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特開2023-115253フレア状カプセル変形を伴う再装填可能なクリップ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023115253
(43)【公開日】2023-08-18
(54)【発明の名称】フレア状カプセル変形を伴う再装填可能なクリップ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/128 20060101AFI20230810BHJP
【FI】
A61B17/128
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106104
(22)【出願日】2023-06-28
(62)【分割の表示】P 2021566563の分割
【原出願日】2020-06-18
(31)【優先権主張番号】62/874,679
(32)【優先日】2019-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】マレー、コリン
(72)【発明者】
【氏名】ストック、ヘンリー
(72)【発明者】
【氏名】レーティネン、ローリー エイ.
(72)【発明者】
【氏名】アシュトン、ケイトリン ビンツ
(57)【要約】
【課題】止血クリップは、管腔の穿孔の閉鎖に加えて、例えば、粘膜/粘膜下欠損、出血性潰瘍、動脈、ポリープ、憩室の止血のために使用され得る。
【解決手段】クリッピングシステムは、一対のクリップアームを有するクリップを含み、クリップアームの近位端は、開いた構成と閉じた構成との間で移動するように、カプセルのチャネル内に摺動可能に受け入れられる。カプセルの近位端は、そこから近位に延在する連結タブを含む。アプリケータは、長尺状の可撓部材およびそれを通って延在する制御部材を含む。前記制御部材は、クリップアセンブリを開いた構成と閉じた構成との間で移動するように一対のクリップアームに連結された遠位端を含む。前記長尺状の可撓部材の遠位端は、前記ブッシングの対応する係合構成に係合するように、前記連結タブが第1傾斜面に沿って摺動する前記第1傾斜面と、前記第1傾斜面の近位の第2傾斜面とを含むブッシングを含み、前記連結タブは、展開構成に可塑的に変形するように前記第2傾斜面に沿って摺動可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のクリップアームを含むクリップであって、前記クリップアームのそれぞれは、近位端から遠位端に延在し、前記クリップアームの近位端は開いた構成と閉じた構成との間で移動するようにカプセルのチャネル内に摺動可能に受け入れられ、前記カプセルの近位端は、前記近位端から近位に延在する複数の連結タブを含む、前記クリップと、
長尺状の可撓部材およびそれを通って延在する制御部材とを含むアプリケータであって、前記制御部材は、前記開いた構成と前記閉じた構成との間で前記クリップを移動させるために前記クリップアームに連結されるように構成された遠位端を含み、前記長尺状の可撓部材の遠位端は、前記連結タブの係合構成がブッシングの切欠きに係合するまで前記連結タブが摺動する第1傾斜面と、前記第1傾斜面の近位の第2傾斜面とを含んだ前記ブッシングを含み、前記ブッシングの前記切欠きは、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面の間の前記ブッシングの周面の周りに延在し、前記切欠きは、前記第1傾斜面の近位端と前記第2傾斜面の遠位端とを画定するものであり、前記連結タブは、前記連結タブが前記カプセルの長手軸から離れて移動して、前記ブッシングを前記連結タブから解放する展開構成に可塑的に変形するように、前記第2傾斜面に沿って摺動可能であり、前記連結タブが、前記展開構成になるよう移動するとき、前記連結タブの前記係合構成は、当該係合構成の延出元の前記連結タブに対して可塑的に変形され曲げられる、前記アプリケータとを含む、組織を治療するための再装填可能なクリッピングシステム。
【請求項2】
前記第1傾斜面の前記近位端における前記ブッシングの直径は、前記第2傾斜面の前記遠位端における前記ブッシングの直径より大きい請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記係合構成が前記切欠きの周りに配置される時、前記連結タブがその初期構成に戻り、かつ、前記係合構成が前記切欠き内に受け入れられて前記カプセルを前記ブッシングに結合させるように、前記連結タブは、前記連結タブが前記第1傾斜面に沿って摺動するとき、弾性的に変形可能である請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のそれぞれは、その遠位端に向かって先細りする前記ブッシングの円錐形状部分を画定する請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記連結タブの前記係合構成は、前記連結タブのそれぞれの近位端から半径方向内向きに延在する係合要素を含む請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記連結タブのそれぞれの前記係合要素は、前記カプセルの長手軸に対して実質的に直交するように延在する請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記クリップアームの前記近位端は、前記制御部材の拡大された遠位端と結合可能なヨークを介して互いに連結される請求項1~6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記ヨークは、所定の力が加えられたとき分離するように構成される位置において、互いに連結された近位部分および遠位部分を含む請求項7に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は内視鏡装置に関連し、特に、消化管に沿った組織を治療するための内視鏡クリッピング装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡消化器の(GI)処置中、患者は、GI管の壁に穴が開くリスクがある場合があるか、または、処置の一部としてGI管壁の閉鎖を必要とする場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
止血クリップは、管腔の穿孔の閉鎖に加えて、例えば、粘膜/粘膜下欠損、出血性潰瘍、動脈、ポリープ、憩室の止血のために使用され得る。欠損のサイズに応じて、複数のクリップが使用される場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、一対のクリップアームを含むクリップを含む、組織治療用の再装填可能なクリッピングシステムに関連し、クリップアームのそれぞれは近位端から遠位端に延在し、クリップアームの近位端は、開いた構成と閉じた構成との間で移動するようにカプセルのチャネル内に摺動可能に受け入れられる。カプセルの近位端は、それから近位に延在する複数の連結タブを含む。アプリケータは、長尺状の可撓部材およびそれを通って延在する制御部材を含み、制御部材は、開いた構成と閉じた構成との間でクリップアセンブリが移動するように、クリップアームに連結されるように構成された遠位端を含む。長尺状の可撓部材の遠位端は、第1傾斜面であって、連結タブの係合構成がブッシングの対応する係合構成に係合するまで、連結タブは第1傾斜面に沿って摺動する第1傾斜面と、第1傾斜面の近位である第2傾斜面とを含むブッシングを含み、連結タブは、第2傾斜面に沿って摺動可能であり、連結タブがカプセルの長手軸から離れて移動されてそこからブッシングを解放する展開構成に向かって可塑的に変形する。
【0005】
一実施形態において、ブッシングの対応する係合構成は、第1傾斜面と第2傾斜面との間に、ブッシングの周面の周りに延在する切欠きであり得、切欠きは、第1傾斜面の近位端および第2傾斜面の遠位端を画定する。
【0006】
一実施形態において、第1傾斜面の近位端におけるブッシングの直径は、第2傾斜面の遠位端におけるブッシングの直径より大きくてよい。
一実施形態において、係合構成が切欠きの周りに配置される時、連結タブがその初期構成に戻り、かつ、係合構成が切欠き内に受け入れられてカプセルをブッシングに結合させるように、連結タブが第1傾斜面に沿って摺動するとき、連結タブは、弾性的に変形可能であり得る。
【0007】
一実施形態において、第1傾斜面および第2傾斜面のそれぞれは、その遠位端に向かって先細りする前記ブッシングの円錐形状部分を画定し得る。
一実施形態において、それら複数の連結タブの係合構成は、連結タブのそれぞれの近位端から半径方向内向きに延在する係合要素を含み得る。
【0008】
一実施形態において、連結タブのそれぞれの係合要素は、カプセルの長手軸に対して実質的に直交するように延在し得る。
一実施形態において、それら複数の連結タブの係合構成は、カプセルの長手軸に向かって内向きに延在する打出し突起部を含み得る。
【0009】
一実施形態において、クリップアームの近位端は、制御部材の拡大された遠位端と結合可能なヨークを介して互いに連結され得る。
一実施形態において、ヨークは、所定の力が加えられるとき、分離するように構成される位置において互いに連結される近位部分および遠位部分を含み得る。
【0010】
本開示はまた、一対のクリップアームを含むクリップ装置に関連し、クリップアームのそれぞれは近位端から遠位端に延在し、カプセルは、近位端から遠位端に長手方向に延在し、かつ、カプセルから延在するチャネルを含み、クリップアームの近位端は、開いた構成と閉じた構成との間で移動するようにチャネル内に摺動可能に受け入れられる。複数の連結タブは、カプセルの近位端から近位に延在し、連結タブのそれぞれは、アプリケータのブッシングの周面の周りに延在する切欠きに係合するように、連結タブからカプセルの長手軸に延在する係合構成を含む。連結タブは、初期構成から展開構成に移動可能であり、展開構成において、連結タブは、連結タブからブッシングを解放するように、カプセルの長手軸から離れる方向に可塑的に変形される。
【0011】
一実施形態において、それら複数の連結タブの係合構成は、連結タブのそれぞれの近位端からカプセルの長手軸に実質的に直交するように半径方向内向きに延在する係合要素を含み得る。
【0012】
一実施形態において、それら複数の連結タブの係合構成は、打出し突起部を含み得る。
一実施形態において、連結タブのそれぞれは、連結タブを通って延在する窓を含み得る。
【0013】
一実施形態において、クリップアームの近位端は制御部材の拡大された遠位端と結合可能なヨークを介して互いに連結され得る。
本開示はまた、再装填可能なクリッピングシステムを使用した組織を治療するための方法に関連する。連結タブの係合構成がブッシングの対応する係合構成に係合するまで、連結タブがカプセルの近位端において、ブッシングに沿った第1傾斜面に沿って摺動するように、クリップは、アプリケータの制御部材をクリップのクリップアームに結合することによって、かつ、ブッシングをカプセルの近位端に遠位に挿入することによって、アプリケータ上に装填される。装填されたクリップアセンブリは、内視鏡の作業チャネルを介して、生体内の標的部位に挿入される。標的組織がクリップアームの遠位端の間に把持されるまで、制御部材をカテーテルに対して長手方向に移動させることによって、クリップは、クリップアームの遠位端が互いに離れる開いた構成と、クリップアームの遠位端が互いに向かって移動する閉じた構成との間で移動する。クリップアームは、閉じた構成においてカプセルに対して固定される。連結タブがブッシングの第2傾斜面に沿って近位に摺動するまで制御部材をクリップアームに対して近位に引くことによってクリップアセンブリはアプリケータから展開され、連結タブが初期構成から、連結タブがカプセルの長手軸から離れる方向に移動して、連結タブからブッシングを解放する展開構成に可塑的に変形する。
【0014】
一実施形態において、ブッシングの対応する係合構成は、切欠きが第1傾斜面の近位端と第2傾斜面の遠位端とを画定するように、第1傾斜面と第2傾斜面との間のブッシングの周面の周りに延在する切欠きである。
【0015】
一実施形態において、それら複数の連結タブの係合構成は、係合要素が切欠き内に受け入れられるように連結タブの近位端から半径方向内向きに延在する係合要素を含む。
一実施形態において、展開中、第2傾斜面の遠位端は、係合要素上に遠位の力を加え、第2傾斜面に沿って摺動するように、係合要素はそれぞれ対応する連結タブに対して曲げられる。
【0016】
一実施形態において、それら複数の連結タブの係合構成は、ブッシングの周面の周りに延在する、対応するサイズおよび形状にされる切欠き内に受け入れられる連結タブのそれぞれに沿って延在する打出し突起部を含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示の一例示的実施形態によるクリッピングシステムの一部の縦断面図。
図2図1のシステムによるクリップの遠位部の別の縦断面図。
図3図1のシステムによるアプリケータの斜視図。
図4図1のシステムによる係合前のカプセルおよびブッシングの拡大された縦断面図。
図5図1のシステムによって係合されたカプセルおよびブッシングの拡大された縦断面図。
図6図1のシステムによる初期展開ステージ中のカプセルおよびブッシングの拡大された縦断面図。
図7図1のシステムによるカプセルからのブッシングの解放時のカプセルおよびブッシングの拡大された縦断面図。
図8図1によるシステムのためのカプセルの代替的実施形態のカプセルの斜視図。
図9図1のシステムによるカートリッジの一部の斜視図。
図10】本開示の別の例示的実施形態によるカプセルおよびブッシングの拡大された縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示は、以下の説明および添付の図面を参照してさらに理解することができ、同様の要素は同じ参照番号で参照される。本開示はクリッピングシステムに関連し、特に、クリップは内視鏡処置の前にアプリケータの遠位端上に装填され得る再装填可能な内視鏡クリッピングシステムに関連する。クリップが体内の所望の標的領域に展開されると、アプリケータアセンブリは新たなクリップを再装填され得る。脱落した部品(例えば、クリップの展開時に身体内に残される部品)は、通常の状況下で身体を自然に通過するが、脱落した部品は閉鎖後に、より大きな欠損に閉じ込められ得る。
【0019】
本開示の例示的な複数の実施形態は、所望のように組織をクリップするために開いた構成と閉じた構成との間で移動するための、カプセル内で摺動可能なクリップアームを含むクリップを含む。カプセルの近位端は、クリップとアプリケータとの直接解放可能な連結を容易にする連結タブを含み、これは、クリップの展開時、身体内の脱落した部品の可能性を最小化または排除する。本明細書に使用されるとき、近位および遠位という用語は、それぞれ、装置のユーザに向かう方向およびユーザから離れる方向を指すことを意図していることが当業者によって理解されるであろう。
【0020】
図1~9に示されるように、再装填可能なクリッピングシステム100は、その中に標的組織をクリップするためにシステム100を体内に挿入する前に、アプリケータ104上に装填されるように構成されたクリップ102を含む。クリップ102は、一対のクリップアーム106を含み、前記一対のクリップアーム106の近位端110は、カプセル108内に摺動可能に受け入れられて、クリップアーム106は、複数のクリップアーム104の複数の遠位端112が互いに離間する開いた構成と、複数の遠位端112が組織を把持するように互いに引き寄せられる閉じた構成との間で移動し得る。カプセル108の近位端114は、そこから近位に延在し、例えば、アプリケータ104のブッシング118がカプセル108の近位端114に挿入されたとき、クリップ102をアプリケータ104に結合するためにそれら連結タブ116がブッシング118の対応する部分に係合するように構成された複数の連結タブ116を含む。ブッシング118がカプセル108に結合するとき、アプリケータ104の制御部材120の拡大された遠位端122は、カプセル108に対する制御部材120の長手方向の移動によってクリップ102を開いた構成と閉じた構成との間で移動させられるように、クリップアーム106に結合される。
【0021】
以下にさらに詳細に記載されるように、標的組織がクリップされると、所望のように、システム100のユーザ(例えば、医師)は展開プロセスを開始し、それら連結タブ116がカプセル108の中心線から離れて可塑的に変形することをもたらし、ブッシング118が連結タブ116から解放される。それら連結タブ116は、破断することなく可塑的に変形されて、ブッシング118を解放するので、クリップ102の展開は、身体内に脱落した部品が残ることにはつながらない。アプリケータ104は、クリップ102が体内に展開された後、新たなクリップ102がアプリケータ104上に装填され得るように構成され、同じアプリケータ104が新たなクリップ102を体内の標的組織の第2の部分に送達するために使用され得る。この実施形態による各クリップ102は、カートリッジ124内に格納され、クリップアセンブリ102をアプリケータ104上に装填することを容易にする。
【0022】
図1および2に示されるように、クリップ102は前記一対のクリップアーム106を含み、それらの近位端110は、この実施形態において、カプセル108内に摺動可能に受け入れられたヨーク126を介して互いに連結される。この実施形態において、クリップアーム106は開いた構成に向かって付勢され、カプセル108によって拘束されていないとき、それらの自然なバイアス下で前記一対のクリップアーム106の遠位端112は互いに離れて広がり、その間に組織を受けるようにした開いた構成に移動する。いくつかの実施形態において、クリップアーム106は、閉じた構成に付勢されてもよい。クリップアーム106はカプセル108に引き込まれるとき、カプセル108はクリップアーム106を拘束し、組織がそれらの間で把持され得るように、それらの遠位端112を共に保持する。ヨーク126は、開いた構成と閉じた構成との間でカプセル108に対して近位に、および遠位に、クリップアーム106を移動するように、カプセル108内で長手方向に摺動可能である。
【0023】
それらクリップアーム106のそれぞれは、ヨーク126に連結された近位端110から遠位端112に延在する。クリップアーム106のうちの一方または両方の遠位端112は、それらの遠位端112の間で組織を把持するように構成された先端、例えば、歯、突起、スパイクまたは他の構造を含む先端を備え、それらの先端は他方のクリップアーム106に向かって横方向内向きに延在する先端を含み得る。クリップアーム106のうちの一方または両方は、標的組織が所望のようにクリップアーム106によって把持された後、組織把持構成でクリップアーム106を固定するように構成されたロッキング機構をも含み得る。一実施形態において、クリップアーム106のうちの一方または両方は、そこから横方向に外向きに伸びるロッキングタブを含み、ロッキングタブは、クリップアーム106が所定の距離でカプセル108内に引き込まれたとき、カプセル108の一部と係合するように構成される。例えば、ロッキングタブは、対応するサイズ、形状、および配置のロッキングウィンドウ内に受けられ得、組織把持構成においてカプセル108に対してクリップアーム106を固定するためにカプセル108の壁の中へ、または壁を通って、横方向に延在し得る。
【0024】
ヨーク126は、クリップアーム106の近位端110に連結され、制御部材120の拡大された遠位端122に連結されるように構成される。この実施形態において、ヨーク126は、所定の閾値を超える力を受けたとき、破損または分離するように構成された位置132において互いに連結された近位部分128および遠位部分130を含む。例えば、位置132は溶接部、直径が減少した部分、または十分な力が加えられたときに破壊するか、またはその他切り離される接着剤を含み得る。遠位部分130は、例えば、そこから延在し、かつ、クリップアーム106の近位部分を通って延びる対応するサイズおよび形状の開口部内に受けられる一対の突起を介して、クリップアーム106の近位部分に係合するように構成され、それにより、クリップアーム106が互いに対して所定の位置に保持される。
【0025】
近位部分128は、制御部材120の拡大された遠位端122に係合するように構成される。一実施形態において、近位部分128は、拡大された遠位端122を受け入れるサイズおよび形状にされたキャビティ134と、キャビティ134からヨーク126の近位端138まで近位に延びる長手スロット136とを含む。長手スロット136は、拡大された遠位端122から近位に延在する制御部材120の一部を受け入れるサイズおよび形状にされる。一実施形態において、近位端138における長手スロット136の開口部は、アプリケータ104上にクリップ102を装填している間、長手スロット136を通って遠位に、かつ、キャビティ134内に、拡大された遠位端122を挿入することを容易にするために、その遠位端に向かって先細りする角度付き表面140を含む。キャビティ134および長手スロット136は、拡大された遠位端122がキャビティ134内に一旦受け入れられれば、拡大された遠位端122が、そこから近位に引き出されることが防止されるように構成される。したがって、カプセル108に対する制御部材120の長手方向の移動により、クリップアーム106が開いた構成と閉じた構成との間で移動する。
【0026】
カプセル108は、近位端114から遠位端142に長手方向に延在し、それを通って長手方向に延在するチャネル144を含む。チャネル144は、その中にヨーク126とクリップアーム106とを摺動可能に受け入れるサイズおよび形状にされる。上述したように、この実施形態のカプセル108はまた、クリップアーム106の対応するロッキング機構(例えば、ロッキングタブ)と係合するためにロッキング構造(例えば、ロッキング窓)を含む。カプセル108は、複数の連結タブ116を含み、それらは初期構成において、近位端114の周面の周りで近位端114から近位に延在し、そこから半径方向外向きにフレア状に広がる。特に、連結タブ116のそれぞれの近位端146が実質的にフレア状の端部を形成して長手軸から離れて延在するように、連結タブ116のそれぞれはカプセル108の長手軸に対して角度をもって延在する。
【0027】
連結タブ116のそれぞれの近位端146は、そこから横方向にカプセル108の長手軸に向かって延在する係合要素148をさらに含む。一実施形態において、係合要素148は、実質的に長手軸に直交するように延在する。以下でさらに詳細に説明されるように、係合要素148は、アプリケータ104のブッシング118の対応する切欠きまたは凹部150に係合するように構成される。一実施形態において、カプセル108は4つの連結タブ116を含む。以下に記載のように、連結タブ116がブッシング118に係合するように構成される限り、カプセル108が任意の数の連結タブ116を含み得ることが当業者に理解されるであろう。
【0028】
図3に示されるように、アプリケータ104は、例えば、アプリケータ104をクリップ102に連結するためのブッシング118を含む遠位端に、標的組織をクリップしている間、体の外側にとどまるハンドル部分154に連結された近位端から延在する例えばカテーテルなど可撓部材152を含む。制御部材120は可撓部材152を通って延在し、制御部材120の近位端はハンドル部分154に連結され、そのハンドル部分154は、クリップ102がアプリケータ104に一旦装填されたときに、クリップ102の移動を制御するためのアクチュエータを含む。
【0029】
この実施形態において、ブッシング118は、可撓部材152の遠位端に連結され、カプセル108の連結タブ116を介してクリップ102に連結されるように構成される。ブッシング118は、近位端155から遠位端156に延在し、それを通って延在するチャネル158を含む。近位端155は可撓部材152の遠位端に連結されるが、遠位端156は連結タブ116を係合するように構成される。ブッシング118がカプセル108に連結されるとき、ブッシング108のチャネル158は、カプセル108のチャネル144と実質的に位置合わせされる。
【0030】
ブッシング118の遠位部分に沿った外面160は、ブッシング118の遠位部分がその近位端114において連結タブ116を介して形成されるカプセル108のフレア状の端部と係合することを容易にする第1傾斜面162と、クリップ102の展開中に、ブッシング118からのカプセル108の分離を容易にする第2傾斜面164とを含む。第1傾斜面162および第2傾斜面164は、一実施形態において、ブッシング118の円錐部分を実質的に画定するように、ブッシング118の周面の周りに延在する。切欠き150は、切欠き150が第1傾斜面162の近位端166および第2傾斜面164の遠位端168を画定するように、第1傾斜面162と第2傾斜面164との間において、ブッシング118の周面の周りに延在する。切欠き150は、連結タブ116の係合要素148のサイズおよび形状に対応するようなサイズおよび形状にされる。
【0031】
第1傾斜面162は遠位端156に向かって先細りし、カプセル108の近位端において、連結タブ116を介して形成されるフレア状の端部内へのブッシング118の挿入を容易にする。特に、図4に示されるように、カプセル108がブッシング118を越えて近位に引き込まれると、連結タブ116は、連結タブ116のそれぞれの係合要素148が第1傾斜面162に沿って摺動するにつれて、弾性的に変形する(例えば、半径方向外向きに拡張する)。係合要素148が切欠き150の周りに配置されると、図5に示されるように、連結タブ116は初期構成に戻り(例えば、切欠き150は要素148の自然なバイアスのために、要素148が半径方向内向きに屈曲することを可能にする)、係合要素148が切欠き150内に受けられ、カプセル108が連結タブ116を介してブッシング118の上にスナップ嵌めされる。一旦、係合要素148が切欠き150内に受け入れられて係合すると、クリップ102は、展開されるまでブッシング104に結合したままである。
【0032】
第2傾斜面164は、その遠位端168に向かって先細りしている。一実施形態において、第2傾斜面164の遠位端168におけるブッシング118の直径は、第1傾斜面162の近位端166におけるブッシング118の直径より小さい。以下でさらに詳細に説明されるように、クリップ102が所望のように標的組織の上にクリップされるとき、クリップアーム106が(例えば、カプセル108のロッキング窓内に受けられるクリップアーム106のロッキングタブにより)カプセル108に対して閉じた構成で固定されるまで、制御部材120はカプセル108に対して近位に引かれ得る。
【0033】
図6に示されるように、この時点の後の制御部材120のさらなる近位移動は、十分な近位の力が加えられると、係合要素148は、連結タブ116に対して曲げられ、第2傾斜面164に沿って摺動するように、ブッシング118に対して近位にカプセル108を引く。連結タブ116が第2傾斜面164に沿って近位に摺動すると、それら連結タブ116の近位端146は、カプセル108の長手軸からさらに離れて、この半径方向外向きにフレア状の形で可塑的に変形される程度まで連結タブ116の長手軸に対する角度が増加する展開構成に向かって移動する。換言すれば、図7に示されるように、連結タブ116は、永久に半径方向外向きに変形されるので、ブッシング118は、身体内に脱落した部品を残すことなく、カプセル108から解放され、取り外され得る。
【0034】
一実施形態において、複数の連結タブ116は、アプリケータ104上にクリップ102を装填する間に必要とされる僅かな弾性変形を許容するように選択された金属で形成され、クリップ102の展開中に可塑的に変形し得る。例えば、連結タブ116は、300シリーズステンレス鋼などのステンレス鋼から作られ得る。一実施形態において、それら連結タブ116を含むカプセル108全体は、同じ材料から作られ得る。連結タブ116の塑性変形を引き起こすのに必要な力は、例えば、連結タブ116の数を調整することによっておよび/または連結タブ116を形成するために使用される材料の量を調整することによって制御され得ることが当業者に理解されるであろう。図8に示されるように、例えば、別の代替的実施形態にしたがって、カプセル108’は、カプセル108’の近位端114’において6つの連結タブ116’を含み得、それら連結タブ116’のそれぞれは、連結タブ116’がより少ない材料を含み、したがって展開中、連結タブ116より容易に外向きに変形するように、連結タブ116’を通って延在する窓170’を含む。
【0035】
アプリケータ104に装填される前に、クリップ102は、カートリッジ124内に格納され得、アプリケータ104上へのクリップアセンブリ102の装填を容易にするように構成される。カートリッジ124は、ベース125および蓋(図示せず)を含む貯蔵コンテナとして構成され得、その中にクリップ102を収容するためのサイズおよび形状にされるスペース172が画定される。この実施形態において、クリップ102は、開いた構成において、カートリッジ124内に格納される。カートリッジ124は近位開口部174を含み、それを通ってアプリケータ104の遠位部分が、以下でさらに詳細に説明されるように、クリップアセンブリ102に結合するように挿入され得る。カートリッジ124は、アプリケータ104上へのクリップ102の装填を容易にするように構成された配置においてクリップ102を保持する。図9は、コンテナ124のベース125のみ示すが、同一の構成の蓋が、クリップ102を完全に封入するようにベース125に結合し得ることに留意されたい。
【0036】
アプリケータ104上にクリップ102を装填するための例示的な方法に従って、ブッシング118を含むアプリケータ104の遠位部分は、カートリッジ124の近位開口部174を通って挿入される。制御部材120の拡大された遠位端122は、拡大された遠位端122がキャビティ134内に受け入れられるまで、ブッシング118を通過して遠位に挿入されるように、ヨーク126の長手スロット136を通って遠位に移動される。係合要素148が切欠き150に受け入れられるまで、連結タブ116の係合要素148がブッシング118の第1傾斜面162に沿って近位に摺動するように、カプセル108をブッシング118に対して近位に引くことによって(またはブッシング118を遠位にカプセル108に関して遠位に移動することによって)ブッシング118は、カプセル108と係合する。クリップ102をアプリケータ104上に装填すると、アプリケータ104のハンドル部分154は、クリップ10を閉じた構成に移動させるために制御部材120をカプセル108に対して近位に引くように使用され得る。アプリケータ104全体は、その後、カートリッジに対して近位に移動されて、閉じた構成において、近位開口部174を介してクリップアセンブリ102をカートリッジから引き出し得る。
【0037】
使用において、クリップ102がアプリケータ104上に装填された後、クリップ102は、閉じた構成において、例えば、内視鏡の作業チャネルを介して、体内の標的組織に挿入され得る。クリップ102が標的組織に到達すると、クリップ102は、それらクリップアーム106の遠位端112間に標的組織を受けるように開いた構成に移動し得る。標的組織がクリップアーム106間に所望のようにクリップされるまで、クリップ102は、開いた構成と閉じた構成との間を移動し得る。クリップ102が閉じた構成において所望のように標的組織をクリップすると、クリップアーム106のロッキング構成がカプセル108の対応するロッキング構造と係合し、閉じた構成においてカプセル108に対してクリップアーム106を固定するまで、制御部材120(例えば、ハンドル部分154のアクチュエータを介して)は、カプセルに関して近位に移動し得る。
【0038】
クリップ102を展開するために、制御部材120は、第2傾斜面164の遠位端168が切欠き150内に受け入れられた係合要素148に対して遠位の力を加えるように、カプセル108がブッシング118に対して近位に引かれるまで、さらに近位に引かれてよい。係合要素148に対する力は、係合要素148を連結タブ116に対して曲げ、連結タブ118は、連結タブ116が可塑的に外向きに、カプセル108の長手軸から離れる方向に変形するまで、第2傾斜面164に沿って近位に摺動する。連結タブ116が可塑的に変形すると、ブッシング118はカプセル108から近位に引き出され、標的組織をクリップしたクリップ102を所定の位置に残す。
【0039】
ユーザは、ヨーク126が位置132で破損、機能停止あるいは分離して、クリップアーム106を制御部材120から解放し、それによってクリップ102を制御部材120から解放し、クリップ102を標的組織上で閉じて固定するまで、制御部材120に近位の力を加え続ける。制御部材120およびヨーク126の近位部分128を含むアプリケータ104全体は、その後、標的組織の上にクリップされたクリップ102を残し、体から近位に引き出され得る。そのように所望される場合、新たなクリップ102は、上述と同じ方法で、アプリケータ104上に装填され得、システム100は、その後に組織の第2部分をクリップするために使用され得る。このプロセスは、同じアプリケータ104を使用して、必要とされる回数または所望される回数だけ繰り返され得る。
【0040】
クリップ102のカプセル108およびアプリケータ104のブッシング118は、連結タブ116の近位端146から延在して横方向に内向きに延在する係合要素148を含む連結タブ116を介して結合されるものとして説明および示されるが、上述のようにクリップ102の装填中、およびクリップ102の展開中のそれぞれで、カプセル108がブッシング118の対応する構成と係合可能であり、かつ、ブッシング118の第1傾斜面162および第2傾斜面164と相互に作用するように構成される限り、カプセル108の連結タブ116は、任意の様々な係合構成を有することが当業者に理解されるであろう。
【0041】
例えば、別の実施形態において、図10に示されるように、カプセル208の近位端214における連結タブ216は、カプセル208の長手軸に向かって内向きに延在する係合構造を含むように連結タブ216のそれぞれを打ち出すことによって形成された打出し突起部248を含む。打出し突起部248は、ブッシング218の周面の周りに延在する対応するサイズおよび形状にされる切欠き250内に受け入れられるように構成される。上記のシステム100と同様、打出し突起部248を含む連結タブ216は、アプリケータ上へのクリップの装填中、打出し突起部248が切欠き250にスナップ嵌めするまで、ブッシング218の第1傾斜面262に沿って近位に摺動する。システム100と同様、クリップの展開中、連結タブ216がカプセル208の長手軸から離れる方向に移動される、外向きの構成において、連結タブ216が可塑的に変形されるまで、打出し突起部248を含む連結タブ216は、ブッシング218の第2傾斜面264に沿って近位に摺動する。
【0042】
本開示の範囲から逸脱することなく、本開示において様々な修正を行い得ることは、当業者には明らかであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-07-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
止血クリップをアプリケータに装填するための方法であって、
前記アプリケータの遠位端を、クリップを収容しているカートリッジ内に挿入すること、
前記アプリケータの制御部材の遠位端を、前記クリップの複数のクリップアームと結合させ、そして、ブッシングを、前記カートリッジ内にある前記クリップのカプセルの近位端に対して遠位方向に前進させることで、前記カプセルの前記近位端にある複数の連結タブのうちの第1連結タブの係合構成が前記ブッシングの係合構成と係合するまで前記カプセルの前記近位端にある前記複数の連結タブを前記ブッシングの第1傾斜面に沿わせて摺動させること、
前記カートリッジから前記クリップを外すよう前記アプリケータを前記カートリッジから引き出すことを備え、前記クリップは、前記連結タブが前記ブッシングの第2径斜面に沿って近位方向に摺動するまで前記制御部材が前記カプセルに対して近位方向に引かれ、初期構成から展開構成に向けて前記複数の連結タブの各々が可塑的に変形することによって、前記アプリケータから分離するように構成されており、当該展開構成では前記カプセルから前記ブッシングを解放するよう前記第1連結タブは前記カプセルの長手軸から離れる方向に移動される、方法。
【請求項2】
前記ブッシングの前記係合構成は、前記第1径斜面と前記第2径斜面との間において前記ブッシングの周面の周りに延在し、前記第1径斜面の近位端と前記第2径斜面の遠位端とを画定する切欠きである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1連結タブの前記係合構成は、前記切欠き内に受け入れられるように前記第1連結タブの近位端から半径方向内向きに延在する係合要素を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
展開中に前記第2傾斜面の前記遠位端が前記係合要素に遠位の力を加え、前記係合要素を前記第1連結タブに対して曲げる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1連結タブの前記係合構成は前記第1連結タブに沿って延在する打出し突起部を含み、当該打出し突起部は、前記ブッシングの周面の周りに延在するとともに当該打出し突起部に対応するサイズおよび形状にされた切欠き内に受け入れられるように構成される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1傾斜面の前記近位端における前記ブッシングの直径は前記第2傾斜面の前記遠位端における前記ブッシングの直径より大きい、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のそれぞれは前記ブッシングの遠位端に向かって先細りする前記ブッシングの円錐形状部分を画定する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記初期構成における前記打出し突起部は、前記カプセルの前記長手軸に向かって内向きに延在する、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のクリップアームの前記近位端は、前記制御部材の拡大された遠位端と結合可能なヨークを介して互いに連結される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ヨークは、所定の力が加えられると分離するように構成される位置において互いに連結される近位部分および遠位部分を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1連結タブの前記係合構成は、前記カプセルの前記長手軸に向かって半径方向内向きに付勢される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の連結タブは、当該連結タブが前記ブッシングの対応する係合構成と係合するに際し、当該連結タブが前記第1傾斜面に沿って摺動し前記連結タブが初期構成に戻るときに弾性的に変形するように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のクリップアームは、前記複数のクリップアームのうちの少なくとも一つのクリップアームのロッキング機構が前記カプセルの対応するロッキング機構と係合するまで前記制御部材が前記カプセルに対して近位側に引かれたときに閉じた構成で固定されるように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも一つのクリップアームの前記ロッキング機構は、前記少なくとも一つのクリップアームのロッキングタブであり、前記カプセルの対応するロッキング機構は、当該ロッキングタブに対応する前記カプセルのロッキング窓である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記クリップの展開後に、新たなクリップを前記アプリケータに装填することによって、この方法は繰り返される、請求項1に記載の方法。