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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023114563
(43)【公開日】2023-08-18
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   A01K 61/30 20170101AFI20230810BHJP
【FI】
A01K61/30
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022016944
(22)【出願日】2022-02-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】513004386
【氏名又は名称】株式会社ひろの屋
(71)【出願人】
【識別番号】521551984
【氏名又は名称】株式会社北三陸ファクトリー
(71)【出願人】
【識別番号】513117321
【氏名又は名称】株式会社愛南リベラシオ
(74)【代理人】
【識別番号】100158366
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸 篤史
(72)【発明者】
【氏名】下苧坪 之典
(72)【発明者】
【氏名】今村 聖祐
(72)【発明者】
【氏名】井戸 篤史
【テーマコード(参考)】
2B104
【Fターム(参考)】
2B104AA38
2B104CA09
2B104CB10
2B104CB44
(57)【要約】
【課題】活きた水産動物を収容する容器において、様々な内部構造が提案されてきた。しかしながら、どのような内部構造であれば、活きた水産動物を大量に収容した場合でも、収容した水産動物が感じるストレスを解消できるか不明であった。
【解決手段】本発明は、活きた水産動物を収容する容器であって、収容空間を有する容器本体と、前記収容空間を鉛直方向に沿って複数の空間に仕切る1又は複数の仕切板と、を備え、前記複数の空間を、前記ウニが行き来可能である、容器を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
活きたウニを収容する容器であって、
収容空間を有する容器本体と、
前記収容空間を鉛直方向に沿って複数の空間に仕切る1又は複数の仕切板と、を備え、
前記複数の空間を、前記ウニが行き来可能である、容器。
【請求項2】
前記容器本体は、少なくとも側面を有し、
前記収容空間が水で満たされた場合に、
前記側面の上縁が水面上に位置し、前記仕切板の上縁は水面下に位置する、
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ウニが、前記仕切板の上縁と水面との間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、
請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記仕切板上に、前記ウニが通過可能な開口が設けられた、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
同一平面上に複数の仕切板が設けられ、
前記ウニが、前記同一平面上の複数の仕切板の間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、請求項1に記載の容器
【請求項6】
前記容器本体は、少なくとも底面又は側面を有し、
前記ウニが、前記仕切板の下縁と前記底面との間、若しくは前記仕切板の側縁と前記側面との間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、
請求項1に記載の容器。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活きた水産物を収容する容器に関する。
【背景技術】
【0002】
活きた水産物を収容する水槽等の容器であって、仕切板や仕切壁等の内部構造を特徴とするものが知られている。
【0003】
例えば、活ウニを輸送する水槽設備であって、活ウニを入れる有底無蓋の水槽に、水平方向の仕切板材を設けたもの(特許文献1参照)、内部領域を平面方向に区切る仕切板を備えた養殖水槽(特許文献2参照)、魚介類の海中蓄養に適した蓄養具であって、蓄養室に底面に対して垂直な隔壁を有するもの(特許文献3参照)、中空円筒に、該円筒に対して直角上に延伸する複数の着床が配設されたウニ養殖篭(特許文献4参照)、放射状に形成した縦仕切板及び扁平状に形成した横仕切板を、多角筒状の籠本体内部に配設した養殖籠(特許文献5参照)、貝類の着生面積の増大を図るために付着板を取り付けた養殖籠(特許文献6参照)、内部に付着網が垂直に並べて配装された養殖籠(特許文献7参照)、中仕切りと蓋の間に隙間が生じないように中仕切りの上端を蓋に固定した養殖籠(特許文献8参照)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-030230号公報
【特許文献2】実用新案登録第3215559号公報
【特許文献3】特開2016-174580号公報
【特許文献4】特開平06-261649号公報
【特許文献5】実開平01―178362号公報
【特許文献6】実開平01-146852号公報
【特許文献7】特開昭55-061740号公報
【特許文献8】実開昭55-055069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、活きた水産動物を収容する容器において、様々な内部構造が提案されてきた。しかしながら、活きた水産動物を大量に収容した場合に、収容した水産動物が感じるストレスを解消できるような内部構造を持つ容器は知られていなかった。
【0006】
特許文献5では、4枚~8枚の板を養殖籠の中心から側面に向かって放射状に形成した縦仕切板が開示されており、ウニは、角に集まる習性を持つことから、8枚の縦仕切板を使用すると記載されている(同文献4~5ページ、及び第1図参照)。仕切板には貫通孔が設けられているが、通水を目的としており、ウニ等の水産動物の移動を目的としたものではない。
【0007】
ウニは、面上に固着し、面上を移動する性質を有する。したがって、多数のウニを収容する容器において、収容空間内にウニが固着且つ移動可能な仕切板を設けることで、ウニが収容空間内で適度に分散し、密集によるストレスを与えることなく収容することが可能となる。
【0008】
その一方で、ウニが仕切板により仕切られた空間の外に移動できない場合には、一部の空間において収容したウニが斃死した場合に、ウニの収容密度に差が生じる。また、空間毎にウニの餌を与えた場合には、ウニの収容密度が高い空間では餌が不足し、一方でウニの収容密度が低い空間では餌が過剰となるなど、飼育管理が困難となる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、これらの課題を解決した容器である。
【0010】
本発明は、活きたウニを収容する容器であって、収容空間を有する容器本体と、前記収容空間を鉛直方向に沿って複数の空間に仕切る1又は複数の仕切板と、を備え、前記複数の空間を、前記ウニが行き来可能である、容器である。
【0011】
また、別の本発明においては、前記容器本体は、少なくとも側面を有し、前記収容空間が水で満たされた場合に、前記側面の上縁が水面上に位置し、前記仕切板の上縁は水面下に位置する、容器である。前記ウニが、前記仕切板の上縁と水面との間を通じて前記複数の空間を行き来可能である。
【0012】
さらに、別の本発明においては、前記仕切板上に、前記ウニが通過可能な開口が設けられた、容器である。
【0013】
さらに、別の本発明においては、同一平面上に複数の仕切板が設けられ、前記ウニが、前記同一平面上の複数の仕切板の間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、容器である。
【0014】
さらに、別の本発明においては、前記容器本体は、少なくとも底面又は側面を有し、前記ウニが、前記仕切板の下縁と前記底面との間、若しくは前記仕切板の側縁と前記側面との間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、容器である。
【発明の効果】
【0015】
本発明の容器は、仕切板によって仕切られた複数の空間を、ウニが自在に行き来可能である。したがって、本発明の容器では、ウニ自らがストレスを感じないように、収容空間内で分散することができる。特に、複数の空間内でウニの収容密度に対して、餌の過剰や不足が生じた場合であっても、空腹状態のウニは、餌が過剰な空間に自ら移動して摂餌可能であり、収容したウニに対して均等に摂餌する機会を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の容器の一実施態様の斜視図である。
図2】本発明の容器の一実施態様の正面図である。
図3】本発明の容器の一実施態様の概略断面図である。
図4】本発明の容器の一実施態様の概略断面図である。
図5】本発明の容器の一実施態様の概略断面図である。
図6】本発明の容器の一実施態様の概略断面図である。
図7】本発明の容器の一実施態様の概略断面図である。
図8】本発明の容器の一実施態様の斜視図である。
図9】本発明の容器の一実施態様の斜視図である。
図10】本発明の容器の一実施態様の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態である容器の具体的な態様について、図面を参照して説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、これらに限定されるものではない。また、以下の説明において、前後左右上下方向とは、本実施形態の容器を説明する上で便宜上設定したものであり、容器の構成や使用状態を限定するものではない。
【0018】
本発明の実施形態である容器の斜視図を図1に示す。容器100は、水面に浮かべて使用される容器であり、生簀とも呼称される。容器本体102は、骨組みとなる骨格部104と、骨格部104を覆う底面106と、前後左右の側面108とからなる。容器本体102には、その内部に水産動物を収容する収容空間110が形成され、鉛直方向上側に向かって開口する。
【0019】
容器100は、四角柱状であり、前面及び背面が台形状、左右の側面が長方形状である。したがって、収容空間110は、鉛直方向上側に向かって空間が狭くなるテーパー状の空間となる。沈降する餌を与えた場合には、水産動物は底面において摂餌するため、底面106の面積が大きいほど、同時に摂餌可能な水産動物の数が多くなるという利点を有する。また、収容空間110がテーパー状である点は、不使用時には、底面106及び仕切板112等の内部構造を取り外した状態の骨格部104を複数重ねることができるため、省スペースで保管・運搬が可能という利点を有する。
【0020】
容器本体102は、骨格部104上に設けられたリング状のフロート連結部114及び、該フロート連結部114に結ばれた紐116を介して、複数のフロート118に連結されている。容器本体102は、連結されたフロート118の浮力によって、水面に浮かぶ。紐116の長さを調整することで、水面に対する容器本体102の位置を調整することができる。
【0021】
容器本体102を水面に設置すると、収容空間110は水で満たされ、底面106は水面下に位置し、側面108の上縁は水面上に位置する。容器本体102は、収容空間110に収容する水産動物が、容器本体102の外に逃げ出さない程度に、側面108の鉛直方向上側が水面上に位置することが望ましい。
【0022】
容器本体102の底面106及び側面108は多数の貫通孔を有する構造を持つ部材で構成される。貫通孔は水産動物の大きさよりも小さいため、水は容器本体102の内外を通過可能である一方で、水産動物は貫通孔を通じて容器本体102の外に逃げ出すことはできない。底面106及び側面108は、好ましくは、網目状に成型された樹脂製のネットを用いることができる。
【0023】
本発明の容器は1又は複数の仕切板112を備える。仕切板112は、その底縁及び側縁において、容器本体102の底面106及び側面108とそれぞれ接合する。複数の仕切板を備える場合、一の仕切板112は、別の仕切板112とそれぞれの側縁において接合する。
【0024】
ここで、容器本体102に収容される水産動物は、好ましくはウニである。ウニは、食用となるウニが好ましく用いられ、容器本体102内で、配合飼料や海藻・野菜等、ウニが好む餌を与えることで、可食部である生殖巣を肥大させることができる。ここでのウニは、例えば、キタムラサキウニ(Strongylocentrotus nudus)、エゾバフンウニ(Strongylocentrotus intermedius)、ムラサキウニ(Heliocidaris crassispina)、バフンウニ(Hemicentrotus pulcherrimus)、アカウニ(Pseudocentrotus depressus)、シラヒゲウニ(Tripneustes gratilla)、ツガルウニ(Glyptocidaris crenularis)等が挙げられる。
【0025】
ウニは、天然環境では、外敵から逃れるために岩と岩の隙間に身を隠すことを好む。したがって、容器100内のウニは、側面108や仕切板112によって形成された鋭角の空間に入り込むため、容器本体102の中でもウニに対してストレスを与えることなく育成することができる。また、容器本体102は、収容空間110の中心部ではなく、側面108に複数の鋭角の空間が形成されるため、ウニが容器本体102の一部に密集することなく、適度に分散することから、ウニに過度のストレスを与えることがない。
【0026】
仕切板112は、ウニが取り付き可能であることが好ましい。仕切板112は、多数の貫通孔を有する構造を持つ部材で構成される。仕切板12に設けられた貫通孔により、容器本体102内の水の通過が妨げられないため、容器本体102全体にかかる水の抵抗を下げることができる。好ましくは、仕切板112は、網目状に成型された樹脂製のネットを用いることができる。
【0027】
仕切板112上の貫通孔は、容器本体102の底面106及び/又は側面108上の貫通孔よりも大きいものが好ましく用いられる。容器本体102内の水流を円滑にすることで、水産動物が生息しやすい環境を維持するためである。
【0028】
図2は容器本体102の正面図であり、容器本体102の前側側面108、及び仕切板112は台形である。収容空間110が水で満たされるように容器本体102を水面に設置した場合、仕切板112の上縁120は、水面下に位置し、ウニは、上縁120と水面との間を通過することで、仕切板112によって仕切られた複数の空間を行き来可能である。また、仕切板112の上縁120が水面下にあることで、ゴミ等の浮遊物が容器本体102内に滞留することを防ぐという効果も奏する。
【0029】
また、仕切板112には、水産動物が通過可能な1又は複数の開口122が設けられる。容器本体102に収容される水産動物がウニである場合、開口112は、ウニの殻径よりも大きいことが好ましい。水産動物は、開口112を通じて、仕切板112に仕切られた複数の空間を行き来可能である。そのため、水産動物が収容空間110内の特定の場所に密集することを防ぎ、収容空間110内で適度に分散させることができる。
【0030】
仕切板の開口122は、仕切板112の底縁124には接しない。すなわち、開口122は、容器本体102の底面106には接しない位置に設けられる。水面に浮かべた容器本体102は、波の影響で傾くことがあるが、仕切板112の開口122が底面106に接しない位置に設けられた場合は、沈降した飼料が容器本体102の底面106の一部に偏ることなく、適度に分散するため、水産動物が餌を発見しやすいという利点がある。
【0031】
仕切板112や底面106は、容器本体102から着脱自在としても良い。容器102を使用しない際は、仕切板112や底面106を取り外した上で、複数の容器102を重ねることができるため、少ないスペースで保管可能である。
【0032】
本発明の容器の複数の態様を、図3図7に示す。図3図7は、それぞれ異なる態様の容器の、側面、底面、及び仕切板の構造を示す概略断面図である。
【0033】
図3は、仕切板112が容器本体102の底面106、右側側面108a及び左側側面108cと接合する実施態様である。仕切板112の上縁は、水面Wよりも下に位置し、仕切板112の上縁と水面Wとの間に、ウニの通過経路126が形成され、収容されたウニは、通過経路126を通じて、仕切板112が仕切る複数の空間を行き来することができる。
【0034】
図4は、仕切板112が容器本体102の右側側面108a及び左側側面108cと接合するが、底面106と接合しない実施態様である。仕切板112の下縁と底面106との間に、ウニの通過経路126が形成され、収容されたウニは、通過経路126を通じて、仕切板112が仕切る複数の空間を行き来することができる。
【0035】
図5は、仕切板112が容器本体102の底面106及び左側側面108cと接合するが、右側側面108aと接合しない実施態様である。仕切板112の側縁と右側側面108aとの間に、ウニの通過経路126が形成され、収容されたウニは、通過経路126を通じて、仕切板112が仕切る複数の空間を行き来することができる。
【0036】
図6は、同一平面上に複数の仕切板112a及び112bを備えた実施態様である。仕切板112aは右側側面108a及び左側側面108cと接合し、仕切板112bは右側側面108a、左側側面108c及び底面106と接合する。仕切板112aと仕切板112bとの間に、ウニの通過経路126が形成され、収容されたウニは、通過経路126を通じて、仕切板112a及び112bが仕切る複数の空間を行き来することができる。
【0037】
図7は、同一平面上に複数の仕切板112c及び112dを備えた実施態様である。仕切板112cは底面106及び左側側面108cと接合し、仕切板112dは右側側面108a及び底面106と接合する。仕切板112cと仕切板112dとの間に、ウニの通過経路126が形成され、収容されたウニは、通過経路126を通じて、仕切板112c及び112dが仕切る複数の空間を行き来することができる。
【0038】
なお、以上の実施形態においては、収容空間110が四角柱状である容器100を説明してきたが、収容空間を、他の多角柱状、円柱状、多角錐台状、円錐台状とする実施形態でも構わない。また、後述するように、本発明の容器は、生簀である必要はなく、水槽や、水槽内に設置される籠、又は、水中に設置される籠であって、上述したウニの通過経路を有するものであり得る。
【0039】
さらに別の実施態様では、容器は、水槽である。水槽である容器200の斜視図を図8に示す。容器200の底面206及び側面208は、水を保持するために、貫通孔がない素材で構成され、好ましくは繊維強化プラスチック(FRP)が用いられる。容器200の内部には4枚の仕切板212が設けられ、鉛直方向上方から視てジグザグ状になるように配設されており、仕切板212と側面208、及び仕切板212同士が側面において鋭角をなす。
【0040】
仕切板212には、底面206が接しない位置に開口222が設けられる。ウニは開口222を通じて、仕切板212が仕切る複数の空間を行き来することができる。また、容器200の収容空間が水で満たされた場合には、仕切板212の上縁は水面下に位置するため、ウニは、仕切板212の上縁と水面との間を通じて、仕切板212が仕切る複数の空間を行き来することもできる。
【0041】
別の実施態様では、容器は、水槽内に設置される籠である。水槽に設置される籠である容器300の斜視図を図9に示す。容器本体302は上方に向かって開口し、前側側面308b及び後側側面308dの上端には、水槽326の幅よりも長い支持棒328が設けられ、容器本体302を上方に向けて支持する。容器300内部には4枚の仕切板312が設けられ、鉛直方向上方から視てジグザグ状になるように配設されており、仕切板312と側面308、及び仕切板312同士が側面において鋭角をなす。
【0042】
仕切板312には、底面306が接しない位置に開口322が設けられる。ウニは開口322を通じて、仕切板312が仕切る複数の空間を行き来することができる。また、容器302本体の収容空間が水で満たされた場合には、仕切板312の上縁は水面下に位置するため、ウニは、仕切板312の上縁と水面との間を通じて、仕切板312が仕切る複数の空間を行き来することもできる。
【0043】
別の実施態様では、容器は、水中に設置される籠である。水中に設置される籠である容器400の斜視図を図10に示す。容器本体402は円筒形であり、前側側面408b及び後側側面408dに加えて、周壁444が側面及び底面を形成する。水面上のフロート(図示しない)から紐416で吊るされる。容器本体402の内部には、4枚の仕切板412が設けられ、鉛直方向上方から視てジグザグ状になるように配設されており、仕切板412と、前側側面408b、後側側面408d、及び周壁444とが鋭角をなすとともに、仕切板412同士が周壁444において鋭角をなす。
【0044】
仕切板412には、周壁444が接しない位置に開口422が設けられる。ウニは開口422を通じて、仕切板412が仕切る複数の空間を行き来することができる。また、仕切板412と周壁444との間に設けられた通過経路を通じても、ウニは、仕切板412が仕切る複数の空間を行き来することが可能である。
【符号の説明】
【0045】
100 容器
102 容器本体
104 骨格部
106 底面
108 側面
108a 右側側面
108b 前側側面
108c 左側側面
108d 後側側面
110 収容空間
112(112a~112d) 仕切板
114 フロート連結部
116 紐
118 フロート
120 仕切板上縁
122 開口
124 仕切板底縁
126 通過経路
200 容器
206 底面
208 側面
212 仕切板
222 開口
300 容器
302 容器本体
306 底面
308 側面
308b 前側側面
308d 後側側面
312 仕切板
322 開口
326 水槽
328 支持棒
400 容器
402 容器本体
408a 右側側面
408d 後側側面
412 仕切板
416 紐
422 開口
444 周壁

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-03-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
活きたウニを収容する容器であって、
収容空間を有する容器本体と、
前記収容空間を鉛直方向に沿って複数の空間に仕切る1又は複数の仕切板と、を備え、
前記複数の空間を、前記ウニが行き来可能であり、
前記仕切板は、ウニが取り付き可能であり、多数の貫通孔を有する網目状である、容器。
【請求項2】
前記容器本体は、少なくとも側面を有し、
前記収容空間が水で満たされた場合に、
前記側面の上縁が水面上に位置し、前記仕切板の上縁は水面下に位置する、
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ウニが、前記仕切板の上縁と水面との間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、
請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記仕切板上に、前記ウニが通過可能な開口が設けられた、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
同一平面上に複数の仕切板が設けられ、
前記ウニが、前記同一平面上の複数の仕切板の間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、請求項1に記載の容器
【請求項6】
前記容器本体は、少なくとも底面又は側面を有し、
前記ウニが、前記仕切板の下縁と前記底面との間、若しくは前記仕切板の側縁と前記側面との間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、
請求項1に記載の容器。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
活きたウニを収容する容器であって、
少なくとも側面と収容空間を有する容器本体と、
前記収容空間を鉛直方向に沿って複数の空間に仕切る1又は複数の仕切板と、を備え、
前記複数の空間を、前記ウニが行き来可能であり、
前記仕切板は、ウニが取り付き可能であり、貫通孔を有する網目状であ
前記収容空間が水で満たされた場合に、前記側面の上縁が水面上に位置する、容器。
【請求項2】
記収容空間が水で満たされた場合に、前記仕切板の上縁は水面下に位置する、
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ウニが、前記仕切板の上縁と水面との間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、
請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記仕切板上に、前記ウニが通過可能な開口が設けられた、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
同一平面上に複数の仕切板が設けられ、
前記ウニが、前記同一平面上の複数の仕切板の間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、請求項1に記載の容器
【請求項6】
前記容器本体は、少なくとも底面又は側面を有し、
前記ウニが、前記仕切板の下縁と前記底面との間、若しくは前記仕切板の側縁と前記側面との間を通じて前記複数の空間を行き来可能である、
請求項1に記載の容器。