(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023112939
(43)【公開日】2023-08-15
(54)【発明の名称】情報処理装置の制御方法、プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/14 20120101AFI20230807BHJP
【FI】
G06Q20/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022014973
(22)【出願日】2022-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】浅野 恭兵
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 健太
(72)【発明者】
【氏名】有村 智佳
(72)【発明者】
【氏名】朝比奈 啓太
(72)【発明者】
【氏名】小島 清樹
(72)【発明者】
【氏名】大原 呉穂
(72)【発明者】
【氏名】瀧 祐紀
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA32
(57)【要約】
【課題】請求書に関わる処理を効率的に進めることが可能なユーザビリティに優れた情報処理装置の制御方法等を提供する。
【解決手段】情報処理装置の制御方法は、請求書をアップロードするための第1操作子を表示するステップと、第1操作子の操作に応じて、複数のアップロード方法を選択可能とするための第2操作子を表示するステップと、選択されたアップロード方法に基づいて、請求書のアップロード処理を実行するステップとを含む。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
請求書に関わる処理を実行する情報処理装置の制御方法であって、
請求書をアップロードするための第1操作子を表示するステップと、
前記第1操作子の操作に応じて、複数のアップロード方法を選択可能とするための第2操作子を表示するステップと、
選択されたアップロード方法に基づいて、前記請求書のアップロード処理を実行するステップと
を含む情報処理装置の制御方法。
【請求項2】
複数の前記アップロード方法は、前記請求書の枚数に応じて異なるアップロード方法である、請求項1に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項3】
複数の前記アップロード方法は、カメラを用いて前記請求書を撮像した画像をアップロードする方法と、前記請求書のファイルをアップロードする方法である、請求項1に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項4】
前記カメラを用いて前記請求書を撮像した画像をアップロードする方法が選択された場合に、前記請求書を撮像した画像から、文字を認識してデータ化するための第3操作子を表示するステップが含まれる、請求項3に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項5】
複数の前記アップロード方法には、少なくとも前記請求書のファイルをアップロードする方法が含まれる、請求項1に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項6】
前記カメラを用いて前記請求書を撮像した画像をアップロードする方法が選択され、かつ、前記請求書が複数ページで構成されている場合には、前記請求書を1ページごとに撮像し、補正することが可能となっている、請求項3に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
複数の前記アップロード方法ごとに、アップロード対象である前記請求書の確認画面が異なる、請求項1に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項8】
前記請求書が複数ページで構成されている場合には、前記請求書の確認画面において拡大表示するページの選択が可能となっている、請求項7に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
請求書に関わる処理を実行する情報処理装置に、
請求書をアップロードするための第1操作子を表示するステップと、
前記第1操作子の操作に応じて、複数のアップロード方法を選択可能とするための第2操作子を表示するステップと、
選択されたアップロード方法に基づいて、前記請求書のアップロード処理を実行するステップと
を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求書に関わる処理を実行する、制御部と記憶部とを備えた情報処理装置であって、前記制御部は、前記記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、
請求書をアップロードするための第1操作子を表示するステップと、
前記第1操作子の操作に応じて、複数のアップロード方法を選択可能とするための第2操作子を表示するステップと、
選択されたアップロード方法に基づいて、前記請求書のアップロード処理を実行するステップと
を実行するように構成された情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求書に関わる処理を実行する情報処理装置の制御方法、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、ユーザ端末に請求書を読み取るカメラ機能や、カメラの撮像画像から文字を抽出して認識するOCR機能などを搭載し、請求書に基づく支払い処理を支援する支払支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記支払支援システムによれば、請求書の撮像画像から支払いに関わる文字を抽出し、これを支払内容の入力に利用することが可能となるが、ユーザは、請求書の撮像から支払いが行われるまでの間に、システム側においてどのような処理がなされているのか、その過程を適切なタイミングで確認等することができず、請求書に関わる処理を効率的に進めることができない、という問題があった。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、請求書に関わる処理を効率的に進めることが可能なユーザビリティに優れた情報処理装置の制御方法、プログラム、及び情報処理装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である情報処理装置の制御方法は、請求書をアップロードするための第1操作子を表示するステップと、第1操作子の操作に応じて、複数のアップロード方法を選択可能とするための第2操作子を表示するステップと、選択されたアップロード方法に基づいて、請求書のアップロード処理を実行するステップとを含むことを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、請求書に関わる処理を効率的に進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】管理サーバの概略構成を示すブロック図である。
【
図3】店舗端末の概略構成を示すブロック図である。
【
図7】ホーム画面の操作に関わるメイン処理を示すフローチャートである。
【
図8】請求書のアップロード処理を示すフローチャートである。
【
図15A】振込予約処理フローを示すフローチャートである。
【
図15B】振込予約処理フローを示すフローチャートである。
【
図22A】入金待ち処理フローを示すフローチャートである。
【
図22B】入金待ち処理フローを示すフローチャートである。
【
図29】会計連携処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概略構成を示す図である。
情報処理システム1は、請求書の作成から入金、振込、外部の会計事務所や税理士事務所との連携など、請求書に関する様々な情報を処理するシステムである。
図1に示すように、情報処理システム1は、管理サーバ10と、本システムを利用する各店舗の担当者(例えば、店舗の運営者など;以下、「ユーザ」と総称)が使用する情報処理装置である店舗端末20と、を備える。管理サーバ10と各店舗端末20とは、通信ネットワークNを介して接続される。なお、店舗端末20の数は、システム設計などに応じて任意に設定することが可能である。
【0011】
通信ネットワークNは、管理サーバ10及び店舗端末20の間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0012】
図2は、管理サーバ10の概略構成を示すブロック図である。
管理サーバ10は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、情報処理プログラム121を実行することにより、店舗端末20との間で情報を送受信し、請求書に関わる様々な処理を実行したり、各店舗端末20を一元管理したりする機能を実現する。
図2に示すように、管理サーバ10は、通信インタフェース11と、記憶部12と、プロセッサ13とを備える。
【0013】
通信インタフェース11は、管理サーバ10を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース11は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置を用いて構成される。
【0014】
記憶部12は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からなる物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。記憶部12は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。記憶部12は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラム及びこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを記憶する。具体的には、記憶部12は、プロセッサ13に実行させる情報処理プログラム121のほか、ユーザ関連データベース(DB)122や請求書関連データベース(DB)123などを記憶する。
【0015】
ユーザ関連DB122には、本システム1を利用する各ユーザに関わる様々な情報が登録されている。一例を挙げて説明すると、ユーザ関連DB122には、ユーザが本システム1にログインするための認証情報(例えば、ユーザIDやパスワードなど)や連絡先、住所などを含むユーザの基本情報、本システム1の利用状況をあらわす利用実績情報、請求書に基づいて振込などを行うための振込パスワードなどが登録されている。
【0016】
請求書関連DB123には、各ユーザの請求書に関わる様々な情報が登録されている。一例を挙げて説明すると、請求書関連DB123には、各店舗端末20からアップロードされる請求書の画像、請求書の画像にOCR処理などを施すことでデータ化した請求書情報、振込内容の詳細をあらわす振込データ(詳細は後述)などが、ユーザごとに対応づけて登録されている。
【0017】
プロセッサ13は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)及び各種レジスタから構成され、記憶部12に格納されている各種プログラムを実行することで制御部131の機能を実現する。また、制御部131は、情報処理プログラム121を実行することにより、各店舗端末20と連携して請求書の登録や請求書に基づく振込予約、振込実行など、請求書に関わる様々な処理を実行する。
【0018】
ここで、管理サーバ10を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0019】
図3は、店舗端末20の概略構成を示すブロック図である。
店舗端末(情報処理装置)20は、各店舗のユーザが使用する端末であり、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、タブレット端末、ハンドヘルドコンピュータデバイス、ウェアラブル端末、携帯電話、スマートフォンなどによって構成されている。店舗端末20には、本システム1を利用するために必要なソフトウェア(以下、「メインアプリ」)241が格納されている。ユーザは、店舗端末20に搭載されたメインアプリ241やインターネットブラウザ等を動作させることで、本システム1が提供する各種サービスを享受する。ここで、メインアプリ241は、店舗端末20にインストールする構成であってもよいが、管理サーバ10からネットワークNを介してメインアプリ241の一部または全部の機能が提供される構成であってもよい。
【0020】
カメラ21は、静止画や動画(以下、「画像」)を撮像する撮像素子を含む。ユーザは、カメラ21を利用して請求書を撮像すると、撮像された請求書の画像が、カメラ21から表示部22や管理サーバ10に送信される。
【0021】
表示部22は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを用いて構成される。
操作入力部23は、キーボード、各種操作ボタン、表示部22に設けられたタッチパネル、マウス等のポインティングデバイスといった入力デバイスである。
【0022】
記憶部24は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からなる物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。記憶部24は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラム、各種データのほか、メインアプリ241を記憶する。
【0023】
プロセッサ25は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)及び各種レジスタから構成され、記憶部24に格納されている各種プログラムを実行することで制御部251の機能を実現する。制御部251は、メインアプリ241を実行することで、店舗端末20の各部を中枢的に制御するほか、管理サーバ10と連携して請求書に関わる様々な処理を実行する。
【0024】
通信インタフェース26は、当該情報処理装置を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールであり、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置を用いて構成される。
【0025】
なお、店舗端末20は、上記に例示したデバイスに限る趣旨ではなく、通信ネットワークNを介して他の通信機器とデータの授受が可能であり、且つ、受信した情報に基づく画面表示が可能な表示部と、キーボードやタッチパネル等の入力部と、カメラと、を備えるあらゆる端末装置を利用することができる。
【0026】
<ホーム画面>
図4は、店舗端末20に表示されるホーム画面P1を例示した図である。なお、前提として、本システム1を利用するために必要な設定(例えば、ユーザ登録など)はすでに行われているものとする。
【0027】
図4に示すように、ホーム画面P1の下方には、カメラボタンB1、ホームボタンB2、請求一覧ボタンB3、振込履歴ボタンB4、設定ボタンB5が表示される。カメラボタンB1は、請求書を撮像するための操作ボタンであり、ホームボタンB2は、ホーム画面P1に戻るための操作ボタンである。請求一覧ボタンB3は、当該ユーザの請求書を一覧表示するための操作ボタンであり、振込履歴ボタンB4は、請求書に基づく振込履歴(実績)を表示するための操作ボタン、設定ボタンB5は、請求書の処理に関わる各種設定を行うための操作ボタンである。詳細は後述するが、ユーザは、設定ボタンB5をタップすることで、提携先の会計事務所や税理士事務所など(以下、「会計事務所」と総称)との間で請求書に関わる情報を共有(連携)することが可能となっている。
【0028】
ホーム画面P1の中央には、請求書の各ステータス(状態)をあらわすカードC11~C14が表示される。本実施形態では、各ステータスをあらわすカードとして、データ化中カードC11、データ化済カードC12、入金待ちカードC13、振込待機中カードC14が表示される。
【0029】
データ化中カードC11のステータスは、請求書のアップロードが完了した後、請求書の画像にOCR処理などを施して請求書をデータ化している場合のステータスである。データ化中のステータスにおいては、アップロードが完了した請求書の画像が表示される。
【0030】
データ化済カードC12のステータスは、請求書のデータ化が完了した場合に移行されるステータスである。なお、請求書のデータ化が完了すると、請求書の内容をあらわす請求書情報が管理サーバ10に登録されるとともに、データ化された請求書の請求書情報が、店舗端末20に表示される。
【0031】
入金待ちカードC13のステータスは、データ化が完了した請求書に対して入金指示を受け付けた場合に移行されるステータスである。入金待ちのステータスにおいては、入金待ちをしているすべての請求書情報の合計金額などが表示される。
【0032】
振込待機中カードC14のステータスは、データ化が完了した請求書情報に対する入金が確認された場合に移行されるステータスである。なお、図示はされていないが、振込待機中に振込が行われたことが確認されると、振込が完了したことをあらわす振込履歴ステータスに移行される。
【0033】
図5は、請求一覧ボタンB3がタップされた場合の請求一覧画面P2、
図6は、振込履歴ボタンB4がタップされた場合の振込履歴一覧画面P3を例示した図である。
請求一覧画面P2の上方には、請求月における請求件数N11と、合計請求金額A11などが表示され、その下に各請求書の内容を確認するための複数の請求書確認カードC21が表示される。各カードC21には、支払い期限や支払先、支払い金額などが含まれる。
【0034】
振込履歴一覧画面P3の上方には、振込実行月における振込件数N21、合計振込金額A21などが表示され、その下に各振込の内容を確認するための複数の振込確認カードC31が表示される。各カードC31には、振込実行日や振込先、振込金額などが含まれる。
【0035】
(2)実施形態の動作
<<メイン処理フロー>>
図7は、ホーム画面P1の操作に関わるメイン処理を示すフローチャートである。なお、以下に示す各フローチャートは、店舗端末20が管理サーバ10等と協働することによって実現される。
【0036】
ユーザがカメラボタンB1をタップすると(ステップS1;YES)、請求書のアップロード処理が開始される(後述)。
【0037】
ユーザがデータ化済カードC12をタップすると(ステップS2;YES)、振込予約処理が開始される(後述)。
【0038】
ユーザが入金待ちカードC13をタップすると(ステップS3;YES)、入金待ち処理が開始される(後述)。
【0039】
ユーザが請求一覧ボタンB3をタップすると(ステップS4)、各請求書の内容(具体的には、データ化された請求書情報)をあらわす請求一覧画面P2が表示される(ステップS5)。
【0040】
ユーザが振込履歴ボタンB4をタップすると(ステップS6)、各振込の内容(具体的には、振込実行された振込データ)をあらわす振込履歴一覧画面P3が表示される(ステップS7)。
【0041】
ユーザが設定ボタンB5をタップした後(ステップS8;YES)、所定の操作を行うと、提携先の会計事務所との間で請求書に関わる情報を共有するための会計連携処理が開始される(後述)。
【0042】
<<アップロード処理フロー>>
図8は、請求書のアップロード処理を示すフローチャートである。
ユーザは、カメラボタン(第1操作子)B1をタップし、請求書のアップロード方法を選択する(ステップSa1)。
【0043】
図9は、請求書のアップロード方法を選択するための選択画面P4を例示した図である。
本実施形態では、請求書のアップロード方法として、カメラ21を用いて請求書を撮像した画像をアップロードする第1アップロード方法UM1と、請求書のファイル(例えば、PDFファイルなど)をアップロードする第2アップロード方法UM2が用意されている。さらに、第1アップロード方法UM1については、請求書のページ数(枚数)に応じて異なるアップロード方法が用意されている。具体的には、1ページ構成の請求書を撮像してアップロードする方法UM11と、複数ページ構成の請求書を撮像してアップロードする方法UM12が用意されている。
【0044】
図10は、第1アップロード方法UM1が選択されたときの撮像画面P5を例示した図である。
撮像画面P5には、撮像ボタンB6が表示される。ユーザは、アップロード対象の請求書を机などに置いた後、撮像ボタンB6をタップ操作する。かかる操作がなされると、カメラ21は、請求書を撮像し、撮像した請求書の画像を管理サーバ10にアップロードする。
【0045】
図11は、1ページ構成の請求書が撮像されたときの撮像画面P6、
図12は、複数ページ構成の請求書が撮像されたときの撮像画面P7を例示した図である。
各画面の中央には、それぞれ請求書の画像BP1が表示される。一方、1ページ構成の請求書の撮像画面P6の下方には、データ化を進めるためのデータ化ボタンB7や、次の請求書を撮像するための撮像ボタンB8が表示され、複数ページ構成の請求書の撮像画面P7の下方には、データ化を進めるためのデータ化ボタンB7や、次のページを撮像するための撮像ボタンB9が表示される。いずれのアップロード方法においても、請求書の撮像とともに、補正(例えば、露出補正など)を行うことが可能となっている。ユーザは、各ボタンB7~B9などを適宜操作することで、請求書の撮像及び補正を進める。
【0046】
(1ページ構成の請求書を撮像してアップロードする場合)
ユーザは、請求書のアップロード方法として、1ページ構成の請求書を撮像してアップロードする方法(第2操作子)UM11を選択すると(ステップSa2;YES)、カメラ21を用いた請求書の撮像及び補正を開始する(ステップSa5)。次の請求書がある場合には(ステップSa8;YES)、ユーザは、撮像ボタンB8をタップして撮像及び補正を行う(ステップSa5)。その後、アップロードすべき請求書がなくなると(ステップSa8;NO)、ステップSa10に進む。
【0047】
(複数ページ構成の請求書を撮像してアップロードする場合)
ユーザは、複数ページ構成の請求書を撮像してアップロードする方法(第2操作子)UM12を選択すると(ステップSa3;YES)、カメラ21を用いた請求書の撮像及び補正を開始する。次のページがある場合には(ステップSa9;YES)、ユーザは、撮像ボタンB9をタップして撮像及び補正を行う。なお、複数ページ構成の請求書を撮像してアップロードする方法UM12では、請求書を1ページごとに撮像及び補正するだけでなく、拡大表示するページを選択できるようにしてもよい。その後、最終ページの撮像及び補正が完了すると(ステップSa9;NO)、ステップSa10に進む。
【0048】
(請求書のファイルをアップロードする場合)
ユーザは、請求書のファイルをアップロードする方法(第2操作子)UM2を選択すると(ステップSa4)、アップロードすべき請求書のファイルを選択した後(ステップSa7)、ステップSa10に進む。
【0049】
ステップSa10に進むと、ユーザは、例えば
図13に示すような、アップロード対象である請求書の確認画面P8を確認する。本実施形態では、請求書の画像をサムネイル表示した確認画面P8を想定するが、これに限る趣旨ではない。また、請求書のアップロード方法ごとに異なる確認画面P8を用意し、ユーザが選択したアップロード方法に応じて異なる確認画面P8を表示するようにしてもよい。
【0050】
ユーザは、確認画面P8に表示されている請求書で問題ないと判断すると、請求書のデータ化を進めるべく、確認画面P8の下方に表示されたデータ化実行ボタン(第3操作子)B10をタップする(ステップSa11)。かかる操作がなされると、店舗端末20から管理サーバ10に請求書の画像がアップロード(送信)される。管理サーバ10は、アップロードされた請求書の画像を請求書関連DB123に登録するとともに、請求書のデータ化を開始する(ステップSa12)。より具体的には、管理サーバ10は、アップロードされた請求書の画像から、文字を認識してデータ化する処理(OCR処理など)を施し、請求書のデータ化を行う。
【0051】
請求書のデータが開始された後に、ユーザがデータ化中カードC11をタップすると(ステップSa13)、例えば
図14に示すような、データ化中であることを示すデータ化中一覧画面P9が表示される(ステップSa14)。データ化中一覧画面P9には、アップロードが完了したすべての請求書(
図14では1件)の画像とともに、アップロード日時などが表示される。
【0052】
その後、管理サーバ10は、請求書のデータ化を完了すると、これを請求書情報として請求書関連DB123に登録するとともに(ステップSa15)、データ化が完了した旨の完了メッセージをユーザの店舗端末20に通知する(ステップSa16)。
ユーザは、店舗端末20に通知された完了メッセージを確認すると、データ化済カードC12をタップする(ステップSa17)。これにより、振込予約処理が開始される。
【0053】
<<振込予約処理フロー>>
図15A及び
図15Bは、振込予約処理フローを示すフローチャートである。
ユーザは、請求書情報(すなわち、データ化された請求書)の一覧を確認する(ステップSb1)。なお、振込予約処理が開始されると、管理サーバ10によって請求書情報の一覧がユーザの店舗端末20に表示される(ステップSb2)。
【0054】
図16は、請求書情報の一覧画面P10を例示した図である。
請求書情報の一覧画面P10には、データ化が完了したすべての請求書の請求書情報が表示される。
図16に示す例では、3件分の確認待ちカードC15と3件分の振込予約待ちカードC16が請求書情報の一覧画面P10に表示されている。確認待ちカードC15のステータスは、ユーザに請求書情報の修正・確認などを求めるステータスであり、振込予約待ちカードC16のステータスは、振込予約を待っているステータスである。
【0055】
ユーザは、一覧画面P10を参照し、確認待ちカードC15または振込予約待ちカードC16のいずれかをタップする。
【0056】
(確認待ちカードをタップした場合)
ユーザは、確認待ちカードC15をタップすると(ステップSb3;YES)、対応する請求書情報について、支払い手段が不明であるか(ステップSb4)、必須項目が不足しているか(ステップSb5)、読み取りができなかったか(ステップSb6)を確認する。
【0057】
支払い手段が不明である場合には(ステップSb4;YES)、例えば
図17に示すような、支払い手段の設定を促す請求詳細画面P11が表示される。ユーザは、請求詳細画面P11を参照し、支払い手段を設定する(ステップSb7)。支払い手段としては、例えば特定のアプリ決済、銀行振り込み、口座振替、コンビニ払い、郵便局払い、クレジットカード払い、スマートフォン決済などが挙げられるが、その他の支払い手段を設定してもよい。ユーザが支払い手段を設定すると、請求書情報の一覧画面P10が表示される。
【0058】
一方、必須項目が不足している場合には(ステップSb5;YES)、ユーザは請求書を編集する(ステップSb8)。管理サーバ10は、例えば
図18に示すような、必須項目(例えば、取引先名、請求金額、支払期限日、請求先店舗、振込先口座、手数料負担元など)の入力を促す請求書情報の編集画面P12を表示する(ステップSb9)。ユーザは、編集画面P12を参照し、必須項目の入力を行った後、保存ボタンB11をタップすることで変更内容を保存する(ステップSb10)。これにより、変更後の請求書情報が振込予約対象として選択される(ステップSb12)。一方、管理サーバ10は、ユーザによる保存ボタンB11をタップ操作に応じて、請求書関連DB123に登録されている当該ユーザの請求書情報を更新する(ステップSb11)。
【0059】
一方、読み取りができなかった場合には(ステップSb6)、請求書の再アップロードを促すメッセージが表示される。ユーザは、かかるメッセージに従い、請求書の再アップロードを行う。
【0060】
(振込予約待ちカードをタップした場合)
ユーザは、振込予約待ちカードC16をタップすると(ステップSb13)、対応する請求書情報がすでに確認済み(すなわち既読)であるか否かを判断する(ステップSb14)。すでに確認済みである場合には(ステップSb14;YES)、請求書情報が振込予約対象として選択される(ステップSb12)。一方、未確認である場合には(ステップSb14;NO)、ユーザは請求書情報の詳細を確認する(ステップSb15)。管理サーバ10は、例えば
図19に示すような、請求書情報の確認を促す請求詳細画面P13を表示する(ステップSb9)。ユーザは、請求詳細画面P13を参照し、問題ないことを確認すると、請求詳細画面P13の下方に表示されている選択ボタンB12をタップする。これにより、確認された請求書情報が振込予約対象として選択される(ステップSb12)。
【0061】
その後、ユーザは、振込指定日を設定するボタンをタップする(ステップSb16)。かかる操作がなされると、管理サーバ10は、例えば
図20に示すような、振込指定日の設定画面(第1設定画面)P14を表示する(ステップSb17)。
図20に示すように、振込指定日の設定画面P14には、振込指定日の候補として振込指定日のデフォルト値D11が表示される。一例として、管理サーバ10は、例えば以下に示す方法で振込指定日のデフォルト値D11を決定するが、これに限る趣旨ではなく、任意の方法を採用することができる。
【0062】
(振込指定日のデフォルト値D11の決定方法)
・支払期限日≦当日 →翌日
・当日<支払期限日≦当日+30日 →直近の支払期限日
・当日+30日<支払期限日 →当日+30日
【0063】
ユーザは、設定画面P14に提示される振込指定日のデフォルト値D11などを参照し、振込指定日を選択すると(ステップSb18)、設定画面P14の下方に表示されている、次に進むボタンB13をタップする(ステップSb19)。
【0064】
ここで、振込予約を受け付けた複数の請求書の中に、振込先が同一の請求書が複数存在する場合には(ステップSb20;YES)、管理サーバ10は、例えば
図21に示すような、取引先ごとに振込方法(単位)の選択を促す選択画面(第2設定画面)P15を表示する。
図21に示す例では、2つの取引先(「株式会社A商事」、「株式会社B商事」)のそれぞれについて、まとめて振り込む方法を選択するための操作項目(選択操作子)Mh1と、別々に振り込む方法を選択するための選択項目(選択操作子)Mh2が表示されている。
【0065】
ユーザは、選択画面P15を参照し、取引先ごとに振込方法を選択すると(ステップSb21)、選択画面P15の下方に表示されている、振込予約確認へ進むボタンB14をタップする(ステップSb23)。かかる操作に応じて、振込予約の内容を確認するための確認画面が表示される。一方、管理サーバ10は、ユーザによって取引先ごとに振込方法が選択されると、振込方法の選択に基づいて、請求書関連DB123などの登録を更新する(ステップSb22)。
【0066】
ユーザは、振込予約の確認画面を参照し、振込予約に問題がないことを確認すると(ステップSb24)、振込予約の実行ボタンをタップする(ステップSb25)。かかる操作に応じて、振込パスコードの入力を促す入力画面が表示される。ユーザは、入力画面を参照し、振込パスコードを入力する(ステップSb26)。入力された振込パスコードは、管理サーバ10に送信される。
【0067】
管理サーバ10は、振込パスコードを受信すると、ユーザ関連DB122などを参照し、振込パスコードを照合(認証)する(ステップSb27)。振込パスコードの認証に失敗すると(ステップSb28;NO)、ユーザは、再度パスコードを入力する。一方、振込パスコードの認証に成功すると(ステップSb28;YES)、管理サーバ10は、振込予約の詳細をあらわす振込データを作成し(ステップSb29)、振込予約を実施する(ステップSb30)。そして、管理サーバ10は、振込予約が完了した旨の完了メッセージを当該ユーザの店舗端末20に通知する(ステップSb31)。
【0068】
ユーザは、店舗端末20に通知された完了メッセージを確認すると、入金待ちカードC13をタップする(ステップSb32)。入金待ちカードC13がタップされると、入金待ち処理が開始される。
【0069】
<<入金待ち処理フロー>>
図22A及び
図22Bは、入金待ち処理フローを示すフローチャートである。
ユーザは、振込データ(すなわち、振込予約の詳細をあらわすデータ)の一覧を確認する(ステップSc1)。入金待ち処理が開始されると、管理サーバ10によって振込データの一覧画面がユーザの店舗端末20に表示される(ステップSc2)。
【0070】
ここで、振込データの一覧画面は、前掲
図16に示す請求書情報の一覧画面P10と類似しており、確認待ちカードと入金待ちカードを含んで構成されている。
確認待ちカードのステータスは、ユーザに振込データの修正・確認などを求めるステータスであり、入金待ちカードのステータスは、入金(指示)を待っているステータスである。なお、振込データの一覧画面には、確認待ちカードや入金待ちカードのほか、入金待ちをしているすべての請求書の合計金額(すなわち、合計振込金額)なども表示される。
【0071】
ユーザは、振込データの一覧画面を参照し、確認待ちカードまたは入金待ちカードのいずれかをタップする。
【0072】
(確認待ちカードをタップした場合)
ユーザは、確認待ちカードをタップすると(ステップSc3;YES)、対応する振込データについて、振込金額(すなわち、準備金)が不足しているか(ステップSc5)、振込先口座に不備があるか(ステップSc6)を確認する。
【0073】
準備金が不足している場合には(ステップSc5;YES)、例えば
図23に示すような、不足金額の確認を促す振込詳細画面P17が表示される。ユーザは、振込詳細画面P17を参照し、不足金額を確認した後(ステップSc7)、準備金口座に入金するための口座番号などの準備金口座情報を確認する(ステップSc8)。その後、ユーザは、ATM(Automatic Teller Machine)やネットバンクなどを利用して準備金口座へ入金を行い、不足金額を解消する(ステップSc9)。
【0074】
その後、ユーザは、ホーム画面P1に戻り、振込待機中カードC14をタップする(ステップSc10)。これにより、例えば
図24に示すような、振込待機中の振込データの一覧画面P18が表示される。ユーザは、一覧画面P18を参照し、振込データが振込待機中のステータスにあることを確認する(ステップSc11)。なお、この後は、ユーザが設定した振込指定日まで待機することになる。
【0075】
一方、振込先口座に不備がある場合には(ステップSc6)、ユーザは振込データの詳細を確認する(ステップSc12)。管理サーバ10は、例えば
図25に示すような、振込先口座の不備の修正を促すメッセージととともに、振込データの詳細をあらわす詳細画面P19を表示する(ステップSc14)。ユーザは、詳細画面P19を参照し、振込先口座を修正するか(ステップSc15)、振込予約を取り消すか(ステップSc16)、を決定する。
【0076】
ユーザは、振込先口座を修正すべきと判断し(ステップSc15;YES)、振込先口座の修正を行うと(ステップSc19)、例えば
図26に示すような、振込予約の実行を確認するための確認画面P20が表示されるとともに、修正後の振込データが管理サーバ10に送信される。管理サーバ10は、修正後の振込データを受信すると、請求書関連DB123に登録されている振込データを更新する(ステップSc20)。
【0077】
ユーザは、確認画面P20を参照し、振込予約の実行を確認した後(ステップSc21)、確認画面P20の下方に表示されている、振込を実行するボタンB15をタップする(ステップSc22)。かかる操作がなされると、振込パスコードの入力を促す入力画面が表示される。ユーザは、入力画面を参照し、振込パスコードを入力する(ステップSc23)。入力された振込パスコードは、管理サーバ10に送信される。
【0078】
管理サーバ10は、振込パスコードを受信すると、ユーザ関連DB122などを参照し、振込パスコードを照合(認証)する(ステップSc24)。振込パスコードの認証に失敗すると(ステップSc25;NO)、ユーザは、再度パスコードを入力する。一方、振込パスコードの認証に成功すると(ステップSc25;YES)、管理サーバ10は、振込予約を実施する(ステップSc26)。そして、管理サーバ10は、振込予約が完了した旨の完了メッセージを当該ユーザの店舗端末20に通知する(ステップSc27)。
【0079】
ユーザは、店舗端末20に通知された完了メッセージを確認すると、振込待機中カードC14をタップする(ステップSc10)。なお、この後の動作については、すでに説明したため割愛する。
【0080】
一方、ユーザは、振込予約を取り消すべきと判断し(ステップSc16;YES)、振込予約の取消を行うと(ステップSc17)、振込予約の取消指示が管理サーバ10に送信される。管理サーバ10は、振込予約の取消指示に従い、請求書関連DB123に登録されている振込データを削除する(ステップSc18)。なお、ユーザは、振込予約を取り消すべきでないと判断した場合には(ステップSc16;NO)振込詳細画面P17を参照し、不足金額を確認する(ステップSc7)。
【0081】
(入金待ちカードをタップした場合)
ユーザは、入金待ちカードをタップすると(ステップSc4)、振込データの詳細を確認する(ステップSc13)。管理サーバ10は、例えば
図27に示すような、振込データの詳細をあらわす詳細画面P21を表示する(ステップSc14)。ユーザは、詳細画面P21を参照し、振込予約を取り消すかを決定する(ステップSc16)。なお、この後の動作については、すでに説明したため割愛する。
【0082】
その後、ユーザによって設定された振込指定日が到来すると、管理サーバ10は、振込データに従って振込を実施し、取引先などに支払いを行う(ステップSc28→ステップSc29)。正常に支払いが行われると、管理サーバ10は、振込の実施が完了した旨の完了メッセージを当該ユーザの店舗端末20に通知するとともに(ステップSc30)、例えば
図28に示すような、振込履歴を確認するための確認画面P22を表示する。ユーザは、確認画面P22を参照し、振込が正常に実施されたことを確認し(ステップSc31)、処理を終了する。
【0083】
<<会計連携処理フロー>>
図29は、会計連携処理フローを示すフローチャートである。
ユーザによって設定ボタンB5がタップされると、例えば
図30に示すような、本システム1に関する様々な設定を可能とする設定画面P23が表示される。ユーザは、設定画面P23に表示されている、会計・税理士事務所共有URL発行の項目IT1をタップする(ステップSd1)。なお、以下では説明の便宜上、提携先の会計事務所との間で請求書情報や出金履歴(振込データ)を共有するためのURLを、「共有URL」(参照アドレス情報)と呼ぶ。
【0084】
(共有URLが未発行の場合)
未だ共有URLが発行されていない場合には(ステップSd2;NO)、共有URLを発行するための設定画面が表示される。ユーザは、設定画面に表示されている設定するボタンをタップした後、所定の操作を行うことで、共有URLの発行(作成)を要求する(ステップSd3)。管理サーバ10は、かかる要求を受け付けると、新規の共有URL及びパスワードを発行するとともに(ステップSd4)、発行した新規の共有URL及びパスワードをユーザ関連DB122などに記憶する。そして、管理サーバ10は、例えば
図31に示すような、共有URL及びパスワードの発行を知らせる通知画面P25を表示する。
【0085】
ユーザは、通知画面P25に表示されている共有URL及びパスワードをコピーし(ステップSd5)、提携先の会計事務所にメールや電話などを用いて通知(共有)して(ステップSd6)、処理を終了する。
【0086】
提携先の会計事務所の担当者は、通知された共有URL及びパスワードを用いてログインする(ステップSd11)。一例として、担当者は、通知された共有URL及びパスワードを、会計事務所の事務所端末に入力することでログインする。ログインに成功すると、担当者は、当該ユーザの請求書情報や出金履歴をあらわす振込データにアクセスすることが可能となる(ステップSd12、ステップSd14)。
【0087】
管理サーバ10は、事務所端末からのアクセス要求を受け、例えば
図32に示すような、当該ユーザの請求書情報をあらわす第1共有画面P26や、例えば
図33に示すような、当該ユーザの振込データをあらわす第2共有画面P27などを事務所端末に表示する(ステップSd13、ステップSd15)。
【0088】
ここで、会計事務所と共有する請求書情報は、当該ユーザの請求書情報のうち、所定期間(例えば、1ヶ月など)の請求書情報に制限することが可能となっている。一例を挙げて説明すると、ユーザは、店舗端末20に表示される画面P26などを適宜操作することで、所定期間の設定を行う。所定期間としては、例えば、請求書情報に基づいて支払いに関連する処理(例えば、請求元への支払いなど;以下、支払関連処理)が行われた期間が挙げられるが、これに限る趣旨ではない。また、共有先と請求書情報を共有する期間は、ユーザが任意のタイミングで設定・変更可能となっている。
【0089】
さらに、ユーザが複数の店舗を運営している場合には、会計事務所との間で請求書情報を共有する店舗(以下、共有店舗)を選択することが可能となっている。一例を挙げて説明すると、ユーザは、店舗端末20に表示される画面P26などを適宜操作することで、全ての店舗を共有店舗として選択したり、特定エリア(例えば、東京都港区など)の店舗を共有店舗として選択したりすることができる。
【0090】
(共有URLが発行済みの場合)
共有URLがすでに発行されている場合には(ステップSd2;YES)、ユーザは、既存の共有URLは不要であると判断し(ステップSd7)、管理サーバ10に対して共有URLの無効化を要求する(ステップSd8)。管理サーバ10は、共有URLの無効化の要求を受け取ると、すでに発行されている共有URLを無効化する処理を行う(ステップSd9)。その後、ユーザは、提携先の会計事務所との間で新規の共有URLを利用すべきであると判断すると(ステップSd10)、ステップSd3に進み、共有URLを発行するための設定入力を行う。なお、この後の動作については、すでに説明したため割愛する。
【0091】
以上説明したように、本実施形態によれば、請求書に関わる処理を効率的に進めることが可能となる。
【0092】
以上説明した実施形態は、本発明を説明するための一例であり、本発明をその実施形態に限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。例えば、当業者であれば、実施形態で述べたリソース(ハードウェア資源又はソフトウェア資源)を均等物に置換することが可能であり、そのような置換も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
1…情報処理システム、10…管理サーバ、11…通信インタフェース、12…記憶部、13…プロセッサ、20…店舗端末、21…カメラ、22…表示部、23…操作入力部、24…記憶部、25…プロセッサ、26…通信インタフェース、121…情報処理プログラム、122…ユーザ関連データベース、123…請求書関連データベース、131…制御部、241…メインアプリ、251…制御部、B1…カメラボタン、B2…ホームボタン、B3…請求一覧ボタン、B4…振込履歴ボタン、B5…設定ボタン、B6,B8,B9…撮像ボタン、B7…データ化ボタン、B10…データ化実行ボタン、B11…保存ボタン、B12…選択ボタン、B13…次に進むボタン、B14…振込予約確認へ進むボタン、B15…振込を実行するボタン、B16…設定するボタン、C11…データ化中カード、C12…データ化済カード、C13…入金待ちカード、C14…振込待機中カード、C15…確認待ちカード、C16…振込予約待ちカード、C21…請求書確認カード、C31…振込確認カード、N11…請求件数、N21…振込件数、A11…合計請求金額、A21…合計振込金額、P1…ホーム画面、P2…請求一覧画面、P3…振込履歴一覧画面、P4…選択画面、P5,P6,P7…撮像画面、P8…確認画面、P9…データ化中一覧画面、P10…一覧画面、P11…請求詳細画面、P12…編集画面、P13…請求詳細画面、P14…設定画面、P15…選択画面、P17…振込詳細画面、P18…一覧画面、P19…詳細画面、P20…確認画面、P21…詳細画面、P22…確認画面、P23…設定画面、P25…通知画面、P26…第1共有画面、P27…第2共有画面。