(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023113582
(43)【公開日】2023-08-16
(54)【発明の名称】光検出器デバイスにおける表面格子
(51)【国際特許分類】
H01L 31/10 20060101AFI20230808BHJP
H01L 27/146 20060101ALI20230808BHJP
【FI】
H01L31/10 A
H01L27/146 D
H01L27/146 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023010575
(22)【出願日】2023-01-27
(31)【優先権主張番号】17/586,001
(32)【優先日】2022-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリー エドワーズ
(72)【発明者】
【氏名】ラミ ヘザール
(72)【発明者】
【氏名】ウダンバラ ワイジェシンゲ
(72)【発明者】
【氏名】ウェンジュアン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ゲルド シュッペナー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】反射防止に適した表面格子を備える光検出デバイスを提供する。
【解決手段】半導体基板の中に又はその上に配置される一つ又は複数のフォトダイオードと、前記一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードのそれぞれの表面に配置される表面格子と、を含み、前記表面格子が一つ又は複数の周期性を有し、前記一つ又は複数の周期性の各周期性が、前記半導体基板を横切る第1の横方向に平行な方向に沿った周期を有し、前記周期が、前記第1の横方向に平行な方向に沿った前記一つ又は複数のフォトダイオードの少なくとも1つのフォトダイオードの寸法の半分に等しいかそれ以下であり、前記一つ又は複数の周期性が複数の異なるピッチを含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイス構造であって、
光検出器デバイスを含み、前記光検出器デバイスが、
半導体基板の中に又はその上に配置される一つ又は複数のフォトダイオードと、
前記一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードのそれぞれの表面に配置される表面格子と、
を含み、前記表面格子が一つ又は複数の周期性を有し、前記一つ又は複数の周期性の各周期性が、前記半導体基板を横切る第1の横方向に平行な方向に沿った周期を有し、前記周期が、前記第1の横方向に平行な方向に沿った前記一つ又は複数のフォトダイオードの少なくとも1つのフォトダイオードの寸法の半分に等しいかそれ以下であり、前記一つ又は複数の周期性が複数の異なるピッチを含む、
半導体デバイス構造。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、
前記一つ又は複数の周期性が、第1の周期性及び第2の周期性を含み、
前記第1の周期性の前記周期が、前記複数の異なるピッチのうちの第1のピッチを含み、
前記第2の周期性の前記周期が、前記複数の異なるピッチのうちの第2のピッチを含み、前記第2のピッチが前記第1のピッチとは異なる、
半導体デバイス構造。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、前記一つ又は複数の周期性の或る周期性の前記周期が前記複数の異なるピッチを含む、半導体デバイス構造。
【請求項4】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、
前記一つ又は複数のフォトダイオードが、
前記半導体基板の中又は前記半導体基板の上に配置される第1のサブピクセルフォトダイオードと、
前記半導体基板の中又は前記半導体基板の上に配置される第2のサブピクセルフォトダイオードと、
を含み、前記第1のサブピクセルフォトダイオード及び前記第2のサブピクセルフォトダイオードが共に前記光検出器デバイス内で並列に電気的に接続され、
前記表面格子が、
前記第1のサブピクセルフォトダイオードの表面に配置される第1のサブピクセル表面格子であって、前記第1のサブピクセル表面格子が前記一つ又は複数の周期性のうちの第1の周期性を有し、前記第1の周期性の前記周期が前記複数の異なるピッチのうちの第1のピッチの長さに等しい、前記第1のサブピクセル表面格子と、
前記第2のサブピクセルフォトダイオードの表面に配置される第2のサブピクセル表面格子であって、前記第2のサブピクセル表面格子が前記一つ又は複数の周期性のうちの第2の周期性を有し、前記第2の周期性の前記周期が前記複数の異なるピッチのうちの第2のピッチの長さに等しく、前記第1のピッチと前記第2のピッチとが異なる、前記第2のサブピクセル表面格子と、
を含む、
半導体デバイス構造。
【請求項5】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、
前記複数の異なるピッチが、第1のピッチと、前記第1のピッチとは異なる第2のピッチとを含み、
前記第1のピッチが、前記第1の横方向に平行な方向に沿って整合された同じタイプの隣り合う物理的特徴の第1のペアの対応する横方向境界の間であり、前記第1のピッチが、前記第1のペアの前記隣り合う物理的特徴の隣り合う横方向境界の間の第1の距離を含み、
前記第2のピッチが、前記第1の横方向に平行な方向に沿って整合された前記同じタイプの隣り合う物理的特徴の第2のペアの対応する横方向境界の間であり、前記第2のピッチが、前記第2のペアの前記隣り合う物理的特徴の隣り合う横方向境界の間の第2の距離を含み、
前記第1の距離が前記第2の距離と等しくない、
半導体デバイス構造。
【請求項6】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、
前記複数の異なるピッチが、第1のピッチと、前記第1のピッチとは異なる第2のピッチとを含み、
前記第1のピッチが、前記第1の横方向に平行な方向に沿って整合された同じタイプの隣り合う物理的特徴の第1のペアの対応する横方向境界の間であり、前記第1のピッチが前記第1のペアの1つの物理的特徴の第1の横方向寸法を含み、
前記第2のピッチが、前記第1の横方向に平行な方向に沿って整合された前記同じタイプの隣り合う物理的特徴の第2のペアの対応する横方向境界の間であり、前記第2のピッチが、前記第2のペアの1つの物理的特徴の第2の横方向寸法を含み、
前記第1の横方向寸法が前記第2の横方向寸法に等しくない、
半導体デバイス構造。
【請求項7】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、
前記複数の異なるピッチが、第1のピッチと、前記第1のピッチとは異なる第2のピッチとを含み、
前記第1のピッチが、前記第1の横方向に平行な方向に沿って整合された同じタイプの隣り合う物理的特徴の第1のペアの対応する横方向境界の間であり、
前記第2のピッチが、前記第1の横方向に平行な方向に沿って整合された前記同じタイプの隣り合う物理的特徴の第2のペアの対応する横方向境界の間であり、
前記第1のピッチの長さが、前記第2のピッチの長さに等しくない、
半導体デバイス構造。
【請求項8】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、前記表面格子が、前記一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードにおいて、絶縁領域と、前記絶縁領域によって画定される半導体表面領域とを含み、前記絶縁領域が前記それぞれのフォトダイオードの前記それぞれの表面から前記それぞれのフォトダイオードにおける或る深さまで延在し、前記半導体表面領域が、前記それぞれのフォトダイオードの前記それぞれの表面内にある、半導体デバイス構造。
【請求項9】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、前記表面格子が、前記一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードにおいて、半導体表面領域と、前記半導体表面領域によって画定された絶縁領域とを含み、前記絶縁領域が前記それぞれのフォトダイオードの前記それぞれの表面から前記それぞれのフォトダイオードにおけるそれぞれの深さまで延在し、前記半導体表面領域が、前記それぞれのフォトダイオードの前記それぞれの表面内にある、半導体デバイス構造。
【請求項10】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、前記表面格子が、前記一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードにおいて、前記それぞれのフォトダイオードの前記それぞれの表面上又はその上にダミーゲート構造を含む、半導体デバイス構造。
【請求項11】
請求項1に記載の半導体デバイス構造であって、前記表面格子が、前記一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードにおいて、前記それぞれのフォトダイオードの前記それぞれの表面上又はその上にダミーゲート構造を含み、開口が前記ダミーゲート構造を介して延在する、半導体デバイス構造。
【請求項12】
半導体デバイス構造であって、
光検出器デバイスと表面格子とを含み、
前記光検出器デバイスが、
半導体基板の中又は半導体基板の上に配置される第1のサブピクセルフォトダイオードと、
前記半導体基板の中又は半導体基板の上に配置される第2のサブピクセルフォトダイオードと、
を含み、前記第1のサブピクセルフォトダイオードが前記第2のサブピクセルフォトダイオードと並列に電気的に接続され、
前記表面格子が、
前記第1のサブピクセルフォトダイオードの表面に配置される第1のサブピクセル表面格子と、
前記第2のサブピクセルフォトダイオードの表面に配置される第2のサブピクセル表面格子と、
を含み、前記第1のサブピクセル表面格子の構造が、前記第2のサブピクセル表面格子の構造とは異なる、
半導体デバイス構造。
【請求項13】
請求項12に記載の半導体デバイス構造であって、
前記第1のサブピクセル表面格子が第1の周期性を有し、前記第1の周期性が前記半導体基板を横切る第1の横方向に平行な方向に沿っており、前記第1の周期性が、前記第1の横方向に平行な前記第1のサブピクセルフォトダイオードの寸法の半分に等しいかそれ以下であり、前記第1の周期性が、第1のピッチを含む第1の周期を有し、
前記第2のサブピクセル表面格子が第2の周期性を有し、前記第2の周期性が前記第1の横方向に平行な方向に沿っており、前記第2の周期性が、前記第1の横方向に平行な前記第2のサブピクセルフォトダイオードの寸法の半分に等しいかそれ以下であり、前記第2の周期性が、第2のピッチを含む第2の周期を有し、
前記第1のピッチが前記第2のピッチとは異なる、
半導体デバイス構造。
【請求項14】
請求項13に記載の半導体デバイス構造であって
前記第1の周期が前記第1のピッチの長さに等しく、
前記第2の周期が前記第2のピッチの長さに等しい、
半導体デバイス構造。
【請求項15】
請求項13に記載の半導体デバイス構造であって、
前記第1のサブピクセル表面格子が第3の周期性を有し、前記第3の周期性が、前記半導体基板を横切る第2の横方向に平行な方向に沿っており、前記第2の横方向が前記第1の横方向に直交しており、前記第3の周期性が前記第1の周期性と同じであり、
前記第2のサブピクセル表面格子が第4の周期性を有し、前記第4の周期が、前記第2の横方向に平行な方向に沿っており、前記第4の周
期性が前記第2の周期性と同じである、
半導体デバイス構造。
【請求項16】
半導体処理のための方法であって、
光検出器デバイスの一つ又は複数のフォトダイオードを形成することであって、前記一つ又は複数のフォトダイオードが半導体基板の中又は半導体基板の上に配置されて形成されることと、
前記一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードのそれぞれの表面に配置される表面格子を形成すること、
を含み、
前記表面格子が一つ又は複数の周期性を有し、前記一つ又は複数の周期性の各周期性が周期を有し、前記周期が、前記半導体基板を横切る横方向に平行な方向に沿っており、前記周期が、前記横方向に平行な方向に沿った前記一つ又は複数のフォトダイオードの少なくとも1つのフォトダイオードの寸法の半分に等しいかそれ以下であり、前記一つ又は複数の周期性が複数の異なるピッチを含む、
方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
前記一つ又は複数の周期性が第1の周期性と第2の周期性とを含み、
前記第1の周期性の前記周期が、前記複数の異なるピッチのうちの第1のピッチを含み、
前記第2の周期性の前記周期が、前記複数の異なるピッチのうちの第2のピッチを含み、前記第2のピッチが前記第1のピッチとは異なる、
方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法であって、前記一つ又は複数の周期性の前記周期が、前記複数の異なるピッチを含む、方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法であって、
前記一つ又は複数のフォトダイオードを形成することが、
前記半導体基板の中又は前記半導体基板の上に配置される第1のサブピクセルフォトダイオードを形成することと、
前記半導体基板の中又は前記半導体基板の上に配置される第2のサブピクセルフォトダイオードを形成することと、
を含み、前記第1のサブピクセルフォトダイオード及び前記第2のサブピクセルフォトダイオードが共に前記光検出器デバイス内で並列に電気的に接続され、
前記表面格子を形成することが、
前記第1のサブピクセルフォトダイオードの表面に配置される第1のサブピクセル表面格子を形成することであって、前記第1のサブピクセル表面格子が前記一つ又は複数の周期性の第1の周期性を有し、前記第1の周期性の前記周期が前記複数の異なるピッチのうちの第1のピッチの長さに等しい、前記第1のサブピクセル表面格子を形成することと、
前記第2のサブピクセルフォトダイオードの表面に配置される第2のサブピクセル表面格子を形成することと、
を含み、前記第2のサブピクセル表面格子が前記一つ又は複数の周期性のうちの第2の周期性を有し、前記第2の周期性の前記周期が、前記複数の異なるピッチのうちの第2のピッチの長さに等しく、前記第1のピッチと前記第2のピッチが異なる、
方法。
【請求項20】
請求項16に記載の方法であって、前記表面格子が、絶縁領域、半導体表面領域、ダミーゲート構造、又はそれらの組み合わせを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
半導体デバイス内のフォトダイオードが、入射電磁放射(例えば、光)を受け取り、電磁放射を電流に変換し得る。フォトダイオードの或るタイプはアバランシェフォトダイオード(APD)を含む。APDは、線形電流ゲインを提供し得るアバランシェプロセスの結果として電磁放射に対する応答性が増大するため、光検出及び測距(LiDAR)や拡張現実/仮想現実(AR/VR)等の直接飛行時間応用例に実装されている。トランスインピーダンス増幅器(TIA)等の信号コンディショニング回路要素にAPDを統合することにより、コスト及び性能において幾つかの利点が提供され得る。フォトダイオードを含む光検出器デバイスに回路要素を統合する場合、フォトダイオードにおいて信号損失を引き起こし得るという問題が発生し得る。
【発明の概要】
【0002】
本明細書に説明される一例は、半導体デバイス構造である。この半導体デバイス構造は光検出器デバイスを含む。光検出器デバイスは、半導体基板内又は半導体基板の上に配置される一つ又は複数のフォトダイオードを含み、一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードのそれぞれの表面に配置される表面格子を含む。表面格子は一つ又は複数の周期性を有する。一つ又は複数の周期性の各周期性は、半導体基板を横切る第1の横方向に平行な方向に沿った周期であり、第1の横方向に平行な方向に沿った一つ又は複数のフォトダイオードの少なくとも1つのフォトダイオードの寸法の半分以下である周期を有する。一つ又は複数の周期性は複数の異なるピッチを含む。
【0003】
本明細書に説明される別の例は、半導体デバイス構造である。この半導体デバイス構造は光検出器デバイスを含む。光検出器デバイスは、半導体基板内又は半導体基板の上に配置される第1のサブピクセルフォトダイオードと、半導体基板内又は半導体基板の上に配置される第2のサブピクセルフォトダイオードとを含む。第1のサブピクセルフォトダイオードは、第2のサブピクセルフォトダイオードと電気的に並列に接続されている。光検出器デバイスは更に表面格子を含む。表面格子は、第1のサブピクセルフォトダイオードの表面に配置される第1のサブピクセル表面格子と、第2のサブピクセルフォトダイオードの表面に配置される第2のサブピクセル表面格子とを含む。第1のサブピクセル表面格子の構成は第2のサブピクセル表面格子の構成とは異なる。
【0004】
本明細書に説明される更に別の例は、半導体処理のための方法である。この方法は、光検出器デバイスの一つ又は複数のフォトダイオードを形成することと、一つ又は複数のフォトダイオードの各フォトダイオードのそれぞれの表面に配置される表面格子を形成することとを含む。一つ又は複数のフォトダイオードは、半導体基板内又は半導体基板の上に形成及び配置される。表面格子は一つ又は複数の周期性を有する。一つ又は複数の周期性の各周期性は、半導体基板を横切る横方向に平行な方向に沿った周期であり、横方向に平行な方向に沿った一つ又は複数のフォトダイオードの少なくとも1つのフォトダイオードの寸法の半分以下である周期を有する。一つ又は複数の周期性は複数の異なるピッチを含む。
【0005】
前述の概要は、以下の詳細な説明をよりよく理解し得るように、本開示の例の種々の特徴を広く概説している。そのような例の付加的な特徴及び利点を以下に説明する。説明される例は、添付の特許請求の範囲内にある他の例を改変又は設計するための基礎として容易に利用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
上記の特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面に関連して以下の詳細な説明を参照する。
【0007】
【
図1】幾つかの例に従ったピッチ及び周期性の態様を示すために、概して、シングルピッチ周期性を有する構造を示す平面図である。
【0008】
【
図2】幾つかの例に従ったピッチ及び周期性の態様を示すために、概して、マルチピッチ周期性を有する構造を示す平面図である。
【0009】
【
図3】幾つかの例に従った光検出器デバイスの平面図である。
【0010】
【
図4】幾つかの例に従った
図3の光検出器デバイスの半導体デバイス構造の断面図である。
【0011】
【
図5】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【
図6】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【0012】
【
図7】幾つかの例に従った
図5又は
図6のサブピクセル反射防止表面格子を含む半導体デバイス構造の断面図である。
【0013】
【
図8】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【
図9】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【0014】
【
図10】幾つかの例に従った
図8又は
図9のサブピクセル反射防止表面格子を含む半導体デバイス構造の断面図である。
【0015】
【
図11】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【
図12】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【0016】
【
図13】幾つかの例に従った
図11又は
図12のサブピクセル反射防止表面格子を含む半導体デバイス構造の断面図である。
【0017】
【
図14】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【
図15】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【0018】
【
図16】幾つかの例に従った
図14又は
図15のサブピクセル反射防止表面格子を含む半導体デバイス構造の断面図である。
【0019】
【
図17】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【
図18】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【0020】
【
図19】幾つかの例に従った
図17又は
図18のサブピクセル反射防止表面格子を含む半導体デバイス構造の断面図である。
【0021】
【
図20】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【
図21】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【0022】
【
図22】幾つかの例に従った
図20又は
図21のサブピクセル反射防止表面格子を含む半導体デバイス構造の断面図である。
【0023】
【
図23】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【
図24】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【0024】
【
図25】幾つかの例に従った
図23又は
図24のサブピクセル反射防止表面格子を含む半導体デバイス構造の断面図である。
【0025】
【
図26】幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子の平面図である。
【0026】
【
図27】幾つかの例に従った
図26のサブピクセル反射防止表面格子を含む半導体デバイス構造の断面図である。
【0027】
【
図28】幾つかの例に従った一般化されたサブピクセル反射防止表面格子のそれぞれの部分のレイアウトである。
【0028】
【
図29】幾つかの例に従った一般化されたサブピクセル反射防止表面格子のそれぞれの部分のレイアウトである。
【0029】
【
図30】幾つかの例に従った一般化されたサブピクセル反射防止表面格子のそれぞれの部分のレイアウトである。
【0030】
【
図31】幾つかの例に従った一般化されたサブピクセル反射防止表面格子のそれぞれの部分のレイアウトである。
【0031】
【
図32】幾つかの例に従った反射防止表面格子の平面図である。
【0032】
【
図33】幾つかの例に従った反射防止表面格子の平面図である。
【0033】
【
図34】幾つかの例に従った反射防止表面格子の平面図である。
【0034】
【
図35】幾つかの例に従った反射防止表面格子の平面図である。
【0035】
【
図36】幾つかの例に従った光検出器デバイスを形成するための半導体処理の方法である。
【0036】
図面及び付随する詳細な説明は、種々の例の特徴を理解するために提供され、添付の特許請求の範囲を限定するものではない。図面に示され、付随する詳細な説明に記載される例は、添付の特許請求の範囲内にある他の例を改変又は設計するための基礎として容易に利用され得る。同一の参照番号が、可能な場合、図面間で共通する同一の要素を指定するために用いられ得る。図は、関連する要素又は特徴を明確に示すために描かれており、必ずしも縮尺に合わせて描かれているわけではない。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図を参照しながら種々の特徴を説明する。図示された例は、示されている全ての態様又は利点を有するとは限らない。特定の例に関連して説明される態様又は利点は、必ずしもその例に限定されず、そのように図示されていなくても、或いは明示的に記載されていなくても、他の任意の例において実施され得る。また、本明細書に説明される方法は動作の特定の順序で記載され得るが、他の例に従った他の方法が、より多い又はより少ない動作を用いて、種々の他の順序(例えば、種々の動作の異なる直列又は並列実施を含む)で実装され得る。
【0038】
幾つかの光検出器デバイスにおいて、光検出器デバイスに入ってくる電磁放射(例えば、光)は、異なる材料の層に入射し得る。異なる材料のこれらの層はエタロンを形成し得る。エタロンは、光検出器デバイスが検出する電磁放射信号においてコヒーレント干渉を生じ得る。エタロンに起因するコヒーレント干渉は、電磁放射信号において、電磁放射信号の波長の関数である振動を生成し得る。
【0039】
幾つかの例に従って、反射防止表面格子が光検出器デバイス内に形成されて、そうでなければ光検出器デバイス内にエタロンを形成するであろう、層又は材料における少なくとも幾らかの対称性を破壊し得る。反射防止表面格子を生成することは、対称性を低下させ、コヒーレント干渉を減少させることが観察されているが、反射防止表面格子は、光検出器デバイスを横切るシングルピッチ周期性を有し得、それは、電磁放射信号に幾らかのコヒーレント干渉を生成し得る。概して、格子方程式によって説明されるように、反射防止表面格子は、反射防止表面格子を介して透過される電磁放射の複数の光線(反射防止表面格子上に入射される電磁放射からの)をもたらし得る。反射防止表面格子がシングルピッチ周期性を有するとき、電磁放射の透過された光線は概して同じ固定された屈折角度を有し、それは、反射防止表面格子上に入射する電磁放射の入射角及び波長の関数として、有意なコヒーレント干渉をもたらし得る。
【0040】
本明細書に説明される幾つかの例は、電磁放射の入射角及び波長にわたるコヒーレント干渉を低減し得る反射防止表面格子を提供する。幾つかの例に従った反射防止表面格子は、例えば、一つ又は複数の周期性におけるピッチの差又は反射防止表面格子の構成における変化に起因して、格子方程式に従って、複数の異なる屈折角を導入し得る。透過された電磁放射の異なる屈折角は、電磁放射信号の入射角と波長の関数である振動の大きさを低減し得る。
【0041】
光検出器デバイスは、各々がそれぞれの位置で電磁放射を感知する、一つ又は複数のピクセルを有し得る。幾つかの例において、ピクセルは、そのピクセルに対する電磁放射を共に感知するために、共に電気的に(例えば、並列に)接続された複数のフォトダイオード(容易にするために「サブピクセルフォトダイオード」と呼ばれる)を有し得る。幾つかの例において、ピクセルはそのピクセルに対する電磁放射を感知する単一のフォトダイオード(容易にするために「シングルピクセルフォトダイオード」と呼ばれる)を有し得る。
【0042】
所与のピクセルのサブピクセルフォトダイオードの場合、それぞれのピクセルのピクセル反射防止表面格子は、サブピクセルフォトダイオードのそれぞれの表面に配置されるサブピクセル反射防止表面格子を含み得る。幾つかの例において、第1のサブピクセル反射防止表面格子は、第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成とは異なる構成を有する。これらの例の幾つかにおいて、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成は、サブピクセル反射防止表面格子の物理的特徴間に一般的な対応性がなくてもよい。幾つかの例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成は、異なるサブピクセル反射防止表面格子の対応する物理的特徴間の一つ又は複数の相違を除いて、概して互いに対応し得る。
【0043】
任意のサブピクセル反射防止表面格子は、個々に、そのサブピクセルフォトダイオードのそれぞれの表面を横切る2つの直交する横方向の一方又は両方に沿った周期性を有し得る。構造が繰り返し周期を有する場合、その構造は周期性を有する。サブピクセル反射防止表面格子の周期性は、サブピクセル反射防止表面格子における1ピッチの長さである横方向に沿った周期(例えば、シングルピッチ周期性)、又はサブピクセル反射防止表面格子における複数の異なるピッチの累積長である横方向に沿った周期(例えば、マルチピッチ周期性)を有し得る。構造内の軸又は方向に沿って整合された同じタイプの隣り合う物理的特徴は、それぞれの隣り合う物理的特徴の対応する横方向境界間にピッチを有し得る。ピッチは長さを有し、物理的特徴及び/又はそれらの間の間隔を含む。明確にするために、サブピクセル反射防止表面格子の任意の周期性の周期は、周期性の方向に沿って、フォトダイオード(例えば、絶縁領域によって横方向に画定され得るそれぞれのサブピクセルフォトダイオード)の横方向寸法の半分以下に等しい。
【0044】
図1及び
図2は、ピッチ及び周期性の態様を示すために、概して、それぞれ、シングルピッチ周期性及びマルチピッチ周期性を有する構造を示している。
図1において、同じタイプの物理的特徴52がx方向に平行な方向に沿って整合される。各物理的特徴52は、同じ寸法54を有し、隣り合う物理的特徴52の各ペアは、それぞれの隣り合う物理的特徴52の隣り合う横方向境界間の距離56を有する。従って、
図1の構造は、単一のピッチを有し、そのピッチの長さは、構造内で繰り返される周期に等しい。従って、
図1の構造はシングルピッチ周期性を有する。
【0045】
図2において、同じタイプの物理的特徴62、64がx方向に平行な方向に沿って整合され、その整合において交互に配置される。物理的特徴62は、寸法66を有し、物理的特徴64は、寸法66と等しくない寸法68を有する。隣り合う物理的特徴62、64の各ペアはそれぞれの隣り合う物理的特徴62、64の隣り合う横方向境界間の距離70を有する。寸法66、68が異なるため、この図では、構造は、異なるピッチ72、74を有する。ピッチ72及びピッチ74のそれぞれの長さは、累積的に周期76を形成し、周期76は構造内で繰り返す。従って、
図2の構造はマルチピッチ周期性を有する。
【0046】
第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成が異なる幾つかの例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、各々、同じ横方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有し得、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子のシングルピッチ周期性をもたらすそれぞれのピッチは異なる。また、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成が異なる幾つかの例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、各々、同じ横方向に平行な方向に沿ってマルチピッチ周期性を有し得、第1のサブピクセル反射防止表面格子の少なくとも1つのピッチが、第2のサブピクセル反射防止表面格子の少なくとも1つのピッチとは異なる。シングルピッチ周期性であっても、マルチピッチ周期性であっても、異なるピッチのうちの少なくとも2つは、非調和的(non-harmonic)である(例えば、ピッチの寸法及び距離は、別のピッチのそれぞれの寸法及び距離の同じ整数倍ではない)。これらの態様は、2つの直交する横方向に平行なそれぞれの方向において実施され得る。
【0047】
幾つかの例において、第1のサブピクセル反射防止表面格子が、第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成と同じ構成を有する。そのような例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、各々、同じ横方向に平行な方向に沿って同じマルチピッチ周期性を有し得る。上記のように、マルチピッチ周期性の異なるピッチのうちの少なくとも2つは非調和的である。この態様は、2つの直交する横方向に平行なそれぞれの方向において実施され得る。第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成が同じである他の例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の物理的特徴は、周期性が生じないように、それぞれの反射防止表面格子内にランダムに位置し得る。第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子において周期性が生成されない他の構成が実装され得る。
【0048】
シングルピクセルフォトダイオードの場合、及び任意のサブピクセルフォトダイオードの場合、フォトダイオードの表面におけるシングルピクセル又はサブピクセル反射防止表面格子は、横方向に平行な方向に沿ってマルチピッチ周期性を有し得る。上記のように、マルチピッチ周期性の異なるピッチのうちの少なくとも2つは非調和的である。この態様は、2つの直交する横方向に平行なそれぞれの方向において実施され得る。他のシングルピクセルフォトダイオード又はサブピクセルフォトダイオードの例において、反射防止表面格子の物理的特徴は、反射防止表面格子に周期性が発生しないように、反射防止表面格子内にランダムに位置し得る。反射防止表面格子に周期性が生成されない他の構成が実装され得る。
【0049】
後述の例において詳細に説明されるように、ピッチはいろいろな点で異なり得る。ピッチは、或る1つのピッチの物理的特徴及び/又はその間の間隔が別のピッチに対して変更される場合に任意の様式によって異なり得る。ピッチは、ピッチ内の物理的特徴のタイプが異なることによって異なり得る。ピッチは、ピッチの長さが異なることによって異なり得る。ピッチは、ピッチ内の同じタイプの対応する物理的特徴の寸法が異なることによって異なり得る。ピッチは、ピッチ内の同じタイプの物理的特徴の対応する隣り合うペア間の距離が異なることによって異なり得る。
【0050】
広義に説明された前述の例は、一つ又は複数のフォトダイオードを含むピクセルを横切る反射防止表面格子に複数のピッチ又はランダム性を導入し得る。概して、反射防止表面格子は、一つ又は複数のフォトダイオードを集合的に横切り、一つ又は複数のフォトダイオードを横切る少なくとも1つの横方向においてシングルピッチ周期性を有さない。特に、一つ又は複数のフォトダイオードを集合的に横切る反射防止表面格子は、一つ又は複数のフォトダイオードを横切る2つの直交する横方向のいずれにおいてもシングルピッチ周期性を有さない可能性がある。反射防止表面格子の複数のピッチ又はランダム性は、格子方程式に従って、透過された電磁放射のより多くの解をフォトダイオードに導入し得る。そうすることで、光検出器デバイスのピクセルにより出力された信号の振動の大きさが低減され得、その振動は電磁放射信号の入射角及び波長の関数である。上記で広義に説明された例及び以下に説明される特定の例の多くの変形及び/又は置換が実装され得る。
【0051】
図3は、幾つかの例に従った光検出器デバイス100の平面図である。
図3及びそれ以降の図は、図示された例の配向を支援する3軸座標参照(X-Y-Z)を含む。
図3の平面図はx-y平面である。
【0052】
光検出器デバイス100は、サブピクセル領域102、104、106、108、112、114、116、118、122、124、126、128、132、134、136、138を含む。各サブピクセル領域102~138は、基板内又は基板の上のサブピクセルフォトダイオードを含み、そのフォトダイオードはpn接合を含み得る。図示された例におけるサブピクセル領域102~138は、アレイ状に(例えば、16個のサブピクセル領域を含む4×4アレイ)配列される。他の例において、サブピクセル領域102~138は別の配列で配列され得、光検出器デバイス100は任意の数のサブピクセル領域を含み得る。サブピクセル領域102~138は、図示された例の平面図では八角形であり、他の例において他の任意の幾何学的形状(例えば、多角形状)であり得る。
【0053】
光検出器デバイス100は、メタライゼーション領域150を含む。メタライゼーション領域150は、サブピクセル領域102~138の外側の横方向(例えば、図ではx方向及び/又はy方向)の領域を含む。金属パターン(例えば、金属線及び/又はビア)は、メタライゼーション領域150における誘電体層において配置され、誘電体層を介して配線され得る。金属パターンは、概して、サブピクセル領域102~138内に配置されない(例えば、フォトダイオードに電気的に接続する場合を除く)。サブピクセル領域102~138のサブピクセルフォトダイオードは、例えば、メタライゼーション領域150における金属パターンを介して、共に電気的に結合される。サブピクセル領域102~138のサブピクセルフォトダイオードは、幾つかの例において、共に並列に電気的に接続される。また、トランジスタ、ダイオード等のデバイスが、メタライゼーション領域150における基板内及び/又は基板の上に配置され得る。
【0054】
図4は、幾つかの例に従った
図3のサブピクセル領域138を介する、x方向における断面4を示す。断面4はx-z平面にある。類似の断面がy-z平面にあり得る。また、
図4の断面4は、概して、
図3のサブピクセル領域102~138の各々を説明する図である。
図4の断面は、メタライゼーション領域150及びサブピクセル領域202を示す。
【0055】
光検出器デバイス100は、半導体基板212を含む。半導体基板212は、バルク半導体材料、半導体オンインシュレータ(SOI)、又は他の任意の適切な半導体基板であり得るか又はそれらを含み得、半導体基板212の半導体材料は、シリコン(Si)、炭化ケイ素(SiC)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、窒化ガリウム(GaN)、ガリウム砒素(GaAs)等、又はそれらの組み合わせであり得るか又はそれらを含み得る。また、半導体基板212は、同一の、類似の、又は異なる半導体材料のエピタキシャル成長半導体層を、例えば、バルク基板上又はバルク基板の上に含み得る。エピタキシャル層は、幾つかの例において、光検知のためのpn接合を形成するために、成長中に(例えば、in-situドーピングによって)ドープされ得る。幾つかの例において、半導体基板212はシリコン基板を含み、シリコン基板は半導体処理の終了時にバルクシリコンウェファから個片化され得る。
【0056】
メタライゼーション領域150内の半導体基板212内に絶縁領域214が配置されて図示されている。メタライゼーション領域150の他の領域において、種々のデバイス(例えば、トランジスタ)が、半導体基板212内及び/又は半導体基板212の上に配置され得る。各絶縁領域214は、少なくとも、半導体基板212の主要な表面(例えば、その上又はその中にデバイスが形成される)から半導体基板212の或る深さまで延在する。絶縁領域214は、浅いトレンチアイソレーション(STI)、深いトレンチアイソレーション(DTI)、半導体の局所酸化(LOCOS)等であり得る。各絶縁領域214は、酸化物、窒化物等、又はそれらの組み合わせ等の誘電体材料を含む。
【0057】
サブピクセルフォトダイオードが、半導体基板212内又は半導体基板212の上に配置される。カソード領域220が、半導体基板212内又は半導体基板212の上に配置される。カソード領域220は、絶縁領域214の間に横方向に配置される。幾つかの例において、半導体基板212は、p型ドーパント(ホウ素等)でドープされる。また、そのような例において、カソード領域220は、n型ドーパント(リンや砒素等)でドープされる。カソード領域220は、サブピクセルフォトダイオードのカソードを形成し得、半導体基板212は、サブピクセルフォトダイオードのアノードを形成し得る。従って、そのような例において、カソードとアノードはサブピクセルフォトダイオードのpn接合を形成する。pn接合は、サブピクセル領域202において半導体基板212上に入射する電磁放射(例えば、光)を感知するように構成される。幾つかの例において、明示的に示されていないが、領域220がアノードとして動作し、半導体基板212がカソードとして動作するように、半導体基板212はn型ドーパントでドープされ得、領域220はp型ドーパントでドープされ得る。
【0058】
第1の誘電体層230が、半導体基板212上又は半導体基板212の上に配置される。第1の誘電体層230は、露出された頂部及び側壁表面に沿って適合して配置されたエッチストップ層(例えば、窒化シリコン(SiN)等)、及びエッチストップ層上に配置された層間誘電体(例えば、酸化物等)等の、複数の誘電体層を含み得る。アノードコンタクト232及びカソードコンタクト234を含む金属パターン(例えば、金属線、コンタクト、及び/又はビア)が、メタライゼーション領域150内の第1の誘電体層230に配置される。アノードコンタクト232は、第1の誘電体層230を介して配置され、半導体基板212と電気的に接する(例えば、半導体基板212がp型ドーパントでドープされる絶縁領域214の横方向外側で)。カソードコンタクト234は、サブピクセル領域202内の第1の誘電体層230を介して配置され、カソード領域220と電気的に接する。アノードコンタクト232及びカソードコンタクト234は、任意の許容可能なプロセスによって形成され得、シリサイド、バリア、及び/又は接着層、及び導電性充填材料(例えば、金属)を含み得る。概して、カソード領域220と電気的に接続するためのコンタクト及び/又は線を除いて、第1の誘電体層230に配置される金属パターンはサブピクセル領域202内に配置されない。
【0059】
付加的な誘電体層(例えば、第2の誘電体層240、第3の誘電体層250、及び第4の誘電体層260)が、第1の誘電体層230の上に順次配置される。第1の誘電体層230と同様に、付加的な誘電体層(例えば、誘電体層240、250、260)は、各々、エッチストップ層(例えば、窒化シリコン(SiN)等)、及びエッチストップ層上に配置される金属間誘電体(例えば、酸化物等)等の、複数の誘電体層を含み得る。金属パターン(例えば、金属パターン242、252、262)が、メタライゼーション領域150内の付加的な誘電体層(例えば、それぞれ、誘電体層240、250、260)に配置され、付加的な誘電体層のいずれかに配置される金属パターンは、サブピクセル領域202に配置されない。金属パターンのそれぞれの層を備えるか又は備えない任意の数の誘電体層が、光検出器デバイス100において実装され得る。
【0060】
サブピクセル領域202の反射防止表面格子270が、
図4の断面に、総称的に示されている。サブピクセル領域202の反射防止表面格子270は、半導体基板212及び/又はサブピクセルフォトダイオードの主要な表面(例えば、カソード領域220の表面)に配置される。反射防止表面格子270は、後続の例に詳細に示されるように、半導体基板212及び/又はサブピクセルフォトダイオードの主要な表面に配置される、絶縁領域及び/又はダミーゲート構造等の構成要素又は物理的特徴を含む。
【0061】
光検出器デバイス100は、電磁放射(例えば、光)が誘電体層(例えば、誘電体層230、240、250、260)を介して通過し、反射防止表面格子270を介して通過し、サブピクセルフォトダイオード上に入射し得るように、構成される。サブピクセルフォトダイオード上に入射する電磁放射は、サブピクセルフォトダイオードによって吸収された光子をサブピクセルフォトダイオードによって電子及び/又は正孔に変換して、電流を生成し得る。
【0062】
サブピクセル領域102~138を有すると説明されているが、他の例において、サブピクセル及び/又はピクセルの任意の置換が実装され得る。一例として、光検出器デバイス100は単一のピクセルを有し得、単一のピクセルにおいて、サブピクセル領域102~138のサブピクセルフォトダイオードが並列に電気的に接続されている。従って、そのような例において、サブピクセル領域102~138のサブピクセルフォトダイオードによって生成された電流は、光検出器デバイス100の単一のピクセルに対する信号となるように蓄積され得る。そのような例において、ピクセル反射防止表面格子は、サブピクセル領域102~138のサブピクセル反射防止表面格子(例えば、反射防止表面格子270)を含む。
【0063】
別の例として、光検出器デバイス100は、複数のピクセルを有し得、各ピクセルが複数のサブピクセルを有する。例えば、サブピクセル領域102、104、112、114のサブピクセルフォトダイオードは、第1のピクセルに対して電気的に並列に接続され得、サブピクセル領域106、108、116、118のサブピクセルフォトダイオードは、第2のピクセルに対して電気的に並列に接続され得、サブピクセル領域122、124、132、134のサブピクセルフォトダイオードは、第3のピクセルに対して電気的に並列に接続され得、サブピクセル領域126、128、136、138のサブピクセルフォトダイオードは、第4のピクセルに対して電気的に並列に接続され得る。そのような例において、第1のピクセル反射防止表面格子が、サブピクセル領域102、104、112、114のサブピクセル反射防止表面格子(例えば、反射防止表面格子270)を含み、第2のピクセル反射防止表面格子が、サブピクセル領域106、108、116、118のサブピクセル反射防止表面格子(例えば、反射防止表面格子270)を含む等である。
【0064】
更なる例として、光検出器デバイス100は、サブピクセルを有するピクセルを持たない複数のピクセルを有し得る。例えば、サブピクセルである代わりに、領域102~138の各々がピクセルであり得る(例えば、或るピクセルのそれぞれのフォトダイオードが別のピクセルのフォトダイオードに電気的に接続されていなくてもよい)。そのような例において、領域102~138の各反射防止表面格子(例えば、反射防止表面格子270)が、ピクセル反射防止表面格子であり得る。
図3及び
図4に示されている一般的な構造は、ピクセルとサブピクセルとの間の区別に関係なく適用し得る。本明細書に説明される態様は任意の置換に適用し得る。
【0065】
図5~
図27は、本開示と一貫する種々のサブピクセル反射防止表面格子の平面図及び断面図を示す。これらの例によって詳細にされるように、反射防止表面格子が一つ又は複数の物理的特徴を含み得るか又は有し得る。反射防止表面格子の物理的特徴の一例は、絶縁領域である。反射防止表面格子の物理的特徴の別の例は、半導体基板及び/又はフォトダイオードの半導体表面領域であるか又はそれを有する。反射防止表面格子の物理的特徴の別の例は、ダミーゲート構造又はそれを介する開口であるか又はダミーゲート構造又はそれを介する開口を含む。反射防止表面格子は、物理的特徴のタイプと物理的特徴のタイプの任意の構成との任意の組み合わせを含み得るか又は有し得る。以下に説明され図に示される反射防止表面格子は、一つ又は複数の絶縁領域302、一つ又は複数の半導体表面領域304、一つ又は複数のダミーゲート構造306、又はそれらの組み合わせを含む。簡潔にするためにこれらの構成要素については、ここでは一般的に説明される。
【0066】
図5及び
図6を参照する等、以下の種々の図示される例において、絶縁領域302が、半導体基板212及び/又はフォトダイオードの主要な表面(例えば、カソード領域220)に配置される。絶縁領域302は、少なくとも、半導体基板212及び/又はそれぞれのフォトダイオードの主要な表面から、半導体基板212及び/又はフォトダイオード内の或る深さまで延在する。絶縁領域302はSTI、DTI、LOCOS等であり得る。絶縁領域302は、酸化物、窒化物等、又はそれらの組み合わせの誘電体材料を含む。
【0067】
以下の種々の図示された例において、半導体表面領域304が、半導体基板212及び/又はフォトダイオードの主要な表面の一部である。幾つかの例において、半導体表面領域304が、絶縁領域302の一部によって横方向に囲まれるか又は円形に囲まれて画定され、幾つかの例において、絶縁領域302が、半導体表面領域304の一部によって横方向に囲まれるか又は円形に囲まれて画定される。
【0068】
図5及び
図6を参照する等、以下の種々の図示された例において、ダミーゲート構造306が、半導体基板212及び/又はフォトダイオードの主要な表面上又はその上に、及び/又は絶縁領域302上又はその上に配置される。
図7は、
図5及び
図6の特徴を更に説明し得る断面7を示す。ダミーゲート構造306は、幾つかの例において、半導体基板212上又はその上に及び/又はフォトダイオード上又はその上に、及び/又は絶縁領域302上又はその上に、ダミー誘電体層502を含む。ダミーゲート構造306は更に、ダミー誘電体層502上又はその上に配置されるダミーゲート504を含み、ダミーゲート504のそれぞれの側壁上に各々配置されるスペーサ506を含む。幾つかの例において、ダミー誘電体層502は酸化物又は他の任意の誘電体層であり、ダミーゲート504はポリシリコン、アモルファスシリコン、又は他の任意の適切な材料であり、スペーサ506は窒化シリコン(SiN)又は他の任意の適切な材料である。
【0069】
軸又は方向に沿って整合された同じタイプの隣り合う物理的特徴は、それぞれの隣り合う物理的特徴の対応する横方向境界間にピッチを有していると説明され得る。物理的特徴は、物理的特徴の相対する横方向境界間に或る寸法を有していると説明され得る。軸又は方向に沿って整合された同じタイプの隣り合う物理的特徴は、それぞれの隣り合う物理的特徴の隣り合う横方向境界間に或る距離を有していると説明され得る。ピッチ、寸法、及び距離の例が以下に説明される。後で説明される図において、図示され説明されるピッチ、寸法、及び距離は、x方向に平行な方向に沿っている。類似のピッチ、寸法、及び距離も同様に、物理的特徴がアレイ状に配列されていると説明されている場合等、必要に応じてy方向に平行な方向に沿い得る。
【0070】
概して、種々の断面図に図示されるように、遮断層510が反射防止表面格子上に適合して配置され得る。例えば、遮断層510は、必要に応じ、反射防止表面格子の一つ又は複数の絶縁領域302、一つ又は複数の半導体表面領域304、及び一つ又は複数のダミーゲート構造306上又はその上に、適合して配置され得る。ダミーゲート構造306に関して、遮断層510は、スペーサ506の外側側壁に沿って、スペーサ506及びダミーゲート504の頂部表面上又はその上に、適合して配置され得る。遮断層510は、窒化シリコン(SiN)等の任意の適切な誘電体層であり得る。遮断層510は、例えば、半導体基板212上の他の相補型金属酸化物半導体(CMOS)構成要素の処理の間、半導体表面領域304のシリ化を遮断するために実装され得る。
【0071】
図5~
図27に示されるように、それぞれのサブピクセル反射防止表面格子は、上述のように、共に電気的に接続されるサブピクセルフォトダイオードのそれぞれの表面に配置され得る。共に電気的に接続されるサブピクセルフォトダイオードのサブピクセル反射防止表面格子は、ピクセル反射防止表面格子を形成し得る。後で説明される図において、平面図がx-y平面で示され、断面図がx-z平面で示される。
【0072】
幾つかの例では、或るピクセルにおいて、第1のサブピクセル反射防止表面格子が、
図5~
図27のサブピクセル反射防止表面格子の任意のものであり得、第2のサブピクセル反射防止表面格子が、
図5~
図27の異なるサブピクセル反射防止表面格子であり得る。幾つかの例において、或るピクセルにおいて、第1のサブピクセル反射防止表面格子及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、異なるピッチを有することを除いて、概して,
図5~
図27のサブピクセル反射防止表面格子の同じサブピクセル反射防止表面格子であり得る。従って、第1のサブピクセル反射防止表面格子と第2のサブピクセル反射防止表面格子との間の差は、格子方程式に従って、複数の異なる屈折角をピクセルに導入し得る。
【0073】
図5及び
図6を参照すると、サブピクセル反射防止表面格子300、400の平面図が幾つかの例に従って示されている。サブピクセル反射防止表面格子300、400は、各々、
図7に示される断面7を有する。
【0074】
各サブピクセル反射防止表面格子300、400は、絶縁領域302、半導体表面領域304、及びダミーゲート構造306を含む。絶縁領域302は、少なくとも部分的に、半導体表面領域304を横方向に画定する。それぞれのダミーゲート構造306が、各半導体表面領域304上に又はその上に、及び、半導体表面領域304内で横方向に(例えばx方向及びy方向に)配置される。
【0075】
図5のサブピクセル反射防止表面格子300において、半導体表面領域304(及び従って、ダミーゲート構造306も)は、平面図において周期的アレイ状に配列されている。各半導体表面領域304は、正方形として図示されているが、他の矩形(例えば、細長い)又は他の形状が実装され得る。複数の別個の半導体表面領域304が、各「行」においてx方向に平行な方向に沿って整合されて配置され、複数の別個の半導体表面領域304が、各「列」においてy方向に平行な方向に沿って整合されて配置される。
図6のサブピクセル反射防止表面格子400において、半導体表面領域304は、y方向に平行な方向に沿って長手方向に延在する細長い帯状である。各別個の半導体表面領域304は、他の半導体表面領域304と平行に長手方向にサブピクセル領域を実質的に横切って延在する。
【0076】
図5、
図6、及び
図7は、ピッチ、寸法、及び距離を示す。
図5、
図6、及び
図7は、隣り合う半導体表面領域304間の半導体ピッチ310、半導体表面領域304の半導体寸法312、距離/寸法314、隣り合うダミーゲート構造306間のゲートピッチ320、ダミーゲート構造306のゲート寸法322、及び隣り合うダミーゲート構造306間のゲート距離324を示す。距離/寸法314は、隣り合う半導体表面領域304間の距離、及び/又は、隣り合う半導体表面領域304間の絶縁領域302の寸法である。
図5及び
図6において、半導体ピッチ310は、x方向に平行な方向に沿って整合された半導体表面領域304の各隣り合うペアに対して繰り返し、ゲートピッチ320は、x方向に平行な方向に沿って整合されたダミーゲート構造306の各隣り合うペアに対して繰り返す。同様に、
図5において、半導体ピッチが、y方向に平行な方向に沿って整合された半導体表面領域304の各隣り合うペアに対して繰り返し、ゲートピッチが、y方向に平行な方向に沿って整合された隣り合うダミーゲート構造306の各ペアに対して繰り返す。
【0077】
半導体ピッチ310とゲートピッチ320は同じピッチであるとみなされることに留意されたい。半導体ピッチ310とゲートピッチ320は両方とも、同じ間隔において、同じ物理的特徴(例えば、絶縁領域302の一部、(累積的に)1つの半導体表面領域304、及び1つのダミーゲート構造306)を有する。ゲートピッチ320は、半導体ピッチ310に対して位相オフセットを有すると考えられ得る。
【0078】
図5及び
図6において、サブピクセル反射防止表面格子300、400は、x方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。半導体ピッチ310(又はゲートピッチ320)の長さは、x方向に平行な方向に沿った周期性の周期に等しい。同様に、
図5において、サブピクセル反射防止表面格子300はy方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。半導体ピッチ(又はゲートピッチ)の長さはy方向に平行な方向に沿った周期性の周期に等しい。
図6において、サブピクセル反射防止表面格子400はy方向に平行な方向に沿った周期性を有さない。サブピクセル反射防止表面格子400内ではy方向に平行な方向に沿って繰り返す周期はない。
【0079】
図8及び
図9は、幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子600、700の平面図を示す。サブピクセル反射防止表面格子600、700は、各々、
図10に示される断面10を有する。サブピクセル反射防止表面格子600、700は、絶縁領域302がないことを除いて、それぞれ、
図5及び
図6のサブピクセル反射防止表面格子300、400に類似している。絶縁領域302がない結果、サブピクセル反射防止表面格子600、700全体にわたる1つの半導体表面領域304になる。従って、半導体表面領域304の対応するピッチ、寸法、及び距離及び絶縁領域302の寸法は、
図8、
図9、及び
図10には存在しない。
図5及び
図6と同様、
図8及び
図9のサブピクセル反射防止表面格子600、700は、それぞれ、x方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。
図5と同様に、
図8のサブピクセル反射防止表面格子600は、y方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有し、
図6と同様に、
図9のサブピクセル反射防止表面格子700は、y方向に平行な方向に沿った周期性を有さない。
図8、
図9、及び
図10の更なる説明は、簡潔にするため省かれる。
【0080】
図11及び
図12は、幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子900、1000の平面図を示す。サブピクセル反射防止表面格子900、1000は各々
図13に示される断面13を有する。サブピクセル反射防止表面格子900、1000は、半導体表面領域304がないことを除いて、それぞれ、
図5及び
図6のサブピクセル反射防止表面格子300、400に類似する。半導体表面領域304がない結果、サブピクセル反射防止表面格子900、1000全体にわたる1つの絶縁領域302になる。従って、半導体表面領域304の対応するピッチ、寸法、及び距離及び絶縁領域302の寸法は、
図11、
図12、及び
図13には存在しない。
図5及び
図6と同様に、
図11及び
図12のサブピクセル反射防止表面格子900、1000は、それぞれ、x方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。
図5と同様に、
図11のサブピクセル反射防止表面格子900は、y方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有し、
図6と同様に、
図12のサブピクセル反射防止表面格子1000は、y方向に平行な方向に沿った周期性を有さない。
図11、
図12、及び
図13の更なる説明は、簡潔にするために省かれる。
【0081】
図14及び
図15は、幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子1200、1300の平面図を示す。サブピクセル反射防止表面格子1200、1300は、各々、
図16に示される断面16を有する。サブピクセル反射防止表面格子1200、1300は、ダミーゲート構造306及び対応するゲートピッチ、寸法、及び距離がないことを除いて、それぞれ、
図5及び
図6のサブピクセル反射防止表面格子300、400に類似している。
図14及び
図15のサブピクセル反射防止表面格子1200、1300は、それぞれ、x方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。
図14のサブピクセル反射防止表面格子1200は、y方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有し、
図15のサブピクセル反射防止表面格子1300はy方向に平行な方向に沿った周期性を有さない。
図14、
図15、及び
図16の更なる説明は、簡潔にするため省かれる。
【0082】
図17及び
図18は、幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子1500、1600の平面図を示す。サブピクセル反射防止表面格子1500、1600は、各々、
図19に示される断面19を有する。サブピクセル反射防止表面格子1500、1600は、ダミーゲート構造が反転していることを除いて、それぞれ、
図8及び
図9のサブピクセル反射防止表面格子600、700に類似している。
図8及び
図9のサブピクセル反射防止表面格子600、700において、それぞれのダミーゲート構造306が配置される箇所は、それぞれ、サブピクセル反射防止表面格子1500、1600においてダミーゲート構造306を介する開口が配置される箇所である。同様に、
図8及び
図9のサブピクセル反射防止表面格子600、700において、ダミーゲート構造306が配置されない箇所は、それぞれ、サブピクセル反射防止表面格子1500、1600においてダミーゲート構造306が配置される箇所である。ダミーゲート構造306は、サブピクセル領域全体にわたって延在し、ダミーゲート構造306を介して開口308を有する。
【0083】
図17のサブピクセル反射防止表面格子1500において、開口308は、平面図において周期的アレイ状に配列されている。各開口308は、正方形として図示されているが、他の矩形(例えば、細長い)又は他の形状が実装され得る。複数の別個の開口308が、各「行」においてx方向に平行な方向に沿って整合されて配置され、複数の別個の開口308が、各「列」においてy方向に平行な方向に沿って整合されて配置される。
図18のサブピクセル反射防止表面格子1600において、開口308は、y方向に平行な方向に沿って長手方向に延在する細長い開口である。各別個の開口308は、他の開口308と平行に長手方向にサブピクセル領域を実質的に横切って延在する。
【0084】
図17、
図18、及び
図19は開口308に対するピッチ、寸法、及び距離を示す。
図17、
図18、及び
図19は、隣り合う開口308間の開口ピッチ330、開口308の開口寸法332、及び距離/寸法334を示す。距離/寸法334は、隣り合う開口308間の距離及び/又は隣り合う開口308間のダミーゲート構造306の寸法である。
【0085】
図17及び
図18において、開口ピッチ330は、x方向に平行な方向に沿って整合された開口308の各隣り合うペアに対して繰り返す。同様に、
図17において、y方向に平行な方向に沿って整合された開口308の各隣り合うペアに対して開口ピッチが繰り返す。
【0086】
図17及び
図18において、サブピクセル反射防止表面格子1500、1600は、x方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。開口ピッチ330の長さが、x方向に平行な方向に沿った周期性の周期に等しい。同様に、
図17において、サブピクセル反射防止表面格子1500は、y方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。開口ピッチの長さが、y方向に平行な方向に沿った周期性の周期に等しい。
図18において、サブピクセル反射防止表面格子1600は、y方向に平行な方向に沿った周期性は有さない。サブピクセル反射防止表面格子1600内ではy方向に平行な方向に沿って繰り返す周期はない。
【0087】
図20及び
図21は、幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子1800、1900の平面図を示す。サブピクセル反射防止表面格子1800、1900は、各々、
図22に示される断面22を有する。サブピクセル反射防止表面格子1800、1900は、
図17及び
図18と同様にダミーゲート構造が反転されていることを除いて、それぞれ、
図11及び
図12のサブピクセル反射防止表面格子900、1000に類似している。
図20及び
図21のサブピクセル反射防止表面格子1800、1900は、それぞれ、x方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。
図20のサブピクセル反射防止表面格子1800は、y方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有し、
図21のサブピクセル反射防止表面格子1900は、y方向に平行な方向に沿った周期性は有さない。
図20、
図21、及び
図22の更なる説明は、簡潔にするため省かれる。
【0088】
図23及び
図24は、幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子2100、2200の平面図を示す。サブピクセル反射防止表面格子2100、2200は、各々、
図25に示される断面25を有する。サブピクセル反射防止表面格子2100、2200は、絶縁領域302及び半導体表面領域304が反転されていることを除いて、それぞれ、
図14及び
図15のサブピクセル反射防止表面格子1200、1300に類似している。
図14及び
図15のサブピクセル反射防止表面格子1200、1300において、それぞれの半導体表面領域304が配置される箇所は、それぞれ、サブピクセル反射防止表面格子2100、2200において絶縁領域302が配置される箇所である。同様に、
図14及び
図15のサブピクセル反射防止表面格子1200、1300において、絶縁領域302が配置される箇所は、サブピクセル反射防止表面格子2100、2200において半導体表面領域304が配置される箇所である。
【0089】
図23、
図24、及び
図25は、絶縁領域302に対するピッチ、寸法、及び距離を示す。
図23、
図24、及び
図25は、隣り合う絶縁領域302間の絶縁ピッチ340、絶縁領域302の絶縁寸法342、及び距離/寸法344を示す。距離/寸法344は、隣り合う絶縁領域302間の距離、及び/又は、隣り合う絶縁領域302間の半導体表面領域304の寸法である。
【0090】
図23及び
図24において、絶縁ピッチ340は、x方向に平行な方向に沿って整合された絶縁領域302の各隣り合うペアに対して繰り返す。同様に、
図23において、絶縁ピッチが、y方向に平行な方向に沿って整合された絶縁領域302の各隣り合うペアに対して繰り返す。
【0091】
図23及び
図24において、サブピクセル反射防止表面格子2100、2200は、x方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。絶縁ピッチ340の長さはx方向に平行な方向に沿った周期性の周期に等しい。同様に、
図23において、サブピクセル反射防止表面格子2100は、y方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。開口ピッチの長さは、y方向に平行な方向に沿った周期性の周期に等しい。
図24において、サブピクセル反射防止表面格子2200は、y方向に平行な方向に沿った周期性は有さない。サブピクセル反射防止表面格子2200内ではy方向に平行な方向に沿って繰り返す周期はない。
【0092】
図26は、幾つかの例に従ったサブピクセル反射防止表面格子2400の平面図を示す。サブピクセル反射防止表面格子2400は、
図27に示される断面27を有する。サブピクセル反射防止表面格子2400は、絶縁領域302、半導体表面領域304、及びダミーゲート構造306を含む。半導体表面領域304は、少なくとも部分的に、絶縁領域302を横方向に画定する。絶縁領域302及びダミーゲート構造は、x方向に平行な方向に沿って、及びy方向に平行な方向に沿って交互に配置される。絶縁領域302及びダミーゲート構造306は共に平面図において周期的アレイ状に配列されている。各絶縁領域302及びダミーゲート構造306は正方形として図示されているが、他の矩形(例えば、細長い)又は他の形状が実装され得る。複数の別個の絶縁領域302及びダミーゲート構造306が、各「行」において、x方向に平行な方向に沿って整合され交互に配置され、複数の別個の絶縁領域302及びダミーゲート構造306が、各「列」において、y方向に平行な方向に沿って整合され交互に配置される。
【0093】
図26及び
図27は、ピッチ、寸法、及び距離を示す。
図26及び
図27は、隣り合う絶縁領域302間の絶縁ピッチ350、絶縁領域302の絶縁寸法352、距離/寸法354、隣り合うダミーゲート構造306間のゲートピッチ360、ダミーゲート構造306のゲート寸法362、及び隣り合うダミーゲート構造306間のゲート距離364を示す。距離/寸法354は、隣り合う絶縁領域302間の距離、及び/又は、隣り合う絶縁領域302間の半導体表面領域304の寸法である。
図26において、絶縁ピッチ350は、x方向に平行な方向に沿って整合された絶縁領域302の各隣り合うペアに対して繰り返し、ゲートピッチ360は、x方向に平行な方向に沿って整合されたダミーゲート構造306の各隣り合うペアに対して繰り返す。同様に、
図26において、絶縁ピッチが、y方向に平行な方向に沿って整合された絶縁領域302の各隣り合うペアに対して繰り返し、ゲートピッチが、y方向に平行な方向に沿って整合されたダミーゲート構造306の各隣り合うペアに対して繰り返す。
【0094】
絶縁ピッチ350及びゲートピッチ360は、同じピッチであるとみなされることに留意されたい。絶縁ピッチ350及びゲートピッチ360は両方とも同じ物理的特徴(例えば、1つの絶縁領域302、半導体表面領域304の1つの(累積的な)部分、及び1つのダミーゲート構造306)を同じ間隔で有する。ゲートピッチ360は、絶縁ピッチ350に対して位相オフセットを有するとみなされ得る。
【0095】
図26において、サブピクセル反射防止表面格子2400は、x方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。絶縁ピッチ350(又はゲートピッチ360)の長さは、x方向に平行な方向に沿った周期性の周期に等しい。同様に、サブピクセル反射防止表面格子2400は、y方向に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有する。絶縁ピッチ(又はゲートピッチ)の長さは、y方向に平行な方向に沿った周期性の周期に等しい。
【0096】
幾つかの例に従って、所与のピクセルのサブピクセルフォトダイオードの場合、ピクセル反射防止表面格子は、第1のサブピクセル反射防止表面格子及び第2のサブピクセル反射防止表面格子を含む。第1のサブピクセル反射防止表面格子の構成は、第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成とは異なる。例えば、第1のサブピクセル反射防止表面格子は、
図5~
図27に図示されるか又は後で説明されるサブピクセル反射防止表面格子の任意のものであり得、第2のサブピクセル反射防止表面格子は、
図5~
図27に図示されるか又は後で説明されるサブピクセル反射防止表面格子の異なる任意の一つであり得る。
【0097】
幾つかの例に従って、所与のピクセルのサブピクセルフォトダイオードの場合、ピクセル反射防止表面格子は、第1のサブピクセル反射防止表面格子及び第2のサブピクセル反射防止表面格子を含む。幾つかの例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成は、
図5と
図6の間の半導体表面領域304と絶縁領域306の間の差等、異なるサブピクセル反射防止表面格子の対応する物理的特徴間の一つ又は複数の差を除いて、概して、互いに対応し得る。
【0098】
幾つかの例に従って、所与のピクセルのサブピクセルフォトダイオードの場合、ピクセル反射防止表面格子は、第1のサブピクセル反射防止表面格子及び第2のサブピクセル反射防止表面格子を含む。幾つかの例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、概して、互いに対応し得、各々が同じ横方向(例えば、上記の説明においてx方向及び/又はy方向)に平行な方向に沿ってシングルピッチ周期性を有し得る。第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子のシングルピッチ周期性をもたらすピッチは異なる。例えば、ピッチは、ピッチの長さ、ピッチにおける対応する物理的特徴の寸法、対応する隣り合う物理的特徴間のピッチの距離、又はそれらの組み合わせにおいて異なる。
図28~
図31は、ピッチがどのように異なり得るかを示す例を図示する。
【0099】
図28は、幾つかの例に従った一般化されたサブピクセル反射防止表面格子2602、2604のそれぞれの部分のレイアウトを示す。
図28は、異なるピッチを達成するために、サブピクセル反射防止表面格子2602、2604に実装され得る概して異なる寸法及び距離を示す。各サブピクセル反射防止表面格子2602、2604は、x方向に平行な方向に沿って整合された同じ特徴タイプの複数の一般的な物理的特徴2612を含む。物理的特徴2612は、幾つかの例において、絶縁領域302であり得る。物理的特徴2612は、幾つかの例において、半導体表面領域304であり得る。物理的特徴2612は、幾つかの例において、ダミーゲート構造306であり得る。物理的特徴2612は、幾つかの例において、ダミーゲート構造306を介する開口308であり得る。
【0100】
サブピクセル反射防止表面格子2602において、ピッチ2620が、隣り合う物理的特徴2612の間である。物理的特徴2612の寸法2622が、サブピクセル反射防止表面格子2602内に示されている。距離2624が、隣り合う物理的特徴2612の間である。
【0101】
サブピクセル反射防止表面格子2604において、ピッチ2630が、隣り合う物理的特徴2612の間である。物理的特徴2612の寸法2632が、サブピクセル反射防止表面格子2602内に示されている。距離2634が、隣り合う物理的特徴2612の間である。
【0102】
図28において、ピッチ2620、2630、寸法2622、2632、及び距離2624、2634は、同じ軸に沿って整合されている。この図において、軸はx方向に平行である。ピッチ2620、2630の長さは互いに等しい。寸法2622、2632は互いに等しくなく、距離2624、2634は互いに等しくない。
【0103】
図29は、幾つかの例に従った一般化されたサブピクセル反射防止表面格子2702、2704のそれぞれの部分のレイアウトを示す。
図29は、異なるピッチを達成するために、サブピクセル反射防止表面格子2702、2704に実装され得る概して異なる寸法及び距離を示す。各サブピクセル反射防止表面格子2702、2704は、y方向に平行な方向に沿って整合された同じ特徴タイプの複数の一般的な物理的特徴2612を含む。
【0104】
サブピクセル反射防止表面格子2702において、ピッチ2720が、隣り合う物理的特徴2612の間である。物理的特徴2612の寸法2722が、サブピクセル反射防止表面格子2702内に示されている。距離2724が、隣り合う物理的特徴2612の間である。
【0105】
サブピクセル反射防止表面格子2704において、ピッチ2730が、隣り合う物理的特徴2612の間である。物理的特徴2612の寸法2732が、サブピクセル反射防止表面格子2702内に示されている。距離2734が、隣り合う物理的特徴2612の間である。
【0106】
図29において、ピッチ2720、2730、寸法2722、2732、及び距離2724、2734は異なる軸に沿っている。図において、これらの異なる軸はy方向に平行である。ピッチ2720、2730の長さは互いに等しい。寸法2722、2732は互いに等しくなく、距離2724、2734は互いに等しくない。
【0107】
図30は、幾つかの例に従った一般化されたサブピクセル反射防止表面格子2602、2804のそれぞれの部分のレイアウトを示す。
図30は、異なるピッチを達成するためにサブピクセル反射防止表面格子2602、2804に実装され得るピッチ及び距離(及び/又は寸法)の概して異なる長さを示す。サブピクセル反射防止表面格子2602は、
図28に関して上述されたとおりである。同様に、サブピクセル反射防止表面格子2804は、複数の一般的な物理的特徴2612を含む。サブピクセル反射防止表面格子2804において、ピッチ2830が、隣り合う物理的特徴2612の間である。物理的特徴2612の寸法2832が、サブピクセル反射防止表面格子2804内に示されている。距離2834が、隣り合う物理的特徴2612の間である。
【0108】
図30において、ピッチ2620、2830、寸法2622、2832、及び距離2624、2834は、同じ軸に沿って整合されている。図において、軸はx方向に平行である。ピッチ2620、2830の長さは互いに等しくなく、距離2624、2834は、互いに等しくない。寸法2622、2832は互いに等しいが、他の例において、互いに等しくなくてもよい。
【0109】
図31は、幾つかの例に従った一般化されたサブピクセル反射防止表面格子2702、2904のそれぞれの部分のレイアウトを示す。
図29は、異なるピッチを達成するために、サブピクセル反射防止表面格子2702、2904に実装され得る概して異なるピッチ及び距離(又は寸法)を示す。サブピクセル反射防止表面格子2702は、
図29に関して上述されたとおりである。同様に、サブピクセル反射防止表面格子2904はy方向に平行な方向に沿って整合された同じ特徴タイプの複数の一般的な物理的特徴2612を含む。サブピクセル反射防止表面格子2904において、ピッチ2930が、隣り合う物理的特徴2612の間である。物理的特徴2612の寸法2932が、サブピクセル反射防止表面格子2904内に示されている。距離2934が、隣り合う物理的特徴2612の間である。
【0110】
図31において、ピッチ2720、2930、寸法2722、2932、及び距離2724、2934は、異なる軸に沿っている。図において、これらの異なる軸はy方向に平行である。ピッチ2720、2930の長さは、互いに等しくなく、距離2724、2934は互いに等しくない。寸法2722、2932は、互いに等しいが、他の例において、互いに等しくなくてもよい。
【0111】
上述の例を実装することによって干渉振動振幅が低減され得ることが観察されている。或るテストには11個のサンプル光検出器デバイスが含まれていた。各サンプルは4つのサブピクセル領域を含むピクセルを含んでおり、4つのサブピクセル領域のそれぞれのサブピクセルフォトダイオードは電気的に並列に接続されていた。サンプル0には、反射防止表面格子は実装されていなかった。サンプル1~サンプル4の各々において、サブピクセル反射防止表面格子を含むピクセル反射防止表面格子が実装されており、各サブピクセル反射防止表面格子はダミーゲート構造のない絶縁領域を含んでいた(例えば、
図14のように)。所与のサンプルのピクセルの反射防止表面格子の各サブピクセル反射防止表面格子は、同じ周期構造を実装した。サンプル1~サンプル4の周期性はサンプル間で異なっていた。サンプル5においてサブピクセル反射防止表面格子を含むピクセル反射防止表面格子が実装され、各サブピクセル反射防止表面格子はダミーゲート構造のない絶縁領域を含んでいた(例えば、
図14のように)。サンプル5のピクセル反射防止表面格子の各サブピクセル反射防止表面格子は、サンプル1~サンプル4のそれぞれ(異なる)1つである異なる周期構造を有していた。サンプル6~サンプル10は、サンプル6~サンプル10の反射防止表面格子がダミーゲート構造を含んでいた(例えば、
図5のように)ことを除いてサンプル1~サンプル5と同じであった。
【0112】
サンプル1~サンプル10の各々が、サンプル0(反射防止表面格子なし)と比べて、干渉振動振幅が低減された信号をもたらしたことが観察された。更に、複数のテストを介して、サンプル5(複数の周期性を有する)から得られた信号の全体の平均干渉振動振幅が、サンプル1~サンプル4の各々に比べて、低減されていたことが観察された。同様に、複数のテストを介して、サンプル10(複数の周期性を有する)から得られた信号の全体の平均干渉振動振幅がサンプル6~サンプル9の各々と比べて低減されたことが観察された。また、サンプル10(ダミーゲート構造及び複数の周期性あり)から得られた信号の全体の平均干渉振動振幅が、サンプル5(ダミーゲート構造なし、複数の周期性あり)と比べて低減されたことが観察された。
【0113】
図32は、幾つかの例に従った反射防止表面格子3000の平面図を示す。反射防止表面格子3000は、サブピクセルフォトダイオード又はシングルピクセルフォトダイオード用であり得る。反射防止表面格子3000は、同じ特徴タイプの一般的な物理的特徴3002を含み、それは、絶縁領域、半導体表面領域ダミーゲート構造、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。x方向に平行な方向に関して特定の態様が図示され説明されているが、そのような態様は、図示された例におけるy方向に平行な方向にも同様に適用可能である。他の例において、物理的特徴がフォトダイオードを横切って延在する細長い形状である場合等、これらの態様が適用可能でない場合もある。
【0114】
x方向に平行な方向に沿って整合された隣り合う物理的特徴3002間の複数のピッチが示されている。例えば、
図32は、最大長さピッチ3010と最小長さピッチ3040とを示し、その間に連続して、より小さい長さピッチ3020、3030がある。物理的特徴3002の寸法は、x方向に平行な方向に沿って、物理的特徴3002から物理的特徴3002へと変化する。例えば、
図32は、最大寸法3012と最小寸法3042とを示し、その間に連続して、より小さい寸法3022、3032がある。図示された例において、x方向に平行な方向における隣り合う物理的特徴3002の距離は等しい。他の例において、これらの距離も変化し得る。
【0115】
図32は、周期3050を示す。
図32の反射防止表面格子3000は、周期3050が繰り返されていないので、周期性を明示的に示していないが、
図32に示されるパターンは、反射防止表面格子において周期性が達成され得るように、x方向に平行な方向及びy方向に平行な方向に沿って繰り返され得る。周期3050は、複数の異なるピッチ(例えば、ピッチ3010、2つのピッチ3020、2つのピッチ3030、及びピッチ3040)を含む。
図32のパターンが周期性を達成するように繰り返される場合、そのような反射防止表面格子は、複数のピッチを含む周期3050を有する周期性を有し得る。
【0116】
図33は、幾つかの例に従った反射防止表面格子3100の平面図を示す。反射防止表面格子3100は、サブピクセルフォトダイオード又はシングルピクセルフォトダイオード用であり得る。反射防止表面格子3100は、同じ特徴タイプの一般的な物理的特徴3102を含み、それは、絶縁領域、半導体表面領域ダミーゲート構造、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。x方向に平行な方向に関して特定の態様が図示され説明されているが、そのような態様は、図示された例におけるy方向に平行な方向にも同様に適用可能である。他の例において、物理的特徴がフォトダイオードを横切って延在する細長い場合等では、これらの態様が適用可能でない場合もある。
【0117】
x方向に平行な方向に沿って整合された隣り合う物理的特徴3102間の複数のピッチが示されている。例えば、
図33は、第1のピッチ3110及び第2のピッチ3120を示す。物理的特徴3102の等しくない寸法は、物理的特徴3102から物理的特徴3102に、x方向に平行な方向に沿って交互になる。例えば、
図33は、第1の寸法3112及び第2の寸法3122を示す。x方向に平行な方向における隣り合う物理的特徴3102の間の距離は、図示された例において等しい。他の例において、これらの距離も変化し得る。
【0118】
図33は周期3130を示す。周期3130は、x方向に平行な方向に沿って繰り返される。周期3130は、複数の異なるピッチ(例えば、第1のピッチ3110及び第2のピッチ3120)を含む。従って、反射防止表面格子3100は、複数のピッチを含む周期を有する周期性を有する。
【0119】
図34は、幾つかの例に従った反射防止表面格子3200の平面図を示す。反射防止表面格子3200は、サブピクセルフォトダイオード又はシングルピクセルフォトダイオード用であり得る。反射防止表面格子3200は、同じ特徴タイプの一般的な物理的特徴3202を含み、それは、絶縁領域、半導体表面領域ダミーゲート構造、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。x方向に平行な方向に関して特定の態様が図示され説明されているが、そのような態様は、図示された例におけるy方向に平行な方向にも同様に適用可能である。
【0120】
x方向に平行な方向に沿って整合された隣り合う物理的特徴3202の間の複数のピッチが示されている。例えば、
図34は、例として第1のピッチ3210及び第2のピッチ3220を示す。第1のピッチ3210の長さは、第2のピッチ3220の長さと等しくない。物理的特徴3202の寸法は、x方向に平行な方向に沿って等しい。x方向に平行な方向における隣り合う物理的特徴3202間の複数の距離が示されている。例えば、
図34は、第1の距離3212(第1のピッチ3210における)及び第2の距離3222(第2のピッチ3220における)を示す。第1の距離3212は、第2の距離3222と等しくない。第2のピッチ3220及び第2の距離3222は、それぞれ、第1のピッチ3210及び第1の距離3212よりも大きい。
【0121】
図34の反射防止表面格子3200は、x方向に平行な方向に沿って整合された複数の周期性を有する。第1の周期性の周期は、例えば、第1のピッチ3210の長さに等しく、従って、第1の周期性は、シングルピッチ周期性であり得る。第2の周期性の周期は、例えば、第2のピッチ3220の長さに等しく、従って、第2の周期性はシングルピッチ周期性であり得る。従って、反射防止表面格子3200は、複数のピッチを集合的に含むそれぞれの周期を有する周期性を有する。
【0122】
図35は、幾つかの例に従った反射防止表面格子3300の平面図を示す。反射防止表面格子3300は、サブピクセルフォトダイオード又はシングルピクセルフォトダイオード用であり得る。反射防止表面格子3300は、同じ特徴タイプの一般的な物理的特徴3302を含み、それは、絶縁領域、半導体表面領域ダミーゲート構造、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。物理的特徴3302は、反射防止表面格子3300内のランダムな位置に配置される。反射防止表面格子3300は、x方向に平行な方向及びy方向に平行な方向において周期性を有さない。幾つかの例において、反射防止表面格子は、或る横方向に平行な方向において物理的特徴のランダムな位置を有し得、別の横方向に平行な方向においてそれら物理的特徴の周期性を有し得る。
【0123】
幾つかの例に従って、所与のピクセルのサブピクセルフォトダイオードの場合、ピクセル反射防止表面格子が第1のサブピクセル反射防止表面格子及び第2のサブピクセル反射防止表面格子を含む。幾つかの例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、
図33に図示され、
図32の文脈で説明されるように、各々、同じ横方向に平行な方向に沿ったマルチピッチ周期性を有し得る。第1のサブピクセル反射防止表面格子の少なくとも1つのピッチは、第2のサブピクセル反射防止表面格子の少なくとも1つのピッチとは異なる。例えば、
図33の反射防止表面格子3100が第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の各々に対して実装されている(例えば、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子に対して同じ構成が実装されている)場合、第1のサブピクセル反射防止表面格子の第1のピッチ3110は、第2のサブピクセル反射防止表面格子の第2のピッチ3120とは異なる。第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、各々、同じ横方向に平行な方向に沿って同じマルチピッチ周期性を有し得る。
【0124】
幾つかの例に従って、所与のピクセルのサブピクセルフォトダイオードの場合、ピクセル反射防止表面格子は、第1のサブピクセル反射防止表面格子及び第2のサブピクセル反射防止表面格子を含む。幾つかの例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、
図34に図示されるように、各々、同じ横方向に平行な方向に沿って複数のシングルピッチ周期性を有し得る。第1のサブピクセル反射防止表面格子の少なくとも1つのピッチが、第2のサブピクセル反射防止表面格子の少なくとも1つのピッチとは異なる。例えば、
図34の反射防止表面格子3200が第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の各々に対して実装されている(例えば、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子に対して同じ構成が実装されている)場合、第1のサブピクセル反射防止表面格子の第1のピッチ3210は、第2のサブピクセル反射防止表面格子の第2のピッチ3220とは異なる。第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子は、各々、同じ横方向に平行な方向に沿って、同じ複数のシングルピッチ周期性を有する。
【0125】
幾つかの例に従って、所与のピクセルのサブピクセルフォトダイオードの場合、ピクセル反射防止表面格子は、第1のサブピクセル反射防止表面格子及び第2のサブピクセル反射防止表面格子を含む。幾つかの例において、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の構成は同じであり、第1及び第2のサブピクセル反射防止表面格子の物理的特徴は、
図35と同様に、周期性が発生しないように、それぞれの反射防止表面格子内にランダムに位置し得る。
【0126】
幾つかの例に従って、シングルピクセルフォトダイオードの場合、フォトダイオードの表面におけるシングルピクセル反射防止表面格子は、
図34と同様に、及び
図32の文脈で説明されるように、横方向に平行な方向に沿ってマルチピッチ周期性を有し得る。幾つかの例に従って、シングルピクセルフォトダイオードの場合、フォトダイオードの表面におけるシングルピクセル反射防止表面格子は、
図33のように横方向に平行な方向に沿って複数のシングルピッチ周期性を有し得る。幾つかの例に従って、シングルピクセルフォトダイオードの場合、反射防止表面格子の物理的特徴は、
図35のように、反射防止表面格子において周期性が発生しないように反射防止表面格子内にランダムに位置し得る。
【0127】
図36は、幾つかの例に従った光検出器デバイスを形成するための半導体処理の方法である。ブロック3402において、一つ又は複数のフォトダイオードが半導体基板内又は半導体基板の上に形成される。例えば、各フォトダイオードが、
図4に関して図示され説明される構造を有するカソード及びアノードを含み得る。一つ又は複数のフォトダイオードを形成することは、ドーパントを注入すること及び/又はin-situドープされた半導体層をエピタキシャル成長させることを含み得る。例えば、幾つかの例において、各フォトダイオードは、それぞれのピクセル(例えば、サブピクセルなし)用であり得る。幾つかの例において、複数のフォトダイオード(例えば、サブピクセルフォトダイオード)は所与のピクセル用であり得る。
【0128】
ブロック3404において、反射防止表面格子が、一つ又は複数のフォトダイオードの表面に形成される。反射防止表面格子は、上述のように、任意の反射防止表面格子の構造を有し得る。反射防止表面格子を形成することは、STI、DTI、又はLOCOS等の絶縁領域を形成するために任意の適切な処理を含み得、CMOS処理に用いられるようなゲート構造を形成するための任意の適切な処理を含み得る。
【0129】
ブロック3402、3404は、概して、処理の順序に関係なく説明され、特定の処理及びその順序は変化し得、特定の実装に依存し得ることに留意されたい。例えば、フォトダイオードのアノードに対するin-situドーピングを用いて半導体層のエピタキシャル成長が実施され得、その後、半導体層の表面における反射防止表面格子の絶縁領域の形成が続き得る。その後、フォトダイオードのカソードを形成するために半導体層への注入が実施され、その後、半導体層上又は半導体層の上に反射防止表面格子のゲート構造を形成することが続き得る。別の例において、反射防止表面格子の絶縁領域が、半導体基板の表面に形成され、その後、半導体基板にアノード及びカソードを形成するための注入が続く。その後、半導体基板上又は半導体基板の上に反射防止表面格子のゲート構造が形成される。幾つかの例において、反射防止表面格子が絶縁領域を含まないときは、絶縁領域を形成することが省かれ得る。幾つかの例において、反射防止表面格子が絶縁領域を含まないときは、ゲート構造の形成が省かれ得る。
【0130】
ブロック3406において、一つ又は複数のフォトダイオード及び反射防止表面格子の表面上又はその上に遮断層が形成される。遮断層は、化学気相堆積(CVD)、原子層堆積(ALD)等の任意の相応な堆積プロセスによって堆積され得る。ブロック3408において、遮断層上又は遮断層の上に誘電体層が形成される。誘電体層は、CMOS処理で用いられるように、内部の金属パターンの有無にかかわらず、層間誘電体(ILD)及び/又は金属間誘電体(IMD)層を堆積することによって形成され得る。
【0131】
種々の例を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される範囲を逸脱することなく、種々の変更、置換、改変が行われ得ることを理解されたい。
【外国語明細書】