側縁部とを有しており、
前記少なくとも一つの第2延長部は、前記下側縁部に連接されている寝袋。
【請求項3】
請求項1又は2記載の寝袋において、
前記少なくとも一つの延長部は、第1延長部及び第2延長部を含んでおり、
前記第1延長部は、前記第2延長部に対して前記寝袋本体の短手方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記第2延長部は、前記第1延長部に対して前記短手方向の他方側に間隔をあけて配置されている寝袋。
【請求項4】
請求項3記載の寝袋において、
前記第1延長部及び前記第2延長部は、前記寝袋本体に重なるように前記寝袋本体の前記長手方向の他方に折り返し可能になっている寝袋。
【請求項5】
請求項2記載の寝袋において、
前記少なくとも一つの延長部は、第1延長部及び第2延長部を含んでおり、
前記第1延長部及び前記第2延長部は、前記下側縁部に連接されており、
前記第1延長部は、前記第2延長部に対して前記寝袋本体の短手方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記第2延長部は、前記第1延長部に対して前記短手方向の他方側に間隔をあけて配置されており、
前記第1延長部及び前記第2延長部は、前記寝袋本体に重なるように前記寝袋本体の前記長手方向の他方に折り返し可能になっており、
前記第1延長部及び前記第2延長部が折り返された状態で、前記上側部が前記第1延長部及び前記第2延長部に被せられる寝袋。
【請求項6】
請求項4又は5記載の寝袋において、
前記第1延長部は、前記第1延長部における前記長手方向の一方側且つ前記短手方向の他方側の一部である第1部を有しており、
前記第2延長部は、前記第2延長部における前記長手方向の一方側且つ前記短手方向の一方側の一部である第1部を有しており、
前記第1延長部及び前記第2延長部が折り返された状態で、前記第1延長部の前記第1部と前記第2延長部の前記第1部とが接触又は重なり、前記第1延長部と前記第2延長部との間に前記長手方向の一方及び前記厚み方向の一方に開口した窓部が形成される寝袋。
【請求項7】
請求項6記載の寝袋において、
前記第1延長部は、前記第1延長部の前記第1部に設けられた第1係合部を有しており、前記第2延長部は、前記第2延長部の前記第1部に設けられた第1係合部を有しており、
前記第1延長部及び前記第2延長部が折り返された状態で、前記第1延長部の前記第1係合部と前記第2延長部の前記第1係合部とが係合する寝袋。
【請求項8】
請求項3~5の何れかに記載の寝袋において、
前記第1延長部は、前記長手方向の一方の第1端を有しており、前記第2延長部は、前記長手方向の一方の第1端を有しており、
前記第1延長部が前記短手方向の他方側に斜めに折り曲げられ且つ前記第2延長部が前記短手方向の一方側に斜めに折り曲げられた状態で、前記第1延長部の前記第1端と前記第2延長部の前記第1端とが互いに接触又は重なる寝袋。
【請求項9】
請求項8記載の寝袋において、
前記第1延長部は、前記第1延長部の前記第1端における前記短手方向の他方側の一部である第1部と、前記第1延長部の前記第1端における前記短手方向の一方側の一部である第2部とを有しており、
前記第2延長部は、前記第2延長部の前記第1端における前記短手方向の一方側の一部である第1部と、前記第2延長部の前記第1端における前記短手方向の他方側の一部である第2部とを有しており、
前記第1延長部は、前記第1延長部の前記第1部に設けられた第1係合部と、前記第1延長部の前記第2部に設けられた第2係合部とを有しており、
前記第2延長部は、前記第2延長部の前記第1部に設けられた第1係合部と、前記第2延長部の前記第2部に設けられた第2係合部とを有しており、
前記第1延長部が前記短手方向の他方側に斜めに折り曲げられ且つ前記第2延長部が前記短手方向の一方側に斜めに折り曲げられた状態で、前記第1延長部の前記第1係合部と前記第2延長部の前記第1係合部とが係合し、且つ前記第1延長部の前記第2係合部と前記第2延長部の前記第2係合部とが係合する寝袋。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の寝袋において、
前記少なくとも一つの延長部は、前記寝袋本体に重なるように前記寝袋本体の前記長手方向の他方に折り返し可能になっており、
前記少なくとも一つの延長部には、折り返された状態で、使用者の頭を挿入するための挿入孔が設けられている寝袋。
【請求項11】
請求項1~10の何れかに記載の寝袋において、
前記少なくとも一つの延長部は、前記寝袋本体の前記縁部に対して着脱自在に接続されている寝袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝袋に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、従来の寝袋が記載されている。この寝袋は、袋状の寝袋本体を有する。寝袋本体は、上側部及び下側部を有している。上側部及び下側部は、平面視において略長方形状であって、第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺を有する。上側部、下側部の第1辺は、上側部、下側部の長手方向の一方側の辺であり、上側部、下側部の第2辺は、上側部、下側部の長手方向の他方側の辺であり、上側部、下側部の第3辺は、上側部、下側部の短手方向の一方側の辺であり、上側部、下側部の第4辺は、上側部、下側部の短手方向の他方側の辺である。上側部の第4辺及び下側部の第4辺が互いに連結されており、上側部及び下側部の第2辺及び第3辺がスライドファスナーで開閉自在にされている。上側部の第1辺と下側部の第1辺との間は、開放され開口部をなしている。
その長手方向の一方が開口している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3221340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の封筒型の寝袋は、上記した構成から長年変わっていない。
【0005】
本発明は、新規な寝袋を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の寝袋は、袋状の寝袋本体と、少なくとも一つの延長部とを備えている。寝袋本体は、寝袋本体の長手方向の一方に開口した開口部と、開口部の縁部とを有している。少なくとも一つの延長部は、寝袋本体の縁部に連接されており且つ長手方向の一方に延びたクッション、布地又はシートである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の寝袋による場合、寝袋本体の開口部の縁部に少なくとも一つの延長部が連接された新規な寝袋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】本発明の実施例1に係る寝袋の正面及び底面側から見た斜視図である。
図1B】前記寝袋の正面及び平面側から見た斜視図である。
図2A】前記寝袋の背面及び底面側から見た斜視図である。
図2B】前記寝袋の背面及び平面側から見た斜視図である。
図3A】前記寝袋の正面及び底面側から見た斜視図であって、前記寝袋の前記寝袋本体を展開させた状態の図である。
図3B】前記寝袋の正面及び平面側から見た斜視図であって、前記寝袋の前記寝袋本体を展開させた状態の図である。
図4A】前記寝袋の図1Bの4A部分の拡大図である。
図4B】前記寝袋の図2Bの4B部分の拡大図である。
図5A】前記寝袋の正面及び底面側から見た部分斜視図であって、前記寝袋の第1延長部及び第2延長部を折り返した状態を示す図である。
図5B】前記寝袋の正面及び平面側から見た部分斜視図であって、前記寝袋の第1延長部及び第2延長部を折り返した状態を示す図である。
図6A】前記寝袋の正面及び底面側から見た部分斜視図であって、前記寝袋の第1延長部及び第2延長部を斜めに折り曲げた状態を示す図である。
図6B】前記寝袋の正面及び平面側から見た部分斜視図であって、前記寝袋の第1延長部及び第2延長部を斜めに折り曲げた状態を示す図である。
図7A】前記寝袋の背面及び底面側から見た部分斜視図であって、前記寝袋の第1延長部及び第2延長部を斜めに折り曲げた状態を示す図である。
図7B】前記寝袋の背面及び平面側から見た部分斜視図であって、前記寝袋の第1延長部及び第2延長部を斜めに折り曲げた状態を示す図である。
図8A】本発明の実施例2に係る寝袋の模式的平面図である。
図8B】前記寝袋の模式的平面図であって、前記寝袋の延長部を折り返した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例1、2及びその設計変形例を含む複数の実施例について説明する。なお、後述する実施例及び設計変更例の各構成要素は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能であることに留意されたい。また、後述する実施例の各態様及び設計変形例における各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能であることにも留意されたい。
【実施例0010】
以下、本発明の実施例1及びその設計変更例を含む複数の実施例に係る寝袋S1について、図1A図7Bを参照しつつ説明する。図1A図7Bには、実施例1の寝袋S1が示されている。図1A図2Bには、Y-Y’方向、X-X’方向及びZ-Z’方向が示されている。Y-Y’方向は、寝袋S1の寝袋本体100の長手方向であり、Y方向(長手方向の一方)及びY’方向(長手方向の他方)を含む。X-X’方向は、Y-Y’方向に略直交する寝袋S1の寝袋本体100の短手方向であり、X方向(短手方向の一方)及びX’方向(短手方向の他方)を含む。Z-Z’方向は、Y-Y’方向及びX-X’方向に略直交する寝袋S1の寝袋本体100の厚み方向であり、Z方向(厚み方向の他方)及びZ’方向(厚み方向の一方)を含む。
【0011】
寝袋S1は、袋状(所謂、封筒型)の寝袋本体100を備えている。寝袋本体100は、下側部110及び上側部120を有している。下側部110は、寝袋本体100のZ’方向側の部分であって、Z方向側から見て略長方形である。上側部120は、寝袋本体100のZ方向側の部分であって、Z方向側から見て略長方形である。下側部110は、Y方向の第1辺111と、Y’方向の第2辺112と、X方向の第3辺113と、X’方向の第4辺114とを有する。上側部120は、Y方向の第1辺121と、Y’方向の第2辺122と、X方向の第3辺123と、X’方向の第4辺124とを有する。なお、下側部110の第2辺112及び上側部120の第2辺122は、Y’方向に凸の円弧状とすることが可能である(図示しない)。
【0012】
下側部110の第4辺114と上側部120の第4辺124同士が連接されており且つ下側部110及び上側部120が、布団側の内部に中綿が充填された一枚の布団(図3A及び図3B参照)で構成されていてもよいし、一枚の布地(図示なし)をなすように構成されていてもよい。この場合、下側部110及び上側部120は、Z-Z’方向において互いに重ね合わせて使用することも可能であるし(図1A図2B参照)、展開して一枚の布団(図3A及び図3B参照)又は一枚の布地として使用することも可能である。
【0013】
又は、下側部110及び上側部120は、それぞれが、布団側の内部に中綿が充填された別体の布団(図示しない)で構成されていてもよいし、別体の布地(図示なし)として構成されていてもよい(図示しない)。下側部110の第4辺114と上側部120の第4辺124とは、着脱自在に連結されていてもよいし、縫製や接合されることによって着脱不能に連結されていてもよい。前者の場合、下側部110及び上側部120は、Z-Z’方向において互いに重ね合わせて使用することも可能であるし、分離して使用することも可能である。後者の場合、下側部110及び上側部120は、Z-Z’方向において互いに重ね合わせて使用することも可能であるし、展開して使用することも可能である。
【0014】
下側部110及び上側部120が、一枚の布団(図3A及び図3B参照)若しくは一枚の布地(図示なし)をなすように構成されている場合又は下側部110及び上側部120が別体であり且つ下側部110の第4辺114と上側部120の第4辺124とが着脱不能に連結されている場合、下側部110の第2辺112並びに第3辺113と、上側部120の第2辺122並びに第3辺123とは、線ファスナ130で開閉自在に接続されている。線ファスナ130は、下側部110の第2辺112並びに第3辺113に設けられた略L字状の第1務歯列と、上側部120の第2辺122並びに第3辺123に設けられた略L字状の第2務歯列と、第1務歯列と第2務歯列とを開閉するスライダとを有している。下側部110及び上側部120が重ね合わされ、第1務歯列と第2務歯列とが略平行になった状態で、スライダが移動することによって、第1、第2務歯列の閉じ合わせ及びその解除がなされるようになっている。このようにして下側部110の第2辺112並びに第3辺113と上側部120の第2辺122並びに第3辺123とが、線ファスナ130によって閉じ合わせ及びその解除がなされるようになっている。下側部110の第2辺112並びに第3辺113と上側部120の第2辺122並びに第3辺123とが、線ファスナ130によって閉じ合わせた状態で、寝袋本体100が袋状をなす。
【0015】
下側部110及び上側部120が、別体であり且つ下側部110の第4辺114と上側部120の第4辺124とが着脱可能に連結されている場合(図示なし)、下側部110の第2辺112、第3辺113並びに第4辺114と、上側部120の第2辺122、第3辺123並びに第4辺124とは、線ファスナ130で開閉自在に接続されている。線ファスナ130は、下側部110の第2辺112、第3辺113並びに第4辺114に設けられた略L字状の第1務歯列と、上側部120の第2辺122、第3辺123並びに第4辺124に設けられた略L字状の第2務歯列と、第1務歯列と第2務歯列とを開閉するスライダとを有している。下側部110及び上側部120が重ね合わされ、第1務歯列と第2務歯列とが略平行になった状態で、スライダが移動することによって、第1、第2務歯列の閉じ合わせ及びその解除がなされるようになっている。このようにして下側部110の第2辺112、第3辺113並びに第4辺114と、上側部120の第2辺122、第3辺123並びに第4辺124が、線ファスナ130によって閉じ合わせ及びその解除がなされるようになっている。下側部110の第2辺112、第3辺113並びに第4辺114と、上側部120の第2辺122、第3辺123並びに第4辺124が、線ファスナ130によって閉じ合わせられた状態で、寝袋本体100が袋状をなす。
【0016】
上記何れかのとおりに袋状をなした状態で、寝袋本体100は、Y方向に開口した開口部Oを有する。開口部Oは、寝袋本体100の下側部110の第1辺111と上側部120の第1辺121との間に設けられている。したがって、下側部110の第1辺111と上側部120の第1辺121は、開口部Oの縁部でもある。より具体的には、下側部110の第1辺111は、開口部OのZ’方向側の下側縁部であり、上側部120の第1辺121は、開口部OのZ方向側の上側縁部である。
【0017】
なお、線ファスナ130は省略可能である。また、線ファスナ130の代わりに、面ファスナやスナップボタンを用いてもかまわない。
【0018】
寝袋S1は、少なくとも一つの延長部を更に備えている。少なくとも一つの延長部は、寝袋本体100の開口部OのZ’方向側の縁部、すなわち、下側部110の第1辺111に連接されており且つY方向に延びたクッション(図1A図7B参照)、布地(図示なし)又はシート(図示なし)である。少なくとも一つの延長部は、寝袋本体100の下側部110の第1辺111に一体的に連接されていてもよいし、寝袋本体100と別体であって着脱自在に連接(接続)されていてもよい。なお、クッションは、例えば、袋体に中綿が充填された構成となっている。シートは、例えば、ポリエステルタフタ、ポリエステルオックスフォード、ナイロン又はコットン等で構成された可撓性を有するシートである。
【0019】
少なくとも一つの延長部は、Z方向側から見て略長方形状(図1A図7B参照)、略正方形状(図示なし)、略半円状(図示なし)、又は略半楕円状(図示なし)とすることが可能である。
【0020】
少なくとも一つの延長部は、第1延長部200a及び第2延長部200bを含んでいてもよい(図1A図7B参照)。第1延長部200a及び第2延長部200bは、上記した少なくとも一つの延長部と同様の構成である。第1延長部200aは、Y方向側の第1端201aと、Y’方向側の第2端202aと、X’方向側の第3端203aと、X方向側の第4端204aとを有している。第2延長部200bは、Y方向側の第1端201bと、Y’方向側の第2端202bと、X’方向側の第3端203bと、X方向側の第4端204bとを有している。第1延長部200aの第2端202aは、寝袋本体100の開口部OのZ’方向側の縁部、すなわち、下側部110の第1辺111に一体的又は着脱自在に連接されており、第2延長部200bの第2端202bは、寝袋本体100の開口部OのZ’方向側の縁部、すなわち、下側部110の第1辺111に一体的又は着脱自在に連接されている。第1延長部200a及び第2延長部200bは、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。より具体的には、第1延長部200aは、第2延長部200bに対してX方向に間隔をあけて配置されており、第2延長部200bは、第1延長部200aに対してX’方向に間隔をあけて配置されている。
【0021】
第1延長部200a、第2延長部200bは、第1部210a、第1部210bを有する構成とすることが可能である。第1延長部200aの第1部210aは、第1延長部200aのY方向側且つX’方向側の部分であり、第2延長部200bの第1部210bは、第2延長部200bのY方向側且つX方向側の部分である。例えば、第1延長部200a及び第2延長部200bがZ方向側から見て略長方形状(図1A図7B参照)又は略正方形状(図示なし)である場合、第1延長部200aの第1部210aは、第1延長部200aのY方向側且つX’方向側の角部(第1端201aのX’方向の端部)であり、第2延長部200bの第1部210bは、第2延長部200bのY方向側且つX方向側の角部(第1端201bのX方向の端部)である。第1延長部200a及び第2延長部200bがZ方向側から見て略半円状(図示なし)、又は略半楕円状(図示なし)である場合、第1延長部200aの第1部210aは、第1延長部200aのY方向側且つX’方向側の端部(第1端201aのX’方向の端部)であり、第2延長部200bの第1部210bは、第2延長部200bのY方向側且つX方向側の端部(第1端201bのX方向の端部)である。
【0022】
第1延長部200a、第2延長部200bは、第2部220a、第2部220bを更に有する構成とすることが可能である。第1延長部200aの第2部220aは、第1延長部200aのY方向側且つX方向側の部分であり、第2延長部200bの第2部220bは、第2延長部200bのY方向側且つX’方向側の部分である。例えば、第1延長部200a及び第2延長部200bがZ方向側から見て略長方形状(図1A図7B参照)又は略正方形状(図示なし)である場合、第1延長部200aの第2部220bは、第1延長部200aのY方向側且つX方向側の角部(第1端201aのX方向の端部)であり、第2延長部200bの第2部220bは、第2延長部200bのY方向側且つX’方向側の角部(第1端201bのX’方向の端部)である。第1延長部200a及び第2延長部200bがZ方向側から見て略半円状(図示なし)、又は略半楕円状(図示なし)である場合、第1延長部200aの第2部220aは、第1延長部200aのY方向側且つX方向側の端部(第1端201aのX方向の端部)であり、第2延長部200bの第2部220bは、第2延長部200bのY方向側且つX’方向側の端部(第1端201bのX’方向の端部)である。
【0023】
第1延長部200aは、第1係合部211aを更に有する構成とすることが可能である。第2延長部200bは、第1係合部211bを更に有する構成とすることが可能である。第1係合部211aは、第1延長部200aの第1部210aに設けられている。第1係合部211bは、第2延長部200bの第1部210bに設けられている。
【0024】
例えば、第1係合部211aは、第1部210aのZ方向側の面に設けられた一組のスナップボタンの一方(図1A図6B参照)又は面ファスナの一方(図示なし)であり、第1係合部211bは、第1部210bのZ’方向側の面に設けられた一組のスナップボタンの他方(図1A図6B参照)又は面ファスナの他方(図示なし)であってもよい。
【0025】
又は、第1係合部211aは、第1部210aに設けられた略U字状のフック又は略T字状のトグルであり(図示なし)、第1係合部211bは、第1部210bに設けられたループ又はリングであってもよい(図示なし)。又は、第1係合部211aは、第1部210aに設けられたループ又はリングであり(図示なし)、第1係合部211bは、第1部210bに設けられた略U字状のフック又は略T字状のトグルであってもよい(図示なし)。
【0026】
略U字状のフック又は略T字状のトグルに代えて、紐を用いることも可能である。紐が、ループ又はリングに引っ掛け可能(係合可能)となっている。また、第1係合部211aは及び第1係合部211bの双方が紐であってもよい(図示なし)。
【0027】
第1延長部200aは、第2係合部221aを更に有する構成とすることが可能である。第2延長部200bは、第2係合部221bを更に有する構成とすることが可能である。第2係合部221aは、第1延長部200aの第2部220aに設けられている。第2係合部221bは、第2延長部200bの第2部220bに設けられている。
【0028】
例えば、第2係合部221aは、第2部220aのZ方向側の面に設けられた一組のスナップボタンの一方(図1A図6B参照)又は面ファスナの一方(図示なし)であり、第2係合部221bは、第2部220bのZ’方向側の面に設けられた一組のスナップボタンの他方(図1A図6B参照)又は面ファスナの他方(図示なし)であってもよい。
【0029】
又は、第2係合部221aは、第2部220aに設けられた略U字状のフック又は略T字状のトグルであり(図示なし)、第2係合部221bは、第2部220bに設けられたループ又はリングであってもよい(図示なし)。又は、第2係合部221aは、第2部220aに設けられたループ又はリングであり(図示なし)、第2係合部221bは、第2部220bに設けられた略U字状のフック又は略T字状のトグルであってもよい(図示なし)。
【0030】
略U字状のフック又は略T字状のトグルに代えて、紐を用いることも可能である。また、第2係合部221aは及び第2係合部221bの双方が紐であってもよい(図示なし)。
【0031】
第1延長部200aは、第1延長部200aと寝袋本体100の第1辺111との境界を支点として寝袋本体100に重なるようにY’方向に折り返し可能となっており、且つ、第2延長部200bは、第1延長部200aと寝袋本体100の第1辺111の境界を支点として寝袋本体100に重なるようにY’方向に折り返し可能となっている。この場合、第1延長部200aと第2延長部200bとのX-X’方向の間隔は、使用者の頭のX-X’方向の幅よりも大きい(図5A及び図5B参照)。これにより、使用者が寝袋本体100内に入った状態で、折り返し前の第1延長部200aと第2延長部200bとの間に使用者の頭が位置する。使用者が寝袋本体100内に入った状態で、折り返し前の第1延長部200aは、使用者のX方向側の肩に対してY方向側に位置するように配置されており、折り返し前の第2延長部200bは、使用者のX’方向側の肩に対してY方向側に位置するように配置されているとよい(図5A及び図5B参照)。
【0032】
使用者が寝袋本体100内に入った状態で、第1延長部200a、第2延長部200bを折り返すことによって、使用者の両肩を覆うことができる。第1延長部200a、第2延長部200bは、折り返して使用者の両肩を覆った状態で、寝袋本体100の上側部120のZ’方向側に配置して上側部120が第1延長部200a、第2延長部200bにZ方向側から重なる(被せられる)ように配置してもよいし、寝袋本体100の上側部120にZ方向側から重なる(被せられる)ように配置してもよい。
【0033】
第1延長部200aの第1部210aと第2延長部200bの第1部210bとは、第1延長部200a及び第2延長部200bを折り返した状態で、互いに接触又は重なりあうようになっていてもよい。この場合、第1延長部200aと第2延長部200bとの間に窓部Wが形成される。第1延長部200a、第2延長部200bは、折り返して使用者の両肩を覆った状態で、使用者の頭を窓部WからY方向に出すことができる。
【0034】
第1係合部211a及び第1係合部211bが設けられている場合、第1延長部200a及び第2延長部200bが折り返され、且つ第1延長部200aの第1部210aと第2延長部200bの第1部210bとが互いに接触又は重なり合った状態で、第1係合部211aと第1係合部211bとが互いに係合される。具体的には、第1係合部211a及び第1係合部211bが一組のスナップボタンである場合、互いに止め合わせる。第1係合部211a及び第1係合部211bが一組の面ファスナである場合、互いに接続させる。第1係合部211a及び第1係合部211bの一方が、略U字状のフック又は略T字状のトグルであり、他方がループ又はリングである場合、フック又はトグルをループ又はリングに引っ掛ける。第1係合部211a及び第1係合部211bの一方が、紐であり、他方がループ又はリングである場合、紐をループ又はリングに結び付ける。第1係合部211a及び第1係合部211bが紐である場合、互いに結び付ける。このように第1係合部211aと第1係合部211bとが互いに係合されることによって、第1延長部200a及び第2延長部200bが折り返され、且つ第1延長部200aの第1部210aと第2延長部200bの第1部210bとが互いに接触又は重なり合った状態が維持される。
【0035】
また、第1延長部200aはX’方向側に斜めに折り曲げ可能であり、第2延長部200bは、X方向側に斜めに折り曲げ可能である(図6A図7B参照)。第1延長部200aがX’方向側に斜めに折り曲げられ且つ第2延長部200bがX方向側に斜めに折り曲げられた状態で、第1延長部200aの第1端201aと第2延長部200bの第1端201bとが互いに接触又は重なる(図6A図7B参照)。換言すると、第1延長部200aの第1端201aと第2延長部200bの第1端201bとが互いに接触又は重なるように、第1延長部200aはX’方向側に斜めに折り曲げられ且つ第2延長部200bはX方向側に斜めに折り曲げられる。この折り曲げ状態で、第1延長部200aの第4端204a及び第2延長部200bの第4端204bが、寝袋本体100の上側部120の第1辺121に対してY方向側に位置する。
【0036】
使用者が寝袋本体100内に入った状態で、使用者は、前述のとおりに折り曲げられた第1延長部200a及び200b上に頭を載せて枕として使用可能である。また、使用者が寝袋本体100内に入った状態で、使用者は、前述のとおりに折り曲げられた第1延長部200a及び200bの内部に頭を入れることも可能である。
【0037】
第1係合部211a、第1係合部211b、第2係合部221a及び第2係合部221bが設けられている場合、第1延長部200aの第1端201aと第2延長部200bの第1端201bとが互いに接触又は重なるように、第1延長部200aはX’方向側に斜めに折り曲げられ且つ第2延長部200bはX方向側に斜めに折り曲げられた状態で、第1係合部211aと第1係合部211bとが、上記したとおり、互いに係合され、第2係合部221aと第2係合部221bとが、第1係合部211aと第1係合部211bと同様に、互いに係合される。これにより、第1延長部200aの第1端201aと第2延長部200bの第1端201bとが互いに接触又は重なるように、第1延長部200aはX’方向側に斜めに折り曲げられ且つ第2延長部200bはX方向側に斜めに折り曲げられた状態が維持される。
【0038】
なお、第1係合部211a、第1係合部211b、第2係合部221a及び第2係合部221bの全てを省略可能である。また、第1係合部211a及び第1係合部211bが設けられる一方で、第2係合部221a及び第2係合部221bが省略することが可能であり、その逆とすることも可能である。
【0039】
以上のような寝袋S1は、以下の第1~第3技術的特徴及び効果を奏する。
【0040】
第1技術的特徴及び効果
寝袋本体の開口部の縁部に少なくとも一つの延長部が連接された新規な寝袋S1が得られる。この少なくとも一つの延長部は、枕として使用したり、使用者が折り返したり折り畳んだりして使用時に開口部から露出する肩を覆う等多様な使用が可能である。
【0041】
第2技術的特徴及び効果
第1延長部200a及び第2延長部200bが設けられている場合、使用者が寝袋本体100内に入った状態で、第1延長部200a、第2延長部200bを折り返すことによって、使用者の両肩を覆うことができる。しかも、第1延長部200aに第1係合部211aが、第2延長部200bに第1係合部211bが設けられている場合、第1延長部200a及び第2延長部200bが折り返され、且つ第1延長部200aの第1部210aと第2延長部200bの第1部210bとが互いに接触又は重なり合った状態で、第1係合部211aと第1係合部211bとが互いに係合されることによって、当該状態が維持される。
【0042】
第3技術的特徴及び効果
第1延長部200a及び第2延長部200bが設けられている場合、第1延長部200aの第1端201aと第2延長部200bの第1端201bとが互いに接触又は重なるように、第1延長部200aをX'方向側に斜めに折り曲げ且つ第2延長部200bをX方向側に斜めに折り曲げることができる。これにより、使用者が寝袋本体100内に入った状態で、使用者は、前述のとおりに折り曲げられた第1延長部200a及び200b上に頭を載せて枕として使用したり、使用者は、前述のとおりに折り曲げられた第1延長部200a及び200bの内部に頭を入れて使用したりすることができる。
【実施例0043】
以下、本発明の実施例2及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る寝袋S2について、図8A及び図8Bを参照しつつ説明する。図8A及び図8Bには、実施例2の寝袋S2が示されている。図8A及び図8Bにも、寝袋S1と同様に、Y-Y’方向及びX-X’方向が示されている。Z-Z’方向については、図1A図7Bを借りて参照する。
【0044】
寝袋S2の寝袋本体100は、寝袋S1の寝袋本体100と同様の構成である。寝袋S2は、延長部200が1つである。寝袋S2の延長部200は、寝袋S1の少なくとも一つの延長部と同様の構成とすることが可能である。延長部200は、延長部200と寝袋本体100の第1辺111との境界を支点として寝袋本体100に重なるようにY’方向に折り返し可能となっている。
【0045】
延長部200には、当該延長部200をZ-Z’方向に貫通する挿入孔210が設けられていてもよい。使用者が寝袋本体100内に入った状態で、延長部200が寝袋本体100に重なるように折り返されることによって、延長部200が使用者の両肩を覆い且つ使用者の頭が延長部200の挿入孔210に挿入される。この延長部200は、折り返して使用者の両肩を覆った状態で、寝袋本体100の上側部120のZ’方向側に配置して上側部120が第1延長部200a、第2延長部200bにZ方向側から重なる(被せられる)ように配置してもよいし、寝袋本体100の上側部120にZ方向側から重なる(被せられる)ように配置してもよい。なお、挿入孔210は省略可能である。
【0046】
以上のような寝袋S2は、寝袋S1の第1技術的特徴及び効果と同様の第1技術的特徴及び効果を奏する。
【0047】
しかも、寝袋S2の延長部200に、挿入孔210が設けられている場合、使用者が寝袋本体100内に入った状態で、延長部200を寝袋本体100に重なるように折り返すことによって、延長部200が使用者の両肩を覆うことができる。
【0048】
なお、上記した屋外用燃焼装置及び火床カバーは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0049】
本発明の寝袋本体は、袋状であって、当該寝袋本体の長手方向の一方に開口した開口部と、開口部の縁部を有する限り任意に設計変形可能である。
【0050】
本発明の延長部は、少なくとも一つあればよい。少なくとも一つの延長部は、上記した何れかの態様の寝袋本体の縁部に連接されており且つ長手方向の一方に延びたクッション、布地又はシートであればよい。この少なくとも一つの延長部を枕として使用したり、使用者が折り返したり折り畳んだりして使用時に開口部から露出する肩を覆ったりして使用することができる。
【符号の説明】
【0051】
S1、S2:寝袋
100:寝袋本体
110:下側部 111:第1辺 112:第2辺 113:第3辺 114:第4辺
120:上側部 121:第1辺 122:第2辺 123:第3辺 124:第4辺
130:線ファスナ
O:開口部
200a:第1延長部 200b:第2延長部 200:延長部
201a、201b:第1端 202a、202b:第2端 203a、203b:第3端 204a、204b:第4端
210a、210b:第1部 211a、211b:第1係合部 220a、220b:第2部 221a、221b:第2係合部
W:窓部
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B