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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023114261
(43)【公開日】2023-08-17
(54)【発明の名称】ペット用箱体
(51)【国際特許分類】
   A01K 15/02 20060101AFI20230809BHJP
【FI】
A01K15/02 D
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022016530
(22)【出願日】2022-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】000010032
【氏名又は名称】フランスベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯島 裕平
(57)【要約】
【課題】 改善されたペット用箱体を提供すること。
【解決手段】 一実施形態に係るペット用箱体は、少なくとも1つのパネルと、前記パネルの周縁部に沿って配置される第1パネルユニットおよび第2パネルユニットと、前記第1パネルユニットの一端と前記第2パネルユニットの一端、および、前記第1パネルユニットの他端と前記第2パネルユニットの他端をそれぞれ着脱可能に連結する複数のジョイントと、を備えている。前記第1パネルユニットは、回動可能に連結された複数の第1側パネルを含む。前記第2パネルユニットは、回動可能に連結された複数の第2側パネルを含む。さらに、前記パネル、前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの少なくとも1つは、開口を有している。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのパネルと、
前記少なくとも1つのパネルの周縁部に沿って配置される第1パネルユニットおよび第2パネルユニットと、
前記第1パネルユニットの一端と前記第2パネルユニットの一端、および、前記第1パネルユニットの他端と前記第2パネルユニットの他端をそれぞれ着脱可能に連結する複数のジョイントと、
を備え、
前記第1パネルユニットは、回動可能に連結された複数の第1側パネルを含み、
前記第2パネルユニットは、回動可能に連結された複数の第2側パネルを含み、
前記パネル、前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの少なくとも1つは、開口を有している、
ペット用箱体。
【請求項2】
前記ジョイントは、
前記第1側パネルの内面に接触する第1支持面と、
前記第2側パネルの内面に接触し、前記第1支持面に対して90°より大きくかつ180°未満の角度を成す第2支持面と、
を有している、
請求項1に記載のペット用箱体。
【請求項3】
前記少なくとも1つのパネルは、上パネルと、前記上パネルに対向配置される下パネルとを含み、
前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの内面には、それぞれ第1溝および第2溝が形成され、
前記上パネルは、前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの各前記第1溝に周縁部を挿入することにより、前記第1パネルユニットおよび前記第2パネルユニットに取り付けられ、
前記下パネルは、前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの各前記第2溝に周縁部を挿入することにより、前記第1パネルユニットおよび前記第2パネルユニットに取り付けられる、
請求項1または2に記載のペット用箱体。
【請求項4】
前記第1パネルユニットおよび前記第2パネルユニットは、前記上パネルの上方または前記下パネルの下方に突出する少なくとも1つの突出部材をさらに備えている、
請求項3に記載のペット用箱体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬や猫などのペットが出入り可能なペット用箱体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、犬や猫などのペットが出入り可能なペット用箱体が知られている。例えば特許文献1に記載のペット用箱体(筐体)は、段ボールからなる筐体本体、正面板および背面板を備えている。さらに、筐体本体が互いに連結された上面部、左側面部、右側面部および底面部を有し、正面板、背面板および上面部には開口が設けられている。筐体本体、正面板および背面板を組み立てることにより、開口を通じてペットが出入り可能な立方体状の筐体が形成される。
【0003】
従来のペット用箱体は、例えば部材を組み立てる前の状態での可搬性、組み立ての容易性、強度および耐久性などが十分とは言えず、種々の点で改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-166670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、改善されたペット用箱体を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係るペット用箱体は、少なくとも1つのパネルと、前記少なくとも1つのパネルの周縁部に沿って配置される第1パネルユニットおよび第2パネルユニットと、前記第1パネルユニットの一端と前記第2パネルユニットの一端、および、前記第1パネルユニットの他端と前記第2パネルユニットの他端をそれぞれ着脱可能に連結する複数のジョイントと、を備えている。前記第1パネルユニットは、回動可能に連結された複数の第1側パネルを含む。前記第2パネルユニットは、回動可能に連結された複数の第2側パネルを含む。さらに、前記パネル、前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの少なくとも1つは、開口を有している。
【0007】
例えば、前記ジョイントは、前記第1側パネルの内面に接触する第1支持面と、前記第2側パネルの内面に接触し、前記第1支持面に対して90°より大きくかつ180°以下の角度を成す第2支持面と、を有している。
【0008】
例えば、前記少なくとも1つのパネルは、上パネルと、前記上パネルに対向配置される下パネルとを含む。この場合において、前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの内面にそれぞれ第1溝および第2溝が形成され、前記上パネルは前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの各前記第1溝に周縁部を挿入することにより前記第1パネルユニットおよび前記第2パネルユニットに取り付けられ、前記下パネルは前記複数の第1側パネルおよび前記複数の第2側パネルの各前記第2溝に周縁部を挿入することにより前記第1パネルユニットおよび前記第2パネルユニットに取り付けられてもよい。
【0009】
前記第1パネルユニットおよび前記第2パネルユニットは、前記上パネルの上方または前記下パネルの下方に突出する少なくとも1つの突出部材をさらに備えてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、改善されたペット用箱体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態に係るペット用箱体の概略的な斜視図である。
図2図2は、ペット用箱体の概略的な6面図である。
図3図3は、第1パネルユニットを内面側から見た概略的な平面図である。
図4図4は、第2パネルユニットを内面側から見た概略的な平面図である。
図5図5は、図2におけるV-V線に沿うペット用箱体の概略的な断面図である。
図6図6は、2つの側パネルの連結部分の概略的な断面図である。
図7図7は、ジョイントの概略的な平面図である。
図8図8は、ジョイントにより第1パネルユニットおよび第2パネルユニットが連結される様子を示す概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るペット用箱体1の概略的な斜視図である。図2は、ペット用箱体1の概略的な6面図である。ペット用箱体1は、上パネル2と、下パネル3と、複数の側パネル4(4A,4B,4C,4D,4E,4F)とを備えている。本実施形態においては、ペット用箱体1がこれらのパネルで形成される8面体であるが、この例に限られない。
【0013】
上パネル2および下パネル3は、同じ外形を有し、互いに平行に配置されている。上パネル2および下パネル3としては、例えば木材や繊維板で形成された正六角形状のプレートを用いることができる。
【0014】
図1および図2の例において、上パネル2は、小型犬や猫などのペットが通ることのできる大きさの円形の開口20を有している。開口20は、例えば上パネル2の中心からずれた位置に設けられている。一方、下パネル3は開口を有していない。他の例として、上パネル2が開口20を有していなくてもよいし、下パネル3が開口を有していてもよい。
【0015】
側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fは、例えば同じ大きさの矩形状であり、上パネル2および下パネル3の周縁部に沿って環状に配置されている。図2の例においては、側パネル4Aに円形の開口40Aが形成され、側パネル4Dに円形の開口40Dが形成され、側パネル4Eに円形の開口40Eが形成されている。これら開口40A,40D,40Eは、いずれも小型犬や猫などのペットが通ることのできる大きさを有している。例えば、開口40Aは開口40D,40Eよりも大きい。
【0016】
この例に限られず、側パネル4B,4C,4Fの少なくとも1つに開口が形成されていてもよい。また、側パネル4A,4D,4Eのいずれかに開口が形成されていなくてもよい。側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fが有する開口の数は3つに限られない。また、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fが有する開口の形状は円形に限られない。
【0017】
図2に示すように、ペット用箱体1は、下パネル3の下方に設けられた複数の突出部材5(5B,5D,5F)をさらに備えている。図2の例においては、側パネル4Bに対して突出部材5Bが設けられ、側パネル4Dに対して突出部材5Dが設けられ、側パネル4Fに対して突出部材5Fが設けられている。突出部材5B,5D,5Eは、側パネル4B,4D,4Fよりも幅が小さく、側パネル4B,4D,4Fの下端よりも突出している。
【0018】
ペット用箱体1は、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fを連結するための複数のジョイント6(6A,6B,6C,6D)をさらに備えている。本実施形態においては、側パネル4A,4Fがジョイント6A,6Bによって連結され、側パネル4C,4Dがジョイント6C,6Dによって連結されている。
【0019】
図3は、展開された側パネル4A,4B,4Cを内面側から見た概略的な平面図である。図4は、展開された側パネル4D,4E,4Fを内面側から見た概略的な平面図である。図5は、図2におけるV-V線に沿うペット用箱体1の概略的な断面図である。
【0020】
本実施形態において、側パネル4A,4B,4C(第1側パネル)は、図3に示す第1パネルユニット100を構成する。側パネル4Aの側辺と側パネル4Bの側辺とは、回動可能に連結されている。側パネル4Bの他の側辺と側パネル4Cの側辺とは、回動可能に連結されている。
【0021】
また、本実施形態において、側パネル4D,4E,4F(第2側パネル)は、図4に示す第2パネルユニット200を構成する。側パネル4Dの側辺と側パネル4Eの側辺とは、回動可能に連結されている。側パネル4Eの他の側辺と側パネル4Fの側辺とは、回動可能に連結されている。
【0022】
図3および図4に示すように、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの内面には、互いに平行な第1溝41および第2溝42が形成されている。第1溝41は、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの上端E1の近傍に位置している。第2溝42は、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの下端E2の近傍に位置している。第1溝41と上端E1の間には一定の距離が設けられている。第2溝42と下端E2の間には一定の距離が設けられている。
【0023】
突出部材5B,5D,5Eは、第2溝42よりも下方に位置し、それぞれ側パネル4B,4D,4Fの内面に取り付けられている。突出部材5B,5D,5Eの一部は、下端E2よりも下方に突出している。なお、ペット用箱体1は、上端E1よりも上方に突出する突出部材5を備えてもよい。
【0024】
図5に示すように、上パネル2は、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの第1溝41に周縁部を挿入することにより、第1パネルユニット100および第2パネルユニット200に取り付けられている。また、下パネル3は、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの第2溝42に周縁部を挿入することにより、第1パネルユニット100および第2パネルユニット200に取り付けられている。
【0025】
上パネル2の上方には、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの上端E1近傍の部分で囲われた第1凹部R1が形成されている。下パネル3の下方には、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの下端E2近傍の部分で囲われた第2凹部R2が形成されている。
【0026】
ジョイント6Aは、上パネル2と下パネル3の間に配置されている。ジョイント6Bは、下パネル3の下方に配置されている。図5の例においては、ジョイント6Aが上パネル2の下面に接触し、ジョイント6Bが下パネル3の下面に接触している。これにより、上パネル2および下パネル3の強度が安定する。ジョイント6A,6Bは、それぞれ2本のねじSによって側パネル4A,4Fに固定される。これらのねじSの先端は、図3および図4に示す取付孔43に挿入される。
【0027】
図5には表れていないが、ジョイント6A,6Bと同じく、ジョイント6Cが上パネル2の下面に接触し、ジョイント6Dが下パネル3の下面に接触している。ジョイント6C,6Dは、それぞれ2本のねじSによって側パネル4C,4Dに固定される。
【0028】
図6は、側パネル4A,4Bの連結部分の概略的な断面図である。側パネル4A,4B,4Cは、外面44aと、外面44aの反対側の内面44bと、外面44aと内面44bを繋ぐ傾斜面44cとを有している。傾斜面44cは、側パネル4A,4B,4Cの両側辺にそれぞれ設けられている。
【0029】
側パネル4A,4B,4Cは、例えば木材や繊維板により構成された硬質のベース44を備えている。側パネル4A,4B,4Cの外面44aにおいて、ベース44には第1フィルム45が貼り付けられている。側パネル4A,4B,4Cの内面44bおよび傾斜面44cにおいて、ベース44には第2フィルム46が貼り付けられている。
【0030】
例えば、第1フィルム45は、側パネル4A,4B,4Cの外面44a全体に貼り付けられた1枚のフィルムである。また、第2フィルム46は、側パネル4A,4B,4Cの内面44bおよび傾斜面44c全体に貼り付けられた1枚のフィルムである。
【0031】
第1フィルム45および第2フィルム46は、可撓性を有している。すなわち、側パネル4A,4Bは、図6において実線で示すように水平な状態から、破線で示すように互いの傾斜面44cが接触する状態へと回動可能である。側パネル4B,4Cも同様に回動可能である。
【0032】
側パネル4A,4B,4Cのそれぞれにおいて、傾斜面44cと外面44aは角度θ1を成す。互いに傾斜面44cが接触した状態において、側パネル4A,4Bの内面44bは角度θ2を成す。本実施形態においては、角度θ1が60°であり、角度θ2が120°である。
【0033】
なお、第2パネルユニット200の側パネル4D,4E,4Fも図6に示した側パネル4A,4Bと同様の構成を有している。第1パネルユニット100および第2パネルユニット200において、隣り合う側パネル4を回動可能に連結する構造は、第1フィルム45および第2フィルム46を用いたものに限られない。側パネル4は、例えばヒンジによって回動可能に連結されてもよい。
【0034】
図7は、ジョイント6の概略的な平面図である。なお、図示したジョイント6のうち、中心線Cよりも上方の部分は断面を表している。ジョイント6は、例えば木材や繊維板により形成されている。
【0035】
ジョイント6は、第1支持面61と、第2支持面62と、背面63とを有している。中心線Cは、第1支持面61と第2支持面62の間を通り、背面63と直交している。
【0036】
第1支持面61および第2支持面62は、角度θ3を成す。角度θ3は、90°より大きく、かつ180°未満である(90°<θ3<180°)。本実施形態においては、角度θ3が角度θ2と同じく120°である。
【0037】
ジョイント6は、背面63と第1支持面61の間、および、背面63と第2支持面62の間をそれぞれ貫通する一対の取付孔64を有している。取付孔64は、背面63側に座ぐり64aを有している。
【0038】
取付孔64の軸AXは、中心線Cや背面63に対して傾斜している。第1支持面61に貫通する取付孔64の軸AXは第1支持面61と垂直を成し、第2支持面62に貫通する取付孔64の軸AXは第2支持面62と垂直を成す。
【0039】
図8は、ジョイント6(6A,6B,6C,6D)により第1パネルユニット100および第2パネルユニット200が連結される様子を示す概略的な平面図である。図8においては、側パネル4Aの傾斜面44cと側パネル4Fの傾斜面44cとが接触している。また、側パネル4Cの傾斜面44cと側パネル4Dの傾斜面44cとが接触している。
【0040】
ジョイント6A,6Bは、側パネル4A,4Fにより構成される角部に配置されている。このとき、ジョイント6A,6Bの第1支持面61が側パネル4Aの内面44bに接触し、ジョイント6A,6Bの第2支持面62が側パネル4Fの内面44bに接触する。この状態において、ジョイント6A,6Bが有する各取付孔64および側パネル4A,4Fの取付孔43にねじSをねじ込むことにより、ジョイント6A,6Bが側パネル4A,4Fに固定される。
【0041】
ジョイント6C,6Dは、側パネル4C,4Dにより構成される角部に配置されている。このとき、ジョイント6C,6Dの第1支持面61が側パネル4Cの内面44bに接触し、ジョイント6C,6Dの第2支持面62が側パネル4Dの内面44bに接触する。この状態において、ジョイント6C,6Dが有する各取付孔64および側パネル4A,4Fの取付孔43にねじSをねじ込むことにより、ジョイント6C,6Dが側パネル4C,4Dに固定される。
【0042】
ペット用箱体1の解体時には、各ねじSを取り外すことにより、側パネル4A,4Fの連結および側パネル4C,4Dの連結を解除することができる。
【0043】
このように、ジョイント6A,6Bは、側パネル4Aの傾斜面44c(第1パネルユニット100の一端)と、側パネル4Fの傾斜面44c(第2パネルユニット200の一端)とを着脱可能に連結する。また、ジョイント6C,6Dは、側パネル4Cの傾斜面44c(第1パネルユニット100の他端)と、側パネル4Dの傾斜面44c(第2パネルユニット200の他端)とを着脱可能に連結する。
【0044】
以上の本実施形態に係るペット用箱体1は、側壁を構成する要素として、互いに独立した第1パネルユニット100および第2パネルユニット200を備えている。これらパネルユニット100,200をジョイント6により連結する構成であれば、組み立て前の各部材をコンパクトに纏めることができる。すなわち、パネルユニット100,200を重ねることにより、組み立て前の状態での梱包サイズを小さくでき、可搬性も高めることができる。
【0045】
仮に、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fがユニット化されていない個別の部材である場合、隣り合う側パネルを連結していく必要が生じ、組み立て作業に手間がかかる。これに対し、本実施形態においては側パネル4A,4B,4Cが第1パネルユニット100にユニット化され、側パネル4D,4E,4Fが第2パネルユニット200にユニット化されているため、組み立てが容易である。
【0046】
また、本実施形態においては、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの第1溝41に周縁部を挿入することにより上パネル2がこれら側パネル4に取り付けられる。また、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fの第2溝42に周縁部を挿入することにより下パネル3がこれら側パネル4に取り付けられる。このような構成においては、上パネル2および下パネル3を取り付けるねじなどの部材が不要である。
【0047】
ペット用箱体1が組み立てられた状態においては、ジョイント6A,6B,6C,6Dの第1支持面61および第2支持面62が連結される2つの側パネル4の内面44bに接触する。また、ジョイント6A,6Cは上パネル2の下面に接触し、ジョイント6B,6Dは下パネル3の下面に接触する。さらに、隣り合う側パネル4の傾斜面44c同士が接触する。このような構成であれば、ペット用箱体1の強度および耐久性を高めることができる。
【0048】
2つ以上のペット用箱体1を用意すれば、これらを繋げて利用することができる。例えば、2つのペット用箱体1を横に並べて置き、双方の開口40A,40D,40Eのいずれかを繋げれば、横方向にペット用の内部空間を拡張することができる。
【0049】
また、上パネル2が開口を有するペット用箱体1の上に下パネル3が開口を有するペット用箱体1を置き、これら開口を繋げれば、縦方向にペット用の内部空間を拡張することができる。このとき、下方のペット用箱体1の第1凹部R1に対し、上方のペット用箱体1の突出部材5B,5D,5Eを挿入することにより、両者の安定した連結が可能となる。
【0050】
本実施形態においては、上パネル2、下パネル3、側パネル4A,4B,4C,4D,4E,4Fが木材や繊維板などの硬質な部材によって形成されている。これにより、例えばペットがペット用箱体1の内部で水をこぼしたり排尿したりした場合であっても、その水分によるペット用箱体1の耐久性の低下を抑制できる。
【0051】
以上の実施形態は、本発明の範囲を当該実施形態にて開示した構成に限定するものではない。本発明は、当該実施形態にて開示した構成を種々の態様に変形して実施することができる。
【0052】
例えば、ペット用箱体1は、上パネル2および下パネル3のいずれか一方を備えていなくてもよい。また、組み立て前のペット用箱体1のキットは、上パネル2または下パネル3として利用し得る3枚以上のプレートを含み、これらプレートにおける開口の位置やサイズが異なっていてもよい。
【0053】
上パネル2および下パネル3は、正六角形以外の多角形状を有してもよい。この場合においては、第1パネルユニット100および第2パネルユニット200が備える側パネル4の数も変更し得る。
【符号の説明】
【0054】
1…ペット用箱体、2…上パネル、3…下パネル、4(4A,4B,4C,4D,4E,4F)…側パネル、5(5B,5D,5F)…突出部材、6(6A,6B,6C,6D)…ジョイント、41…第1溝、42…第2溝、61…第1支持面、62…第2支持面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8