(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023117201
(43)【公開日】2023-08-23
(54)【発明の名称】光源ユニットおよび照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20230816BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20230816BHJP
F21V 17/00 20060101ALI20230816BHJP
F21V 17/10 20060101ALI20230816BHJP
F21V 17/16 20060101ALI20230816BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230816BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20230816BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230816BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S8/04 130
F21V19/00 510
F21V17/00 154
F21V17/10 200
F21V17/16 300
F21V17/16 100
F21S2/00 230
F21Y103:10
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022019781
(22)【出願日】2022-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【弁理士】
【氏名又は名称】伊達 研郎
(72)【発明者】
【氏名】小津 祥平
【テーマコード(参考)】
3K011
3K013
【Fターム(参考)】
3K011EG02
3K011EH02
3K011EH07
3K011FA02
3K011GA02
3K013AA03
3K013BA01
3K013EA03
3K013EA09
(57)【要約】
【課題】はずれ止め具の損傷を抑えた光源ユニットを得る。
【解決手段】光源ユニット3は、下方向Z2側に発光部20が取り付けられた板状のフレーム主部11とフレーム主部端部113から突出するように設けられたフレーム側部12とを有するフレーム10と、発光部20を覆うように設けられたカバー透光部31とフレーム側部端部113に引っ掛かるカバー引掛部324とを有するカバーと、フレーム主部11と対向するように設けられたはずれ止め主部61とはずれ止め主部61の端部に設けられ、上下方向Zにおいてフレーム側部端部121およびカバー引掛部324を挟み込むはずれ止め押さえ部62とを有するはずれ止め具60とを備え、はずれ止め主部61にはずれ止め押さえ部62がフレーム側部端部121およびカバー引掛部324を挟み込んだ状態を解除するように可動するはずれ止め可動部63が設けられている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の板状で一方側に発光部が取り付けられたフレーム主部、前記フレーム主部と交差する第一の方向において前記フレーム主部の短手方向におけるフレーム主部端部から突出するように設けられたフレーム側部とを有するフレームと、
前記発光部を覆うように設けられたカバー透光部、前記フレーム側部において前記フレーム主部端部と反対側のフレーム側部端部に引っ掛かるカバー引掛部とを有するカバーと、
前記フレーム主部と対向するように設けられたはずれ止め主部、前記フレーム主部の前記短手方向において前記はずれ止め主部の端部に設けられ、前記第一の方向において前記フレーム側部端部および前記カバー引掛部を挟み込むはずれ止め押さえ部とを有するはずれ止め具と、を備え、
前記はずれ止め主部は、前記はずれ止め押さえ部が前記フレーム側部端部および前記カバー引掛部を挟み込んだ状態を解除するように可動するはずれ止め可動部が設けられた光源ユニット。
【請求項2】
前記はずれ止め押さえ部は、前記カバー引掛部に引っ掛かる第一はずれ止め押さえ部、前記フレーム側部端部を間にして前記カバー引掛部の反対側から前記フレーム側部へ引っ掛かる第二はずれ止め押さえ部とを有し、
前記第二はずれ止め押さえ部は、前記はずれ止め可動部が可動することによって前記フレーム主部の前記短手方向に可動する
請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記フレーム側部は、前記フレーム主部の前記短手方向において前記フレーム側部端部から前記はずれ止め主部側へ突出するように設けられ、前記第一の方向において前記はずれ止め主部側へ向かって円弧形状に形成されたカール部を有し、
前記第二はずれ止め押さえ部は、前記カール部に引っ掛かる
請求項2に記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記フレーム側部は、前記第二はずれ止め押さえ部が挿通される挿通孔を形成され、
前記第二はずれ止め押さえ部は、前記挿通孔に一部が挿通した状態で前記フレーム側部に引っ掛かる
請求項2に記載の光源ユニット。
【請求項5】
前記はずれ止め可動部は、前記フレーム主部と対向する面に前記フレーム主部の長手方向に沿って形成されたくぼみを設けられている
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された光源ユニット。
【請求項6】
前記はずれ止め可動部は、前記フレーム主部の長手方向に沿って前記はずれ止め主部と交差する方向へ突出するように形成された突出部、前記フレーム主部と対向する面において前記突出部と対向する位置に形成されたくぼみが設けられた弾性部材である
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光源ユニット。
【請求項7】
前記フレーム主部は、前記フレーム主部の前記短手方向においてそれぞれ間隔をあけて並ぶ第一主部と第二主部とを有し、
前記はずれ止め主部は、板状の第一はずれ止め主部および第二はずれ止め主部とを有し、
前記はずれ止め可動部は、前記フレーム主部の長手方向に沿って延びる軸部を有し、前記フレーム主部の前記短手方向において前記第一主部と前記第二主部との間に配置され、
前記第一はずれ止め主部は、前記第一主部に回転可能に取り付けられ、
前記第二はずれ止め主部は、前記第二主部に回転可能に取り付けられる。
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光源ユニット。
【請求項8】
前記はずれ止め可動部は、前記フレーム主部の前記短手方向において並び合う第一はずれ止め可動部および第二はずれ止め可動部とを有し、
前記第一はずれ止め可動部は、前記フレーム主部の前記短手方向において前記第二はずれ止め可動部に沿ってスライド可能に前記はずれ止め主部に取り付けられている。
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光源ユニット。
【請求項9】
前記はずれ止め主部は、前記はずれ止め可動部を可動させる引掛部が設けられている
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光源ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカバーとフレームとのはずれ止めを備えた光源ユニットに関する
【背景技術】
【0002】
従来、カバーとフレームとを有する光源ユニットが開示されている。特許文献1の光源ユニットは、はずれ止め具によってカバーとフレームとが外れないように保持されている。はずれ止め具は、はずれ止め底部、はずれ止め側部とを有する。はずれ止め側部は、高さ方向および幅方向においてカバーとフレームとを把持するはずれ止め押さえ部と、フレームの係合部と係合するストッパ部とを有する。はずれ止め具は、光源ユニットから取り外す場合にはずれ止め具のストッパをフレーム係合部から解除してから取り外す必要があった。(例えば、参考文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018―029083号公報(段落「0038~段落「0053」、
図3参照。)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された光源ユニットは、はずれ止め具のはずれ止め押さえ部によってカバーとフレームとを高さ方向および幅方向において把持した状態でストッパをフレームの係合部から解除させるようにはずれ止め具を変形させるとはずれ止め押さえ部がカバーもしくはフレームを押圧して損傷するおそれがあった。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、はずれ止め具の損傷を抑制した光源ユニットを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る光源ユニットは、長尺の板状で一方側に発光部が取り付けられたフレーム主部とフレーム主部と交差する第一の方向においてフレーム主部の短手方向におけるフレーム主部端部から突出するように設けられたフレーム側部とを有するフレームと、発光部を覆うように設けられたカバー透光部とフレーム側部においてフレーム主部端部と反対側のフレーム側部端部に引っ掛かるカバー引掛部とを有するカバーと、フレーム主部と対向するように設けられたはずれ止め主部とはずれ止め主部の短手方向における端部に設けられ、第一の方向においてフレーム側部端部およびカバー引掛部を挟み込むはずれ止め押さえ部とを有するはずれ止め具とを備え、はずれ止め主部にはずれ止め押さえ部がフレーム側部端部およびカバー引掛部を挟み込んだ状態を解除するように可動するはずれ止め可動が設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、はずれ止め主部のはずれ止め可動部が可動することによってはずれ止め押さえ部がフレーム側部端部およびカバー引掛部を挟み込んだ状態を解除することができるのではずれ止め具の損傷を抑制させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る照明器具1の斜視図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明器具1の分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係る光源ユニット3の分解斜視図である。
【
図4】実施の形態1に係る光源ユニット3の
図2のA-A´断面図である。
【
図5】実施の形態1に係るはずれ止め具60の斜視図である。
【
図6】実施の形態1に係るはずれ止め具60の取り外しを説明する
図2のA-A´断面図である。
【
図7】実施の形態2に係るはずれ止め具60aの斜視図である。
【
図8】実施の形態2に係る光源ユニット3aの断面図である。
【
図9】実施の形態3に係るはずれ止め具60bの斜視図である。
【
図10】実施の形態3に係る光源ユニット3bの断面図である。
【
図11】実施の形態4に係るはずれ止め具60cの斜視図である。
【
図12】実施の形態4に係る光源ユニット3cの断面図である
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
本開示は、カバーとフレームとが外れないように保持するはずれ止め具を有する光源ユニットおよび照明器具において、はずれ止め具の損傷を抑制した光源ユニットおよび照明器具に関するものである。以下、本開示に係る実施の形態として、カバーとフレームとが外れないように保持するはずれ止め具を有する光源ユニットおよび照明器具について説明する。なお、以下の説明において方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は光源ユニットおよび照明器具を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えばX方向、Y方向、Z方向である。X方向、Y方向、Z方向は互いに直交するものである。
X方向は、
図1に示すX軸の方向であり、照明器具1および光源ユニット3の長手方向を示し、長手方向Xと説明する。
Y方向は、
図1に示すY軸の方向であり、照明器具1および光源ユニット3の短手方向を示し、短手方向Yと説明する。
Z方向は、
図1に示すZ軸の方向であり上下方向を示し、上下方向を上下方向Z、上方向を上方向Z1、下方を下方向Z2として説明する。
【0010】
なお、以下の各実施の形態に示す光源ユニットおよび照明器具の各構成要素は、あくまで例示である。本開示に係る光源ユニットおよび照明器具の各構成要素は、これらの記載に限定されるものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものである。また、各図において、各構成要素の相対的な寸法の関係及び形状等は、本開示に係る光源ユニットおよび照明器具を実際に製造したものとは異なる場合がある。ここで、以下の説明において、理解を容易にするために、方向又は向き等を表す用語を適宜用いるが、それらの表記は説明の便宜上用いる記載である。以下の説明において示した方向又は向き等は、本開示に係る光源ユニットおよび照明器具の各構成要素の配置、方向及び向き等を限定するものではない。なお、方向又は向き等を表す用語とは、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」、「表」又は「裏」等である。
【0011】
本実施の形態1の照明器具1の構成について
図1から
図6を用いて説明する。
図1は、本実施の形態1に係る照明器具1の下方向Z2側から視た斜視図である。
図2は、
図1に示す照明器具1の下方向Z2側から視た分解斜視図である。
図3は、
図2に示す光源ユニット3の上方向Z1側から視た分解斜視図である。
図4は、
図2に示す光源ユニット3のA-A´断面視における光源ユニット3の断面図である。
図5は、
図3に示す光源ユニット3のはずれ止め具60の上方向Z1側から視た斜視図である。
【0012】
照明器具1は、被取付部に取り付けられるものであり、器具本体2と、光源ユニット3とを有する。
【0013】
器具本体2は、被取付部に取り付けられ、収容部4を有するものである。
収容部4は、下方向Z2側に光源ユニット3が収容される開口が設けられたものである。収容部4は、長手方向Xにおいて長尺で板形状の底部5を有する。
底部5は、下方向Z2側に光源ユニット3に引っ掛かる板状の保持ばね6を有する。
【0014】
光源ユニット3は、長手方向Xにおいて長尺形状をしたものであり、図示しない外部電源から電気が供給されて光を射出する。光源ユニット3は、フレーム10、発光部20、カバー30、電源装置40、連結部材50、はずれ止め具60とを有する。
【0015】
フレーム10は、長手方向Xにおいて長尺形状をしており、フレーム主部11と、フレーム側部12とで形成されたものである。フレーム10は、1枚の板金を折り曲げて成形されたものでもよく、押出成形などの成形方法で成形されたものでもよい。
【0016】
フレーム主部11は、長手方向Xにおいて長尺の板形状をしており、下方向Z2側にフレーム主部第一面111と上方向Z1側にフレーム主部第二面112とが設けられたものである。フレーム主部11は、発光部20と、電源装置40と、連結部材50とが取り付けられる。フレーム主部11は、短手方向Yにおける両側の端部であるフレーム主部端部113を設けられている。
【0017】
フレーム側部12は、カバー30が引っ掛かるものである。フレーム側部12は、フレーム主部端部113から上方向Z1側へ突出するように対に設けられ、フレーム側部端部121とカール部122とを設けられている。
【0018】
フレーム側部端部121は、フレーム側部12の上方向Z1側の端部である。
カール部122は、カバー30が引っ掛かるものであり、短手方向Yにおいてフレーム側部端部121から対に設けられたフレーム側部12が互いに近づく方向へ突出され、上下方向Zにおいて下方向Z2側へ向かうように円弧形状を形成されている。
【0019】
発光部20は、電源装置40から電力を供給されて発光し、発光素子21と、発光基板22とを有するものである。発光部20は、フレーム主部11のフレーム主部第一面111に取り付けられる。
【0020】
発光素子21は、LEDであり、電源装置40から電力を供給されて下方向Z2側へ光を射出するものである。なお、発光素子21は、LEDであると説明したが、有機ELやレーザといった発光素子でもよい。
【0021】
発光基板22は、長手方向Xにおいて長尺の板形状をしており、下方向Z2側に発光素子21を複数実装されるものである。
【0022】
カバー30は、発光素子21が射出した光を拡散透過させるものであり、透光性を有するポリカーボネート、アクリルまたはポリプロピレンなどで成形される。カバー30は、カバー透光部31と、カバー側部32と、カバー蓋部33とを有する。
【0023】
カバー透光部31は、長手方向Xにおいて長尺形状をしており、発光部20の下方向Z2側から発光部20を覆うように設けられる。
【0024】
カバー側部32は、短手方向Y及び上下方向Zにおいてフレーム10を挟み込むように対に配設されるものである。カバー側部32は、カバー透光部31の上方向Z1側における端部から突出するように対に設けられ、第一カバー側部321と、第二カバー側部322とを有する。
【0025】
第一カバー側部321は、短手方向Yにおいてカバー透光部31の上方向Z1側の端部から対に設けられたカバー側部32が互いに近づく方向へ突出するように設けられ、短手方向Yにおいて互いに近づくにつれて下方向Z2側へ突出するように設けられる。第一カバー側部321は、フレーム主部第一面111へ引っ掛かる第一カバー側部突出部3211を有する。
【0026】
第二カバー側部322は、カバー透光部31の上方向Z1側の端部から上方向Z1側へ突出するように設けられ、カバー側壁部323と、カバー引掛部324とを有する。
【0027】
カバー側壁部323は、カバー透光部31の上方向Z1側の端部から上方向Z1側へ突出するように設けられたものであり、第一側壁突出部325と、第二側壁突出部326とを有する。
【0028】
第一側壁突出部325は、短手方向Yにおいてカバー側壁部323から対に設けられたカバー側部32が互いに近づく方向へ突出するように形成されたものである。第一側壁突出部325は、カバー30がフレーム10に取り付けられた状態でフレーム側部12へ当接している。
第二側壁突出部326は、短手方向Yにおいてカバー側壁部323から対に設けられたカバー側部32が互いに離れる方向へ突出するように形成されたものである。
【0029】
カバー引掛部324は、カバー側壁部323の上方向Z1側の端部から短手方向Yにおいて対に設けられたカバー側部32が互いに近づく方向へ突出するように形成されたものである。カバー引掛部324は、フレーム側部端部121の上方向Z1側からフレーム側部端部121へ引っ掛るものである。
【0030】
カバー蓋部33は、カバー30の長手方向Xにおける両側の端部を覆うように設けられたものである。
【0031】
電源装置40は、図示しない外部電源から供給された電力を変換して発光素子21に供給するものである。電源装置40は、フレーム主部11のフレーム主部第二面112に取り付けられる。
【0032】
連結部材50は、板形状であり、フレーム主部11のフレーム主部第二面112に取り付けられ、器具本体2の保持バネ6が引っ掛かる開口51を形成されたものである。
【0033】
はずれ止め具60は、フレーム10とカバー30とが外れないように保持するものであり、はずれ止め主部61と、はずれ止め押さえ部62とを有する。はずれ止め具60は、一枚の板金を折り曲げて成形したものでもよく、押出成形などの成形方法で成形されたものでもよい。
【0034】
はずれ止め主部61は、板形状をしており、上方向Z1側に引っ張られることによって屈曲するように変形するものである。はずれ止め主部61は、はずれ止め可動部63と、はずれ止め開口611とを設けられる。はずれ止め主部61は、短手方向Yにおける両側の端部にはずれ止め主部端部612を設けられる。
【0035】
はずれ止め可動部63は、はずれ止め主部61が上方向Z1側へ引っ張られた場合にはずれ止め主部61を屈曲させるように変形するものである。はずれ止め可動部63は、はずれ止め主部61の下方向Z2側において長手方向Xに沿って形成されたくぼみ631であり、短手方向Yにおいて対に設けられたはずれ止め主部端部612の間に設けられたものである。
【0036】
はずれ止め開口611は、はずれ止め主部61を上下方向Zにおいて貫通した開口である。はずれ止め開口611は、短手方向Yにおいてはずれ止め可動部63と並んで設けられており、手や爪などが入らない大きさに設けられる。
【0037】
はずれ止め押さえ部62は、上下方向Zにおいてフレーム10とカバー30とを挟み込んで保持するものである。はずれ止め押さえ部62は、はずれ止め主部端部612から上方向Z1側へ突出するように対に設けられたものである。はずれ止め押さえ部62は、第一はずれ止め押さえ部621と、第二はずれ止め押さえ部622とを有する。
【0038】
第一はずれ止め押さえ部621は、はずれ止め主部端部612から突出するように設けられ、第一はずれ止め押さえ部側部6211と、第一はずれ止め押さえ部主部6212と、第一はずれ止め押さえ部爪部6213とが設けられたものである。
【0039】
第一はずれ止め押さえ部側部6211は、はずれ止め主部端部612から上方向Z1側へ突出するように対に設けられたものである。
第一はずれ止め押さえ部主部6212は、短手方向Yにおいて対に設けられた第一はずれ止め押さえ部側部6211の上方向Z1側の端部から互いに離れる方向へ突出するように設けられたものである。
第一はずれ止め押さえ部爪部6213は、短手方向Yにおいて第一はずれ止め部主部6212の第一はずれ止め押さえ部側部6211側に対して反対側の端部から下方向Z2側へ突出するように設けられたものである。
【0040】
第二はずれ止め押さえ部622は、短手方向Yにおいて対に設けられたはずれ止め主部端部612から互いに離れる方向へ突出するように対に設けられたものである。第二はずれ止め押さえ部622は、短手方向Yにおいてはずれ止め主部端部612から突出するにつれて上方向Z1側へ突出するように設けられる。
【0041】
以上が本実施の形態1における照明器具1の全体構成である。次に、光源ユニット3のはずれ止め具60の取り外し方法について
図6を用いて説明する。
図6は、はずれ止め具60を光源ユニット3から取り外す方法を説明する図であって、
図2に示す光源ユニット1のA-A´断面視における光源ユニット3のA-A´断面図であり、
図6(a)は、はずれ止め具60が光源ユニット3に取り付けられた状態を示し、
図6(b)は、はずれ止め可動部63が可動された状態を示し、
図6(c)は、はずれ止め具60が光源ユニット3から取り外された状態を示す。
【0042】
はじめに、
図6(a)を用いて本実施の形態1の光源ユニット3のフレーム10、カバー30、はずれ止め具60との関係について説明する。
【0043】
図6(a)に示すように、はずれ止め具60は、はずれ止め主部61がフレーム主部11のフレーム主部第二面112と対向するように配置され、はずれ止め主部61がはずれ止め開口611が光源ユニット3の上方向Z1側から露出されている状態である。
また、はずれ止め具60は、はずれ止め押さえ部62の第一はずれ止め押さえ部621の第一はずれ止め押さえ部6212がカバー引掛部324へ上方向Z1側から引っ掛かり、第二はずれ止め押さえ部622が短手方向Yにおいてフレーム側部12のカール部122へ押圧された状態でカール部122の下方向Z2側からカール部122に引っ掛かっている。はずれ止め押さえ部62は、上下方向Zにおいてフレーム側部12と第二カバー側部322とを挟み込んで外れないように保持している状態である。
【0044】
次に、作業者がはずれ止め具60を光源ユニット3から取り外す方法について説明する。
はじめに、
図6(a)の状態から、作業者は、光源ユニット3の上方向Z1側からマイナスドライバなどの工具100をはずれ止め開口611の縁に引っ掛けてはずれ止め主部61を上方向Z1側へ引っ張る。このとき、はずれ止め可動部63は、くぼみ631がフレーム主部11のフレーム主部第二面112と対向する面に設けられ、はずれ止め主部61よりも厚みが薄いため上方向Z1側へ屈曲するように変形する。さらに、はずれ止め主部61は、
図6(b)に示すようにはずれ止め主部端部612が短手方向Yにおいて互いに近づく方向へ移動するように屈曲する。よって、第二のはずれ止め押さえ部622が短手方向Yにおいてフレーム側部12のカール部122から離れるように移動してカール部122との引っ掛かりが外れ、はずれ止め押さえ部62がフレーム側部12と第二カバー側部322とを挟み込んだ状態が解除される。なお、マイナスドライバなどの工具100を使用する説明したが、はずれ止め開口611の縁に引っ掛かるものであればよく、マイナスドライバに限定されない。
【0045】
次に、
図6(b)の状態から、作業者は、
図6(c)のように、はずれ止め具60を上方向Z1へ持ち上げて光源ユニット3から取り外す。
このとき、はずれ止め具60は、上下方向Zにおいて第二はずれ止め押さえ部622がカール部122と引っ掛かった状態が解除されているため、上方向Z1へ取り外すことができる。
【0046】
以上が本実施の形態1の光源ユニット3のはずれ止め具60の取り外し方法である。次に、本実施の形態1の光源ユニット3の効果について説明する。
【0047】
本実施の形態1の光源ユニット3は、はずれ止め主部61のはずれ止め可動部63の下方向Z2側に長手方向Xに沿って形成されたくぼみ631がある。はずれ止め可動部63は、はずれ止め主部61が上方向Z1側へ引っ張られると、くぼみ631に沿って屈曲するように変形する。このとき、はずれ止め具60は、はずれ止め押さえ部62がフレーム側部端部121およびカバー引掛部324を挟み込んだ状態を解除させることができる。本実施の形態1の光源ユニット3は、はずれ止め可動部63を変形させることによってはずれ止め押さえ部62がフレーム10およびカバー30から離れるように移動して、はずれ止め押さえ部62がフレームおよびカバー30を押圧しないため、はずれ止め押さえ部62が折損するような損傷を抑制させることができる。
【0048】
さらに、本実施の形態1の光源ユニット3は、はずれ止め可動部63を変形させることによってはずれ止め具60を光源ユニット3から取り外すことができるため、はずれ止め押さえ部62によるフレーム10やカバー30への引掻き傷などの損傷を抑制させることができる。
【0049】
また、本実施の形態1の光源ユニット3は、はずれ止め可動部63が屈曲した状態で光源ユニット3に配置され、はずれ止め可動部63を伸ばすことではずれ止め押さえ部62がフレーム側部端部121およびカバー引掛部324を挟み込んだ状態にすることができる。よって本実施の形態1の光源ユニット3は、取り付け作業時においてはずれ止め可動部63および光源ユニット3の損傷を抑制することができる。
【0050】
また、本実施の形態1の光源ユニット3は、上下方向Zにおいて第一はずれ止め押さえ部621および第二はずれ止め押さえ部622とでフレーム側部端部121およびカバー引掛部324とを挟み込んでいる。第二のはずれ止め押さえ部622は、はずれ止め主部61のはずれ止め可動部63が可動されることにより短手方向Yにおいてカール部122から離れ、はずれ止め押さえ部62がフレーム側部端部121およびカバー引掛部324を挟み込んだ状態を解除させることができる。本実施の形態1の光源ユニット3は、第二はずれ止め押さえ部622とカール部122とが引っ掛かることなくはずれ止め押さえ部62がフレーム側部端部121およびカバー引掛部324を挟み込んだ状態を解除できるため、光源ユニット3からはずれ止め具60を取り外す作業を容易にできる。
【0051】
また、本実施の形態1の光源ユニット3は、はずれ止め可動部63が可動されることにより、第二のはずれ止め押さえ部622がカール部122に当接し、フレーム側部端部121およびカバー引掛部324とを挟み込んだ状態にすることができる。よって、本実施の形態1の光源ユニット3は、第二はずれ止め押さえ部622とカール部122とが引っ掛かることなくはずれ止め押さえ部62がフレーム側部端部121およびカバー引掛部324を挟み込むように可動するため光源ユニット3へのはずれ止め具60の取り付け作業を容易にできる。
【0052】
また、本実施の形態1の光源ユニット3は、はずれ止め主部61にはずれ止め開口611が設けられている。よって、本実施の形態1の光源ユニット3は、工具100などの工具などをはずれ止め開口611の縁に引っ掛けてはずれ止め可動部63が設けられたはずれ止め主部61を上方向Z1側へ引っ張ることができ、はずれ止め具60の取り外し作業を容易にさせることができる。
【0053】
以上が本実施の形態1の光源ユニット3の効果である。次に、本実施の形態1の変形例について説明する。
【0054】
第二はずれ止め押さえ部622は、下方向Z2側からフレーム側部端部121のカール部122に引っ掛かるものであると説明したが、フレーム側部12に第二はずれ止め押さえ部が挿通する開口が設けられた場合、開口に挿通した状態で上下方向Zにおいてフレーム側部12の開口の縁に引っ掛かるものであってもよい。第二はずれ止め押さえ部622は、上下方向Zにおいてフレーム側部12に引っ掛かり、はずれ止め可動部63の可動によって短手方向Yにおいてフレーム側部12から離れるように動くものであればよい。
【0055】
はずれ止め開口611は、はずれ止め主部61を上下方向Zにおいて貫通した開口であると説明したが、はずれ止め主部61の上方向Z1側に形成されたくぼみでもよくフック形状の引掛部でもよい。はずれ止め開口611は、はずれ止め主部61の上方向Z1側から工具100が引っ掛かるものであればよい。
【0056】
実施の形態2.
実施の形態2の光源ユニット3aについて
図7および
図8を用いて説明するが、実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。
図6は、実施の形態2のはずれ止め具60aの斜視図である。
図7は、
図2に示す光源ユニット3のA-A´断面視にはずれ止め具60aを備えられた光源ユニット3aである。
【0057】
光源ユニット3aは、はずれ止め具60aを有するものである。
【0058】
はずれ止め具60aは、はずれ止め主部61aと、はずれ止め押さえ部62とを設けられたものである。
【0059】
はずれ止め主部61aは、はずれ止め可動部63aとはずれ止め開口611aを設けられたものである。
【0060】
はずれ止め可動部63aは、長手方向Xに沿ってはずれ止め主部61aに設けられた弾性部材である。はずれ止め可動部63aは、はずれ止め主部61aから上方向Z1側へ突出した突出部632aと、はずれ止め主部61aにおける突出部632aの下方向Z2側に形成されたくぼみ631aとを設けられたものである。はずれ止め可動部63aは、上下方向Zにおいて力を受けることによってはずれ止め主部61aを屈曲させるように弾性変形するものである。
【0061】
以上が本実施の形態2に示す照明器具3aの構成の説明である。次に、本実施の形態2の光源ユニット3aの効果について説明する。
【0062】
本実施の形態2の光源ユニット3aは、はずれ止め可動部63aが弾性部材で形成されており、はずれ止め可動部63aが上下方向Zにおいて力を受けることによってはずれ止め主部61aが上方向Z1側へ屈曲するように弾性変形をする。よって、本実施の形態2の光源ユニット3aは、はずれ止め具60aがはずれ止め可動部63aを弾性変形させることによって光源ユニット3aから取り外すことができるため、はずれ止め具60aが損傷することを抑制させることができる。
【0063】
実施の形態3.
実施の形態3の光源ユニット3bについて
図9および
図10を用いて説明するが、実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分について説明を簡略化または省略する。
図9は、実施の形態3のはずれ止め具60bの斜視図である。
図10は、
図2に示す光源ユニット3のA-A´断面視にはずれ止め具60bが備えられた光源ユニット3bの断面図である。
【0064】
光源ユニット3bは、はずれ止め具60bを有するものである。
【0065】
はずれ止め具60bは、はずれ止め主部61bと、はずれ止め押さえ部62とを有するものである。
【0066】
はずれ止め主部61bは、板状の第一はずれ止め主部613bと、板状のはずれ止め主部614bと、はずれ止め可動部63bとを有するものである。
【0067】
第一はずれ止め主部613bは、板状であり、短手方向Yにおいて一方に配設されたものである。
第二はずれ止め主部614bは、板状であり、短手方向Yにおいて第一はずれ止め613bと間隔をあけて反対側の他方に配設されたものである。
はずれ止め可動部63bは、第一板部633bと、第二板部634bと、軸部635bとを有し、軸部635bを中心にしてはずれ止め可動部63bを屈曲させるものである。
【0068】
第一板部633bは、板状であり、短手方向Yにおける一方が第一はずれ止め主部613bに取り付けられるものである。
第二板部634bは、板状であり、短手方向Yにおいて軸部635bを間にして第一板部633と並んで配設される。第二板部634bは、短手方向Yにおける一方が第二はずれ止め主部614bに取り付けられる。
軸部635bは、長手方向Xに延びる軸形状をしており、短手方向Yにおいて第一板部633bと第二板部634bとの間に配設されるものである。軸部635bは、第一板部633bおよび第二板部634bが回転可能に取り付けられる。
【0069】
以上が本実施の形態3に示す照明器具3bの構成の説明である。次に、本実施の形態3の光源ユニット3bの効果について説明する。
【0070】
本実施の形態3の光源ユニット3bは、はずれ止め可動部63bが軸部635bを中心に第一板部633bと第二板部634bとが回転して屈曲する。はずれ止め主部61bは、はずれ止め可動部63bの軸部635bを中心に上方向Z1側に屈曲する。よって、本実施の形態3の光源ユニット3bは、はずれ止め具60bが軸部635bを中心に第一板部633bと第二板部634bとを回転させることによって光源ユニット3bから取り外すことができるため、はずれ止め具60bの各部材の変形を伴わず損傷を抑制させることができる。
【0071】
実施の形態4.
実施の形態4の光源ユニット3cについて
図11および
図12を用いて説明するが、実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分について説明を簡略化または省略する。
図11は、実施の形態4のはずれ止め具60cの斜視図である。
図12は、
図2に示す光源ユニット3のA-A´断面視にはずれ止め具60cが備えられた光源ユニット3cの断面図である。
【0072】
光源ユニット3cは、フレーム10と、発光部20と、カバー30と、電源装置40と、連結部材50と、はずれ止め具60cとを有するものである。
【0073】
はずれ止め具60cは、はずれ止め主部61cと、はずれ止め押さえ部62とを有するものである。
【0074】
はずれ止め主部61cは、第一はずれ止め主部613cと、第二はずれ止め主部614cとを有するものであり、短手方向Yにおいて第一はずれ止め主部613cと、第二はずれ止め主部614cとを並べて配置したものである。
【0075】
第一はずれ止め主部613cは、板状であり、第一はずれ止め可動部636cを設けたものである。
第二はずれ止め主部614cは、板状であり、第二はずれ止め可動部637cを設けたものである。
【0076】
第一はずれ止め可動部636cは、短手方向Yにおいて第一はずれ止め主部613cの第二はずれ止め主部614c側の端部の上方向Z1側から第二はずれ止め主部614c側へ突出するように設けられたものである。
第二はずれ止め可動部637cは、短手方向Yにおいて第二はずれ止め主部614cの第一はずれ止め主部613c側の端部の下方向Z2側から第一はずれ止め主部613c側へ突出するように設けられたものである。第二はずれ止め可動部637cは、上下方向Zにおいて第一はずれ止め可動部636cと対向した状態で第一はずれ止め可動部636cにねじで取り付けられる。第一はずれ止め可動部636cおよび第二はずれ止め可動部637cは、ねじで取り付けられていない状態で短手方向Yにおいてスライド可能に設けられたものであり、短手方向Yにおいて互いに近づける方向へ可動させる。
【0077】
以上が本実施の形態4に示す照明器具3cの構成の説明である。次に、本実施の形態4の光源ユニット3cの効果について説明する。
【0078】
本実施の形態4の光源ユニット3cは、第一はずれ止め可動部636cおよび第二はずれ止め可動部637cを取り付けているねじを取り外して、第一はずれ止め可動部636cおよび第二はずれ止め可動部637cを短手方向Yにスライドさせることによって、はずれ止め具60cを光源ユニット3cから取り外すことができる。よって、本実施の形態4の光源ユニット3cは、はずれ止め具60cを容易に取り外すことができる。
【符号の説明】
【0079】
1 照明器具、2 器具本体、3、3a、3b、3c 光源ユニット、4 収容部、5 底部、6 保持ばね、10 フレーム、11 フレーム主部、111 フレーム主部第一面、112 フレーム主部第二面、113 フレーム主部端部、12 フレーム側部、121 フレーム側部端部、122 カール部、20 発光部、21 発光素子、22 発光基板、30 カバー、31 カバー透光部、32 カバー側部、321 第一カバー側部、322 第二カバー側部、323 カバー側壁部、324 カバー引掛部、325 第一側壁突出部、326 第二側壁突出部、33 カバー蓋部、40 電源装置、50 連結部材、51 開口、60、60a、60b、60c はずれ止め具、61、61a、61b、61c はずれ止め主部、611、611a はずれ止め開口、612 はずれ止め主部端部、613b、613c 第一はずれ止め主部、614b、614c 第二はずれ止め主部、62 はずれ止め押さえ部、621 第一はずれ止め押さえ部、622 第二はずれ止め押さえ部、6211 第一はずれ止め押さえ部側部、6212 、第一はずれ止め押さえ部主部、6213 、第一はずれ止め押さえ部爪部、63、63a、63b はずれ止め可動部、631、631a くぼみ、632a 突出部、633b 第一板部、634 第二板部、635b 軸部、636c 第一はずれ止め可動部、637c 第二はずれ止め可動部、100 工具。