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特開2023-116357カウンセラー情報管理装置及びカウンセラー情報管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023116357
(43)【公開日】2023-08-22
(54)【発明の名称】カウンセラー情報管理装置及びカウンセラー情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20230815BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230815BHJP
【FI】
G06Q10/06 332
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022019121
(22)【出願日】2022-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】522054488
【氏名又は名称】一般社団法人コミュニケーションワーカー支援機構
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(74)【代理人】
【識別番号】100220582
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 達也
(72)【発明者】
【氏名】永坂 武城
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA08
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】各カウンセラーの実績を容易に把握可能とする。
【解決手段】カウンセラー情報管理装置1は、複数のカウンセラーのそれぞれに関するカウンセラー情報を記録するカウンセラー情報記録部10と、カウンセラー情報記録部10により記録されたカウンセラー情報をユーザ端末2に表示させるカウンセラー表示情報をユーザ端末2に送信するカウンセラー表示情報送信部11と、を備えている。カウンセラー情報は、カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含んでいる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のカウンセラーのそれぞれに関するカウンセラー情報を記録するカウンセラー情報記録部と、
前記カウンセラー情報記録部により記録された前記カウンセラー情報をユーザ端末に表示させるカウンセラー表示情報を前記ユーザ端末に送信するカウンセラー表示情報送信部と、を備え、
前記カウンセラー情報は、前記カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含む、カウンセラー情報管理装置。
【請求項2】
前記カウンセラー情報は、前記カウンセラーが保有している資格に関する資格情報を含む、請求項1に記載のカウンセラー情報管理装置。
【請求項3】
前記実績情報に基づいて前記カウンセラーの経験値に関する評価を行う評価部を備え、
前記カウンセラー情報は、前記評価部により行われた評価の結果に関する評価情報を含む、請求項1又は2に記載のカウンセラー情報管理装置。
【請求項4】
前記対象者に行う前記カウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目を付与する分類項目付与部を備え、
前記カウンセラー情報は、前記分類項目ごとの前記時間及び前記件数の少なくともいずれかに関する前記実績情報を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のカウンセラー情報管理装置。
【請求項5】
前記対象者に行う前記カウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目を付与する分類項目付与部を備え、
前記評価部は、前記分類項目ごとの前記実績情報に基づいて前記カウンセラーの前記経験値に関する前記分類項目ごとの評価を行い、
前記カウンセラー情報は、前記分類項目ごとの前記時間及び前記件数の少なくともいずれかに関する前記実績情報、及び、前記評価部により行われた前記分類項目ごとの評価の結果に関する前記評価情報を含む、請求項3に記載のカウンセラー情報管理装置。
【請求項6】
前記評価部は、前記対象者に行われた前記カウンセリングの全体の前記実績情報に基づいて前記カウンセラーの前記経験値に関する評価を行う、請求項3に記載のカウンセラー情報管理装置。
【請求項7】
複数の前記カウンセラーのそれぞれが前記カウンセリングを行うことの可否に関するスケジュールの入力を受け付けるスケジュール入力部と、
前記スケジュール入力部により入力を受け付けられた前記スケジュールを前記ユーザ端末に表示させるスケジュール表示情報を前記ユーザ端末に送信するスケジュール表示情報送信部と、を備える、請求項5に記載のカウンセラー情報管理装置。
【請求項8】
複数の前記カウンセラーのそれぞれが前記カウンセリングを行うことの可否に関するスケジュールの入力を受け付けるスケジュール入力部と、
前記スケジュール入力部により入力を受け付けられた前記スケジュール、及び、前記評価部により行われた前記分類項目ごとの評価の結果に関する前記評価情報に基づいて、前記カウンセリングを行う前記カウンセラーの割振りを行う割振部と、を備える、請求項5に記載のカウンセラー情報管理装置。
【請求項9】
コンピュータを、
複数のカウンセラーのそれぞれに関するカウンセラー情報を記録するカウンセラー情報記録部と、
前記カウンセラー情報記録部により記録された前記カウンセラー情報をユーザ端末に表示させるカウンセラー表示情報を前記ユーザ端末に送信するカウンセラー表示情報送信部と、として機能させ、
前記カウンセラー情報は、前記カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含む、カウンセラー情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カウンセラー情報管理装置及びカウンセラー情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カウンセラーによる対象者へのカウンセリングが広く行われている。このようなカウンセラーに関する情報を管理する技術として、特許文献1には、カウンセリングをオンラインにより実施可能とするとともに、カウンセリングの終了後に対象者が精神状態回復度及び到達度に基づいてカウンセラーを評価した評価結果をサーバ上に蓄積する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-146849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般にカウンセラーはカウンセリングを行った実績に応じた能力を保有しているものと考えられる。したがって、各カウンセラーの実績を容易に把握可能な態様で、カウンセラーに関する情報が管理されることが望まれる。
【0005】
そこで、本開示に係るカウンセラー情報管理装置及びカウンセラー情報管理プログラムは、各カウンセラーの実績を容易に把握可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理装置(1)は、複数のカウンセラーのそれぞれに関するカウンセラー情報を記録するカウンセラー情報記録部(10)と、カウンセラー情報記録部(10)により記録されたカウンセラー情報をユーザ端末(2)に表示させるカウンセラー表示情報をユーザ端末(2)に送信するカウンセラー表示情報送信部(11)と、を備え、カウンセラー情報は、カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含む。
【0007】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理プログラム(P)は、コンピュータ(C)を、複数のカウンセラーのそれぞれに関するカウンセラー情報を記録するカウンセラー情報記録部(10)と、カウンセラー情報記録部(10)により記録されたカウンセラー情報をユーザ端末(2)に表示させるカウンセラー表示情報をユーザ端末(2)に送信するカウンセラー表示情報送信部(11)と、として機能させ、カウンセラー情報は、カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含む。
【0008】
このカウンセラー情報管理装置(1)及びカウンセラー情報管理プログラム(P)の少なくともいずれかによれば、各カウンセラーに関するカウンセラー情報を記録し、記録したカウンセラー情報をユーザ端末(2)に表示させるカウンセラー表示情報をユーザ端末(2)に送信することができる。ここで、カウンセラー情報は、各カウンセラーが対象者にカウンセリング行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含んでいる。したがって、各カウンセラーの実績を容易に把握可能となる。
【0009】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理装置(1)では、カウンセラー情報は、カウンセラーが保有している資格に関する資格情報を含んでいてもよい。これによれば、各カウンセラーが保有している資格に基づいて、各カウンセラーの能力又は知見等を把握可能となる。
【0010】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理装置(1)は、実績情報に基づいてカウンセラーの経験値に関する評価を行う評価部(12)を備え、カウンセラー情報は、評価部(12)により行われた評価の結果に関する評価情報を含んでもよい。これによれば、各カウンセラーの評価に応じた適切なカウンセリングを実施可能となる。
【0011】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理装置(1)は、対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目を付与する分類項目付与部(13)を備え、カウンセラー情報は、分類項目ごとの時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含んでもよい。これによれば、各カウンセラーがどのような相談内容のカウンセリングをどれだけ実施したかを把握可能となる。これにより、例えば、各カウンセラーの具体的な実績又は専門性等を把握可能となる。
【0012】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理装置(1)は、対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目を付与する分類項目付与部(13)を備え、評価部(12)は、分類項目ごとの実績情報に基づいてカウンセラーの経験値に関する分類項目ごとの評価を行い、カウンセラー情報は、分類項目ごとの時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報、及び、評価部(12)により行われた分類項目ごとの評価の結果に関する評価情報を含んでもよい。これによれば、各カウンセラーがどのような相談内容のカウンセリングをどれだけ実施したかを把握可能となる。これにより、例えば、各カウンセラーの具体的な実績又は専門性等を把握可能となるとともに、各カウンセラーの相談内容ごとの実績又は専門性等のレベルを容易に把握可能となる。
【0013】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理装置(1)では、評価部(12)は、対象者に行われたカウンセリングの全体の実績情報に基づいてカウンセラーの経験値に関する評価を行ってもよい。これによれば、各カウンセラーの全体的な実績を容易に把握可能となる。
【0014】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理装置(1)は、複数のカウンセラーのそれぞれがカウンセリングを行うことの可否に関するスケジュールの入力を受け付けるスケジュール入力部(14)と、スケジュール入力部(14)により入力を受け付けられたスケジュールをユーザ端末(2)に表示させるスケジュール表示情報をユーザ端末(2)に送信するスケジュール表示情報送信部(15)と、を備えてもよい。これによれば、各カウンセラーの相談内容ごとの実績又は専門性等のレベルに加えて、各カウンセラーのスケジュールを把握可能となる。これにより、例えば、対象者に適切なカウンセラーを割振ることができる。
【0015】
本開示の一態様に係るカウンセラー情報管理装置(1)は、複数のカウンセラーのそれぞれがカウンセリングを行うことの可否に関するスケジュールの入力を受け付けるスケジュール入力部(14)と、スケジュール入力部(14)により入力を受け付けられたスケジュール、及び、評価部(12)により行われた分類項目ごとの評価の結果に関する評価情報に基づいて、カウンセリングを行うカウンセラーの割振りを行う割振部(16)と、を備えてもよい。これによれば、各カウンセラーの相談内容ごとの実績又は専門性等のレベルに応じて、カウンセラーの割振りを好適に行うことが可能となる。
【0016】
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本開示の一例として示したものであって、本開示を実施形態の態様に限定するものではない。
【発明の効果】
【0017】
このように、本開示に係るカウンセラー情報管理装置及びカウンセラー情報管理プログラムは、各カウンセラーの実績を容易に把握可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本実施形態に係るカウンセラー情報管理装置の機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、カウンセラーの評価を行うための評価テーブルを示す図である。
図3図3は、各カウンセラーの実績情報及び評価情報を示す図である。
図4図4は、カウンセリングに分類項目を付与するための分類項目付与画面を示す図である。
図5図5は、各カウンセラーの実績情報を一覧表示する実績一覧表示画面を示す図である。
図6図6は、カウンセラー表示情報送信処理を示すフローチャートである。
図7図7は、カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理を示すフローチャートである。
図8図8は、カウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理を示すフローチャートである。
図9図9は、カウンセラー情報管理プログラムのモジュール構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して例示的な実施形態について説明する。なお、各図における同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0020】
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るカウンセラー情報管理装置1の機能構成を示すブロック図である。図1に示されるカウンセラー情報管理装置1は、カウンセラー情報を管理する装置である。「カウンセラー情報」とは、カウンセラーに関する情報であり、複数のカウンセラーが存在する場合には、カウンセラーごとにカウンセラー情報が存在する。
【0021】
ここで、「カウンセラー」とは、対象者にカウンセリングを行う者である。カウンセラーは、カウンセリングに関する特定の資格を有する者に限定されてもよく、限定されなくてもよい。「対象者」とは、例えば、カウンセリングにおいてカウンセラーに相談をする相談者である。
【0022】
「カウンセリング」とは、カウンセラーが対象者に対して行うアドバイス等の相談援助である。例えば、カウンセリングは、対象者の悩み又は問題等に対して、専門的な知見に基づいて行うアドバイス等の相談援助であってもよい。カウンセリングは、特に対象者の精神面における悩み又は問題等に対して行われてもよい。カウンセリングは、対象者の精神面以外(例えば、ビジネス等)における悩み又は問題等に対して行われてもよく、行われなくてもよい。カウンセリングは、カウンセラーと対象者とが対面して行われてもよく、電話を介して行われてもよく、映像及び音声によるビデオ会議システムを介して行われてもよく、文字会話(電子メール、チャット、SNS等によるメッセージの交換)を介して行われてもよい。
【0023】
カウンセラー情報管理装置1は、ユーザ端末2等と通信可能に構成されている。具体的には、カウンセラー情報管理装置1は、インターネット等のネットワークを介してユーザ端末2等の外部機器と有線又は無線により通信可能である。
【0024】
カウンセラー情報管理装置1の物理的な構成について説明する。カウンセラー情報管理装置1は、物理的には、制御演算装置、記憶装置、及び入出力装置を備えるコンピュータC(サーバ)として構成されている。制御演算装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のコントローラとして構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)により構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)により構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置、及び、例えば制御演算装置により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力する出力装置を有している。
【0025】
カウンセラー情報管理装置1は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。ここでは、カウンセラー情報管理装置1は、ROMに記憶されているカウンセラー情報管理プログラムPをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたカウンセラー情報管理プログラムPをCPUにより実行することにより、後述するカウンセラー表示情報送信処理、カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理、及びカウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理のそれぞれを実行する。なお、カウンセラー情報管理装置1は、上述した構成とは異なる構成を備えていてもよい。
【0026】
ネットワークを介してカウンセラー情報管理装置1と通信するユーザ端末2は、カウンセラー情報管理装置1を利用する各ユーザにより使用される端末である。ユーザ端末2は、例えば、対象者により使用される対象者端末、カウンセラーにより使用されるカウンセラー端末、カウンセラーを指揮監督する監督者(スーパーバイザー)により使用される監督者端末、及びカウンセラー情報管理装置1を管理する管理者により使用される管理者端末等であってもよい。ユーザ端末2は、当該ユーザ端末2が対象者端末であるか、カウンセラー端末であるか、監督者端末であるか、管理者端末であるか等の条件に応じて、カウンセラー情報管理装置1に対して送信又は受信可能な情報の種類が異なるように設定されていてもよい。ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン等であってもよい。
【0027】
次に、カウンセラー情報管理装置1の機能的な構成について説明する。カウンセラー情報管理装置1は、機能的には、カウンセラー情報記録部10、カウンセラー表示情報送信部11、評価部12、分類項目付与部13、スケジュール入力部14、スケジュール表示情報送信部15、及び割振部16を備えている。
【0028】
カウンセラー情報記録部10は、複数のカウンセラーのそれぞれに関するカウンセラー情報を記録する。カウンセラー情報記録部10は、例えばユーザ端末2からカウンセラー情報を送信された場合に、当該カウンセラー情報を記録してもよい。カウンセラー情報記録部10は、カウンセラー情報管理装置1のコンピュータCに設けられた記憶装置にカウンセラー情報を記録してもよく、カウンセラー情報管理装置1とは別個に設けられた記憶装置にカウンセラー情報を記録してもよい。
【0029】
カウンセラー情報は、実績情報を含んでいる。また、カウンセラー情報は、個人情報、資格情報、及び評価情報の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0030】
「実績情報」は、各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った実績に関する情報である。具体的には、実績情報は、各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する情報である。
【0031】
なお、後述するように対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目が付与されている場合には、カウンセラー情報は、分類項目ごとの時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含んでいてもよい。以下の説明においては、実績情報は全体実績情報及び個別実績情報の少なくともいずれかを含むものとする。「全体実績情報」は、相談内容によらず(すなわち、分類項目によらず)全てのカウンセリングの時間(全体時間)及び件数(全体件数)を含む情報である。一方、「個別実績情報」は、相談内容ごとの(すなわち、分類項目ごとの)カウンセリングの時間(個別時間)及び件数(個別件数)を含む情報である。実績情報は、全体実績情報及び個別実績情報の両方を含んでいてもよい。
【0032】
各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間は、任意の時間単位で計測されてよい。例えば、各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間は、1時間単位で計測されてもよく、30分単位で計測されてもよく、1分単位で計測されてもよい。各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間が計測される際に、時間の端数は切り捨てられてもよく、繰り上げられてもよい。各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間は、各カウンセラーの勤務予定情報(シフト情報)に基づいて算定されてもよく、勤怠管理システム等により記録された勤務時間に基づいて算定されてもよい。
【0033】
各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った件数は、1人の対象者に対して複数回にわたって行ったカウンセリングを全て合わせて1件とカウントされてもよく、カウンセリングを行った回数ごとに1件とカウントされてもよい。あるいは、各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った件数は、1人の対象者に対して複数回にわたって行ったカウンセリングのうち所定期間(例えば、1時間、1日、3日、1週間等)内に行ったカウンセリングを合わせて1件とカウントされてもよい。
【0034】
なお、カウンセラー情報が個別実績情報を含んでいる場合において、1回のカウンセリングの相談内容が複数の分類項目にまたがっているときには、複数の分類項目のそれぞれに対して1件とカウントされてもよく、選択された1つの分類項目(代表分類項目)に対してのみ1件とカウントされてもよい。
【0035】
「個人情報」は、カウンセラーを特定する情報である。個人情報は、各カウンセラーの名前、年齢、性別、連絡先等の情報を含んでいてもよい。あるいは、個人情報は、各カウンセラーの名前を伏せつつ当該カウンセラーを特定するためのID番号又は通称等の情報を含んでいてもよい。
【0036】
「資格情報」は、各カウンセラーが保有している資格、又は、各カウンセラーが受講した研修に関する情報である。資格情報は、例えば、資格を保有していることを示す情報、資格を保有していることを証明する情報、資格の名称、資格のレベル(ポジション)、資格の種別、資格を取得した年月日、資格を取得してから現在までの期間、又は資格の有効期限等であってもよい。資格は、カウンセリングに関する資格に限定されてもよく、限定されなくてもよい。資格は、国の機関等により管理された公的な資格であってもよく、民間の資格であってもよい。また、資格情報は、例えば、研修を受講したことを示す情報、研修を受講したことを証明する情報、研修の名称、研修のレベル、研修の種別、研修を受講した年月日、又は研修を受講してから現在までの期間等であってもよい。研修は、カウンセリングに関する研修に限定されてもよく、限定されなくてもよい。研修は、国の機関等により管理された公的な研修であってもよく、民間の研修であってもよい。
【0037】
「評価情報」は、各カウンセラーが受けた評価に関する情報である。評価情報は、各カウンセラーの経験値(又は、能力)に関する評価の結果に関する情報を含んでいる。より詳細には、評価情報は、後述する評価部12により行われた評価の結果に関する情報である。評価情報は、例えばA・B・C・D・E・Fのように複数の段階により表されてもよい。また、評価情報は、例えばベテラン・ビギナー・上級・初級のようにレベルに応じた名称により表されてもよい。
【0038】
なお、後述するように対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目が付与されている場合には、カウンセラー情報は、後述する評価部12により行われた分類項目ごとの評価の結果に関する評価情報を含んでいてもよい。以下の説明においては、評価情報は全体評価情報及び個別評価情報の少なくともいずれかを含むものとする。「全体評価情報」は、相談内容によらず(すなわち、分類項目によらず)全てのカウンセリングを対象とした評価に関する情報である。一方、「個別評価情報」は、相談内容ごとの(すなわち、分類項目ごとの)カウンセリングを対象とした評価に関する情報である。評価情報は、全体評価情報及び個別評価情報の両方を含んでいてもよい。
【0039】
カウンセラー表示情報送信部11は、カウンセラー表示情報をユーザ端末2に送信する。「カウンセラー表示情報」とは、カウンセラー情報記録部10により記録されたカウンセラー情報をユーザ端末2に表示させるための情報である。具体的には、カウンセラー表示情報送信部11は、カウンセラー情報記録部10により記録されたカウンセラー情報に基づいてカウンセラー表示情報を生成し、生成したカウンセラー表示情報をユーザ端末2に送信してもよい。
【0040】
より詳細には、カウンセラー表示情報送信部11は、カウンセラー表示情報を、ユーザ端末2である対象者端末、カウンセラー端末、監督者端末、及び管理者端末のうちの少なくともいずれかに送信可能である。ここで、カウンセラー表示情報送信部11は、送信先となるユーザ端末2に応じて、送信するカウンセラー表示情報に含まれるカウンセラー情報を分けてもよい。例えば、カウンセラー表示情報送信部11は、対象者端末には、カウンセラー情報のうち実績情報及び資格情報のみを送信してもよい。一方で、カウンセラー表示情報送信部11は、カウンセラー端末、監督者端末、及び管理者端末には、カウンセラー情報うち実績情報、個人情報、資格情報、及び評価情報の全てを送信してもよい。また、カウンセラー表示情報送信部11は、複数のカウンセラー端末が存在する場合にはカウンセラー端末ごとに送信するカウンセラー情報を異ならせてもよい。具体的には、カウンセラー表示情報送信部11は、各カウンセラーは、自分以外のカウンセラーの評価情報を取得することができず、且つ、監督者は全てのカウンセラーの評価情報を取得することができてもよい。
【0041】
評価部12は、実績情報に基づいてカウンセラーの経験値に関する評価を行う。評価部12は、カウンセラーの経験値に関する評価の結果に基づいて、当該カウンセラーの評価情報を生成する。評価部12は、対象者に行われたカウンセリングの全体の実績情報(全体実績情報)に基づいてカウンセラーの経験値に関する評価を行ってもよい。すなわち、評価部12は、相談内容によらず(すなわち、分類項目によらず)全てのカウンセリングの時間(全体時間)及び件数(全体件数)を含む実績情報(全体実績情報)に基づいてカウンセラーの経験値に関する全体的な評価(全体評価)を行い、全体評価情報を生成してもよい。一方、後述するように対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目が付与されている場合には、評価部12は、分類項目ごとの実績情報(個別実績情報)に基づいてカウンセラーの経験値に関する分類項目ごとの評価(個別評価)を行い、個別評価情報を生成してもよい。なお、評価部12により生成された評価情報は、カウンセラー情報記録部10によりカウンセラー情報として記録される。
【0042】
図2は、カウンセラーの評価を行うための評価テーブルを示す図である。図3は、各カウンセラーの実績情報及び評価情報を示す図である。図2及び図3に示されるように、評価部12は、各カウンセラーについて、実績情報を評価テーブルに当てはめることにより、評価情報を取得してもよい。
【0043】
図2に示される評価テーブルによる個別評価を行う場合には、カウンセラーの個別実績情報に基づいて、分類項目ごとに個別時間と個別件数との和(個別和)を算出し、算出した個別和の数値に応じて評価が行われる。ここでは、個別和が0以上9以下の場合には評価はFであり、個別和が10以上29以下の場合には評価はEであり、個別和が30以上49以下の場合には評価はDであり、個別和が50以上69以下の場合には評価はCであり、個別和が70以上99以下の場合には評価はBであり、個別和が100以上の場合には評価はAである。一方、図2に示される評価テーブルによる全体評価を行う場合には、カウンセラーの全体実績情報に基づいて、全体時間と全体件数との和(全体和)を算出し、算出した全体和の数値に応じて評価が行われる。ここでは、全体和が0以上59以下の場合には評価はFであり、全体和が60以上179以下の場合には評価はEであり、全体和が180以上299以下の場合には評価はDであり、全体和が300以上419以下の場合には評価はCであり、全体和が420以上599以下の場合には評価はBであり、全体和が600以上の場合には評価はAである。
【0044】
図3には、3人のカウンセラー(カウンセラーX、カウンセラーY、及びカウンセラーZ)の実績情報及び評価情報の一例が示されている。図3において、「タグ名」とは分類項目である。また、「時間」とはカウンセリングの時間であり、「件数」とはカウンセリングの件数である。「評価」とは評価部12による評価の結果である。タグ名の「貧困」、「いじめ」、「虐待」、「ジェンダー」、「身体」、及び「パワハラ」のそれぞれは個々の分類項目に該当する。これらの分類項目に対応する時間及び件数が個別実績情報である。また、これらの分類項目に対応する評価が個別評価情報である。一方、タグ名の「全体」は個々の分類項目を総合した項目である。この「全体」に対応する時間及び件数が全体実績情報である。また、この「全体」に対応する評価が全体評価情報である。なお、図3における個別評価情報及び全体評価情報のそれぞれは、図2に示された評価テーブルに基づいて決定されている。
【0045】
分類項目付与部13は、対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目を付与する。「分類項目」とは、カウンセリングの相談内容を分類する項目であり、例えば相談のテーマであってもよい。分類項目は、複数の階層に分かれた階層構造(例えば、大分類、中分類、及び小分類等)を有していてもよい。なお、分類項目は、カウンセリングの相談内容の他、対象者の悩み又は問題等が発生している場所又はコミュニティー(例えば、職場、家庭、及び学校等)、あるいは、対象者の悩み又は問題等が発生している相手との関係(例えば、夫婦、親子、及び友人等)を分類する項目であってもよい。
【0046】
図4は、カウンセリングに分類項目を付与するための分類項目付与画面を示す図である。図4に示されるように、分類項目付与部13は、例えばユーザ端末2に分類項目付与画面を表示させ、表示させた分類項目付与画面を介してユーザ端末2から分類項目の指定を受け付けてもよい。ここで、図4の分類項目付与画面には、相談業務名及び対象者を選択させるドロップダウンリスト、並びに、相談内容タグを複数選択可能に選択させるチェックボックスが設けられている。相談内容タグの項目であるタグ名a~iのそれぞれが、カウンセリングの相談内容である個々の分類項目に該当する。相談内容タグの項目(すなわち、分類項目の選択肢)は、例えばカウンセラー、監督者、又は管理者によって予め設定されてもよい。また、相談内容タグの項目は、例えばカウンセラー、監督者、又は管理者によって追加、削除、又は変更されてもよい。
【0047】
相談内容に応じたタグにチェックを入れて送信ボタンが押されると、カウンセリングに付与すべき分類項目の情報がユーザ端末2から分類項目付与部13に送信される。なお、分類項目付与画面を操作してカウンセリングに付与すべき分類項目を指定する者は、対象者であってもよく、カウンセラーであってもよく、監督者であってもよく、管理者であってもよい。行われたカウンセリングの内容が文章又は音声により記録されている場合には、記録されている内容に基づいて、AI(artificial intelligence)等により自動的に分類項目が指定されてもよい。
【0048】
図5は、各カウンセラーの実績情報を一覧表示する実績一覧表示画面を示す図である。図5には、3人のカウンセラー(カウンセラーX、カウンセラーY、及びカウンセラーZ)の分類項目(タグ名)ごとの個別実績情報(件数)の一例が示されている。実績一覧表示画面は、例えばカウンセラー情報管理装置1からユーザ端末2に送信されることによってユーザ端末2に表示されてもよい。
【0049】
スケジュール入力部14は、各カウンセラーのスケジュールの入力を受け付ける。具体的には、スケジュール入力部14は、各カウンセラーがカウンセリングを行うことの可否に関するスケジュールの入力を受け付ける。スケジュール入力部14は、例えばユーザ端末2からスケジュールに関するスケジュール情報を受信することにより、スケジュールの入力を受け付けてもよい。スケジュールは、各カウンセラーがカウンセリングを行うことができる年月日及び時間の情報を含んでいてもよい。あるいは、スケジュールは、各カウンセラーがカウンセリングを行うことができない年月日及び時間の情報を含んでいてもよい。
【0050】
スケジュール表示情報送信部15は、スケジュール表示情報をユーザ端末2に送信する。「スケジュール表示情報」とは、スケジュール入力部14により入力を受け付けられたスケジュールをユーザ端末2に表示させるための情報である。具体的には、スケジュール表示情報送信部15は、スケジュール入力部14により入力を受け付けられたスケジュールに基づいてスケジュール表示情報を生成し、生成したスケジュール表示情報をユーザ端末2に送信してもよい。スケジュール表示情報送信部15は、例えば監督者によって使用されるユーザ端末2のみにスケジュール表示情報を送信してもよく、監督者以外の者によって使用されるユーザ端末2にもスケジュール表示情報を送信してもよい。これにより、カウンセラーのスケジュールを知得した監督者等は、カウンセリングを行うカウンセラーの割振りの検討を行いやすくなる。
【0051】
割振部16は、カウンセリングを行うカウンセラーの割振りを行う。具体的には、割振部16は、スケジュール入力部14により入力を受け付けられたスケジュール、及び、評価部12により行われた分類項目ごとの評価の結果に関する評価情報に基づいて、カウンセリングを行うカウンセラーの割振りを自動的に行う。これにより、例えば、カウンセラーがカウンセリングを行うことができるスケジュールを入力し、且つ、対象者からカウンセリングの予約が入った場合に、自動的にカウンセラーの割振りを行うことが可能となる。
【0052】
割振部16は、評価情報に基づいて、評価の程度ごとに所定の割合となるようにカウンセラーを割り振ってもよい。例えば、割振部16は、評価がAのカウンセラーが40%、評価がBのカウンセラーが30%、評価がCのカウンセラーが30%となるようにカウンセラーを割り振ってもよい。この場合、例えば、1月20日の15時から16時までの時間に10人の対象者からカウンセリングの予約が入った場合に、割振部16は、評価がAのカウンセラーが4人、評価がBのカウンセラーが3人、評価がCのカウンセラーが3人の対象者を受け持つようにカウンセラーを割り振ってもよい。このように評価の程度ごとに所定の割合となるようにカウンセラーを割り振ることにより、カウンセリングの品質を向上させることと、より多くのカウンセラーに経験を積ませることと、を両立させることができる。なお、割振部16は、評価情報に基づいて、評価の高いカウンセラーから順に割り振ってもよい。
【0053】
[カウンセラー表示情報送信処理]
カウンセラー表示情報送信処理について説明する。図6は、カウンセラー表示情報送信処理を示すフローチャートである。図6に示されるように、カウンセラー表示情報送信処理は、カウンセラー情報を記録するとともに、記録したカウンセラー情報に係るカウンセラー表示情報をユーザ端末2に送信する処理である。
【0054】
ステップS10において、カウンセラー情報管理装置1のカウンセラー情報記録部10は、各カウンセラーに関する実績情報を記録する。例えば、カウンセラー情報記録部10は、各カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を記録する。その後、カウンセラー表示情報送信処理はステップS12に移行する。
【0055】
ステップS12において、カウンセラー情報管理装置1の評価部12は、実績情報に基づいてカウンセラーの経験値に関する評価を行う。評価部12は、カウンセラーの経験値に関する評価の結果に基づいて、当該カウンセラーの評価情報を生成する。そして、評価部12により生成された評価情報は、カウンセラー情報記録部10によりカウンセラー情報として記録される。その後、カウンセラー表示情報送信処理はステップS14に移行する。
【0056】
ステップS14において、カウンセラー情報管理装置1のカウンセラー表示情報送信部11は、カウンセラー情報記録部10により記録されたカウンセラー情報をユーザ端末2に表示させるためのカウンセラー表示情報を生成し、生成したカウンセラー表示情報をユーザ端末2に送信する。なお、カウンセラー表示情報がユーザ端末2に送信されると、ユーザ端末2においてカウンセラー情報が表示されることとなる。以上により、カウンセラー表示情報送信処理は終了する。
【0057】
[カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理]
カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理について説明する。図7は、カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理を示すフローチャートである。図7に示されるように、カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理は、カウンセラーの割振りを手動で行うとともに、カウンセリングの実績を踏まえて当該カウンセラーの評価を新たに行う処理である。
【0058】
ステップS20において、カウンセラー情報管理装置1のスケジュール入力部14は、各カウンセラーがカウンセリングを行うことの可否に関するスケジュールの入力を受け付ける。スケジュール入力部14は、例えばカウンセラーのユーザ端末2からスケジュールに関するスケジュール情報を受信することにより、スケジュールの入力を受け付ける。その後、カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理はステップS22に移行する。
【0059】
ステップS22において、カウンセラー情報管理装置1のスケジュール表示情報送信部15は、スケジュール入力部14により入力を受け付けられたスケジュールに基づいてスケジュール表示情報を生成し、生成したスケジュール表示情報を監督者等のユーザ端末2に送信する。カウンセラーのスケジュールを知得した監督者等は、カウンセリングを行うカウンセラーの割振りを手動で行うこととなる。その後、カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理はステップS24に移行する。
【0060】
ステップS24において、カウンセラー情報管理装置1の分類項目付与部13は、対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目を付与する。例えば、分類項目付与部13は、予約の入ったカウンセリングについて、当該カウンセリングを行うように指名されたカウンセラーが分類項目を付与する。この場合、分類項目付与部13は、当該カウンセラーのユーザ端末2から分類項目の指定を受け付ける。そして、当該カウンセラーは指定された分類項目に係るカウンセリングを行うこととなる。その後、カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理はステップS26に移行する。
【0061】
ステップS26において、カウンセラー情報管理装置1の評価部12は、指定された分類項目に係るカウンセリングをカウンセラーが行った後の条件(つまり、カウンセラーの個別件数及び全体件数が増加した後の条件)で、カウンセラーの経験値に関する評価を新たに行う。評価部12は、カウンセラーの経験値に関する評価の結果に基づいて、当該カウンセラーの評価情報を生成する。そして、評価部12により生成された評価情報は、カウンセラー情報記録部10によりカウンセラー情報として記録される。以上により、カウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理は終了する。
【0062】
[カウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理]
カウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理について説明する。図8は、カウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理を示すフローチャートである。図8に示されるように、カウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理は、カウンセラーの割振りを自動的に行うとともに、カウンセリングの実績を踏まえて当該カウンセラーの評価を新たに行う処理である。
【0063】
図8に示されるカウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理のステップS30において、カウンセラー情報管理装置1は、図7に示されるカウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理のステップS20と実質的に同様の処理を実行する。その後、カウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理はステップS32に移行する。
【0064】
ステップS32において、カウンセラー情報管理装置1の割振部16は、スケジュール入力部14により入力を受け付けられたスケジュール、及び、評価部12により行われた分類項目ごとの評価の結果に関する評価情報に基づいて、カウンセリングを行うカウンセラーの割振りを自動的に行う。その後、カウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理はステップS34に移行する。
【0065】
図8に示されるカウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理のステップS34及びステップS36において、カウンセラー情報管理装置1は、図7に示されるカウンセラー手動割振りによる評価情報生成処理のステップS24及びステップS26と実質的に同様の処理を実行する。以上により、カウンセラー自動割振りによる評価情報生成処理は終了する。
【0066】
[カウンセラー情報管理プログラム]
コンピュータCをカウンセラー情報管理装置1として機能させるためのカウンセラー情報管理プログラムPについて説明する。図9は、カウンセラー情報管理プログラムPのモジュール構成を示すブロック図である。カウンセラー情報管理プログラムPは、メインモジュールMM、カウンセラー情報記録モジュールM10、カウンセラー表示情報送信モジュールM11、評価モジュールM12、分類項目付与モジュールM13、スケジュール入力モジュールM14、スケジュール表示情報送信モジュールM15、及び割振モジュールM16を備えている。
【0067】
メインモジュールMMは、コンピュータを統括的に制御する部分である。カウンセラー情報記録モジュールM10、カウンセラー表示情報送信モジュールM11、評価モジュールM12、分類項目付与モジュールM13、スケジュール入力モジュールM14、スケジュール表示情報送信モジュールM15、及び割振モジュールM16のそれぞれを実行させることにより実現される機能は、カウンセラー情報記録部10、カウンセラー表示情報送信部11、評価部12、分類項目付与部13、スケジュール入力部14、スケジュール表示情報送信部15、及び割振部16のそれぞれの機能と同様である。なお、カウンセラー情報管理プログラムPは、上述した各モジュールのうち、メインモジュールMM、カウンセラー情報記録モジュールM10、及びカウンセラー表示情報送信モジュールM11以外の一部又は全部のモジュールを備えていなくてもよい。
【0068】
[作用及び効果]
以上説明したように、カウンセラー情報管理装置1は、複数のカウンセラーのそれぞれに関するカウンセラー情報を記録するカウンセラー情報記録部10と、カウンセラー情報記録部10により記録されたカウンセラー情報をユーザ端末2に表示させるカウンセラー表示情報をユーザ端末2に送信するカウンセラー表示情報送信部11と、を備え、カウンセラー情報は、カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含む。
【0069】
カウンセラー情報管理プログラムPは、コンピュータCを、複数のカウンセラーのそれぞれに関するカウンセラー情報を記録するカウンセラー情報記録部10と、カウンセラー情報記録部10により記録されたカウンセラー情報をユーザ端末2に表示させるカウンセラー表示情報をユーザ端末2に送信するカウンセラー表示情報送信部11と、として機能させ、カウンセラー情報は、カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含む。
【0070】
カウンセラー情報管理装置1及びカウンセラー情報管理プログラムPの少なくともいずれかによれば、各カウンセラーに関するカウンセラー情報を記録し、記録したカウンセラー情報をユーザ端末2に表示させるカウンセラー表示情報をユーザ端末2に送信することができる。ここで、カウンセラー情報は、各カウンセラーが対象者にカウンセリング行った時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含んでいる。したがって、各カウンセラーの実績を容易に把握可能となる。
【0071】
カウンセラー情報管理装置1では、カウンセラー情報は、カウンセラーが保有している資格に関する資格情報を含んでいる。これによれば、各カウンセラーが保有している資格に基づいて、各カウンセラーの能力又は知見等を把握可能となる。
【0072】
カウンセラー情報管理装置1は、実績情報に基づいてカウンセラーの経験値に関する評価を行う評価部12を備え、カウンセラー情報は、評価部12により行われた評価の結果に関する評価情報を含んでいる。これによれば、各カウンセラーの評価に応じた適切なカウンセリングを実施可能となる。
【0073】
カウンセラー情報管理装置1は、対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目を付与する分類項目付与部13を備え、カウンセラー情報は、分類項目ごとの時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報を含んでいる。これによれば、各カウンセラーがどのような相談内容のカウンセリングをどれだけ実施したかを把握可能となる。これにより、例えば、各カウンセラーの具体的な実績又は専門性等を把握可能となる。
【0074】
カウンセラー情報管理装置1は、対象者に行うカウンセリングの相談内容に応じて当該カウンセリングに分類項目を付与する分類項目付与部13を備え、評価部12は、分類項目ごとの実績情報に基づいてカウンセラーの経験値に関する分類項目ごとの評価を行い、カウンセラー情報は、分類項目ごとの時間及び件数の少なくともいずれかに関する実績情報、及び、評価部12により行われた分類項目ごとの評価の結果に関する評価情報を含んでいる。これによれば、各カウンセラーがどのような相談内容のカウンセリングをどれだけ実施したかを把握可能となる。これにより、例えば、各カウンセラーの具体的な実績又は専門性等を把握可能となるとともに、各カウンセラーの相談内容ごとの実績又は専門性等のレベルを容易に把握可能となる。
【0075】
カウンセラー情報管理装置1では、評価部12は、対象者に行われたカウンセリングの全体の実績情報に基づいてカウンセラーの経験値に関する評価を行う。これによれば、各カウンセラーの全体的な実績を容易に把握可能となる。
【0076】
カウンセラー情報管理装置1は、複数のカウンセラーのそれぞれがカウンセリングを行うことの可否に関するスケジュールの入力を受け付けるスケジュール入力部14と、スケジュール入力部14により入力を受け付けられたスケジュールをユーザ端末2に表示させるスケジュール表示情報をユーザ端末2に送信するスケジュール表示情報送信部15と、を備えている。これによれば、各カウンセラーの相談内容ごとの実績又は専門性等のレベルに加えて、各カウンセラーのスケジュールを把握可能となる。これにより、例えば、対象者に適切なカウンセラーを割振ることができる。
【0077】
カウンセラー情報管理装置1は、複数のカウンセラーのそれぞれがカウンセリングを行うことの可否に関するスケジュールの入力を受け付けるスケジュール入力部14と、スケジュール入力部14により入力を受け付けられたスケジュール、及び、評価部12により行われた分類項目ごとの評価の結果に関する評価情報に基づいて、カウンセリングを行うカウンセラーの割振りを行う割振部16と、を備えている。これによれば、各カウンセラーの相談内容ごとの実績又は専門性等のレベルに応じて、カウンセラーの割振りを好適に行うことが可能となる。
【0078】
[変形形態]
上述した実施形態は、当業者の知識に基づいて変更又は改良が施された様々な形態により実施可能である。
【0079】
例えば、上述した実施形態において、カウンセラー情報は、実績情報、個人情報、資格情報、及び評価情報を含んでいる。しかし、カウンセラー情報は、少なくとも実績情報を含んでいればよく、また、上述した各情報以外の情報を更に含んでいてもよい。
【0080】
また、上述した実施形態において、実績情報は、カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数を含んでいる。しかし、実績情報は、カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数の少なくともいずれかを含んでいればよく、また、カウンセラーが対象者にカウンセリングを行った時間及び件数以外の情報を更に含んでいてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1 カウンセラー情報管理装置
2 ユーザ端末
10 カウンセラー情報記録部
11 カウンセラー表示情報送信部
12 評価部
13 分類項目付与部
14 スケジュール入力部
15 スケジュール表示情報送信部
16 割振部
C コンピュータ
P カウンセラー情報管理プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9