(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023115342
(43)【公開日】2023-08-18
(54)【発明の名称】サーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20230810BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20230810BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20230810BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/35
A63F13/53
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023107965
(22)【出願日】2023-06-30
(62)【分割の表示】P 2021179308の分割
【原出願日】2014-01-30
(31)【優先権主張番号】P 2013017594
(32)【優先日】2013-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196829
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 言一
(72)【発明者】
【氏名】内田 久美子
(57)【要約】
【課題】対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができるサーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】抽選により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムをユーザに提供可能な第1の抽選手段121と、第1の抽選手段121によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であって、第1の抽選手段121で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高い第2の抽選手段122と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する、制御部を備え、
所定数の連続する期間のそれぞれにおいて、前記ユーザに、前記第1の指示に応じて決定されたアイテムが提供された場合、以降の所定期間において、前記ユーザは引き続き前記第1の指示を行うことが可能であり、且つ、前記所定期間内の特定期間において、前記ユーザは更に前記第2の指示を行うことが可能となる、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記特定期間において前記第1の指示及び前記第2の指示を行うための画面が前記ユーザに提供されることで、前記ユーザは前記第1の指示及び前記第2の指示の中のいずれかの指示を行うことが可能となる、請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記所定期間内の前記特定期間外の期間において、前記第2の指示を行うことができない前記画面が前記ユーザに提供される、請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記第1のグループからアイテムを決定することは、前記所定数の連続する期間のそれぞれにおいて複数回実行可能であり、
前記制御部は、前記第1の指示に応じて前記ユーザにアイテムが提供された回数が前記所定数の連続する期間内において設定回数に到達した場合、前記ユーザは更に前記第2の指示を行うことが可能となる、請求項1~3のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項5】
前記ユーザが前記第2の指示を行うことが可能となるための条件に関する情報を前記ユーザに提示する、請求項1~4のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項6】
前記所定期間が終了するタイミングに関する情報を前記ユーザに提示する、請求項1~5のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項7】
前記第1及び第2のグループには、それぞれ共通するアイテムが含まれる、請求項1~6のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項8】
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムであって、
前記通信端末は、
ユーザからの第1の指示に応じて第1アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記ユーザからの第2の指示に応じて第2アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記第1アイテム取得要求を受信した場合、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記第2アイテム取得要求を受信した場合、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
所定数の連続する期間のそれぞれにおいて、前記ユーザに、前記第1の指示に応じて決定されたアイテムが提供された場合、以降の所定期間において、前記ユーザは引き続き前記第1の指示を行うことが可能であり、且つ、前記所定期間内の特定期間において、前記ユーザは更に前記第2の指示を行うことが可能となる、
ことを特徴とする通信システム。
【請求項9】
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムの制御方法であって、
前記通信端末が、
ユーザからの第1の指示に応じて第1アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記ユーザからの第2の指示に応じて第2アイテム取得要求を前記サーバに送信すること、および、
前記サーバが、
前記第1アイテム取得要求を受信した場合、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記第2アイテム取得要求を受信した場合、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定すること、
を含み、
所定数の連続する期間のそれぞれにおいて、前記ユーザに、前記第1の指示に応じて決定されたアイテムが提供された場合、以降の所定期間において、前記ユーザは引き続き前記第1の指示を行うことが可能であり、且つ、前記所定期間内の特定期間において、前記ユーザは更に前記第2の指示を行うことが可能となる、
ことを特徴とする通信システムの制御方法。
【請求項10】
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムにおける前記通信端末として機能するコンピュータに、
ユーザからの第1の指示に応じて第1アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記ユーザからの第2の指示に応じて第2アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記第1アイテム取得要求を送信した場合、前記サーバにより、複数のアイテムを含む第1のグループから決定された少なくとも一のアイテムの提供を受け、
前記第2アイテム取得要求を送信した場合、前記サーバにより、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループから決定された少なくとも一のアイテムの提供を受けること、
を実行させ、
所定数の連続する期間のそれぞれにおいて、前記ユーザに、前記第1の指示に応じて決定されたアイテムが提供された場合、以降の所定期間において、前記ユーザは引き続き前記第1の指示を行うことが可能であり、且つ、前記所定期間内の特定期間において、前記ユーザは更に前記第2の指示を行うことが可能となる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願へのクロスリファレンス】
【0001】
本出願は、日本国特許出願2013-17594号(2013年1月31日出願)の優先権を主張するものであり、当該出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
【技術分野】
【0002】
本発明は、ゲームを提供するサーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、対戦ゲームサーバにおいて、ユーザ毎に記憶された複数枚の対戦カード等で該ユーザのデッキを構成し、当該デッキの攻撃力及び防御力の合計値に基づき、複数のユーザ間で勝敗を競う形式の対戦ゲームサーバがある(例えば特許文献1)。このような対戦ゲームサーバにおいては、ユーザは対戦カードを取得する場合、対戦カードを購入する、或いは対戦相手との対戦で勝利することにより入手する等の方法で取得していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の対戦ゲームサーバでは、対戦カード等の取得方法が限定的であり、ゲームに対するユーザの興味を低下させてしまうことがあった。特に希少価値の高い対戦カード等は取得するのが困難であるため、取得の可能性が全く無いという印象をユーザに与えてしまい、ゲームに対する興味を著しく低下させてしまうことがあった。
【0006】
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができるサーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係るサーバは、
希少価値の異なる複数種類を含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムのうちの一部のアイテムを決定する第1の決定手段と、
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループから、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第2の決定手段と、を備え、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るサーバは、
リセット要求を受信した場合、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数を変更することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るサーバは、
前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数に基づき、前記第2の決定手段による決定がロックされているか否かを示す画面情報を通信端末に送信する手段を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るサーバは、
前記第2の決定手段は、第1所定期間内において前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定することを特徴とする。
また、本発明に係るサーバは、
前記第2の決定手段は、一定時間、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定することを特徴とする。
また、本発明に係るサーバは、
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定値以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る通信システムは、
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムであって、
前記通信端末はアイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
第1の決定手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
第2の決定手段により、前記ユーザが前記第1の決定手段により所定回数以上アイテムの提供を受けている場合、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る通信システムは、
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る通信システムは、
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを一定時間、提供可能であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る通信システムは、
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定値以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る通信システムの制御方法は、
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムの制御方法であって、
前記通信端末がアイテム取得要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、
第1の決定手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
第2の決定手段により、前記通信端末のユーザが前記第1の決定手段により所定回数以上アイテムの提供を受けている場合、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、を含み、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る通信システムの制御方法は、
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る通信システムの制御方法は、
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを一定時間、提供可能であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る通信システムの制御方法は、
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定値以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るプログラムは、
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムにおける通信端末として機能するコンピュータに、
アイテム取得要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバの第1の決定手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
前記サーバの第2の決定手段により、前記第1の抽選決定によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対する、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明におけるサーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラムによれば、対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施の形態1に係る通信システムのブロック図である。
【
図2】本発明の実施の形態1に係るアイテムデータの例である。
【
図3】本発明の実施の形態1に係るアイテム提供情報データの例である。
【
図4】本発明の実施の形態1に係るアイテム取得要求画面の例である。
【
図5】本発明の実施の形態1に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施の形態2に係る通信システムのブロック図である。
【
図7】本発明の実施の形態2に係るアイテム提供情報データの例である。
【
図8】本発明の実施の形態2に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る通信システムのブロック図である。本発明の実施の形態1に係る通信システムは、サーバ1(ゲームサーバ1)と通信端末2とを備える。
【0024】
サーバ1は、通信部10と、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0025】
通信部10は、通信端末2と無線又は有線の少なくとも一方により通信する。
【0026】
記憶部11は、通信端末2に提供するアイテム及びアイテム種類に係る情報を記憶する。アイテムとは、ゲーム内で使用される各種の項目であって、例えば、ユーザのデッキを構成する対戦カード、キャラクタ、武器、装備、装飾品、植物、食べ物等、どのようなものであってもよい。またアイテム種類とは、当該アイテムの希少価値の高さを表す数値、アイテムのカテゴリを表す数値等である。以下、アイテム種類はアイテムの希少価値の高さを表す数値であるものとして説明するが、これに限られない。
【0027】
具体的には記憶部11には、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112が格納される。
【0028】
アイテムデータ111は、ユーザに提供するアイテムに係る画像等のデータを、アイテム識別情報に対応付けて格納する。アイテム識別情報とは、本システムにおいてアイテムを一意に特定するための識別子である。
図2にアイテムデータ111の例を示す。
図2に示すように、例えばアイテムデータは、アイテム識別情報“ITM001”、アイテム名“アイテムA”、アイテム画像“アイテムA画像”、攻撃力“1000”、防御力“500”、アイテム種類“3”、アイテムグループ“Aグループ”を含む。攻撃力及び防御力は、アイテムの強さに係るパラメータである。画像データは、JPEG、GIF、PNG等、如何なる画像フォーマットであってもよい。アイテムグループは、複数のアイテムから構成され、制御部12により、抽選で提供する一のアイテムを決定する際の抽選対象の範囲を決定する。ここでBグループに含まれるアイテムの方が、Aグループに含まれるアイテムよりも希少価値を高くする。
【0029】
アイテム提供情報データ112は、サーバ1が通信端末2にアイテムを提供した回数と、提供したアイテムに係る情報をユーザ識別情報毎に蓄積する。具体的にはアイテム提供情報データ112は、ユーザ識別情報と、アイテム提供回数と、提供済アイテム識別情報を対応付けて蓄積する。ユーザ識別情報とは、本システムにおいてユーザを一意に特定するための識別子である。アイテム提供回数とは、サーバ1が各ユーザ識別情報に係る通信端末2にアイテムを提供した回数である。提供済アイテム識別情報とは、サーバ1が各ユーザ識別情報に係る通信端末2に提供したアイテムに係るアイテム識別情報である。
図3にアイテム提供情報データ112の例を示す。
図3に示すように、アイテム提供情報データ112は、例えばユーザ識別情報“UID001”、アイテム提供回数“50回”、提供済アイテム識別情報“ITM002”、“ITM004”を含む。
【0030】
制御部12は、サーバ1に係る各種制御を行う。例えば制御部12は、通信端末2からアイテム取得用画面の要求(以下、アイテム取得用画面要求)を受信する。アイテム取得用画面とは、通信端末2がアイテム取得要求をサーバ1に送信するためのユーザインタフェースである。アイテム取得用画面要求を受信した場合、制御部12は、アイテム取得用画面に係るデータを、通信部10を介して通信端末2に送信する。好適にはアイテム取得用画面要求は、通信端末2のユーザ識別情報を含む。
【0031】
また制御部12は、通信端末2からアイテム取得要求を受信すると、提供するアイテムを抽選し、アイテムを提供する。具体的には制御部12は、第1の抽選手段121と、第2の抽選手段122とを備える。制御部12は、通信端末2からのアイテム取得要求に応じて、第1の抽選手段121又は第2の抽選手段122により、提供するアイテムを抽選する。アイテム取得要求は、第1のアイテム取得要求と、第2のアイテム取得要求とがある。制御部12が第1のアイテム取得要求を受信したと判定した場合、制御部12は、第1の抽選手段121により、記憶部11のアイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112を参照し、アイテムグループがAグループの中で提供済でないアイテムの中から通信端末2に提供するアイテムを抽選する。そして制御部12は、通信端末2に当該アイテムを提供する。具体的には第1の抽選手段121は、アイテムデータ111に基づき、提供するアイテムに係るアイテム識別情報に対応するアイテム画像を、通信部10を介して通信端末2に送信する。制御部12は、通信端末2にアイテムを提供する度に、アイテム提供情報データ112のアイテム提供回数に1を加算する。また制御部12は、通信端末2にアイテムを提供した場合、アイテム提供情報データ112に当該アイテムに係るアイテム識別情報を、提供済アイテム識別情報として記録する。
【0032】
一方、サーバ1が第2のアイテム取得要求を受信した場合、制御部12は、第2の抽選手段122により、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112を参照し、アイテムグループがAグループ及びBグループの中で提供済でないアイテムの中から提供するアイテムと抽選する。そして第2の抽選手段122は、通信端末2に当該アイテムを提供する。具体的には第2の抽選手段122は、アイテムデータ111に基づき、提供するアイテムに係るアイテム識別情報に対応するアイテム画像を、通信部10を介して通信端末2に送信する。
【0033】
ここで制御部12は、記憶部11のアイテム提供情報データ112のアイテム提供回数が所定回数以上である場合、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求の通信端末2による送信が可能となるように制御する。具体的には制御部12は、通信端末2からアイテム取得用画面要求を受信した場合、アイテム取得用画面要求に含まれるユーザ識別情報と、アイテム提供情報データ112とに基づき、通信端末2のユーザ識別情報に係るアイテム提供回数を取得する。制御部12は、アイテム提供回数が所定回数以上であるか否かを判定する。そして制御部12は、アイテム提供回数が所定回数以上(例えば25回以上)であると判定した場合(すなわち第1の抽選手段121によるアイテムの提供回数が所定回数以上である場合)、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求を送信可能にする(第2のアイテム取得要求の送信のロックを解除する)。一方制御部12は、アイテム提供回数が所定値未満であると判定した場合、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求の送信不可能にする(第2のアイテム取得要求の送信のロックをする)。
【0034】
なお第1の抽選手段121及び第2の抽選手段122による抽出の仕方は、ランダムであってもよいし、所定のアルゴリズムに基づく抽選を行ってもよい。上述のように制御部12は、第1の抽選手段121により、所定のアイテムグループ(Aグループ)から希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムをユーザに提供する。また制御部12は、第2の抽選手段122により、第1の抽選手段121によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して、所定のアイテムグループ(Aグループ及びBグループ)から希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供する。第2の抽選手段は、Aグループ及びBグループに含まれるアイテムから提供するアイテムを抽選するため、第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高くなる。
【0035】
図4(a)(b)にアイテム取得用画面の例を示す。
図4(a)は、第2のアイテム取得要求の送信がロックされている場合のアイテム取得用画面の例を示す。
図4(a)に示すように、アイテム取得用画面は、第1のアイテム取得要求を送信するためのボタン401aと、第2のアイテム取得要求を送信するためのボタン402aとを含む。
図4(a)においては、第2のアイテム取得要求の送信がロックされていることを、ボタン402aに“(ロック中)”として表示する。通信端末2においてユーザがボタン402bを押下しても第2のアイテム取得要求を送信できない。
図4(b)は、第2のアイテム取得要求の送信のロックが解除されている場合のアイテム取得用画面の例を示す。
図4(b)に示すように、ボタン402bには例えば“ガチャを回す”と表示され、第2のアイテム取得要求が送信可能であることを示す。
【0036】
好適にはアイテム取得用画面は、Aグループに含まれるアイテムに係るアイテム種類毎の残数情報403を含む。また好適にはアイテム取得用画面は、Aグループ及びBグループに含まれるアイテムに係るアイテム種類毎の残数情報404を含む。サーバ1の制御部12は、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112の提供済アイテム識別情報に基づき、各アイテムグループにおいてユーザに提供可能なアイテムの残数を算出し、残数情報403及び残数情報404を生成する。なお
図4においては、アイテムデータ111のアイテム種類が1~4のものをそれぞれN(ノーマル)、UN(アッパーノーマル)、R(レア)、SR(スーパーレア)として表示している。またそれぞれ各アイテム種類の残数は、35、23、12、5である。残数情報403及び残数情報404によりユーザは、第1のアイテム取得要求及び第2のアイテム取得要求各々における提供可能性のあるアイテムに係るアイテム種類を認知することができる。なおアイテム取得画面にはアイテム種類毎の残数情報403を含むとしたがこれに限られない。例えば残数情報403に加えて、あるいは残数情報403の代わりにアイテム種類毎のアイテムの取得個数の情報をアイテム取得画面に表示してもよい。さらにアイテム取得画面にAグループ全体に含まれるアイテムの総数、Bグループ全体に含まれるアイテムの総数を表示するようにしてもよい。さらに、レア度に応じてアイテム種類毎の情報の表示を異ならせるようにしてもよい。例えば、各グループに含まれているアイテムのレア度が所定値以上の場合、画像やアイテムに描かれているキャラクタの名前などをアイテム種類毎の情報として記載してもよい。また、レア度が所定値未満のアイテムについては残数もしくは取得数のみをアイテム種類毎の情報として表示するようにしてもよい。
【0037】
また好適には、アイテム取得用画面は、アイテム取得要求に係る期限情報405を含む。例えば
図4では期限が“2013年12月31日”である。この場合、通信端末2は、第1のアイテム取得要求及び第2のアイテム取得要求を当該期限まで送信でき、サーバ1は当該期限までアイテム取得要求を受信して、アイテムを提供する。また好適には、アイテム取得用画面は、第1のアイテム取得要求に係るゲーム内通貨等情報406を含む。例えばゲーム内通貨はリボンと呼ばれるものであり、リボンの数は、ゲーム内の所定のイベントをクリアした場合に加算される。好適には第1のアイテム取得要求は、所定数のリボンを対価に送信することができる。
【0038】
また好適には、アイテム取得用画面は、ロック解除までのアイテム提供回数に係る、ロック解除情報407を含む。例えば
図4ではロック解除情報407として“あと10回まわすとアンロック”と表示される。ロック解除情報407によりユーザは、第2のアイテム取得要求を送信するために必要な、第1のアイテム取得要求の回数を認知することができる。
【0039】
通信端末2は、通信部20と、表示部21と、操作部22と、制御部23とを備える。
【0040】
通信部20は、サーバ1と無線又は有線の少なくとも一方により通信をする。具体的には通信部20は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、サーバ1にアイテム取得用画面要求を送信する。また通信部20は、サーバ1から当該要求に対するアイテム取得用画面のデータを受信する。また通信部20は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、サーバ1に第1のアイテム取得要求又は第2のアイテム取得要求を送信する。また通信部20は、サーバ1から第1のアイテム取得要求又は第2のアイテム取得要求に対するアイテムの提供を受ける。
【0041】
表示部21は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等により構成され、サーバ1により提供されるゲームに係る表示出力をする。例えば表示部21は、サーバ1から提供されるアイテムに係るアイテム画像を表示する。また表示部21は、アイテム取得用画面を表示する。
【0042】
操作部22は、ボタン、タッチパネル等により構成され、ゲームにおけるユーザからの入力信号を受け付ける。そして操作部22は、ユーザから受け付けた入力信号を制御部23に送出する。
【0043】
制御部23は、通信端末2に係る各種制御を行う。例えば制御部23は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、アイテム取得用画面要求、第1のアイテム取得要求、又は第2のアイテム取得要求を、通信部20を介してサーバ1に送信する。
【0044】
次に、実施の形態1に係る通信システムについて、
図5に示すフローチャートによりその動作を説明する。
【0045】
はじめに通信端末2の制御部23は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、アイテム取得用画面要求を、通信部20を介してサーバ1に送信する(ステップS1)。
【0046】
次にサーバ1の制御部12は、通信端末2からアイテム取得用画面要求を受信した場合、アイテム取得用画面要求に含まれるユーザ識別情報及びアイテム提供情報データ112に基づき、通信端末2のユーザ識別情報に係るアイテム提供回数を取得する。そして制御部12は、アイテム提供回数が所定回数以上であるか否かを判定する(ステップS2)。
アイテム提供回数が所定回数以上(例えば25回以上)であると判定した場合(ステップS2のはい)、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求の送信のロックを解除する(ステップS3)。そして制御部12は、通信部10を介してアイテム取得用画面に係るデータを通信端末2に送信する(ステップS5)。一方、ステップS2において制御部12が、アイテム提供回数が所定値未満であると判定した場合(ステップS2のいいえ)、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求の送信のロックし(ステップS4)、ステップS5に進み、アイテム取得用画面に係るデータを通信端末2に送信する。
【0047】
続いて通信端末2の表示部21は、受信したアイテム取得用画面を表示する(ステップS6)。そして制御部23は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、第1のアイテム取得要求、又は第2のアイテム取得要求を、通信部20を介してサーバ1に送信する(ステップS7)。
【0048】
続いてサーバ1の制御部12は、通信端末2から受信したアイテム取得要求が、第1のアイテム取得要求であるか、又は第2のアイテム取得要求であるかを判定する(ステップS8)。第1のアイテム取得要求であると判定した場合(ステップS8のはい)、制御部12は、第1の抽選手段121により、記憶部11のアイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112を参照し、アイテムグループがAグループの中から提供済でないアイテムの中から通信端末2に提供するアイテムを抽選する(ステップS9)。そして制御部12は、通信端末2に当該アイテムを提供する(ステップS11)。
【0049】
一方、ステップS8において、第1のアイテム取得要求ではないと判定した場合(第2のアイテム取得要求であると判定した場合)(ステップS8のいいえ)、制御部12は、第2の抽選手段122により、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112を参照し、Aグループ及びBグループの中から提供済でないアイテムの中から提供するアイテムと抽選する(ステップS10)。そしてステップS11において制御部12は、通信端末2に当該アイテムを提供する。
【0050】
続いて制御部12は、提供したアイテムを提供済アイテム識別情報として記憶部11のアイテム提供情報データ112に記録する。また制御部12は、第1の抽選手段121によりアイテムを抽選して提供した場合、記憶部11のアイテム提供情報データ112のアイテム提供回数に1を加算する(ステップS12)。そして処理が終了する。
【0051】
このように本発明によれば、サーバ1の制御部12が第1の抽選手段121及び第2の抽選手段122を備え、第2の抽選手段122は、第1の抽選手段121によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であるため、対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やすことができる。また第2の抽選手段122は第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高いため、希少価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【0052】
なお好適には第1のアイテム取得要求は、一日一回無料で行うことができ、2回目以降はゲーム内通貨等で送信することができる。なおこの場合さらに、サーバ1が、通信端末2から任意のタイミングでリセット要求を受信可能なように構成してもよい。リセット要求とは、概略としてアイテム提供情報データ112をリセットするための要求である。サーバ1の制御部12は、通信端末2からリセット要求を受信した場合、当該通信端末2のユーザ識別情報に対応するアイテム提供回数を0にする。また制御部12は、提供済アイテム識別情報を削除する。このようにすることにより、例えば第1のアイテム取得要求により抽選するAグループのアイテムが無くなった場合において、Aグループの提供済アイテムに係る情報をリセットし、無料にてゲームを楽しみたいユーザのゲームに対する興味を維持することができる。
【0053】
なお本実施の形態においては第2のアイテム取得要求の送信のロックが解除される条件を、第1の抽選手段121によるアイテムの提供回数が所定回数以上としたがこれに限られず、ロックの解除の条件は任意の条件を設定可能である。例えば第1所定期間内(例えば30日間)において、第1の抽選手段121によるアイテムの提供回数が所定回数以上である場合に、サーバ1の制御部12は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供可能としてもよい。また例えば、第1の抽選手段121によるアイテムの提供が所定日数(例えば7日間)継続した場合に、サーバ1の制御部12は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供可能としてもよい。さらに例えば、第1の抽選手段121により特定のアイテム(当たりのアイテム)を提供した場合に、サーバ1の制御部12は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供可能としてもよい。このようにすることによりユーザのゲームに対する興味を向上させることができる。
【0054】
またサーバ1の制御部12は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供可能な期間を一定期間(例えば1日間)に限定してもよい。
【0055】
なお、第2の抽選手段122は、Aグループ及びBグループからアイテムを抽選するとしたがこれに限られず、第2の抽選手段122は、Bグループのみからアイテムを抽選するようにしてもよい。このようにすることにより、第2の抽選手段122がAグループより希少価値の高いアイテムを含むBグループのみからアイテムを抽選するため、より希少価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【0056】
なお、本実施の形態1においては、アイテムグループをAグループとBグループの2つとしたがこれに限られず、3以上のグループが存在してもよい。例えば3つのグループが存在する場合、サーバ1の制御部12はさらに第3の抽選手段を備える。そしてアイテム提供回数が第2の所定の回数以上となった場合に、第3の抽選手段により、Cグループ(及びAグループ及びBグループ)からアイテムを抽選する。なおこの場合、Cグループは、Bグループよりも希少価値の高いアイテムを含む。このようにすることにより、対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【0057】
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2について説明をする。
図6は本発明の実施の形態2の通信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。実施の形態2に係る通信システムは、実施の形態1にかかる構成と比較して、サーバ1の記憶部11のアイテム提供情報データ113に格納される情報が実施の形態1と相違する。
【0058】
アイテム提供情報データ113は、概略として、第2の抽選手段によりアイテムを提供した回数(以下、第2アイテム提供回数という。)も格納する。
図7にアイテム提供情報データ113の例を示す。
図7に示すように、アイテム提供情報データ113には、例えばユーザ識別情報“UID001”、アイテム提供回数“50回”、第2アイテム提供回数“10回”、提供済アイテム識別情報“ITM004”を含む。
【0059】
そして実施の形態2に係るサーバ1の制御部12は、第2アイテム提供回数に基づき、第2のアイテム取得要求の送信をロック、またはロック解除のままにする。具体的には制御部12は、第2所定期間内(例えば5日間)において、第2の抽選手段122によるアイテムの提供回数が所定回数以上(例えば5回以上)である場合に、サーバ1の制御部12は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供可能とする。
【0060】
次に、実施の形態2に係る通信システムについて、
図8に示すフローチャートによりその動作を説明する。実施の形態1と同一の動作については同一の符号を付し、説明は省略する。
【0061】
実施の形態2に係る通信システムは、ステップS1の次に、サーバ1の制御部12が、アイテム提供回数が所定回数以上であり、かつ第2所定期間内において第2アイテム提供回数が所定回数以上であるか否かを判定する(ステップS21)。アイテム提供回数が所定回数以上であり、かつ第2所定期間内において第2アイテム提供回数が所定回数以上であると判定した場合(ステップS21のはい)、ステップS3に進み第2のアイテム取得要求のロックを解除する。そうでない場合(ステップS21のいいえ)、ステップS4に進み第2のアイテム取得要求をロックする。続くステップS5~ステップS11は実施の形態1と同一の動作をする。
【0062】
ステップS10に続いて、サーバ1の制御部12は、提供したアイテムを提供済アイテム識別情報として記憶部11のアイテム提供情報データ113に記録する。また制御部12は、第1の抽選手段121によりアイテムを抽選して提供した場合、記憶部11のアイテム提供情報データ113のアイテム提供回数に1を加算する。さらに制御部12は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供した場合、第2アイテム提供回数に1を加算する(ステップS22)。そして処理が終了する。
【0063】
このように実施の形態2にかかる通信システムによれば、サーバ1が第2アイテム提供回数に応じて第2アイテム取得要求の送信に係るロックの制御をすることにより、対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【0064】
ここで、サーバ1又は通信端末2として機能させるために、コンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、サーバ1又は通信端末2の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータの中央演算処理装置(CPU)によってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
【0065】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0066】
例えば、上記実施形態1及び2では、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112がサーバ1の記憶部11に格納され、制御部12が第1の抽選手段121及び第2の抽選手段122として機能する例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、アイテムデータ111と、アイテム提供情報データ112と、第1の抽選手段121と、第2の抽選手段122とがサーバ1及び通信端末2のいずれに設けられるようにしてもよい。またゲーム処理の負荷、サーバ1及び通信端末2の性能等を考慮して、アイテムデータ111と、アイテム提供情報データ112と、第1の抽選手段121と、第2の抽選手段122の全てがサーバ1にのみ設けられるようにしてもよいし、又は通信端末2にのみ設けられるようにしてもよい。以下に、本願の原出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
抽選により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムをユーザに提供可能な第1の抽選手段と、
前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であって、前記第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高い第2の抽選手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
[2]
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする、[1]に記載のサーバ。
[3]
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを一定時間、提供可能であることを特徴とする、[1]又は[2]に記載のサーバ。
[4]
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする、[1]乃至[3]のいずれか一項に記載のサーバ。
[5]
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムであって、
前記通信端末はアイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
第1の抽選手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムを抽選して前記通信端末に提供し、
第2の抽選手段により、前記通信端末のユーザが前記第1の抽選手段により所定回数以上アイテムの提供を受けている場合、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムを抽選して前記通信端末に提供し、
前記第2の抽選手段は、前記第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高いことを特徴とする通信システム。
[6]
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする、[5]に記載の通信システム。
[7]
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを一定時間、提供可能であることを特徴とする、[5]又は[6]に記載の通信システム。
[8]
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする、[5]乃至[7]のいずれか一項に記載の通信システム。
[9]
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムの制御方法であって、
前記通信端末がアイテム取得要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、
第1の抽選手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムを抽選して前記通信端末に提供するステップと、
第2の抽選手段により、前記通信端末のユーザが前記第1の抽選手段により所定回数以上アイテムの提供を受けている場合、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムを抽選して前記通信端末に提供するステップと、を含み、
前記第2の抽選手段は、前記第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高いことを特徴とする通信システムの制御方法。
[10]
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする、[9]に記載の通信システムの制御方法。
[11]
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを一定時間、提供可能であることを特徴とする、[9]又は[10]に記載の通信システムの制御方法。
[12]
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であることを特徴とする、[9]乃至[11]のいずれか一項に記載の通信システムの制御方法。
[13]
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムにおける通信端末として機能するコンピュータに、 アイテム取得要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバの第1の抽選手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちから抽選された一部のアイテムの提供を受けるステップと、
前記サーバの第2の抽選手段により、前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対する、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちから抽選された一部のアイテムの提供を受けるステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高いことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0067】
1 サーバ(ゲームサーバ)
10 通信部
11 記憶部
111 アイテムデータ
112、113 アイテム提供情報データ
113 アイテム提供情報データ
12 制御部
121 第1の抽選手段
122 第2の抽選手段
2 通信端末
20 通信部
21 表示部
22 操作部
23 制御部
401a、401b、402a、402b ボタン
403、404 残数情報
405 期限情報
406 ゲーム内通貨等情報
407 ロック解除情報
【手続補正書】
【提出日】2023-07-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの第1指示に応じて、複数のアイテムを含む第1グループから前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記第1指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、第1回数以上である、という第1条件が満たされている場合、前記ユーザからの第2指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2グループから前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する、制御部を備え、
特定期間における前記第2グループからの少なくとも一のアイテムの決定は、前記第1条件とともに、前記第2指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、前記第1回数以上である、という第2条件が満たされた場合において、前記ユーザからの前記第2指示に応じて実行される、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記特定期間において前記第1条件とともに前記第2条件が満たされた場合、前記第1指示及び前記第2指示を行うための画面が前記ユーザに提供されることで、前記ユーザは前記第1指示及び前記第2指示の中のいずれかの指示を行うことが可能となる、請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記第1条件が満たされていない場合、前記第2指示を行うことができない前記画面が前記ユーザに提供される、請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記第1グループからアイテムを決定することは、所定数の連続する期間のそれぞれにおいて実行可能であり、
前記第1条件は、前記第1指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、前記所定数の連続する期間内において前記第1回数以上である、という条件である、請求項1~3のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項5】
前記第1条件に関する情報を前記ユーザに提示する、請求項1~4のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供されるたびに、前記ユーザに提供されたアイテムを前記第1グループに含まれないアイテムとして設定し、
前記第1グループに含まれるアイテムの数を示す情報を前記ユーザに提示する、請求項1~5のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項7】
前記制御部は、前記ユーザからの第3指示に応じて、
前記第1グループに含まれないアイテムとして設定されたアイテムを、前記第1グループに含まれるアイテムに設定し、
前記第1指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数を第2回数に設定する、請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記第1グループ及び前記第2グループには、それぞれ共通するアイテムが含まれる、請求項1~7のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項9】
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムであって、
前記通信端末は、
ユーザからの第1指示に応じて第1アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記第1指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、第1回数以上である、という第1条件が満たされている場合、前記ユーザからの第2指示に応じて第2アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記第1アイテム取得要求を受信した場合、複数のアイテムを含む第1グループから前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記第2アイテム取得要求を受信した場合、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2グループから前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
特定期間における前記第2アイテム取得要求の送信は、前記第1条件とともに、前記第2指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、前記第1回数以上である、という第2条件が満たされた場合において、前記ユーザからの前記第2指示に応じて実行される、
ことを特徴とする通信システム。
【請求項10】
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムの制御方法であって、
前記通信端末が、
ユーザからの第1指示に応じて第1アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記第1指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、第1回数以上である、という第1条件が満たされている場合、前記ユーザからの第2指示に応じて第2アイテム取得要求を前記サーバに送信すること、および、
前記サーバが、
前記第1アイテム取得要求を受信した場合、複数のアイテムを含む第1グループから前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記第2アイテム取得要求を受信した場合、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2グループから前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定すること、
を含み、
特定期間における前記第2アイテム取得要求の送信は、前記第1条件とともに、前記第2指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、前記第1回数以上である、という第2条件が満たされた場合において、前記ユーザからの前記第2指示に応じて実行される、
ことを特徴とする通信システムの制御方法。
【請求項11】
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端末にアイテムを提供する通信システムにおける前記通信端末として機能するコンピュータに、
ユーザからの第1指示に応じて第1アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記第1指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、第1回数以上である、という第1条件が満たされている場合、前記ユーザからの第2指示に応じて第2アイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記第1アイテム取得要求を送信した場合、前記サーバにより、複数のアイテムを含む第1グループから決定された少なくとも一のアイテムの提供を受け、
前記第2アイテム取得要求を送信した場合、前記サーバにより、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2グループから決定された少なくとも一のアイテムの提供を受けること、
を実行させ、
特定期間における前記第2アイテム取得要求の送信は、前記第1条件とともに、前記第2指示に応じて決定されたアイテムが前記ユーザに提供された回数が、前記第1回数以上である、という第2条件が満たされた場合において、前記ユーザからの前記第2指示に応じて実行される、
ことを特徴とするプログラム。