(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023115686
(43)【公開日】2023-08-21
(54)【発明の名称】照明器具付きのペグ
(51)【国際特許分類】
E04H 15/62 20060101AFI20230814BHJP
【FI】
E04H15/62 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022018047
(22)【出願日】2022-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】501151573
【氏名又は名称】株式会社スクラム
(74)【代理人】
【氏名又は名称】永島 郁二
(72)【発明者】
【氏名】福田 絹恵
【テーマコード(参考)】
2E141
【Fターム(参考)】
2E141AA08
2E141FF01
2E141GG00
(57)【要約】
【課題】 本発明は夜間など暗いところでもペグを打ち込みやすく、打ち込みペグが見えるようにすることを課題にしている。
【解決手段】 本発明はペグ本体に永久磁石による磁着止め,輪ゴムによる抱持止め,クリップによる挟み止めにて照明器具を取り付けて前記の課題を解決する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テント,バーベキュー設備の組み立てに際してロープなどにより張り支え補強するために地表に打ち込みするペグに照明器具を取り付けて夜間など暗い箇所でも打ち込みやすく、打ち込み後の保安を助長するようにしたことを特徴とする照明器具付きのペグ。
【請求項2】
照明器具のペグ本体1への取り付けは、永久磁石による磁着止め,輪ゴムによる抱持止め,クリップによる挟み止めのいずれかである請求項1に記載の照明器具付きペグ。
【請求項3】
ペグ本体に凹部を設けて照明器具を埋め込み取り付けする請求項1に記載の照明器具付きのペグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は組み立てたテントなどを張り支え補強するロープなどの地表打ち止め用のペグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
公開されている特開2000-145208号公報は縦長棒体形をしたペグの上部に組立てテントを張り支えするロープの係止部と地面に打ち込むための打撃面を設けることを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特開2000-145208号公報のペグは照明器具の記載がないために、夜間など暗いときはペグの打ち込みに困難するという課題がある。また、打ち込んだペグを踏んだりつまずいたりして怪我をしたりするおそれがあるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は縦長棒体形をしたペグ本体に照明器具、例えばLEDライトを添着するようにして上記した課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
ペグに照明器具がつくことで夜間などくらいところでもテントなどの組立てとロープ張り補強の作業を安全裡におこなうことができるという効果を生ずる。
【0007】
足元が照明されることで、怪我などの生ずることが解消されるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】(a)は照明器具をペグ本体に磁着止めした例、(b)は同、ゴム輪止めした例、(c)は同、クリップ止めした例を示す奢侈図
【
図2】照明器具としてのLEDライトの一実施例を示す正面図、背面図および斜視図である。
【
図4】LEDライトのデザインバリエーションとして、てんとう虫、ほたる、どんぐり、うさぎの形状として例を示す正面図
【
図5】LEDライトをペグ以外の照明器具として使用した例を示す斜視図
【
図6】テントのシート,薄手の生地などを挟んで磁着性を有する挟止板を当ててLEDライトを固定する使用例を示す側面図
【
図7】ペグ本体に凹部を設けて照明器具を一体型にして取り付けた例を示す斜視図
【符号の説明】
【0009】
1はペグ本体
1aはペグの下半
1bは棒体部
1cは打撃面
1dはつなぎ止め部
1eは凹部
2はロープ
3はLEDライト
3a,3bはLED素子
3cはプッシュ式スイッチ
4a,4bは永久磁石
5a,5bは輪ゴムの掛け止め用のフック
6は輪ゴム
7はクリップ
8はテント
9は帽子・被服等の薄手の生地
10は挟止板
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、縦長棒体形で頂面に打撃面と、ロープなどのつなぎ止め部を設けたペグの上部側面に照明器具を取り付けるようにして構成する。
【実施例0011】
以下
図1乃至
図3に基づいて本発明の実施例を説明する。
ペグ本体1は縦長棒体形にてなり、地中に打ち込むための先細形状をした下半1aの上部に角方形,丸棒形,扁平板形などの棒体部1bとその頂部に打ち込むための打撃面1cおよびロープ2のつなぎ止め部1dを設けている。
【0012】
このペグ本体1の上部側面に照明器具として直方体形状をしたLEDライト3を取り付ける。LEDライト3は
図2に示すように表面に光源となるLED素子3a,3bとON/OFFおよび光量切り替え用のプッシュ式スイッチ3cを配置し、裏面の上下に間隔を置いて2個の永久磁石4a,4bを設け、その間に水平方向に間隔を置いたフック5a,5bと該フック5a,5b間に横向きの挟み止めクリップ7を設けて、
図1に示すように、(a)ペグ本体1に磁着し,または(b)フック5a,5b間に輪ゴム6の掛け止め、さらには(c)クリップ7止めして添着する。
【0013】
すなわち、磁着可能なペグ本体1には簡易に着脱できる磁着止めを用い、ペグ本体1が磁着できない材料,形状であるときは輪ゴム6止めまたはクリップ7止めを選択することであらゆる種類のペグ本体1に添着することができる。
【0014】
このように形成したペグ本体1は
図3に示すようにテント8を野外などにて組み立て、ロープ2により張り補強する際に組み立てテント8の周囲の地表に打ち込んで固定して張り補強するロープ2端を緊張止めして組み立てテント8をロープ2張り補強する。この際、LEDライト3は打ち込み打撃の衝撃により損傷するおそれがあるのでペグ本体1から外すことがあり、近くに置くなどして照明を続けるようにする。そしてペグ本体1の打ち込み完了を待って再添着するのである。
【0015】
なお、本発明はテントのほか、炭火コンロを含むバーベキュー設備の野外組み立ての際にワイヤーロープ,紐にて張り支えるときの打ち込みペグに使用することもある。
【0016】
LEDライト3は青色,赤色など明瞭な色彩を発光するほか、
図4に示すように、てんとう虫やほたるなどの昆虫、どんぐりなどの植物、うさぎなどの動物、その他デザイン性を持たせたものとすることもある。
【0017】
また、LEDライト3はテント8の支柱に磁着させたり、また
図5に示すようにデイジーチェーンDにクリップ5止めして灯り照明としたり、ヘッドバンドHやアームバンドA,ペンダントPなどにクリップ7止めして携帯用ライトとして使用することもできる。
【0018】
さらに
図6に示すようにテント8のシート,帽子・被服等の薄手の生地9などを挟んで裏側に磁着性を有する挟止板10を当てることでLEDライト3を任意の位置に磁着固定させて使用することもできる。
【0019】
図7はペグ本体1の上部側面に凹部1eを設けて照明器具33を直接埋込んで一体型にして取り付けた例を示すものである。