IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ TOTO株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-キッチンユニット 図1
  • 特開-キッチンユニット 図2
  • 特開-キッチンユニット 図3
  • 特開-キッチンユニット 図4
  • 特開-キッチンユニット 図5
  • 特開-キッチンユニット 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023115468
(43)【公開日】2023-08-21
(54)【発明の名称】キッチンユニット
(51)【国際特許分類】
   A47B 77/02 20060101AFI20230814BHJP
   A47B 77/06 20060101ALI20230814BHJP
   A47B 77/00 20060101ALI20230814BHJP
   A47B 97/00 20060101ALI20230814BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
A47B77/02
A47B77/06
A47B77/00
A47B97/00 M
H01R13/52 302D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022017694
(22)【出願日】2022-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】小川 翔
【テーマコード(参考)】
3B260
5E087
【Fターム(参考)】
3B260CA00
3B260CA02
3B260DA11
3B260FA00
3B260FA03
5E087EE02
5E087EE10
5E087FF02
5E087LL17
5E087LL29
5E087MM09
5E087QQ06
5E087RR12
5E087RR25
(57)【要約】
【課題】 キッチンのカウンター上面にコンセント部材を立設し、電化製品の十分な使用可能範囲を確保する一方で、コンセント部材のメンテナンスの作業が容易であるキッチンユニットを提供すること。
【解決手段】 本発明は、カウンターと、カウンター上面に立設されたコンセント部材と、前記カウンター上面に立設されたスクリーンユニットと、を備え、前記コンセント部材は、前記スクリーンユニットとは独立に設けられており、前記スクリーンユニットに対して一方側(前記スクリーンユニットの延長面に対して一方側を含む)に位置していることを特徴とするキッチンユニットである。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カウンターと、
カウンター上面に立設されたコンセント部材と、
前記カウンター上面に立設されたスクリーンユニットと、
を備え、
前記コンセント部材は、前記スクリーンユニットとは独立に設けられており、前記スクリーンユニットに対して一方側に位置している
ことを特徴とするキッチンユニット。
【請求項2】
前記カウンター上面に設けられたコンロ
を更に備え、
前記コンロは、前記スクリーンユニットに対して前記一方側に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載のキッチンユニット。
【請求項3】
前記カウンターの前記一方側は、キッチン使用者側に対向して配置されるようになっており、
前記カウンターの他方側は、リビング側に対向して配置されるようになっている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のキッチンユニット。
【請求項4】
前記スクリーンユニットは、
スクリーン本体と、
前記カウンター上面に立設され、前記スクリーン本体を支持する台座と、
を有しており、
前記コンセント部材は、前記台座の近傍に位置している
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のキッチンユニット。
【請求項5】
前記コンセント部材は、前記台座の少なくとも一部を覆うように設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載のキッチンユニット。
【請求項6】
前記台座は、少なくとも正面側の一部が略直方体形状を有しており、
前記コンセント部材は、前記台座の正面と、前記台座の正面側の上面の一部と、前記台座の正面側の左側面及び/または右側面の一部と、を覆う凹部を有している
ことを特徴とする請求項5に記載のキッチンユニット。
【請求項7】
前記コンセント部材の外殻は、前記台座の外殻と略同色である
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のキッチンユニット。
【請求項8】
前記コンセント部材の外殻は、前記台座の外殻と同じ材料で形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のキッチンユニット。
【請求項9】
前記コンセント部材は、
電源プラグが差し込まれる一対の差込穴と、
前記一対の差込穴の開口部を含んで外部に露出されたコンセント面と、
を有しており、
前記コンセント面は、前記一対の差込穴の開口部よりも突出した凸部領域を有さない
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のキッチンユニット。
【請求項10】
前記コンセント部材は、
前記コンセント面を含むコンセント本体と、
前記コンセント面を覆うことが可能な蓋と、
を有しており、
前記コンセント本体は、第一嵌合部を有しており、
前記蓋は、前記第一嵌合部と取り外し可能に嵌合可能な第二嵌合部を有しており、
前記蓋は、前記第一嵌合部と前記第二嵌合部とが互いに嵌合することで前記コンセント本体に固定可能であり、且つ、前記第一嵌合部と前記第二嵌合部との嵌合を解除して更に上方側に抜き取ることで前記コンセント本体から取り外し可能である
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のキッチンユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
キッチン環境では、調理のために電化製品を使用することが頻繁にある。壁向いのキッチンでは、壁に造作されたコンセントを使用して、キッチン環境、例えばキッチンのカウンター上で電化製品を使用することができる。
【0003】
しかしながら、対面キッチンやアイランドキッチンでは、キッチンから離れた壁に造作されたコンセントを使用する必要がある。この場合、コンセントコードの長さは限られているので、電化製品の使用可能範囲が限られ、キッチンのカウンターの作業スペースに届かない可能性があるなど、不便である。
【0004】
そこで近年、特許文献1や特許文献2に記載されているように、キッチンのカウンター上面に立設したパネルの台座部分にコンセントの一対の差込穴を設け、電化製品の使用可能範囲がキッチンのカウンター上面の全体を包含できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-154672号公報
【特許文献2】特開2020-89607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されたキッチンユニットにおいては、コンセントが故障して修理や交換が必要になった際、また、コンセントのメンテナンスが必要になった際に、パネル及び台座をカウンター上面から取り外す必要がある。
【0007】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、キッチンのカウンター上面にコンセント部材を立設し、電化製品の十分な使用可能範囲を確保する一方で、コンセント部材のメンテナンスの作業が容易であるキッチンユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、カウンターと、カウンター上面に立設されたコンセント部材と、前記カウンター上面に立設されたスクリーンユニットと、を備え、前記コンセント部材は、前記スクリーンユニットとは独立に設けられており、前記スクリーンユニットに対して一方側(前記スクリーンユニットの延長面に対して一方側を含む)に位置していることを特徴とするキッチンユニットである。
【0009】
本発明によれば、コンセント部材がスクリーンユニットとは独立に設けられているため、コンセント部材のメンテナンスの作業が容易である。
【0010】
本発明のキッチンユニットは、前記カウンター上面に設けられたコンロもしくはシンクを更に備え、前記コンロもしくはシンクは、前記スクリーンユニットに対して前記一方側に位置していることが好ましい。
【0011】
これによれば、スクリーンユニットに対してコンロもしくはシンクと同じ側にコンセント部材が設けられているため、電化製品の使い勝手をより向上することができる。
【0012】
また、前記カウンターの前記一方側は、キッチン使用者側に対向して配置されるようになっており、前記カウンターの他方側は、リビング側に対向して配置されるようになっていることが好ましい。
【0013】
これによれば、キッチン使用者にとって電化製品の使い勝手がよく、リビング側から見てコンセント部材が目立たないようにすることができ、意匠性の高いキッチンユニットとすることができる。
【0014】
また、前記スクリーンユニットは、スクリーン本体と、前記カウンター上面に立設され、前記スクリーン本体を支持する台座と、を有しており、前記コンセント部材は、前記台座の近傍に位置していることが好ましい。
【0015】
これによれば、台座とコンセント部材との一体感が向上し、意匠性のより高いキッチンユニットとすることができる。
【0016】
この場合において、前記コンセント部材は、前記台座の少なくとも一部を覆うように設けられていることが更に好ましい。
【0017】
これによれば、台座とコンセント部材との一体感が更に向上し、意匠性のより高いキッチンユニットとすることができる。
【0018】
更にこの場合において、前記台座は、少なくとも正面側の一部が略直方体形状を有しており、前記コンセント部材は、前記台座の正面と、前記台座の正面側の上面の一部と、前記台座の正面側の左側面及び/または右側面の一部と、を覆う凹部を有していることが好ましい。
【0019】
これによれば、台座とコンセント部材との一体感が更に向上し、意匠性のより高いキッチンユニットとすることができる。
【0020】
また、前記コンセント部材の外殻は、前記台座の外殻と略同色であることが好ましい。
【0021】
この特徴によっても、台座とコンセント部材の一体感が向上し、意匠性のより高いキッチンユニットとすることができる。
【0022】
また、前記コンセント部材の外殻は、前記台座の外殻と同じ材料で形成されていることが好ましい。
【0023】
この特徴によっても、台座とコンセント部材の一体感が向上し、意匠性のより高いキッチンユニットとすることができる。
【0024】
また、前記コンセント部材は、電源プラグが差し込まれる一対の差込穴と、前記一対の差込穴の開口部を含んで外部に露出されたコンセント面と、を有しており、前記コンセント面は、前記一対の差込穴の開口部よりも突出した凸部領域を有さないことが好ましい。
【0025】
これによれば、凸部領域と電源プラグとの干渉についての設計上の配慮が不要であり、よりデザイン性の高い設計を採用することができる。
【0026】
また、前記コンセント部材は、前記コンセント面を含むコンセント本体と、前記コンセント面を覆うことが可能な蓋と、を有しており、前記コンセント本体は、第一嵌合部を有しており、前記蓋は、前記第一嵌合部と取り外し可能に嵌合可能な第二嵌合部を有しており、前記蓋は、前記第一嵌合部と前記第二嵌合部とが互いに嵌合することで前記コンセント本体に固定可能であり、且つ、前記第一嵌合部と前記第二嵌合部との嵌合を解除して更に上方側に抜き取ることで前記コンセント本体から取り外し可能であることが好ましい。
【0027】
これによれば、不使用時のコンセント面を蓋によって覆うことが可能であるため、安全性を高めることができる一方、蓋の取り外しが容易であるため、利便性が良い。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、キッチンのカウンター上面にコンセント部材を立設し、電化製品の十分な使用可能範囲を確保する一方で、コンセント部材のメンテナンスの作業が容易であるキッチンユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施形態によるキッチンユニットの斜視図である。
図2】本発明の一実施形態によるキッチンユニットの側面図である。
図3】本発明の一実施形態によるキッチンユニットのコンセント部材及び台座の前後方向の縦断面図である(図4(a)のIII-III線断面に相当)。
図4】蓋の配置を変更する前後の、本発明の一実施形態によるキッチンユニットのコンセント部材を示す斜視図である。
図5】蓋を配置していない状態でのコンセント部材の上面を示す平面図(図5(a))と、蓋の裏面を示す平面図(図5(b))である。
図6】蓋を配置した状態でのコンセント部材の左右方向の縦断面図である(図4(a)のIV-IV線断面に相当)。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態によるキッチンユニット10を説明する。
【0031】
(構成)
図1は、本発明の一実施形態によるキッチンユニット10の斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態によるキッチンユニットの側面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態のキッチンユニット10は、カウンター1と、カウンター上面1aに立設されたコンセント部材2と、カウンター上面1aに立設されたスクリーンユニット3と、を備えている。
【0032】
図1及び図2に示すように、本実施形態のスクリーンユニット3は、スクリーン本体31と、カウンター上面1aに立設されてスクリーン本体31を支持する台座32と、を有している。
【0033】
また、図1に示すように、本実施形態のキッチンユニット10は、スクリーンユニット3に対して図1の手前側に、コンロ5と、蛇口を備えるシンク6と、コンロ5とシンク6とに挟まれた調理スペース7と、を備えている。図1及び図2に示すように、コンロ5はカウンター上面1aに設けられており、シンク6もカウンター上面1aに設けられており、調理スペース7もカウンター上面1aに設けられている。
【0034】
コンセント部材2は、スクリーンユニット3(スクリーン本体31及び台座32)とは独立に設けられており、スクリーンユニット3(スクリーン本体31及び台座32)に対してコンロ5側(図1の手前側)に位置している。また、コンセント部材2は、台座32の近傍に位置している。
【0035】
本実施形態では、カウンター1のコンロ5側(図1の手前側)は、キッチン使用者側に対向して配置されるようになっており(そのような配置が予定されたデザインとなっており)、カウンター1の他方側(図1の奥側)は、リビング側に対向して配置されるようになっている(そのような配置が予定されたデザインとなっている)。
【0036】
調理スペース7は、まな板を置いて食材を切るスペースであるが、近年普及している調理のための様々な電化製品を使用するスペースとしても活用される。
【0037】
図3は、コンセント部材2及び台座32の前後方向の縦断面図である。図4(a)は、蓋21がコンセント部材2のコンセント面23を覆った配置状態でのコンセント部材2の斜視図であり、図4(b)は、蓋21がコンセント部材2のコンセント面23を覆わない配置状態でのコンセント部材2の斜視図である。図5(a)は、蓋21を配置していない状態でのコンセント部材2の上面を示す平面図であり、図5(b)は、蓋21の裏面を示す平面図である。図6は、蓋21を配置した状態でのコンセント部材2の左右方向の縦断面図である(図4(a)のIV-IV線断面に相当)。
【0038】
図2乃至図6に示すように、本実施形態のコンセント部材2は、図4(a)及び図4(b)の状態で全体として略直方体の形状を有している(厳密には、各側面が僅かに傾斜しており(傾斜角度:1.5°)、上面は3.6cm×7.7cmの長方形、底面は3.9cm×8.0cmの長方形、となっており、高さは5.9cmである)。
【0039】
本実施形態の台座32は、全体として略直方体形状を有している(厳密には、各側面が僅かに傾斜しており(傾斜角度:1.5°)、上面は2.5cm×3.2cmの長方形、底面は2.8cm×3.5cmの長方形、となっており、高さは5.0cmである)。
【0040】
そして、コンセント部材2は、台座32の少なくとも一部を覆うように設けられている。具体的には、コンセント部材2は、図3及び図4を参照して、台座32の正面の全面と、台座32の正面側の上面の一部(台座32の上面の正面側32mmに相当する部分)と、台座32の正面側の右側面の一部(台座32の上面の正面側から6mmの位置から台座32の底面の正面側から8.5mmの位置に至る線分によりも正面側の部分)と、を覆う凹部24を有している。
【0041】
また、本実施形態では、凹部24のサイズ(コンセント部材2において凹部24側に露出する壁部要素(の端面や端縁)のサイズ)が台座32のサイズよりも僅かに一回り大きく形成されており(例えばギャップ0.5mmが確保されている)、結果としてコンセント部材2と台座32とは当接していない。
【0042】
また、本実施形態では、コンセント部材2の外殻は、台座32の外殻と同じ材料(例えば亜鉛ダイキャスト)で形成されている(校閲用注釈:可能であれば具体的な材料の例示をお願いいたします。)。
【0043】
また、本実施形態では、コンセント部材2の外殻は、台座32の外殻と略同色(例えば半光沢シルバー)とされている(校閲用注釈:可能であれば具体的な色の例示をお願いいたします。)。
【0044】
また、図4(b)に示すように、コンセント部材2は、右側面において、電源プラグが差し込まれる一対の差込穴22a、22bを有する差込口22を有している。すなわち、本実施形態のコンセント部材2は、右側面が、一対の差込穴22a、22b(差込口22)の開口部を含んで外部に露出されたコンセント面23となっている。また、図4(b)に示すように、コンセント面23は、一対の差込穴22a、22b(差込口22)の開口部よりも突出した凸部領域を有していない。
【0045】
一対の差込穴22a、22bは、JIS規格に基づく左右一対の穴22a、22bであり、左穴22aの左端から右穴22bの右端までの幅(本明細書では当該幅を「一対の差込穴の横幅」とする)は14.9mm(JIS規格によれば14.6mm以上)であり、各穴22a、22bの下端の位置がカウンターの上面から25mmとなるように配置されている。また、本実施形態では、一般的な左右一対の穴の下方に、アース用穴22cも設けられている。
【0046】
そして、図4乃至図6に示すように、本実施形態のコンセント部材2は、コンセント面23を含むコンセント本体25と、コンセント面23を覆うことが可能な蓋21と、を有している。
【0047】
蓋21は、側面視でL字の形状をしており、コンセント面23を覆う配置状態(図4(a))では、コンセント面23と共にコンセント部材2の上面右側領域を覆うようになっており、コンセント面23を覆わない配置状態(図4(b))では、コンセント部材の正面右側領域を覆うと共にコンセント部材2の上面右側領域を覆うようになっている。
【0048】
さらに、図5及び図6に示すように、コンセント本体25は、上面右側領域内に第一嵌合部25fを有しており、蓋21は、裏面に第一嵌合部25fと取り外し可能に嵌合可能な第二嵌合部21fを有している。蓋21は、第一嵌合部25fと第二嵌合部21fbとが互いに嵌合することでコンセント本体25に固定可能である。
【0049】
また、蓋21は、第一嵌合部25fと第二嵌合部21fとの嵌合を解除して更に上方側に抜き取ることで、コンセント本体25から取り外し可能である。
【0050】
蓋21は、上方側に抜き取って取り外した後、コンセント面23を覆い状態(図4(a))または覆わない状態(図4(b))に選択的に再配置(再嵌合)できるようになっている。
【0051】
本実施形態では、図4に示すように、コンセント部材2のコンセント本体25の右面の傾斜角度Rとコンセント部材2のコンセント本体25の正面の傾斜角度Fとが、同じ角度となっている(例えば、当該角度は、91.5°である)。
【0052】
また、コンセント面23内には、一対の差込穴22a、22bとカウンター上面1aとの間に位置して、カウンター上面1aからの水の上昇を防止または軽減する水返し部26が設けられている。具体的には、本実施形態の水返し部26は、コンセント面23内に設けられた凹部領域からなっている。
【0053】
(主たる作用効果)
以上のような本実施形態のキッチンユニット10によれば、コンセント部材2がスクリーンユニット3とは独立に設けられているため、コンセント部材2のメンテナンスの作業が容易である。
【0054】
また、本実施形態によれば、スクリーンユニット3に対してコンロ5、シンク6及び調理スペース7と同じ側にコンセント部材2が設けられているため、電化製品の使い勝手をより向上することができる。
【0055】
また、本実施形態によれば、カウンター1のコンロ5、シンク6及び調理スペース7側がキッチン使用者側に対向して配置されるようになっており、カウンター1の他方側がリビング側に対向して配置されるようになっているため、キッチン使用者にとって電化製品の使い勝手がよく、リビング側から見てコンセント部材2が目立たないようにすることができ、意匠性の高いキッチンユニット10を提供することができる。
【0056】
また、本実施形態によれば、コンセント部材2が台座32の近傍に位置しているため、台座32とコンセント部材2との一体感が向上し、意匠性のより高いキッチンユニット10を提供することができる。
【0057】
また、本実施形態によれば、コンセント部材2が台座32の少なくとも一部を覆うように設けられているため、台座32とコンセント部材2との一体感が更に向上し、意匠性のより高いキッチンユニット10を提供することができる。
【0058】
また、本実施形態によれば、台座32は、少なくとも正面側の一部が略直方体形状を有しており、コンセント部材2は、台座32の正面と、台座32の正面側の上面の一部と、台座32の正面側の右側面の一部と、を覆う凹部24を有しているため、台座32とコンセント部材2との一体感が更に向上し、意匠性のより高いキッチンユニットを提供することができる。
【0059】
また、本実施形態によれば、コンセント部材2の外殻が台座32の外殻と略同色であることによっても、台座32とコンセント部材2の一体感が向上し、意匠性のより高いキッチンユニットを提供することができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、コンセント部材2の外殻が台座32の外殻と同じ材料で形成されていることによっても、台座32とコンセント部材2の一体感が向上し、意匠性のより高いキッチンユニットを提供することができる。
【0061】
また、本実施形態によれば、コンセント面23が一対の差込穴22a、22bの開口部よりも突出した凸部領域を有さないため、凸部領域と電源プラグとの干渉についての設計上の配慮が不要であり、よりデザイン性の高い設計を採用することができる。
【0062】
また、本実施形態によれば、蓋21が、第一嵌合部25fと第二嵌合部21fとが互いに嵌合することでコンセント本体25に固定可能であり、且つ、第一嵌合部25fと第二嵌合部21fとの嵌合を解除して更に上方側に抜き取ることでコンセント本体25から取り外し可能であるため、不使用時のコンセント面23を蓋21によって覆うことが可能で安全性を高めることができる一方、蓋21の取り外しが容易であるため利便性が良い。
【0063】
(本実施形態のその他の作用効果)
更に、本実施形態によれば、コンセント面23が調理スペース7側を向いている。このレイアウトは、調理スペース7で電化製品を使用する際に便利である。更に、対面式キッチンやアイランドキッチンの場合、コンロ5側とリビング側との両方から一対の差込穴22a、22bにアクセスすることが容易であるため、便利である。
【0064】
更に、本実施形態によれば、蓋21の構造が簡便で、例えば回動機構などを有さないため、コンロ5等からの油跳ねが回動機構に入り込んで不衛生等の問題が起りにくく、衛生的である。
【0065】
更に、本実施形態によれば、コンセント部材2のコンセント本体25の右面の傾斜角度Rとコンセント部材2のコンセント本体25の正面の傾斜角度Fとが同じ角度となっているため、外観のデザイン性が良い(「収まりが良い」)し、更に、蓋21をコンセント面23を覆う状態(図4(a))に配置する場合と、蓋21をコンセント面23を覆わない状態(図4(b))に配置する場合とで、同一の操作感覚を提供することができる(操作感覚が良い)。
【0066】
(変形例)
なお、前述の実施形態のコンセント部材2は、一対の差込穴22a、22b(1つの差込口22)だけを備えているが、二対以上の差込穴(2つ以上の差込口)を備えていても良い。
【0067】
また、前述の実施形態では、コンセント部材の凹部24は、台座32の正面と、台座32の正面側の上面の一部と、台座32の正面側の右側面の一部と、を覆っているが、左右逆のパターンであってもよく、すなわち、台座32の正面と、台座32の左面側の上面の一部と、台座32の正面側の左側面の一部と、を覆うようになっていてもよい。
【0068】
あるいは、コンセント部材の凹部24は、台座32の正面と、台座32の正面側の上面の一部と、台座32の正面側の右側面の一部と、台座32の正面側の左側面の一部と、を覆うようになっていてもよい。
【符号の説明】
【0069】
10 キッチンユニット
1 カウンター
1a カウンター上面
2 コンセント部材
3 スクリーンユニット
31 スクリーン本体
32 台座
5 コンロ
6 シンク
7 調理スペース
21 蓋
21f 第二嵌合部
22 差込口
22a 左穴(差込穴)
22b 右穴(差込穴)
22c アース用穴
23 コンセント面
24 凹部
25 コンセント本体
25f 第一嵌合部
26 水返し部
図1
図2
図3
図4
図5
図6