(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023115837
(43)【公開日】2023-08-21
(54)【発明の名称】特許文書作成支援装置、特許文書作成支援方法、特許文書作成支援プログラム。
(51)【国際特許分類】
G06F 40/166 20200101AFI20230814BHJP
G06F 16/383 20190101ALI20230814BHJP
G06Q 50/18 20120101ALI20230814BHJP
【FI】
G06F40/166
G06F16/383
G06Q50/18 310
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022018276
(22)【出願日】2022-02-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】515277757
【氏名又は名称】株式会社AI Samurai
(72)【発明者】
【氏名】白坂 一
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 謙吾
【テーマコード(参考)】
5B109
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B109TB03
5B175DA01
5B175FB02
5L049CC33
(57)【要約】
【課題】ユーザによる特許文書の作成を支援する特許文書作成支援装置を提供する。
【解決手段】特許文書作成支援装置は、複数の特許文献を記録するデータベースと、ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付部と、前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報をもとに、該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出部と、前記受付部を介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンスの候補を、前記発明に関する文書情報に付加する文書編集部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の特許文献を記録するデータベースと、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付部と、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報をもとに、該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出部と、
前記受付部を介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加する文書編集部と、を備える特許文書作成支援装置。
【請求項2】
前記特許文書作成支援装置は、
前記受付部が、特許文書を修正した文書情報を受け付けるものであって、
前記抽出部が、あらためて、前記修正した文書情報からセンテンス候補を抽出することを特徴とする請求項1に記載の特許文書作成支援装置。
【請求項3】
前記特許文書作成支援装置は、
特許文書情報に必要な項目情報のうち、前記文書情報によって満たす項目情報と満たされない項目情報を識別する識別部をさらに備え、
前記文書編集部は、前記満たされない項目情報に対して、前記センテンス候補を付加することを特徴とする請求項1または2に記載の特許文書作成支援装置。
【請求項4】
前記文書編集部は、前記付加されたセンテンス候補を誇張することを特徴とする請求項3に記載の特許文書作成支援装置。
【請求項5】
前記特許文書作成支援装置は、
少なくとも文書情報を表示する表示部を備えるものであって、
前記表示部は、前記文書情報および前記修正した文書情報と、前記センテンス候補を異なる領域に表示するものであることを特徴とする請求項2記載の特許文書作成支援装置。
【請求項6】
コンピュータが、
複数の特許文献を記録するステップと、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付ステップと、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報をもとに、該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出ステップと、
前記受付ステップを介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加する文書編集ステップと、を有する特許文書作成支援方法。
【請求項7】
コンピュータに、
複数の特許文献を記録する機能と、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付機能と、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報をもとに、該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出機能と、
前記受付機能を介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加する文書編集機能と、を実現させる特許文書作成支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザによる特許文書の作成を支援する特許文書作成支援装置、特許文書作成支援方法、特許文書作成支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許出願を行う際に、特許文書が必須となる。特許文書は、背景技術における課題、発明の詳細の説明である発明の実施形態の説明、特許の権利範囲である特許請求の範囲、などが必須となる。
【0003】
発明の特許性は、大きく新規性および進歩性が影響する。新規性は、同一の発明が特許の出願時に公知であったか否かを基準に判断し、進歩性は、出願時点で公知となっている技術をもとに、当業者が容易に発明をすることができるか否かを基準に判断する。
【0004】
進歩性の判断は、容易ではないため、判断が著しく困難な場合は、裁判にまで持ち込まれることもある。そのため、特許文書は、特許性を主張できるような人手によって念入りに作成されるのが一般的である。
【0005】
一方、特許文書を自動的に作成するシステムが開発されている。以下の特許文献は、当該システムの一例である。以下に記載のシステムでは、あらかじめ記憶された特許文書情報をもとに、システムが、該特許文書のうち、発明の内容に関する文書を抽出して、自動で出力することで、一つの特許文書を新たに作成するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような特許書類作成支援システムを活用することで、特許文書の作成に関して、ユーザの負担を軽減することができる。
【0008】
しかし、上記のようなシステムでは、システム自身が、ユーザが入力するなどして記憶させた特許文書情報から、文書を抽出して、新たな特許文書情報を自動で生成するのみであり、そうして作成された特許文書は、ユーザが欲しい記載事項を網羅するには、さらなる改善が望まれていた。また、特許文書は、加筆修正することはできても、たとえば、発明の方向性を変更するため、特許文書を大幅に加筆修正する場合には、ユーザの負担が大きかった。
【0009】
そこで、上記事情に鑑み、本発明は、ユーザによる特許文書の作成を支援する特許文書作成支援装置、特許文書作成支援方法、特許文書作成支援プログラムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る特許文書作成支援装置は、複数の特許文献を記録するデータベースと、ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付部と、複数の特許文献から文書情報の一部である単語情報をもとに、該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出部と、受付部を介して、ユーザの指示に基づき、抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、発明に関する文書情報に付加する文書編集部と、を備える。
【0011】
また、上記特許文書作成支援装置において、受付部が、特許文書情報を修正した文書情報を受け付けるものであって、抽出部が、あらためて、文書情報からセンテンス候補を抽出することとしてもよい。
【0012】
また、上記特許文書作成支援装置において、特許文書情報に必要な項目情報のうち、文書情報によって満たす項目情報と満たされない項目情報を識別する識別部をさらに備え、文章編集部は、満たされない項目情報に対して、センテンス候補を付加することとしてもよい。
【0013】
また、上記特許文書作成支援装置において、文章編集部は、付加されたセンテンス候補を誇張することとしてもよい。
【0014】
また、上記特許文書作成支援装置において、少なくとも文書情報を表示する表示部を備えるものであって、表示部は、文書情報と修正した文書情報と、センテンス候補を異なる領域に表示するものであることとしてもよい。
【0015】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る特許文書作成支援方法は、コンピュータが、複数の特許文献を記録するステップと、ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付ステップと、複数の特許文献から文書情報の一部である単語情報をもとに、該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出ステップと、受付ステップを介して、ユーザの指示に基づき、抽出された複数のセンテンスの候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、発明に関する文書情報に付加する文書編集ステップと、を有する。
【0016】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る特許文書作成支援プログラムは、コンピュータに、複数の特許文献を記録する機能と、ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付機能と、複数の特許文献から文書情報の一部である単語情報をもとに、該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出機能と、受付機能を介して、ユーザの指示に基づき、抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加する文書編集機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、上記構成を備えることにより、ユーザによる特許文書の作成を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、特許文書作成支援装置のハードウェア構成および機能ブロックを示す図である。
【
図2】
図2は、特許文書作成支援の処理を表すフローチャートである。
【
図3】
図3は、特許文書作成支援装置による特許文書作成支援後のさらなる支援に係る処理を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、特許文書作成支援装置による特許文書作成支援例を示す図である。
【
図5】
図5は、ユーザが特許文書を編集中における、特許文書作成支援装置による特許文書作成支援例を示す図である。
【
図6】
図6(a)は、識別部による識別例を示す図である。
図6(b)は、識別した項目の出力例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る特許文書作成支援装置10について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
<実施形態>
<構成>
図1は、特許文書作成支援装置10のハードウェア構成および機能ブロックを示すブロック図である。
図1に示されるように、特許文書作成支援装置10は、通信部11と、入力部12と、制御部13と、受付部14と、抽出部15と、文書編集部16と、識別部17と、データベース18と、表示部19とを備える。
各機能部は、たとえば、接続線を介して、接続されている。なお、当該接続は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
【0021】
特許文書作成支援装置10は、プロセッサと、メモリと、を備えるコンピュータシステムであり、データベース18に記録された複数の特許文献から、発明に関する文書情報の一部である、単語情報に関連する文書情報を抽出して、一覧表示し、ユーザが選択した文書をもとに、特許文書を作成する装置である。文書情報は、装置が読み込むことができる全ての文書に関する数値化された情報をいう。たとえば、特許文書の情報を含んでよい。より具体的には、明細書、特許請求の範囲、要約書などの情報を含んでよい。発明に関する文書情報は、特許文書の情報であってよいが、特許文書の情報でなく、単に発明に関連する文書の情報であってもよい。
【0022】
特許文書は、特許出願に関わる文書を指す。たとえば、特許出願用の明細書、特許請求の範囲、要約書、図面が含まれる。また、作成は、ユーザまたは特許文書作成支援装置10が、特許文書のうち、記載する必要がある記載事項を記載することを指す。
【0023】
入力部12は、装置のユーザが発明に関する文書情報を入力する入力インターフェースである。
入力部12は、たとえば、ペンタブやキーボードであってよい。また、通信部11は、外部の装置からのデータの入力を、通信線を介して特許文書作成支援装置10に受け付ける。
文書情報は、文章を表す、数値化された情報を指す。たとえば、特許に関連する文書を表す情報が含まれる。より具体的には、明細書、特許請求の範囲、要約書などを表す情報が含まれる。
【0024】
受付部14は、入力部12で入力された発明に関する文書情報を受け付ける。受付部14は、受け付けた文書情報を、抽出部15に伝達する。受付部14が、受け付ける文書情報には、ユーザが、入力部12で、入力中の文章情報を含んでよい。これによって、受付部14は、ユーザが入力部12で発明に関する文書情報を入力している最中にも、該文書情報を受け付けることができる。
【0025】
抽出部15は、受け付けた文書情報の一部である、単語情報をもとに、該単語の説明を複数の特許文献から抽出する。また、抽出部15が、データベース18に記録された複数の特許文献から抽出する文書情報は、一つであっても、複数であってもよい。また、抽出部15は、受付部14が受け付けた文書情報の中から、一又は複数の単語情報を抽出することができてよい。このとき、具体的な単語の抽出方法は、たとえば、受け付けた文書情報を、品詞ごとに分けて単語情報を抽出してもよく、また、形態素解析等を用いて単語情報を抽出してもよい。また、ユーザによる、発明に関する文書情報を入力中に、該文書情報を受付部14が受け付けた場合、該文書情報は抽出部15に伝達され、抽出部15は、文書情報のうち、単語情報を抽出し、該単語情報と関連する文書情報を特許文献から抽出することができてよい。これによって、ユーザが、発明に関する文書情報を入力している最中にも、受付部14が該文書情報を受け付け、抽出部15は、特許文献から、該文書情報中の単語情報と関連する文書情報を抽出することができる。
【0026】
抽出部15が、複数の特許文献から、発明に関する文書情報の一部の単語情報に関連する文書情報を抽出する方法は、たとえば、特許文書作成支援装置10が、発明に関する文書情報の一部である単語情報に含まれる単語と、複数の特許文献に含まれる文書情報の一部である単語情報との関連値を算出する。算出した関連値が所定の閾値を超えた場合に、特許文書作成支援装置10が、単語情報間に関連性があると判断し、抽出部15が、複数の特許文献から、発明に関する文書情報の一部である単語情報に関連する文書情報を抽出してよい。
【0027】
関連値は、発明に関する文書情報の一部である単語情報と、複数の特許文献に含まれる文書情報の一部である単語情報との関連性を数値化した情報を指す。
【0028】
データベース18は複数の特許文献が記録されており、ユーザが入力する発明に関する文書情報の一部から、抽出部15が関連性の高い文書情報を複数抽出することができるデータベースである。データベース18は、複数の特許文献を記録しており、入力部12または通信部11から付加するもととなる特許文献の情報を入力された場合、データベース18に新たに記録することができてよい。また、データベース18が記録するのは、特許文献に限定しない。たとえば、寄稿された学術論文や、その他電子計算機で入手可能な、発明に関連する文書情報などの非特許文献であってもよい。
【0029】
表示部19は、抽出された発明に関する文書情報を、センテンス候補として、一覧で表示する。センテンス候補は、抽出部15が抽出した全ての文書情報のことを指す。たとえば、単語情報の説明に係る文書情報であってよい。単語情報の説明は、抽出部が切り分けた単語情報に関連する文書情報であってよい。たとえば、該単語情報が含まれる文書情報であってよい。また、抽出されたセンテンス候補を表示部19が一覧表示するとき、センテンス候補の表示する順番は、たとえば、算出した関連値の高い単語情報を含む文書情報から順に表示することとしてよいが、これに限定するものではない。たとえば、関連性があると判断された特許文書情報のうち、特許出願日が最新の文献から順に表示することとしてもよい。これによって、ユーザは、発明に関する文書情報を入力している最中にも、表示部19は、抽出部15が抽出した、文書情報を一覧表示することができる。また、表示部19は、ユーザが、発明に関する文書情報を入力している最中にも、リアルタイムで、センテンス候補を一覧表示することとしてよい。
【0030】
ユーザは、表示部19で一覧表示されたセンテンス候補の中から付加する文書情報を選択することができる。選択する方法は、たとえば、一覧表示された候補の表示の左上に選択することができる選択欄を設け、ユーザがマウスなどを用いて、チェックを入れることが考えられる。なお、選択する方法は、これに限定しない。ユーザによる文書情報の選択を受付部14が受付け、受付けた文書情報が文書編集部16に伝達される。これによって、ユーザは、特許文書を作成する際に、発明に関する文書情報を入力しながら、その都度、発明に関する文書情報のうち、単語情報と関連するセンテンス候補を選択することで、より良質な特許文書を迅速に作成することができ、また特許文書に何らかの変更が発生した場合でも、効率よく特許文書を作成することができる。
【0031】
文書編集部16は、受付けた文書情報を発明に関する文書情報に付加することができる。付加は、文書情報に新たな文書情報を追加することを指す。たとえば、特許文書情報のうち、発明を実施するための形態という項目情報に、実施例の文書情報を追加することを含んでよい。編集は、ユーザが特許文書情報に対して、文書情報の加筆や修正を行うことを指す。たとえば、特許文書情報のうち、発明を実施するための形態の実施例の文書情報を書き直すことを含んでよい。ユーザが編集した文書情報を受付部14が受けつけると、受け付けた文書情報の一部である単語情報をもとに、抽出部15が、改めて単語情報の説明を複数の特許文献から抽出する。
【0032】
ここで、受付部14は、文書編集部16で、文書が編集されるたびに、その文書情報を受け付けることができてよい。これによって、特許文書に何らかの変更が発生した場合でも、ユーザは、特許文書情報に加筆修正を加えるたびに、該加筆修正した文書情報の一部である単語情報と関連性の高いセンテンス候補を抽出部15が抽出することができる。
【0033】
抽出された文書情報はあらためて、表示部19が、センテンス候補として、一覧表示する。
【0034】
このように、ユーザが、付加された文書情報に編集を加えるたびに、抽出部15が、センテンス候補を、その都度抽出し、抽出した文書情報を、表示部19が、センテンス候補として、一覧表示する仕組みとなっている。これによって、特許文書に何らかの変更が発生した場合でも、ユーザは、加筆修正の負担を極力減らすことができ、また、完成度の高い特許文書を作成することができる。
【0035】
識別部17は、ユーザが編集した特許文書情報と、装置10が作成した特許文書情報とを識別したり、特許文書情報のうち、記載されていない項目情報と記載された項目情報を識別したりする。識別された項目のうち、記載されていない項目に関する情報が文書編集部16に伝達され、文書編集部16が、識別された項目情報について、文書情報を付加する。これによって、たとえば、ユーザは、特許文書を、途中まではユーザ自身が作成し、残りの部分を特許文書作成支援装置10に作成させることができる。
【0036】
具体的な識別方法として、たとえば、ユーザが、識別する範囲を指定してもよいし、特許文書作成支援装置10が指定してもよい。ユーザが指定する場合、たとえば、特許文書情報の各記載項目情報を、マウスなどを用いて、クリックすることで指定してもよい。なお、識別方法は、これに限定しない。
【0037】
特許文書作成支援装置10が指定する場合、たとえば、特許文書のうち、ユーザが、よく装置を利用して、文書情報を付加する項目情報を指定できるように、今まで、識別部17が識別した項目に関する情報を記憶部に記憶させてもよい。また、特許文書作成支援装置は、たとえば、学習モデルを用いて、指定してもよい。
【0038】
表示部19は、文書編集部16が付加した文書情報に対して、ユーザが入力した文書情報との違いを区別できるように誇張した表示をすることができてよい。たとえば、識別部17が、文書編集部16が付加した文書情報と、ユーザが入力部12で入力した文書情報とを識別し、識別した各文書情報を、表示部19に伝達する。表示部19は、伝達された文書情報をもとに、たとえば、文書編集部16が付加した文書情報にハイライトを付すなどして、ユーザが入力した文書情報との見分けがつくようにすることができてよい。これによって、ユーザは、一目で、ユーザ自身が記載した部分と、特許文書作成支援装置10が付加した部分を見分けることができるようになる。なお、文書編集部16が付加した文書情報に対する誇張方法は、これに限定しない。
【0039】
制御部13は、受付部14、抽出部15、文書編集部16、識別部17としての機能を備えていてもよい。
以上が構成の説明である。
【0040】
次に動作について、説明する。
【0041】
図2は、特許文書作成支援の動作例を示すフローチャートである。
図2に示すフローチャートは、複数の特許文献から文書情報を付加するメインフローを示している。
図2に示すように、受付部14は、入力部12から、発明に関する文書情報の入力を受け付ける(ステップS21)。受付部14が受け付ける文書情報は、ユーザが入力部12で入力中の文書情報を含んでよい。受付部14は、入力中あるいは入力し終わった文書情報を受け付けると、抽出部15に伝達する。
【0042】
抽出部15は、データベース18に記録された複数の特許文献から、受付部14で受け付けた文書情報の一部である、単語情報に関連するセンテンス候補を抽出する(ステップS22)。たとえば、抽出部15は、受付部14で受け付けた文書情報のうち、単語情報を、形態素解析等を用いて、抽出することができてよい。また、抽出部15は、単語情報との関連性を示す関連値が所定の閾値を超える文書情報を、抽出する。抽出部15で抽出されたセンテンス候補は、表示部19に伝達される。なお、単語情報の抽出方法は、これに限定しない。
【0043】
表示部19は、伝達されたセンテンス候補を一覧表示する(ステップS23)。ここで、装置10のユーザは、一覧表示されたセンテンス候補のうち、付加する候補を選択することができる。これによって、ユーザは、効率よく特許文書を作成することができる。
【0044】
具体的な選択方法は、たとえば、一覧表示されたセンテンス候補の表示欄の左上に選択欄を設け、ユーザがマウスなどを用いて、選択欄にチェックを入れることが考えられる。選択方法はこれに限定しない。該文書情報の選択は、受付部14が受付ける。したがって、ユーザが一覧表示されたセンテンス候補のうち、付加する候補を選択し、受付部14が該選択を受け付ける(ステップS24)。
【0045】
受け付けた選択に対応するセンテンス候補を、文書編集部16が、発明に関する文書情報に付加する(ステップS25)ことで処理を終了する。また、文書編集部16が、文書情報を付加した文書情報は、ユーザが自由に編集することができてよい。ここで、ユーザが文書情報を編集した場合、編集した文書情報の一部である、単語情報をもとに、単語の説明に係る文書情報を、データベース18に記録された複数の特許文献から抽出し、あらためて表示部19で一覧表示する。あらためて一覧表示されたセンテンス候補から、再びユーザが、付加する文書情報を選択することで、文書情報を付加することができる。これによって、ユーザの意思がより反映された特許文書を効率よく作成することができる。
【0046】
次に、特許文書作成支援の実施例について説明する。
図3は、実際に
図2のフローチャートに沿って装置10が動作した後に、ユーザが、特許文書情報に対して、加筆修正をした場合の特許文書作成支援装置10のフローチャートである。
図3に示すように、特許文書作成支援装置10において、文書編集部16が文書情報を付加した特許文書情報に対して、ユーザが、文書情報を加筆修正する場合がある。この場合、受付部14は、ユーザが文書編集部16において加筆修正した文書情報を受け付ける(ステップS31)。次に、抽出部15は、受け付けた文書情報を用いて、文書情報の一部である単語情報と関連する文書情報を、複数の特許文献から抽出する(ステップS32)。表示部19は、抽出した文書情報をセンテンス候補として一覧表示する(ステップS33)。ユーザは、表示部19で一覧表示されたセンテンス候補のうち、付加する文書情報を選択する。ここで、選択方法は、たとえば、マウスを用いて、クリックすることとしてよい。また、センテンス候補には、それぞれ候補の表示欄の左上に選択欄が設けられており、ユーザがセンテンス候補の一を選択すると、選択した情報は受付部14が受け付ける(ステップS34)。
【0047】
受付部14は、ユーザによる選択を受け付けると、文書編集部16に情報を伝達する。文書編集部16は、受け付けた選択に対応する文書情報を発明に関する文書情報に付加する(ステップS35)。ここで、ユーザは、文書編集部16が付加した特許文書情報に対して、さらに、加筆修正する場合(ステップS36:YES)、受付部14は、改めて、文書編集部16において、ユーザが加筆修正した文書情報を受け付ける(ステップS31)。また、ユーザが加筆修正しない場合(ステップS36:NO)、ステップS35をもって、処理を終了する。これによって、ユーザは、ユーザの意向がより反映された特許文書を作成することができる。
【0048】
次に、特許文書作成支援の実施例について説明する。
図4は、実際に
図2のフローチャートに沿って装置10が動作した場合の特許文書作成中の画面例である。
図4に示すように、画面の左側に、特許文書情報の表示欄40と、すでに入力した発明に関する文書情報41と、作成中の文書情報42が表示されており、画面の右側の表示欄43にセンテンス候補が一覧表示されている。また、センテンス候補には、それぞれ候補の表示欄の左上に選択欄が設けられており、ユーザがセンテンス候補の一を選択し、選択したセンテンス候補を左側の特許文書情報の表示欄40のうち、発明に関する文書情報41に文書編集部16が付加する。
図4に沿えば、文書情報42に付加することとなる。
【0049】
ここで、特許文書情報の表示欄40やセンテンス候補の表示形式や表示領域などは
図4に示すものに限定しない。たとえば、特許文書情報の表示欄40が画面の上側であってもよく、その場合、画面の下側にセンテンス候補の一覧が表示されてもよい。
【0050】
また、
図4に示す特許文書情報の表示欄40のうち、すでに入力した発明に関する文書情報41の一部である単語情報に、たとえば、ユーザがマウスを用いて、カーソルを合わせた場合に、カーソルを合わせた単語情報に対応するセンテンス候補が表示されるようにしてもよい。ユーザは、入力部12で、「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報41を入力する。入力された「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報41を受付部が受付け、抽出部15に伝達する。抽出部15は、受け付けられた「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報41のうち、「人工知能」、「情報処理」、「システム」という単語情報を抽出する。抽出部15は、複数の特許文献から、抽出された各単語情報と関連性があると判断された文書情報を抽出する。抽出された文書情報は、表示部19が、表示欄43に、センテンス候補として、一覧表示する。本実施例においては、たとえば、抽出された「人工知能」という単語情報に関連する文書情報を、複数の特許文献から、抽出するとともに、「情報処理」、「システム」という単語情報についても、同様に関連する文書情報が抽出される。表示部19は、「人工知能」、「情報処理」、「システム」というそれぞれの単語情報と関連する文書情報を、センテンス候補として、表示欄43に全て一覧表示してもよいし、ユーザがカーソルを合わせた単語情報と関連する文書情報をセンテンス候補として、表示欄43に一覧表示することとしてよい。たとえば、ユーザが、「人工知能」という単語情報にカーソルを合わせた場合、表示部19は、「人工知能」という単語情報と関連する文書情報をセンテンス候補として、表示欄43に一覧表示することとしてよい。ここで、
図5に示すように、本実施例では、「人工知能」という単語情報にカーソルを合わせている。表示部19は、「人工知能」という単語情報に関連するセンテンス候補を画面の右側の表示欄43に一覧表示してよい。また、たとえば、ユーザが「情報処理」という単語情報にカーソルを合わせる場合は、「情報処理」という単語情報に関連する文書情報を、表示部19がセンテンス候補として、一覧表示してもよい。「システム」という単語情報に関しても、同様に表示してよい。
【0051】
ユーザは、一覧表示されたセンテンス候補のうち、付加するセンテンス候補を、マウスなどを用いてクリックすることで選択する。選択された候補の文書情報を文書編集部16が付加する。これによって、ユーザは、人工知能に関する特許文書を効率よく作成することができる。なお、ユーザによる選択形式、選択欄の表示形式などは
図4に示すものに限定しない。
【0052】
図5は、付加した特許文書情報をユーザが編集している最中の画面例である。
図5に示すように、文書編集部16は、画面の左側の特許文書内に展開されており、展開された領域の中で、ユーザは、自由に文書情報を編集することができる。なお、文書編集部16の表示形式は図に示すものに限定しない。たとえば、文書編集部16は、画面のうち、特許文書情報の表示領域、センテンス候補の表示領域以外の領域において表示されてもよい。
【0053】
図5に示すように、ユーザは、「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報51を、文書編集部16で、加筆修正している。「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報51が新たに記載されたことにより、受付部14が「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報の入力を受け付け、抽出部15に伝達する。抽出部15は、受付部14が受け付けた文書情報51の「人工知能を用いた情報処理システム」から「人工知能」、「情報処理」、「システム」という単語情報を切り分けて、抽出する。
【0054】
より具体的には、たとえば、画面例では、特許文書情報の表示欄40、センテンス候補の表示欄43ともに、略長方形の形状をしているが、各表示欄の長辺を縮小して、画面の下側に文書編集部16の表示領域を設けることができる。また、
図5に示すように、ユーザは、「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報51を加筆修正しているが、これによって、「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報51が新たに記載されたことにより、受付部14が「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報51の入力を受け付け、抽出部15に伝達する。抽出部15は、受付部14が受け付けた文書情報51の「人工知能を用いた情報処理システム」から「人工知能」、「情報処理」、「システム」という単語情報を切り分けて、抽出する。
【0055】
抽出部15は、単語「人工知能」、「情報処理」、「システム」の情報をもとに、データベース18に記録された複数の特許文献から、単語「人工知能」、「情報処理」、「システム」に関連する文書情報を抽出して、表示部19に伝達する。表示部19は、伝達された情報をもとに、センテンス候補を表示欄43に一覧表示する。この場合、表示部19は、センテンス候補として、「人工知能」、「情報処理」、「システム」に関連する文書情報が、表示欄43に一覧表示される。
【0056】
ユーザは、あらためて、一覧表示されたセンテンス候補のうち、付加する候補を選択することで、文書編集部16は、選択されたセンテンス候補を付加する。この動作は何度も繰り返し行うことができる。これによって、ユーザは、よりユーザの意思が反映された特許文書を効率よく作成することができる。
【0057】
また、
図5に示す特許文書情報の表示欄40のうち、文書情報の一部である単語情報に、たとえば、ユーザがマウスを用いて、カーソルを合わせた場合に、カーソルを合わせた単語に対応するセンテンス候補が表示されるようにしてもよい。ユーザは、文書編集部16で、「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報51を付加する。付加された「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報51を受付部14が受付け、抽出部15に伝達する。抽出部15は、受け付けられた「人工知能を用いた情報処理システム」という文書情報51のうち、「人工知能」、「情報処理」、「システム」という単語情報を抽出する。抽出部15は、複数の特許文献から、抽出された各単語情報と関連性があると判断された文書情報を抽出する。抽出された文書情報を、表示部19が、センテンス候補として、表示欄43に一覧表示される。本実施例においては、たとえば、抽出された「人工知能」という単語情報に関連する文書情報を、複数の特許文献から、抽出するとともに、「情報処理」、「システム」という単語情報についても、同様に関連する文書情報が抽出される。表示部19は、「人工知能」、「情報処理」、「システム」という単語情報と関連する文書情報を、センテンス候補として、一覧表示する。ここで、
図5に示すように、本実施例では、「人工知能」という単語情報にカーソルを合わせている。破線52は、人工知能という単語情報にカーソルを合わせたことで、装置10が、人工知能という単語情報を、識別する範囲を示している。表示部19は、「人工知能」という単語情報に関連するセンテンス候補を画面の右側の表示欄に一覧表示してよい。また、たとえば、表示部19は、ユーザが「情報処理」という単語情報にカーソルを合わせる場合は、「情報処理」という単語情報に関連する文書情報を表示部19がセンテンス候補として、一覧表示してもよい。表示部19は、「システム」という単語情報に関しても、同様に表示してよい。
【0058】
ユーザは、一覧表示されたセンテンス候補のうち、付加するセンテンス候補を、マウスなどを用いてクリックすることで選択する。選択された候補の文書情報を文書編集部16が付加することができてよい。これによって、ユーザは、人工知能に関する特許文書を効率よく作成することができる。なお、ユーザによる選択形式、選択欄の表示形式などは図に示すものに限定しない。
【0059】
図6(a)は、特許文書情報の表示欄40のうち、識別部17が、記載されている項目情報と記載されていない項目情報を識別している一例を示す図である。
図5に示すように、破線61は、特許文書情報の表示欄40のうち、文書情報によって満たす項目情報を、破線62は、特許文書情報40のうち、文書情報によって満たされない項目情報を識別する識別範囲を示している。識別部17が識別する範囲は図に示す範囲に限定しない。
【0060】
図6(a)に示すように、特許文書情報の表示欄40のうち、「発明を実施するための形態」という項目情報が満たされていない場合に、識別部17が該項目情報について識別する。ここで、識別部17が識別した項目情報のうち、「発明を実施するための形態」について、文書編集部16が文書情報を付加した特許文書情報の表示欄40の一例が
図6(b)に示されている。
図6(b)に示すように、
図6(a)に示した識別範囲に対応する項目情報について、文書編集部16は、「発明を実施するための形態」という項目情報に関して、文書情報を付加している。より具体的な説明は、以下でする。
【0061】
識別部17が識別した「発明を実施するための形態」という項目に関する文書情報を、抽出部15がデータベース18に記録された複数の特許文献のうち、発明に関する文書情報の一部である単語情報と関連性があると判断され、かつ「発明を実施するための形態」という項目に関する文書情報を抽出して、文書編集部16に伝達する。
【0062】
文書編集部16は、伝達された情報に含まれる「発明を実施するための形態」という項目情報について、識別された「発明を実施するための形態」に関する文書情報を付加する。破線63は、文書編集部16が、文書情報を付加した範囲を示している。これによって、ユーザは、特許文書を、ユーザが、作成したい項目については、ユーザ自身が作成し、特許文書作成支援装置10によって作成したい項目は特許文書作成支援装置10に作成させることができ、特許文書をより効率よく作成することができる。ここで、抽出部15が抽出するのは、複数の特許文献のうち、「発明を実施するための形態」という項目情報に記載された文書情報に限定しない。
【0063】
たとえば、識別部17が識別した項目情報が「発明を実施するための形態」であるが、発明に関する文書情報の一部である単語情報と、複数の特許文献に含まれる文書情報のうち、「発明を実施するための形態」という項目情報以外の項目情報に記載された文書情報の一部である単語情報との関連値が所定の閾値を超える場合、抽出部15が抽出するのは、「発明を実施するための形態」という項目情報以外の項目情報に含まれる文書情報であってよい。
【0064】
また、
図6(b)に示した、文書編集部16によって文書情報が付加された特許文書情報は、ユーザが、さらに文書編集部16において、文書情報を編集することができ、ユーザが編集した文書情報の一部である単語情報から、抽出部15が、関連性があると判断された文書情報を、複数の特許文献から抽出する。表示部19は、抽出部15で抽出された文書情報を、センテンス候補として、表示欄43に、さらに一覧表示する。これによって、ユーザは、ユーザの意思がより反映された特許文書を作成することができる。
【0065】
<他の実施例>
特許文書作成支援装置10は、さらに、分析部を備えてよい。分析部は、文書解析部と、誤字脱字指標生成部と、ノイズ情報検出部と、誤字脱字抽出条件変更部と、誤字脱字抽出部とをさらに有し、記憶部はノイズデータベースをさらに有し、文書解析部は、文書が有する少なくとも1つの文章に形態素解析を適用することで単語情報を抽出し、誤字脱字指標生成部は、前記単語情報から誤字脱字指標を算出し、ノイズデータベースは、誤字脱字指標で誤字脱字を含む単語を検出しようとした場合に誤検出となるパターンを抽出可能にする情報を蓄積し、任意の単語の組み合わせが誤検出パターンに該当するかどうかに関する問い合わせに対し、問い合わせ対象の単語の組み合わせが誤検出パターンと一致するか否かを示す情報を応答し、ノイズ情報検出部は、誤字脱字指標に基づき、複数の前記単語の組み合わせに対して、誤字脱字指標で誤検出となるパターンの有無をノイズデータベースに問合せ、ノイズとなる単語の組み合わせをノイズ情報として検出し、誤字脱字抽出条件変更部は、ノイズ情報を利用して所定の誤字・脱字抽出条件変更ルールに基づき、誤字脱字を含む単語の抽出条件を変更し、誤字脱字抽出部は、文書内の全ての単語の組み合わせから、ノイズ情報に該当する単語の組み合わせを除外し、抽出条件に基づき、誤字脱字を含む単語を誤字脱字に関する情報として抽出することとしてよい。
【0066】
特許文書作成支援装置10は、さらに、複数の特許文献データからなる特許文献データベースと、特許分類およびその分類の説明文からなる分類データベースとを格納した記憶部を備え、少なくともキーワードまたは特許分類またはその双方を含む検索式によって、前記特許文献データベースから特許文献データの集合体を検索することができる特許検索装置において、検索した特許文献データの集合体の中に含まれる特許分類を抽出する分類抽出手段と、抽出した特許分類に対応する分類の説明文を前記分類データベースから抽出する説明文抽出手段と、抽出した説明文を一覧表示する表示手段と、目的の特許文献データの集合体に合致する説明文を、一覧表示した説明文の中から選択指定できる選択指定手段とを備え、選択指定手段で指定された説明文に対応する特許分類を検索式に含めて再検索できるようにしてよい。本実施の形態によれば、複数の文書データベースを作成することが可能で、且つ文書データベース毎に異なるアクセスコントロールを定義することが可能な文書管理システムにおいて、当該文書データベースを開くためのアクセス要求を行った文書管理システムクライアントの認証を行う際に、各文書データベース毎に異なる認証方式(システム環境に準じた認証方式)をとるように文書管理システムサーバで管理すると共に、当該文書データベースを開くためのアクセス要求を行った文書管理システムクライアントの認証が許可された場合、文書管理システムクライアントが再認証を受けることなく別の文書データベースを開くことを可能とするように管理するため、従来のようにユーザが個々の文書データベースを開くたび毎に必要となっていたユーザ認証が不要となり、ユーザの操作性の向上を図ることができる。
【0067】
特許文書作成支援装置10は、さらに、Webコンテンツや文書管理手段で管理された文書を閲覧するときの入力や表示を行う文書ユーザインタフェースを備え、閲覧中の文書(閲覧文書)に付加されたキーワードボタンが選択されると、該キーワードボタンに表示されている単語等をキーワードとして、Webコンテンツや文書管理手段で管理された文書を検索した検索結果の中から選択され、表示された文書(参照文書)が推奨関係と評価された場合、「閲覧文書と参照文書との推奨関係」、または、「検索時に指示した単語等と参照文書の推奨関係」のコンテクストを、該コンテクストからメタデータを生成して記録するメタデータ管理装置に転送することとしてよい。
【0068】
特許文書作成支援装置10は、さらに、マイクロブログユーザ属性推定器構築部を備え、推定対象の属性の種類に対し、複数のユーザの各々について、構築用情報量調整部によって選択された当該ユーザのプロフィール文書の集合から、選択されたプロフィール文書に対する特徴量の各々を抽出し、構築用情報量調整部によって選択された当該ユーザの近隣ユーザのプロフィール文書の集合から、選択されたプロフィール文書に対する特徴量の各々を抽出し、構築用情報量調整部によって選択された当該ユーザの投稿文書の集合から、選択された投稿文書に対する特徴量の各々を抽出し、又は構築用情報量調整部によって選択された当該ユーザの近隣ユーザの投稿文書の集合から、選択された投稿文書に対する特徴量の各々を抽出する。印刷可能な文書タイプのうち、更に、ユーザ若しくはグループが表示対象として指定した文書タイプのみを表示対象として選択する場合、選択部は、文書管理システムに現在アクセスしているユーザのユーザに対応するユーザ情報(若しくは、ユーザが所属しているグループのグループに対応するグループ情報)をユーザ・グループ管理部から読み出すとともに、指定されたフォルダに登録されている文書のデータを文書格納部から読み出し、ユーザ情報(若しくは、グループ情報)に基づいて各文書の文書タイプがユーザ(若しくは、グループ)が表示対象として指定した文書タイプであるか否か確認し、表示対象として指定した文書タイプであると確認した文書のデータのみを一覧表示作成部に渡すこととしてよい。始めに、ユーザインタフェース部の検索部は、ユーザの操作に応じて、検索キーワード(検索条件)の入力と、第2文書記憶部に記憶されている複数の未分類の第2文書に対して実行する検索処理の対象(項目名)を指定する旨の入力と、第2文書記憶部に記憶されている複数の分類済の第2文書に対して実行する検索処理の検索条件を指定する旨の入力と、第1文書記憶部に記憶されている複数の第1文書に対して実行する検索処理の対象(項目名)を指定する旨の入力とを受け付けると、当該入力を受け付けた検索条件に従って検索処理を実行し、当該検索条件を満たす第1文書、未分類の第2文書及び分類済の第2文書を第1文書記憶部及び第2文書記憶部から抽出する。
【0069】
特許文書作成支援装置10は、文書情報が公文書情報である場合、さらに、前記公文書の決裁者の数、該決裁者の地位、該公文書の情報公開請求件数、及び該請求の受理件数のうち少なくともいずれかを取得し、取得した前記第2の機関の判定条件と文書情報との比較によるマッチング率と、取得した公文書情報の決裁者の数、該決裁者の地位、該公文書情報の情報公開請求件数、及び該請求の受理件数のうち少なくともいずれかに応じて、文書情報に重み付けたポイントを加算する処理を実行し、取得した第2の機関の判定条件と文書情報とを比較して、文書情報を破棄するか否かの判定を行うにおいて、重み付けたポイントを集計し、該集計した値に基づいて、文書情報を破棄するか否かの判定を行うこととしてよい。特許文書作成支援装置10は、また、文書情報配信部をさらに備え、複数の参照技術文書のそれぞれを技術分野が互いに関連する技術文書の集合である複数の参照技術文書グループに分類したうえで文書記憶部に記憶させる参照技術文書分類部(CPU21等)を備え、参照技術文書分類部は、参照技術文書を文書記憶部に追加するとき、参照技術文書グループのうち追加される参照技術文書と技術分野が最も密接に関連している参照技術文書の集合である同参照技術文書グループに同追加される参照技術文書が属すると判定する参照技術文書追加処理を実行し、関連文書抽出部は、参照技術文書グループのうち被分類技術文書と技術分野が最も密接に関連している参照技術文書の集合である同参照技術文書グループに含まれる同参照技術文書を関連文書として抽出することによって前記関連文書抽出処理を実行する、ように構成されてよい。
【0070】
このように実施形態に係る特許文書作成支援装置10は、端末装置を介して所定の入力画面から入力された業務情報を記憶し、入力画面を通じた入力制御を遂行する業務管理システムに適用でき、入力画面を通じて記憶される業務情報に対応した入力項目に関連付けられる特定キーワードを記憶する記憶部と、業務情報に関連した業務内容を含む文書情報を受信するインターフェース部と、文書情報の中からキーワードを抽出する解析部と、抽出されたキーワードと特定キーワードとをマッチングするマッチング部と、特定キーワードにマッチングする文書情報の第1キーワード又は、抽出したキーワードのうちの第1キーワードに関連する第2キーワードを用いて、入力候補情報を生成する入力候補生成部と、端末装置に提供された入力候補情報に対する操作入力に基づいて、入力画面を端末装置に表示させる入力支援制御部と、を含むように構成できてよい。
【0071】
また、この具体例では、まず、テンプレート情報抽出部が、決まり文句情報、スタイルファイル情報、実現手段情報、用語情報の4種類の情報を抽出し、次に、テンプレート情報加工部が、その4種類の情報に対して加工を行い、次に、蓄積方法判断部が、その4種類の情報に対して蓄積方法を判断し、次に、判断結果出力部が、蓄積方法判断部がその4種類の情報に対して判断した蓄積方法を示す情報を外部に出力し、次に、蓄積方法情報受付部が、その4種類の情報に対する蓄積方法を示す情報を受け付け、最後に、テンプレート情報蓄積部が、蓄積方法情報受付部が受け付けた蓄積方法を示す情報に応じて、その4種類の情報を蓄積する例を示したが、特許文書作成支援装置10は、情報ごとに上記の処理を行ってもよい。なお、ここでは、関連用語情報から取得した候補キーワードとして、キーワード受付部が受け付けた各キーワードと一致する用語と対応付けられた関連用語であって、各受付キーワードと一致する文字列を含まない関連用語を用いた場合について説明したが、候補キーワード取得部は、関連用語情報から、各受付キーワードと一致する用語と対応付けられた関連用語を、特許検索式に用いられるキーワードの候補となる候補キーワードとして取得するようにして、上記と同様の処理、例えば、指定指示受付部が上記のような指定指示を受け付けた場合に、取得した候補キーワードから、指定指示により指定された候補キーワードと一致する文字列を含む候補キーワードを除外する処理等を行うようにしても良い。
【0072】
特許文書作成支援装置10は、更に、利用者が行う関連性の判断結果を各文書データへの識別符号として受け付け、該識別符号の組み合わせをセット情報として登録するセット情報登録部を備え、画面表示部は、登録されたセット情報を表示し、結果受付部は、セット情報が利用者によって選択された際に、選択されたセット情報に基づいて、文書データに識別情報が付与されたものとして判断結果を受け付けるものである際においては、1つの文書データに複数の識別符号を付与する必要がある際にも利用者は、少ない手番で文書データに対して複数の識別符号を付与することが可能となる。また、本発明の特許文書作成支援装置10における、探索部は、キーワードを分別符号の付与されていない文書により構成される文書情報から探索する機能を備え、スコア算出部は、探索部の探索結果と選定部の解析結果を用いて、分別符号と文書との関連性を示すスコアを算出し、自動分別部は、分別符号受付部において、分別符号の付与を受け付けなかった文書を抽出し、該文書に対して自動で分別符号を付与する機能を備えた際において、分別符号受付部において分別符号の付与を受け付けなかった文書情報に対して、レビュワーの分別した規則性を踏まえて、自動で分別符号を付与することを可能とする。本発明の文書判別システムにおける、探索部は、キーワードを分別符号の付与されていない文書により構成される文書情報から探索する機能を備え、スコア算出部は、探索部の探索結果と選定部の解析結果を用いて、分別符号と文書との関連性を示すスコアを算出し、自動分別部は、分別符号受付部において、分別符号の付与を受け付けなかった文書を抽出し、該文書に対して自動で分別符号を付与する機能を備えることも可能である。
【0073】
特許文書作成支援装置10において、例えば、正規直交変換に用いる学習文書情報の集合である学習文書情報集合を取得し、取得された学習文書情報集合に含まれる学習文書情報をベクトルで表現した情報である学習文書ベクトル情報を、予め定めた単語情報集合に含まれる各々の単語情報の出現頻度情報および重み情報に基づいて作成し、作成された学習文書ベクトル情報を用いて、正規直交変換を行うための変換行列を取得し、取得された変換行列に基づいて文書ベクトル情報の正規直交変換を行うことにより、文書ベクトル情報を次元圧縮した情報である次元圧縮文書ベクトル情報に変換してもよい。ここで、特許文書作成支援装置10は、文書ベクトル情報作成部の処理により、文書ベクトル情報を、予め定めた単語情報集合に含まれる各々の単語情報の出現頻度情報および重み情報の積に基づいて作成してもよい。ここで、単語情報表は、例えば、図に示すリストの内容に限定されず、分析部が文書から抽出した単語情報及び誤字脱字指標を備えるために必要な情報であれば、どのような情報であってもよい。また、本発明の第1実施形態の変形例に係る特許文書作成支援装置10は、インデックス情報生成装置に加えて、検索処理実行装置が備える記憶装置にも単語情報記憶部が記憶している情報と同一の情報を記憶させていてもよい。また、重み情報は、語の意味合いの深さを表す量であり、単語情報識別番号に対応する単語情報に関する重みである、数式から算出される」であってもよい。
【0074】
特許文書作成支援装置10において、データベースは、分別符号と関連性のある関連用語を抽出し、記録する機能を備え、探索部は、関連用語を文書情報から探索する機能を備え、スコア算出部は、探索部が関連用語を探索した結果をもとにスコアを算出する機能を備え、自動分別部は、更に、関連用語を用いて算出したスコアに基づいて自動で分別符号を付与する機能を備えてもよい。更に、対象グループに含まれる各文書の特徴量と、利用者によるレビューが完了したグループに含まれる各文書の特徴量との比較をするグループ比較部を備え、表示制御部は、グループ比較部の比較結果をもとに、対象グループから表示する文書群の表示順序を制御するものとしてもよい。更に、対象グループに含まれる各文書の特徴量と、利用者によるレビューが完了したグループに含まれる各文書の特徴量との比較をするグループ比較部を備え、表示制御部は、グループ比較部の比較結果をもとに、対象グループから表示する文書群の表示順序を制御するものとしてもよい。また、記憶部には「表現生成部は辞書情報への登録候補の表現として「食事」と「満足」の間に助詞も含んだ表現を生成してもよい」といった表現生成ルールが記憶されており、表現生成部は、このルールをもとに、図に示すように第1の生成条件中の特徴表現「満足」に対し、辞書登録候補の表現「食事満足」、「食事が満足」といった、「食事」に関して2つ以上の表現を生成する。また、本実施形態の語彙抽出支援システムにおいて、前記演算装置は、前記正当性判定による前記構造化データ候補の正否である、誤検出または正当検出に関し寄与した特徴量および文書を所定アルゴリズムで分析し、当該分析結果をもとに低品質と評価された特徴量および文書のフィルタリングを実行するものである、としてもよい。例えば、上述した実施形態では、デジタルカメラから送信された画像データや行動履歴情報等をもとにサーバにおいて文章を自動的に作成する例について説明しているが、サーバの制御部や参照情報記録部の機能をデジタルカメラに持たせることにより、デジタルカメラ100内部において文章を自動的に作成できるようにしてもよい。
【0075】
特許文書作成支援装置10は、さらに、部品の3Dモデルを記憶する3Dモデル記憶部と、前記部品の画像が付加された該部品に関する文書を記憶する文書情報記憶部と、前記3Dモデル記憶部に記憶された部品の3Dモデルを部分に分割する分割部と、前記文書情報記憶部に記憶された文書から該文書に付加された部品の画像を抽出する画像抽出部と、前記画像抽出部によって抽出された画像の中から、該画像の一部分を特定する記号を抽出する特定記号抽出部と、前記特定記号抽出部によって記号が抽出された場合には、該記号が特定する画像の部分に対応する3Dモデルの部分を選択する部分選択部と、前記部分選択部によって選択された3Dモデルの部分と前記部品の画像に関連付けられた文書とを対応付けて部分文書情報記憶部に格納する部分文書格納部と、を備えてよい。
【0076】
特許文書作成支援装置10は、例えば、対象文書取得部を備え、メモリ、ハードディスク、情報記憶媒体等に格納された電子文書のうち、ユーザに指示された電子文書を対象文書として取得してもよいし、ユーザの指示に基づいてネットワークを介してダウンロードした電子文書を対象文書として取得してもよい。その後、ユーザの指示により又は自動的に制御部は、予め文書情報記憶部から対象文書群の文書情報を取得し、分類制御部は該文書情報を用いて上述の単語クラスタリング手法に従う分類処理を遂行して対象文書群を体系化した分類体系情報(第3分類体系情報)を生成する。その後、ユーザの指示により又は自動的に分類制御部は、上述の単語クラスタリング手法を用いて、制御部により文書情報記憶部から取得された文書情報を用いて対象文書群を体系化し、分類体系情報を生成する。また、文書情報提供サーバからユーザ端末へ返信される表示データは、ユーザにより指定された文章と関係する例示部分又は当該例示部分の要約の表示可否をユーザの指示に応じて切り替え可能なデータであってもよい。例えば、上記の実施形態では、秘匿情報の確認画面でユーザの指示を受け付けることとしているが、秘匿情報の確認画面の表示を省略してもよい。
【0077】
特許文書作成支援装置10は、閲覧文書中の単語等をキーワードとして、Webコンテンツや文書管理装置で管理された文書を検索した検索結果をサーチエンジン装置から転送を受け、該検索結果を前記メタデータ管理装置から転送された文書により絞り込みを行って、該絞込み結果を前記文書UI装置へ返信するフィルタリング装置を備え、前記文書UI装置は、閲覧文書の単語等が選択され、「自己リファレンス検索」が選択されると、選択された単語等を前記サーチエンジン装置に転送するとともに、ユーザと閲覧文書と「自己リファレンス検索ID」と単語等を前記メタデータ管理装置に転送し、前記フィルタリング装置から検索結果が転送されると、該検索結果を表示し、前記メタデータ管理装置は、前記文書UI装置からユーザと閲覧文書と「自己リファレンス検索ID」と単語等が転送されると、「閲覧文書のメタデータ」、「閲覧文書の文書フォルダのメタデータ」または「統合コンテクストメタデータ」から、「前記ユーザによる閲覧文書から方向性のある推奨関係にある文書」、「前記ユーザによる閲覧文書と推奨関係にある文書」、「前記ユーザによる閲覧文書から方向性のある参照関係にある文書」、「前記ユーザによる閲覧文書と参照関係にある文書」、「前記ユーザによる閲覧文書の文書フォルダの文書から方向性のある推奨関係にある文書」、「前記ユーザによる閲覧文書の文書フォルダの文書と推奨関係にある文書」、「前記ユーザによる閲覧文書の文書フォルダの文書から方向性のある参照関係にある文書」、あるいは、「前記ユーザによる閲覧文書の文書フォルダの文書と参照関係にある文書」の任意のまたは全ての文書を取得し、取得した文書を前記フィルタリング装置に転送し、前記フィルタリング装置は、前記サーチエンジン装置から転送された検索結果の文書と前記メタデータ管理装置から転送された文書を比較し、一致した文書のみの検索結果を前記文書UI装置に転送することを特徴とする情報提供システムであってもよい。該選択を受けると文書閲覧装置は、選択された文書と文書を文書関連付け装置に送信しアップロードする。該選択を受けると文書閲覧装置は、文書と文書のそれぞれに対して関連付け処理を行う。
【0078】
特許文書作成支援装置10において、原稿の画像を読み取る画像読取部と、文書を蓄積する文書蓄積部と、文書蓄積部に蓄積された文書を編集する文書編集部と、この文書編集部による文書編集の処理条件を指定するための操作パネルとを備える画像処理装置の構成として、文書編集部は、文書蓄積部に蓄積された文書の所定のページを画像読取部で読み取った画像データのページに差し替えるページ差し替えモードを有するものとしてよく、操作パネルは、ページ差し替えモードに適用される処理条件として文書の削除ページ数を指定可能なものとしてよい。まず、端末装置の編集処理部の文書編集部は、編集処理を開始すると、文書取得部に、通信部を介して、サーバから、サーバの文書記憶部に記憶されている同一グループの電子文書群を取得させる。ここで、コピーボタンを押下する入力をUI部が受け付けると、文書編集部は、第2の電子文書の項目を、第1の電子文書の対応する項目の内容で置き換える。まず、端末装置の編集処理部の文書編集部は、編集処理を開始すると、まず、文書取得部に、通信部を介して、サーバから、サーバの文書記憶部に記憶されている第1の電子文書および第2の電子文書を取得させる。例えば、ボタンを押下する入力をUI部が受け付けたとき、文書編集部は、記憶部から表示しているものは異なる電子文書を取得し、表示している電子文書の代わりに表示部に表示させる。
【0079】
特許文書作成支援装置10において、ツリーマップは、使用者が図の分類表から2つの観点を選択し、第1観点の分類名称及び特許文書数をリストして使用者がそのうち一つの分類名称を選択できるようにし、使用者が選択した各分類名称に該当する第2観点の分類名称を表示してもよい。
【0080】
特許文書作成支援装置10は、さらに、利用者が行う関連性の判断結果を各文書データへの識別符号として受け付け、該識別符号の組み合わせをセット情報として登録するセット情報登録部を備え、画面表示部は、登録されたセット情報を表示し、結果受付部は、セット情報が利用者によって選択された際に、選択されたセット情報に基づいて、文書データに識別情報が付与されたものとして判断結果を受け付けるものである際においては、1つの文書データに複数の識別符号を付与する必要がある際にも利用者は、少ない手番で文書データに対して複数の識別符号を付与することとしてよい。実際にF―termコードで提供する観点20ないし30種類があるため、使用者が検索された特許文書に含まれたF―termコードに該当する観点のうち2つを選択し、その観点に対して図のようなマトリックスマップを生成してもよい。ステップにおいて、検索された特許文書に日本特許文書ではない特許文書が含まれているとのか判断し、非日本特許文書が含まれている場合には、ステップで対応する日本特許を検索して代替する。また、例えば、引用文献情報が特許文書を示す情報であり、引用文献情報取得部が取得する、あらかじめ決められている項目に対応する引用文献情報の部分は、発明の効果を記載している部分であってもよい。また、引用文献情報が特許文書を示す情報であり、引用文献情報取得部が取得する、あらかじめ決められている項目に対応する引用文献情報の部分は、請求項の前提部以外の部分であってもよい。
【0081】
特許文書作成支援装置10は、前記特徴集計手順において、前記連結情報が付加された前記文字列と、前記文字列に対応する前記連結先文書とを解析し、前記連結情報によって同じ前記文書群に属している前記用語解説文書が関連付けられている内部連結情報の数と、前記特定の関係となる状態として、前記連結先文書について、前記連結先文書のタイトルから前記連結先文書を関連付けた前記連結情報が付加される文字列と同じ部分を除いた共通タイトル部を抽出して比較し、前記共通タイトル部が一致する特定連結情報の数と、を集計し、前記文書群判定手順において、前記特徴ルールに基づいて、前記特定連結情報が前記内部連結情報全体に占める割合を、辞書らしさスコアとして算出し、前記辞書らしさスコアを前記特徴ルールに基づく閾値と比較して前記文書群が前記辞書文書群の条件を満たすかどうかを判定してもよい。カテゴリ特徴語抽出部は、概略的には、文書記憶部内の文書特徴語毎に、文書記憶部の全ての文書中で当該文書特徴語が出現する文書数df(t、docAll)を算出する全文書中出現文書数算出処理と、カテゴリ記憶部内のカテゴリ毎に、当該カテゴリに関連付けられた所属文書情報の文書に関連した文書特徴語が当該文書の文書中で出現する文書数df(t、cat)を算出するカテゴリ文書中出現文書数算出処理と、全文書中出現文書数算出処理により算出された文書数df(t、docAll)と、カテゴリ文書中出現文書数算出処理により算出された文書数df(t、cat)とに基づいて、全文書中におけるカテゴリに関連した文書に対する当該文書特徴語の特徴度score(t、cat)を算出する特徴度算出処理と、この文書特徴語に当該特徴度score(t、cat)を付加したカテゴリ特徴語を作成し、当該作成したカテゴリ特徴語と当該カテゴリ特徴語に関連したカテゴリID31ct(カテゴリと同一値)及び1つ以上の文書を含む所属文書情報32ct(所属文書情報と同一値)とを関連付けて特徴語記憶部に書き込む処理とを実行する。複数のコンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報を取得し、該取得されたデジタル情報に含まれる、複数の文書から構成される文書情報を分析し、調査案件への利用が容易になるように、調査案件との関連度を示す分別符号を文書に付与することを通して調査案件と文書との関連度を調査することを特徴とする文書分別調査方法において、コンピュータが、前記文書情報から文書を抽出し、抽出された文書について、文書と分別符号との結びつきの強さを示すスコアを時系列的に算出し、算出されたスコアからスコアの時系列的な変化を検出し、検出されたスコアの時系列的な変化から調査案件と抽出された文書の関連度を調査することとしてよい。
【0082】
特許文書作成支援装置10は、更に、利用者が行う関連性の判断結果を各文書データへの識別符号として受け付け、該識別符号の組み合わせをセット情報として登録するセット情報登録部を備え、画面表示部は、登録されたセット情報を表示し、結果受付部は、セット情報が利用者によって選択された際に、選択されたセット情報に基づいて、文書データに識別情報が付与されたものとして判断結果を受け付けるものである際においては、1つの文書データに複数の識別符号を付与する必要がある際にも利用者は、少ない手番で文書データに対して複数の識別符号を付与することとしてよい。本発明によれば、特許検索式に含まれるキーワードに応じて、特許検索式の修正が必要であるか否かが判断され、必要であると判断した場合は、検索前に候補キーワードや、候補コード情報を用いた特許検索式の修正を可能とするとともに、不要であると判断した場合は、そのままの特許検索式で特許検索を行うことができるため、適切な特許検索式を用いた検索を容易に行うことができる。以上説明したように、本実施の形態においては、コピー機能を実行する場合を例にして説明したが、原稿を読み取るだけのスキャン機能や原稿を親展ボックスに保存する機能等画像形成部に搭載された他の機能においても同様に、ユーザに選択された機能の実行に加えて原稿の関連文書をユーザに提示し、必要により印刷等の出力を行うようにしてもよい。そのような情報は、文書構造(例えば、電話番号を必要とするフィールドでは、電話番号を求めてチャット内容を検索する、社会保障番号を必要とするフィールドでは、社会保障番号を求めてチャット内容を検索するなど)に基づいて行うことができ、所望の実施態様に基づいて、ユーザが確認又は変更することができるように、検討のためにフラグを設定することができる。なお、上記した情報提供プログラムについては、必ずしも最初からHDD630に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータに挿入されるフレキシブルディスク、CD―ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータに接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータがこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。もちろん、全ての項目ではなく、有価証券届出書の下位ノードを有さない項目のうち一部の項目に対応する項目内容データを、有価証券報告書の下位ノードを有さない項目の一部の対応する項目に挿入することによって、有価証券報告書を作成してもよい。ここでは、所定数の項目のうち、所見文に含まれる語句が属する項目数が求められ、その項目数に応じて入力情報に係る評価値が算出される。ここでは、所定数の項目のうち、所見文を構成する語句が属する項目の数の増加に伴って、評価値が増加する。
【0083】
特許文書作成支援装置10において、処理設定項目には、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルに対するセキュリティを設定するセキュリティ設定、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルをリード・オンリーとするリード・オンリー設定、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルを修正することを許可しない修正不可設定、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルの印刷をすることを許可しない印刷不可設定、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルの内容をディスプレイに表示することを許可しない表示不可設定、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルを削除することを許可しない削除不可設定、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルをコピーすることを許可しないコピー不可設定、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルを仮想結合から分解することを許可しないファイル取り出し不可設定、インデックスにより定められるサブグループにさらに文書ファイルを追加することを許可しないファイル追加不可設定、および、インデックスにより定められるサブグループに含まれる文書ファイルが印刷される場合に適用される、ページ構成や用紙の設定、余白の設定、両面印刷の指定、2in1印刷の指定、等の、印刷時設定、等がある。項目値管理部システムの項目値管理部は、端末から入力された部分文書識別子(部分文書に対応する文書雛形を特定する識別子)、ないし、部分文書識別子および項目値の版番号を、入力インターフェイスを介して受け付けて、文書雛形格納部より部分文書識別子に対応する文書雛形を取得し、項目情報格納部、値情報格納部から、文書雛形中に指定された項目および項目値および項目値に関連する情報を取得して、後述する文書編集画面の項目編集部を生成し、出力インターフェイスを介して端末に送信する。また、上述では、書式編集操作は、文書種類識別データを指定することにより、基本書式データベースに格納されているモジュール書式データ及び項目書式データ、…、J1m1を呼び出すことによって行われる形態となっていたが、本発明においては、これに代えて又は加えて、文書書類識別データ、…、Jを指定するのではなく、文書名称識別データ、…、Kのいずれか一つを指定することにより、既に編集済みとされたモジュール書式データ及び項目書式データ、…、Jdm11を、編集するような形態としてもよい。即ち、CPU602は、変更履歴の変更項目のデータ(変更前の絶対パス,変更後の絶対パス,変更内容が「移動」,「名称変更」のいずれであるかを示す情報)より、対象件に対応する文書格納先照合の「文書格納先の絶対パス」に影響があるか否かを判定し、影響があると判定した場合には、変更項目のデータに基づいて、対象件に対応する「文書格納先の絶対パス」の変更後の絶対パスを導き出し、変更前の「文書格納先の絶対パス」(又は、種別,文書属性情報の組でもよい),前記導き出した変更後の「文書格納先の絶対パス」を含む変更要求データを、外部文書格納装置に送信する。
【0084】
特許文書作成支援装置10は、さらに、話者識別部を備え、コンテンツ区間抽出手段から入力されるコンテンツ区間の情報およびその区間に含まれる特徴量に基づいて、それらを、話者情報記憶部に記憶されている特徴量と比較することによって1つまたは複数の区間における話者(話者区間)を特定することとしてよい。このうち文書種別識別部は、文書アーカイブが含む各文書を、例えば、ドメインエキスパートが規定した文書識別ルールに基づいて分類して、複数の文書セットを生成し、これを構造化データ生成サーバに配信するものである。音声識別部は、ユーザの音声とそのユーザの氏名との組をHDD116に予め記憶しており、音声受付部から入力される音声の声紋と同じ声紋を含む組をHDD116から抽出することによりユーザを識別する。話者識別部は、コンテンツ区間抽出手段からコンテンツ区間の情報およびその区間に含まれる特徴量を入力し、それらを、話者情報記憶部に記憶されている特徴量と比較することによって1つまたは複数の区間における話者を特定する。また、ユーザ識別部は、取得したユーザによって識別されるユーザが属するユーザグループをユーザグループ管理情報格納部に格納されたユーザグループ管理情報に基づいて特定するようになっている。
【0085】
特許文書作成支援プログラムは、用語と、当該用語に関連する用語である関連用語とを有する関連用語情報が1以上格納される関連用語情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、1以上のキーワードを受け付けるキーワード受付部と、関連用語情報から、前記各キーワードと一致する用語と対応付けられた関連用語を、特許検索式に用いられるキーワードの候補となる候補キーワードとして取得する候補キーワード取得部と、候補キーワード取得部が取得した候補キーワードを表示する候補キーワード表示部と、候補キーワード取得部が取得した候補キーワードの1以上を、特許検索式に用いるキーワードである検索キーワードに指定する指示である指定指示を受け付ける指定指示受付部と、指定指示により指定された候補キーワードを含む特許検索式を生成する特許検索式生成部と、特許検索式を出力する特許検索式出力部として実行させるためのプログラムであってよく、候補キーワード取得部は、関連用語情報から取得した候補キーワードから、指定指示受付部が受け付けた指定指示により検索キーワードに指定された候補キーワードと一致する文字列を含む候補キーワードを除外した候補キーワードを取得し、候補キーワード表示部は、指定指示の受け付けに応じて候補キーワード取得部が取得した候補キーワードで表示を更新するプログラムであってよい。例えば、候補キーワード表示部は、後述する検索指定管理情報格納部に格納されているような、候補キーワード取得部が関連用語情報から取得した取得関連用語および受付キーワードと、検索キーワードに指定された情報であるか否かを示す情報である検索指定情報とを有する検索指定管理情報から、候補キーワードに対応する検索指定情報を検索により取得し、取得した検索指定情報が、検索キーワードであることを示す情報である場合は、検索キーワードに指定された候補キーワードであると判断し、取得した検索指定情報が、検索キーワードでないことを示す情報である場合は、検索キーワードに指定されていない候補キーワードであると判断する。また、特許文書作成支援装置10は、更に、利用者が行う関連性の判断結果を各文書データへの識別符号として受け付け、該識別符号の組み合わせをセット情報として登録するセット情報登録部を備え、画面表示部は、登録されたセット情報を表示し、結果受付部は、セット情報が利用者によって選択された際に、選択されたセット情報に基づいて、文書データに識別情報が付与されたものとして判断結果を受け付けるものである際においては、1つの文書データに複数の識別符号を付与する必要がある際にも利用者は、少ない手番で文書データに対して複数の識別符号を付与することとしてもよい。アノテーション表示更新処理プログラムの実行により、当該クライアント装置の利用者によって前回参照した時点から、電子掲示板におけるメッセージの状態が図に示したものから図に示したものに変化し、かつメッセージデータベースの状態が図に示したものである場合、アノテーションがである付箋アノテーションの近傍に、当該付箋アノテーションに関連付けされているリンク情報によって示されるリンク先のメッセージに関連するメッセージをリンク先とするリンク情報が関連付けされた付箋アノテーションを表示することのできる情報(アノテーションがである情報)が新たに登録されると共に、当該クライアント装置の表示部には、当該表示が為されることになる。
【0086】
特許文書作成支援装置10において、記憶領域には、文書データから抽出すべき段落に含まれ、かつ抽出すべき情報が存在する領域である要素の物理構造(要素テーブルの中心座標)と、当該要素の領域に存在する情報集合(単語辞書)と、が登録された学習辞書(ブロック辞書及び単語辞書)が記憶され、プロセッサは、入力された文書データを少なくとも一つの領域の領域に存在する情報集合を取得し、取得した情報集合の存在領域と学習辞書に登録された要素の物理構造との一致度を示す物理構造一致度を算出し、取得した情報集合と学習辞書に登録された情報集合との一致度を示す情報集合一致度を算出し、算出した物理構造一致度及び情報集合一致度に基づいて、領域が抽出すべき段落であるか否かを判定し、領域が抽出すべき段落である場合、取得した情報集合を、物理構造一致度及び情報集合一致度を算出した情報集合に対応する要素の領域に存在する情報集合として、学習辞書に登録し、取得した情報集合を、物理構造一致度及び情報集合一致度を算出した情報集合の要素に対応付けた出力情報を記憶領域に記憶することとしてよい。
【0087】
特許文書作成支援装置10は、さらに、文書情報序列部を備え、文書情報序列部の処理により、軸類似度情報および算出された空間類似度情報に基づいて、予め取得した文書情報を概念空間の各々の軸および概念空間に対して序列してもよい。文献情報取得部が文献情報の一部を取得する場合には、例えば、文献情報取得部は、引用文権識別情報を少なくとも含むと考えられる参考文献の欄や、特許文献、非特許文献の欄を取得してもよく、あるいは、パターンマッチング等の技術を用いて、引用文献識別情報の存在する領域を特定し、その領域を含む文献情報の一部を取得してもよい。また、特許文書作成支援装置10は、文書サムネイル表示モジュール、文書サムネイル配置モジュール、公開領域設定モジュール、文書サムネイル位置検出モジュール、文書サムネイル操作処理モジュール、グループ識別モジュール、公開デスク表示モジュール、文書表示モジュール、データ送受信モジュール等のプログラムを実行するCPU1201と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1202と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1203と、補助記憶部(フラッシュメモリ等であってもよい)であるHD1204と、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する利用者の操作に基づいてデータを受け付ける受付部と、CRT、液晶ディスプレイ等の出力部と、ネットワークインタフェースカード等の通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバスにより構成されてよい。ここで、文書情報序列化部は、空間類似度情報算出部の処理により、算出された軸類似度情報の総和を、予め取得した文書情報の概念空間に関する空間類似度情報として算出し、空間類似度情報ファイルの所定の記憶領域に格納し、文書情報序列化部は、文書情報序列部の処理により、軸類似度情報および算出された空間類似度情報に基づいて、予め取得した文書情報を概念空間の各々の軸および概念空間に対して序列してもよい。文献情報取得部が文献情報の一部を取得する場合には、例えば、文献情報取得部は、引用文権識別情報を少なくとも含むと考えられる参考文献の欄や、特許文献、非特許文献の欄を取得してもよく、あるいは、パターンマッチング等の技術を用いて、引用文献識別情報の存在する領域を特定し、その領域を含む文献情報の一部を取得してもよい。
【0088】
特許文書作成支援装置10は、任意の検索条件を用いて検索され、検索結果に基づいて利用者が取得した文書に関し、前記文書の識別情報と前記文書が属する文書群の識別情報とを有するアドレスが記録される検索ログを記憶する検索ログ記憶手段と、前記検索ログ記憶手段から前記検索ログを読み出し、前記検索ログに記録された前記文書群の識別情報を抽出する情報抽出手段と、前記情報抽出手段によって抽出された前記文書群の識別情報ごとに前記検索ログを分類し、前記文書群ごとに分類された前記検索ログを解析して、検出対象とする文書群を特徴付ける特徴ルールに応じた特徴スコアを前記文書群ごとに集計する特徴集計手段と、前記特徴集計手段によって前記文書群ごとに集計された前記特徴スコアに基づき、前記文書群が前記特徴ルールによって規定される前記検出対象とする文書群の条件を満たしているかどうかを判定し、条件を満たしている前記文書群を情報提供文書群候補に登録する文書群判定手段と、前記文書群判定手段によって前記情報提供文書群候補に登録された前記文書群の識別情報を利用者に提示する文書群提示手段と、をさらに、備えてよい。また、特許文書作成支援方法において、コンピュータが、特定文書の配下に複数の配下文書が存在する階層構造を成す文書群を対象にして、特定のキーワードを用いて該配下文書のいずれかを検索し、検索された該配下文書に基づいて前記特定文書を検出し、該特定文書の配下の複数の配下文書を収集する収集手順と、収集された前記文書群の前記特定文書及び複数の配下文書それぞれについて、配下文書内の任意の文字列に付加される特定の他文書との関連を示す連結情報を抽出して、該配下文書と、関連付けられた連結先文書とで特定の関係となる状態数を集計する特徴集計手順と、前記特定の関係を用いた条件である特徴ルールが格納される特徴ルール記憶手段から該特徴ルールを読み出し、前記文書群の特定の関係の状態数が該特徴ルールの条件を満たしているか判定し、条件を満たしている文書群を対象文書群候補に登録する文書群判定手順と、前記対象文書群候補に登録された前記文書群を出力する手順と、を有することとしてよい。また、特許文書作成支援方法において、前記コンピュータは、第1の機関に属する第1の端末装置から、該第の機関が所有する文書の文書情報を取得し、機関毎に文書の種別を示す種別情報と該種別を判定する判定基準とが関係付けて格納される種別基準格納部に格納された前記判定基準に基づいて、前記取得した文書情報の種別情報を取得し、前記機関毎に機関の情勢に関する情報である機関情勢情報が格納される機関情勢格納部から、取得した前記種別情報に関連する前記機関情勢情報が、前記第1の機関と一致する第2の機関を取得し、前記機関毎に前記文書の破棄を判定する判定条件が格納される判定条件格納部から、前記第2の機関の判定条件を取得し、取得した前記第2の機関の判定条件と前記文書情報とを比較して、前記文書情報を破棄するか否かの判定を行う、処理を実行することとしてよい。
【0089】
特許文書作成支援プログラムは、コンピュータに、1以上の発明に関する情報であり、発明を特定する情報である1以上の発明特定情報を有する情報である発明情報が記憶される発明情報記憶部から発明情報を読み出し、当該発明情報を、特許出願の文書に関する情報である出願文書情報に追記する発明情報追記ステップと、前記発明情報記憶部から発明情報を読み出し、当該発明情報に、発明情報に含まれる発明特定情報に関する説明を示す情報である説明情報が記憶される説明情報記憶部で記憶されている説明情報に含まれる語句と関連する語句があるかどうか判断する判断ステップと、前記判断ステップにおいて、説明情報に含まれる語句と関連する語句が発明情報にあると判断された場合に、当該説明情報に含まれる語句に関する説明を示す情報を前記説明情報記憶部から読み出し、当該説明を示す情報を出願文書情報に追記する説明追記ステップと、出願文書情報を出力する出力ステップと、を実行させるためのものであってよい。また、特許文書作成支援方法において、部品の3Dモデルを記憶する3Dモデル記憶部に記憶された部品の3Dモデルを部分に分割する分割ステップと、前記部品の画像が付加された該部品に関する文書を記憶する文書情報記憶部に記憶された文書から該文書に付加された部品の画像を抽出する画像抽出ステップと、前記画像抽出ステップによって抽出された画像の中から、該画像の一部分を特定する記号を抽出する特定記号抽出ステップと、前記特定記号抽出ステップによって記号が抽出された場合には、該記号が特定する画像の部分に対応する3Dモデルの部分を選択する部分選択ステップと、前記部分選択ステップによって選択された3Dモデルの部分と前記部品の画像に関連付けられた文書とを対応付けて部分文書情報記憶部に格納する部分文書格納ステップと、を含んでよい。さらに、前記第2検索ステップにおいては、前記抽出された文書に付与された前記分類項目を複数特定し、該特定された各々の分類項目を検索条件として再び第2の文書群を検索し、前記第3検索ステップにおいては、前記特定された分類項目毎に、検索された文書に含まれる前記関連情報を検索条件として、前記第1の文書群を検索し、前記出力ステップにおいては、前記特定された分類項目毎に、前記第1の文書群から検索された文書に含まれる語句または分類項目を特定し、前記検索受付ステップにおいて検索条件として受け付けた前記語句または分類項目との一致度を算出し、前記第2検索ステップで特定された分類項目毎に該一致度を示す検索結果を出力することとしてもよく、前記複数の文書データのそれぞれは、1つ以上のセンテンスを含み、前記取得された文字列が複数のセンテンスに跨っているか否かを判定する跨り判定ステップ、をさらに備え、前記設定ステップでは、前記抽出された文書データのそれぞれに、前記複数のセンテンスに跨っていると判定された文字列の文字数に所定の値を加えた文字数と、前記複数のセンテンスに跨っていると判定されなかった文字列の文字数と、のうち最小の文字数に基づいて、出力優先度を設定することとしてもよい。
【0090】
特許文書作成支援プログラムにおいて、コンピュータに、検索用語を受け付ける検索用語受付ステップと、前記検索用語受付ステップで受け付けた検索用語を用いて、前記文献情報記憶部を検索する検索ステップと、をさらに実行させ、前記文献情報取得ステップでは、検索された文献情報の全部または一部を取得するようにしてもよい。ここで、作成部は、『受付』に対応する語句説明情報に含まれる『<識別情報>』に、例えば、「受付ステップ」や、「受付工程」等を挿入した語句説明情報を出願文書情報に追記することになる。
【0091】
また、特許文書作成支援プログラムは、コンピュータに、少なくとも、キー入力、手書き入力、選択操作、又は、画像の挿入を受け付け、受け付けた入力結果を表示する入力受付機能を実現させてよい。入力受付機能を実行させる入力受付定義情報には、ユーザの指示に応じて、テンプレートレイヤにおける領域、及び、この領域で受け付ける入力操作の種類を指定する定義情報が含まれてよい。
【0092】
また、特許文書作成支援装置10は、さらに、関連情報生成部を備え、固有名詞を解析してそれが人名なのか地名なのか組織名なのかといった単語のプロファイル情報を抽出する固有表現抽出機能を備えることにより、関連情報生成部が、作成する関連情報の種類を単語プロファイル情報によりカスタマイズしてもよい。因果関係抽出機能は、因果関係定義辞書をアクセスし、概念抽出機能によって抽出された要素の組み合わせに対応するグループ識別情報の組み合わせが因果関係定義辞書に登録されていれば、このグループ識別情報の組み合わせに関連付けされている接続文書要素を抽出する。そこで、マスク概念抽出機能は、マスク用語定義辞書に登録されており分析対象の文書データに含まれている表現を抽出し、その位置とマスク用語の概念を抽出して記録する。そして、概念抽出機能は、マスク概念抽出機能によって変更された文書データから概念定義辞書に登録されている表現を抽出し、その概念と意味内容とを取得する。そして、概念抽出機能は、概念定義辞書の各表現と文書データとを比較し、概念定義辞書の表現と同じ表現が文書データ中に見出された場合は、文書データ中の位置と概念を記録する。
【0093】
上記実施形態において、特許文書作成支援装置10の各機能部は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、各機能部は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。なお、ここで「回路」は、コンピュータによるデジタル処理、すなわち、ソフトウェアによる機能的処理としての意味合いを含んでもよい。また、当該回路は、再構築可能な回路(例えば、FPGA:Field Programmable Gate Array)により実現されてもよい。
【0094】
特許文書作成支援装置10の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、特許文書作成支援装置は、各機能を実現するソフトウェアである入力プログラムの命令を実行するCPU、上記入力プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記入力プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記入力プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記入力プログラムは、当該入力プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記入力プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0095】
なお、上記入力プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できるが、これらに限定するものではない。
【0096】
上記実施形態に示した各種の構成、態様は、適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0097】
10 特許文書作成支援装置
11 通信部
12 入力部
13 制御部
14 受付部
15 抽出部
16 文書編集部
17 識別部
18 データベース
19 表示部
【手続補正書】
【提出日】2022-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の特許文献を記録するデータベースと、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付部と、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報が含まれる該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出部と、
特許文書のうち、明細書に記載する必要がある、「発明の名称」、「技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「課題を解決するための手段」、「図面の簡単な説明」、「発明の効果」、「発明を実施するための形態」、「符号の説明」を含む項目のうち、既に前記文書情報で埋められた項目の情報と埋められていない項目の情報を識別する識別部と、
前記受付部を介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加するとともに前記埋められていない項目の情報に対して、前記センテンス候補を付加する文書編集部と、を備える特許文書作成支援装置。
【請求項2】
前記特許文書作成支援装置は、
前記受付部が、特許文書を修正した文書情報を受け付けるものであって、
前記抽出部が、あらためて、前記修正した文書情報からセンテンス候補を抽出することを特徴とする請求項1に記載の特許文書作成支援装置。
【請求項3】
前記文書編集部は、前記付加されたセンテンス候補を誇張することを特徴とする請求項2に記載の特許文書作成支援装置。
【請求項4】
前記特許文書作成支援装置は、
少なくとも文書情報を表示する表示部を備えるものであって、
前記表示部は、前記文書情報および前記修正した文書情報と、前記センテンス候補を異なる領域に表示するものであることを特徴とする請求項2記載の特許文書作成支援装置。
【請求項5】
コンピュータが、
複数の特許文献を記録するステップと、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付ステップと、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報が含まれる該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出ステップと、
特許文書のうち、明細書に記載する必要がある、「発明の名称」、「技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「課題を解決するための手段」、「図面の簡単な説明」、「発明の効果」、「発明を実施するための形態」、「符号の説明」を含む項目のうち、既に前記文書情報で埋められた項目の情報と埋められていない項目の情報を識別する識別ステップと、
前記受付ステップを介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加するとともに前記埋められていない項目の情報に対して、前記センテンス候補を付加する文書編集ステップと、を有する特許文書作成支援方法。
【請求項6】
コンピュータに、
複数の特許文献を記録する機能と、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付機能と、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報が含まれる該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出機能と、
特許文書のうち、明細書に記載する必要がある、「発明の名称」、「技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「課題を解決するための手段」、「図面の簡単な説明」、「発明の効果」、「発明を実施するための形態」、「符号の説明」を含む項目のうち、既に前記文書情報で埋められた項目の情報と埋められていない項目の情報を識別する識別機能と、
前記受付機能を介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加するとともに前記埋められていない項目の情報に対して、前記センテンス候補を付加する文書編集機能と、を実現させる特許文書作成支援プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の特許文献を記録するデータベースと、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付部と、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報が含まれる該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出部と、
特許文書のうち、明細書に記載する必要がある、「発明の名称」、「技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「課題を解決するための手段」、「図面の簡単な説明」、「発明の効果」、「発明を実施するための形態」、「符号の説明」を含む項目のうち、既に前記文書情報で埋められた項目の情報と埋められていない項目の情報を識別する識別部と、
前記受付部を介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加するものであって、前記埋められていない項目の情報に対して、前記センテンス候補を付加する文書編集部と、を備える特許文書作成支援装置。
【請求項2】
前記特許文書作成支援装置は、
前記受付部が、特許文書を修正した文書情報を受け付けるものであって、
前記抽出部が、あらためて、前記修正した文書情報からセンテンス候補を抽出することを特徴とする請求項1に記載の特許文書作成支援装置。
【請求項3】
前記文書編集部は、前記付加されたセンテンス候補を誇張することを特徴とする請求項2に記載の特許文書作成支援装置。
【請求項4】
前記特許文書作成支援装置は、
少なくとも文書情報を表示する表示部を備えるものであって、
前記表示部は、前記文書情報および前記修正した文書情報と、前記センテンス候補を異なる領域に表示するものであることを特徴とする請求項2記載の特許文書作成支援装置。
【請求項5】
コンピュータが、
複数の特許文献を記録するステップと、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付ステップと、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報が含まれる該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出ステップと、
特許文書のうち、明細書に記載する必要がある、「発明の名称」、「技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「課題を解決するための手段」、「図面の簡単な説明」、「発明の効果」、「発明を実施するための形態」、「符号の説明」を含む項目のうち、既に前記文書情報で埋められた項目の情報と埋められていない項目の情報を識別する識別ステップと、
前記受付ステップを介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加するものであって、前記埋められていない項目の情報に対して、前記センテンス候補を付加する文書編集ステップと、を有する特許文書作成支援方法。
【請求項6】
コンピュータに、
複数の特許文献を記録する機能と、
ユーザから発明に関する文書情報を受け付ける受付機能と、
前記複数の特許文献から前記文書情報の一部である単語情報が含まれる該単語情報の説明を表すセンテンス候補を抽出する抽出機能と、
特許文書のうち、明細書に記載する必要がある、「発明の名称」、「技術分野」、「背景技術」、「先行技術文献」、「発明が解決しようとする課題」、「課題を解決するための手段」、「図面の簡単な説明」、「発明の効果」、「発明を実施するための形態」、「符号の説明」を含む項目のうち、既に前記文書情報で埋められた項目の情報と埋められていない項目の情報を識別する識別機能と、
前記受付機能を介して、ユーザの指示に基づき、前記抽出された複数のセンテンス候補からいずれかの選択を受け付け、該選択を受け付けたセンテンス候補を、前記発明に関する文書情報に付加するものであって、前記埋められていない項目の情報に対して、前記センテンス候補を付加する文書編集機能と、を実現させる特許文書作成支援プログラム。