IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図1
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図2
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図3
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図4
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図5
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図6
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図7
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図8
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図9
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図10
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図11
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図12
  • -駆動伝達装置及び画像形成装置 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023116332
(43)【公開日】2023-08-22
(54)【発明の名称】駆動伝達装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20230815BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20230815BHJP
【FI】
G03G21/16 147
G03G21/00 370
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022019073
(22)【出願日】2022-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
(72)【発明者】
【氏名】坂元 章悟
【テーマコード(参考)】
2H171
2H270
【Fターム(参考)】
2H171FA02
2H171FA04
2H171FA09
2H171FA13
2H171FA22
2H171GA23
2H171JA02
2H171JA06
2H171JA14
2H171JA16
2H171JA42
2H171LA04
2H171LA06
2H171LA08
2H171LA13
2H171QA02
2H171QA08
2H171QB03
2H171QB16
2H171QB32
2H171QC03
2H171QC22
2H171SA10
2H171SA12
2H171SA18
2H171SA22
2H171SA26
2H270MC13
2H270MC28
2H270MC59
2H270MD02
2H270MD13
2H270MH09
2H270ZC03
(57)【要約】
【課題】電気的クラッチの数を減らして発熱による温度上昇の問題を抑制しつつも、電気的クラッチの数を減らすことによる被駆動体の駆動動作の自由度を確保する。
【解決手段】少なくとも3つの被駆動体1,43,8aに同一の駆動源63からの駆動力を伝達する駆動伝達装置であって、第二被駆動体8aへの第二駆動伝達経路には、電気的クラッチ85が配置され、第三被駆動体8aへの第三駆動伝達経路には、駆動源の正転時に第三被駆動体へ駆動力を伝達する第一ワンウェイクラッチ88Aを備えた正転時経路B1と、駆動源の逆転時に第三被駆動体へ駆動力を伝達する第二ワンウェイクラッチ88Bを備えた逆転時経路B2とが備わっており、少なくとも一方の経路B1,B2は、第二駆動伝達経路上の電気的クラッチを介して第三被駆動体へ駆動力を伝達する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つの被駆動体に同一の駆動源からの駆動力を伝達する駆動伝達装置であって、
前記少なくとも3つの被駆動体のうちの第一被駆動体、第二被駆動体及び第三被駆動体のそれぞれに前記駆動力を伝達する第一駆動伝達経路、第二駆動伝達経路及び第三駆動伝達経路を備え、
前記第二駆動伝達経路には、電気的クラッチが配置されており、
前記第三駆動伝達経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する正転時経路と、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する逆転時経路とが備わっており、
前記正転時経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達し、かつ、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達しない第一ワンウェイクラッチが配置されており、
前記逆転時経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達せず、かつ、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する第二ワンウェイクラッチが配置されており、
前記正転時経路及び前記逆転時経路のうちの少なくとも一方の経路は、前記第二駆動伝達経路上の前記電気的クラッチを介して前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達することを特徴とする駆動伝達装置。
【請求項2】
請求項1に記載の駆動伝達装置において、
前記少なくとも一方の経路は、前記第一ワンウェイクラッチ又は前記第二ワンウェイクラッチの駆動伝達経路上流側に、前記第二駆動伝達経路上の前記電気的クラッチが位置することを特徴とする駆動伝達装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の駆動伝達装置において、
前記第一被駆動体は、電子写真方式の画像形成装置における潜像担持体であり、
前記第三被駆動体は、前記潜像担持体上の潜像を現像する現像装置の現像剤担持体であることを特徴とする駆動伝達装置。
【請求項4】
請求項3に記載の駆動伝達装置において、
前記第二被駆動体は、前記現像装置によって潜像を現像して得られる画像が転写される記録材を所定の搬送タイミングで搬送するレジストローラであることを特徴とする駆動伝達装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動伝達装置において、
前記第一駆動伝達経路、前記第二駆動伝達経路及び前記第三駆動伝達経路のうちの少なくとも1つの駆動伝達経路は、当該少なくとも1つの駆動伝達経路に対応する被駆動体と他の駆動伝達経路に対応する被駆動体との間の駆動時間差を生じさせるバックラッシが設定されたジョイント部を有することを特徴とする駆動伝達装置。
【請求項6】
同一の駆動源からの駆動力が伝達される少なくとも3つの被駆動体を備えた画像形成装置であって、
前記同一の駆動源からの駆動力を前記少なくとも3つの被駆動体に伝達する駆動伝達装置として、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆動伝達装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動伝達装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の被駆動体に同一の駆動源からの駆動力を伝達する駆動伝達装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、中間転写ベルトに沿って4つの感光体を配置した画像形成装置に搭載され、同一の駆動源からの駆動力を感光体(第一被駆動体)及び現像スリーブ(第二被駆動体)へ伝達する駆動伝達装置が開示されている。この駆動伝達装置は、駆動源からの駆動力を現像スリーブへ伝達する第二駆動伝達経路に、電磁クラッチ(電気的クラッチ)が配置されている。この駆動伝達装置では、印刷要求があったとき、画像形成動作に使用しない色の現像スリーブについては電磁クラッチをオフにして駆動伝達を遮断することで、当該色の感光体を回転させた状態でも当該現像スリーブの回転は停止させる。また、この駆動伝達装置では、画像形成動作に使用しない色の現像スリーブについて、使用する色の感光体を正転(画像形成動作時の回転)させる前に、当該色の感光体とともに約半周ほど逆転させて停止させる。これにより、現像剤が担持されていない現像スリーブの表面を現像領域に位置させ、現像領域に現像剤が存在する場合の不具合を避けている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、同一の駆動源からの駆動力を少なくとも3つの被駆動体に伝達する構成においては、これらの被駆動体の駆動時間がお互いに異なるようにするためには、少なくとも2つの被駆動体に対する駆動伝達経路上にそれぞれ電磁クラッチ等の電気的クラッチを配置する必要がある。この場合、2以上の電気的クラッチからの発熱によって温度上昇が問題になり得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、少なくとも3つの被駆動体に同一の駆動源からの駆動力を伝達する駆動伝達装置であって、前記少なくとも3つの被駆動体のうちの第一被駆動体、第二被駆動体及び第三被駆動体のそれぞれに前記駆動力を伝達する第一駆動伝達経路、第二駆動伝達経路及び第三駆動伝達経路を備え、前記第二駆動伝達経路には、電気的クラッチが配置されており、前記第三駆動伝達経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する正転時経路と、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する逆転時経路とが備わっており、前記正転時経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達し、かつ、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達しない第一ワンウェイクラッチが配置されており、前記逆転時経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達せず、かつ、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する第二ワンウェイクラッチが配置されており、前記正転時経路及び前記逆転時経路のうちの少なくとも一方の経路は、前記第二駆動伝達経路上の前記電気的クラッチを介して前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、電気的クラッチの数を減らして発熱による温度上昇の問題を抑制しつつも、被駆動体の駆動動作の自由度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態におけるプリンタを示す概略模式図。
図2】同プリンタにおける感光体とその周囲の構成を拡大して示す拡大模式図。
図3】開閉カバーが開いた状態を示すプリンタの概略模式図。
図4】実施形態に係る駆動伝達装置を備えた駆動装置の外観斜視図。
図5図4に示す同駆動装置から樹脂ハウジングを取り外した状態を示す斜視図。
図6】取付板金を取り外した同駆動装置を取付板金側から見た斜視図。
図7】実施形態において、駆動モータの正転時における駆動モータの駆動力の伝達経路を説明するための説明図。
図8】実施形態において、駆動モータの逆転時における駆動モータの駆動力の伝達経路を説明するための説明図。
図9】実施形態において、駆動モータの逆転時における制御の一例を示すフローチャート。
図10】変形例において、駆動モータの正転時における駆動モータの駆動力の伝達経路を説明するための説明図。
図11】変形例において、駆動モータの逆転時における駆動モータの駆動力の伝達経路を説明するための説明図。
図12】変形例におけるジョイント部を示す外観斜視図。
図13】同ジョイント部のバックラッシを示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る駆動伝達装置を、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置としての電子写真プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した一実施形態について説明する。
【0009】
なお、本発明は、電子写真方式による画像形成装置において、同一の駆動源からの駆動力を、感光体、現像ローラ(現像スリーブ)、レジストローラ(レジストローラ対)、給紙ローラという4つの被駆動体に伝達する駆動伝達装置の例で説明するが、これに限定されるものではない。例えば、同一の駆動源からの駆動力が駆動伝達装置によって伝達される被駆動体の数は3つでもよく5つ以上であってもよい。また、被駆動体の種類も、これらとは異なる被駆動体(例えば、搬送ローラ、排紙ローラなどの記録材搬送部材や、帯電ローラ、クリーニングローラ、転写ローラ、スクリュウ、アジテータなどの各種回転体等)であってもよい。また、本発明に係る駆動伝達装置が搭載される装置は、電子写真方式以外の画像形成装置(インクジェット方式や孔版印刷方式等の画像形成装置)であってもよいし、画像形成装置以外の装置であってもよい。
【0010】
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略模式図である。
同図において、本プリンタは、潜像担持体としての感光体1や、本体筐体50に対して着脱可能に構成された給紙カセット100などを備えている。給紙カセット100は、記録材として、複数の記録シートSをシート束の状態で収容している。
【0011】
給紙カセット100内の記録シートSは、本体給紙ローラ41の回転駆動によってカセット内から送り出され、本体給紙ローラ41と分離パッド48との分離ニップにおいて、最上位シートのみが分離されて送り出され、第一搬送路である本体給紙路R1内に至る。その後、記録シートSは上方の搬送ローラ対である中継ローラ対42の搬送ニップに挟み込まれて(挟持されて)、本体給紙路R1内を搬送方向上流側から下流側へと搬送される。
【0012】
本体給紙路R1の下流端は、共通搬送路R3に連通しており、共通搬送路R3には、レジストローラ対43が配設されている。共通搬送路R3には、レジストローラ対43の搬送方向上流側に、記録シートSを検知するレジストセンサ49が配置されている。記録シートSは、停止中のレジストローラ対43のニップに先端を突き当てた状態で搬送が一時停止される。その突き当ての際、記録シートSのスキューが補正される。なお、レジストセンサ49は、イニシャル動作や装置異常停止解除時の残シートの確認動作などにも利用される。
【0013】
レジストローラ対43は、記録シートSを転写ニップで感光体1の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで回転駆動を開始し、記録シートSを転写ニップに向けて送り出す。この際、中継ローラ対42が同時に回転駆動を開始して、一時停止していた記録シートSの搬送を再開する。
【0014】
本プリンタの本体筐体50には、手差しトレイ31、手差し給紙ローラ32、分離パッド33、手差し底板34、手差し底板カム35などを備えた手差し給紙部30が設けられている。この手差し給紙部30の手差しトレイ31に手差しされた記録シートSは、手差し給紙ローラ32の回転駆動によって手差しトレイ31から第二搬送路である手差し給紙路R2へ送り出される。手差し給紙路R2の下流端は、本体給紙路R1の下流端とともに共通搬送路R3に合流している。手差し給紙ローラ32によって送り出された記録シートSは、手差し給紙路R2内において、手差し給紙ローラ32と分離パッド33との当接による分離ニップを経た後に、共通搬送路R3へ送り込まれ、レジストローラ対43へと搬送される。その後、この記録シートSは、給紙カセット100から送り出される記録シートSと同様に、レジストローラ対43を経た後に転写ニップに送られる。
【0015】
図2は、本プリンタにおける感光体1とその周囲の構成を拡大して示す拡大模式図である。
図中時計回り方向に回転駆動せしめられるドラム状の感光体1の周囲には、クリーニングブレード2、回収スクリュウ3、帯電ローラ4、帯電クリーニングローラ5、スクレーパ6、潜像書込装置7、現像装置8、転写ローラ10などが配設されている。導電性ゴムローラ部を具備する帯電ローラ4は、感光体1に接触しながら回転して帯電ニップを形成している。この帯電ローラ4には、帯電用電源から電圧が印加されている。これにより、帯電ニップにおいて、感光体1の表面と帯電ローラ4の表面との間に生じる帯電バイアスによって、感光体1の表面が一様に帯電せしめられる。
【0016】
潜像書込装置7は、LEDアレイを具備しており、感光体1の一様帯電した表面に対してLED光による光書き込みを行う。感光体1の一様帯電された表面部分のうち、書き込み光が照射された領域の電位が減衰し、感光体1の表面に静電潜像が形成される。
【0017】
静電潜像は、感光体1の回転に伴って、現像装置8に対向する現像領域を通過する。現像装置8は、循環搬送部や現像部を有しており、循環搬送部には、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を収容している。循環搬送部は、現像ローラ8aに供給するための現像剤を搬送する第一スクリュウ8bや、第一スクリュウ8bの直下に位置する独立した空間で現像剤を搬送する第二スクリュウ8cを有している。更には、第二スクリュウ8cから第一スクリュウ8bへの現像剤の受け渡しを行うための傾斜スクリュウ8dも有している。現像ローラ8a、第一スクリュウ8b及び第二スクリュウ8cは、互いに平行な姿勢で配設されている。これに対し、傾斜スクリュウ8dは、それらから傾いた姿勢で配設されている。
【0018】
第一スクリュウ8bは、自らの回転駆動に伴って現像剤を同図の紙面に直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送する。この際、第一スクリュウ8bは、自らに対向配設された現像ローラ8aに一部の現像剤を供給する。第一スクリュウ8bによって同図の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、第二スクリュウ8cの上に落とし込まれる。
【0019】
第二スクリュウ8cは、現像ローラ8aから使用済みの現像剤を受け取りながら、受け取った現像剤を自らの回転駆動に伴って同図の紙面に直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送する。第二スクリュウ8cによって同図の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、傾斜スクリュウ8dに受け渡される。そして、現像剤は、傾斜スクリュウ8dの回転駆動に伴って、同図の紙面に直交する方向における手前側から奥側に向けて搬送された後、同方向における奥側の端部付近で、第一スクリュウ8bに受け渡される。
【0020】
現像剤担持体としての現像ローラ8aは、筒状の非磁性部材からなる回転可能な現像スリーブと、現像スリーブに連れ回らないようにスリーブ内に固定されたマグネットローラとを具備している。第一スクリュウ8bによって搬送されている現像剤の一部は、マグネットローラの磁力によって現像スリーブの表面で汲み上げられる。現像スリーブの表面に担持された現像剤は、現像スリーブの回転に伴って搬送され、現像スリーブとドクターブレードとの対向位置を通過する際に、その層厚が規制される。その後、感光体1に対向する現像領域で、感光体1の表面に摺擦しながら搬送される。
【0021】
現像スリーブには、トナーや感光体1の一様帯電電位(地肌部電位)と同極性の現像バイアスが印加されている。この現像バイアスの絶対値は、潜像電位の絶対値よりも大きく、かつ、地肌部電位の絶対値よりも小さくなっている。このため、現像領域においては、感光体1の静電潜像と現像スリーブとの間にトナーを現像スリーブ側から感光体1側へ静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。この一方で、感光体1の地肌部と現像スリーブとの間には、トナーを感光体1側から現像スリーブ側へ静電移動させる地肌ポテンシャルが作用する。これにより、現像領域では、感光体1の静電潜像にトナーが選択的に付着して静電潜像が現像される。
【0022】
現像領域を通過した現像剤は、現像スリーブの回転に伴って、現像スリーブと第二スクリュウ8cとの対向領域に進入する。この対向領域では、マグネットローラに具備される複数の磁極のうち、互いに同極性である2つの磁極によって反発磁界が形成されている。対向領域に進入した現像剤は、反発磁界の作用によって現像スリーブ表面から離脱して、第二スクリュウ8cに回収される。
【0023】
傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤は、現像ローラ8aから回収された現像剤を含有しており、その現像剤は現像領域で現像に寄与していることからトナー濃度が低下している。現像装置8は、傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサを具備している。CPU等の半導体回路からなる制御部80は、トナー濃度センサによる検知結果に基づいて、必要に応じて、傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤にトナーを補給するための補給動作信号を出力する。
【0024】
現像装置8の上方には、トナーカートリッジ9が配設されている。このトナーカートリッジ9は、内部に収容しているトナーを、回転軸部材9aに固定されたアジテータ9bによって撹拌している。そして、トナー補給部材9cが制御部80から出力される補給動作信号に応じて回転駆動されることで、回転駆動量に応じた量のトナーを現像装置8の傾斜スクリュウ8dに補給する。
【0025】
現像によって感光体1上に形成されたトナー像(画像)は、感光体1の回転に伴って、感光体1と転写ローラ10とが当接する転写ニップに進入する。転写ローラ10には、感光体1の潜像電位とは逆極性の電圧が印加されており、これにより、転写ニップ内には転写バイアスが形成されている。
【0026】
上述したように、レジストローラ対43は、記録シートSを転写ニップ内で感光体1上のトナー像に重ね合わせうるタイミングで転写ニップに向けて送り出す。転写ニップでトナー像に密着せしめられた記録シートには、転写バイアスやニップ圧の作用により、感光体1上のトナー像が転写される。
【0027】
転写ニップを通過した後の感光体1の表面には、記録シートSに転写されなかった転写残トナーが付着している。転写残トナーは、感光体1に当接しているクリーニングブレード2によって感光体1の表面から掻き落とされた後、回収スクリュウ3により搬送され、廃トナーボトルへと送られる。
【0028】
クリーニングブレード2によってクリーニングされた感光体1の表面は、除電手段によって除電された後、帯電ローラ4によって再び一様に帯電せしめられる。感光体1の表面に当接している帯電ローラ4には、トナー添加剤や、クリーニングブレード2で除去し切れなかったトナーなどの異物が付着する。この異物は、帯電ローラ4に当接している帯電クリーニングローラ5に転移した後、帯電クリーニングローラ5に当接しているスクレーパ6によって帯電クリーニングローラ5の表面から掻き落とされる。掻き落とされた異物は、上述した回収スクリュウ3の上に落下する。
【0029】
図1において、感光体1と転写ローラ10とが当接する転写ニップを通過した記録シートSは、定着装置44に送られる。定着装置44は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ44aと、これに向けて押圧される加圧ローラ44bとの当接によって定着ニップを形成している。定着ニップに挟み込まれた記録シートSの表面には、加熱や加圧の作用によってトナー像が定着せしめられる。その後、定着装置44を通過した記録シートSは、排紙路R4を経た後、排紙ローラ対46の排紙ニップに挟み込まれる。
【0030】
本プリンタは、記録シートSの片面だけに画像を形成する片面モードと、記録シートSの両面に画像を形成する両面モードとを切り替えて実行することができる。片面モードの場合や、両面モードであって既に記録シートの両面に画像を形成している場合には、排紙ローラ対46が正転駆動を続けることで、排紙路R4内の記録シートSを機外に排出する。排出された記録シートSは、本体筐体50の上面に設けられたスタック部にスタックされる。
【0031】
一方、両面モードであって、かつ記録シートSの片面だけにしか画像を形成していない場合には、排紙ローラ対46の排紙ニップに記録シートSの後端部が進入したタイミングで、排紙ローラ対46が逆転駆動される。このとき、排紙路R4の下流端付近に配設された切換爪47が作動して、排紙路R4を塞ぐとともに、反転再送路R5の入口を開く。排紙ローラ対46の逆転駆動によって逆戻りを開始した記録シートSは、反転再送路R5内に送り込まれる。反転再送路R5の下流端は、共通搬送路R3のレジストローラ対43の上流側に合流しており、反転再送路R5内を搬送された後、共通搬送路R3のレジストローラ対43へと再送される。その後、転写ニップでもう一方の面にもトナー像が転写された後、定着装置44と排紙路R4と排紙ローラ対46とを経て機外に排出される。
【0032】
本実施形態の定着装置44は、加圧ローラ44bの表面に付着したトナーや紙粉などの付着物を除去するクリーニングローラ44dを備えている。このクリーニングローラ44dは、接離機構により加圧ローラ44bに対して接離する。
【0033】
また、定着装置44は、排紙路R4の定着ニップから切換爪47までを構成する部材も備えている。具体的には、定着装置44は、排紙ガイド部材59と、排紙反転ガイド部材58と、中継搬送ローラ対51とを備えている。排紙ガイド部材59は、定着ニップを抜けた記録シートSの定着ローラ44aとの接触面に対向し、記録シートSを切換爪47まで案内するガイド部59aを有している。排紙反転ガイド部材58は、排紙ガイド部58aと、反転ガイド部58bとを備えている。排紙ガイド部58aは、定着ニップを抜けた記録シートSの加圧ローラ44bとの接触面に対向し、記録シートSを切換爪47まで案内する。反転ガイド部58bは、切換爪47を抜けた反転再送路R5の記録シートの画像形成面に対向しガイドする。また、排紙反転ガイド部材58は、反転再送路R5内の記録シートを搬送する反転搬送ローラ対52の従動コロ52bも取り付けられている。
【0034】
また、本プリンタの本体筐体50の図1中左側側面には、開閉カバー55が設けられている。この開閉カバー55には、反転再送路R5の記録シートの非画像形成面に対向しガイドする反転ガイド部材57を備えており、反転ガイド部材57には、反転搬送ローラ対52の駆動ローラ52aが取り付けられている。
【0035】
図3は、開閉カバー55が開いた状態を示すプリンタの概略模式図である。
開閉カバー55が開くことで、定着装置44が露出し、定着装置44が、プリンタ本体に対して図中白抜き矢印の方向に着脱される。
【0036】
次に、本実施形態の特徴部である駆動伝達装置について説明する。
図4は、本実施形態に係る駆動伝達装置を備えた駆動装置60の外観斜視図である。
図5は、図4に示す駆動装置60から樹脂ハウジング61を取り外した状態を示す斜視図である。
本実施形態の駆動装置60に搭載された駆動伝達装置は、感光体1、現像装置8、レジストローラ対43、本体給紙ローラ41という4つの被駆動体へ同一の駆動源である駆動モータからの駆動力を伝達する。
【0037】
駆動装置60は、難燃性樹脂で構成された樹脂ハウジング61と、取付板金62とを有している。樹脂ハウジング61は、駆動源である駆動モータ63を覆うモータハウジング部61aと、ギヤを覆うギヤハウジング部61bとを有している。モータハウジング部61aの図中上部には、駆動モータ等を空冷する際に空気を取り込むとともに、駆動モータを制御部80や電源部に接続するハーネスを通すための開口部61cが形成されている。
【0038】
ギヤハウジング部61bは、先端が感光体1に挿入される感光体駆動軸74と、現像駆動伝達部材90のカップリング部90aとが貫通している。感光体駆動軸74には、感光体1のフランジ部と係合して感光体1に駆動力を伝達する感光体カップリング75が取り付けられている。なお、図中の符号87は、レジストローラ対43へ駆動モータ63の駆動力を出力するレジスト出力ギヤである。
【0039】
図6は、取付板金62を取り外した駆動装置60を取付板金62側から見た斜視図である。
図6に示すように、駆動モータ63のモータ軸63aに直接設けられたモータギヤには、第一入力ギヤ71と、第二入力ギヤ81とが噛み合っている。第一入力ギヤ71には、アイドラギヤ72が噛み合っており、このアイドラギヤ72には、感光体ギヤ73が噛み合っている。感光体ギヤ73は、図5に示すように、感光体駆動軸74に取り付けられている。
【0040】
第一入力ギヤ71、第二入力ギヤ81およびアイドラギヤ72は、取付板金62と、板金からなるモータブラケット63bとの間に設けられている。
【0041】
第二入力ギヤ81には、分岐ギヤ82が噛み合っており、この分岐ギヤ82は、給紙搬送ギヤ83の第一給紙ギヤ部83aと、レジスト第一ギヤ84とが噛み合っている。また、この分岐ギヤ82の同軸上には、第一ワンウェイクラッチ88Aと、現像第一ギヤ89(図5参照)とが設けられている。現像第一ギヤ89は、第一ワンウェイクラッチ88Aを介して分岐ギヤ82から駆動力が伝達される。現像第一ギヤ89は、現像駆動伝達部材90の現像ギヤ部90bに噛み合っている。
【0042】
第一ワンウェイクラッチ88Aは、駆動モータ63の正転時には現像ギヤ部90bへ駆動モータ63からの駆動力を伝達し、駆動モータ63の逆転時には現像ギヤ部90bへ駆動モータ63からの駆動力を伝達しないように構成されている。ここで、本実施形態では、潜像形成時に感光体1を回転させる方向に駆動モータ63が回転駆動する時を「正転時」とし、この正転時とは逆向きに駆動モータ63が回転駆動する時を「逆転時」とする。
【0043】
給紙搬送ギヤ83は、第一給紙ギヤ部83aと、第二給紙ギヤ部83bとを有しており、第一給紙ギヤ部83aに入力される駆動モータ63の駆動力を、第二給紙ギヤ部83bが、本体給紙ローラ41に駆動力を伝達する給紙搬送駆動伝達機構へ伝達する。
【0044】
レジスト第一ギヤ84の同軸上には、電気的クラッチとしての電磁クラッチであるレジスト電磁クラッチ85(図5参照)と、レジスト第二ギヤ86(図5参照)とが設けられている。レジスト第二ギヤ86は、レジスト電磁クラッチ85を介してレジスト第一ギヤ84から駆動力が伝達される。レジスト第二ギヤ86は、レジストローラ対43へ駆動モータの駆動力を出力するレジスト出力ギヤ87が噛み合っている。
【0045】
また、本実施形態において、現像第一ギヤ89には、第二ワンウェイクラッチ88Bを介して、レジスト電磁クラッチ85を介したレジスト第一ギヤ84からの駆動力も伝達される。第二ワンウェイクラッチ88Bは、駆動モータ63の正転時には現像ギヤ部90bへ駆動モータ63からの駆動力を伝達せず、駆動モータ63の逆転時には現像ギヤ部90bへ駆動モータ63からの駆動力を伝達するように構成されている。
【0046】
図7は、駆動モータ63の正転時における駆動モータ63の駆動力の伝達経路を説明するための説明図である。
図8は、駆動モータ63の逆転時における駆動モータ63の駆動力の伝達経路を説明するための説明図である。
【0047】
本実施形態において、駆動モータ63の正転時では、図7に示すように、駆動モータ63からの駆動力が、第二入力ギヤ81及び分岐ギヤ82を通り、第一ワンウェイクラッチ88Aを介して、現像第一ギヤ89及び現像駆動伝達部材90から現像ローラ8a(現像スリーブ)に伝達される正転時経路B1を通じて、現像ローラ8aが回転駆動する。このとき、駆動モータ63からの駆動力は、第二ワンウェイクラッチ88Bを介して現像ギヤ部90bに伝達されることはない。
【0048】
一方、駆動モータ63の逆転時では、図8に示すように、駆動モータ63からの駆動力が、第二入力ギヤ81、分岐ギヤ82及びレジスト第一ギヤ84を通り、レジスト電磁クラッチ85、レジスト第二ギヤ86及び第二ワンウェイクラッチ88Bを介して、現像第一ギヤ89及び現像駆動伝達部材90から現像ローラ8a(現像スリーブ)に伝達される逆転時経路B2を通じて、現像ローラ8aが回転駆動し得る。ただし、本実施形態では、図8に示すように、逆転時経路における第二ワンウェイクラッチ88Bの駆動伝達経路上流側にレジスト電磁クラッチ85が配置されている。そのため、駆動モータ63の逆転時には、レジスト電磁クラッチ85のオンオフを制御することにより、現像ローラ8aへの駆動力の伝達と遮断を行うことができる。
【0049】
なお、駆動モータ63の正転時も逆転時も、駆動モータ63からの駆動力が、第一入力ギヤ71及びアイドラギヤ72を通り、感光体ギヤ73から感光体1に伝達される駆動伝達経路Aを通じて、感光体1が回転駆動する。
また、駆動モータ63の正転時も逆転時も、駆動モータ63からの駆動力が、第二入力ギヤ81、分岐ギヤ82及びレジスト第一ギヤ84を通り、レジスト電磁クラッチ85、レジスト第二ギヤ86及びレジスト出力ギヤ87からレジストローラ対43に伝達される駆動伝達経路Cを通じて、レジストローラ対43が回転駆動し得る。
【0050】
本実施形態の駆動装置60は、同一の駆動モータ63からの駆動力を、第一被駆動体としての感光体1、第二被駆動体としてのレジストローラ対43、第三被駆動体としての現像ローラ8aという少なくとも3つの被駆動体へ伝達する駆動伝達装置を備えている。このような駆動装置60では、駆動モータ63の正転時若しくは逆転時又はその両方の時に、これらの被駆動体1,43,8aをお互いの駆動時間が異なるように駆動させたい場合がある。
【0051】
例えば、本実施形態においては、印刷ジョブが入力されると、駆動モータ63を正転方向に駆動させることで、駆動モータ63の駆動力が感光体1に伝達されて感光体1が正転方向へ回転駆動する。このとき、駆動モータ63の駆動力は、正転時経路B1により、第一ワンウェイクラッチ88Aを介して現像ローラ8aにも伝達され、現像ローラ8aも正転方向へ回転駆動する。その後、画像形成動作が開始されると、回転駆動している感光体1上に潜像が形成され、その潜像は、回転駆動している現像ローラ8a上の現像剤によって現像される。
【0052】
また、記録シートSがレジストローラ対43のニップに突き当たるまでは、レジストローラ対43の回転を停止させておく必要がある。そのため、画像形成動作開始後のしばらくの間は、感光体1や現像ローラ8aが回転駆動している間も、レジスト電磁クラッチ85がオフにされてレジストローラ対43の回転が停止されている。その後、記録シートSを転写ニップで感光体1の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで、レジスト電磁クラッチ85が一定時間オンにされ、記録シートSを転写ニップへ送り出す。そして、レジストローラ対43が一定時間回転した後、レジスト電磁クラッチ85が再びオフにされて、レジストローラ対43の回転が停止される。
【0053】
このように、本実施形態において、駆動モータ63の正転時には、感光体1と現像ローラ8aの駆動時間は同じであるが、レジストローラ対43の駆動時間は、感光体1と現像ローラ8aの駆動時間よりも短く設定される。
【0054】
また、例えば、本実施形態においては、印刷ジョブが終了するたびに、駆動モータ63を逆転方向に駆動させることで、駆動モータ63の駆動力を感光体1に伝達して感光体1を逆転方向へ回転駆動する。これは、感光体1を逆転方向へ回転させることで、正転時に感光体1とクリーニングブレード2との当接部に溜まった紙粉やトナーをクリーニングブレード2から引き離すためである。クリーニングブレード2から引き離された紙粉やトナーは、その後、感光体1の表面から脱落し、感光体1上から除去される。なお、逆転時の駆動量は、感光体走行距離にも影響が出るなどの不具合を生じ得るため、必要最低限の駆動量とするのが好ましい。
【0055】
このとき、逆転時の駆動モータ63の駆動力は、第二ワンウェイクラッチ88Bを介して現像ローラ8aに伝達されることで、現像ローラ8aも逆転方向へ回転駆動させることができる。現像ローラ8aについても、印刷ジョブの終了時に逆転方向へ回転させることにより、現像装置8内の現像剤の滞留を崩して現像剤の流動性を回復させるなどの効果がある。しかしながら、現像ローラ8aの逆転駆動は、現像剤のストレス増大につながることから、現像ローラ8aを逆転駆動させる頻度は、上述した感光体1を逆転駆動させる頻度(印刷ジョブ終了のたび)よりも少なくするのが好ましい。例えば、現像ローラ8aの逆転駆動は、印刷ジョブ終了時、J回(J=2以上の自然数)に1回の頻度で、行う。
【0056】
そのため、本実施形態では、駆動モータ63が逆転方向に駆動する時、感光体1が逆転方向に回転駆動している間でも、現像ローラ8aが逆転方向に回転駆動しないように、現像ローラ8aへの駆動伝達を遮断できる電気的クラッチを逆転時経路上に設ける必要がある。ただし、この電気的クラッチをレジスト電磁クラッチ85とは別個に設けると、駆動装置60に搭載される電気的クラッチの数が増えてしまう。
【0057】
電磁クラッチは、ON(駆動力を伝達する状態)にしている間は電磁力を発生させるために発熱する。特に、本駆動装置60では、電磁クラッチが樹脂ハウジング61と取付板金62とで囲われた空間に収納される構成であるため、当該電磁クラッチの駆動時の発熱は当該空間内に籠もってしまう。加えて、従来の現像クラッチとして使用される電磁クラッチは、画像形成動作中のほとんどの期間ON(電磁クラッチのDutyがほぼ100%)となるので、温度上昇の懸念がより顕著である。したがって、レジスト電磁クラッチ85とは別個に電磁クラッチを設けることは、電磁クラッチの発熱による温度上昇の問題の観点から避けることが好ましい。また、電磁クラッチを別個設けることは、部品コストを増大させる点からも避けることが好ましい。
【0058】
そこで、本実施形態においては、駆動モータ63の逆転時に、感光体1が逆転方向に回転駆動している間でも、現像ローラ8aが逆転方向に回転駆動しないように、現像ローラ8aへの駆動伝達を遮断できる電気的クラッチとして、レジスト電磁クラッチ85を利用している。これにより、レジスト電磁クラッチ85とは別個に電磁クラッチを設ける場合よりも、電磁クラッチの発熱による温度上昇の問題を抑制できるとともに、部品コストの増大を抑制できる。
【0059】
ここで、駆動モータ63の逆回転時に現像ローラ8aへの駆動伝達を遮断できる電気的クラッチとして他の電気的クラッチを利用する場合、当該他の電気的クラッチの本来の駆動伝達対象である第二被駆動体(本実施形態ではレジストローラ対43)と現像ローラ8aとを同時にオンオフさせることになる。そのため、本実施形態で利用可能な他の電気的クラッチは、駆動モータ63の逆回転時において、現像ローラ8aへの駆動伝達を遮断する期間に駆動伝達を遮断してもよく、かつ、現像ローラ8aへの駆動伝達を行う期間には駆動伝達を行ってもよいような被駆動体に用いられている電気的クラッチであるという条件が必要である。
【0060】
本実施形態におけるレジスト電磁クラッチ85の駆動対象であるレジストローラ対43は、画像形成動作外の動作である駆動モータ63の逆回転時には記録シートSを搬送する必要がないので、駆動する必要がない。しかも、レジストローラ対43は、駆動モータ63の逆回転時に駆動しても、記録シートSが存在しないので、空回転するだけで、弊害が生じることはない。したがって、駆動モータ63の逆回転時に現像ローラ8aへの駆動伝達を遮断できる電気的クラッチとして、レジスト電磁クラッチ85を利用することができる。もちろん、上述した条件を満たす電気的クラッチであれば、レジスト電磁クラッチ85以外の電気的クラッチであってもよい。
【0061】
更に言えば、駆動モータ63から現像ローラ8aまでの駆動伝達経路上に、本実施形態のようなワンウェイクラッチ88A,88Bを備えない代わりに現像電磁クラッチを配置し、現像電磁クラッチとレジスト電磁クラッチの両方を備える構成が検討された。この構成においては、駆動モータ63の正転時でも逆転時でも、レジストローラ対43だけでなく現像ローラ8aも、感光体1の駆動時間とは異なる駆動時間で駆動させることが可能である。この構成によれば、例えば、駆動モータ63の正転時において、現像ローラ8aの回転駆動が不要な時期には現像電磁クラッチをオフにして現像ローラ8aの回転を停止させることで、現像剤の劣化を抑制するという動作が可能になる。また、例えば、駆動モータ63の逆転時においても、上述した本実施形態の動作、すなわち、現像ローラ8aを逆転駆動させる頻度を感光体1の逆転駆動の頻度(印刷ジョブ終了のたび)よりも少なくするという動作が可能となる。
【0062】
しかしながら、現像ローラ8aは、画像形成動作中(駆動モータ63が正転方向へ駆動している間)のほとんどの期間、回転駆動している必要があるため、現像電磁クラッチは長時間オンの状態を維持する必要がある。そのため、現像電磁クラッチの発熱量は非常に多く、温度上昇しやすいので、現像電磁クラッチを無くした構成の実現が要望される理由となっている。これに対し、レジスト電磁クラッチ85は、記録シートSを転写ニップへ搬送するときだけにオン状態になるという動作を行うものであるため、発熱量は少なく、温度上昇の問題は少ない。本実施形態のように、このレジスト電磁クラッチ85を利用して、現像ローラ8aを逆転駆動させる頻度を感光体1の逆転駆動の頻度(印刷ジョブ終了のたび)よりも少なくするという動作を実行する場合でも、レジスト電磁クラッチ85をオンにする時間が大幅に増えることは無いので、温度上昇の問題は少ないままである。
【0063】
図9は、本実施形態における駆動モータ63の逆転時における制御の一例を示すフローチャートである。
制御部80は、印刷ジョブが終了すると(S1)、カウント値nに1を加算する処理を行った後(S2)、そのカウント値nがJ回に達したか否かを判断する(S3)、このとき、カウント値nがJ回に達していなければ(S3のNo)、制御部80は、駆動モータ63の正転駆動を停止させた後、レジスト電磁クラッチ85をオフのまま、駆動モータ63を逆転駆動させる(S4)。これにより、現像ローラ8aは逆転駆動しない状態で、感光体1が逆転駆動する。その後、t1秒経過したら(S5のYes)、駆動モータ63の逆転駆動を停止させ(S6)、感光体1の逆転駆動を停止させる。
【0064】
一方、カウント値nがJ回に達したと判断された場合(S3のYes)、制御部80は、駆動モータ63の正転駆動を停止させた後、レジスト電磁クラッチ85をオンにして(S7)、駆動モータ63を逆転駆動させる(S8)。これにより、感光体1と現像ローラ8aの両方が逆転駆動する。その後、t2秒経過したら(S9のYes)、レジスト電磁クラッチ85をオフにする(S10)。これにより、現像ローラ8aは逆転駆動を停止するが、感光体1は逆転駆動を継続する。また、t3秒経過したら(S11のYes)、駆動モータ63の逆転駆動を停止させ(S12)、感光体1の逆転駆動を停止させる。最後に、カウント値nをゼロにリセットする(S13)。
【0065】
〔変形例〕
次に、本実施形態における駆動伝達装置の一変形例について説明する。
上述した実施形態では、図9に示したように、感光体1と現像ローラ8aの両方を逆転駆動させる場合(S3のYes)、駆動モータ63の逆転駆動を停止させる前に(S12)、レジスト電磁クラッチ85をオフにする(S10)。これにより、現像ローラ8aの逆転駆動時間を、感光体1の逆転駆動時間よりも短くすることができる。
【0066】
しかしながら、上述した実施形態の構成では、現像ローラ8aの逆転駆動時間を、感光体1の逆転駆動時間よりも長くすることができない。そのため、例えば、現像ローラ8aの逆転駆動時間を必要な時間だけ確保するために、感光体1の逆転駆動時間を長くすると、感光体1の逆転量が多すぎてクリーニングブレードのめくれリスクが上がるなどの不具合が生じ得る。
【0067】
本変形例は、現像ローラ8aの逆転駆動時間を感光体1の逆転駆動時間よりも長くする構成、あるいは、感光体1の逆転駆動時間を現像ローラ8aの逆転駆動時間よりも短くする構成、を実現するものである。
【0068】
図10は、本変形例において、駆動モータ63の正転時における駆動モータ63の駆動力の伝達経路を説明するための説明図である。
図11は、本変形例において、駆動モータ63の逆転時における駆動モータ63の駆動力の伝達経路を説明するための説明図である。
本変形例では、感光体ギヤ73と感光体1の感光体駆動軸74との間に、ジョイント部76が配置されている。
【0069】
図12は、本変形例におけるジョイント部76を示す外観斜視図である。
図13は、本変形例におけるジョイント部76のバックラッシを示す説明図である。
【0070】
本変形例において、駆動モータ63が正転駆動すると、駆動モータ63からの駆動力が、第一入力ギヤ71及びアイドラギヤ72を介して感光体ギヤ73に伝達されて、感光体ギヤ73が図13中符号Fで示す正転方向に回転駆動する。これにより、感光体ギヤ73の被ジョイント爪の正転方向下流側の面73aが、ジョイント部76のジョイント爪の正転時当接面76aに当接し、感光体ギヤ73とともにジョイント部76が正転方向へ回転駆動する。その結果、ジョイント部76が取り付けられている感光体駆動軸74に正転方向の駆動力が伝達され、感光体1が正転方向に回転駆動する。
【0071】
一方、駆動モータ63が正転駆動後に逆転駆動するとき、駆動モータ63からの駆動力が、第一入力ギヤ71及びアイドラギヤ72を介して感光体ギヤ73に伝達されて、感光体ギヤ73が図13中符号Rで示す逆転方向に回転駆動する。これにより、感光体ギヤ73の被ジョイント爪がジョイント部76のジョイント爪の正転時当接面76aから離れる方向へ移動し、やがて、この被ジョイント爪の逆転方向下流側の面73bが、ジョイント部76のジョイント爪の逆転時当接面76bに当接する。この当接後は、感光体ギヤ73とともにジョイント部76が逆転方向へ回転駆動し、ジョイント部76が取り付けられている感光体駆動軸74に逆転方向の駆動力が伝達され、感光体1が逆転方向に回転駆動する。
【0072】
被ジョイント爪の逆転方向下流側の面73bがジョイント部76のジョイント爪の逆転時当接面76bに当接するまでの間がバックラッシであり、感光体ギヤ73が逆転方向に回転駆動しても、ジョイント部76は停止したままである。したがって、本変形例においては、駆動モータ63の逆転駆動が開始してから、バックラッシに対応する時間だけ遅れて、感光体1が逆転駆動することになる。
【0073】
一方で、現像ローラ8aは、駆動モータ63の逆転駆動の開始時にレジスト電磁クラッチ85をオンにしておけば、駆動モータ63の逆転駆動の開始と同時に逆転駆動する。したがって、本変形例によれば、バックラッシに対応する時間だけ、感光体1の逆転駆動時間を現像ローラ8aの逆転駆動時間よりも短くすることが可能となる。
【0074】
本変形例においては、例えば、ジョイント部76に設けられるジョイント爪の正転時当接面76aと逆転時当接面76bとの回転方向距離を変更することで、バックラッシに対応する時間を変更することができる。すなわち、ジョイント部76に設けられるジョイント爪の正転時当接面76aと逆転時当接面76bとの回転方向距離を変更することで、感光体1の逆転駆動時間と現像ローラ8aの逆転駆動時間との時間差を調整することができる。
【0075】
また、本変形例においては、バックラッシの期間中にレジスト電磁クラッチ85を所定のタイミングでオフにすることで、バックラッシに対応する時間の範囲内で、感光体1の逆転駆動時間と現像ローラ8aの逆転駆動時間との時間差を調整することができる。
【0076】
なお、本変形例では、ジョイント部76を、感光体ギヤ73と感光体1の感光体駆動軸74との間に配置した例で説明したが、感光体への駆動伝達経路A上であればどこの位置に配置してもよい。また、ジョイント部76を、現像ローラ8aへの駆動伝達経路(正転時経路B1や逆転時経路B2)上に配置してもよい。
【0077】
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、少なくとも3つの被駆動体に同一の駆動源(例えば駆動モータ63)からの駆動力を伝達する駆動伝達装置であって、前記少なくとも3つの被駆動体のうちの第一被駆動体(例えば感光体1)、第二被駆動体(例えばレジストローラ対43)及び第三被駆動体(例えば現像ローラ8a)のそれぞれに前記駆動力を伝達する第一駆動伝達経路A、第二駆動伝達経路C及び第三駆動伝達経路B1,B2を備え、前記第二駆動伝達経路には、電気的クラッチ(例えばレジスト電磁クラッチ85)が配置されており、前記第三駆動伝達経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する正転時経路B1と、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する逆転時経路B2とが備わっており、前記正転時経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達し、かつ、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達しない第一ワンウェイクラッチ88Aが配置されており、前記逆転時経路には、前記駆動源の正転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達せず、かつ、前記駆動源の逆転時に前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達する第二ワンウェイクラッチ88Bが配置されており、前記正転時経路及び前記逆転時経路のうちの少なくとも一方の経路は、前記第二駆動伝達経路上の前記電気的クラッチを介して前記第三被駆動体へ前記駆動力を伝達することを特徴とするものである。
同一の駆動源からの駆動力を少なくとも3つの被駆動体へ伝達する駆動伝達装置において、駆動源の正転時若しくは逆転時又はその両方の時に、これらの被駆動体をお互いの駆動時間が異なるように駆動させたい場合がある。この場合、2つの被駆動体に対する駆動伝達経路上にそれぞれ電磁クラッチ等の電気的クラッチを配置し、駆動源の稼働中に各電気的クラッチを適宜制御することで、3つの被駆動体の駆動時間をお互いに異ならせることが可能である。
しかしながら、電気的クラッチはオン時に発熱して温度上昇しやすく、冷却手段の実装が必要となる点や温度上昇によるダウンタイムが発生する点などの不具合が生じやすい。特に、2つ以上の被駆動体を同時駆動する時間が長い使用態様の場合には、電気的クラッチのオン時間が長くなるため、温度上昇による不具合が顕著になる。したがって、電気的クラッチの数をなるべく減らして、少なくとも3つの被駆動体の駆動時間をお互いに異ならせる構成が望まれる。
ここで、第一駆動伝達経路には電気的クラッチが配置されておらず、第二駆動伝達経路と第三駆動伝達経路にはそれぞれ電気的クラッチが配置されている場合において、第三駆動伝達経路から単純に電気的クラッチを除外する場合を考える。この場合、電気的クラッチの数が減る分、温度上昇による不具合を抑制することが可能である。しかし、第三駆動伝達経路に対応する第三被駆動体は、正転時も逆転時も、電気的クラッチが配置されていない第一駆動伝達経路に対応する第一被駆動体と同じ駆動時間で駆動することになる。そのため、第三被駆動体の駆動動作の自由度が大きく制限されてしまう。
一方で、第三駆動伝達経路から電気的クラッチを除外する代わりに、第三駆動伝達経路にワンウェイクラッチを配置する場合を考える。ワンウェイクラッチは、駆動伝達と駆動遮断を電気的に制御できないが、電気的クラッチよりも発熱が少ないため、温度上昇による不具合を抑制することが可能である。しかし、この場合、第三駆動伝達経路に対応する第三被駆動体は、正転時と逆転時のいずれか一方の時には、第一駆動伝達経路に対応する第一被駆動体と同じ駆動時間で駆動し、他方の時には駆動しないという動作に制限される。そのため、第三被駆動体の駆動動作の自由度が大きく制限される。
そこで、本態様においては、第三被駆動体へ駆動力を伝達する第三駆動伝達経路を、正転時経路と逆転時経路という2系統に分け、それぞれの経路に第一ワンウェイクラッチ及び第二ワンウェイクラッチを配置している。これにより、正転時と逆転時とで異なる経路(正転時経路と逆転時経路)により、第三被駆動体に駆動力を伝達することができる。そして、本態様では、これらの正転時経路と逆転時経路のうちの少なくとも一方の経路が、第二駆動伝達経路上に配置されている電気的クラッチを介して第三被駆動体へ駆動力を伝達する構成となっている。これにより、第三駆動伝達経路上に電気的クラッチを配置しなくても、正転時と逆転時のいずれか一方の時には、第二駆動伝達経路上の電気的クラッチを利用して、第三被駆動体を第一被駆動体の駆動時間と異なった駆動時間で駆動させることが可能となる。その結果、第三駆動伝達経路上に電気的クラッチを配置しない構成にして温度上昇による不具合を抑制しつつも、第三被駆動体の駆動動作の自由度を確保することが可能となる。
【0078】
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記少なくとも一方の経路は、前記第一ワンウェイクラッチ又は前記第二ワンウェイクラッチの駆動伝達経路上流側に、前記第二駆動伝達経路上の前記電気的クラッチが位置することを特徴とするものである。
これによれば、第一ワンウェイクラッチ又は第二ワンウェイクラッチの動作に影響を受けることなく、第二被駆動体を電気的クラッチで制御することができる。
【0079】
[第3態様]
第3態様は、第1又は第2態様において、前記第一被駆動体は、電子写真方式の画像形成装置(例えばプリンタ)における潜像担持体(例えば感光体1)であり、前記第三被駆動体は、前記潜像担持体上の潜像を現像する現像装置の現像剤担持体(例えば現像ローラ8a)であることを特徴とするものである。
これによれば、潜像担持体と現像剤担持体とを同一の駆動源で駆動する構成において、温度上昇による不具合を抑制しつつも、第三被駆動体の駆動動作の自由度を確保することが可能となる。
【0080】
[第4態様]
第4態様は、第3態様において、前記第二被駆動体は、前記現像装置によって潜像を現像して得られる画像が転写される記録材(例えば記録シートS)を所定の搬送タイミングで搬送するレジストローラ(例えばレジストローラ対43)であることを特徴とするものである。
これによれば、潜像担持体と現像剤担持体とレジストローラとを同一の駆動源で駆動する構成において、温度上昇による不具合を抑制しつつも、第三被駆動体の駆動動作の自由度を確保することが可能となる。特に、レジストローラへの駆動伝達を遮断する電気的クラッチは、発熱量が少ないことから、温度上昇による不具合の抑制効果が高い。
【0081】
[第5態様]
第5態様は、第1乃至第4態様のいずれかにおいて、前記第一駆動伝達経路、前記第二駆動伝達経路及び前記第三駆動伝達経路のうちの少なくとも1つの駆動伝達経路は、当該少なくとも1つの駆動伝達経路に対応する被駆動体と他の駆動伝達経路に対応する被駆動体との間の駆動時間差を生じさせるバックラッシが設定されたジョイント部76を有することを特徴とするものである。
これによれば、第一被駆動体、第二被駆動体及び第三被駆動体の駆動時間の設定自由度を高めることができる。
【0082】
[第6態様]
第6態様は、同一の駆動源(例えば駆動モータ63)からの駆動力が伝達される少なくとも3つの被駆動体を備えた画像形成装置(例えばプリンタ)であって、前記同一の駆動源からの駆動力を前記少なくとも3つの被駆動体に伝達する駆動伝達装置として、第1乃至第5態様のいずれかの駆動伝達装置を用いることを特徴とするものである。
本態様によれば、電気的クラッチの数を減らして発熱による温度上昇の問題を抑制しつつも、電気的クラッチの数を減らすことによる被駆動体の駆動動作の自由度を確保できる画像形成装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0083】
1 :感光体
2 :クリーニングブレード
4 :帯電ローラ
7 :潜像書込装置
8 :現像装置
8a :現像ローラ
10 :転写ローラ
30 :手差し給紙部
41 :本体給紙ローラ
42 :中継ローラ対
43 :レジストローラ対
44 :定着装置
46 :排紙ローラ対
49 :レジストセンサ
50 :本体筐体
55 :開閉カバー
60 :駆動装置
61 :樹脂ハウジング
62 :取付板金
63 :駆動モータ
63a :モータ軸
71 :第一入力ギヤ
72 :アイドラギヤ
73 :感光体ギヤ
73a :被ジョイント爪の正転方向下流側の面
73b :被ジョイント爪の逆転方向下流側の面
74 :感光体駆動軸
75 :感光体カップリング
76 :ジョイント部
76a :ジョイント爪の正転時当接面
76b :ジョイント爪の逆転時当接面
80 :制御部
81 :第二入力ギヤ
82 :分岐ギヤ
83 :給紙搬送ギヤ
83a :第一給紙ギヤ部
83b :第二給紙ギヤ部
84 :レジスト第一ギヤ
85 :レジスト電磁クラッチ
86 :レジスト第二ギヤ
87 :レジスト出力ギヤ
88A :第一ワンウェイクラッチ
88B :第二ワンウェイクラッチ
89 :現像第一ギヤ
90 :現像駆動伝達部材
90a :カップリング部
90b :現像ギヤ部
100 :給紙カセット
A :感光体への駆動伝達経路
B1 :現像ローラへの正転時経路
B2 :現像ローラへの逆転時経路
C :レジストローラ対への駆動伝達経路
S :記録シート
【先行技術文献】
【特許文献】
【0084】
【特許文献1】特開2011-170215号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13