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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023116121
(43)【公開日】2023-08-22
(54)【発明の名称】封緘装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 51/02 20060101AFI20230815BHJP
   B43M 5/04 20060101ALI20230815BHJP
【FI】
B65B51/02 F
B43M5/04
B65B51/02 D
B65B51/02 H
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022018721
(22)【出願日】2022-02-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】509068448
【氏名又は名称】江沢事務器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 雄彦
【テーマコード(参考)】
3E094
【Fターム(参考)】
3E094AA20
3E094CA28
3E094CA30
3E094DA06
3E094EA20
3E094FA02
3E094GA02
3E094GA05
3E094GA22
3E094GA23
3E094HA03
3E094HA08
(57)【要約】
【課題】従来よりコンパクトな封緘装置を提供する。
【解決手段】本開示の封緘装置10Aは、フラップ92に接着用の液剤が塗布されて閉じられた封筒90を載せて搬送する第1搬送機11と、第1搬送機11上に設けられ、フラップ92を上方から押圧して封筒本体91への接着強度を高める第1押圧装置13と、第1押圧装置13によるフラップ92の押圧時に搬送を停止し、その停止から予め定められた第1基準時間T1が経過したという第1条件が成立したときに、搬送が再開されるように第1搬送装置11を制御する制御部27と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラップに接着用の液剤が塗布されて閉じられた封筒を載せて搬送する搬送機と、
前記搬送機上に設けられ、前記フラップを押圧して封筒本体への接着強度を高める第1押圧装置と、
前記第1押圧装置による前記フラップの押圧時に前記搬送を停止し、その停止から予め定められた第1基準時間が経過したという第1条件が成立したときに、前記搬送が再開されるように前記搬送機を制御する制御部と、
を備える封緘装置。
【請求項2】
前記第1押圧装置の手前位置に、前記封筒が搬送されてきているか否かを検出する封筒検出器を備え、
前記制御部は、前記封筒検出器により次の前記封筒が検出されたという第2条件と前記第1条件との両方の成否を判別し、それらの何れか一方が成立したときに、前記搬送が再開されるように前記搬送機を制御する請求項1に記載の封緘装置。
【請求項3】
前記搬送の停止から予め前記第1基準時間より短く設定された第2基準時間が経過する前に前記第2条件が成立した場合に、異常の報知を行う第1報知手段を備える請求項2に記載の封緘装置。
【請求項4】
前記第1押圧装置を通過した前記封筒の前記フラップが前記封筒本体に接着しているか否かを検査する検査装置と、
前記フラップが前記封筒本体に接着していないと判断した場合に、異常の報知を行う第2報知手段を備える請求項1から3の何れか1の請求項に記載の封緘装置。
【請求項5】
前記検査装置は、
前記封筒本体を上方から押圧する第2押圧装置と、
前記フラップに先端側から空気を吹き付ける空気吹付装置と、
前記フラップが閉じていると検出光の投受光が可能であり、前記フラップが開くと前記検出光の投受光が不可能になる投光素子及び受光素子と、
を備える請求項4に記載の封緘装置。
【請求項6】
前記搬送機は、前記封筒を載せて搬送する第1ベルトを有し、
前記第1押圧装置は、前記第1ベルトとの間で前記封筒を挟み、前記第1ベルトと協働して前記封筒を搬送可能な第2ベルトを有する請求項1から5の何れか1の請求項に記載の封緘装置。
【請求項7】
前記搬送機による搬送路の途中に設けられ、前記封筒の宛先を撮像する撮像手段を備える請求項1から6の何れか1の請求項に記載の封緘装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フラップに接着用の液剤が塗布されて閉じられた封筒のフラップを押圧して封筒本体への接着強度を高める封緘装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の封緘装置として、搬送機上で封筒を搬送しながらフラップを押圧して前述の接着強度を高めるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6905223号公報(段落[0052]図3図6
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の封緘装置は、フラップの接着強度の確保のために押圧装置が搬送方向に長くなり、全体が嵩張ることが問題になっていた。そこで、本開示では、封緘装置を従来よりコンパクトにすることが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、フラップに接着用の液剤が塗布されて閉じられた封筒を載せて搬送する搬送機と、前記搬送機上に設けられ、前記フラップを押圧して封筒本体への接着強度を高める第1押圧装置と、前記第1押圧装置による前記フラップの押圧時に前記搬送を停止し、その停止から予め定められた第1基準時間が経過したという第1条件が成立したときに、前記搬送が再開されるように前記搬送機を制御する制御部と、を備える封緘装置である。
【0006】
請求項2の発明は、前記第1押圧装置の手前位置に、前記封筒が搬送されてきているか否かを検出する封筒検出器を備え、前記制御部は、前記封筒検出器により次の前記封筒が検出されたという第2条件と前記第1条件との両方の成否を判別し、それらの何れか一方が成立したときに、前記搬送が再開されるように前記搬送機を制御する請求項1に記載の封緘装置である。
【0007】
請求項3の発明は、前記搬送の停止から予め前記第1基準時間より短く設定された第2基準時間が経過する前に前記第2条件が成立した場合に、異常の報知を行う第1報知手段を備える請求項2に記載の封緘装置である。
【0008】
請求項4の発明は、前記第1押圧装置を通過した前記封筒の前記フラップが前記封筒本体に接着しているか否かを検査する検査装置と、前記フラップが前記封筒本体に接着していないと判断した場合に、異常の報知を行う第2報知手段を備える請求項1から3の何れか1の請求項に記載の封緘装置である。
【0009】
請求項5の発明は、前記検査装置は、前記封筒本体を上方から押圧する第2押圧装置と、前記フラップに先端側から空気を吹き付ける空気吹付装置と、前記フラップが閉じていると検出光の投受光が可能であり、前記フラップが開くと前記検出光の投受光が不可能になる投光素子及び受光素子と、を備える請求項4に記載の封緘装置である。
【0010】
請求項6の発明は、前記搬送機は、前記封筒を載せて搬送する第1ベルトを有し、前記第1押圧装置は、前記第1ベルトとの間で前記封筒を挟み、前記第1ベルトと協働して前記封筒を搬送可能な第2ベルトを有する請求項1から5の何れか1の請求項に記載の封緘装置である。
【0011】
請求項7の発明は、前記搬送機による搬送路の途中に設けられ、前記封筒の宛先を撮像する撮像手段を備える請求項1から6の何れか1の請求項に記載の封緘装置である。
【発明の効果】
【0012】
フラップの接着強度を上げるためには、フラップの押圧時間を長くする必要がある。そして、従来の封緘装置では、封筒を搬送しながらフラップを押圧する構造であったので、フラップの押圧時間の確保のために押圧装置が搬送方向に長くなっていた。これに対し、本開示の封緘装置では、第1押圧装置によるフラップの押圧時に搬送を停止するので、第1押圧装置及びそれを含む封緘装置全体が搬送方向でコンパクトになる。また、搬送の停止から第1基準時間が経過したときには搬送が再開され、封筒が第1押圧装置の下から排出されるので、複数の封筒のうち最後の封筒が第1押圧装置に押圧された状態で放置されることが防がれる。
【0013】
請求項2の封緘装置では、第1押圧装置が封筒のフラップを押さえているときに、第1押圧装置の手前位置に次の封筒が搬送されたときには、搬送が再開されて封筒が入れ替わるので、第1押圧装置の手前位置で複数の封筒が滞留するようなこともない。
【0014】
請求項3の封緘装置では、第1基準時間より短く設定された第2基準時間の経過前に次の封筒が第1押圧装置の手前位置に搬送されて搬送が再開されたときに、異常の報知を行うので、その異常の報知に応じて、前工程からの封筒の搬送速度を遅くする調整を行ったり、第2基準時間の経過前に押圧を止められた封筒のフラップの接着を別途チェックすることができる。
【0015】
請求項4及び5の封緘装置では、検査装置にて第1押圧装置を通過した封筒のフラップが接着されているか否かを検査し、フラップが接着されていない場合には異常の報知を行うので、フラップの接着強度が不十分な封筒の投函が防がれる。
【0016】
第1押圧装置は、板状、棒状又はブロック状の押圧部材でフラップを押圧する構成でもよいし、請求項6の構成のように、第1押圧装置が搬送機が有する第1ベルトと協働して封筒を搬送可能な第2ベルトを有して、それら第1ベルトと第2ベルトとの間で封筒を挟んでフラップを押圧する構成としてもよい。
【0017】
請求項7の封緘装置は、搬送機による搬送路の途中に、封筒の宛先を撮像する撮像手段を備えるので、その撮像データに基づいて宛先のデータベースに、各封筒が封緘を終えているか否かをチェックして管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態に係る封緘装置の斜視図
図2】封緘装置の部分平面図
図3】封緘装置の電気回路の構成を示すブロック図
図4】制御プログラムのフローチャート
図5】第2実施形態の封緘装置の斜視図
図6】第3実施形態の封緘装置の斜視図
図7】第4実施形態の封緘装置の斜視図
図8】第5実施形態の封緘装置の斜視図
図9】その封緘装置の側面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施形態]
以下、図1図4を参照して、本開示の第1実施形態の封緘装置10Aについて説明する。図1に示された本実施形態の封緘装置10Aは、封緘システムの一部として備えられ、この封緘システムのうち封緘装置10Aより前側の工程には、一般にインサータと呼ばれる装置(図示せず)が備えられている。
【0020】
インサータは、封筒90に郵送物を挿入し、封筒90のフラップ92に接着用の液体を塗布してからフラップ92を閉じる処理までを行う。本実施形態の封筒90は長方形をなし、その一長辺がフラップ92の折曲部93になっている。また、本実施形態の封筒90の表側には透過性の窓91Wが備えられ、窓91Wを通して内部の書類に印字されている宛名を見ることができる。さらに、封筒90は、フラップ92の縁部、又は、閉じられたフラップ92の縁部と重なる封筒本体91の開口縁との一方に予め糊が乾いた状態に塗布されている。そして、前述の接着用の液体として水がフラップ92の縁部に塗布される。
【0021】
なお、フラップ92の縁部に接着用の液体を塗布する態様には、上述の如く直接フラップ92の縁部に液体を塗布する態様と、封筒本体91の縁部に液体が塗布され、フラップ92が閉じられて封筒本体91に付着している液体が移されて塗布される態様とが挙げられる。また、予め糊が乾いた状態で塗布されていない封筒90において、液状の糊を接着用の液体としてフラップ92の縁部又は封筒本体91の縁部に塗布してもよい。また、封筒90の一短辺がフラップ92の折曲部93になっていてもよい。さらには、封筒90は正方形であってもよい。
【0022】
上述したインサータによる処理を終えた封筒90は、フラップ92を上にして(即ち、裏側を上にして)、例えばベルトコンベア又はローラコンベアである搬送機51上に載せられて封緘装置10Aまで搬送される。その搬送機51の一部側には、鉛直に起立する起立壁70が備えられている。そして、複数の封筒90は、起立壁70にフラップ92の折曲部93を沿わせた状態にされかつ、1つずつ間隔をあけて封緘装置10Aの手前位置まで搬送されてくる。
【0023】
なお、搬送機51による封筒90の搬送方向を、起立壁70と平行な方向に対して僅かに傾けておき、搬送中に封筒90の折曲部93を起立壁70に当接させてもよい。具体的には、搬送機51がローラコンベアの場合には、複数のローラの回転軸が起立壁70の外面に対して垂直より僅かに傾いた構造にすることで封筒90の折曲部93全体を起立壁70に押し付けながら搬送することができる。また、搬送機51がベルトコンベアの場合には、搬送機51のベルトが延びる方向を起立壁70の外面に対して僅かに傾けることで、同様の効果が得られる。
【0024】
封緘装置10Aは、搬送機51の送給方向の延長上に第1搬送機11と第2搬送機12とを並べて備える。また、それら第1搬送機11及び第2搬送機12の一側方には、起立壁70と同一面内に位置する起立壁40が備えられている。なお、起立壁40,70を有していない構成としてもよい。
【0025】
第1搬送機11は、起立壁40の外面と直交する方向に延びる1対のローラ11Rを有し、それら1対のローラ11Rうち起立壁40に近い側の一端部の間にベルト11A(本開示の「第1ベルト」に相当する)を差し渡した状態に備える。そして、モータ11M(図3参照)にてベルト11Aが回転駆動される。また、ベルト11Aの内側には、図示しない複数の補助ローラが搬送方向に並べて備えられ、ベルト11Aの上面となる部分が下方に撓むことを規制している。
【0026】
1対のローラ11Rうち一端部を除く略全体の間には、透光板20Gが備えられている。透光板20Gの上面は、ベルト11Aの上面と面一かそれより僅かに下方に配置されている。そして、透光板20Gの下方に、カメラ20(本開示の「撮像手段」に相当する)が配置され、透光板20G上に封筒90が位置したときに、その封筒90の窓91W内の宛先が撮像される。
【0027】
第1搬送機11の上には、第1押圧装置13が備えられている。第1押圧装置13は、第1搬送機11の1対のローラ11Rの上方に設けられた1対のローラ13Rの間にベルト13A(本開示の「第2ベルト」に相当する)を差し渡した状態に備える。また、第1押圧装置13のベルト13Aの下面は、第1搬送機11のベルト11Aの上面と重ね合わされている。さらには、図2に示すように、ベルト13Aの内側には、複数の補助ローラ13T(図2参照)が搬送方向に並べて備えられ、ベルト13Aの下面となる部分が上方に撓むことを規制している。そして、モータ13M(図3参照)にてベルト13Aが回転駆動される。なお、本実施形態では、第1搬送機11と第1押圧装置13とは別々の駆動源(モータ11M,13M)を有しているが、駆動源が共有されていてもよい。
【0028】
図1では省略されているが、透光板20Gの上方には、図2に示された補助押圧ユニット21が備えられている。補助押圧ユニット21は、例えば、搬送方向に延びる図示しない複数の支持板の一端部と他端部とにローラ11Rと平行な1対のローラ21Rを回転可能に支持して備える。そして、1対のローラ21Rに複数のベルト21Aが差し渡されて平行に延びている。
【0029】
上流側に位置するローラ21Rからは、第1押圧装置13側に連結シャフト21Sが延びていて、例えば、第1押圧装置13における上流側端部の補助ローラ13Tと一体回転可能に連結され、第1押圧装置13から動力を受けるようになっている。そして、補助押圧ユニット21のベルト21Aは、第1押圧装置13のベルト13Aと同一の周速で回転駆動される。また、補助押圧ユニット21は、搬送方向の一端のみを支持されているが、自重により略水平な姿勢に保持される。そして、補助押圧ユニット21は封筒90の封筒本体91を透光板20Gに押し付け、封筒本体91内の窓91W内を塞ぐ透光シートと内部の書類との隙間を無くして書類の視認性を高める。
【0030】
なお、補助押圧ユニット21を設けずに、第1押圧装置13と同じ装置を透光板20Gの上に設けてもよいし、第1押圧装置13のベルト13Aの幅を上述のものより広くして、その第1押圧装置13Aにて封筒90全体が押さえられるようにしてもよい。
【0031】
図1に示すように、第2搬送機12は、第1搬送機11のローラ11Rと平行な1対のローラ12Rを有し、それら1対のローラ12Rの間にベルト12Aを差し渡して備える。そして、モータ12M(図3参照)にてベルト12Aが回転駆動される。また、ベルト12Aの内側にも、図示しない複数の補助ローラが備えられてベルト12Aの上面部分が下方に撓むこと規制している。
【0032】
第2搬送機12の上には、第1押圧装置13を通過した封筒90のフラップ92が接着されているか否かを検査する検査装置25が備えられている。その検査装置25には、封筒90の封筒本体91を押さえる第2押圧装置14と、フラップ92に空気を吹き付ける空気吹付装置23と、フラップ92が接着されているか否かを検出するためのフラップ検出器22(図3参照)とが含まれている。
【0033】
第2押圧装置14は、第2搬送機12の1対のローラ12Rの上方に設けられた1対のローラ14Rの間にベルト14Aを差し渡した状態に備える。そして、モータ14M(図3参照)にてベルト14Aが回転駆動される。また、第2押圧装置14のベルト14Aは、第2搬送機12のベルト12Aに上方から重ねられ、封筒90のフラップ92とは当接せずに、封筒本体91のみを上方から押圧するように配置されている。また、ベルト14Aの内側にも、ベルト14Aの下面部分が上方に撓むこと規制する図示しない複数の補助ローラが備えられている。なお、第2搬送機12と第2押圧装置14も、第1搬送機11と第1押圧装置13との関係と同様に、駆動源を共有してもよい。
【0034】
図3に示すように、空気吹付装置23は、ノズル23Nと、ノズル23Nとポンプ23Pとの間に接続される電磁弁23Vとを有する。また、図1に示すように、ノズル23Nの先端開口は、例えば、第2押圧装置14のローラ14Rや補助ローラ(図示せず)の間の空間を通して、第2押圧装置14に封筒本体91を押さえられた封筒90のフラップ92に臨んでいる。そして、電磁弁23V(図3参照)が開くと、一定量の空気がフラップ92にその先端側から吹き付けられる。このときの風圧に耐え得る接着強度でフラップ92が封筒本体91に接着しているときにはフラップ92は閉じた状態に維持され、接着強度が不足している場合には、フラップ92が開いて起立壁40の外面に重なるように起立する。また、起立壁40には、起立したフラップ92と重なる位置に貫通孔41が形成されている。
【0035】
フラップ検出器22には、投光素子22Aと受光素子22Bとが含まれ、投光素子22Aは、例えば、起立壁40の裏側に配置されて貫通孔41を通して所定の波長の検出光を、第1押圧装置13のベルト13A内の隙間を通過するように投光している。また、受光素子22Bは、第1押圧装置13の隙間を通過した検出光を受光可能な位置に配置されている。また、図3に示すように、投光素子22Aと受光素子22Bは、検出回路22Cに接続されていて、通常は投光素子22Aが投光する検出光が受光素子22Bに受光して検出回路22Cが有する検出スイッチSW2がオフ状態になっている。そして、投光素子22Aと受光素子22Bとの間を結ぶ光路Lがフラップ92によって遮蔽されると、受光素子22Bによる受光が不可能となり、検出スイッチSW2がオンする。
【0036】
なお、検出スイッチSW2は、受光素子22Bが検出光を受光しているときにオン状態になっていて、受光素子22Bが検出光を受光していないときにオフ状態になる構成としてもよい。次述する検出スイッチSW1に関しても同様である。また、本実施形態では、投光素子22Aと受光素子22Bとが別個になっているが、投光素子22Aと受光素子22Bとを一体にした投受光ユニットを備え、その投受光ユニットに含まれる投光素子から投光された検出光がミラーで反射して投受光ユニットに含まれる受光素子に受光されるようにしてもよい。より具体的には、第2搬送機12の上方に投受光ユニットを配置した下方に投光した検出光が、第1ミラーで水平方向に向けられ、その先にある第2ミラーで反射して第1ミラーから投受光ユニットに戻るように光路を形成してもよい。そして、その光路がフラップ92が開くと遮られるようにしてもよい。
【0037】
封緘装置10Aのうち第1押圧装置13の手前位置に、封筒90が搬送されているか否かを検出する封筒検出器26が備えられている。封筒検出器26は、フラップ検出器22と同様に投光素子26A、受光素子26B及び検出回路26Cを有する。また、投光素子26A及び受光素子26Bは、それらの間の光路Lが、搬送方向における第1搬送機11と搬送機51との間の隙間を通って上下方向又は斜め上下方向に延びるように配置されている。そして、搬送機51によって封筒90が第1押圧装置13の手前位置まで搬送されると、投光素子26A及び受光素子26Bの間の光路Lが遮断され、封筒検出器26の検出回路26Cにおける検出スイッチSW1がオンする。
【0038】
図3に示すように、封緘装置10Aには、マイコン27Aを含んだ制御部27が備えられている。そして、マイコン27Aが、図4に示した制御プログラムPG1を所定周期で繰り返して実行し、検出スイッチSW1,SW2のオンオフに基づいて第1搬送機11、第2搬送機12等を制御する。
【0039】
具体的には、封緘装置10Aの電源がオンされると、モータ11M,12M,13M,14Mは停止しかつ電磁弁23Vは閉じた状態で待機する。また、制御プログラムPG1のフラグFLG1は「0」にリセットされる。そのフラグFLG1は、第1押圧装置13にフラップ92を押圧されている封筒90が有るか否か(以下、これを単に「第1押圧装置13の下に封筒90が有るか否か」という)を示すものである。
【0040】
マイコン27Aにて制御プログラムPG1が実行されると、最初にフラグFLG1が「0」であるか否かがチェックされる(S10)。ここで、フラグFLG1が「0」であることは、第1押圧装置13の下に封筒90が無いことを意味し、フラグFLG1が「1」であることは、第1押圧装置13の下に封筒90が有ることを意味する。
【0041】
フラグFLG1が「0」である場合(S10でYES)、即ち、第1押圧装置13の下に封筒90がない場合、検出スイッチSW1がオンしているか否かがチェックされ(S11)、検出スイッチSW1がオフしている場合は(S11でNO)、即ち、第1押圧装置13の手前位置まで搬送された封筒90が無い場合は、直ちに制御プログラムPG1から抜ける。
【0042】
一方、検出スイッチSW1がオンしている場合(S11でYES)、即ち、第1押圧装置13の手前位置まで搬送された封筒90がある場合は、取込処理(S12)の実行されかつフラグFLG1が「1」にセットされ(S13)かつタイマーがリセットされてからスタートされ(14)、制御プログラムPG1から抜ける。
【0043】
取込処理(S12)では、ベルト11A,13Aが予め定められた回転量だけ回転駆動されて、第1押圧装置13の手前位置の封筒90のフラップ92全体が、第1押圧装置13のベルト13Aに押圧される位置まで搬送されたところで、ベルト11A,13Aが停止される(即ち、搬送が停止される)。また、その搬送の停止中にカメラ20により封筒90の宛先が撮像されてマイコン27Aに取り込まれ、画像処理により封筒90の宛先がテキストデータ化されてデータベースに取り込まれる。
【0044】
なお、本実施形態では、封筒検出器26にて封筒90が検出されてからベルト11A,13Aが予め定められた回転量だけ回転駆動されて停止されるが、封筒90のフラップ92全体が第1押圧装置13の下方に位置したことを検出する検出器を設けておき、その検出器が封筒90を検出したらベルト11A,13Aが停止させるようにしてもよい。
【0045】
取込処理(S12)が実行されるときには、上述の通り、フラグFLG1が「1」にセットされるので(S13)、次に制御プログラムPG1が実行されたときには、フラグFLG1が「1」であると判断されて(S10でNO)、検出スイッチSW1がオンしているか否かが判別される(S15)。即ち、第1押圧装置13の下に封筒90が有る状態で、次ぎの封筒90が第1押圧装置13の手前位置まで搬送されているか否かが判別される。
【0046】
次ぎの封筒90が第1押圧装置13の手前位置まで搬送されてきていない場合(S15でNO)、タイマーによる計測時間が予め定められた第1基準時間T1(例えば、5秒)を経過したか否かが判別される(S20)。そして、タイマーによる計測時間が第1基準時間T1を経過していない場合(S20でNO)、直ちに制御プログラムPG1から抜ける。
【0047】
一方、タイマーによる計測時間が第1基準時間T1を経過している場合には(S20でYES)、払出処理(S21)の実行が開始され、フラグFLG1が「0」にリセットされ(S22)、タイマーがストップされかつリセットされる(S23)。
【0048】
払出処理(S21)が実行されると、ベルト11A,12A,13A,14Aが予め定められた回転量だけ回転駆動され、第1押圧装置13の下から封筒90が排出されて第2押圧装置14の下に取り込まれる。その際、第1搬送機11及び第1押圧装置13のベルト11A,13Aは封筒90を排出したら停止され、第2搬送機12及び第2押圧装置14のベルト12A,14Aは、封筒90の全体が第2搬送機12のベルト12A上に配置され、封筒90の封筒本体91が第2押圧装置14のベルト14Aによって押圧された状態で停止する。また、その状態で電磁弁23Vが所定時間だけ開状態に切り替わり、第2押圧装置14に封筒本体91を押圧されている封筒90のフラップ92に先端側から空気が吹き付けられる。そして、所定時間の間、投光素子22Aと受光素子22Bとの間の光路Lが遮断されず検出スイッチSW2がオフした状態であると、その封筒90の宛先のデータベースに異常が無い旨のチェックが追加され、第2搬送機12及び第2押圧装置14のベルト12A,14Aが回転駆動されて封筒90が第2押圧装置14の下から排出される。
【0049】
また、フラップ92に空気が吹き付けられる所定時間中に、フラップ92が封筒本体91から離れて開き、投光素子22Aと受光素子22Bとの間の光路Lが遮断されて検出スイッチSW2がオンすると、封筒90の宛先のデータベースに異常が有る旨のチェックが追加され、さらに、例えば、警告灯が点灯したり、警告音が発生する等の異常報知が行われる。そして、ベルト12A,14Aが回転駆動されて封筒90が第2押圧装置14の下から排出される。
【0050】
なお、封緘装置10Aの下流側には、図示しない振分装置が備えられていて、データベースに異常有りのチェックが付された封筒90は、そうではない封筒90から分別されて所定の回収箱に回収される。
【0051】
第1押圧装置13の下に封筒90が有る状態で、次ぎの封筒90が第1押圧装置13の手前位置まで搬送されている場合(S10でNO、S15でYES)、タイマーによる計測時間が予め定められた第2基準時間T2(例えば、0.7秒)を経過したか否かが判別される(S16)。ここで、第2基準時間T2としては、フラップ92の最低限の接着強度を得るために必要な最低限の押圧時間が実験的に求められて設定されている。そして、タイマーによる計測時間が第2基準時間T2を経過していない場合(S16でNO)、報知処理(S17)と払出取込処理(S18)とが実行され、さらにタイマーがリセットされてからスタートされる(S19)。
【0052】
一方、タイマーによる計測時間が第2基準時間T2を経過している場合(S16でYES)、報知処理(S17)は実行されず、払出取込処理(S18)の実行が開始され、さらにタイマーがリセットされてからスタートされる(S19)。
【0053】
報知処理(S17)が実行されると、警告灯が点灯したり、警告音が発生する等の異常報知が行われる。これに基づき、インサータの処理速度を遅くするように調整してインサータと封緘装置10Aとの処理速度のバランスを図ってもよい。また、報知処理(S17)の代わりに又は報知処理(S17)と併せて、封緘装置10Aの処理がインサータの処理に追いついていないことを意味する制御信号を出力するように構成しておき、それを受けたインサータの制御部が自身の処理速度を自動的に下げるようにしてもよい。
【0054】
払出取込処理(S18)では、第1押圧装置13の下の封筒90に対しては前述の払出処理(S21)が行われ、次の封筒90に対しては前述した取込処理(S12)が行われる。
【0055】
本実施形態の封緘装置10Aの構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態の封緘装置10Aの作用効果について説明する。上述したように本実施形態の封緘装置10Aでは、第1押圧装置13によるフラップ92の押圧時に搬送を停止するので、第1押圧装置13及びそれを含む封緘装置10A全体が搬送方向でコンパクトになる。また、搬送の停止から第1基準時間T1が経過したときには搬送が再開され、封筒90が第1押圧装置13の下から排出されるので、複数の封筒90のうち最後の封筒が第1押圧装置13に押圧された状態で放置されることが防がれる。
【0056】
また、第1押圧装置13が封筒90のフラップ92を押さえているときに、第1押圧装置13の手前位置に次の封筒90が搬送されたときには、搬送が再開されて封筒90が入れ替わるので、第1押圧装置13の手前位置で複数の封筒90が滞留するようなこともない。
【0057】
また、第1基準時間T1より短い第2基準時間T2の経過前に次の封筒90が第1押圧装置13の手前位置に搬送されて搬送が再開されたときには、異常の報知を行うので、その異常の報知に応じて、前工程からの封筒90の搬送速度を遅くする調整を行ったり、第2基準時間T2の経過前に押圧を止められた封筒90のフラップ92の接着を別途チェックする等の対策を迅速に講ずることができる。
【0058】
さらには、検査装置25にて第1押圧装置13を通過した封筒90のフラップ92が接着されているか否かを検査し、フラップ92が接着されていない場合には異常の報知を行うので、フラップ92の接着強度が不十分な封筒90の投函が防がれる。
【0059】
また、封緘装置10Aは、第1搬送機11における搬送路の途中に、封筒90の宛先を撮像するカメラ20を備えるので、その撮像データに基づいて宛先のデータベースに、各封筒90が封緘を終えているか否かをチェックして管理することができる。
【0060】
[第2実施形態]
本実施形態の封緘装置10Bは、図5に示されており第1押圧装置31及び第2押圧装置32の構造が第1実施形態と異なる。
【0061】
第1押圧装置31は、上下に往復移動するロッド31Aを有する直動駆動源と、ロッド31Aの下端部に固定されたブロック体31Bとを備える。ブロック体31Bは、搬送方向に延びる角柱状をなしている。そして、ブロック体31Bは、可動範囲の下端位置に位置したときに、封筒90のフラップ92の全体を第1搬送機11のベルト11Aの上面との間で挟んで押圧する。
【0062】
第2押圧装置32は、上下に往復移動するロッド32Aを有する直動駆動源と、ロッド31Aの下端部から搬送方向に二股に分かれてから下方に屈曲する中継部材32Cと、中継部材32Cのそれぞれの下端部に固定された1対のブロック体32Bとを備える。1対のブロック体32Bは、例えば、第2搬送機12の幅方向に延びる角柱状をなしている。そして、ブロック体32Bは、封筒90のうちフラップ92を除いた封筒本体91を第2搬送機12のベルト12Aとの間で挟む。また、前述のノズル23Nは、一方のブロック体32Bに固定されている。
【0063】
本実施形態の封緘装置10Bでは、降可能なブロック体31B,32Bにてフラップ92又は封筒本体91を押圧する。また、封緘装置10Bでは、封筒90は、封筒90は第1搬送機11及び第2搬送機12のみで搬送され、搬送中はブロック体31B,32Bは、ベルト11A,12A上の封筒90から上方に離れた位置で待機する。上記以外は本実施形態の封緘装置10Bは、第1実施形態の封緘装置10Aと同じ構成をなしている。
【0064】
[第3実施形態]
本実施形態の封緘装置10Cは、図6に示されており、第1実施形態の第1搬送機11と第2搬送機12とを1つの搬送機80に変えた構造になっている。具体的には、本実施形態の封緘装置10Cは、第1実施形態の封緘装置10Aのカメラ20を排除し、第1搬送機11の上流側端部のローラ11Rと第2搬送機12の下流側端部のローラ12Rとに亘ってベルト80Aを差し渡した構造の搬送機80を備える。
【0065】
本実施形態では、封緘装置10Cの上流側の搬送機51が、封緘装置10Cの処理を待って待機し、次の封筒90が第1押圧装置13の手前位置に搬送されてきても、それに起因して封緘装置10Cが封筒90を第1押圧装置13の下から排出することはなく、第1押圧装置13による押圧時間が第1基準時間T1を経過したか否かのみに基づいて封筒90を第1押圧装置13の下から排出するようになっている。なお、本実施形態の封緘装置10Cによれば、第1実施形態より構造が簡素化になる。
【0066】
[第4実施形態]
本実施形態の封緘装置10Dは、図7に示されており、例えば、第1実施形態で説明したカメラ20が第1搬送機11から排除され、第2搬送機12と同じ幅のベルト11Aが第1搬送機11の1対のローラ11Rに差し渡されている。
【0067】
また、本実施形態では、封筒90は、フラップ92を搬送方向の先頭にした状態で搬送されている。なお、図7に示された封筒90は、封筒本体91の全体の形状である長方形の一短辺にフラップ92を有するが、一長辺にフラップ92を有した封筒90がフラップ92を先頭にして搬送されていてもよい。
【0068】
本実施形態の第1押圧装置13は、例えば第1搬送機11の下流側端部のローラ11Rの上方でそれと平行に延びるローラ13Vを備えている。そのローラ13Vは、少なくとも外面側が弾性部材で形成されていて第1搬送機11のベルト11Aに押し付けられている。また、ローラ13Vを回転可能に支持する図示しない支持部には、例えば、支持部が受ける負荷又はその支持部の上下方向の移動を検出する検出器が備えられている。そして、その検出器の検出結果に基づいて、ローラ13Vの下方に封筒90が取り込まれたことを検出する。また、第2押圧装置14は、例えば第1押圧装置13と同じ構造をなし、第2搬送機12の上流側端部のローラ12Rの上方でそれと平行に延びるローラ14Vを備えている。
【0069】
第2搬送機12の下流側部分の上方には、搬送方向で投光素子22Aと受光素子22Bが対向するように配置されている。そして、第2搬送機12のベルト12A上の封筒90が、最後部をローラ14Vと第2搬送機12のベルト12Aとに挟まれた状態で封筒90のフラップ92が、投光素子22Aと受光素子22Bとの間に位置する。また、その状態の封筒90のフラップ92より下流側部分の上方にノズル23Nが配置されてフラップ92の先端側から空気を突きつけることができるようになっている。なお、本実施形態の封緘装置10Dでは、第1実施形態と同じ封筒検出器26を備えている。
【0070】
本実施形態の封緘装置10Dの構成によっても、第1実施形態の封緘装置10Aと同様の作用効果を奏する。具体的には、本実施形態の封緘装置10Dでは、封筒検出器26により封筒90が検出されたら第1押圧装置13のローラ13Vの下にその封筒90のフラップ92が挟まれるまで第1搬送機11と第1押圧装置13とが回転駆動される。そして、ローラ13Vの支持部が受ける負荷又は変位に基づいて封筒90のフラップ92がローラ13Vの下に配置されたことが検出されると第1搬送機11及び第1押圧装置13が停止する。そして、封筒検出器26が次の封筒90を検出するか第1基準時間T1が経過したらローラ13Vの下から封筒90が排出される。また、ローラ13Vの下から封筒90が排出されると、第2搬送機12及び第2押圧装置14は、予め定められた回転量だけベルト12A,14Aを回転させて、封筒90の最後部がベルト12Aとローラ14Vとの間に挟まれたことろで停止する。そして、ノズル23Nから空気を噴出してフラップ92が開くか否かをフラップ検出器22にて判別する。
【0071】
なお、本実施形態の封緘装置10Dの第1押圧装置13及び第2押圧装置14におけるローラ13V,14Vを、複数のローラに支持されたベルトにしてもよい。また、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【0072】
[第5実施形態]
本実施形態の封緘装置10Eは、図8及び図9に示された搬送セット13Sを複数備えている。搬送セット13Sは、搬送機11Zとその上に重ねられる押圧装置13Zとを備えてなる。搬送機11Zは、水平方向で対向する1対のローラ11R1,11R2にベルト11Aを略水平に架け渡してなる。押圧装置13Zは、水平方向で対向する1対のローラ13R1、13R2と、ローラ13R2に対してローラ13R1から離れる側の斜め上方に配置されたローラ13R3と、1対のローラ13R1,13R2の間でそれらより上方に位置するローラ13R4とを有する。そして、ローラ13R1、13R2、13R3を包囲するようにベルト13Aがそれらの外側に架け渡されると共に、ローラ13R4がベルト13Aを外側から押してベルト13Aにテンションを付与している。また、図9に示すように、ベルト13Aにおける水平な下面が、ベルト11Aの略水平な上面に重ねられ、ローラ13R2がベルト11Aの上面の上流端寄り位置に配置されると共に、ベルト13Aの一部が、ベルト11Aの上流端寄り位置から斜め上方に延びた状態になっている。また、押圧装置13Zは、封筒90毎に厚みのばらつくに対応するために、上下に移動可能な構造になっている。さらには、押圧装置13Zは、上流側の斜め上方のローラ13R3の軸をドライブとして、ベルト13Aを回転駆動する構成となっている。
【0073】
本実施形態では、この搬送セット13Sが、図8に示すように対をなして横並びに配置されている。そして、一方の搬送セット13Sにて封筒90のフラップ92が押さえられ、第1実施形態と同様に、封筒90が押圧装置13Zと搬送機11Zとに挟まれて搬送され、フラップ92が押さえられているときに搬送が停止されるようになっている。
【0074】
また、本実施形態の搬送セット13Sによれば、押圧装置13Zと搬送機11Zとの間に封筒90が進入する際に封筒90が入り易いように迎え角度を設けることができ、厚い封筒90でも容易に押圧装置13Zと搬送機11Zとで挟み込むことができる。これを同じ効果は、第1実施形態の押圧装置13の上流側のローラ13Rの径を大きくして迎え角度を設けることでも得られる。押圧装置13Zは、上下に移動可能な構造になっているので、封筒90毎に厚みのばらつくに対応することができる。
【符号の説明】
【0075】
10A~10E 封緘装置
11A,80A ベルト(第1ベルト)
13 第1押圧装置
13A,31A ベルト(第2ベルト)
14 第2押圧装置
20 カメラ(撮像手段)
22 フラップ検出器
23 空気吹付装置
25 検査装置
26 封筒90検出器
27 制御部
31 第1押圧装置
32 第2押圧装置
80 搬送機
90 封筒90
91 封筒90本体
92 フラップ
L 光路
T1 第1基準時間
T2 第2基準時間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9