(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023112829
(43)【公開日】2023-08-15
(54)【発明の名称】ヘルメット用器具類取付装置
(51)【国際特許分類】
A42B 3/04 20060101AFI20230807BHJP
【FI】
A42B3/04
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022014783
(22)【出願日】2022-02-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】300073001
【氏名又は名称】ジェントス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 誠
(72)【発明者】
【氏名】松本 有
(72)【発明者】
【氏名】岡田 涼
(72)【発明者】
【氏名】木田 麻紀子
【テーマコード(参考)】
3B107
【Fターム(参考)】
3B107AA01
3B107BA08
3B107CA02
3B107DA18
3B107DA19
3B107EA05
3B107EA09
(57)【要約】
【課題】例えば照明具その他の器具類を簡単に取付支持でき、また身体動作に伴う頭部の動きによっても容易には脱落させずにヘルメットに確実に固定できるようにする。
【解決手段】
器具類10を取り付け支持するヘルメットであって、ヘルメット本体1には、器具類10に連繋しているベルト15に連結した係止ストッパー21を弾発的に係止する係止孔2を縦長スリット状にして、ヘルメット本体1の左右で対状に配置して設ける。係止ストッパー21は、ベルト15を連結するベルト連結部23を後部に有するストッパー本体22に、係止孔2内に挿入案内させるガイド片24を前部の両側に突出状に対状にして設けると共に、ガイド片24相互間に、ガイド片24に対しやや傾斜していて弾発作用で揺動し、係止孔2の孔縁に係止するフック段部を有する係止部26を配置構成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具類が取り付け支持されるヘルメットであって、ヘルメット本体には、器具類に連繋した係止具を弾発的に連結する連結部を設けたことを特徴とする器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項2】
連結部は、縦長スリット状にして、ヘルメット本体の左右で対状に配置してある請求項1に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項3】
連結部は、ヘルメット本体の前部側、後部側の少なくともいずれか一方に配置してある請求項1または2に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項4】
器具類は、照明具、カメラ、通信機、電源具である請求項1乃至3のいずれかに記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項5】
係止具は、器具類に連繋するベルトと、このベルトに連結されていて、連結部に弾発的に係止する係止ストッパーとから成る請求項1乃至4のいずれかに記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項6】
係止ストッパーは、ベルトを連結する連結部を後部に有するストッパー本体に、係止孔内に挿入案内させるガイド片を前部の両側に突出状に対状にして設けると共に、このガイド片相互間に、ガイド片の突出方向に対しやや傾斜していて、弾発作用で揺動し、縦長スリット状の連結部の孔縁に弾発的に係止する係止部を配置構成してある請求項5に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項7】
係止部は、先端に行くに従い次第に肉薄になっていて、係止孔の孔縁に係止するフック段部を傾斜面側に有することで平面から見てレ字形の外形を呈している請求項6に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項8】
ガイド片は、係止ストッパー自体が連結部に挿入されるとき、連結部における縁部の内側面に沿って係止部と共に挿入され、対状のガイド片の外側縁相互の間隔幅員は連結部における高さ間隔にほぼ対応している請求項6または7に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項9】
連結部は、ヘルメット本体に上下方向に沿って膨出形成した支持座の左右両脇にスリット状にして形成されている請求項1に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項10】
連結部に係止する係止具は、器具類に連繋される台座部材の一方に設けたフックがいずれか一方の連結部に挿入係止され、台座部材の他方に設けた弾発性あるクリップ部がいずれか他方の連結部に挿入係止されるようにして成る請求項9に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項11】
連結部は、ヘルメット本体に、左右方向に沿って膨出形成した段部状の連結座の上面、前面にスリット状に形成されている請求項1に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項12】
連結部に係止する係止具は、器具類に連繋される台座部材に設けたクリップ片が弾発力によって連結部に挿入係止されるようにしてあり、クリップ片は、連結座における上面の連結部から弾発力に抗して強制的に挿入され、前面の連結部に係止される係止段部を備えて成る請求項11に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項13】
連結部は、ヘルメット本体の左右で対状にして縦長スリット状の挿通孔の内縁側部に係止フックを設けて成る請求項1に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【請求項14】
連結部に係止する係止具は、器具類に連繋されて弾発的に伸縮するループ状の弾性紐材が挿通孔に挿入され、係止フックに係止されるようにして成る請求項13に記載の器具類が取付可能なヘルメット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば照明具、カメラ、通信機器等の電子・電気器具類その他を簡単に取付支持でき、また身体動作に伴う頭部の動きによっても容易には脱落させずに確実に固定しておくことができるようにした器具類が取付可能なヘルメットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、工事現場、災害現場その他においての各種作業に際し、身体特に頭部を保護するためにヘルメット等を被用することが義務付けられている。また、例えば夜間、暗所等で使用する場合、前方を照明して作業効率を向上するためにも照明具等をヘルメットに取り付けることが多い。
【0003】
照明灯その他をヘルメットに取り付けるには、例えば特許文献1に示されるフラッシュライト装着用バンド、特許文献2に示される補助具を装着可能なヘルメット等が提案されている。特許文献1のバンドは、ヘルメットの外周にヘルメットを囲繞するようにしたバンドに、フラッシュライトを着脱自在に装着する係止用孔を適数個設けて成る。特許文献2のヘルメットは、ヘルメット本体に設けたホック下型に、ライトの紐体に取り付けられたホック上型を嵌着させるとして成る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7-33944号公報
【特許文献2】実用新案登録第3113718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが従来提案の特許文献1のバンドでは、ヘルメットの外周を囲繞しているにすぎないから、ヘルメット外周でずれ動き、窄まっている頂部側にずれ動くとヘルメットから脱落することがある。そのため、バンド自体をヘルメット下部の周囲で固定する固定具を別に用意する必要がある。また、特許文献2のヘルメットでは、ホック下型をヘルメット自体に固着するのに取付ネジを挿入させる通し孔をヘルメット本体に設けるとしても、元来、堅牢な素材から成るヘルメット本体に通し孔を穿設すること自体が極めて困難である。そればかりでなく、ライトの紐体にホック上型を取り付けておくことが必要であるから、この加工処理自体も面倒である。
【0006】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、各種器具類を簡単、確実にヘルメットに取り付けでき、ヘルメット被用時における各種の器具類を安定して安全に使用させ得るようにした器具類が取付可能なヘルメットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、器具類10が取り付け支持されるヘルメットであって、ヘルメット本体1には、器具類10に連繋した係止具(21,41,51,61)を弾発的に連結する連結部(2,6,7)を設けたことを特徴とする。
連結部である係止孔2は、縦長スリット状にして、ヘルメット本体1の左右で対状に配置して構成することができる。
連結部(2,6,7)は、ヘルメット本体1の前部側、後部側の少なくともいずれか一方に配置して構成することができる。
器具類10は、照明具、カメラ、通信機、電源具であるものとして構成することができる。
係止具は、器具類10に連繋するベルト15と、このベルト15に連結されていて、連結部(2)に弾発的に係止する係止ストッパー21とから構成することができる。
係止ストッパー21は、ベルト15を連結するベルト連結部23を後部に有するストッパー本体22に、係止孔2内に挿入案内させるガイド片24を前部の両側に突出状に対状にして設けると共に、このガイド片24相互間に、ガイド片24の突出方向に対しやや傾斜していて、弾発作用で揺動し、縦長スリット状の係止孔2の孔縁に弾発的に係止する係止部26を配置構成することができる。
係止部26は、先端に行くに従い次第に肉薄になっていて、係止孔2の孔縁に係止するフック段部27を傾斜面側に有することで平面から見てレ字形の外形を呈して構成することができる。
ガイド片24は、係止ストッパー21自体が係止孔2に挿入されるとき、係止孔2における縁部の内側面に沿って係止部26と共に挿入され、対状のガイド片24の外側縁相互の間隔幅員は係止孔2における高さ間隔にほぼ対応して構成することができる。
連結部である係止孔2は、ヘルメット本体1に上下方向に沿って膨出形成した支持座4の左右両脇にスリット状にして構成することができる。
係止孔2に係止する係止具は、器具類10に連繋される台座部材41の一方に設けたフック44がいずれか一方の係止孔2に挿入係止され、台座部材41の他方に設けた弾発性あるクリップ部45がいずれか他方の係止孔2に挿入係止されるようにして構成することができる。
連結部である係止孔2は、ヘルメット本体1に、左右方向に沿って膨出形成した段部状の連結座5の上面、前面にスリット状にして構成することができる。
係止孔2に係止する係止具は、器具類10に連繋される台座部材51に設けたクリップ片54が弾発力によって係止孔2に挿入係止されるようにしてあり、クリップ片54は、連結座5における上面の係止孔2から弾発力に抗して強制的に挿入され、前面の係止孔2の孔縁に係止される係止段部55を備えて構成することができる。
連結部は、ヘルメット本体1の左右で対状にして縦長スリット状の挿通孔6の内縁側部に係止フック7を設けて構成することができる。
連結部(6,7)に係止する係止具は、器具類10に連繋されて弾発的に伸縮するループ状の弾性紐材61が挿通孔6に挿入され、係止フック7に係止されるようにして構成することができる。
【0008】
以上のように構成された本発明に係る器具類が取付可能なヘルメットにあって、ヘルメット本体1に各種の器具類10を取り付け支持するに際し、器具類10に連繋したベルト15の係止ストッパー21をヘルメット本体1における左右の係止孔2に弾発作用に抗して挿入することで、挿入後ではヘルメット本体1に器具類10を支持させる。
ヘルメット本体1の前部側の係止孔2では例えば照明具(10)を、後部側の係止孔2では例えばその蓄電池(30)を配置して取り付けさせ、このように組み合わせることで所定機能を有する器具類10の一体的である使用勝手を向上させる。
係止ストッパー21のガイド片24は、係止ストッパー21自体を係止孔2に挿入するときの案内を円滑にし、ガイド片24に対して傾斜していて、共に挿入させた係止部26に生じる反り返り状の弾発作用でフック段部27を係止孔2の孔縁に係止させる。この係止状態によって、係止状態が解除されない限り、器具類10をヘルメット本体1における所定部位で安定した状態で取り付け支持させる。
係止ストッパー21において、ガイド片24の突出方向に対して傾斜形成された係止部26は、先端側に至るに伴い肉薄状に形成され、傾斜面側にフック段部27を有することで、係止孔2に挿入されるとき、傾斜面側が係止孔2の孔縁に当接して反り返り状の弾発力を生じさせる。この弾発力は、挿入に伴いフック段部27を係止孔2の孔縁に至らしめると、原形に復元させて当該孔縁に係止させることで、係止ストッパー21を係止孔2に固定させる。
また、フック段部27による係止孔2との弾発的な係止は、ヘルメット本体1の内側において、係止状態にある係止部26に対する押し込みによって解除させ、器具類10をヘルメット本体1から取り外しさせる。
ヘルメット本体1に膨出形成した支持座4における左右両脇の係止孔2は、器具類10を連繋させている台座部材41のフック44を一方で挿入係止させ、この挿入係止させた状態で、クリップ部45の弾発性を利用した他方の係止孔2への挿入係止によって、台座部材41を介して所定の器具類10をヘルメット本体1に取り付けさせる。
ヘルメット本体1に膨出形成した段部状の連結座5の係止孔2においては、台座部材51に設けたクリップ片54を上面の係止孔2から挿入させ、挿入させたクリップ片54の係止段部55を前面の係止孔2の孔縁に係止させることによって、台座部材51を介して器具類10をヘルメット本体1に取り付けさせる。
ヘルメット本体1に設けた挿通孔6、係止フック7から成る連結部は、器具類10に連繋された弾発的に伸縮する弾性紐材61を挿通孔6に挿通させ、係止フック7に係止させることで、器具類10をヘルメット本体1に取り付けさせる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は以上説明したように構成されているため、例えば照明具等の各種の器具類10を係止具(21,41,51,61)による連結部(2,6,7)への弾発的な強制的挿入によって簡単、確実にヘルメット本体1に取り付けでき、ヘルメット被用時における器具類10を安定的に安全に使用させるようにできる。
【0010】
すなわちこれは本発明において、ヘルメット本体1に、器具類10に連繋している係止具(21,41,51,61)を弾発的に係止する連結部(2,6,7)を設けたからであり、これによって、ワンタッチ式の挿入操作による取り付け支持、また、弾発的係止の強制的解除による取り外しによって簡単に器具類10を着脱させることができる。
【0011】
また、係止孔2はヘルメット本体1の左右で対状に配置されていることで、器具類10に連繋の例えばベルト15端部それぞれの係止ストッパー21の挿入係止によって器具類10をヘルメット本体1に安定的に取り付け支持することができる。
【0012】
係止ストッパー21は、両側に突出させた対状のガイド片24相互間に、ガイド片24の突出方向に対しやや傾斜して係止部26を配置構成してあることで、ガイド片24の外側縁相互の間隔幅員が係止孔2における高さ間隔にほぼ対応していることと相俟ち、ガイド片24の係止孔2内への挿入は係止部26をも同時に挿入させる。そして、係止孔2に挿入されたガイド片24に対して係止部26は傾斜状に挿入されるから、係止孔2の孔縁によって反り返り状の弾発作用が生じ、係止孔2の孔縁にフック段部27が至ると、原形に復元するフック段部27が孔縁に係止し、係止ストッパー21を係止孔2にしっかりと固定することができる。
【0013】
係止孔2に挿入された係止部26は、ヘルメット本体1の内側にやや出張っていてもヘルメット本体1内に設けられている緩衝材によって直接に頭部に触れることはなく、また、ヘルメット本体1内で例えば手指によって係止部26を押すことで、係止孔2との係止状態を解除して、器具類10を取り外すことかできる。
【0014】
また、ヘルメット本体1に上下方向に沿って膨出形成した支持座4の左右両脇に係止孔2を設けてあることで、器具類10を連繋させる台座部材41を、この台座部材41に設けてあるフック44及び弾発性あるクリップ部45によって支持座4の左右両脇から挿入係止できる。しかも、フック44を一方の係止孔2に挿入係止した状態で、クリップ部45の弾発力を利用して他方の係止孔2に挿入係止すればよく、器具類10をヘルメット本体1にしっかりと取り付けできる。
【0015】
ヘルメット本体1の左右方向で膨出形成した段部状の連結座5の上面、前面に係止孔2を設けてあることで、器具類10を連繋させる台座部材51を、この台座部材51に設けてあるクリップ片54を上面の係止孔2に挿入させ、前面の係止孔2に係止段部55を係止させることで、器具類10をヘルメット本体1に取り付けることができる。しかも、この台座部材51は、ヘルメット本体1の上下方向に沿うスライド操作で、係止孔2に挿入係止できることで簡単に着脱できる利点もある。
【0016】
ヘルメット本体1に対状にして挿通孔6、係止フック7を設けてあることで、器具類10に挿通連繋した、例えば紐挿通孔17に挿通させた弾発的に伸縮する弾性紐材61を挿通孔6に挿通させ、係止フック7に係止させることによって、弾性紐材61を介して器具類10をヘルメット本体1に取り付けることができる。しかも、弾性紐材61の器具類10への連繋、挿通孔6に挿通後の係止フック7との係止によるから、構成が簡素であるばかりでなく安価に提供し得る。
【0017】
更には図示を省略したが、器具類10を連繋支持できる台座部材に、ヘルメット本体1の外側面に開口形成した係止孔に直接に弾発的作用で係止するフックを設けることもでき、更には器具類10自体に形成しておいたフックによってヘルメット本体1に直接的に取り付けるようにすることも可能である。
【0018】
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明を実施するための第1の実施の形態を示す分解斜視図である。
【
図2】同じくヘルメット本体における縦長スリット状の係止孔に係止ストッパーを挿入するときの斜視図である。
【
図5】同じく照明具における電源具と組み合わせて取り付けた使用状態時の側面図である。
【
図6】同じくその電源ケーブルを雨樋部に支持したときの要部斜視図である。
【
図7】同じく第2の実施の形態における係止ストッパーの斜視図である。
【
図8】同じく第3の実施の形態を示す分解斜視図である。
【
図10】同じく第4の実施の形態を示す分解斜視図である。
【
図12】同じく第5の実施の形態を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、
図1乃至
図6において示される第1の実施の形態における符号1はヘルメット本体であり、このヘルメット本体1は、頭部に被用したときの頭部面と柔軟に当接されるように内周側面に沿って緩衝具(図示せず)が配装されていると共に、必要に応じて通気孔その他が設けられている。なお、本発明におけるヘルメット本体1は、剛性ある素材によって形成されるものに限らず、頭部に被用可能なものであれば、同様に構成使用できるので、一般的なヘルメット以外のものも含む。
【0021】
ヘルメット本体1には、例えばヘルメット本体1の前面に配置されるライトの如き照明具等の器具類10を固定保持するため、後述する器具類10に連繋されている係止具であるベルト15の係止ストッパー21を挿入係止する連結部であるスリット状の係止孔2が左右の対称位置に対状にして設けられている。
【0022】
図示にあっての係止孔2は、ヘルメット本体1の前部側の側面部位に縦長状にして設けられている。この係止孔2は、係止ストッパー21を、係止ストッパー21が備えている弾発作用に抗して強制的に挿入可能にさせ、挿入後では復元する弾発作用によって係止ストッパー21を係止させるようにしている。
【0023】
また、係止孔2は、ヘルメット本体1における前面側部分の左右部位において、ヘルメット本体1に形成した上下方向に沿う窪み状の段部面3に設けられている。こうすることで、やや平坦面となっている段部面3部位の係止孔2に対しての係止ストップ―21の挿入、その解除操作を一層容易にすることができる。なお、係止孔2の配置位置は、図示のように前面側部分に限定されず、ヘルメット本体1における左右側面部分であっても差し支えない。
【0024】
器具類10がヘルメット本体1に取り付けられるとき、その取り付け位置におけるヘルメット本体1部位及び係止孔2部位は平坦面であることが望ましく、平坦面であることで取り付け時の支持、挿入係止状態を安定化させるのに役立つ。
【0025】
一方、係止具において、器具類10に連繋されるベルト15は、例えば器具類10の背面の左右部にスリット状に設けられているベルト挿通部11に挿通される所定幅員に形成されていて、例えば上記したヘルメット本体1における左右の係止孔2相互間の間隔・長さを備えている(
図4参照)。このベルト15は例えば透明なシリコーン樹脂製としてあるも、布製であってもよく、これらに限定されない。もとより、必要があればベルト15自体に伸縮調整が可能なように長さ調整手段(図示せず)を設けておくこともある。
【0026】
なお、ベルト15は、器具類10の背部における左右側部それぞれに左右で別体構造のものとして連結することもある。
【0027】
ベルト挿通部11に挿通させたベルト15の端部それぞれに前記係止ストッパー21が連結されている。この係止ストッパー21は、自身が有する弾発作用に抗することでヘルメット本体1の外側から係止孔2に強制的に挿入され、挿入後では弾発作用で原形に復元することでヘルメット本体1の内側で係止孔2の孔縁に係止するようにしてある。すなわち、図例のように、係止ストッパー21は、ベルト15を連結するベルト連結部23を後部に有するストッパー本体22に、係止孔2内に挿入案内させるガイド片24を前部の両側に突出状に対状にして設けると共に、このガイド片24相互間に、ガイド片24の突出方向に対しやや傾斜していて、弾発作用で揺動する係止部26を配置してある。
【0028】
ガイド片24は、係止ストッパー21自体が係止孔2に挿入されるとき、係止孔2における縁部の内側面に沿って係止部26と共に挿入されるように、図例にあっては対状のガイド片24の外側縁相互の間隔幅員は係止孔2における高さ間隔にほぼ対応している。
【0029】
また、係止部26は、先端に行くに従い次第に肉薄になっていて、傾斜面側にフック段部27を有することで平面から見てレ字形の外形を呈している。そして、
図3に示すように、ヘルメット本体1の係止孔2に挿入されるとき、係止部26の傾斜面側が係止孔2の内側面に当接して、傾斜面側の反対側に弾発作用と共に反り返り状に退避するも、挿入継続後でフック段部27がヘルメット本体1の内側で係止孔2縁に至ると、弾発作用によって係止部26は原位置に復帰し、フック段部27が係止孔2の孔縁に係止するようになっている。
【0030】
この係止部26による係止孔2との係止状態の解除は、ヘルメット本体1内部で、例えば手指等で係止部26の先端部分を傾斜面側と反対方向に押すことで行えるようになっている。
【0031】
また、
図5、
図6においては、例えば器具類10が照明具である場合、これの電源用の蓄電池の如き電源具30等をヘルメット本体1の背部に支持できるようにした例を示す。その支持構成は、ヘルメット本体1の前部における支持構成と同一であるので、詳細は省略する。図例のように、照明具(10)等と蓄電池(30)等とを接続する電源ケーブルCは、ヘルメット本体1の開口縁に形成した溝形状の雨樋部8に形成した適数の支持フック部9に係止させることで、体裁よく、邪魔になることなく配線を支持できる。
【0032】
図7には第2の実施の形態が示されており、係止ストッパー21における対状のガイド片24それぞれが外方への拡開傾向に弾発付勢されたものとし、先端には外方に突出する係止突起25を設けて成る。係止突起25を有する弾発的なガイド片24によると、係止孔2内への強制的な挿入によって係止突起25が係止孔2の上下の孔縁に係止することで係止孔2にしっかりと固定でき、ガイド片24に対する強制的な解除力により、係止ストッパー21を係止孔2の孔縁との係止作用を解除すればよい。
【0033】
次にこれの使用の一例を説明すると、例えば各種の工事現場等において使用されるヘルメット本体1に照明具(10)を取り付けるとき、この照明具(10)に形成してあるベルト挿通部11にベルト15を挿通させることで連繋し、ベルト15に連結してある係止ストッパー21をヘルメット本体1に設けてある係止孔2に、係止部26の弾発作用に抗して強制的に挿入すればよい。強制的な挿入によって係止部26のフック段部27が係止孔2の孔縁に係止し、適宜なテンション状態にあるベルト15によって照明具(10)をヘルメット本体1の例えば前面で支持させる。また、取り外すときには、ヘルメット本体1の内側で突出する係止部26をその傾斜面側に押し込むことで、フック段部27による係止状態を解除すればよい。
【0034】
なお、器具類10として照明具のみならず、ヘルメットの被用時に使用される各種の物品、例えばカメラ、通信機その他の電子機器類、各種小物類等を取付支持でき、また、上記したように係止ストッパー21を連結してあるベルト15を連繋してある台座部材を利用し、この台座部材に器具類10を適宜に固定することで汎用性ある支持態様とすることも可能である。
【0035】
また、
図8及び
図9に示される第3の実施の形態を説明すると以下の通りであり、第1の実施の形態において使用した共通する符号で示される構成の説明は省略される。この第3の実施の形態においては、ヘルメット本体1の例えば前面に、上下方向に沿って支持座4が膨出形成されており、この支持座4の左右両脇に連結部となるスリット状の係止孔2が開口形成されている。
【0036】
そして、この係止孔2には、器具類10に連繋される係止具である台座部材41が係止されるようにしてある。この台座部材41は、器具類10を連繋するよう、器具類10の背部に設けられているスリット状の挿通部16に弾発作用で強制的に挿入係止する、例えば平面から見てレ字状の係止突部43が対状に設けられた台座本体42と、ヘルメット本体1の支持座4におけるいずれか一方の係止孔2に挿入係止するよう台座本体42のいずれか一方縁部に設けたフック44と、同じく支持座4におけるいずれか他方の係止孔2に、この係止孔2に挿入するよう弾発付勢されて台座本体42のいずれか他方縁部に設けたクリップ部45とを備えて成る。
【0037】
クリップ部45は、例えばコイルスプリングによって弾発付勢されている揺動自在な操作片の揺動開閉操作で、操作片の前端部分を係止孔2に弾発作用で挿入できるようにしてある。
【0038】
これによると、係止突部43によって器具類10を支持した台座部材41において、支持座4における一方の係止孔2にフック44を挿入係止した後、弾発力に抗して開放状態としてあったクリップ部45の操作片を他方の係止孔2に弾発力で挿入させる。こうすることで、台座部材41を介して器具類10をヘルメット本体1に取り付けることができる。器具類10を取り外す場合にはクリップ部45による係止孔2に対する係止を、またフック44による係止孔2との係止をも解除すればよい。
【0039】
図10、
図11に示される第4の実施の形態において、ヘルメット本体1の例えば前面に、左右方向に沿って連結座5が段部状に膨出形成されており、この連結座5の上面、前面に連結部となるスリット状の係止孔2が開口形成されている。
【0040】
そして、この係止孔2には、器具類10に連繋される係止具である台座部材51が係止されるようにしてある。この台座部材51は、器具類10を連繋するよう、器具類10の背部に設けられているスリット状の挿通部16に弾発作用で強制的に挿入係止する、例えば平面から見てレ字状の係止突部53が対状に設けられた台座本体52と、ヘルメット本体1の連結座5における上面の係止孔2から自身の弾発力に抗して挿入されて、同じく連結座5における前面の係止孔2に弾発力で係止するクリップ片54とを備えて成る。
【0041】
係止突部53は台座本体52の前面の左右に配置されており、クリップ片54は台座本体52の背面に上下方向に沿って設けられていて、下端に行くに従い次第に肉薄になっていて、台座本体52側に係止段部55を有することで側面から見てレ字形の外形を呈している。すなわち、クリップ片54は、上面の係止孔2に挿入されるときは自身の弾発力に抗して反り返り状で強制的に挿入されるも、前面の係止孔2に至ると、弾発作用で原形に復元することで係止段部55が係止孔2の孔縁に係止されるようにしている。
【0042】
これによると、係止突部53によって器具類10を支持した台座部材51において、連結座5における上面の係止孔2からクリップ片54を弾発力に抗して挿入させて、前面の係止孔2に至らせて復元する弾発作用でこの係止孔2に係止させる。こうすることで、台座部材51を介して器具類10をヘルメット本体1に取り付けることができる。器具類10を取り外す場合にはクリップ片54を係止孔2から強制的に取り外し抜き出せばよい。
【0043】
図12乃至
図14に示される第5の実施の形態において、連結部は、ヘルメット本体1、例えば前面部における左右で対状にして縦長スリット状の挿通孔6を開口形成すると共に、この挿通孔7の内縁側部に係止フック7を設けることで形成されている。
【0044】
そして、この挿通孔6、係止フック7から成る連結部には、器具類10に連繋されて弾発的に伸縮する係止具としてループ状の弾性紐材61が挿通孔6に挿通され、係止フック7に係止されることで、この弾性紐材61による弾発作用で器具類10が支持されるようにしてある。
【0045】
弾性紐材61は、器具類10の背部に、例えば背部の左右上下部位に計4個にして配置されている孔状の紐挿通孔17に順次に挿通されていて、器具類10の左右の外側方に出張るように配置されるループ状に形成されている。この弾性紐材61における出張り部分は、ヘルメット本体1における挿通孔6に挿入されて係止フック7に係止されるようになっている。尚、この弾性紐材61は必要あれば、器具類10の背部で適宜に固定しておくことができる。
【0046】
これによると、器具類10の紐挿通孔17にループ状の弾性紐材61を挿通配置しておいて、この弾性紐材61の出張り部分をヘルメット本体1の挿通孔6に挿通させて係止フック7に係止させることで、弾性紐材61を介して器具類10をヘルメット本体1に取り付けることができる。器具類10を取り外す場合には、ヘルメット本体1の内部で係止フック7から弾性紐材61を取り外せばよぃ。
【符号の説明】
【0047】
C…電源ケーブル
1…ヘルメット本体
2…係止孔
3…段部面
4…支持座
5…連結座
6…挿通孔
7…係止フック
8…雨樋部
9…支持フック部
10…器具類
11…ベルト挿通部
15…ベルト
16…挿通部
17…紐挿通孔
21…係止ストッパー
22…ストッパー本体
23…ベルト連結部
24…ガイド片
25…係止突起
26…係止部
27…フック段部
30…電源具
41…台座部材
42…台座本体
43…係止突部
44…フック
45…クリップ部
51…台座部材
52…台座本体
53…係止突部
54…クリップ片
55…係止段部
61…弾性紐材
【手続補正書】
【提出日】2022-09-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメット本体に器具類を取り付け支持させるヘルメット用器具類取付装置であって、ヘルメット本体に設けた連結部に、器具類を連繋する係止具を弾発的に連結して成り、
連結部は、孔状にして、ヘルメット本体の左右に配置し、
係止具は、器具類に連繋するベルトと、このベルトに連結されていて、連結部内に弾発作用に抗して挿入され、復元する弾発作用で連結部の孔縁に係止する係止ストッパーとから成ることを特徴とするヘルメット用器具類取付装置。
【請求項2】
係止ストッパーは、ベルトを連結するベルト連結部を後部に有するストッパー本体に、連結部内に挿入案内させるガイド片を前部の両側に突出状に設けると共に、このガイド片相互間に、ガイド片の突出方向に対しやや傾斜していて、弾発作用で揺動し、連結部の孔縁に弾発的に係止する係止部を配置構成してある請求項1に記載のヘルメット用器具類取付装置。
【請求項3】
係止部は、先端に行くに従い次第に肉薄になっていて、連結部の孔縁に係止するフック段部を傾斜面側に有することで平面から見てレ字形の外形を呈している請求項2に記載のヘルメット用器具類取付装置。
【請求項4】
ガイド片は、係止ストッパー自体が連結部に挿入されるとき、連結部における縁部の内側面に沿って係止部と共に挿入され、ガイド片の外側縁相互の間隔幅員は連結部における高さ間隔にほぼ対応している請求項2または3に記載のヘルメット用器具類取付装置。
【請求項5】
係止ストッパーは、ベルトを連結するベルト連結部を後部に有するストッパー本体に、連結部内に挿入案内させるガイド片を前部の両側に突出状に設けると共に、このガイド片それぞれが外方への拡開傾向に弾発付勢されたものとし、先端には外方に突出する係止突起を設け、係止突起が連結部の上下の孔縁に係止するようにしてある請求項1に記載のヘルメット用器具類取付装置。
【請求項6】
連結部は、ヘルメット本体の前部側、後部側の少なくともいずれか一方に配置してある請求項1に記載のヘルメット用器具類取付装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、例えば照明具、カメラ、通信機器等の電子・電気器具類その他を簡単に取付支持でき、また身体動作に伴う頭部の動きによっても容易には脱落させずに確実に固定しておくことができるようにしたヘルメット用器具類取付装置に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、各種器具類を簡単、確実にヘルメットに取り付けでき、ヘルメット被用時における各種の器具類を安定して安全に使用させ得るようにしたヘルメット用器具類取付装置を提供することにある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
以上のように構成された本発明に係るヘルメット用器具類取付装置にあって、ヘルメット本体1に各種の器具類10を取り付け支持するに際し、器具類10に連繋したベルト15の係止ストッパー21をヘルメット本体1における左右の係止孔2に弾発作用に抗して挿入することで、挿入後ではヘルメット本体1に器具類10を支持させる。
ヘルメット本体1の前部側の係止孔2では例えば照明具(10)を、後部側の係止孔2では例えばその蓄電池(30)を配置して取り付けさせ、このように組み合わせることで所定機能を有する器具類10の一体的である使用勝手を向上させる。
係止ストッパー21のガイド片24は、係止ストッパー21自体を係止孔2に挿入するときの案内を円滑にし、ガイド片24に対して傾斜していて、共に挿入させた係止部26に生じる反り返り状の弾発作用でフック段部27を係止孔2の孔縁に係止させる。この係止状態によって、係止状態が解除されない限り、器具類10をヘルメット本体1における所定部位で安定した状態で取り付け支持させる。
係止ストッパー21において、ガイド片24の突出方向に対して傾斜形成された係止部26は、先端側に至るに伴い肉薄状に形成され、傾斜面側にフック段部27を有することで、係止孔2に挿入されるとき、傾斜面側が係止孔2の孔縁に当接して反り返り状の弾発力を生じさせる。この弾発力は、挿入に伴いフック段部27を係止孔2の孔縁に至らしめると、原形に復元させて当該孔縁に係止させることで、係止ストッパー21を係止孔2に固定させる。
また、フック段部27による係止孔2との弾発的な係止は、ヘルメット本体1の内側において、係止状態にある係止部26に対する押し込みによって解除させ、器具類10をヘルメット本体1から取り外しさせる。
ヘルメット本体1に膨出形成した支持座4における左右両脇の係止孔2は、器具類10を連繋させている台座部材41のフック44を一方で挿入係止させ、この挿入係止させた状態で、クリップ部45の弾発性を利用した他方の係止孔2への挿入係止によって、台座部材41を介して所定の器具類10をヘルメット本体1に取り付けさせる。
ヘルメット本体1に膨出形成した段部状の連結座5の係止孔2においては、台座部材51に設けたクリップ片54を上面の係止孔2から挿入させ、挿入させたクリップ片54の係止段部55を前面の係止孔2の孔縁に係止させることによって、台座部材51を介して器具類10をヘルメット本体1に取り付けさせる。
ヘルメット本体1に設けた挿通孔6、係止フック7から成る連結部は、器具類10に連繋された弾発的に伸縮する弾性紐材61を挿通孔6に挿通させ、係止フック7に係止させることで、器具類10をヘルメット本体1に取り付けさせる。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメット本体に器具類を取り付け支持させるヘルメット用器具類取付装置であって、ヘルメット本体に設けた連結部に、器具類を連繋する係止具を弾発的に連結して成り、
連結部は、孔状にして、ヘルメット本体の左右に配置し、
係止具は、器具類に連繋するベルトと、このベルトに連結されていて、連結部内に弾発作用に抗して挿入され、復元する弾発作用で連結部の孔縁に係止する係止ストッパーとから成り、
係止ストッパーは、ベルトを連結するベルト連結部を後部に有するストッパー本体に、連結部内に挿入案内させるガイド片を前部の両側に突出状に設けると共に、このガイド片相互間に、ガイド片の突出方向に対しやや傾斜していて、弾発作用で揺動し、連結部の孔縁に弾発的に係止する係止部を配置構成してある
ことを特徴とするヘルメット用器具類取付装置。
【請求項2】
係止部は、先端に行くに従い次第に肉薄になっていて、連結部の孔縁に係止するフック段部を傾斜面側に有することで平面から見てレ字形の外形を呈している請求項1に記載のヘルメット用器具類取付装置。
【請求項3】
ガイド片は、係止ストッパー自体が連結部に挿入されるとき、連結部における縁部の内側面に沿って係止部と共に挿入され、ガイド片の外側縁相互の間隔幅員は連結部における高さ間隔にほぼ対応している請求項1または2に記載のヘルメット用器具類取付装置。
【請求項4】
ヘルメット本体に器具類を取り付け支持させるヘルメット用器具類取付装置であって、ヘルメット本体に設けた連結部に、器具類を連繋する係止具を弾発的に連結して成り、
連結部は、孔状にして、ヘルメット本体の左右に配置し、
係止具は、器具類に連繋するベルトと、このベルトに連結されていて、連結部内に弾発作用に抗して挿入され、復元する弾発作用で連結部の孔縁に係止する係止ストッパーとから成り、
係止ストッパーは、ベルトを連結するベルト連結部を後部に有するストッパー本体に、連結部内に挿入案内させるガイド片を前部の両側に突出状に設けると共に、このガイド片それぞれが外方への拡開傾向に弾発付勢されたものとし、先端には外方に突出する係止突起を設け、係止突起が連結部の上下の孔縁に係止するようにしてある
ことを特徴とするヘルメット用器具類取付装置。
【請求項5】
連結部は、ヘルメット本体の前部側、後部側の少なくともいずれか一方に配置してある請求項1または4に記載のヘルメット用器具類取付装置。