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特開2023-114521動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023114521
(43)【公開日】2023-08-18
(54)【発明の名称】動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手
(51)【国際特許分類】
   F16D 3/26 20060101AFI20230810BHJP
   F16D 3/40 20060101ALI20230810BHJP
【FI】
F16D3/26 X
F16D3/40 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022016856
(22)【出願日】2022-02-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】513276765
【氏名又は名称】合同会社ICグロー
(72)【発明者】
【氏名】石黒 安男
(57)【要約】      (修正有)
【課題】十字軸の不等速運動による障害の軽減で動力伝達力の向上を図る。
【解決手段】本発明は、二本の軸棒が十文字に交差した形状の十字軸の二本の該軸棒から、扇状等の構造の振り子部を、非ジョイント側の動力伝達軸側向きに突出させて、動力伝達軸のジョイントヨークの又部でスライド移動自在に該振り子部を挟み込んで振り子運動の軌道の誘導と動力伝達の新たな支点になる様にして、更に十文字に交わる軸棒の中心線をずらして交差させて、動力伝達支点をお互いが相手側の動力伝達軸寄りになる様にして、十字軸式自在継手の回転動力の伝達力を高める様にした。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線を平面上の十文字の形状で一体化させた二本の軸棒から成る十字軸式自在継手において、該十字軸式自在継手の前記軸棒は、回転の動力伝達軸である入力軸及び出力軸の何れか側の二又金具とも呼ばれるジョイントヨークによって其々回転自在にジョイントされた構成であるが、前記平面上の十文字の形状で直角に交差させた前記軸棒の其々が前記平面上からの逆の垂直方向に其々の該軸棒の中央部又は該中央部と該中央部の両横の前記ジョイント部を跨いだ外側の両端側から又は前記ジョイント部の外側の両端側から、先端の周囲を振り子運動の先端の軌道をなぞる形状である扇状又は半円形等の円の一辺を形成する形状にした振り子部を突出させて、前記十字軸式自在継手と一体として固定して設けて、前記動力伝達軸の前記入力軸と前記出力軸は、お互いが相手側の前記動力伝達軸向きに前記振り子部を突出させている前記軸棒にジョイントして、相手側がジョイントしている前記軸棒の前記振り子部を、自己側の前記ジョイントヨークの二又間にはめ込む様に挟んで、該挟まれた前記振り子部が前記ジョイントヨークの二又の間を潜ってスライドしながら振り子運動が出来る様に設けて、前記十字軸式自在継手が回転動力伝達の回転をしながら前記ジョイントヨークの先端で回転と角度変える揺動動作で前記振り子部も振り子運動した時に、該振り子部を前記二又間に挟んでスライドさせる部分の前記ジョイントヨーク部を前記振り子部の軌道をぶれずに誘導するガイド部とすることと、前記動力伝達軸の回転動力の新たな回転動力の伝達支点として設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手。
【請求項2】
十文字の形状で一体化して固定された二本の真っ直ぐな軸棒から成る十字軸式自在継手において又は請求項1において、前記十字軸式自在継手の二本の真っ直ぐな前記軸棒同士が直角に交わる位置での前記軸棒の中心線同士を同じ一点で交差させずに任意の間隔で隔てて交差させて設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手
【請求項3】
請求項2において、平面上を四方向に伸ばす様に二本の真っ直ぐな軸棒を直角に交差させた十文字形状で一体化させた十字軸式自在継手の、該十字軸式自在継手の中心部から四方向に伸ばした其々4箇所の前記軸棒部の其々の前記平面方向向き側の両面即ち四方向に伸びた両横側になる隣の前記軸棒向き側になる面の動力伝達軸の入力軸と出力軸とのジョイント部分又は該ジョイント部分及び直近部分の形状を、前記平面上から垂直にした平なフラット面にして、該フラット面が前記入力軸と前記出力軸のジョイント部内でスライド移動出来る様にして、該ジョイント部から前記平面上からの垂直方向及び前記軸棒の長手方向へ、前記十字軸式自在継手がスライド移動出来る様にして設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニバーサルジョイントの十字軸式自在継手での回転動力伝達がスムーズに強力に伝達出来る様にした構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユニバーサルジヨイントは、動力伝達軸の入力軸 と 出力軸の交わりで、直線ではなく、角度をつけた折れ曲げの状態でジョイントしても、回転動力を伝えることが出来るが、カルダンジョイントと呼ばれる十字軸式自在継手では、不等速運動と言う問題点もあり、高速回転時には、支障をきたす恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-227872
【特許文献2】特開平10-292824
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、十字軸式自在継手によるジョイントで、十字軸の形態及びジョイント部の改変と改善で、動力伝達力を高める様にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
まず、軸棒を十文字に交差させて設けた自在継手の十字軸式自在継手の該軸棒は、入力軸 と出力軸の何れかの動力伝達軸の先端のヨークで其々の軸の中心線が直角に交わって回転自在にジョイントされて、前記十字軸式自在継手が回転した時には、二本の該軸棒がジョイント部で、其々の該軸棒を軸にして蝶番的に首を振る様な動作で角度変更を繰り返しながら回転していて、該首を振る様な動作は前記動力伝達軸の1回転で2振りの割合で揺動して行われ、該首を振る角度は前記動力伝達軸の入力軸と出力軸が交差する角度である屈折の角度となる。
【0006】
本発明では、該首を振る動作の誘導等を行うための振り子部を、二本の軸棒が十文字に交わる十字軸の片面側から、其々が非ジョイント側の前記動力伝達軸向きに突出させて設けて、該振り子部の振り子運動の軌道を両横側から挟み込んで誘導して順守させるレール役のガイド部を、非ジョイント側である両方の前記動力伝達軸の入力軸と出力軸側に設けるともに、振り子運動中の該振り子部と、前記動力伝達軸の入力軸と出力軸とが其々接触している接点の前記ガイド部を、其々回転動力伝達の新たな動力伝達支点として設けることと、
さらに、入力軸と出力軸の2本の動力伝達軸が、其々回転自在にジョイントする十字軸式自在継手の二本の真っ直ぐな軸棒の其々の中心線が直角に交差する中心部で、一点で交わるのではなく相手側の動力伝達軸寄りに中心線を移動させて、ずらして交差させて、動力伝達力を高める様にすることである。
【0007】
本発明の請求項1は、直線を平面上の十文字の形状で一体化させた二本の軸棒から成る十字軸式自在継手において、該十字軸式自在継手の前記軸棒は、回転の動力伝達軸である入力軸及び出力軸の何れか側の二又金具とも呼ばれるジョイントヨークによって其々回転自在にジョイントされた構成であるが、前記平面上の十文字の形状で直角に交差させた前記軸棒の其々が前記平面上からの逆の垂直方向に其々の該軸棒の中央部又は該中央部と該中央部の両横の前記ジョイント部を跨いだ外側の両端側から又は前記ジョイント部の外側の両端側から、先端の周囲を振り子運動の先端の軌道をなぞる形状である扇状又は半円形等の円の一辺を形成する形状にした振り子部を突出させて、前記十字軸式自在継手と一体として固定して設けて、前記動力伝達軸の前記入力軸と前記出力軸は、お互いが相手側の前記動力伝達軸向きに前記振り子部を突出させている前記軸棒にジョイントして、相手側がジョイントしている前記軸棒の前記振り子部を、自己側の前記ジョイントヨークの二又間にはめ込む様に挟んで、該挟まれた前記振り子部が前記ジョイントヨークの二又の間を潜ってスライドしながら振り子運動が出来る様に設けて、前記十字軸式自在継手が回転動力伝達の回転をしながら前記ジョイントヨークの先端で回転と角度変える揺動動作で前記振り子部も振り子運動した時に、該振り子部を前記二又間に挟んでスライドさせる部分の前記ジョイントヨーク部を前記振り子部の軌道をぶれずに誘導するガイド部とすることと、前記動力伝達軸の回転動力の新たな回転動力の伝達支点として設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手。
【0008】
この場合、前記十字軸式自在継手と前記動力伝達軸との接点が、従来の前記軸棒の中央部の両脇のジョイント部での接点から、更に前記振り子部と前記動力伝達軸の中心線が通る前記ガイド部間の内側に接点が加算されることで、安定性と動力伝達力が増すことになる。
【0009】
また、前記動力伝達軸の先端の二俣に分かれた前記ジョイントヨークの該二俣の又の間で、前記十字軸式自在継手と一体の前記振り子部が、前記ジョイントヨークの又に挟まれてスライド移動しながら振り子運動を行うが、該振り子運動は、前記動力伝達軸の一回転で2度の揺動動作する頻&#32363;なものであり、スムーズなスライド移動を図るために、前記振り子部の軌道の前記ガイド部兼回転動力の伝達支点にロールベアリングを設けることが望ましい。
【0010】
また、前記振り子部の扇状等に広げた幅広側の両端側の振り子運動の折り返し地点部分に、バネ等のクッション的なストッパーを設けて、前記十字軸式自在継手の高速回転時の振り子運動の動作の行き過ぎでの反動を防ぐ様にしてもよい。
【0011】
本発明の請求項2は、十文字の形状で一体化して固定された二本の真っ直ぐな軸棒から成る十字軸式自在継手において又は請求項1において、前記十字軸式自在継手の二本の真っ直ぐな前記軸棒同士が直角に交わる位置での前記軸棒の中心線同士を同じ一点で交差させずに任意の間隔で隔てて交差させて設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手
【0012】
これは、前記十字軸式自在継手の十文字を形成する真っ直ぐな二本の其々の軸棒の中心線が交差する十字の中心点部の交差で、一点で交わらさずに、ずらして交差させて設けて、動力源側の入力軸と動力伝達先の出力軸の2本の動力伝達軸の其々が、前途のずらして交差させて設けた二本の軸棒の内の相手側の動力伝達軸寄り側の前記軸棒と回転自在にジョイントして接続することで、お互いが前記の相手側寄りに若干食い込む構成になり、2本の前記動力伝達軸が交わる折れ角度が狭まる側を下側とした場合に、十字軸の中心点の下の位置で2本の該動力伝達軸が交差してから前記軸棒にジョイントする構成になり、先端の一点での出会いよりも、動力伝達軸の回転動力伝達力を高めることになる。
【0013】
また、請求項2の十字軸式自在継手の改善による十字軸において、動力伝達軸同士の軽微な交差角度でのジョイントや低速回転等の動作環境用には、請求項1の前記振り子部及びガイド部を設けないで、安価に提供出来る様にしてもよい。
【0014】
本発明の請求項3は、請求項2において、平面上を四方向に伸ばす様に二本の真っ直ぐな軸棒を直角に交差させた十文字形状で一体化させた十字軸式自在継手の、該十字軸式自在継手の中心部から四方向に伸ばした其々4箇所の前記軸棒部の其々の前記平面方向向き側の両面即ち四方向に伸びた両横側になる隣の前記軸棒向き側になる面の動力伝達軸の入力軸と出力軸とのジョイント部分又は該ジョイント部分及び直近部分の形状を、前記平面上から垂直にした平なフラット面にして、該フラット面が前記入力軸と前記出力軸のジョイント部内でスライド移動出来る様にして、該ジョイント部から前記平面上からの垂直方向及び前記軸棒の長手方向へ、前記十字軸式自在継手がスライド移動出来る様にして設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手
【0015】
これは、前記十字軸式自在継手の十文字を形成する真っ直ぐな二本の其々の軸の中心線を一点で交わって交差させずに、お互いが回転自在に連結している動力伝達軸の相手方動力伝達軸寄りにずらして交差させたことで、前記四方向に広げた十字軸が回転しながら前記動力伝達軸の軸線上からの角度の変更時に、本来の十字軸の中心点が回転及び角度変更の中心点となるので、仮に入力軸の軸線上から30度の折り曲げ角度で出力軸を交差させた場合、回転する十字軸本来の中心点の周囲に位置する隔離分弱程度、即ち前記ずらして交差させた半分の間隔で前記動力伝達軸に固定されているジョイント部分の位置から十字軸自体が更に移動する必要があり、仮に、前記動力伝達軸の直径を18ミリとして、前記中心線を、本来の十字軸の中心点から2ミリずつの合計4ミリずらして交差させた場合は、移動する両長手方向及び垂直の両方向の其々の両方向に其々1ミリずつ程度のスライド移動が出来る様に、ジョイント部及び軸棒に移動用のスライドスペースを設けている。
【0016】
また、前記十字軸式自在継手の4箇所の前記軸棒部と前記動力伝達軸とのジョイント部は、円柱形の外側ベアリング部と内側ベアリング部の2層のベアリング構成にしていて、外側をロールベアリングから成る外側ベアリング部で回転自在にして設けて、該ロールベアリングが接する内側に内側ベアリング部を設けて、該内側ベアリング部の内側である前記フラット面側にボールベアリングを設けて、前記十字軸式自在継手をスライド移動自在にするとともに該内側ベアリング部の内側の前記垂直方向面側の両面に移動用スペースとを設けて、該内側ベアリング部の内側で前記十字軸式自在継手の垂直方向へのスライド移動を可能にした円柱形のスライド筒として設けている。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1は、十字軸式自在継手から扇状等の構造の振り子部を両側の動力伝達軸側に突出させて、該動力伝達軸のジョイントヨークの又部で前記振り子部をスライド移動自在に挟み込んで振り子運動の軌道の誘導と動力伝達の新たな支点になる様にして、さらに、請求項2及び請求項3では、十字軸の中心線が十文字に交わる中心部での交わりを、一点ではなく、数ミリの僅かな間隔でずらして、立体的にして、軸棒のジョイント部をお互いが相手側の動力伝達軸寄りにずらす事で、動力伝達軸同士の中心線が先端部で交差して重なり合う構成で、十字軸式自在継手の動力伝達力向上を実現させた。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】は平面図で、十字軸の中央に、本発明で設ける2個の振り子部の内の1個が、横向きの平板の厚み部分を見せて横長に示されている。
図2】は図1の正面図で、中央の水平方向に伸ばした十字軸の上下に本発明の振り子部を設けていることを示している。
図3】は図1の側面図で、図2と同様の形状の本発明の振り子部を上下に設けていることを示している。
図4】はジョイントヨークの平面図で、中央に本発明のガイド部を兼ねた回転動力伝達支点を設けたジョイントヨークの又部分を示している。
図5】は図4の正面図で、上部の左右に、十字軸を回転自在にするジョイント部と、中央に、回転動力伝達支点を設けたジョイントヨークの又部分を示している。
図6】は図4の側面図で、上部の十字軸を通すベアリングを配した開口部を設けたジョイント部と、下部に動力伝達軸の取付け部を示している。
図7】は図4の底面図で、中央に回転動力伝達軸を挿入する為の取付け部の筒状形状の開口部を示している。
図8】は、本発明の振り子部を設けた十字軸式自在継手とジョイントヨークを連結させた実施例の正面図である。
図9】は図8の右側から見た側面図で、上部中央と下部側に動力伝達軸の一部分が示されている。
図10】は請求項2の十字軸式自在継手の平面図である。
図11】は図10の正面図で、平面上に十文字に交差した二本の軸棒の中心線を、上下に間隔をずらして交差させて設けられていることを示している。
図12】は図10の斜視図で、十文字の構成から成る軸棒が、四角形の角棒の軸棒で、先端が円柱形であることを示している。
図13】は、図11と同じく軸棒の中心線をずらして交差させた十字軸の正面図であるが、周囲に設けたリング状の環の内側に有る状態を示している。
図14】は図13の平面図で、周囲にリング状の環と十文字状に配置する軸棒との構成を示している。
図15】は図14の斜視図で、十字軸の軸棒が、四角形の角棒の軸棒で構成されていることを示している。
図16】は図14の斜視図に請求項1の振り子部を設けていて、該振り子部がリング状の環と軸棒の中心部とで固定して一体となって設けられていることを示している。
図17】は正面図で、図16のリング状の環と振り子部3を設けた十字軸式自在継手と、ヨークを接続させた実施例のイメージ図である。
図18】は、請求項2の十字軸に対応する構造の請求項3のベアリングを、十字軸に装着している状態を示している。
図19】は、図18のベアリングの単体を表して、回転自在及び垂直方向及び軸棒の長手方向に移動可能にするベアリング構造の斜視図である。
図20】は図18のベアリングの単体の正面図で、中央の角棒状の軸棒の上下に、移動可能なスペースがあることを示している。
図21】は斜視図で、請求項1の振り子部を設けずに請求項2及び請求項3からなる十字軸式自在継手及びジョイントヨークを接続させた実施例のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ユニバーサルジョイントの十字軸式自在継手はカルダンジョイントと呼ばれていて、シンプルな構造で回転動力の伝達を可能にするものであるが、不等速運動と言う障害の軽減を図ることで、更に回転動力の伝達を高め、利用しやすくする為に、請求項1において、平面上を四方向に伸ばす十文字の形状で一体化させた軸棒から成る十字軸式自在継手の前記平面上から、其々逆の垂直方向に突出させた振り子部3を設けて、立体的な構造にするとともに、該振り子部3をヨーク6の又部分の最深部に設けたガイド部を兼ねた回転力伝達支点4にスライド移動させて通すようにして、軸棒2の其々の二箇所のジョイント部が担う回転力伝達の支点とともに新たな支点として加えて、回転動力の伝達を高めることと、
【0020】
請求項2において、
十字軸式自在継手の軸棒同士が十文字に直角に交わる位置を、動力伝達軸同士が交差する折れ曲り角度に合わせた交差角度に応じて、適応する任意の間隔で隔てて交差させて設けることで、動力伝達軸同士が相手寄り側の軸棒とジョイントして、折れ曲げの角の頂点である十字軸式自在継手の中心点から、お互いが相手側の動力伝達軸の内側に潜り込む様にすることで、回転動力の伝達を高めることと、
【0021】
請求項3においては、
請求項2の軸棒同士が十文字に直角に交わる位置を任意の間隔で隔てて交差させて、さらに、位置が固定している動力伝達軸と回転自在にジョイントしたことで生じる十字軸式自在継手自体の回転の中心点とのギャップの解消を図っている。
【実施例0022】
図1から図3は、振り子部3を設けた十字軸1で、図1の平面図では、中央部の十字軸中央部軸棒固定金具10から、平面上を四方向に二本の軸を十文字に伸ばす様に配した軸棒2と、本発明の請求項1の振り子部3aを中央部に横長に配置されていて、振り子部3aの振り子運動の動作をする頭部先端側周囲の厚板の厚み部分が示されていて、
【0023】
該振り子部3aの形状は、十字軸中央部軸棒固定金具10から突出させた厚みのある板状で、先端の周囲が扇状等の円の一辺を形作るもので、両横端を軸棒2の長手方向の両先端方向に伸ばしていて、厚さは軸棒2程度か又は動力伝達軸の捻じ曲げる様な回転動力に耐える厚みが求められるもので、図1から図3では、軸棒2の太さよりも少し厚みの少ない厚板状としている。
【0024】
図2の側面図では、軸棒2が、中央の十字軸中央部軸棒固定金具10の中央と両横側に示されていて、上下には、振り子部3が示されているが、上部側の振り子部3aでは頭部の部分を両横側に広げた様に、振り子運動の先端の軌道をなぞる円周の一辺を形成しているもので、下部側の振り子部3bも同様の形状であるが、下側向きの振り子部3bの頭部の部分が、上部側の振り子部3aと逆の前後方向に広がっていて、この図では幅広面ではない厚板の厚み部分が示されている。
【0025】
図3の正面図では、図2の逆で、下部側になる下側向きの振り子部3bの頭部の部分を両横側に広げた様に、振り子運動の先端の軌道をなぞる円周の一辺を形成していることを示していて、二本の軸を平面上に十文字に四方向に伸ばす形状で一体化させた十字軸の前記平面上から垂直の両方向に、図3では上下方向に設けた其々の振り子部3を、二本の前記軸棒2の其々の長手方向の向きに沿って十字軸中央部軸棒固定金具10から突出させて周囲の端部を円周の一辺に広げて設けられていることを示している。
【0026】
図4から図7は、請求項1の振り子部3を設けた十字軸1の軸棒2に、回転自在にジョイントするヨーク6を示していて、図4の平面図では、両横側にベアリングを備えたジョイント部9を配して、中央の円形状は動力伝達軸取付け筒部11で、更に中央には、二俣に分かれたヨーク6の又部分の最深部に開口して設けたガイド部を兼ねた回転力伝達支点4が有り、該回転力伝達支点4には、前途の二本の軸を十文字に伸ばす様に配した十字軸1の平面上から該十字軸1の其々の軸棒2の長手側上に沿って垂直に突出させて設けた振り子部3の幅広面である垂直な扇状の平面部を挟み込むとともに円滑なスライドで振り子運動が出来る様に誘導させる為のロールベアリング54を配していることを示していて、
【0027】
図5の正面図では、二俣に分かれたヨーク6の上部の両先端部にジョイント部9を、ヨーク6の中央部の又部分には、ロールベアリング54を配したガイド部を兼ねた回転力伝達支点4を、ヨーク6の下部には動力伝達軸取付け筒部11が設けられていることを示していて、
図6の側面図では、上部に軸棒挿入用開口部24を設けたジョイント部9を、該ジョイント部9を固定しているヨーク6の中央部のヨーク基部12の下部には動力伝達軸取付け筒部11が設けられていることを示していて、
図7の底面図では、ヨーク基部12及びジョイント部9と、中央に動力伝達軸取付け筒部11の動力伝達軸挿入用開口部13が示されている。
【0028】
図8図9は、請求項1の振り子部3を設けた十字軸1の軸棒2と、ヨーク6を回転自在にジョイントした実施例で、図8の正面図では、右側の入力軸7の回転動力を、左側の出力軸8へ伝達させることを示していて、右側の入力軸7の入力軸側ヨーク6Nの回転動力伝達支点及びガイド部4に、出力軸側ヨーク6Mにジョイントされた軸棒2と同じ長手側方向に扇状の幅広面側を伸ばした状態であるが幅狭側である厚板の厚み部分を見せている振り子部3bを挟み込んでいる状態で、出力軸側ヨーク6Mにも同様に、入力軸側ヨーク6Nにジョイントされた軸棒2と同じ長手側方向に扇状の幅広面側を伸ばした振り子部3aを挟み込んでいるもので、
図9は、図8の右側から見た側面図で、上部中央に動力伝達軸取付け筒部11に収納されている入力軸7の円形の断面と、下部側に伸びる出力軸8の一部分が示されている。
【0029】
図10から図12は、請求項2の十字軸1で、図10の平面図では、平面上を四方向に二本の軸を十文字に伸ばす様に配した軸棒2が示されているが、該十字軸1は、中央の十字軸中央部軸棒固定金10から四方に向けて角棒型軸棒部21が装着され固定されていて、該角棒型軸棒部21の先端に円柱形軸棒部22が設けられていることを示していて、図11図10の正面図で、角棒型軸棒部21と円柱形軸棒部22で構成される十字軸1であるが、二本の軸棒が十文字に交わる十字軸1の該二本の軸棒が交わる位置を、任意の間隔でずらして交差させていることを示しているもので、該ずらした間隔を二本の破線の間を矢印でスペースSとして示していて、図12図10の斜視図で、角棒型軸棒部21と円柱形軸棒部22の形状を表している。
【0030】
図13から図17は、図10から図12と同じく請求項2の十字軸1で、図13は正面図で、十字軸1の周囲に十字軸外側環部16を設けた外周環部設置型十字軸15で、内側になる十字軸1は破線で示していて、十字軸外側環部16に設けた4か所の軸棒2を通す外側環部開口部分17から角棒型軸棒部21を挿入後に先端側の円柱形軸棒部22の部分を軸棒留め具23によって固定する構造で、
【0031】
図14は平面図で、角棒型軸棒部21を、十字軸外側環部16に設けた軸棒2を通す外側環部開口部分17から中央の十字軸中央部軸棒固定金具10の軸棒取付け用開口部24に挿入して嵌め込む方向を破線の矢印で示していて、はめ込んだ後に軸棒留め具23によって固定する手順である。
【0032】
図15は斜視図で、角棒型軸棒部21で構成された外周環部設置型十字軸15であることを示していて、
図16図15と同様の斜視図であるが、請求項1の振り子部3を設けていて、上方向きに振り子部3aを、下方向きに振り子部3bを設けていて、其々の振り子部3は十字軸中央部軸棒固定金具10と十字軸外側環部16から其々突出させていて、十字軸中央部軸棒固定金具10と十字軸外側環部16は、振り子部3aと振り子部3bを介して一体となっていることを示している。
【0033】
図17は実施例の正面図で、図16の振り子部3を設けた外周環部設置型十字軸15にヨーク6を装着している実施例で、右側の入力軸7の回転動力を伝達する入力軸側ヨーク6Nの上下に二俣に分かれた先端に設けた二層構造ベアリング部5Nでジョイントされた角棒型軸棒部21が、十字軸外側環部16の背後になる位置に設けられているが、該十字軸外側環部16の上下の軸棒留め具23の位置で縦向きの位置であることが判明できる。
【0034】
また、左側の出力軸8の出力軸側ヨーク6Mの先端に設けた二層構造ベアリング部5Mでジョイントされた角棒型軸棒部21が横向きの位置であることが軸棒留め具23の位置で判明できるもので、
入力軸側ヨーク6Nにジョイントされた角棒型軸棒部21と出力軸側ヨーク6Mにジョイントされた角棒型軸棒部21の中心線の位置が任意の間隔でずらして設けられていて、該間隔を右側の二本の破線と矢印の間をスペースSとして示している。
【0035】
さらに、入力軸側ヨーク6Nが出力軸8側寄りの角棒型軸棒部21にジョイントされて、出力軸側ヨーク6Mが入力軸7側寄りの角棒型軸棒部21にジョイントされている構成で、お互いが相手寄りになる差異の間隔を左側の二本の破線と矢印の間の差異Sとして示していて、該差異Sの間隔でお互いの動力伝達軸が相手側の動力伝達軸に食い込む様な構成であることを示している。
【0036】
また、振り子部3は、其々の角棒型軸棒部21の両端側部分の十字軸外側環部16と、中央の十字軸中央部軸棒固定金具10から、其々が寄っている動力伝達軸方向向きへ突出させていて、
入力軸側ヨーク6Nにジョイントされた縦向きの位置の角棒型軸棒部21側の振り子部3aが、出力軸側のヨーク6Mの回転力伝達支点及びガイド部4にスライド移動自在に挟まれていて、
出力軸側のヨーク6Mにジョイントされた横向きの位置の角棒型軸棒部21側の振り子部3bが、入力軸側ヨーク6Nの回転力伝達支点及びガイド部4にスライド移動自在に挟まれていて、
回転動力の伝達支点が、平面上の角棒型軸棒部21と垂直方向の振り子部3の其々3ヶ所からなる立体的な構成であることを示している。
【0037】
図18は斜視図で、角棒型軸棒部21からなる十字軸1で、本発明の請求項3から成る二層構造のベアリング部5を角棒型軸棒部21の其々に装着していることを示していて、図19は、二層構造のベアリング部5の単体の斜視図で、外側の円柱形部は回転自在の外側ベアリング部52で、内側には垂直方向及び角棒型軸棒部21の長手方向に伸ばしたフラット面上にスライド移動自在の内側ベアリング部51があり、中央部に角棒型軸棒部収納部55の空間部が設けられていることを示している。
【0038】
図20は正面図で、二層構造のベアリング部5で、外側ベアリング部52と内側ベアリング部51の間にロールベアリング54が設けられていて、内側ベアリング部51の角棒型軸棒部収納部55の空間部側にボールベアリング53が設けられていて、該空間部の角棒型軸棒部収納部55に角棒型軸棒部21が収納されていて、垂直方向となる上下に移動可能なスペースSがあることを其々二本の破線と矢印で表している。
【0039】
図21は実施例の斜視図で、請求項1の振り子部3を設けずに、請求項2の十字軸1に、請求項3から成る二層構造のベアリング部5を設けたヨーク6を回転自在でスライド移動自在にジョイントされていることを表している。
【産業上の利用可能性】
【0040】
エンジンやモーター又は発電装置等の回転動力伝達の伝達力を向上させたことと、安価でシンプルな構造で供給することで、産業の発展にも役立つものである。
【符号の説明】
【0041】
1 十字軸
2 軸棒
3 振り子部
3a 振り子部
3b 振り子部
4 回転動力伝達支点及びガイド部(ヨークの又部に設けた)
5 二層構造のベアリング部
5N 二層構造のベアリング部(入力軸側の)
5M 二層構造のベアリング部(出力軸側の)
6 ヨーク
6N 入力軸側のヨーク
6M 出力軸側のヨーク
7 入力軸
8 出力軸
9 ジョイント部(ベアリングによる回転自在連結)
15 外周環部設置型十字軸
S 隔離した間隔又はスペース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2022-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、前記動力伝達軸の先端の二俣に分かれた前記ジョイントヨークの該二俣の又の間で、前記十字軸式自在継手と一体の前記振り子部が、前記ジョイントヨークの又に挟まれてスライド移動しながら振り子運動を行うが、該振り子運動は、前記動力伝達軸の一回転で2度の揺動動作する高頻度なものであり、スムーズなスライド移動を図るために、前記振り子部の軌道の前記ガイド部兼回転動力の伝達支点にロールベアリングを設けることが望ましい。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
直線を平面上の十文字の形状で一体化させた二本の軸棒から成る構成であった十字軸式自在継手において、該十字軸式自在継手の前記軸棒は、回転の動力伝達軸である入力軸及び出力軸の何れか側の二又金具とも呼ばれるジョイントヨークによって其々回転自在にジョイントされた構成であるが、前記平面上の十文字の形状で直角に交差させた前記軸棒の其々が前記平面上からの逆の垂直方向に其々の該軸棒の中央部又は該中央部と該中央部の両横の前記ジョイント部を跨いだ外側の両端側から又は前記ジョイント部の外側の両端側から、先端の周囲を振り子運動の先端の軌道をなぞる形状である扇状又は半円形等の円の一辺を形成する形状にした振り子部を突出させて、前記十字軸式自在継手と一体として固定して設けて、前記動力伝達軸の前記入力軸と前記出力軸は、お互いが相手側の前記動力伝達軸向きに前記振り子部を突出させている前記軸棒にジョイントして、相手側がジョイントしている前記軸棒の前記振り子部を、自己側の前記ジョイントヨークの二又間にはめ込む様に挟んで、該挟まれた前記振り子部が前記ジョイントヨークの二又の間を潜ってスライドしながら振り子運動が出来る様に設けて、前記十字軸式自在継手が回転動力伝達の回転をしながら前記ジョイントヨークの先端で回転と角度変える揺動動作で前記振り子部も振り子運動した時に、該振り子部を前記二又間に挟んでスライドさせる部分の前記ジョイントヨーク部を前記振り子部の軌道をぶれずに誘導するガイド部とすることと、前記動力伝達軸の回転動力の新たな回転動力の伝達支点として設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線を平面上の十文字の形状で一体化させた二本の軸棒から成る構成であった十字軸式自在継手において、該十字軸式自在継手の前記軸棒は、回転の動力伝達軸である入力軸及び出力軸の何れか側の二又金具とも呼ばれるジョイントヨークによって其々回転自在にジョイントされた構成であるが、前記平面上の十文字の形状で直角に交差させた前記軸棒の其々が前記平面上からの逆の垂直方向に其々の該軸棒の中央部又は該中央部と該中央部の両横の前記ジョイント部を跨いだ外側の両端側から又は前記ジョイント部の外側の両端側から、先端の周囲を振り子運動の先端の軌道をなぞる形状である扇状又は半円形等の円の一辺を形成する形状にした振り子部を突出させて、前記十字軸式自在継手と一体として固定して設けて、前記動力伝達軸の前記入力軸と前記出力軸は、お互いが相手側の前記動力伝達軸向きに前記振り子部を突出させている前記軸棒にジョイントして、相手側がジョイントしている前記軸棒の前記振り子部を、自己側の前記ジョイントヨークの二又間にはめ込む様に挟んで、該挟まれた前記振り子部が前記ジョイントヨークの二又の間を潜ってスライドしながら振り子運動が出来る様に設けて、前記十字軸式自在継手が回転動力伝達の回転をしながら前記ジョイントヨークの先端で回転と角度変える揺動動作で前記振り子部も振り子運動した時に、該振り子部を前記二又間に挟んでスライドさせる部分の前記ジョイントヨーク部を前記振り子部の軌道をぶれずに誘導するガイド部とすることと、前記動力伝達軸の回転動力の新たな回転動力の伝達支点として設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手。
【請求項2】
十文字の形状で一体化して固定された二本の真っ直ぐな軸棒から成る十字軸式自在継手において又は請求項1において、前記十字軸式自在継手の二本の真っ直ぐな前記軸棒同士が直角に交わる位置での前記軸棒の中心線同士を同じ一点で交差させずに任意の間隔で隔てて交差させて設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
十文字の形状で一体化して固定された二本の真っ直ぐな軸棒から成る十字軸式自在継手において又は請求項1において、前記十字軸式自在継手の二本の真っ直ぐな前記軸棒同士が十文字に交わる位置での前記軸棒の中心線同士を同じ一点で交差させずに任意の間隔で隔てて交差させて設けたことを特徴とした動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線を平面上の十文字の形状で一体化させた二本の軸棒から成る構成であった十字軸式自在継手において、該十字軸式自在継手の前記軸棒は、回転の動力伝達軸である入力軸及び出力軸の何れか側の二又金具とも呼ばれるジョイントヨークによって其々回転自在にジョイントされた構成であるが、前記平面上の十文字の形状で直角に交差させた前記軸棒の其々が前記平面上からの逆の垂直方向に其々の該軸棒の中央部又は該中央部と該中央部の両横の前記ジョイント部を跨いだ外側の両端側から又は前記ジョイント部の外側の両端側から、先端の周囲を振り子運動の先端の軌道をなぞる形状である扇状又は半円形等の円の一辺を形成する形状にした振り子部を突出させて、前記十字軸式自在継手と一体として固定して設けて、前記動力伝達軸の前記入力軸と前記出力軸は、お互いが相手側の前記動力伝達軸向きに前記振り子部を突出させている前記軸棒にジョイントして、相手側がジョイントしている前記軸棒の前記振り子部を、自己側の前記ジョイントヨークの二又間にはめ込む様に挟んで、該挟まれた前記振り子部が前記ジョイントヨークの二又の間を潜ってスライドしながら振り子運動が出来る様に設けて、前記十字軸式自在継手が回転動力伝達の回転をしながら前記ジョイントヨークの先端で回転と角度変える揺動動作で前記振り子部も振り子運動した時に、該振り子部を前記二又間に挟んでスライドさせる部分の前記ジョイントヨーク部を前記振り子部の軌道をぶれずに誘導するガイド部とすることと、前記動力伝達軸の回転動力の新たな回転動力の伝達支点として設けたことを特徴とした十字軸式自在継手。