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特開2023-117342描く福笑い 描く(書く)ことで容易に福笑い遊びを楽しめる文房式玩具
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  • 特開-描く福笑い  描く(書く)ことで容易に福笑い遊びを楽しめる文房式玩具 図1
  • 特開-描く福笑い  描く(書く)ことで容易に福笑い遊びを楽しめる文房式玩具 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023117342
(43)【公開日】2023-08-23
(54)【発明の名称】描く福笑い 描く(書く)ことで容易に福笑い遊びを楽しめる文房式玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20230816BHJP
【FI】
A63H33/00 Z
A63H33/00 304Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022043189
(22)【出願日】2022-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】504112539
【氏名又は名称】宮澤 顕良
(71)【出願人】
【識別番号】522107142
【氏名又は名称】宮澤 葵良
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 顕良
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 葵良
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150BB01
2C150CA25
(57)【要約】
【課題】これまでの福笑いは事前の準備に手間が掛かり、少し広いスペースが必要であった。実施の度に崩す必要があった。目隠し等も煩わしかった。
【解決手段】これを誰でも簡単に遊べるように、描くことで「福笑い」が出来る物にした。事前の準備も簡単で、狭いスペースで実施出来、人数の制限を必要としない。一つあれば複数人で、二つ以上あれば同時に何人もが楽しむ事ができる。又、一回一回崩さなくてもよく、描いた分だけ残ることで、完成品の優劣を見て判断することができる。また、絵だけでは無く、難しい漢字を先に書いておき、それを当てるゲーム等、遊び方やルールを工夫することで、様々な楽しみ方が出来る。また絵が苦手な人でも、文字等でも遊べるように工夫した。目隠し等の準備も必要ないものを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基本的に手元を隠す為の本体部と、筆記する為の筆記部によって構成される。
本体部を握って描くのだが、どの様に握って描くのかはデザインによって自由に変えても良い。
【請求項2】
本体部に筆記部を貫通させたり分割した筆記部で挟み込んで成型する方法等もある。その場合、筆記部を握って描く等、使用方法が様々ある。
【請求項3】
また詳細は、明細書「発明を実施するための形態」に記載、それに準ずることとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、描く時の手元を隠すことで、描き難くし完成した絵や文字等を、まるで福笑いのように少し崩して面白くさせる為の玩具である。
【背景技術】
【0002】
従来、福笑いという遊びは、準備等に手間が掛かった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
福笑いという遊びは、江戸時代後期に誕生し明治時代初期頃から広く国内に普及したとされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これまでの福笑いは、準備が面倒であり、実施するには少し広いスペースが必要で、また目隠しをしなければならなかった。
【課題を解決しようとする手段】
【0005】
福笑いの準備を簡単にし、お手軽に楽しめるように工夫する。
【発明の効果】
【0006】
お手軽に福笑いを楽しめるようにした。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実際の使用例
図2】上記の(図1)以外の使用例
【発明を実施するための形態】
【0008】
本体部の中央付近に筆記部を嵌め込み、本体部を握って描く(書く)。
描き(書き)にくい状態で描く(書く)ことで、まるで福笑いをするような少しずれたり曲がったりする仕上がりを楽しむ。(図1
筆記部は、必ず本体部の中央に嵌め込んで使用するとは限定しない。中心部からずれて設計したものも、より難易度を上げる効果がある。
また、必ずしも分離しなければならないわけではない。本体部に筆記部が予めくっついた状態であっても、事前の準備が楽に使用できる。その際には、筆記部を覆うキャップ状のパーツを施してもよい。それらの部位をバランスよく設計することで、既存のキャラクターや、未知の生物等、どのようなデザインに成型しても、上記のように使用できるなら、それは本発明による「描く(書く)福笑い」というモノである。
また、本体部を握って描く(書く)とあるが、必ずしも本体部を握って描かなければならないわけではない。本体部に筆記部を貫通させたり分割した筆記部で挟み込んで成型する方法等もある。その場合、筆記部を握って描く等、使用方法が様々あるからである。(図2
既存の筆記具の上方に、紙等を貼っただけのモノでも、描く手元を隠し仕上がりを面白くする効果があり、その用途を果たすので、当然だが本発明に含まれる。しかし、使用感としては、より下部に配置され、本体部を持つ形状である方が、取り廻しが良く小回りが利き、扱いやすい。初動の操作と、目隠しするという意図も、下部に配置されるほど、その機構を発揮しやすい。
加えて、描きにくくする為の手段には、手元を隠す以外にも、あえて持ち辛くしたり、電動式であったりバネ等で振動を与えたり、様々な方法で「描きにくくする」という目的を果たす。その為、それらの方法を用いても当然だが、本発明に含まれるものとする。
これまでの福笑いを行うには、やや広いスペースが必要であった。
そして一般的に、広く場所を取る顔、それに眉毛(二つ)・目(二つ)・鼻・口・頬(二つ)等、様々なパーツで構成されており、嵩張る。
そのパーツを一つでも無くしてしまうと遊技が出来なくなる。
さらに、それらパーツ等の絵を描き、切り離して準備しておく必要があった。また、目隠しをしなければならなかった。
他にも問題点として、実施者が代わる毎に、完成した作品を崩し次の者へ順番を回すというゲーム内容である為に、せっかく出来上がった物を残すには写真で撮影する等、手間がかかった。基本的に残すことはなく、実施者が代わる度に前の人の作品は無くなってしまう為、比較する事や優劣を競う事も容易ではなかった。
一方、本発明の場合、狭いスペースで実施することが可能である。
メモ帳、チラシの裏の紙等があれば、楽しむことが出来る。
事前に準備するモノは、他に小さな紙や描くスペースだけである。
オセロや将棋、麻雀のように、人数制限を必要としない。一つあれば複数人で、二つ以上あれば同時に何人もが楽しむことができる。
また、絵心が無いので…と、参加を拒む人がいたとしても。絵だけではなく、少し難しい漢字や熟語、記号等を題材に楽しむこともできる。他の遊び方として、これを使い、誰かが漢字一文字を書き、少し崩れて仕上がったモノが何という字なのかを当てるゲームなどもできる。その難易度をさらに上げる工夫として例を挙げると。出題者は一つの枡目スペースに熟語を重ねて書き、仕上がったモノを第三者が当てるなど本発明により、様々なゲームを楽しめ、学習することができる。
さらに、一番上手に描けた人が優勝!というルールだけではなく、一番面白く仕上げた人が勝利する…等、年齢や絵の得手不得手な人に合わせた様々なレギュレーションを設けることで、老若男女が分け隔てなく楽しめるゲームになる。
絵を描く事が苦手な人も、難解漢字を覚えたりする子供達でも、楽しんで学習に取り組むことにつながる。また、学校等の短い放課の時間でも、時間を有意義に使う事ができる。
対象人数は、一人以上。もちろん、1人でも楽しめる。
また、ただ楽しむ目的だけではなく、手や指、腕等の疾患や障碍を持つ方々の、リハビリに使用したり、認知症予防の一環として役立つ。介護施設等のレクレーションの一つに取り入れていただけるゲームである。
学習意欲が低下している学生さんの、いわゆるヤル気スイッチを入れる効果にも期待できる。取り敢えず机に向かわせて何か書くことで、そのまま学習へと移行しやすい。
また、学習の休憩や余暇で、一旦机から離れるより、少し思考を休め、和らげることで休息させ、次の学習工程へ向かうブレイクタイムを作る効果もある。
上記において使用される全ての部位の素材は、金属・樹脂・ゴム・シリコン・スポンジ・プラスチック・紙等、あらゆる素材を使用して成型することが可能である為、素材を個別に限定しない。種類、形状、サイズや重量等も、実施の状況により変わる為、限定しない。
また、筆記や描く為の部位は、鉛筆・ペン・ボールペン・マーカー・万年筆・シャープペンシル・筆・クレヨン・クレパス等どのような筆記具でも実施可能である為、素材や形状等を限定しない。また、筆記具以外にも、削る等、加工することで表現できる為、筆記具とも限定しない。本体部や筆記部を消しゴム素材にしたり、他の付加価値を付けることで、さらに便利に実施することができる。
磁石・砂鉄等を使用して絵を描いたり、削ることで文字を現したり浮き上がらせたり、筆圧や熱感応式で文字を書く、液体を用いて書く、化学反応を利用して描く等、様々な方法で筆記や絵画を描くことができるが、それらの場合でも、本発明の意図を表現するのなら本発明の範囲のものとする。上記の方法を用いて、スマホやタブレット、パソコン、ペンタブ等、電子式ツールによる様々な描く(書く)遊びやオンライン作業等も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本体部が嵩張る事を解消するように分割して折り畳み式にしてもよい。またそれをパズル状やブロック等に成形する事で、さらに遊ぶ要素を含めてもよい。
様々な色鉛筆や、色ペンを使用することで、完成作品の仕上がりにも変化ができより楽しむことができる為、色等も限定しない。
嵌め込める式だけではなく突き抜ける形で使用する方式でもよい。(図2
本体部の形状は、丸・四角・三角・星形・顔・動物等、どのような形状でもよい。例えば少し持ちにくい形状であったとしても、その「書きにくい」という要素が、さらにゲーム性を高めるものになる。本体部は平らでなければならないわけではない。球体・半球・キューブ等、立体物、動物、植物等、何でも良い。
本体や筆記部に空間部を設けることで、筆記具や裁縫道具、鏡等、様々な物を収納できるようにすれば、ゲーム用途以外にも便利に使う事ができる。色やペンの種類をいくつか収納できるように成形すると、色んなバリエーションの絵や文字を書くことができる。
文具式玩具と表現したが。必ずしも「文具」である必要はない。そして必ずしも「玩具」とは限定しない。利用方法として、手のリハビリや、認知症予防等で使われる場合は、医療用品となる。また学習の場で使用される場合は教育用の教材となるからである。
上記実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができるものとする。
【符号の説明】
【0009】
1本体部
2筆記部
図1
図2