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▶ 杉内 博之の特許一覧

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  • 特開-エギ 図1
  • 特開-エギ 図2
  • 特開-エギ 図3
  • 特開-エギ 図4
  • 特開-エギ 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023114485
(43)【公開日】2023-08-18
(54)【発明の名称】エギ
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/00 20060101AFI20230810BHJP
【FI】
A01K85/00 301A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022016790
(22)【出願日】2022-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】520037566
【氏名又は名称】杉内 博之
(72)【発明者】
【氏名】杉内 博之
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA04
2B307BA14
2B307BA46
(57)【要約】
【課題】 イカをエギで釣るにはエギの後部に配置するカンナに掛けることが必要であるが、イカがエギ本体のみに抱きついた場合は針掛かりしにくいという課題がある。特に大きいイカはその傾向が強い。単純にエギ全体にカンナを配置すればイカが警戒しエギに抱きつかない。つまり掛け針を目立たないようにすることが必要であり、且つエギ本体にイカが抱きついてもイカを掛けやすいエギを提供することが望まれる。
【解決手段】本発明のエギは、エギの頭部1にハリス結束用のリング4と、錘5と、エギの目10を持つ。さらにエギの本体9に掛け針101とエギの後部3に後部カンナ6を持つ。この掛け針101の軸7は本体9の内部に固定され、針先8側のみが2~15mm本体9の外に出ている状態であるので、掛け針を目立たせずにイカを針掛かりさせることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イカを掛けるための針として、エギの後部に複数の針を持つカンナと、前記エギの本体に2本以上の掛け針と、を有しており、前記掛け針は、軸が前記本体の内部に固定され且つ針先側が長さ2~15mm前記本体の外に出ている状態であることを特徴とするエギ。
【請求項2】
前記掛け針は、1つの前記軸に対し1~3本の前記針先で構成されることを特徴とする請求項1のエギ。
【請求項3】
イカを掛けるための針として、1つの軸に対し1~3本の針先で構成される掛け針のみを8~200本有し、ほとんど又は全ての前記掛け針が前記軸を本体の内部に固定され且つ前記針先が長さ2~15mm前記本体の外に出ている状態であることを特徴とするエギ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
イカを釣る釣り具であるエギに関するものである。
【背景技術】
【0002】
イカはエギの針であるカンナに掛かり釣れるものであるが、イカがエギ本体だけに抱きつきエギの後部のカンナに掛からないことがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】2022.01.28インターネット検索<URL:https://www.fishing-labo.net/modules/usergear/detail.php?detail=10771 >
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大きなイカは吸着力が強いうえ、エギに横から抱きつくことがあり、釣り人がエギを強く引いてもエギ後部のカンナに針掛かりしない課題がある。また非特許文献にはルアーと同様に腹部にトリプルックが遊動状態で取り付けられたものが公開されているが、イカはエギが静止した瞬間に抱きつく傾向がありその際トリプルフックが揺れると警戒して離れてしまう。また、トリプルフックはエギ本体から離れていることもあり目立つ。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、イカを掛けるための針として、エギの後部に複数の針を持つカンナと、前記エギの本体に2本以上の掛け針と、を有しており、前記掛け針は、軸が前記本体の内部に固定され且つ針先側が長さ2~15mm前記本体の外に出ている状態であることを特徴とするエギである。
【0006】
本発明の前記掛け針は、1つの前記軸に対し1~3本の前記針先で構成されることを特徴とする請求項1のエギである。
【0007】
本発明は、イカを掛けるための針として、1つの軸に対し1~3本の針先で構成される掛け針のみを8~200本有し、ほとんど又は全ての前記掛け針が前記軸を本体の内部に固定され且つ前記針先が長さ2~15mm前記本体の外に出ている状態であることを特徴とするエギである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、イカを掛けるための針として、エギの後部に複数の針を持つカンナと、前記エギの本体に2本以上の掛け針と、を有しており、前記掛け針は、軸が前記本体の内部に固定され且つ針先側が長さ2~15mm前記本体の外に出ている状態であることを特徴とするエギなので、掛け針の軸が内部に隠れ針先のみ出ている状態なので目立たず、イカが違和感なくエギに抱きつきやすくなり、エギ本体だけに抱きついても掛け針が針掛かりする。また、針が固定され遊動しないことはイカに違和感を持たせないのに有効である。
【0009】
本発明の前記掛け針は、1つの前記軸に対し1~3本の前記針先で構成されることを特徴とする請求項1のエギであるので、本体から出ているのは針先だけとなりイカから見えにくく針の製造工程も簡素であり且つ本体に装着しやすい。
【0010】
本発明は、イカを掛けるための針として、1つの軸に対し1~3本の針先で構成される掛け針のみを8~200本有し、ほとんど又は全ての前記掛け針が前記軸を本体の内部に固定され且つ前記針先が長さ2~15mm前記本体の外に出ている状態であることを特徴とするエギであり、後部カンナも無くなりさらに目立たないので、よりイカが違和感なくエギに抱きつきやすい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は本発明の実施例1を説明する側面図である。
図2図2は本発明の実施例1を上から見た図である。
図3図3は本発明の実施例2(請求項3)を説明する図である。
図4図4は本発明で使用する掛け針101を説明する図である。
図5図5は1つの軸に対し2本の針先で構成される掛け針102を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
下記の実施例をもって発明を実施するための形態を説明する。
【実施例0013】
図1は、本発明の実施例1である。エギの頭部1にハリス結束用のリング4と、錘5と、エギの目10を持つ。さらにエギの本体9に掛け針101(本発明の掛け針とはエギの本体に配置する掛け針のことであり、軸1本に対し針先1本とすることで掛け針自体の製造が簡単となり、本体に固定する深さも調整できる 図4に示す)と、エギの後部3に後部カンナ6を持つ。この掛け針101の軸7はエギの本体9の内部で固定されており、針先8は本体9の外に2~15mm出ている。おおまかではあるがその出る方向はエギの頭部方向へ出ており、針先の最先端は本体9と適度な隙間1mm以上が必要である。針先側が本体から出る最適な長さはイカの大きさ(足の厚さ)にもよるが、抱きついた足が外れないよう5~10mm程度が最適である。この構造にすることでイカから見えにくい針を有することになりイカが警戒せずに抱きつく。イカはエギの動きが止まった時に抱きつく習性があり、固定された針は警戒されない。またエギの本体(胴体あたり)に抱きついた場合、この掛け針が針掛かりする。掛け針にイカが針掛かりした場合、イカが逃げようと泳ぐと後部カンナ6が追い掛かりする。よって掛け針は本数が少なくて構わない。当然ではあるが少ないほど警戒されにくい。後部カンナは10~20本ぐらいが適切であるのは従来のエギと変わりない。図4.5では便宜上本体の内部に固定される部分を軸としている。最も効果的な掛け針の配置は本体9の中央部である胴体2であり、後部3や頭部1に配置する掛け針は掛かることが少ない。
【実施例0014】
図3は、本発明の請求項3である実施例2である。実施例1の後部カンナは有せず、本体に掛け針が多く配置されることになる。よって後部に突出したカンナが無くなりイカは警戒しにくくなる。図5の掛け針102を使用することで固定する掛け針の本数は半減可能である。ただし軸に対して針先の本数が多いほど軸をエギの本体内に目立たずに固定するのが難しくなる。
【符号の説明】
【0015】
1 エギの頭部
2 エギの胴体
3 エギの後部
4 ハリス結束用のリング
5 錘
6 後部カンナ
7 掛け針の軸(本体の内部で固定される)
8 掛け針の針先および針先側(本体の外)
9 エギの本体
10 エギの目
101掛け針(1つの軸に対し針先1本)
102掛け針(1つの軸に対し針先2本)
図1
図2
図3
図4
図5