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特開2023-116184カシメボタン部材の加工方法およびカシメボタン部材
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023116184
(43)【公開日】2023-08-22
(54)【発明の名称】カシメボタン部材の加工方法およびカシメボタン部材
(51)【国際特許分類】
   A44B 17/00 20060101AFI20230815BHJP
   A44B 1/04 20060101ALI20230815BHJP
   A44B 1/00 20060101ALI20230815BHJP
【FI】
A44B17/00
A44B1/04 A
A44B1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022018839
(22)【出願日】2022-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】599076756
【氏名又は名称】株式会社 サンファスニングシステムズ
(74)【代理人】
【識別番号】100117558
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 和之
(72)【発明者】
【氏名】山崎 幸雄
【テーマコード(参考)】
3B100
【Fターム(参考)】
3B100CA01
3B100CA02
3B100CB01
3B100CB03
3B100CC01
3B100CC02
3B100CD01
3B100CD02
(57)【要約】
【課題】カシメ付けの際の方向合わせが簡易迅速に行えるようにカシメボタン部材を加工するカシメボタン部材の加工方法およびその加工方法が適用されたカシメボタン部材を提供する。
【解決手段】樹脂製のリベット部材1は、概ね円板状に形成された頭部2と、頭部2の裏面中央に立設されているカシメ用突部3とを有する。リベット部材1は、レーザ光の照射によって頭部2の表面2bに装飾4が形成され、かつレーザ光の照射による頭部2の一部の形状または色彩の変化が表面2bから頭部2の裏面2dにまで及ぶことによって、縁凹部5が頭部2に形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
概ね円形または多角形の板状に形成された頭部を有し、少なくとも該頭部が樹脂を用いて形成されているカシメボタン部材の加工方法であって、
レーザ光の照射によって文字、図形、記号または模様を含む装飾が前記頭部の表面に形成されるときに、該レーザ光の照射による前記頭部の一部の形状または色彩の変化を該表面から前記頭部の裏面にまで及ばせることによって、前記頭部の表面に形成される前記装飾の方向を特定するのに有効な方向印が形成される方向印形成ステップを有するカシメボタン部材の加工方法。
【請求項2】
概ね円形または多角形の板状に形成された頭部を有し、少なくとも該頭部が樹脂を用いて形成されているカシメボタン部材であって、
レーザ光の照射によって文字、図形、記号または模様を含む装飾が前記頭部の表面に形成され、かつ該レーザ光の照射による前記頭部の一部の形状または色彩の変化が前記表面から前記頭部の裏面にまで及ぶことによって、前記頭部の表面に形成されている前記装飾の方向を特定するのに有効な方向印が前記頭部の裏面に形成されているカシメボタン部材。
【請求項3】
前記頭部の表面から裏面までつながった凹部または貫通孔が前記方向印として形成されている請求項1記載のカシメボタン部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カシメ付けが行われるときの方向合わせが簡易迅速に行えるようにカシメボタン部材を加工するカシメボタン部材の加工方法およびその加工方法が適用されたカシメボタン部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂製ホック(プラスチックスナップともいい、ホックは、スナップ留め具ともいう)が知られている。例えば特許文献1に開示されているように、樹脂製ホックは、リベット部材と篏合部材とを有していて、そのそれぞれが表面と裏面から生地を挟み込むようにして一体化された構造を有している。そのリベット部材が突部を有し、篏合部材がその突部に応じた貫通孔を有している。そして、その突部が生地を貫通したあとに篏合部材の貫通孔を挿通するようにして、その先端部を拡径変形させてカシメ付けが行われる。そうすることで、リベット部材と篏合部材とが一体化されて樹脂製ホックが得られる。
【0003】
一方、従来、樹脂製ホック、スナップボタン、押しボタン、ジーンズボタン、鳩目といったカシメ付けが行われて(かしめて)生地に取り付けされる部材(以下、本発明において「カシメボタン部材」という)に文字、図形、模様等の装飾が形成されていることがあった。例えば、特許文献2には、レーザ加工、エッチング等による刻印によって立体的な模様が形成されることが開示されている。また、特許文献1,3,4には、レーザ光の照射により発泡または変色させてリベット部材の頭部やボタンの表面に模様を形成することが開示され、特許文献5には、レーザ光の照射によってボタンの表面を炭化させて模様を形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3100292号公報
【特許文献2】特開2017-29652号公報
【特許文献3】特開2016-77488号公報
【特許文献4】特開2017-200578号公報
【特許文献5】特開2005-7403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したように、樹脂製ホックは、リベット部材と篏合部材とを有していて、そのそれぞれが生地の表面と裏面に配置されて、カシメ付けが行われることで一体化されて生地に取り付けられる。
【0006】
そして、これらリベット部材に文字、図形、記号または模様を含む装飾が形成されていることもあり、そのような場合でも、カシメ付けが行われて一体化され、生地への取り付けが行われる。その際、樹脂製ホックは、生地の決められた位置(例えば、服飾の前身頃の左右合わせ目の縁部)に決められた方向を向くように(形成されている文字、図形、記号または模様が正しい方向を向いて正しく視認できるように)取り付けられることが重要である。
【0007】
しかし、カシメ付けが行われるときは所定の工具が必要であり、その工具に対し、突部が上側を向くように、リベット部材をセットしなければならない。すると、リベット部材がセットされたときに文字、図形、記号または模様を含む装飾がリベット部材の頭部の下側になるため、カシメ付けの際、それらを直接目視することができない。したがって、リベット部材を工具にセットしたときに文字、図形、記号または模様を含む装飾が不適切な向きを向きやすい。そうならないようにするには、突部を持って文字、図形、記号または模様を直接目視して、頭部が正しい方向を向いているのかどうかを確かめる必要があり、この手間が生地への効率的な取り付けを妨げる要因となっていた。また、スナップボタンや押しボタンでも同様の課題があり、頭部と筒状受部とを有するボタン本体と、その筒状受部に篏合可能なリベット体とを有するジーンズボタンや鳩目でも同様の課題があった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、カシメ付けの際の方向合わせが簡易迅速に行えるようにカシメボタン部材を加工するカシメボタン部材の加工方法およびその加工方法が適用されたカシメボタン部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、概ね円形または多角形の板状に形成された頭部と、その頭部の裏面中央に立設されているカシメ用突部とを有し、少なくともその頭部が樹脂を用いて形成されている樹脂製のリベット部材の加工方法であって、レーザ光の照射によって文字、図形、記号または模様を含む装飾が頭部の表面に形成されるときに、そのレーザ光の照射による頭部の一部の形状または色彩の変化をその表面から頭部の裏面にまで及ばせることによって、頭部の表面に形成される装飾の方向を特定するのに有効な方向印が形成される方向印形成ステップを有するカシメボタン部材の加工方法を提供する。
【0010】
また、本発明は、概ね円形または多角形の板状に形成された頭部と、その頭部の裏面中央に立設されているカシメ用突部とを有し、少なくともその頭部が樹脂を用いて形成されている樹脂製のリベット部材であって、レーザ光の照射によって文字、図形、記号または模様を含む装飾が頭部の表面に形成され、かつそのレーザ光の照射による頭部の一部の形状または色彩の変化が表面から頭部の裏面にまで及ぶことによって、頭部の表面に形成されている装飾の方向を特定するのに有効な方向印が頭部の裏面に形成されているカシメボタン部材を提供する。
【0011】
上記カシメボタン部材において、頭部の表面から裏面までつながった凹部または貫通孔が方向印として形成されているようにすることができる。
【発明の効果】
【0012】
以上詳述したように、本発明によれば、カシメ付けの際の方向合わせが簡易迅速に行えるようにカシメボタン部材を加工するカシメボタン部材の加工方法およびその加工方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係るリベット部材を示す斜視図である。
図2】同じく、平面図である。
図3】同じく、正面図である。
図4】二つのリベット部材と、篏合部材を用いた生地への取り付け手順を示した分解斜視図である。
図5】(a)は変形例に係るリベット部材の平面図、(b)は別の変形例に係るリベット部材の裏面図、(c)はさらに別の変形例に係るリベット部材の裏面図、(d)は(a)~(c)とは別の変形例に係るリベット部材の裏面図である。
図6】(a)は変形例に係るリベット部材の正面図、(b)は別の変形例に係るリベット部材の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態に係るカシメボタン部材について、リベット部材1を例にとって、図1図4を参照して説明する。図1図3は、本発明の実施の形態に係るリベット部材1を示す図で、図1は斜視図、図2は平面図、図3は正面図である。図4は二つのリベット部材1と篏合部材10とを用いた生地6への取り付け手順を示した分解斜視図である。
【0015】
リベット部材1は、レーザ光の照射によって発泡および/または変色する合成樹脂を用いて形成された樹脂製の部材である。リベット部材1は、頭部2と、カシメ用突部3とを有し、両者が一体となって形成されている。図示のリベット部材1の場合、頭部2およびカシメ用突部3が樹脂製の部材であるが、少なくとも頭部2が樹脂製の部材であればよく、カシメ用突部3が金属製の部材でもよい。
【0016】
図2に示すように、頭部2は、平面視概ね円形の板状に形成されている。図3図4に詳しく示すように、頭部2は表面2bと裏面2dを有し、表面2bの周縁部に沿って形成された環状縁部2cを有している。
【0017】
図3に示すように、表面2bは、その中心部2aが頂上となるように僅かに膨らんだドーム状に形成されている(そのほかの形状でもよいが、詳しくは後述する)。その表面2bには、図1図2に示すように、アルファベット表記による装飾4が形成されている。装飾4は、レーザ光の照射によって、表面2bを部分的に削り取った後の溝状の凹み文字によって構成されている。装飾4は、表面2bのほぼ中央に配置されている"SFS"の主装飾4aと、表面2bの環状縁部2cに沿った"Sun Fastening Systems Co. Ltd"の副装飾4bとを有している。環状縁部2cは、表面2bから裏面2d側に延設されている。その裏面2dの中央にカシメ用突部3が立設されている。図示の装飾4は、アルファベットと記号を含むが、アルファベット以外の文字や、図形、記号または模様を含むようにすることもできる。
【0018】
頭部2には、縁凹部5が形成されている。縁凹部5は環状縁部2cに形成されていて、表面2bから裏面2dまでつながった細い溝状の窪みである。図示の縁凹部5は、頭部2の平面視(図2に示すように、"SFS"の主装飾4aが正しく視認できる方向)で下側に配置される箇所に形成されている。図2に示すように、縁凹部5は、平面視逆U字状に形成されているから、平面視の形状そのものに方向性がある(どの方向を向いているのかを特定できる)。平面視円形のような方向性の無い形状とは異なり、縁凹部5の形状から装飾4の方向を特定し得る。また、縁凹部5は、表面2bから裏面2dまでつながっていることによって裏面2dにも現れているので、方向印として用いることができる。方向印とは、リベット部材1が図示しないカシメ付け工具にセットされて裏面2dが目視されているときに、その裏側の装飾4の方向(形成されている文字及び記号が正しい方向を向いて正しく視認できる方向)を特定するのに有効な目印となるものである。なお、縁凹部5が形成されていることにより、表面2b、裏面2dそれぞれが、平面視において一部分が切り欠かれた円形状に視認される。
【0019】
カシメ用突部3は、図1図4に示すように、鋭利な先端部3aと、その先端部3aから裏面2d側に向かって漸次太さが太くなる先鋭部3b、太さ概ね一様で、裏面2dに接続されている基部3cとを有している。
【0020】
そして、リベット部材1には、本願発明に係る加工方法が適用されており、それによって、リベット部材1は、後述するカシメ付けが行われるときの方向合わせが簡易迅速に行えるようになっている。その加工方法では、図示しないレーザ光照射装置およびその照射位置や強度を制御する照射制御装置が用いられて、装飾4が頭部2の表面2bに形成されるが、その装飾4が形成されるときに、後述する方向印形成ステップが実行されることによって縁凹部5が形成されている。
【0021】
方向印形成ステップは、レーザ光の照射によって、頭部2の一部の形状または色彩を変化させて方向印が頭部2に形成される工程である。方向印形成ステップでは、頭部2の一部の形状または色彩の変化を表面2bから裏面2dまで及ばせる。本実施の形態では、レーザ光の照射により頭部2の環状縁部2cの一部を表面2bから裏面2dまで削り取り、そうすることで表面2bから裏面2dまでつながった細い溝状の縁凹部5を形成する。この場合、頭部2の一部の形状を変化させることになるが、頭部2の一部の色彩を変化させて、方向印を形成してもよい。
【0022】
図4に示すように、リベット部材1は、篏合部材10(雌側篏合部材10A,雄側篏合部材10B)とともに、生地6の表側と裏側にそれぞれ挟むように配置されて、生地6への取り付けが行われる。篏合部材10は合成樹脂製であり(金属製でもよい)、雌側篏合部材10A、雄側篏合部材10Bとともに、カシメ用突部3が貫通する貫通孔10dが形成されている。
【0023】
そして、図示しないカシメ付け工具にリベット部材1が、カシメ用突部3が上向きになるように設置され(このとき、頭部2の表面2bが裏面2dの背面側に配置されているので、目視で視認することはできない)その上から生地6を(取り付け箇所がカシメ付け工具上に配置されるように)置く。さらに、雌側篏合部材10Aまたは雄側篏合部材10Bを置いてからカシメ付け工具を操作してカシメ付けを行う。すると、カシメ用突部3の先端部3aがつぶれて拡径変形されることで貫通孔10dから外れなくなり、それによって、リベット部材1、1と、雌側篏合部材10Aまたは雄側篏合部材10Bとが一体化されて生地6への取り付けが完了する。
【0024】
以上のように、樹脂製ホックの取り付けの際、頭部2の表面2bが裏面2dの背面側に配置されているので、表面2bを直接目視することはできない。すると、リベット部材1がカシメ用工具にセットされたときに不適切な方向を向いてしまいやすい。
【0025】
しかしながら、リベット部材1には、縁凹部5が形成され、これは表面2bから裏面2dまでつながった細い溝状の窪みであるから、縁凹部5は、裏面2dにも現れている。そのため、縁凹部5が方向印として用いられる。すると、リベット部材1がカシメ付け工具にセットされているときでも、頭部2の表面2bを直接目視して、頭部2が正しい方向を向いているのかどうかを確かめるまでもなく、縁凹部5を目視するだけで頭部2の方向を特定し、それが正しいかどうかを把握することができる。したがって、縁凹部5を目印にしてリベット部材1が正しい方向で置かれていることをすぐさま把握することができるから、カシメ付けの際の方向合わせが簡易迅速になり、よって、生地への効率的な取り付けが可能になる。
【0026】
さらには、例えば、縁凹部5が形成されている箇所が手前側(下側)になるようにする、といった形でリベット部材1をカシメ付け工具にセットするときの置き方を決めておけばよい。そのほか、カシメ付け工具に目印を形成しておき、そのカシメ付け工具の目印に縁凹部5を合致させる、といった形でリベット部材1のカシメ付け工具へのセットの仕方を決めてもよい。このようにしても、リベット部材1と篏合部材10の生地6への効率的な取り付けが可能になる。
【0027】
(変形例)
図5(a)に示すリベット部材1Aのように、縁凹部5が形成されるかわりに、貫通孔11が形成されてもよい。貫通孔11は、表面2bから裏面2dまでつながった平面視円形状の孔部である。図示はしないが、円形のほか、プラスの記号やマイナスの記号(「+」や「-」)、縦棒の形状でもよい。また、図5(b)に示すリベット部材1Bのように、貫通孔12が形成されてもよい。貫通孔12は、表面2bから裏面2dまでつながった平面視矢印形状の孔部である(線図で示した箇所が表面2bから裏面2dまで貫通している)。貫通孔12は、平面視矢印形状に形成されているから、平面視の形状そのものに方向性があり、その矢印の向きから、装飾4がどの方向を向いているのかを特定するうえで好適できる。また、貫通孔12は表面2bにも現れるので、装飾4を構成する模様の一つとなるようにデザインして形成してもよい。さらに、図5(c)に示すリベット部材1Cのように、色彩変化部13が形成されてもよい。色彩変化部13は、頭部2の一部分の色彩が表面2bから裏面2dまで変化(黒っぽい色に変化)している部分で、平面視円形状に形成されている。さらにまた、図5(d)に示すリベット部材1Dのように、平面視二等辺三角形状の貫通孔14を形成してもよい(線図で示した箇所が表面2bから裏面2dまで貫通している)。貫通孔14は、平面視の形状そのものに方向性があり、その鋭角部分の指し示す方向から、装飾4がどの方向を向いているのかを特定するうえで好適である。また、貫通孔14は表面2bにも現れるので、装飾4を構成する模様の一つとなるようにデザインして形成してもよい。
【0028】
前述の頭部2はドーム状に形成されていた。頭部2の代わりに、図6(a)に示すように、中心部が底部となるように僅かに凹んだ浅底すり鉢状の表面を有する頭部2Aとすることもできる。また、図6(b)に示すように、平坦な表面を有する頭部2Bとすることもできるし、表面に凹凸があってもよい。さらに、頭部2は、平面視概ね円形の板状に形成されていたが、平面視六角形、八角形といった多角形の板状に形成されていてもよい(図示せず)。カシメ用突部3は、鋭利な先端部3aを有していたが、太さ概ね一様の筒状、先端に向かって漸次縮径された筒状に形成されていてもよい。
【0029】
図示はしないが、本発明は、樹脂製ホックのほか、スナップボタン、押しボタン、ジーンズボタン、鳩目といったカシメ付けが行われて(かしめて)生地に装着される部材に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明を適用することにより、カシメ付けの際の方向合わせが簡易迅速に行えるようになる。本発明は、カシメボタン部材を加工するカシメボタン部材の加工方法およびその加工方法が適用されたカシメボタン部材の分野で利用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1…リベット部材、2…頭部、2b…表面、2d…裏面、3…カシメ用突部、4…装飾、5…縁凹部、10…篏合部材。
図1
図2
図3
図4
図5
図6