(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023112988
(43)【公開日】2023-08-15
(54)【発明の名称】ポルフィリン産生抑制剤とそれを配合した化粧料および皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/67 20060101AFI20230807BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20230807BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20230807BHJP
A61K 31/375 20060101ALI20230807BHJP
A61K 31/4164 20060101ALI20230807BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20230807BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20230807BHJP
【FI】
A61K8/67
A61K8/49
A61Q19/00
A61K31/375
A61K31/4164
A61P43/00 121
A61P43/00 105
A61P17/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022015048
(22)【出願日】2022-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000226437
【氏名又は名称】日光ケミカルズ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】北村 英理
(72)【発明者】
【氏名】清水 健司
(72)【発明者】
【氏名】藤代 美有紀
【テーマコード(参考)】
4C083
4C086
【Fターム(参考)】
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC422
4C083AC582
4C083AC851
4C083AC852
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD172
4C083AD352
4C083AD641
4C083AD642
4C083CC03
4C083CC04
4C083CC05
4C083DD27
4C083DD31
4C083EE12
4C086AA01
4C086AA02
4C086BA18
4C086BC38
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA63
4C086NA14
4C086ZA89
4C086ZC01
(57)【要約】
【課題】本発明は、優れたポルフィリンの産生抑制剤を提供することでニキビの改善や毛穴または隠れジミの低減をすることを課題とする。
【解決手段】アスコルビン酸およびその誘導体とエルゴチオネインを併用することで、皮膚に存在するアクネ菌の代謝物であるポルフィリン量を劇的に低下させることを見出し、本発明を完成するに至った。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスコルビン酸およびその誘導体とエルゴチオネインを有効成分とするポルフィリン産生抑制剤。
【請求項2】
請求項1に記載のポルフィリン産生抑制剤を配合した化粧料。
【請求項3】
請求項1に記載のポルフィリン産生抑制剤を配合した皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスコルビン酸およびその誘導体とエルゴチオネインを有効成分とするポルフィリン産生抑制剤および外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ポルフィリンとは窒素を1つ含んだ5員環化合物(ピロール)4個が炭素原子4個と交互に結合した大環状化合物の総称であり、ポルフィリンは分子平面全体に共役が広がっており、可視領域の光を強く吸収することが特徴として知られている(非特許文献1)。
ポルフィリンがFeを配位するとヘム、Mgを配位するとクロロフィル、Cuを配位するとヘモシアニンとなる。ヘムは種々のたんぱく質に結合し、酸素の運搬を行うヘモグロビンのほか、シトクロムc、シトクロムP450、カタラーゼなどの酵素活性に重要な役割を持つなど、生命に不可欠な分子の生合成に関与する代謝物である(非特許文献2)。
【0003】
皮膚においては、ポルフィリンはヒト皮膚の常在菌であるアクネ菌により産生され、皮脂の分泌とともに皮膚表面に移動する。そこで紫外線に暴露されることで光増感反応により一重項酸素を発生することが知られ、この一重項酸素が皮表脂質のうち最も反応しやすいスクワレンと反応し、過酸化物を生成する。また細胞毒性や表皮細胞由来のIL-8の発現を刺激することによってポルフィリンは、毛包周囲の炎症にも関与する。こういった様々な反応により、皮膚老化を誘引し、皮膚状態の悪化を引き起こすことが報告されている(非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5)。
【0004】
アクネ菌は、細菌性リパーゼ、プロテアーゼ、好中球走化因子などの細胞外炎症誘導物質を産生し、ニキビに炎症を付加する。細菌性リパーゼは脂質中の中性脂肪を遊離脂肪酸に加水分解し、遊離脂肪酸は毛包漏斗部の角化と炎症の励起に関与する(非特許文献6)。さらに、不飽和脂肪酸による表皮の角化異常によって毛穴の開大が引き起こされることも報告されている(非特許文献7、非特許文献8)。また、アクネ菌により炎症が生じた結果、炎症後紅斑、炎症後色素沈着などが生じる(非特許文献9)。
【0005】
ニキビ(尋常性ざ瘡)とは、毛包に皮脂がつまり、炎症を起こすことによって発症する皮膚の炎症性疾患である。主に思春期に発症し、顔面胸背部などに毛孔に一致して皮疹が認められる。ニキビの発症機序は以下の3つといわれている。1)皮脂の分泌亢進 2)毛包漏斗部の角化異常に伴う閉塞 3)アクネ菌の増殖とそれに伴う炎症である(非特許文献10)。
【0006】
一方、ニキビ患者においては、健常人と比較して病変部位を中心にポルフィリン量が多いことが認められ、ポルフィリン産生がニキビの炎症応答を誘引する重要な病原性メカニズムであることが報告されている(非特許文献11)。
【0007】
従来ニキビの予防や治療には、洗顔の改善のほか、抗生物質外用薬、イオウ含有製剤、ビタミンA誘導体(レチノイン酸)などが用いられている。これまでのニキビに対応した化粧品は過剰な皮脂分泌を制御する脂性肌用向けのものが多い。その一方で、成人で発症したニキビの肌質が乾燥肌も多く保湿を加味された化粧品、皮膚外用剤の開発が望まれているが、これらの症状に対して十分に満足できるものは、提供されていない。
【0008】
これまで、ニキビの悪化を防ぐ用途としては、アスコルビン酸誘導体の使用が報告されている(非特許文献12)。アスコルビン酸およびアスコルビン酸誘導体は、抗酸化作用、美白作用、コラーゲン促進作用等の機能を持つことが知られており、その有用性については多くの報告がなされているが、ポルフィリンに関する報告はなく十分に満足できるものではなかった(特許文献1、特許文献2)。
【0009】
一方、エルゴチオネインは、キノコ類などの菌類や一部細菌により合成される成分で、含硫アミノ酸の一種として知られている。非常に優れた抗酸化能を持ち、有効成分として使用された場合、抗酸化剤、チロシナーゼ活性阻害剤、リパーゼ活性阻害剤、5α-レダクターゼ活性阻害剤、抗老化剤、抗メタボリックシンドローム剤としても活用されることが報告されている(特許文献3)。しかし、エルゴチオネインによるポルフィリン産生抑制に関する報告はなく、また上記成分の組み合わせによるポルフィリン産生抑制の相乗効果についての研究もされていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】化学と教育, 2015;63(12)
【非特許文献2】鈴木敬一郎 他、株式会社メディカルビュー社、集中講義 生化学
【非特許文献3】香粧品科学学会誌, 1995;19-1;1-6
【非特許文献4】Br J Dermatol. 2005 Jul;153(1):66-71.
【非特許文献5】油化学, 1995;44(4)
【非特許文献6】産業医科大学雑誌 2007;29(1);63-71
【非特許文献7】J Invest Dermatol 2005;124(5);1008-1013
【非特許文献8】フレグランスジャーナル 2004;3;41-47
【非特許文献9】日本香粧品学会誌 2016;40(1);12-19
【非特許文献10】宮地良樹 長沼雅子、文光堂、化粧品・外用薬研究者のための皮膚科学
【非特許文献11】AMS Journals. 2020 Jan;5(1)
【非特許文献12】日光ケミカルズ株式会社、NIKKOL VC-IPカタログ、https://www.chemical-navi.com/product-search/view2069.html
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2019-081718号公報
【特許文献2】特開2020-075911号公報
【特許文献3】特開2009-126863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、優れたポルフィリンの産生抑制剤それを配合した化粧料および皮膚外用剤を提供することで、ポルフィリン産生抑制およびニキビの改善や毛穴または隠れジミの低減をすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者らは、アスコルビン酸およびその誘導体とエルゴチオネインを併用することで、皮膚に存在するアクネ菌の代謝物であるポルフィリン量を劇的に低下させることを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、アスコルビン酸およびその誘導体とエルゴチオネインを併用して有効成分とすることで、皮膚に存在するアクネ菌の代謝物であるポルフィリン量の低下が顕著であることを見出し、また、これらを有効成分として配合することで、ポルフィリン産生を抑制することにより、ニキビの改善、毛穴個数や隠れジミ個数の低減効果を発揮する化粧料や皮膚外用剤の提供が可能である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の構成を更に詳細に説明する。
本発明のポルフィリン産生抑制剤は、アスコルビン酸およびその誘導体と、エルゴチオネインを有効成分として含有する。
本発明に用いるアスコルビン酸およびその誘導体としては、特に限定されず、アスコルビン酸、ジパルミチン酸アスコルビルやテトラヘキシルデカン酸アスコルビル等のアスコルビン酸アルキルエステル、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸硫酸エステル、3-O-セチルアスコルビン酸等のアスコルビン酸アルキルエーテル等、が挙げられる。本発明に係わるアスコルビン酸およびその誘導体としては、各種合成のほか、試薬としても入手できる。さらに、市販品として入手できるジパルミチン酸アスコルビルや日光ケミカルズ社のNIKKOL VC-IP(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)、NIKKOL VC-PMG(リン酸アスコルビルマグネシウム)、NIKKOL VCセチルエーテル(アスコルビン酸セチルエーテル)、NIKKOL VC-SS(アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム)等を利用することもできる。上記アスコルビン酸およびその誘導体は、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0016】
上記アスコルビン酸およびその誘導体の外用剤への配合量は、用途、剤型、配合目的等によって異なり、特に限定されるものではないが、一般的には、アスコルビン酸およびその誘導体として、外用剤中0.01~50.0質量%が好ましく、より好ましくは0.1~40.0質量%である。
【0017】
本発明に用いるエルゴチオネインとしては、製法や由来は特に限定されないが、市販品のチオタイン(AGI Dermatics社製、エルゴチオネイン0.045%含有)やフィトチオネイン(r)(香栄興業株式会社製 エルゴチオネイン0.15w/v%)を用いることができる。
上記エルゴチオネインの外用剤への配合量は、用途、剤型、配合目的等によって異なり、特に限定されるものではないが、一般的には、エルゴチオネインとして、外用剤中0.00001~0.1質量%が好ましく、より好ましくは0.00002~0.01質量%である。
【0018】
本発明の皮膚外用剤としては、ローション、ミルクローション、ジェル、クリーム、油性軟膏などがあげられるが、これに限定されるものではない。
さらに、本発明の皮膚外用剤には、本発明の効果を損なわない範囲において、通常皮膚外用剤に配合される公知の成分を配合することができる。具体的には、炭化水素や植物油などの油脂、ロウ類、保湿剤、増粘剤、紫外線吸収剤、粉体、顔料、色材、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、糖、高分子化合物、生理活性成分、経皮吸収促進剤、溶媒、香料、防腐剤、安定化剤などがあげられるが、これに限定されない。
また、本発明の皮膚外用剤は、有効成分の安定性を保つうえで、pH4~10での使用が好ましい。
【0019】
本発明におけるポルフィリンは、例えば、皮膚の撮影画像時にUV光照射により画像解析によって算出された皮膚の全体のポルフィリン個数の指標のことを指し、毛穴とは、例えば、皮膚の撮影画像を用いて画像解析によって算出された毛穴のことを指し、隠れジミとは、例えば、皮膚の撮影画像時にUV光照射により画像解析によって算出された表皮に存在する蓄積されたメラニンのことを指す。ただし、上記皮膚パラメーターについて、これらの測定に限定されるものではない。
【実施例0020】
以下、本発明について実施例を挙げて、更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例によって限定されて解釈されるものではない。
【0021】
実施例1.皮膚パラメーター(ポルフィリン)に対する改善作用
1、試験の概要
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(NIKKOL VC-IP)およびエルゴチオネイン(チオタイン)配合製剤の皮膚パラメーター(ポルフィリン)に対する改善作用を評価した。
【0022】
2、実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者9名の全顔に対し、本発明品1または、比較品1を朝夕1日2回ずつ半顔に塗布し、4週間の連用を行った。使用開始前、使用2週後、4週後において、被験者はあらかじめ指定洗顔料で洗顔、ワイプオールでふき取ったのち、環境評価室(室温22℃、湿度50%)にて20分の馴化を行った。その後、顔の皮膚画像カウンセリングシステムVISIA Evolution(Canfield Scientific社製)を使用して右顔と左顔の撮影を行い皮膚パラメーターであるポルフィリン(アクネ菌の代謝物)の個数を解析した。解析範囲は前記システムの指示に従って選択し、以降の解析でもすべて同じ解析範囲を用いた。ポルフィリン個数の変化は使用前の初期値を100%とした相対値で示した。
3.評価用製剤
【0023】
【0024】
(使用原料)
NIKKOL VC-IP:テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、日光ケミカルズ社製
チオタイン:エルゴチオネイン0.045%含有、AGI Dermatics社製
PEMULEN TR-1:アクリレーツ/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー、Lubrizol社製
PEMULEN TR-2:アクリレーツ/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー、Lubrizol社製
NIKKOL Hexaglyn PR-15:ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6、日光ケミカルズ社製
NIKKOL Syncelane 4SP:オレフィンオリゴマー、日光ケミカルズ社製
KF-54:ジフェニルジメチコン、信越化学工業社製
(調製方法)水相、油相をそれぞれ均一に加温溶解し乳化する。室温まで冷却し、製剤とする。pHはそれぞれ4.6であった。
【0025】
4、結果
結果を表2に示した。比較品1を連用することにより、ポルフィリン量は減少傾向を示した。その一方で、本発明品1の連用によってポルフィリン量の有意な減少が認められた。また、比較品1に対して本発明品1はポルフィリン量の有意な減少をもたらした。すなわち、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルとエルゴチオネインの併用により、ポルフィリン産生抑制作用を示すことが示唆された。
【0026】
【0027】
実施例2.皮膚パラメーター(毛穴)に対する改善作用
1、試験の概要
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(NIKKOL VC-IP)およびエルゴチオネイン(チオタイン)併用製剤の皮膚パラメーター(毛穴)に対する改善作用を評価した。
【0028】
2、実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者9名の全顔に対し、本発明品1または、比較品1を朝夕1日2回ずつ半顔に塗布し、4週間の連用を行った。使用開始前、使用2週後、4週後において、被験者はあらかじめ指定洗顔料で洗顔、ワイプオールでふき取ったのち、環境評価室(室温22℃、湿度50%)にて20分の馴化を行った。その後、顔の皮膚画像カウンセリングシステムVISIA Evolution(Canfield Scientific社製)を使用して右顔と左顔の撮影を行い皮膚パラメーターである毛穴の個数を解析した。解析範囲は前記システムの指示に従って選択し、以降の解析でもすべて同じ解析範囲を用いた。毛穴個数の変化は使用前の初期値を100%とした相対値で示した。
【0029】
3、結果
結果を表3に示した。比較品1を連用することにより、毛穴個数は減少傾向を示した。本発明品1の連用によって毛穴個数の有意な減少が認められた。すなわち、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルとエルゴチオネインの併用により、毛穴改善作用を示すことが示唆された。
【0030】
【0031】
実施例3.皮膚パラメーター(隠れジミ)に対する改善作用
1、試験の概要
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(NIKKOL VC-IP)およびエルゴチオネイン(チオタイン)併用製剤の皮膚パラメーター(隠れジミ)に対する改善作用を評価した。
【0032】
2、実験方法
臨床試験に際しては、ヘルシンキ宣言に基づき、被験者に対して文書による説明と同意を得て試験を実施した。被験者9名の全顔に対し、本発明の本発明品1または、比較品1を朝夕1日2回ずつ半顔に塗布し、4週間の連用を行った。使用開始前、使用2週後、4週後において、被験者はあらかじめ指定洗顔料で洗顔、ワイプオールでふき取ったのち、環境評価室(室温22℃、湿度50%)にて20分の馴化を行った。その後、顔の皮膚画像カウンセリングシステムVISIA Evolution(Canfield Scientific社製)を使用して右顔と左顔の撮影を行い皮膚パラメーターである隠れジミの個数を解析した。解析範囲は前記システムの指示に従って選択し、以降の解析でもすべて同じ解析範囲を用いた。隠れジミ個数の変化は使用前の初期値を100%とした相対値で示した。
【0033】
3、結果
結果を表4に示した。比較品1を連用することにより、隠れジミの個数は減少傾向を示した。また、本発明品1の連用によって隠れジミの個数の有意な減少が認められた。すなわち、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルとエルゴチオネインの併用により、表皮に存在する蓄積されたメラニン抑制作用を示すことが示唆された。
【0034】
【0035】
応用例1:ローション
A相 ブチレングリコール 5.0(質量%)
グリセリン 3.0
ジプロピレングリコール 2.0
PEG-75 0.5
キレート剤 適量
pH調整剤 適量
防腐剤 適量
水 残量
B相 NIKKOL VC-PMG 0.2
水 3.8
C相 チオタイン 0.1
D相 エタノール 3.0
合計 100.0
(使用原料)
NIKKOL VC-PMG:リン酸アスコルビルマグネシウム、日光ケミカルズ社製
チオタイン:エルゴチオネイン0.045%含有、AGI Dermatics社製
(調製方法)A相を加温し、均一溶解する。B相を均一溶解する。A相にB相、C相およびD相を順次加え、攪拌均一混合する。pH7.6。
【0036】
応用例2:クリーム
A相 チオタイン 10.00(質量%)
ブチレングリコール 6.00
グリセリン 4.00
カルボマー 0.66
PEMULEN TR-2 0.24
キサンタンガム 0.08
防腐剤 適量
キレート剤 適量
水 残量
B相 アルギニン 0.10
水 0.90
C相 NIKKOL VC-IP 30.00
NIKKOL Hexaglyn PR-15 0.50
KF-995 5.00
抗酸化剤 0.10
合計 100.00
(使用原料)
チオタイン:エルゴチオネイン0.045%含有、AGI Dermatics社製
PEMULEN TR-2:アクリレーツ/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー、Lubrizol社製
NIKKOL VC-IP:テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、日光ケミカルズ社製
NIKKOL Hexaglyn PR-15:ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6、日光ケミカルズ社製
KF-995:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製
(調製方法)A相中の高分子を十分に膨潤させ均一混合する。A相にB相を添加し、均一混合する。さらにC相を徐々に添加し、十分に均一混合する。pHは4.3~5.0(10%水溶液)