(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023112986
(43)【公開日】2023-08-15
(54)【発明の名称】微細気泡発生装置
(51)【国際特許分類】
B01F 23/2326 20220101AFI20230807BHJP
B01F 21/00 20220101ALI20230807BHJP
B01F 25/30 20220101ALI20230807BHJP
B01F 35/71 20220101ALI20230807BHJP
B01F 25/10 20220101ALI20230807BHJP
A47K 3/00 20060101ALI20230807BHJP
【FI】
B01F3/04 F
B01F1/00 A
B01F5/04
B01F15/02 A
B01F5/00 G
A47K3/00 F
A47K3/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022015046
(22)【出願日】2022-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中島 悠二郎
【テーマコード(参考)】
4G035
4G037
【Fターム(参考)】
4G035AA01
4G035AB20
4G035AC23
4G035AC44
4G035AE02
4G035AE10
4G035AE13
4G037AA02
4G037AA18
(57)【要約】
【課題】本明細書では、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を低減することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本明細書が開示する微細気泡発生装置は供給口および排出口を備えるタンクと混合ケースと供給路と導入路と排出路と液槽と微細気泡発生ノズルを備える。タンクは上下方向に沿う第1軸を中心とした略円筒形状の内側面を有する。混合ケースは底板部と側壁部と撹拌部と流出部と板状部材を備える。側壁部は第1軸と略同一な第2軸を中心とした略円筒形状の外側面を有する。板状部材は側壁部の外側面から第2軸の径方向外側に向かって突出しており第2軸の周方向に沿って設けられる。供給口に供給される液体は混合ケース内に導入され、流出部から混合ケース外へと流出され、排出口に導かれる。板状部材は流出部よりも下方であって排出口よりも上方に配置される。上下方向において板状部材と流出部の距離は板状部材と排出口の距離より小さい。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給口および排出口を備えるタンクと、
前記タンクに収容されており、液体に前記タンク内の気体を加圧溶解させる混合ケースと、
前記供給口に前記液体を供給する供給路と、
前記供給口に供給される前記液体を前記混合ケースの内部に導入する導入路と、
前記タンク内に貯留された前記液体を前記排出口から液槽に排出する排出路と、
前記排出路に設けられており、前記気体が加圧溶解された前記液体を減圧することで微細気泡を発生させる微細気泡発生ノズルと、を備えており、
前記タンクは、上下方向に沿った第1軸を中心とした略円筒形状の内側面を有しており、
前記混合ケースは、
水平方向に広がる略円板形状の底板部と、
前記底板部の周縁部から上方に延びており、前記第1軸と略同一の軸である第2軸を中心とした略円筒形状の外側面を有する側壁部と、
前記混合ケースの内部に導入される前記液体と前記気体を撹拌する撹拌部と、
前記側壁部の上端部を切り欠いて形成される流出部と、
前記第2軸の周方向に沿って前記側壁部の一部に設けられ、前記側壁部の外側面から前記第2軸の径方向外側に向かって突出した板状部材と、を備えており、
前記供給口に供給される前記液体は、前記混合ケースの内部に導入され、前記流出部から前記混合ケースの外部へと流出することで、前記排出口に導かれるように構成されており、
前記板状部材は、前記流出部よりも下方であって、前記排出口よりも上方に配置されている、微細気泡発生装置。
【請求項2】
前記混合ケースを前記第2軸に沿って上方から見た時に、
前記板状部材の図心から前記流出部の図心までの前記第2軸の周方向における距離は、前記板状部材の図心から前記排出口の図心までの前記第2軸の周方向における距離よりも小さい、請求項1の微細気泡発生装置。
【請求項3】
前記混合ケースを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記側壁部のうち前記板状部材が設けられている部分は、前記側壁部のうち前記流出部が設けられている部分の少なくとも一部と重なっている、請求項1または2の微細気泡発生装置。
【請求項4】
前記混合ケースを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記側壁部のうち前記板状部材が設けられている部分は、前記側壁部のうち前記流出部が設けられている部分の全部と重なっている、請求項3の微細気泡発生装置。
【請求項5】
前記タンクを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記排出口は、前記第2軸と重なり合わない位置に配置されている、請求項1から4の何れか一項の微細気泡発生装置。
【請求項6】
前記タンクは、前記排出口とは別個に設けられた循環用開口をさらに備えており、
前記タンク内に貯留された前記液体を前記循環用開口から前記供給口に送る循環路をさらに備えており、
前記循環路は、
前記液体を減圧して通過させる減圧部と、
前記減圧部における前記液体の負圧によって前記気体を導入する気体導入口と、を備えており、
前記板状部材は、前記循環用開口よりも上方に配置されている、請求項1から5の何れか一項の微細気泡発生装置。
【請求項7】
前記タンクを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記循環用開口は、前記第2軸と重なり合わない位置に配置されている、請求項6の微細気泡発生装置。
【請求項8】
前記タンクと前記混合ケースを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記循環用開口の一部は、前記タンクの前記内側面と前記側壁部の前記外側面の間に配置されている、請求項6または7の微細気泡発生装置。
【請求項9】
前記板状部材は、前記側壁部と継ぎ目なく一体的に形成されている、請求項1から8の何れか一項の微細気泡発生装置。
【請求項10】
前記液体が、水であり、
前記液槽が、ユーザが入浴に使用する浴槽である、請求項1から9の何れか一項の微細気泡発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、微細気泡発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、供給口および排出口を備えるタンクと、前記タンクに収容されているターゲット部材と、前記供給口に前記液体を供給する供給路と、前記タンク内に貯留された前記液体を前記排出口から液槽に排出する排出路と、前記排出路に設けられており、前記気体が加圧溶解された前記液体を減圧することで微細気泡を発生させる微細気泡発生ノズルと、を備える微細気泡発生装置が開示されている。前記タンクは、上下方向に沿った第1軸を中心とした略円筒形状の内側面を有している。前記ターゲット部材は、水平方向に広がる略円板形状の底板部と、前記底板部の周縁部から上方に延びており、前記第1軸と略同一の軸である第2軸を中心とした略円筒形状の外側面を有する側壁部と、底板部に設けられた流出部と、を備えている。前記供給口に供給される前記液体は、前記ターゲット部材に衝突した後、一部は流出部から流出し、残部は前記ターゲット部材の外側を通じて落下することで、前記排出口に導かれるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の微細気泡発生装置では、液体と気体を撹拌することで、液体に気体を混入させている。この際、液体に混入した気体の一部は、液体に溶解することなく、液中に残留している。ここで、液体に溶解していない気体(以下では、「未溶解気体」と呼ぶことがある。)が液体とともに排出口に導かれると、液槽で発生する微細気泡の濁度が低下する可能性がある。このため、微細気泡発生装置では、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を低減したい場合がある。本明細書では、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を低減することが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する微細気泡発生装置は、供給口および排出口を備えるタンクと、前記タンクに収容されており、液体に前記タンク内の気体を加圧溶解させる混合ケースと、前記供給口に前記液体を供給する供給路と、前記供給口に供給される前記液体を前記混合ケースの内部に導入する導入路と、前記タンク内に貯留された前記液体を前記排出口から液槽に排出する排出路と、前記排出路に設けられており、前記気体が加圧溶解された前記液体を減圧することで微細気泡を発生させる微細気泡発生ノズルと、を備えている。前記タンクは、上下方向に沿った第1軸を中心とした略円筒形状の内側面を有している。前記混合ケースは、水平方向に広がる略円板形状の底板部と、前記底板部の周縁部から上方に延びており、前記第1軸と略同一の軸である第2軸を中心とした略円筒形状の外側面を有する側壁部と、前記混合ケースの内部に導入される前記液体と前記気体を撹拌する撹拌部と、前記側壁部の上端部を切り欠いて形成される流出部と、前記第2軸の周方向に沿って前記側壁部の一部に設けられ、前記側壁部の外側面から前記第2軸の径方向外側に向かって突出した板状部材と、を備えている。前記供給口に供給される前記液体は、前記混合ケースの内部に導入され、前記流出部から前記混合ケースの外部へと流出することで、前記排出口に導かれるように構成されている。前記板状部材は、前記流出部よりも下方であって、前記排出口よりも上方に配置されている。
【0006】
上記の構成によれば、混合ケースの流出部から流出した液体は、混合ケースの外側面に沿って下方に流れて、板状部材に衝突する。板状部材に衝突した液体は、板状部材に沿って略水平方向に流れるように方向転換する。板状部材による液体の方向転換によって、液体は減速される。液体が減速される際、液体に含まれる未溶解気体は、液体から分離される。このため、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を低減することができる。
【0007】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記混合ケースを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記板状部材の図心から前記流出部の図心までの前記第2軸の周方向における距離は、前記板状部材の図心から前記排出口の図心までの前記第2軸の周方向における距離よりも小さくてもよい。
【0008】
混合ケースを第2軸に沿って上方から見た時に、板状部材の図心から流出部の図心までの第2軸の周方向における距離が板状部材の図心から排出口の図心までの第2軸の周方向における距離よりも大きい場合、混合ケースの流出部から流出した液体が板状部材に衝突することなく排出口に導かれる可能性がある。上記の構成によれば、混合ケースの流出部から流出した液体をより確実に板状部材に衝突させることができる。このため、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量をより確実に低減することができる。
【0009】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記混合ケースを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記側壁部のうち前記板状部材が設けられている部分は、前記側壁部のうち前記流出部が設けられている部分の少なくとも一部と重なっていてもよい。
【0010】
通常、混合ケースの流出部から流出した液体の大部分は、重力にしたがって、流出部の直下に流れる。上記の構成によれば、流出部の直下に流れる液体の少なくとも一部を板状部材に衝突させることができる。このため、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を効率的に低減することができる。
【0011】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記混合ケースを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記側壁部のうち前記板状部材が設けられている部分は、前記側壁部のうち前記流出部が設けられている部分の全部と重なっていてもよい。
【0012】
上記の構成によれば、流出部の直下に流れる液体の全部を板状部材に衝突させることができる。このため、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量をより効率的に低減することができる。
【0013】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記タンクを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記排出口は、前記第2軸と重なり合わない位置に配置されていてもよい。
【0014】
混合ケースの流出部は、第2軸と重なり合わない位置に設けられている。このため、排出口が第2軸と重なり合わない位置に配置されている場合、板状部材によって未溶解気体が分離された状態の液体が排出口に導かれやすくなる。上記の構成によれば、板状部材によって未溶解気体が分離された状態の液体が排出口に導かれやすくなる。このため、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を効率的に低減することができる。
【0015】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記タンクは、前記排出口とは別個に設けられた循環用開口をさらに備えていてもよい。前記微細気泡発生装置は、前記タンク内に貯留された前記液体を前記循環用開口から前記供給口に送る循環路をさらに備えていてもよい。前記循環路は、前記液体を減圧して通過させる減圧部と、前記減圧部における前記液体の負圧によって前記気体を導入する気体導入口と、を備えていてもよい。前記板状部材は、前記循環用開口よりも上方に配置されていてもよい。
【0016】
微細気泡発生装置では、タンク内の液体を循環させる循環路を設けて、循環路の減圧部における液体の負圧によって気体を導入することで、タンクに気体を導入する構成とする場合がある。この場合、未溶解気体が液体とともに循環用開口に導かれると、減圧部における液体の負圧が小さくなり、気体の導入量が減少する可能性がある。このため、微細気泡発生装置では、循環用開口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を低減したい場合がある。上記の構成によれば、混合ケースの流出部から流出した液体に含まれる未溶解気体は、板状部材によって減速される。液体が減速される際、液体に含まれる未溶解気体は、液体から分離される。このため、循環用開口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を低減することができる。
【0017】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記タンクを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記循環用開口は、前記第2軸と重なり合わない位置に配置されていてもよい。
【0018】
循環用開口が第2軸と重なり合わない位置に配置されている場合、板状部材によって未溶解気体が分離された状態の液体が循環用開口に導かれやすくなる。上記の構成によれば、板状部材によって未溶解気体が分離された状態の液体が循環用開口に導かれやすくなる。このため、循環用開口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を効率的に低減することができる。
【0019】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記タンクと前記混合ケースを前記第2軸に沿って上方から見た時に、前記循環用開口の一部は、前記タンクの前記内側面と前記側壁部の前記外側面の間に配置されていてもよい。
【0020】
板状部材は、タンクの内側面と側壁部の外側面の間に設けられている。上記の構成によれば、板状部材によって未溶解気体が分離された状態の液体が、さらに循環用開口に導かれやすくなる。このため、循環用開口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量をより効率的に低減することができる。
【0021】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記板状部材は、前記側壁部と継ぎ目なく一体的に形成されていてもよい。
【0022】
微細気泡発生装置の製造工程では、混合ケースを構成する部品の点数を削減したい場合がある。上記の構成によれば、側壁部に対して板状部材を別個に取り付ける場合に比べて、混合ケースを構成する部品の点数を削減することができる。
【0023】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記液体は、水であってもよい。前記液槽は、ユーザが入浴に使用する浴槽であってもよい。
【0024】
上記の構成によれば、ユーザが入浴に使用する浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置において、排出口に導かれる液体に含まれる未溶解気体の量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】実施例1の温水装置2の構成を模式的に示す図である。
【
図2】実施例1の温水装置2が備えるタンク52の分解図である。
【
図3】実施例1または2のタンク下部522を軸Aに沿って上方から見た図である。
【
図4】実施例1または2のタンク下部522とケース本体40を軸Aに沿って上方から見た図である。
【
図5】実施例1のタンク52内における水の流れの例を模式的に示す図である。
【
図6】実施例1または3の電極ユニット54と混合ケース4を後方から見た図である。
【
図7】実施例1または3の電極ユニット54とケース蓋44を下方から見た図である。
【
図8】実施例1から3の第1流出部404aから流出する水の流れの例を模式的に示す図である。
【
図9】実施例1から3の浴槽アダプタ132における水の流れの例を模式的に示す図である。
【
図10】実施例1から3の浴槽アダプタ132における水の流れの別の例を模式的に示す図である。
【
図11】実施例1の温水装置2における水の流れの例を模式的に示す図である。
【
図12】実施例1の温水装置2における水の流れの別の例を模式的に示す図である。
【
図13】実施例1の温水装置2の微細気泡発生運転において制御装置150が実行する処理のフローチャートである。
【
図14】実施例1の温水装置2における水の流れのさらに別の例を模式的に示す図である。
【
図15】実施例2の温水装置2Aの構成を模式的に示す図である。
【
図16】実施例2の温水装置2Aが備えるタンク72の分解図である。
【
図17】実施例2の電極ユニット754と混合ケース4を後方から見た図である。
【
図18】実施例2の電極ユニット754とケース蓋44を下方から見た図である。
【
図19】実施例2の温水装置2Aの微細気泡発生運転において制御装置150が実行する処理のフローチャートである。
【
図20】実施例3の温水装置2Bの構成を模式的に示す図である。
【
図21】実施例3の温水装置2Bの微細気泡発生運転において制御装置150が実行する処理のフローチャートである。
【
図22】実施例3の温水装置2Bにおける水の流れの例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(実施例)
図1に示すように、本実施例の温水装置2は、熱源ユニット10と、空気加圧溶解ユニット50と、浴槽アダプタ132と、制御装置150と、を備える。温水装置2は、水道などの給水源200から供給される水を加熱して、所望の温度まで加熱された水を、台所等に設置されたカラン250や、浴室に設置された浴槽130に供給することができる。また、温水装置2は、ユーザが入浴に使用する浴槽130の水に、微細気泡を発生させることができる。
【0027】
(熱源ユニット10の構成)
熱源ユニット10は、第1熱源機12と、第2熱源機14と、給水路16と、出湯路18と、バイパス路20と、バイパスサーボ22と、注湯路24と、湯はり弁26と、水量センサ28と、循環往路30と、循環復路32と、浴槽循環ポンプ34と、水流スイッチ36を備えている。
【0028】
給水路16の上流端は、給水源200に接続されており、給水路16の下流端は、第1熱源機12に接続されている。また、出湯路18の上流端は、第1熱源機12に接続されており、出湯路18の下流端は、カラン250に接続されている。第1熱源機12は、例えばガスの燃焼によって水を加熱する燃焼熱源機である。第1熱源機12は、給水路16から流れ込む水を加熱して、加熱された水を出湯路18に送り出す。
【0029】
バイパス路20の上流端は、給水路16に接続されており、バイパス路20の下流端は、出湯路18に接続されている。バイパスサーボ22は、バイパス路20が給水路16に接続する箇所に設けられている。バイパスサーボ22は、内蔵された弁体の開度を調整することによって、給水路16から第1熱源機12を経由して出湯路18に流れる水の流量と、給水路16からバイパス路20を経由して出湯路18に流れる水の流量の割合を調整可能である。バイパスサーボ22の開度を調整することで、バイパス路20が接続する箇所よりも下流側の出湯路18には、第1熱源機12から流れ込む高温の水と、バイパス路20から流れ込む低温の水が所望の割合で混合されて、所望の温度に調温された水が供給される。バイパス路20が接続する箇所よりも下流側の出湯路18には、出湯路18の水の温度を検出する出湯温度サーミスタ18aが設けられている。
【0030】
注湯路24の上流端は、バイパス路20が接続する箇所よりも下流側の出湯路18に接続されており、注湯路24の下流端は、循環復路32に接続されている。湯はり弁26は、注湯路24に設けられており、注湯路24を開閉する。湯はり弁26は、通常時は閉状態とされている。水量センサ28は、注湯路24に設けられており、注湯路24を流れる水の水量を検出する。
【0031】
循環復路32の上流端は、空気加圧溶解ユニット50の熱源復路60(詳細は後述する)に接続されており、循環復路32の下流端は、第2熱源機14に接続されている。また、循環往路30の上流端は、第2熱源機14に接続されており、循環往路30の下流端は、空気加圧溶解ユニット50の熱源往路68(詳細は後述する)に接続されている。第2熱源機14は、例えばガスの燃焼によって水を加熱する燃焼熱源機である。第2熱源機14は、循環復路32から流れ込む水を加熱して、加熱された水を循環往路30に送り出す。循環復路32の上流端近傍には、循環復路32の水の温度を検出する循環復路サーミスタ32aが設けられている。循環往路30の下流端近傍には、循環往路30の水の温度を検出する循環往路サーミスタ30aが設けられている。
【0032】
浴槽循環ポンプ34は、注湯路24の接続箇所よりも下流側の循環復路32に設けられており、循環復路32の水を第2熱源機14に向けて送り出す。水流スイッチ36は、循環復路32において浴槽循環ポンプ34と第2熱源機14の間に設けられており、循環復路32を水が流れているか否かを検出する。
【0033】
(空気加圧溶解ユニット50の構成)
空気加圧溶解ユニット50は、タンク52と、熱源復路60と、熱源往路68と、タンク復路74と、タンク往路64と、連通路66と、第1三方弁80と、第2三方弁82と、逆止弁84と、タンク給水弁86と、第1加圧ポンプ88と、第2加圧ポンプ90と、タンク循環路92と、タンク循環ポンプ94と、気体導入機構96を備えている。
【0034】
(タンク52の構成)
タンク52は、内部に水を貯留することができる。また、タンク52は、水に空気を加圧溶解して空気溶解水を生成するために利用される。
【0035】
図2に示すように、タンク52は、タンク上部520とタンク下部522を備える。タンク上部520は、電極設置部540と、第1給水口74aと、第2給水口74bを備える。タンク下部522は、ケース設置部550と、排水口64aと、循環用開口92a(
図3参照)を備える。タンク上部520とタンク下部522は、ねじ(図示省略)によって互いに対して固定されている。タンク上部520とタンク下部522は、上下方向に沿った軸Aを中心とした略円筒形状の内側面を有している。そして、タンク52の内部には、混合ケース4が収容される。混合ケース4は、ケース本体40と、撹拌部42と、ケース蓋44と、導入管46を備える。また、電極設置部540には、電極ユニット54が設置される。
【0036】
図3に示すように、排水口64aおよび循環用開口92aは、タンク下部522の下面に設けられており、下方に開口している。このため、タンク52内に貯留された水は、タンク52の内側面に沿って排水口64aおよび循環用開口92aへと導かれるように構成されている。本実施例では、タンク下部522を軸Aに沿って上方から見た時に、排水口64aおよび循環用開口92aは、それぞれ軸Aと重なり合わない位置に配置されている。
【0037】
図4に示すように、タンク下部522とケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、排水口64a(
図3参照)はケース本体40に隠れる位置に配置されている。また、タンク下部522とケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、循環用開口92aの一部は、タンク下部522の内側面と後述する第1側壁部402の外側面の間に配置されている。
【0038】
(ケース本体40の構成)
図2に示すように、ケース本体40は、水平方向に広がる略円板形状の第1底板部400と、第1底板部400の周縁部から上方に延びる第1側壁部402と、第1側壁部402の上端部を切り欠いて形成される複数の流出部404と、第1側壁部402に設けられた板状部材406および複数の載置部材408を備える。本実施例では、第1底板部400と、第1側壁部402と、板状部材406と、複数の載置部材408は、継ぎ目なく一体的に形成されている。また、第1側壁部402は、軸Aを中心とした略円筒形状に形成されている。
【0039】
図4に示すように、板状部材406および複数の載置部材408は、タンク下部522のケース設置部550に対して上方から当接している。このため、ケース本体40は、板状部材406および複数の載置部材408を介してタンク下部522に支持されている。
【0040】
本実施例では、複数の流出部404は4つ設けられている。このため、本実施例では、複数の流出部404を、第1流出部404aと、第2流出部404bと、第3流出部404cと、第4流出部404dに区別することがある。
【0041】
複数の載置部材408は、軸Aの周方向に沿って、所定の角度間隔で設けられている。本実施例では、複数の載置部材408は3つ設けられている。このため、本実施例では、複数の載置部材408を、第1載置部材408aと、第2載置部材408bと、第3載置部材408cに区別することがある。第1載置部材408aと、第2載置部材408bと、第3載置部材408cは、軸Aの周方向に沿って90°ごとに設けられている。
【0042】
板状部材406は、軸Aを中心とした略扇形形状を有する平板である。板状部材406は、水平方向に沿って設けられている。板状部材406は、軸Aの周方向に沿って、第1側壁部402の全周のうち所定の角度範囲内(例えば、70°の角度範囲内)に設けられている。板状部材406は、第1側壁部402の外側面から軸Aの径方向外側に向かって突出している。また、ケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、第1側壁部402のうち板状部材406が設けられている部分は、第1側壁部402のうち第1流出部404aが設けられている部分の全部と重なっている。また、ケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、板状部材406の図心から第1流出部404aの図心までの軸Aの周方向における距離は、板状部材406の図心から排水口64aの図心までの軸Aの周方向における距離よりも小さい上に、板状部材406の図心から循環用開口92aの図心までの軸Aの周方向における距離よりも小さい。
【0043】
図5に示すように、板状部材406は、第1流出部404aよりも下方であって、排水口64aおよび循環用開口92aよりも上方に配置されている。また、板状部材406から第1流出部404aまでの上下方向の距離は、板状部材406から排水口64aまでの上下方向の距離よりも小さい上に、板状部材406から循環用開口92aまでの上下方向の距離よりも小さい。
【0044】
(撹拌部42の構成)
図2に示すように、撹拌部42は、水平方向に広がる略円板形状の第2底板部420と、第2底板部420の周縁部から上方に延びる第2側壁部422と、第2側壁部422の接線方向に沿って設けられた挿入管424および嵌合部材426と、第2側壁部422の上部において、第2側壁部422の径方向外側に突出したフランジ部428を備える。本実施例では、第2底板部420と、第2側壁部422と、挿入管424と、嵌合部材426と、フランジ部428は、継ぎ目なく一体的に形成されている。また、第2側壁部422は、軸Aを中心とした略円筒形状に形成されている。
【0045】
図5に示すように、フランジ部428は、ケース本体40の第1側壁部402の上端部に対して上方から当接している。このため、撹拌部42は、フランジ部428を介して、ケース本体40に支持されている。撹拌部42がケース本体40に支持された状態では、挿入管424がケース本体40の第4流出部404dの一部に嵌合するとともに、嵌合部材426が第1流出部404aの一部に嵌合する。
【0046】
撹拌部42は、第2底板部420に形成された噴出口425をさらに備える。第2底板部420は、上下方向において、ケース本体40の第1底板部400から離間した位置に配置されている。また、第2側壁部422の外径は、ケース本体40の第1側壁部402の内径よりも小さい。これより、撹拌部42とケース本体40の間には、噴出口425と複数の流出部404を連通する隙間が設けられている。
【0047】
(ケース蓋44の構成)
図2に示すように、ケース蓋44は、水平方向に広がる略円板形状の上板部440と、上板部440の周縁部に接続しており、下方に向かうにつれて軸Aの径方向外側に広がる拡径部442と、拡径部442の下端から下方に延びる側板部444と、側板部444に設けられており、上下方向に延在する電極カバー446を備えている。本実施例では、上板部440と、拡径部442と、側板部444と、電極カバー446は、継ぎ目なく一体的に形成されている。電極カバー446は、タンク上部520およびタンク下部522の内側面に沿った形状に形成されている。また、上板部440には、連通空気孔(図示せず)が設けられている。
【0048】
図5に示すように、ケース蓋44は、ケース本体40と撹拌部42の上方を覆うように設けられている。ケース蓋44と撹拌部42の間は、シール部材(図示省略)によって封止されている。このため、ケース蓋44は、撹拌部42の内部に導入される水がケース蓋44と撹拌部42の間を通過して混合ケース4の外部へと流出することを抑制している。また、ケース蓋44は、ケース本体40の複数の流出部404から水が流出する際に、タンク52の上方に水が飛散することを抑制している。
【0049】
(導入管46の構成)
導入管46は、撹拌部42の挿入管424に挿入されることで、撹拌部42に取り付けられている。導入管46は、タンク上部520の第1給水口74aおよび第2給水口74bと、撹拌部42の内部を連通するように設けられている。このため、導入管46は、タンク上部520の第1給水口74aおよび第2給水口74bに供給される水を撹拌部42の内部に導入することができる。
【0050】
(電極ユニット54の構成)
図2に示すように、電極ユニット54は、高水位電極54aと、低水位電極54bと、アース電極54cを備える。高水位電極54aと、低水位電極54bと、アース電極54cは、タンク52の内部であって混合ケース4の外部において上下方向に延在している。高水位電極54aおよび低水位電極54bは、タンク52内に貯留されている水の水面に接触すると、アース電極54cとの間で電流が流れて、制御装置150にON信号を出力する。すなわち、高水位電極54aと低水位電極54bのそれぞれは、タンク52内の水位が所定水位以上であるか否かを検出可能に構成されている。以下では、低水位電極54bによって検出されるタンク52内の水位を「第1水位」と呼ぶことがある。高水位電極54aによって検出されるタンク52内の水位を「第2水位」と呼ぶことがある。高水位電極54aの下端は、低水位電極54bの下端よりも高い位置にある。このため、第2水位は第1水位よりも高い。
【0051】
図6に示すように、高水位電極54aは、電極カバー446に覆われている。一方、低水位電極54bとアース電極54cは、電極カバー446には覆われていない。電極カバー446の下端は、高水位電極54aの下端、低水位電極54bの下端、およびアース電極54cの下端よりも低い位置にある。また、電極カバー446の下端は、混合ケース4の下端よりも低い位置にある。
【0052】
図7に示すように、電極カバー446を下方から見た時に、電極カバー446は、高水位電極54aの全周を覆っている。
【0053】
(タンク52内における水の流れ)
図5に示すように、第1給水口74aおよび第2給水口74bから供給される水は、導入管46を介して撹拌部42の内部に導入される。撹拌部42の内部に導入された水は、撹拌部42の内部において螺旋状に旋回しながら、下方へ流れる。撹拌部42の内部で水が旋回すると、撹拌部42の中心付近で、大きな負圧が発生する。このため、タンク52の上部に溜まっている空気が、ケース蓋44の連通空気孔(図示せず)を通って、撹拌部42の内部に取り込まれる。撹拌部42の内部に取り込まれた空気は、撹拌部42の内部で旋回している水に巻き込まれる。これにより、空気が水に溶解し、空気溶解水が生成される。撹拌部42の内部で生成された空気溶解水は、噴出口425からケース本体40の第1底板部400に向かって噴出する。噴出口425から噴出した空気溶解水は、第1底板部400に衝突して方向転換し、第2側壁部422と第1側壁部402の間に形成された隙間を上方に向けて流れて、ケース本体40の複数の流出部404から混合ケース4の外部へと流出する。複数の流出部404から流出した空気溶解水は、タンク52の内側面と第1側壁部402の間に形成された隙間を下方に向けて流れて、タンク52内に貯留される。なお、
図5の実線矢印は、水の流れを示している。
【0054】
図8に示すように、複数の流出部404から流出する空気溶解水のうち、第1流出部404aから流出する空気溶解水は、タンク52の内側面と第1側壁部402の間に形成された隙間を下方に向けて流れる際、板状部材406に衝突する。板状部材406に衝突した空気溶解水は、板状部材406に沿って、水平方向に流れるように方向転換する。板状部材406による空気溶解水の方向転換時に、空気溶解水は減速される。このため、空気溶解水に未溶解空気が混入している場合、空気溶解水の減速によって、未溶解空気は空気溶解水から分離される。そして、空気溶解水から分離された空気は、タンク52の上部に戻っていく。以上より、本実施例の温水装置2では、排水口64a(
図3参照)および循環用開口92a(
図3参照)に導かれる空気溶解水に含まれる未溶解空気の量を低減することができる。なお、
図8の実線矢印は、水の流れを示している。
【0055】
(空気加圧溶解ユニット50における各水路の構成)
図1に示すように、熱源復路60の一端は、連通路66に接続されており、熱源復路60の他端は、熱源ユニット10の循環復路32に接続されている。連通路66は、第1三方弁80と第2三方弁82とを接続する。第1三方弁80には、連通路66、第1浴槽水路62、及び、タンク往路64が接続されている。第1三方弁80は、タンク往路64と第1浴槽水路62が連通している第1連通状態(
図14参照)と、タンク往路64と連通路66が連通している第2連通状態(
図1参照)と、第1浴槽水路62、タンク往路64、及び、連通路66が連通している第3連通状態(
図11、
図12参照)と、を切替えることができる。タンク往路64の上流端は、排水口64aを介してタンク52に接続されており、タンク往路64の下流端は、第1三方弁80に接続されている。タンク往路64には、タンク52から第1三方弁80に向かって水が流れることを許容し、第1三方弁80からタンク52に向かって水が流れることを禁止する逆止弁84が設けられている。第1浴槽水路62の一端は、第1三方弁80に接続されており、第1浴槽水路62の他端は、浴槽アダプタ132に接続されている。
【0056】
熱源往路68の一端は、熱源ユニット10の循環往路30に接続されており、熱源往路68の他端は、第2三方弁82に接続されている。第2三方弁82には、連通路66と、熱源往路68と、第2浴槽水路70と、が接続されている。第2三方弁82は、第2浴槽水路70と連通路66が連通する第4連通状態(
図14参照)と、熱源往路68と第2浴槽水路70が連通する第5連通状態(
図1、
図11、
図12参照)と、を切替えることができる。第2浴槽水路70の一端は、第2三方弁82に接続されており、第2浴槽水路70の他端は、浴槽アダプタ132に接続されている。
【0057】
タンク復路74の上流端は、熱源往路68に接続されており、タンク復路74の下流端は、第1給水口74aを介してタンク52に接続されている。タンク給水弁86は、タンク復路74に設けられており、タンク復路74を開閉する。タンク給水弁86は、通常時は閉状態とされている。第1加圧ポンプ88と第2加圧ポンプ90は、タンク復路74において、タンク給水弁86とタンク52の間に設けられている。第1加圧ポンプ88と第2加圧ポンプ90は、タンク復路74の水を加圧してタンク52に向けて送り出す。タンク復路74において、第1加圧ポンプ88は第2加圧ポンプ90よりも上流側に配置されている。
【0058】
タンク循環路92の上流端は、循環用開口92aを介してタンク52に接続されており、タンク循環路92の下流端は、第2給水口74bを介してタンク52に接続されている。タンク循環ポンプ94は、タンク循環路92に設けられている。タンク循環ポンプ94は、タンク52内の水を、循環用開口92aを介してタンク循環路92に吸入するとともに、タンク循環路92の水を、第2給水口74bを介してタンク52内に吐出する。
【0059】
(気体導入機構96の構成)
気体導入機構96は、タンク循環ポンプ94よりも上流側のタンク循環路92に設けられている。気体導入機構96は、入水管98と、出水管100と、ベンチュリ管102と、気体導入路104と、気体導入弁106を備えている。入水管98には、タンク循環路92の上流側から水が流入する。出水管100は、タンク循環路92の下流側へ水を流出させる。ベンチュリ管102は、入水管98と出水管100を連通している。ベンチュリ管102の径は、入水管98および出水管100の径よりも小さい。気体導入機構96を流れる水は、入水管98からベンチュリ管102へ流れる際に大気圧よりも低い圧力まで減圧され、ベンチュリ管102から出水管100へ流れる際に元の圧力まで増圧される。気体導入路104の上流端(以下では、気体導入口104aともいう)は、大気に開放されており、下流端はベンチュリ管102に接続されている。気体導入弁106は、気体導入路104に設けられており、気体導入路104を開閉する。気体導入機構96を水が流れる際に、気体導入弁106が開いている場合には、気体導入口104aから気体導入路104に空気が吸入され、ベンチュリ管102を流れる水に空気が混合される。気体導入路104で導入された空気は、タンク循環路92を流れる水とともに、タンク52へ流入する。気体導入弁106は、通常時は閉状態とされている。
【0060】
(浴槽アダプタ132の構成)
続いて、
図9、
図10を参照して、浴槽130の壁部130aに設けられた浴槽アダプタ132について説明する。
図9は、第1浴槽水路62から浴槽130に向けて水が流れ、浴槽130から第2浴槽水路70に向けて水が流れる状態(例えば、
図14の状態)である場合の浴槽アダプタ132での水の流れを示している。
図10は、浴槽130から第1浴槽水路62に向けて水が流れ、第2浴槽水路70から浴槽130に向けて水が流れる状態(例えば、
図12の状態)である場合の浴槽アダプタ132での水の流れを示している。
【0061】
浴槽アダプタ132は、第1水路136と、第2水路138と、を備える。第1水路136は、第1浴槽水路62と連通しており、第2水路138は、第2浴槽水路70と連通している。第1水路136は、第1吐出路136aと、第1吸込路136bと、に分岐している。第1吐出路136aは、浴槽アダプタ132の前面132aに設けられた第1吐出口134aと連通している。第1吐出口134aから浴槽130に吐出される水は、浴槽130の壁部130aの前方、即ち、浴槽130の壁部130aに垂直な方向に吐出される。第1吐出路136aには、浴槽130から第1浴槽水路62に向かう水の流れを防止する逆止部140aと、逆止部140aよりも上流側(第1浴槽水路62側)に配置された微細気泡発生ノズル142と、が設けられている。微細気泡発生ノズル142は、微細気泡発生ノズル142を通過する水を減圧させる。第1吸込路136bは、浴槽アダプタ132の前面132aに設けられた第1吸込口134bと連通している。第1吸込路136bには、第1浴槽水路62から浴槽130に向かう水の流れを防止する逆止部140bが設けられている。
【0062】
第2水路138は、第2吐出路138aと、第2吸込路138bと、に分岐している。第2吸込路138bは、浴槽アダプタ132の前面132aに設けられた第2吸込口134cと連通している。第2吸込路138bには、第2浴槽水路70から浴槽130に向かう水の流れを防止する逆止部140cが設けられている。第2吐出路138aは、浴槽アダプタ132の下面132bに設けられた第2吐出口134dと連通している。第2吐出口134dから吐出される水は、下方、即ち、浴槽130の壁部130aに平行な方向に吐出される。第2吐出路138aには、浴槽130から第2浴槽水路70に向かう水の流れを防止する逆止部140dが設けられている。
【0063】
(制御装置150の構成)
図1に示す制御装置150は、熱源ユニット10、空気加圧溶解ユニット50の各構成要素の動作を制御する。制御装置150は、ユーザによって操作可能なリモコン154と通信可能に構成されている。制御装置150は、メモリ152を備えており、ユーザが入力した湯はり運転における設定温度や設定水量、追い焚き運転における設定温度等の各種の設定を記憶可能である。ユーザは、リモコン154を介して、後述する湯はり運転や追い焚き運転、微細気泡発生運転の開始や終了を指示することができる。
【0064】
(湯はり運転)
湯はり運転は、ユーザがリモコン154において湯はり運転の開始を指示した場合に開始する。あるいは、湯はり運転は、ユーザがリモコン154において湯はり運転の開始時刻を設定しておき、制御装置150が湯はり運転の開始時刻が到来したと判断した場合に開始してもよい。制御装置150は、湯はり運転を開始する際に、第1三方弁80、第2三方弁82を、それぞれ、第3連通状態、第5連通状態とする(
図11、
図12参照)。制御装置150は、湯はり運転が開始されると、湯はり弁26を開くとともに、第1熱源機12による加熱を開始する。これによって、
図11に示すように、設定温度に調温された水が、出湯路18から注湯路24を介して循環復路32に流れ込む。循環復路32に流れ込んだ水は、上流側(すなわち熱源復路60)に向かう流れと下流側(すなわち第2熱源機14)に向かう流れに分岐する。循環復路32から熱源復路60に流れる水は、連通路66、第1三方弁80、第1浴槽水路62、浴槽アダプタ132を経由して、浴槽130に流れ込む。循環復路32から第2熱源機14に流れる水は、循環往路30、熱源往路68、第2三方弁82、第2浴槽水路70、浴槽アダプタ132を経由して、浴槽130に流れ込む。制御装置150は、水量センサ28が検出する積算水量が、湯はり運転における設定水量に達するまで待機する。なお、ここでいう積算水量とは、湯はり運転が開始されてから水量センサ28が検出した積算水量を意味する。積算水量が設定水量に達すると制御装置150は、湯はり弁26を閉じるとともに、第1熱源機12による水の加熱を終了する。その後、制御装置150は、湯はり運転が完了した事を、リモコン154を介してユーザに報知して、湯はり運転を終了する。
【0065】
(追い焚き運転)
追い焚き運転は、ユーザがリモコン154において追い焚き運転の開始を指示した場合に開始する。あるいは、追い焚き運転は、湯はり運転において第1熱源機12による水の加熱を終了した後に、制御装置150が循環復路サーミスタ32aで検出される温度が設定温度に満たないと判断する場合に開始してもよい。制御装置150は、追い焚き運転を開始する際に、第1三方弁80を第3連通状態とし、かつ、第2三方弁82を第5連通状態とする(
図11、
図12参照)。この状態から、制御装置150は、浴槽循環ポンプ34を駆動するとともに、第2熱源機14による水の加熱を開始する。これによって、
図12に示すように、浴槽130の水が、浴槽アダプタ132、第1浴槽水路62、第1三方弁80、連通路66、熱源復路60、循環復路32を経由して第2熱源機14に送られる。第2熱源機14で加熱された水は、循環往路30、熱源往路68、第2三方弁82、第2浴槽水路70、浴槽アダプタ132を経由して、浴槽130に戻される。循環復路サーミスタ32aで検出される温度が設定温度以上となると、制御装置150は、浴槽循環ポンプ34を停止するとともに、第2熱源機14による水の加熱を終了する。その後、制御装置150は、追い焚き運転が完了した事を、リモコン154を介してユーザに報知して、追い焚き運転を終了する。
【0066】
(微細気泡発生運転)
微細気泡発生運転は、ユーザがリモコン154において微細気泡発生運転の開始を指示した場合に開始する。また、本実施例の温水装置2では、上記した湯はり運転が完了した後に、自動的に微細気泡発生運転も開始する。すなわち、湯はり運転の実行に連動して微細気泡発生運転が実行される。制御装置150は、微細気泡発生運転を開始する際に、第1三方弁80、第2三方弁82を、それぞれ、第3連通状態、第5連通状態とする(
図11、
図12参照)。また、制御装置150は、タンク給水弁86を開状態とする。この状態から、制御装置150は、
図13に示す処理を実行する。
【0067】
S2では、制御装置150は、タンク循環ポンプ94を駆動する。これによって、タンク52とタンク循環路92の間で水が循環する。
【0068】
S4では、制御装置150は、第1空気導入運転を開始する。具体的には、制御装置150は、気体導入弁106を開く。第1空気導入運転の実行中は、タンク循環路92の気体導入機構96を流れる水に空気が導入される。
【0069】
S6では、制御装置150は、加圧給水運転を開始する。具体的には、
図14に示すように、制御装置150は、第1三方弁80を第1連通状態とし、第2三方弁82を第4連通状態とした上で、浴槽循環ポンプ34と、第1加圧ポンプ88と、第2加圧ポンプ90を駆動する。加圧給水運転の実行中は、浴槽130の水が、浴槽アダプタ132、第2浴槽水路70、第2三方弁82、連通路66、熱源復路60、循環復路32、第2熱源機14、循環往路30、熱源往路68、タンク復路74を経由して、タンク52に供給される。この際に、タンク復路74からタンク52には、第1加圧ポンプ88と第2加圧ポンプ90によって加圧された水が供給される。これによって、タンク52の内部において、水に空気が加圧溶解される。そして、空気が加圧溶解された水は、タンク52から、タンク往路64、第1三方弁80、第1浴槽水路62、浴槽アダプタ132を経由して、浴槽130に供給される。この際に、空気が加圧溶解された水は、浴槽アダプタ132の第1吐出路136aの微細気泡発生ノズル142を通過する際に、大気圧以下まで減圧され、浴槽130に噴出される際に、大気圧まで増圧されて、浴槽130の水に微細気泡が発生する。
【0070】
S8では、制御装置150は、低水位電極54bからの検出信号に基づいて、タンク52の水位が第1水位を下回るか否かを判断する。本実施例では、気体導入機構96において、気体導入弁106を開いている時に導入される空気量は、浴槽130の水において発生する微細気泡の空気量よりも多い。このため、気体導入弁106を開いた状態では、タンク52内の空気量が増大していき、タンク52の水位は下降していく。タンク52の水位が第1水位以上の場合(NOの場合)、処理はS12へ進む。タンク52の水位が第1水位を下回る場合(YESの場合)、処理はS10へ進む。
【0071】
S10では、制御装置150は、第1空気導入運転が実行中である場合には、第1空気導入運転を停止する。具体的には、制御装置150は、気体導入弁106を閉じる。これによって、タンク循環路92の気体導入機構96を流れる水への、空気の導入が停止される。気体導入弁106を閉じた状態では、タンク52に空気が供給されないので、タンク52内の空気量が減少していき、タンク52の水位は上昇していく。なお、本実施例では、気体導入弁106を閉じている間も、タンク循環ポンプ94の駆動はそのまま継続する。これによって、タンク52内での水の流動が促進されて、タンク52における水への空気の加圧溶解が促進される。
【0072】
S12では、制御装置150は、高水位電極54aからの検出信号に基づいて、タンク52の水位が第2水位以上であるか否かを判断する。タンク52の水位が第2水位を下回る場合(NOの場合)、処理はS16へ進む。タンク52の水位が第2水位以上の場合(YESの場合)、処理はS14へ進む。
【0073】
S14では、制御装置150は、第1空気導入運転が停止されている場合には、第1空気導入運転を開始する。これによって、タンク循環路92の気体導入機構96を流れる水への、空気の導入が再開される。
【0074】
S16では、制御装置150は、微細気泡発生運転の運転時間が、設定時間に達したか否かを判断する。ここで、微細気泡発生運転の運転時間は、微細気泡発生運転を開始してからの経過時間である。本実施例の温水装置2では、湯はり運転の実行と連動せずに、微細気泡発生運転が単独で実行される場合、設定時間は例えば10分間に設定されている。これとは異なり、湯はり運転の実行と連動して微細気泡発生運転が実行される場合、設定時間は例えば30分間に設定されている。運転時間が設定時間に達していない場合(NOの場合)、処理はS8に戻る。運転時間が設定時間に達すると(YESとなると)、処理はS18へ進む。
【0075】
S18では、制御装置150は、加圧給水運転を停止する。具体的には、制御装置150は、浴槽循環ポンプ34と、第1加圧ポンプ88と、第2加圧ポンプ90を停止する。
【0076】
S20では、制御装置150は、第1空気導入運転が実行中である場合には、第1空気導入運転を停止する。
【0077】
S22では、制御装置150は、タンク循環ポンプ94を停止する。これによって、タンク52とタンク循環路92の間での水の循環が停止される。S22の後、
図13の処理は終了する。
【0078】
このように、本実施例の温水装置2では、制御装置150は、微細気泡発生運転において、高水位電極54aと低水位電極54bを用いて、タンク52の水位が第1水位と第2水位の間で推移するように気体導入機構96の動作を制御するように構成されている。また、制御装置150は、微細気泡発生運転において、加圧給水運転の実行中に第1気体導入運転を実行する場合、加圧給水運転を中断することなく、第1気体導入運転を実行するように構成されている。
【0079】
(実施例2)
図15に示すように、本実施例の温水装置2Aは、実施例1の温水装置2と略同様の構成を備えている。温水装置2Aでは、空気加圧溶解ユニット50が、タンク52を備える代わりに、タンク72を備える。また、温水装置2Aでは、微細気泡発生運転を実行する際に、制御装置150が、
図13に示す処理を実行する代わりに、
図19に示す処理を実行する。以下では、タンク72におけるタンク52との相違点および
図19に示す処理における
図13に示す処理との相違点について説明する。
【0080】
(タンク72におけるタンク52との相違点)
図16に示すように、タンク72は、タンク上部520の代わりにタンク上部720を備える。そして、タンク上部720は、電極設置部540の代わりに電極設置部740を備える。電極設置部740には、電極ユニット54の代わりに電極ユニット754が設置される。
【0081】
電極ユニット754は、単一の水位電極754aとアース電極754bを備える。単一の水位電極754aとアース電極754bは、タンク72の内部であって混合ケース4の外部において上下方向に延在している。単一の水位電極754aは、タンク72内に貯留されている水の水面に接触すると、アース電極754bとの間で電流が流れて、制御装置150にON信号を出力する。すなわち、単一の水位電極754aは、タンク72内の水位が所定水位以上であるか否かを検出可能に構成されている。以下では、単一の水位電極754aによって検出されるタンク72内の水位を「第3水位」と呼ぶことがある。単一の水位電極754aの下端は、混合ケース4の下端よりも高い位置にある。このため、第3水位は、混合ケース4の下端よりも高い位置にある。
【0082】
図17に示すように、単一の水位電極754aは、電極カバー446に覆われている。一方、アース電極754bは、電極カバー446には覆われていない。電極カバー446の下端は、単一の水位電極754aの下端、およびアース電極754bの下端よりも低い位置にある。また、電極カバー446の下端は、混合ケース4の下端よりも低い位置にある。
【0083】
図18に示すように、電極カバー446を下方から見た時に、電極カバー446は、単一の水位電極754aの全周を覆っている。
【0084】
(
図19に示す処理における
図13に示す処理との相違点)
図19に示す処理では、S6の後、処理はS32へ進む。S32では、制御装置150は、単一の水位電極754aから出力されるON信号の有無に基づいて、タンク72の水位が第3水位を下回るか否かを判断する。タンク72の水位が第3水位以上の場合(NOの場合)、処理はS32を繰り返す。タンク72の水位が第3水位を下回る場合(YESの場合)、処理はS10へ進む。そしてS10の後、処理はS34へ進む。
【0085】
S34では、制御装置150は、内蔵されたタイマ(図示せず)を用いて、水位上昇時間の計時を開始する。S34の後、処理はS36へ進む。
【0086】
S36では、制御装置150は、S34で計時を開始した水位上昇時間が、第1所定時間(例えば90秒)を上回るか否かを判断する。水位上昇時間が第1所定時間以下の場合(NOの場合)、処理はS36を繰り返す。水位上昇時間が第1所定時間を上回る場合(YESの場合)、処理はS38へ進む。
【0087】
S38では、制御装置150は、内蔵されたタイマ(図示せず)による、水位上昇時間の計時を終了する。S38の後、処理はS14へ進む。
【0088】
このように、温水装置2Aでは、制御装置150は、微細気泡発生運転において、単一の水位電極754aを用いて、タンク72の水位が第3水位以上を維持するように気体導入機構96の動作を制御するように構成されている。また、制御装置150は、微細気泡発生運転において、加圧給水運転の実行中に第1気体導入運転を実行する場合、加圧給水運転を中断することなく、第1気体導入運転を実行するように構成されている。
【0089】
(実施例3)
図20に示すように、本実施例の温水装置2Bは、実施例1の温水装置2と略同様の構成を備えている。温水装置2Bでは、空気加圧溶解ユニット50が、タンク52を備える代わりに、タンク352を備える。タンク352は、タンク52における循環用開口92aを備えていない。タンク352は、タンク52における第1給水口74aと第2給水口74bを備える代わりに、第3給水口374を備える。第3給水口374には、タンク復路74の下流端が接続されている。また、温水装置2Bでは、空気加圧溶解ユニット50が、タンク循環路92と、タンク循環ポンプ94と、気体導入機構96を備える代わりに、気体導入路300と、エアポンプ302を備える。気体導入路300の上流端(以下では、気体導入口300aともいう)は、大気に開放されており、下流端はタンク52に接続されている。エアポンプ302は、気体導入路300に設けられている。エアポンプ302が駆動されると、気体導入路300を通じてタンク52の内部に空気が導入される。
【0090】
また、温水装置2Bでは、微細気泡発生運転を実行する際に、制御装置150が、
図13に示す処理を実行する代わりに、
図21に示す処理を実行する。
【0091】
図21に示すように、S52では、制御装置150は、第2空気導入運転を開始する。具体的には、制御装置150は、第1三方弁80、第2三方弁82を、それぞれ、第2連通状態、第5連通状態(
図20参照)とした上で、エアポンプ302を駆動する。第2空気導入運転の実行中は、気体導入路300を通じてタンク352の内部に空気が導入される。
【0092】
S54では、制御装置150は、低水位電極54bからの検出信号に基づいて、タンク352の水位が第1水位を下回るか否かを判断する。なお、後述する加圧給水運転を停止した状態で第2空気導入運転を実行する場合、タンク352内の空気量が増大するため、タンク352の水位は下降していく。タンク352の水位が第1水位以上の場合(NOの場合)、処理はS60へ進む。タンク352の水位が第1水位を下回る場合(YESの場合)、処理はS56へ進む。
【0093】
S56では、制御装置150は、第2空気導入運転が実行中である場合には、第2空気導入運転を停止する。具体的には、制御装置150は、エアポンプ302を停止する。これによって、タンク352の内部への空気の導入が停止される。
【0094】
S58では、制御装置150は、加圧給水運転が停止されている場合には、加圧給水運転を開始する。具体的には、
図22に示すように、制御装置150は、第1三方弁80、第2三方弁82を、それぞれ、第1連通状態、第4連通状態とした上で、浴槽循環ポンプ34と、第1加圧ポンプ88と、第2加圧ポンプ90を駆動する。これによって、タンク352における水への空気の加圧溶解が促進されるとともに、タンク352から浴槽130への空気溶解水の供給が開始される。なお、第2空気導入運転を停止した状態では、タンク352に空気が供給されないため、タンク352内の空気量が減少していき、タンク352の水位は上昇していく。
【0095】
S60では、制御装置150は、高水位電極54aからの検出信号に基づいて、タンク352の水位が第2水位以上であるか否かを判断する。タンク352の水位が第2水位を下回る場合(NOの場合)、処理はS66へ進む。タンク352の水位が第2水位以上の場合(YESの場合)、処理はS62へ進む。
【0096】
S62では、制御装置150は、第2空気導入運転が停止されている場合には、第2空気導入運転を開始する。これによって、タンク352の内部への、空気の導入が再開される。
【0097】
S64では、制御装置150は、加圧給水運転が実行中である場合には、加圧給水運転を停止する。これによって、タンク352から浴槽130への空気溶解水の供給が停止される。また、加圧給水運転を停止した状態で第2空気導入運転が実行されるため、タンク352の水位は下降していく。
【0098】
S66では、制御装置150は、微細気泡発生運転の運転時間が、設定時間に達したか否かを判断する。運転時間が設定時間に達していない場合(NOの場合)、処理はS54に戻る。運転時間が設定時間に達すると(YESとなると)、処理はS68へ進む。
【0099】
S68では、制御装置150は、加圧給水運転が実行中である場合には、加圧給水運転を停止する。
【0100】
S70では、制御装置150は、第2空気導入運転が実行中である場合には、第2空気導入運転を停止する。S70の後、
図21の処理は終了する。
【0101】
このように、温水装置2Bでは、制御装置150は、微細気泡発生運転において、高水位電極54aと低水位電極54bを用いて、タンク352の水位が第1水位と第2水位の間で推移するようにエアポンプ302の動作を制御するように構成されている。また、制御装置150は、微細気泡発生運転において、加圧給水運転の実行中に第2空気導入運転を実行する場合、第2空気導入運転の開始時に加圧給水運転を中断し、第2空気導入運転の停止時に中断した加圧給水運転を再開するように構成されている。
【0102】
なお、温水装置2Bにおいて、タンク352が、電極ユニット54の代わりに、実施例2の電極ユニット754を備えていてもよい。この場合、制御装置150は、微細気泡発生運転において、単一の水位電極754aを用いて、タンク352の水位が第3水位以上を維持するようにエアポンプ302の動作を制御するように構成されていてもよい。この場合も、制御装置150は、微細気泡発生運転において、加圧給水運転の実行中に第2空気導入運転を実行する場合、第2空気導入運転の開始時に加圧給水運転を中断し、第2空気導入運転の停止時に中断した加圧給水運転を再開するように構成されていてもよい。
【0103】
(変形例)
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、タンク52(または、タンク72、タンク352)に空気が導入されているが、空気に代えて、炭酸ガス、水素、酸素等の気体がタンク52(または、タンク72、タンク352)に導入されてもよい。この場合、気体が充填されている気体充填タンク(図示せず)を気体導入路104の気体導入口104a(または、気体導入路300の気体導入口300a)に接続する構成とすればよい。
【0104】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、熱源ユニット10がカラン250に接続され、空気加圧溶解ユニット50が浴槽130に接続されている。別の実施例では、熱源ユニット10が他の温熱利用箇所に接続されていてもよいし、空気加圧溶解ユニット50が他の液槽に接続されていてもよい。
【0105】
上記の温水装置2(または、温水装置2A)では、排水口64aと循環用開口92aは、タンク下部522の下面に設けられており、下方に開口している。別の実施例では、排水口64aと循環用開口92aのそれぞれは、タンク下部522の下面に設けられていなくてもよく、下方に開口していなくてもよい。例えば、排水口64aと循環用開口92aのうち少なくとも一方は、タンク下部522の側面に設けられてもよく、水平方向に開口していてもよい。
【0106】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、板状部材406が第1側壁部402と継ぎ目なく一体的に形成されている。別の実施例では、板状部材406は、第1側壁部402と別個に設けられていてもよい。
【0107】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、板状部材406が水平方向に沿って設けられている。別の実施例では、板状部材406は水平方向に沿って設けられていなくてもよい。例えば、板状部材406は、水平方向に対して傾斜した平面に沿って設けられていてもよい。
【0108】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、板状部材406が軸Aを中心とした略扇形形状を有する平板である。別の実施例では、板状部材406は、軸Aを中心とした略扇形形状を有していなくてもよいし、平板でなくてもよい。例えば、板状部材406は、軸Aを中心とした略円形形状を有する平板であってもよいし、軸Aを中心とした略扇形形状を有するとともに、軸Aの周方向端部に向かうにつれて上方に向かうように湾曲した板であってもよい。
【0109】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、板状部材406が、タンク下部522のケース設置部550に対して上方から当接している。すなわち、板状部材406が、タンク下部522の内側面よりも軸Aの径方向外側まで突出している。別の実施例では、板状部材406は、タンク下部522の内側面よりも軸Aの径方向外側まで突出していなくてもよい。
【0110】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、電極カバー446が、上板部440と、拡径部442と、側板部444と継ぎ目なく一体的に形成されている。別の実施例では、電極カバー446は、上板部440と、拡径部442と、側板部444と別個に設けられていてもよい。さらに別の実施例では、電極カバー446の一部は、タンク52(または、タンク72、タンク352)の内側面によって構成されていてもよく、電極カバー446の残部は、上板部440と、拡径部442と、側板部444と継ぎ目なく一体的に形成されていてもよい。この場合も、電極カバー446を下方から見た時に、電極カバー446は、高水位電極54a(または、単一の水位電極754a)の全周を覆っていてもよい。
【0111】
上記の温水装置2(または、温水装置2B)では、電極カバー446が高水位電極54aだけを覆っている。別の実施例では、電極カバー446は、高水位電極54aと、低水位電極54bと、アース電極54cのうちの少なくとも一つの液位電極を覆っていてもよい。例えば、電極カバー446は、高水位電極54aと低水位電極54bの両方を覆っていてもよい。
【0112】
上記の温水装置2Aでは、電極カバー446が単一の水位電極754aだけを覆っている。別の実施例では、電極カバー446は、単一の水位電極754aとアース電極754bの両方を覆っていてもよい。
【0113】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)において、タンク52(または、タンク72、タンク352)内の水位を検出するための水位電極が、高水位電極54aと低水位電極54b(または、単一の水位電極754a)以外に設けられていてもよい。
【0114】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)における高水位電極54aや低水位電極54b(または、単一の水位電極754a)の長さは、適宜変更されてもよい。すなわち、上記の温水装置2における第1水位や第2水位(または、第3水位)は、適宜変更されてもよい。
【0115】
上記の温水装置2(または、温水装置2A)では、タンク循環路92において、気体導入機構96がタンク循環ポンプ94よりも上流側に配置されている。別の実施例では、タンク循環路92において、気体導入機構96がタンク循環ポンプ94よりも下流側に配置されていてもよい。
【0116】
上記の温水装置2(または、温水装置2A)では、タンク循環路92の下流端が、第2加圧ポンプ90よりも下流側のタンク復路74に接続されている。別の実施例では、タンク循環路92の下流端は、タンク復路74に接続されていなくてもよく、タンク52(または、タンク72)に対してタンク復路74とは別個に設けられていてもよい。
【0117】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、湯はり運転において、水量センサ28で検出される積算水量に基づいて、浴槽130に設定水量の水を溜めている。別の実施例では、温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)は、例えば浴槽130の水位を検出可能な水位センサを設けておいて、湯はり運転において、水位センサにより検出される浴槽130の水位に基づいて、浴槽130に設定水位の水を溜める構成としてもよい。
【0118】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)において、湯はり運転の実行に連動して、微細気泡発生運転を実行するか否かを、ユーザがリモコン154を介して切り替え可能としてもよい。
【0119】
上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)では、制御装置150が、微細気泡発生運転の運転時間が設定時間に達する場合(
図13のS16でYESの場合、
図19のS16でYESの場合、または
図21のS66でYESの場合)に、微細気泡発生運転を終了する。別の実施例では、制御装置150は、微細気泡発生運転の運転時間が設定時間に達していない場合であっても、微細気泡発生運転を終了してもよい。例えば、制御装置150は、リモコン154を介してユーザによって微細気泡発生運転の終了が指示される場合に、微細気泡発生運転を終了してもよい。
【0120】
上記の温水装置2Aにおける第1所定時間や、上記の温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)における微細気泡運転を停止するための設定時間は、適宜変更されてもよい。
【0121】
(対応関係)
以上のように、1つまたはそれ以上の実施形態において、温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)(微細気泡発生装置の例)は、第1給水口74aおよび第2給水口74b(または、第3給水口374)(供給口の例)および排水口64a(排出口の例)を備えるタンク52(または、タンク72、タンク352)と、タンク52(または、タンク72、タンク352)に収容されており、水(液体の例)にタンク52(または、タンク72、タンク352)内の空気(気体の例)を加圧溶解させる混合ケース4と、第1給水口74a(または、第3給水口374)に水を供給するタンク復路74(供給路の例)と、第1給水口74aおよび第2給水口74b(または、第3給水口374)に供給される水を混合ケース4の内部に導入する導入管46(導入路の例)と、タンク52(または、タンク72、タンク352)内に貯留された水を排水口64aから浴槽130(液槽の例)に排出するタンク往路64(排出路の例)と、タンク往路64に設けられており、空気が加圧溶解された水を減圧することで微細気泡を発生させる微細気泡発生ノズル142と、を備えている。タンク52(または、タンク72、タンク352)は、上下方向に沿った軸A(第1軸の例)を中心とした略円筒形状の内側面を有している。混合ケース4のケース本体40は、水平方向に広がる略円板形状の第1底板部400(底板部の例)と、第1底板部400の周縁部から上方に延びており、軸A(第1軸と略同一の軸である第2軸の例)を中心とした略円筒形状の外側面を有する第1側壁部402(側壁部の例)と、混合ケース4のケース本体40の内部に導入される水と空気を撹拌する撹拌部42と、第1側壁部402の上端部を切り欠いて形成される第1流出部404a(流出部の例)と、軸Aの周方向に沿って第1側壁部402の一部に設けられ、第1側壁部402の外側面から軸Aの径方向外側に向かって突出した板状部材406と、を備えている。第1給水口74aおよび第2給水口74b(または、第3給水口374)に供給される水は、混合ケース4の内部に導入され、第1流出部404aから混合ケース4の外部へと流出することで、排水口64aに導かれるように構成されている。板状部材406は、第1流出部404aよりも下方であって、排水口64aよりも上方に配置されている。
【0122】
上記の構成によれば、混合ケース4の第1流出部404aから流出した水は、混合ケース4の外側面に沿って下方に流れて、板状部材406に衝突する。板状部材406に衝突した水は、板状部材406に沿って略水平方向に流れるように方向転換する。板状部材406による水の方向転換によって、水は減速される。水が減速される際、水に含まれる未溶解空気(未溶解気体の例)は、水から分離される。このため、排水口64aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量を低減することができる。
【0123】
1つまたはそれ以上の実施形態において、混合ケース4のケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、板状部材406の図心から第1流出部404aの図心までの軸Aの周方向における距離は、板状部材406の図心から排水口64aの図心までの軸Aの周方向における距離よりも小さい。
【0124】
混合ケース4のケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、板状部材406の図心から第1流出部404aの図心までの軸Aの周方向における距離が板状部材406の図心から排水口64aの図心までの軸Aの周方向における距離よりも大きい場合、混合ケース4の第1流出部404aから流出した水が板状部材406に衝突することなく排水口64aに導かれる可能性がある。上記の構成によれば、混合ケース4の第1流出部404aから流出した水をより確実に板状部材406に衝突させることができる。このため、排水口64aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量をより確実に低減することができる。
【0125】
1つまたはそれ以上の実施形態において、混合ケース4のケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、第1側壁部402のうち板状部材406が設けられている部分は、第1側壁部402のうち第1流出部404aが設けられている部分の全部(少なくとも一部の例)と重なっている。
【0126】
通常、混合ケース4の第1流出部404aから流出した水の大部分は、重力にしたがって、第1流出部404aの直下に流れる。上記の構成によれば、第1流出部404aの直下に流れる水の全部を板状部材406に衝突させることができる。このため、排水口64aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量を効率的に低減することができる。
【0127】
1つまたはそれ以上の実施形態において、混合ケース4のケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、第1側壁部402のうち板状部材406が設けられている部分は、第1側壁部402のうち第1流出部404aが設けられている部分の全部と重なっている。
【0128】
上記の構成によれば、第1流出部404aの直下に流れる水の全部を板状部材406に衝突させることができる。このため、排水口64aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量をより効率的に低減することができる。
【0129】
1つまたはそれ以上の実施形態において、タンク52(または、タンク72、タンク352)のタンク下部522を軸Aに沿って上方から見た時に、排水口64aは、軸Aと重なり合わない位置に配置されている。
【0130】
混合ケース4の第1流出部404aは、軸Aと重なり合わない位置に設けられている。このため、排水口64aが軸Aと重なり合わない位置に配置されている場合、板状部材406によって未溶解空気が分離された状態の水が排水口64aに導かれやすくなる。上記の構成によれば、板状部材406によって未溶解空気が分離された状態の水が排水口64aに導かれやすくなる。このため、排水口64aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量を効率的に低減することができる。
【0131】
1つまたはそれ以上の実施形態において、タンク52(または、タンク72)は、排水口64aとは別個に設けられた循環用開口92aをさらに備えている。温水装置2(または、温水装置2A)は、タンク52(または、タンク72)内に貯留された水を循環用開口92aから第2給水口74bに送るタンク循環路92をさらに備えている。タンク循環路92は、水を減圧して通過させるベンチュリ管102(減圧部の例)と、ベンチュリ管102における水の負圧によって空気を導入する気体導入口104aと、を備えている。板状部材406は、循環用開口92aよりも上方に配置されている。
【0132】
温水装置2(または、温水装置2A)では、タンク52(または、タンク72)内の水を循環させるタンク循環路92を設けて、タンク循環路92のベンチュリ管102における水の負圧によって空気を導入することで、タンク52(または、タンク72)に空気を導入する構成とする場合がある。この場合、未溶解空気が水とともに循環用開口92aに導かれると、ベンチュリ管102における水の負圧が小さくなり、空気の導入量が減少する可能性がある。このため、温水装置2(または、温水装置2A)では、循環用開口92aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量を低減したい場合がある。上記の構成によれば、混合ケース4の第1流出部404aから流出した水に含まれる未溶解空気は、板状部材406によって減速される。水が減速される際、水に含まれる未溶解空気は、水から分離される。このため、循環用開口92aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量を低減することができる。
【0133】
1つまたはそれ以上の実施形態において、タンク52(または、タンク72)のタンク下部522を軸Aに沿って上方から見た時に、循環用開口92aは、軸Aと重なり合わない位置に配置されている。
【0134】
循環用開口92aが軸Aと重なり合わない位置に配置されている場合、板状部材406によって未溶解空気が分離された状態の水が循環用開口92aに導かれやすくなる。上記の構成によれば、板状部材406によって未溶解空気が分離された状態の水が循環用開口92aに導かれやすくなる。このため、循環用開口92aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量を効率的に低減することができる。
【0135】
1つまたはそれ以上の実施形態において、タンク52(または、タンク72)のタンク下部522と混合ケース4のケース本体40を軸Aに沿って上方から見た時に、循環用開口92aの一部は、タンク52(または、タンク72)の内側面と第1側壁部402の外側面の間に配置されている。
【0136】
板状部材406は、タンク52(または、タンク72)の内側面と第1側壁部402の外側面の間に設けられている。上記の構成によれば、板状部材406によって未溶解空気が分離された状態の水が、さらに循環用開口92aに導かれやすくなる。このため、循環用開口92aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量をより効率的に低減することができる。
【0137】
1つまたはそれ以上の実施形態において、板状部材406は、第1側壁部402と継ぎ目なく一体的に形成されている。
【0138】
温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)の製造工程では、混合ケース4を構成する部品の点数を削減したい場合がある。上記の構成によれば、第1側壁部402に対して板状部材406を別個に取り付ける場合に比べて、混合ケース4を構成する部品の点数を削減することができる。
【0139】
1つまたはそれ以上の実施形態において、液体は、水である。液槽は、ユーザが入浴に使用する浴槽130である。
【0140】
上記の構成によれば、ユーザが入浴に使用する浴槽130の水に微細気泡を発生させる温水装置2(または、温水装置2A、温水装置2B)において、排水口64aに導かれる水に含まれる未溶解空気の量を低減することができる。
【0141】
以上、実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0142】
2、2A、2B :温水装置
4 :混合ケース
10 :熱源ユニット
12 :第1熱源機
14 :第2熱源機
16 :給水路
18 :出湯路
18a :出湯温度サーミスタ
20 :バイパス路
22 :バイパスサーボ
24 :注湯路
26 :弁
28 :水量センサ
30 :循環往路
30a :循環往路サーミスタ
32 :循環復路
32a :循環復路サーミスタ
34 :浴槽循環ポンプ
36 :水流スイッチ
40 :ケース本体
42 :撹拌部
44 :ケース蓋
46 :導入管
50 :空気加圧溶解ユニット
52、72、352 :タンク
54、754 :電極ユニット
54a :高水位電極
54b :低水位電極
54c、754b :アース電極
60 :熱源復路
62 :第1浴槽水路
64 :タンク往路
64a :排水口
66 :連通路
68 :熱源往路
70 :第2浴槽水路
74 :タンク復路
74a :第1給水口
74b :第2給水口
80 :第1三方弁
82 :第2三方弁
84 :逆止弁
86 :タンク給水弁
88 :第1加圧ポンプ
90 :第2加圧ポンプ
92 :タンク循環路
92a :循環用開口
94 :タンク循環ポンプ
96 :気体導入機構
98 :入水管
100 :出水管
102 :ベンチュリ管
104 :気体導入路
104a :気体導入口
106 :気体導入弁
130 :浴槽
130a :壁部
132 :浴槽アダプタ
132a :前面
132b :下面
134a :第1吐出口
134b :第1吸込口
134c :第2吸込口
134d :第2吐出口
136 :第1水路
136a :第1吐出路
136b :第1吸込路
138 :第2水路
138a :第2吐出路
138b :第2吸込路
140a、140b、140c、140d :逆止部
142 :微細気泡発生ノズル
150 :制御装置
152 :メモリ
154 :リモコン
200 :給水源
250 :カラン
300 :気体導入路
300a :気体導入口
302 :エアポンプ
374 :第3給水口
400 :第1底板部
402 :第1側壁部
404 :複数の流出部
404a :第1流出部
404b :第2流出部
404c :第3流出部
404d :第4流出部
406 :板状部材
408 :複数の載置部材
408a :第1載置部材
408b :第2載置部材
408c :第3載置部材
420 :第2底板部
422 :第2側壁部
424 :挿入管
425 :噴出口
426 :嵌合部材
428 :フランジ部
440 :上板部
442 :拡径部
444 :側板部
446 :電極カバー
520、720 :タンク上部
522 :タンク下部
540、740 :電極設置部
550 :ケース設置部
754a :単一の水位電極