(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023116798
(43)【公開日】2023-08-22
(54)【発明の名称】複数列ワークの配列装置
(51)【国際特許分類】
F27B 9/38 20060101AFI20230815BHJP
F27B 9/24 20060101ALI20230815BHJP
【FI】
F27B9/38
F27B9/24 R
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023102557
(22)【出願日】2023-06-22
(62)【分割の表示】P 2021047264の分割
【原出願日】2021-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000211123
【氏名又は名称】中外炉工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129791
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 真由美
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(72)【発明者】
【氏名】中野 正昭
(72)【発明者】
【氏名】横井 範之
(57)【要約】
【課題】複数列搬送ローラーの低コスト化を実現する、複数列ワークの搬送方法および搬送装置を提供する。
【解決手段】複数列ワーク30を複数列搬送ローラー20で支持しながら搬送方向Fに搬送する搬送方法において、複数列ワーク30におけるワーク31~35が、搬送方向Fに交わる幅方向Tに離間して配置され、複数列搬送ローラー20における搬送ローラー21~26が、搬送方向Fに離間して配置され、複数列ワーク30における或るワークが、或るワークの隣りに位置する他のワークに対して搬送方向Fに位置ずれしている位置ずれ配列で、複数列ワーク30が搬送方向Fに搬送される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数列ワークを載置して搬送方向に搬送する載置部と、
前記載置部における前記搬送方向の上流側または下流側に配設されるとともに、前記複数列ワークの各端部に当接する複数の当接部と、
前記複数列ワークが所定の位置ずれ配列になるように前記複数の当接部を変位可能に位置決めする位置決め部と、
上方の退避位置と下方の位置決め位置との間で前記複数の当接部を昇降させる移動部とを備え、
前記複数の当接部が前記退避位置に位置する場合、前記載置部によって搬送される前記複数列ワークの通過が可能であるように構成され、
前記複数の当接部が前記位置決め位置に位置する場合、前記載置部によって搬送される前記複数列ワークの前記端部が前記複数の当接部に当接することによって、前記複数列ワークを前記搬送方向に位置ずれして配列させることを特徴とする、複数列ワークの配列装置。
【請求項2】
前記載置部は、前記搬送方向に離間して配置される複数列搬送ローラーを有し、
前記複数列ワークの前記端部の全てが前記当接部に当接することを完了するまでの間、前記複数列搬送ローラーの回転を継続して空転することによって、前記位置ずれ配列を形成することを特徴とする、請求項1に記載の配列装置。
【請求項3】
前記配列装置の前記搬送方向の下流側には、搬送装置を有する熱処理装置が配設され、 前記位置ずれ配列を有する前記複数列ワークは、前記熱処理装置において、前記搬送装置によって搬送されながら熱処理されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の配列装置。
【請求項4】
前記位置ずれ配列は、平面視で、千鳥状にずれた配列、階段状にずれた配列、または、半波型状にずれた配列であることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配列装置。
【請求項5】
前記位置決め部は、前記複数列ワークの前記位置ずれ配列に対応して前記搬送方向に沿って変位する変位量を個別に調節できるように構成されていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の配列装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数列ワークの搬送方法および搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数の低発塵性ローラー(搬送ローラー)を搬送方向に沿って配設したローラーハース炉を開示する。特許文献2は、長尺の圧延素材(ワーク)を炉内搬送テーブル(搬送ローラー)によってオシレーションする保熱炉を開示する。特許文献3は、多数の長尺鋼材(ワーク)を並列に装入して加熱する連続加熱炉を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-100963号公報
【特許文献2】特開平9-296220号公報
【特許文献3】実開昭58-15645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数列ワークが複数列搬送ローラーによって支持されながら搬送されるとき、複数列ワークと複数列搬送ローラーとの間の位置関係によって、複数列ワークによる複数列搬送ローラーへの負荷が変動することを
図11および
図12を参照しながら説明する。
【0005】
図11および
図12は、それぞれ、従来技術に係る搬送装置7の平面図および側面図である。
図11および
図12に示すように、複数列ワーク30の各端部が平面視で面一(つらいち)に整列配置されている場合を考える。
図11および
図12は、複数列ワーク30(ワーク31~35)が等間隔に並んだ複数列搬送ローラー20(搬送ローラー21~26)によって支持されながら搬送方向Fに搬送されるときに、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷を模式的に示している。複数列ワーク30(ワーク31~35)において、搬送方向Fの下流側の端部および上流側の端部を、それぞれ、単に下流端および上流端と言う。分かりやすくするための一例として、
図11および
図12に示す複数列ワーク30は、複数列搬送ローラー20の4スパン分の長さを有し、複数列ワーク30の下流端が第1搬送ローラー21に支持される直前であり、複数列ワーク30の上流端が第5搬送ローラー25から離れる直前の状態を示す。
【0006】
図11において、1.5wは、下流側の1スパン分(複数列ワーク30の下流端が第1搬送ローラー21に支持される直前なので、以降は、便宜上、1スパン分と考える。)および上流側の0.5スパン分を足し合わせた1.5スパン分の荷重が、第2搬送ローラー22に負荷されることを意味している。また、1.0wは、下流側の0.5スパン分および上流側の0.5スパン分を足し合わせた1スパン分の荷重が、第3搬送ローラー23および第4搬送ローラー24のそれぞれに負荷されることを意味している。また、0.5wは、上流側の0.5スパン分の荷重が、第5搬送ローラー25に負荷されることを意味している(複数列ワーク30の上流端が第5搬送ローラー25から離れる直前なので、以降は、便宜上、0.5スパン分と考える。)。そして、
図12に示すように、第1搬送ローラー21に対して複数列ワーク30の荷重が負荷されない代わりに、第2搬送ローラー22には、複数列ワーク30による合計荷重として、7.5wの荷重が負荷される。
【0007】
図11および
図12に示す複数列ワーク30の面一の整列配置では、5.0wの合計荷重が第3搬送ローラー23や第4搬送ローラー24のそれぞれに対して負荷されるが、例えば、最大で7.5wの合計荷重が第2搬送ローラー22に対して負荷される。すなわち、
図11および
図12に示す態様では、最も多くの合計荷重が第2搬送ローラー22に負荷される。このような負荷にも耐えることができるように、高強度の複数列搬送ローラー20を使用すると、複数列搬送ローラー20の大径化や厚肉化により、コストがアップする。また、複数列搬送ローラー20を、高温で熱処理する熱処理装置に使用する場合、耐熱性材料の複数列搬送ローラー20を使用することにより、コストがアップする。
【0008】
そこで、この発明の課題は、複数列搬送ローラーの低コスト化を実現する、複数列ワークの搬送方法および搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、この発明の一態様に係る複数列ワークの搬送方法は、
複数列ワークを複数列搬送ローラーで支持しながら搬送方向に搬送する搬送方法において、
前記複数列ワークにおけるワークが、前記搬送方向に交わる幅方向に離間して配置され、
前記複数列搬送ローラーにおける搬送ローラーが、前記搬送方向に離間して配置され、
前記複数列ワークにおける或るワークが、前記或るワークの隣りに位置する他のワークに対して前記搬送方向に位置ずれしている位置ずれ配列で、前記複数列ワークが前記搬送方向に搬送されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、位置ずれ配列での搬送は、複数列ワークが平面視で面一に整列配置された搬送よりも、複数列ワークによる各搬送ローラーへの負荷を分散させるので、複数列搬送ローラーの低コスト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態に係る搬送装置を含む処理システムを模式的に説明する図である。
【
図3】
図1に示した処理システムにおける搬送装置の平面図である。
【
図5】第2実施形態に係る配列装置の平面図である。
【
図6】
図5に示した配列装置の下流側に配設される搬送装置の平面図である。
【
図8】第3実施形態に係る配列装置の平面図である。
【
図9】
図8に示した配列装置の下流側に配設される搬送装置の平面図である。
【
図13】第1実施形態に係る配列装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、この発明に係る搬送装置7の実施の形態を説明する。
【0013】
〔第1実施形態〕
図1から
図4、
図13および
図14を参照しながら、第1実施形態に係る搬送装置7を説明する。
図1は、第1実施形態に係る搬送装置7を含む処理システム1を模式的に説明する図である。
図2は、
図1のII-II線に沿った断面図である。
図3は、
図1に示した処理システム1における搬送装置7の平面図である。
図4は、
図3に示した搬送装置7の側面図である。
図13は、第1実施形態に係る配列装置3の斜視図である。
図14は、
図13に示した配列装置3の動きを説明する図(左側の図が側面図、右側の図が上面図)である。
図14において、(A)は複数列ワーク30が搬送される様子を示し、(B)は位置決め部10が、下方の位置決め位置にあって、複数列ワーク30を位置決めしていることを示し、(C)は位置決め部10が上方の退避位置にあることを示す。
【0014】
図1に示す処理システム1は、配列装置3と、熱処理装置5とを備える。熱処理装置5は、後述する搬送装置7を有する。配列装置3は、搬送装置7に対して搬送方向Fの上流側に配設される。熱処理装置5は、例えば、複数列搬送ローラー20によって支持されながら搬送される複数列ワーク30を連続的に熱処理するローラーハース炉である。
【0015】
図2に示すように、熱処理装置5は、炉体6と、搬送装置7とを有する。
図1および
図2に示した熱処理装置5では、炉体6が搬送方向Fに延在する。炉体6は、例えば、鋼製の箱体と、断熱材の内壁とからなる。炉体6の内部は、電熱ヒータやガスバーナーのような加熱源(図示せず)によって加熱される。被処理物としての複数列ワーク30は、熱処理装置5によって、例えば500~1200℃程度の温度に加熱される。
【0016】
搬送装置7は、複数列搬送ローラー20と、複数列搬送ローラー20を回転駆動するローラー駆動部(図示せず)とを有する。複数列搬送ローラー20は、複数列ワーク30を熱処理する熱処理装置5の炉体6の中に配設される。複数列搬送ローラー20は、炉体6の中で、複数列ワーク30を支持しながら搬送方向Fに搬送する。言い換えると、複数列ワーク30は、後述する位置ずれ配列で搬送されながら、熱処理装置5において熱処理される。熱処理装置5に使用される複数列搬送ローラー20は、熱処理装置5における熱処理温度に応じた耐熱性を有する耐熱性材料(例えば、耐熱鋼)からなる。この場合、熱処理のときの高温に耐えることができる高価な耐熱性材料の使用量を減らすことができ、複数列搬送ローラー20の低コスト化を実現できる。
【0017】
複数列搬送ローラー20は、複数の搬送ローラー21~26を有し、例えば、
図3および
図4に示すように、第1搬送ローラー21と、第2搬送ローラー22と、第3搬送ローラー23と、第4搬送ローラー24と、第5搬送ローラー25と、第6搬送ローラー26とを有する。第1搬送ローラー21から第6搬送ローラー26は、支軸28によって回動自在に支持されるとともに、搬送方向Fに離間して配置される。第1搬送ローラー21から第6搬送ローラー26は、隣り合う搬送ローラーの離間距離(スパン長さ)が等しくなるように配設される。
【0018】
なお、搬送装置7のローラー駆動部は、例えば、無端チェーンによって複数列搬送ローラー20の各支軸28を一括して駆動する一括駆動式や、複数列搬送ローラー20の各支軸28をモータで個別に駆動する個別駆動式とすることができる。複数列搬送ローラー20が正回転すると、複数列ワーク30が搬送方向F(下流側)に搬送され、複数列搬送ローラー20が逆回転すると、複数列ワーク30が搬送方向Fの反対方向(上流側)に搬送される。
【0019】
複数列ワーク30は、複数列搬送ローラー20によって、搬送方向Fに沿って、
図3に示すように例えば右側から左側に水平に搬送される。複数列ワーク30は、複数のワークを有し、例えば、
図2および
図3に示すように、第1ワーク31と、第2ワーク32と、第3ワーク33と、第4ワーク34と、第5ワーク35とを有する。第1ワーク31から第5ワーク35は、搬送方向Fに交わる(例えば搬送方向Fに直交する)幅方向Tに離間して配置されて、例えば、隣り合うワークの間隔が等しくなるように配設される。第1ワーク31から第5ワーク35は、搬送方向Fに延在する長尺の被処理物(例えば棒材や角材)であり、搬送方向Fの全長が等しくなるように構成されている。
【0020】
複数列ワーク30における或るワーク(例えば第2ワーク32)が、或るワーク(例えば第2ワーク32)の隣りに位置する他のワーク(例えば第1ワーク31)に対して搬送方向Fに位置ずれしている位置ずれ配列で、複数列ワーク30は、搬送方向Fに搬送される。以下、搬送方向Fの下流側および上流側を、それぞれ、単に下流側および上流側と言う。
図3では、第2ワーク32は、1.0スパン長さよりも僅かに短い長さで第1ワーク31よりも下流側に位置し、第3ワーク33は、1.0スパン長さよりも僅かに短い長さで第2ワーク32よりも上流側に位置し、第4ワーク34は、1.0スパン長さよりも僅かに短い長さで第3ワーク33よりも下流側に位置し、第5ワーク35は、1.0スパン長さよりも僅かに短い長さで第4ワーク34よりも上流側に位置する。したがって、複数列ワーク30における第1ワーク31から第5ワーク35が、平面視で、互い違いに配列されている。
図3に示す第1実施形態では、複数列ワーク30は、平面視で千鳥状に位置ずれしている千鳥状配列の状態で搬送方向Fに搬送される。
【0021】
図3では、第1ワーク31、第3ワーク33および第5ワーク35の各下流端が第2搬送ローラー22に支持されることを開始したばかりであり、第2ワーク32および第4ワーク34の各下流端が、第1搬送ローラー21に支持される直前にあるため第1搬送ローラー21に支持されていない。言い換えると、第2ワーク32および第4ワーク34の下流側のスパン荷重は、第2搬送ローラー22に負荷されるが、第1ワーク31、第3ワーク33および第5ワーク35のスパン荷重は、第2搬送ローラー22に負荷されない。
【0022】
また、第2ワーク32および第4ワーク34の各上流端が、第5搬送ローラー25に支持されているとともに、第1ワーク31、第3ワーク33および第5ワーク35の各上流端が第6搬送ローラー26から離れた直後であるため第6搬送ローラー26に支持されていない。言い換えると、第1ワーク31、第3ワーク33および第5ワーク35の上流側のスパン荷重は、第5搬送ローラー25に負荷されるが、第2ワーク32および第4ワーク34のスパン荷重は、第5搬送ローラー25に負荷されない。
【0023】
また、例えば、第2搬送ローラー22および第3搬送ローラー23によって、第1ワーク31から第5ワーク35が支持されているので、第2搬送ローラー22には、第1ワーク31から第5ワーク35の各上流側の半スパン荷重と、第2ワーク32および第4ワーク34の各下流側の1スパン荷重とが負荷される。したがって、第1ワーク31から第5ワーク35における各スパン荷重を1wとすると、第1ワーク31の0.5wの荷重と、第2ワーク32の1.5wの荷重と、第3ワーク33の0.5wの荷重と、第4ワーク34の1.5wの荷重と、第5ワーク35の0.5wの荷重とが、第2搬送ローラー22に負荷される。そして、
図4に示すように、第2搬送ローラー22には、第1ワーク31から第5ワーク35による合計荷重として、4.5wの荷重が負荷される。
【0024】
同様にして、第3搬送ローラー23および第4搬送ローラー24には、第1ワーク31から第5ワーク35による合計荷重として、5.0wの荷重が負荷され、第5搬送ローラー25には、第1ワーク31から第5ワーク35による合計荷重として、5.5wの荷重が負荷される。したがって、最大で5.5wの合計荷重が第5搬送ローラー25に対して負荷される。したがって、
図3および
図4に示す第1実施形態(千鳥状の位置ずれ配列)では、従来技術として説明した
図12の態様(面一の整列配置)における最大で7.5wの合計荷重と比較して、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷が分散される。
【0025】
したがって、上記搬送装置7によれば、千鳥状の位置ずれ配列での搬送は、複数列ワーク30が平面視で面一に整列配置された搬送よりも、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷を分散させるので、複数列搬送ローラー20の低コスト化を実現できる。
【0026】
図3に示した複数列ワーク30の千鳥状の位置ずれ配列は、搬送装置7に対して搬送方向Fの上流側に配設される配列装置3(
図1に図示)によって形成される。配列装置3により、複数列ワーク30が搬送方向Fに位置ずれしている位置ずれ配列を予め容易に実現できる。
【0027】
図1に示す配列装置3は、載置部4と、位置決め部10と、移動部14とを有する。
図14の(A)に示すように、載置部4は、搬送方向Fに離間して配置される複数列搬送ローラー20を有し、複数列ワーク30の第1ワーク31から第5ワーク35を載置して搬送方向Fに搬送する。配列装置3のローラー駆動部は、搬送装置7のローラー駆動部と同様に、一括駆動式や個別駆動式とすることができる。
【0028】
図1、
図13および
図14に示すように、配列装置3の移動部14は、支持体18と、一対の支柱19と、一対の昇降ネジ15と、一対の昇降駆動部16とを有する。移動部14は、支持体18によって支持される位置決め部10を位置決め位置および退避位置の間で移動させる。一対の支柱19は、載置部4に立設される。各支柱19には、昇降駆動部16が取付られている。昇降駆動部16は、例えば電動モータである。昇降ネジ15は、例えばボールネジである。昇降駆動部16の駆動により、上下方向に延びる昇降ネジ15が回動すると、位置決め部10は、上下方向に移動して、位置決め位置と退避位置との間で移動する。
図14の(B)に示すように、位置決め位置は、載置部4において搬送される複数列ワーク30が、位置決め部10によって位置決めされる下方位置である。
図14の(C)に示すように、退避位置は、載置部4において搬送される複数列ワーク30に対して、位置決め部10が干渉しない上方位置である。
【0029】
図14の(A)では、面一で整列配置された複数列ワーク30が、複数列搬送ローラー20によって搬送方向Fに沿って搬送されて、下方の位置決め位置にある当接部13に近づく。そして、
図14の(B)では、複数列ワーク30が、当接部13に当接することによって搬送方向Fに沿った搬送が停止される。複数列ワーク30の搬送が停止しても、複数列搬送ローラー20は、回転動作を続けるものの複数列ワーク30に対してスリップするために、複数列搬送ローラー20が空転状態になる。これにより、所定の位置ずれ配列で配置される当接部13に対応して、複数列ワーク30が所定の位置ずれ配列で位置決めされる。そのあと、
図14の(C)のように、位置決め部10を上方の退避位置に移動させることにより、当接部13に対する複数列ワーク30の当接が一斉に解除される。そして、複数列ワーク30は、所定の位置ずれ配列を保った状態で、位置決め部10の下を通過して搬送方向Fの下流側に搬送される。これにより、配列装置3は、複数列ワーク30の位置決めおよび搬送の切換を円滑に行うことができる。なお、移動部14における昇降駆動部16と昇降ネジ15とは、例えば、流体圧で駆動されるシリンダと、シリンダに接続されるロッドとによって構成することもできる。
【0030】
図1に示す配列装置3の位置決め部10は、例えば、配列装置3において搬送方向Fの下流側に配設される。
図1および
図13に示すように、位置決め部10は、複数列ワーク30に対応して配置される複数の当接部13と複数の位置決めネジ12と複数の位置決め駆動部17とを有する。位置決め部10は、複数列ワーク30が所定の位置ずれ配列になるように当接部13を変位可能に位置決めする。複数の当接部13および位置決めネジ12は、幅方向Tに離間して複数列ワーク30に対応する位置に配置される。
【0031】
図1および
図13に示す態様では、支持体18の下面には、位置決め駆動部17が取付られている。位置決め駆動部17は、例えば電動モータである。位置決めネジ12は、例えばボールネジである。位置決め駆動部17の駆動により、搬送方向Fに延びる位置決めネジ12が回動して、当接部13が搬送方向Fの上流側または下流側に移動する。位置決め駆動部17が個別に動作することにより、当接部13が個々の所定位置に配置される。したがって、位置決め部10は、位置決め駆動部17によって、位置ずれ配列に対応して搬送方向Fに沿って移動する移動量を個別に調節できるように構成されている。これにより、複数列ワーク30の位置ずれ配列を柔軟に且つ迅速に変更できる。なお、位置決め駆動部17と位置決めネジ12とを含む位置決め部10は、例えば、流体圧で駆動されるシリンダと、シリンダのピストンに接続されるロッドとを含む構成にすることもできる。
【0032】
図1に示す態様では、第1ワーク31に対応する当接部13は、第2ワーク32に対応する当接部13に対して上流側に突出した位置にある。第3ワーク33に対応する当接部13は、第2ワーク32に対応する当接部13に対して上流側に突出した位置にある。第4ワーク34に対応する当接部13は、第3ワーク33に対応する当接部13に対して下流側に突出した位置にある。第5ワーク35に対応する当接部13は、第4ワーク34に対応する当接部13に対して上流側に突出した位置にある。したがって、
図1に示す位置決め部10により、平面視で千鳥状に位置ずれしている千鳥状配列の複数列ワーク30が形成される。
【0033】
〔第2実施形態〕
図5から
図7を参照しながら、第2実施形態に係る搬送装置7を説明する。
図5は、第2実施形態に係る配列装置3の平面図である。
図6は、
図5に示した配列装置3の下流側に配設される搬送装置7の平面図である。
図7は、
図6に示した搬送装置7の側面図である。
【0034】
図6に示す第2実施形態では、複数列ワーク30は、平面視で、階段状にずれている階段状配列の状態で搬送方向Fに搬送される。
【0035】
図6では、第1ワーク31の下流端が第2搬送ローラー22に支持されることを開始したばかりであり、第2ワーク32から第5ワーク35の各下流端が、第2搬送ローラー22に支持されるとともに、第1搬送ローラー21に支持されずに、第1搬送ローラー21および第2搬送ローラー22の間で搬送方向Fに階段状に突出している。言い換えると、第2ワーク32から第5ワーク35の下流側の荷重が、下流側への突出長さに応じて、第2搬送ローラー22に負荷される。また、第1ワーク31から第5ワーク35による上流側の半スパン荷重が、第2搬送ローラー22に負荷される。
【0036】
第2ワーク32から第5ワーク35の下流側への突出長さが、0.25スパン長さ、0.5スパン長さ、0.75スパン長さ、1.0スパン長さよりも僅かに短い長さであると仮定する。第1ワーク31から第5ワーク35における各スパン荷重を1wとすると、第1ワーク31の0.5wの荷重と、第2ワーク32の0.75wの荷重と、第3ワーク33の1.0wの荷重と、第4ワーク34の1.25wの荷重と、第5ワーク35の1.5wの荷重とが、第2搬送ローラー22に負荷される。そして、
図7に示すように、第2搬送ローラー22には、第1ワーク31から第5ワーク35による合計荷重として、5.0wの荷重が負荷される。
【0037】
同様にして、第3搬送ローラー23、第4搬送ローラー24および第5搬送ローラー25には、第1ワーク31から第5ワーク35による合計荷重として、5.0wの荷重が負荷される。したがって、
図6および
図7に示す第2実施形態(階段状の位置ずれ配列)では、従来技術として説明した
図12の態様(面一の整列配置)における最大で7.5wの合計荷重と比較して、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷が分散される。
【0038】
したがって、上記搬送装置7によれば、階段状の位置ずれ配列での搬送は、複数列ワーク30が平面視で面一に整列配置された搬送よりも、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷を分散させるので、複数列搬送ローラー20の低コスト化を実現できる。
【0039】
図6に示した複数列ワーク30の階段状の位置ずれ配列は、搬送装置7に対して搬送方向Fの下流側に配設される配列装置3(
図5に図示)によって形成される。配列装置3により、複数列ワーク30が搬送方向Fに位置ずれしている位置ずれ配列を予め容易に実現できる。
【0040】
図5に示す配列装置3は、載置部4と、位置決め部10と、移動部14とを有する。位置決め部10は、例えば、配列装置3において搬送方向Fの下流側に配設される。位置決め部10は、複数列ワーク30に対応して配置される複数の当接部13と複数の固定部11とを有する。
図5に示す位置決め部10では、複数の固定部11が、幅方向Tに離間して支持体18に固設される。固定部11に接続される当接部13は、載置部4における複数列ワーク30を所定の位置ずれ配列に固定的に位置決めする。
図5に示す位置決め部10では、当接部13が搬送方向Fに移動せず、位置ずれ配列に対応して搬送方向Fの反対側に突出する突出量が固定されている。
【0041】
図5に示す態様では、第4ワーク34に対応する当接部13は、支持体18に対して上流側に突出した位置にある。第3ワーク33に対応する当接部13は、第4ワーク34に対応する当接部13に対して上流側に突出した位置にある。第2ワーク32に対応する当接部13は、第3ワーク33に対応する当接部13に対して上流側に突出した位置にある。第1ワーク31に対応する当接部13は、第2ワーク32に対応する当接部13に対して上流側に突出した位置にある。なお、第5ワーク35は、支持体18に当接するように構成されている。したがって、
図5に示す位置決め部10により、平面視で階段状に位置ずれしている階段状配列の複数列ワーク30が形成される。
【0042】
〔第3実施形態〕
図8から
図10を参照しながら、第3実施形態に係る搬送装置7を説明する。
図8は、第3実施形態に係る配列装置3の平面図である。
図9は、
図8に示した配列装置3の下流側に配設される搬送装置7の平面図である。
図10は、
図9に示した搬送装置7の側面図である。
【0043】
図9に示す第3実施形態では、複数列ワーク30は、平面視で、半波型状にずれている半波型状配列の状態で搬送方向Fに搬送される。
【0044】
図9では、第1ワーク31および第5ワーク35の各下流端が第2搬送ローラー22に支持されることを開始したばかりであり、第2ワーク32から第4ワーク34の各下流端が、第1搬送ローラー21に支持されずに、第1搬送ローラー21および第2搬送ローラー22の間で搬送方向Fに半波型状に突出している。言い換えると、第2ワーク32から第4ワーク34の下流側の荷重が、下流側への突出長さに応じて、第2搬送ローラー22に負荷される。また、第1ワーク31から第5ワーク35による上流側の半スパン荷重が、第2搬送ローラー22に負荷される。
【0045】
第2ワーク32から第4ワーク34の下流側への突出長さが、0.5スパン長さ、1.0スパン長さよりも僅かに短い長さ、0.5スパン長さであると仮定する。第1ワーク31から第5ワーク35における各スパン荷重を1wとすると、第1ワーク31の0.5wの荷重と、第2ワーク32の1.0wの荷重と、第3ワーク33の1.5wの荷重と、第4ワーク34の1.0wの荷重と、第5ワーク35の0.5wの荷重とが、第2搬送ローラー22に負荷される。そして、
図10に示すように、第2搬送ローラー22には、第1ワーク31から第5ワーク35による合計荷重として、4.5wの荷重が負荷される。
【0046】
同様にして、第3搬送ローラー23、第4搬送ローラー24および第5搬送ローラー25には、第1ワーク31から第5ワーク35による合計荷重として、それぞれ、5.0wの荷重、5.0wの荷重および5.5wの荷重が負荷される。したがって、
図9および
図10に示す第3実施形態(半波型状の位置ずれ配列)では、従来技術として説明した
図12の態様(面一の整列配置)における最大で7.5wの合計荷重と比較して、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷が分散される。
【0047】
したがって、上記搬送装置7によれば、半波型状の位置ずれ配列での搬送は、複数列ワーク30が平面視で面一に整列配置された搬送よりも、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷を分散させるので、複数列搬送ローラー20の低コスト化を実現できる。
【0048】
図9に示した複数列ワーク30の階段状の位置ずれ配列は、搬送装置7に対して搬送方向Fの上流側に配設される配列装置3(
図8に図示)によって形成される。配列装置3により、複数列ワーク30が搬送方向Fに位置ずれしている位置ずれ配列を予め容易に実現できる。
【0049】
図8に示す配列装置3の位置決め部10は、例えば、配列装置3において搬送方向Fの上流側に配設される。
図8の位置決め部10は、
図13に示した位置決め部10と同じ構成を有する。すなわち、位置決め部10は、複数列ワーク30に対応して配置される複数の当接部13と複数の位置決めネジ12と複数の位置決め駆動部17とを有し、複数列ワーク30が所定の位置ずれ配列になるように当接部13を変位可能に位置決めする。したがって、位置決め部10は、位置決め駆動部17によって、位置ずれ配列に対応して搬送方向Fに沿って移動する移動量を個別に調節できるように構成されている。これにより、複数列ワーク30の位置ずれ配列を柔軟に且つ迅速に変更できる。
【0050】
図8に示す態様では、第1ワーク31に対応する当接部13は、支持体18に対して下流側に突出した位置にある。第2ワーク32に対応する当接部13は、第1ワーク31に対応する当接部13に対して下流側に突出した位置にある。第3ワーク33に対応する当接部13は、第2ワーク32に対応する当接部13に対して下流側に突出した位置にある。第4ワーク34に対応する当接部13は、第3ワーク33に対応する当接部13に対して上流側に突出した位置にある。第5ワーク35に対応する当接部13は、第4ワーク34に対応する当接部13に対して上流側に突出した位置にある。また、第1ワーク31に対応する当接部13および第5ワーク35に対応する当接部13の突出量は、同じであり、第2ワーク32に対応する当接部13および第4ワーク34に対応する当接部13の突出量は、同じである。したがって、
図8に示す位置決め部10により、平面視で半波型状に位置ずれしている半波型状配列の複数列ワーク30が形成される。
【0051】
面一で整列配置された複数列ワーク30は、正回転する複数列搬送ローラー20によって搬送方向Fに沿って搬送され、複数列ワーク30の上流端が上方の退避位置にある位置決め部10の下を通過すると、複数列搬送ローラー20の正回転が停止される。位置決め部10を下方の位置決め位置に移動させたあと、複数列搬送ローラー20を逆回転させることにより、前述した位置決めと同様にして、所定の位置ずれ配列で配置される当接部13に対応して、複数列ワーク30が所定の位置ずれ配列で位置決めされる。そのあと、複数列搬送ローラー20を正回転させることにより、複数列ワーク30は、所定の位置ずれ配列を保った状態で、搬送方向Fの下流側に搬送される。
【0052】
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
【0053】
上記実施の形態では、移動部14は、載置部4に対して位置決め部10を上下方向に移動させているが、載置部4に対して位置決め部10を幅方向Tに移動させることにより、位置決め位置および退避位置に位置決めする態様にすることもできる。
【0054】
上記第3実施形態の半波型状の位置ずれ配列では、複数列ワーク30の幅方向Tの中央部分が、平面視で、搬送方向Fの下流側に突出しているが、複数列ワーク30の幅方向Tの中央部分が、平面視で、搬送方向Fの上流側に凹んでいる態様にすることもできる。
【0055】
この発明の搬送装置7は、複数列ワーク30を複数列搬送ローラー20に乗せて搬送することによって複数列ワーク30を連続的に熱処理する焼入処理、焼鈍処理、焼きならし処理および焼戻処理などの各種の熱処理に適用可能である。
【0056】
この発明では、複数列ワーク30を所定の位置ずれ配列で位置決めするために、上述した位置決め部10による自動位置決めに変えて、手作業による位置決めなどの様々な手段や方法を採用できる。
【0057】
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
【0058】
この発明の一態様に係る搬送方法は、
複数列ワーク30を複数列搬送ローラー20で支持しながら搬送方向Fに搬送する搬送方法において、
前記複数列ワーク30におけるワーク31~35が、前記搬送方向Fに交わる幅方向Tに離間して配置され、
前記複数列搬送ローラー20における搬送ローラー21~26が、前記搬送方向Fに離間して配置され、
前記複数列ワーク30における或るワークが、前記或るワークの隣りに位置する他のワークに対して前記搬送方向Fに位置ずれしている位置ずれ配列で、前記複数列ワーク30が前記搬送方向Fに搬送されることを特徴とする。
【0059】
上記態様によれば、位置ずれ配列での搬送は、複数列ワーク30が平面視で面一に整列配置された搬送よりも、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷を分散させるので、複数列搬送ローラー20の低コスト化を実現できる。
【0060】
また、一実施形態の搬送方法では、
前記位置ずれ配列は、平面視で、千鳥状にずれた配列、階段状にずれた配列、または、半波型状にずれた配列である。
【0061】
上記実施形態によれば、平面視で面一に整列配置された搬送よりも、複数列ワーク30による複数列搬送ローラー20への負荷を分散させることができる。
【0062】
また、一実施形態の搬送方法では、
前記位置ずれ配列にある前記複数列ワーク30は、熱処理装置5において熱処理される。
【0063】
上記実施形態によれば、熱処理のときの高温に耐えることができる高価な耐熱性材料の使用量を減らすことができ、複数列搬送ローラー20の低コスト化を実現できる。
【0064】
この発明の別の態様に係る搬送装置7は、
複数列ワーク30を複数列搬送ローラー20で支持しながら搬送方向Fに搬送する搬送装置7において、
前記複数列ワーク30におけるワーク31~35が、前記搬送方向Fに交わる幅方向Tに離間して配置され、
前記複数列搬送ローラー20における搬送ローラー21~26が、前記搬送方向Fに離間して配置され、
前記複数列ワーク30における或るワークが、前記或るワークの隣りに位置する他のワークに対して前記搬送方向Fに位置ずれしている位置ずれ配列にするための配列装置3が、前記搬送装置7に対して前記搬送方向Fの上流側または下流側に配設される。
【0065】
上記態様によれば、複数列ワーク30が搬送方向Fに位置ずれしている位置ずれ配列を予め容易に実現できる。
【0066】
また、一実施形態の搬送装置7では、
前記配列装置3は、前記複数列ワーク30を載置して搬送する載置部4と、前記載置部4における前記複数列ワーク30を前記位置ずれ配列に位置決めする位置決め部10と、前記位置決め部10を前記載置部4に対して位置決め位置および退避位置の間で移動させる移動部14とを有する。
【0067】
上記実施形態によれば、配列装置3は、複数列ワーク30の位置決めおよび搬送を円滑に行うことができる。
【0068】
また、一実施形態の搬送装置7では、
前記位置決め部10は、前記複数列ワーク30の前記位置ずれ配列に対応して前記搬送方向Fに沿って移動する移動量を個別に調節できるように構成されている。
【0069】
上記実施形態によれば、複数列ワーク30の位置ずれ配列を柔軟に且つ迅速に変更できる。
【0070】
また、一実施形態の搬送装置7では、
前記複数列搬送ローラー20は、前記複数列ワーク30を熱処理する熱処理装置5に配設される。
【0071】
上記実施形態によれば、熱処理のときの高温に耐えることができる高価な耐熱性材料の使用量を減らすことができ、複数列搬送ローラー20の低コスト化を実現できる。また、この発明は、新規の熱処理装置5以外にも既存の熱処理装置5に適用することができる。いずれの熱処理装置5においても、複数列搬送ローラー20や複数列搬送ローラー20を回転駆動するローラー駆動部(モータ)に対する負荷が低減されるので、熱処理装置5の長寿命化が可能になるというメリットもある。
【符号の説明】
【0072】
1…処理システム
3…配列装置
4…載置部
5…熱処理装置
6…炉体
7…搬送装置
10…位置決め部
11…固定部
12…位置決めネジ
13…当接部
14…移動部
15…昇降ネジ
16…昇降駆動部
17…位置決め駆動部
18…支持体
19…支柱
20…複数列搬送ローラー
21…第1搬送ローラー(搬送ローラー)
22…第2搬送ローラー(搬送ローラー)
23…第3搬送ローラー(搬送ローラー)
24…第4搬送ローラー(搬送ローラー)
25…第5搬送ローラー(搬送ローラー)
26…第6搬送ローラー(搬送ローラー)
28…支軸
30…複数列ワーク
31…第1ワーク(ワーク)
32…第2ワーク(ワーク)
33…第3ワーク(ワーク)
34…第4ワーク(ワーク)
35…第5ワーク(ワーク)
F…搬送方向
T…幅方向