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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023114020
(43)【公開日】2023-08-17
(54)【発明の名称】箱用シートセット
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/465 20060101AFI20230809BHJP
【FI】
B65D5/465
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022016070
(22)【出願日】2022-02-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】513133077
【氏名又は名称】大王パッケージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100159499
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 義典
(74)【代理人】
【識別番号】100120329
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 一規
(74)【代理人】
【識別番号】100159581
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 勝誠
(74)【代理人】
【識別番号】100106264
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 耕治
(74)【代理人】
【識別番号】100199808
【弁理士】
【氏名又は名称】川端 昌代
(74)【代理人】
【識別番号】100139354
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 昌子
(74)【代理人】
【識別番号】100208708
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 健志
(74)【代理人】
【識別番号】100215371
【弁理士】
【氏名又は名称】古茂田 道夫
(74)【代理人】
【識別番号】230116643
【弁護士】
【氏名又は名称】田中 厳輝
(72)【発明者】
【氏名】寺岡 勝彦
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA03
3E060BB03
3E060BC02
3E060CA01
3E060CA20
3E060CA23
3E060CA33
3E060DA30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】比較的大きな箱体であっても、プラスチック製の部材を用いることなく持つことができる手提げ付きの箱体を容易に組み立てられる箱用シートセットを提供する。
【解決手段】箱用シートセットは、段ボール製の箱用シートセットであって、箱本体に組み立て可能な箱用シートと、上記箱本体に取り付け可能な帯状の手提げ用パーツとを備え、上記箱用シートが、組立状態でそれぞれ対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップとを備え、上記蓋外フラップそれぞれに、上記手提げ用パーツを挿通可能なスリットが形成されており、組立状態で、上記一対の蓋外フラップの先端縁間に空隙が形成されており、上記手提げ用パーツが上記一対の蓋内フラップの先端縁間に誘導されるように、上記スリットが配設されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボール製の箱用シートセットであって、
箱本体に組み立て可能な箱用シートと、
上記箱本体に取り付け可能な帯状の手提げ用パーツと
を備え、
上記箱用シートが、
組立状態でそれぞれ対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、
上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと
を備え、
上記蓋外フラップそれぞれに、上記手提げ用パーツを挿通可能なスリットが形成されており、
組立状態で、上記一対の蓋外フラップの先端縁間に空隙が形成されており、
上記手提げ用パーツが上記一対の蓋内フラップの先端縁間に誘導されるように、上記スリットが配設されている箱用シートセット。
【請求項2】
上記スリットが、上記蓋外フラップの先端縁に平行な第1切断線と、上記第1切断線の両端から上記蓋外フラップの基端側へ延びる一対の第2切断線とから構成されている請求項1に記載の箱用シートセット。
【請求項3】
上記手提げ用パーツの幅が、組立状態での上記一対の蓋内フラップの先端縁間の離間距離と等しい請求項1又は請求項2記載の箱用シートセット。
【請求項4】
上記空隙の幅が、20mm以上50mm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シートセット。
【請求項5】
上記手提げ用パーツに、長さ方向中央を通り幅方向に平行な対称軸を軸として対称位置に、それぞれ一対の第1折り曲げ容易線、一対の第2折り曲げ容易線及び一対の手掛け穴が形成されており、
上記対称軸から先端側に向かって順に、上記第1折り曲げ容易線、上記第2折り曲げ容易線及び上記手掛け穴が配置され、
上記一対の第1折り曲げ容易線は、その間隔が上記一対の蓋外フラップに形成されているスリット同士の離間距離と等しく、上記手提げ用パーツの先端側を上方に、かつ接近させるように折り曲げるためのものであり、
上記一対の第2折り曲げ容易線は、上記手提げ用パーツの先端側を上記第1折り曲げ容易線とは反対側に折り曲げ、上記一対の手掛け穴を近接させるためのものである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シートセット。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱用シートセットに関する。
【背景技術】
【0002】
商品が梱包された紙製の箱体を、その商品の購入者が箱体のまま持ち帰る場合がある。このとき、例えば上記箱体の周囲を、比較的近接させた2本のプラスチック製のバンドで上下方向に縛り、この2本のバンド間に架け渡すようにプラスチック製の手提げパーツを固定し、購入者が持ち帰り易いような形態とされる。
【0003】
一方、近年は持続可能な社会(SDGs)が求められ、その一環としてプラスチックゴミによる汚染の防止が謳われており、プラスチック製の包装廃棄物の排出削減が求められている。
【0004】
プラスチック製の包装廃棄物を排出しない持ち帰り用の箱体として、カートン本体と把手部材とからなる紙製のキャリーカートンが提案されている(特開2009-96513号公報参照)。このキャリーカートンでは、上記把手部材の両端にそれぞれ差込み板が設けられており、上記カートン本体の天板における左右の罫線上にそれぞれスリットが設けられている。上記把手部材を2つ折りにしつつ、上記差込み板を上記スリットに差し込むことで、両者は一体化され、手提げ用の把手を有するキャリーカートンを容易に構成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-96513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のキャリーカートンは、上記カートン本体の天板における左右の罫線上のスリットに上記把手部材を差し込む構成であるため、スリットの間隔、すなわち天板の幅が広い場合、例えば把手部材が持ち難くなり手提げとして十分に機能しないおそれがある。また、スリットに差し込まれた差し込み板のみでカートン本体を吊り上げるため、その強度に限界があり、カートン本体が重たい場合には用いることができないおそれがある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、比較的大きな箱体であっても、プラスチック製の部材を用いることなく手提げ付きの箱体を容易に組み立てられる箱用シートセットの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る箱用シートセットは、段ボール製の箱用シートセットであって、箱本体に組み立て可能な箱用シートと、上記箱本体に取り付け可能な帯状の手提げ用パーツとを備え、上記箱用シートが、組立状態でそれぞれ対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップとを備え、上記蓋外フラップそれぞれに、上記手提げ用パーツを挿通可能なスリットが形成されており、組立状態で、上記一対の蓋外フラップの先端縁間に空隙が形成されており、上記手提げ用パーツが上記一対の蓋内フラップの先端縁間に誘導されるように、上記スリットが配設されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の箱用シートセットは、比較的大きな箱体であっても、プラスチック製の部材を用いることなく手提げ付きの箱体を容易に組み立てられる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る箱用シートセットのうち箱用シートを示す模式的平面図である。
図2図2は、本発明の一実施形態に係る箱用シートセットのうち手提げ用パーツを示す模式的平面図である。
図3図3は、図1及び図2の箱用シートセットを組立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。
図4図4は、図3の箱体の蓋部を示す模式的平面図である。
図5図5は、図4の箱体のA-A線での模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
【0012】
本発明の一態様に係る箱用シートセットは、段ボール製の箱用シートセットであって、箱本体に組み立て可能な箱用シートと、上記箱本体に取り付け可能な帯状の手提げ用パーツとを備え、上記箱用シートが、組立状態でそれぞれ対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップとを備え、上記蓋外フラップそれぞれに、上記手提げ用パーツを挿通可能なスリットが形成されており、組立状態で、上記一対の蓋外フラップの先端縁間に空隙が形成されており、上記手提げ用パーツが上記一対の蓋内フラップの先端縁間に誘導されるように、上記スリットが配設されている。
【0013】
当該箱用シートセットでは、手提げ用パーツを箱本体の一対の蓋外フラップ間に挿通して手提げ部を構成することができる。当該箱用シートセットでは、上記一対の蓋外フラップの先端縁間に空隙が形成されているので、手提げ用パーツをスリットに挿通する際の蓋外フラップとの摩擦が低減され、手提げ用パーツを容易に挿通することができる。また、当該箱用シートセットでは、手提げ用パーツを挿通するスリットが蓋外フラップに形成されているので、このスリットの間隔を調整することで比較的大きな箱体であっても、手提げ部の持ち易さや吊り上げる箱本体の安定性を確保することができる。さらに、上記箱用シートを単体で組立てると、一対の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップにより取り囲まれる孔が形成されるが、上記手提げ用パーツが一対の蓋内フラップの先端縁間に誘導されるので、上記孔を覆い、上記箱本体内部に収納される収納物が上記箱本体の外部に飛び出すことを抑止することができる。このように当該箱用シートセットを用いることで、比較的大きな箱体であっても、プラスチック製の部材を用いることなく手提げ付きの箱体を容易に組み立てることができる。
【0014】
上記スリットが、上記蓋外フラップの先端縁に平行な第1切断線と、上記第1切断線の両端から上記蓋外フラップの基端側へ延びる一対の第2切断線とから構成されているとよい。このように上記スリットの切断線を構成することで、上記蓋外フラップのうち上記第1切断線の基端側を下方に押し下げ易くすることができる。従って、手提げ用パーツを箱本体の一対の蓋外フラップ間にさらに挿通し易くすることができる。
【0015】
上記手提げ用パーツの幅が、組立状態での上記一対の蓋内フラップの先端縁間の離間距離と等しいとよい。このように上記手提げ用パーツの幅を、組立状態での上記一対の蓋内フラップの先端縁間の離間距離と等しくすることで、箱本体に形成される上述の孔を過不足なく塞ぐことができるので、収納物が上記箱本体の外部に飛び出すことを抑止できるとともに、外部から小さな異物が侵入することも抑止し易い。また、上記手提げ用パーツが上記一対の蓋内フラップで挟まれて固定されるので、上記手提げ用パーツにより構成される手提げ部の持ち易さを向上することができる。
【0016】
上記空隙の幅としては、20mm以上50mm以下が好ましい。このように上記空隙の幅を上記範囲内とすることで、収納物が上記箱本体の外部に飛び出すことを抑止しつつ、手提げ用パーツを箱本体の一対の蓋外フラップ間に挿通し易くすることができる。
【0017】
上記手提げ用パーツに、長さ方向中央を通り幅方向に平行な対称軸を軸として対称位置に、それぞれ一対の第1折り曲げ容易線、一対の第2折り曲げ容易線及び一対の手掛け穴が形成されており、上記対称軸から先端側に向かって順に、上記第1折り曲げ容易線、上記第2折り曲げ容易線及び上記手掛け穴が配置され、上記一対の第1折り曲げ容易線は、その間隔が上記一対の蓋外フラップ形成されているスリット同士の離間距離と等しく、上記手提げ用パーツの先端側を上方に、かつ接近させるように折り曲げるためのものであり、上記一対の第2折り曲げ容易線は、上記手提げ用パーツの先端側を上記第1折り曲げ容易線とは反対側に折り曲げ、上記一対の手掛け穴を近接させるためのものであるとよい。このように手提げ用パーツを構成することで、一対の第1折り曲げ容易線により一対の蓋外フラップが浮き上がることを抑止しつつ、一対の第2折り曲げ容易線及び一対の手掛け穴により上記手提げ用パーツにより構成される手提げ部の持ち易さを向上することができる。
【0018】
なお、本明細書において、「左右方向」とは、箱用シートセットを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。また、「内」及び「外」は、それぞれ箱本体の内側及び外側を指す。
【0019】
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る箱用シートセットについて、適宜図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1及び図2に示す箱用シートセットは、箱用シート1(図1)と、手提げ用パーツ2(図2)とを備える。当該箱用シートセットは、図3に示すように、箱体3に組立可能である。なお、図1及び図2において、太い実線はシート材を切断した切断線を示し、細い実線はシート材に筋押しして形成される罫線を示す。
【0021】
当該箱用シートセットは、段ボール製である。すなわち、箱用シート1及び手提げ用パーツ2は、段ボールシートにより構成されている。上記段ボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、あるいは中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
【0022】
上記シート材の厚さの下限としては、強度の観点から、3mmが好ましい。一方、シート材の厚さの上限としては、特に限定されないが、箱体3への組立の容易性から8mmが好ましい。
【0023】
<箱用シート>
図1に示す箱用シート1は、図3に示す箱本体10に組み立て可能である。箱用シート1は、組立状態でそれぞれ対向する一対の長さ面パネル11及び一対の幅面パネル12と、一対の長さ面パネル11の上縁から延出する一対の蓋外フラップ13と、一対の幅面パネル12の上縁から延出する一対の蓋内フラップ14とを備える。図1に示す箱用シート1では、一対の長さ面パネル11及び一対の幅面パネル12は、左右方向に交互に連接されており、箱用シート1は、さらに一対の長さ面パネル11の下縁から延出する一対の底外フラップ15と、一対の幅面パネル12の下縁から延出する一対の底内フラップ16と、糊代部17とを備える。
【0024】
(長さ面パネル及び幅面パネル)
長さ面パネル11と幅面パネル12とは略方形状である。また、一対の長さ面パネル11は同等の大きさとされ、一対の幅面パネル12は同等の大きさとされる。
【0025】
長さ面パネル11の上下方向長さ(図1のy方向の長さ)と、幅面パネル12の上下方向長さとは等しい。また、長さ面パネル11の左右方向長さ(図1のx方向の長さ)は、幅面パネル12の左右方向長さ以上である。
【0026】
長さ面パネル11及び幅面パネル12の上下方向長さ、長さ面パネル11の左右方向の長さ、並びに幅面パネル12の左右方向の長さは、箱用シート1により組み立てられる箱本体10に収容が想定される収容物の大きさや個数に対応できるように適宜決定される。
【0027】
(蓋外フラップ)
一対の蓋外フラップ13は、略方形状であり、組立状態で、一対の蓋外フラップ13の先端縁間に空隙13aが形成されている。
【0028】
空隙13aの幅の下限としては、20mmが好ましく、25mmがより好ましい。一方、空隙13aの幅の上限としては、50mmが好ましく、40mmがより好ましい。空隙13aの幅が上記下限未満であると、後述する手提げ用パーツ2を箱本体10の一対の蓋外フラップ13間に挿通し難くなるおそれがある。逆に、空隙13aの幅が上記上限を超えると、後述する各蓋外フラップ13に形成されているスリット18(後述)の間隔が広がり、手提げ用パーツ2により構成される手提げ部20が持ち難くなるおそれがある。
【0029】
一対の蓋外フラップ13の延出方向長さ(図1のy方向の長さ)は、等しいことが好ましく、その長さは空隙13aの幅が所望の幅となるように決定される。また、蓋外フラップ13の左右方向の長さ(図1のx方向の長さ)は、特に限定されないが、延出する長さ面パネル11の左右方向の長さと同等とすることが好ましい。
【0030】
(蓋内フラップ)
一対の蓋内フラップ14は、略方形状である。蓋内フラップ14の延出方向長さは、特に限定されないが、蓋外フラップ13の長さと同等とできる。蓋内フラップ14の延出方向長さを蓋外フラップ13の長さと同等とすることで、箱用シート1が全体として方形状に構成されるので、廃棄される段ボールシート量が減少し、資源の有効活用を図ることができる。また、蓋内フラップ14の左右方向の長さ(図1のx方向の長さ)は、特に限定されないが、延出する幅面パネル12の左右方向の長さと同等とすることが好ましい。
【0031】
(底外フラップ及び底内フラップ)
一対の底外フラップ15及び一対の底内フラップ16は、略方形状であり、組立状態で、一対の底外フラップ15の先端縁同士を突き合わせて、一対の底外フラップ15及び一対の幅面パネル12の外面に例えば封函テープを貼着することで封函可能に構成されている。これにより箱本体10の底部を形成することができる。
【0032】
それぞれの底外フラップ15の延出方向長さ(図1のy方向の長さ)は、例えば幅面パネル12の左右方向の長さの1/2とされる。
【0033】
一方、底内フラップ16の延出方向長さは、特に限定されないが、底外フラップ15の長さと同等とできる。
【0034】
底外フラップ15及び底内フラップ16の左右方向の長さ(図1のx方向の長さ)は、特に限定されないが、それぞれ延出する長さ面パネル11及び幅面パネル12の左右方向の長さと同等とすることが好ましい。
【0035】
(糊代部)
糊代部17は、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル11及び一対の幅面パネル12で構成される帯状体の一端側に設けられている。図1の箱用シート1では、糊代部17は、長さ面パネル11に設けられている。糊代部17は、上記帯状体の他方の端部と当接可能に構成されている。この当接部分を上記帯状体の他方の端部に貼着することで一対の長さ面パネル11及び一対の幅面パネル12を無端状とできる。あるいは、貼着に代えてワイヤー接合等により結合してもよい。
【0036】
糊代部17は方形状とすることもできるが、台形状であることが好ましい。具体的には、糊代部17は、その一対の側辺が上記帯状体から遠ざかるに従って内側へ傾斜する等脚台形状であるとよい。このように糊代部17を等脚台形状とすることで、箱用シート1を箱本体10に組み立てた際に、糊代部17の側縁付近での貼着強度を維持しつつ、糊代部17の側縁が蓋内フラップ14や底内フラップ16と干渉することを抑止できる。
【0037】
(スリット)
図1及び図3に示すように、蓋外フラップ13それぞれに、手提げ用パーツ2を挿通可能なスリット18が形成されている。
【0038】
スリット18は、図1に示すように、蓋外フラップ13の先端縁に平行な第1切断線18aと、第1切断線18aの両端から蓋外フラップ13の基端側へ延びる一対の第2切断線18bとから構成されている。また、蓋外フラップ13には、一対の第2切断線18bの蓋外フラップ13基端側の両端を結び、第1切断線18aと平行に配設される折り曲げ容易線18cが形成されている。
【0039】
スリット18によって、図4に示すように、第1切断線18aと一対の第2切断線18bとで画定される押し下げ片19が画定される。図5に示すように、この押し下げ片19を、折り曲げ容易線18cで折り曲げて下方へ押し下げることで、蓋外フラップ13のうち第1切断線18aの基端側を容易に移動させ、第1切断線18aの位置に蓋外フラップ13の下面側から上面側へ抜ける隙間を設けることができる。そして、この隙間を利用して、手提げ用パーツ2を箱本体10の一対の蓋外フラップ13間にさらに挿通し易くすることができる。
【0040】
さらに詳細には、一対の第2切断線18bは、図4に示すように、蓋外フラップ13先端側で第1切断線18aに対して垂直方向に延びる平行な直線部18dと、蓋外フラップ13基端側で一対の第2切断線18b間の距離が狭まるように湾曲する湾曲部18eとから構成されていることが好ましい。第2切断線18bが直線部18dを有することで、手提げ用パーツ2を直線部18dに沿って挿通し易くすることができる。湾曲部18eを有することで、折り曲げ容易線18cの長さが短くなるので、押し下げ片19を折り曲げ易くすることができ、手提げ用パーツ2を挿通し易くすることができる。また、第1切断線18aと第2切断線18bとの交点は、角取りされているとよい。このように角取りされていることにより、押し下げ片19が上記交点付近で固定され難くなり、押し下げ片19を折り曲げ易くすることができる。
【0041】
第1切断線18aの長さは、手提げ用パーツ2が挿通できるように、手提げ用パーツ2と同じあるいは若干大きい長さとされる。手提げ用パーツ2と第1切断線18aとの差の下限としては、0mmであってもよいが、3mmが好ましい。上記差の上限としては、10mmが好ましく、5mmがより好ましい。上記差が上記下限未満であると、手提げ用パーツ2を挿通する際に、第2切断線18bに当接して挿通し難くなるおそれがある。逆に、上記差が上記上限を超えると、挿通後の手提げ用パーツ2が固定されず、手提げ部20が持ち難くなるおそれがある。
【0042】
第1切断線18aと折り曲げ容易線18cとの間隔の下限としては、30mmが好ましく、35mmがより好ましい。一方、上記間隔の上限としては、50mmが好ましく、45mmがより好ましい。手提げ用パーツ2を挿通するためには、押し下げ片19の先端縁(第1切断線18a)が蓋外フラップ13の下面よりも少なくとも手提げ用パーツ2の厚さ分だけ下方へ位置していることが必要となる(図5参照)。上記間隔が上記下限未満であると、押し下げ片19の先端縁を上述の位置に移動させるために必要な押し下げ片19の押し下げ角度が急になり過ぎ、箱本体10内の収納物と干渉するおそれがある。逆に、上記間隔が上記上限を超えると、押し下げ片19の面積が大きくなり過ぎ、蓋外フラップ13の強度が低下するおそれがある。
【0043】
スリット18は、手提げ用パーツ2が一対の蓋内フラップ14の先端縁間に誘導されるように、配設されている。つまり、組立状態において、スリット18は、対向する一対の蓋内フラップ14の先端縁間に少なくともその一部が位置するように配置されている。なお、第1切断線18aの長さが一対の蓋内フラップ14の先端縁間の幅以下である場合には、スリット18は、上記先端縁間に収まるように配置されていることが好ましい。
【0044】
第1切断線18aの長さは、組立状態での一対の蓋内フラップ14の先端縁間の離間距離と等しいことが好ましい。具体的には、第1切断線18aの長さと、組立状態での一対の蓋内フラップ14の先端縁間の離間距離との差の上限としては、5mmが好ましく、3mmがより好ましく、1mmがさらに好ましい。このように上記差を上記上限以下とすることで、手提げ用パーツ2は、スリット18により一対の蓋内フラップ14の先端縁に挟まれるように誘導され、手提げ用パーツ2が一対の蓋内フラップ14で固定され易い。このため、手提げ用パーツ2により構成される手提げ部20の持ち易さを向上することができる。
【0045】
組立状態で、一対の蓋外フラップ13それぞれに形成されているスリット18の第1切断線18a同士の間隔は、吊り上げる箱本体10の安定性に応じて適宜決定される。上記間隔の下限としては、幅面パネル12の長さの0.3倍が好ましく、0.4倍がより好ましい。一方、上記間隔の上限としては、幅面パネル12の長さの0.7倍が好ましく、0.6倍がより好ましい。上記間隔が上記下限未満であると、箱本体10を安定して吊り上げられないおそれがある。逆に、上記間隔が上記上限を超えると、手提げ用パーツ2を挿通し難くなるおそれや、手提げ部20が持ち難くなるおそれがある。なお、吊り上げる箱本体10の安定性の観点から、第1切断線18aの蓋外フラップ13の基端縁からの距離は、一対の蓋外フラップ13で等しいことが好ましい。
【0046】
<手提げ用パーツ>
図2に示す手提げ用パーツ2は帯状で、図3に示すように箱本体10に取り付け可能である。具体的には、手提げ用パーツ2は、箱本体10の一対の蓋外フラップ13間に挿通して手提げ部20を構成することができる。
【0047】
手提げ用パーツ2には、図2に示すように、長さ方向中央を通り幅方向に平行な対称軸Mを軸として対称位置に、それぞれ一対の第1折り曲げ容易線21、一対の第2折り曲げ容易線22及び一対の手掛け穴23が形成されており、対称軸Mから先端側に向かって順に、第1折り曲げ容易線21、第2折り曲げ容易線22及び手掛け穴23が配置されている。
【0048】
一対の第1折り曲げ容易線21は、その間隔が一対の蓋外フラップ13に形成されているスリット18同士の離間距離、すなわち第1切断線18a同士の間隔と等しく、図3乃至図5に示すように、手提げ用パーツ2の先端側を上方に、かつ接近させるように折り曲げるためのものである。一対の第2折り曲げ容易線22は、図3に示すように、手提げ用パーツ2の先端側を第1折り曲げ容易線21とは反対側に折り曲げ、一対の手掛け穴23を近接させるためのものである。このように手提げ用パーツ2を構成することで、一対の第1折り曲げ容易線21により一対の蓋外フラップ13が浮き上がることを抑止しつつ、一対の第2折り曲げ容易線22及び一対の手掛け穴23により手提げ用パーツ2により構成される手提げ部20の持ち易さを向上することができる。
【0049】
手提げ用パーツ2の幅は、手提げ部20の持ち易さや吊り上げる箱本体10の安定性に応じて適宜決定されるが、組立状態での一対の蓋内フラップ14の先端縁間の離間距離と等しいことが好ましい。この場合、図4に示すように、手提げ用パーツ2は、スリット18により一対の蓋内フラップ14の先端縁と接するように誘導される。このように構成することで、一対の蓋外フラップ13及び一対の蓋内フラップ14により取り囲まれて形成される孔を過不足なく塞ぐことができるので、収納物が箱本体10の外部に飛び出すことを抑止できるとともに、外部から小さな異物が侵入することも抑止し易い。また、手提げ用パーツ2が一対の蓋内フラップ14で挟まれて固定されるので、手提げ用パーツ2により構成される手提げ部20の持ち易さを向上することができる。
【0050】
対称軸Mに対して同じ側にある第1折り曲げ容易線21と第2折り曲げ容易線22との距離は、手提げ部20の持ち易さに応じて適宜決定されるが、第1折り曲げ容易線21同士の間隔の0.25倍が好ましく、0.3倍がより好ましい。一方、上記距離の上限としては、第1折り曲げ容易線21同士の間隔の0.5倍が好ましく、0.4倍がより好ましい。上記距離が上記下限未満であると、手提げ部20を構成した際に一対の手掛け穴23の間が離れ過ぎ、手提げ部20が持ち難くなるおそれがある。逆に、上記距離が上記上限を超えると、箱本体10の天面と手掛け穴23とが離れ過ぎ、箱体3を運び難くなるおそれがある。
【0051】
手掛け穴23は、手提げ部20の持ち易さと、手提げ用パーツ2の特に手掛け穴23付近の強度に応じて適宜決定される。
【0052】
<箱体の組立方法>
当該箱用シートセットを箱体3に組み立てる箱体の組立方法は、例えば四角筒状部組立工程と、底部組立工程と、蓋部組立工程と、手提げ部組立工程とを備える。
【0053】
(四角筒状部組立工程)
四角筒状部組立工程では、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル11及び一対の幅面パネル12を四角筒状に組み立てる。
【0054】
具体的には、以下の手順による。まず、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル11及び一対の幅面パネル12のうち、一方の側端(図1の左側)に位置する長さ面パネル11を、隣接する幅面パネル12の内面側に折り重ね、他方の側端(図1の右側)に位置する幅面パネル12を、隣接する長さ面パネル11の内面側に折り重ねる。そして糊代部17を幅面パネル12の左右方向他方側(長さ面パネル11との連接側と反対側)の内面に貼着する。これにより、一対の長さ面パネル11及び一対の幅面パネル12が無端状に接続される。幅面パネル12への糊代部17の貼着は、例えば接着剤、ステープラー等を用いて行うことができる。
【0055】
次に、無端状に接続された一対の長さ面パネル11及び一対の幅面パネル12を四角筒状に広げる。これにより、箱本体10の側面が四角筒状に組み立てられる。
【0056】
(底部組立工程)
底部組立工程では、一対の底内フラップ16及び一対の底外フラップ15により箱本体10の底部を組み立てる。
【0057】
具体的には、以下の手順による。まず、一対の底内フラップ16を幅面パネル12に対して直角になるように四角筒状の箱本体10の内側に折り曲げる。次に、その外面に接するように一対の底外フラップ15を長さ面パネル11に対して直角になるように折り曲げる。一対の底外フラップ15は、先端縁同士を突き合わせ可能に構成されているので、この突き合わせ部及び一対の幅面パネル12の外面に例えば封函テープを貼着することで、底部が形成される。
【0058】
(蓋部組立工程)
蓋部組立工程では、一対の蓋外フラップ13及び一対の蓋内フラップ14により箱本体10の蓋部を組み立てる。
【0059】
具体的には、以下の手順による。まず、一対の蓋内フラップ14を幅面パネル12に対して直角になるように四角筒状の箱本体10の内側に折り曲げる。次に、その外面に接するように一対の蓋外フラップ13を長さ面パネル11に対して直角になるように折り曲げる。
【0060】
(手提げ部組立工程)
手提げ部組立工程では、手提げ用パーツ2を箱本体10に取り付けて手提げ部20を組み立てる。
【0061】
具体的には、以下の手順による。まず、手提げ用パーツ2を一対の蓋外フラップ13それぞれに設けられたスリット18に挿通する。次に、手提げ用パーツ2を一対の第1折り曲げ容易線21で上方へ折り曲げる。なお、手提げ用パーツ2を一方の第1折り曲げ容易線21で先に折り曲げた後、他端側(折り曲げた第1折り曲げ容易線21とは対称軸Mを挟んで反対側)からスリット18に挿通し、他方の第1折り曲げ容易線21で折り曲げるという手順をとってもよい。一対の第1折り曲げ容易線21の間隔と一対の蓋外フラップ13それぞれに形成されているスリット18の離間距離とが等しいので、一対の第1折り曲げ容易線21で上方へ折り曲げると、手提げ用パーツ2が固定されるとともに、一対の蓋外フラップ13が開くことも抑止できる。
【0062】
一対の第1折り曲げ容易線21で上方へ折り曲げる際は、図3に示すように、90度以上の角度で折り曲げ、手提げ用パーツ2の両端を当接させる。さらに、一対の第2折り曲げ容易線22で手提げ用パーツ2の先端側を第1折り曲げ容易線21とは反対側に折り曲げ、一対の手掛け穴23の基端側を近接させる。このようにして一対の手掛け穴23に手を掛けることで箱体3が持ち易い手提げ部20を構成する。
【0063】
以上のようにして、当該箱用シートセットを箱体3に組み立てることができる。
【0064】
<利点>
当該箱用シートセットでは、手提げ用パーツ2を箱本体10の一対の蓋外フラップ13間に挿通して手提げ部20を構成することができる。当該箱用シートセットでは、一対の蓋外フラップ13の先端縁間に空隙13aが形成されているので、手提げ用パーツ2をスリット18に挿通する際の蓋外フラップ13との摩擦が低減され、手提げ用パーツ2を容易に挿通することができる。また、当該箱用シートセットでは、手提げ用パーツ2を挿通するスリット18が蓋外フラップ13に形成されているので、このスリット18の間隔を調整することで比較的大きな箱体3であっても、手提げ部20の持ち易さや吊り上げる箱本体10の安定性を確保することができる。さらに、箱用シート1を単体で組立てると、一対の蓋外フラップ13及び一対の蓋内フラップ14により取り囲まれる孔が形成されるが、手提げ用パーツ2が一対の蓋内フラップ14の先端縁間に誘導されるので、上記孔を覆い、箱本体10内部に収納される収納物が箱本体10の外部に飛び出すことを抑止することができる。このように当該箱用シートセットを用いることで、比較的大きな箱体3であっても、プラスチック製の部材を用いることなく手提げ付きの箱体3を容易に組み立てることができる。
【0065】
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
【0066】
上記実施形態では、箱用シートの蓋部を形成する底フラップが4枚である場合を説明したが、蓋部が形成できる限り蓋フラップの枚数は限定されず、また具体的な構成も限定されるものではない。例えばこの蓋部は、1枚のフラップから構成されていてもよい。
【0067】
上記実施形態では、一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルが左右方向に交互に連接されている場合を説明したが、一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルは、この構成に限定されるものではない。例えば1枚の方形状の底面パネルの4辺から、一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルが延出する構成とすることもできる。この場合、一対の長さ面パネルは上記底面パネルの対向する2辺から延出し、一対の幅面パネルは、他の対向する2辺から延出する。
【0068】
上記実施形態では、スリットが第1切断線及び一対の第2切断線で構成されている場合を説明したが、スリットの構成はこれに限定されるものではなく、手提げ用パーツが挿通可能である限り、任意の構成を採用することができる。
【0069】
上記実施形態では、手提げ用パーツに一対の第1折り曲げ容易線、一対の第2折り曲げ容易線及び一対の手掛け穴が形成されている場合を説明したが、手提げ用パーツの構成はこれに限定されるものではなく、手提げ部として機能する限り、任意の構成を採用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
以上のように、本発明の箱用シートセットは、比較的大きな箱体であっても、プラスチック製の部材を用いることなく手提げ付きの箱体を容易に組み立てられる。
【符号の説明】
【0071】
1 箱用シート
10 箱本体
11 長さ面パネル
12 幅面パネル
13 蓋外フラップ
13a 空隙
14 蓋内フラップ
15 底外フラップ
16 底内フラップ
17 糊代部
18 スリット
18a 第1切断線
18b 第2切断線
18c 折り曲げ容易線
18d 直線部
18e 湾曲部
19 押し下げ片
2 手提げ用パーツ
20 手提げ部
21 第1折り曲げ容易線
22 第2折り曲げ容易線
23 手掛け穴
3 箱体
M 対称軸
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボール製の箱用シートセットであって、
箱本体に組み立て可能な箱用シートと、
上記箱本体に取り付け可能な帯状の手提げ用パーツと
を備え、
上記箱用シートが、
組立状態でそれぞれ対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、
上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと
を備え、
上記蓋外フラップそれぞれに、上記手提げ用パーツを挿通可能なスリットが形成されており、
組立状態で、上記一対の蓋外フラップの先端縁間に空隙が形成されており、
上記手提げ用パーツが上記一対の蓋内フラップの先端縁間に誘導されるように、上記スリットが配設されている箱用シートセット。
【請求項2】
上記スリットが、上記蓋外フラップの先端縁に平行な第1切断線と、上記第1切断線の両端から上記蓋外フラップの基端側へ延びる一対の第2切断線とから構成されている請求項1に記載の箱用シートセット。
【請求項3】
上記手提げ用パーツの幅が、組立状態での上記一対の蓋内フラップの先端縁間の離間距離と等しい請求項1又は請求項2記載の箱用シートセット。
【請求項4】
上記空隙の幅が、20mm以上50mm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シートセット。
【請求項5】
上記手提げ用パーツに、長さ方向中央を通り幅方向に沿って延びる対称軸を軸として対称位置に、それぞれ一対の第1折り曲げ容易線、一対の第2折り曲げ容易線及び一対の手掛け穴が形成されており、
上記対称軸から先端側に向かって順に、上記第1折り曲げ容易線、上記第2折り曲げ容易線及び上記手掛け穴が配置され、
上記一対の第1折り曲げ容易線は、その間隔が上記一対の蓋外フラップに形成されているスリット同士の離間距離と等しく、上記手提げ用パーツの先端側を上方に、かつ接近させるように折り曲げるためのものであり、
上記一対の第2折り曲げ容易線は、上記手提げ用パーツの先端側を上記第1折り曲げ容易線とは反対側に折り曲げ、上記一対の手掛け穴を近接させるためのものである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シートセット。