(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023115423
(43)【公開日】2023-08-21
(54)【発明の名称】コネクター並びにコネクター付タープ
(51)【国際特許分類】
E04H 15/64 20060101AFI20230814BHJP
E04H 15/26 20060101ALI20230814BHJP
E04H 15/58 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
E04H15/64
E04H15/26
E04H15/58 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022017614
(22)【出願日】2022-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】399126293
【氏名又は名称】株式会社カンセキ
(74)【代理人】
【識別番号】100129056
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 信雄
(72)【発明者】
【氏名】根本 学
【テーマコード(参考)】
2E141
【Fターム(参考)】
2E141AA08
2E141BB04
2E141CC04
2E141EE28
2E141GG10
(57)【要約】
【課題】テントとタープを連結する際、様々な高さのテントに適応可能なコネクター並びにコネクター付タープを提供する。
【解決手段】テントとタープとを連結するコネクターであって、テントに着脱可能に係合されるテント固定部と、テント固定部とタープとを連結し、長さ調節可能な連結部とを有する手段を採用した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テントとタープとを連結するコネクターであって、
テントに着脱可能に係合されるテント固定部と、
テント固定部とタープとを連結し、長さ調節可能な連結部と
を有することを特徴とするコネクター。
【請求項2】
前記テント固定部が、テントの頂部に着脱可能に係合されるものである請求項1記載のコネクター。
【請求項3】
前記テント固定部が、略円錐状である請求項2記載のコネクター。
【請求項4】
連結部の一端が、タープの天幕の端部に固定される請求項1~3のいずれか一項記載のコネクター。
【請求項5】
前記テントが、多角錐状テントである請求項1~4のいずれか一項記載のコネクター。
【請求項6】
ポールと、天幕と、コネクターとを有するタープであって、
前記コネクターが、テントに着脱可能に係合されるテント固定部と、テント固定部とタープとを連結し、長さ調節可能な連結部とを有するものであることを特徴とするタープ。
【請求項7】
前記テント固定部が、略円錐状である請求項6記載のタープ。
【請求項8】
連結部の一端が、前記天幕の端部に固定されている請求項6又は7記載のタープ。
【請求項9】
前記テントが、多角錐状テントである請求項6~8のいずれか一項記載のタープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テントとタープをコネクターで連結する技術に関し、詳しくは、テントとタープをコネクターで連結する際、様々な高さのテントに適応するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
キャンプ場などで行われるキャンプにおいて、テントに加えてタープが使用されることが多い。テントは就寝用スペースとして、タープは料理、食事、団らん等をする場を構成するために設置される。テントとタープは、お互いに離れた位置に設置されることもあるが、テントとタープを繋げて設置するニーズも高い。これは、雨天においてテントとタープ間の移動の際に濡れないように移動できるように、あるいは、テントとタープの一体性からくる美観などの理由からである。また、特にワンポールテントなどの多角錐状のテントやドーム型のテントは庇がないタイプが多いことから、庇の代わりとしてタープをテントに連結、接続することが求められることもある。
従来、テントとタープを接続する方法の1つとして、タープの一方の端部を、テープ等を介して、テントの頂部と連結する構造が用いられていた。
しかしながら、タープとテントの頂部との距離は、テープの長さによって規定されてしまい、専用のテントにしか、タープを連結することができないことも多かった。
そこで、テントとタープを連結する際、タープと、様々な高さのテントとを、連結できる構造が求められていた。
【0003】
このような問題に対して、従来からも様々な技術が提案されている。テントとタープを連結する方法として、タープの長さ方向片側縁部をロープや金具などによりテントに対して連結し、その際、2組のポール素子集合体のうち、一方を2本のサブポールとしてテント側で用いるものが開示されている(特許文献1)。
しかしながら、タープと様々な高さのテントを連結する技術については記載されておらず、前記問題の解決には至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、テントとタープを連結する際、様々な高さのテントに適応可能なコネクター並びにコネクター付タープを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、テントとタープとを連結するコネクターであって、テントに着脱可能に係合されるテント固定部と、テント固定部とタープとを連結し、長さ調節可能な連結部とを有する手段を採用する。
【0007】
また、本発明に係るコネクターは、前記テント固定部が、テントの頂部に着脱可能に係合されるものであることが好ましい。
【0008】
さらに、本発明に係るコネクターは、前記テント固定部が、略円錐状であることが好ましい。
【0009】
またさらに、本発明に係るコネクターは、連結部の一端が、タープの天幕の端部に固定されることが好ましい。
【0010】
さらにまた、本発明に係るコネクターは、前記テントが、多角錐状テントであることが好ましい。
【0011】
そしてまた、本発明は、ポールと、天幕と、コネクターとを有するタープであって、前記コネクターが、テントに着脱可能に係合されるテント固定部と、テント固定部とタープとを連結し、長さ調節可能な連結部とを有する手段を採用する。
【0012】
また、本発明に係るタープは、前記テント固定部が、略円錐状であることが好ましい。
【0013】
さらに、本発明に係るタープは、連結部の一端が、前記天幕の端部に固定されていることが好ましい。
【0014】
さらにまた、本発明に係るタープは、前記テントが、多角錐状テントであることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るコネクター並びにコネクター付タープよれば、タープと、様々な高さのテントとを連結することができ、タープの活用範囲を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明に係るコネクターの実施形態を示す全体斜視図である。
【
図2】本発明に係るテント及びコネクター付タープの実施形態を示す全体斜視図である。
【
図3】本発明に係るテント及びコネクター付タープの位置関係を示す平面視図である。
【
図4】本発明に係るテント及びコネクター付タープの設営工程を示す説明図である。
【
図5】本発明に係るコネクターを高さの異なるテントへ連結する実施例を示す説明図である。
【
図6】本発明に係るコネクターの他の実施形態例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係るコネクター並びにコネクター付タープは、様々なタープと様々なテントとを容易に連結することができることを最大の特徴とする。特に、高さの異なるテントとタープを容易に連結することができる。
【0018】
本発明のコネクターは、テントとタープとを連結するコネクターであって、テントに着脱可能に係合されるテント固定部と、テント固定部とタープとを連結し、長さ調節可能な連結部とを有するものである。
【0019】
テント固定部とは、テントに着脱可能に係合され、コネクターをテントに固定するものである。例えば、テントのリング等に引っかけることによって着脱可能に係合する鍵状部材、フック、テントの凸部やフックにかけられるリング状部材、筒状部材、テント側に設けられた対応部分に挿入或いは嵌合する等により固定されるバックルなどが挙げられる。好ましくは略円錐状の部材、さらに好ましくは上部が開放された略円錐状の部材である。略円錐状であることによって、テントの頂部に被せることによって固定され、容易に着脱が可能となる。テント固定部の素材は特に限定されず、布、紐、金属、プラスチックなどをいずれも使用することができる。
【0020】
テント固定部は、テント連結部とは逆側に、張り綱やガイロープを接続可能なリングを有することが好ましい。テント連結部とは逆側に張り網やガイロープを繋げることでテンションがかかり、タープやテントを安定させることができる。
【0021】
また、テント固定部は、リング状か略円錐状であって、テント連結部が引っ張られるとリングや円錐の径が絞られる方向に力が加わる構造であることが好ましい。このような構造としては、例えば、連結部を構成する紐、ロープ、テープなどが、テント固定部のリング、筒、円錐の内部を周方向に沿って通っており、連結部が引っ張られることによってリング、筒、円錐等が窄まり、径が絞られる。このような構造とすることによって、テント固定部をテントに強固に固定することができる。
【0022】
連結部は、テント固定部とタープとを連結するものであり、長さ調節が可能であるという特徴を有する。連結部としては、紐、ロープ、テープ、ベルト、鎖などの長尺状のものが挙げられる。長さ調節を可能とする機構としては、特に限定されず、ベルトの長さ調節に用いられるアジャスター、自在金具、長さ調節機能を備えるバックル、ラダーロック、トライグライト、リールなど公知のものを挙げることができる。連結部の一端は、テント固定部に接続、固定されている一方、他端は、タープに固定されていてもよく、着脱可能となっていてもよい。
【0023】
本発明のコネクターは、ワンポールテントなどの多角錐状テント用であることが好ましい。多角錐状テントとは、多角錐状をしたテントのことであり、例えば、三角錐、四角錐、五角錐、六角錐、七角錐、八角錐のものが挙げられる。多角錐状テントは、一般的には、天幕と、前記天幕を支持するためのポールを備える。このうち、ワンポールテント(モノポールテントとも呼ばれる)は、一本のメインポールによって天幕を支え、天幕の端部を地面に固定し、メインポールと、天幕にかかる張力によって起立するテントである。このようなワンポールテントは、頂部が凸状となっており、本発明のコネクターのテント固定部が略円錐状であるときに、被せることによって容易に着脱可能であり、また強固に固定することが可能となる。多角錐状テントは、ワンポールテントのメインポールの代わりに二股あるいは三つ股のポールを備えるものも含む。
【0024】
本発明のタープは、上記コネクターが予めタープの天幕に固定されたものである。タープの形状やコネクターの固定方法は特に限定されない。例えば、コネクターの連結部の端がタープの天幕の端部に縫い合わされたものを挙げることができる。
【0025】
以下、本発明に係るコネクター並びにコネクター付タープの実施形態の例を、図面に基づいて説明する。
【0026】
尚、本発明に係るコネクター並びにコネクター付タープの全体構成及び各部の構成は、下記に述べる実施形態の例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更することができるものである。
【0027】
図1から
図6に従って、本発明を説明する。
図1は、本発明に係るコネクターの実施形態の例を示す全体斜視図であり、(a)は連結部を2つに分離した状態、(b)は連結部によりタープとコネクターを連結した状態を示している。
図2は、本発明に係るコネクター付タープ及びテントの実施形態を示す全体斜視図である。
図3は、本発明に係るコネクター付タープ及びテントの位置関係を示す平面視図である。
図4は、本発明に係るコネクター付タープ及びテントの設営工程を(a)乃至(d)の順で示す説明図である。
図5は、本発明に係るコネクターの高さの異なるテントへの連結例を示す説明図であり、(a)はタープとテントの高低差が小さい場合、(b)はタープとテントの高低差が大きい場合を示している。
図5はいずれもタープがテントよりも低い場合を示すものであるが、このような例に限られず、タープの方がテントよりも高い場合であってもよい。
図6は、本発明に係るコネクターの他の実施形態例を示す図であり、(a)は、コネクターをタープの孔に接続する例、(b)は連結部の先がトグル形状の例、(c)はトグル形状によって連結部をタープのループに連結した状態を示している。
尚、全体図における要部は、明確にするために、適宜、拡大し描画している。
【0028】
コネクター付タープ1は、主に、ワンポールテントなどの多角錐状テントにタープ40を連結して使用する場合を想定したタープである。
コネクター付タープ1は、コネクター10とタープ40とから成る。
タープ40は、一般的なタープとほぼ同じであり、例えば、ヘキサタイプのタープである。コネクター10の連結部30の一部であるタープ側テープ32が、タープ40の天幕41の一端に取り付けられていることを特徴とする。タープ側テープ32の位置は、天幕41の長手方向の一方の端部であり、通常のタープであれば、ポール部50を刺す位置に縫合等によって固定されている。天幕41の長手方向の他方の端部には、通常のタープと同様に、ポール部50を刺すための孔部42が設けられている。
また、天幕41の周辺には、タープ40の固定等に用いるための孔部42、テープ43が、適宜設けられている(
図2、
図3)。
【0029】
コネクター10は、タープ40の端部とテント60のテント頂部61を固定することによって、タープ40とテント60を連結するものである。コネクター10は、テント固定部20と連結部30から成る。
テント固定部20は、テント頂部61に着脱可能に係合させるものであり、テント頂部61の形状に対応した形状である。略円錐状であり、頂部は開口しており、全体として筒状である(
図1(a))。周方向に環状にテープが配置され、テープの一部は、コネクター側テープ31として引き出されている。
コネクター側テープ31を引くことで、周方向のテープが窄まる構造である。
【0030】
テント固定部20をテント60のテント頂部61に被せ、コネクター側テープ31を引くことで、テント固定部20の周方向のテープが窄まり、テント固定部20とテント60が密着し、テント固定部20とテント60を強固に固定することができる。円錐状であるので、テント60のテント頂部61の形状に近く、固定しやすい。
テント固定部20の生地をタープやテントの生地と同様のものとすることによって、より密着しやすくなる。
【0031】
テント固定部20の頂部を開口とすることによって、固定時にテント固定部20とテント頂部61の位置関係を確認することができると共に、テントの頂部から張り綱を出すタイプのテントにも対応できるため、好適である。
【0032】
連結部30は、タープ40とテント固定部20を繋ぐ部分であり、タープ40とテント固定部20の距離を調節することができる。連結部30は、コネクター側テープ31とタープ側テープ32とから成る。
コネクター側テープ31は、テント固定部20からつながったテープである。テープの長さは、様々な高さのテントに対応できるように長めの寸法を持つ。コネクター側テープ31のテント固定部20側は、テント固定部20の内部を周方向に回る。テープの端部は輪になっており、テント固定部20から出る部分のテープを通すことで環状としている。
コネクター側テープ31を引くことで、環状部分が小さくなる構造である。コネクター側テープ31の端部を、タープ側テープ32のバックル33に通して、長さを調整し固定する(
図1(b))。
【0033】
タープ側テープ32は、コネクター側テープ31に対応するタープ40側に配置されている。タープ側テープ32のタープ40側は、天幕41に縫製等によって強固に固定されている。言い換えれば、連結部30の一部であるタープ側テープ32の一端が、タープ40の天幕41の端部に固定されている。
タープ側テープ32のテント固定部20側の端部には、バックル33が配置されている。バックル33にコネクター側テープ31のテープを通して、固定と長さ調整を行う(
図1(b))。
【0034】
タープ40と連結するテント60は、ワンポールテントなどの多角錐状テントであると好適である。ワンポールテントは、中央にテント用ポール62を配置し、ポールの頂点が、テント頂部61となるので、テント60にテント固定部20を被せやすいからである。
【0035】
図2、
図3に沿って、コネクター10の構造、配置について説明する。
テント60の近傍にタープ40を設営する際、テント60とタープ40を別々に設営する場合もあるが、そうすると、テント60とタープ40が離れてしまい、居住性が低下する場合がある。また、タープ40が特定のテント60専用であれば、最適の設営が可能であるが、使い方が限られるため不便である。
【0036】
本実施形態の例において、タープ40の一方の端部にコネクター10を配置し、コネクター10のテント固定部20をテント60のテント頂部61に被せて、テント固定部20とテント60を固定する。
テント固定部20とタープ40の天幕41は、連結部30で連結される。連結部30は、バックル33とコネクター側テープ31を用いて連結部30の長さを調整することができるので、テント頂部61からタープ40の端部までの長さ調整が可能となって、様々なテントに適応することができる。
【0037】
タープ40の他方の端部は、通常のタープ40の設営方法と同様であり、タープ40の端部の孔部42にポール部50の先端を刺し、張り綱63とペグ44にて、ポール部50、タープ40を固定する。
また、タープ40の周囲には、孔部42とテープ43が適宜配置され、タープ40全体の固定等を行う。
テント60側の張り綱63の一方は、テント固定部20のリング21に固定され、他方はペグ44で固定され、テント60を安定して保持する。
【0038】
図4に沿って、テント60、コネクター付タープ1の設営工程の例を説明する。
まず、コネクター側テープ31をタープ側テープ32のバックル33に通して固定し、連結部30の長さを、設営するタープ40とテント60の関係に見合った長さに調整する。そして、テント固定部20のリング21に張り綱63をセットする(
図4(a))。
【0039】
次に、テント固定部20をテント60のテント頂部61に被せ、タープ40とテント60を連結する。その際、コネクター側テープ31を引き、テント固定部20をすぼめることで、テント固定部20とテント頂部の間の固定をより強固にする。そして、テント60及びテント用ポール62の接地部分を仮に決める。(
図4(b))。
【0040】
次に、テント用ポール62を垂直に立ち上げ、テント60を自立させる。リング21からの張り綱63の長さを調整し、張力を調整する。テント用ポール62、テント60の固定を行い、テント60の設営を完了する。
タープ40は、コネクター10によって、テント60と一体化しているので、通常のテントの設営と同様の方法でテントを立ち上げることができる(
図4(c))。
【0041】
次に、タープ40を立ち上げる。テント60側は、テント60によって位置が固定されているので、設営は容易である。
テント60と反対側のタープ40の端部の孔部42にポール部50を刺し、張り綱63をセットする。適宜、テープ43をペグ44で固定し、設営は完了する(
図4(d))。
【0042】
図5に沿って、異なる高さのテントでのコネクター10の調整方法を説明する。
図5(a)は、タープ40とテント60の高低差が小さい場合である。テント頂部61とタープ40の高さに差が少ないので、連結部30の長さは、短くて良い。
図5(b)は、タープ40とテント60の高低差が大きい場合である。連結部30の長さが短いと、タープ40の中心線(タープのポールが差し込まれる点と、テントとの接続部分とを結ぶ線)に傾斜ができてしまう。しかし、連結部30の長さを適度に長くすることで、タープ40の高さを適切にすることができる。
【0043】
例えば、ポール部50が280cmの場合、テント60の高さが280cmであれば、連結部30の長さは10cm以内が適当である。テント60の高さが360cmであれば、連結部30の長さは80cmが適当である。
このように、高さの異なるテントにタープを組み合わせる場合であっても、タープの高さを一定に保つことができるので、タープ用のポールを変えることなく、タープ全体(中心線)を水平に保つことができる。
【0044】
図6に沿って、コネクター10の他の実施形態の例を説明する。
図6(a)に示すように、連結部30がコネクター側テープ31とタープ側テープ32からなる場合以外に、連結部30をコネクター側テープ31のみとすることが考えられる。
コネクター側テープ31の先端を天幕41の孔部42に通し、結び目を作ることで、タープ40とテント60を連結するものである。このような構造とすることで、連結部30の構成要素を少なくし、構造を単純化することができる。
また、タープ40にタープ側テープ32を縫合する必要が無いので、一般的なタープに対しても、コネクターを用いることができる。
【0045】
また、天幕41にタープ側テープ32を縫合し、さらに、孔部42を設けても良い。この構成とすることで、通常はタープ側テープ32とコネクター側テープ31を用い、極端に連結部30の長さを短くしたい場合には、コネクター側テープ31を孔部42に通すことで、連結部30の長さを短くすることができる。
【0046】
図6(b)に示すように、タープ側テープ32を分離型とすることもできる。タープ側テープ32の一方はバックル33であり、他の一方にはトグル34を付す。
図6(c)に示すように、天幕41の端部に設けられたループ45にトグル34を通すことで、容易にタープ40とタープ側テープ32を一体化することができる。
また、不要の際には、トグル34をループ45から外すことで、一般的なタープとして使用することができ、便利である。
【0047】
以上のように、本発明に係るコネクター10並びにコネクター付タープ1によれば、タープとテントを連結する連結部での長さを自由に変更できるので、タープ側のポールの高さを変えることなく、様々な高さのテントに対応することができ、利便性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明に係るコネクター並びにコネクター付タープは、様々な高さのテントにタープを連結させることが可能であって、既存のテントに使用可能であることから、産業上の利用可能性は大きいものと思料される。
【符号の説明】
【0049】
1 コネクター付タープ
10 コネクター
20 テント固定部
21 リング
30 連結部
31 コネクター側テープ
32 タープ側テープ
33 バックル
34 トグル
40 タープ
41 天幕
42 孔部
43 テープ
44 ペグ
45 ループ
50 ポール部
60 テント
61 テント頂部
62 テント用ポール
63 張り綱