(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023115572
(43)【公開日】2023-08-21
(54)【発明の名称】ファイル類
(51)【国際特許分類】
B42F 9/00 20060101AFI20230814BHJP
B42F 7/04 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
B42F9/00 C
B42F7/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022017866
(22)【出願日】2022-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(72)【発明者】
【氏名】清水 陽芳
【テーマコード(参考)】
2C017
【Fターム(参考)】
2C017QB03
2C017QB06
2C017TA03
(57)【要約】
【課題】天板等の作業面を広く占有しないようにするための好適な構成を備えたファイル類を提供する。
【解決手段】ファイル類Fは、表表紙1を裏表紙2の外面側に係止させる表紙係止部4が設けられたものであり、表紙係止部4が、裏表紙2との間に空間SPを形成し得るように湾曲に撓み変形された表表紙1を係止し得るものであり、表表紙1を表紙係止部4に係止させた場合に、天板等の載置面Nに対して起立した姿勢を採り得るように構成されている。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表表紙と、この表表紙に設けられた裏表紙と、この裏表紙に対して書類を保持させる書類保持要素とを備えたファイル類であって、
前記表表紙を前記裏表紙の外面側に係止させる表紙係止部が設けられたものであり、
前記表紙係止部が、前記裏表紙との間に空間を形成し得るように湾曲に撓み変形された前記表表紙を係止し得るものであり、
前記表表紙を前記表紙係止部に係止させた場合に、天板等の載置面に対して起立した姿勢である起立姿勢を採り得るように構成されたファイル類。
【請求項2】
前記表表紙の下端縁が、上方に向かって凸をなすように部分円弧状に凹んだ形状をなしている請求項1記載のファイル類。
【請求項3】
前記表紙係止部が、前記裏表紙の外側端縁よりも内側に設けられている請求項1又は2記載のファイル類。
【請求項4】
前記裏表紙の外面に、板状をなす係止片が取り付けられたものであり、
前記表紙係止部が、前記係止片と前記裏表紙との間に前記表表紙の外側端縁を係止し得るものである請求項1、2又は3記載のファイル類。
【請求項5】
前記裏表紙が、全体として略矩形板状をなしたものであり、
前記表表紙及び前記裏表紙の左右方向寸法が、それぞれ略同じ寸法に設定されている請求項1、2、3又は4記載のファイル類。
【請求項6】
前記表表紙及び前記裏表紙が略面一をなすように展開し得る見開き姿勢と、前記表表紙及び前記裏表紙の各内面同士が対面し得る閉じ姿勢と、前記表表紙及び前記裏表紙の各外面同士が対面し得る折り返し姿勢とを採り得るように姿勢変更可能に構成されている請求項1、2、3、4又は5記載のファイル類。
【請求項7】
前記書類保持要素が、前記裏表紙に設けられたクリップである請求項1、2、3、4、5又は6記載のファイル類。
【請求項8】
前記書類保持要素が、前記裏表紙に設けられたポケットである請求項1、2、3、4、5又は6記載のファイル類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリップボード等のファイル類に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、板状をなすベース体に対して用紙を留めることができるように、ベース体の端部にクリップが設けられた種々のクリップボードが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
ところが、従来のクリップボードは、天板等の作業面における比較的広い範囲を占有してしまうことがあり、使用者による快適な作業面の確保に支障を来たしてしまう一因となっていた。
【0004】
なお、以上の事情は、クリップボードに限られるものではなく、種々のファイル類においても同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、少なくとも、天板等の作業面を広く占有しないようにするための好適な構成を備えたファイル類を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明に係るファイル類は、表表紙と、この表表紙に設けられた裏表紙と、この裏表紙に対して書類を保持させる書類保持要素とを備えたファイル類であって、前記表表紙を前記裏表紙の外面側に係止させる表紙係止部が設けられたものであり、前記表紙係止部が、前記裏表紙との間に空間を形成し得るように湾曲に撓み変形された前記表表紙を係止し得るものであり、前記表表紙を前記表紙係止部に係止させた場合に、天板等の載置面に対して起立した姿勢を採り得るように構成されたものである。
【0008】
請求項2記載の発明に係るファイル類は、請求項1記載のものであって、前記表表紙の下端縁が、上方に向かって凸をなすように部分円弧状に凹んだ形状をなしているものである。
【0009】
請求項3記載の発明に係るファイル類は、請求項1又は2記載のものであって、前記表紙係止部が、前記裏表紙の側端縁よりも内側に設けられているものである。
【0010】
請求項4記載の発明に係るファイル類は、請求項1、2又は3記載のものであって、前記裏表紙の外面に、板状をなす係止片が取り付けられたものであり、前記表紙係止部が、前記係止片と前記裏表紙との間に前記表表紙の側端縁を係止し得るものである。
【0011】
請求項5記載の発明に係るファイル類は、請求項1、2、3又は4記載のものであって、前記裏表紙が、全体として略矩形板状をなしたものであり、前記表表紙及び前記裏表紙の左右方向寸法が、それぞれ略同じ寸法に設定されているものである。
【0012】
請求項6記載の発明に係るファイル類は、請求項1、2、3、4又は5記載のものであって、前記表表紙及び前記裏表紙が略面一をなすように展開し得る見開き姿勢と、前記表表紙及び前記裏表紙の各内面同士が対面し得る閉じ姿勢と、前記表表紙及び前記裏表紙の各外面同士が対面し得る折り返し姿勢とを採り得るように姿勢変更可能に構成されているものである。
【0013】
請求項7記載の発明に係るファイル類は、請求項1、2、3、4、5又は6記載のものであって、前記書類保持要素が、前記裏表紙に設けられたクリップであるものである。
【0014】
請求項8記載の発明に係るファイル類は、請求項1、2、3、4、5又は6記載のものであって、前記書類保持要素が、前記裏表紙に設けられたポケットであるものである。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも、天板等の作業面を広く占有しないようにするための好適な構成を備えたファイル類を提供することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係るファイルの見開き姿勢を示す正面図。
【
図2】同実施形態に係るファイルの見開き姿勢を示す背面図。
【
図3】同実施形態に係るファイルの閉じ姿勢を示す正面図。
【
図4】同実施形態に係るファイルの閉じ姿勢を示す背面図。
【
図5】同実施形態に係るファイルの折り返し姿勢を示す正面図。
【
図6】同実施形態に係るファイルの起立姿勢を示す斜視図。
【
図7】同実施形態に係るファイルの起立姿勢を示す右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を、
図1~
図8を参照して説明する。
【0018】
この実施形態は、本発明を、ファイルFに適用したものである。
【0019】
このファイルFは、
図1及び
図2に示すように表表紙1及び裏表紙2が略面一をなすように展開し得る見開き姿勢(M)と、
図3及び
図4に示すように表表紙1及び裏表紙2の各内面1s、2s同士が対面し得る閉じ姿勢(T)と、
図5に示すように表表紙1及び裏表紙2の各外面1t、2t同士が対面し得る折り返し姿勢(R)と、
図6~
図8に示すように表表紙1及び裏表紙2の各外面1t、2t同士が対面し天板等の載置面N上で起立し得る起立姿勢(S)とを採り得るように姿勢変更可能に構成されている。
【0020】
また、このファイルFは、
図1~
図8に示すように、表表紙1と、この表表紙1に対して回転可能に設けられた裏表紙2と、この裏表紙に対して書類を保持させる書類保持要素たるクリップ3とを備えているとともに、
図1、
図2、
図4、
図5、
図7及び
図8に示すように、表表紙1を裏表紙2の外面2t側に係止させる表紙係止部4が設けられている。
【0021】
表表紙1及び裏表紙2は、それぞれ縦長矩形状をなしたものである。表表紙1及び裏表紙2における四つの角部の縁は丸く形成されている。
図1に示すように、見開き姿勢(M)において、表表紙1は左側に位置しており裏表紙2は右側に位置している。これら表表紙1及び裏表紙2の左右方向寸法w1、w2は、略同一の寸法に設定している。
【0022】
より具体的には、表表紙1は、本実施形態では透明なポリプロピレン製シートにより形成されており、
図1~
図5及び
図7に示すように、その下端縁1aは、上方に向かって凸をなすように部分円弧状に凹んだ形状をなしている。また、
図1~
図6に示すように、上端縁には、クリップ3との干渉を避けるための切欠1bが設けられている。この表表紙1の裏表紙2に近い側の側端縁(外側端縁1cと反対側の端縁)にはヒンジ部Hが隣接して設けられている。
【0023】
ヒンジ部Hは、樹脂ヒンジと称されるタイプのものであり、表表紙1と一体をなしている。このヒンジ部Hは、
図1~
図6に示すように、上下方向に直線状に延びてなる。本実施形態では、ヒンジ部Hの左右には、所定の間隔をあけて背幅を拡張させ得る補助折り線H1がヒンジ部Hに対して平行に形成されている。表表紙1と反対側の補助折り線H1からは、表表紙1及びヒンジ部Hと一体をなして接着部Bが設けられている。この接着部Bは、裏表紙2の内側端縁(外側端縁2aと反対側の端縁)近傍の部位に重ね合わされており、接着部Bが裏表紙2に接着(溶着)されている。
【0024】
裏表紙2は、本実施形態では不透明な発泡ポリプロピレン製シートにより形成されている。本実施形態では、
図1、
図5及び
図6に示すように、この裏表紙2の内面2sにクリップ3を介して書類Pを保持させるようになっている。
【0025】
クリップ3は、本実施形態では裏表紙2の上縁に取り付けられ、当該裏表紙2の上縁部及び書類Pを挟持することが可能である。具体的には、このクリップ3は、
図1~
図8に示すように、裏表紙2の外面2tに対向するプレート状のベース部31と、裏表紙2の内面2sに対向するプレート状の押圧部32と、これらを繋ぐ連結部33とを備えた断面視略コ字状をなすもので、押圧部32と裏表紙2との間で書類を挟み込む構成のものである。また、このクリップは、ベース部31の長手寸法が係止部32の長手寸法よりも大きくなっている。そして、ベース部31の長手方向一端部は、軸部材Jを介して裏表紙2に枢着されており、その軸部材J周りに回動させることにより係止部32が裏表紙2に対向しない姿勢をとることができるようになっている。なお、本実施形態では、
図1~
図3、
図5及び
図6に示すように、裏表紙2の上縁に紙押さえ5が設けられており、クリップ3により書類を挟むに先立ち、この紙押さえ5と裏表紙2との間に書類を挟むようになっている。
【0026】
表紙係止部4は、
図6~
図8に示すように裏表紙2との間に空間SPを形成し得るように湾曲に撓み変形された表表紙1を係止し得るもので、裏表紙2の側端縁2aよりも内側に設けられており、表表紙1をこの表紙係止部4に係止させた場合に、天板等の載置面Nに対して起立した姿勢を採り得るように構成されている。
【0027】
具体的には、この表紙係止部4は、
図2及び
図4に示すように、ファイルFが見開き姿勢(M)又は閉じ姿勢(T)をとる場合に略全体が裏表紙2の外面2tに添接し、その一端41aが裏表紙2の外面2tに取り付けられている。なお、ファイルFが折り返し姿勢(R)をとる場合にも、この表紙係止部4の略全体が裏表紙2の外面2tに添接している。より具体的には、この表紙係止部4は、
図2、
図4、
図7及び
図8に示すように、一端41a近傍部が裏表紙2の外面2tに溶着されている係止片41と、この係止片41と裏表紙2との間に形成される溝42とを備えている。係止片41は、全体が樹脂製のシート状の部材であり、表表紙1を円滑に係止できるようにすべく自由端41bが円弧状をなしている。
【0028】
ここで、表紙係止部4に表表紙1を係止させた状態では、
図6~
図8に示すように、この表表紙1が湾曲し裏表紙2との間に空間SPを形成しているとともに、当該表表紙1の外側端縁1c及びその近傍は溝42内に差し込まれる。一方、係止片41の自由端41b側は裏表紙2から離間しており、表表紙1の外側端縁1c近傍部を裏表紙2側に弾性付勢する。そして、湾曲した表表紙1の下端縁1aと、裏表紙2の下端縁とが載置面に接することにより、このファイルFを載置面に対して起立させた起立姿勢(S)を実現できる。
【0029】
なお、
図1は本実施形態に係るファイルFの見開き姿勢(M)を示す正面図、換言すれば見開き姿勢(M)における表表紙1及び裏表紙2の内面1s、2s側を示す図である。
図2は、同背面図、換言すれば見開き姿勢(M)における表表紙1及び裏表紙2の外面1t、2t側を示す図である。
図3は、本実施形態に係るファイルFの閉じ姿勢(T)を示す正面図、換言すれば閉じ姿勢(T)における表表紙1の外面1t側を示す図である。
図4は、同背面図、換言すれば閉じ姿勢(T)における裏表紙2の外面2t側を示す図である。
図5は、本実施形態に係るファイルFの折り返し姿勢(R)を示す正面図、換言すれば折り返し姿勢(R)における裏表紙2の内面2s側を示す図である。
図6は、本実施形態に係るファイルFの起立姿勢(S)を示す斜視図である。
図7は、同右側面図である。
図8は、
図7におけるZ矢視図である。なお、
図7及び
図8において、表表紙1及び裏表紙2は厚みを誇張して示している。
【0030】
以上説明したように、本実施形態に係るファイルFは、表紙係止部4が、裏表紙2との間に空間SPを形成し得るように湾曲に撓み変形された表表紙1を係止し得るものであり、
表表紙1をこの表紙係止部4に係止させた場合に、天板等の載置面に対して起立した起立姿勢(S)を採り得るように構成されているので、このファイルFを起立姿勢(S)として載置面に載置した場合に、裏表紙2の全体が載置面に接触するような態様で載置面に載置した場合と比較して載置面上で専有する面積を小さくすることができる。換言すれば、本実施形態の構成によれば、載置面すなわち天板等の作業面を広く占有しないようにするための好適な構成を備えたファイル類を提供することができる。
【0031】
また、表表紙1の下端部が、上方に向かって凸をなすように部分円弧状に凹んだ形状をなしているので、前述したように、このファイルFを起立姿勢(S)とした際に、湾曲した表表紙1の下端縁1aと、裏表紙2の下端縁とが載置面に接した態様で、このファイルFを載置面に対して起立させることができる。
【0032】
さらに、表紙係止部4が裏表紙2の外側端縁2aよりも内側に設けられているので、この表紙係止部4に表表紙1を係合させた状態では表表紙1と裏表紙2との間に空間SPが形成されるようにでき、このファイルFを載置面により安定して起立させることができる。
【0033】
その上、裏表紙2の外面2tに、板状をなす係止片41が取り付けられており、表紙係止部4が、この係止片41と裏表紙2との間に表表紙1の側端縁を係止し得るものであるので、例えば表表紙と裏表紙との一方に設けたスリットに他方に設けた凸部を係合させる態様と比較して、より容易に裏表紙2との間に表表紙1の外側端縁1cを係止させることができるとともに、係止片41と裏表紙2との間の溝に表表紙1をしっかりと係合でき、通常使用において邪魔になり難い。
【0034】
特に本実施形態では、係止片41の自由端が円弧状をなしているので、表表紙1を円滑に係止できるとともに、係止片41の角部で手を傷める不具合の発生も抑制できる。
【0035】
加えて、本実施形態では、裏表紙2が、全体として略矩形板状をなしたものであり、表表紙1及び裏表紙2の左右方向寸法w1、w2が、それぞれ略同じ寸法に設定されているので、閉じ姿勢(T)とした際に表表紙1及び裏表紙2の外側端縁1c、2a同士が略重なり合い、閉じ姿勢(T)とした際の見栄えを整えることができる。
【0036】
表表紙1及び前記裏表紙2が略面一をなすように展開し得る見開き姿勢(M)と、表表紙1及び裏表紙2の各内面1s、2s同士が対面し得る閉じ姿勢(T)と、表表紙1及び裏表紙2の各外面1t、2t同士が対面し得る折り返し姿勢(R)とを採り得るように姿勢変更可能に構成されているので、種々の使用態様に対応することができる。
【0037】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0038】
例えば、上述した実施形態では書類保持要素が裏表紙に設けられたクリップであるが、書類保持要素が裏表紙に設けられたポケットであるファイルに本発明を適用してもよい。
【0039】
また、書類保持要素であるクリップは、上述した実施形態では、裏表紙の内面に対向するベースと裏表紙の外面に対向する係止片とこれらを接続する接続片とを有し、係止片と裏表紙との間で書類を挟み込む構成のものであるが、裏表紙の内面に取り付けたベース部材と、このベース部材との間で接離可能でありベース部材に接近した状態でベース部材との間に配した用紙を弾性押圧する押圧部材とを利用したものであってもよい。
【0040】
さらに、上述した実施形態では、表表紙及び裏表紙の左右方向寸法がそれぞれ略同じ寸法に設定されているとともに表紙係止部が裏表紙の側端縁よりも内側に設けられているが、表表紙の左右方向寸法を裏表紙の左右方向寸法よりも大きくし、裏表紙の外側端縁に形成した表紙係止部に表表紙を係止できるようにする構成を採用してもかまわない。
【0041】
加えて、上述した実施形態では、表紙係止部が、裏表紙の外面に取り付けられた係止片と裏表紙との間に表表紙の側端縁を係止し得るものであるが、例えば、表表紙と裏表紙との一方に設けたスリットに他方に設けた凸部を係合させる態様のものを採用してもよい。
【0042】
そして、上述した実施形態では裏表紙が表表紙に対して回転可能に設けられているが、このようなものに限らず、例えば、表表紙の一側端縁と裏表紙の一側端縁とを重ね合わせて溶着等の手段により固定する等、裏表紙はどのように設けてもよい。
【0043】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0044】
F…ファイル
1…表表紙
1a…表表紙の下端縁
2…裏表紙
2a…裏表紙の外側端縁
3…書類保持要素(クリップ)
4…表紙係止部
41…係止片
(M)…見開き姿勢
(T)…閉じ姿勢
(R)…折り返し姿勢
(S)…起立姿勢