(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023113330
(43)【公開日】2023-08-16
(54)【発明の名称】推定装置および推定方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0201 20230101AFI20230808BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20230808BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022015609
(22)【出願日】2022-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】山田 健一郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049BB44
5L049BB56
(57)【要約】 (修正有)
【課題】面滞在時間の推定容易化を図る推定装置及び推定方法を提供する。
【解決手段】クラウドシステム100において、プログラムを実行するプロセッサと、プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する推定装置101は、人が対面する1以上の面を有する区画131が配置されている領域において、時系列な人の移動軌跡を示す人流方向データ112を取得する取得処理と、取得処理によって取得された人流方向データ112と、区画131内における面の位置と、に基づいて、面における人の滞在時間を算出する算出処理と、算出処理によって算出された滞在時間を出力する出力処理と、を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する推定装置であって、
前記プロセッサは、
人が対面する1以上の面を有する区画が配置されている領域において、時系列な前記人の移動軌跡を示す人流方向データを取得する取得処理と、
前記取得処理によって取得された人流方向データと、前記区画内における前記面の位置と、に基づいて、前記面における前記人の滞在時間を算出する算出処理と、
前記算出処理によって算出された滞在時間を出力する出力処理と、
を実行することを特徴とする推定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の推定装置であって、
前記取得処理では、前記プロセッサは、前記領域に配置された、物体の距離および移動方向を検出するセンサからの出力に基づいて、前記人流方向データを取得する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項3】
請求項1に記載の推定装置であって、
前記算出処理では、前記プロセッサは、前記区画の周辺環境を示すデータに基づいて、前記滞在時間を算出する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項4】
請求項1に記載の推定装置であって、
前記記憶デバイスは、過去の前記人流方向データと前記面の位置とを説明変数とし、前記面における過去の滞在時間を目的変数として学習された面滞在時間推定モデルを記憶しており、
前記算出処理では、前記プロセッサは、前記人流方向データと前記面の位置とを前記面滞在時間推定モデルに入力することにより、前記滞在時間を算出する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項5】
請求項4に記載の推定装置であって、
前記記憶デバイスは、過去の前記人流方向データと前記面の位置と前記区画の周辺環境を示すデータとを説明変数とし、前記面における過去の滞在時間を目的変数として学習された面滞在時間推定モデルを記憶しており、
前記算出処理では、前記プロセッサは、前記人流方向データと前記面の位置と前記区画の周辺環境を示すデータとを前記面滞在時間推定モデルに入力することにより、前記滞在時間を算出する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項6】
請求項1に記載の推定装置であって、
前記プロセッサは、
前記区画において前記面を構成する棚に配置される商品の売上個数と、前記面の前記滞在時間と、に基づいて、前記棚における前記商品の配置位置を推定する棚割推定処理を実行し、
前記出力処理では、前記プロセッサは、前記棚割推定処理によって推定された前記商品の配置位置を出力する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項7】
請求項6に記載の推定装置であって、
前記棚割推定処理では、前記プロセッサは、前記区画に配置される商品群について前記売上個数に基づいて優先順位を設定し、前記優先順位にしたがって、前記棚における前記商品の配置位置を推定する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項8】
請求項1に記載の推定装置であって、
前記プロセッサは、
前記区画において前記面を有する棚に配置される商品の客単価と、前記面の前記滞在時間と、に基づいて、前記棚における前記商品の配置位置を推定する棚割推定処理を実行し、
前記出力処理では、前記プロセッサは、前記棚割推定処理によって推定された前記商品の配置位置を出力する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項9】
請求項8に記載の推定装置であって、
前記棚割推定処理では、前記プロセッサは、前記区画に配置される商品群について前記客単価に基づいて優先順位を設定し、前記優先順位にしたがって、前記棚における前記商品の配置位置を推定する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項10】
請求項8に記載の推定装置であって、
前記取得処理では、前記プロセッサは、前記人が前記商品の配置位置に腕を伸ばした回数を取得し、
前記プロセッサは、
前記腕を伸ばした回数と、前記商品の売上個数と、に基づいて、前記商品の前記客単価を推定する客単価推定処理を実行し、
前記棚割推定処理では、前記商品の売上個数と、前記客単価推定処理によって推定された前記商品の客単価と、に基づいて、前記棚における前記商品の配置位置を推定する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項11】
請求項1に記載の推定装置であって、
前記プロセッサは、
前記区画において前記面を有する棚に配置される商品の売上個数および客単価と、前記面の前記滞在時間と、に基づいて、前記棚における前記商品の配置位置を推定する棚割推定処理を実行し、
前記出力処理では、前記プロセッサは、前記棚割推定処理によって推定された前記商品の配置位置を出力する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項12】
請求項6に記載の推定装置であって、
前記棚割推定処理では、前記プロセッサは、前記棚の高さ方向の位置に基づいて、前記棚における前記商品の配置位置を推定する、
ことを特徴とする推定装置。
【請求項13】
プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する推定装置による推定方法であって、
前記プロセッサは、
1以上の面を有する区画が配置されている領域において、時系列な人の移動軌跡を示す人流方向データを取得する取得処理と、
前記取得処理によって取得された人流方向データと、前記区画内における前記面の位置と、に基づいて、前記面における前記人の滞在時間を算出する算出処理と、
前記算出処理によって算出された滞在時間を出力する出力処理と、
を実行することを特徴とする推定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを推定する推定装置および推定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、ユーザが第1商品に手を伸ばしたことを示す情報を入力する第1入力部と、ユーザの属性を推定する推定部と、ユーザが第1商品を購入しなかった場合に、ユーザの属性に対応付けて第1商品に手を伸ばしたことを記憶する記憶部と、を備え、ユーザが第1商品と同一カテゴリの第2商品を購入した場合に、記憶部は、第2商品の情報を記憶する電子機器を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、人流に基づく棚面前の人の滞在時間や棚割設定については、考慮されていない。
【0005】
本発明は、面滞在時間の推定容易化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示技術は、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する推定装置であって、前記プロセッサは、人が対面する1以上の面を有する区画が配置されている領域において、時系列な前記人の移動軌跡を示す人流方向データを取得する取得処理と、前記取得処理によって取得された人流方向データと、前記区画内における前記面の位置と、に基づいて、前記面における前記人の滞在時間を算出する算出処理と、前記算出処理によって算出された滞在時間を出力する出力処理と、を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の代表的な実施の形態によれば、面滞在時間の推定容易化を図ることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施例1にかかる分析システムのシステム構成例1を示す説明図である。
【
図3】
図3は、区画周辺環境データ記憶部の一例を示す説明図である。
【
図4】
図4は、面配置データ記憶部の一例を示す説明図である。
【
図5】
図5は、コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、登録画面の一例を示す説明図である。
【
図7】
図7は、面滞在時間推定モードを表示する表示画面の一例を示す説明図である。
【
図8】
図8は、推奨棚割推定モードを表示する表示画面の一例を示す説明図である。
【
図9】
図9は、実施例1にかかる分析システムのシステム構成例2を示す説明図である。
【
図10】
図10は、実施例1にかかる分析システムのシステム構成例3を示す説明図である。
【
図11】
図11は、クラウドサーバによる面滞在時間推定処理手順例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、客単価推定部による客単価推定処理手順例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、棚割推定部による棚割推定処理手順例を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、商品群のグルーピング例を示す説明図である。
【
図15】
図15は、グループに所属する商品群の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0009】
<分析システムのシステム構成例1>
図1は、実施例1にかかる分析システムのシステム構成例1を示す説明図である。構成例1は、面滞在時間推定モデルを用いて面滞在時間を推定する場合の構成の一例である。面滞在時間推定モデルとは、棚132の正面である棚面前での人134の滞在時間を推定する学習モデルである。
【0010】
クラウドシステム100は、クラウドサーバ101と、商業施設102A、102B、102C、…(これらを区別しない場合は、単に商業施設102)と、商業施設102A、102B、102C、…の各々の情報処理装置103A、103B、103C、…(これらを区別しない場合は、単に情報処理装置103)と、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク104を介して通信可能に接続される。
【0011】
商業施設102は、区画131と、区画131近傍に設置された人流データ取得部130とを有する。区画131は、商品を陳列する棚132を有する。
図1の区画131では、コの字形状に3つの棚132が配置されている。また、区画131において区画131外の通路と連結する部分を開口133と称す。開口133は、人134が出入りする部分である。
【0012】
人流データ取得部130は、区画131周辺および区画131内の人134の人流データ111を取得し、取得した人流データ111をネットワーク104を介してクラウドサーバ101に送信する。人流データ取得部130は、たとえば、LiDARであり、物体の形状や物体までの距離、物体の移動方向を検出する。これにより、たとえば、人流データ取得部130は、人134ごとに形状を特定し、特定した形状の人134がどの方向にどれくらい移動したかを示す人流データ111を取得する。すなわち、人流データ111は、人134の時系列な位置情報である。LiDARは、人134がXY平面方向に腕を伸ばしたか否かを検出することもできるため、人流データ111は、各々の人134がXY平面方向に腕を伸ばした回数も含む。
【0013】
情報処理装置103は、商業施設102の棚割管理者またはテナント管理者(以下、単に、管理者)が操作するコンピュータであり、クラウドサーバ101にデータを入力したり、クラウドサーバ101からのデータを出力したりする。具体的には、たとえば、情報処理装置103Aは、商業施設102Aの管理者が操作するコンピュータであり、情報処理装置103Bは、商業施設102Bの管理者が操作するコンピュータであり、情報処理装置103Cは、商業施設102Cの管理者が操作するコンピュータである。
【0014】
クラウドサーバ101は、区画周辺環境データ記憶部113と、面配置データ記憶部114と、面滞在時間推定モデル記憶部115と、を有する。区画周辺環境データ記憶部113は、区画周辺環境データを記憶する。区画周辺環境データとは、区画131の周辺環境を示すデータであり、たとえば、区画131がある商業施設102の規模、商業施設102の建造(エンクローズドまたはオープン)、立地、人134の平均通行量を示す。
【0015】
面配置データ記憶部114は、面配置データを記憶する。面配置データとは、棚132の棚面の配置を規定するデータである。面滞在時間推定モデル記憶部115は、面滞在時間推定モデル116を区画131ごとに記憶する。面滞在時間推定モデル116は、区画131ごとに存在し、人流方向データ112、区画周辺環境データおよび面配置データが入力されると、推定値である面滞在時間117を区画131内の棚面ごとに出力する。
【0016】
また、クラウドサーバ101は、人流方向分析部121と、棚割推定部122と、客単価推定部123と、を有する。人流方向分析部121は、人流データ111を分析して人134の人流方向データ112を出力する。人流方向データ112は、たとえば、XY平面上を移動する人134の時系列な移動軌跡である。また、LiDARは、人134がXY平面方向に腕を伸ばしたか否かを検出することもできる。また、棚面S#の幅方向および高さ方向により、商品群の棚割が決まっているため、人流方向データ112は、各々の人134が棚面S#の商品ごとに腕を伸ばした回数も含む。
【0017】
棚割推定部122は、面滞在時間117に基づいて、棚割を推定し、推定結果として棚割データ118を出力する。客単価推定部123は、面滞在時間117に基づいて、区画131における客単価を算出する。なお、客単価には、ある期間内における区画131での全商品の売上金額に基づく客一人当たりの売上金額と、ある期間内における区画131での商品ごとの売上金額に基づく客一人当たりの商品ごとの売上金額と、がある。これらの少なくとも1つの客単価を客単価データ119と称す。また、クラウドサーバ101は、面滞在時間117と商業施設102固有の係数とに基づいて、区画131が配置される商業施設102内の場所の賃料を推定してもよい。
【0018】
<棚面>
図2は、区画131を示す平面図である。
図2では、3種類の区画131A~131Cを示している。区画131A~131Cを区別しない場合は、区画131と称す。Xは、開口133に対して直交する方向であり、Yは、Xに直交する人流である。区画131は、棚面S#と領域A#とを有する。#は番号である。領域A#は同一番号#の棚面S#に対応する。具体的には、たとえば、人134は、領域A#に滞在するときに棚面S#と対面する。棚面S#は、棚132の間口となる棚131の正面である。なお、棚面S#は、1以上の棚132の正面が面一になった面であるが、本例では説明を単純化するため、棚面S#は1つの棚132の正面として説明する。
【0019】
<区画周辺環境データ記憶部113>
図3は、区画周辺環境データ記憶部113の一例を示す説明図である。区画周辺環境データ記憶部113は、区画周辺環境データを、たとえば、テーブル形式で保持する。区画周辺環境データ記憶部113は、フィールドとして、施設ID301と、規模302と、建屋303と、立地304と、平均通行量305と、を有する。同一行の各フィールドの値の組み合わせが、1つの商業施設102に関する区画周辺環境データを規定するエントリとなる。
【0020】
施設ID301は、商業施設102を一意に特定する識別情報である。規模302は、商業施設102がリージョナル型、コミュニティ型、およびネイバーフッド型のいずれかに該当するかを示す情報である。建屋303は、商業施設102の構造がエンクローズドおよびオープンのいずれに該当するかを示す情報である。立地304は、商業施設102の設置場所が駅チカ、都市、および郊外のいずれに該当するかを示す情報である。駅チカとは、商業施設102の最寄り駅の近くまたは最寄り駅の地下を意味する。平均通行量305は、商業施設102における単位時間あたりの人134の通行量(人/時)である。なお、規模302、建屋303および立地304は、たとえば、ワンホットエンコーディングされている。
【0021】
<面配置データ記憶部114>
図4は、面配置データ記憶部114の一例を示す説明図である。面配置データ記憶部114は、区画131の面配置データ400を、たとえば、テーブル形式で保持する。面配置データ400は、フィールドとして、施設ID301と、区画ID402と、棚面ID403と、配置情報404と、を有する。
【0022】
区画ID402は、区画131を一意に特定する識別情報である。棚面ID403は、棚面S#を一意に特定する識別情報である。配置情報404は、棚面S#の区画131内の位置および棚面S#の法線方向を規定する情報である。また、配置情報404は、棚面ID403で特定される棚面における棚132の棚段の段数や各棚段の間口の形状や容積といったデータも保持する。
【0023】
<コンピュータのハードウェア構成>
つぎに、クラウドサーバ101および情報処理装置103(以下、総称して、コンピュータ500)のハードウェア構成について説明する。
【0024】
図5は、コンピュータ500のハードウェア構成例を示すブロック図である。コンピュータ500は、プロセッサ501と、記憶デバイス502と、入力デバイス503と、出力デバイス504と、通信インターフェース(通信IF)505と、を有する。プロセッサ501、記憶デバイス502、入力デバイス503、出力デバイス504、および通信IF505は、バス506により接続される。プロセッサ501は、コンピュータ500を制御する。記憶デバイス502は、プロセッサ501の作業エリアとなる。また、記憶デバイス502は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス502としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。入力デバイス503は、データを入力する。入力デバイス503としては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナ、マイク、センサがある。出力デバイス504は、データを出力する。出力デバイス504としては、たとえば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカがある。通信IF505は、ネットワークと接続し、データを送受信する。
【0025】
なお、
図1に示した人流方向分析部121、棚割推定部122、および客単価推定部123は、具体的には、たとえば、記憶デバイス502に記憶されたプログラムをプロセッサ501に実行させることにより実現される機能である。また、
図1に示した区画周辺環境データ記憶部113、面配置データ記憶部114、および面滞在時間推定モデル記憶部115は、記憶デバイス502に記憶される。
【0026】
<表示画面例>
つぎに、情報処理装置103に表示される表示画面例について説明する。
【0027】
図6は、登録画面の一例を示す説明図である。登録画面600は、情報処理装置103が担当する区画131に関する情報を登録したり、登録済みの情報を修正したりするための画面である。登録画面600は、区画ID入力欄601と、区画名選択プルダウン602と、区画写真表示領域603と、区画周辺環境データ604と、面配置レイアウト605と、登録ボタン606と、修正ボタン607と、を有する。
【0028】
区画ID入力欄601は、管理者が入力デバイス503を操作して区画ID402を入力するための領域である。登録ボタン606の押下により、入力された文字列が区画ID402としてクラウドサーバ101に登録される。修正ボタン607の押下により、修正後の文字列が、他の区画ID402と重複しない限り、新たな区画ID402としてクラウドサーバ101に更新される。
【0029】
区画名選択プルダウン602は、区画131の一覧を表示して区画131の選択を受け付けるユーザインタフェースである。登録画面600では、区画名選択プルダウン602は、区画ID402が未登録の区画131の名称(区画名)が入力される領域となる。登録ボタン606の押下により、入力された文字列が区画名として、区画ID入力欄601に入力された文字列(区画ID402)と関連付けて、クラウドサーバ101に登録される。修正ボタン607の押下により、修正後の文字列が、区画名として区画ID402と関連付けてクラウドサーバ101に更新される。
【0030】
区画写真表示領域603は、区画131の写真(区画写真)である画像データを表示する領域である。情報処理装置103内の画像データを、入力デバイス503で操作(ドラッグアンドドロップ)することにより、当該画像データが、区画写真として区画写真表示領域603に表示される。登録ボタン606の押下により、表示中の画像データが区画写真として、区画ID入力欄601に入力された文字列(区画ID402)と関連付けて、クラウドサーバ101に登録される。修正ボタン607の押下により、差替え後の画像データが、差替え後の区画写真として区画ID402と関連付けてクラウドサーバ101に更新される。
【0031】
区画周辺環境データ604は、区画131が存在する商業施設102に関する区画周辺環境データである。なお、どの区画131がどの商業施設102に存在するかについては、面配置データ記憶部114の面配置データ400で管理されている。
【0032】
情報処理装置103は、対応する商業施設102の施設ID301でクラウドサーバ101に要求することにより、当該商業施設102の区画周辺環境データ604を取得して、登録画面600に表示する。
【0033】
面配置レイアウト605は、例として区画131Aを平面視した図形データであり、面配置データ400により作成される。
【0034】
登録ボタン606は、区画名、区画写真、区画周辺環境データ604(またはその施設ID301でもよい)、および面配置レイアウト605を区画ID402と関連付けてクラウドサーバ101に登録するためのユーザインタフェースである。
【0035】
修正ボタン607は、区画ID402、区画名、区画写真、および面配置レイアウト605を修正してクラウドサーバ101に更新するためのユーザインタフェースである。
【0036】
図7は、面滞在時間推定モードを表示する表示画面の一例を示す説明図である。表示画面700は、推定対象区画ID入力欄701と、推定対象区画名選択プルダウン702と、第1推定条件選択プルダウン703と、第2推定条件選択プルダウン704と、面滞在時間ヒートマップ705と、面滞在時間一覧706と、実行ボタン707と、モード変更ボタン708と、を有する。
【0037】
推定対象区画ID入力欄701は、管理者が入力デバイス503を操作して推定対象区画IDを入力するための領域である。推定対象区画IDは、推定対象区画を一意に特定する識別情報である。推定対象区画は、面滞在時間の推定対象となる区画131である。
【0038】
推定対象区画名選択プルダウン702は、区画131の一覧を表示して推定対象区画の選択を受け付けるユーザインタフェースである。
【0039】
第1推定条件選択プルダウン703は、第1推定条件の一覧を表示して第1推定条件の選択を受け付けるユーザインタフェースである。第1推定条件は、平日、休日、日曜日~月曜日といった曜日である。第1推定条件は、条件設定なしに設定することもできる。
【0040】
第2推定条件選択プルダウン704は、第2推定条件の一覧を表示して第2推定条件の選択を受け付けるユーザインタフェースである。第2推定条件は、1日当たり、1週間あたり、1か月あたりといった期間である。第2推定条件は、条件設定なしに設定することもできる。
【0041】
面滞在時間ヒートマップ705は、第1推定条件および第2推定条件を充足した推定対象区画における面滞在時間117のヒートマップである。すなわち、色の濃淡により面滞在時間117の長さが表示される。面滞在時間ヒートマップ705は、人流方向データ112を用いて、クラウドサーバ101が面配置レイアウト605に面滞在時間117を示す色の濃淡を重畳することにより作成される。
【0042】
面滞在時間一覧706は、棚面S#ごとの面滞在時間の推定値を示す推定結果である。具体的には、たとえば、面滞在時間一覧706は、棚面ID403と、面滞在時間117と、を有する。
【0043】
実行ボタン707は、押下により、第1推定条件選択プルダウン703および第2推定条件選択プルダウン704の第1推定条件および第2推定条件を充足した、推定対象区画ID入力欄701または推定対象区画名選択プルダウン702によって特定された推定対象区画について、面滞在時間117を棚面S#ごとに算出し、面滞在時間ヒートマップ705および面滞在時間一覧706を表示するためのユーザインタフェースである。
【0044】
モード変更ボタン708は、押下により、表示画面700の表示内容を面滞在時間推定モードから推奨棚割推定モードに、および、推奨棚割推定モードから面滞在時間推定モードに、変更するためのユーザインタフェースである。
【0045】
図8は、推奨棚割推定モードを表示する表示画面700の一例を示す説明図である。推奨棚割推定モードでは、表示画面700は、推定対象区画ID入力欄701と、推定対象区画名選択プルダウン702と、棚種選択プルダウン801と、棚段数選択プルダウン802と、第1推定条件選択プルダウン703と、推定対象区画面配置データ804と、棚割レイアウト805と、実行ボタン807と、モード変更ボタン708と、を有する。
【0046】
棚種選択プルダウン801は、棚種の一覧を表示して棚種の選択を受け付けるユーザインタフェースである。棚種は、棚の種類である。棚段数選択プルダウン802は、棚段数の一覧を表示して棚段数の選択を受け付けるユーザインタフェースである。
【0047】
推定対象区画面配置データ804は、推定対象区画の面配置レイアウト605である。棚割レイアウト805は、推定対象区画の各棚面S#の棚割を示す図形データである。
【0048】
実行ボタン807は、押下により、棚種選択プルダウン801、棚段数選択プルダウン802および第1推定条件選択プルダウン703の棚種、棚段数、および第1推定条件を充足した、推定対象区画ID入力欄701または推定対象区画名選択プルダウン702によって特定された推定対象区画について、棚面S#ごとの棚割を算出し、その算出結果として、棚割レイアウト805を表示するためのユーザインタフェースである。
【0049】
<分析システムのシステム構成例2>
図9は、実施例1にかかるクラウドシステム100のシステム構成例2を示す説明図である。構成例2は、面滞在時間推定モデルを学習する場合の構成の一例である。
図9では、
図1にはない構成について説明する。クラウドサーバ101は、人流方向データ記憶部901と、面滞在時間記憶部902と、面滞在時間推定モデル学習部903と、を有する。
【0050】
人流方向データ記憶部901は、人流方向データ112を記憶する。面滞在時間記憶部902は、面滞在時間を記憶する。面滞在時間は、たとえば、各区画131の棚面S#ごとの人134の滞在時間の実測値である。
【0051】
面滞在時間推定モデル学習部903は、人流方向データ112、区間周辺環境データ、および面配置データ400における棚面S#の配置情報404(位置および法線方向)を説明変数とし、面滞在時間を目的変数として、機械学習により面滞在時間推定モデル116を学習する。
【0052】
なお、
図9に示した面滞在時間推定モデル学習部903は、具体的には、たとえば、記憶デバイス502に記憶されたプログラムをプロセッサ501に実行させることにより実現される機能である。また、
図9に示した人流方向データ記憶部901および面滞在時間記憶部902は、記憶デバイス502に記憶される。
【0053】
<分析システムのシステム構成例2>
図10は、実施例1にかかるクラウドシステム100のシステム構成例3を示す説明図である。構成例3は、棚割モデルを学習する場合の構成の一例である。
図10では、
図1および
図9にはない構成について説明する。クラウドサーバ101は、学習用棚割データ1001と、学習用棚割データ記憶部1002と、客単価記憶部1003と、棚割推定モデル1004と、棚割推定モデル記憶部1005と、棚割推定モデル学習部1010と、を有する。
【0054】
学習用棚割データ1001は、学習用の棚割データである。棚割データは、どの棚面S#のどの棚段に何が配置されているかを示すデータである。学習用棚割データ記憶部1002は、学習用棚割データ1001を記憶する。客単価記憶部1003は、区画131ごとの客単価を記憶する。棚割推定モデル1004は、棚割を推定する学習モデルである。棚割推定モデル記憶部1005は、棚割推定モデル1004を記憶する。
【0055】
棚割推定モデル学習部1010は、人流方向データ112、区間周辺環境データ、面配置データ400における棚面S#の配置情報404(位置および法線方向)、および客単価を説明変数とし、学習用棚割データ1001を目的変数として、機械学習により棚割推定モデル1004を学習する。
【0056】
なお、
図9に示した棚割推定モデル学習部1010は、具体的には、たとえば、記憶デバイス502に記憶されたプログラムをプロセッサ501に実行させることにより実現される機能である。また、
図9に示した学習用棚割データ記憶部1002および客単価記憶部1003は、記憶デバイス502に記憶される。
【0057】
<面滞在時間推定処理>
図11は、クラウドサーバ101による面滞在時間推定処理手順例を示すフローチャートである。クラウドサーバ101は、情報処理装置103で入力された推定対象区画の区画ID402(以下、推定対象区画ID402)と、第1推定条件と、第2推定条件と、を、情報処理装置103から受信する(ステップS1101)。
【0058】
クラウドサーバ101は、人流方向分析部121により、推定対象区画について、第1推定条件および第2推定条件に該当する人流方向データ112を取得する(ステップS1102)。
【0059】
クラウドサーバ101は、推定対象区画の面滞在時間推定モデル116に、ステップS1102で取得した人流方向データ112、区画周辺環境データおよび面配置データを入力して、推定値である面滞在時間117を算出する(ステップS1103)。
【0060】
クラウドサーバ101は、面滞在時間117を面滞在時間ヒートマップ705と、面滞在時間一覧706とを生成し(ステップS1104)、情報処理装置103に送信する(ステップS1105)。これにより、
図7に示したような表示画面700が情報処理装置103に表示される。
【0061】
<客単価推定処理>
図12は、客単価推定部123による客単価推定処理手順例を示すフローチャートである。クラウドサーバ101は、情報処理装置103から、客単価データ119の推定対象区画ID402および推定対象期間を取得する(ステップS1201)。
【0062】
クラウドサーバ101は、ステップS1201で選択された推定対象区画について、推定対象期間内において、人流方向データ112に基づいて、人134が棚面S#に腕を伸ばした回数を取得する(ステップS1202)。具体的には、たとえば、クラウドサーバ101は、棚面S#における商品の陳列位置ごとに、人134が棚面S#に腕を伸ばした回数を取得する。
【0063】
クラウドサーバ101は、推定対象期間内に推定対象区画に陳列された商品の売上金額を情報処理装置103から取得する(ステップS1203)。
【0064】
クラウドサーバ101は、ステップS1203で取得した推定対象期間内における推定対象区画に陳列された商品ごとに、当該商品の売上金額を、当該商品の陳列位置に腕を伸ばした回数で除することにより、商品ごとの客単価を算出する(ステップS1204)。
【0065】
クラウドサーバ101は、ステップS1204で算出した客単価を情報処理装置103に送信する(ステップS1205)。これにより、情報処理装置103に客単価データ119が表示される。
【0066】
<棚割推定処理>
図13は、棚割推定部122による棚割推定処理手順例を示すフローチャートである。クラウドサーバ101は、推定対象期間における推定対象区画での商品群の売上個数および客単価データ119を取得する(ステップS1301)。具体的には、たとえば、クラウドサーバ101は、情報処理装置103および商業施設102にPOS(Point Of Sales)システムが導入されている場合は、情報処理装置103のPOSデータから、推定対象期間における推定対象区画での商品群の売上個数および客単価を取得する。
【0067】
また、クラウドサーバ101は、情報処理装置103および商業施設102にPOSシステムが導入されていない場合は、情報処理装置103で管理者が入力した推定対象期間における推定対象区画での商品群の売上個数を情報処理装置103から取得する。また、クラウドサーバ101は、客単価推定部123から推定対象期間における客単価データ119を取得する。
【0068】
クラウドサーバ101は、区画131における商品ごとの売上個数および客単価でグループ分けする(ステップS1302)。
【0069】
図14は、商品群のグルーピング例を示す説明図である。
図14において、横軸を商品の客単価とし、そのしきい値をTh1とする。また、縦軸を商品の売上個数とし、そのしきい値をTh2とする。
【0070】
客単価がしきい値Th1以上で、かつ、売上個数がしきい値Th2以上となる商品の集合をグループG1とする。客単価がしきい値Th1より小さく、かつ、売上個数がしきい値Th2以上となる商品の集合をグループG2とする。客単価がしきい値Th1以上で、かつ、売上個数がしきい値Th2より小さい商品の集合をグループG3とする。客単価がしきい値Th1より小さく、かつ、売上個数がしきい値Th2より小さい商品の集合をグループG4とする。
【0071】
図14では、クラウドサーバ101は、区画131内の陳列対象商品群をグループG1~G4の4つのグループに分類したが、2以上であれば、グループ数は4つに限定されない。
【0072】
図13に戻り、クラウドサーバ101は、グループの商品陳列の優先順位を設定する(ステップS1303)。
図14に示した例では、クラウドサーバ101は、グループG1→グループG2→グループG3→グループG4の順に設定する。すなわち、売上個数がTh2以上のグループG1、G2が最優先され、そのうち、客単価がTh1のグループG1が優先される。グループG1、G2の後は、客単価がTh2以上のグループG3がグループG4よりも優先される。
【0073】
なお、売れない商品の売り上げを改善したい場合は、ユーザ設定により、クラウドサーバ101は、グループG1→グループG4→グループG3→グループG2の順に設定する。なお、クラウドサーバ101は、売上個数だけで商品陳列の優先順位を設定してもよく、客単価だけで商品陳列の優先順位を設定してもよい。
【0074】
図13に戻り、クラウドサーバ101は、推定対象区画について未選択棚面S#があるか否かを判断する(ステップS1304)。未選択棚面S#がある場合(ステップS1304:Yes)、クラウドサーバ101は、未選択棚面S#のうち面滞在時間117が最長の棚面S#を選択する(ステップS1305)。
【0075】
クラウドサーバ101は、未選択グループがあるか否かを判断する(ステップS1306)。未選択グループがある場合(ステップS1306:Yes)、クラウドサーバ101は、ステップS1303で設定された優先順位が最も高い未選択グループを1つ選択する(ステップS1307)。
【0076】
クラウドサーバ101は、選択グループに商品が残存しているか否かを判断する(ステップS1308)。商品が残存している場合(ステップS1308:Yes)、クラウドサーバ101は、選択グループから商品を選択する(ステップS1309)。選択された商品は選択グループから削除される。選択グループに商品が残存していない場合(ステップS1308:No)、ステップS1306に戻る。
【0077】
図15は、グループに所属する商品群の一例を示す説明図である。たとえば、グループG1には、「おもちゃA」、「知育玩具A」、「いたずら玩具A」、「知恵の輪A」が含まれる。グループ内の商品の選択順は限定されない。具体的には、たとえば、選択順は、ランダムでもよく、名前順でもよく、売上金額順でもよく、客単価順でもよい。
【0078】
クラウドサーバ101は、選択商品が選択棚面S#に追加可能か否かを判断する(ステップS1310)。具体的には、たとえば、商品は形状データおよび体積データを有しており、棚面S#も棚段ごとに残存収納形状および残存容積データを有する。クラウドサーバ101は、選択商品の形状データおよび体積データと、選択棚面S#の各棚段の残存収納形状および残存容積データに基づいて、いずれかの棚段に選択商品が収納可能か否かを判断する。
【0079】
選択棚面S#のいずれの棚段にも選択商品が追加可能でない場合(ステップS13101310:No)、ステップS1304に戻る。一方、選択棚面S#のいずれかの棚段に選択商品が追加可能である場合、クラウドサーバ101は、選択商品を選択棚面S#の棚段に選択商品を追加する。
【0080】
図16は、商品追加例1を示す説明図である。
図16では、棚132は、高さ方向に棚段T1~T7を有する。棚段T1~T7を区別しない場合は、棚段Tと称す。人134の目線や立った姿勢で棚段Tに手が届く範囲を、ゴールデンゾーン1600と称す。本例では、ゴールデンゾーン1600は、棚段T3~T5である。ゴールデンゾーン1600内の棚段T3~T5が、選択商品の陳列先として優先的に選択され、ゴールデンゾーン1600内の棚段T3~T5に選択商品が陳列可能な残存スペースがなくなると、ゴールデンゾーン1600外の棚段T1、T2、T6、T7については、ゴールデンゾーン1600から距離が近い順に選択される。
【0081】
図17は、商品追加例2を示す説明図である。
図17に示すように、棚段T7もゴールデンゾーン1600に含めてもよい。どの棚段Tがゴールデンゾーン1600に含まれるか、棚段Tの選択順をどのようにするかは、事前に管理者が情報処理装置103からクラウドサーバ101に設定可能である。
【0082】
図13に戻り、ステップS1311のあと、ステップS1308に戻る。ステップS1304において未選択棚面S#がない場合(ステップS1304:No)、または、ステップS1306において未選択グループがない場合(ステップS1306:No)、クラウドサーバ101は、棚割結果を情報処理装置103に出力する。これにより、情報処理装置103では、
図8に示した表示画面700が表示可能になる。
【0083】
なお、
図13では、ルールベースで棚割推定処理を実行したが、機械学習により棚割推定処理を実行してもよい。具体的には、たとえば、クラウドサーバ101は、商品の売上個数や商品の客単価、棚面S#ごとの面滞在時間117を説明変数とし、棚132における商品の陳列位置を目的変数として、棚割学習モデルを区画131ごとに生成し、記憶デバイス502に格納しておく。そして、クラウドサーバ101は、予測対象商品の売上個数、客単価、推定対象区画の各棚面S#ごとの面滞在時間117入力することにより、予測対象商品の棚132における商品の陳列位置を出力する。このように、クラウドサーバ101は、商品ごとの陳列位置を棚割結果として情報処理装置103に出力することができる。
【0084】
このように、本実施例によれば、面滞在時間117の推定容易化を図ることができ、面滞在時間117を考慮した効率的な棚割を設定することができ、管理者の負担軽減を図ることができる。また、面滞在時間117を考慮することで、区画131の賃料の適正化を図ることができる。
【0085】
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。たとえば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、または置換をしてもよい。
【0086】
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、たとえば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
【0087】
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)の記録媒体に格納することができる。
【0088】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。