(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023114380
(43)【公開日】2023-08-17
(54)【発明の名称】仕入管理システム、仕入管理方法、及び仕入管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20230809BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022016714
(22)【出願日】2022-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平松 彬
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】消化商品が入荷した際の担当者の業務負担を軽減することが可能な仕入管理システム、仕入管理方法、及び仕入管理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施の形態に係る仕入管理システムは、商品、商品区分の適用開始日、消化仕入品又は買取品を指定する商品区分を関連づけて登録した商品マスタと、物流倉庫に商品が入荷した際に、前記商品マスタを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上する仕入処理手段を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた仕入管理システムであって、
前記制御部は、
商品、商品区分の適用開始日、消化仕入品又は買取品を指定する商品区分を関連づけて登録した商品マスタにアクセス可能に構成されており、
物流倉庫に商品が入荷した際に、前記商品マスタを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上する仕入処理手段を備えたことを特徴とする仕入管理システム。
【請求項2】
前記仕入処理手段は、
物流倉庫に商品が入荷した際に、入荷日、商品、入荷数、単価、金額、商品区分、倉庫を含む物流倉庫入荷データを入力し、当該商品区分は、商品及び入荷日をキーとして前記商品マスタから取得して設定し、当該物流倉庫入荷データについて、その商品区分が買取品の場合は、仕入日、商品、商品名、仕入数、単価、金額、商品区分、倉庫を含む仕入データを作成し、消化仕入品の場合は、仕入データを作成しない第1の入荷処理手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の仕入管理システム。
【請求項3】
前記仕入処理手段は、
店舗に商品を出荷する際に、出荷日、商品、出荷数、単価、金額、商品区分、元商品区分、倉庫を含む物流倉庫出荷データを作成し、当該商品区分と当該元商品区分を同じとする出荷処理手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の仕入管理システム。
【請求項4】
前記仕入処理手段は、
店舗に商品が入荷した際に、前記物流倉庫出荷データに基づいて、入荷日、商品、入荷数、単価、金額、消費税、商品区分、元商品区分、倉庫を含む店舗入荷データを作成し、当該商品区分を、前記物流倉庫出荷データの商品区分が消化仕入品の場合は、買取品に自動振替し、前記店舗入荷データについて、元商品区分が消化仕入品のものについてのみ、仕入データを作成する第2の入荷処理手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の仕入管理システム。
【請求項5】
前記店舗は、多店舗展開企業の店舗を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の仕入管理システム。
【請求項6】
制御部を備えた情報処理装置で実行される仕入管理方法であって、
前記制御部は、
商品、商品区分の適用開始日、消化仕入品又は買取品を指定する商品区分を関連づけて登録した商品マスタにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
物流倉庫に商品が入荷した際に、前記商品マスタを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上する仕入処理工程を含むことを特徴とする仕入管理方法。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための仕入管理プログラムであって、
前記制御部は、
商品、商品区分の適用開始日、消化仕入品又は買取品を指定する商品区分を関連づけて登録した商品マスタにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
物流倉庫に商品が入荷した際に、前記商品マスタを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上する仕入処理工程を実行させるための仕入管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕入管理システム、仕入管理方法、及び仕入管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、商品の仕入形態として、消化仕入と買取仕入がある。商品によって買取品か消化仕入品かが決まるが、作業担当者は、商品の属性毎に作業内容を変更する必要があるため、作業負荷が大きく、作業効率が悪かった。従来、消化仕入に関するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、消化商品が入荷した際の担当者の業務負担を軽減することに関して何ら記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、消化商品が入荷した際の担当者の業務負担を軽減することが可能な仕入管理システム、仕入管理方法、及び仕入管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた仕入管理システムであって、前記制御部は、商品、商品区分の適用開始日、消化仕入品又は買取品を指定する商品区分を関連づけて登録した商品マスタにアクセス可能に構成されており、物流倉庫に商品が入荷した際に、前記商品マスタを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上する仕入処理手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記仕入処理手段は、物流倉庫に商品が入荷した際に、入荷日、商品、入荷数、単価、金額、商品区分、倉庫を含む物流倉庫入荷データを入力し、当該商品区分は、商品及び入荷日をキーとして前記商品マスタから取得して設定し、当該物流倉庫入荷データについて、その商品区分が買取品の場合は、仕入日、商品、商品名、仕入数、単価、金額、商品区分、倉庫を含む仕入データを作成し、消化仕入品の場合は、仕入データを作成しない第1の入荷処理手段を含むことにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記仕入処理手段は、店舗に商品を出荷する際に、出荷日、商品、出荷数、単価、金額、商品区分、元商品区分、倉庫を含む物流倉庫出荷データを作成し、当該商品区分と当該元商品区分を同じとする出荷処理手段を含むことにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記仕入処理手段は、店舗に商品が入荷した際に、前記物流倉庫出荷データに基づいて、入荷日、商品コード、商品名、入荷数、単価、金額、消費税、商品区分、元商品区分、倉庫を含む店舗入荷データを作成し、当該商品区分を、前記物流倉庫出荷データの商品区分が消化仕入品の場合は、買取品に自動振替し、前記店舗入荷データについて、その元商品区分が消化仕入品のものについてのみ、仕入データを作成する第2の入荷処理手段を含むことにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記店舗は、多店舗展開企業の店舗を含むことにしてもよい。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置で実行される仕入管理方法であって、前記制御部は、商品、商品区分の適用開始日、消化仕入品又は買取品を指定する商品区分を関連づけて登録した商品マスタにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、物流倉庫に商品が入荷した際に、前記商品マスタを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上する仕入処理工程を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための仕入管理プログラムであって、前記制御部は、商品、商品区分の適用開始日、消化仕入品又は買取品を指定する商品区分を関連づけて登録した商品マスタにアクセス可能に構成されており、前記制御部において、物流倉庫に商品が入荷した際に、前記商品マスタを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上する仕入処理工程を実行させるための仕入管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、消化商品が入荷した際の担当者の業務負担を軽減することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本実施の形態に係る仕入管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、倉庫マスタの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、商品マスタの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、本実施の形態に係る仕入管理システムの制御部の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【
図5】
図5は、本実施の形態に係る仕入管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、本実施の形態に係る仕入管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、本実施の形態に係る仕入管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、本実施の形態に係る仕入管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
例えば、外食業では、消化仕入品という管理形態があり、倉庫に入荷しても仕入とならないケースがある。消化仕入品は、倉庫入荷時は仕入先の資産のままで、店舗入荷時に仕入計上を行う。買取品は、倉庫入荷した時点で自社資産とし、仕入の計上を行う。例えば、シーズン品などは専用品となるので、倉庫入荷した時点で仕入となり、買取品である。ここで、「シーズン品」は、クリスマスカラーの包装紙など、特定のシーズンしか利用できないものをいう。「専用品」は、その企業特注の商品でロゴ入り商品などである。
【0017】
しかしながら、従来、物流側で、作業担当者が商品の属性毎に作業内容を変更する必要があるため、確認時間が多くかかり、作業負荷が大きかった。
【0018】
そこで、本発明では、物流倉庫入荷時、店舗入荷時に作業者が特に判断を行わず、処理を進められるようするために、商品マスタを使用して、物流倉庫に入荷した商品が消化仕入品又は買取品であるかを自動で判断し、消化仕入品の物流入荷時は、仕入計上は行わず、店舗入荷時に仕入計上を行い、買取品の場合は、物流倉庫入荷時に仕入計上を行い、店舗入荷は在庫移動として扱う構成としている。
【0019】
これにより、物流・店舗の担当者が、商品の属性(買取品か消化仕入品か)を問わず処理を実施できるようになり、作業効率を向上させることが可能となる。
【0020】
本発明の仕入管理システムは、例えば、多店舗展開企業等の業種に広く適用可能である。
【0021】
[2.構成]
本実施の形態に係る仕入管理システム(物流倉庫システム)の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る仕入管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
仕入管理システム100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、仕入管理システム100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0023】
仕入管理システム100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。仕入管理システム100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、仕入管理システム100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、仕入管理システム100と、店舗端末400・・・やサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。店舗端末400・・・は、各店舗に設けられた端末であり、仕入管理システム100と通信可能に構成されている。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0027】
また、記憶部106は、倉庫マスタ106aと、商品マスタ106bと、データファイル106cと、を備えている。
図2は、倉庫マスタ106aの構成例を示す図である。
図3は、商品マスタ106bの構成例を示す図である。
【0028】
倉庫マスタ106aは、
図2に示すように、倉庫コード、倉庫名、倉庫区分を関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
【0029】
商品マスタ106bは、
図3に示すように、商品コード、商品名、商品区分を適用する適用開始日、買取品又は消化仕入品を指定する商品区分を関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
【0030】
データファイル106cは、物流倉庫入荷データ、仕入データ、在庫データ、物流倉庫出荷データ、店舗入荷データ等を格納するためのファイルである。
【0031】
物流倉庫入荷データは、入荷日、商品コード、商品名、入荷数、単価、金額、消費税、商品区分、倉庫コードを含んでいてもよい。商品区分は、商品マスタ106aを参照して、商品及び入荷日をキーとして、商品マスタ106bの適用開始日及び商品区分を参照して、商品区分を取得して設定される。倉庫コードは、倉庫マスタ106aを参照して、物流倉庫の倉庫コードが設定される。
【0032】
仕入データは、仕入日、商品コード、商品名、仕入数、単価、金額、消費税、商品区分、倉庫コードを含んでいてもよい。
【0033】
在庫データは、商品コード、商品名、在庫数、商品区分、倉庫コードを含んでいてもよい。
【0034】
物流倉庫出荷データは、出荷日、商品コード、商品名、出荷数、単価、金額、消費税、商品区分、元商品区分、倉庫コードを含んでいてもよい。
【0035】
店舗入荷データは、入荷日、商品コード、商品名、入荷数、単価、金額、消費税、商品区分、元商品区分、倉庫コードを含んでいてもよい。倉庫コードは、倉庫マスタ106aを参照して、店舗の倉庫コードが設定される。
【0036】
図1に戻り、制御部102は、仕入管理システム100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0037】
制御部102は、記憶部106に格納されている、倉庫マスタ106a、商品マスタ106b、及びデータファイル106cにアクセス可能に構成されている。なお、これらのマスタ・ファイルは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0038】
制御部102は、機能概念的に、第1の入荷処理部102aと、出荷処理部102bと、第2の入荷処理部102cと、在庫照会部102dと、マスタメンテ部102eと、画面表示制御部102fと、を備えている。
【0039】
第1の入荷処理部102a、出荷処理部102b、及び第2の入荷処理部102cは、倉庫に商品が入荷した際に、商品マスタ106bを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上する仕入処理手段を構成する。
【0040】
第1の入荷処理部102aは、倉庫に商品が入荷した際に、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、倉庫マスタ106a及び商品マスタ106bを参照して、入荷日、商品(商品コード及び/又は商品名)、入荷数、単価、金額、商品区分、倉庫(倉庫コード及び/又は倉庫名)を含む物流倉庫入荷データを作成して、データファイル106cに登録する。商品区分は、商品及び入荷日をキーとして、商品マスタ106bの適用開始日及び商品区分を参照して、商品区分を取得して設定する。倉庫コードは、倉庫マスタ106aを参照して、物流倉庫の倉庫コードを設定する。また、第1の入荷処理部102aは、物流倉庫入荷データに基づいて、データファイル106cの在庫データを更新する。
【0041】
また、第1の入荷処理部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、物流倉庫入荷データについて、その商品区分が買取品の場合は、仕入計上して、仕入日、商品(商品コード及び/又は商品名)、仕入数、単価、金額、商品区分、倉庫コードを含む仕入データを作成してデータファイル106cに登録し、その商品区分が消化仕入品の場合は、仕入計上しないで、仕入データを作成しない。
【0042】
出荷処理部102bは、店舗に商品を出荷する際に、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、出荷日、商品(商品コード及び/又は商品名)、出荷数、単価、金額、商品区分、元商品区分、倉庫コードを含む物流倉庫出荷データを作成して、データファイル106cに登録するとともに、出荷先の店舗の店舗端末400に送信する。商品区分と元商品区分を同じものとする。
【0043】
物流倉庫出荷データの商品は、物流倉庫から店舗に搬送される。また、出荷処理部102bは、物流倉庫出荷データに基づいて、データファイル106cの在庫データを更新する。店舗端末400は、店舗に物流倉庫出荷データの商品が入荷すると、その旨を仕入管理システム100(第2の入荷処理部102c)に通知する。
【0044】
第2の入荷処理部102cは、店舗端末400から店舗に物流倉庫出荷データの商品が入荷した旨の通知を受け取ると、物流倉庫出荷データに基づいて、入荷日、商品(商品コード及び/又は商品名)、入荷数、単価、金額、商品区分、元商品区分、倉庫コードを含む店舗入荷データを作成して、データファイル106cに登録する。その際、商品区分を、物流倉庫出荷データの商品区分が「消化仕入品」の場合は、「買取品」に自動振替する。
【0045】
また、第2の入荷処理部102cは、店舗入荷データについて、その元商品区分が「消化仕入品」のものについてのみ、仕入計上して、仕入データを作成してデータファイル106cに登録する。また、第2の入荷処理部102cは、店舗入荷データに基づいて、データファイル106cの在庫データを更新する。
【0046】
在庫照会部102dは、例えば、モニタ114に表示される在庫照会画面上でのオペレータの操作に応じて、データファイル106cに登録されている在庫データを照会する。
【0047】
マスタメンテ部102eは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、倉庫マスタ106a及び商品マスタ106bに対して、データの入力・追加・削除・編集等の設定を行う。
【0048】
画面表示制御部102fは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、入荷入力画面、出荷画面、仕入入力画面、在庫照会画面、マスタメンテ画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0049】
[3.具体例]
図1~
図8を参照して、本実施の形態における仕入管理システム100の処理の具体例を説明する。まず、
図4を参照して、本実施の形態における仕入管理システム100の全体の処理の概略を説明する。
図4は、本実施の形態における仕入管理システム100の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。以下の説明では、金額の単位を全て「円」としてその表記を省略する。
【0050】
図4において、物流倉庫に商品が入荷した際に、第1の入荷処理部102aは、第1の入荷処理を実行する(ステップS1)。具体的には、第1の入荷処理では、第1の入荷処理部102aは、入荷入力を行い、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、倉庫マスタ106a及び商品マスタ106bを参照して、物流倉庫入荷データを作成して、データファイル106cに登録する。商品区分は、商品及び入荷日をキーとして、商品マスタ106bの適用開始日及び商品区分を参照して、商品区分を取得して設定する。倉庫コードは、倉庫マスタ106aを参照して、物流倉庫の倉庫コードを設定する。また、第1の入荷処理部102aは、物流倉庫入荷データに基づいて、データファイル106cの在庫データを更新する。
【0051】
つぎに、第1の入荷処理では、第1の入荷処理部102aは、仕入一括計上を行い、物流倉庫入荷データについて、その商品区分が買取品の場合は、仕入計上して、仕入データを作成してデータファイル106cに登録し、その商品区分が消化仕入品の場合は、仕入計上しないで、仕入データを作成しない。
【0052】
出荷処理部102bは、出荷処理を実行する(ステップS2)。具体的には、出荷処理では、出荷処理部102bは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、物流倉庫出荷データを作成して、データファイル106cに登録するとともに、出荷先の店舗の店舗端末400に送信する。物流倉庫出荷データの商品は、物流倉庫から店舗に搬送される。また、出荷処理部102bは、物流倉庫出荷データに基づいて、データファイル106cの在庫データを更新する。店舗端末400は、店舗に物流倉庫出荷データの商品が入荷すると、その旨を仕入管理システム100(第2の入荷処理部102c)に通知する。
【0053】
第2の入荷処理部102cは、第2の入荷処理を実行する(ステップS3)。具体的には、第2の入荷処理では、第2の入荷処理部102cは、店舗端末400から店舗に物流倉庫出荷データの商品が入荷した旨の通知を受け取ると、入荷入力を行い、物流倉庫出荷データに基づいて、店舗入荷データを作成して、データファイル106cに登録する。その際、商品区分を、「仕入消化品」から「買取品」に変更する。また、倉庫コードを「物流倉庫:B100」から「店舗倉庫:T100」に変更する。
【0054】
また、第2の入荷処理では、第2の入荷処理部102cは、仕入一括計上を行い、店舗入荷データについて、その元商品区分が「消化仕入品」のものについてのみ、仕入計上して、仕入データを作成してデータファイル106cに登録する。また、第2の入荷処理部102cは、店舗入荷データに基づいて、データファイル106cの在庫データを更新する。
【0055】
(3-2.サンプルデータ)
図5~
図8は、本実施の形態に係る仕入管理システム100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図5~
図8を参照して、本実施の形態に係る仕入管理システム100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0056】
(S1:第1の出荷処理)
図5及び
図6を参照して、第1の出荷処理を説明する。第1の入荷処理部102aは、入荷入力を行い、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、倉庫マスタ106a及び商品マスタ106bを参照して、物流倉庫入荷データを作成して、データファイル106cに登録する。また、第1の入荷処理部102aは、物流倉庫入荷データに基づいて、データファイル106cの在庫データを更新する。
【0057】
図5(A)は、倉庫マスタ106aのデータ例、
図5(B)は、商品マスタ106bのデータ例、
図5(C)は、物流倉庫入荷データのデータ例を示している。
【0058】
倉庫マスタ106aは、
図5(A)に示すように、倉庫コード、倉庫名、倉庫区分の項目を備えている。
図5(A)に示す例では、1行目は、倉庫コード「B100」、倉庫名「物流倉庫」、倉庫区分「倉庫」、2行目は、倉庫コード「T100」、倉庫名「店舗倉庫」、倉庫区分「店舗」となっている。
【0059】
商品マスタ106bは、
図5(B)に示すように、商品コード、商品名、商品区分を適用する適用開始日、買取品又は消化仕入品を指定する商品区分の項目を備えている。
図5(B)に示す例では、1行目は、商品コード「S100」、商品名「小麦粉 10kg」、適用開始日「2021/1/1」、商品区分「買取品」、2行目は、商品コード「S200」、商品名「サラダ油 10L」、適用開始日「2021/1/1」、商品区分「消化仕入品」、3行目は、商品コード「S200」、商品名「サラダ油 10L」、適用開始日「2021/6/15」、商品区分「買取品」となっている。商品「S200:サラダ油 10L」については、「2021/1/1」から商品区分「消化仕入品」の適用を開始し、「2021/6/15」からは商品区分「買取品」に切り替える。
【0060】
物流倉庫入荷データは、
図5(C)に示すように、入荷日、商品コード、商品名、入荷数、単価、金額、消費税、商品区分、倉庫コードの項目を備えている。商品区分は、商品マスタ106bを参照して、商品コード及び入荷日をキーとして、商品マスタ106bの適用開始日及び商品区分を参照して、商品区分を取得して設定する。倉庫コードは、倉庫マスタ106aを参照して、物流倉庫の倉庫コード「B100」を設定する。
【0061】
図5(C)に示す物流倉庫入荷データの例では、2行目は、入荷日「2021/6/14」、商品コード「S200」、商品名「サラダ油10L」、入荷数「10」、単価「20,000」、金額「200,000」、消費税「16,000」、商品区分「消化仕入品」、倉庫コード「B100」となっている。
【0062】
商品区分については、1行目は、入荷日「2021/6/14」、商品コード「S100」をキーとし、商品マスタ106bの適用開始日「2021/1/1」、商品区分「買取品」となっているので、商品区分「買取品」を取得して設定する。2行目については、入荷日「2021/6/14」及び商品コード「S200」をキーとして、商品マスタ106bでは、適用開始日「2021/1/1」、商品区分「消化仕入品」となっているので、商品区分「消化仕入品」を取得して設定する。
【0063】
3行目については、入荷日「2021/6/15」、商品コード「S100」をキーとし、商品マスタ106bの適用開始日「2021/1/1」、商品区分「買取品」となっているので、商品区分「買取品」を取得して設定する。4行目については、入荷日「2021/6/15」及び商品コード「S200」をキーとして、商品マスタ106bでは、適用開始日「2021/6/15」、商品区分「買取品」となっているので、商品区分「買取品」を取得して設定する。このように、商品コード「S200」では、適用開始日で商品区分が切り替わっている。
【0064】
つぎに、第1の入荷処理部102aは、仕入一括計上を行い、物流倉庫入荷データについて、その商品区分が買取品の場合は、仕入計上して、仕入データを作成してデータファイル106cに登録し、その商品区分が消化仕入品の場合は、仕入計上しないで、仕入データを作成しない。
【0065】
図6(A)は、物流倉庫入荷データの仕入一括計上対象のデータを示している。倉庫が「B100:物流倉庫」の場合は、商品区分が「消化仕入品」の場合は、仕入一括計上しない。
図6(A)に示す例では、2行目は、倉庫が「B100:物流倉庫」かつ商品区分が「消化仕入品」となっているので、仕入一括計上しない。1、3、4行目は、商品区分が「買取品」となっているので、仕入一括計上する。
【0066】
図6(B)は、仕入データのデータ例を示している。仕入データは、仕入日、商品コード、商品名、仕入数、単価、金額、消費税、商品区分、倉庫コードの項目を備えている。
図6(B)に示す例では、1行目は、仕入日「2021/6/14」、商品コード「S100」、商品名「小麦粉10kg」、仕入数「10」、単価「10,000」、金額「100,000」、消費税「8,000」、商品区分「買取品」、倉庫コード「B100」となっている。
【0067】
図6(C)は、在庫データのデータ例(2021/6/15時点)を示している。在庫照会部102dは、データファイル106cの在庫データを照会することができる。在庫データは、商品コード、商品名、在庫数、商品区分、倉庫コードの項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、商品コード「S100」、商品名「小麦粉10kg」、在庫数「18」、商品区分「買取品」、倉庫コード「B100」となっている。消化仕入品については、仕入計上を行わないが、在庫数としてはカウントする。未仕仕分は、債務計上はされない。
【0068】
(S2:出荷処理)
図7を参照して、出荷処理を説明する。出荷処理部102bは、例えば、モニタ114に表示される不図示の出荷入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、物流倉庫出荷データを作成して、データファイル106cに登録するとともに、出荷先の店舗の店舗端末400に送信する。
【0069】
図7(A)は、物流倉庫出荷データのデータ例を示す図である。物流倉庫出荷データは、出荷日、商品コード、商品名、出荷数、単価、金額、消費税、商品区分、元商品区分、倉庫コードの項目を備えている。
図7(A)に示す例では、3行目は、出荷日「2021/6/18」、商品コード「S200」、商品名「サラダ油10L」、出荷数「10」、単価「20,000」、金額「200,000」、消費税「16,000」、商品区分「消化仕入品」、旧商品区分「消化仕入品」倉庫コード「B100」となっている。商品区分と旧商品区分は同じに設定する。
【0070】
(S3:第2の入荷処理)
図7及び
図8を参照して、第2の入荷処理を説明する。第2の入荷処理部102cは、店舗端末400から店舗に物流倉庫出荷データの商品が入荷した旨の通知を受け取ると、入荷入力を行い、物流倉庫出荷データに基づいて、店舗入荷データを作成して、データファイル106cに登録する。その際、商品区分を、「仕入消化品」を「買取品」に変更する。また、倉庫コードを「物流倉庫:B100」から「店舗倉庫:T100」に変更する。
【0071】
図7(B)は、店舗入荷データのデータ例を示す図である。店舗入荷データは、入荷日、商品コード、商品名、入荷数、単価、金額、消費税、商品区分、元商品区分、倉庫コードの項目を備えている。
図7(B)に示す例では、3行目は、入荷日「2021/6/18」、商品コード「S200」、商品名「サラダ油10L」、入荷数「10」、単価「20,000」、金額「200,000」、消費税「16,000」、商品区分「買取品」、旧商品区分「消化仕入品」、倉庫コード「T100」となっている。店舗入荷時には、商品区分を、「仕入消化品」から「買取品」に自動振替する。旧商品区分は、そのままとする。
【0072】
つぎに、第2の入荷処理部102cは、仕入一括計上を行い、店舗入荷データについて、その元商品区分が「消化仕入品」のものについてのみ、仕入計上して、仕入データを作成してデータファイル106cに登録する。また、第2の入荷処理部102cは、店舗入荷データに基づいて、データファイル106cの在庫データを更新する。
【0073】
図8(A)は、店舗入荷データの仕入一括計上対象のデータを示している。倉庫が「T100:店舗倉庫」の場合は、元商品区分が「消化仕入品」の場合のみ仕入一括計上する。
図8(A)に示す例では、3行目は、倉庫が「T100:店舗倉庫」かつ旧商品区分が「消化仕入品」となっているので、仕入一括計上する。1、2行目は、旧商品区分が「買取品」となっているので、仕入一括計上しない。
【0074】
図8(B)は、仕入データのデータ例を示している。
図8(B)に示す例では、仕入日「2021/6/18」、商品コード「S200」、商品名「サラダ油10L」、仕入数「10」、単価「20,000」、金額「200,000」、消費税「16,000」、商品区分「買取品」、旧商品区分「消化仕入品」、倉庫コード「T100」となっている。
【0075】
図8(C)は、在庫データのデータ例(2021/6/18時点)を示している。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態の仕入管理システム100によれば、物流倉庫に商品が入荷した際に、商品マスタ106bを参照して、当該商品の入荷日に基づいて消化仕入品か買取品かを判断し、買取品の場合には、仕入計上し、消化仕入品である場合には、仕入計上しないで、当該消化仕入品が店舗に入荷した際に仕入計上することとしたので、消化商品が入荷した際の担当者の業務負担を軽減することが可能となる。
【0077】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0078】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0079】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0080】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0081】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0082】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0083】
また、仕入管理システム100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0084】
例えば、仕入管理システム100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて仕入管理システム100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0085】
また、このコンピュータプログラムは、仕入管理システム100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0086】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0087】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0088】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0089】
また、仕入管理システム100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、仕入管理システム100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0090】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0091】
100 仕入管理システム
102 制御部
102a 第1の入荷処理部
102b 出荷処理部
102c 第2の入荷処理部
102d 在庫照会部
102e マスタメンテ部
102f 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 倉庫マスタ
106b 商品マスタ
106c データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク