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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023113382
(43)【公開日】2023-08-16
(54)【発明の名称】コンソールリッド装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 7/04 20060101AFI20230808BHJP
【FI】
B60R7/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022015720
(22)【出願日】2022-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100187791
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 晃志郎
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 豊
【テーマコード(参考)】
3D022
【Fターム(参考)】
3D022CA07
3D022CC17
3D022CD01
3D022CD16
3D022CD18
(57)【要約】
【課題】操作時のがたつきを低減したコンソール装置を提供すること。
【解決手段】コンソールリッド装置1は、コンソール本体2と、リッド3と、リンク4を備え、コンソール本体2に対してリッド3を開閉して使用する。リンク4は、リンク第一端部4aが第一ヒンジ部5aを介してコンソール本体2と連結し、リンク第二端部4bが第二ヒンジ部5bを介してリッド3と連結する。リッド3は、第一ヒンジ部5aを介して、又は第二ヒンジ部5bを介して回動することにより開閉可能である。第一ヒンジ部5aに隣接する位置において、コンソール本体2はコンソール第一凹部12を備え、リッド3はリッド第一凸部13を備える。リッド3が閉じた状態では、コンソール第一凹部12とリッド第一凸部13とはY方向において離間し、リッド3が第一ヒンジ部5aを介して開いた状態では、リッド第一凸部13がコンソール第一凹部12に進入する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンソール本体と、
リッドと、
リンクを備え、
前記リンクは、リンク第一端部が第一ヒンジ部を介して前記コンソール本体と連結し、リンク第二端部が第二ヒンジ部を介して前記リッドと連結し、
前記リッドは、前記第一ヒンジ部又は前記第二ヒンジ部を介して回動することにより、前記コンソール本体に対して開閉可能であり、
前記第一ヒンジ部の回動中心と前記第二ヒンジ部の回動中心とが延びる方向をX方向とし、
前記リッドが閉じた状態で、前記リンクが延びる方向であって前記X方向に直交する方向をY方向とし、前記X方向及び前記Y方向に直交する方向をZ方向とし、前記X方向は一方の側をL側とし他方の側をR側とし、前記Z方向は前記コンソール本体に対して前記リッドが開く側を上側とする上下方向とし、
前記第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記コンソール本体はコンソール第一凹部を備え、前記リッドはリッド第一凸部を備え、
前記リッドが閉じた状態において、
前記コンソール第一凹部は、前記コンソール本体と、該コンソール本体の一部から前記Z方向のうちの下側、及び前記Y方向に向かって斜めに延在する第一凹部内側壁部によって形成し、
前記リッド第一凸部は、前記リッドから前記Z方向に向かって突出し、さらに前記Y方向に向かって突出し、
前記コンソール第一凹部と前記リッド第一凸部とは前記Y方向において離間し、
前記リッドが前記第一ヒンジ部を介して開いた状態では、
前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入するコンソールリッド装置。
【請求項2】
前記第一凹部内側壁部の少なくとも一部は、前記第一ヒンジ部の回動中心に相当する位置から第一半径の円弧を形成し、
前記リッド第一凸部の内側である第一凸部内側壁部の少なくとも一部は、前記第一ヒンジ部の回動中心に相当する位置から第二半径の円弧を形成し、
前記第一半径は前記第二半径以下である請求項1に記載のコンソールリッド装置。
【請求項3】
前記第二ヒンジ部に隣接する位置において、前記コンソール本体はコンソール第二凹部を備え、前記リッドはリッド第二凸部を備え、
前記リッドが閉じた状態において、
前記コンソール第二凹部は、前記コンソール本体と、該コンソール本体の一部から前記Z方向のうちの下側、及び前記Y方向に向かって斜めに延在する第二凹部内側壁部によって形成し、
前記リッド第二凸部は、前記リッドから前記Z方向に向かって突出し、さらに前記Y方向に向かって突出し、
前記コンソール第二凹部と前記リッド第二凸部とは前記Y方向において離間し、
前記リッドが前記第二ヒンジ部を介して開いた状態では、
前記リッド第二凸部が前記コンソール第二凹部に進入する請求項1又は2に記載のコンソールリッド装置。
【請求項4】
前記第二凹部内側壁部の少なくとも一部は、前記第二ヒンジ部の回動中心に相当する位置から第五半径の円弧を形成し、
前記リッド第二凸部の内側である第二凸部内側壁部の少なくとも一部は、前記第二ヒンジ部の回動中心に相当する位置から第六半径の円弧を形成し、
前記第五半径は前記第六半径以下である請求項3に記載のコンソールリッド装置。
【請求項5】
前記リンクは、L側リンクとR側リンクを備え、
前記L側リンクは、前記第一ヒンジ部であるL側第一ヒンジ部と、前記第二ヒンジ部であるL側第二ヒンジ部を備え、
前記R側リンクは、前記第一ヒンジ部であるR側第一ヒンジ部と、前記第二ヒンジ部であるR側第二ヒンジ部を備え、
前記第一ヒンジ部と前記第二ヒンジ部とは、前記X方向に平行に列をなすヒンジ列を形成し、
前記ヒンジ列は、
前記Y方向における一方の端部に隣接し、前記L側第一ヒンジ部と前記R側第二ヒンジ部が並ぶ第一ヒンジ列と、
前記Y方向における他方の端部に隣接し、前記L側第二ヒンジ部と前記R側第一ヒンジ部が並ぶ第二ヒンジ列を形成し、
前記第一ヒンジ列を介して前記リッドを開いた状態のとき、
前記L側第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入し、
前記第二ヒンジ列を介して前記リッドを開いた状態のとき、
前記R側第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入する請求項1から4のいずれかに記載のコンソールリッド装置。
【請求項6】
前記リンクは、L側リンクとR側リンクを備え、
前記L側リンクは、前記第一ヒンジ部であるL側第一ヒンジ部と、前記第二ヒンジ部であるL側第二ヒンジ部を備え、
前記R側リンクは、前記第一ヒンジ部であるR側第一ヒンジ部と、前記第二ヒンジ部であるR側第二ヒンジ部を備え、
前記第一ヒンジ部と前記第二ヒンジ部とは、前記X方向に平行に列をなすヒンジ列を形成し、
前記ヒンジ列は、
前記Y方向における一方の端部に隣接し、前記L側第一ヒンジ部と前記R側第二ヒンジ部が並ぶ第一ヒンジ列と、
前記Y方向における他方の端部に隣接し、前記L側第二ヒンジ部と前記R側第一ヒンジ部が並ぶ第二ヒンジ列を形成し、
前記第一ヒンジ列を介して前記リッドを開いた状態のとき、
前記L側第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入し、
前記R側第二ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第二凸部が前記コンソール第二凹部に進入し、
前記第二ヒンジ列を介して前記リッドを開いた状態のとき、
前記R側第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入し、
前記L側第二ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第二凸部が前記コンソール第二凹部に進入する請求項3又は4に記載のコンソールリッド装置。
【請求項7】
前記コンソール本体又は前記リンクの一方は、該コンソール本体と該リンクとを係合可能な第一係合部を備え、
前記リッド又は前記リンクの一方は、該リッドと該リンクとを係合可能な第二係合部を備え、
前記リンクは、
前記リッドが閉じた状態では、
前記第一係合部において前記コンソール本体と係合し、かつ前記第二係合部において前記リッドと係合し、
前記リッドが前記第一ヒンジ部を介して回動して開くとき、
前記第二係合部において、前記リッドとの係合状態を維持しつつ、
前記第一係合部において、前記コンソール本体との相対的な移動によって互いの係合を解除し、
前記リンクは、
前記リッドが前記第二ヒンジ部を介して回動して開くとき、
前記第一係合部において、前記コンソール本体との係合状態を維持しつつ、
前記第二係合部において、前記リッドとの相対的な移動によって互いの係合を解除する請求項1から6のいずれかに記載のコンソールリッド装置。
【請求項8】
前記コンソール本体又は前記リンクの一方は、該コンソール本体と該リンクとを係合可能な第一係合部を備え、
前記リッド又は前記リンクの一方は、該リッドと該リンクとを係合可能な第二係合部を備え、
前記L側リンク及び前記R側リンクは、前記リッドが閉じた状態では、前記第一係合部において前記コンソール本体と係合し、かつ前記第二係合部において前記リッドと係合し、
前記リッドが前記第一ヒンジ部を介して回動して開くとき、
前記L側リンクは、前記第一係合部であるL側第一係合部において係合状態を解除して前記コンソール本体と離間し、前記第二係合部であるL側第二係合部において前記リッドと係合して互いに保持する状態であり、
前記R側リンクは、前記第二係合部であるR側第二係合部において係合状態を解除して前記リッドと離間し、前記第一係合部であるR側第一係合部において前記コンソール本体と係合して互いに保持する状態であり、
前記第二ヒンジ列を介して、前記リッドを閉じた状態から開くとき、
前記L側リンクは、前記L側第二係合部において前記リッドとの係合状態を解除して離間し、前記L側第一係合部において前記コンソール本体と係合して互いに保持する状態であり、
前記R側リンクは、前記R側第一係合部において前記コンソール本体との係合状態を解除して離間し、前記R側第二係合部において前記リッドと係合して互いに保持する状態である請求項5又は6に記載のコンソールリッド装置。
【請求項9】
前記第一係合部及び前記第二係合部は、
前記リッドの内部、又は前記リンクの内部に形成し、
弾性力によって移動可能な可動部を備え、
前記可動部の一部は、前記弾性力によって前記リンクの内部又は前記リッドの内部から前記X方向に突出する請求項7又は8に記載のコンソールリッド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載する両開き可能なコンソールリッド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンソールリッド装置が提案されている。例えば、特許文献1によれば以下のように記載がある。車両用コンソールリッド構造は、コンソール本体と、リッドアセンブリとを備えている。ヒンジ部は、2つの取付部に対してリッドを回動可能に支持する部位であり、前後方向に延在するヒンジ軸によって構成されている。ヒンジ部としての右側の2つの第1ヒンジ部は、リッドをコンソール本体に右開き方向に回動可能に連結する。このため、第1ヒンジ部は、リッドの左右方向の両端面の一方である左側端面に設けられた第1操作部が手動操作されたときにリッドが右開きするときの回動中心となる。
【0003】
これに対して、ヒンジ部としての左側の2つの第2ヒンジ部は、コンソール本体の収容空間を挟んで2つの第1ヒンジ部と対向する左側の位置にこれら2つの第1ヒンジ部に平行に延在している。これら2つの第2ヒンジ部は、リッドをコンソール本体に左開き方向に回動可能に連結する。このため、第2ヒンジ部は、リッドの左右方向の両端面の他方である右側端面に設けられた第2操作部が手動操作されたときにリッドが左開きするときの回動中心となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-73187号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1を例とするコンソールリッド装置には以下の課題がある。図20及び図21を参照して従来例の課題を説明する。図20は、第二ヒンジ部130Bが回動中心となってリッド121を開いた状態を示す。第二ヒンジ部130Bは、コンソール本体110にリンク133の一方の端部を回動可能に連結している。また、第一ヒンジ部130Aが、リッド121にリンク133の他方の端部を回動可能に連結している。
【0006】
このとき、図21に示すようにリッド121は、コンソール本体110に対して移動を規制するものが無く、図示の矢印dの方向に移動可能である。よって、図20及び図21に示すように、リッド121は、第二ヒンジ部130Bを中心に回動すると矢印dの方向への移動を規制するものが無い。よって、使用者がリッド121に触れたときに矢印dの方向に開いてしまうという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、従来の課題を解決するものであり、操作時のがたつきを低減したコンソール装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様に係るコンソールリッド装置は、コンソール本体と、リッドと、リンクを備え、前記リンクは、リンク第一端部が第一ヒンジ部を介して前記コンソール本体と連結し、リンク第二端部が第二ヒンジ部を介して前記リッドと連結し、前記リッドは、前記第一ヒンジ部又は前記第二ヒンジ部を介して回動することにより、前記コンソール本体に対して開閉可能であり、前記第一ヒンジ部の回動中心と前記第二ヒンジ部の回動中心とが延びる方向をX方向とし、前記リッドが閉じた状態で、前記リンクが延びる方向であって前記X方向に直交する方向をY方向とし、前記X方向及び前記Y方向に直交する方向をZ方向とし、前記X方向は一方の側をL側とし他方の側をR側とし、前記Z方向は前記コンソール本体に対して前記リッドが開く側を上側とする上下方向とし、前記第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記コンソール本体はコンソール第一凹部を備え、前記リッドはリッド第一凸部を備え、前記リッドが閉じた状態において、前記コンソール第一凹部は、前記コンソール本体と、該コンソール本体の一部から前記Z方向のうちの下側、及び前記Y方向に向かって斜めに延在する第一凹部内側壁部によって形成し、前記リッド第一凸部は、前記リッドから前記Z方向に向かって突出し、さらに前記Y方向に向かって突出し、前記コンソール第一凹部と前記リッド第一凸部とは前記Y方向において離間し、前記リッドが前記第一ヒンジ部を介して開いた状態では、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入する。
【0009】
これによれば、コンソールリッド装置は、リッドが第一ヒンジ部を介して開いた状態では、第一ヒンジ部に隣接する位置において、リッド第一凸部がコンソール第一凹部に進入する。よって、リッドは、コンソール本体に対してY方向及びZ方向へ移動することが規制されるので、リッドを開いた状態でコンソール本体に対してがたつきを生じること、及びリッドが開いてしまうことを低減することができる。
【0010】
また、前記コンソールリッド装置は、前記第一凹部内側壁部の少なくとも一部が、前記第一ヒンジ部の回動中心に相当する位置から第一半径の円弧を形成し、前記リッド第一凸部の内側である第一凸部内側壁部の少なくとも一部は、前記第一ヒンジ部の回動中心に相当する位置から第二半径の円弧を形成し、前記第一半径は前記第二半径以下でもよい。
【0011】
この場合、コンソールリッド装置は、コンソール第一凹部における第一凹部内側壁部の第一半径が、リッド第一凸部における第一凸部内側壁部の第二半径以下である。よって、リッドはコンソール本体に対して開閉可能であると共に、リッドが開いた状態でがたつきを生じること、及びリッドが開いてしまうことを低減することができる。
【0012】
また、前記コンソールリッド装置は、前記第二ヒンジ部に隣接する位置において、前記コンソール本体はコンソール第二凹部を備え、前記リッドはリッド第二凸部を備え、前記リッドが閉じた状態において、前記コンソール第二凹部は、前記コンソール本体と、該コンソール本体の一部から前記Z方向のうちの下側、及び前記Y方向に向かって斜めに延在する第二凹部内側壁部によって形成し、前記リッド第二凸部は、前記リッドから前記Z方向に向かって突出し、さらに前記Y方向に向かって突出し、前記コンソール第二凹部と前記リッド第二凸部とは前記Y方向において離間し、前記リッドが前記第二ヒンジ部を介して開いた状態では、前記リッド第二凸部が前記コンソール第二凹部に進入してもよい。
【0013】
この場合、コンソールリッド装置は、リッドが第二ヒンジ部を介して開いた状態では、第二ヒンジ部に隣接する位置において、リッド第二凸部がコンソール第二凹部に進入する。よって、リッドは、コンソール本体に対してY方向及びZ方向へ移動することが規制されるので、リッドを開いた状態でコンソール本体に対してがたつきを生じること、及びリッドが開いてしまうことを低減することができる。
【0014】
また、前記コンソールリッド装置は、前記第二凹部内側壁部の少なくとも一部は、前記第二ヒンジ部の回動中心に相当する位置から第五半径の円弧を形成し、前記リッド第二凸部の内側である第二凸部内側壁部の少なくとも一部は、前記第二ヒンジ部の回動中心に相当する位置から第六半径の円弧を形成し、前記第五半径は前記第六半径以下でもよい。
【0015】
この場合、コンソールリッド装置は、コンソール第二凹部における第二凹部内側壁部の第五半径が、リッド第二凸部における第二凸部内側壁部の第六半径以下である。よって、リッドはコンソール本体に対して開閉可能であると共に、リッドが開いた状態でがたつきを生じること、及びリッドが開いてしまうことを低減することができる。
【0016】
また、前記コンソールリッド装置は、前記リンクが、L側リンクとR側リンクを備え、前記L側リンクは、前記第一ヒンジ部であるL側第一ヒンジ部と、前記第二ヒンジ部であるL側第二ヒンジ部を備え、前記R側リンクは、前記第一ヒンジ部であるR側第一ヒンジ部と、前記第二ヒンジ部であるR側第二ヒンジ部を備え、前記第一ヒンジ部と前記第二ヒンジ部とは、前記X方向に平行に列をなすヒンジ列を形成し、前記ヒンジ列は、前記Y方向における一方の端部に隣接し、前記L側第一ヒンジ部と前記R側第二ヒンジ部が並ぶ第一ヒンジ列と、前記Y方向における他方の端部に隣接し、前記L側第二ヒンジ部と前記R側第一ヒンジ部が並ぶ第二ヒンジ列を形成し、前記第一ヒンジ列を介して前記リッドを開いた状態のとき、前記L側第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入し、前記第二ヒンジ列を介して前記リッドを開いた状態のとき、前記R側第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入してもよい。
【0017】
この場合、コンソールリッド装置は、第一ヒンジ列又は第二ヒンジ列を介してリッドを開いた状態のとき、L側第一ヒンジ部及びR側第一ヒンジ部に隣接する位置において、リッド第一凸部とコンソール第一凹部は、リッドがY方向及びZ方向へ移動することを規制する。よって、第一ヒンジ部に隣接する位置において、リッドにがたつきを生じること、及びリッドが開いてしまうことをより低減することができる。
【0018】
また、前記コンソールリッド装置は、前記リンクがL側リンクとR側リンクを備え、前記L側リンクは、前記第一ヒンジ部であるL側第一ヒンジ部と、前記第二ヒンジ部であるL側第二ヒンジ部を備え、前記R側リンクは、前記第一ヒンジ部であるR側第一ヒンジ部と、前記第二ヒンジ部であるR側第二ヒンジ部を備え、前記第一ヒンジ部と前記第二ヒンジ部とは、前記X方向に平行に列をなすヒンジ列を形成し、前記ヒンジ列は、前記Y方向における一方の端部に隣接し、前記L側第一ヒンジ部と前記R側第二ヒンジ部が並ぶ第一ヒンジ列と、前記Y方向における他方の端部に隣接し、前記L側第二ヒンジ部と前記R側第一ヒンジ部が並ぶ第二ヒンジ列を形成し、前記第一ヒンジ列を介して前記リッドを開いた状態のとき、前記L側第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入し、前記R側第二ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第二凸部が前記コンソール第二凹部に進入し、前記第二ヒンジ列を介して前記リッドを開いた状態のとき、前記R側第一ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第一凸部が前記コンソール第一凹部に進入し、前記L側第二ヒンジ部に隣接する位置において、前記リッド第二凸部が前記コンソール第二凹部に進入してもよい。
【0019】
この場合、コンソールリッド装置は、第一ヒンジ列を介してリッドを開いた状態のとき、L側第一ヒンジ部及びR側第二ヒンジ部に隣接する位置において、リッドがY方向及びZ方向へ移動することを規制する。また、第二ヒンジ列を介してリッドを開いた状態のとき、L側第二ヒンジ部及びR側第一ヒンジ部に隣接する位置において、リッドがY方向及びZ方向へ移動することを規制する。よって、第一ヒンジ列又は第二ヒンジ列のいずれを介する場合でも、リッドにがたつきを生じること、及びリッドが開いてしまうことをより低減することができる。
【0020】
また、前記コンソールリッド装置は、前記コンソール本体又は前記リンクの一方が、該コンソール本体と該リンクとを係合可能な第一係合部を備え、前記リッド又は前記リンクの一方は、該リッドと該リンクとを係合可能な第二係合部を備え、前記リンクは、前記リッドが閉じた状態では、前記第一係合部において前記コンソール本体と係合し、かつ前記第二係合部において前記リッドと係合し、前記リッドが前記第一ヒンジ部を介して回動して開くとき、前記第二係合部において、前記リッドとの係合状態を維持しつつ、前記第一係合部において、前記コンソール本体との相対的な移動によって互いの係合を解除し、前記リンクは、前記リッドが前記第二ヒンジ部を介して回動して開くとき、前記第一係合部において、前記コンソール本体との係合状態を維持しつつ、前記第二係合部において、前記リッドとの相対的な移動によって互いの係合を解除してもよい。
【0021】
この場合、コンソールリッド装置は、リッドが閉じた状態ではリンクがコンソール本体とリッドとの双方と係合するので、リッドが閉じた状態を維持することができる。リッドを開くときは、第一ヒンジ部及び第二ヒンジ部のいずれを介して回動しても、リンクはコンソール本体又はリッドのいずれか一方との係合状態を維持するので、開閉動作においてがたつきを抑制することできる。
【0022】
また、前記コンソールリッド装置は、前記コンソール本体又は前記リンクの一方は、該コンソール本体と該リンクとを係合可能な第一係合部を備え、前記リッド又は前記リンクの一方は、該リッドと該リンクとを係合可能な第二係合部を備え、前記L側リンク及び前記R側リンクは、前記リッドが閉じた状態では、前記第一係合部において前記コンソール本体と係合し、かつ前記第二係合部において前記リッドと係合し、前記リッドが前記第一ヒンジ部を介して回動して開くとき、前記L側リンクは、前記第一係合部であるL側第一係合部において係合状態を解除して前記コンソール本体と離間し、前記第二係合部であるL側第二係合部において前記リッドと係合して互いに保持する状態であり、前記R側リンクは、前記第二係合部であるR側第二係合部において係合状態を解除して前記リッドと離間し、前記第一係合部であるR側第一係合部において前記コンソール本体と係合して互いに保持する状態であり、前記第二ヒンジ列を介して、前記リッドを閉じた状態から開くとき、前記L側リンクは、前記L側第二係合部において前記リッドとの係合状態を解除して離間し、前記L側第一係合部において前記コンソール本体と係合して互いに保持する状態であり、前記R側リンクは、前記R側第一係合部において前記コンソール本体との係合状態を解除して離間し、前記R側第二係合部において前記リッドと係合して互いに保持する状態でもよい。
【0023】
この場合、コンソールリッド装置は、リッドが閉じた状態ではL側リンク及びR側リンクは、コンソール本体とリッドとの双方と係合するので、リッドが閉じた状態を維持することができる。リッドを開くときは、リッドが第一ヒンジ列及び第二ヒンジ列のいずれを介して回動しても、L側リンク及びR側リンクは、コンソール本体とリッドのいずれか一方との係合状態を維持するので、開閉動作においてがたつきを抑制することできる。
【0024】
また、前記コンソールリッド装置の前記第一係合部及び前記第二係合部は、前記リッドの内部、又は前記リンクの内部に形成し、弾性力によって移動可能な可動部を備え、前記可動部の一部は、前記弾性力によって前記リンクの内部又は前記リッドの内部から前記X方向に突出してもよい。
【0025】
この場合、コンソールリッド装置は、第一係合部及び第二係合部をリッドの内部、又はリンクの内部に形成し、可動部の一部は、弾性力によってリンクの内部又はリッド内部からX方向に突出する。よって、リッドを開けたときにコンソール本体の内部空間を広く構成できるので、物の出し入れが容易となる。また、コンソール本体のサイズをコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明のコンソールリッド装置1を示す斜視図であって、第一ヒンジ列15aを中心にリッド3を開いた状態を示す。
図2】本発明のコンソールリッド装置1を示す斜視図であって、第二ヒンジ列15bを中心にリッド3を開いた状態を示す。
図3】本発明のコンソールリッド装置1を示す斜視図であって、コンソール本体2に対してリッド3を閉じた状態を示す。
図4図1のA部詳細図である。
図5図3における断面I-I及び断面VII-VIIを示し、リッド3が閉じた状態を示す断面図である。
図6図3における断面I-I及び断面VII-VIIを示し、リッド3が第一ヒンジ部5aを介して開いた状態を示す断面図である。
図7図3における断面I-I及び断面VII-VIIを示し、リッド3が第二ヒンジ部5bを介して開く動作の途中段階を示す断面図である。
図8図3における断面I-I及び断面VII-VIIを示し、リッド3が第二ヒンジ部5bを介して開いた状態を示す断面図である。
図9図3における断面I-I及び断面VII-VIIを示し、リッド3が第一ヒンジ部5aを介して開く動作の途中段階を示す断面図である。
図10図3における断面II-IIを示し、リッド3が閉じた状態を示す断面図である。
図11図3における断面II-IIを示し、リッド3が第一ヒンジ列15aを介して開いた状態におけるリッド3を示す断面図である。
図12図3における断面II-IIを示し、リッド3が第一ヒンジ列15aを介して開いた状態におけるコンソール本体2を示す断面図である。
図13図3における断面III-IIIを示し、リッド3が閉じた状態を示す断面図である。
図14図3における断面III-IIIを示し、リッド3が第一ヒンジ列15aを介して開いた状態におけるリッド3を示す断面図である。
図15図3における断面III-IIIを示し、リッド3が第一ヒンジ列15aを介して開いた状態におけるコンソール本体2を示す断面図である。
図16図3における断面IV-IVを示し、リッド3が第二ヒンジ列15bを介して開いた状態におけるリッド3を示す断面図である。
図17図3における断面IV-IVを示し、リッド3が第二ヒンジ列15bを介して開いた状態におけるコンソール本体2を示す断面図である。
図18図3における断面V-Vを示し、リッド3が第二ヒンジ列15bを介して開いた状態におけるリッド3を示す断面図である。
図19図3における断面V-Vを示し、リッド3が第二ヒンジ列15bを介して開いた状態におけるコンソール本体2を示す断面図である。
図20】従来例のコンソールリッド装置を示す斜視図であって、従来例の第二ヒンジ部130Bを中心に従来例のリッド121を開いた状態を示す。
図21図20における断面VI-VIを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照し、本発明を具現化したコンソールリッド装置1を説明する。なお、発明を実施するための形態、及び参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。本発明はこれらに限定されるものではない。図面に記載されている構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0028】
<コンソールリッド装置1の全体構成>
図1から図4までを参照して、本発明の態様に係るコンソールリッド装置1の概要を説明する。コンソールリッド装置1は、コンソール本体2と、リッド3と、リンク4を備える。図3に示すように、コンソールリッド装置1は矩形状のボックスであり、図1及び図2に示すように、コンソール本体2に対してリッド3を開閉して使用する。
【0029】
コンソール本体2と、リッド3と、リンク4との関係を説明する。リンク4は、リンク第一端部4aが第一ヒンジ部5aを介してコンソール本体2と連結し、リンク第二端部4bが第二ヒンジ部5bを介してリッド3と連結する。リッド3は、図1に示すようにリッド第一端部3aの側から第一ヒンジ部5aを介して、又は図2に示すようにリッド第二端部3bの側から第二ヒンジ部5bを介して回動する。リッド3は、コンソール本体2に対して両開きが可能である。
【0030】
図1等に示すように、第一ヒンジ部5aの回動中心と第二ヒンジ部5bの回動中心とが延びる方向をX方向とする。リッド3が閉じた状態で、リンク4が延びる方向であってX方向に直交する方向をY方向とする。X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。X方向は、一方の側をL側とし他方の側をR側とする。図1に示す状態において、X方向は向かって左側をL側とし、右側をR側とする。Z方向はコンソール本体2に対してリッド3が開く側を上側とする上下方向とする。
【0031】
図1から図19までに示す例では、後述するようにリンク4はL側リンク4LとR側リンク4Rの二つで構成しているが、リンク4は一つで構成することも可能である。なお、後述するように、リンク4はL側リンク4LとR側リンク4Rを含む。リンク第一端部4aは、L側リンク第一端部4aLとR側リンク第一端部4aRを含む。リンク第二端部4bは、L側リンク第二端部4bLとR側リンク第二端部4bRを含む。第一ヒンジ部5aは、L側第一ヒンジ部5aLと、R側第一ヒンジ部5aRを含む。第二ヒンジ部5bは、L側第二ヒンジ部5bLと、R側第二ヒンジ部5bRを含む。
【0032】
コンソールリッド装置1は、例として車両のコンソールボックスとして使用することができる。その場合、コンソール本体2のZ方向の下側を、車両内部の運転席横に取り付ける。コンソールリッド装置1のX方向を車両の前後方向とすると、リッド3は運転者に対して左右方向に開閉可能である。また、コンソールリッド装置1のY方向を車両の前後方向とすると、リッド3は運転者に対して前後方向に開閉可能である。
【0033】
<ヒンジ部の隣接部におけるリッド及びコンソール本体の構成>
次に、第一ヒンジ部5aに隣接する位置におけるコンソール本体2とリッド3の構成を説明する。図5及び図6に示すように、第一ヒンジ部5aに隣接する位置において、コンソール本体2はコンソール第一凹部12を備え、リッド3はリッド第一凸部13を備える。図5を参照してリッド3が閉じた状態において説明すると、コンソール第一凹部12は、コンソール本体2と、コンソール本体2の一部からZ方向のうちの下側、及びY方向に向かって斜めに延在する第一凹部内側壁部12aによって形成する。リッド第一凸部13は、リッド3からZ方向に向かって突出し、さらにY方向に向かって突出する。図5に示す例では、リッド第一凸部13はリッド3に対してL字状の形状である。
【0034】
図5に示すように、リッド3が閉じた状態では、コンソール第一凹部12とリッド第一凸部13とはY方向において離間して隙間gを有する。図6に示すように、リッド3が第一ヒンジ部5aを介して開いた状態では、リッド第一凸部13がコンソール第一凹部12に進入する。
【0035】
また、図5及び図8に示すように、第二ヒンジ部5bに隣接する位置において、コンソール本体2はコンソール第二凹部18を備え、リッド3はリッド第二凸部19を備える。図5を参照してリッド3が閉じた状態において説明すると、コンソール第二凹部18は、コンソール本体2と、コンソール本体2の一部からZ方向のうちの下側、及びY方向に向かって斜めに延在する第二凹部内側壁部18aによって形成する。リッド第二凸部19は、リッド3からZ方向に向かって突出し、さらにY方向に向かって突出する。図5に示すように、コンソール第二凹部18とリッド第二凸部19とはY方向において離間して隙間gを有する。図8に示すように、リッド3が第二ヒンジ部5bを介して開いた状態では、リッド第二凸部19がコンソール第二凹部18に進入する。この構成は、第一ヒンジ部5aと同様である。
【0036】
次に、図5及び図6を参照して、コンソール第一凹部12とリッド第一凸部13の形状を詳細に説明する。第一凹部内側壁部12aの少なくとも一部は、第一ヒンジ部5aの回動中心に相当する位置から第一半径r1の円弧を形成する。リッド第一凸部13の内側である第一凸部内側壁部13aの少なくとも一部は、第一ヒンジ部5aの回動中心に相当する位置から第二半径r2の円弧を形成する。第一半径r1は第二半径r2以下である。この寸法関係から、図5に示すように、リッド3が閉じた状態ではY方向に離間した状態である。さらに、Z方向においても交差していない。図6に示すように、リッド3が開いた状態では、リッド第一凸部13がコンソール第一凹部12に進入した状態であり、コンソール本体2とリッド3はY方向及びZ方向において互いの動きが規制される。
【0037】
また、図7に示すように、図5に示す状態から第二ヒンジ部5bを介してリッド3を開くときは、リッド第一凸部13がコンソール第一凹部12に対して干渉することなく移動する。これは、第二ヒンジ部5bの回動中心に相当する位置から、コンソール第一凹部12の先端12bまでの第三半径r3がリッド第一凸部13の先端13bまでの第四半径r4以下の寸法関係を満たすためである。
【0038】
なお、図5及び図6に示す具体的な例では、コンソール第一凹部12の第一凹部内側壁部12aは、第一ヒンジ部5aの回動中心に相当する位置からは第一半径r1の円弧状部分とY方向に延びる直線部によって形成する。リッド第一凸部13の第一凸部内側壁部13aは、第二半径r2の円弧状部分がリッド3に連続的に繋がっている。
【0039】
次に、図5及び図8を参照して、コンソール第二凹部18とリッド第二凸部19の形状を説明する。コンソール第二凹部18とリッド第二凸部19の形状は、上述したコンソール第一凹部12とリッド第一凸部13と同様である。第二凹部内側壁部18aの少なくとも一部は、第二ヒンジ部5bの回動中心に相当する位置から第五半径r5の円弧を形成する。リッド第二凸部19の内側である第二凸部内側壁部19aの少なくとも一部は、第二ヒンジ部5bの回動中心に相当する位置から第六半径r6の円弧を形成する。第五半径r5は第六半径r6以下である。
【0040】
この寸法関係から、図5に示すように、リッド3が閉じた状態ではY方向に離間した状態である。さらに、Z方向においても交差していない。図8に示すように、第二ヒンジ部5bを回動中心にしてリッド3が開いた状態では、リッド第二凸部19がコンソール第二凹部18に進入した状態であり、コンソール本体2とリッド3はY方向及びZ方向において互いの動きが規制される。
【0041】
また、図9に示すように、図5に示す状態から第一ヒンジ部5aを介してリッド3を開くときは、リッド第二凸部19がコンソール第二凹部18に対して干渉することなく移動する。これは、第一ヒンジ部5aの回動中心に相当する位置から、コンソール第二凹部18の先端18bまでの第七半径r7がリッド第二凸部19の先端19bまでの第八半径r8以下の寸法関係を満たすためである。
【0042】
<全体構成、及びヒンジ部隣接部の構成による効果>
コンソールリッド装置1は、以上説明した全体構成、及びヒンジ部隣接部の構成により以下の効果を奏する。図1及び図2に示すように、リッド3は第一ヒンジ部5a又は第二ヒンジ部5bのいずれかを介して開閉可能である。よって、例として車両の運転席横に本発明のコンソールリッド装置1を装着すると、運転者は左右方向、或いは前後方向にリッド3を開閉可能である。
【0043】
また、図5及び図6に示すように、コンソールリッド装置1は、リッド3が第一ヒンジ部5aを介して開いた状態では、第一ヒンジ部5aに隣接する位置において、リッド第一凸部13がコンソール第一凹部12に進入する。よって、リッド3は、コンソール本体2に対してY方向及びZ方向へ移動することが規制されるので、リッド3を開いた状態でコンソール本体2に対してがたつきを生じること、及びリッド3が開いてしまうことを低減することができる。
【0044】
さらに、コンソールリッド装置1は、コンソール第一凹部12における第一凹部内側壁部12aの第一半径r1がリッド第一凸部13における第一凸部内側壁部13aの第二半径r2以下である。よって、リッド3はコンソール本体2に対して開閉可能であると共に、リッド3が開いた状態でがたつきを生じること、及びリッド3が開いてしまうことを低減することができる。第一半径r1は第二半径r2以下の関係であるが、第一半径r1と第二半径r2の寸法が近いほど、リッド3を開いたときに発生するがたつきの量が少なくなる。ただし、逆に第一半径r1が第二半径r2よりも大きくなるとリッド3を開くときにリッド第一凸部13とコンソール第一凹部12とが干渉するか、或いは接触による摩擦負荷が生じて作動が重くなる。
【0045】
また、図5及び図8に示すように、コンソールリッド装置1は、リッド3が第二ヒンジ部5bを介して開いた状態では、第二ヒンジ部5bに隣接する位置において、リッド第二凸部19がコンソール第二凹部18に進入する。よって、リッド3は、コンソール本体2に対してY方向及びZ方向へ移動することが規制されるので、リッド3を開いた状態でコンソール本体2に対してがたつきを生じること、及びリッド3が開いてしまうことを低減することができる。
【0046】
さらに、コンソールリッド装置1は、コンソール第二凹部18における第二凹部内側壁部18aの第五半径r5がリッド第二凸部19における第二凸部内側壁部19aの第六半径r6以下である。よって、リッド3はコンソール本体2に対して開閉可能であると共に、リッド3が開いた状態でがたつきを生じること、及びリッド3が開いてしまうことを低減することができる。第五半径r5は第六半径r6以下の関係であるが、第五半径r5と第六半径r6の寸法が近いほど、リッド3を開いたときに発生するがたつきの量が少なくなる。ただし、逆に第五半径r5が第六半径r6よりも大きくなるとリッド3を開くときにリッド第二凸部19とコンソール第二凹部18とが干渉するか、或いは接触による摩擦負荷が生じて作動が重くなる。以上より、コンソールリッド装置1は、第一ヒンジ部5aを回動中心としてリッド3を開いたときと、第二ヒンジ部5bを回動中心としてリッド3を開いたときのいずれにおいても同様の効果を奏する。
【0047】
<二つのリンクにおけるヒンジ部隣接部の構成>
次に、図1から図9までを参照して、リンク4がL側リンク4LとR側リンク4Rを備える場合の構成を説明する。L側リンク4Lは、第一ヒンジ部5aであるL側第一ヒンジ部5aLと、第二ヒンジ部5bであるL側第二ヒンジ部5bLを備える。R側リンク4Rは、第一ヒンジ部5aであるR側第一ヒンジ部5aRと、第二ヒンジ部5bであるR側第二ヒンジ部5bRを備える。
【0048】
図3に示すように、第一ヒンジ部5aと第二ヒンジ部5bとは、X方向に平行に列をなすヒンジ列15を形成する。ヒンジ列15は、Y方向における一方の端部に隣接し、L側第一ヒンジ部5aLとR側第二ヒンジ部5bRが並ぶ第一ヒンジ列15aを形成する。さらに、Y方向における他方の端部に隣接し、L側第二ヒンジ部5bLとR側第一ヒンジ部5aRが並ぶ第二ヒンジ列15bを形成する。なお、Y方向において、L側リンク4LにはL側第一ヒンジ部5aLとL側第二ヒンジ部5bLが並び、R側リンク4RにはR側第二ヒンジ部5bRとR側第一ヒンジ部5aRが並ぶ。すなわち、X方向とY方向のいずれにおいても第一ヒンジ部5aと第二ヒンジ部5bとが交互に並ぶ構成である。
【0049】
図5から図9までは、いずれも図3における断面I-I及び断面VII-VIIを示す。各図における符号のうち、L側第一ヒンジ部5aLのように符号にLを付した要素は断面I-Iに対応し、R側第一ヒンジ部5aRのように符号にRを付した要素は断面VII-VIIに対応する。
【0050】
第一ヒンジ列15aを介してリッド3を開いた状態のとき、断面I-Iに対応する図6に示すように、L側第一ヒンジ部5aLに隣接する位置において、リッド第一凸部13がコンソール第一凹部12に進入する。さらに、断面VII-VIIに対応する図8に示すように、R側第二ヒンジ部5bRに隣接する位置において、リッド第二凸部19がコンソール第二凹部18に進入する。
【0051】
第二ヒンジ列15bを介してリッド3を開いた状態のとき、断面VII-VIIに対応する図6に示すように、R側第一ヒンジ部5aRに隣接する位置において、リッド第一凸部13がコンソール第一凹部12に進入する。さらに、断面I-Iに対応する図8に示すように、L側第二ヒンジ部5bLに隣接する位置において、リッド第二凸部19がコンソール第二凹部18に進入する。
【0052】
なお、各リンク4の第一ヒンジ部5aに隣接する位置において、リッド3はリッド第一凸部13を備え、コンソール本体2はコンソール第一凹部12を備える。さらにこれに加えて、第二ヒンジ部5bに隣接する位置において、リッド3はリッド第二凸部19を備え、コンソール本体2はコンソール第二凹部18を備える例を説明したが、これに限らない。例えば、各リンク4の第一ヒンジ部5aに隣接する位置にのみ、リッド3がリッド第一凸部13を備え、コンソール本体2がコンソール第一凹部12を備える構成でもよい。
【0053】
<二つのリンクにおけるヒンジ部隣接部の構成による効果>
以上説明した、L側リンク4LとR側リンク4Rにおけるそれぞれの第一ヒンジ部5aに隣接する位置の構成により以下の効果を奏する。図5及び図6に示すように、コンソールリッド装置1は、第一ヒンジ列15a又は第二ヒンジ列15bを介してリッド3を開いた状態のとき、L側第一ヒンジ部5aL及びR側第一ヒンジ部5aRに隣接する位置において、リッド第一凸部13とコンソール第一凹部12は、リッド3がY方向及びZ方向へ移動することを規制する。よって、第一ヒンジ部5aに隣接する位置において、リッド3にがたつきを生じること、及びリッド3が開いてしまうことをより低減することができる。
【0054】
さらに、L側第二ヒンジ部5bL及びR側第二ヒンジ部5bRに隣接する位置において、リッド第二凸部19とコンソール第二凹部18は、リッド3がY方向及びZ方向へ移動することを規制する。よって、第二ヒンジ部5bに隣接する位置においても、リッド3にがたつきを生じること、及びリッド3が開いてしまうことをより低減することができる。
【0055】
さらに詳細に説明すると、図1に示すように、リッド3が第一ヒンジ列15aを介して開くとき、L側リンク4Lは、L側第一ヒンジ部5aLを介して開き、R側リンク4Rは、R側第二ヒンジ部5bRを介して開く。L側第一ヒンジ部5aLに隣接する位置では、リッド3はリッド第一凸部13を備え、コンソール本体2はコンソール第一凹部12を備える。よって、コンソール本体2からリッド3を開いたとき、L側第一ヒンジ部5aLに隣接する位置では、リッド第一凸部13とコンソール第一凹部12とによってリッド3に発生するがたつきを抑えることができる。
【0056】
R側第二ヒンジ部5bRでは、リッド3がR側リンク4Rと連結し、さらに後述するR側第一係合部7aRにおいてR側リンク4Rがコンソール本体2と係合しているのでリッド3のがたつきを規制することができる。なお、仮にR側第一係合部7aRが外れようとして、R側リンク4RがZ方向の上側に移動しようとしたとき、リッド3は、リッド第二凸部19とコンソール第二凹部18とによってZ方向への移動を規制することができる。
【0057】
また、図2に示すように、リッド3が第二ヒンジ列15bを介して開くとき、L側リンク4Lは、L側第二ヒンジ部5bLを介して開き、R側リンク4Rは、R側第一ヒンジ部5aRを介して開く。R側第一ヒンジ部5aRに隣接する位置では、リッド3はリッド第一凸部13を備え、コンソール本体2はコンソール第一凹部12を備える。よって、コンソール本体2からリッド3を開いたとき、R側第一ヒンジ部5aRに隣接する位置ではリッド第一凸部13とコンソール第一凹部12によってリッド3に発生するがたつきを抑えることができる。
【0058】
L側第二ヒンジ部5bLでは、リッド3がL側リンク4Lと連結し、さらに後述するL側第一係合部7aLにおいてL側リンク4Lがコンソール本体2に係合しているので、リッド3のがたつきを規制することができる。なお、仮にL側第一係合部7aLが外れようとして、L側リンク4LがZ方向上側に移動しようとしたとき、リッド3は、リッド第二凸部19とコンソール第二凹部18とによってZ方向への移動を規制することができる。
【0059】
<コンソール本体、リンク、及びリッドの間における係合部の構成>
次に、図1から図3まで、及び図10から図19までを参照して、コンソール本体2とリンク4、及びリッド3とリンク4とが互いに係合及び離間する部分の構成を説明する。なお、ここでは、リンク4はL側リンク4Lに絞って説明する。例えば、リンク4を一つで構成する場合、L側リンク4L又はR側リンク4Rのいずれか一方のみの構成となる。
【0060】
コンソール本体2又はリンク4の一方は、コンソール本体2とリンク4とを係合可能な第一係合部7aを備える。リッド3又はリンク4の一方は、リッド3とリンク4とを係合可能な第二係合部7bを備える。
【0061】
図10及び図13は、リッド3がコンソール本体2に対して閉じた状態の係合状態を示す。図11から図15までは、第一ヒンジ列15aを介してリッド3が開いた状態を示す。L側リンク4Lに着目すると、L側第一ヒンジ部5aLを介してリッド3が開いた状態を示す。図16から図19までは、第二ヒンジ列15bを介してリッド3が開いた状態を示す。L側リンク4Lに着目すると、L側第二ヒンジ部5bLを介してリッド3が開いた状態を示す。
【0062】
リッド3が閉じた状態では、図10に示すように、L側リンク4LはL側第一係合部7aLにおいてコンソール本体2と係合し、かつ図13に示すように、L側第二係合部7bLにおいてリッド3と係合する。リッド3がL側第一ヒンジ部5aLを介して回動して開くときは以下の状態となる。図14に示すように、L側リンク4Lは、L側第二係合部7bLにおいてリッド3との係合状態を維持しつつ、図11及び図12に示すように、L側第一係合部7aLにおいてコンソール本体2との相対的な移動によって互いの係合を解除する。
【0063】
また、L側リンク4Lは、リッド3がL側第二ヒンジ部5bLを介して回動して開くときは以下の状態となる。図19に示すように、L側リンク4Lは、L側第一係合部7aLにおいて、コンソール本体2との係合状態を維持しつつ、図16及び図17に示すように、L側第二係合部7bLにおいて、リッド3との相対的な移動によって互いの係合を解除する。
【0064】
なお、ここではL側リンク4Lをリンク4の一例とし、L側第一ヒンジ部5aLを第一ヒンジ部5aの一例とし、L側第二ヒンジ部5bLを第二ヒンジ部5bの一例とし、L側第一係合部7aLを第一係合部7aの一例とし、L側第二係合部7bLを第二係合部7bの一例として説明した。
【0065】
次に、図1から図3まで、及び図10から図19までを参照して、リンク4がL側リンク4LとR側リンク4Rを備える場合のコンソール本体2とリンク4、及びリンク4とリッド3とが互いに係合及び離間する部分の構成を説明する。
【0066】
第一ヒンジ列15aを介してリッド3を開くとき、図11に示すように、L側リンク4Lは、L側第一係合部7aLにおいてコンソール本体2との係合状態を解除して離間する。さらに、図14に示すように、L側第二係合部7bLにおいてリッド3と係合して互いに保持する状態である。図11及び図12に示すように、R側リンク4Rは、R側第二係合部7bRにおいてリッド3との係合状態を解除して離間し、図15に示すように、R側第一係合部7aRにおいてコンソール本体2と係合して互いに保持する状態である。
【0067】
第二ヒンジ列15bを介して、リッド3を開くとき、図16及び図17に示すように、L側リンク4Lは、L側第二係合部7bLにおいてリッド3との係合状態を解除して離間する。さらに、図19に示すように、L側第一係合部7aLにおいてコンソール本体2と係合して互いに保持する状態である。図16に示すように、R側リンク4Rは、R側第一係合部7aRにおいてコンソール本体2との係合状態を解除して離間し、図18に示すように、R側第二係合部7bRにおいてリッド3と係合して互いに保持する状態である。
【0068】
次に、第一係合部7a及び第二係合部7bと、関連するコンソール本体2と、リッド3と、リンク4との関係を説明する。図10及び図13に示すように、第一係合部7a及び第二係合部7bは、リッド3の内部、又はリンク4の内部に形成し、弾性力によって移動可能な可動部8を備える。可動部8の一部は、弾性力によってリッド3の内部又はリンク4の内部からX方向に突出する。弾性力を発揮させるためには、例として圧縮コイルバネ9を用いる。なお、可動部8は、自身が弾性力を有する板バネ、或いは線バネであってもよい。
【0069】
図10を参照して、関連するコンソール本体2と、リッド3と、リンク4の構成を説明する。リッド3は、Z方向の上側に第一リッド部材31、第一リッド部材31の下側に第二リッド部材32を備える。第一リッド部材31と第二リッド部材32とは一体になっている。第二リッド部材32は、第二リッド側壁部32aと第二リッド内部リブ32bを備える。リンク4であるL側リンク4LとR側リンク4Rは、コンソール本体2のコンソール内壁部2cと第二リッド側壁部32aとに挟まれた状態である。コンソール本体2は、内部に段部2dがある。第一係合部7a及び第二係合部7bと、対向する第一係合凹部17a及び第二係合凹部17bは、いずれも段部2dよりZ方向の上側に構成する。また、図10に示す状態では、リンク4は、段部2dの上側に載置する。
【0070】
図10を参照して、L側リンク4LのL側第一係合部7aLの構成の例を詳細に説明する。L側第一係合部7aLは、L側リンク4Lの内部に形成する。圧縮コイルバネ9は、弾性力によって可動部8をX方向へ付勢する。可動部8は可動部リブ8aを備え、可動部リブ8aがL側リンク4LのL側リンク外側壁部4dLに係止することでX方向の移動が規制される。圧縮コイルバネ9は、一端が可動部8に付勢し、他端がL側リンク内壁4eLに固定されている。同様に、図13に示すように、R側リンク4RのR側第一係合部7aRもR側リンク4Rの内部に形成する。
【0071】
次に、図10を参照して、R側リンク4RのR側第二係合部7bRの構成の例を説明する。R側第二係合部7bRは、リッド3の内部に形成する。可動部8は、可動部リブ8aが、リッド3の第二リッド内壁部32cに係止することでX方向の移動が規制される。圧縮コイルバネ9は、一端が可動部8に付勢し、他端が第二リッド内部リブ32bに固定されている。同様に、図13に示すように、L側リンク4LのL側第二係合部7bLもリッド3の内部に形成する。
【0072】
図12に示すように、L側第一係合部7aLと対向するL側第一係合凹部17aLは、コンソール本体2のコンソール内壁部2cに形成し、L側第一係合部7aLと対応する位置の凹みである。L側第一係合部7aLは、コンソール本体2と係合すると可動部8の先端がL側第一係合凹部17aLに嵌まり込み、圧縮コイルバネ9の弾性力によってコンソール本体2を押圧して係合状態を保持する。L側第一係合部7aLにおいて、L側リンク4Lがコンソール本体2との係合を解除するときは、L側リンク4Lがコンソール本体2に対して相対的に移動することにより、可動部8が解除方向に移動して互いの係合状態を解除する。他の係合部7と係合凹部17である、R側第一係合部7aRとR側第一係合凹部17aR、L側第二係合部7bLとL側第二係合凹部17bL、及びR側第二係合部7bRとR側第二係合凹部17bRとの関係も同様であり、説明は省略する。
【0073】
なお、図10において、L側第一係合部7aLはL側リンク4Lに形成しているが、コンソール本体2に形成してもよい。図13において、L側第二係合部7bLはリッド3に形成しているが、L側リンク4Lに形成してもよい。図10において、R側第二係合部7bRはリッド3に形成しているが、R側リンク4Rに形成してもよい。図13において、R側第一係合部7aRはR側リンク4Rに形成しているが、コンソール本体2に形成してもよい。
【0074】
<係合部の構成による効果>
以上説明したコンソールリッド装置1の係合部7の構成により、以下の効果を奏する。コンソールリッド装置1は、図10及び図13に示すように、リッド3が閉じた状態ではリンク4がコンソール本体2とリッド3との双方と係合するので、リッド3が閉じた状態を維持することができる。また、図11から図12、及び図14から図19までに示すように、リッド3を開くときは、リッド3が第一ヒンジ部5a及び第二ヒンジ部5bのいずれを介して回動しても、リンク4はコンソール本体2又はリッド3のいずれか一方との係合状態を維持するので、開閉動作においてがたつきを抑制することできる。
【0075】
また、コンソールリッド装置1のリンク4が、L側リンク4LとR側リンク4Rを備える場合以下の効果を奏する。図10及び図13に示すように、リッド3が閉じた状態ではL側リンク4L及びR側リンク4Rは、コンソール本体2とリッド3との双方と係合するので、リッド3が閉じた状態を維持することができる。また、図11図12、及び図14から図19までに示すように、リッド3を開くときは、リッド3が第一ヒンジ列15a及び第二ヒンジ列15bのいずれを介して回動して開いても、L側リンク4L及びR側リンク4Rは、コンソール本体2とリッド3のいずれか一方との係合状態を維持する。よって、コンソールリッド装置1は、リッド3の開閉動作においてがたつきを抑制することできる。
【0076】
また、図10等に示すように、コンソールリッド装置1は、第一係合部7a及び第二係合部7bをリッド3の内部、又はリンク4の内部に形成し、可動部8の一部は、弾性力によってリッド3の内部又はリンク4の内部からX方向に突出する。よって、リッド3を開けた状態において、コンソール本体2の内部空間を広く構成できるので、物の出し入れが容易となる。
【0077】
仮に、第一係合部7aをコンソール本体2に形成すると、物を収納する側であるコンソール本体2から可動部8の一部が突出し、物の出し入れをするときに引っかかる恐れがある。また、コンソール本体2は、第一係合部7aを形成することにより、X方向に広がってしまい、コンソールリッド装置1のサイズが大きくなる。これに対し、コンソールリッド装置1はサイズを広げることなくリッド3とリンク4の係合機能を満たし、物の出し入れの際の引っかかりを防止することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 コンソールリッド装置
2 コンソール本体
3 リッド
4 リンク
4L L側リンク
4R R側リンク
4a リンク第一端部
4b リンク第二端部
5a 第一ヒンジ部
5aL L側第一ヒンジ部
5aR R側第一ヒンジ部
5b 第二ヒンジ部
5bL L側第二ヒンジ部
5bR R側第二ヒンジ部
7 係合部
7a 第一係合部
7aL L側第一係合部
7aR R側第一係合部
7b 第二係合部
7bL L側第二係合部
7bR R側第二係合部
8 可動部
12 コンソール第一凹部
12a 第一凹部内側壁部
13 リッド第一凸部
13a 第一凸部内側壁部
15 ヒンジ列
15a 第一ヒンジ列
15b 第二ヒンジ列
18 コンソール第二凹部
18a 第二凹部内側壁部
19 リッド第二凸部
19a 第二凸部内側壁部
r1 第一半径
r2 第二半径
r5 第五半径
r6 第六半径

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21