(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023113932
(43)【公開日】2023-08-16
(54)【発明の名称】パネルユニット
(51)【国際特許分類】
E04B 1/94 20060101AFI20230808BHJP
E04B 2/56 20060101ALI20230808BHJP
E04B 1/61 20060101ALI20230808BHJP
E04C 2/34 20060101ALI20230808BHJP
E04B 2/92 20060101ALI20230808BHJP
E04C 2/292 20060101ALI20230808BHJP
【FI】
E04B1/94 W
E04B2/56 601B
E04B1/61 502M
E04C2/34 C
E04B2/92
E04C2/292
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097016
(22)【出願日】2023-06-13
(62)【分割の表示】P 2019103073の分割
【原出願日】2019-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000207436
【氏名又は名称】日鉄鋼板株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】茶木 康友
(72)【発明者】
【氏名】柴田 晃一
(57)【要約】
【課題】連結部材の位置決めを容易にできる、パネルユニットを提供する。
【解決手段】建物に設置されるパネルユニット1であって、全体として板状をなすよう並べられた複数の耐火パネル2と、複数の耐火パネル2のうち、一方向D1に隣り合う耐火パネル2同士を連結する連結部材3と、隣り合う耐火パネル2同士の間にある隙間4と、を備える。連結部材3は、切欠き部31を備える。切欠き部31は、耐火パネル2の厚み方向D3に見た正面視において、隙間4と重なっている。連結部材3は、フランジ部34を更に備える。フランジ部34は、第1フランジ部34aと、第2フランジ部34bとを備える。切欠き部31は、上下方向D1で板部33の幅を二等分する中央よりも第2フランジ部34b側にある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に設置されるパネルユニットであって、
全体として板状をなすよう並べられた複数の耐火パネルと、
前記複数の耐火パネルのうち、一方向に隣り合う耐火パネル同士を連結する連結部材と、
前記隣り合う耐火パネル同士の間にある隙間と、
を備え、
前記連結部材は、前記耐火パネルに対向する板部と、前記一方向と交差する交差方向における前記板部の両端を切り欠くようにして形成された切欠き部を備え、
前記切欠き部は、前記耐火パネルの厚み方向に見た正面視において、前記隙間と重なっており、
前記連結部材は、前記一方向における前記板部の両端から前記厚み方向で前記耐火パネルとは反対側に向かって突出するフランジ部を更に備え、
前記フランジ部は、第1フランジ部と、第2フランジ部とを備え、
前記切欠き部は、上下方向で前記板部の幅を二等分する中央よりも前記第2フランジ部側にある、
パネルユニット。
【請求項2】
前記板部は、前記交差方向において、前記フランジ部よりも長い、
請求項1に記載のパネルユニット。
【請求項3】
前記耐火パネルと前記連結部材との間で前記隙間を塞ぐシール部材を更に備える、
請求項1又は2に記載のパネルユニット。
【請求項4】
前記シール部材は、前記連結部材に貼付けられている、
請求項3に記載のパネルユニット。
【請求項5】
前記複数の耐火パネルの各々は、第1金属外皮と、第2金属外皮と、前記第1金属外皮と前記第2金属外皮との間にある芯材とを備えるサンドイッチパネルである、
請求項1~4のいずれか1項に記載のパネルユニット。
【請求項6】
前記第1金属外皮と前記第2金属外皮とを連結する複数の連結板を更に備える、
請求項5に記載のパネルユニット。
【請求項7】
前記一方向に前記複数の耐火パネルが並んだ状態で、隣り合う前記第2金属外皮同士の間に前記隙間がある、
請求項5又は6に記載のパネルユニット。
【請求項8】
前記複数の連結板は、前記パネルユニットの側端に設けられた第1連結板と、前記一方向における前記パネルユニットの両端に設けられた第2連結板とを備える、
請求項6に記載のパネルユニット。
【請求項9】
前記第2連結板は、前記一方向における前記耐火パネルの両端に設けられている、
請求項8に記載のパネルユニット。
【請求項10】
前記耐火パネルは、前記隙間において、前記第2連結板による段差を緩和する段差緩和部を更に備える、
請求項9に記載のパネルユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、一方向に隣接する耐火パネル同士の間に隙間を覆い、かつこの隣接する耐火パネルに亘るようにして当て板(連結部材)が設けられたパネルユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のような連結部材を設置する際、設置位置を示すものが連結部材にないため、連結部材の位置決めが困難になりやすい。
【0005】
本発明の課題は、連結部材の位置決めを容易にできる、パネルユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るパネルユニットは、建物の壁部に含まれるパネルユニットである。前記パネルユニットは、板状に並べられた複数の耐火パネルと、連結部材と、隙間とを備える。前記連結部材は、前記複数の耐火パネルのうち、一方向に隣り合う耐火パネル同士を連結するものであって、板部と切欠き部とを備える。前記隙間は、前記隣り合う耐火パネル同士の間にある。前記板部は、前記耐火パネルに対向する。前記切欠き部は、前記一方向と交差する交差方向における前記板部の両端を切り欠くようにして形成されている。前記切欠き部は、前記耐火パネルの厚み方向に見た正面視において、前記隙間と重なっている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の上記態様には、連結部材の位置決めを容易できる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るパネルユニットを示す斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るパネルユニットに耐火材を吹き付けた状態の一部を拡大した正面図である。
【
図4】
図4A~
図4Cの各々は、第1実施形態に係る断熱パネルの断面を示す断面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係るパネルユニットの他例であって、断面の一部を拡大した拡大図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態に係るパネルユニットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係るパネルユニット1の概要を説明する。
【0010】
パネルユニット1は、複数の耐火パネル2と、連結部材3と、隙間4とを備える(
図1参照)。複数の耐火パネル2は、全体として板状をなすよう並べられたものである。隙間4は、一方向D1に隣り合う耐火パネル2同士の間にある。連結部材3は、複数の耐火パネル2のうち、一方向D1に隣り合う耐火パネル2同士を連結する部材であって、板部33と、切欠き部31とを備える。板部33は、耐火パネル2に対向する。切欠き部31は、一方向D1と交差する交差方向D2における板部33の両端を切り欠くようにして形成されたものである。切欠き部31は、耐火パネル2の厚み方向D3に見た正面視において、隙間4と重なっている。
【0011】
このようなパネルユニット1によれば、連結部材3を設置する際、切欠き部31を隙間4に重ねることで、連結部材3を容易に位置決めできる。
【0012】
次に、本実施形態に係るパネルユニット1を、
図1~
図6を参照して詳細に説明する。下記説明において、パネルユニット1が建物に設置された状態で、一方向D1は建物の上下方向として規定され、交差方向D2は建物の左右方向として規定される。この場合、上下方向D1は、左右方向D2と直交してもよい。また、耐火パネル2の厚み方向D3は、上下方向D1及び左右方向D2と直交していてもよい。なお、上下方向D1、左右方向D2、及び厚み方向D3を、それぞれ第1方向、第2方向、及び第3方向としてもよい。
【0013】
パネルユニット1は、
図1に示すように、複数の耐火パネル2と、隙間4と、連結部材3と、複数の連結板24とを備える。
【0014】
隙間4は、複数の耐火パネル2のうち、一方の耐火パネル2の端部を上下方向D1において他方の耐火パネル2の端部に突き付けた状態で、隣り合う耐火パネル2同士の間に形成される。このような隙間4に、後述の第1及び第2耐火シート41、42を設けてもよい(
図6参照)。
【0015】
連結部材3は、上下方向D1に隣り合う耐火パネル2同士を連結する部材である(
図1参照)。このような連結部材3は、鋼板等の金属板に折り曲げ加工をすることで形成されうる。連結部材3は、
図1のように、耐火パネル2の、左右方向D2における両端の間にあり、この両端から離れた位置に設けられている。また、連結部材3は、
図2A及び
図2Bのように板部33と、切欠き部31と、フランジ部34を備える。フランジ部34は、
図2Aのように第1フランジ部34aと、第2フランジ部34bとを備える。
【0016】
板部33は、
図1のように連結部材3が耐火パネル2を連結した状態で、耐火パネル2に対向する板状の部分である。板部33は幅を有する。板部33の幅方向は、上下方向D1と平行である。
【0017】
また、板部33は、
図2Aのように、複数の貫通孔36と、複数の貫通孔37と、複数の貫通孔38とが形成された本体部33bと、突出部33aとを有する。突出部33aは、左右方向D2におけるフランジ部34の両端から突出している。左右方向D2において、フランジ部34の両端は、本体部33bの両端と同じ位置にある。貫通孔36、37、38の各々は、
図2Bのように本体部33bを貫通する孔である。なお、
図2Aの例では、4つの貫通孔36と、4つの貫通孔37と、4つの貫通孔38とが、本体部33bに形成されている。
【0018】
また、板部33のうち、耐火パネル2と対向する面にシール部材32が貼付けられている(
図2B及び
図6参照)。シール部材32は、隙間4を気密にシールする気密性(
図6参照)と、耐火性とを有する。このようなシール部材32は、板状の部材であって、
図2Aのように左右方向D2において一対の切欠き部31同士の間にあり、かつ上下方向D1において貫通孔36の下端に沿わせて設けられている。さらに、シール部材32の下端は、上下方向D1において貫通孔38の上端と切欠き部31との間にある。すなわち、連結部材3が耐火パネル2を連結した状態で、シール部材32は、隙間4の幅よりも大きく、隙間4を跨いで上下方向D1に隣り合う耐火パネル2、2に対向する。これにより、連結部材3を設置する際、切欠き部31を隙間4に重ねて連結部材3を位置決めしながら、シール部材32で隙間32を容易に塞ぐことができる。シール部材32gが隙間32を塞ぐことで、火災等の加熱時に芯材23が耐火パネル2と板部33との間に漏れにくくなり、パネルユニット1の耐火性能を向上させることができる。また、シール部材32が貫通孔36の下端と貫通孔38の上端との間にあることにより、連結部材3を設置する際に、固定具5a、5cがシール部材32に当たりにくくなるため、シール部材32にちぎれ等の破損が生じにくくなる。このため、シール部材32は隙間4を気密にシールできる。シール部材32として、例えば、難燃性ゴム材料などを用いることができる。
【0019】
切欠き部31は、
図2Aのように左右方向D2における板部33の両端を切り欠くようにして形成された部分である。切欠き部31は、上下方向D1で板部33の幅を二等分する中央よりも第2フランジ部34b側にある。切欠き部31は、上端と下端とを有すると共に、この上端及び下端の間の寸法である幅を有する。このため、切欠き部31の幅方向は、上下方向D1と平行である。切欠き部31の幅は、上下方向D1における隙間4の幅と同じであるか、または隙間4の幅よりも大きいことが好ましい。この場合、連結部材3を設置する際に、作業者は切欠き部31と隙間4とが重なっている状態を目視で確認できるため、連結部材3を容易に位置決めできる。連結部材3を位置決めするにあたって、切欠き部31の上端を隙間4の上端に合わせるか、または切欠き部31の下端を隙間4の下端に合わせることができる。
【0020】
フランジ部34は、上下方向D1における板部33の両端から厚み方向D3で耐火パネル2とは反対側に向かって突出する部分である(
図6参照)。このようなフランジ部34は、
図2Aのように、左右方向D2において、板部33よりも短い。すなわち、板部33はフランジ部34よりも長い(
図2A参照)。このため、連結部材3が設置された状態で、
図3のように、ロックウール等の耐火材43を連結部材3と耐火パネル4とに吹き付ける際、連なった耐火材43を突出部33aと耐火パネル2とに設けることができる。すなわち、板部33とフランジ部34とをつなぐ部分と耐火パネル2との間に隙間が生じても、連なった耐火材43を突出部33aと耐火パネル2とに設けることで、パネルユニット1の耐火性能を向上させることができる。耐火材43を吹き付けるにあたって、任意のシール材で隙間4を予め塞いでおくことが好ましい。
【0021】
フランジ部34は、第1フランジ部34aと、第2フランジ部34bとを備える(
図2A参照)。第1フランジ部34aは、板部33の上端から厚み方向D3で耐火パネル2とは反対側に向かって突出する部分である。第2フランジ部34bは、板部33の上端から厚み方向D3で耐火パネル2とは反対側に向かって突出する部分である。そして、第1フランジ部34aのみにマーク35が形成されている。このマーク35は、左右方向D2における第1フランジ部34aの両端部に形成されている。第1フランジ部34aのみにマーク35が形成されていることにより、連結部材3を設置する際に、連結部材3の上下を確実に視認できるため、連結部材3の上下を誤認させにくくできる。マーク35は、本実施形態では、第1フランジ部34aを上下方向D1に貫通する孔である。
【0022】
耐火パネル2は、
図4A~
図4Cのようなサンドイッチパネル20であって、第1金属外皮21と、第2金属外皮22と、芯材23とを備える。
【0023】
第1金属外皮21及び第2金属外皮22は、金属板をロール成形などで加工することによって形成される。金属板としては、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板、塗装鋼板などが用いられる。第1金属外皮21及び第2金属外皮22の板厚は、例えば、0.3~1.5mmである。
【0024】
第1金属外皮21は、
図4A~
図4Cのように、パネルユニット1が建物に設置された状態で、芯材23よりも屋外側にある。第2金属外皮22は、芯材23よりも屋内側にある。そして、第1金属外皮21と第2金属外皮22との間に芯材23がある。すなわち、芯材23は、第1金属外皮21と第2金属外皮22とに覆われている。
【0025】
芯材23は、断熱材230と耐火材231の組み合わせで構成される。断熱材230は、ロックウール、グラスウールなどの繊維状無機材をバインダーなどで固めて形成したブロック体を、複数並べて、全体形状が板状となるように配置したものである。耐火材231は、断熱材230に比べて耐火性の高い部材であり、例えば、石膏ボード、珪酸カルシウムボードなどである。
【0026】
耐火材231は、芯材23の屋内側の部分を構成する第1耐火材23aと、芯材23の上端部にある第2耐火材23bと、芯材23の下端部にある第3耐火材23cとを備える。断熱材230は、芯材23の屋外側の部分を構成する。厚み方向D3において、第1耐火材23aは芯材23の厚みのおよそ三分の一であり、断熱材230は芯材23の厚みのおよそ三分の二である。芯材23は、左右方向D2に亘って材質が一定である。すなわち、芯材23は、左右方向D2に亘って、断熱材230と、第1耐火材23aと、第2耐火材23bと、第3耐火材23cとを有する。
【0027】
本実施形態のパネルユニット1では、複数の耐火パネル2は3種の耐火パネル2により構成される。この3種の耐火パネル2は、それぞれ、下段、中段、及び上段の耐火パネル2を構成し、これらの耐火パネル2が上下方向D1に並んで板状をなす(
図1参照)。このため、下段の耐火パネル2はパネルユニット1の下部を構成し、中段の耐火パネル2はパネルユニット1の中部を構成し、上段の耐火パネル2はパネルユニット1の上部を構成する。
【0028】
下段の耐火パネル2は、
図4Aのように、第2耐火材23bの上端で上方に突出する上接続部26を有している。この上接続部26では、第4耐火材23dが第1金属外皮21により覆われている。第4耐火材23dとして、例えば、石膏ボード、珪酸カルシウムボードなどを用いることができる。また、第1金属外皮21は、芯材23の屋外側の面に取り付けられる第1本体部21aと、第1本体部21aの下端から屋内側に延びる第1下片部21bとを備える。第2金属外皮22は、芯材23の屋内側の面に取り付けられる第2本体部22aと、第2本体部22aの下端から屋外側に延びる第2下片部22bとを備える。そして、第1及び第2下片部21b、22bは第2連結板24bにより連結される(
図4A参照)。第1及び第2金属外皮21、22を連結するにあたって、第1及び第2下片部21b、22bの各々と第2連結板24bとが重なる位置で固定具52が上下方向D1で芯材23に向かって打ち込まれる。
【0029】
下段の耐火パネル2において、第1金属外皮21は第1側片部21dを更に備え、第2金属外皮22は第2側片部22dを更に備える(
図1参照)。第1側片部21dは、第1本体部21aの側端から屋内側に延びる部分である。第2側片部22dは、第2本体部22aの側端から屋外側に延びる部分である。そして、第1及び第2側片部21d、22dは第1連結板24aにより連結される(
図1参照)。第1及び第2金属外皮21、22を連結するにあたって、第1及び第2側片部21d、22dの各々と第1連結板24aとが重なる位置で固定具51が左右方向D2で芯材23に向かって打ち込まれる。
【0030】
中段の耐火パネル2は、
図4Bのように、下段の耐火パネル2と同様の上接続部26と、第3耐火材23cの下端で下方に突出する下接続部27とを有する。この上接続部26では、第5耐火材23eのうち、屋内側面及び下端が第2金属外皮22により覆われ、屋外側面が第1金属外皮21により覆われている。第5耐火材23eとして、例えば、石膏ボード、珪酸カルシウムボードなどを用いることができる。また、第1金属外皮21は、芯材23の屋外側の面に取り付けられる第1本体部21aを備える。第2金属外皮22は、芯材23の屋内側の面に取り付けられる第2本体部22aを備える。
【0031】
上段の耐火パネル2は、中段の耐火パネル2と同様の下接続部27を有する。また、第1金属外皮21は、第1本体部21aと、第1本体部21aの上端から屋内側に延びる第1上片部21cとを備える。第2金属外皮22は、第2本体部22aと、第2本体部22aの上端から屋外側に延びる第2上片部22cとを備える。そして、第1及び第2上片部21c、22cは第2連結板24bにより連結される(
図4C参照)。第1及び第2金属外皮21、22を連結するにあたって、第1及び第2上片部21c、22cの各々と第2連結板24bとが重なる位置で固定具52が上下方向D1で芯材23に向かって打ち込まれる。
【0032】
上段の耐火パネル2において、第1金属外皮21は第1側片部21dを更に備え、第2金属外皮22は第2側片部22dを更に備える(
図1参照)。そして、第1及び第2側片部21d、22dは第1連結板24aにより連結される(
図1参照)。第1及び第2金属外皮21、22を連結するにあたって、第1及び第2側片部21d、22dの各々と第1連結板24aとが重なる位置で固定具51が左右方向D2で芯材23に向かって打ち込まれる。
【0033】
本実施形態のパネルユニット1では、
図5のように、下段の耐火パネル2の上に中段の耐火パネル2を接続し、この中段の耐火パネル2の上に更に上段の耐火パネル2を接続する。このとき、下段の耐火パネル2の上接続部26よりも屋内側に中段の耐火パネル2の下接続部27が位置する。また中段の耐火パネル2の上接続部26よりも屋内側に上段の耐火パネル2の下接続部27が位置する。このようなパネルユニット1において、上下方向D1に隣り合う第1金属外皮21同士が接していることが好ましい。
【0034】
そして、下段の耐火パネル2と中段の耐火パネル2とが接続し、中段の耐火パネル2と上段の耐火パネル2とが接続した状態で、上接続部26と下接続部27とが、
図6のように固定具5aにより固定される。この場合、上接続部26の上端と下接続部27の下端との間は狭いため、固定具5aにより上接続部26と下接続部27と固定することは困難である。そこで、切欠き部31を隙間4に重ねて連結部材3を位置決めすることで、耐火パネル2に対する貫通孔36を固定する位置も容易に決めることができる。これにより、貫通孔36を通った固定具5aにより上接続部26と下接続部27とを確実に固定することができる。上接続部26と下接続部27とを確実に固定することにより、火災等の加熱時に隙間4が上下方向D1に更に開きにくくなるため、パネルユニット1の耐火性能を向上させることができる。固定具5aとして、例えば、ねじなどを用いることができる。上接続部26の上端と下接続部27の下端との間の距離は、例えば、10mm~15mmの範囲内である。
【0035】
隙間4には、
図6のように、第1耐火シート41と第2耐火シート42とを設けることが好ましい。第1耐火シート41は、上下方向D1で第2耐火材23bと第5耐火材23eとの間にある耐火性を有するシート状の部材である。第2耐火シート41は、厚み方向D3で第4耐火材23dと第5耐火材23eとの間にある耐火性を有するシート状の部材である。第1及び第2耐火シート41、42として、例えば、ロックウールフェルトなどを用いることができる。
【0036】
本実施形態において、隙間4よりも上方にある耐火パネル2は貫通孔37を通った固定具5bにより固定される。また、隙間4よりも下方にある耐火パネル2は貫通孔38を通った固定具5cにより固定される。固定具5b、5cとして、例えば、ねじなどを用いることができる。
【0037】
また、
図6のように連結部材3を設置した状態で、隙間4を跨いで連結部材3と耐火パネル2との間にシール部材32が介在する。このため、シール部材32は隙間4を気密にシールでき、パネルユニット1の耐火性能を向上させることができる。
【0038】
パネルユニット1は、上記の通り、複数の連結板24を備える。複数の連結板24は、パネルユニット1の側端、上端、及び下端において、第1金属外皮21と第2金属外皮22とを連結する板状の部材である(
図1参照)。
【0039】
連結板24は、パネルユニット1の側端、上端、及び下端において、第1金属外皮21と第2金属外皮22とを連結する板状の部材であって、金属板を打ち抜きなどで加工することによって形成される。金属板としては、例えば、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板、塗装鋼板などが用いられる。連結板24は、
図1のように、第1連結板24aと、第2連結板24bとを備える。
【0040】
第1連結板24aは、パネルユニット1の側端において、第1金属外皮21と第2金属外皮22とを連結する板状の部材である。このような第1連結板24aと第1及び第2金属外皮21、22の各々と重なる位置で固定具51が左右方向D2で芯材23に向かって打ち込まれている。左右方向D2に見た第1連結板24aの平面形状として、例えば、円形、楕円形、並びに四角形及び六角形等の多角形が挙げられる。また、固定具51として、例えば、ねじなどを用いることができる。
【0041】
第2連結板24bは、パネルユニット1の上端及び下端において、第1金属外皮21と第2金属外皮22とを連結する板状の部材である。このような第2連結板24bと第1及び第2金属外皮21、22の各々と重なる位置で固定具52が上下方向D1で芯材23に向かって打ち込まれている。上下方向D1に見た第2連結板24bの平面形状として、例えば、円形、楕円形、並びに四角形及び六角形等の多角形が挙げられる。また、固定具52として、例えば、ねじなどを用いることができる。
【0042】
本実施形態では、パネルユニット1の中部において、上接続部26と下接続部27とが接続しているため、下段及び中段の耐火パネル2の上端に第2連結板24bが設けられていなく、中段及び上段の耐火パネル2の下端に第2連結板24bが設けられていない。
【0043】
パネルユニット1は、ビル等の大型建物の外壁となるカーテンウォールに用いられることが好ましく、特にこのカーテンウォールが備えるスパンドレル部に用いられることが好ましい。
【0044】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るパネルユニット1を、
図7~
図9を参照して説明する。また、下記において、第1実施形態と共通する構成は、図面に同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0045】
パネルユニット1は、
図7のように、複数の耐火パネル2と、隙間4と、連結部材3と、複数の連結板24とを備える。パネルユニット1は、
図8のように、シール部材32を更に備える。
【0046】
連結部材3は、板部33と、切欠き部31と、フランジ部34とを備える。板部33は、本体部33bと、突出部33aとを有する。本体部33bには、
図7のように、複数の貫通孔37と複数の貫通孔38が形成されているが、
図2Aのような貫通孔36が形成されていない。このため、シール部材32は、左右方向D2において貫通孔37の上端を繋いでいることが好ましい(
図8参照)。フランジ部34は、第1フランジ部34aと、第2フランジ部34bとを備える。第1フランジ部34aのみにマーク35が形成されている。
【0047】
複数の耐火パネル2の各々は、
図7のようなサンドイッチパネル20であって、第1金属外皮21と、第2金属外皮22と、芯材23とを備える。芯材23は断熱材230と耐火材231とにより構成され、耐火材231は、第1耐火材23aと、第2耐火材23bと、第3耐火材23cとを備える。
【0048】
本実施形態のパネルユニット1では、同形状の耐火パネル2が用いられる。このため、耐火パネル2は、
図4A~
図4Cのような上接続部26及び下接続部27を備えず、耐火材231は、第4及び第5耐火材23d、23eを備えない(
図8参照)。これにより、耐火パネル2の上端及び下端は略平坦となる。耐火パネル2の上端及び下端が略平坦であっても、複数の耐火パネル2が上下方向D1に並んだ状態で、隣り合う耐火パネル2同士の間に隙間4が形成される(
図8参照)。そして、この隙間4に切欠き部31を重ねて連結部材3を位置決めし、隙間4をシール部材32で塞ぐ。連結部材3の位置決め後、隙間4よりも上方にある耐火パネル2は貫通孔37を通った固定具5bにより固定される。また、隙間4よりも下方にある耐火パネル2は貫通孔38を通った固定具5cにより固定される。
【0049】
複数の連結板24は、
図9のように、第1連結板24aと、第2連結板24bとを備える。
【0050】
第1連結板24aは、
図9のように、各耐火パネル2の側端において、第1金属外皮21と第2金属外皮22とを連結する板状の部材である。このような第1連結板24aと第1及び第2金属外皮21、22の各々と重なる位置で固定具51が左右方向D2で芯材23に向かって打ち込まれている。
【0051】
第2連結板24bは、
図9のように、各耐火パネル2の上端及び下端において、第1金属外皮21と第2金属外皮22とを連結する板状の部材である。このような第2連結板24bと第1及び第2金属外皮21、22の各々と重なる位置で固定具52が上下方向D1で芯材23に向かって打ち込まれている。
【0052】
耐火パネル2は、
図9のように段差緩和部24cを更に備える。段差緩和部24cは、上下方向D1における耐火パネル2の両端に設けられている。具体的には、耐火パネル2の上端では、段差緩和部24cと第2連結板24bとがこの順で設けられ、耐火パネル2の下端では、第2連結板24bと段差緩和部24cとがこの順で設けられている。このような段差緩和部24cは、第1金属外皮21を屋外側に切り欠くと共に、第2金属外皮22を屋内側に切り欠くようにして形成されている。耐火パネル2の上端にある段差緩和部24cは、上下方向D1において、耐火パネル2の下端にある第2連結板24bと重なる位置に設けられている。また、耐火パネル2の下端にある段差緩和部24cは、上下方向D1において、耐火パネル2の上端にある第2連結板24bと重なる位置に設けられている。また、上下方向D1で見た耐火パネル2の平面視において、段差緩和部24cは、第2連結板24bよりも大きい。また、段差緩和部24cは、上下方向D1に深さを有する。段差緩和部24cの深さは、第1及び第2金属外皮21、22の厚みと同じであってもよく、第1及び第2金属外皮21、22の厚みよりも大きくてもよい。段差緩和部24cの深さが第1及び第2金属外皮21、22の厚みよりも大きい場合、芯材23のうち、段差緩和部24cが位置する部分を必要な深さだけ取り除いてもよい。
【0053】
本実施形態では、複数の耐火パネル2が上下方向D1に並んだ状態の隙間4において、この隙間4よりも上方の耐火パネル2の下端にある第2連結板24は、隙間4よりも下方の耐火パネル2の上端にある段差緩和部24cに嵌まり込む。また、隙間4よりも下方の耐火パネル2の上端にある第2連結板24は、隙間4よりも上方の耐火パネル2の下端にある段差緩和部24cに嵌まり込む。
【0054】
上記のように第2連結板24が段差緩和部24cに嵌まり込むことで、この第2連結板24による段差を段差緩和部24cが緩和する。これにより、隙間4を小さくできるため、パネルユニット1の耐火性能を向上させることができる。本実施形態では、上下方向D1において隣り合う耐火パネル2同士が接していることが好ましい。この場合、耐火パネル2同士が隣り合う部分の境界を隙間4とする。
【0055】
本実施形態のパネルユニット1では、複数の耐火パネル2は3種の耐火パネル2により構成される。この3種の耐火パネル2は、それぞれ、下段、中段、及び上段の耐火パネル2を構成し、これらの耐火パネル2が上下方向D1に並んで板状をなす(
図7参照)。
【0056】
3種の耐火パネル2を並べるにあたって、下段の耐火パネル2の上端を中段の耐火パネル2の下端に接続し、中段の耐火パネル2の上端を中段の耐火パネル2の下端に接続する。
【0057】
また、本実施形態では、隙間4に任意の耐火シートを設けてもよい。この耐火シートとして、例えば、ロックウールフェルトなどを用いることができる。
【0058】
<変形例>
上記実施形態では下段、中段、及び上段の耐火パネル2を上下方向D1に並べたが、変形例では中段の耐火パネル2を用いなくてもよい。すなわち、下段の耐火パネル2と上段の耐火パネル2とを上下方向D1に並べて板状をなしてもよい。
【0059】
上記実施形態では下段、及び上段の耐火パネル2の間に中段の耐火パネル2を1つ設けたが、変形例では下段、及び上段の耐火パネル2の間に中段の耐火パネル2を2つ以上設けてもよい。
【0060】
上記実施形態では切欠き部31は突出部33aだけに形成されているが、変形例では連結部材3が一体であれば、切欠き部31は突出部33aの一端から本体部33bの途中まで切り欠くようにして形成されていてもよい。
【0061】
上記実施形態ではフランジ部34のうち第1フランジ部34aのみにマーク5が形成されているが、変形例ではマーク5が第1フランジ部34aの代わりに第2フランジ部24bに形成されていてもよい。
【0062】
上記実施形態では本体部33bと耐火パネル2との間に隙間が形成されているが、変形例では固定具5b、5cを打ち込むことで、上下方向D1における本体部33bの両端部は耐火パネル2に接してもよい。また、上下方向D1における突出部33aの両端部と耐火パネル2とが確実に接するよう、ねじなどの固定具を突出部33aに打ち込んでもよい。
【0063】
上記実施形態ではマーク5が第1フランジ部34aのみに形成されているが、変形例ではマーク5が第1フランジ部34aの代わりに突出部33aに形成されていてもよい。
【0064】
上記実施形態ではマーク5が第1フランジ部34aのみに形成されているが、変形例ではマーク5が第1フランジ部34aの代わりに本体部33bに形成されていてもよい。
【0065】
上記実施形態では芯材23は断熱材230と耐火材231とにより構成されるが、変形例では芯材23は断熱材230のみから構成されていてもよい。この場合、断熱材230は、断熱性と耐火性との両方を有することが好ましい。
【0066】
上記第1実施形態では、下接続部27は、上接続部26よりも屋内側に位置するようにして設けられているが、変形例では、厚み方向D3において上接続部26及び下接続部27の位置を逆にして、上接続部26が下接続部27よりも屋内側に位置するようにしてもよい。この場合、連結部材3を上下反転して使用することができる。
【0067】
<まとめ>
上記の実施形態及び変形例に示す通り、本開示は下記の態様を含む。
【0068】
第1態様は、建物に設置されるパネルユニット(1)であって、複数の耐火パネル(2)と、連結部材(3)と、隙間(4)とを備える。複数の耐火パネル(2)は、全体として板状をなすよう並べられたものである。隙間(4)は、一方向(D1)に隣り合う耐火パネル(2)同士の間にある。連結部材(3)は、複数の耐火パネル(2)のうち、一方向(D1)に隣り合う耐火パネル(2)同士を連結するものであって、板部(33)と、切欠き部(31)とを備える。板部(33)は、耐火パネル(2)に対向する。切欠き部(31)は、一方向(D1)と交差する交差方向(D2)における板部(33)の両端を切り欠くようにして形成されたものである。切欠き部(31)は、耐火パネル(2)の厚み方向(D3)に見た正面視において、隙間(4)と重なっている。
【0069】
第1態様によれば、連結部材(3)を設置する際、切欠き部(31)を隙間(4)に重ねることで、連結部材(3)を容易に位置決めできる。
【0070】
第2態様は、第1態様のパネルユニット(1)であって、連結部材(3)は、フランジ部(34)を更に備える。フランジ部(34)は、一方向(D1)における板部(33)の両端から厚み方向(D3)で耐火パネル(2)とは反対側に向かって突出するものである。板部(33)は、交差方向(D2)おいて、フランジ部(34)よりも長い。
【0071】
第2態様によれば、連結部材(3)が設置された状態で、ロックウール等の耐火材を連結部材(3)と耐火パネル(4)とに吹き付ける際、連なった前記耐火材を突出部(33a)と耐火パネル(2)とに設けることができる。このため、板部(33)とフランジ部(34)とをつなぐ部分と耐火パネル(2)との間に隙間が生じても、連なった前記耐火材を突出部(33a)と耐火パネル(2)とに設けることで、パネルユニット(1)の耐火性能を向上させることができる。
【0072】
第3態様は、第1又は第2態様のパネルユニット(1)であって、シール部材(32)を更に備える。シール部材(32)は、耐火パネル(2)と連結部材(3)との間で隙間(4)を塞ぐ。
【0073】
第3態様によれば、シール部材(32)は隙間(4)を気密にシールできる。
【0074】
第4態様は、第3態様のパネルユニット(1)であって、シール部材(32)は、連結部材(3)に貼付けられている。
【0075】
第4態様によれば、連結部材(3)を設置する際、切欠き部(31)を隙間(4)に重ねて連結部材(3)を位置決めしながら、シール部材(32)で隙間(32)を容易に塞ぐことができる。
【0076】
第5態様は、第1~第4態様のいずれか1つのパネルユニット(1)であって、複数の耐火パネル(2)の各々は、第1金属外皮(21)と、第2金属外皮(22)と、第1金属外皮(21)と第2金属外皮(22)との間にある芯材(23)とを備えるサンドイッチパネルである。
【0077】
第5態様によれば、連結部材(3)を設置する際、切欠き部(31)を隙間(4)に重ねることで、連結部材(3)を容易に位置決めできる。
【0078】
第6態様は、第5態様のパネルユニット(1)であって、複数の連結板(24)を更に備える。複数の連結板(24)は、第1金属外皮(21)と第2金属外皮(22)とを連結する。
【0079】
第6態様によれば、連結部材(3)を設置する際、切欠き部(31)を隙間(4)に重ねることで、連結部材(3)を容易に位置決めできる。
【0080】
第7態様は、第5又は第6態様のパネルユニット(1)であって、一方向(D1)に複数の耐火パネル(2)が並んだ状態で、隣り合う第2金属外皮(22)同士の間に隙間(4)がある。
【0081】
第7態様によれば、連結部材(3)を設置する際、切欠き部(31)を隙間(4)に重ねることで、連結部材(3)を容易に位置決めできる。
【0082】
第8態様は、第6又は第7態様のパネルユニット(1)であって、複数の連結板(24)は、第1連結板(24a)と、第2連結板(24b)とを備える。第1連結板(24a)は、パネルユニット(1)の側端に設けられたものである。第2連結板(24b)は、一方向(D1)におけるパネルユニット(1)の両端に設けられたものである。
【0083】
第8態様によれば、連結部材(3)を設置する際、切欠き部(31)を隙間(4)に重ねることで、連結部材(3)を容易に位置決めできる。
【0084】
第9態様は、第8態様のパネルユニット(1)であって、第2連結板(24b)は、一方向(D1)における耐火パネル(2)の両端に設けられている。
【0085】
第9態様によれば、連結部材(3)を設置する際、切欠き部(31)を隙間(4)に重ねることで、連結部材(3)を容易に位置決めできる。
【0086】
第10態様は、第9態様のパネルユニット(1)であって、耐火パネル(2)は、段差緩和部(24c)を更に備える。段差緩和部(24c)は、隙間(4)において、第2連結板(24)による段差を緩和する。
【0087】
第10態様によれば、隙間(4)を小さくできるため、パネルユニット(1)の耐火性能を向上させることができる。
【符号の説明】
【0088】
1 パネルユニット
2 耐火パネル
3 連結部材
31 切欠き部
33 板部
4 隙間
D1 一方向
D2 交差方向
D3 耐火パネルの厚み方向