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▶ 東條 裕美の特許一覧

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  • 特開-はがせるジェルを用いた地爪育成方法 図1
  • 特開-はがせるジェルを用いた地爪育成方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023011470
(43)【公開日】2023-01-24
(54)【発明の名称】はがせるジェルを用いた地爪育成方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 29/00 20060101AFI20230117BHJP
【FI】
A45D29/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021134421
(22)【出願日】2021-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】520254015
【氏名又は名称】東條 裕美
(72)【発明者】
【氏名】東條 裕美
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サンディングとジェル塗布による方法で生じる爪へのダメージ等の欠点や、ピールオフジェル塗布による方法で生じるジェルがはがれやすい欠点を両方とも解決し、容易かつ確実な育成効果を有する地爪育成方法を提供する。
【解決手段】爪の先端部分のみをサンディングする工程、爪の前記サンディングした先端部分にのみ保有・定着効果を有するジェルを塗布する工程、爪の前記サンディングし保有・定着効果を有するジェルを塗布した先端部分と、爪の根元及び爪のサイド部分を空けて容易に剥がせる効果のあるジェルを塗布する工程、爪の前記サンディングし保有・定着効果を有するジェルを塗布した先端部分と爪の根元及び爪のサイド部分に定着効果を有するジェルを塗布する工程、爪の全体に地爪育成効果を有するジェルを厚みを持たせるように塗布する工程、爪の先端部分にやすりがけし先端部分に厚みを持たせる工程、を含むことを特徴とする地爪育成方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地爪育成方法であって、
爪の先端部分のみをサンディングする工程と、
爪の前記サンディングした先端部分にのみ、保有・定着効果を有するジェルを塗布する工程と、
爪の前記サンディングし、保有・定着効果を有するジェルを塗布した先端部分と、爪の根元及び爪のサイド部分を空けて、容易に剥がせる効果のあるジェルを塗布する工程と、
爪の前記サンディングし、保有・定着効果を有するジェルを塗布した先端部分と、爪の根元及び爪のサイド部分に、定着効果を有するジェルを塗布する工程と、
爪の全体に、地爪育成効果を有するジェルを厚みを持たせるように塗布する工程と、
爪の先端部分にやすりがけし、先端部分に厚みを持たせる工程を含む、地爪育成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、爪へのダメージを最小限に抑えつつ地爪の育成を行う方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ネイリスト業界では、爪に一定の効果を有するジェルを塗布することにより、爪のピンク色部分を伸ばすための施術を行うこと、いわゆる「自爪(地爪)育成」「深爪矯正」と呼ばれる技術が注目されている。
【0003】
一般的な「地爪育成」は、ジェルがしっかりと爪に定着するように、爪の表面を削ってから(この工程はサンディングと呼称される。)ジェルを塗布する方法により行われる。この方法は、爪の表面を削るために爪へのダメージや痛みが避けられないことがデメリットとして挙げられる。また、ジェルを剥がす際、ジェルを削る方法を用いるのが一般的であるが、この時に大量のダストが発生し、健康上の影響が懸念されるという問題点もある。さらに、ネイリストなど施術を行う者にも高い技術が要求されるため、単価も高く設定されることが多く、一般消費者が容易に施術を受けることも難しいという難点があった。
【0004】
もう一つ、一般的に行われる方法としては、「ピールオフジェル」を塗布する方法がある。これは爪を削る必要なく爪にジェルを塗布するという方法であり、ピールオフジェルと呼ばれる、比較的容易に剥がすことのできる性質を有するジェルを塗布するという方法である。この方法は、上記のデメリットを解消するものではあるものの、他方でジェル自体が非常に剥がれやすいため、結局十分な効果を上げにくいという点がデメリットとして指摘されていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、サンディングとジェル塗布による地爪育成方法で生じる、爪へのダメージ等が発生するというデメリット及びピールオフジェル塗布による地爪育成方法で生じる、ジェルがはがれやすいというデメリットを両方とも解決し、爪へのダメージを最小限にとどめつつ、なおかつジェルのはがれやすさも解消することで、容易かつ確実な育成効果を有する地爪育成方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る地爪育成方法は、以下の工程により構成される。
【0007】
爪の先端部分のみ(図1の斜線で示した部分)をサンディングする。
【0008】
爪の前記サンディングした先端部分(図1の斜線で示した部分)にのみ、保有・定着効果を有するジェルを塗布する。
【0009】
爪の前記サンディングし、保有・定着効果を有するジェルを塗布した先端部分と、爪の根元及び爪のサイド部分を空けた部分(図2の斜線で示した部分)に、容易に剥がせる効果のあるジェルを塗布する。
【0010】
爪の前記サンディングし、保有・定着効果を有するジェルを塗布した先端部分と、爪の根元及び爪のサイド部分(図2の斜線部分以外の部分)に、定着の強いジェルを塗布する。
【0011】
爪の全体に、地爪育成効果を有するジェルを厚みを持たせるように塗布する。
【0012】
爪の先端部分にやすりがけし、先端部分に厚みを持たせる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る地爪育成方法は、爪の先端部分の下地にのみ保有・定着効果を有するジェルを塗布しつつ、そのうえで容易に剥がしやすいピールオフジェルを組み合わせて爪に塗布することにより、先端部分からはがれやすいというピールオフジェルのデメリットを解決することを可能とする。かつ、サンディングを必要とする部分も爪の先端のみに限定されるため、爪へのダメージと痛みも防止することができる。さらに、ジェルを除去する際も、先端部分をカットすれば保有・定着効果を有するジェルを塗布した部分を除去できるため、ジェルを削るという工程も不要となり、ダストの発生も防ぐことができる。
さらに、地爪育成効果を有するジェルを厚みを持たせるように塗布し、先端部分をやすりがけしてさらに厚みを持たせることにより、爪に強度を持たせることができ、育成効果をより発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】 本発明のうち、爪をサンディングし、保有・定着効果を有するジェルを塗布する部分を示す図である。
図2】 本発明のうち、容易に剥がせる効果のあるジェルを塗布する部分を示す図である。
図1
図2