(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023011471
(43)【公開日】2023-01-24
(54)【発明の名称】衛生マスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20230117BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20230117BHJP
【FI】
A41D13/11 B
A62B18/02 C
A41D13/11 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021134422
(22)【出願日】2021-07-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】521365233
【氏名又は名称】金谷 智栄
(72)【発明者】
【氏名】金谷 智栄
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA07
2E185BA20
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】本発明は衛生マスクの口元の開閉を可能にし、煙草やストローを衛生マスクを着脱せず使用することができ、つまみで開閉することにより、衛生マスク本体表面に、手についた汚れやウィルスの付着、吸引を防ぐ衛生マスクである。
【解決手段】本発明は人の口の部分に当接するプリーツの内側に横向きに切り込みを設け、面ファスナーで開閉できるようにし、衛生マスクの着脱回数を減らし、煙草やストローを使用することができる。また、面ファスナー部分につまみをつけることにより、本体に触れる範囲をつまみに限定して開閉することができるようにした。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右方向に延びる複数のプリーツを有する衛生マスクであって、前記複数のプリーツのうちの一つのプリーツの上頂辺に切り込みが形成され、前記切り込みが形成された前記プリーツを構成する2つの構成帯の内側に互いに接合可能な一対の面ファスナーが形成され、前記一対の前記面ファスナー同士が互いに離反することにより、前記切り込みの形成位置に開口が形成され、前記一対の前記面ファスナー同士が互いに接合することにより、前記開口が閉塞される衛生マスク
【請求項2】
前記切り込みが前記衛生マスクの内側に形成されている、請求項1に記載の衛生マスク
【請求項3】
前記切り込みが前記複数のプリーツのうち最下のプリーツに形成されている、請求項1または2に記載の衛生マスク
【請求項4】
前記1対の面ファスナーのうち一方の面ファスナーに連結された第一のつまみと前記一対の面ファスナーの他方の面ファスナーに連結された第二のつまみを有する開閉操作用つまみをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の衛生マスク
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は左右方向に延びる複数のプリーツを有する衛生マスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今感染症対策として外出時に衛生マスクを常時着用することが増えてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
衛生マスクを使用していると喫煙や飲み物を飲む時、頻繁に衛生マスクを着脱しなければならなかった。しかし衛生マスクの着脱の回数が増えれば煩雑になり、喫煙や飲み物を飲む時は衛生マスクを付けなくなる傾向にある。荷物の置き場がない場所でタバコと飲み物両方手に持っている時は顔から外した衛生マスクの扱いに戸惑ってしまい、誤って地面に落としがちである。また、衛生マスク着脱が増えると、衛生マスクを外す時顔や手の汚れを衛生マスクに付着してしまい、再び装着すると衛生マスクに付着した汚れを口や鼻から吸ってしまうことになり不衛生である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
複数のプリーツを有する衛生マスクであって、人の口の部分に当接する前記プリーツの内側に切り込みを設け、この切り込みのそれぞれの当接する部分に面ファスナーを設けた衛生マスクを発明することで問題点を解決している。
請求項1の発明は左右方向に延びる複数のプリーツを有する衛生マスクであって、前記複数のプリーツのうちの一つのプリーツの上頂辺に切り込みが形成され、前記切り込みが形成された前記プリーツを構成する2つの構成帯の内側に互いに接合可能な一対の面ファスナーが形成され、前記一対の前記面ファスナー同士が互いに離反することにより、前記切り込みの形成位置に開口が形成され、前記一対の前記面ファスナー同士が互いに接合することにより、前記開口が閉塞される衛生マスクである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は複数のプリーツのある衛生マスクに横向きに切り込みを入れ、切り込み周辺に面ファスナーをつけることにより、衛生マスクの口元を上下に開くことができる。そして開閉可能にすることにより、着脱することなく煙草やストローが使用可能となる
さらに開閉する面ファスナー部分にそれぞれつまみをつけ、下部のつまみを支え、上部のつまみで開閉することにより衛生マスクにできるだけ触れずに使用できる。
また、着脱の回数や衛生マスクに触れる部位が減少するので、本体の汚れやウィルス汚染を防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図3】 本発明に係る衛生マスクの縦断面図である。
【
図4】 開口時における前記衛生マスクの正面図である
【
図5】 使用状態における前記衛生マスクの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は本発明に係る衛生マスク1の正面図である。
図2は衛生マスク1の背面図である。
図3は衛生マスク1の縦断面図である。
図4は開口時における衛生マスク1の正面図である。
図5は使用状態における衛生マスク1の側面図である。この実施形態では衛生マスク1の使用者の顔の前方を「前方」とし、使用者の顔の後方を「後方」とし、使用者の顔の左方を「左方」とし、使用者の顔の右方を「右方」として説明する。
衛生マスク1は不織布により構成されたマスク本体10を備えている。衛生マスク1は使用者の口元を覆うように取り付けられる。
マスク本体10は左右方向に延びる複数のプリーツ4を有している。複数のプリーツ4のうち最下のプリーツ4の上頂辺6には当該上頂辺の左右端部を除く部分に切り込み5が形成されている。切り込み5はマスク本体10の内側に形成される。切り込み5は最下のプリーツ4の上頂辺に当該上頂辺6a、6bに沿って左右方向に延びている。最下のプリーツ4は上頂辺を挟む一対の構成帯4a、4bを含む。一対の構成帯4a、4bの内面のうち、互いに対向する部分にそれぞれ一対の面ファスナー3a、3bが形成される。一対の面ファスナー3a、3bは互いに接合可能である。一対の面ファスナー3a、3b同士が互いに離反することにより切り込み5の形成位置に開口部7が形成される。一対の面ファスナー3a、3b同士が互いに接合することにより開口部7が閉塞される。
衛生マスク1は開口部7を開閉するための開閉操作用のつまみ2をさらに含む。開閉操作用つまみ2は面ファスナー3aに連結された第1のつまみ2aと面ファスナー3bに連結された第2のつまみ2bとを有している。
【0008】
本発明は複数のプリーツ4のある衛生マスク1に横向きに切り込みを入れ、切り込み周辺に面ファスナー3をつけることにより、衛生マスク1の口元を上下に開くことができる。そして開閉可能にすることにより、着脱することなく煙草やストローが使用可能となる
さらに開閉する面ファスナー3部分にそれぞれつまみ2をつけ、下部のつまみ2bを支え、上部のつまみ2aで開閉することにより衛生マスク1にできるだけ触れずに使用できる。そして、着脱の回数や衛生マスク1に触れる部位が減少するので、マスク本体10の汚れやウィルス汚染を防ぐ。
【産業上の利用可能性】
【0009】
衛生マスクを外したり、ずらしたりすることがなく、つまみだけを触るので汚れやウィルスの付着、吸引を防ぐ
【符号の説明】
【0010】
1衛生マスク
2つまみ
3面ファスナー
4プリーツ
4a構成帯
4b構成帯
5切り込み
6上頂辺
6a上頂辺
6b上頂辺
7開口部
10マスク本体
【手続補正書】
【提出日】2021-10-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右方向に延びる複数のプリーツを有する衛生マスクであって、前記複数のプリーツのうちの一つのプリーツの上頂辺に切り込みが形成され、前記切り込みが形成された前記プリーツを構成する2つの構成帯の内側の領域であって前記切り込みの下方の互いに対向する領域に配置され、前記切り込みに沿って延びる一対の面ファスナーが形成され、前記一対の前記面ファスナー同士が互いに離反することにより、前記切り込みの形成位置に開口が形成され、前記一対の前記面ファスナー同士が互いに接合することにより、前記開口が閉塞される衛生マスク。
【請求項2】
前記切り込みが前記衛生マスクの内側に形成されている、請求項1に記載の衛生マスク。
【請求項3】
前記切り込みが前記複数のプリーツのうち最下のプリーツに形成されている、請求項1または2に記載の衛生マスク。
【請求項4】
左右方向に延びる複数のプリーツを有する衛生マスクであって、前記複数
のプリーツのうちの一つのプリーツの上頂辺に切り込みが形成され、前記切り込みが形成された前記プリーツを構成する2つの構成帯の内側に互いに接合可能な一対の面ファスナーが形成され、前記一対の前記面ファスナー同士が互いに離反することにより、前記切り込みの形成位置に開口が形成され、前記一対の前記面ファスナー同士が互いに接合することにより、前記開口が閉塞され、前記1対の面ファスナーのうち一方の面ファスナーに連結された第一のつまみと前記一対の面ファスナーの他方の面ファスナーに連結された第二のつまみを有する開閉操作用つまみをさらに含む、衛生マスク。