(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023116587
(43)【公開日】2023-08-22
(54)【発明の名称】フィルタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B01D 24/00 20060101AFI20230815BHJP
B01D 29/07 20060101ALI20230815BHJP
B01D 46/00 20220101ALI20230815BHJP
【FI】
B01D29/00 Z
B01D29/06 510Z
B01D46/00 302
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023092619
(22)【出願日】2023-06-05
(62)【分割の表示】P 2020513335の分割
【原出願日】2018-09-25
(31)【優先権主張番号】62/562,917
(32)【優先日】2017-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591163214
【氏名又は名称】ドナルドソン カンパニー,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サラ, マーク, エー.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】効率、フィルタ寿命、及び圧力低下を改善することができるパネルフィルタアセンブリを提供する。
【解決手段】フィルタ媒体910の複数の積層シートを備え、前記シートが、複数の縦溝と、第1の流れ面920と、第2の流れ面930とを画定し、複数の縦溝のそれぞれが、第1の流れ面における縦溝開口部942と、第2の流れ面の方の縦溝閉鎖部916とを画定し、複数の縦溝の第1の縦溝941が、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離d
1を画定し、第2の縦溝943が、第2の縦溝距離d
2を画定し、第3の縦溝981が、第3の縦溝距離d
3を画定し、第2の縦溝が、第1の縦溝にx軸方向に隣接し、第3の縦溝が、第1の縦溝に対してy軸方向に位置付けられ、第1の縦溝距離が、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なり、第1の縦溝距離が、第3の縦溝距離と2mmを超えて異なる、パネルフィルタアセンブリとする。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の複数の縦溝と、フィルタアセンブリの第1の端部上の第1の流れ面と、前記フィルタアセンブリの反対側の第2の端部上の第2の流れ面とを相互に画定する、フィルタ媒体の第1のシートと前記フィルタ媒体の第2のシートとを備え、
前記第1の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面までの距離を画定し、
前記第1の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面における縦溝開口部と、前記第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定し、
前記第1の複数の縦溝の第1の縦溝が第1の縦溝距離を画定し、
前記第1の複数の縦溝の第2の縦溝が第2の縦溝距離を画定し、
前記第1の縦溝距離及び前記第2の縦溝距離が、2mmを超えて異なる、
フィルタアセンブリ。
【請求項2】
前記フィルタ媒体の第1のシート及び前記フィルタ媒体の第2のシートが不連続である、
請求項1及び3~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項3】
前記フィルタ媒体の第1のシート及び前記フィルタ媒体の第2のシートが連続し、折り目によって分離されている、
請求項1~2及び4~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項4】
前記縦溝閉鎖部が前記第2の流れ面に隣接している、
請求項1~3及び5~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項5】
フィルタ媒体の第3のシートをさらに備え、
前記フィルタ媒体の第3のシート及び前記フィルタ媒体の第2のシートが、第2の複数の縦溝と、前記第1の流れ面と、前記第2の流れ面とを相互に画定し、
前記第2の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面に延在し、
前記第2の複数の縦溝のそれぞれが、前記第2の流れ面における縦溝開口部と、前記第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する、
請求項1~4及び6~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項6】
前記第2の複数の縦溝が、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面までの第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を備え、
前記第3の縦溝距離が、前記第1の縦溝距離及び前記第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる、
請求項1~5及び7~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の複数の縦溝が、第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を備え、
前記第3の縦溝距離が、前記第1の縦溝距離及び前記第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる、
請求項1~6及び8~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項8】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる、
請求項1~7及び9~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項9】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる、
請求項1~8及び10~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項10】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる、
請求項1~9及び11~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項11】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる、
請求項1~10及び12~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項12】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面が非平行である、
請求項1~11及び13~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項13】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの少なくとも1つが非平面状である、
請求項1~12及び14~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項14】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの少なくとも1つが凹状である、
請求項1~13及び15~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項15】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの少なくとも1つが平面状である、
請求項1~14及び16~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項16】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面がどちらも非平面状である、
請求項1~15及び17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項17】
前記第1のシートがフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、
前記第2のシートがフィルタ媒体の対面シートである、
請求項1~16及び18のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項18】
前記第1のシート及び前記第2のシートがどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである、
請求項1~17のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項19】
z軸のまわりに渦巻状構成を画定するフィルタ媒体を備え、
前記フィルタ媒体が、第1の流れ面と、第2の流れ面と、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面に延在する複数の縦溝とを画定し、
前記複数の縦溝のそれぞれが、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定し、
前記複数の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを備え、
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる、
フィルタアセンブリ。
【請求項20】
前記第2の流れ面が、前記第1の流れ面に対して非平行である、
請求項19及び21~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項21】
前記第1の流れ面が非平面状であり、
前記第2の流れ面が平面状である、
請求項19~20及び22~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項22】
非平面状の前記第1の流れ面、
前記第2の流れ面が非平面状である、
請求項19~21及び23~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項23】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの1つが凹状である、
請求項19~22及び24~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項24】
フィルタ媒体の第1のシートと、前記フィルタ媒体の第1のシートに隣接するフィルタ媒体の第2のシートとを備え、
前記第1のシート及び前記第2のシートが前記z軸のまわりに渦巻状構成を画定し、
前記第1のシート及び前記第2のシートが前記複数の縦溝を相互に画定する、
請求項19~23及び25~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項25】
前記第1のシート及び前記第2のシートが不連続である、
請求項19~24及び26~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項26】
前記第1のシート及び前記第2のシートが連続し、前記第2の流れ面を画定する折り目によって分離されている、
請求項19~25及び27~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項27】
前記フィルタ媒体の第1のシートが、前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面によって画定された第1の幅を有し、
前記フィルタ媒体の第2のシートが、前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面によって画定された第2の幅を有し、
前記第1の幅が、前記第2の幅と2mmを超えて異なる、
請求項19~26及び28~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項28】
前記フィルタ媒体の第1のシートが縦溝付きシートであり、
前記フィルタ媒体の第2のシートが対面シートである、
請求項19~27及び29~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項29】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる、
請求項19~28及び32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項30】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる、
請求項19~29及び31~32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項31】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる、
請求項19~30及び32のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項32】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる、
請求項19~31のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項33】
第1の流れ面と、第2の流れ面と、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面に延在する複数の縦溝とを相互に画定する積層構成であるフィルタ媒体の複数のシートを備え、
前記フィルタ媒体の複数のシートが、第1の縦溝層及び第2の縦溝層の規則的に交互になるパターンを画定し、
前記第1の層のそれぞれが、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の層距離を画定し、
前記第2の層のそれぞれが、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の層距離を画定し、
前記第1の層距離及び前記第2の層距離が、2mmを超えて異なる、
パネルフィルタアセンブリ。
【請求項34】
前記複数の縦溝のそれぞれが、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する、
請求項33及び35~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項35】
前記第1の層及び第2の層のそれぞれが、縦溝付きシート及び隣接する対面シートによって画定される、
請求項33~34及び36~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項36】
各縦溝層の各縦溝付きシート及び対面シートが、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の略等しい距離を画定する、
請求項33~35及び37~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項37】
少なくとも1つの縦溝層の各縦溝付きシート及び対面シートが、2mmを超えて異なる前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の距離を画定する、
請求項33~36及び38~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項38】
前記第1の層及び前記第2の層のそれぞれが、フィルタ媒体の2つの隣接する縦溝付きシートによって画定される、
請求項33~37及び39~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項39】
前記フィルタ媒体の複数のシートが不連続である、
請求項33~38及び40~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項40】
前記フィルタ媒体の複数のシートが連続し、前記第1の流れ面を形成する折り目の第1の組及び前記第2の流れ面を形成する折り目の第2の組によって分離されている、
請求項33~39及び41~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項41】
前記フィルタ媒体の複数のシートが、第3の縦溝層の規則的に交互になるパターンをさらに画定し、
各第3の縦溝層が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第3の層距離を有し、
前記第3の層距離が、前記第1の層距離及び前記第2の層距離と2mmを超えて異なる、
請求項33~40及び42~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項42】
前記フィルタ媒体の複数のシートが、第4の縦溝層の規則的に交互になるパターンをさらに画定し、
各第4の縦溝層が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第4の層距離を有し、
前記第4の層距離が、前記第1の層距離、前記第2の層距離、及び前記第3の層距離と2mmを超えて異なる、
請求項33~41及び43~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項43】
前記第2の流れ面が平面状である、
請求項33~42及び44~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項44】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面は非平面状である、
請求項33~43及び45~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項45】
前記第1の層距離が、前記第2の層距離と少なくとも5mm異なる、
請求項33~44及び46~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項46】
前記第1の層距離が、前記第2の層距離と3mm~20mm異なる、
請求項33~45及び47~48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項47】
前記第1の層距離が、前記第2の層距離と少なくとも8mm異なる、
請求項33~46及び48のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項48】
前記第1の層距離が、前記第2の層距離と少なくとも14mm異なる、
請求項33~47のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項49】
第1の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定する、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを備え、
前記第1の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面に延在し、
前記第1の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面における縦溝開口部と、前記第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定し、
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの少なくとも1つが凹状である、
フィルタアセンブリ。
【請求項50】
前記第1のシートがフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、前記第2のシートがフィルタ媒体の対面シートである、
請求項49及び51~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項51】
前記第1のシート及び前記第2のシートがどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである、
請求項49~50及び52~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項52】
前記縦溝閉鎖部が前記第2の流れ面に隣接している、
請求項49~51及び53~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項53】
フィルタ媒体の第3のシートをさらに備え、
前記フィルタ媒体の第3のシート及び前記フィルタ媒体の第2のシートが、第2の複数の縦溝と、前記第1の流れ面と、前記第2の流れ面とを相互に画定し、
前記第2の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面に延在し、
前記第2の複数の縦溝のそれぞれが、前記第2の流れ面における縦溝開口部と、前記第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する、
請求項49~52及び54~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項54】
前記第1の複数の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを有し、
前記第2の複数の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、
前記第1の縦溝距離、第2の縦溝距離、及び第3の縦溝距離のそれぞれが、2mmを超えて異なる、
請求項49~53及び55~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項55】
前記フィルタアセンブリがパネルフィルタである、
請求項49~54及び56~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項56】
前記フィルタ媒体の第1のシート及び前記フィルタ媒体の第2のシートが、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する、
請求項49~55及び57~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項57】
前記フィルタ媒体の第1のシート及び前記フィルタ媒体の第2のシートが連続し、前記第2の流れ面を画定する折り目によって分離されている、
請求項49~56及び58~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項58】
前記第1の複数の縦溝の第1の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、
前記第1の複数の縦溝の第2の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる、
請求項49~57及び59~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項59】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面がどちらも非平面状である、
請求項49~58及び60~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項60】
前記第1のシート及び前記第2のシートが不連続である、
請求項49~59及び61~62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項61】
前記第1の流れ面が、前記フィルタアセンブリに対して前記第2の流れ面の反対側にある、
請求項49~60及び62のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項62】
前記複数の縦溝が平行である、
請求項49~61のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項63】
それぞれがx軸に平行な方向に延在する幅とz軸に平行な方向に延在する長さとを有する、フィルタ媒体の複数の積層シートを備え、
前記フィルタ媒体の複数のシートが、y軸に平行な方向に積み重ねられ、
前記フィルタ媒体の複数のシートが、複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを画定し、
前記複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面における縦溝開口部と、前記第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定し、
前記複数の縦溝の第1の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、
前記複数の縦溝の第2の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、
前記複数の縦溝の第3の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定し、
前記第2の縦溝が、前記第1の縦溝にx軸方向に隣接し、
前記第3の縦溝が、前記第1の縦溝に対してy軸方向に位置付けられ、
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と2mmを超えて異なり、
前記第1の縦溝距離が、前記第3の縦溝距離と2mmを超えて異なる、
パネルフィルタアセンブリ。
【請求項64】
前記フィルタ媒体の複数の積層シートが不連続である、
請求項63及び65~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項65】
前記フィルタ媒体の複数の積層シートが連続し、折り目によって分離されている、
請求項63~64及び66~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項66】
第1の縦溝距離、前記第2の縦溝距離、及び前記第3の縦溝距離が、2mmを超えて異なる、
請求項63~65及び67~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項67】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの少なくとも1つが非平面状である、
請求項63~66及び68~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項68】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの少なくとも1つが凹状である、
請求項63~67及び69~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項69】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面がどちらも非平面状である、
請求項63~68及び70~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項70】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面が非平行である、
請求項63~69及び71~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項71】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離及び前記第3の縦溝距離と少なくとも5mm異なる、
請求項63~70及び72~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項72】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離及び前記第3の縦溝距離と3mm~20mm異なる、
請求項63~71及び73~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項73】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離及び前記第3の縦溝距離と少なくとも8mm異なる、
請求項63~72及び74~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項74】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離及び前記第3の縦溝距離と少なくとも15mm異なる、
請求項63~73及び75~76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項75】
前記フィルタ媒体の複数の積層シートが、交互になるフィルタ媒体の縦溝付きシート及びフィルタ媒体の対面シートを備える、
請求項63~74及び76のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項76】
前記フィルタ媒体の複数の積層シートのそれぞれが、フィルタ媒体の縦溝付きシートである、
請求項63~75のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項77】
複数の縦溝と、第1の流れ面を画定する第1の縁部と、前記フィルタアセンブリに対して前記第1の流れ面の反対側の第2の流れ面とを画定するフィルタ媒体を備え、
前記複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面における縦溝開口部と、前記第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定し、
前記複数の縦溝が、非平面状である縦溝開口部を画定する少なくとも1つの縦溝を備える、
フィルタアセンブリ。
【請求項78】
前記フィルタ媒体が、積層構成であるフィルタ媒体の複数のシートを備える、
請求項77及び79~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項79】
前記フィルタ媒体の複数のシートが、交互になるフィルタ媒体の縦溝付きシート及びフィルタ媒体の対面シートを備える、
請求項77~78及び80~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項80】
前記フィルタ媒体の複数のシートが、フィルタ媒体の縦溝付きシートである、
請求項77~79及び81~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項81】
前記フィルタ媒体が、z軸のまわりの渦巻状構成である、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを備える、
請求項77~80及び82~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項82】
前記フィルタ媒体の第1のシートが縦溝付きシートであり、
前記フィルタ媒体の第2のシートが対面シートである、
請求項77~81及び83~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項83】
前記フィルタアセンブリがパネルフィルタである、
請求項77~82及び84~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項84】
前記複数の縦溝の前記第1の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、
前記複数の縦溝の前記第2の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる、
請求項77~83及び85~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項85】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる、
請求項77~84及び86~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項86】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる、
請求項77~85及び87~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項87】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる、
請求項77~86及び88~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項88】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる、
請求項77~87及び89~90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項89】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面がどちらも非平面状である、
請求項77~88及び90のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項90】
前記縦溝閉鎖部が前記第2の流れ面に隣接している、
請求項77~89のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項91】
第1の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定する、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを備え、
前記第1の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面に延在し、
前記第1の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面における縦溝開口部と、前記第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定し、
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面が平面状であり、
前記第1の流れ面が前記第2の流れ面に対して非平行である、
フィルタアセンブリ。
【請求項92】
前記第1のシートがフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、
前記第2のシートがフィルタ媒体の対面シートである、
請求項91及び93~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項93】
前記第1のシート及び前記第2のシートがどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである、
請求項91~92及び94~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項94】
前記縦溝閉鎖部が前記第2の流れ面に隣接している、
請求項91~93及び95~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項95】
フィルタ媒体の第3のシートをさらに備え、
前記フィルタ媒体の第3のシート及び前記フィルタ媒体の第2のシートが、前記第2の複数の縦溝と、前記第1の流れ面と、前記第2の流れ面とを相互に画定し、
前記第2の複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面から前記第2の流れ面に延在し、
前記第2の複数の縦溝のそれぞれが、前記第2の流れ面における縦溝開口部と、前記第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する、
請求項91~94及び96~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項96】
前記第1の複数の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを有し、
前記第2の複数の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、
前記第1の縦溝距離、第2の縦溝距離、及び第3の縦溝距離のそれぞれが、2mmを超えて異なる、
請求項91~95及び97~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項97】
前記フィルタアセンブリがパネルフィルタである、
請求項91~96及び98~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項98】
前記フィルタ媒体の第1のシート及び前記フィルタ媒体の第2のシートが、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する、
請求項91~97及び99~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項99】
前記第1の複数の縦溝の第1の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、
前記第1の複数の縦溝の第2の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる、
請求項91~98及び100~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項100】
前記第1のシート及び前記第2のシートが不連続である、
請求項91~99及び101~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項101】
前記第1のシート及び前記第2のシートが連続し、折り目によって分離されている、
請求項91~100及び102~103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項102】
前記第1の流れ面が、前記フィルタアセンブリに対して前記第2の流れ面の反対側にある、
請求項91~101及び103のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項103】
前記第1の複数の縦溝は平行である、
請求項91~102のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張
本出願は、2017年9月25日に出願された米国仮特許出願第62/562,917号明細書の利益を主張し、その開示は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書に開示される技術は一般に、フィルタに関する。より詳細には、本明細書に開示される技術は、フィルタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
空気や液体などの流体の流れは、その中の汚染物質を運んでいる。多くの例において、この汚染物質の一部又はすべてを流体の流れからろ過することが望ましい。たとえば、自動車又は発電機器用のエンジンへの空気の流れ、ガスタービンシステムへの空気及びガスの流れ、さまざまな燃焼炉への空気及びガスの流れ、並びに、熱交換器(たとえば、加熱及び空調用)への空気及びガスの流れは、多くの場合、ろ過されるべき粒子状の汚染物質を運んでいる。また、エンジン潤滑システム、液圧システム、クーラントシステム、及び燃料システムにおける液体の流れも、ろ過されるべき汚染物質を運んでいる可能性がある。このようなシステムにおいては、選択された汚染物質を流体から除去すること(或いは、その含有濃度を低減すること)が望ましい。汚染物質低減用として、さまざまな流体フィルタ(ガス又は液体フィルタ)が開発されてきた。しかしながら、一般に、絶え間ない改良が求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、z軸のまわりに渦巻状構成を画定するフィルタ媒体を有するフィルタアセンブリを対象とする。フィルタ媒体は、第1の流れ面と、第2の流れ面と、第1の流れ面から第2の流れ面に延在する複数の縦溝とを画定する。複数の縦溝のそれぞれは、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する。複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを有し、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。
【0005】
いくつかの実施形態において、第2の流れ面は、第1の流れ面に対して非平行である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面は非平面状であり、第2の流れ面は平面状である。追加的に又は代替的に、非平面状の第1の流れ面、第2の流れ面は非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。
【0006】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリは、フィルタ媒体の第1のシートと、フィルタ媒体の第1のシートに隣接するフィルタ媒体の第2のシートとを有し、第1のシート及び第2のシートはz軸のまわりに渦巻状構成を画定し、第1のシート及び第2のシートは複数の縦溝を相互に画定する。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは不連続である。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは連続し、第2の流れ面を画定する折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシートは、第1の流れ面及び第2の流れ面によって画定された第1の幅を有し、フィルタ媒体の第2のシートは、第1の流れ面及び第2の流れ面によって画定された第2の幅を有し、第1の幅は、第2の幅と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシートは縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシートは対面シートである。
【0007】
追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる。
【0008】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、第1の流れ面と、第2の流れ面と、第1の流れ面から第2の流れ面に延在する複数の縦溝とを相互に画定する積層構成であるフィルタ媒体の複数のシートを有するパネルフィルタアセンブリに関する。フィルタ媒体の複数のシートは、第1の縦溝層及び第2の縦溝層の規則的に交互になるパターンを画定し、第1の層のそれぞれは、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の層距離を画定し、第2の層のそれぞれは、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の層距離を画定する。第1の層距離及び第2の層距離は、2mmを超えて異なる。
【0009】
さまざまな実施形態において、複数の縦溝のそれぞれは、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する。追加的に又は代替的に、第1の層及び第2の層のそれぞれは、縦溝付きシート及び隣接する対面シートによって画定される。追加的に又は代替的に、各縦溝層の各縦溝付きシート及び対面シートは、第1の流れ面と第2の流れ面との間の略等しい距離を画定する。追加的に又は代替的に、少なくとも1つの縦溝層の各縦溝付きシート及び対面シートは、2mmを超えて異なる第1の流れ面と第2の流れ面との間の距離を画定する。追加的に又は代替的に、第1の層及び第2の層のそれぞれは、フィルタ媒体の2つの隣接する縦溝付きシートによって画定される。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは不連続である。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは連続し、第1の流れ面を形成する折り目の第1の組及び第2の流れ面を形成する折り目の第2の組によって分離されている。
【0010】
追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは、第3の縦溝層の規則的に交互になるパターンをさらに画定し、各第3の縦溝層は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第3の層距離を有し、第3の層距離は、第1の層距離及び第2の層距離と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは、第4の縦溝層の規則的に交互になるパターンをさらに画定し、各第4の縦溝層は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第4の層距離を有し、第4の層距離は、第1の層距離、第2の層距離、及び第3の層距離と2mmを超えて異なる。
【0011】
追加的に又は代替的に、第2の流れ面は平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面は非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、第1の層距離は、第2の層距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の層距離は、第2の層距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の層距離は、第2の層距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の層距離は、第2の層距離と少なくとも14mm異なる。
【0012】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、第1の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを有するフィルタアセンブリに関する。第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面に延在し、第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの少なくとも1つは非平面状である。
【0013】
いくつかのこのような実施形態において、第1のシートはフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、第2のシートはフィルタ媒体の対面シートである。代替的に、第1のシート及び第2のシートはどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。追加的に又は代替的に、縦溝閉鎖部は第2の流れ面に隣接している。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。
【0014】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリは、フィルタ媒体の第3のシートを有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、第2の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定する。第2の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面に延在し、第2の複数の縦溝のそれぞれは、第2の流れ面における縦溝開口部と、第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを有する。第2の複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、第1の縦溝距離、第2の縦溝距離、及び第3の縦溝距離のそれぞれは、2mmを超えて異なる。
【0015】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリはパネルフィルタである。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは連続し、第2の流れ面を画定する折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝の第1の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、第1の複数の縦溝の第2の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。
【0016】
追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは不連続である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面は、フィルタアセンブリに対して第2の流れ面の反対側にある。追加的に又は代替的に、複数の縦溝は平行である。
【0017】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、第1の複数の縦溝と、フィルタアセンブリの第1の端部上の第1の流れ面と、フィルタアセンブリの反対側の第2の端部上の第2の流れ面とを相互に画定する、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを有するフィルタアセンブリに関する。第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面までの距離を画定し、第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。第1の複数の縦溝の第1の縦溝は第1の縦溝距離を画定し、第1の複数の縦溝の第2の縦溝は第2の縦溝距離を画定し、第1の縦溝距離及び第2の縦溝距離は、2mmを超えて異なる。
【0018】
いくつかのこのような実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは不連続であり、一方、他の実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは連続し、折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、縦溝閉鎖部は第2の流れ面に隣接している。
【0019】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリは、フィルタ媒体の第3のシートを有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、第2の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定する。第2の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面まで延在し、第2の複数の縦溝のそれぞれは、第2の流れ面における縦溝開口部と、第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。追加的に又は代替的に、第2の複数の縦溝は、第1の流れ面から第2の流れ面までの第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、第3の縦溝距離は、第1の縦溝距離及び第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。
【0020】
追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝は、第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、第3の縦溝距離は、第1の縦溝距離及び第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる。
【0021】
追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面は非平行である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの少なくとも1つは非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの少なくとも1つは平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。追加的に又は代替的に、第1のシートはフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、第2のシートはフィルタ媒体の対面シートである。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートはどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。
【0022】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、それぞれがx軸に平行な方向に延在する幅とz軸に平行な方向に延在する長さとを有する、フィルタ媒体の複数の積層シートを有するパネルフィルタアセンブリを対象とする。フィルタ媒体の複数のシートは、y軸に平行な方向に積み重ねられる。フィルタ媒体の複数のシートは、複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを画定し、複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。複数の縦溝の第1の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、複数の縦溝の第2の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、複数の縦溝の第3の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定し、第2の縦溝は、第1の縦溝にx軸方向に隣接し、第3の縦溝は、第1の縦溝に対してy軸方向に位置付けられる。第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なり、第1の縦溝距離は、第3の縦溝距離と2mmを超えて異なる。
【0023】
いくつかのこのような実施形態において、フィルタ媒体の複数の積層シートは不連続である。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数の積層シートは連続し、折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離、第2の縦溝距離、及び第3の縦溝距離は、2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの少なくとも1つは非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面は非平行である。
【0024】
追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離及び第3の縦溝距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離及び第3の縦溝距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離及び第3の縦溝距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離及び第3の縦溝距離と少なくとも15mm異なる。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数の積層シートは、フィルタ媒体の交互になる縦溝付きシートと、フィルタ媒体の対面シートとを有する。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数の積層シートのそれぞれは、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。
【0025】
いくつかの実施形態は、複数の縦溝と、第1の流れ面を画定する第1の縁部と、フィルタアセンブリに対して第1の流れ面の反対側にある第2の流れ面とを画定するフィルタ媒体を有するフィルタアセンブリを対象とする。複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。複数の縦溝は、非平面状である縦溝開口部を画定する少なくとも1つの縦溝を有する。
【0026】
いくつかのこのような実施形態において、フィルタ媒体は、積層構成のフィルタ媒体の複数のシートである。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは、フィルタ媒体の交互になる縦溝付きシートと、フィルタ媒体の対面シートとを有する。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体は、フィルタ媒体の第1のシートと、z軸のまわりで渦巻状構成であるフィルタ媒体の第2のシートとを有する。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシートは縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシートは対面シートである。追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリはパネルフィルタである。
【0027】
追加的に又は代替的に、複数の縦溝の第1の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、複数の縦溝の第2の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、縦溝閉鎖部は第2の流れ面に隣接している。
【0028】
本明細書に開示される技術のいくつかの実施形態は、第1の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを有するフィルタアセンブリを対象とする。第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面に延在する。第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。第1の流れ面及び第2の流れ面は平面状であり、第1の流れ面は、第2の流れ面に対して非平行である。
【0029】
いくつかのこのような実施形態において、第1のシートはフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、第2のシートはフィルタ媒体の対面シートである。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートはどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。追加的に又は代替的に、縦溝閉鎖部は第2の流れ面に隣接している。
【0030】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリは、フィルタ媒体の第3のシートを有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、第2の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定し、第2の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面に延在する。第2の複数の縦溝のそれぞれは、第2の流れ面における縦溝開口部と、第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを有する。第2の複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、第1の縦溝距離、第2の縦溝距離、及び第3の縦溝距離のそれぞれは、2mmを超えて異なる。
【0031】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリはパネルフィルタである。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝の第1の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、第1の複数の縦溝の第2の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは不連続である。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは連続し、折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、第1の流れ面は、フィルタアセンブリに対して第2の流れ面の反対側にある。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝は平行である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本明細書に開示される技術に一致する例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図2a】本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図3】本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリの側断面図である。
【
図4a】いくつかの実施形態に一致する例示的なフィルタ媒体である。
【
図4b】いくつかの実施形態に一致する別の例示的なフィルタ媒体である。
【
図4c】いくつかの実施形態に一致するさらに別の例示的なフィルタ媒体である。
【
図4d】いくつかの実施形態に一致する例示的なフィルタ媒体である。
【
図5】本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図6a】本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図6b】
図6aのフィルタアセンブリの第1の面の正面図である。
【
図7】本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図8】本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図9】本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図10】本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図11A】本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリの側面図である。
【
図12A】本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリの断面図である。
【
図13A】本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリの断面図である。
【
図14A】本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリの斜視図である。
【
図15】本明細書に開示される技術に一致するフィルタアセンブリ側断面である。
【
図16】本明細書に開示される技術に一致するフィルタアセンブリの別の側断面図である。
【
図17】本明細書に開示される技術に一致するフィルタアセンブリの別の側断面図である。
【
図18】さまざまな実施形態に一致するフィルタ媒体の断面図である。
【
図19】本明細書に開示される技術に一致する例示的なフィルタアセンブリの流れ面の正面概略図である。
【
図20】本明細書に開示される技術に一致するフィルタアセンブリの断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本技術は、本技術のさまざまな実施形態の、添付図面に関連する以下の詳細な説明を考察することによって、さらに完全に理解及び認識することができる。
【0034】
本明細書に開示される技術は一般に、縦溝付きフィルタアセンブリに関し、ここで、フィルタ媒体に形成される縦溝は、フィルタアセンブリの第1の流れ面からフィルタアセンブリの第2の流れ面まで延在し、1つの流れ面は入口であり、1つの流れ面は出口である。本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、より大きなシステムの特定の空間に収容することができるフィルタ媒体の量を増加させることができ、それにより、例として、効率、フィルタ寿命、及び圧力低下を改善することができる。本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、フィルタアセンブリを通る流体流れを改善することができ、たとえば、フィルタアセンブリへの流体流れを増加させることができる。本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、フィルタアセンブリの入口を形成する流れ面上で「固化する」微粒子を減少させることができ、それにより、フィルタアセンブリの寿命にわたってフィルタアセンブリへの流体流れを改善することができる。他の利点も本技術によっても実現されるであろう。
【0035】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、z軸のまわりに渦巻状構成を画定するフィルタ媒体を有するフィルタアセンブリを対象とする。フィルタ媒体は、第1の流れ面と、第2の流れ面と、第1の流れ面から第2の流れ面に延在する複数の縦溝とを画定する。複数の縦溝のそれぞれは、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する。複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを有し、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。
【0036】
いくつかの実施形態において、第2の流れ面は、第1の流れ面に対して非平行である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面は非平面状であり、第2の流れ面は平面状である。追加的に又は代替的に、非平面状の第1の流れ面、第2の流れ面は非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。
【0037】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリは、フィルタ媒体の第1のシートと、フィルタ媒体の第1のシートに隣接するフィルタ媒体の第2のシートとを有し、第1のシート及び第2のシートはz軸のまわりに渦巻状構成を画定し、第1のシート及び第2のシートは複数の縦溝を相互に画定する。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは不連続である。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは連続し、第2の流れ面を画定する折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシートは、第1の流れ面及び第2の流れ面によって画定された第1の幅を有し、フィルタ媒体の第2のシートは、第1の流れ面及び第2の流れ面によって画定された第2の幅を有し、第1の幅は、第2の幅と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシートは縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシートは対面シートである。
【0038】
追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる。
【0039】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、第1の流れ面と、第2の流れ面と、第1の流れ面から第2の流れ面に延在する複数の縦溝とを相互に画定する積層構成であるフィルタ媒体の複数のシートを有するパネルフィルタアセンブリに関する。フィルタ媒体の複数のシートは、第1の縦溝層及び第2の縦溝層の規則的に交互になるパターンを画定し、第1の層のそれぞれは、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の層距離を画定し、第2の層のそれぞれは、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の層距離を画定する。第1の層距離及び第2の層距離は、2mmを超えて異なる。
【0040】
さまざまな実施形態において、複数の縦溝のそれぞれは、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する。追加的に又は代替的に、第1の層及び第2の層のそれぞれは、縦溝付きシート及び隣接する対面シートによって画定される。追加的に又は代替的に、各縦溝層の各縦溝付きシート及び対面シートは、第1の流れ面と第2の流れ面との間の略等しい距離を画定する。追加的に又は代替的に、少なくとも1つの縦溝層の各縦溝付きシート及び対面シートは、2mmを超えて異なる第1の流れ面と第2の流れ面との間の距離を画定する。追加的に又は代替的に、第1の層及び第2の層のそれぞれは、フィルタ媒体の2つの隣接する縦溝付きシートによって画定される。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは不連続である。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは連続し、第1の流れ面を形成する折り目の第1の組及び第2の流れ面を形成する折り目の第2の組によって分離されている。
【0041】
追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは、第3の縦溝層の規則的に交互になるパターンをさらに画定し、各第3の縦溝層は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第3の層距離を有し、第3の層距離は、第1の層距離及び第2の層距離と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは、第4の縦溝層の規則的に交互になるパターンをさらに画定し、各第4の縦溝層は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第4の層距離を有し、第4の層距離は、第1の層距離、第2の層距離、及び第3の層距離と2mmを超えて異なる。
【0042】
追加的に又は代替的に、第2の流れ面は平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面は非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、第1の層距離は、第2の層距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の層距離は、第2の層距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の層距離は、第2の層距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の層距離は、第2の層距離と少なくとも14mm異なる。
【0043】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、第1の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを有するフィルタアセンブリに関する。第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面に延在し、第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの少なくとも1つは非平面状である。
【0044】
いくつかのこのような実施形態において、第1のシートはフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、第2のシートはフィルタ媒体の対面シートである。代替的に、第1のシート及び第2のシートはどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。追加的に又は代替的に、縦溝閉鎖部は第2の流れ面に隣接している。
【0045】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリは、フィルタ媒体の第3のシートを有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、第2の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定する。第2の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面に延在し、第2の複数の縦溝のそれぞれは、第2の流れ面における縦溝開口部と、第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを有する。第2の複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、第1の縦溝距離、第2の縦溝距離、及び第3の縦溝距離のそれぞれは、2mmを超えて異なる。
【0046】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリはパネルフィルタである。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは連続し、第2の流れ面を画定する折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝の第1の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、第1の複数の縦溝の第2の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。
【0047】
追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは不連続である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面は、フィルタアセンブリに対して第2の流れ面の反対側にある。追加的に又は代替的に、複数の縦溝は平行である。
【0048】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、第1の複数の縦溝と、フィルタアセンブリの第1の端部上の第1の流れ面と、フィルタアセンブリの反対側の第2の端部上の第2の流れ面とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを有するフィルタアセンブリに関する。第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面までの距離を画定し、第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。第1の複数の縦溝の第1の縦溝は第1の縦溝距離を画定し、第1の複数の縦溝の第2の縦溝は第2の縦溝距離を画定し、第1の縦溝距離及び第2の縦溝距離は、2mmを超えて異なる。
【0049】
いくつかのこのような実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは不連続であり、一方、他の実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは連続し、折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、縦溝閉鎖部は第2の流れ面に隣接している。
【0050】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリは、フィルタ媒体の第3のシートを有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、第2の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定する。第2の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面まで延在し、第2の複数の縦溝のそれぞれは、第2の流れ面における縦溝開口部と、第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。追加的に又は代替的に、第2の複数の縦溝は、第1の流れ面から第2の流れ面までの第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、第3の縦溝距離は、第1の縦溝距離及び第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。
【0051】
追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝は、第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、第3の縦溝距離は、第1の縦溝距離及び第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる。
【0052】
追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面は非平行である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの少なくとも1つは非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの少なくとも1つは平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。追加的に又は代替的に、第1のシートはフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、第2のシートはフィルタ媒体の対面シートである。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートはどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。
【0053】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される技術は、それぞれがx軸に平行な方向に延在する幅とz軸に平行な方向に延在する長さとを有する、フィルタ媒体の複数の積層シートを有するパネルフィルタアセンブリを対象とする。フィルタ媒体の複数のシートは、y軸に平行な方向に積み重ねられる。フィルタ媒体の複数のシートは、複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを画定し、複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。複数の縦溝の第1の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、複数の縦溝の第2の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、複数の縦溝の第3の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定し、第2の縦溝は、第1の縦溝にx軸方向に隣接し、第3の縦溝は、第1の縦溝に対してy軸方向に位置付けられる。第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なり、第1の縦溝距離は、第3の縦溝距離と2mmを超えて異なる。
【0054】
いくつかのこのような実施形態において、フィルタ媒体の複数の積層シートは不連続である。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数の積層シートは連続し、折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離、第2の縦溝距離、及び第3の縦溝距離は、2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの少なくとも1つは非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面は非平行である。
【0055】
追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離及び第3の縦溝距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離及び第3の縦溝距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離及び第3の縦溝距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離及び第3の縦溝距離と少なくとも15mm異なる。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数の積層シートは、フィルタ媒体の交互になる縦溝付きシートと、フィルタ媒体の対面シートとを有する。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数の積層シートのそれぞれは、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。
【0056】
いくつかの実施形態は、複数の縦溝と、第1の流れ面を画定する第1の縁部と、フィルタアセンブリに対して第1の流れ面の反対側にある第2の流れ面とを画定するフィルタ媒体を有するフィルタアセンブリを対象とする。複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。複数の縦溝は、非平面状である縦溝開口部を画定する少なくとも1つの縦溝を有する。
【0057】
いくつかのこのような実施形態において、フィルタ媒体は、積層構成のフィルタ媒体の複数のシートである。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは、フィルタ媒体の交互になる縦溝付きシートと、フィルタ媒体の対面シートとを有する。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の複数のシートは、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体は、フィルタ媒体の第1のシートと、z軸のまわりで渦巻状構成であるフィルタ媒体の第2のシートとを有する。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシートは縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシートは対面シートである。追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリはパネルフィルタである。
【0058】
追加的に又は代替的に、複数の縦溝の第1の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、複数の縦溝の第2の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも5mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と3mm~20mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも8mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と少なくとも15mm異なる。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは凹状である。追加的に又は代替的に、第1の流れ面及び第2の流れ面のうちの1つは外方に突出している。追加的に又は代替的に、縦溝閉鎖部は第2の流れ面に隣接している。
【0059】
本明細書に開示される技術のいくつかの実施形態は、第1の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートを有するフィルタアセンブリを対象とする。第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面に延在する。第1の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面における縦溝開口部と、第2の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。第1の流れ面及び第2の流れ面は平面状であり、第1の流れ面は、第2の流れ面に対して非平行である。
【0060】
いくつかのこのような実施形態において、第1のシートはフィルタ媒体の縦溝付きシートであり、第2のシートはフィルタ媒体の対面シートである。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートはどちらも、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。追加的に又は代替的に、縦溝閉鎖部は第2の流れ面に隣接している。
【0061】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリは、フィルタ媒体の第3のシートを有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、第2の複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを相互に画定し、第2の複数の縦溝のそれぞれは、第1の流れ面から第2の流れ面に延在する。第2の複数の縦溝のそれぞれは、第2の流れ面における縦溝開口部と、第1の流れ面の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定する第1の縦溝と、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定する第2の縦溝とを有する。第2の複数の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定する第3の縦溝を有し、第1の縦溝距離、第2の縦溝距離、及び第3の縦溝距離のそれぞれは、2mmを超えて異なる。
【0062】
追加的に又は代替的に、フィルタアセンブリはパネルフィルタである。追加的に又は代替的に、フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝の第1の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、第1の複数の縦溝の第2の縦溝は、第1の流れ面と第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、第1の縦溝距離は、第2の縦溝距離と2mmを超えて異なる。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは不連続である。追加的に又は代替的に、第1のシート及び第2のシートは連続し、折り目によって分離されている。追加的に又は代替的に、第1の流れ面は、フィルタアセンブリに対して第2の流れ面の反対側にある。追加的に又は代替的に、第1の複数の縦溝は平行である。
【0063】
図1は、本明細書に開示される技術に一致する1つの例示的なフィルタアセンブリを示す。フィルタアセンブリ1は、第1の流れ面20と、第2の流れ面30と、第1の流れ面20から第2の流れ面30に延在する複数の縦溝40とを画定するフィルタ媒体10から構築される。本例において、第1の流れ面は、フィルタアセンブリ1の第1の端部12上に画定され、第2の流れ面30は、フィルタアセンブリ1の反対側の第2の端部14上に画定される。本明細書で画定される「流れ面」は、流体がフィルタアセンブリに出入りするように構成されたフィルタアセンブリの側面である。
【0064】
フィルタ媒体10は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60である。フィルタ媒体の第2のシート60は、フィルタ媒体の第1のシート50に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60は、複数の縦溝40を相互に画定する。フィルタ媒体10は、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。したがって、フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。よって、複数の縦溝40は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。
【0065】
フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60は一般に細長く、それにより、フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60はz軸のまわりで渦巻状になりフィルタアセンブリを形成することができる。この例において、フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60は連続しており、それは、フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60がフィルタ媒体の単一の粘着性シートの一部であることを意味する。フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60は、折り目70によって分離される。折り目70は、フィルタアセンブリの第2の流れ面30を画定する。フィルタ媒体の第1のシート50は第1の縁部52を画定し、フィルタ媒体の第2のシート60は第2の縁部62を画定する。第1の縁部52及び第2の縁部62は、フィルタアセンブリ1の第1の流れ面20を相互に画定する。媒体シートの「縁部」は、本明細書では、媒体の外側限界として定義され、折り目70と区別される。
【0066】
本実施形態と一致する例において、フィルタ媒体の第1のシート50及びフィルタ媒体の第2のシート60はどちらも、それぞれ縦溝が付けられている。本明細書で使用される用語「縦溝付き」は、用語「波形」と同義であり、一連の交互になる細長い隆起/頂点及び細長い溝/谷を表す。用語「縦溝」用語は本明細書では、媒体の隣接する部分によって相互に画定される細長いチャンネルを表すのに使用される。本実施形態では、複数の縦溝は平行であるが、いくつかの他の実施形態では、複数の縦溝は平行ではない。
【0067】
フィルタアセンブリ1は一般に、流体がフィルタ媒体10によってろ過されるような、フィルタ媒体10を通る第1の流れ面20と第2の流れ面30との間の流体経路16を画定するように構築される。特に、複数の縦溝40は、(1)フィルタアセンブリ1の中へ、次いで、フィルタ媒体10への流体経路16(「入口縦溝」)、又は、(2)フィルタ媒体10から、フィルタアセンブリ1の外への流体経路16(「出口縦溝」)を画定する。本出願で提供される図はそれぞれ、明瞭にするために、示されたフィルタアセンブリを通る特定の方向の流体経路を示すが、流体経路は、さまざまな例において、逆方向とすることもできることが理解されよう。
【0068】
複数の縦溝40のそれぞれは、縦溝開口部42及び縦溝閉鎖部70を画定する。縦溝開口部42は、縦溝に沿った流体経路16の最端部を形成し、フィルタアセンブリ1への又はフィルタアセンブリ1からの流体流れに適合する。縦溝閉鎖部70は、縦溝に沿った流体流れを遮断し、それによって、フィルタ媒体10を通る流体経路16の一部を画定する。本例において、複数の入口縦溝は、第1の流れ面20における縦溝開口部42を画定し、縦溝閉鎖部70は、第2の流れ面30の近くに画定される。示された実施形態を含む、いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部70は、第2の流れ面30に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部70は、第2の流れ面30に当接することができる。縦溝閉鎖部70は、さまざまな異なる構成を有することができるが、本実施形態では、縦溝閉鎖部70は、折り目70によって画定される。
【0069】
本実施形態において、フィルタ媒体の第1のシートの外面56とフィルタ媒体の第2のシートの外面66との間に画定される容積は、複数の縦溝によって画定されることを必ずしも特徴としない流体経路16の出口経路を画定する。文言「外面」は、フィルタ媒体10が平坦なシートとして配置される場合に互いに反対側を向くフィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートの表面として定義される(渦巻状でないとき。出口経路は、閉塞物72から、渦巻状の折り目70の間のフィルタアセンブリ1の第2の端部14において画定された開口部まで延在する。
【0070】
閉塞物72は、渦巻内且つ複数の縦溝40の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ1の第1の流れ面20及び第2の流れ面30を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体10を通過しなければならない。付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ1の外周のまわり、フィルタアセンブリ1の中央開口などのフィルタ媒体の任意の他の間隙に配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。閉塞物は、適切な位置に接着剤ビードなどの接着剤を置くことによって形成することができる。
【0071】
複数の縦溝40のそれぞれは、第1の流れ面20と第2の流れ面30との間の縦溝距離を画定する。本明細書で画定される「縦溝距離」は、フィルタアセンブリの第1の流れ面の特定の縦溝の第1の端部とフィルタアセンブリの第2の流れ面の特定の縦溝の第2の端部との間の距離である。本実施形態において、複数の縦溝40のそれぞれは直線状である、よって、縦溝の長さは、本明細書で画定される「縦溝距離」に等しい。しかしながら、いくつかの代替的な実施形態において、たとえば、縦溝が湾曲している、又は、それ以外の場合に、単一の直線を形成していない実施形態においては、「縦溝距離」は、縦溝の長さに等しくない。さらにまた、縦溝の端部間が一定の距離で離れていない実施形態では、「縦溝距離」は、縦溝の端部間の最大距離であるように画定される。
【0072】
本実施形態において、複数の縦溝40の第1の縦溝44は、第1の流れ面20と第2の流れ面30との間の第1の縦溝距離D1を画定し、複数の縦溝40の第2の縦溝46は、第1の流れ面20と第2の流れ面30との間の第2の縦溝距離D2を画定する。いくつかの例において、第1の縦溝距離D1は、本明細書で示されるように、第2の縦溝距離D2より小さい。いくつかの他の例において、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より大きい。ある実施形態において、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と少なくとも5mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と3mm~20mm、10mm~20mm、又は15mm~25mm異なる。
【0073】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝40の第3の縦溝48は、第1の流れ面20と第2の流れ面30との間の第3の縦溝距離D3を画定する。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。本例において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2より大きい。いくつかの他の例において、第3の縦溝距離D3は、理解されるように、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方より大きく、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の他方より小さい。
【0074】
フィルタアセンブリ1の第1の流れ面20とフィルタアセンブリ1の第2の流れ面30との間の縦溝距離の差は、互いに対する流れ面の形状によっても証明される。さまざまな実施形態において、第1の流れ面20及び第2の流れ面30のうちの少なくとも1つは非平面状である。さまざまな実施形態において、第1の流れ面20及び第2の流れ面30のうちの少なくとも1つは略平面状である。本明細書で定義される「平面状の」流れ面は、流れ面を画定する媒体の表面が2mmの誤差範囲内で仮想平面を形成することを意味する。
【0075】
この特定の実施形態と一致するいくつかの例において、第1の流れ面20は非平面状であり、第2の流れ面30は平面状である。この特定の実施形態と一致するいくつかの他の例において、第1の流れ面20は非平面状であり、第2の流れ面30は非平面状である。ここで、第1の流れ面20は、軸方向に延在するZ軸のまわりに螺旋を画定する。第2の流れ面30は本図では見えないが、第2の流れ面30は非平面状又は平面状である可能性があることが理解されるであろう。たとえば、いくつかの実施形態において、第2の流れ面30は、
図15に示された流れ面と同様に、凹状で、フィルタアセンブリに対して内方に延在することができる。
【0076】
いくつかの代替的な実施形態において、第1の流れ面20が平面状である可能性があり、第2の流れ面30が非平面状である可能性があることが理解されるであろう。いくつかの実施形態において、複数の縦溝40の少なくとも1つの縦溝は、非平面状である縦溝開口部を画定し、ここで、「非平面状」は、縦溝開口部が2mmの誤差範囲内で平面を画定しないことを意味する。
【0077】
本実施形態と一致する例において、閉塞物72は、フィルタ媒体の第2のシート60の長さに沿って、フィルタ媒体の第2のシート60の第2の縁部62に隣接して配設される。フィルタ媒体の第2のシート60の第2の縁部62が非平面状であるので、閉塞物72も非平面状である。フィルタ面が非平面状であるいくつかの実施形態において、フィルタ面に隣接して配設される閉塞物も非平面状である。しかしながら、フィルタ面が非平面状である他の実施形態において、たとえば、
図2aに示される実施形態において、そのフィルタ面に隣接して配設される閉塞物は平面状である。
【0078】
図2aは、本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリ100を示す。フィルタアセンブリ100は、第1の流れ面120と、第2の流れ面130と、第1の流れ面120から第2の流れ面130に延在する複数の縦溝140とを画定するフィルタ媒体110から構築される。本例において、第1の流れ面120は、フィルタアセンブリ100の第1の端部102上に画定され、第2の流れ面130は、フィルタアセンブリ100の反対側の第2の端部104上に画定される。
【0079】
フィルタ媒体110は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート150及びフィルタ媒体の第2のシート160である。フィルタ媒体の第2のシート160は、フィルタ媒体の第1のシート150に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート150及びフィルタ媒体の第2のシート160は、複数の縦溝140を相互に画定する。フィルタ媒体110は、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。したがって、フィルタ媒体の第1のシート150及びフィルタ媒体の第2のシート160のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。よって、複数の縦溝140は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。そうでなければ見ることができない構成要素を示すために、フィルタ媒体110の端部101が渦巻から外方に延在する断面図に示されているが、一般に、フィルタ媒体110の略全長が渦巻状構成である。この例では、複数の縦溝140は略平行である。
【0080】
フィルタ媒体の第1のシート150及びフィルタ媒体の第2のシート160は一般に細長い。この例では、フィルタ媒体の第1のシート150及びフィルタ媒体の第2のシート160は不連続であり、それは、フィルタ媒体の第1のシート150及びフィルタ媒体の第2のシート160がフィルタ媒体の別々のシートであることを意味する。本実施形態と一致する例において、フィルタ媒体の第1のシート150は縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシート160は対面シートであり、ここで、「対面シート」は一般に、平面状の縦溝のないシートとして定義される。
【0081】
フィルタ媒体の第1のシート150は、第1の縁部152と、第1の縁部152の反対側にある第2の縁部154とを画定する。第1の縁部152は第1の流れ面120を画定し、第2の縁部154は第2の流れ面130を画定する。フィルタ媒体の第1のシート150は、第1の縁部152又は第1の流れ面120から、第2の縁部154又は第2の流れ面130までの垂直距離によって画定される第1の幅W1を有し、第1の幅W1は、フィルタ媒体の第1のシート150に沿って略一定である。同様に、フィルタ媒体の第2のシート160は、第3の縁部162と、第3の縁部162の反対側にある第4の縁部164とを画定する。第3の縁部162は第1の流れ面120を画定し、第4の縁部164は第2の流れ面130を画定する。フィルタ媒体の第2のシート160は、第3の縁部162又は第1の流れ面120から、第4の縁部164又は第2の流れ面130までの垂直距離によって画定される第2の幅W2を有し、幅は、フィルタ媒体の第2のシート160に沿って略一定である。本実施形態において、第1の幅W1は、第2の幅W2と2mmを超えて異なる。
【0082】
フィルタアセンブリ100は一般に、流体がフィルタ媒体110によってろ過されるような、フィルタ媒体110を通る第1の流れ面120と第2の流れ面130との間の流体経路116を画定するように構築される。複数の縦溝140のそれぞれは、縦溝開口部142を画定し、それらは、
図2bで、
図2aの詳細図として、より明確に見ることができる。複数の縦溝140のそれぞれは、縦溝閉鎖部170を画定し、それらは、フィルタ媒体の第1のシート150の一部が明瞭にするために切り取られているので、
図2aで見ることができる。本例において、縦溝開口部142は、第1の流れ面120において画定され、縦溝閉鎖部170は、第2の流れ面130の近くに画定される。示された実施形態を含む、いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部170は、第2の流れ面130に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部170は、第2の流れ面130に当接することができる。縦溝閉鎖部170は、さまざまな異なる構成を有することができるが、本実施形態において、縦溝閉鎖部170は、フィルタ媒体の第1のシート150とフィルタ媒体の第2のシート160との間の、第2の流れ面の近くに配設される接着剤ビードなどの物理的バリアである。
【0083】
閉塞物172は、渦巻内且つ複数の縦溝140の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ100の第1の流れ面120及び第2の流れ面130を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体110を通過しなければならない。付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ100の外周のまわり、フィルタアセンブリ100の中央開口などのフィルタ媒体での意の他の間隙に配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。閉塞物は、適切な位置に接着剤ビード又は他のバリアなどの接着剤を置くことによって形成することができる。
【0084】
示された実施形態を含む、さまざまな実施形態において、第1の流れ面120及び第2の流れ面130のうちの少なくとも1つは非平面状である。この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面120は非平面状であり、第2の流れ面130は非平面状である。特に、第1の縁部152が平面状であり、且つ、第3の縁部162が平面状であるにもかかわらず、第1の流れ面120を画定する第1の縁部152及び第3の縁部162(特に、
図2bで見ることができる)は非平面状である。第2の縁部154が平面状であり、且つ、第4の縁部164は平面状であるにもかかわらず、第2の流れ面130を画定する第2の縁部154及び第4の縁部164は同様に非平面状である。本実施形態において、縦溝閉鎖部170は、フィルタ媒体の第2のシート160の第4の縁部164に隣接して配設される、よって、縦溝閉鎖部170は略平面状であるが、いくつかの代替的な例において、縦溝閉鎖部170は非平面状である。同様に、閉塞物172は、フィルタ媒体の第2のシート160の第3の縁部162に隣接して配設される、その結果、閉塞物172も平面状であるが、いくつかの代替的な例において、閉塞物は非平面状である172。
【0085】
さまざまな実施形態において、この例示的実施形態の第1の縦溝144(
図2b)などの、複数の縦溝の少なくとも1つの縦溝は、非平面状である開口部を画定する。特に、本実施形態では、複数の縦溝140のすべてが、一方の縦溝開口部を画定する第1の縁部152及び第3の縁部162、並びに、他方の縦溝開口部を画定する第2の縁部154及び第4の縁部164によって、非平面状開口部を画定する。
【0086】
図3は、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ200の側断面図を示す。フィルタアセンブリ200は、第1の流れ面220を画定する第1の細長い縁部212と、第2の流れ面230を画定する第2の細長い縁部214と、第1の流れ面220から第2の流れ面230に延在する複数の縦溝240とを有するフィルタ媒体210から構築される。本例において、第1の流れ面220は、フィルタアセンブリ200の第1の端部202上に画定され、第2の流れ面230は、フィルタアセンブリ200の反対側の第2の端部204上に画定される。
図1~2bに示された実施形態と同様に、フィルタアセンブリ200は一般に、流体がフィルタ媒体210によってろ過されるような、フィルタ媒体210を通る第1の流れ面220と第2の流れ面230との間の流体経路218を画定するように構築される。よって、複数の縦溝240のそれぞれは、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する。また、
図1~2bに示された実施形態と同様に、フィルタアセンブリ200は、z軸のまわりで渦巻状構成であるフィルタ媒体210から構築される。
図3及び本明細書に開示される他の実施形態に一致する例示的なフィルタ媒体210構成は、
図4a~4dを参照して以下でさらに詳細に説明される。
【0087】
図3に戻ると、複数の縦溝240のそれぞれは、第1の流れ面220と第2の流れ面230との間の縦溝距離を画定する。本実施形態において、複数の縦溝240の第1の縦溝244は、第1の流れ面220と第2の流れ面230との間の第1の縦溝距離D
1を画定し、複数の縦溝240の第2の縦溝246は、第1の流れ面220と第2の流れ面230との間の第2の縦溝距離D
2を画定する。本実施形態において、第1の縦溝距離D
1は第2の縦溝距離D
2より小さいが、他の実施形態において、第1の縦溝距離D
1は第2の縦溝距離D
2より大きい。さまざまな実施形態において、第1の縦溝距離D
1及び第2の縦溝距離D
2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D
1は、第2の縦溝距離D
2と少なくとも5mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D
1は、第2の縦溝距離D
2と3mm~20mm、10mm~20mm、又は15mm~25mm異なる。
【0088】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝240の第3の縦溝248は、第1の流れ面220と第2の流れ面230との間の第3の縦溝距離D3を画定する。本実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2より大きいが、縦溝距離は、上記のような他の相対関係を有することができる。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。
【0089】
さまざまな実施形態において、第1の流れ面220及び第2の流れ面230のうちの少なくとも1つは平面状である。この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面220は平面状であり、第2の流れ面230は平面状であり、第1の流れ面220は第2の流れ面230に非平行である。いくつかの実施形態において、第1の流れ面及び第2の流れ面の一方又は両方は非平面状である可能性がある。たとえば、第1の流れ面及び第2の流れ面の一方又は両方は、三次元表面であるように切断することができる。
【0090】
図3のフィルタアセンブリ200は、フィルタ媒体210のさまざまな構成から構築することができ、その例は、
図4a~4dに関連して表現及び説明され、この文書において後で全般的にも説明される。最初に
図4aを参照すると、例示的なフィルタ媒体210は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート250及びフィルタ媒体の第2のシート260である。フィルタ媒体の第2のシート260は、フィルタ媒体の第1のシート250に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート250及びフィルタ媒体の第2のシート260は、複数の縦溝240を相互に画定する。ここで、
図3に一致するような巻かれてない配置で示されるが、フィルタ媒体210は、z軸(
図3)のまわりの渦巻状構成で配置される。したがって、フィルタ媒体の第1のシート250及びフィルタ媒体の第2のシート260のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定するように配置される。よって、複数の縦溝240は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。この例では、複数の縦溝240は略平行である。
図4aの実施形態と一致する例において、フィルタ媒体の第1のシート250は縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシート260は縦溝付きシートである。
【0091】
フィルタ媒体の第1のシート250及びフィルタ媒体の第2のシート260は一般に細長い。この例では、フィルタ媒体の第1のシート250及びフィルタ媒体の第2のシート260は連続し、折り目270によって分離されている。折り目270は、
図3に示されたフィルタアセンブリ200の第2の流れ面230及び第2の細長い縁部214を画定する。フィルタ媒体の第1のシート250は第1の縁部252を画定し、フィルタ媒体の第2のシート260は第2の縁部262を画定する。第1の縁部252及び第2の縁部262は、フィルタアセンブリ200の第1の流れ面220、したがって、第1の細長い縁部212を相互に画定するように構成される(
図3)。
【0092】
本例のフィルタ媒体210において、複数の縦溝240の縦溝開口部242(
図4aで見ることができる)は、第1の流れ面220(
図3で見ることができる)で画定され、縦溝閉鎖部270(
図4aで見ることができる)は、第2の流れ面230(
図3で見ることができる)の近くに画定される。示された実施形態を含む、いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部270は、第2の流れ面230(
図3)に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部270は、第2の流れ面230に当接することができる。縦溝閉鎖部270は、さまざまな異なる構成を有することができるが、
図4aの実施形態において、縦溝閉鎖部270は、フィルタ媒体の第1のシート250とフィルタ媒体の第2のシート260との間の折り目270である。
【0093】
閉塞物272は、複数の縦溝240の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ200の第1の流れ面220及び第2の流れ面230(
図3)を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体210を通過しなければならない。閉塞物は、
図3のファイラ組立体200の構築中、フィルタ媒体210の第1の細長い縁部212の近くに配設することができる。説明されたように、付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ200の外周のまわり、フィルタアセンブリ200の中央開口などのフィルタ媒体210で任意の他の間隙に配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。閉塞物は、適切な位置に接着剤ビードなどの接着剤を置くことによって形成することができる。
【0094】
すでに述べたように、
図3のフィルタアセンブリ200を構築するために、
図4aのフィルタ媒体210がz軸のまわりに巻かれて、閉塞物272が適切な位置にフィルタ媒体210と接触して配設されて、媒体を通る望ましい流体流れを引き出す。さまざまな実施形態において、フィルタ媒体210が円筒形状に巻かれた後、フィルタ媒体210は、第1の流れ面220の望ましい形状を形成するように切断される。
図3に示された実施形態では、第1の流れ面220は、切断ツールで切断して、第2の流れ面230に非平行である平面を形成することができる。本実施形態と一致する例において、第2の流れ面230は一般に、流体流れを導く閉塞物を形成する折り目270が存在するために切断されない。いくつかの例では、フィルタ媒体210はレーザー断を使用して切断することができ、他の例では、フィルタ媒体210は、鋸又はナイフブレードなどの鋭い刃を使用して切断することができる。このような実施形態において、閉塞物272は、切断及び除去されない位置に、フィルタ媒体210と接触して配設することができる。
【0095】
いくつかの代替的な実施形態において、フィルタ媒体210の第1の細長い縁部212は、フィルタ媒体210が巻かれた後、関連する流れ面の意図された形状を形成するために巻かれる前に切断される。
【0096】
図4bは、フィルタ媒体が巻かれて切断される前の、
図3に示された実施形態に一致する別のフィルタ媒体210を示す。フィルタ媒体210は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート257及びフィルタ媒体の第2のシート267である。フィルタ媒体の第2のシート267は、フィルタ媒体の第1のシート257に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート257及びフィルタ媒体の第2のシート267は、
図3に示された複数の縦溝240を相互に画定する。
【0097】
フィルタ媒体の第1のシート257及びフィルタ媒体の第2のシート267は一般に細長い。この例では、フィルタ媒体の第1のシート257及びフィルタ媒体の第2のシート267は不連続である。フィルタ媒体の第1のシート257は第1の縁部254を画定し、フィルタ媒体の第2のシート267は第2の縁部264を画定する。第1の縁部254及び第2の縁部264は、フィルタアセンブリ200の第1の流れ面220、したがって、第1の細長い縁部212を相互に画定するように構成される(
図3)。フィルタ媒体の第1のシート257は第3の縁部256を画定し、フィルタ媒体の第2のシート267は第4の縁部266を画定する。第3の縁部256及び第4の縁部266は、フィルタアセンブリ200の第2の流れ面230、したがって、第2の細長い縁部214を相互に画定するように構成される(
図3)。
【0098】
図3のフィルタアセンブリ200の構築のために、フィルタ媒体210はz軸のまわりに渦巻状構成で配置される(
図3)。したがって、フィルタ媒体の第1のシート257及びフィルタ媒体の第2のシート267のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定するように配置される。よって、複数の縦溝240は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。この例では、複数の縦溝240は略平行である。
図4bの実施形態と一致する例において、フィルタ媒体の第1のシート257は縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシート267も縦溝付きシートである。
【0099】
本例のフィルタ媒体210において、縦溝開口部245(
図4bで見ることができる)は、第1の流れ面220(
図3で見ることができる)で画定され、縦溝閉鎖部275(
図4bの切取り部で見ることができる)は、第2の流れ面230(
図3で見ることができる)の近くに画定される。
図4bに示された実施形態を含む、いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部275は、第2の流れ面230(
図3)に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部275は、第2の流れ面230に当接することができる。縦溝閉鎖部275は、さまざまな異なる構成を有することができるが、
図4bの実施形態において、縦溝閉鎖部275は、フィルタ媒体の第1のシート257とフィルタ媒体の第2のシート267との間に置かれた接着剤ビードなどの物理的閉塞物である。
【0100】
閉塞物273は、複数の縦溝240の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ200の第1の流れ面220及び第2の流れ面230(
図3)を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体210を通過しなければならない。閉塞物は、
図3のフィルタアセンブリ200の構築中、フィルタ媒体210の第1の細長い縁部212の近くに配設することができる。説明されたように、付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ200の外周のまわり、フィルタアセンブリ200の中央開口などのフィルタ媒体210で任意の他の間隙に配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。
【0101】
図4bのフィルタ媒体210は、上記の
図4aに記載のフィルタ媒体と同様に、切断して、フィルタアセンブリ200へと形成することができる。
【0102】
図4cは、フィルタ媒体が巻かれて切断される前の、
図3に示された実施形態に一致するさらに別のフィルタ媒体210を示す。フィルタ媒体210は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート251及びフィルタ媒体の第2のシート261である。フィルタ媒体の第2のシート261は、フィルタ媒体の第1のシート251に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート251及びフィルタ媒体の第2のシート261は、複数の縦溝240を相互に画定する。
【0103】
フィルタ媒体の第1のシート251及びフィルタ媒体の第2のシート261は一般に細長い。この例では、フィルタ媒体の第1のシート251及びフィルタ媒体の第2のシート261は不連続である。フィルタ媒体の第1のシート251は第1の縁部253を画定し、フィルタ媒体の第2のシート261は第2の縁部263を画定する。第1の縁部253及び第2の縁部263は、フィルタアセンブリ200の第1の流れ面220、したがって、第1の細長い縁部212を相互に画定するように構成される(
図3)。フィルタ媒体の第1のシート251は第3の縁部255を画定し、フィルタ媒体の第2のシート261は第4の縁部265を画定する。第3の縁部255及び第4の縁部265は、フィルタアセンブリ200の第2の流れ面230、したがって、第2の細長い縁部214を相互に画定するように構成される(
図3)。
【0104】
図3のフィルタアセンブリ200の構築のために、フィルタ媒体210はz軸のまわりに渦巻状構成で配置される(
図3)。したがって、フィルタ媒体の第1のシート251及びフィルタ媒体の第2のシート261のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定するように配置される。よって、複数の縦溝240は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。この例では、複数の縦溝240は略平行である。
図4cの実施形態と一致する例において、フィルタ媒体の第1のシート251は縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシート261は対面シートである。
【0105】
本例のフィルタ媒体210において、縦溝開口部243(
図4cで見ることができる)は、第1の流れ面220(
図3で見ることができる)で画定され、縦溝閉鎖部271(
図4bの切取り部で見ることができる)は、第2の流れ面230(
図3で見ることができる)の近くに画定される。
図4cに示された実施形態を含む、いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部271は、第2の流れ面230(
図3)に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部271は、第2の流れ面230に当接することができる。縦溝閉鎖部271は、さまざまな異なる構成を有することができるが、
図4cの実施形態において、縦溝閉鎖部271は、フィルタ媒体の第1のシート251とフィルタ媒体の第2のシート261との間に置かれた接着剤ビードなどの物理的閉塞物である。
【0106】
閉塞物273は、複数の縦溝240の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ200の第1の流れ面220及び第2の流れ面230(
図3)を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体210を通過しなければならない。閉塞物は、
図3のフィルタアセンブリ200の構築中、フィルタ媒体210の第1の細長い縁部212の近くに配設することができる。説明されたように、付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ200の外周のまわり、フィルタアセンブリ200の中央開口などのフィルタ媒体210で任意の他の間隙に配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。
【0107】
図4cのフィルタ媒体210は、上記の
図4aに記載のフィルタ媒体と同様に、切断して、フィルタアセンブリ200へと形成することができる。
【0108】
図4dは、
図4a~4cに示されたものより比較的大きいフィルタ媒体210の細長いセグメントの正面図であり、巻かれてない構成のフィルタ媒体210の一般的な全体形状の理解をもたらす。
図4dは一般に、
図4a~4cのそれぞれに示された媒体に一致することができる。
図4dは、フィルタ媒体210が、第1の細長い縁部280と、第2の細長い縁部282と、第1の端縁部284と、第2の端縁部286とを有することを示す。第1の細長い縁部280は、上記の
図4a~4cにおけるフィルタ媒体の第1のシートの第1の縁部及びフィルタ媒体の第2のシートの第2の縁部に対応する。よって、第1の細長い縁部280は、フィルタアセンブリの第1の流れ面220(
図3)も画定する。第2の細長い縁部282は、
図4aにおけるフィルタ媒体の第1のシートとフィルタ媒体の第2のシートとの間の折り目270、又は、
図4b~4cのフィルタ媒体の第1のシートの第3の縁部及びフィルタ媒体の第2のシートの第4の縁部に対応することができる。
【0109】
第1の細長い縁部280は一般に、フィルタ媒体210の長さにわたって周波数が増加又は減少する正弦波パターンを形成する。第2の細長い縁部282は略直線的に延在する。同様に、第1の端縁部284及び第2の端縁部286は直線的に延在し、それぞれ、第2の細長い縁部282に対して垂直である。本例において、フィルタ媒体210は、少なくとも第1の細長い縁部280の波形パターンによる台形状を形成しない。
【0110】
図5は、本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリ300を示す。フィルタアセンブリ300は、パネルフィルタアセンブリである。フィルタアセンブリ300は、第1の流れ面320と、第2の流れ面330と、第1の流れ面320から第2の流れ面330に延在する複数の縦溝340とを画定するフィルタ媒体310から構築される。
図5の本例において、第1の流れ面320は、フィルタアセンブリ300の第1の端部302上に画定され、第2の流れ面330は、フィルタアセンブリ300の反対側の第2の端部304上に画定される。
図5の本例において、第1の流れ面320は非平面状であり、第2の流れ面330は略平面状であるが、いくつかの他の実施形態において、第1の流れ面320及び第2の流れ面330のそれぞれは、非平面状である可能性がある。
【0111】
フィルタ媒体310は、フィルタ媒体の複数のシートである。特に、フィルタ媒体の複数のシートは、フィルタ媒体の交互になる縦溝付きシート352と、フィルタ媒体の交互になる対面シート354とを有する。フィルタ媒体の複数のシートは積層構成である。フィルタ媒体の複数のシートのそれぞれは不連続である。フィルタ媒体の各シートは、フィルタアセンブリ300の第1の流れ面320を画定する第1の縁部312を有する。本実施形態において、フィルタ媒体の各シートは、フィルタアセンブリ300の第2の流れ面330を画定する第2の縁部314を有する。フィルタ媒体の複数のシートは、複数の縦溝340を累積的に画定する。複数の縦溝340のそれぞれは、縦溝開口部342と、縦溝閉鎖部370とを画定し、ここで、対面シート354の一部が縦溝付きシート352から切り取られており、例示的な縦溝閉鎖部370を見ることができる。複数の縦溝340のそれぞれは、第1の流れ面320から第2の流れ面330まで延在する縦溝距離を画定する。この例では、複数の縦溝340は略平行である。複数の縦溝340は、上流側縦溝又は下流側縦溝である可能性がある。
【0112】
フィルタ媒体の複数のシートによって画定される複数の縦溝340は、縦溝層の規則的に交互になるパターンで配置される。第1の縦溝層350は、第2の縦溝層360と規則的に交互に並ぶ。第1の縦溝層350はそれぞれ、第1の流れ面320と第2の流れ面330との間の第1の層距離L1を有する。第2の層のそれぞれは、第1の流れ面320と第2の流れ面330との間の第2の層距離L2を有する。本例では、第1の層距離L1は第2の層距離L2より小さいが、他の例では、第1の層距離L1は第2の層距離L2より大きい。第1の層距離L1及び第2の層距離L2は一般に、2mmを超えて異なる。さまざまな実施形態において、第1の層距離L1は、第2の層距離L2と少なくとも5mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の層L1は、第2の層距離L2と3mm~20mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の層距離L1は、第2の層距離L2と少なくとも8mm異なる。いくつかのこのような実施形態において、第1の層距離L1は、第2の層距離L2と少なくとも14mm異なる。
【0113】
第1の縦溝層350の個々の縦溝は、縦溝付きシート352及び隣接する対面シート354によって画定される。同様に、第2の層360のそれぞれは、縦溝付きシート362及び隣接する対面シート364によって画定される。
図5の例において、各縦溝層の各縦溝付きシート及び対面シートは、第1の流れ面320と第2の流れ面330との間に略等しい距離を画定する。しかしながら、いくつかの実施形態において、少なくとも1つの縦溝層の各縦溝付きシート及び対面シートは、2mmを超えて異なる距離を画定する。また、
図5の実施形態において、各縦溝層は、(
図5において矢印によって表される)深さ方向dに、第1の流れ面320と第2の流れ面330との間の略一定の距離を画定する。これは、第1の流れ面320と第2の流れ面330との間の各縦溝層によって画定される距離が、縦溝層における各縦溝の第1の流れ面320と第2の流れ面330との間の縦溝距離と等しいことを意味する。しかしながら、いくつかの実施形態において、フィルタ媒体の1つ又は複数のシートに関する第1の流れ面と第2の流れ面との間に画定される距離は、深さ方向において変化する可能性があり、その場合、第1の流れ面と第2の流れ面との間の縦溝距離は、縦溝層を特徴づけるのに使用することができる。
【0114】
図5に示された実施形態を含む、いくつかの実施形態において、フィルタ媒体の複数のシートは、第1の縦溝層350及び第2の縦溝層360と規則的に交互に並ぶ第3の縦溝層380をさらに画定する。各第3の縦溝層380は、第1の流れ面320と第2の流れ面330との間の第3の層距離L
3を画定する。本実施形態において、第3の層距離L
3は第1の層距離L
1より大きく、第3の層距離L
3は第2の層距離L
2より小さいが、説明されたように、他の相対関係は可能である。ここで示された例では、第3の層距離L
3は、第1の層距離L
1及び第2の層距離L
2と2mmを超えて異なる。
【0115】
さらにまた、
図5の本例において、フィルタ媒体の複数のシートは、第4の縦溝層390の規則的に交互になるパターンを画定し、各第4の縦溝層は、第1の流れ面320と第2の流れ面330との間の第4の層距離L
4を画定する。第4の層距離L
4は、第1の層距離L
1、第2の層距離L
2、及び第3の層距離L
3のそれぞれより小さいが、前述のとおり、他の相対関係は可能である。第4の層距離L
4は、第1の層距離L
1、第2の層距離L
2、及び第3の層距離L
3と2mmを超えて異なる。第1の縦溝層350及び第2の縦溝層360と同様に、第3の縦溝層380及び第4の縦溝層390はそれぞれ、縦溝付きシート382、392及び対面シート(見ることはできない)を有する。代替的な実施形態において、付加的な、又は、より少ない縦溝層が、本技術に一致するフィルタアセンブリに組み込むことができる。本例(及び、以下の
図6aを参照して論じられる例)では、各規則的に交互になる層は、第1の流れ面320と第2の流れ面330との間に異なる距離を画定するが、いくつかの例では、2つ以上の規則的に交互になる層が、第1の流れ面と第2の流れ面との間に同じ距離を画定することができる。
【0116】
図6aは、本明細書に開示される技術に一致する別の例示的なフィルタアセンブリ400の斜視図を示し、
図6bは、例示的なフィルタアセンブリ400の第1の流れ面420における正面図を示す。フィルタアセンブリ400は、パネルフィルタアセンブリである。フィルタアセンブリ400は、第1の流れ面420と、第2の流れ面430と、第1の流れ面420から第2の流れ面430に延在する複数の縦溝440とを画定するフィルタ媒体410から構築される。第1の流れ面420は、フィルタアセンブリ400の第1の端部402上に画定され、第2の流れ面430は、フィルタアセンブリ400の反対側の第2の端部404上に画定される。
図6の本例では、第1の流れ面420及び第2の流れ面430はどちらも非平面状であるが、いくつかの他の実施形態では、第1の流れ面420及び第2の流れ面430の一方のみ非平面状であり、第1の流れ面420及び第2の流れ面430の他方は平面状である。
【0117】
フィルタ媒体410は、フィルタ媒体の複数のシートである。特に、フィルタ媒体の複数のシートは、フィルタ媒体の縦溝付きシートを有する。フィルタ媒体の複数のシートは積層構成である。フィルタ媒体の複数のシートは、互いに対して連続している。フィルタ媒体の各シートは、フィルタアセンブリ400の第1の流れ面420を画定する第1の折り目412を有する。本実施形態において、フィルタ媒体の各シートは、フィルタアセンブリ400の第2の流れ面430を画定する第2の折り目414を有する。フィルタ媒体の複数のシート410は、複数の縦溝440を累積的に画定する。複数の縦溝440のそれぞれは、縦溝開口部442と、縦溝閉鎖部470とを画定し、縦溝閉鎖部470は、第1の流れ面420の第1の折り目412の対と、第2の流れ面430の第2の折り目414の対との間に画定される。いくつかの代替的な実施形態において、縦溝閉鎖部は、フィルタ媒体の隣接するシートを分離する単一の折り曲げ線によって画定することができる。この例では、複数の縦溝440は略平行である。複数の縦溝440は、上流側縦溝又は下流側縦溝である可能性がある。
【0118】
フィルタ媒体の複数のシートは、第1の縦溝層450及び第2の縦溝層460の規則的に交互になるパターンを画定する。第1の縦溝層450はそれぞれ、第1の流れ面420と第2の流れ面430との間の第1の層距離L1を有する。第2の縦溝層460のそれぞれは、第1の流れ面420と第2の流れ面430との間の第2の層距離L2を有する。第2の層距離L2は、本例では、第1の層距離L1より小さいが、いくつかの実施形態では、第2の層距離L2は、第1の層距離L1より大きい。第1の層距離L1及び第2の層距離L2は一般に、2mmを超えて異なる。さまざまな実施形態において、第1の層距離L1は、第2の層距離L2と少なくとも5mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の層L1は、第2の層距離L2と4mm~20mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の層距離L1は、第2の層距離L2と少なくとも8mm異なる。いくつかのこのような実施形態において、第1の層距離L1は、第2の層距離L2と少なくとも14mm異なる。
【0119】
第1の縦溝層450のそれぞれは、第1の縦溝付きシート452及び隣接する第2の縦溝付きシート454によって画定される。同様に、第2の縦溝層460のそれぞれは、第3の縦溝付きシート462及び隣接する第4の縦溝付きシート464によって画定される。
図5に関する上記の実施形態と同様に、
図6aの本実施形態において、各縦溝層は、深さ方向d2に、第1の流れ面420と第2の流れ面430との間の略一定の距離を画定する。これは、各縦溝層によって画定される距離が、縦溝層における各縦溝の第1の流れ面420と第2の流れ面430との間の縦溝距離と等しいことを意味する。しかしながら、いくつかの実施形態において、フィルタ媒体の1つ又は複数のシートが第1の流れ面420と第2の流れ面430との間に画定する距離は、深さ方向d2において変化する可能性がある。
【0120】
図5に示された前の例と同様に、付加的な交互になる縦溝層が、本明細書に開示される技術に一致するフィルタアセンブリに組み込むことができる。
【0121】
図7は、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ700の斜視図を示す。フィルタアセンブリ700は、第1の複数の縦溝740と、第1の流れ面720と、フィルタアセンブリ700に対して第1の流れ面の反対側の第2の流れ面730とを累積的に画定する積層構成の、フィルタ媒体710の複数のシートから構築されるパネルフィルタである。フィルタ媒体710の複数の積層シートは、フィルタ媒体の交互になる縦溝付きシート及びフィルタ媒体の対面シートである。フィルタ媒体710の複数の積層シートは不連続である。さまざまな実施形態において、第1の流れ面720及び第2の流れ面730のうちの少なくとも1つは非平面状である。
【0122】
第1の複数の縦溝740のそれぞれは、第1の流れ面720における縦溝開口部742と、第2の流れ面730の近くの縦溝閉鎖部744とを画定する。いくつかの実施形態において、複数の縦溝740の少なくとも1つの縦溝745は、非平面状である縦溝開口部742を画定する。第1の複数の縦溝740のそれぞれは、第1の流れ面720から第2の流れ面730までの縦溝距離を画定する。フィルタ媒体710の各シートは、x軸に平行な方向に延在する幅とz軸に平行な方向に延在する長さとを有することを特徴とすることができる。フィルタ媒体710の複数のシートは、y軸に平行な方向に積み重ねられる。
【0123】
複数の実施形態において、フィルタアセンブリ700は、第1の流れ面720と、第2の流れ面730と、第1の複数の縦溝740の一部とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート750及びフィルタ媒体の第2のシート760を少なくとも有する。この例では、フィルタ媒体の第1のシート750は縦溝付きシートであり、フィルタ媒体の第2のシート760は対面シートである。第1の複数の縦溝740の第1の縦溝741は、第1の縦溝距離d1を画定し、第1の複数の縦溝740の第2の縦溝743は、第2の縦溝距離d2を画定する。本例では、第1の縦溝距離d1は第2の縦溝距離d2より大きいが、いくつかの他の例では、第1の縦溝距離d1は第2の縦溝距離d2より小さい。第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2は、少なくとも5mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2は、3mm~20mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2は、少なくとも8mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2は、少なくとも15mm異なる。
【0124】
フィルタアセンブリ700は、フィルタ媒体の第3のシート770も有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシート760は、第2の複数の縦溝780と、第1の流れ面720と、第2の流れ面730とを相互に画定する。第2の複数の縦溝780のそれぞれは、第1の流れ面720から第2の流れ面730まで延在する。第2の複数の縦溝780のそれぞれは、第2の流れ面730における縦溝開口部(この図では見ることができない)と、第1の流れ面720の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。縦溝閉鎖部は、第1の流れ面720の近くで、フィルタ媒体の第2のシート760とフィルタ媒体の第3のシート770との間に配設された閉塞物である可能性がある。第2の複数の縦溝780は、第1の流れ面720と第2の流れ面730との間の第3の縦溝距離d3を画定する第3の縦溝747を有することができる。本例では、第3の縦溝距離d3は、第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2より大きいが、前述と同様に、縦溝距離の間の交互の相対関係が意図される。第1の縦溝距離d1は、第3の縦溝距離d3と2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1、第2の縦溝距離d2、及び第3の縦溝距離d3のそれぞれは、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1は、第2の縦溝距離d2及び第3の縦溝距離d3と本明細書の前述の量及び範囲で異なる。
【0125】
図7の本例では、第2の縦溝743は、第1の縦溝741にx軸方向に隣接するが、いくつかの他の実施形態では、第2の縦溝743は、第1の縦溝741に隣接していない。いくつかの実施形態では、第3の縦溝747は、第1の縦溝741に対してy軸方向に位置付けられているが、他の実施形態では、第3の縦溝747は、第1の縦溝741に対してy軸方向に位置付けられていない。いくつかの代替的な実施形態において、第3の縦溝747は、第1の複数の縦溝740の縦溝である可能性がある。
【0126】
本例において、第1の流れ面720は非平面状であり、第2の流れ面730は平面状である。代替的な例示的実施形態において、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも非平面状である。いくつかの実施形態において、第1の流れ面及び第2の流れ面は平面状であり、互いに非平行である。さまざまな実施形態では、複数の縦溝740は平行であるが、いくつかの実施形態では、複数の縦溝740は平行でない。
【0127】
図1~2bに示された実施形態と同様に、フィルタアセンブリ700は一般に、流体がフィルタ媒体710によってろ過されるような、フィルタ媒体710を通る第1の流れ面720と第2の流れ面730との間の流体経路718を画定するように構築される。
【0128】
さまざまな実施形態において、第1の流れ面720及び第2の流れ面730のうちの少なくとも1つは平面状である。
図7の特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面720は平面状であり、第2の流れ面730は平面状であり、第1の流れ面720は第2の流れ面730に非平行である。代替的な実施形態において、第1の流れ面及び第2の流れ面の一方又は両方は非平面状である可能性がある。たとえば、第1の流れ面及び第2の流れ面の一方又は両方は、三次元表面であるように切断することができる。
【0129】
図8は、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ800の斜視図を示す。フィルタアセンブリ800は、第1の複数の縦溝840と、第1の流れ面820と、フィルタアセンブリ800に対して第1の流れ面の反対側の第2の流れ面830とを画定する積層構成の、フィルタ媒体810の複数のシートから構築されるパネルフィルタである。フィルタ媒体810の複数の積層シートは、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。フィルタ媒体810の複数の積層シートは不連続である。さまざまな実施形態では、第1の流れ面820及び第2の流れ面830のうちの少なくとも1つは非平面状であり、本実施形態では、第1の流れ面820及び第2の流れ面830はどちらも非平面状である。
【0130】
フィルタ媒体810の複数のシートは、複数の縦溝840を累積的に画定する。第1の複数の縦溝840のそれぞれは、第1の流れ面820における縦溝開口部842と、第2の流れ面830の近くの縦溝閉鎖部(図示せず)とを画定し、ここで、縦溝閉鎖部は、上記の、少なくとも
図2a及び4bに示されたものと同様である。いくつかの実施形態において、複数の縦溝840の少なくとも1つの縦溝845は、非平面状である縦溝開口部842を画定する。第1の複数の縦溝840のそれぞれは、第1の流れ面820から第2の流れ面830までの縦溝距離を画定する。フィルタ媒体810の各シートは、x軸に平行な方向に延在する幅とz軸に平行な方向に延在する長さとを有することを特徴とすることができる。フィルタ媒体810の複数のシートは、y軸に平行な方向に積み重ねられる。
【0131】
複数の実施形態において、フィルタアセンブリ800は、第1の流れ面820と、第2の流れ面830と、第1の複数の縦溝840の一部とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート850及びフィルタ媒体の第2のシート860を少なくとも有する。この例では、フィルタ媒体の第1のシート850及びフィルタ媒体の第2のシート860はどちらも、縦溝付きシートである。第1の複数の縦溝840の一部の第1の縦溝841は、第1の縦溝距離d1を画定し、第1の複数の縦溝840の第2の縦溝843は、第2の縦溝距離d2を画定する。本例では、第1の縦溝距離d1は第2の縦溝距離d2より大きいが、いくつかの他の実施例では、第1の縦溝距離d1は第2の縦溝距離d2より小さい。第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2は、2mmを超えて異なり、前述の量及び範囲でさらに異なる可能性がある。
【0132】
フィルタアセンブリ800は、フィルタ媒体の第3のシート870も有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシート860は、第2の複数の縦溝880と、第1の流れ面820と、第2の流れ面830とを相互に画定する。第2の複数の縦溝880のそれぞれは、第1の流れ面820から第2の流れ面830まで延在する。第2の複数の縦溝880のそれぞれは、第2の流れ面830における縦溝開口部(この図では見ることができない)と、第1の流れ面820の近くの縦溝閉鎖部とを画定する。縦溝閉鎖部は、第1の流れ面820の近くで、フィルタ媒体の第2のシート860とフィルタ媒体の第3のシート870との間に配設された閉塞物である可能性がある。
【0133】
第2の複数の縦溝880は、第1の流れ面820と第2の流れ面830との間の第3の縦溝距離d3を画定する第3の縦溝847を有することができる。本例では、第3の縦溝距離d3は、第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2より大きいが、縦溝距離の間の交互の相対関係が意図される。第1の縦溝距離d1は、第3の縦溝距離d3と2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1、第2の縦溝距離d2、及び第3の縦溝距離d3のそれぞれは、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1は、第2の縦溝距離d2及び第3の縦溝距離d3と本明細書の前述の量及び範囲で異なる。
【0134】
本例では、第2の縦溝843は、第1の縦溝841にx軸方向に隣接するが、いくつかの他の実施形態では、第2の縦溝843は、第1の縦溝841に隣接していない。いくつかの実施形態では、第3の縦溝847は、第1の縦溝841に対してy軸方向に位置付けられているが、他の実施形態では、第3の縦溝847は、第1の縦溝841に対してy軸方向に位置付けられていない。いくつかの代替的な実施形態において、第3の縦溝847は、第1の複数の縦溝840の縦溝である可能性がある。
【0135】
本例において、第1の流れ面820は非平面状であり、第2の流れ面830は非平面状である。特に、第1の流れ面820は、フィルタアセンブリ800に対して凹状である。同様に、第2の流れ面830は、フィルタアセンブリに対して凹状である。代替的な実施例において、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも平面状であり、互いに対して非平行である。いくつかの実施形態では、第1の複数の縦溝840は平行であるが、いくつかの実施形態では、第1の複数の縦溝840は平行でない。
【0136】
上記の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ800は一般に、流体がフィルタ媒体810によってろ過されるような、フィルタ媒体810を通る第1の流れ面820と第2の流れ面830との間の流体経路818を画定するように構築される。
【0137】
図7及び8で説明及び表現される例示的なフィルタアセンブリは、さまざまな異なるアプローチによって構築することができる。少なくとも1つの実施形態において、縦溝閉塞物は、適切な位置でフィルタ媒体の隣接するシートの間に置かれ、フィルタ媒体のシートは積み重ねられる。次いで、積み重ねられた媒体は、切断ツールによって切断され(その例は
図3に関して上で述べられた)、第1の流れ面及び/又は第2の流れ面を望ましい構成に形成する。代替的な実施形態において、流れ面に対応するフィルタ媒体のシートの縁部は、望ましい構成に切断され、次いで、媒体の切断されたシートは積み重ねられて、フィルタアセンブリに形成される。フィルタ媒体のシートが切断される前又は切断された後に、縦溝閉塞物はフィルタ媒体のシート上に置くことができる。
【0138】
図9は、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ900の斜視図を示す。フィルタアセンブリ900は、第1の複数の縦溝940と、フィルタアセンブリ900の第1の流れ面920と、フィルタアセンブリ900に対して第1の流れ面920の反対側の第2の流れ面930とを画定する積層構成の、フィルタ媒体910の複数のシートから構築されるパネルフィルタである。フィルタ媒体910の複数のシートは、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。さまざまな実施形態では、第1の流れ面920及び第2の流れ面930のうちの少なくとも1つは非平面状であり、本実施形態では、第1の流れ面920は非平面状であり、第2の流れ面930は平面状である。
【0139】
フィルタ媒体910の複数のシートは、互いに対して連続している。フィルタ媒体の各シートは、フィルタアセンブリ900の第1の流れ面920を画定する第1の折り目912を有する。フィルタ媒体910の各シートは、フィルタアセンブリ900の第2の流れ面930を画定する第2の折り目914(そのほんの一部のみ見ることができる)を有する。第1の複数の縦溝940のそれぞれは、第1の流れ面920における縦溝開口部942と、第2の流れ面930の近くの縦溝閉鎖部916とを画定する。縦溝閉鎖部916は、第2の流れ面930上でフィルタ媒体によって画定され、フィルタ媒体は、第2の流れ面930上の隣接する第2の折り目914の間で延在する。
【0140】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝940の少なくとも1つの縦溝945は、非平面状である縦溝開口部942を画定する。第1の複数の縦溝940のそれぞれは、第1の流れ面920から第2の流れ面930までの縦溝距離を画定する。フィルタ媒体910の各シートは、x軸に平行な方向に延在する幅とz軸に平行な方向に延在する長さとを有することを特徴とすることができる。フィルタ媒体910の複数のシートは、y軸に平行な方向に積み重ねられる。
【0141】
複数の実施形態において、フィルタアセンブリ900は、第1の流れ面920と、第2の流れ面930と、第1の複数の縦溝940の一部とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート950及びフィルタ媒体の第2のシート960を少なくとも有する。この例では、フィルタ媒体の第1のシート950及びフィルタ媒体の第2のシート960はどちらも、縦溝付きシートである。第1の複数の縦溝940の一部の第1の縦溝941は、第1の縦溝距離d1を画定し、第1の複数の縦溝940の第2の縦溝943は、第2の縦溝距離d2を画定する。本例では、第1の縦溝距離d1は第2の縦溝距離d2より小さいが、いくつかの他の例では、第1の縦溝距離d1は第2の縦溝距離d2より大きい。第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2は、2mmを超えて異なり、前述の量及び範囲でさらに異なる可能性がある。
【0142】
フィルタアセンブリ900は、フィルタ媒体の第3のシート970も有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシート960は、第2の複数の縦溝980と、第1の流れ面920と、第2の流れ面930とを相互に画定する。第2の複数の縦溝980のそれぞれは、第1の流れ面920から第2の流れ面930まで延在する。第2の複数の縦溝980のそれぞれは、第2の流れ面930における縦溝開口部(この図では見ることができない)と、第1の流れ面920の近くの縦溝閉鎖部916とを画定する。縦溝閉鎖部は、第1の流れ面920の近くで、フィルタ媒体の第2のシート960とフィルタ媒体の第3のシート970との間に配設された閉塞物である可能性がある。本実施形態において、縦溝閉鎖部916は、
図6a及び6bに関して説明されたものと同様に、1つ又は複数の折り目912によって画定されるフィルタ媒体の一部である。第2の複数の縦溝980は、第1の流れ面920と第2の流れ面930との間の第3の縦溝距離d
3を画定する第3の縦溝981を有することができる。本例では、第3の縦溝距離d
3は、(ここでの見る角度からは明確ではないが)第1の縦溝距離d
1及び第2の縦溝距離d
2より大きいが、縦溝距離の間の交互の相対関係が意図される。第1の縦溝距離d
1は、第3の縦溝距離d
3と2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d
1、第2の縦溝距離d
2、及び第3の縦溝距離d
3のそれぞれは、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d
1は、第2の縦溝距離d
2及び第3の縦溝距離d
3と本明細書の前述の量及び範囲で異なる。
【0143】
図9の本例では、第2の縦溝943は、第1の縦溝941にx軸方向に隣接するが、いくつかの他の実施形態では、第2の縦溝943は、第1の縦溝941に隣接していない。いくつかの実施形態では、第3の縦溝981は、第1の縦溝941に対してy軸方向に位置付けられているが、他の実施形態では、第3の縦溝981は、第1の縦溝941に対してy軸方向に位置付けられていない。いくつかの代替的な実施形態において、第3の縦溝981は、第1の複数の縦溝940の縦溝である可能性がある。
【0144】
図9の本例において、第1の流れ面920は非平面状であり、第2の流れ面930は平面状である。代替的な例示的実施形態において、第1の流れ面及び第2の流れ面はどちらも平面状であり、互いに対して非平行である。いくつかの実施形態では、第1の複数の縦溝940は平行であるが、いくつかの代替的な実施形態では、第1の複数の縦溝940は平行でない。また、本実施形態では、フィルタ媒体はひだを付けられているが、いくつかの他の実施形態では、媒体はひだを付けられていない。
【0145】
上記の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ900は一般に、流体がフィルタ媒体910によってろ過されるような、フィルタ媒体910を通る第1の流れ面920と第2の流れ面930との間の流体経路918を画定するように構築される。
【0146】
図10は、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ1000の斜視図を示す。フィルタアセンブリ1000は、第1の複数の縦溝1040と、フィルタアセンブリ1000の第1の流れ面1020と、フィルタアセンブリ1000に対して第1の流れ面1020の反対側の第2の流れ面1030とを画定する積層構成の、フィルタ媒体1010の複数のシートから構築されるパネルフィルタである。フィルタ媒体1010の複数のシートは、フィルタ媒体の縦溝付きシートである。本実施形態において、第1の流れ面1020は平面状であり、第2の流れ面1030は平面状であり、第1の流れ面1020は第2の流れ面1030に非平行である。
【0147】
フィルタ媒体1010の複数のシートは、互いに対して連続している。フィルタ媒体の各シートは、フィルタアセンブリ1000の第1の流れ面1020を画定する第1の折り目1012を有する。フィルタ媒体1010の各シートは、フィルタアセンブリ1000の第2の流れ面1030を画定する第2の折り目1014(そのほんの一部のみ見ることができる)を有する。第1の複数の縦溝1040のそれぞれは、第1の流れ面1020における縦溝開口部1042と、第2の流れ面1030の近くの縦溝閉鎖部1016とを画定する。縦溝閉鎖部1016は、第2の流れ面1030上でフィルタ媒体によって画定され、フィルタ媒体は、第2の流れ面1030上の隣接する第2の折り目1014の間で延在する。縦溝閉鎖部1016は、
図6a及び6bの議論で説明されたものと同様である可能性がある。
【0148】
第1の複数の縦溝1040のそれぞれは、第1の流れ面1020から第2の流れ面1030までの縦溝距離を画定する。フィルタ媒体1010の各シートは、x軸に平行な方向に延在する幅とz軸に平行な方向に延在する長さとを有することを特徴とすることができる。フィルタ媒体1010の複数のシートは、y軸に平行な方向に積み重ねられる。
【0149】
複数の実施形態において、フィルタアセンブリ1000は、第1の流れ面1020と、第2の流れ面1030と、第1の複数の縦溝1040の一部とを相互に画定するフィルタ媒体の第1のシート1050及びフィルタ媒体の第2のシート1060を少なくとも有する。この例では、フィルタ媒体の第1のシート1050及びフィルタ媒体の第2のシート1060はどちらも、縦溝付きシートである。第1の複数の縦溝1040の一部の第1の縦溝1041は、第1の縦溝距離d1を画定し、第1の複数の縦溝1040の第2の縦溝1043は、第2の縦溝距離d2を画定する。本例では、第1の縦溝距離d1は第2の縦溝距離d2より小さいが、いくつかの他の実施例では、第1の縦溝距離d1は第2の縦溝距離d2より大きい。第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2は、2mmを超えて異なり、前述の量及び範囲でさらに異なる可能性がある。
【0150】
フィルタアセンブリ1000は、フィルタ媒体の第3のシート1070も有し、フィルタ媒体の第3のシート及びフィルタ媒体の第2のシート1060は、第2の複数の縦溝1080と、第1の流れ面1020と、第2の流れ面1030とを相互に画定する。第2の複数の縦溝1080のそれぞれは、第1の流れ面1020から第2の流れ面1030まで延在する。第2の複数の縦溝1080のそれぞれは、第2の流れ面1030における縦溝開口部(この図では見ることができない)と、第1の流れ面1020の近くの縦溝閉鎖部1016とを画定する。縦溝閉鎖部は、第1の流れ面1020の近くで、フィルタ媒体の第2のシート1060とフィルタ媒体の第3のシート1070との間に配設された閉塞物である可能性がある。本実施形態において、縦溝閉鎖部1016は、1つ又は複数の折り目1012によって画定されるフィルタ媒体の一部である。
【0151】
第2の複数の縦溝1080は、第1の流れ面1020と第2の流れ面1030との間の第3の縦溝距離d3を画定する第3の縦溝1081を有することができる。本例では、第3の縦溝距離d3は、第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2より小さいが、いくつかの実施形態では、第3の縦溝距離d3は、第1の縦溝距離d1及び第2の縦溝距離d2の一方又は両方より大きい。第1の縦溝距離d1は、第3の縦溝距離d3と2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1、第2の縦溝距離d2、及び第3の縦溝距離d3のそれぞれは、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離d1は、第2の縦溝距離d2及び第3の縦溝距離d3と本明細書の前述の量及び範囲で異なる。
【0152】
図10の本例では、第2の縦溝1043は、第1の縦溝1041にx軸方向に隣接するが、いくつかの他の実施形態では、第2の縦溝1043は、第1の縦溝1041に隣接していない。いくつかの実施形態では、第3の縦溝1081は、第1の縦溝1041に対してy軸方向に位置付けられているが、他の実施形態では、第3の縦溝1081は、第1の縦溝1041に対してy軸方向に位置付けられていない。いくつかの代替的な実施形態において、第3の縦溝1081は、第1の複数の縦溝1040の縦溝である可能性がある。
【0153】
いくつかの実施形態では、第1の複数の縦溝1040は平行であるが、いくつかの実施形態では、第1の複数の縦溝1040は平行でない。また、本実施形態では、フィルタ媒体はひだを付けられているが、いくつかの他の実施形態では、ひだのある媒体はひだを付けられておらず、閉塞物は、フィルタ媒体のシートの間に位置付けられて、縦溝の端部を封鎖する。
【0154】
上記の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ1000は一般に、流体がフィルタ媒体1010によってろ過されるような、フィルタ媒体1010を通る第1の流れ面1020と第2の流れ面1030との間の流体経路1018を画定するように構築される。
【0155】
図11Aは、本明細書に開示される技術に一致する1つの例示的なフィルタアセンブリを示す。フィルタアセンブリ500は、第1の流れ面520と、第2の流れ面530と、第1の流れ面520から第2の流れ面530に延在する複数の縦溝540とを画定するフィルタ媒体510から構築される。本例において、第1の流れ面510は、フィルタアセンブリ500の第1の端部502上に画定され、第2の流れ面530は、フィルタアセンブリ500の反対側の第2の端部504上に画定される。
【0156】
フィルタ媒体510は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート512及びフィルタ媒体の第2のシート514である。平坦な巻かれてない配置におけるフィルタ媒体510の一部を示すフィルタ媒体の第2のシート514は、
図11Bで見ることができ、
図11Aに一致するフィルタアセンブリ500の渦巻状フィルタ媒体510と区別される。
図11Bは、フィルタ媒体の第2のシート514の正面図である。フィルタ媒体の第2のシート514は、フィルタ媒体の第1のシート512に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート512及びフィルタ媒体の第2のシート514は、複数の縦溝540を相互に画定する。フィルタ媒体510は、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。したがって、フィルタ媒体の第1のシート512及びフィルタ媒体の第2のシート514のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。よって、複数の縦溝540は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。
【0157】
図11Bで見ることができるように、フィルタ媒体510(特に、フィルタ媒体の第1のシート512及びフィルタ媒体の第2のシート514)は一般に細長く、それにより、フィルタ媒体の第1のシート512及びフィルタ媒体の第2のシート514はz軸のまわりで渦巻状になりフィルタアセンブリを形成することができる。この例では、フィルタ媒体の第1のシート512及びフィルタ媒体の第2のシート514は不連続である。フィルタ媒体の第1のシート512は、第1の縁部511及び第2の縁部513を画定する(
図11A)。フィルタ媒体の第2のシート514は、第3の縁部515及び第4の縁部517を画定する(
図11B)。第1の縁部511及び第3の縁部515は、フィルタアセンブリ500の第1の流れ面520を相互に画定する。第2の縁部513及び第4の縁部517は、フィルタアセンブリ500の第2の流れ面530を相互に画定する。第1の縁部511及び第3の縁部515はそれぞれ、起伏線又は波形線を個々に形成する。第2の縁部513及び第4の縁部517はそれぞれ、直線を個々に形成する。本実施形態に一致する例のフィルタ媒体510は、4つの縁部を有する。フィルタ媒体510の形状は一般に、起伏形/波形縁部のために、非長方形且つ非台形である。特に、第1の縁部511及び第3の縁部515は、複数の凹状形状及び凸状形状を相互に画定する。
【0158】
本実施形態と一致する例において、フィルタ媒体の第1のシート512は縦溝が付けられ、フィルタ媒体の第2のシート514は対面シートである。本実施形態では、複数の縦溝は平行であるが、いくつかの他の実施形態では、複数の縦溝は平行でない。
【0159】
フィルタアセンブリ500は一般に、流体がフィルタ媒体510によってろ過されるような、フィルタ媒体510を通る第1の流れ面520と第2の流れ面530との間の流体経路506を画定するように構築される。特に、複数の縦溝540は、
図1で説明されたものと同様に、入口縦溝又は出口縦溝のいずれかを画定する。
【0160】
複数の縦溝540のそれぞれは、縦溝開口部542と、縦溝閉鎖部(見ることはできない)とを画定する。縦溝開口部542は、縦溝に沿った流体経路506の最端部を形成し、フィルタアセンブリ500への又はフィルタアセンブリ500からの流体流れに適合する。縦溝閉鎖部は、縦溝に沿った流体流れを遮断し、それによって、フィルタ媒体510を通る流体経路506の一部を画定する。そのため、たとえば、複数の入口縦溝は、第1の流れ面520における縦溝開口部542を画定することができ、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面530の近くの複数の入口縦溝にわたって画定される。いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面530に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面530に当接することができる。縦溝閉鎖部は、上で論じられた縦溝閉鎖部と同様である可能性がある。
【0161】
本実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート512(
図11A)の外面516とフィルタ媒体の第2のシート514(
図11B)の外面518との間に画定される容積は、フィルタ媒体が渦巻状である(
図11A)とき、複数の縦溝によって画定されることを必ずしも特徴としない流体経路506を画定する。
【0162】
閉塞物は、渦巻内且つ複数の縦溝540の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ500の第1の流れ面520及び第2の流れ面530を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体510を通過しなければならない。付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ500の外周のまわり、フィルタアセンブリ500の中央開口などのフィルタ媒体の任意の他の間隙にも配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。閉塞物は、適切な位置に接着剤ビードなどの接着剤を置くことによって形成することができる。
【0163】
複数の縦溝540のそれぞれは、第1の流れ面520と第2の流れ面530との間の縦溝距離を画定する。本実施形態において、複数の縦溝540の第1の縦溝544は、第1の流れ面520と第2の流れ面530との間の第1の縦溝距離D1を画定し、複数の縦溝540の第2の縦溝546は、第1の流れ面520と第2の流れ面530との間の第2の縦溝距離D2を画定する。いくつかの実施例において、第1の縦溝距離D1は、本明細書で示されるように、第2の縦溝距離D2より小さい。いくつかの他の実施例において、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より大きい。ある実施形態において、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と少なくとも5mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と3mm~520mm、510mm~520mm、又は15mm~25mm異なる。
【0164】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝540の第3の縦溝548は、第1の流れ面520と第2の流れ面530との間の第3の縦溝距離D3を画定する。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。本例において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1より大きく、第2の縦溝距離D2より小さい。
【0165】
フィルタアセンブリ500の第1の流れ面520とフィルタアセンブリ500の第2の流れ面530との間の縦溝距離の差は、互いに対する流れ面の形状によっても証明される。さまざまな実施形態において、第1の流れ面520及び第2の流れ面530のうちの少なくとも1つは非平面状である。さまざまな実施形態において、第1の流れ面520及び第2の流れ面530のうちの少なくとも1つは略平面状である。この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面520は非平面状であり、第2の流れ面530は平面状である。さらに、この特定の実施形態において、第1の流れ面520は、第1の流れ面520がz方向にフィルタアセンブリから外方に突出するように構成される。第1の流れ面520の形状は一般に、Z軸に対して非対称である。
【0166】
いくつかの代替的な実施形態において、第1の流れ面520が平面状である可能性があり、第2の流れ面530が非平面状である可能性があることが理解されるであろう。いくつかの実施形態において、複数の縦溝540の少なくとも1つの縦溝は、非平面状である縦溝開口部を画定する。
【0167】
本実施形態と一致する例において、閉塞物549は、フィルタ媒体の第2のシート514の長さに沿って、フィルタ媒体の第2のシート514の第4の縁部517に隣接して配設される。フィルタ媒体510が渦巻状構成であるとき、フィルタ媒体の第2のシート514の第4の縁部515は一般に平面状である。ここで、フィルタ媒体510が渦巻状構成であるとき、閉塞物549も一般に平面状である。
【0168】
図12Aは、本明細書に開示される技術に一致する例示的なフィルタアセンブリ550を示し、
図12Bは、巻かれてない又は平面状の配置の、対応するフィルタ媒体560の正面図を示す。フィルタアセンブリ550は、第1の流れ面570と、第2の流れ面580と、第1の流れ面570から第2の流れ面580に延在する複数の縦溝590とを画定するフィルタ媒体560から構築される。本例において、第1の流れ面560は、フィルタアセンブリ550の第1の端部552上に画定され、第2の流れ面580は、フィルタアセンブリ550の反対側の第2の端部554上に画定される。
【0169】
フィルタ媒体560は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート562及びフィルタ媒体の第2のシート564である。平坦な巻かれてない配置におけるフィルタ媒体560の一部であるフィルタ媒体の第2のシート564は、
図12Bで見ることができ、
図12Aに一致するフィルタアセンブリ550を形成する渦巻状フィルタ媒体560と区別される。
図12Bは、フィルタ媒体の第2のシート564の正面図である。フィルタ媒体の第2のシート564は、フィルタ媒体の第1のシート562に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート562及びフィルタ媒体の第2のシート564は、複数の縦溝590を相互に画定する。フィルタ媒体562は、さまざまな構成を有することができ、そのいくつかの例は、
図4a~4dに関連して説明され、以下でも説明される。本実施形態では、複数の縦溝は平行であるが、いくつかの他の実施形態では、複数の縦溝は平行でない。
【0170】
フィルタ媒体560は、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。したがって、フィルタ媒体の第1のシート562及びフィルタ媒体の第2のシート564のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。よって、複数の縦溝590は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。
【0171】
図12Bで見ることができるように、フィルタ媒体560(特に、フィルタ媒体の第1のシート562及びフィルタ媒体の第2のシート564)は一般に細長く、それにより、フィルタ媒体の第1のシート562及びフィルタ媒体の第2のシート564はz軸のまわりで渦巻状になりフィルタアセンブリを形成することができる。この例では、フィルタ媒体の第1のシート562及びフィルタ媒体の第2のシート564は、連続又は不連続である可能性がある。シートが不連続である実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート562は、第1の縁部561及び第2の縁部563を画定し(
図12A)、フィルタ媒体の第2のシート564は、第3の縁部565及び第4の縁部567を画定する(
図12B)。第1の縁部561及び第3の縁部565は、フィルタアセンブリ550の第1の流れ面570を相互に画定する。第2の縁部563及び第4の縁部567は、フィルタアセンブリ550の第2の流れ面580を相互に画定する。第2の縁部593及び第4の縁部567はそれぞれ、フィルタ媒体550の縁部を画定する直線を個々に形成する。
【0172】
第1の縁部561及び第3の縁部565は、階段状のラインを相互に且つ個々に形成する。階段状ラインは、垂直セグメント574によって接合された水平セグメント572を有する。フィルタ媒体550の形状は一般に、階段状縁部に基づいて、非長方形且つ非台形である。
【0173】
フィルタアセンブリ550は一般に、流体がフィルタ媒体560によってろ過されるような、フィルタ媒体560を通る第1の流れ面570と第2の流れ面580との間の流体経路556を画定するように構築される。特に、複数の縦溝590は、上で説明されたものと同様に、入口縦溝又は出口縦溝のいずれかを画定する。
【0174】
複数の縦溝590のそれぞれは、縦溝開口部592と、縦溝閉鎖部(見ることはできない)とを画定する。縦溝開口部592は、縦溝に沿った流体経路556の最端部を形成し、フィルタアセンブリ550への又はフィルタアセンブリ550からの流体流れに適合する。縦溝閉鎖部は、縦溝に沿った流体流れを遮断し、それによって、フィルタ媒体560を通る流体経路556の一部を画定する。そのため、たとえば、複数の入口縦溝は、第1の流れ面570における縦溝開口部592を画定することができ、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面580の近くの複数の入口縦溝にわたって画定される。いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面580に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面580に当接することができる。縦溝閉鎖部は、上で論じられた縦溝閉鎖部と同様である可能性がある。
【0175】
本実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート562(
図12A)の外面566とフィルタ媒体の第2のシート564(
図12B)の外面568との間に画定される容積は、フィルタ媒体が渦巻状である(
図12A)とき、複数の縦溝によって画定されることを必ずしも特徴としない流体経路556を画定する。
【0176】
閉塞物は、渦巻内且つ複数の縦溝590の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ550の第1の流れ面570及び第2の流れ面580を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体560を通過しなければならない。付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ550の外周のまわり、フィルタアセンブリ550の中央開口などのフィルタ媒体の任意の他の間隙に配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。閉塞物は、適切な位置に接着剤ビードなどの接着剤を置くことによって形成することができる。
【0177】
複数の縦溝590のそれぞれは、第1の流れ面570と第2の流れ面580との間の縦溝距離を画定する。本実施形態において、複数の縦溝590の第1の縦溝594は、第1の流れ面570と第2の流れ面580との間の第1の縦溝距離D1を画定し、複数の縦溝590の第2の縦溝596は、第1の流れ面570と第2の流れ面580との間の第2の縦溝距離D2を画定する。いくつかの実施例において、第1の縦溝距離D1は、本明細書で示されるように、第2の縦溝距離D2より小さい。いくつかの他の実施例において、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より大きい。ある実施形態において、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と少なくとも5mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と3mm~570mm、560mm~570mm、又は15mm~25mm異なる。
【0178】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝590の第3の縦溝598は、第1の流れ面570と第2の流れ面580との間の第3の縦溝距離D3を画定する。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。本例において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2より大きい。いくつかの他の例において、第3の縦溝距離D3は、理解されるように、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方より大きく、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の他方より小さい。
【0179】
フィルタアセンブリ550の第1の流れ面570とフィルタアセンブリ550の第2の流れ面580との間の縦溝距離の差は、互いに対する流れ面の形状によっても証明される。さまざまな実施形態において、第1の流れ面570及び第2の流れ面580のうちの少なくとも1つは非平面状である。さまざまな実施形態において、第1の流れ面570及び第2の流れ面580のうちの少なくとも1つは略平面状である。この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面570は非平面状であり、第2の流れ面580は平面状である。さらに、この特定の実施形態において、第1の流れ面570は、第1の流れ面570が複数の平面576を画定する階段状構成を有する。各平面は、第1の流れ面570を形成する他の平面からz方向にオフセットすることができる。第1の流れ面520の一般的形状は、z軸に対して放射状に対称とすることができるが、いくつかの実施形態では、第1の流れ面の一般的形状はz軸に対して非対称である。
【0180】
いくつかの代替的な実施形態において、第1の流れ面570が平面状である可能性があり、第2の流れ面580が非平面状である可能性があることが理解されるであろう。いくつかの実施形態において、複数の縦溝590の少なくとも1つの縦溝は、非平面状である縦溝開口部を画定する。
【0181】
本実施形態と一致する例において、閉塞物599は、フィルタ媒体の第2のシート564の長さに沿って、フィルタ媒体の第2のシート564の第4の縁部567に隣接して配設される。フィルタ媒体560が渦巻状構成であるとき、フィルタ媒体の第2のシート564の第4の縁部565は一般に平面状であるので、フィルタ媒体560が渦巻状構成であるとき、閉塞物599も一般に平面状である。
【0182】
前の2つの例と同様に、
図13Aは、本明細書に開示される技術に一致する1つの例示的なフィルタアセンブリ1800を示し、ここで、フィルタアセンブリ1800は渦巻状フィルタ媒体1810であり、
図13Bは、巻かれてない配置のフィルタ媒体1810の正面図を示す。フィルタアセンブリ1800は、第1の流れ面1820と、第2の流れ面1830と、第1の流れ面1820から第2の流れ面1830に延在する複数の縦溝1840とを画定するフィルタ媒体1810から構築される。本例において、第1の流れ面1810は、フィルタアセンブリ1800の第1の端部1802上に画定され、第2の流れ面1830は、フィルタアセンブリ1800の反対側の第2の端部1804上に画定される。
【0183】
フィルタ媒体1810は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート1812及びフィルタ媒体の第2のシート1814である。平面状の巻かれてない配置におけるフィルタ媒体1810の一部であるフィルタ媒体の第2のシート1814は、
図13Bで見ることができる。
図13Bは、フィルタ媒体の第2のシート1814の正面図である。フィルタ媒体の第2のシート1814は、フィルタ媒体の第1のシート1812に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート1812及びフィルタ媒体の第2のシート1814は、複数の縦溝1840を相互に画定する。フィルタ媒体1810は、さまざまな構成を有することができ、そのいくつかの例は、
図4a~4dに関連して説明され、以下でも説明される。
【0184】
フィルタ媒体1810は、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。したがって、フィルタ媒体の第1のシート1812及びフィルタ媒体の第2のシート1814のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。よって、複数の縦溝1840は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。本実施形態では、複数の縦溝は平行であるが、いくつかの他の実施形態では、複数の縦溝は平行でない。
【0185】
図13Bで見ることができるように、フィルタ媒体1810(特に、フィルタ媒体の第1のシート1812及びフィルタ媒体の第2のシート1814)は一般に細長く、それにより、フィルタ媒体の第1のシート1812及びフィルタ媒体の第2のシート1814はz軸のまわりで渦巻状になりフィルタアセンブリを形成することができる。この例では、フィルタ媒体の第1のシート1812及びフィルタ媒体の第2のシート1814は、不連続である可能性がある。このような実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート1812は、第1の縁部1811及び第2の縁部1813を画定し(
図13A)、フィルタ媒体の第2のシート1814は、第3の縁部1815及び第4の縁部1817を画定する(
図13B)。第1の縁部1811及び第3の縁部1815は、フィルタアセンブリ1800の第1の流れ面1820を相互に画定する。第2の縁部1813及び第4の縁部1817は、フィルタアセンブリ1800の第2の流れ面1830を相互に画定する。第1の縁部1811及び第3の縁部1815は、凸状部及び凹状部を有する曲線を相互に且つ個々に形成する。第2の縁部1813及び第4の縁部1817は、直線を相互に且つ個々に形成する。
【0186】
本実施形態に一致する例のフィルタ媒体1810は、4つの縁部、第1の細長い縁部1805(第1の縁部1811及び第3の縁部1815に対応する)と、第2の細長い縁部1807(第2の縁部1811及び第4の縁部1815に対応する)と、第1の端縁部1808と、第2の端縁部1809とを有する。フィルタ媒体1810の形状は一般に、少なくとも第1の細長い縁部1805によって画定される曲線に基づいて、非長方形且つ非台形である。
【0187】
フィルタアセンブリ1800は一般に、流体がフィルタ媒体1810によってろ過されるような、フィルタ媒体1810を通る第1の流れ面1820と第2の流れ面1830との間の流体経路1806を画定するように構築される。特に、複数の縦溝1840は、
図1で説明されたものと同様に、入口縦溝又は出口縦溝のいずれかを画定する。
【0188】
複数の縦溝1840のそれぞれは、縦溝開口部1842と、縦溝閉鎖部(見ることはできない)とを画定する。縦溝開口部1842は、縦溝に沿った流体経路1806の最端部を形成し、フィルタアセンブリ1800への又はフィルタアセンブリ1800からの流体流れに適合する。縦溝閉鎖部は、縦溝に沿った流体流れを遮断し、それによって、フィルタ媒体1810を通る流体経路1806の一部を画定する。そのため、たとえば、複数の入口縦溝は、第1の流れ面1820における縦溝開口部1842を画定することができ、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面1830の近くの複数の入口縦溝にわたって画定される。いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面1830に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面1830に当接することができる。縦溝閉鎖部は、上で論じられた縦溝閉鎖部と同様である可能性がある。
【0189】
本実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート1812(
図13A)の外面1816とフィルタ媒体の第2のシート1814(
図13B)の外面1818との間に画定される容積は、フィルタ媒体が渦巻状である(
図13A)とき、複数の縦溝によって画定されることを必ずしも特徴としない流体経路1806を画定する。
【0190】
閉塞物は、渦巻内且つ複数の縦溝1840の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ1800の第1の流れ面1820及び第2の流れ面1830を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体1810を通過しなければならない。付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ1800の外周のまわり、フィルタアセンブリ1800の中央開口などのフィルタ媒体の任意の他の間隙に配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。閉塞物は、適切な位置に接着剤ビードなどの接着剤を置くことによって形成することができる。
【0191】
複数の縦溝1840のそれぞれは、第1の流れ面1820と第2の流れ面1830との間の縦溝距離を画定する。本実施形態において、複数の縦溝1840の第1の縦溝1844は、第1の流れ面1820と第2の流れ面1830との間の第1の縦溝距離D1を画定し、複数の縦溝1840の第2の縦溝1846は、第1の流れ面1820と第2の流れ面1830との間の第2の縦溝距離D2を画定する。いくつかの実施例において、第1の縦溝距離D1は、本明細書で示されるように、第2の縦溝距離D2より小さい。いくつかの他の実施例において、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より大きい。ある実施形態において、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と少なくとも10mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と3mm~1020mm、1010mm~1020mm、又は15mm~25mm異なる。
【0192】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝1840の第3の縦溝1848は、第1の流れ面1820と第2の流れ面1830との間の第3の縦溝距離D3を画定する。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。本例において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2より大きい。いくつかの他の例において、理解されるように、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方より大きく、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の他方より小さい。
【0193】
フィルタアセンブリ1800の第1の流れ面1820とフィルタアセンブリ1800の第2の流れ面1830との間の縦溝距離の差は、互いに対する流れ面の形状によっても証明される。さまざまな実施形態において、第1の流れ面1820及び第2の流れ面1830のうちの少なくとも1つは非平面状である。さまざまな実施形態において、第1の流れ面1820及び第2の流れ面1830のうちの少なくとも1つは略平面状である。この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面1820は非平面状であり、第2の流れ面1830は平面状である。さらに、この特定の実施形態において、第1の流れ面1820は、第1の流れ面1820がz方向にフィルタアセンブリから外方に突出するように構成される。第1の流れ面1820の一般的形状は、z軸に対して放射状に対称であると考えることができる。
【0194】
いくつかの代替的な実施形態において、第1の流れ面1820が平面状である可能性があり、第2の流れ面1830が非平面状である可能性があることが理解されるであろう。いくつかの実施形態において、複数の縦溝1840の少なくとも1つの縦溝は、非平面状である縦溝開口部を画定する。
【0195】
本実施形態と一致する例において、閉塞物1849は、フィルタ媒体の第2のシート1814の長さに沿って、フィルタ媒体の第2のシート1814の第4の縁部1817に隣接して配設される。フィルタ媒体1810が渦巻状構成であるとき、フィルタ媒体の第2のシート1814の第4の縁部1815は一般に平面状であるので、フィルタ媒体1810が渦巻状構成であるとき、閉塞物1849も一般に平面状である。
【0196】
図14Aは、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ1100を示し、ここで、フィルタアセンブリ1100は渦巻状フィルタ媒体1110であり、
図14Bは、巻かれてない配置のフィルタ媒体1110の正面図を示す。フィルタアセンブリ1100は、第1の流れ面1120と、第2の流れ面1130と、第1の流れ面1120から第2の流れ面1130に延在する複数の縦溝1140とを画定するフィルタ媒体1110から構築される。本例において、第1の流れ面1110は、フィルタアセンブリ1100の第1の端部1102上に画定され、第2の流れ面1130は、フィルタアセンブリ1100の反対側の第2の端部1104上に画定される。
【0197】
フィルタ媒体1110は、フィルタ媒体の複数のシート、特に、フィルタ媒体の第1のシート1112及びフィルタ媒体の第2のシート1114である。平面状配置におけるフィルタ媒体1110の一部であるフィルタ媒体の第2のシート1114は、
図14Bで見ることができる。
図14Bは、フィルタ媒体の第2のシート1114の正面図である。フィルタ媒体の第2のシート1114は、フィルタ媒体の第1のシート1112に隣接する。フィルタ媒体の第1のシート1112及びフィルタ媒体の第2のシート1114は、複数の縦溝1140を相互に画定する。フィルタ媒体1110は、さまざまな構成を有することができ、そのいくつかの例は、
図4a~4dに関連して説明され、以下でも説明される。
【0198】
この設計の実施において画定される縦溝の全体は、図面を簡略化して、第1の流れ面1120の比較的複雑な形状に関して明瞭にするために、
図14Aでは省略されていることに留意されたい。
【0199】
フィルタ媒体1110は、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。したがって、フィルタ媒体の第1のシート1112及びフィルタ媒体の第2のシート1114のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定する。よって、複数の縦溝1140は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。本実施形態では、複数の縦溝は平行であるが、いくつかの他の実施形態では、複数の縦溝は平行でない。
【0200】
図14Bで見ることができるように、フィルタ媒体1110(特に、フィルタ媒体の第1のシート1112及びフィルタ媒体の第2のシート1114)は一般に細長く、それにより、フィルタ媒体の第1のシート1112及びフィルタ媒体の第2のシート1114はz軸のまわりで渦巻状になりフィルタアセンブリを形成することができる。この例では、フィルタ媒体の第1のシート1112及びフィルタ媒体の第2のシート1114は、連続又は不連続である。シートが不連続である実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート1112は、第1の縁部1111及び第2の縁部1113を画定し(
図14A)、フィルタ媒体の第2のシート1114は、第3の縁部1115及び第4の縁部1117を画定する(
図14B)。第1の縁部1111及び第3の縁部1115は、フィルタアセンブリ1100の第1の流れ面1120を相互に画定する。第2の縁部1113及び第4の縁部1117は、フィルタアセンブリ1100の第2の流れ面1130を相互に画定する。第1の縁部1111及び第3の縁部1115はそれぞれ、フィルタ媒体1110の長さにわたって一定の周波数を有する正弦波パターンを個々に形成する。第2の縁部1113及び第4の縁部1117はそれぞれ、直線を個々に形成する。
【0201】
本実施形態に一致する例のフィルタ媒体1110は、4つの縁部、第1の細長い縁部1105(第1の縁部1111及び第3の縁部1115に対応する)と、第2の細長い縁部1107(第2の縁部1111及び第4の縁部1115に対応する)と、第1の端縁部1108と、第2の端縁部1109とを有する。フィルタ媒体1110の形状は一般に、少なくとも第1の細長い縁部によって画定される波形パターンに基づいて、非長方形且つ非台形であり、複数の凸状部及び凹状部を画定する。
【0202】
フィルタアセンブリ1100は一般に、流体がフィルタ媒体1110によってろ過されるような、フィルタ媒体1110を通る第1の流れ面1120と第2の流れ面1130との間の流体経路1106を画定するように構築される。特に、複数の縦溝1140は、
図1で説明されたものと同様に、入口縦溝又は出口縦溝のいずれかを画定する。
【0203】
複数の縦溝1140のそれぞれは、縦溝開口部1142と、縦溝閉鎖部(見ることはできない)とを画定する。縦溝開口部1142は、縦溝に沿った流体経路1106の最端部を形成し、フィルタアセンブリ1100への又はフィルタアセンブリ1100からの流体流れに適合する。縦溝閉鎖部は、縦溝に沿った流体流れを遮断し、それによって、フィルタ媒体1110を通る流体経路1106の一部を画定する。そのため、たとえば、複数の入口縦溝は、第1の流れ面1120における縦溝開口部1142を画定することができ、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面1130の近くの複数の入口縦溝にわたって画定される。いくつかの実施形態において、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面1130に隣接する。より詳細には、縦溝閉鎖部は、第2の流れ面1130に当接することができる。縦溝閉鎖部は、上で論じられた縦溝閉鎖部と同様である可能性がある。
【0204】
本実施形態において、フィルタ媒体の第1のシート1112(
図14A)の外面1116とフィルタ媒体の第2のシート1114(
図14B)の外面1118との間に画定される容積は、フィルタ媒体が渦巻状である(
図14A)とき、複数の縦溝によって画定されることを必ずしも特徴としない流体経路1106を画定する。
【0205】
閉塞物は、渦巻内且つ複数の縦溝1140の外側に配設することができ、それにより、フィルタアセンブリ1100の第1の流れ面1120及び第2の流れ面1130を通過する流体は、最初に、フィルタ媒体1110を通過しなければならない。付加的な閉塞物は、フィルタアセンブリ1100の外周のまわり、フィルタアセンブリ1100の中央開口などのフィルタ媒体の任意の他の間隙に配設し、そこを通る流体流れを阻止することができる。閉塞物は、適切な位置に接着剤ビードなどの接着剤を置くことによって形成することができる。
【0206】
複数の縦溝1140のそれぞれは、第1の流れ面1120と第2の流れ面1130との間の縦溝距離を画定する。本実施形態において、複数の縦溝1140の第1の縦溝1144は、第1の流れ面1120と第2の流れ面1130との間の第1の縦溝距離D1を画定し、複数の縦溝1140の第2の縦溝1146は、第1の流れ面1120と第2の流れ面1130との間の第2の縦溝距離D2を画定する。いくつかの実施例において、第1の縦溝距離D1は、本明細書で示されるように、第2の縦溝距離D2より小さい。いくつかの他の実施例において、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より大きい。ある実施形態において、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と少なくとも5mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と3mm~20mm、10mm~20mm、又は15mm~25mm異なる。
【0207】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝1140の第3の縦溝1148は、第1の流れ面1120と第2の流れ面1130との間の第3の縦溝距離D3を画定する。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。本例において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2より大きい。いくつかの他の例において、第3の縦溝距離D3は、理解されるように、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方より大きく、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の他方より小さい。
【0208】
フィルタアセンブリ1100の第1の流れ面1120とフィルタアセンブリ1100の第2の流れ面1130との間の縦溝距離の差は、互いに対する流れ面の形状によっても証明される。さまざまな実施形態において、第1の流れ面1120及び第2の流れ面1130のうちの少なくとも1つは非平面状である。さまざまな実施形態において、第1の流れ面1120及び第2の流れ面1130のうちの少なくとも1つは略平面状である。この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面1120は非平面状であり、第2の流れ面1130は平面状である。さらに、この特定の実施形態において、第1の流れ面1120は、フィルタ媒体1110の第1の細長い縁部がz軸のまわりに円周方向に波打つように構成される。
【0209】
いくつかの代替的な実施形態において、第1の流れ面1120が平面状である可能性があり、第2の流れ面1130が非平面状である可能性があることが理解されるであろう。いくつかの実施形態において、複数の縦溝1140の少なくとも1つの縦溝は、非平面状である縦溝開口部を画定する。
【0210】
本実施形態と一致する例において、閉塞物1149は、フィルタ媒体の第2のシート1114の長さに沿って、フィルタ媒体の第2のシート1114の第4の縁部1117に隣接して配設される。フィルタ媒体1110が渦巻状構成であるとき、フィルタ媒体の第2のシート1114の第4の縁部1115は一般に平面状であるので、フィルタ媒体1110が渦巻状構成であるとき、閉塞物1149も一般に平面状である。
【0211】
図15は、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ1200の側断面図を示す。フィルタアセンブリ1200は、第1の流れ面1220を画定する第1の細長い縁部1212と、第2の流れ面1230を画定する第2の細長い縁部1214と、第1の流れ面1220から第2の流れ面1230に延在する複数の縦溝1240とを有するフィルタ媒体1210から構築される。本例において、第1の流れ面1220は、フィルタアセンブリ1200の第1の端部1202上に画定され、第2の流れ面1230は、フィルタアセンブリ1200の反対側の第2の端部1204上に画定される。
【0212】
本明細書に記載の他の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ1200は一般に、流体がフィルタ媒体1210によってろ過されるような、フィルタ媒体1210を通る第1の流れ面1220と第2の流れ面1230との間の流体経路1218を画定するように構築される。よって、複数の縦溝1240のそれぞれは、前の図に関して説明されたように、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する。また、いくつかの他の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ1200は、z軸のまわりで渦巻状構成であるフィルタ媒体1210から構築される。フィルタ媒体の第1のシート1250及びフィルタ媒体の第2のシート1260は、複数の縦溝1240を相互に画定する。フィルタ媒体1210は、溝が付けられたフィルタ媒体の第1のシート1250と、フィルタ媒体の第1のシート1250に隣接する対面シートであるフィルタ媒体の第2のシート1260とを有する。
図15のフィルタアセンブリ1200は、フィルタ媒体1210のさまざまな構成から構築することができ、その例は、
図4a~4dに関連して説明され、以下でも説明される。
【0213】
フィルタ媒体の第1のシート1250及びフィルタ媒体の第2のシート1260は一般に細長い。この例では、フィルタ媒体の第1のシート1250及びフィルタ媒体の第2のシート1260は不連続である。フィルタ媒体の第1のシート1250は第1の縁部1253を画定し、フィルタ媒体の第2のシート1260は第2の縁部1263を画定する。第1の縁部1253及び第2の縁部1263は、フィルタアセンブリ1200の第1の流れ面1220、したがって、第1の細長い縁部1212を相互に画定するように構成される。フィルタ媒体の第1のシート1250は第3の縁部1255を画定し、フィルタ媒体の第2のシート1260は第4の縁部1265を画定する。第3の縁部1255及び第4の縁部1265は、フィルタアセンブリ1200の第2の流れ面1230、したがって、第2の細長い縁部1214を相互に画定するように構成される。
【0214】
フィルタ媒体の第1のシート1250及びフィルタ媒体の第2のシート1260のそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定するように配置される。よって、複数の縦溝1240は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。この例では、複数の縦溝1240は略平行である。
【0215】
複数の縦溝1240のそれぞれは、第1の流れ面1220と第2の流れ面1230との間の縦溝距離を画定する。本実施形態において、複数の縦溝1240の第1の縦溝1244は、第1の流れ面1220と第2の流れ面1230との間の第1の縦溝距離D1を画定し、複数の縦溝1240の第2の縦溝1246は、第1の流れ面1220と第2の流れ面1230との間の第2の縦溝距離D2を画定する。本実施形態では、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より小さいが、他の実施形態では、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より大きい。さまざまな実施形態において、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と少なくとも5mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と3mm~20mm、10mm~20mm、又は15mm~25mm異なる。
【0216】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝1240の第3の縦溝1248は、第1の流れ面1220と第2の流れ面1230との間の第3の縦溝距離D3を画定する。本実施形態では、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2より大きいが、縦溝距離は、上記のような他の相対関係を有することができる。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。
【0217】
この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面1220は非平面状であり、第2の流れ面1230は非平面状である。第1の流れ面及び第2の流れ面の一方又は両方は、三次元表面であるように切断することができる。本例において、第1の流れ面1220及び第2の流れ面1230のうちの少なくとも1つは凹状である、よって、フィルタアセンブリ1200に対して内方に張り出す空隙を画定する。本例において、第1の流れ面1220及び第2の流れ面1230はそれぞれ、くぼみを画定し、それぞれ凹状である。いくつかの他の実施形態において、第1の流れ面1220及び第2の流れ面1230の一方は、フィルタアセンブリに対して凹状であり、第1の流れ面1220及び第2の流れ面1230の他方は、平面状である、又は、突出している。本例において、第1の流れ面1220及び第2の流れ面1230の一般的形状は、z軸に対して対称である。いくつかの他の実施形態において、第1の流れ面1220及び第2の流れ面1230は、z軸に対して非対称である。いくつかの実施形態では、第1の流れ面1220及び第2の流れ面1230は類似の形状を有し、他の実施形態では、第1の流れ面1220及び第2の流れ面1230は異なる形状を有する。
【0218】
図16は、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ1300の側断面図を示す。フィルタアセンブリ1300は、第1の流れ面1320を画定する第1の細長い縁部1312と、第2の流れ面1330を画定する第2の細長い縁部1314と、第1の流れ面1320から第2の流れ面1330に延在する複数の縦溝1340とを有するフィルタ媒体1310から構築される。本例において、第1の流れ面1320は、フィルタアセンブリ1300の第1の端部1302上に画定され、第2の流れ面1330は、フィルタアセンブリ1300の反対側の第2の端部1304上に画定される。
【0219】
本明細書に記載の他の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ1300は一般に、流体がフィルタ媒体1310によってろ過されるような、フィルタ媒体1310を通る第1の流れ面1320と第2の流れ面1330との間の流体経路1318を画定するように構築される。よって、複数の縦溝1340のそれぞれは、前の図に関して説明されたように、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する。また、いくつかの他の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ1300は、z軸のまわりで渦巻状構成であるフィルタ媒体1310から構築される。フィルタ媒体1310は、溝が付けられたフィルタ媒体の第1のシートと、フィルタ媒体の第1のシートに隣接するフィルタ媒体の第2のシートとを有する(ここでは、この図から識別可能ではない)。フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、複数の縦溝を相互に画定する。
図16のフィルタアセンブリ1300は、フィルタ媒体1310のさまざまな代替の構成から構築することができ、その例は、
図4a~4dに関連して説明され、以下でも説明される。
【0220】
フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートのそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定するように配置される。よって、複数の縦溝は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。この例では、複数の縦溝1340は略平行である。
【0221】
複数の縦溝1340のそれぞれは、第1の流れ面1320と第2の流れ面1330との間の縦溝距離を画定する。本実施形態において、複数の縦溝1340の第1の縦溝1344は、第1の流れ面1320と第2の流れ面1330との間の第1の縦溝距離D1を画定し、複数の縦溝1340の第2の縦溝1346は、第1の流れ面1320と第2の流れ面1330との間の第2の縦溝距離D2を画定する。本実施形態では、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より小さいが、他の実施形態では、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より大きい。さまざまな実施形態において、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2は、13mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と少なくとも5mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と3mm~20mm、10mm~20mm、又は15mm~25mm異なる。
【0222】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝1340の第3の縦溝1348は、第1の流れ面1320と第2の流れ面1330との間の第3の縦溝距離D3を画定する。本実施形態では、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2より大きいが、縦溝距離は、上記のような他の相対関係を有することができる。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。
【0223】
さまざまな実施形態において、第1の流れ面1320及び第2の流れ面1330のうちの少なくとも1つは平面状である。この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面1320は平面状であり、第2の流れ面1330は平面状であり、第1の流れ面1320は、第2の流れ面1330に対して非平行且つ非垂直である。
図3の例とは異なり、ここでは、流れ面はそれぞれ、縦溝に垂直でない。
【0224】
図17は、本明細書に開示される技術に一致するさらに別の例示的なフィルタアセンブリ1400の側断面図を示す。フィルタアセンブリ1400は、第1の流れ面1420を画定する第1の細長い縁部1412と、第2の流れ面1430を画定する第2の細長い縁部1414と、第1の流れ面1420から第2の流れ面1430に延在する複数の縦溝1440とを有するフィルタ媒体1410から構築される。本例において、第1の流れ面1420は、フィルタアセンブリ1400の第1の端部1402上に画定され、第2の流れ面1430は、フィルタアセンブリ1400の反対側の第2の端部1404上に画定される。
【0225】
本明細書に記載の他の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ1400は一般に、流体がフィルタ媒体1410によってろ過されるような、フィルタ媒体1410を通る第1の流れ面1420と第2の流れ面1430との間の流体経路1418を画定するように構築される。よって、複数の縦溝1440のそれぞれは、前の図に関して説明されたように、縦溝開口部と縦溝閉鎖部とを画定する。また、いくつかの他の実施形態と同様に、フィルタアセンブリ1400は、z軸のまわりで渦巻状構成であるフィルタ媒体1410から構築される。フィルタ媒体1410は、溝が付けられたフィルタ媒体の第1のシートと、フィルタ媒体の第1のシートに隣接するフィルタ媒体の第2のシートとを有する(この図では識別できない)。フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートは、
図4a~4dに関連して説明された例に一致させることができ、例は以下でも説明される。
【0226】
フィルタ媒体の第1のシート及びフィルタ媒体の第2のシートのそれぞれは、z軸のまわりに渦巻状構成を画定するように配置される。よって、複数の縦溝1440は、z軸のまわりの渦巻状構成にもある。この例では、複数の縦溝1440は略平行である。
【0227】
複数の縦溝1440のそれぞれは、第1の流れ面1420と第2の流れ面1430との間の縦溝距離を画定する。本実施形態において、複数の縦溝1440の第1の縦溝1444は、第1の流れ面1420と第2の流れ面1430との間の第1の縦溝距離D1を画定し、複数の縦溝1440の第2の縦溝1446は、第1の流れ面1420と第2の流れ面1430との間の第2の縦溝距離D2を画定する。本実施形態では、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より小さいが、他の実施形態では、第1の縦溝距離D1は第2の縦溝距離D2より大きい。さまざまな実施形態において、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2は、2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と少なくとも5mm、少なくとも8mm、又はさらには少なくとも15mm異なる。いくつかの実施形態において、第1の縦溝距離D1は、第2の縦溝距離D2と3mm~20mm、10mm~20mm、又は15mm~25mm異なる。
【0228】
いくつかの実施形態において、複数の縦溝1440の第3の縦溝1448は、第1の流れ面1420と第2の流れ面1430との間の第3の縦溝距離D3を画定する。本実施形態では、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2より大きいが、縦溝距離は、上記のような他の相対関係を有することができる。第3の縦溝距離D3は一般に、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2のうちの少なくとも1つと2mmを超えて異なる。いくつかの実施形態において、第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の両方と2mmを超えて異なる。第3の縦溝距離D3は、第1の縦溝距離D1及び第2の縦溝距離D2の一方又は両方と、上記と同程度の範囲で異なる可能性がある。
【0229】
この特定の実施形態と一致する例において、第1の流れ面1420は非平面状であり、第2の流れ面1430は非平面状である。第1の流れ面及び第2の流れ面の一方又は両方は、三次元表面であるように切断することができる。本例において、第1の流れ面1420及び第2の流れ面1430のうちの少なくとも1つは、フィルタアセンブリ1400に対して突出する。本例において、第1の流れ面1420及び第2の流れ面1430はそれぞれ、z方向にフィルタアセンブリ1400から外方に突出する。いくつかの代替の実施形態では、第1の流れ面1420及び第2の流れ面1430の少なくとも一方は、外方へ突出し、第1の流れ面1420及び第2の流れ面1430の他方は、凹状又は平面状である。
【0230】
さらなる媒体構成
本明細書に記載されるフィルタアセンブリは、本明細書にすでに示されたものを含むさまざまな異なる構成を有するフィルタ媒体から構築することができる。本明細書に開示される任意の例示的なフィルタアセンブリを含むさまざまな実施形態は、縦溝付きシートと縦溝付きシートに隣接する対面シートとから構築されるフィルタ媒体を組み込むことができ、ここで、縦溝付きシートと対面シートとの間で延在する複数の縦溝が画定される。それらの実施形態のうちのいくつかにおいて、縦溝付きシートは、対面シートに接触する複数の突起を画定する。例示的なフィルタ媒体は、たとえば、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9,623,362号明細書に記載されている。
【0231】
また、それらの実施形態のうちのいくつかにおいて、縦溝付きシートは、縦溝の一部の長さの少なくとも一部に沿って隆起を画定し、ここで、隆起は、特定の縦溝を形成する媒体の異なる傾斜部の間の交差部のラインである。また、それらの実施形態のうちのいくつかにおいて、縦溝の少なくとも一部は、縦溝ピークがカーブしていないことを意味する鋭い縦溝ピークを画定することができる。また、それらの実施形態のうちのいくつかにおいて、縦溝の少なくとも一部は、媒体アセンブリの第1の流れ面から媒体アセンブリの第2の流れ面までテーパ状である可能性がある。上記の縦溝構成、並びにそれぞれが参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,959,702号明細書及び米国特許第8,545,589号明細書で開示されているような他の縦溝構成が確かに意図されている。
【0232】
本明細書に開示される技術に一致する縦溝付き媒体から構築されるフィルタアセンブリは、並列又は直列に配置される異なる種類のフィルタ媒体を組み込むことができ、ここで、「異なる種類のフィルタ媒体」は、フィルタ媒体が異なる材料から構築される、又は、フィルタ媒体が、縦溝形状、縦溝寸法、縦溝高さ、縦溝幅、縦溝長さ、縦溝断面、及び/若しくはフィルタ媒体の差異を示す縦溝を有することを意味するように使用される。このような構成は、参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2008/111923号パンフレット及び米国特許出願第62/683,542号明細書に記載されている。
【0233】
フィルタ媒体が複数の縦溝を相互に画定する縦溝付きシート及び対面シートから構築されるいくつかの実施形態において、複数の縦溝は、少なくとも縦溝の第1の群と縦溝の第2の群とを有し、縦溝の第1の群及び第2の群は、縦溝形状、縦溝寸法、縦溝高さ、縦溝幅、縦溝長さ、縦溝断面、及び/又はフィルタ媒体の差異を示す。
【0234】
図18は、さまざまな実施形態に一致する例示的なフィルタ媒体1500の断面図を示す。フィルタ媒体の第1のシート1502及びフィルタ媒体の第2のシート1504は、複数の縦溝1506を相互に画定する。フィルタアセンブリ1500は、2種類の縦溝、第1の縦溝1510及び第2の縦溝1520を有する。第1の縦溝1510及び第2の縦溝1520は、並流として配置される。フィルタ媒体1500は、(説明されたような)渦巻状フィルタアセンブリを形成するのに使用することができる、又は、フィルタ媒体1500は、本明細書の実施形態に一致するパネルフィルタアセンブリを形成するために、類似の又は異なるフィルタ媒体と積み重ねることができる。ここで示される、2種類の縦溝を有する例示的な構造では、第1の縦溝及び第2の縦溝は、第1の複数の縦溝が、フィルタアセンブリの容積の20~50パーセント、たとえば、フィルタアセンブリの20、30、40、又は50パーセントの容積を備え、第2の20複数の縦溝が、パックの20~50パーセントの容積、たとえば、フィルタアセンブリの容積の20、30、40、又は50パーセントを備えるように選択することができる。
【0235】
2種類の縦溝を有する例示的な構成において、第1の縦溝及び第2の縦溝は、第1の複数の縦溝が、フィルタアセンブリの媒体表面積の20~50パーセント、たとえば、フィルタアセンブリの媒体表面積の20、30、40、又は50パーセントを占め、且つ、第2の複数の縦溝が、フィルタアセンブリの媒体表面積の20~50パーセント、たとえば、フィルタアセンブリの媒体表面積の20、30、40、又は50パーセントを占めるように選択することができる。
【0236】
2種類の縦溝を有する例示的な構成において、第1の縦溝及び第2の縦溝は、第1の複数の縦溝が、フィルタアセンブリの入口面の20~50パーセント、たとえば、フィルタアセンブリの入口面の20、30、40、又は50パーセントを占め、且つ、第2の複数の縦溝が、フィルタアセンブリの入口面の20~50パーセント、たとえば、フィルタアセンブリの入口面の20、30、40、又は50パーセントを占めるように選択することができる。
【0237】
図18は2つの異なる種類の縦溝を示すが、他の実施形態は、フィルタ媒体に組み込まれるさらなる異なる種類の縦溝を有することができる。
【0238】
本明細書に記載される積層構成を有するフィルタアセンブリは、積み重ねられた複数の異なる種類のフィルタ媒体から構築することができる。
図19は、例示的なフィルタアセンブリ1600の正面概略図であり、2種類のフィルタ媒体による積層構成を示す。2種類のフィルタ媒体は、第1の媒体1610と第2の媒体1620とである。フィルタ媒体は直列に配置される。媒体は、2種類のフィルタ媒体が混在するのではなく媒体の種類毎に分けられた積層構成で示されている。この例示的な実施形態において、フィルタ媒体1610対820対830の比は、フィルタアセンブリ入口(又は、出口)面積に基づいて約4:3である。
【0239】
いくつかの実施態様において、(第1の複数の縦溝を有する)第1の媒体は、媒体アセンブリの入口面の10~90パーセント、たとえば、フィルタアセンブリの入口面の10、20、30、40、50、60、70、80、又は90パーセントを画定し、且つ、(第2の複数の縦溝を有する)第2のフィルタアセンブリは、媒体アセンブリの入口面の90~10パーセント、たとえば、媒体アセンブリの入口面の90、80、70、60、50、40、30、20、又は10パーセントを画定する。代替的に、第1の複数の縦溝は、媒体アセンブリの入口面の20~40パーセントを占め、且つ、第2の複数の縦溝は、媒体アセンブリの入口面の60~80パーセントを占める。他の実施態様において、第1の複数の縦溝は、媒体アセンブリの入口面の40~60パーセントを占め、且つ、第2の複数の縦溝は、媒体アセンブリの入口面の60~40パーセントを占める。さらに別の実装形態において、第1の複数の縦溝は、媒体アセンブリの入口面の60~90パーセントを占め、且つ、第2の複数の縦溝は、媒体アセンブリの入口面の40~10パーセントを占める。本開示に一致する渦巻状媒体配置を有する媒体アセンブリは、直列に配置された複数の種類のフィルタ媒体から構築することもできる。
図20は、例示的なフィルタアセンブリ1700の概略断面図であり、2種類のフィルタ媒体1710及び1720による巻き構成を示す。媒体は、内側の第1の媒体1710と外側の第2の媒体1720とで巻かれている。第1の媒体1710及び第2の媒体1720は継ぎ合わされている。ここでは縦溝が示されていないが、第1の媒体及び第2の媒体のそれぞれは一般に、縦溝付き媒体であることは理解されるべきである。第1の媒体1710及び第2の媒体1720は、
図19を参照して上で説明されたものと一致する比率及びパラメータを有することができる。
【0240】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「構成される」という文言は、特定の作業を実行する、又は、特定の構造を採用するように構築されるシステム、機器、又は他の構造を説明することにも留意すべきである。「構成される」という文言は、たとえば、「配置される」、「配置及び構成される」、「構築及び配置される」、「構築される」、「製造及び配置される」などの他の同様の文言と交換可能に使用することができる。
【0241】
本明細書におけるすべての刊行物及び特許出願は、本技術が属する当業者のレベルを示す。すべての刊行物及び特許出願は、個別の刊行物又は特許出願が参照により特に且つ個別に示されるように、参照により本明細書に同じ程度まで組み込まれる。
【0242】
本出願は、本主題の適合又は修正を含むことが意図される。上記の説明は、例示を意図したものであり、限定を意図したものではないことが理解されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれがx軸に平行な方向に延在する幅とz軸に平行な方向に延在する長さとを有する、フィルタ媒体の複数の積層シートを備え、
前記フィルタ媒体の複数のシートが、y軸に平行な方向に積み重ねられ、
前記フィルタ媒体の複数のシートが、複数の縦溝と、第1の流れ面と、第2の流れ面とを画定し、
前記複数の縦溝のそれぞれが、前記第1の流れ面における縦溝開口部と、前記第2の流れ面の方の縦溝閉鎖部とを画定し、
前記複数の縦溝の第1の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第1の縦溝距離を画定し、
前記複数の縦溝の第2の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第2の縦溝距離を画定し、
前記複数の縦溝の第3の縦溝が、前記第1の流れ面と前記第2の流れ面との間の第3の縦溝距離を画定し、
前記第2の縦溝が、前記第1の縦溝にx軸方向に隣接し、
前記第3の縦溝が、前記第1の縦溝に対してy軸方向に位置付けられ、
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離と2mmを超えて異なり、
前記第1の縦溝距離が、前記第3の縦溝距離と2mmを超えて異なる、
パネルフィルタアセンブリ。
【請求項2】
前記フィルタ媒体の複数の積層シートが不連続である、請求項1に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項3】
前記フィルタ媒体の複数の積層シートが連続し、折り目によって分離されている、請求項1および2のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項4】
第1の縦溝距離、前記第2の縦溝距離、及び前記第3の縦溝距離が、2mmを超えて異なる、請求項1から3のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの少なくとも1つが非平面状である、請求項1から4のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面のうちの少なくとも1つが凹状である、請求項1から5のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面がどちらも非平面状である、請求項1から6のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項8】
前記第1の流れ面及び前記第2の流れ面が非平行である、請求項1から7のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項9】
前記第1の縦溝距離が、前記第2の縦溝距離及び前記第3の縦溝距離と少なくとも5mm異なる、請求項1から8のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【請求項10】
前記フィルタ媒体の複数の積層シートのそれぞれが、フィルタ媒体の縦溝付きシートである、請求項1から9のいずれか一項に記載のパネルフィルタアセンブリ。
【外国語明細書】