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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023114172
(43)【公開日】2023-08-17
(54)【発明の名称】スロープ装置
(51)【国際特許分類】
   E04F 11/00 20060101AFI20230809BHJP
【FI】
E04F11/00 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022016371
(22)【出願日】2022-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】597144484
【氏名又は名称】ジー・オー・ピー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117857
【弁理士】
【氏名又は名称】南林 薫
(72)【発明者】
【氏名】千田 豊治
【テーマコード(参考)】
2E301
【Fターム(参考)】
2E301AA02
(57)【要約】
【課題】段差の上段との間に隙間が生じるのを抑制できるスロープ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】スロープ装置100は、下段に対して配置される下段側のスロープ部210と、下段側のスロープ部210と回動可能に連結され、上段に対して配置される上段側のスロープ部270と、下段側のスロープ部210を高さ方向に調整可能に支持する支持部250と、を有することを特徴とする。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下段に対して配置される下段側のスロープ部と、
前記下段側のスロープ部と回動可能に連結され、上段に対して配置される上段側のスロープ部と、
前記下段側のスロープ部を高さ方向に調整可能に支持する支持部と、を有することを特徴とするスロープ装置。
【請求項2】
前記下段側のスロープ部は、
前記下段の接地面から連続する副スロープ部と、
前記副スロープ部と回動可能に連結される主スロープ部と、を有し、
前記支持部は、前記主スロープ部を高さ方向に調整可能に支持することを特徴とする請求項1に記載のスロープ装置。
【請求項3】
前記副スロープ部と、前記上段側のスロープ部とは、互いに入れ替え可能な構成であることを特徴とする請求項2に記載のスロープ装置。
【請求項4】
前記副スロープ部と、前記上段側のスロープ部とは、前記主スロープ部を高さ方向に調整した場合でも勾配が一定であることを特徴とする請求項2または3に記載のスロープ装置。
【請求項5】
前記副スロープ部は、
下段の接地面から連続する第1のスロープ部と、
前記第1のスロープ部と回動可能に連結され、下段の接地面に配置される第2のスロープ部と、を有することを特徴とする請求項2ないし4の何れか1項に記載のスロープ装置。
【請求項6】
前記上段側のスロープ部は、
上段の接地面から連続する第1のスロープ部と、
前記第1のスロープ部と回動可能に連結され、上段の接地面に配置される第2のスロープ部と、を有することを特徴とする請求項2ないし4の何れか1項に記載のスロープ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設用のスロープ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、段差を容易に乗り越えるために仮設用のスロープ装置が用いられている。特許文献1には、複数の斜路組立要素を相互に分離自在に連結することによって構成され、複数の斜路組立要素が斜路の勾配を変えることができる斜路組立体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-167933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スロープ装置が構造体に対して固定されていない場合、作業者が通過するときの振動によってスロープ装置が徐々に移動してしまい、スロープ装置と段差の上段との間に隙間が生じてしまうという問題がある。
本発明は、段差の上段との間に隙間が生じるのを抑制できるスロープ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下段に対して配置される下段側のスロープ部と、前記下段側のスロープ部と回動可能に連結され、上段に対して配置される上段側のスロープ部と、前記下段側のスロープ部を高さ方向に調整可能に支持する支持部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、段差の上段との間に隙間が生じるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】スロープ装置の構成を上側かつ後側から見た斜視図である。
図2】スロープ装置の構成を下側かつ後側から見た斜視図である。
図3】スロープ装置の構成を示す分解斜視図である。
図4】スロープ装置の構成を示す平面図である。
図5】スロープ装置の構成を示す底面図である。
図6】スロープ装置の構成を示す側面図である。
図7A】スロープ装置の構成を示す拡大側面図である。
図7B】スロープ装置の構成を示す拡大側面図である。
図7C】突起部の一部を拡大した拡大図である。
図7D】突起部の一部を拡大した拡大図である。
図8】スロープ装置を設置した状態を示す側面図である。
図9A】スロープ装置の一部の構成を示す断面図である。
図9B】スロープ装置の一部の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態に係るスロープ装置について図面を参照して説明する。本実施形態のスロープ装置は、建築工事等の作業現場に用いられる。
(第1の実施形態)
図1はスロープ装置100の構成を上側かつ後側から見た斜視図である。図2はスロープ装置100の構成を下側かつ後側から見た斜視図である。図3はスロープ装置100の構成を示す分解斜視図である。図4はスロープ装置100の構成を示す平面図である。図5はスロープ装置100の構成を示す底面図である。図6はスロープ装置100の構成を示す側面図である。図6では、後述するアングル部材を透過した状態を図示している。なお、以下では、段差のうち下側を下段といい、上側を上段というものとする。また、各図には、便宜上、水平方向のうち、下段から上段に向かう前側をFrとし、後側をRrとし、右側をRとし、左側をLとして図示する。
【0009】
スロープ装置100は、段差に対して人や物を緩やかな勾配で通過させる機能を有する。本実施形態のスロープ装置100は、平面視において、例えば、前後の長さが左右の長さに比べて長い略矩形状である。スロープ装置100は、前後方向の長さ(図6に示すLa)が略1250mm(例えば1000mm~1800mmの範囲)であり、左右方向(幅方向)の長さが略600mm(例えば400mm~800mmの範囲)である。
本実施形態のスロープ装置100は、下段側のスロープ部210と、支持部250と、上段側のスロープ部270とを備えている。下段側のスロープ部210を下段スロープ部210といい、上段側のスロープ部270を上段スロープ部270という。
【0010】
まず、下段スロープ部210について説明する。
下段スロープ部210は、下段に対して配置される。下段スロープ部210は、下段に対して傾斜して配置される。下段スロープ部210は、平面視において、例えば、前後の長さが左右の長さに比べて長い略矩形状である。下段スロープ部210は、前後方向の長さが略960mm(例えば800mm~1200mmの範囲)である。
また、下段スロープ部210は、高さ(図6に示すH)が略100mm~略150mmの間で調整可能であって、調整範囲が略50mm(例えば40mm~80mm)である。
【0011】
本実施形態の下段スロープ部210の勾配をH/Lで表すと、勾配は1/6以下であり1/12以上になるように設定されている。ここで、勾配を1/6以下にするのは駐車場法施行令を考慮したものである。勾配が1/6よりも大きいと急すぎてしまい、勾配を1/6以下にすることが好ましい。また、勾配を1/12以上にするのは、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律を考慮したものである。勾配が1/12よりも小さいとスロープ装置100が大型化してしまい、勾配を1/12以上にすることが好ましい。
【0012】
下段スロープ部210は、主スロープ部211と、副スロープ部220とを有する。下段スロープ部210は、後側から前側に向かって、副スロープ部220、主スロープ部211の順に配置される。主スロープ部211、副スロープ部220の表面(上面)は、それぞれ同じ色である。
【0013】
主スロープ部211は、副スロープ部220と上段スロープ部270との間に位置するスロープ部である。主スロープ部211は、複数(例えば6つ)のスロープ部材212と、複数(例えば5本)の大引き部材217とを有する。スロープ部材212は、例えば、左右の長さが前後の長さに比べて長い略平板状である。スロープ部材212は、例えばアルミニウム合金製であって、押し出し成形により形成される。また、スロープ部材212は、隙間を空けずに前後に並列に配置される。更に、スロープ部材212は、上面に滑止め突起としての凸条が左右方向(幅方向)に亘って一体で施されている。なお、滑止め突起は凸条である場合に限られず、上面全体に亘って、ブラスト処理したり、チェッカープレートを固定したりすることで構成してもよい。滑止め突起の構成は、他のスロープ部でも同様である。
【0014】
また、主スロープ部211のうち後部のスロープ部材212aおよび前部のスロープ部材212bは、他の中央のスロープ部材212とは形状が異なっている。
図7Aおよび図7Bは、図6の側面図の一部を拡大した拡大図である。
図7Aに示すように、後部のスロープ部材212aは、上面部213a、回動部214a、保持部215aを有する。
上面部213aは、上側から見て露出される部位であり、中央のスロープ部材212と連続して並列に配置される。上面部213aは、滑止め突起を除いた上面が平坦である。また、上面部213aは、後端から前端に亘って傾斜の向きが同じである。具体的には、上面部213aは、滑止め突起を除いた上面が後端から前端に向かうにしたがって徐々に高くなるような傾斜である。上面部213aの傾斜角度は後端から前端に亘って略同一である。
【0015】
回動部214aは、略円形であり、上面部213aの後端に一体で形成される。回動部214aは副スロープ部220の後述する被回動部233aと嵌まり合い、互いに回動する。すなわち、副スロープ部220は、主スロープ部211に対して回動部214aの左右方向に沿った軸線周りに回動可能である。なお、回動部214aと被回動部233aとは、一定の回動範囲を超えると互いに当接して回動が規制される。
【0016】
保持部215aは、略板状であり、上面部213aの後端および回動部214aの前端から前側に向かって延出するように一体で形成される。保持部215aは、上面部213aとの間に隙間があり、隙間に大引き部材217を前側から挿入することにより大引き部材217を保持する。
【0017】
図7Bに示すように、前部のスロープ部材212bは、上面部213b、回動部214b、保持部215bを有する。
上面部213bは、上側から見て露出される部位であり、中央のスロープ部材212と連続して並列に配置される。上面部213bは、滑止め突起を除いた上面が平坦ではなく、略中央が上側に向かって膨出している。上面部213bは、後端から前端に亘って途中で傾斜の向きが逆転する。具体的には、上面部213bは、滑止め突起を除いた上面が後端から途中(頂部216)に向かうにしたがって徐々に高くなるような傾斜であり、途中(頂部216)から前端に向かうにしたがって徐々に低くなるような傾斜である。なお、上面部213bの傾斜角度は、後端から途中(頂部216)に亘って略同一であり、途中(頂部216)から前端に亘って略同一である。すなわち、上面部213bは、2種類の傾斜面により構成されている。ここで、2種類の傾斜面のなす下側の角度を角度γとすると、角度γは140°~170°の範囲(ここでは略160°)である。スロープ部材212bは剛性のある一つの部材であるために角度γは変動しない。
【0018】
回動部214bは、略円形であり、上面部213bの前端に一体で形成される。回動部214bは上段スロープ部270の後述する被回動部233bと嵌まり合い、互いに回動する。すなわち、上段スロープ部270は、主スロープ部211に対して回動部214bの左右方向に沿った軸線周りに回動可能である。なお、回動部214bと被回動部233bとは、一定の回動範囲を超えると互いに当接して回動が規制される。
【0019】
保持部215bは、略板状であり、上面部213bの前端および回動部214bの後端から後側に向かって延出するように一体で形成される。保持部215bは、上面部213b(上面部213bの後端から途中までの部位)との間に隙間があり、隙間に大引き部材217を後側から挿入することにより大引き部材217を保持する。
【0020】
大引き部材217は、スロープ部材212の下面に配置され、主スロープ部211の強度を向上させる。大引き部材217は、前後方向に沿った断面略矩形の中空状の部材である。大引き部材217は、例えばアルミニウム合金製であって、押し出し成形により形成される。図5に示すように、複数の大引き部材217は間隔をあけて左右に並列に配置される。大引き部材217は、スロープ部材212の下面にボルトやリベットを用いて固定される。したがって、各スロープ部材212と各大引き部材217とは、互いに交差するように構成される。
【0021】
また、主スロープ部211には左右方向の両端にL字状のアングル部材241R、241Lが固定される。アングル部材241R、241Lは主スロープ部211の端を保護する保護部材として機能する。アングル部材241R、241Lは、主スロープ部211の前後方向の長さと略同様の長さである。アングル部材241R、241Lは、例えばアルミニウム合金製であって、押し出し成形により形成される。アングル部材241Rは主スロープ部211の右端の側面および表面を覆い、アングル部材241Lは主スロープ部211の左端の側面および表面を覆う。アングル部材241R、241Lは、主スロープ部211の表面にボルトやリベット等を用いて固定される。
【0022】
ここで、アングル部材241R、241Lは、表面および側面、すなわち露出されている面が、主スロープ部211の表面と異なる色、例えば赤色に着色されている。アングル部材241R、241Lは、主スロープ部211の左右端を認識させるための視認部として機能する。着色は、アルマイト処理等の表面処理での着色、塗料を付着する着色、シール等を貼付する着色、着色剤を混合させた着色等が含まれる。なお、アングル部材241R、241LはL字状に限られず、単に主スロープ部211の右端および左端の側面を覆う板部材であってもよく、単に主スロープ部211の右端および左端の表面を覆う板部材であってもよい。
【0023】
次に、副スロープ部220について説明する。
副スロープ部220は、下段の接地面から連続するスロープ部である。副スロープ部220は、第1のスロープ部221aと、第2のスロープ部231aとを有する。
第1のスロープ部221aは、下段に接地し、下段の接地面から連続する傾斜面を構成する。第1のスロープ部221aは、第2のスロープ部231aの後側に位置する。第1のスロープ部221aは、例えば、左右の長さが前後の長さに比べて長い略平板状であり、一枚で構成される。第1のスロープ部221aは、例えばアルミニウム合金製であって、押し出し成形により形成される。第1のスロープ部221aは、表面に滑止め突起としての凸条が左右方向に亘って一体で施されている。
【0024】
第1のスロープ部221aは、前端に被回動部222aを有する。被回動部222aは、第2のスロープ部231aの後述する回動部232aと嵌まり合い、互いに回動する。すなわち、第1のスロープ部221aは、第2のスロープ部231aに対して回動部232aの左右方向に沿った軸線周りに回動可能である。なお、回動部232aと被回動部222aとは、一定の回動範囲を超えると互いに当接して回動が規制される。
また、第1のスロープ部221aは、後端に下段に接地する座部223aを有する。座部223aは、第1のスロープ部221aの左右方向に亘って形成される。
また、第1のスロープ部221aの下面には、ゴム等の滑止部材224aが結合される。図5に示すように、第1のスロープ部221aの下面には、複数(例えば3つ)の滑止部材224aが左右方向に間隔をあけて、ネジやリベット等を用いて固定される。
また、第1のスロープ部221aのうち、後端に近接した位置であって、かつ左端および右端に近接したそれぞれの位置には、下段の接地面に固定するための孔230を有する。
【0025】
第2のスロープ部231aは、下段に接地し、第1のスロープ部221aから連続する傾斜面を構成する。第2のスロープ部231aは、第1のスロープ部221aの前側かつ主スロープ部211の後側に位置する。第2のスロープ部231aは、例えば、左右の長さが前後の長さに比べて長い略平板状であり、一枚で構成される。第2のスロープ部231aは、例えばアルミニウム合金製であって、押し出し成形により形成される。第2のスロープ部231aは、表面に滑止め突起としての凸条が左右方向に亘って一体で施されている。
【0026】
第2のスロープ部231aは、後端に回動部232aを有し、前端に被回動部233aと、規制部235aとを有する。被回動部233aは、後部のスロープ部材212aの回動部214aと嵌まり合う。規制部235aは、被回動部233aの前端から前斜め下側に向かって延出する略板状である。規制部235aは、スロープ部材212aの回動部214aと保持部215aとの間に位置する傾斜部が当接することにより、回動部214aと被回動部233aとの回動を規制する。
また、第2のスロープ部231aの下面には、ゴム等の滑止部材234aが結合される。図5に示すように、第2のスロープ部231aの下面には、複数(例えば3つ)の滑止部材234aが左右方向に間隔をあけて、ネジやリベット等を用いて固定される。また、図7Aに示すように、滑止部材234aは規制部235aの後面に接しており、規制部235aが滑止部材234aからの力を受ける。
【0027】
ここで、滑止部材224aおよび滑止部材234aは、それぞれ本体部225と突起部226とを有する。本体部225は、それぞれ第1のスロープ部221aおよび第2のスロープ部231aの下面に固定される部位である。突起部226は、本体部225の下面から接地面に向かって突出する部位である。突起部226は、前後方向に間隔をあけて複数、形成される。また、各突起部226は、左右方向に沿って略同形状である。
【0028】
図7Cは、突起部226の一部を拡大した拡大図である。図7Cでは、滑止部材224aおよび滑止部材234aが、水平な接地面(二点鎖線)に接しているものとする。突起部226は、前側面227aと後側面228aとを有し、前側面227aと後側面228aとの中心線Ceが下方に向かうにしたがって後側になるように傾斜している。また、突起部226は、前側面227aと後側面228aとが平行になっておらず、下方に向かうにつれて互いに近づくように形成される。ここで、突起部226の前側面227aと接地面とのなす前側の角度を角度α1とし、突起部226の後側面228aと接地面とのなす後側の角度を角度α2とする。このとき、突起部226は、角度α1が角度α2よりも小さくなるように形成される。
上述した形状によって、滑止部材224aおよび滑止部材234aは、後側に動きにくくなる。したがって、滑止部材224aおよび滑止部材234aがそれぞれ固定された第1のスロープ部221aおよび第2のスロープ部231aは上段から離れる方向に動きにくくなる。
【0029】
なお、回動部232aと被回動部222a、回動部214aと被回動部233aとはそれぞれ嵌まり合っていることから前後方向に離れないが、互いに相対的に左右方向にスライドしてしまう。したがって、第2のスロープ部231aには左右方向の両端にストッパ部材としてL字状のアングル部材236R、236Lが固定される。アングル部材236R、236Lは、第1のスロープ部221aおよび主スロープ部211が左右方向にスライドしないように規制する。
ここで、アングル部材236R、236Lは、表面および側面、すなわち露出されている面が、第2のスロープ部231aの表面と異なる色、例えば赤色に着色されている。アングル部材236R、236Lは、副スロープ部220の左右端を認識させるための視認部として機能する。着色は、アルマイト処理等の表面処理での着色、塗料を付着する着色、シール等を貼付する着色、着色剤を混合させた着色等が含まれる。なお、アングル部材236R、236LはL字状に限られず、単に第2のスロープ部231aの右端および左端の側面を覆う板部材であってもよく、単に第2のスロープ部231aの右端および左端の表面を覆う板部材であってもよい。
【0030】
次に、上段スロープ部270について説明する。
上段スロープ部270は、上段に対して配置される。上段スロープ部270は、上段に対して傾斜して配置される。上段スロープ部270は、平面視において、例えば、左右の長さが前後の長さに比べて長い略矩形状である。上段スロープ部270は、前後方向の長さが略260mm(例えば150mm~300mmの範囲)である。本実施形態の上段スロープ部270の勾配をH/Lで表すと、勾配は1/6以下であり1/12以上になるように設定されている。
【0031】
ここで、本実施形態の上段スロープ部270は、副スロープ部220と入れ替え可能な構成である。具体的には、副スロープ部220をスロープ装置100から取り外して、副スロープ部220の代わりに上段スロープ部270を副スロープ部220の位置に取り付けてもスロープ装置100として機能する。また、上段スロープ部270をスロープ装置100から取り外して、上段スロープ部270の代わりに副スロープ部220を上段スロープ部270の位置に取り付けてもスロープ装置100として機能する。本実施形態では、上段スロープ部270と、副スロープ部220とが互いに入れ替え可能である。上段スロープ部270は、副スロープ部220と同一の構成にすることで、互いに入れ替え可能にすることができる。上段スロープ部270は、副スロープ部220と同一の構成であることで、上段スロープ部270と副スロープ部220との勾配H/Lは略同一である。ただし、上段スロープ部270は、副スロープ部220と同一の構成でなくてもよく、入れ替え可能でなくてもよい。
【0032】
本実施形態の上段スロープ部270は、副スロープ部220を鉛直軸O(図1および図2を参照)を中心として鉛直軸O周りに180度に回転させた構成である。したがって、副スロープ部220と重複する説明については適宜、省略する。
【0033】
上段スロープ部270は、上段の接地面から連続するスロープ部である。上段スロープ部270は、第1のスロープ部221bと第2のスロープ部231bとを有する。
第1のスロープ部221bは、上段に接地し、上段の接地面から連続する傾斜面を構成する。第1のスロープ部221bは、第2のスロープ部231bの前側に位置する。
【0034】
第1のスロープ部221bは、後端に被回動部222bを有する。被回動部222bは、第2のスロープ部231bの後述する回動部232bと嵌まり合い、互いに回動する。すなわち、第1のスロープ部221bは、第2のスロープ部231bに対して回動部232bの左右方向に沿った軸線周りに回動可能である。なお、回動部232bと被回動部222bとは、一定の回動範囲を超えると互いに当接して回動が規制される。
また、第1のスロープ部221bは、前端に上段に接地する座部223bを有する。座部223bは、第1のスロープ部221bの左右方向に亘って形成される。
また、第1のスロープ部221bの下面には、ゴム等の滑止部材224bが結合される。図5に示すように、第1のスロープ部221bの下面には、複数(例えば3つ)の滑止部材224bが左右方向に間隔をあけて、ネジやリベット等を用いて固定される。
また、第1のスロープ部221bのうち、前端に近接した位置であって、かつ左端および右端に近接したそれぞれの位置には、上段の接地面に固定するための孔230を有する。
【0035】
第2のスロープ部231bは、上段に接地し、第1のスロープ部221bから連続する傾斜面を構成する。第2のスロープ部231bは、第1のスロープ部221bの後側かつ主スロープ部211の前側に位置する。
【0036】
第2のスロープ部231bは、前端に回動部232bを有し、後端に被回動部233bと、規制部235bとを有する。被回動部233bは、前部のスロープ部材212bの回動部214bと嵌まり合う。規制部235bは、被回動部233bの後端から後斜め下側に向かって延出する略板状である。規制部235bは、スロープ部材212bの回動部214bと保持部215bとの間に位置する傾斜部が当接することにより、回動部214bと被回動部233bとの回動を規制する。
また、第2のスロープ部231bの下面には、ゴム等の滑止部材234bが結合される。図5に示すように、第2のスロープ部231bの下面には、複数(例えば3つ)の滑止部材234bが左右方向に間隔をあけて、ネジやリベット等を用いて固定される。また、図7Bに示すように、滑止部材234bは規制部235bの前面に接しており、規制部235bが滑止部材234bからの力を受ける。
【0037】
ここで、滑止部材224bおよび滑止部材234bは、それぞれ本体部225と突起部226とを有する。本体部225は、それぞれ第1のスロープ部221bおよび第2のスロープ部231bの下面に固定される部位である。突起部226は、本体部225の下面から接地面に向かって突出する部位である。突起部226は、前後方向に間隔をあけて複数、形成される。また、各突起部226は、左右方向に沿って略同形状である。
【0038】
図7Dは、突起部226の一部を拡大した拡大図である。図7Dでは、滑止部材224bおよび滑止部材234bが、水平な接地面(二点鎖線)に接しているものとする。突起部226は、後側面227bと前側面228bとを有し、後側面227bと前側面228bとの中心線Ceが下方に向かうにしたがって前側になるように傾斜している。また、突起部226は、後側面227bと前側面228bとが平行になっておらず、下方に向かうにつれて互いに近づくように形成される。ここで、突起部226の後側面227bと接地面とのなす後側の角度を角度β1とし、突起部226の前側面228bと接地面とのなす前側の角度を角度β2とする。このとき、突起部226は、角度β1が角度β2よりも小さくなるように形成される。
上述した形状によって、滑止部材224bおよび滑止部材234bは、前側に動きにくくなる。したがって、滑止部材224bおよび滑止部材234bがそれぞれ固定された第1のスロープ部221bおよび第2のスロープ部231bは下段から離れる方向に動きにくくなる。
【0039】
なお、回動部232bと被回動部222b、回動部214bと被回動部233bとはそれぞれ嵌まり合っていることから前後方向に離れないが、互いに相対的に左右方向にスライドしてしまう。したがって、第2のスロープ部231bには左右方向の両端にストッパ部材としてL字状のアングル部材236R、236Lが固定される。アングル部材236R、236Lは、第1のスロープ部221bおよび主スロープ部211が左右方向にスライドしないように規制する。
【0040】
次に、支持部250について説明する。
支持部250は下段スロープ部210の下側であって、下段スロープ部210の前後方向の前端側に位置する。支持部250は、下段スロープ部210を高さ方向に調整可能に支持する。
本実施形態の支持部250は、第1の支持ユニット251a、第2の支持ユニット251bを有する。第1の支持ユニット251aと第2の支持ユニット251bは、主スロープ部211の前部に位置するスロープ部材212bの下方であって、スロープ部材212bの左右両側に配置される。第1の支持ユニット251aと第2の支持ユニット251bは、基本的な構成が同一である。したがって、ここでは第1の支持ユニット251aを取り上げて両者の基本的な構成について説明し、異なる構成については後述する。
【0041】
図3に示すように、第1の支持ユニット251aは、取付部材252と、調整部材261とを有する。
取付部材252は、下段スロープ部210に対して固定して取り付けられ、調整部材261との間で螺合される。具体的には、取付部材252は、本体部253と、取付部255と、雌ネジ部としてのナット257とを有する。ここで、本体部253、取付部255は、プレス成形によって折曲げ形成された一体の部材であって、例えば鉄製である。
【0042】
本体部253は、前後方向から見て略コ字状であり、略中央に調整部材261が挿通する孔254を有する(後述する図9A図9Bを参照)。
取付部255は、本体部253の左右両端から連続しており、前後方向から見て略ハット状のつば部分である。取付部255は、スロープ部材212bの下面に当接した状態で、複数の取付孔を通してネジやリベット等を用いてスロープ部材212bに固定される。
【0043】
ナット257は、本体部253の略中央の孔254と連通する状態で本体部253の下面に、例えば溶接によって固定される。ここで、第1の支持ユニット251aおよび第2の支持ユニット251bを下段スロープ部210に取り付けた状態では、前後方向から見たときに、ナット257の軸線が鉛直方向に沿っておらず意図的に所定の角度で傾斜させている。すなわち、ナット257が固定される本体部253は、前後方向から見たときに水平面に対して意図的に平行にならないように、取付部255の延出方向が設計される。
【0044】
調整部材261は、取付部材252と螺合すると共に、下段の接地面に対して接地する。
調整部材261は、雄ネジ部262と、受座265とを有する。雄ネジ部262は、軸線が受座265から上側に向かって突出する。受座265は、例えば樹脂製あるいはゴム製であり、略円板状である。受座265は、作業者が調整部材261を軸線周りに回動させるために、外周面の全周に亘って受座265の中心に向かう複数の凹部が形成される。また、受座265は、底面が平面ではなく、下方に向かって凸状の湾曲面である。受座265は、底面のうち中心が最も下方に位置する。また、受座265の底面には凹凸が形成される。
【0045】
ここで、第1の支持ユニット251aを組み立てて構成するには、調整部材261の雄ネジ部262を、取付部材252のナット257に下側から螺合して、本体部253の孔254に挿通させる。次に、調整部材261の先端に抜止部としてのワッシャー272をネジ273(図3を参照)を用いて取り付けることで、第1の支持ユニット251aを組み立てることができる。
なお、第2の支持ユニット251bは、第1の支持ユニット251aとそれぞれ同様の構成であるが、前後方向から見たときのナット257の軸線が傾斜する方向が、下段スロープ部210の左右方向における中心線Cに対して左右対称の構成である。
組み立てた第1の支持ユニット251aおよび第2の支持ユニット251bを、それぞれ、主スロープ部211に取り付けることで、スロープ装置100を組み立てることができる。
【0046】
次に、上述したように構成されるスロープ装置100を段差がある作業現場において設置する方法について説明する。作業者は、スロープ装置100を作業現場に持ち込む。
次に、作業者は接地する下段と上段との間の高さに応じて調整部材261を回転させて、取付部材252から受座265までの長さ(調整部材261の突出量)を短くしたり長くしたりする。具体的に、下段と上段との間の高さが高い場合には、調整部材261の突出量が長くなるように調整部材261を回転させる。一方、下段と上段との間の高さが低い場合には、調整部材261の突出量が短くなるように調整部材261を回転させる。
【0047】
次に、作業者は、調整部材261の突出量を調整したスロープ装置100を段差に設置する。具体的には、スロープ装置100のうち下段スロープ部210を下段の接地面に接地させ、上段スロープ部270を上段の接地面に接地させる。このとき、支持部250の調整部材261の受座265を、上段に近接した下段の接地面に接地させる。
なお、作業者は上段スロープ部270が上段の接地面に一部しか接地されておらず、一部が浮いてしまっているときには、第1の支持ユニット251aおよび第2の支持ユニット251bのそれぞれ調整部材261を下側あるいは上側に向けて進出させる。例えば、作業者は、スロープ装置100を持ち上げた状態で第1の支持ユニット251aおよび第2の支持ユニット251bの調整部材261を回転させる。
【0048】
最後に、作業者は、必要に応じて副スロープ部220および上段スロープ部270の孔230を通してボルト等を用いて副スロープ部220および上段スロープ部270を下段の接地面および上段の接地面に固定することで、スロープ装置100を設置することができる。
なお、スロープ装置100の設置方法は上述した方法に限られず適宜、変更することができる。
【0049】
次に、図8を参照して、スロープ装置100が設置された状態について説明する。
図8(a)は、スロープ装置100を設置した状態を示す側面図である。
図8(a)に示すように、スロープ装置100は、下段スロープ部210が下段の接地面に接地されており、上段スロープ部270が上段の接地面に接地されている。このように、スロープ装置100を設置することにより、作業者は段差を緩やかな勾配で乗り越えることができる。
特に、主スロープ部211のスロープ部材212bの上面部213bは、後端から前端に亘って途中で傾斜の向きが逆転する2種類の傾斜面により構成され、2種類の傾斜面のなす下側の角度γは変動しない。したがって、作業者が下段と上段との間の高さに応じて調整部材261の突出量を調整した場合であっても、スロープ装置100の最も高い位置(頂部216)を容易に乗り越えることができる。
また、作業者が下段と上段との間の高さに応じて調整部材261の突出量を調整したときに、主スロープ部211の勾配は変化する。一方、副スロープ部220は主スロープ部211との間で回動可能に連結され、上段スロープ部270は主スロープ部211との間で回動可能に連結されている。したがって、副スロープ部220は主スロープ部211との間で回動するだけで勾配は変動しない。同様に、上段スロープ部270は主スロープ部211との間で回動するだけで勾配は変動しない。したがって、作業者がスロープ装置100を通過するときに通過し始めるときの勾配を常に一定にすることができる。
【0050】
一方、スロープ装置100では作業者がスロープ装置100を通過するときの振動によってスロープ装置100が徐々に移動してしまうことがある。なお、ここでは、副スロープ部220および上段スロープ部270が、下段の接地面および上段の接地面に固定されていないものとする。
【0051】
図8(b)は、スロープ装置100を設置した状態から振動によって徐々に移動した状態を示す側面図である。図8(b)に示すように、スロープ装置100は支持部250が上段から離れる方向に移動することがある。本実施形態のスロープ装置100は、下段スロープ部210と回動可能に連結され、上段に対して配置される上段スロープ部270を有する。したがって、下段スロープ部210と上段との間に隙間が生じたとしても、上段スロープ部270も下段スロープ部210と共に移動しており、上段スロープ部270が下段スロープ部210と上段との間に亘って架け渡されるように位置する。このように、上段スロープ部270が下段スロープ部210と上段との間に亘って架け渡されるように位置することにより、上段スロープ部270が下段スロープ部210と上段との間に生じた隙間を上側から閉塞することにより、スロープ装置100と段差の上端との間に隙間が生じるのを抑制することができる。
【0052】
次に、図9Aおよび図9Bを参照して、振動によりスロープ装置100が後側に移動するのを抑制する構成について説明する。
図9A図9Bはスロープ装置100の一部を示す断面図である。ここでは、第1の支持ユニット251aについて説明するが、第2の支持ユニット251bも同様である。
図9Aは調整部材261の突出量が最も短い状態、すなわち主スロープ部211が最も低い状態(調整範囲の下限)を示している。ここでは、ナット257の下端と、受座265が接しているので、この状態よりも調整部材261の突出量を短くすることができない。
図9Bは調整部材261の突出量が最も長い状態、すなわち主スロープ部211が最も高い状態(調整範囲の上限)を示している。図9Bに示す状態では、取付部材252の本体部253の孔254に調整部材261の上端が位置している。また、孔254の上端と、調整部材261の上端のワッシャー272とが接しているので、この状態よりも調整部材261の突出量を長くすることができない。
【0053】
ここで、図9Aに示すように、調整部材261は床面に対して傾斜した状態で接地している。すなわち、調整部材261の雄ネジ部262は床面に対して軸線Sが傾斜している。具体的には、側面視において、調整部材261の雄ネジ部262は、上側が上段に近く、下側が上段から離れた状態、換言すると上側が前側に、下側が後側になった状態に傾斜している。
この状態から、調整部材261の突出量を進出する方向に調整することで、下段スロープ部210の勾配が変化することで、調整部材261の雄ネジ部262の軸線Sが傾斜する角度も変化する。具体的には、雄ネジ部262の軸線Sの傾斜する角度が床面に対して鉛直方向に近くなるように変化する。
【0054】
本実施形態では、図9Bの状態でも調整部材261は鉛直ではなく、厳密には床面に対して僅かに傾斜した状態で接地している。すなわち、調整部材261の雄ネジ部262は床面に対して軸線Sが傾斜している。具体的には、側面視において、調整部材261の雄ネジ部262は、上側が段差に近く、下側が段差から離れた状態、換言すると上側が前側に、下側が後側になった状態に傾斜している。
すなわち、調整部材261の調整範囲のうち下限から上限までにおいて、雄ネジ部262の軸線Sは、上側が段差に近く下側が段差から離れた状態に傾斜している。
【0055】
ここで、調整部材261の受座265は底面が湾曲面であるために、軸線Sよりも段差に偏った部位、すなわち前側に偏った部位と接地面とが接地する。スロープ装置100上を人や物が通過することで、調整部材261に振動等が加わった場合には、調整部材261が床面から受ける反力の方向が軸線Sと略平行となる。
したがって、上を人や物が通過することで、調整部材261に振動等が加わった場合には、調整部材261は前後方向のうち前側、すなわち上段側へ移動しようする。したがって、スロープ装置100が後側に移動することを抑制することができる。
【0056】
なお、本実施形態では、側面視において、調整部材261の調整範囲のうち下限から上限までにおいて、雄ネジ部262の軸線Sは、上側が上段に近く下側が上段から離れた状態に傾斜する場合について説明したが、この場合に限られない。
例えば、調整部材261の調整範囲のうち下限から、調整範囲の中間までの状態において、雄ネジ部262の軸線Sは、上側が上段に近く下側が上段から離れた状態に傾斜していてもよい。また、調整範囲をRとすると、調整範囲のうち下限から、R×3/4までの状態(調整範囲の半分以上であって調整範囲の全てを含まない範囲)において、雄ネジ部262の軸線Sは、上側が上段に近く下側が上段から離れた状態に傾斜していてもよい。すなわち、調整範囲の上限の状態では、雄ネジ部262の軸線Sは、床面に対して鉛直であってもよく、上側が上段から離れ、下側が上段に近づいた状態に傾斜してもよい。この場合には、例えば、雄ネジ部262の軸線Sの上側が上段に近く下側が上段から離れた状態に傾斜する範囲が、調整部材261の調整範囲である旨を作業者に注意喚起することで対応することができる。
【0057】
以上、本発明を上述した実施形態と共に説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
なお、本実施形態では、支持部250が2つの支持ユニット251a、251bを有する場合について説明したが、この場合に限られず、3つ以上の支持ユニットを有していてもよい。例えば、支持部250が3つの支持ユニットを有する場合に、3つ目の支持ユニットを第3の支持ユニット251cとすると、第3の支持ユニット251cは第1の支持ユニット251aと第2の支持ユニット251bとの間に配置することができる。
【0058】
なお、本実施形態では、上段スロープ部270と副スロープ部220とが同一の構成である場合について説明したが、一部が同一の構成であり、その他が異なる構成であってもよい。例えば、上段スロープ部270の滑止部材224b、234bは、副スロープ部220の滑止部材224a、234aと同一の構成でなくてもよい。具体的に、上段スロープ部270の滑止部材224b、234bは、後側面227bと前側面228bとの中心線Ceが下方に向かうにしたがって前側になるように傾斜する場合について説明したが、この場合に限られず、後側面227bと前側面228bとの中心線Ceが下方に向かうにしたがって後側になるように傾斜する、図7Cに示すような構成であってもよい。
【符号の説明】
【0059】
100:スロープ装置 210:下段スロープ部(下段側のスロープ部) 211:主スロープ部 220:副スロープ部 221a:第1のスロープ部 231a:第2のスロープ部 270:上段スロープ部(上段側のスロープ部) 221b:第1のスロープ部 231b:第2のスロープ部 250:支持部 252:取付部材 261:調整部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8
図9A
図9B