1LINKはレーザー等光子を中継するための中継手段を含んでよく、例えば、レーザー光線の射線・軌道を光の反射により変える鏡デバイス1MRRや、レンズなど光学部品部1OPT(又は光学系1OPT)を含んでいてよい。また1LINKに受光部2と発光部1とそれらを動作させる手段を備えさせた中継衛星1LINKでもよい。
※1LINKや1OPTは、1LINKや1OPTに到達した、(1から1LINK間の遠距離を通過したことで広がった(ぼやけた))レーザーの光束を、光学系1OTP(レンズなど)で補正し、光束を1OPTで収束、若しくは/及び、光束を1MRRで1LINKや2等に向けて反射して、次の中継衛星1LINKか空中の受光部2へ届けてよい。
※1MRRは1LINKでの利用に限定されない。例えばSSPSの太陽電池や太陽光を得ようとする日光収集部分に対し、1MRRは日光収集部分に日光を送り届ける手段となってもよく、前記日光収集部分へ日光を反射する大面積でもよい鏡装置1MRRでもよい。(公知の大面積鏡により太陽電池部に集光する方式。)
●準天頂衛星システムQZSS・測位装置QZSSでもある1SSPS-SYS-QZSSーSEIZAを用いてよい。受光部2の2POSIと、測位装置QZSSでもある1SSPS-SYS-QZSSーSEIZAを用いて、各1や受光部2・2POSIの位置関係を測位してよい。
●受光部2の2POSIと、1SSPS-SYS-QZSSーSEIZAや1は無線通信・レーザー通信を行ってよく、無線通信・レーザー通信等の通信により2等と1等の位置情報やその他本願のエネルギー輸送・輸送に関して必要なデータを送受信してよい。
●位置・時刻情報や1と2の間に通過する人工衛星がある場合はその運航情報を共有をして、例えばレーザーの向きや発射のオンオフ制御をしてよい。
本願では受光部2に対し発光部1からレーザを照射し命中しやすくするための測位手段を備えさせて良いし、レーザーの中継手段1LINKを用いてレーザーを1から2へ導いてよい。(前記測位手段は2POSIと宇宙側の測位システム、GNSS、GPS、QZSS等でよく、若しくは1SSPS-SYS-QZSSーSEIZAにQZSSのような測位システムを備えさせる等である。そのほか測位については公知の手段を用いてよい。)
なお準天頂軌道に限らず、低軌道(LEO)を巡る複数の1SSPS-SATのコンステレーション1SSPS-SYS-ORBITであっても1から2へのレーザ照射(各1SSPS-SATの発光部1から受光部2へのレーザーの照射や、受光部2と発光部2間での通信、測位)は1SSPS-SYS-QZSSーSEIZAの場合と同様に行われうる。
●準天頂軌道において本願システムを構成する場合、SSPSに測位衛星や通信衛星、地上観測衛星の機能を兼ねさせて良い。(準天頂軌道に限らずSSPS衛星に測位衛星や通信衛星、地上観測衛星の機能を兼ねさせて良い。)
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。(※本願は考案に基づく出願である。出願時点では実証されていない。)
宇宙太陽光発電所でもある発光部1から受光部2を含む飛行機3や高高度プラットフォーム3、及び地上までの電力送信・エネルギー輸送に用いられるかもしれない。宇宙太陽光発電の用途に限らず、宇宙空間や月面で発電された電力を大気を持つ地球の地上に送信する場合に用いられうる。
飛行機や電動飛行機や熱気球をSSPS由来のエネルギーで駆動させることができた場合、地上での給油・充電ステップが不要になり、航続時間が増大し、長距離旅行可能な飛行機や旅客機、空中のホテルのような施設が提供に可能になる可能性がある。またSSPS由来のエネルギーを熱気球稼働のエネルギーに用いた場合希ガスを使わなくとも熱気球により浮上手段を提供できるようになるかもしれない。
<<短波長光子によるSSPSから地上へのエネルギー輸送>>
<発光部1、SSPS区間>
1:発光部、送信部(レーザー送信部、レーザー発射部、光子発光部。電波送信部も含んでよい。)
1PP:発電所、パワープラント。(太陽光発電所の他、火力・化学エネルギー利用型発電所、大規模電池、原子力関係の発電所でもよい。)
1PV:太陽電池(※1PVは地上から打上された1PVでもよいし、月など天体の資源から原料を製造し、前記原料をドライプロセス等を用いて宇宙空間のその場の真空を用いて、利用地の近傍で製造した1PVでもよい。)
1PCL:太陽電池以外の、エネルギー変換手段
1LASERーGEN:1PVや1PCLにより得た電力・エネルギーを太陽光をレーザー光に変換する装置部(紫外線レーザやシンクロトロン等粒子加速器による放射光発生装置等のレーザー発生手段、発光手段、エネルギー送信手段)
1CON:1の通信部。制御部でもよい。SSPSやSSPSのエネルギーを地上に輸送する為に必要なその他部分を含む。
1FUEL―GEN:SSPSにより得たエネルギーを用いて燃料物質を合成する部分
1SSPS:宇宙太陽光発電システム、宇宙太陽光発電所
1SSPSーETC:1SSPSに関するその他一連のシステムや部品群
1SSPSーSYS:宇宙太陽光発電所の一連のシステム
1SSPS-SYS-QZSS:QZSSでもある宇宙太陽光発電システム(QZSS:準静止軌道衛星システム)
1SSPS-SYS-GEOS:静止軌道(geostationary orbit:GEO)の宇宙太陽光発電システム
1SSPS-SYS-MOON:静止軌道を運航する月の月面や月近傍宇宙空間の宇宙太陽光発電システム(又は月のような衛星や、他の惑星における宇宙太陽光発電システム)
1SSPS-SYS-QZSSーSEIZA:1SSPS-SYSの人工衛星群、人工衛星コンステレーション
1SSPS-SYS-QZSSーSEIZA:QZSSにおいて運用されている1SSPS-SYS-QZSSの人工衛星群、人工衛星コンステレーション
<QZSS>特許文献1の
図5等で触れられているが、本願も1はQZSSの形態であってもよい。1や1SSPS-SYSをQZSSの準天頂軌道(日本国上空に配置する場合、非対称の8の字軌道等)に複数配置して
図5のように利用してもよい。
※
図5の(a)の準天頂軌道でのSSPS衛星のコンステレーションから2、3を経由しての地上4へのエネルギー輸送図は説明の例の為に記載したものであって、実際は準天頂軌道上でなく、地上から見て宇宙空間の低軌道LEOや中軌道に配置してもよいし、地上から宇宙空間の1までの高度が高く距離が開いており、うまく1から2へ送信できない場合は中継衛星1LINK等を受光部2からは発光部2の間の高度・軌道に配置してもよい。
<低軌道LEOなどでのコンステレーション>
(例えばスペースX社やワンウェブ社の提供する、)低軌道(LEO)衛星コンステレーションにおいて、前記低軌道(LEO)衛星コンステレーションを構成する衛星が宇宙太陽光発電衛星1SSPS-SATであって、地上側のある地点・受光部2から見て常に人工衛星1SSPS-SATが2の近くに来るように衛星の隊列を編成し、人工衛星群を軌道に流れさせてコンステレーション1SSPS-SYSーSEIZAを運用してよい。該LEOにおける1SSPS-SYSーSEIZAの構成は、準天頂軌道や静止軌道よりも地上に近い低軌道側にSSPS衛星と発光部1を配置でき、1から2へ光子を発射し命中させる場合の(宇宙空間における)距離の長さを減らすことができる。
※低軌道や中軌道で人工衛星群が速度を持って移動しながらコンステレーションを形成している場合をSSPSのコンステレーションでも適用してよく、例えば高度300kmから500km又は1100kmの低軌道に複数台(数十から数万でもよい)のSSPS衛星の群れを編成し(地上側のある地点・受光部2から見て常に衛星が近くに来るように衛星の隊列を編成し、人工衛星群を軌道に流れさせて)それらを中継衛星1LINKとして用いたり、1SSPS-SYSーSEIZAとして用いてSSPSによる発光部1のエネルギーを受光部2へ照射してよい。
●本願の1SSPS-SYSーSEIZAは太陽光発電衛星およびエネルギー伝送衛星であるが、さらに衛星コンステレーションによる人工衛星通信網と通信サービスを提供してよいし、地上と衛星間の通信サービス提供を行ってもよい。
1LINK:SSPSから受光部2までのエネルギー・信号の中継衛星・中継航空機・中継手段
1HNU:1から照射・発射・発振・発信された光子、発光部1から受光部
2まで成層圏等の地上よりも空気密度や酸素密度の少ない空中を投下しながら到達する光子・光子の集団(1HNUはその発生を1にてオンオフできてもよい。1で1HNUの発生・発射をオンオフすることで、レーザーによる通信・光通信を1から2の部分で行ってもよい。)
1HNU‐EXT:地上に届かない又は減衰する光子。大気に吸収される特性・波長を持つ光子。送信部1の向きずれなどで受信部2の外(地上方向)にレーザが向いたときであって大気中で反応などで吸収・減衰される1の発した短波長レーザ光子、地上に到達するまでに吸収される光子。
LEO:低軌道
GEO:静止軌道
QZO(又はqzo):準天頂軌道
<
図10、衛星の出力とレーザー焦点と地上の安全>
●本願構成ではレーザーは大気により減衰し、またレーザーは1基の受光部2に対しn基(複数基)の1SSPSーSATや1SSPSから照射される構成をとることができ、前記複数基を用いることで受光部2に対するn基の1SSPS-SATの出力を1基の場合のXワットからX/nワットへと低減・分散でき、1機あたりの1SSPS-SATの発射するレーザーのエネルギーを低減し、地上へ照射されるエネルギーの出力を低下させ、地上の人々の安全を守る。(本願発光部1について単体のSSPS衛星の発光部1ではなく発光部1を備えたSSPS衛星を複数基編隊飛行させコンステレーションとし、発光部1を複数の衛星に分散させながらレーザーを受光部2に照射することで1機あたりのレーザーのエネルギーを低下させて運用できる。)
たとえば発生できるレーザー出力低い(具体的には紫外線光子の量が少ない)出力Xワットの1SSPS-SAT‐LOWPがあり、それを準天頂軌道やLEOにn基配置し、1SSPS-SYSーSEIZAを形成し、n基の1SSPS-SAT‐LOWPから受光部2へのエネルギー照射した場合、全基のレーザーを2やFCS-2にて受け取れた場合、FCS-2のポイントでn×Xワット(nXワット)を受け取れる。他方、焦点であるFCS-2から外れたポイントではレーザーエネルギーは軌跡FHNU-EXTに沿って直進し、大気により減衰・発散していく。FCS-2から外れて成層圏対流圏を通り地上に向かおうとする軌跡FHNU-EXTにあるレーザー・光子の出力はXワット以下であり、焦点FCS-2のnXワットよりも低い。このように焦点FCS-2以外の場所ではエネルギー密度低下が可能である。
(また成層圏や対流圏上空の焦点FCS-2では空気密度が低く大気・酸素・オゾンが少ないので光子が吸収されず焦点FCS-2にて光子の収束ポイントが形成できるが、地上近くの空気密度が高い場所に焦点FCS-2を設定して1から光子を照射した場合には焦点FCS-2に到着する前に大気により減衰することを期待している)
●その結果焦点FCS-2から外れる地上部では、大気でレーザが減衰するという要素と、1本のレーザー出力はコンステレーションの全レーザー出力Xの前記1/nへと低減・分散できる要素とを組み合わせることができ、前記2要素で地上の安全を確保しようとする。(本願では大気に減衰することに加え、コンステレーションを組ませてレーザー出力を各1に分散させることで地上に向かうレーザーを弱めようとている。)
●準天頂軌道や低軌道等に複数台の衛星(小型・中型でもよい)を並べコンステレーションさせ、発光部1がYワットである前記衛星が受光部2に近づいたときに、近接した複数基・n基の衛星から発光部1よりレーザーを受光部2へ放ち、受光部2で受け止めることでnYワットの電力を得ることができ、受け止められず地上に向かおうとする光子が生じてもその出力はYワットに収められて、命中の不良により地上に向かってしまう光子の出力の低減・地上の安全確保に役立つかもしれない。
※出力の低い(Xワット)の発光部2を備えた衛星をn基用意する場合、nXワット大出力レーザー1基により2を狙うときよりも、2に命中しないで地上に向かうときのエネルギー量を低下できて安全かもしれない。
※SSPS衛星やSSPSを備える月の基地などで、発光部1の単体のレーザー出力(レーザー1本の出力)が大きくなる程に地上の人に不安感を与えうるので、レーザー出力分散のために複数の発光部1を配置し1つのレーザーの光束・ビームあたりのエネルギー密度を高くなりすぎないようにしてよく、前記を考慮すると、本願の装置は複数の発光部1を用い上空の受光部2に向けてレーザー照射する構成でもよい。
※受光部2の位置からずれた・又は受光部2が無い場合に発射した場合のレーザーの軌跡などを
図10に開示する。
図10にレーザーエネルギが地上に到着しにくくする検討を記載する。
FCS-2:1つの発光部1が狙うべき点、または複数の発光部1が狙うべきレーザー・光子の焦点。FCS-2は受光部2の光の受け止めるべきポイントと一致していてよい。本願では紫外線域のレーザーの大気での減衰を地上の安全確保に用いる狙いがあってFCS-2は成層圏にあってもよい。
FHNU-EXT:FCS-2から外れて成層圏対流圏を通り地上に向かおうとする軌跡。
<受光部2、空中区間>
2:受信部、受光部(レーザー受信部、レーザー受光部であって、航空機3・飛行船3に搭載されて、2は1のレーザーを受け取るように受光面の向きなど考慮して構成されている。受光部の姿勢制御や向きを変える装置を含んでよく、ジンバルや偏向装置、スタビライザ等含んでよい。)※受光部2は光電変換素子2PVでもよい。2PVの2を持つ光子駆動航空機3やソーラープレーン3でもよい。
2REA:2の反応器、化学反応器・光反応器(熱や紫外線等化学反応を起こすことの可能な光子エネルギー/バンドギャップを持つ光子により化学反応を起こさせる反応器。)
2WEP:2に関するワイヤレス電力受信装置
2PV:光電変換素子
2RANT:電波・電磁波を電力に変える部分(電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電界結合方式、電波受信方式等のワイヤレス送電方式の内、電波受信方式の部分。アンテナ、整流回路、レクテナを含む)
2LAND:地上に配置された受信部(主に3WEPからの電力を受け取る部分)
<航空機3、空中区間、
図2や
図11等>
3:航空機など、飛行船など(受信部2をUV-C・Bでもよい紫外線レーザーの減衰の少ない高度、高高度・成層圏等に配置するための手段)
3EPF‐SYS:本願のSSPS由来のエネルギーを受光部3で受け止めて電気・電力や化学エネルギー・燃料として用いる航空機の系・システム
3GAB:3の水素・ヘリウム・ネオン・メタン・アンモニアなど大気よりも軽く浮上するガスによるガス気球
3HAB:3の熱気球(ガス、気体・流体に熱を与えることにより浮力を得る気球を含む。SSPS由来のエネルギーをガスに与えて加熱又は浮上に用いられるようにしてよい。)
3GHAB:3のガス熱気球、ロジェ気球。
3TH:3の推進器とその関連装置(航空機のプロペラモータ、モータ、アクチュエータ、ジェットエンジンに加え、宇宙機のロケット推進、電気推進器、イオン推進器、光子セイル、光子発射・反射の反動による推進器含む)
3BATT:3の電池(又は3や3ETC、3TH等を駆動する電池や燃料)
3ETC:3の制御系・コンピュータ系・通信系・電力系・電気配線系、センサ・計器、測位装置、3HABの制御装置・熱気球加熱装置、ガス気球3GAB制御装置、推進器3TH制御装置等を含む3を駆動するためのその他装置・機器群
3CON:3の制御部、通信部(外部の装置、外部の3、3FORMとの通信装置含む)
3SEN:航空用計器、センサ等
3WEP:3からみて外部の3や3FORMや地上へのワイヤレス電力送電手段
3WIR:受信部2を含む3と3FUELを接続する装置又はワイヤー・電力ケーブル・光の中継器、電力又はエネルギーの伝達路
3WIRI:3の電気配線路、電力配線路、信号配線路、光ファイバ等の電線・ケーブル・bus
3REA:3の反応器。(3REAは化学反応を行う装置。例えば熱・電気・光を用いる反応を行ってよい。光による化学反応や、電気化学的な反応装置・電気分解、熱による化学反応を行う装置で良い。例えば電気分解装置、光触媒又は光反応装置、熱による反応器、アンモニアの合成装置、各種化学用装置、セラミックスやセメント・石灰など材料の焼成窯、製鐵用の反応器・炉)
3RPL:2の反応器2REAで反応前物質・反応後物質(燃料等)を輸送する手段、化学物質のパイプライン、ポンプ等
3VALV:3FUEL内部の燃料タンクへの燃料の取り出し口・バルブ
3FUEL:2で得た電力又はエネルギーを用いて燃料を製造する航空機および/又は製造された燃料を輸送する航空機。燃料は例えば水素、金属リチウム、金属ナトリウム、金属マグネシウム、金属カルシウム、金属アルミニウム、金属シリコン、鉄、亜鉛等の金属や炭素・炭化水素・有機物でもよい。
3FUEL-GEN:3FUELの燃料製造部。例えば水をSSPSから1および2を経て得た電力により電気分解し水素と酸素を燃料として生成する装置。また逆に水と酸素を燃料として電気を生成する燃料電池・電池でもよい。※さらに発明の範囲を限定しないように表現するならば、SSPSにより1から2を経由して2や3が得たエネルギー(電気エネルギー・熱エネルギー・力学的エネルギー・熱機関的なエネルギー)を化学的なエネルギー・燃料に変換する部分であり、化学エネルギー・燃料を電気エネルギー・熱エネルギー・力学的エネルギー・熱機関的なエネルギーに変換(逆変換)してもよいエネルギーの変換器。
3TANK:荷室、タンク、燃料タンク[3FUEL-TANK:3FUELの燃料タンク(水素ガスの燃料タンクや気球でもよい。また酸化された金属を還元し燃料として利用してもよい。例えば水素、金属リチウム、金属ナトリウム、金属マグネシウム、金属カルシウム、金属アルミニウム、金属シリコン、鉄、亜鉛等の金属や炭素・炭化水素・有機物でも良い。]
3LUGG:3の荷室。3を動かす電池や燃料を積んでいてもよい。3を動かすヒトと3、3FORM等の操縦装置を搭乗させてよい。3、3FORM等を無人で動かす機器・操縦装置を搭載してよい。
3LUGG‐H2O:水の荷室、雨水を収集する装置及び水の荷室でもよい。※3が3FUELである場合、3FUELの3TANKと同じく、燃料(水素)のもとになる物質(水)を積載する荷室でもよい。
SWPーABSーLINE:大気にて吸収され・減衰する光子が到達する上限高度
(成層圏の範囲を含んでよい)
TPSーLINE:対流圏
AIR:大気
<地上区間>
4:地上側エネルギー供給系、地上部
4VALV:3VALVと連結する接続部・バルブ
4FUEL-TANK:4VALVと3VALVを介して3FUEL-TANKから輸送された燃料を貯蔵する燃料タンク。受光部2で受け取ったSSPS由来のエネルギーを3等の輸送手段を用いて地上へ運搬した後、蓄える為のタンク。パイプラインでもよい。燃料の保管場所や流路、ユーザへの流路。
<ユーザ区間>
6:ユーザ部。エネルギーを消費するユーザー部。4FUEL-TANKから6へ運搬・デリバリーされた燃料を消費してエネルギーを消費する部分。(またはSSPS由来のエネルギーを消費するユーザ部。例えばタグ2TAGを取り付けた物体も含む。)
<その他>
12:ケーブル(電力ケーブルを含んでよい。電力を光の形で誘導するケーブルでもよい。)
14:ケーブルの基礎部、1100と接続していてよい。(特許文献2に記載の12や14でもよい)
※<ケーブル重量の視点と3FUELの利用>
図1においてケーブル12は例として記載している。受光部2と地上の基礎部14や電力網1100を結ぶ電力ケーブル12は、高度20km以上の成層圏まで伸ばすとその重量が大きく、航空機3の浮かぶ力では2を含む3の高度を維持できない恐れがあった。そこで本願ではケーブルを利用しない例として
図2を開示している。
図2ではケーブル12の代わりに2で生じた電力やエネルギーを用いて燃料を合成する燃料合成航空機3FUELを用いて地上の4や6に燃料の形でSSPSのエネルギーを届け、ユーザは届けられた燃料の形でSSPSのエネルギーを利用する。
<ケーブル12と3FUELの比較>
図2の構成のように、本願のSSPSの発光部1・発信部1と受光部2・受信部2と3FUELを用いる場合、ケーブル12を不要にできるメリットがある。送信部1から受信部2を経てケーブル12や3のワイヤレス電力送信部3WEPを経て地上の4や6に電力のみの形式で送信する場合、空中から地上までのケーブル12の提供・実現に課題があって、本願では12の代わりに3FUELを用い、電力のみでなく電力から化学エネルギーへの変換を行う系とすることでSSPSから地上までのエネルギー輸送を行う。
17:3との接続部(特許文献2に記載の接続部17でもよい)
1100:電力網(特許文献2に記載の1100でもよい)
<
図3、打上による水素や金属の燃料製造図>
1VALV:1で得た電力により水から水素を作る場合に水や水素を装填するタンク5TANKを接続するための接続口
1FUEL‐GEN:1の燃料製造部、化学反応部
5VALV:5タンクの接続口
5TANK:タンク(水・水素、酸化された金属・還元された金属、燃料の原料・製造された燃料を装填するタンク)
5TANK1:燃料の原料を装填したタンク(例:水、金属酸化物、二酸化炭素。)
5TANK2:1VALVに接続されSSPSの電力又はエネルギーにより燃料を製造し装填中のタンク(例:水から水素と酸素を製造。金属酸化物から金属と酸素を製造。二酸化炭素から炭素と酸素を製造。水と二酸化炭素から炭化水素と酸素を製造)
5TANK3:燃料が装填されSSPSから地上に向けて投下されるタンク(例:水素/水素と酸素を装填したタンク、金属/金属と酸素を装填したタンク、炭素・炭化水素/炭素・炭化水素と酸素を装填)
9:打上手段。又は月から打上を行い地球・惑星・衛星・天体・宇宙空間へ投下する投下手段。(ロケット、非ロケットな方法、マスドライバ、軌道エレベータ等。金属酸化物や水の塊等打上時の加速度が高くとも問題ない燃料の原料物体はマスドライバによる輸送が検討されうる)
<
図4、月面での金属酸化物の還元による金属燃料製造>
※
図4の構成は月から金属元素を取り去って地球の酸素と化合させるプロセスの為、月の物質収支を壊すので永続できるサイクルではないが、(宇宙開発の途上で)短期的には二酸化炭素を排出せずに、(地上の水・酸化物を打ち上げる事が不要で、月にある資源をそのまま地上に投下でき、)月への打上物質を少なくしながら月近傍での宇宙太陽光発電の電力を地球上で(物質を燃料として)使用可能にする方式なので開示する。(下記5O2は月などの居住・移住・滞在用酸素やテラフォーミング用の酸素に用いてよい。月に限らず金属酸化物を含む衛星・惑星においてSSPSによる電力で居住用の酸素を製造して良い)
5MM:金属酸化物等月資源の鉱山・採掘元・採取元。及び物質の採取や選別・分離・精製・輸送等資源から燃料5M製造までの一連の手段を含んでよい。
5MOX:月で採掘・採取された金属酸化物等のSSPSのエネルギーにより燃料にできる燃料の原料(酸化ケイ素又は酸化アルミニウム等の金属酸化物)。発明の範囲を限定しないように記述するとSSPSのエネルギーを蓄えられる宇宙空間の現地(月・衛星・小惑星帯・宇宙に漂う隕石・彗星等小天体、天体)で調達できる物質・物体・装置。
1FUEL‐GEN:1の燃料製造部、化学反応部。5MOXと1SSPSの電力やエネルギーを用いて燃料又は化学エネルギーを蓄積させた物質を製造してよい。
1CHEM:1の化学反応部。1の化学プラント。1CHEM1、1CHEM2、1CHEM3(熱エネルギーによる化学反応や電気分解など可能な装置・反応部を含む。例えば5Mの製造の他に、月面基地のセメントなど土石製品の製造時に化学的または熱的なエネルギーにより物質を化学反応させ製品を作る部分でもよい。)
5O2:金属酸化物を還元したことにより生じた酸素の貯蔵先、パイプライン等。酸素関連部。
5M:1FUEL‐GENと1のSSPSの電力と5MOXにより製造された金属(酸素により酸化され酸化還元のエネルギーを生じる事の出来る月資源由来の金属)。5Mは例えば粉末の金属シリコン・金属アルミニウム・鉄粉でもよい。可燃性の粉末金属シリコンやアルミニウムでもよい。
5MC:月資源とSSPSにより得た酸素と化合可能な物質。(例えば流体であるシランやトリクロロシラン。※金属シリコンと比較すると取扱に注意が必要であるが、流体のためパイプラインによる5MCの輸送が可能な可能性を持つ。)
5TANKM:5Mや5MCの装填された地球・地上向けの輸送用容器。投下用容器・燃料投下ポッド。
4O2、6O2:地上又はユーザ側の酸素源。ユーザ6にて5Mを酸化させる為に利用。例えば月で金属酸化物を得て、それから製造した金属と酸素のうち酸素を月に保管し地球に金属を投下・酸素で反応させる場合、地球の酸素が金属に化合することで減少する。そのため好ましくは月で合成した酸素と金属の両方を地上に投下するほうが好ましいかもしれない。
6:金属燃料と酸素を消費しエネルギーを利用するユーザ
<
図5、準天頂軌道や月、静止軌道のSSPSにおける例>
1SSPS-SAT:1を含むSSPS用の人工衛星。
1SSPS-SYSーSEIZA:1を含むSSPS用の人工衛星により編成・構成されれる1SSPS群、人工衛星のコンステレーション。
1SSPS-SYS-QZSSーSEIZA:準天頂軌道における1SSPS群、コンステレーション
1SSPS-SYS-ORBIT:軌道上の1SSPS群、コンステレーション。
1SSPS-SYS-GEOS:静止軌道の1SSPS群、コンステレーション。
1SSPS-SYS-MOON:月付近の軌道や月面の1SSPS群。
1LINK:中継衛星。1SSPSの発光部1と受光部2の間を中継する。発光部1と受光部2の間を通過しようとする光子を中継する衛星・装置。
※例えばレーザー・光子を反射する鏡1MRRであって、前記鏡の向きを変える姿勢制御装置を備えた衛星など。静止軌道や月等遠方から地球までレーザーにより光子を1から2へ送る場合に精度の不足や1から生じたレーザー光の拡散を防ぐ。光を集束させるレンズ等の光学部品1OPTを備えてよい。1SSPSの1から中継衛星1LINKに届くまでにレーザーの光束が発散している場合に、1LINKの1OPTのレンズなどで発散したレーザーを再度収束したレーザーに光学的に修正してよい(又は整えてよい)。
※例えばレーザーの受光部2と発光部1を含む1LINK。レーザーの光束・ビームの拡散がレーザーの進む距離の増大で起きることを、中継衛星1LINKの光電変換装置・受光部2にてレーザー光のエネルギーとして回収し電力を得て、前記電力により再度光子を空中の3の受光部2や他の1LINKへ発射する。1LINKの2と1を用いて拡散して到達した光束を一旦電力に変換し再度発光し拡散していないレーザー光として発射し直す。
1MMR:光子を反射可能な鏡、又は反射可能な装置。1LINKに搭載されてもよい。※例えば1から照射された光子を反射して前記光子の軌道・射線を変える。
1OPT:光学系、光学部品、光を補正する手段。1LINKに搭載されてもよい。※例えば1から照射された光子が長距離を通過するときに光束・ビームが広がった場合(または拡散してぼやけた場合)に、光学系を用いて再度光束を収束させる。
2:受光部、3:航空機、3FUEL:燃料合成航空機・燃料運搬航空機、4:地上部、6:ユーザ部
<
図6、2から3へのエネルギーを3の駆動や3によるサービスに用いる例>
3FCAR:飛行機、飛行自動車。緊急車両・緊急用輸送機器でよく、警備・消防・救急・医療提供・医薬品の運搬を行う輸送機器でもよい。
3ROBOT:飛行型ロボット。工具を備えたロボットアームを取り付けていてよく、人型ロボットの形でもよい。(例えば
図8の3FORM、3FORM-HUMANOIDでもよい。例えば
図9のように林業において木の枝打ちを行うために浮遊し空中を推進可能な3ROBOTであって、人が遠隔により制御可能な無人の3ROBOTであって、枝打ち用の鋸3A1-RPをロボットアームに備え、前記鋸で枝打ちされるべき枝4WK-RPの根元を切断してよい。若しくは空中の航空機3の修理のために
図9の飛行型ロボットで修理部を工具・道具を用いて付加・除去してよいし、ロボットアームなど作業手段により3の修復個所の素材・部品の交換等をして修復してよい。)
※3FCARや3FORMロボットに作業を行わせてよい。例えば林業作業を3や3FCARや3FORMによるロボットに行わせてよく、3FCARや3FORMロボットに山林の木の枝打ちを行わせるように枝打ち用の装置・手段(枝を切断する装置、航空機の木や各枝に対する姿勢や位置を変える姿勢制御装置・推進装置、枝打ち装置・枝打ち手段)を備えさせ、枝打ちさせてよい。(3ROBOTに農業・林業・水産業等の諸作業のうち本願航空機の系で行える作業は行わせてよい。)※発明者は例えば長野県内の山林の木の枝打ち(木の加工)を安全にドローン等無人機を用いて行う手段を探しており、かつ山林内での無人機の運搬や充電・燃料補給がネックであると感じており、本願では航空機の継続した稼働(充電レスな稼働)が行えることを踏まえ、開示する。
※航空機3や3FCARは物体の配達または回収用途に用いてよい。(例えば郵便、燃料配達、物体の配達、通販EC、資源回収、水の配達、消火剤の運搬・投下)
※航空機3や3FCARは輸送機器でもよいし、ホテルや住宅用途を兼ねる航空機又は住居部(若しくは航空機型のキャンピングカー3FCAR、住宅型航空機)でもよい。
※3FCARは充電給油ステップがなく地球上空を1周する、客船のような旅行用の航空機3FCARとなるかもしれない。
<
図7、2から3へのエネルギーを2TAGに用いる例>
2:受信部
2WEP:2に関するワイヤレス電力受信装置、通信装置。※又はタグ2TAGがタグスキャナ6TAG-SCANNERとワイヤレス電力送信や通信等を行いタグ付けられた物体の見守り・管理に用いるための送電・通信部、タグの電源部。
2RANT:電波・電磁波を電力に変える部分。2WEPに含まれてよい(電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電界結合方式、電波受信方式等のワイヤレス送電方式の内、電波受信方式の部分。アンテナ、整流回路、レクテナを含む)
2TAG:受信部2を備えるタグ。主に物体や荷物、子供老人の見守りに用いるタグであって3WEPからの電力を受け取る部分を備え、3WEPからのワイヤレス給電により電力を得て無線通信やビーコンの動作、センシングや測位を行う。ワイヤレス送電により電力を得て稼働する無線式タグ・ビーコン装置。2TAGはコンピュータの機能を備えてよく、処理装置、記憶装置、入出力装置、通信装置を備えてよい。
2TAG-CAP:2TAGのワイヤレス給電による電力を蓄える部分
2TAG-SENSOR:2TAGに付属するセンサー(2TAGを用いて2TAGを張り付けたものの加速度を測定する場合は加速度センサ、重さ・荷重を測定する場合は荷重センサ、温度測定する場合は温度センサ、高度を測定する場合は高度計、磁気測定時は磁気センサ、煙や火気を検知する場合はそれら専用の消防用センサ。航空機3が2TAG-TAG近くまで接近し、ワイヤレス送電可能になり、2TAG-CAPが充電された場合に、センサーを充電電力により駆動する。航空機3やみちびき等の測位システム、1SSPS-SYS-QZSSーSEIZAからの電波信号により2TAGの測位や時刻取得を行ってもよい。)
2TAG-IN:2タグの入力装置。センサ2TAG-SENSORを含む。
2TAG-OUT:2タグの出力装置。例えばモノに張り付けた2TAGを探すときに2TAGに発音装置を2TAG-OUTとして備えさせ、2TAGは通信装置による通信結果や、処理装置・記憶装置におけるプログラムにより制御された処理部の要請に応じて音を鳴らしてよい。例えば簡単にはタグスキャナにより2TAGが充電された場合は発音装置を鳴らしてタグスキャナやタグスキャナに同伴する人にタグの存在を音で知らせてよい。
2PATCH:貼り薬でもよいパッチ。貼る布や包帯、タグにもなるフィルムでもよい。衣服下着などへの貼付式や縫い付け式のワッペンでもよい。※認知症治療薬である貼り薬・パッチ、禁煙薬のパッチ、湿布薬の貼り薬・テープ、子供の絆創膏・包帯でもよいパッチ、人の衣服下着類小物類に貼付可能なパッチでもよい。
※蚊などに刺されマラリア等病を防ぐため、虫の嫌がる成分・殺虫成分を放散させる機能を持つ、洋服などに貼る虫よけパッチでもよい。服の防虫剤用パッチでもよい。
2TAG-PATCH:2PATCHを備えた2TAG。又は2PATCHに貼付装着可能又は貼付装着・分離可能な2TAG。
※2TAG、2PATCH、2TAG-PATCHはタグや貼り薬、貼付用の布やフィルム・テープとして機能する部分や層を備えている。例えば2TAGの支持体2TAG-SPと粘着層2TAG-ADH。
※例えば2PATCHは物体に張り付けるための粘着剤と薬剤入りの薬物含有粘着層(膏体)がフィルムやテープなど支持体に塗布・積層されたもので良い。(2PATCHの例として、リバスチグミンテープ、パップ剤・テープ剤の湿布薬である。)2PATCHは絆創膏・包帯でもよい。
※例えば2PATCHは薬品・医薬品を含んでいないパッチでもよく、粘着層2PATCH‐ADHと支持体2PATCH-SPを含むテープ・フィルム・パッチでもよい。(医薬品パッチ型タグ2TAG-PATCHの場合、貼り薬の貼付時にタグの装着確認や貼り付け直し、新品タグへの交換ができるメリットがある。)
6OBJECT-TAG-ATTACHED:2TAG、2TAG-PATCHの貼り付け・装着された物体。パッチの貼付された人や動植物、物体。タグにより管理される物体又は物品。※物体の例:品物の管理の必要な刀剣類・銃器火器類・兵器類、アルコール製品、ニコチン含有製品、医薬・医療品、劇毒物など薬品類、貨物、荷物、鍵、自動車や輸送機器、輸送機器の鍵類、建物や家具、建物の鍵類、重要書類、骨董・宝物・貴金属類、コレクションアイテム、宝飾品・装身具・コンピュータ・スマートフォン・腕時計・ウェアラブルデバイス類、デバイス類、機械類、衣服、下着、靴下、履物、ヒト、動物(陸上動物、鳥、小鳥・小動物)、植物、生物。
6TAG-SCANNER:2TAG、2TAG-PATCHにワイヤレス給電を行い又は2TAG、2TAG-PATCHの発する無線通信信号やビーコンを受信しユーザにタグのあることを知らせる部分。タグスキャナ。※6TAG-SCANNERは例えばタグスキャナを備えた航空機3、3CON、ドローン3DRONE、4CON 地上基地局、6CON、6ユーザ局、6SMART-PHONE、6HANDY-TAG-SCANNER、自動車や輸送機器に搭載されたタグスキャナ等を含んで良い。
3、3DRONE:タグスキャナになってもよい、タグ捜索を無人で行い、飛行中に捜索先の地上や空中にワイヤレス電力送電・充電を行い、その最中充電されたタグがあった場合タグのビーコンや通信など応答を受信し、タグを捜索してもよいドローン又は航空機。
※3DRONEはタグを探すようにタグに向けて飛行・接近しつつ3WEPからタグへワイヤレス電力送信してよい。タグ・ドローン間で通信して良い。
6TAGーMONITORINGーUSE:タグをモニタリングに用いる用途の説明部。
図7の(a)。
6OBJECT-TAG-SEN-ATTACHED:センサ付き2TAG、2TAG-PATCHの貼付・装着された物体。(またタグをタグ付けられた物の測定センサに用いる用途の説明部。)※例えば研究所にて使用した量を監視する必要のある毒劇物の保管ボトルの底部にセンサ付き2TAG、2TAG-PATCHの貼付・装着し、ボトルを置いたときにボトルがタグの荷重センサ越しにボトル重量で押す力(ボトル質量m×重力加速度g)をボトル重量として検知する系であって、ボトル重量の変化を試薬変化量に毒劇物試薬の使用量として試薬管理する系。タグの駆動用電力はワイヤレス電力送電によるもの。
図7の(b)。
<
図8、3FORMの例>
※
図8はエンターテイメント用や作業用に本願構成3FORMを用いる例。
※
図8の(a)と(b)はロボットアーム・ロボット腕やロボット足、人や動物の胴体・四肢・頭部・脊椎部・尾部を持つ2つの飛行機が協調し編隊飛行する例であって、前記ロボットアームは
図9の3A1-RPや3A1-AMのように除去加工や付加製造を行う装置・道具・工具をロボットハンドにより操る・握る・保持する等してよいし、前記道具・工具等を装着していてよい。飛行機群(
図8では3A1・3A2・3L1・3L2)はロボットハンドを備えていてよい。
図8の(b)は米国特許公開第20140231590号のような航空機をショーに用いる例である。
図8では人型ロボットのように編隊飛行してよい。※3FORMが成層圏にあってジェットエンジン・プロペラによる推進が困難な場合、光子セイル、イオン推進器等の光子や粒子や荷電粒子を用いる電気推進機や、ロケット推進器が必要。
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図9>
図9は受光部2で充電されていたり、2により製造された燃料により駆動していてもよい3にロボットアーム3A1を取り付けて3A1-RPや3A1-AMのように除去加工や付加製造を行う装置をロボットアーム除去加工や付加製造を行う説明図である。
3A1-RP:除去加工用装置・ロボットアーム
3A1-AM:付加製造用装置・ロボットアーム
4WK:作業対象、ワーク、作業対象の部品・製品・物体
4WK-AM:4WKの付加製造・成膜・積層の対象部、積層部
4WK-RP:4WKの切削加工・除去加工・切断・研磨の対象部
※なお、林業で3ROBOTを用いる想定では、4WKは例えば枝打ちされる木、4WK-AMは松くい虫防除剤など薬液やペイント剤・種子等作業対象に付加される物、4WK-RPは枝打ち用の木の枝打ちすべき枝等の作業対象から除去される物。
<
図10>
FCS-2:1つまたは複数の1が狙うべき焦点。FCS-2は受光部2の光の受け止めるべきポイントと一致していてよい。本願では紫外線域のレーザーの大気での減衰を地上の安全確保に用いる狙いがあってFCS-2は成層圏にあってもよい。
FHNU-EXT:FCS-2から外れて成層圏対流圏を通り地上向かおうとする軌跡
※
図10では例として日本からウルグアイ(日本から見て地球の裏側、地球半周の距離)まで航空機3が受光部2を用いてSSPSの発光部1から受け取ったエネルギーにより地上に降りずに移動する説明図が記載されている。(
図10では日本国からウルグアイまでを3を用いて旅行する場合でもよく、3は日本ウルグアイ間の経路にある公海上空やニューヨークの遠洋上空などで発光部1から受光部2に光子を受けてエネルギー補給されてよい)
1DBL:(光子を減衰させる大気など物体の無い)宇宙空間を巡るスペースデブリ
※宇宙空間においては1DBLを焦点としてレーザーを減衰させずに収束できうる。
<
図11、航空機3の説明図>
2:受光部
2POSI:光子・レーザを1から2へ照射し命中させるための測位装置や位置決め装置の部分。
<電気・電力・信号系統>
2PCE:光電変換装置
3ETC:電気・電力・コンピュータ・各種回路・通信部等の3の動作に必要な部分
3WIR:電力や光子を外部とやり取りする部分
3REA:3の反応器(電力を投入して電気炉動作や電気分解動作する装置でもよい。)
3WIRI:回路、配線
3BATT:電池
3LUGG:荷室
3SEN:センサ
3TH:推進装置、推進手段
3B:気球、浮遊装置、浮遊手段、浮上装置、浮上手段
3HAB:熱気球(SSPS由来のエネルギーで稼働してよい)
3GAB:(ヘリウムなど空気の平均分子量より軽い)ガスによる、ガス気球
3WEP:外部とのワイヤレス伝送手段
3CON:外部との通信部・制御部
<燃料・化学物質系統>
2REA:光子により反応を行わせる装置。(光反応、熱反応、)
3RPL:燃料関連物質のパイプライン、配管、タンク
3VALV:外部への燃料接続バルブ
3REA:3の反応器
3EPF‐SYS:本願のSSPS由来のエネルギーを受光部3で受け止めて電気・電力や化学エネルギー・燃料として用いる航空機の系、システム
※
図11はSSPSで駆動する推進装置やモータ、アクチュエータ、プロペラ、固定翼、回転翼、熱気球3HAB・ガス気球3GABを持つ航空機の形態を持ってもよい航空機3の説明図である。
※発明の範囲を限定しないように記載すると、本願ではSSPSによる1と2と3を用いたエネルギーの輸送システムを構成することで、SSPSによるエネルギーで(長時間又は常時)稼働する熱気球3HABや推進装置3THを持つ3を構成でき、3の浮遊・飛行・稼働の時間を増加させうる効果がある。
※昼夜を問わず2を含む航空機3へSSPS由来のエネルギーを届けることが可能であり、2を含む3から他の航空機3や3FUELや3FORMにエネルギーを伝達したり、それらとエネルギーを共有したりしてよい。
例えば
図2では受光部2を含む航空機3と燃料合成航空機3FUELが記載されているが、
図2では2を含む3に
図11の3HAB・3THを搭載してよいし3FUELに3HAB・3THを搭載してよく、前記3や3FUELをSSPS由来のエネルギーで動作するSSPS利用型かつ常時推進装置動作型航空機3・3FUELとしてよいし、SSPS利用型かつ常時熱気球動作型航空機3・3FUELとしてよい。
上記のように、飛び続ける推進器3THや浮遊し続ける熱気球3HABを含む浮遊装置3Bつきの航空機3を構成してよい。(3HABは浮上・浮遊装置3Bである。)
(熱気球の加熱にはミリ波マイクロ波等電波を用いてもよいし、光子やレーザーを用いてよい。)
<参考図、
図12>
3LUGG‐H2O:水用の荷室。降雨を受け止めて回収し水として用いてよい。受け止める水は例えば遠洋の洋上の雨雲の水が好ましい。(環境への影響、水利権等を考慮するべきである)
3H2O-LINE:水のパイプライン・タンク類・流路
3H2O-VALV:水を外部へ取り出すバルブ・ノズル。
4H2O:地上の給水部(主に想定される水供給元、河川やダム・溜池を含む)
6LIFE:水やりや給水を要する生物(人や動植物・生物、砂漠などに水を届ける)
6:ユーザ部。水の必要な人家、工場、町等
6FIRE:火元。(水投入により消火する)
※
図12ではSSPSによるエネルギーにより3が常時給水型の航空機として稼働する可能性を考え、水を3の外部から3内部へ給水し、前記バルブを介して3の内部から消費者に給水することを開示している。緊急用の給水用機器3・給水用輸送機器3でもよい。
※特に雨水は海水のように膜分離等で分離必要な塩を含まず(既に自然の循環の中で塩と分離された水として)、地上・洋上に降るものであって、海上の上空の雨雲から海面へと塩水でない雨水・雪が降り注いでいる。そこで本願ではSSPSのエネルギーにより稼働時間を長くした2を備える航空機3により遠洋の海上でもよい上空の雨水・降雨・降雪を手に入れて3に格納し需要地6に供給することを開示している。
※
図12の構成で、3や水の流路3H2O-LINEにろ過膜・濾過槽や、オゾンや薬品による殺菌手段、有害物質の除去手段を備えさせ、浄水器・浄水部を構成し、給水飛行機3として用いてもよい。
※
図12は雨水を収集する3FUELと水を搭載した3FUELの利用に関する。降雨・降雪を回収し水を得て、水をSSPSのエネルギーで分解し水素を得る方式として、
図11の右下側には、例えば、雲と、雲から降る雨・降雨と、降雨を収集する3LUGGを備えた航空機3、3FUELが図示されている。
<O2、O、酸素原子>本願の請求の範囲の下位概念において地上の大気・酸素・酸素原子の利用を開示している。例えば大気中の酸素・オゾンによって減衰する光子の利用、さらには酸素を酸化剤に用いる系で、月の酸化物を還元し酸素原子の取り除かれた燃料の合成、空中の受光部2と航空機3FUELでの水素と酸素の製造、ユーザ6での前記燃料と前記酸素原子の利用が開示されている。
<宇宙空間から地球へのエネルギー輸送方法>本願の請求の範囲の上位概念では宇宙太陽光発電の用途に限らなくともよい。例えば月面に素粒子や原子力を用いた発電所(ラジオアイソトープ、核分裂、核融合、反物質・対消滅など素粒子・核を用いる発電所)を備えさせ、前記発電所1PPの電力を発光部1に送り、発光部1から受光部2へエネルギーを光子の形で送り、受光部2から航空機3を動作させたり、地上にある物質を酸化還元し燃料を合成してもよい。(1から2へ送るときに1LINKのような中継衛星を用いてよい。)
<宇宙原子力発電・宇宙物理電池発電・宇宙発電所>太陽光の得られないところでは素粒子や原子力を用いた核関連発電所又は物理電池により得た電力を本願の1と2や3を用いて地上に送電してよい。(月基地に情報の通信のための基地局を作る場合に核関連発電所を非常時電力に用いてよい。本願1と2と3、3FUELを用いる系はSSPSのエネルギーに限定されず、太陽光発電所や原子力発電所を含む発電所1PPによるものを用いてよい)
<宇宙原子力発電>地上にて濃縮前のウラン等核燃料の原料(ウラン235とウラン238の混合物)を打ち上げし、月基地等のその場で核燃料を濃縮し核燃料(ウラン235)を得て月面原子力発電所で原子力発電に用い、前記発電による電力を1から2を経由して地上に届けてよい。※ただし、発電後の廃棄物放射性物質が月基地に蓄積するので廃棄物を管理する(例えばテロに使われぬよう管理する)必要がある。使用済み核燃料や放射性物質が投下手段により地球に投下され汚染されないよう管理が必要である。(SSPSの場合、太陽電池・鏡等を大面積に展開し保守・運用する必要があるが放射性物質は生じない差異がある。)
<<<
図7の貼り薬による見守りタグの説明>>>
次に
図7の見守りタグについて記載する。
<課題>老人見守り用又は行方不明時に発見するための装着型タグ又はビーコンを提供したい。前記タグ2TAGについては老人の好みや状態の差、関心の大きさにより、必ずしも靴・中敷やベルト、時計型タグ内蔵ウェアラブルデバイスを装着してくれるか不明であった。見守る親族などが老人への投薬の一環として装着できるタグがあってもよいと考えた。
<解決手段>貼付薬に無線式タグを貼り付けて備えさせ、ワイヤレス給電により充電しビーコン等動作させ、タグとタグの貼り付けられた老人を探索する。探索時にドローンによるタグ給電・ビーコン電波検出を行ってもよい。またSSPS等宇宙機からのタグ給電、人工衛星-タグ間での時刻情報・測位やタグ処理部制御に役立つ情報の送信、ビーコン検出する構成も提案する。
<説明>本願タグ2TAGとタグスキャナは、認知症患者の投薬用のパッチと無線タグを組み合わせたパッチ型無線式タグとすることで、認知症患者への貼付薬の投薬とタグ2TAGの貼り付け・貼付状態の維持を行えることを最も主要な特徴とする。2TAGは巡回・タグの探索をする航空機3のワイヤレス伝送手段により充電されビーコンや無線通信動作をしてよい。
<ワイヤレス給電方法>本願はパッシブ型のRFIDタグにおいて、ワイヤレス給電により電力を蓄電し蓄電した電力より無線信号(ビーコン信号)を発生させ、前記無線式ICタグと前記タグが張り付けられた物を探すための考案を含む。●公知技術によれば10m先まで給電可能な2.4GHz帯を用いる10m級給電技術(空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム)が提案されている。
●また宇宙開発が盛んになりつつあって、人工衛星や人工衛星のコンステレーションによる対宇宙や対地上への通信サービスが期待される。宇宙太陽光発電用途では無線による電力の送信(レクテナ利用によるワイヤレス電力伝送システム、宇宙と地上間でのワイヤレス電力伝送システム)が検討されており、本願での人物・動植物・物の捜索に前記タグ2TAGへの電力給電が利用されてもよい。●人工衛星の他、宇宙構造物、航空機、ドローン、無人航空機、高高度プラットフォームHAPS等でもタグ等給電先へのワイヤレス電力伝送システムの利用が想定される。
●前記10m級給電技術をドローンとUHFタグ機能を備えた貼り薬等に搭載し、パッチ型無線タグ2TAGとし、前記2TAGに前記ワイヤレス電力伝送システムにより給電させたのち、給電により得られた電力を前記2TAGのビーコン信号の発生に用いさせ場所の不明な物や人物の探索に用いる。
●[想定例・実施例1]:例えば山に迷い込んだ老人(或いは子供等見守りたい人物、捜索したい人物)に対し、前もって人の背中のパッチ1Pを剥がしにくい位置に前記2TAGを接着した・含む・備えた貼り薬やパッチを貼っておくことで、遭難時に前記10m級給電技術を搭載したドローンを山の周囲にて飛行させ、ワイヤレス給電の給電範囲に前記2TAGがある場合、2TAGは電力を給電して通信装置・ビーコン(若しくは物の前記捜索等に役立つ情報を含む信号の発信装置・通信装置)を動作させ、前記ドローンや前記2TAGが前記2TAGの通信装置の発した信号を受け取ることで前記2TAGの存在を検知し、前記捜索に役立てる意図を持つ。(または無線により前記2TAGを検出し、前記2TAGが貼り付けられているはずの物体THGの検出・捜索・見守・警備・管理、流通や輸送時の管理に用いる。)
●タグ1を探索する為の給電装置や読み取り装置(タグスキャナ)にドローンなど航空機や人工衛星等宇宙機を用いてよい。又街中を行き来する電源を有する自動車・電動アシスト自転車類・輸送機器に前記タグスキャナを備えさせて良い。例えばドローン3DRONEをタグスキャナとして用いて良い。(ドローン型タグ1スキャナは例であって、既存のRFIDタグのハンディスキャナ・ハンディタグスキャナにより探してもよい。)
例えば老人の場合、貼り薬を背中から取り外しにくい事を期待しているがそれは例であって、例えば犬や猫、ペットなど生物に対し首輪等前記生物が装着可能な形態のタグであって、前記給電による電力をビーコン生成に用いる前記タグであってもよい。
例えば子供の場合、子供に誘拐など危害をなそうとする者が2TAGのありそうな場所へ向けて給電用電波を送信し前記2TAGを給電し、チャージさせ、2TAGを起動しビーコン等動作させ子供を見つけることに利用する恐れがあるので、それを防ぐよう、給電時に通信を行い前記タグ1に給電できる資格の持つタグスキャナに限り、給電やビーコン等動作をできるようにしてよい。2TAGは2TAGを動かす条件や2TAGの置かれた環境によりビーコン等動作を行う。具体的には2TAGは認証手段を備えてよい。例えばパスワードやPINによる認証手段、タグ側でのボタンや入力部によるロック手段の設定・ビーコン機能等のオンオフやアクセスを制御する手段、タグ1内に備えたワンタイムパスワード認証手段。
<実際のタグ1>
例えば老人用の貼り薬2PATCHのタグ2TAGの用途で、パスワードが印字された2TAGであって、2TAGの制御部又はIC内に前記印字されたパスワードPWDが記録・記憶された2TAGであって、そのパスワードを基にして暗号化通信の暗号化キーとして、タグスキャナ又は通信経路・ネットワーク先に接続された端末と2TAGの間で暗号化通信を行わせてよい。
PWDの入力・記憶されたタグスキャナに限り2TAGとの通信や2TAGのビーコン等動作、2TAGへの給電が行われてよい。
2TAGは前記貼り薬2PATCHの上に重ねて貼る手段・固定手段・接着手段、若しくは2TAGと前記貼り薬の間で面ファスナーのような取付と取り外しの可能な手段を備えてよい。
<タグの医療品としての形態>
2TAGは医療品・医療手段である貼り薬としているが、2TAGは医療手段でありつつ見守りに用いるデバイスであってもよく、例えば腕時計型デバイスで心拍数を測定する医療デバイス・医療手段でもよい。
<装着式タグ>2TAGは人体に装着する装置という視点では、インソール、シューズ、眼鏡、コンタクトレンズ、コンタクトレンズ型出力デバイス、視力矯正可能な機器又は装置、ヘッドマウントディプレイ・VRゴーグル、補聴器、イヤホン・ヘッドホン、ワイヤレスイヤホンのようなウェアラブルデバイスでもよい。
●またインドにおける装飾用のシール(ビンディ)のように肌に貼り付けてよい。又衣服への装飾用シール・パッチ・ワッペンに2TAGを用いてよい。
●例えばワイヤレスイヤホンは小型で無くしやすい課題があるが、本願主張のタグ1としてふるまう部分を備えさせたり、貼付することで街中や家屋において紛失した前記ワイヤレスイヤホンを探す事に役立つかもしれない。
●紛失した物体に含まれる2TAGを探している人が視覚や聴覚を用いて探す場合には、公知のように2TAGに無線式のビーコンや発音式・発光式・振動式のビーコンを備えさせてよい。
<タグのパッチ>パッチ2PATCHとしてはリバスチグミン、リバスチグミンテープ等の医薬品で良い。例えば気管支を広げる薬、心臓の血管を広げる薬、禁煙を助ける薬であってもよい。例として禁煙用のニコチンを含む禁煙補助薬1Pやニコチンパッチ1Pでもよい。パッチ1Pは経皮吸収型製剤(パッチ剤1P)でもよい。パッチ1Pは湿布1P・鎮痛消炎剤1P等の医薬品でもよい。パッチ1Pは当て布でもよく、絆創膏1P・包帯1P・眼帯等1Pでもよい。
●薬物の管理用途:2PATCHは薬品を含んでよい。ニコチン等の薬物依存性がある薬物を取り扱う装置・ニコチン送達装置等に貼り付けてもよい。禁煙の敷地や部屋・区画でニコチン送達装置の持ち込みを検知するために2TAGと同じ機能をニコチン送達装置に備えさせていてもよい。
●管理の必要な薬品・モノにおける利用:医療用の処方の必要な薬品、あるいは大学など研究室で施錠され管理される劇毒物の容器においても、2TAGで主張されるビーコン等を利用した紛失物の捜索・管理・警備の方法を用いてもよい。
●銃器・火器・刀剣類(日本刀の登録証含む)に2TAGを用いてもよい。また骨董品・美術品・コレクションなど管理が必要なものでもよい。重要書類、図書館での本や博物館の展示品等でもよい。公知のICタグや無線式タグの用途での利用も想定される。
<人工衛星による給電と時刻等情報送付>
本願は物品や人物の位置を探すための考案を含む。例えば宇宙に配置された人工衛星又は人工衛星群・コンステレーションから地上の前記タグへ無線により情報・信号の伝達とワイヤレス給電を行う方法(宇宙太陽光発電における送電システム)を含む。人工衛星の他に空中の航空機でもよい。
<パッチを利用する背景>考案者は身近な親族の例から、老人は靴や腕輪といったウェアラブルを必ずしもつけるとは限らないことを認め、症状の進行具合などで老人の身につけているものへの集中の度合いが変わることも認めた。例えばモータリゼーションにより自動車での移動が当たり前となった人では歩くよりも車に乗る事のほうが重要であるかもしれない。(自動車が足となっている場合。)この場合、必ずしも保護者が意図した履物系デバイスを装着してくれるとは限らないかもしれない。●また腕時計では金属製の小型腕時計が記憶に残り、スマートウォッチメーカが製造するプラスチック製部分やスタイリッシュな意匠のスマートウォッチの類を装着しないかもしれない。●さらに、外出用のズボン、作業着や礼服・スーツ用ズボン等をはいた時の腰に巻くベルト類は、老人が着替えることすら意識できなくなり所謂寝巻状態でゴムひもにて固定するズボンのままで外に出てしまう恐れがあり、ベルト型デバイスでは装着すらされない恐れがあった。衣服の管理ができず、保護者側で見守り用又は遭難時対策用タグを仕込んだ衣服や腕時計や履物を用意しても、老人本人がそれを装着しない・できない・維持できない課題があった。
<貼付薬>そのような事を踏まえ、老人の生活を観察した結果、老人が常に装着していたことを認めたアイテムとして貼付薬用のリバスチミンパッチに注目し、本願のパッチ型無線2TAGを提案する。<貼付薬やパッチ、テープの皮膚以外への貼付>貼付薬は投与対象の人物の皮膚に張り付けられるが、皮膚から剥がれる可能性がある。(例えば夏場の汗の影響かパッチが剥がれる事もある。)本願では老人の皮膚の他、下着の生地、若しくは(肌により近い、屋外で脱ぎにくい、)アンダーウェア、インナーウェアに張り付けてよい。パッチはテープ式や下着とパッチ・タグが面ファスナーになっている方式でもよい。
<皮膚への貼付場所>背中であれば老人がパッチを外そうと手を伸ばしても伸ばしにくく、剥がされにくいいかもしれない。
<解決しようとする課題>解決しようとする主な課題は、老人等の見守り用装着型タグ、又は行方不明時に発見するための装着型タグを提供することである。
<装着を維持しやすいタグ形態の考案>解決しようとする問題点は、ウェアラブルデバイスとしてデバイスを用意しても老人ごとに個性があり必ずしも履物や腕時計など決まったモノを正常に装着してくれるか不明であって、装着し続けてくれるアイテムを探し、そのアイテムに適したRFIDタグ機能やタグの駆動方法、探索方法を考案することであった。
●見守る親族などが老人への投薬の一環として装着できるタグの方式を考案が課題であったかもしれない。●前記タグについては老人の好みや状態の差、関心の大きさにより、必ずしも靴やベルト、時計型タグ内蔵ウェアラブルデバイスを装着してくれるか不明であった。
<探索時の課題>●UHF方式(例えば900MHZ帯の貼付型タグ)でのタグスキャナによる検知範囲は2から5m程度であった。老人の街中や山中遭難時に検知範囲は広いことが好ましく、例えば5m以上となるよう給電方式や電力ストレージ(キャパシタ式か、1次電池式か、2次電池式か)の構成を検討し開示する。遠距離からのRFIDタグ機能(駆動形態ではパッシブ型、セミアクティブ型、アクティブ型含んでよい)を備えさせ、タグスキャナによりタグが電力を用いてタグの存在や識別情報をタグスキャナに送信できるようすることが課題であった。
<ドローン式タグスキャナ、航空機・宇宙機・人工衛星によるタグスキャナ、自動車・バイク・タクシーなど輸送機械に後付けのタグスキャナ>
2TAGを有する者が遭難にあった場合、捜索者がハンディタグスキャナを持って探索してもよいし、無人機・ドローン式タグスキャナにより捜索してもよい。
●例えば山中での遭難者を探すため複数機の無人機を遭難したと思われる山に無人機を放ち、2TAGが充電されるよう、無人機は捜索個所にワイヤレス電力送電を行い無線によるエネルギーを放射していく。無人機はGPS等の信号で位置を測位させ自動運転させつつ2TAGを探索させてもよい。
●例えば無線通信電力やアンテナの感度が許すならば、ドローン・航空機の代わりに、人工衛星、人工衛星のコンステレーション、宇宙機、宇宙構造物を用いて2TAGを探索してよい。
●例えばタクシーやバイク、宅配車両、或いは公的車両(郵便用車両、警察車両、消防・医療用車両、清掃車)にあらかじめタグスキャナを搭載し、街中で徘徊する2TAGの装着者がいないか調べていてもよい。
●2TAGを建物や設備自動車の鍵に装着し、前記タグスキャナを用いて2TAGを探索することで、鍵の管理・鍵の捜索に利用してもよい。
<携帯端末にタグスキャナを搭載する場合>スマートフォン等の携帯端末にタグスキャナを搭載してよい。スマホにタグスキャナを搭載するか後付けさせ、2TAGの貼り付けられた人や重要な物品に貼り付けられた2TAGを探してもよい。
<課題を解決するための手段>本発明のタグ2TAGとタグスキャナ6TAGーSCANNERは、認知症患者の投薬用のパッチと無線タグを組み合わせたパッチ型無線式タグとすることで、認知症患者への貼付薬の投薬とタグの貼り付け・貼付状態の維持を行えることを最も主要な特徴とする。さらに、貼付後のタグを駆動させる条件についても開示する。
<発明の効果>本発明のタグ2TAGとタグスキャナは、認知症患者の投薬用のパッチと無線タグを組み合わせたパッチ型無線式タグとすることで、認知症患者への貼付薬の投薬とタグの貼り付け・貼付状態の維持を行えるという利点がある。
<実施例>
図7に本発明の概念を記載する。本発明の主体は認知症患者の老人へ貼付薬の投薬を行うという老人の親族・看護者・介護者が行う治療的手順に、無線式タグ2TAGを装着・装着管理するという手順を取り入れて前記2つの手順を1つの手順で行えるようにしつつ、無線式タグ2TAGの捜索時は街中の自動車・輸送機器類やドローン等航空機や人工衛星等宇宙機からのワイヤレス給電によって、2TAGに電力を蓄電させビーコン信号の電力として解き放つことでワイヤレス給電の範囲を超える距離に向けビーコン信号をタグスキャナへ届けることで、老人に張り付けられていると期待される2TAGの捜索を行う方法にある。※基礎的なコンピュータ、電子部品・素子、通信、給電、ドローン・航空機・宇宙機、時刻同期技術、測位技術の詳細説明は公知の方法や既報の特許文献から説明できるので省略する。本願
図7や2TAGでは例えば無線LAN(IEEE 802.11系)、テザリングまたは無線PAN(IEEE 802.15系)、ワイヤレス給電を用いるが、それら技術は公知の文献によれば明らかであるので説明を省略する。