特開 2023-114155 納品チェック機能を備えたＷＥＢ注文システム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023114155

(43)【公開日】2023-08-17

(54)【発明の名称】納品チェック機能を備えたＷＥＢ注文システム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 30/06 20230101AFI20230809BHJP

【ＦＩ】

G06Q30/06

【審査請求】未請求

【請求項の数】9

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022016340

(22)【出願日】2022-02-04

【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第２項適用申請有り （１）令和３年９月２１日 技術説明 鹿島建設株式会社（東京都港区元赤坂１－３－１） （２）令和３年１２月２日 技術説明 西松建設株式会社（東京都港区虎ノ門１－１－１８） （３）令和３年１２月２日 技術説明 大成建設株式会社（東京都新宿区西新宿一丁目２５番１号） （４）令和３年１２月２日 技術説明 大成建設株式会社 環２築地作業所（東京都中央区築地５－６） （５）令和３年１２月２日 技術説明 株式会社竹中工務店 横浜支店（横浜市西区花咲町６－１４５）

【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第２項適用申請有り （６）令和３年１２月２日 技術説明 株式会社竹中工務店 東京本店（東京都江東区新砂１－１－１） （７）令和３年１２月２日 技術説明 株式会社竹中工務店 東京本店（東京都江東区新砂１－１－１） （８）令和３年１２月３日 技術説明 西松建設株式会社（東京都港区新橋６－１７－２１） （９）令和３年１２月６日 技術説明 鹿島建設株式会社 東京土木支店（東京都港区元赤坂１－３－８） （１０）令和３年１２月６日 技術説明 株式会社アクティオ（東京都中央区日本橋３丁目１２番２号）

【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第２項適用申請有り （１１）令和３年１２月８日 技術説明 株式会社フジタ（東京都渋谷区千駄ヶ谷４－２５－２） （１２）令和３年１２月１３日 技術説明 株式会社エスシー・マシーナリ（神奈川県横浜市瀬谷区北町２５－９） （１３）令和３年１２月１６日 技術説明 株式会社ＡＫＴＩＯちくまテクノパーク造成工事（長野県千曲市大字八幡５５７９） （１４）令和３年１２月２２日 技術説明 株式会社日新神奈川埠頭営業所Ａ号・Ｆ号倉庫及び事務所棟解体工事（神奈川県横浜市神奈川区恵比須町９－７） （１５）令和３年１２月１６日 自社サイト ｈｔｔｐｓ：／／ｏｒｄｅｒ．ａｋｔｉｏ．ｃｏ．ｊｐ／

【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第２項適用申請有り （１６）令和４年１月６日 技術説明 大成建設株式会社（東京都新宿区西新宿３－７－１） （１７）令和４年１月６日 技術説明 王子給水場作業所（東京都北区王子５－２－７） （１８）令和４年１月８日 技術説明 株式会社竹中工務店（東京都江東区新砂１－１－１） （１９）令和４年１月１７日 技術説明 清水建設株式会社（東京都中央区京橋２－１６－１） （２０）令和４年１月１７日 技術説明 株式会社奥村組（東京都港区芝５－６－１）

【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第２項適用申請有り （２１）令和４年１月１７日 技術説明 株式会社竹中工務店 東日本機材センター（千葉県習志野市東習志野７－５－３） （２２）令和４年２月１日 技術説明 前田建設工業株式会社 東京土木支店（東京都千代田区飯田橋１－１２－７） （２３）令和４年２月２日 技術説明 株式会社熊谷組（東京都新宿区津久戸町２番１号） （２４）令和４年２月２日 技術説明 飛島建設株式会社（東京都港区港南一丁目８番１５号） （２５）令和４年２月３日 技術説明 株式会社アクティオ（東京都中央区日本橋３丁目１２番２号）、大和ハウス工業株式会社（東京都千代田区飯田橋３丁目１３番１号）

(71)【出願人】

【識別番号】591075630

【氏名又は名称】株式会社アクティオ

(74)【代理人】

【識別番号】100082418

【弁理士】

【氏名又は名称】山口 朔生

(74)【代理人】

【識別番号】100167601

【弁理士】

【氏名又は名称】大島 信之

(74)【代理人】

【識別番号】100201329

【弁理士】

【氏名又は名称】山口 真二郎

(74)【代理人】

【識別番号】100220917

【弁理士】

【氏名又は名称】松本 忠大

(72)【発明者】

【氏名】井原 宏尚

【テーマコード（参考）】

5L049

【Ｆターム（参考）】

5L049BB22

(57)【要約】

【課題】ＷＥＢ注文システムにおいて、注文した取扱品の納品後の経理処理をより効率良く進めること。
【解決手段】建設機械または建設資材を少なくとも含む取扱品に対し、少なくとも当該取扱品の貸出または購入に関する発注を受付可能なＷＥＢ注文システムであって、前記発注を行った取扱品に対して納品チェックを実施するための納品チェック画面を注文者側の使用端末に表示する、納品チェック画面表示部７０を少なくとも具備して構成する。
【選択図】図１７

【特許請求の範囲】

【請求項1】

建設機械または建設資材を少なくとも含む取扱品に対し、少なくとも当該取扱品の貸出または購入に関する発注を受付可能なＷＥＢ注文システムであって、
前記発注を行った取扱品に対して納品チェックを実施するための納品チェック画面を、注文者側の使用端末に表示する、納品チェック画面表示部を具備したことを特徴とする、
ＷＥＢ注文システム。

【請求項2】

前記受注者側で発行する請求書に、前記取扱品に対する納品チェックの有無情報を追加する、請求書生成部を更に具備したことを特徴とする、
請求項１に記載のＷＥＢ注文システム。

【請求項3】

前記注文者側に対し、前記納品チェック画面による納品チェックの実施を案内する通知を送付する、納品チェック案内部を更に具備したことを特徴とする、
請求項１または２に記載のＷＥＢ注文システム。

【請求項4】

前記納品チェック案内部から送付する前記通知の中に、通知対象の取扱品に関する納品書が含まれていることを特徴とする、
請求項３に記載のＷＥＢ注文システム。

【請求項5】

前記受注者側で発行する納品書に、当該納品書に記載の取扱品に対する前記納品チェック画面へのハイパーリンクを埋め込んだ二次元コードを追加する、納品書生成部を更に具備したことを特徴とする、
請求項１乃至４のうち何れか１項に記載のＷＥＢ注文システム。

【請求項6】

前記発注を行った取扱品に関する納品書を、注文者側の使用端末に表示する、納品書表示部を更に具備したことを特徴とする、
請求項１乃至５のうち何れか１項に記載のＷＥＢ注文システム。

【請求項7】

前記発注を行った取扱品に対する納品チェックの履歴情報を保存する、履歴保存部を更に具備したことを特徴とする、
請求項１乃至５のうち何れか１項に記載のＷＥＢ注文システム。

【請求項8】

前記納品チェック画面において、
前記取扱品毎に、少なくとも、チェックボックス、発注担当者名、納品日、現場名、および納品チェック者の欄が表示されていることを特徴とする、
請求項１乃至６のうち何れか１項に記載のＷＥＢ注文システム。

【請求項9】

ホーム画面表示部、第１の貸出注文部、第２の貸出注文部、返却注文部、および注文実行部を更に具備し、
前記ホーム画面表示部は、
前記取扱品を表示するカタログ画面へと遷移する、第１のリンクと、
注文者の注文履歴に含まれる前記取扱品の一覧からなる再注文リストを表示する再注文画面へと遷移する、第２のリンクと、
前記注文者へ貸出中の前記取扱品の一覧に、返却指示のチェックボックスを付与してなる返却リストを表示する返却画面へと遷移する、第３のリンクと、
前記納品チェック画面へと遷移する、第９のリンクと、
を少なくとも表示させるホーム画面を、前記注文者側の使用端末に表示させる機能を有し、
前記第１の貸出注文部は、
前記カタログ画面を経由して前記注文者が選択した前記取扱品の貸出注文を、電子カートに保存する機能を有し、
前記第２の貸出注文部は、
前記再注文画面を経由して前記注文者が選択した前記取扱品の再貸出注文を、電子カートに保存する機能を有し、
前記返却注文部は、
前記返却画面を経由して前記注文者が選択した貸出中の前記取扱品の返却注文を、電子カートに保存する機能を有し、
前記注文実行部は、
前記電子カートに保存された、前記貸出注文、前記再貸出注文および前記返却注文を一つの発注情報として処理する機能を有することを特徴とする、
請求項１乃至７のうち何れか１項に記載のＷＥＢ注文システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、注文者と受注者の使用に供し、取扱品の貸出、返却、販売等の注文を管理するＷＥＢ注文システムに関し、特に、ウェブサイトや電話等を用いて発注を行った取扱品に対して、注文者側による納品チェック機能を備えたＷＥＢ注文システムに関する。

【背景技術】

【0002】

建設工事では、作業の効率化や経営資源の最適な活用を実現すべく、現場で使用する建設機械や建設資材を、必要な時だけレンタルする場合がある。
従来の方法では、貸出業者（以下、受注者）は、建設会社などの取引先（以下、注文者）から、取扱品の貸出や返却など注文を電話で受け付け、受注者側は、受け付けた内容に基づいて指定の取扱品の出荷作業や回収作業を進めていくことが一般的であった。

【0003】

上記した受発注作業を、インターネット上で実現可能としたシステムとして、出願人は、以下の非特許文献１に示すＷＥＢ注文システムを提供している。

【0004】

【非特許文献1】https://order.aktio.co.jp/

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

ところで、上記したＷＥＢ注文システムや電話を用いて受発注を行う場合における、発注作業から支払処理までの大まかな流れは、以下の通りである。
（１）注文者側の発注担当者から受注者側に対し、電話やＷＥＢから取扱品の発注作業を行う。受注者側では、注文の受け付け後に取扱品の納品を行う。
（２）受注者側で納品書（返却確認の引取書をも含む。また、紙による発行および電子データによる発行の何れも含む。以下同様。）を発注担当者が受け取り、取扱品の納品や返却等の確認（以下「納品チェック」という。）を行った後、発注担当者から、注文者側の経理担当者に納品書を転送する。
（３）受注者側から注文者側に対し、所定のタイミングで紙または電子的に発行した請求書（紙による発行および電子データによる発行の何れも含む。以下同様。）を送付する。請求書の受け取り先が発注担当者である場合には、請求書も注文者側の経理担当者に転送する。
（４）注文者側の経理担当者は、納品書と請求書を突き合わせた上で、支払作業を行う。

【0006】

上記の流れにおいて、特に（２）での発注担当者による、納品チェック漏れや、納品書等の転送漏れまたは紛失等によって、（４）の注文者側の経理担当者による突き合わせ作業が滞る、という問題があった。
また、受注者側にとってみても、納品書等の再発行等の負担や、突き合わせ作業の遅延に伴う支払遅延などの問題が生じていた。

【0007】

よって、本発明は、注文した取扱品の納品後の経理処理をより効率良く進めことが可能な手段の提供を目的の一つとするものである。

【課題を解決するための手段】

【0008】

上記課題を解決すべくなされた本発明は、建設機械または建設資材を少なくとも含む取扱品に対し、少なくとも当該取扱品の貸出または購入に関する発注を受付可能なＷＥＢ注文システムであって、前記発注を行った取扱品に対して納品チェックを実施するための納品チェック画面を、注文者側の使用端末に表示する、納品チェック画面表示部を具備したことを特徴とする。
また、本発明は、前記受注者側で発行する請求書に、前記取扱品に対する納品チェックの有無情報を追加する、請求書生成部を更に具備することもできる。
また、本発明は、前記注文者側に対し、前記納品チェック画面による納品チェックの実施を案内する通知を送付する、納品チェック案内部を更に具備することもできる。
また、本発明は、前記納品チェック案内部から送付する前記通知の中に、通知対象の取扱品に関する納品書を含めることもできる。
また、本発明は、前記受注者側で発行する納品書に、当該納品書に記載の取扱品に対する前記納品チェック画面へのハイパーリンクを埋め込んだ二次元コードを追加する、納品書生成部を更に具備することもできる。
また、本発明は、前記発注を行った取扱品に関する納品書を、注文者側の使用端末に表示する、納品書表示部を更に具備することもできる。
また、本発明は、前記発注を行った取扱品に対する納品チェックの履歴情報を保存する、履歴保存部を更に具備することもできる。
また、本発明は、前記納品チェック画面において、前記取扱品毎に、少なくとも、チェックボックス、発注担当者名、納品日、現場名、および納品チェック者の欄を表示させることもできる。
また、本発明は、ホーム画面表示部、第１の貸出注文部、第２の貸出注文部、返却注文部、および注文実行部を更に具備し、前記ホーム画面表示部は、前記取扱品を表示するカタログ画面へと遷移する、第１のリンクと、注文者の注文履歴に含まれる前記取扱品の一覧からなる再注文リストを表示する再注文画面へと遷移する、第２のリンクと、前記注文者へ貸出中の前記取扱品の一覧に、返却指示のチェックボックスを付与してなる返却リストを表示する返却画面へと遷移する、第３のリンクと、前記納品チェック画面へと遷移する、第９のリンクと、を少なくとも表示させるホーム画面を、前記注文者側の使用端末に表示させる機能を有し、前記第１の貸出注文部は、前記カタログ画面を経由して前記注文者が選択した前記取扱品の貸出注文を、電子カートに保存する機能を有し、前記第２の貸出注文部は、前記再注文画面を経由して前記注文者が選択した前記取扱品の再貸出注文を、電子カートに保存する機能を有し、前記返却注文部は、前記返却画面を経由して前記注文者が選択した貸出中の前記取扱品の返却注文を、電子カートに保存する機能を有し、前記注文実行部は、前記電子カートに保存された、前記貸出注文、前記再貸出注文および前記返却注文を一つの発注情報として処理する機能を有するよう構成することができる。

【発明の効果】

【0009】

本発明によれば、注文した取扱品の納品後の経理処理をより効率良く進めることができる。

【図面の簡単な説明】

【0010】

【図1】実施例１に係るＷＥＢ注文システムの全体構成図。

【図2】実施例１に係るホーム画面のイメージ図。

【図3】カタログ画面のイメージ図。

【図4】注文内容入力画面のイメージ図。

【図5】再注文画面のイメージ図。

【図6】再注文選択品詳細画面のイメージ図。

【図7】再注文内容入力画面のイメージ図。

【図8】返却画面のイメージ図。

【図9】修理滅失画面のイメージ図。

【図10】修理滅失選択品詳細画面のイメージ図。

【図11】修理滅失入力画面のイメージ図。

【図12】電子カート画面のイメージ図。

【図13】注文完了後の手配中リスト表示欄および手配用チャット画面のイメージ図。

【図14】稼働リスト画面のイメージ図。

【図15】問い合わせ画面のイメージ図。

【図16】問い合わせ完了後の問い合わせ中リスト表示欄および問い合わせ用チャット画面のイメージ図。

【図17】実施例２に係るＷＥＢ注文システムの全体構成図。

【図18】実施例２に係るホーム画面のイメージ図。

【図19】納品チェック画面のイメージ図。

【図20】請求書のイメージ図。

【図21】納品書のイメージ図。

【発明を実施するための形態】

【0011】

以下、図面を参照しながら、実施例１にてＷＥＢ注文システムにおける受発注処理の流れについて説明し、実施例２にてＷＥＢ注文システムにおける納品チェック機能を用いた納品確認および経理処理の流れについて説明する。
なお、本発明におけるＷＥＢ注文システムでは、各実施例で後述する注文管理装置を、複数台の情報処理装置を用いて構成してもよいし、各処理部のうち少なくとも何れか１つの処理部を、受注者側端末にインストールする専用のアプリケーションによって実行するよう構成してもよい。
また、各実施例に係る各種画面のレイアウトは、注文者側端末の種類（ＰＣ、スマートフォン、タブレットなど）や、ディスプレイのサイズ等によっても適宜変更されうる。したがって、本発明における各種画面における各項目のレイアウトは、本実施例で説明した内容に限定解釈されるものではない。

【実施例0012】

＜１＞全体構成（図１）
図１に示すＷＥＢ注文システムは、注文管理装置Ａと、注文者側端末Ｂと、受注者側端末Ｃと、を少なくとも具備して構成し、各装置および端末がネットワークＤを介して情報の送受信を可能に構成する。

【0013】

＜１．１＞注文者側端末（図１）
注文者側端末Ｂは、注文側の担当者（注文者）が使用する端末であり、パソコン、スマートフォン、タブレットなどの、インターネットへの接続が可能な情報処理端末を用いる。
注文者は、注文者側端末Ｂを用いて、注文管理装置Ａが管理・運営するウェブサイトへアクセスおよびログインし、各種の注文作業等を実行することができる。

【0014】

（図１）
＜１．２＞受注者側端末（図１）
受注者側端末Ｃは、受注側の担当者（受注者）が使用する端末であり、前記した注文者側端末Ｂと同様に、パソコン、スマートフォン、タブレットなどの、インターネットへの接続が可能な情報処理端末を用いる。
受注者は、この注文者側端末Ｂを用いて、注文管理装置Ａが管理・運営するシステムに受注者権限でアクセスし、注文者による発注作業に応答する。

【0015】

＜１．３＞注文管理装置（図１）
注文管理装置Ａは、情報処理装置を用いて構成し、当該情報処理装置の内部に備えたＣＰＵ、ＲＡＭ、およびＨＤＤ等の記憶媒体、を用いて、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバ等の機能を有する。
本実施例において、注文管理装置Ａは、ホーム画面表示部１０、第１の貸出注文部２０、第２の貸出注文部３０、返却注文部４０、修理滅失注文部５０、および注文実行部６０を備えて構成する。
これらの各処理部は、ハードウェアへとインストールするプログラムによって各機能を実行するよう構成する。
以下、注文管理装置Ａを構成する各処理部の機能の詳細について説明する。

【0016】

＜２＞ホーム画面表示部（図１，図２）
ホーム画面表示部１０は、本発明に係る注文サービスを提供するウェブサイトに注文者がログインした際のホーム画面を表示する機能を実行するプログラムである。
図２にホーム画面Ｅのイメージ図を示す。
ホーム画面Ｅには、各種画面へ遷移するためのＵＲＬを有するリンク（ハイパーリンク）を埋め込んだ画像またはテキストが適宜表示されている。
本実施例では、ホーム画面Ｅに、第１のリンク１１、第２のリンク１２、第３のリンク１３、第４のリンク１４、第６のリンク１６、第７のリンク１７がそれぞれ埋め込まれた、６種の画像ボタンが配置されている。
さらに、前記６種の画像ボタン画面の下部には、第５のリンク１５、第８のリンク１８が埋め込まれたテキストをそれぞれ表示する２種の表示欄（手配中リスト表示欄Ｅ１、問い合わせ中リスト表示欄Ｅ２）が配置されている。
また、これらの各リンクは、ホーム画面Ｅの上部に配置したグローバルナビＥ３にもテキストに埋め込んだ形式で表示されている。
このグローバルナビＥ３は、ホーム画面Ｅから遷移する各種画面に定常的に表示されるメニュー表示欄であり、ホーム画面Ｅまで戻ることなく各種画面への移動が可能である。

【0017】

＜２．１＞第１のリンク（カタログ画面への遷移）（図２，図３）
第１のリンク１１は、建設機械または建設資材を少なくとも含む取扱品を閲覧可能なカタログ画面Ｆ（図３）へと遷移するためのハイパーリンクである。
図２に示すホーム画面Ｅでは、「カタログ注文 総合カタログから選択」とのテキストを含めた画像データに、第１のリンク１１が埋め込まれている。

【0018】

＜２．２＞第２のリンク（再注文画面への遷移）（図２，図５）
第２のリンク１２は、注文者の注文履歴に含まれる取扱品の一覧リストからなる再注文リストＨ１を表示する再注文画面Ｈ（図５）へと遷移するためのハイパーリンクである。
図２に示すホーム画面Ｅでは、「再注文 以前のご注文から選択」とのテキストを含めた画像データに、第２のリンク１２が埋め込まれている。

【0019】

＜２．３＞第３のリンク（返却画面への遷移）（図２，図８）
第３のリンク１３は、注文者へ貸出中の取扱品の一覧リストに、返却指示用のチェックボックスＫ１を付与してなる、返却リストＫ２を閲覧可能な返却画面Ｋ（図８）へと遷移するためのハイパーリンクである。
図２に示すホーム画面Ｅでは、「返却 一括選択で便利になりました！」とのテキストを含めた画像データに、第３のリンク１３が埋め込まれている。

【0020】

＜２．４＞第４のリンク（修理滅失リスト画面への遷移）（図２，図９）
第４のリンク１４は、注文者へ貸出中の取扱品の一覧リストからなる修理滅失指定用リスト（Ｌ１）を閲覧可能な修理滅失画面Ｌ（図９）へと遷移するためのハイパーリンクである。
図２に示すホーム画面Ｅでは、「修理・滅失 修理・滅失の御連絡」とのテキストを含めた画像データに、第４のリンク１４が埋め込まれている。

【0021】

＜２．５＞第５のリンク（手配用チャット画面への遷移）（図２，図１３）
第５のリンク１５は、手配中の前記発注情報毎に、受注者側とのチャット画面（手配用チャット画面Ｐ（図１３））へと遷移するためのハイパーリンクである。
図２に示すホーム画面Ｅでは図示を省略しているが、「手配中の注文」のタイトルを付した欄（手配中リスト表示欄Ｅ１）の中に記載される、テキストに、第５のリンク１５が埋め込まれている。
第５のリンク１５が埋め込まれるテキストは、手配中の発注情報の種別（再注文、返却、修理滅失）や、取扱品の名称などが選択される。

【0022】

＜２．６＞第６のリンク（稼働リスト画面）（図２，図１４）
第６のリンク１６は、注文者へ貸出中の取扱品を表示する貸出リストからなる稼働リストを閲覧可能な、稼働リスト画面Ｑ（図１４）へと遷移するためのハイパーリンクである。
図２に示すホーム画面Ｅでは、「稼働リスト レンタル中機械の一覧」とのテキストを含めた画像データに、第６のリンク１６が埋め込まれている。

【0023】

＜２．７＞第７のリンク（問い合わせ画面）（図２，図１５）
第７のリンク１７は、注文者による、問い合わせ情報の入力、および写真画像などのデータの添付を受け付け可能な問い合わせ画面Ｒ（図１５）へと遷移するためのハイパーリンクである。
図２に示すホーム画面Ｅでは、「お問い合わせ 機械選びのご相談等」とのテキストを含めた画像データに、第７のリンク１７が埋め込まれている。

【0024】

＜２．８＞第８のリンク（問い合わせ用チャット画面Ｓ）（図２）
第８のリンク１８は、問い合わせ毎に用意される問い合わせ用チャット画面Ｓへと遷移するためのハイパーリンクである。
図２に示すホーム画面Ｅでは図示を省略しているが、「お問い合わせ状況」のタイトルを付した欄（問い合わせ中リスト表示欄Ｅ２）の中に記載されるテキストに、このテキストに第８のリンク１８が埋め込まれている。
第８のリンク１８が埋め込まれるテキストは、問い合わせ内容の件名などが選択される。

【0025】

＜３＞第１の貸出注文部（図１）
第１の貸出注文部２０は、前記第１のリンク１１の選択によって表示されるカタログ画面Ｆを経由して、注文者が選択した取扱品の貸出注文を電子カートに保存する機能を実行するプログラムである。

【0026】

＜３．１＞カタログ画面（図３）
図３は、カタログ画面Ｆのイメージ図である。
カタログ画面Ｆは、第１のリンク１１の選択によって表示される画面である。
本実施例では、カタログ画面Ｆに、カテゴリ欄Ｆ１、商品欄Ｆ２、及び検索欄Ｆ３を設けており、カテゴリ欄Ｆ１を画面左側に配置し、商品欄Ｆ２を画面中央に配置し、検索欄Ｆ３を画面右側上部に配置している。
第１のリンク１１の選択後に直ちに表示される、初期状態のカタログ画面Ｆでは、商品欄Ｆ２に、取扱件数が多いなどの所定条件を満たした取扱品が優先表示されている。
カテゴリ欄Ｆ１は、取扱品のカテゴリ毎に階層化されており、適宜対象のカテゴリを選択することで、当該カテゴリに属する取扱品が商品欄Ｆ２に表示されるよう構成されている。
商品欄Ｆ２に表示されている取扱品の画像またはテキストには、後述する、当該取扱品の注文内容入力画面Ｇ（図４）へと遷移するハイパーリンクが埋め込まれている。

【0027】

＜３．２＞注文内容入力画面（図４）
図４は、注文内容入力画面Ｇのイメージ図である。
注文内容入力画面Ｇには、取扱品の画像や、注文個数の選択やメモを入力可能な注文内容欄Ｇ１と、入力された注文内容で電子カートへの保存を行う、追加ボタンＧ２が表示されている。
注文者によって追加ボタンＧ２が選択されると、第１の貸出注文部２０は、取扱品の貸出注文を一旦電子カートへと保存する。

【0028】

＜４＞第２の貸出注文部（図１）
第２の貸出注文部３０は、ホーム画面Ｅに表示された第２のリンク１２の選択によって表示される再注文画面Ｈを経由して、注文者が選択した取扱品の再貸出注文を、電子カートに保存する機能を実行するプログラムである。

【0029】

＜４．１＞再注文画面（図５）
図５は、再注文画面Ｈのイメージ図である。
再注文画面Ｈは、第２のリンク１２の選択によって表示される画面である。
再注文画面Ｈには、注文者による過去の注文履歴のある取扱品がリスト化された、再注文リストＨ１を少なくとも設けている。
この「注文履歴」は、本発明に係るＷＥＢ注文システムによって注文者が過去に注文した情報に限らず、従来行われていた電話やＦＡＸなどによって注文した情報を含めておいてもよく、特段限定しない。
再注文リストＨ１に掲載されている取扱品のテキストには、選択した取扱品の詳細内容を表示する、再注文選択品詳細画面Ｉ（図６）へと遷移するハイパーリンクが埋め込まれている。

【0030】

＜４．２＞再注文選択品詳細画面（図６）
図６は、再注文選択品詳細画面Ｉのイメージ図である。
再注文選択品詳細画面Ｉには、画面中央に、選択した取扱品の詳細欄が表示されており、画面下部には選択した取扱品の確定ボタンＩ１が配置されている。
この確定ボタンＩ１には、当該取扱品の再注文内容入力画面Ｊへと遷移するハイパーリンクが埋め込まれている。

【0031】

＜４．３＞再注文内容入力画面（図７）
図７は、再注文内容入力画面Ｊのイメージ図である。
再注文内容入力画面Ｊは、取扱品の画像や、注文個数の選択やメモを入力可能な再注文内容入力欄Ｊ１と、入力された注文内容で電子カートへの保存を行う、追加ボタンＪ２が表示されている。
注文者によって追加ボタンＪ２が選択されると、第２の貸出注文部３０は、取扱品の再貸出注文を一旦電子カートへと保存する。

【0032】

＜５＞返却注文部（図１）
返却注文部４０は、前記第３のリンク１３の選択によって表示される返却画面Ｋを経由して、注文者が選択した貸出中の取扱品の返却注文を、電子カートに保存する機能を実行するプログラムである。

【0033】

＜５．１＞返却画面（図８）
図８は、返却画面Ｋのイメージ図である。
返却画面Ｋは、第３のリンク１３の選択によって表示される画面である。
返却画面Ｋの画面中央には貸出中の取扱品の一覧からなる貸出リストに返却指示のチェックボックスを付与した返却リストＫ１が配置されており、画面の下部には追加ボタンＫ２が配置されている。
返却対象の取扱品の選択は、当該取扱品のチェックボックスにチェックを入れることによって行われる。
よって、返却画面Ｋでは、返却リストＫ１から複数の返却対象を一括で選択することができる。
注文者によって追加ボタンＫ２が選択されると、返却注文部４０は取扱品の返却注文を電子カートへと保存する。

【0034】

＜６＞修理滅失注文部（図１）
修理滅失注文部５０は、前記第４のリンク１４の選択によって表示される修理滅失画面を経由して、注文者が選択した貸出中の取扱品の修理滅失注文を、電子カートに保存する機能を実行するプログラムである。

【0035】

＜６．１＞修理滅失画面（図９）
図９は、修理滅失画面Ｌのイメージ図である。
修理滅失画面Ｌは、第４のリンク１４の選択によって表示される画面である。
修理滅失画面Ｌには、貸出中の取扱品の一覧からなる修理滅失指定用リストＬ１を少なくとも設けている。
修理滅失指定用リストＬ１に掲載されている取扱品のテキストには、選択した取扱品の詳細内容を表示する、修理滅失選択品詳細画面Ｍ（図１０）へと遷移するハイパーリンクが埋め込まれている。

【0036】

＜６．２＞修理滅失選択品詳細画面（図１０）
図１０は、修理滅失選択品詳細画面Ｍのイメージ図である。
修理滅失選択品詳細画面Ｍには、画面中央に選択した取扱品の詳細欄が表示されており、画面下部には、選択した取扱品の確定ボタンＭ１が配置されている。
この確定ボタンＭ１には、当該取扱品の修理滅失入力画面Ｎへと遷移するハイパーリンクが埋め込まれている。

【0037】

＜６．３＞修理滅失入力画面（図１１）
図１１は、修理滅失入力画面Ｎのイメージ図である。
修理滅失入力画面Ｎは、修理滅失選択品詳細画面Ｍでの確定ボタンＭ１の選択によって表示される画面である。
修理滅失入力画面Ｎの画面中央には、選択した取扱品の詳細欄、修理依頼／滅失連絡の選択、数量などの選択、その他自由記入のメモ欄と、追加ボタンＮ１が配置されている。
注文者によって追加ボタンＮ１が選択されると、修理滅失注文部５０は、選択した取扱品の修理滅失注文を一旦電子カートへと保存する。

【0038】

＜７＞注文実行部（図１）
注文実行部６０は、電子カートに保存された、前記貸出注文、前記再貸出注文、前記返却注文および前記修理滅失注文を、一つの発注情報として処理する機能を実行するプログラムである。

【0039】

＜７．１＞電子カート画面（図１２）
図１２は、電子カート画面Ｏのイメージ図である。
電子カート画面Ｏは、ホーム画面ＥのグローバルナビＥ３に含まれる「カート」のテキストに埋め込まれるハイパーリンクの選択時に表示される。
その他にも、前記追加ボタンＧ２、Ｊ２、Ｋ２、Ｎ１の選択による電子カートへの保存実行時に電子カート画面Ｏを表示させてもよい。
電子カート画面Ｏには、前記した第１の貸出注文部２０、第２の貸出注文部３０、返却注文部４０、修理滅失注文部５０でそれぞれ電子カートに保存された各注文を表示する、注文リスト欄Ｏ１と、納品日、利用期間、納品場所等の注文内容を入力する、注文内容入力欄Ｏ２と、注文内容を確定させる注文ボタンＯ３が配置されている。
注文者によって注文ボタンＯ３が選択されると、注文実行部６０は、各注文を一単位の発注情報として一括処理し、注文完了となる。

【0040】

＜８＞注文完了時（図１３（ａ））
前記注文実行部６０によって注文が実行されると、図２で説明したホーム画面Ｅに表示される手配中リスト表示欄Ｅ１に、注文内容に関するテキストが表示される。
図１３（ａ）は、ホーム画面Ｅの一部を取り出した、手配中リスト表示欄Ｅ２の表示イメージである。
手配中リスト表示欄Ｅ２に表示されるテキストは、第１のリンク１１を経た貸出注文では取扱品の名称を表示しており、第２のリンク１２を経た再貸出注文では「再注文」の文字、第３のリンク１３を経た返却注文では、「返却」の文字、第３のリンク１３を経た修理滅失注文では、「修理・滅失」を表示するよう構成している。
したがって、図１３（ａ）に示すテキストを参照すれば、返却注文、送風機の貸出注文、修理滅失注文および再注文が一括処理された発注情報であることがわかる。
このテキストには、後述する、当該発注情報に係る手配用チャット画面Ｐ（図１３（ｂ））に遷移する第５のリンク１５が埋め込まれている。

【0041】

＜９＞手配用チャット画面（図１３（ｂ））
図１３（ｂ）は、手配用チャット画面Ｐのイメージ図である。
手配用チャット画面Ｐは、手配中リスト表示欄Ｅ２からの第５のリンク１５の選択によって表示される画面である。
手配用チャット画面Ｐには、注文者が入力可能なメッセージ入力欄が配置されており、その下方に、注文者からのメッセージと、受注者からのメッセージが時系列で表示されるチャット欄が配置されている。
受注者は、発注情報毎に、納品等に向けての細かな情報のヒアリングや情報提供をチャット欄で行うことで、より注文者側のニーズに沿い、かつ間違いの無い納品が可能となる。
なお、本発明における受注者を、電話注文における受注者と同じ営業所としておくと、電話での注文と当該サービスを併用しても業務上認識の齟齬が生じない点で有益である。

【0042】

＜１０＞稼働リスト画面（図１４）
図１４は、稼働リスト画面Ｑのイメージ図である。
稼働リスト画面Ｑは、第６のリンク１６の選択によって表示される画面である。
稼働リスト画面Ｑは、既に貸出中の取扱品の一覧がリスト形式で表示される画面である。
なお、稼働リスト画面Ｑに表示されるリストから、取扱品の返却や再注文などの指定はできないよう設定されている。
よって、返却画面Ｋ、修理滅失画面Ｌおよび稼働リスト画面Ｑで表示される取扱品の項目は実質的に同一であるものの、注文者が実施したい内容に合わせて、各画面が個別に用意されている点で、注文者にとって利便性の高い設計となっている。

【0043】

＜１１＞問い合わせ画面（図１５）
図１５は、問い合わせ画面Ｒのイメージ図である。
問い合わせ画面Ｒは、第７のリンク１７の選択によって表示される画面である。
問い合わせ画面Ｒでは、注文者の氏名、連絡先、件名、問い合わせ内容などの入力欄と、画像ファイルなどのアップロードが可能な添付ボタンＲ１と、送信ボタンＲ２が配置されている。
この送信ボタンＲ２を選択することで、問い合わせ内容が注文管理装置Ａに送信され、注文管理装置Ａでは、受注者側端末Ｃに問い合わせがあったことを通知する。

【0044】

＜１２＞問い合わせ完了時（図１６（ａ））
問い合わせの完了後は、ホーム画面Ｅに、問い合わせ毎にリスト化されたテキストが、問い合わせ中リスト表示欄Ｅ２に表示される。
このテキストは、問い合わせ画面Ｒで入力した件名などを用いることができ、さらに前記した第８のリンク１８が埋め込まれている。

【0045】

＜１３＞問い合わせ用チャット画面（図１６（ｂ））
図１６は、問い合わせ用チャット画面Ｓのイメージ図である。
問い合わせ用チャット画面Ｓは、第８のリンク１８の選択によって表示される画面である。
問い合わせ用チャット画面Ｓは、前記＜９＞で説明した手配用チャット画面Ｐと構成と同一であるため、詳細な説明は省略する。

【0046】

＜１４＞まとめ
このように、本実施例に係るＷＥＢ注文システムによれば、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか１つの効果を奏する。
（１）ホーム画面からの注文者側からの注文方法が多彩となるため、注文者にとってより好ましい方法で注文作業を行うことができる。
（２）各注文画面では、注文者ができる限り具体性を持たせた内容で注文を実行することができるため、受注者側にとってもその後の折り返し連絡による注文内容の確定作業をより効率良く行うことができる。
（３）貸出注文、再貸出注文、返却注文および修理滅失注文を適宜組み合わせて同時に発注することができ、発注作業の効率が向上する。
（４）注文履歴から再度貸出注文を行うことができるため、注文者による発注作業の効率が向上する。
（５）注文者が貸出を受けている取扱品の一覧リストから、取扱品の返却や修理・滅失に関する指示や連絡を、注文に見立てて実行することができ、貸出の手続と同じ感覚で受注者側に連絡することができる。
（６）注文者による注文から注文内容の確定までの間の、注文者と受注者とのやりとりをチャット画面上で実行することができる。また、チャット画面上では、文章や写真添付などの多様な方法でコミュニケーションを図ることができるため、間違いの無い注文が可能となる。
（７）チャットでの応対履歴を双方で閲覧できるため、注文確定までの経緯の把握がし易い。
（８）貸出を受けている取扱品の一覧リストを注文者が確認できるため、現況の確認や、返却手続の効率性の向上に寄与する。
（９）注文者側からの写真画像などのデータの添付を受け付けることで、受注者側で、問い合わせ対象の特定が容易となる。
（１０）受注者側からの写真画像などのデータを添付して対応することで、受注者側に対して具体的で明確な回答ができる。

【実施例0047】

次に、納品チェック機能を有するＷＥＢ注文システムの詳細について説明する。なお、本実施例で説明したＷＥＢ注文システムにおいて、取扱品の貸出または購入に関する発注処理の構成は、実施例１で説明した構成に限定解釈されるものではなく、その他の注文システムとの組合せも可能である。

【0048】

＜１＞全体構成（図１７）
図１７に示すＷＥＢ注文システムは、実施例１と同様、注文管理装置Ａと、注文者側端末Ｂと、受注者側端末Ｃと、を少なくとも具備する。
注文管理装置Ａは、実施例１で説明したホーム画面表示部１０、第１の貸出注文部２０、第２の貸出注文部３０、返却注文部４０、修理滅失注文部５０および注文実行部６０のそれぞれ（図１７では図示を省略している。）に加え、さらに納品チェック画面表示部７０、請求書生成部８０、納品チェック案内部９０、納品書生成部１００、納品書表示部１１０、および履歴保存部１２０を具備する。
以下、新規の処理部の詳細について説明する。

【0049】

＜２＞納品チェック画面表示部（図１７～図１９）
納品チェック画面表示部７０は、注文者側の使用端末に納品チェック画面を表示する機能を有する。
まず、図１８に、本実施例に係るホーム画面のイメージ図を示す。
本実施例のホーム画面Ｅでは、実施例１で示した、第１のリンク１１、第２のリンク１２、第３のリンク１３、第６のリンク１６、第７のリンク１７のほか、新たに第９のリンク１９がそれぞれ埋め込まれた、６種の画像ボタンが配置されている。
この第９のリンク１９は、ホーム画面Ｅ上の「納品チェック 月次の請求書・納品書の突合わせを廃止！」とのテキストを含めた画像データに埋め込まれるハイパーリンクであり、当該画像データを選択することで、後述する納品チェック画面Ｔへと遷移することができる。

【0050】

＜２．１＞納品チェック画面（図１９）
図１９に、本実施例に係る納品チェック画面のイメージ図を示す。
納品チェック画面Ｔでは、発注を行った取扱品の一覧リストであって、取扱品毎に納品チェックの有無を示すチェックボックスＴ１を最左欄に設けており、その他、発注担当者、搬入日、現場名、納品チェック者、納品チェック日、等の各欄を設けている。
その他、納品チェック画面Ｔには「選択したアイテムを納品チェック」と記載される決定ボタンＴ２を設けている。

【0051】

＜２．２＞納品チェックの手順（図１９）
システムにログインした注文者側では、別途受注者側から受領した納品書（返却確認の引取書をも含む。また、紙による発行および電子データによる発行の何れも含む。以下同様。）と、納品チェック画面Ｔ上の各取扱品の搬入日、搬入数、納品伝票や現場名などの情報を確認の上、該当する取扱品のチェックボックスＴ１を選択していく。
その後、画面内の決定ボタンＴ２を選択すると、当該取扱品に係る納品書の内容を「チェック済み」とした扱いとすることができる。
その後、納品チェック画面Ｔでは、納品チェックを行った取扱品の右欄に配置した「納品チェック者」と「納品チェック日」の欄に、納品チェック時の記録が追加表示されることになる。

【0052】

なお、本発明では、決定ボタンＴ２の選択後に、納品チェックの内容（「納品済み」または「未納品」への切替）を注文者側に求める画面（図示せず）を表示するように構成してもよい。
また、「納品チェック者」の記載については、システムにログイン中の注文者側のユーザ情報をそのまま用いても良いし、決定ボタンＴ２の選択後に、改めて納品チェック者の氏名の入力を求める画面を表示しても良い。

【0053】

＜３＞請求書生成部（図１７，図２０）
請求書生成部８０は、受注者側から注文者側に送付する請求書（紙による発行および電子データによる発行の何れも含む。以下同様。）に納品チェックの有無情報を追加する機能を有する。
請求書は、納品が完了した取扱品について適宜生成する場合や、締め日を基準として一括生成する場合がある。

【0054】

図２０に、本実施例に係る請求書のイメージ図を示す。
請求書生成部８０では、請求書の内訳に含まれる取扱品の全てについて、前記した納品チェック画面にて既に納品チェックが行われている場合には、請求書Ｕに「納品チェック済み」などの文言からなる、納品チェックの有無情報Ｕ１を追加する処理を行う。
その他、請求書Ｕに記載される取扱品毎に納品チェックの有無を示す欄（チェック欄Ｕ２）を設けても良い。
注文者側の経理担当者が請求書を受領した際に、請求書Ｕに「納品チェック済み」の文言が付されている場合には、納品書と請求書の突き合わせ作業を省略して、直ちに支払処理を進めるなどの対応の簡素化を進めることができる。

【0055】

なお、請求書での項目内訳に、納品チェックが行われていない取扱品を含む場合には、請求書に「納品チェック未実施」などの文言からなる納品チェックの有無情報Ｕ１を追加する処理や、チェック欄Ｕ２にチェックを追加しない処理を行ってもよい（図示せず）

【0056】

＜４＞納品チェック案内部（図１７，図１８）
納品チェック案内部９０は、注文者側に対し、納品チェック画面Ｔによる納品チェックの実施を案内する通知を送付する機能を有する。
納品チェック案内部９０による、注文者側への通知は、予め登録された発注担当者等の通知先（メールアドレス、電話番号など）を用いる方法に限られず、図１８に示すホーム画面Ｅ内に新規に通知欄を追加する方法や、ログイン中の画面上部に表示されるグローバルナビＥ３に配置されている第９のリンク１９を埋め込んである「納品チェック」ボタンに通知バッジを追加表示する方法等、あらゆる方法を選択することができる。
また、納品チェックの実施を案内する通知を行う際に、ファイルの添付が可能な場合には、対象となる納品書の電子データを添付しておいてもよい。

【0057】

なお、本発明において、納品チェック案内部９０による納品チェックを促す通知のタイミングは特段限定せず、納品書を発行した時、納品書の発行から所定期間が経過した時、請求書を発行した時、などから適宜一つ以上を選択できる。

【0058】

＜５＞納品書生成部（図１７，図２１）
納品書生成部１００は、受注者側で発行する納品書に、当該納品書に記載の取扱品の納品チェック画面Ｔへのハイパーリンクを埋め込んだ二次元コードを追加する機能を有する。

【0059】

図２１に示す納品書Ｖの右上には、納品チェック画面Ｔへのハイパーリンクを埋め込んだ二次元コードＶ１が付されており、この二次元コードＶ１を、ＷＥＢブラウザ機能を備えたスマートフォンやタブレットなどのカメラでもって読み取ることにより、納品チェック画面Ｔへとアクセスすることができる。

【0060】

当該構成により、納品書を受け取った注文者側の担当者は、納品書の受領後、直ちに納品チェック画面Ｔにアクセスすることができ、納品書の記載事項を確認しながら、効率良く納品チェックを実施することができる。

【0061】

＜６＞納品書表示部（図１７）
納品書表示部１１０は、発注を行った取扱品に関する納品書を、注文者側の使用端末に表示する機能を有する。
納品書表示部１００による納品書の表示方法は特段限定しないが、例えば図１９に示す納品チェック画面Ｔでの取扱品の名称部分に、納品書表示画面Ｗを別ウィンドウとして立ち上げるハイパーリンクを埋め込む方法や、別途納品書表示用の一覧リストを表示する画面を新たに用意する方法（図示せず）等が考えられる。
当該構成により、納品チェックを行う者の手元に納品書が無い場合であっても、システムにログイン後に画面上の納品書を確認しながら納品チェックを行うことができる。

【0062】

＜７＞履歴保存部（図１７）
履歴保存部１２０は、発注を行った取扱品に対する納品チェックの履歴情報を保存する機能を有する。
納品チェックの履歴情報には、納品チェック者、納品チェック日時、チェック内容（納品済み／未納品）だけでなく、必要に応じてログイン中のユーザを特定可能な情報（ＩＰアドレス、ｃｏｏｋｉｅなど）を含めておいても良い。

【0063】

保存された納品チェックの履歴情報は、主として受注者側で管理しておき、注文者側での納品チェックの入力ミスや、無権原者による納品チェックが行われた場合等のトラブルが発生した際の追跡調査に使用することができる。

【0064】

＜８＞まとめ
このように、本実施例に係るＷＥＢ注文システムによれば、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか１つの効果を奏する。
（１）取扱品の納品チェックをシステム上で実施することができ、納品チェック作業の担当者が限定されず、また、納品チェック作業の時間と場所を選ばない。
（２）請求書に納品チェックの有無情報を加えることで、注文者側の経理担当者によって納品書と請求書の突き合わせ作業を要するか否かを簡単に把握することができる。
（３）納品チェックの実施を促す通知を注文者側に送付することで、納品チェック漏れを抑制できる。
（４）納品書に、納品チェック画面へのリンクを埋め込んだ二次元コードを追加しておくことで、簡単に納品チェック作業に移ることができる。
（５）納品書をシステム上で閲覧可能とすることで、画面上で納品書を確認しながら納品チェックを行うことができる。
（６）納品チェックの履歴を保存しておくことで、何らかのトラブルが発生した際に、履歴情報に基づく追跡調査が可能となる。