(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023011281
(43)【公開日】2023-01-24
(54)【発明の名称】デポジット型管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/28 20120101AFI20230117BHJP
G06Q 30/04 20120101ALI20230117BHJP
G06Q 50/16 20120101ALI20230117BHJP
【FI】
G06Q20/28
G06Q30/04
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021115048
(22)【出願日】2021-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】520095751
【氏名又は名称】株式会社Minoru
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】森裕嗣
(72)【発明者】
【氏名】三方浩允
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049BB11
5L049CC27
5L055AA54
(57)【要約】
【課題】入居者が収入減少時にも家賃を支払うことを可能とするデポジット型管理システムを提供する。
【解決手段】賃貸物件の契約システムに用いられるデポジット型管理システムであって、顧客が居住を希望する地域である希望居住地域A1、当該顧客が希望する賃貸物件のレイアウトである希望レイアウトA2、当該顧客が希望する毎月の支払額である希望支払額A3、及び、当該顧客が希望するデポジットの金額である希望デポジット額A4が記憶される顧客データベース11と、賃貸物件に関する情報が記憶される物件情報データベース12とを備えるものとする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
賃貸物件の契約システムに用いられるデポジット型管理システムであって、
顧客が居住を希望する地域である希望居住地域、当該顧客が希望する前記賃貸物件のレイアウトである希望レイアウト、当該顧客が希望する毎月の支払額である希望支払額、及び、当該顧客が希望するデポジットの金額である希望デポジット額が記憶される顧客データベースと、
前記賃貸物件に関する情報が記憶される物件情報データベースとを備えるものであり、
前記顧客は、前記賃貸物件に入居した状態において、予め入金した前記デポジットから家賃の一部又は全部を支払うことができる
ことを特徴とするデポジット型管理システム。
【請求項2】
投資家が住宅を購入し、当該住宅に入居する顧客が当該投資家に対し毎月所定金額を支払い、所定期間の当該支払いを完了すると当該住宅の所有権を得ることができるシステムに用いられるデポジット型管理システムであって、
表面利回りが記憶される利回りデータベースと、
前記顧客が居住を希望する地域である希望居住地域、前記顧客が希望する前記住宅のレイアウトである希望レイアウト、前記顧客が希望する毎月の支払額である希望支払額、前記顧客が希望する前記住宅を取得するまでの支払期間である希望支払期間、及び、当該顧客が希望するデポジットの金額である希望デポジット額が記憶される顧客データベースと、
土地の価格が記憶される土地データベースと、
建物の価格が記憶される建物データベースと、
前記表面利回り、前記希望居住地域、前記希望レイアウト、前記希望支払額、前記土地の価格、及び、前記建物の価格に基づき、前記所定期間を算出する第1計算手段と、
前記表面利回り、前記希望居住地域、前記希望レイアウト、前記希望支払期間、前記土地の価格、及び、前記建物の価格に基づき、前記所定金額を算出する第2計算手段とを備えるものであり、
前記顧客は、前記住宅に入居した状態において、予め入金した前記デポジットから前記所定金額の一部又は全部を支払うことができる
ことを特徴とするデポジット型管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家賃の支払を行うシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1には、住宅取得を支援するためのシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されたシステムに基づき販売される住宅は、投資家が建設事業者から購入するものであって、当該住宅に入居する顧客が毎月投資家に対し家賃を支払うケースを想定している。しかしながら上記特許文献1では、入居者が家賃を支払うことができなくなってしまった場合に対応することができない。
【0005】
上述の課題に鑑み、本発明では、入居者が収入減少時にも家賃を支払うことを可能とするデポジット型管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点におけるデポジット型管理システムによれば、
賃貸物件の契約システムに用いられるデポジット型管理システムであって、
顧客が居住を希望する地域である希望居住地域、当該顧客が希望する前記賃貸物件のレイアウトである希望レイアウト、当該顧客が希望する毎月の支払額である希望支払額、及び、当該顧客が希望するデポジットの金額である希望デポジット額が記憶される顧客データベースと、
前記賃貸物件に関する情報が記憶される物件情報データベースとを備えるものであり、
前記顧客は、前記賃貸物件に入居した状態において、予め入金した前記デポジットから家賃の一部又は全部を支払うことができる
ことを特徴とする。
【0007】
本発明の第2の観点におけるデポジット型管理システムによれば、
投資家が住宅を購入し、当該住宅に入居する顧客が当該投資家に対し毎月所定金額を支払い、所定期間の当該支払いを完了すると当該住宅の所有権を得ることができるシステムに用いられるデポジット型管理システムであって、
表面利回りが記憶される利回りデータベースと、
前記顧客が居住を希望する地域である希望居住地域、前記顧客が希望する前記住宅のレイアウトである希望レイアウト、前記顧客が希望する毎月の支払額である希望支払額、前記顧客が希望する前記住宅を取得するまでの支払期間である希望支払期間、及び、当該顧客が希望するデポジットの金額である希望デポジット額が記憶される顧客データベースと、
土地の価格が記憶される土地データベースと、
建物の価格が記憶される建物データベースと、
前記表面利回り、前記希望居住地域、前記希望レイアウト、前記希望支払額、前記土地の価格、及び、前記建物の価格に基づき、前記所定期間を算出する第1計算手段と、
前記表面利回り、前記希望居住地域、前記希望レイアウト、前記希望支払期間、前記土地の価格、及び、前記建物の価格に基づき、前記所定金額を算出する第2計算手段とを備えるものであり、
前記顧客は、前記住宅に入居した状態において、予め入金した前記デポジットから前記所定金額の一部又は全部を支払うことができる
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るデポジット型管理システムによれば、例えばフリーランスのように収入の変動が激しい入居者が、収入減少時にも家賃を支払うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施例1に係るデポジット型管理システムの構成を説明するブロック図である。
【
図2】本発明の実施例1に係るデポジット型管理方法を説明するフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例2に係るデポジット型管理システムの構成を説明するブロック図である。
【
図4】本発明の実施例2に係るデポジット型管理方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、入居前又は入居中にデポジットを預け入れることで、状況に応じてデポジットから家賃として支払うものである。以下では、本発明に係るデポジット型管理システムを実施例により図面を用いて説明する。
【0011】
[実施例1]
本実施例は、一般的な賃貸物件の契約システムに用いられるものである。
図1は本実施例に係るデポジット型管理システムの構成を説明するブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るデポジット型管理システムは、業者が所持するサーバ1、及び、顧客(入居希望者)が所持する顧客端末2を備えている。
【0012】
顧客端末2は、ユーザインターフェース及び通信インターフェースが設けられるIoT端末、例えば、スマートフォン、タブレット、あるいはPC等を指し、この通信インターフェースを用いることで、インターネット等のネットワーク回線10を介してサーバ1と通信を行うことができる。
【0013】
サーバ1は、顧客データベース11、物件情報データベース12、顧客宛入力要求生成手段13、及び、物件情報表示生成手段14を備えている。
【0014】
顧客データベース11には、少なくとも、顧客の希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払額A3、希望デポジット額A4、及び、その他の個人情報A5が記憶される。
【0015】
希望居住地域A1とは、顧客が居住を希望する地域である。希望レイアウトA2とは、顧客が居住を希望する物件のレイアウト(間取り等)である。希望支払額A3は、顧客が希望する毎月の支払いである。
【0016】
また本実施例では、顧客が入居した後において毎月の家賃の支払いが不能状態となった場合に、代わりにデポジットから当該家賃分の金額を引き出すものとする。希望デポジット額A4とは、顧客が希望するデポジットの金額を指すものとする。
【0017】
個人情報A5とは、顧客の上記A1~A4以外の個人情報、すなわち名前、年齢、連絡先、及び、現在(入居前)の居住地等に関する情報である。
【0018】
物件情報データベース12には、各賃貸物件に関する情報(毎月の支払額を含む)H1が記憶される。
【0019】
顧客宛入力要求生成手段13は、少なくとも希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払額A3、希望デポジット額A4、及び、個人情報A5についての入力を要求する表示画面D1を生成するものである。生成された表示画面D1は、顧客端末2に送信される。
【0020】
表示画面D1は顧客端末2に表示される。顧客は、表示画面D1から希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払額A3、希望デポジット額A4、及び、個人情報A5についての入力を行う。入力された各情報A1~A5はサーバ1に送信され、顧客データベース11に記憶される。
【0021】
物件情報表示生成手段14は、顧客が顧客端末2を用いて表示画面D1から入力した上記A1~A3の情報に合致する物件情報を、物件情報データベース12の中から選定し、これを表示する表示画面D2を生成するものである。生成された表示画面D2は顧客端末2に送信される。
【0022】
表示画面D2は顧客端末2に表示される。顧客は、表示画面D2から希望の物件を選択することができる。なお、この選択結果はサーバ1に送信される。
【0023】
以上が、本実施例に係るデポジット型管理システムの構成についての説明である。以下では、
図2のフローチャートを用いて本実施例に係るデポジット型管理システムを用いた本実施例に係るデポジット型管理方法を説明する。
【0024】
ステップS1では、顧客宛入力要求生成手段13が表示画面D1を生成し、これをサーバ1からネットワーク回線10を介して顧客端末2に送信する。
【0025】
ステップS2では、顧客が、顧客端末2に表示された表示画面D1から顧客の希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払額A3、希望デポジット額A4、及び、その他の個人情報A5についての入力を行い、これを顧客端末2からサーバ1に送信する。
【0026】
ステップS3では、物件情報表示生成手段14が、ステップS2において受信した希望居住地域A1、希望レイアウトA2、希望支払額A3に合致する賃貸物件を、物件情報データベース12の中から選定し、これを表示する表示画面D2を生成し、これをサーバ1からネットワーク回線10を介して表示画面D2を顧客端末2に送信する。
【0027】
ステップS4では、顧客が、業者から指定された銀行口座に希望デポジット額A4分の金額を振り込む。業者はこれを当該顧客のデポジットとして管理する。
【0028】
ステップS5以降は顧客の入居後に関するものである。ステップS5においては、業者が、顧客による当月の家賃の支払いが行われていないと判断した場合にステップS6に移行する。
【0029】
ステップS6では、業者が、ステップS4において顧客から振り込まれたデポジットから、当月の支払額分の金額を引き出す。
【0030】
以上が本実施例に係るデポジット型管理方法の説明である。ただし、上記ステップS4を入居後に行うものとしてもよい。
【0031】
このようにして本実施例では、顧客による毎月の支払いが不能の場合に対応することができる。
【0032】
また、本実施例では、顧客が入居した後において毎月の家賃の支払いが不能状態となった場合に、デポジットから当該家賃分の金額を引き出すものとして説明したが、家賃の支払が不能状態とならずとも、顧客自身の判断によりデポジットから家賃を支払うようにしてもよい。さらに、いずれの場合であっても、家賃の全額をデポジットから支払うだけでなく、家賃の一部をデポジットから、残りを手元から支払うようにしてもよい。そしてこれは、実施例2においても同様である。
【0033】
[実施例2]
本実施例に係るデポジット型管理システムは、投資家が建設事業者から住宅を購入し、当該住宅に入居する顧客が毎月投資家に対し家賃(割賦金に相当)を支払い、所定期間の支払いを完了すると当該住宅の所有権を得ることができるといったシステムに用いられるものである。
【0034】
図3は、本実施例に係るデポジット型管理システムの構成を説明するブロック図である。
図3に示すように、本実施例に係るデポジット型管理システムは、業者(建設事業者)が所持するサーバ21、顧客が所持する顧客端末22、及び、投資家が所持する投資家端末23を備えている。
【0035】
顧客端末22及び投資家端末23は、ユーザインターフェース及び通信インターフェースが設けられるIoT端末、例えば、スマートフォン、タブレット、あるいはPC等を指し、この通信インターフェースを用いることで、インターネット等のネットワーク回線10を介してサーバ21と通信を行うことができる。
【0036】
サーバ21は、利回りデータベース31、顧客データベース32、建物データベース34、投資家宛入力要求生成手段35、顧客宛入力要求生成手段36、第1計算手段37A、第2計算手段37B、第1提示手段38A、及び、第2提示手段38Bを備えている。
【0037】
利回りデータベース31には、投資家の表面利回りB1が記憶される。
【0038】
顧客データベース32には、少なくとも、顧客の希望居住地域A1、希望レイアウトA2′、希望支払額A3、希望デポジット額A4、個人情報A5、及び、希望支払期間A6が記憶される。なお、このうち希望レイアウトA2′とは、顧客が居住を希望する住宅のレイアウトである。また、希望支払期間A6とは、顧客が希望する、住宅取得までの支払期間である。
【0039】
土地データベース33には、土地に関する情報(価格を含む)Lが記憶される。なお、情報Lは随時更新される。
【0040】
建物データベース34には、建物に関する情報(価格を含む)H2が記憶される。上述の希望レイアウトA2′は、当該情報H2の中から選択されるものとする。なお、情報H2は随時更新される。
【0041】
投資家宛入力要求生成手段35は、少なくとも希望表面利回りB1についての入力を投資家に要求する表示画面D3を生成するものである。生成された表示画面D3は、投資家端末23に送信される。
【0042】
表示画面D3は投資家端末23に表示される。投資家は、表示画面D3から希望表面利回りB1についての入力を行う。入力された情報はサーバ21に送信され、利回りデータベース31に記憶される。
【0043】
顧客宛入力要求生成手段36は、少なくとも希望居住地域A1、希望レイアウトA2′、希望デポジット額A4、個人情報A5、及び、「希望支払額A3、希望支払期間A6のうちいずれか一方」についての入力を要求する表示画面D4を生成するものである。生成された表示画面D4は、顧客端末22に送信される。
【0044】
表示画面D4は顧客端末22に表示される。顧客は、表示画面D4から希望居住地域A1、希望レイアウトA2′、希望デポジット額A4、個人情報A5、及び、「希望支払額A3、希望支払期間A6のうちいずれか一方」についての入力を行う。入力された各情報はサーバ21に送信され、顧客データベース27に記憶される。
【0045】
第1計算手段37Aは、顧客が表示画面D4において、希望支払額A3、希望支払期間A6のうち希望支払額A3を入力した場合、利回りデータベース31、顧客データベース32、及び、建物データベース34にそれぞれ記憶された、希望表面利回りB1、希望居住地域A1、希望レイアウトA2′、希望支払額A3、及び、情報H2(H2については価格のみ)に基づき、(顧客の)住宅取得までの支払期間を算出する。
【0046】
なお、上記「住宅取得までの支払期間」は、顧客の「希望」である希望支払期間A6とは異なり、第1計算手段37Aによる「算出結果」である。
【0047】
上記「住宅取得までの支払期間」の算出についての説明を補足する。まず、希望居住地域A1、及び、希望レイアウトA2′によって価格は変動する。その為、希望居住地域A1の情報Lに基づく土地価格、希望レイアウトA2′の情報H2に基づく施工価格を求める。そして、下記の計算式(1)から住宅取得までの支払期間(所定期間)を算出する(なお、計算式(1)では支払期間の単位が「年」で算出されることになる)。
【0048】
支払期間=土地価格と施工価格の合計/(毎月の希望支払額A3×12-土地価格と施工価格の合計×表面利回りB1)…(1)
【0049】
第2計算手段37Bは、顧客が表示画面D4において希望支払期間A6を入力した場合、利回りデータベース31、顧客データベース32、及び、建物データベース34にそれぞれ記憶された、希望表面利回りB1、希望居住地域A1、希望レイアウトA2′、希望支払期間A6、及び、情報H2(H2については価格のみ)に基づき、(顧客の)毎月の支払額を算出する。
【0050】
なお、上記「毎月の支払額」は、顧客の「希望」である希望支払額A3とは異なり、第2計算手段37Bによる「算出結果」である。
【0051】
上記「毎月の支払額」の算出については、上記「住宅取得までの支払期間」の算出と同様、希望居住地域A1の土地価格、希望レイアウトA2′の施工価格を求める。そして、下記の計算式(2)から毎月の支払額を算出する(なお、計算式(2)は希望支払期間A6の単位を「年」とした場合である)。
【0052】
毎月の支払額=(希望支払期間A6×表面利回りB1+1)×土地価格と施工価格の合計/(希望支払期間A6×12)…(2)
【0053】
第1提示手段38Aは、第1計算手段37Aによって算出された「住宅取得までの期間」を提示する表示画面D5を生成する。生成された表示画面D5は、顧客端末22に送信され、顧客端末22にて表示される。
【0054】
第2提示手段38Bは、第2計算手段37Bによって算出された「毎月の支払額」を提示する表示画面D6を生成する。生成された表示画面D6は、顧客端末22に送信され、顧客端末22にて表示される。
【0055】
以上が、本実施例に係るデポジット型管理システムの構成についての説明である。以下では、
図4のフローチャートを用いて本実施例に係るデポジット型管理システムを用いた本実施例に係るデポジット型管理方法を説明する。
【0056】
ステップS11では、投資家宛入力要求生成手段35が、希望表面利回りB1についての入力を投資家に要求する表示画面D3を生成し、これを投資家端末23に送信する。
【0057】
ステップS12では、投資家が、投資家端末23に表示された表示画面D3から、希望表面利回りB1についての入力を行い、これを投資家端末23からサーバ21に送信する。
【0058】
ステップS13では、顧客宛入力要求生成手段13が、希望居住地域A1、希望レイアウトA2′、希望デポジット額A4、個人情報A5、及び、「希望支払額A3、希望支払期間A6のうちいずれか一方」についての入力を要求する表示画面D4を生成し、これを顧客端末22に送信する。
【0059】
ステップS14では、顧客が、顧客端末22に表示された表示画面D4から、希望居住地域A1、希望レイアウトA2′、希望デポジット額A4、個人情報A5、及び、「希望支払額A3、希望支払期間A6のうちいずれか一方」についての入力を行い、これを顧客端末22からサーバ21に送信する。
【0060】
ステップS15では、ステップS14において希望支払額A3が入力された場合は、ステップS16Aに移行し、ステップS14において(希望支払額A3が入力されずに)希望支払期間A6が入力された場合は、ステップS16Bに移行する。
【0061】
ステップS16Aでは、第1計算手段37Aが、顧客の住宅取得までの支払期間を算出する。ステップS16Bでは、第2計算手段37Bが、顧客の毎月の支払額を算出する。
【0062】
ステップS17Aでは、第1提示手段38Aが、住宅取得までの期間を提示する表示画面D5を生成し、これを顧客端末22に送信する。
【0063】
ステップS17Bでは、第2提示手段38Bが、毎月の支払額を提示する表示画面D6を生成し、これを顧客端末22に送信する。
【0064】
ステップS18では、顧客が、業者から指定された銀行口座に希望デポジット額A4分の金額を振り込む。業者はこれを当該顧客のデポジットとして管理する。
【0065】
ステップS19以降は顧客の入居後に関するものである。ステップS19においては、業者が、顧客による当月の家賃の支払いが行われていないと判断した場合にステップS20に移行する。
【0066】
ステップS20では、業者が、ステップS18において顧客から振り込まれたデポジットから、当月の支払額分の金額を引き出す。
【0067】
以上が本実施例に係るデポジット型管理方法の説明である。ただし、上記ステップS18を入居後に行うものとしてもよい。
【0068】
このようにして本実施例では、顧客による毎月の支払いが不能の場合に対応することができる。
【0069】
以上、実施例1,2を用いて説明した本発明に係るデポジット型管理システムでは、顧客が希望するデポジットの金額である希望デポジット額を記憶しておき、顧客は、賃貸物件又は住宅に入居した状態において、予め入金した当該デポジットから毎月の支払額の一部又は全部を支払うことができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、デポジット型管理システムとして好適である。
【符号の説明】
【0071】
1,21 サーバ
2,22 顧客端末
10 ネット回線(インターネット)
11 顧客データベース
12 物件情報データベース
13 顧客宛入力要求生成手段
14 物件情報表示生成手段
23 投資家端末
31 利回りデータベース
32 顧客データベース
33 土地データベース
34 建物データベース
35 投資家宛入力要求生成手段
36 顧客宛入力要求生成手段
37A 第1計算手段
37B 第2計算手段
38A 第1提示手段
38B 第2提示手段