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▶ 中竹 義照の特許一覧

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  • 特開-開閉式網かご 図1
  • 特開-開閉式網かご 図2
  • 特開-開閉式網かご 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023011472
(43)【公開日】2023-01-24
(54)【発明の名称】開閉式網かご
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/02 20060101AFI20230117BHJP
【FI】
A01K97/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021134424
(22)【出願日】2021-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】521365266
【氏名又は名称】中竹 義照
(72)【発明者】
【氏名】中竹 義照
【テーマコード(参考)】
2B109
【Fターム(参考)】
2B109AA05
2B109AA06
2B109AA08
2B109AA11
2B109AA14
(57)【要約】
【課題】狙った水中深さに到達する迄は、餌および付け餌が網かごから出ないようにし、狙った深さにて、餌および付け餌を水中に放出できるようにした網かごである。
【解決手段】重り4を付けたケースA1、ケースB2が、同じ開閉支点を持つ開閉式網かごである。 網かご内部には開き防止のスプリング3を設置し、ケースA1、ケースB2の合わせ部は密閉に近い形状である。 釣り糸5の一端5aをケースA1の釣り糸固定部1aに結びつけ、釣り糸5の反対側5bはケースB2の釣り糸通し部2aを通し、さらに、ケースA1の天穴1bに通した網かごである。 魚釣りにおいて、釣竿をしゃくりあげ、この衝撃力が釣り糸5を引いたとき、網かご内部のスプリング3の力に打ち勝ち、網かごが開く構造である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重り4を付けたケースA1、ケースB2が、同じ開閉支点を持つ開閉式網かごである。 網かご内部には開き防止のスプリング3を設置し、ケースA1、ケースB2の合わせ部は密閉に近い形状になっている構造の網かごである。
【請求項2】
釣り糸5の一端5aをケースA1の釣り糸固定部1aに結びつけ、釣り糸5の反対側5bはケースB2の釣り糸通し部2aを通し、さらに、ケースA1の天穴1bに通した構造の請求項1に記載の網かごである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣りにおいて、狙いの水中深さで、餌を放出する開閉式網かごに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の網かごには、上方向または横方向が開かれた状態のものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の網かごには、上方向または横方向が開かれた状態であるため、狙った水中深さに到達する迄に、多くの餌が網かごから水中に出てしまっていた。
また、狙った深さに到達する迄に、付け餌が食われることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
重り4を付けたケースA1、ケースB2が、同じ開閉支点を持つ開閉式網かごである。 網かご内部には開き防止のスプリング3を設置しているため、簡単には開かない構造であり、ケースA1、ケースB2の合わせ部は密閉に近い形状になっている。
【0005】
釣り糸5の一端5aをケースA1の釣り糸固定部1aに結びつけ、釣り糸5の反対側5bはケースB2の釣り糸通し部2aを通し、さらに、ケースA1の天穴1bに通した構造である。 網かごを開くときは、ケースA1の天部1cを押さえて、スプリング3の力より大きな力で釣り糸5bを引くと、釣り糸5が引っ張られケースA1、ケースB2が開閉支点を中心に開く網かごである。 魚釣りにおいて、釣竿をしゃくりあげ釣り糸5に衝撃が加わると、水中の網かごに抵抗する水の力が発生し、上述の、ケースA1の天部1cの押さえになる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の網かごは、狙った水中深さに到達する迄は、餌および付け餌が網かごから出ないようにでき、狙い深さにて、餌および付け餌を水中に放出できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明に係る網かごの断面図である。
図2】 網かごが開いたときの正面図である。
図3】 網かごの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
ケースA1、ケースB2の横穴に重り4をカシメ固定する。 この重りが網かごを水中に沈める。
ケースA1の穴とケースB2のボスは開閉支点部ではめ込む。 すると、ケースA1、ケースB2は開閉支点部を中心に開閉できる。
ケースA1、ケースB2を開き、内側のスプリング掛け部へスプリング3を引っ掛ける。 これにより、網かごは閉じた状態となる。
釣り糸5の一端5aはケースA1の釣り糸固定部1aに結びつけ、釣り糸5の反対側5bはケースB2の釣り糸通し部2aを通し、さらに、ケースA1の天穴1bに通す構造である。
【0009】
本発明の使用例を示す。 釣りの準備において、ケースA1、ケースB2のつかみ部を指で押すと、開閉支点を介し、スプリング3の力に打ち勝ち 網かごが開く。 この状態で餌および釣り糸から分岐したハリスの針につけられた付け餌を網かご内部に入れる。 そして、指の力を弱めると、スプリング3の力により網かごは閉じて、網かご内部に餌および付け餌を閉じ込める。 これで、多くの餌が網かごから出ていくのを防止できる。 また、付け餌が食われないようにできる。
釣りでは、釣竿、釣り糸を介して、網かごに衝撃を与えないように、網かごを振り子状に水中に投げ込む。 狙った深さに網かごが到達したことを、ウキ等で確認する。
釣竿をしゃくりあげ釣り糸5に衝撃を与えると、衝撃力は網かごに伝わるが、網かごの面積が大きく水に対する抵抗になり、網かごは簡単には引き上げられない。 しかし、釣り糸5は水の抵抗が少ないため引っ張られる。 すると、釣り糸5を引っ張る力が開閉支点を介し、網かご内部のスプリング3の力に打ち勝ち、網かごが開く。 これにより、餌および付け餌が網かごから出ていく。 狙った深さで餌および付け餌を放出することができる。
【符号の説明】
【0010】
1 ケースA
2 ケースB
3 スプリング
4 重り
5 釣り糸
図1
図2
図3