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特開2023-116426光センサ、および液体のレベル及び/または量を感知する方法
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  • 特開-光センサ、および液体のレベル及び/または量を感知する方法 図1
  • 特開-光センサ、および液体のレベル及び/または量を感知する方法 図2
  • 特開-光センサ、および液体のレベル及び/または量を感知する方法 図3
  • 特開-光センサ、および液体のレベル及び/または量を感知する方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023116426
(43)【公開日】2023-08-22
(54)【発明の名称】光センサ、および液体のレベル及び/または量を感知する方法
(51)【国際特許分類】
   G01F 23/292 20060101AFI20230815BHJP
   B64D 37/02 20060101ALI20230815BHJP
【FI】
G01F23/292 C
B64D37/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018239
(22)【出願日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】17/668,003
(32)【優先日】2022-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516344443
【氏名又は名称】シモンズ・プレシジョン・プロダクツ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】デービッド エイチ.クラウン
【テーマコード(参考)】
2F014
【Fターム(参考)】
2F014FA02
(57)【要約】
【課題】 改善された光センサ、および液体のレベル及び/または量を感知する方法を提供する。
【解決手段】 光センサは、キャビティに光学的に結合された光ファイバを含む。光路は、ファイバからキャビティを横切って画定され、キャビティを横切ってファイバに反射されて戻る。キャビティは、キャビティにとって周囲の環境が気体であるか液体であるかに起因するキャビティ内部の屈折率の変化を検出するために、キャビティの周囲の環境と流体連通する開口キャビティである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光センサであって、
キャビティに光学的に結合された光ファイバであって、光路が前記ファイバから前記キャビティを横切って画定され、前記キャビティを横切って前記ファイバに戻るように反射され、前記キャビティは前記キャビティにとって周囲である環境が気体か液体かであるかに起因して、前記キャビティ内部の屈折率の変化を検出するため、前記キャビティにとって周囲である前記環境と流体連通する開口キャビティである、前記光ファイバを備える、光センサ。
【請求項2】
前記ファイバは、前記キャビティを通って延びる縦軸を画定し、前記キャビティは、第1の光学部材と、前記第1の光学部材から離間した第2の光学部材との間に画定される、請求項1に記載の光センサ。
【請求項3】
前記第1の光路が、前記ファイバから前記第1の光学部材を通り、前記キャビティを通り、前記第2の光学部材で反射し、前記キャビティを通り、前記第1の光学部材を通って前記ファイバに戻る、請求項2に記載の光センサ。
【請求項4】
前記第1の光学部材から前記第2の光学部材を支持するスタンドオフをさらに備える、請求項3に記載の光センサ。
【請求項5】
前記スタンドオフは、前記キャビティの周りで円周方向に離間された複数のスタンドオフの第1のスタンドオフであり、それぞれの開口部は、各々が円周方向に隣接する対の前記スタンドオフの間に画定され、前記開口部は、前記周囲環境と前記キャビティの間に流体連通を設ける、請求項4に記載の光センサ。
【請求項6】
前記第1の光本体及びスタンドオフはすべてサファイア材料を含む、請求項5に記載の光センサ。
【請求項7】
前記第2の光本体が、前記キャビティを通る信号の反射を増加させるために部分的に鏡面化された表面を有するエンドプレートである、請求項4に記載の光センサ。
【請求項8】
前記第1の光本体がメインセンサ本体であり、第2の光路が、前記ファイバから前記メインセンサ本体を通り、前記キャビティの境界をなす前記メインセンサ本体の表面まで画定され、前記キャビティに入ることなく、前記キャビティの境界をなす前記メインセンサ本体の前記表面から前記メインセンサ本体を通って、前記ファイバに反射されて戻る、請求項4に記載の光センサ。
【請求項9】
液体のレベル及び/または量を感知する方法であって、
コンテナの光センサからの光信号を、前記光センサのキャビティの屈折率の変化について監視すること、及び
前記屈折率の変化の検出時に、前記コンテナの前記光センサの既知の位置に基づいて、液体レベル及び液体量の少なくとも一方を判定すること、を含む、方法。
【請求項10】
前記光センサは複数の光センサのうちの1つであり、前記コンテナの前記複数の光センサのそれぞれの位置が既知であり、液体レベル及び液体量のうちの少なくとも1つを判定することは、前記複数の光センサのうちの1つについて屈折率の変化が検出されるたびに、液体レベル及び液体量のうちの少なくとも1つを更新することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
液体レベル及びまたは液体量を判定する際に、前記コンテナの向きに対する前記コンテナの液体の表面の角度を判定するために、前記複数の光センサからのデータを使用することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記光信号を監視することは、前記光信号から導出されたデータに対して高速フーリエ変換(FFT)を使用して、前記キャビティを通る光路の長さ(OPL)に対応するピークの周波数を見つけることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記屈折率の変化の検出が、前記キャビティの屈折率の変化を示す前記ピークの周波数の周波数の変化を検出することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記光センサのセンサベースの光学的長さを示す前記光センサから戻されたデータを使用して、前記光センサの温度を判定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記屈折率の変化の検出が、前記光センサの前記温度を使用して、前記キャビティの光学的長さを変化させる熱膨張/収縮効果を補うことを含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、液体レベルの感知に関し、より詳細には、航空機の燃料タンクで使用されるような液体のレベル及び量の感知に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料及び可燃性液体の測定という用途では、貯蔵容器の液体の量、つまり体積と質量の両方を知ることが重要である。商用航空機で使用されるような完全性の高い燃料ゲージシステムでは、タンク、特に翼のタンクにおけるいくつかの個別の箇所の燃料レベルを知ることがまた必要である。現在の電気ベースのセンサを使用していることが、本質的に安全な設置を困難にしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術は、その意図された目的に十分であると考えられてきた。しかし、航空機の燃料タンクなどの改良された液体及び量のレベルのセンサに対するシステム及び方法を改善する必要性が常に存在している。本開示は、この必要性に対する解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
光センサはキャビティに光学的に結合された光ファイバを含む。光路は、ファイバからキャビティを横切って画定されて、キャビティを横切ってファイバに反射されて戻る。キャビティは、キャビティにとって周囲の環境が気体であるか液体であるかに起因するキャビティ内部の屈折率の変化を検出するために、キャビティの周囲の環境と流体連通している開口キャビティである。
【0005】
ファイバは、キャビティを通って延びる縦軸を画定することができる。キャビティは、第1の光学部材と、第1の光学部材から離間した第2の光学部材との間に画定することができる。第1の光路が、ファイバから第1の光学部材を通り、キャビティを通り、第2の光学部材で反射し、キャビティを通り、第1の光学部材を通ってファイバに戻り得る。スタンドオフは、第1の光学部材から第2の光学部材を支えることができる。スタンドオフは、キャビティの周りで円周方向に離間された複数のスタンドオフの第1のスタンドオフであり得る。それぞれの開口部は、各々が円周方向に隣接する対のスタンドオフの間に画定され得る。開口部は、周囲環境とキャビティの間の流体連通を設けることができる。第1の光本体及びスタンドオフはすべてサファイア材料を含むことができる。
【0006】
第2の光本体は、キャビティを通る信号の反射を増加させるために部分的に鏡面化された表面を有するエンドプレートであり得る。第1の光本体は、メインセンサ本体であり得る。第2の光路は、ファイバからメインセンサ本体を通り、キャビティの境界をなすメインセンサ本体の表面まで画定され得、キャビティに入ることなく、キャビティの境界をなすメインセンサ本体の表面からメインセンサ本体を通って、ファイバに反射されて戻り得る。
【0007】
液体のレベル及び/または量を感知する方法は、コンテナの光センサからの光信号を、光センサのキャビティの屈折率の変化について監視することを含む。この方法は、屈折率の変化の検出時に、コンテナの光センサの既知の位置に基づいて、液体レベル及び液体量の少なくとも一方を判定することを含む。
【0008】
光センサは、複数の光センサのうちの1つとすることができる。コンテナの複数の光センサのそれぞれの位置を知ることができる。液体レベル及び液体量のうちの少なくとも1つを判定することは、複数の光センサのうちの1つについて屈折率の変化が検出されるたびに、液体レベル及び液体量のうちの少なくとも1つを更新することを含み得る。方法は、液体レベル及びまたは液体量を判定する際に、コンテナの向きに対するコンテナの液体の表面の角度を判定するために、複数の光センサからのデータを使用することを含むことができる。
【0009】
光信号を監視することは、光信号から導出されたデータに対して高速フーリエ変換(FFT)を使用して、キャビティを通る光路の長さ(OPL)に対応するピークの周波数を見つけることを含み得る。屈折率の変化の検出は、キャビティの屈折率の変化を示すピークの周波数の周波数の変化を検出することを含むことができる。
【0010】
方法は、光センサのセンサベースの光学的長さを示す光センサから戻されたデータを使用して、光センサの温度を判定することを含むことができる。屈折率の変化の検出は、光センサの温度を使用して、キャビティの光学的長さを変化させる熱膨張/収縮効果を補うことを含むことができる。
【0011】
本開示のシステム及び方法のそれらの特徴及び他の特徴は、図面と共に得られる好ましい実施形態の以下の詳細な説明から、当業者にとってより容易に明らかになるであろう。
【0012】
本開示に関連する当業者が過度な実験を実施することなく、本開示のデバイス及び方法をどのように製造し、及びどのように使用するかを容易に理解できるように、それらの好ましい実施形態が特定の図面を参照して本明細書で詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示に従って構成された光センサの実施形態の概略的な分解斜視図であり、エンドプレートをセンサ本体からキャビティにわたって支持するスタンドオフを示している。
図2図1の光センサの概略的な側面の断面図であり、センサの温度及びキャビティの流体の屈折率を判定する際に使用される2つの光路を示している。
図3図1のセンサのキャビティにおける様々な流体に関するピークの光信号リターン周波数を示す周波数領域グラフである。
図4図1に示すようなセンサを有するコンテナの概略的な側面図であり、複数のセンサがいかに協働して、コンテナの向きがいつも同じというわけではないときでさえ、液体のレベル及び/または量を判定するかということを示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
今より、図面を参照する。それにおいて、同様の参照符号が、本開示の同様の構造的特徴または態様を特定する。説明及び例示の目的のために、限定ではなく、本開示に従った光センサの実施形態の部分的な見え方が図1に示され、参照符号100によって全体的に指定される。本開示に従ったシステムの他の実施形態またはその態様が、説明されるように図2図4に提示される。本明細書に記載のシステム及び方法は、航空機の燃料タンクなどのコンテナ内の液体のレベル及び/または量を判定するのに役立つように使用することができる。
【0015】
光センサ100は、キャビティ104に光学的に結合された光ファイバ102を含む。キャビティ104は、キャビティにとって周囲の環境106が気体であるか液体であるかに起因するキャビティ104内部の屈折率の変化を検出するために、キャビティ104の周囲の環境106と流体連通する開口キャビティである。言い換えれば、センサ100のすぐ近くにある環境106の液体または気体がキャビティ104に流れ込み、センサ100はその液体または気体の屈折率を検出することができる。ファイバ102は、キャビティ104を通って延びる縦軸Aを画定する。キャビティ104は、メインセンサ本体108である第1の光学部材と、軸Aの軸方向にメインセンサ本体108から離間したエンドプレート110である第2の光学部材との間に画定される。
【0016】
複数のスタンドオフ112は、エンドプレート110をメインセンサ本体108から支持する。スタンドオフ112は、軸Aに対してキャビティ104の周りで円周方向に離間される。それぞれの開口部114は、各々円周方向に隣接する対のスタンドオフ112の間に画定される。開口部114は周囲環境106とキャビティ104との間の流体連通をもたらす。例示的な数の2つのスタンドオフ112及び2つの開口部114で示され、説明されているが、当業者は、任意の適切な数のスタンドオフ112及び開口部114が、本開示の範囲から逸脱することなく、それぞれ1つを含めて使用することができることを容易に理解するであろう。
【0017】
メインセンサ本体108、スタンドオフ112、及びエンドプレート110はすべて、サファイア材料を含むことができる。エンドプレート110は、任意選択に、所与の用途に必要な場合、キャビティを通る信号反射を増加させるために、部分的に鏡面化された表面116を任意に有することができる。メインセンサ本体108、スタンドオフ112、及びエンドプレート110は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Sentek Instruments, LLCに対する米国特許第10,294,525号で説明されているプロセスを使用して結合することができ、エンドプレート110がメインセンサ本体108に平行な単一のアセンブリを形成する。有利な構築技術は、メインセンサ本体108とエンドプレート110との間の軸方向のキャビティ104の所望の深さの円形キャビティを機械加工し、次に材料を機械加工して、メインの光本体108とスタンドオフ112のベースを構築することである。次に、エンドプレート110は、上で参照した米国特許第10,495,525号に開示されているサファイア対サファイアの直接的な接合技術を使用して、スタンドオフ112に接合することができる。
【0018】
今より図2を参照すると、第1の光路118は、ファイバ102から、ファイバ102とメインセンサ本体108との間の界面1を通り、メインセンサ本体108を通り、メインセンサ本体108とキャビティ104の間の界面2を通って、キャビティ104を横切って画定される。第1の光路118は、キャビティとエンドプレート110との間の界面3で反射され、キャビティ104を横切って戻り、メインセンサ本体108を通り、ファイバ102に戻る。第1の光路118からの光信号リターン、またはその光路の長さ(OPL)は、キャビティ104の流体の屈折率を判定するために、以下で説明するように分析することができる。
【0019】
第2の光路120は、ファイバ102から界面1を通り、メインセンサ本体108を通り、キャビティ104(界面2で)を画定するメインセンサ本体108の表面まで画定され、その表面(界面2)から反射され、キャビティ104に入ることなく、メインセンサ本体108を通ってファイバ102に戻る。この第2の光路120からファイバを通るこの光リターン信号は、下部で論じるように、センサ100の温度を判定する際に使用することができる。図4に示すように、コンテナ122内部の液体のレベルを判定する際に使用するために、コンテナ122内部の既知の位置に、複数のセンサ100を取り付けることができる。
【0020】
界面2と3との間の光路の差(OPD)に関する距離は、センサ100の所与の用途のための重要な設計パラメータである。このギャップ、すなわち軸Aの方向におけるギャップ104の長さは、メインセンサベース108のOPDとけっして重ならないように、すなわち界面2と3の間の距離が、界面1と2の間の距離と重ならないように設計することが重要であり得る。界面2と3の間のOPDはまた、検出に十分な信号の振幅を同様に返しながら、燃料や水を流すのに十分な大きさであるべきである。ギャップ104を横切る距離が長い場合、言い換えると、所与の用途によりギャップ104の軸方向の長さがより長いことが必要となる場合、ファイバ端部にコリメーティングレンズを使用することができる。この場合、追加のOPDが減少/最小化されるか、対象範囲外になるように、材料と長さを選択することが重要である。
【0021】
図3~4を参照すると、コンテナ、例えば航空機の燃料タンクなどのコンテナ122の液体のレベル及び/または量を感知する方法は、コンテナにある例えばセンサ100などの光センサから戻る光信号を監視することを含む。光データは、周波数を示す信号に変換される。
【0022】
検出方式は、ファイバ102から返されたスペクトルの波長を測定することである。これは、光源の波長範囲全体に広がる干渉縞のパターンを含んで戻る。従来、干渉縞の検出は分光計で行われていた。次に、関係C=λ/fを使用して周波数を判定することができる。式中、Cは波の(例えば、光の)速度、λは分光計で識別される波長、fは周波数である。周波数のデータは高速フーリエ変換(FFT)を受けて、図3の周波数領域の周波数軸に沿って位置するピークを識別する。通常、2つのピーク124、126が現れる。まず、ピーク124は、図2の第1の光路118の共振波長を示している。第1のピーク124の位置に応じて、屈折率は、図1~2で標識されたキャビティ104内部において、図3で標識された3つの異なるピーク124によって示されるように、空気(またはより一般的には、任意の気体)、水、燃料、またはより一般的に任意の他の液体を示しているか判定され得る。このピーク124は、図2で識別された第1の光路118について測定された光路の差(OPD)に対応する。
【0023】
引き続き図3を参照すると、光センサのセンサベース108(図1~2で識別される)の光学的長さ(OPLまたはOPD)を示す光センサ100から返されたデータを使用することにより、光センサの温度の判定が可能になる。図2で標識された第2の光路120からの波長領域データでFFTを使用した後、第2の光路120の共振波長を示す、図4の第2のピーク126の正確な周波数の値は、第2の光路120のOPL/OPDを判定するのに使用することができる。これは、光センサ100の熱膨張/収縮状態に依存する第2の光路120の正確な長さの測定をもたらすことができる。第2の光路120の既知の熱膨張係数及び長さが与えられると、ピーク126の周波数に基づいてセンサ100の温度を導き出すことができる。このとき、屈折率の変化の検出は、キャビティ104の光学的長さを変更する熱膨張/収縮効果を補うために、光センサ100の温度を使用して温度を補正することを含むことができる、なぜならスタンドオフ110の長さが温度の変化によって変化するからである。
【0024】
引き続き図4を参照すると、方法は、センサ100の屈折率の変化の検出に基づいて、またコンテナ122の光センサの既知の位置に基づいて、コンテナ122の液体レベル及び液体量のうちの少なくとも1つを判定することを含む。所与のセンサ100がそのキャビティ104での液体から気体への変化を検出すると、それは液体レベルがそのセンサ100を下回ったことの指標となる。センサ100が屈折率の変化を有するときのコンテナ122のセンサ100の位置または深さが与えられると、コンテナ100の液体レベルを判定するために計算を行うことができる。コンテナ100に分散されたセンサ100の数が多いほど、コンテナの液体レベル/量の測定の分解能を高くすることができる。センサ100が深度の方向だけでなく、コンテナ122のスパン全体においても分散されている場合、コンテナ122の向きに対する液体の表面の角度について補正を行うことができ、例えば燃料のレベル/量の測定の場合の航空機または他の車両の態勢の補正がある。2つの異なる液面の角度が図4に示されている。当業者は、三次元のコンテナ122全体にわたるセンサ100の三次元的分布が、液体のレベル/量の測定の補正/精度のための三次元的な液面判定を可能にすることを容易に理解するであろう。例えばコンテナ122が移動するとき加速から出る力などの、重力の方向及び/または液体に作用する他の任意の力に対するコンテナの角度を判定するために、例えばコンテナの外側の角度センサを使用して、液面とコンテナ122の相対的な態勢を判定することも可能である。コントローラ128は、上述の測定を行うためにセンサ100のネットワークに動作可能に接続することができる。図面を明確にするために、個々のセンサ100とコントローラ128との間の接続は、図4に描かれていない。
【0025】
上部で開示したシステム及び方法は、後続の潜在的な利点など、従来のシステムに勝る潜在的な利点を授けることができる。本明細書で開示される光センサは、非常に低い電力を使用することができ、また質問信号が光学式であるため、例えば燃料タンクでの使用に対して本質的に安全である。これにより、燃料タンクの電気クリアランスの規則が適用されないため、機体製造業者が本明細書で開示するセンサを設置するのがはるかに容易になる。温度と液面レベルは、同じセンサ内部で独立して測定できる。
【0026】
本開示の方法及びシステムは、上部で説明し、図面に示したように、航空機の燃料タンクなどのコンテナの液体レベル及び/または量を判定することをもたらす。本開示の装置及び方法が、好ましい実施形態を参照して示され説明されてきたが、本開示の範囲から逸脱することなく、それらに対して変更及び/または修正がなされ得ることを、当業者は容易に理解するであろう。
図1
図2
図3
図4